JP6848509B2 - 栓体および飲料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、栓体および飲料容器に関する。
近年、『手動操作により蓋体を開閉することができるレバー型の開閉機構、および、「開閉機構を開状態とすることが可能な状態(以下「ロック解除状態」という)」と「開閉機構を開状態とすることが不可能な状態(以下「ロック状態」という)」とに手動で切り換えることができるスライド型のロック機構を備えた栓体』を装着した飲料容器(例えば、特開2009−227281号公報、特開2005−193944号公報および特開2008−125965号公報等参照)が市販されている。
しかし、このような飲料容器では、使用者が飲料を飲み終わって栓体の開閉機構を閉状態とした後(すなわち蓋を閉めた後)、ロック機構をロック解除状態からロック状態に戻すことを失念する場合がある。また、使用者がロック機構をロック解除状態からロック状態に戻した場合であっても、その飲料容器をカバン等に入れて持ち運ぶ際に、ロック機構のスライド部品が他の物体と接触してロック機構が意図せずにロック状態からロック解除状態になる場合があり得る。そして、このようにカバン等の中でロック機構がロック解除状態になっていると、開閉機構のレバー部品が他の物体と接触して開閉機構が意図せずに閉状態から開状態になって容器中の飲料がカバン内に漏れ出すおそれがある。
このようなおそれを低減するために、連続二方向操作型の栓体を装着した飲料容器(例えば、特開2014−034422号公報等参照)が提案されており、実際に市販もされている。このような連続二方向操作型の栓体は、異なる二方向への連続操作で蓋体を開状態とすることができ、蓋体が閉じられると自動的に蓋が閉まるように構成されている。このため、この連続二方向操作型の栓体では、上述のような懸念が払拭されている。
特開2009−227281号公報 特開2005−193944号公報 特開2008−125965号公報 特開2014−034422号公報
ところで、通常、連続二方向操作型の栓体の蓋体の開操作には、指先の器用さが求められるが、子供やお年寄りの中には蓋体の開操作を上手くすることができない者も少なくない。
本発明の課題は、子供やお年寄りであっても蓋体の開操作を容易に行うことができると共に、飲料容器をカバン等で搬送する際において容器中の飲料が漏れ出るおそれを十分に低減することができる栓体を提供することにある。
本発明の第1局面に係る栓体は、液体通路、蓋体、係止機構および係止解除可否制御機構を備える。液体通路は、入口および出口を有する。蓋体は、液体通路の出口を閉塞するために設けられる。なお、この蓋体には第1被係止部が設けられる。また、この栓体には、蓋体を開閉自在に軸支する軸支部が設けられていてもよい。かかる場合、蓋体は、開状態となる方向に付勢されてもよいし、付勢されていなくてもよい。なお、後者の場合、蓋体の開閉は手動で行われることになる。係止機構は、第1係止部を有する。第1係止部は、第1被係止部を係止することができる。なお、ここで、第1被係止部は例えば爪部等であり、第1係止部は例えば爪受け部等である。そして、この係止機構は、係止状態と解除状態を切り換えることができる。係止状態では、第1係止部に第1被係止部が係止されて蓋体が閉状態になる。解除状態では、係止状態が解除されて蓋体を開くことが可能となる状態になる。なお、係止状態から解除状態への遷移は、係止機構が操作されることによって実現される。係止解除可否制御機構は、解除可能状態と解除不可能状態を切り換えることができる。解除可能状態では、係止機構が係止状態から解除状態になることが可能となる。なお、解除不可能状態から解除可能状態への遷移は、係止解除可否制御機構が操作されることによって実現される。解除不可能状態では、係止機構が係止状態から解除状態になることが不可能となる(すなわち、係止状態が維持され続ける)。また、係止解除可否制御機構は、係止機構に対する操作によって係止機構が行う運動を共にするように係止機構に支持される。そして、この係止解除可否制御機構は、係止機構が解除状態から係止状態となった際に自動的に解除不可能状態となる。また、係止機構に対する操作は、係止解除可否制御機構を介して行われる。
上述の通り、この栓体では、係止解除可否制御機構は、係止機構が解除状態から係止状態となった際に自動的に解除不可能状態となる。このため、この栓体を装着した飲料容器をカバン等で搬送する際において容器中の飲料が漏れ出るおそれを十分に低減することができる。また、この栓体では、上述の通り、係止解除可否制御機構は、解除可能状態と解除不可能状態を切り換えることができる。このため、この栓体の使用者は、係止解除可否制御機構を解除可能状態にした後に一度指を離してから、係止機構を解除状態にすることができる。したがって、子供やお年寄りであっても蓋体の開操作を容易に行うことができる。よって、この栓体では、子供やお年寄りであっても蓋体の開操作を容易に行うことができると共に、飲料容器をカバン等で搬送する際において容器中の飲料が漏れ出るおそれを十分に低減することができる。
本発明の第2局面に係る栓体は、液体通路、蓋体、係止機構および係止解除可否制御機構を備える。液体通路は、入口および出口を有する。蓋体は、液体通路の出口を閉塞するために設けられる。なお、この蓋体には第1被係止部が設けられる。係止機構は、第1係止部を有する。第1係止部は、第1被係止部を係止することができる。なお、ここで、第1被係止部は例えば爪部等であり、第1係止部は例えば爪受け部等である。そして、この係止機構は、係止状態と解除状態を切り換えることができる。係止状態では、第1係止部に第1被係止部が係止されて蓋体が閉状態になる。解除状態では、係止状態が解除されて蓋体を開くことが可能となる状態になる。なお、係止状態から解除状態への遷移は、係止機構が操作されることによって実現される。係止解除可否制御機構は、解除可能状態と解除不可能状態を切り換えることができる。解除可能状態では、係止機構が係止状態から解除状態になることが可能となる。なお、解除不可能状態から解除可能状態への遷移は、係止解除可否制御機構が操作されることによって実現される。解除不可能状態では、係止機構が係止状態から解除状態になることが不可能となる(すなわち、係止状態が維持され続ける)。そして、この係止解除可否制御機構は、係止機構が解除状態から係止状態となった際に自動的に解除不可能状態となる。また、係止機構は、軸支部、延設部および第1付勢部材をさらに有する。