JP6849321B2 - 繊維製品用着香剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維製品用着香剤組成物に関する。
従来、アニオン性界面活性剤、特にアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数2〜3のオキシアルキレン基を含むノニオン性界面活性剤、オレフィンスルホン酸塩、特に二重結合をオレフィン鎖の末端ではなく内部に有する内部オレフィンを原料として得られる内部オレフィンスルホン酸塩は、家庭用及び工業用の洗浄成分や香料の乳化剤として広く用いられている。
特許文献1には、炭素数16の内部オレフィンスルホン酸塩及び炭素数18の内部オレフィンスルホン酸塩を特定比で含有し、ヒドロキシ体/オレフィン体が特定比である、起泡性等に優れた内部オレフィンスルホン酸塩組成物が開示されている。
特許文献2には、β−ヒドロキシ体を25%以上含有する内部オレフィンスルホン酸塩を含有する、洗浄性に優れた洗浄剤組成物が開示されている。特許文献2には、具体例に、内部オレフィンスルホン酸塩とノニオン性界面活性剤を含む洗浄剤組成物が記載されている。
特許文献3には、炭素数12〜18の内部オレフィンから誘導された内部オレフィンスルホン酸塩と、HLB値が10.5以下の非イオン性界面活性剤を特定比で含む洗剤組成物が記載されている。
また、香料は繊維製品に香りを付与する成分として、衣料用洗浄剤や衣料用柔軟剤に使用されている。
特開2015−28123号公報 欧州特許公開公報377261号 特開平3−126793号公報
繊維製品に香りを付与する組成物を繊維製品に適用する場合に、該組成物は洗濯機、洗面器、バケツ等の容器内で水と繊維製品と共に混合して用いられることがある。このような方法では、該組成物を水に希釈し、繊維製品を着香するための処理液を調製し、その処理液と繊維製品を混合する方法が理想的な着香方法である。しかしながら、繊維製品を着香するための時間や手間を省く為に、該組成物と水と繊維製品と同時に容器内に投入したり、繊維製品が入っている容器内に水と該組成物を投入したりする場合がある。
衣料などの繊維製品は、複数をまとめて着香するのが効率的であるが、本発明者らは、繊維製品用着香剤組成物が繊維製品に直接付着すると、直接付着した繊維製品からは香りが強く感じられるが、他の繊維製品からの香りの強さが弱くなり、香りのムラ付きが生じる場合がある課題を見出した。
本発明は、繊維製品への香りのムラ付きが起こりにくい、繊維製品用着香剤組成物を提供することにある。
本発明は、下記(A)成分、(B)成分、(C)成分及び水を含有し、組成物中の(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比である、〔(A)成分の含有量〕/〔(B)成分の含有量〕が20/80以上99/1以下であり、組成物中の(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の合計量が10質量%以上70質量%以下である、繊維製品用着香剤組成物を提供する。
(A)成分:炭素数15以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩
(B)成分:HLBが10.5以上19以下のノニオン性界面活性剤
(C)成分:香料化合物
本発明の繊維製品用着香剤組成物によれば、繊維製品に適用する方法によらず、繊維製品への香料のムラ付きを抑制し、香りの強さが均一な繊維製品を得ることができる。
<(A)成分>
本発明の(A)成分は、炭素数15以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩であり、(B)成分と共に香料化合物を繊維製品用着香剤組成物中に乳化、可溶化又は分散させる作用を有する。
炭素数15以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩の炭素数は、スルホン酸塩が共有結合した内部オレフィンの炭素数を表す。炭素数15以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩の炭素数は15以上であり、そして、繊維製品への香料のムラ付きを抑制できる点で該内部オレフィンスルホン酸塩の炭素数は24以下であり、22以下が好ましく、20以下がより好ましく、18以下がより好ましい。
本発明の内部オレフィンスルホン酸塩は、原料として、炭素数15以上24以下の内部オレフィン(二重結合をオレフィン鎖の内部に有するオレフィン)をスルホン化、中和及び加水分解することにより得られるスルホン酸塩である。
かかる内部オレフィンには、二重結合の位置が炭素鎖の1位に存在する、いわゆるアルファオレフィン(以下、α−オレフィンともいう。)を微量に含有するものも含まれる。
また、内部オレフィンをスルホン化すると、定量的にβ−サルトンが生成し、β−サルトンの一部は、γ−サルトン、オレフィンスルホン酸へと変化し、更にこれらは中和・加水分解工程においてヒドロキシアルカンスルホン酸塩と、オレフィンスルホン酸塩へと転換する(例えば、J. Am. Oil Chem. Soc. 69, 39(1992))。ここで、得られるヒドロキシアルカンスルホン酸塩のヒドロキシ基は、アルカン鎖の内部にあり、オレフィンスルホン酸塩の二重結合はオレフィン鎖の内部にある。また、得られる生成物は、主にこれらの混合物であり、またその一部には、炭素鎖の末端にヒドロキシ基を有するヒドロキシアルカンスルホン酸塩、又は炭素鎖の末端に二重結合を有するオレフィンスルホン酸塩が微量に含まれる場合もある。
本明細書では、これらの各生成物及びそれらの混合物を総称して内部オレフィンスルホン酸塩((A)成分)という。また、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩を内部オレフィンスルホン酸塩のヒドロキシ体(以下、HASともいう。)、オレフィンスルホン酸塩を内部オレフィンスルホン酸塩のオレフィン体(以下、IOSともいう。)という。
なお、(A)成分中のHASとIOSの化合物の質量比は、高速液体クロマトグラフィー質量分析計(以下、HPLC−MSと省略)により測定できる。具体的には、(A)成分のHPLC−MSピーク面積から質量比を求めることができる。
本発明の内部オレフィンスルホン酸塩の塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属(1/2原子)塩、アンモニウム塩又は有機アンモニウム塩が挙げられる。有機アンモニウム塩としては炭素数2以上6以下のアルカノールアンモニウム塩が挙げられる。アルカリ金属塩としては、Na塩、K塩が挙げられる。
本発明において(A)成分の質量を使用する場合には、(A)成分の対イオンをナトリウム塩に換算した値を用いるものとする。
(A)成分の内部オレフィンスルホン酸塩のスルホン酸基は、上記の製法から明らかなように、内部オレフィンスルホン酸塩の炭素鎖、すなわちオレフィン鎖又はアルカン鎖の内部に存在し、その一部に炭素鎖の末端にスルホン酸基が存在するものも微量に含まれる場合もある。
(A)成分中、スルホン酸基がオレフィン鎖又はアルカン鎖の2位に存在する内部オレフィンスルホン酸塩の含有量は、好ましくは10質量%以上60質量%以下である。
また、(A)成分中、スルホン酸基がオレフィン鎖又はアルカン鎖の5位以上に存在する内部オレフィンスルホン酸塩の含有量は、繊維製品への香料のムラ付きを抑制できる観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、そして、好ましくは60質量%以下である。
また、(A)成分中、スルホン酸基がオレフィン鎖又はアルカン鎖の1位に存在するオレフィンスルホン酸塩の含有量は、洗浄に用いる水の温度が0℃以上15℃以下の低温であっても、繊維製品への香りのムラ付きをより抑制できる観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、より更に好ましくは3質量%以下である。そして生産コストの低減、及び生産性向上の観点から、好ましくは0.01質量%以上である。
これらの化合物のスルホン酸基の位置は、オレフィン鎖又はアルカン鎖における位置である。
前記の内部オレフィンスルホン酸塩は、ヒドロキシ体とオレフィン体の混合物であることが出来る。(A)成分中の内部オレフィンスルホン酸塩のオレフィン体の含有量と内部オレフィンスルホン酸塩のヒドロキシ体の含有量との質量比(オレフィン体/ヒドロキシ体)は、0/100以上、更に5/95以上、そして、50/50以下、更に40/60以下、更に30/70以下、更に25/75以下であることが出来る。
(A)成分における内部オレフィンスルホン酸塩のヒドロキシ体の含有量と内部オレフィンスルホン酸塩のオレフィン体の含有量との質量比は、(A)成分から、HPLCによりヒドロキシ体とオレフィン体を分離した後、以下の方法により測定することができる。
<ヒドロキシ体/オレフィン体の質量比の測定方法>
ヒドロキシ体/オレフィン体の質量比は、HPLC−MSにより測定する。具体的には、HPLCにより、測定対象の内部オレフィンスルホン酸塩からヒドロキシ体とオレフィン体を分離し、それぞれをMSにかけることで同定する。そのHPLC−MSピーク面積から各々の割合を求める。
尚、測定に使用する装置および条件は次の通りである。
HPLC装置(商品名:アジレントテクノロジー1100、アジレントテクノロジー社製)、
カラム(商品名:L−columnODS4.6×150mm、一般財団法人化学物質評価研究機構製)、
サンプル調製(メタノールで1000倍希釈)、
溶離液A(10mM酢酸アンモニウム添加水)、
溶離液B(10mM酢酸アンモニウム添加メタノール)、
グラジェント(0min.(A/B=30/70%)→10min.(30/70%)→55min.(0/100%)→65min.(0/100%)→66min.(30/70%)→75min.(30/70%))、