軸支部は、第1係止部を揺動可能に軸支する。延設部は、軸支部を挟んで第1係止部の反対側に延びる。第1付勢部材は、延設部を前方に向かって付勢する。すなわち、第1付勢部材は、間接的に第1係止部を後方に向かって付勢することになる。係止解除可否制御機構は、スライド部材、第2付勢部材および近接部を有する。スライド部材は、「正面透視において軸支部の軸方向と直交すると共に側面透視において第1係止部の揺動方向と交差する方向」にスライド移動することが可能である。第2付勢部材は、スライド部材をスライド方向の第1位置側に向かって付勢する。近接部は、スライド部材が第1位置に位置する際にスライド部材の下端部に近接する。なお、この係止解除可否制御機構では、スライド部材のスライド方向において第1位置とは逆側の位置である第2位置にスライド部材が位置する際、スライド部材の下端部が前記近接部と近接しない。すなわち、スライド部材の下端部の奥側に障害部位がない状態すなわちスライド部材の下端部の奥側に空間が存在する状態になる。スライド部材は、第2被係止部を有する。第2被係止部は、第1係止部に対向する側に設けられる。第1係止部は、第2係止部を有する。第2係止部は、スライド部材に対向する側に第2被係止部を係止可能である。そして、スライド部材が第2付勢部材に付勢力に逆らって第1位置から第2位置に移動されると、第2被係止部が第2係止部に係止されると共に、第1係止部の揺動運動が可能となる。また、蓋体が閉じられる際において第1被係止部が第1係止部に当接して第1係止部がスライド部材側に押されると、第2係止部に対する第2被係止部の係止が解除されると共に、第2付勢部材によりスライド部材が第1位置まで押し返されてスライド部材の下端部に近接部が近接して第1係止部の揺動運動が不可能となる。
上述の通り、この栓体では、蓋体が閉じられる際において第1被係止部が第1係止部に当接して第1係止部がスライド部材側に押されると、第2係止部に対する第2被係止部の係止が解除されると共に、第2付勢部材によりスライド部材が第1位置まで押し返されてスライド部材の下端部に近接部が近接して第1係止部の揺動運動が不可能となる。すなわち、この栓体では、係止解除可否制御機構は、係止機構が解除状態から係止状態となった際に自動的に解除不可能状態となる。このため、この栓体を装着した飲料容器をカバン等で搬送する際において容器中の飲料が漏れ出るおそれを十分に低減することができる。また、この栓体では、上述の通り、スライド部材が第2付勢部材に付勢力に逆らって第1位置から第2位置に移動されると、第2被係止部が第2係止部に係止されると共に、第1係止部の揺動運動が可能となる。すなわち、係止解除可否制御機構は、操作されることによって、解除可能状態と解除不可能状態を切り換えることができる。このため、この栓体の使用者は、係止解除可否制御機構を解除可能状態にした後に一度指を離してから、係止機構を解除状態にすることができる。したがって、子供やお年寄りであっても蓋体の開操作を容易に行うことができる。よって、この栓体では、子供やお年寄りであっても蓋体の開操作を容易に行うことができると共に、飲料容器をカバン等で搬送する際において容器中の飲料が漏れ出るおそれを十分に低減することができる。
本発明の第3局面に係る栓体は第2局面に係る栓体であって、第2係止部に対する第2被係止部の係止が解除されると同時かその後に、スライド部材のいずれかの部位が、第1係止部を含む部材の部位および近接部の少なくともいずれかの部位に係止される。なお、ここで、第1係止部を含む部材の部位は、第1係止部の部位であってもよいし、延設部の部位であってもよいし、他の部位であってもよい。そして、第1係止部が第1被係止部によりスライド部材側に押し切られた後に第1付勢部材により第1被係止部に向かって引き戻される途中で、スライド部材のいずれかの部位と、第1係止部を含む部材の部位および近接部の少なくともいずれかの部位との係止が解除されると共に、第2付勢部材によりスライド部材が第1位置まで押し返されてスライド部材の下端部に近接部が近接して第1係止部の揺動運動が不可能となる。
このため、第2係止部に対する第2被係止部の係代が小さい等の理由で、第2係止部に対する第2被係止部の係止が不用意に解除されるような場合であっても、スライド部材が第1位置まで押し返されることを防ぐことができ、延いてはスムーズな蓋体の開閉動作を保証することができる。
本発明の第4局面に係る飲料容器は、栓体および容器を備える。栓体は、第1局面から第3局面のいずれかの局面に係る栓体である。容器には、栓体が装着されている。
この飲料容器には、上述の栓体が装着されている。このため、この飲料容器は、上述の効果を奏することができる。
本発明の実施の形態に係る栓体の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る栓体の正面図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の実施の形態に係る栓体の操作機構の正面側斜視図である。 本発明の実施の形態に係る栓体の操作機構の背面側斜視図である。 図4から前方付勢コイルバネおよび上方付勢コイルバネを取り外した状態の図である。 図5から前方付勢コイルバネおよび上方付勢コイルバネを取り外した状態の図である。 図6に示される状態の操作機構の分解斜視図である。 図7に示される状態の操作機構の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る栓体の縦断面図であって、スライドロック部品が引き下げられた状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る栓体の縦断面図であって、スライドロック部品の下端部分が押されて蓋体の爪部が操作機構の爪受け部から外れ、蓋体が自動的に開放される途中の状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る栓体の縦断面図であって、蓋体を閉める途中の状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る栓体の縦断面図であって、蓋体の爪部が操作機構の爪受け部に当接した状態を示す図である。 変形例(D)に係る栓体の操作機構の縦断面図である。 変形例(E)に係る栓体の操作機構の縦断面図である。 変形例(F)に係る栓体の操作機構収容部の縦断面図である。
−本発明の実施の形態に係る飲料容器の構成−