MS装置(商品名:アジレントテクノロジー1100MS SL(G1946D))、
MS検出(陰イオン検出 m/z60−1600、UV240nm)
(A)成分は、例えば、原料である炭素数15以上24以下の内部オレフィンをスルホン化し、中和し、加水分解することにより製造することができる。
スルホン化は、例えば、内部オレフィン1モルに対し三酸化硫黄ガスを1.0〜1.2モル反応させることにより行うことができる。反応温度は、20〜40℃で行うことができる。
中和は、例えば、スルホン酸基の理論値に対し1.0〜1.5モル倍量の水酸化ナトリウム、アンモニア、2−アミノエタノール等のアルカリ水溶液を反応させることにより行なわれる。
加水分解は、例えば、水の存在下90〜200℃で30分〜3時間反応を行えばよい。
これらの反応は、連続して行うことができる。また反応終了後は、抽出、洗浄等により精製することができる。
なお、(A)成分の内部オレフィンスルホン酸塩を製造するにあたり、炭素数15以上24以下に分布を有する原料内部オレフィンを用いてスルホン化、中和、加水分解の処理を行ってもよく、単一の炭素数を有する原料内部オレフィンを用いてスルホン化、中和、加水分解の処理を行ってもよく、また必要に応じて予め製造した異なる炭素数を有する複数種の内部オレフィンスルホン酸塩を混合してもよい。
本発明において内部オレフィンとは、上記の如く、二重結合をオレフィン鎖の内部に有するオレフィンをいう。(A)成分の原料である内部オレフィンの炭素数は、15以上24以下である。(A)成分に使用される内部オレフィンは1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
原料内部オレフィン中、二重結合が1位に存在するオレフィン、いわゆるアルファオレフィンの合計含有量は、繊維製品への香料のムラ付きをより抑制できる点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、より更に好ましくは3質量%以下である。そして生産コストの低減、及び生産性向上の観点から、好ましくは0.01質量%以上である。
原料内部オレフィン中、二重結合が5位以上に存在する内部オレフィンの含有量は、繊維製品への香料のムラ付きを抑制できる観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、そして、好ましくは60質量%以下である。なお、原料内部オレフィンにおける二重結合の位置の最大値は、炭素数により異なる。
原料内部オレフィン中における二重結合の分布は、ガスクロマトグラフ質量分析計(以下、GC−MSと省略)により測定することができる。具体的には、ガスクロマトグラフ分析計(以下、GCと省略)により炭素鎖長及び二重結合位置の異なる各成分を正確に分離し、それぞれを質量分析計(以下、MSと省略)にかけることで、その二重結合位置を同定することができ、そのGCピーク面積から各々の割合を求めることができる。以下に、原料内部オレフィンの二重結合位置の測定方法を示す。
<原料内部オレフィンの二重結合位置の測定方法>
内部オレフィンの二重結合位置は、ガスクロマトグラフィー(以下、GCと省略)により測定する。具体的には、内部オレフィンに対しジメチルジスルフィドを反応させることでジチオ化誘導体とした後、各成分をGCで分離する。結果、それぞれのピーク面積より内部オレフィンの二重結合位置を求める。
尚、測定に使用する装置及び分析条件は次の通りである。
GC装置「HP6890」(HEWLETT PACKARD社製)、
カラム「Ultra−Alloy−1HTキャピラリーカラム」(30m×250μm×0.15μm、フロンティア・ラボ株式会社製)、
検出器(水素炎イオン検出器(FID))、
インジェクション温度300℃、
ディテクター温度350℃、
He流量4.6mL/分
<(B)成分>
(B)成分は、HLBが10.5以上19以下のノニオン性界面活性剤である。本発明に配合される(B)成分のHLBは、繊維製品への香りのムラ付きをより低減できる観点から10.5以上であり、好ましくは11以上であり、より好ましくは12以上であり、更に好ましくは13以上であり、より更に好ましくは14以上であり、より更に好ましくは14.5以上であり、より更に好ましくは15以上であり、そして19以下である。
(B)成分のHLBは、(B)成分のノニオン界面活性剤がポリオキシエチレン基を含むノニオン界面活性剤である場合は、下記式で算出されるHLBを言う。
HLB=〔(ポリオキシエチレン基の平均分子量)/〔(B)成分の平均分子量〕〕×20
ここで、ポリオキシエチレン基の平均分子量とは、オキシエチレン基の付加モル数が分布を有する場合は、平均付加モル数から算出された平均分子量を表す。また(B)成分の平均分子量とは、炭化水素基などの疎水基が分布を有する場合やポリオキシエチレン基の付加モル数が分布を有する場合は、平均値で算出される分子量である。
なお、オキシエチレン基などのオキシアルキレン基は、エチレンオキシ基などのアルキレンオキシ基と称される場合があるが、それらは実質的に同じ構造であり、(B)成分のHLBの算定においても相互に置き換え可能である。
また、(B)成分のHLBは、(B)成分のノニオン界面活性剤がポリオキシエチレン基を含まないノニオン界面活性剤である場合は、“Journal of Colloid and Interface Science,Vol.107.No.1,September1985”に記載された国枝らの方法に従って測定されたHLBのを言う。この文献の方法は、特定の温度(THLB)とグリフィン(Griffin)によるHLB数とが線形関係にあるという知見に基づくHLBの測定法である。
尚、HLBが異なる複数のノニオン界面活性剤を併用する場合は、質量平均したHLBを使用するものとする。
より具体的な(B)成分は、下記一般式(1)で表され、且つHLBが10.5以上19以下のノニオン性界面活性剤が挙げられる。
(CO)O−(AO)−R (1)
〔式中、Rは炭素数9以上18以下の脂肪族炭化水素基であり、Rは水素原子又はメチル基であり、COはカルボニル基であり、mは0又は1の数であり、AOは炭素数2のアルキレンオキシ基及び炭素数3のアルキレンオキシ基から選ばれる1種以上のアルキレンオキシ基であり、AOは少なくとも炭素数2のアルキレンオキシ基を含み、nは平均付加モル数であって、10以上50以下の数である。〕
一般式(1)中、Rは炭素数9以上18以下の脂肪族炭化水素基である。Rの炭素数が長くなるほどHLBの値は低くなり、また短くなるほどHLBの値は高くなる。Rの炭素数は、繊維製品への香料のムラ付きをより低減できる点で、10以上が好ましく、11以上が好ましく、そして、16以下が好ましく、15以下がより好ましい。Rの脂肪族炭化水素基としては、脂肪族アルキル基及び脂肪族アルケニル基から選ばれる基が挙げられる。
一般式(1)中、AOは、炭素数2のアルキレンオキシ基及び炭素数3のアルキレンオキシ基から選ばれる1種以上のアルキレンオキシ基であり、AOは少なくとも炭素数2のアルキレンオキシ基を含む。AOがエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基を含む場合は、エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基は、ブロック型結合でもランダム型結合であっても良い。繊維製品への香料のムラ付きがより低減できる点から、AOはエチレンオキシ基を含む基である。AO中の、炭素数2のアルキレンオキシ基、すなわちエチレンオキシ基の割合が多くなるほどHLBの値が高くなる。
一般式(1)中、nは平均付加モル数であって、6以上50以下の数である。nの数が大きくなる程HLBの値は高くなり、小さくなる程HLBの値は低くなる。繊維製品への香料のムラ付きをより低減できる点で、nは6以上であり、6.5以上が好ましく、7以上がより好ましく、8以上がより好ましく、9以上がより好ましく、10以上がより好ましく、12以上がより好ましく、そして、nは50以下が好ましい。
〔(C)成分〕
(C)成分は香料化合物である。(C)成分に関して、香料化合物は、書籍や文献などの刊行物において香料成分(香料素材)として記載されている化合物を指すことができる。その他に、当該技術分野に属する者が、経験的に香料素材として使用できることを知っている化合物を含むことができる。例えば、特許文献に記載された香料化合物、「香料と調香の基礎知識」中島基貴著、産業図書(株)発行 第2刷(1996年5月30日)、「香料の実際の知識」印藤元一著、東洋経済新報社などの書籍に記載された化合物を挙げることができる。
本発明の効果をより享受できる点で、(C)成分の香料化合物の分子量は100以上300以下が好ましい。香料化合物の分子量は、290以下がより好ましく、280以下がより好ましく、270以下がより好ましく、250以下がより好ましく、200以下がより好ましく、190以下がより好ましく、180以下がより好ましく、170以下がより好ましく、160以下がより好ましく、150以下がより好ましく、140以下がより好ましく、130以下がより好ましく、そして好ましくは100以上である。
(C)成分の香料化合物としては、以下の化合物を挙げることができる。なお、( )内の数字は分子量である。
i)α−ピネン(136)、β−ピネン(136)、リモネン(136)、ミルセン(136)、p−サイメン(134)から選ばれる炭化水素系香料
ii)サンダルマイソールコア(194)、サンタロール(220)、l−メントール(156)、シトロネロール(156)、ジヒドロミルセノール(156)、ムゴール(154)、ネロリドール(222)、β−カリオフィレン(204)、テルピネオール(154)、ゲラニオール(154)、リナロール(154)、ミルセノール(154)、ネロール(154)、アセチルオイゲノール(206)、オイゲノール(206)、イソオイゲノール(164)、アニソール(108)、メチルオイゲノール(178)、から選ばれるアルコール系香料