本発明の実施の形態に係る飲料容器は、真空二重容器(図示せず)と、図1に示される栓体100とから構成されている。なお、この飲料容器は、栓体100が真空二重容器に螺合されることによって組み立てられている。以下、真空二重容器および栓体100それぞれについて詳述する。
(1)真空二重容器
真空二重容器は、ステンレス鋼等の金属製の容器であって、主に、有底の内筒および有底の外筒から形成されている。具体的には、内筒と外筒との間に断熱空間が形成されるように内筒の開口端部と外筒の開口端部とが接合された後、断熱空間が真空状態とされることにより真空二重容器が形成される。
内筒は、主に、内筒側壁部、内筒底壁部および先端壁部から形成されている。内筒側壁部は、略円筒形状を呈している。内筒底壁部は、中央部が開口側に向かって球面状に盛り上がっており、隅部が凹円弧状を呈している。そして、この内筒底壁部は、内筒側壁部の下側に位置している。先端壁部は略円筒形状を呈しており、真空二重容器の開口を形成している。
外筒は、主に、外筒側壁部、外筒底壁部および雄ネジ部から形成されている。外筒側壁部は、内筒側壁部と同様に略円筒形状を呈している。外筒底壁部は、略円盤形状を呈しており、外筒側壁部の下端部分に接合されている。雄ネジ部は、外筒側壁部の上端部分の外周面に形成されている。
(2)栓体
栓体100は、図1〜図3に示されるように、主に、栓本体110、蓋体120、ヒンジ機構140および操作機構150から構成される。以下、これらの要素部品について詳述すると共にこの栓体100の使用方法およびその動作等について説明する。
(2−1)栓体の要素部品
(2−1−1)栓本体
栓本体110は、図1〜図3に示されるように、主に、基体部111、円筒壁部112、雌ネジ部113および操作機構収容部114から構成される。以下、各構成要素について詳述する。
(2−1−1−1)基体部
基体部111は、図1〜図3に示されるように、主に、天壁部111A、基体側連結部111Bおよび外側壁部111Cから形成されている。天壁部111Aは略円盤形状を呈している。基体側連結部111Bは、後述するヒンジ機構140を構成する部位の一つであって、図1および図3に示されるように、天壁部111Aの背面側の上面に配設されている。外側壁部111Cは、図1〜図3に示されるように、略円筒形状を呈しており、天壁部111Aの外縁から下方に向かって延びている。また、図3に示されるように、この基体部111には、天壁部111Aの裏側の外周側に円環状の溝Gvが形成されている。なお、この溝Gvには、シール部材(図示せず)が収容される。
(2−1−1−2)円筒壁部
円筒壁部112は、図3に示されるように、天壁部111Aの正面側部分を貫通するように配設されている。なお、この円筒壁部112の内側は飲料通路Pdとして機能する。すなわち、円筒壁部112の下側の開口が飲料の流入口Miとなり、円筒壁部112の上側の開口が飲料の流出口Moとなる。また、この円筒壁部112の天壁部111Aよりも上側の部位は飲み口として機能する。
(2−1−1−3)雌ネジ部
雌ネジ部113は、図3に示されるように、基体部111の外側壁部111Cの内周面に形成されており、真空二重容器の雄ネジ部と螺合することが可能である。
(2−1−1−4)操作機構収容部
操作機構収容部114は、図1〜図3に示されるように、主に、外壁部114A、突起部114B、コイルバネ収容部114D、抜け止めリブ114Cから構成されている。外壁部114Aは、図1〜図3に示されるように、基体部111の外側壁部111Cの正面側の外表面から前方に向かって延びる、正面視で略U字を呈する壁部位であって、主に、側壁部114aおよび底壁部114bから形成されている。そして、この外壁部114Aの内側に操作機構150が収容される。また、この外壁部114Aの両側壁部114aの上端部分には、図1に示されるように、貫通孔Haが形成されている。そして、この貫通孔Haには、軸SHが挿通される。なお、この軸SHの詳細については後述する。突起部114Bは、略板状の部位であって、図3に示されるように、外壁部114Aの底壁部114bの少し上方において基体部111の外側壁部111Cの正面側の外表面から前方に向かって延びている。なお、この突起部114Bの役割については後述する。コイルバネ収容部114Dは、突起部114Bの両脇に配設されるポケット状の部位であって、操作機構150を構成する中間連結部品(後述)の両側下端に配設される上方付勢コイルバネ(後述)を収容する。抜け止めリブ114Cは、図3に示されるように、操作機構150を介して突起部114Bと対向するように配設されており、操作機構150が上方に抜け出るのを防いでいる。
(2−1−2)蓋体
蓋体120は、図1〜図3に示されるように、主に、蓋本体121、爪部122、パッキン部材123および左右一対の蓋体側連結部124から構成されている。以下、各構成要素について詳述する。
(2−1−2−1)蓋本体
蓋本体121は、図1〜図3に示されるように、主に、天壁部121Aおよび側壁部121Bから構成されている。天壁部121Aは、平面視において正面側が角丸の長方形状を呈しており、背面側から正面側に向かうに従って上方に傾斜している(図1参照)。また、この天壁部121Aには、正面寄りの位置にパッキン部材123を取り付ける取付孔Hbが形成されている。側壁部121Bは、図1および図3に示されるように、天壁部121Aの外縁から下方に向かって延びている。
(2−1−2−2)爪部
爪部122は、図3に示されるように、蓋本体121の天壁部121Aの裏側面を這うようにして設けられる裏側部材122Aの先端に形成されており、蓋本体121の正面側の側壁部121Bの下端から下方に向かって延びている。
(2−1−2−3)パッキン部材
パッキン部材123は、ゴム・エラストマー製部材であって、図3に示されるように蓋体120が閉状態とされているときに円筒壁部112の飲料通路Pdの流出口Moを閉塞するものである。そして、このパッキン部材123は、図3に示されるように、主に、パッキン部123Aおよび突起部123Bから形成されている。パッキン部123Aは、略円盤状の部位であって、図3に示されるように、蓋体120が閉状態とされているときに円筒壁部112の上端面に当接する。突起部123Bは、図3に示されるように、パッキン部123Aの中央部分から上方に向かって延びており、蓋本体121の天壁部121Aの取付孔Hbに嵌入されて固定されている。
(2−1−2−4)蓋体側連結部