iii)シトラール(152)、シトロネラール(154)、アミルシンナミックアルデヒド(202)、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド(216)、リリアール(204)、ジヒドロジャスモン(166)、l−カルボン(150)、イオノンα(192)、メチルイオノンα(206)、メチルイオノンG(206)、トリメチルウンデセナール(210)、シス−ジャスモン(164)、p−t−ブチルシクロヘキサノン(154)、バニリン(152)、から選ばれるアルデヒド又はケトン系香料
iv)シトロネリルアセテート(198)、ゲラニルアセテート(196)、リナリルアセテート(196)、ベンジルサリシレート(228)、イソブチルサリシレート(194)、ヘキシルサリシレート(144)、フェニルエチルアセテート(164)、アリルアミルグリコレート(154)、リファローム(153)、シス−3−ヘキシルアセテート(142)、スチラリルアセテート(164)、シンナミルアセテート(176)、から選ばれるエステル系香料
v)チモール(150)、バニトロープ(178)から選ばれるフェノール系香料
vi)セドロキサイド(220)、アネトール(148)、エストラゴール(148)、メチルイソオイゲノール(178)、アンブロキサン(236)、から選ばれるエーテル系香料
vii)パールライド(280)等の合成ムスク
viii)クマリン(146)等のラクトン
ix)フェニルエチルアルコール(122)等のアルコール系香料
(C)成分としては、リモネン(136)、エストラゴール(148)、l−メントール(156)、シトロネロール(156)、シトラール(152)、シトロネラール(154)、イソブチルサリシレート(194)、アミルシンナミックアルデヒド(202)、ジヒドロジャスモン(166)、イオノンα(192)、メチルイオノンα(206)、メチルイオノンG(206)、ベンジルサリシレート(228)、フェニルエチルアルコール(122)、バニリン(152)、及びヘキサメチルヘキサヒドロシクロペンタベンゾピラン(280)から選ばれる香料化合物が、香り立ちがよいため、また爽やかな香りを繊維製品に付与できるため、好適である。
〔水〕
本発明の繊維製品用着香剤組成物は、水を含有する。水は脱イオン水(イオン交換水とも言う場合もある)や次亜塩素酸ソーダをイオン交換水に対して1mg/kg以上5mg/kg以下、添加した水を使用することが出来る。また、水道水も使用できる。水は、組成物を、液体状態、例えば4℃〜40℃における性状を液体状態とする為に用いられる。水は、組成物中の水以外の成分の残部を占める成分であり、通常、組成物全体の組成が100質量%となる量で用いられる。
<繊維製品用着香剤組成物の組成等>
本発明の繊維製品用着香剤組成物は、組成物中の(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比である、〔(A)成分の含有量〕/〔(B)成分の含有量〕が20/80以上99/1以下である。質量比〔(A)成分の含有量〕/〔(B)成分の含有量〕は、香料の分散性の向上と吸着性の観点から、20/80以上、好ましくは30/70以上、より好ましくは35/75以上、そして、99/1以下、好ましくは98/2以下、より好ましくは95/5以下である。
また、本発明の繊維製品用着香剤組成物は、組成物中の(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の合計量が10質量%以上70質量%以下である。組成物中の(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の合計量は、香料の分散性の向上の観点から、好ましくは12質量%以上、より好ましくは15質量%以上、そして、繊維製品への香料のムラ付きをより抑制できる観点から、好ましくは60質量%以下、より好ましくは55質量%以下である。
また、本発明の繊維製品用着香剤組成物は、組成物中の(C)成分の含有量が、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.003質量%以上、そして、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2.5質量%以下である。
本発明の繊維製品用着香剤組成物は、任意成分として、アルカリ剤、キレート剤、再汚染防止剤および分散剤、漂白剤、柔軟剤、酵素、蛍光染料、酸化防止剤、色素、抗菌防腐剤、消泡剤、などを含有することができる。
また、本発明の繊維製品用着香剤組成物は、香料ムラ好き抑制の観点で、水混和性有機溶剤を含有してもよい。本発明でいう水混和性有機溶剤とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解するもの、すなわち、溶解の程度が50g/L以上である溶剤を指す。