蓋体側連結部124は、図1および図3に示されるように、平面視において蓋本体121の後端に左右一対形成されており、栓本体110の基体部111に形成される基体側連結部111Bと共にヒンジ機構140を構成する。なお、この蓋体側連結部124には、ヒンジピン(図示せず)が挿通される孔が形成されている。
(2−1−3)ヒンジ機構
ヒンジ機構140は、図1および図3に示されるように、主に、基体側連結部111B、左右一対の蓋体側連結部124、ヒンジピンPnおよびトルクヒンジバネ(図示せず)から構成されている。なお、このヒンジ機構140は、一対の蓋体側連結部124の孔と基体側連結部111Bの貫通孔とが連通して一つの連続した孔が形成されるように基体側連結部111Bを一対の蓋体側連結部124で挟み込んだ状態で、その孔にヒンジピンPnが挿通されることにより形成される。トルクヒンジバネは、蓋体120を背面側(後方)に向かって付勢しており、蓋体120の爪部122が操作機構150から解放されると、蓋体120を背面側に向かって回動させる(図11参照)。
(2−1−4)操作機構
操作機構150は、図3〜図5に示されるように、主に、スライドロック部品151、中間連結部品152、揺動爪受け部品153、軸SH、前方付勢コイルバネSfおよび上方付勢コイルバネSuから構成されている。また、この操作機構150は、図4および図5に示されるように、開閉機構PMおよびロック機構LMから構成されているとも言える。ここで、揺動爪受け部品153、軸SHおよび前方付勢コイルバネSfは開閉機構PMを構成しており、スライドロック部品151、中間連結部品152および上方付勢コイルバネSuはロック機構LMを構成している。なお、栓本体110の操作機構収容部114の突起部114Bもロック機構LMの構成要素として挙げられる。以下、各構成要素について詳述する。
(2−1−4−1)スライドロック部品
スライドロック部品151は、図6〜図9に示されるように、主に、本体部151Aおよび一対の翼部151Bから形成されている。本体部151Aは、図6に示されるように、略長方形の板状部位である。そして、図6に示されるように、この本体部151Aの上端部分には指受け部151aが形成されている。この指受け部151aは、スライドロック部品151の操作時において使用者が指をかける部位として機能する。また、図7に示されるように、この本体部151Aの裏側下端部には突起部151bが形成されている。この突起部151bは、スライドロック部品151が上位置(特許請求の範囲の請求項2に記載の「第1位置」に相当する。)に位置する際に(すなわちロック状態の際に)操作機構収容部114の突起部114Bに近接対向して揺動爪受け部品153の揺動運動を規制する。一方、スライドロック部品151が下位置(特許請求の範囲の請求項2に記載の「第2位置」に相当する。)に位置する際(すなわちロック解除状態の際)、この突起部151bは、操作機構収容部114の突起部114Bに対向しない。このため、揺動爪受け部品153は揺動運動することが可能となる。翼部151Bは、図6および図7に示されるように、本体部151Aの両側端中央部分から後方に向かって延びている。そして、この翼部151Bには、図6および図7に示されるように、長孔HL1および嵌合溝Giが形成されている。この長孔HL1には軸SHが挿通される。なお、この軸SHは固定されるため、スライドロック部品151は、この長孔HL1に沿って上下方向にスライド可能となる。嵌合溝Giは、翼部151Bの上下方向中央付近において前後方向に沿って形成されている。そして、この嵌合溝Giには、中間連結部品152の嵌合突起部(後述)が嵌め合わされる。
(2−1−4−2)中間連結部品
中間連結部品152は、揺動爪受け部品153に対してスライドロック部品151がスライド可能となるようにスライドロック部品151と揺動爪受け部品153とを連結する役割と、ロック解除時にスライドロック部品151を下位置に維持させる役割を担う部品であって、図7〜図9に示されるように、主に、枠部152A、爪付き板バネ部152B、下側爪部152F、一対の翼部152C、嵌合突起部152Dおよびバネ固定部152Eから形成されている。枠部152Aは、図8および図9に示されるように、略方形の板状の枠体部位である。そして、図8および図9に示されるように、この枠部152Aの下側部分152aの中央箇所から上方に向かって爪付き板バネ部152Bが延びている。爪付き板バネ部152Bの先端には、爪部152bが形成されている。爪部152bは、図9に示されるように、揺動爪受け部品153に対向するように形成されている。下側爪部152Fは、図9に示されるように、爪付き板バネ部152Bの下側の枠部部分に形成されている。この下側爪部152Fは、図3および図9に示されるように、上端から下端に向かうに従って内側に向かって傾斜している。翼部152Cは、図8および図9に示されるように、枠部152Aの両側端から後方に向かって延びている。そして、この翼部152Cには、図8および図9に示されるように、長孔HL2が形成されている。この長孔HL2には軸SHが挿通される。なお、この軸SHは固定されるため、中間連結部品152は、この長孔HL2に沿って上下方向にスライド可能となる。また、中間連結部品152がスライドロック部品151に嵌め合わされた状態では、この長孔HL2は、スライドロック部品151に形成される長孔HL1とほぼ完全に重なって、一対の長孔を形成する。さらに、この翼部152Cの上側部分には、図8に示されるように、内側に向かって延びる一対のアーム部AMが形成されている。このアーム部AMは、揺動爪受け部品153の案内部GDをスライド自在に受け入れるスロット(受け口,受け空間)を形成するために設けられている。嵌合突起部152Dは、図8および図9に示されるように、翼部152Cの長孔HL2の両側の部位から外方に向かって延びている。そして、この嵌合突起部152Dは、中間連結部品152をスライドロック部品151に嵌め合わせる際、スライドロック部品151の嵌合溝Giに嵌め込まれる。このため、この嵌合突起部152Dは、スライドロック部品151と一体化され、スライドロック部品151がスライドする際、中間連結部品152はスライドロック部品151と共にスライド移動することになる。バネ固定部152Eは、図9に示されるように、翼部152Cの下端から下方に向かって延びている。そして、このバネ固定部152Eには、図5に示されるように、上方付勢コイルバネSuが取り付けられる。
(2−1−4−3)揺動爪受け部品