水混和性有機溶剤の含有量は、組成物中、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、そして、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下である。(A)成分や(B)成分の濃度によっては、10質量%未満であってもよい。
水混和性有機溶剤としては、水酸基及び/又はエーテル基を有する水混和性有機溶剤が好ましい。
本発明の繊維製品用着香剤組成物は、20℃でのpHが、好ましくは2以上、より好ましくは2.5以上、そして、好ましくは9以下、より好ましくは8.5以下である。
本発明の繊維製品用着香剤組成物で処理する繊維製品を構成する繊維は、疎水性繊維、親水性繊維のいずれでも良い。疎水性繊維としては、例えば、タンパク質系繊維(牛乳タンパクガゼイン繊維、プロミックスなど)、ポリアミド系繊維(ナイロンなど)、ポリエステル系繊維(ポリエステルなど)、ポリアクリロニトリル系繊維(アクリルなど)、ポリビニルアルコール系繊維(ビニロンなど)、ポリ塩化ビニル系繊維(ポリ塩化ビニルなど)、ポリ塩化ビニリデン系繊維(ビニリデンなど)、ポリオレフィン系繊維(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリウレタン系繊維(ポリウレタンなど)、ポリ塩化ビニル/ポリビニルアルコール共重合系繊維(ポリクレラールなど)、ポリアルキレンパラオキシベンゾエート系繊維(ベンゾエートなど)、ポリフルオロエチレン系繊維(ポリテトラフルオロエチレンなど)、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、シリコーンカーバイト繊維、岩石繊維(ロックファーイバー)、鉱滓繊維(スラッグファイバー)、金属繊維(金糸、銀糸、スチール繊維)等が例示される。親水性繊維としては、例えば、種子毛繊維(綿、もめん、カポックなど)、靭皮繊維(麻、亜麻、苧麻、大麻、黄麻など)、葉脈繊維(マニラ麻、サイザル麻など)、やし繊維、いぐさ、わら、獣毛繊維(羊毛、モヘア、カシミヤ、らくだ毛、アルパカ、ビキュナ、アンゴラなど)、絹繊維(家蚕絹、野蚕絹)、羽毛、セルロース系繊維(レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートなど)等が例示される。
本発明において繊維製品とは、前記の疎水性繊維や親水性繊維を用いた織物、編物、不織布等の布帛及びそれを用いて得られたアンダーシャツ、Tシャツ、Yシャツ、ブラウス、スラックス、帽子、ハンカチ、タオル、ニット、靴下、下着、タイツ等の製品を意味する。
繊維製品への香りのムラ付きが起こりにくいという効果をより実感しやすい点で、繊維は木綿繊維を含む繊維製品であることが好ましい。同様の観点で、繊維製品中の木綿繊維の含有量は5質量%以上が好ましく、10質量%以上が好ましく、15質量%以上が好ましく、20質量%以上が好ましく、上限値は100質量%である。
本発明の繊維製品用着香剤組成物を用いた繊維製品の処理は、本発明の繊維製品用着香剤組成物を繊維製品に接触させることにより行う。本発明の組成物を繊維製品に接触させる方法として、本発明の組成物を水で希釈した希釈液に繊維製品を浸漬させる方法が挙げられる。ここで、浸漬とは、本発明の組成物を水で希釈した希釈液に繊維製品が完全に浸される状態をいう。
浸漬処理により繊維製品を処理する場合、洗濯工程のすすぎの段階で本発明の組成物をすすぎ水に添加する方法が好適である。この場合、本発明の組成物の添加量は、衣料1kg当り0.01mL以上、更に0.05mL以上、そして50mL以下、更に40mL以下であることが、本発明の効果を発揮する上で好ましい。すすぎ水の温度は、好ましくは3℃以上、より好ましくは5℃以上、そして、好ましくは40℃以下、より好ましくは35℃以下である。また、処理時間は、好ましくは2分以上、より好ましくは3分以上、そして、好ましくは90分以下、より好ましくは60分以下である。浸漬後は脱水し、自然乾燥あるいは回転式加熱乾燥機により乾燥させる。乾燥後の繊維製品は、アイロンをかける必要がない程度にしわの形成が少ないが、より仕上がりを重視する場合にはアイロンをかけても差し支えない。
本発明の繊維製品用着香剤組成物を、一般的に知られている繊維製品用洗浄剤組成物に配合して使用しても良く、繊維製品用仕上げ剤組成物に配合して使用しても良い。
本発明は、下記(A)成分、(B)成分、(C)成分及び水を混合する、繊維製品用着香剤組成物の製造方法であって、
(A)成分と(B)成分とを、(A)成分/(B)成分=20/80以上99/1以下の質量比で、且つ、混合原料中の(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の合計量が10質量%以上70質量%以下で用いる、