揺動爪受け部品153は、図6〜図9に示されるように、略T字状の部品であって、主に、第1爪受け部153A、軸受け部153B、バネ固定部153C、第2爪受け部153D、第3爪受け部153Eおよび案内部GDから形成されている。第1爪受け部153Aは、図6〜図9に示されるように、揺動爪受け部品153の上端側に配設されている。軸受け部153Bは、図7および図9に示されるように、揺動爪受け部品153の中央部分に配設されている。なお、後述する通り、上方付勢コイルバネSuが中間連結部品152を介して揺動爪受け部品153を上方に付勢している。バネ固定部153Cは、図7および図9に示されるように、揺動爪受け部品153の下端側に設けられている。なお、バネ固定部153Cは、図7および図9に示されるように、第1爪受け部153Aと同じ側(基体部111の外側壁部111Cに向く側))に形成されている。そして、このバネ固定部153Cには、前方付勢コイルバネSfが取り付けられる。第2爪受け部153Dは、図8に示されるように、バネ固定部153Cの裏側に形成されている。この第2爪受け部153Dは、図8に示されるように上側から下側に向かうに従って外側に傾斜している。なお、この第2爪受け部153Dは、ロック解除状態において中間連結部品152の下側爪部152Fを受ける(図10参照)。第3爪受け部153Eは、横長の半円筒形状の溝であって、軸受け部153Bの裏側(すなわち、第2爪受け部153Dの形成側)に形成されている。なお、この第3爪受け部153Eは、ロック状態において中間連結部品152の爪付き板バネ部152Bの爪部152bを受ける(図3参照)。案内部GDは、T字の縦棒部分の上側部分の両脇に形成される部位であって、中間連結部品152の翼部152Cおよびアーム部AMで形成されるスロットに挿入される部分として設けられている。なお、この案内部GDの幅寸法は上記スロットの幅寸法とほぼ同等か僅かに小さくなるように設計されている。また、この案内部GDの奥行寸法は、中間連結部品152のスロットの奥行寸法よりも小さくなるように設計されている。その寸法の小ささの程度は、中間連結部品152の爪部152bと揺動爪受け部品153の第3爪受け部153Eとが互いに対向するように揺動爪受け部品153が中間連結部品152のスロットに挿入された状態で、中間連結部品152に対して揺動爪受け部品153の上端部分(すなわち第1爪受け部153A)を正面側に押すと共に下側部分を背面側に押した際に(すなわち、揺動爪受け部品153の案内部GDがスロット内において、側面視で正面側から背面側に向かうに従って下方に傾斜する状態になる際に)、揺動爪受け部品153の第2爪受け部153Dと中間連結部品152の下側爪部152Fとの間に僅かの隙間が生じ得る程度とされている。
なお、上述の際(すなわち、中間連結部品152の爪部152bと揺動爪受け部品153の第3爪受け部153Eとが互いに対向するように揺動爪受け部品153が中間連結部品152のスロットに挿入された状態で、中間連結部品152に対して揺動爪受け部品153の上端部分(すなわち第1爪受け部153A)を正面側に押すと共に下側部分を背面側に押した際)、第1爪受け部153Aの正面側の面は、スライドロック部品の上端部の対向面と隙間をもって対向するように設計されている。
(2−1−4−4)軸
軸SHは、上述の通り、スライドロック部品151の長孔HL1、中間連結部品152の長孔HL2および揺動爪受け部品153の軸受け孔HXに挿通されている。このため、スライドロック部品151、中間連結部品152および揺動爪受け部品153は、ロック状態時を除いてこの軸SHを中心として揺動可能である。また、中間連結部品152および揺動爪受け部品153は、軸SHに対し、長孔HL1,HL2の長手方向に沿ってスライド可能となっている。
(2−1−4−5)前方付勢コイルバネ
前方付勢コイルバネSfは、上述の通り揺動爪受け部品153のバネ固定部153Cに取り付けられると共に、栓本体110の基体部111の外側壁部111Cであって、操作機構収容部114の突起部114Bの直上に当接する。このため、この前方付勢コイルバネSfは、揺動爪受け部品153の下端部分を前方に付勢することになる。なお、上述の通り、揺動爪受け部品153は軸支されているため、揺動爪受け部品153の上端部分すなわち第1爪受け部153Aを間接的に後方に付勢することになる。
(2−1−4−6)上方付勢コイルバネ
上方付勢コイルバネSuは、上述の通り、中間連結部品152のバネ固定部152Eに取り付けられると共に、栓本体110の操作機構収容部114のコイルバネ収容部114Dに収容される。このため、この上方付勢コイルバネSuは、中間連結部品152を上方に付勢することになる。さらに言えば、中間連結部品152はスライドロック部品151および揺動爪受け部品153を連結しているため、上方付勢コイルバネSuは、中間連結部品152のみならずスライドロック部品151および揺動爪受け部品153をも上方に付勢していることになる。
(2−2)栓体の使用方法とその動作態様
先ず、真空二重容器の所望の飲料を注ぎ入れる。次に、栓体100をロック状態(図3参照)にして真空二重容器の雄ネジ部に栓体100の雌ネジ部113を螺合することにより真空二重容器に栓体100を装着して飲料容器を完成させる。このとき、シール部材が、真空二重容器の上端に当接して、真空二重容器と栓体100とを水密に保つ。
図3に示されるように、栓体100がロック状態になっているとき、蓋体120の爪部122が揺動爪受け部品153の第1爪受け部153Aに掛け止められている。なお、このとき、前方付勢コイルバネSfによって揺動爪受け部品153の軸受け部153Bより下側に位置する部分が前方付勢コイルバネSfによって前方に付勢されているため、軸受け部153Bの上側に位置する第1爪受け部153Aは後方すなわち蓋体120の爪部側に付勢されている。このため、第1爪受け部153Aの正面側の面は、スライドロック部品の上端部の対向面と僅かな隙間をもって対向している(図3および上述のスロットの奥行寸法と揺動爪受け部品153の案内部GDの奥行寸法との関係参照)。また、このとき、中間連結部品152の爪部152bが揺動爪受け部品153の第3爪受け部153Eに掛け止められている。さらに、このとき、スライドロック部品151は上位置に位置しており、スライドロック部品151の突起部151bが操作機構収容部114の突起部114Bに近接対向している。このため、この飲料容器の使用者がロックを解除するために指でスライドロック部品151の下端部分を押し込んでも揺動爪受け部品153の第1爪受け部153Aが蓋体120の爪部122から外れることがない。
そして、この飲料容器の使用者が飲料容器中の飲料を飲むために蓋体120を開状態とする際、その使用者は先ずロックを解除する必要がある。そのためには、その使用者は、先ず、指でスライドロック部品151を押し下げてスライドロック部品151を上位置から下位置に移動させる。このとき、図10に示されるように、中間連結部品152も上方付勢コイルバネSuの付勢力に抗してスライドロック部品151と共に下側にスライド移動する。この結果、揺動爪受け部品153の第3爪受け部153Eから中間連結部品152の爪部152bが外れると共に、中間連結部品152の下側爪部152Fが揺動爪受け部品153の第2爪受け部153Dに掛け止められる。なお、この際、中間連結部品152の下側爪部152Fは揺動爪受け部品153の第2爪受け部153Dを介して前方付勢コイルバネSfに対向する状態になるため、揺動爪受け部品153の第2爪受け部153Dに対する中間連結部品152の下側爪部152Fの掛止状態は比較的強固なものとなる。また、このとき、中間連結部品152は上方付勢コイルバネSuによって上方に付勢された状態を保つ。さらに、このとき、スライドロック部品151の突起部151bが操作機構収容部114の突起部114Bに近接対向しない状態となる。そして、使用者がスライドロック部品151の下端部分に指を当てて前方付勢コイルバネSfの付勢力に抗した力で同下端部分を背面側に向かって押し込むと、揺動爪受け部品153が軸SHを中心として回動して揺動爪受け部品153の第1爪受け部153Aが正面側に倒れ、蓋体120の爪部122が揺動爪受け部品153の第1爪受け部153Aから外れる(図11参照)。上述したように、蓋体120はトルクヒンジバネによって後方に付勢されているため、蓋体120の爪部122が揺動爪受け部品153の第1爪受け部153Aから外れた瞬間に、蓋体120が後方に回動して蓋体120が開状態となる。また、この際、中間連結部品152の下側爪部152Fおよび揺動爪受け部品153の第2爪受け部153Dは両側から力を加えられるため、その掛止状態が解除されることはない。そして、使用者は、スライドロック部品151の下端部分から指を離した後、飲料容器の真空二重容器部分を把持すると共に飲料容器を持ち上げて、栓本体110の円筒壁部112を口まで持っていき、そのまま飲料容器を持ち上げて飲料容器中の飲料を飲む。なお、使用者がスライドロック部品151の下端部分から指を離した後も、前方付勢コイルバネSfによって揺動爪受け部品153の第2爪受け部153Dが中間連結部品152の下側爪部152Fに押し付けられた状態が維持されるため、その掛止状態が解除されることはない(図12参照)。
そして、使用者は、飲料を飲み終わったら蓋体120を閉める。蓋体が閉じられる途中で蓋体120の爪部122が揺動爪受け部品153の第1爪受け部153Aに当接してそのまま押し込まれていくと、揺動爪受け部品153の第1爪受け部153Aが軸SHを中心として正面側に向かって僅かに回動する(図13参照)。この際、揺動爪受け部品153の下端部分は前方付勢コイルバネSfの付勢力に抗して背面側に回動する。そして、その回動がある程度まで進むと、揺動爪受け部品153の第2爪受け部153Dから中間連結部品152の下側爪部152Fが外れる。そして、その瞬間に上方付勢コイルバネSuによって中間連結部品152がスライドロック部品151と共に押し上げられ、最初のロック状態(図3参照)に戻る。すなわち、この栓体100では、使用者は蓋体120を閉めるだけで栓体100をロック状態とすることができる。
<本発明の実施の形態に係る栓体の特徴>
(1)
本発明の実施の形態に係る栓体100では、使用者は蓋体120を閉めるだけで栓体100をロック状態とすることができる。このため、この栓体100を装着した飲料容器をカバン等で搬送する際において容器中の飲料が漏れ出るおそれを十分に低減することができる。
(2)
本発明の実施の形態に係る栓体100は、不連続の二方向階操作で蓋体120を開状態とすることができる。したがって、この栓体100は、子供やお年寄りであっても蓋体の開操作を容易に行うことができる。
<変形例>
(A)
先の実施の形態では容器として真空二重容器が採用されていたが、容器は特に限定されず、例えば、通常の単壁の容器であってもよい。また、先の実施の形態では容器の素材としてステンレス鋼が採用されていたが、容器の素材は、ステンレス鋼以外の合金、樹脂等であってもよい。
(B)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、蓋体120が背面側に付勢されていなくてもよい。かかる場合、トルクヒンジバネは不要となり、使用者は、手動で蓋体120を開ける必要がある。
(C)
先の実施の形態に係る栓体100では、嵌合溝Giおよび嵌合突起部152Dを利用して中間連結部品152がスライドロック部品151に嵌合されたが、中間連結部品152は単純に接着剤等でスライドロック部品151に接合されてもよいし、一体成形されてもよい。なお、一体成形される場合は、例えば、中間連結部品152の爪付き板バネ部152Bや下側爪部152Fがスライドロック部品151の本体部151Aに形成されることになるであろう。
(D)
先の実施の形態に係る栓体100では上述のような操作機構150が採用されたが、この操作機構150に代えて図14に示される操作機構250が採用されてもよい。なお、図14に示される操作機構250は、揺動爪受け部品253を除き、先の実施の形態に係る操作機構150と同一である。このため、操作機構250の説明に際し、揺動爪受け部品253以外の部品については先の実施の形態に係る操作機構150と同一の符号を付してその説明を省略する。