繊維製品用着香剤組成物の製造方法を提供する。
(A)成分:炭素数15以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩
(B)成分:HLBが10.5以上19以下のノニオン性界面活性剤
(C)成分:香料化合物
この製造方法の各成分の好ましい態様は、本発明の繊維製品用着香剤組成物と同じである。また、前記質量比と前記合計量も、それぞれ、繊維製品用着香剤組成物における質量比と合計量の好ましい値を適用できる。
〔製造例A1〕
(1)炭素数16の内部オレフィンの製造
攪拌装置付きフラスコに1−ヘキサデカノール(製品名:カルコール6098、花王株式会社製)7000g(28.9モル)、固体酸触媒としてγ―アルミナ(STREM Chemicals,Inc社)700g(原料アルコールに対して10質量%)を仕込み、攪拌下、280℃にて系内に窒素(7000mL/min.)を流通させながら反応時間を変化させて反応を行った。得られた粗内部オレフィンを蒸留用フラスコに移し、136−160℃/4.0mmHgで蒸留することでオレフィン純度100%の炭素数16の内部オレフィンを得た。得られた内部オレフィンの二重結合分布を表1に示す。
(2)炭素数16の内部オレフィンスルホン酸塩の製造
(1)で得られた炭素数16の内部オレフィンを、外部にジャケットを有する薄膜式スルホン化反応器を使用して三酸化硫黄ガス、反応器外部ジャケットに20℃の冷却水を通液することでスルホン化反応を行った。スルホン化反応の際のSO/内部オレフィンのモル比は1.09に設定した。得られたスルホン化物を、理論酸価に対し1.5モル倍量の水酸化ナトリウムで調製したアルカリ水溶液へ添加し、攪拌しながら30℃、1時間中和した。中和物をオートクレーブ中で160℃、1時間加熱することで加水分解を行い、炭素数16の内部オレフィンスルホン酸ナトリウム粗生成物を得た。該粗生成物300gを分液漏斗に移し、エタノール300mLを加えた後、1回あたり石油エーテル300mLを加えて油溶性の不純物を抽出除去した。この際、エタノールの添加により油水界面に析出した無機化合物(主成分は芒硝)も、油水分離操作により水相から分離除去した。この抽出除去操作を3回おこなった。水相側を蒸発乾固することで、炭素数16の内部オレフィンスルホン酸ナトリウムを得た。
〔製造例A2〕
製造例A1の(1)で、1−オクタデカノールを原料として用い、製造条件を適宜変更して炭素数18の内部オレフィンを得た。得られた内部オレフィンの二重結合分布を表1に示す。この炭素数18の内部オレフィンを用いて、製造例A1の(2)と同様にして、炭素数18の内部オレフィンスルホン酸ナトリウムを得た。
<配合成分>
実施例及び比較例で用いた各配合成分をまとめて以下に示す。
(A)成分
(a−1):製造例A1で得られた、炭素数16の内部オレフィンスルホン酸ナトリウム
(a−2):製造例A2で得られた、炭素数18の内部オレフィンスルホン酸ナトリウム
(A’)成分:(A)成分の比較化合物
(a’−1):アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ネオペレックスG−65(花王(株)製)
(B)成分
(b−1):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は19モル、HLB=16.4)
(b−2):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は21モル、HLB=16.6)
(b−3):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は40モル、HLB=18.1)
(b−4):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は8モル、HLB=13.1)
(B’)成分:(B)成分の比較化合物
(b’−1):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は3モル、HLB=8.3)
(C)成分
(c−1):フェニルエチルアルコール(分子量:122)
(c−2):エストラゴール(分子量:148)
(c−3):バニリン(分子量:152)
(c−4):ヘキサメチルヘキサヒドロシクロペンタベンゾピラン(分子量:280)
実施例1〜8及び比較例1〜4
以下に示す方法で、表2に示す組成の繊維製品用着香組成物を調製した。得られた繊維製品用着香組成物を下記に示す評価方法で、香りのムラ付き抑制評価を行った。結果を表2に示す。
<繊維製品用着香組成物の調製方法>
スクリュー管No.2に、繊維製品用着香組成物の出来上がり質量が2.0gになるのに必要な(A)成分又は(A’)成分、(B)成分又は(B’)成分、(C)成分及びイオン交換水を入れ、ボルテックスミキサーで撹拌した。得られた混合物を恒温槽60℃で24時間放置した後、25℃で3日間静置し、繊維製品用着香組成物を得た。表2では、(A)成分を(A)成分として、また(B)成分を(B)成分として(A)成分/(B)成分の質量比や(A)成分+(B)成分の質量%を示した。