揺動爪受け部品253は、図14に示されるように、第1爪受け部153Aの突起側の逆側においてスライドロック部品側に突起する突起部PJが付加的に設けられることを除き、先の実施の形態に係る揺動爪受け部品153と同一の構造を有する。ここで、突起部PJは、蓋体120の爪部122が第1爪受け部153Aに当接しだす初期段階において、揺動爪受け部品153の第2爪受け部153Dから中間連結部品152の下側爪部152Fが外れた際にスライドロック部品151の頭部を受け止めてその上昇を防ぐ役割を担っている(このとき、揺動爪受け部品153の第1爪受け部153Aが蓋体120の爪部122によりスライドロック部品151に押し付けられているため、スライドロック部品151の上端部は突起部PJの下側にできる段の下側で留まることになる。)。なお、スライドロック部品151が突起部PJに対して係止されるタイミングは、第2爪受け部153Dから中間連結部品152の下側爪部152Fが外れるのと同時であってもよいし、その後であってもよい。このタイミングは、例えば、第2爪受け部153Dから突起部PJまでの距離等を調節することによって実現することができる。そして、この突起部PJに対するスライドロック部品151の係止は、第1爪受け部153Aが蓋体120の爪部122によりスライドロック部品側に押し切られた後に前方付勢コイルバネSfにより蓋体120の爪部122に向かって引き戻される途中で解除されることになる(このとき、揺動爪受け部品153の第1爪受け部153Aは前方付勢コイルバネSfによってスライドロック部品151から離れる方向に向かって引き戻されるため、スライドロック部品151の頭部は、上方付勢コイルバネSuの付勢力により突起部PJの下側にできる段を乗り越えて突起部PJと対向する位置まで上昇する。)。このように揺動爪受け部品253に突起部PJを設けることにより、第2爪受け部153Dに対する下側爪部152Fの係代が小さい等の理由で、第2爪受け部153Dに対する下側爪部152Fの係止が不用意に解除されるような場合であっても、スライドロック部品151が上端位置まで押し返されることを防ぐことができ、延いてはスムーズな蓋体120の開閉動作を保証することができる。
(E)
先の実施の形態に係る栓体100では上述のような操作機構150が採用されたが、この操作機構150に代えて図15に示される操作機構350が採用されてもよい。なお、図15に示される操作機構350は、揺動爪受け部品353を除き、先の実施の形態に係る操作機構150と同一である。このため、操作機構250の説明に際し、揺動爪受け部品353以外の部品については先の実施の形態に係る操作機構150と同一の符号を付してその説明を省略する。
揺動爪受け部品353は、図15に示されるように、第1爪受け部153Aと軸受け部153Bと繋ぐ部位の前側に、スライドロック部品側に突起する突起部353Fが付加的に設けられることを除き、先の実施の形態に係る揺動爪受け部品153と同一の構造を有する。ここで、突起部353Fは、蓋体120の爪部122が第1爪受け部153Aに当接しだす初期段階において、揺動爪受け部品153の第2爪受け部153Dから中間連結部品152の下側爪部152Fが外れた際に中間連結部品152の頭部を受け止めてスライドロック部品151の上昇を防ぐ役割を担っている(このとき、揺動爪受け部品153の第1爪受け部153Aが蓋体120の爪部122によりスライドロック部品151に押し付けられている結果、突起部353Fが中間連結部品152に押し付けられている。このため、中間連結部品152の頭部は突起部353Fの下側にできる段の下側で留まることになる。)。なお、中間連結部品152が突起部353Fに対して係止されるタイミングは、第2爪受け部153Dから中間連結部品152の下側爪部152Fが外れるのと同時であってもよいし、その後であってもよい。このタイミングは、例えば、第2爪受け部153Dから突起部353Fまでの距離等を調節することによって実現することができる。そして、この突起部353Fに対する中間連結部品152の係止(突起部353Fに対するスライドロック部品151の係止とも言える。)は、第1爪受け部153Aが蓋体120の爪部122によりスライドロック部品側に押し切られた後に前方付勢コイルバネSfにより蓋体120の爪部122に向かって引き戻される途中で解除されることになる(このとき、揺動爪受け部品153の突起部353Fは前方付勢コイルバネSfによって中間連結部品152から離れる方向に向かって引き戻されるため、中間連結部品152の頭部は、上方付勢コイルバネSuの付勢力により突起部353Fの下側にできる段を乗り越えて突起部353Fと対向する位置まで上昇する。)。このように揺動爪受け部品353に突起部353Fを設けることにより、第2爪受け部153Dに対する下側爪部152Fの係代が小さい等の理由で、第2爪受け部153Dに対する下側爪部152Fの係止が不用意に解除されるような場合であっても、スライドロック部品151が上端位置まで押し返されることを防ぐことができ、延いてはスムーズな蓋体120の開閉動作を保証することができる。
(F)
先の実施の形態に係る栓体100では上述のような操作機構収容部114が採用されたが、この操作機構収容部114に代えて図16に示される操作機構収容部414が採用されてもよい。なお、図16に示される操作機構収容部414は、突起部414Bを除き、先の実施の形態に係る操作機構収容部414と同一である。このため、操作機構収容部414の説明に際し、突起部414B以外の部位については先の実施の形態に係る操作機構収容部414と同一の符号を付してその説明を省略する。
突起部414Bは、図16に示されるように、先の実施の形態に係る突起部114Bよりもその厚みが下側に向かって厚くなっている。ここで、突起部414Bは、蓋体120の爪部122が第1爪受け部153Aに当接しだす初期段階初期段階において、揺動爪受け部品153の第2爪受け部153Dから中間連結部品152の下側爪部152Fが外れた際にスライドロック部品151の突起部151bを受け止めてスライドロック部品151の上昇を防ぐ役割を担っている(このとき、揺動爪受け部品153の第1爪受け部153Aが蓋体120の爪部122によりスライドロック部品151に押し付けられている結果、スライドロック部品151の突起部151bが突起部414Bの直下の空間において突起部414Bの側に押し込められている。このため、スライドロック部品151の突起部151bは突起部414Bの下側で留まることになる。)。なお、スライドロック部品151の突起部151bが突起部414Bに対して係止されるタイミングは、第2爪受け部153Dから中間連結部品152の下側爪部152Fが外れるのと同時であってもよいし、その後であってもよい。このタイミングは、例えば、突起部414Bの厚みや位置等を調節することによって実現することができる。そして、この突起部414Bに対するスライドロック部品151の突起部151bの係止は、第1爪受け部153Aが蓋体120の爪部122によりスライドロック部品側に押し切られた後に前方付勢コイルバネSfにより蓋体120の爪部122に向かって引き戻される途中で解除されることになる(このとき、スライドロック部品151の突起部151bは前方付勢コイルバネSfによって突起部414Bから離れる方向に向かって押し戻されるため、スライドロック部品151の突起部151bは、上方付勢コイルバネSuの付勢力により上端位置まで上昇する。)。このように突起部414Bを厚く形成することにより、第2爪受け部153Dに対する下側爪部152Fの係代が小さい等の理由で、第2爪受け部153Dに対する下側爪部152Fの係止が不用意に解除されるような場合であっても、スライドロック部品151が上端位置まで押し返されることを防ぐことができ、延いてはスムーズな蓋体120の開閉動作を保証することができる。
なお、操作機構150の突起部151bの厚みを上側に向かって厚くすることによっても同様の効果を得ることができる。
<備考>
なお、上記変形例(D)〜(F)は各例単独で実施されてもよいし、2例を組わされて実施されてもよいし、3例全てを組み合わせて実施されてもよい。
100 栓体
114B 突起部(近接部)
120 蓋体
122 爪部(第1被係止部)
151 スライドロック部品(スライド部材)
151b 突起部(スライド部材の下端部)
152F 下側爪部(第2被係止部)
153A 第1爪受け部(第1係止部)
153C バネ固定部(延設部)
153D 第2爪受け部(第2係止部)
LM ロック機構(係止解除可否制御機構)
Mi 流入口(入口)
Mo 流出口(出口)
Pd 飲料通路(液体通路)
PM 開閉機構(係止機構)
Sf 前方付勢コイルバネ(第1付勢部材)
Su 上方付勢コイルバネ(第2付勢部材)
SH 軸(軸支部)

Claims (4)

  1. 入口および出口を有する液体通路と、
    前記液体通路の前記出口を閉塞するために設けられる、第1被係止部を有する蓋体と、
    前記第1被係止部を係止することができる第1係止部を有し、前記第1係止部に前記第1被係止部が係止されて前記蓋体が閉状態になる係止状態と、操作されることによって前記係止状態が解除されて前記蓋体を開くことが可能となる状態になる解除状態とを切り換えることができる係止機構と、
    操作されることによって前記係止機構が前記係止状態から前記解除状態になることが可能となる解除可能状態と、前記係止機構が前記係止状態から前記解除状態になることが不可能となる解除不可能状態とを切り換えることができ、前記係止機構に対する操作によって前記係止機構が行う運動を共にするように前記係止機構に支持される係止解除可否制御機構と
    を備え、
    前記係止解除可否制御機構は、前記係止機構が前記解除状態から前記係止状態となった際に自動的に前記解除不可能状態となり、
    前記係止機構に対する操作は、前記係止解除可否制御機構を介して行われる
    栓体。
  2. 入口および出口を有する液体通路と、
    前記液体通路の前記出口を閉塞するために設けられる、第1被係止部を有する蓋体と、
    前記第1被係止部を係止することができる第1係止部を有し、前記第1係止部に前記第1被係止部が係止されて前記蓋体が閉状態になる係止状態と、操作されることによって前記係止状態が解除されて前記蓋体を開くことが可能となる状態になる解除状態とを切り換えることができる係止機構と、
    操作されることによって前記係止機構が前記係止状態から前記解除状態になることが可能となる解除可能状態と、前記係止機構が前記係止状態から前記解除状態になることが不可能となる解除不可能状態とを切り換えることができる係止解除可否制御機構と
    を備え、
    前記係止解除可否制御機構は、前記係止機構が前記解除状態から前記係止状態となった際に自動的に前記解除不可能状態となり、
    前記係止機構は、前記第1係止部を揺動可能に軸支する軸支部と、前記軸支部を挟んで前記第1係止部の反対側に延びる延設部と、前記延設部を前方に向かって付勢する第1付勢部材とをさらに有し、
    前記係止解除可否制御機構は、正面透視において前記軸支部の軸方向と直交すると共に側面透視において前記第1係止部の揺動方向と交差する方向にスライド移動することが可能であるスライド部材と、前記スライド部材をスライド方向第1位置側に向かって付勢する第2付勢部材と、前記スライド部材が前記第1位置に位置する際に前記スライド部材の下端部に近接する近接部とを有し、
    前記スライド部材のスライド方向において前記第1位置とは逆側の位置である第2位置に前記スライド部材が位置する際、前記スライド部材の下端部が前記近接部と近接せず、
    前記スライド部材は、前記第1係止部に対向する側に設けられる第2被係止部と有し、
    前記第1係止部は、前記スライド部材に対向する側に前記第2被係止部を係止可能な第2係止部を有し、
    前記スライド部材が前記第2付勢部材に付勢力に逆らって前記第1位置から前記第2位置に移動されると、前記第2被係止部が前記第2係止部に係止されると共に、前記第1係止部の揺動運動が可能となり、
    前記蓋体が閉じられる際において前記第1被係止部が前記第1係止部に当接して前記第1係止部が前記スライド部材側に押されると、前記第2係止部に対する前記第2被係止部の係止が解除されると共に、前記第2付勢部材により前記スライド部材が前記第1位置まで押し返されて前記スライド部材の下端部に前記近接部が近接して前記第1係止部の揺動運動が不可能となる
    栓体。
  3. 前記第2係止部に対する前記第2被係止部の係止が解除されると同時かその後に、前記スライド部材のいずれかの部位が、前記第1係止部を含む部材の部位および前記近接部の少なくともいずれかの部位に係止され、
    前記第1係止部が前記第1被係止部により前記スライド部材側に押し切られた後に前記第1付勢部材により前記第1被係止部に向かって引き戻される途中で、前記スライド部材のいずれかの部位と、前記第1係止部を含む部材の部位および前記近接部の少なくともいずれかの部位との係止が解除されると共に、前記第2付勢部材により前記スライド部材が前記第1位置まで押し返されて前記スライド部材の下端部に前記近接部が近接して前記第1係止部の揺動運動が不可能となる
    請求項2に記載の栓体。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の栓体と、
    前記栓体に装着される容器と
    を備える飲料容器。
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