<香りのムラ付き抑制評価>
(1)評価用木綿タオルの前処理
市販の木綿タオル(綿100%、武井タオル製、TW−220)24枚を、日立自動洗濯機NW−6CYで、5回繰り返し洗濯した。洗浄のための界面活性剤としてノニオン性界面活性剤(ラウリルアルコールのエチレンオキシド付加物(平均付加モル数8))を用いた。また、1回の洗濯条件は、ノニオン性界面活性剤使用量4.5g、標準コース、水量45L、水温20℃、洗浄時間10分、ため濯ぎ2回とした。最後の洗濯の後、20℃、43%RHの条件下で1日間、乾燥した。
(2)評価用木綿タオルの処理
上記(1)の方法で前処理をした木綿タオルを8.5cm×8.5cmの大きさに裁断した評価布を複数用意した。そのうちの1枚に、必要量の繊維製品用着香組成物を塗布した。これをサンプルAとした。
100mlビーカーに、サンプルAと、繊維製品用着香組成物を塗布していない評価布(これをサンプルBとする)の1枚とを投入し、必要量の4°dHの水を注ぎ入れた。
4°dHの水はイオン交換水に塩化カルシウムと塩化マグネシウムを質量比で8:2の割合で投入し、硬度を4°dHに調製したものを使用した。
繊維製品用着香組成物の必要量及び4°dHの水の必要量は、(A)成分と(B)成分の合計量が300ppm、処理液が20L/繊維1kgとなる条件に基づいて算出された。
3cmのスターラーチップとデジタル式スターラー(AS ONE製マグネチックスターラー、REXIMシリーズ、RS−4DN)を用いて、500rpmにてビーカーの内容物を5分間撹拌した。その後、日立製二層式洗濯機(型番:PS−H35L)の脱水槽で1分間脱水した。
(3)評価
(2)で処理したサンプルAとサンプルBの香りの強さを、下記の評価基準に基づき0.5ポイント刻みで評価点をつけ、6名の香りの評価に熟練したパネラー(20〜30代男性3名、20〜30代女性3名)の評価平均点を算出した。
この評価では、0に近いほど香りのムラ付き抑制効果に優れ、0以上1.2以下が合格水準である。
−2 サンプルAよりもサンプルBの方が、香りが明らかに強く感じられた。
−1 サンプルAよりもサンプルBの方が、香りがやや強く感じられた。
0 サンプルAとサンプルBの香りの強さは同程度であった。
1 サンプルBよりもサンプルAの方が、香りがやや強く感じられた
2 サンプルBよりもサンプルAの方が、香りが明らかに強く感じられた。
Figure 0006849321
炭素数16のオレフィンでは、二重結合が7位に存在する内部オレフィンと二重結合が8位に存在する内部オレフィンは構造上区別できないが、スルホン化された場合には区別されるため、便宜的に、二重結合が7位に存在する内部オレフィンの量を2で割った値を、7位、8位のそれぞれの欄に示した。同様に、炭素数18のオレフィンでは、便宜的に、二重結合が8位に存在する内部オレフィンの量を2で割った値を、8位、9位のそれぞれの欄に示した。
Figure 0006849321

Claims (3)

  1. 下記(A)成分、(B)成分、(C)成分及び水を含有し、組成物中の(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比である、〔(A)成分の含有量〕/〔(B)成分の含有量〕が20/80以上99/1以下であり、組成物中の(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の合計量が10質量%以上70質量%以下である、繊維製品用着香剤組成物。
    (A)成分:炭素数15以上24以下の内部オレフィンスルホン酸塩
    (B)成分:下記一般式(1)で表される、HLBが16.4以上19以下のノニオン性界面活性剤
    (C)成分:香料化合物
    (CO) O−(A O) −R (1)
    〔式中、R は炭素数9以上18以下の脂肪族炭化水素基であり、R は水素原子又はメチル基であり、COはカルボニル基であり、mは0又は1の数であり、A Oは炭素数2のアルキレンオキシ基及び炭素数3のアルキレンオキシ基から選ばれる1種以上のアルキレンオキシ基であり、A Oは少なくとも炭素数2のアルキレンオキシ基を含み、nは平均付加モル数であって、10以上50以下の数である。〕
  2. (C)成分が、分子量100以上300以下の香料化合物から選ばれる1種以上の香料化合物である、請求項1に記載の繊維製品用着香剤組成物。
  3. 組成物中の(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比である、〔(A)成分の含有量〕/〔(B)成分の含有量〕が40/60以上95/5以下である、請求項1又は2に記載の繊維製品用着香剤組成物。
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