JP6848461B2 - レーザレーダ装置 - Google Patents
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Description
本発明の各形態は、定置型のレーザレーダ装置であって、レーザ光を外部に射出するとともに、外部の物体によって反射された前記レーザ光の反射光を受光するレーザレーダ光学系と、前記レーザレーダ光学系を収容し、前記射出されたレーザ光と前記反射光を通過させる透光カバーを有する光学系ケースと、前記透光カバーの外側に第1エアカーテンを形成することによって、前記透光カバーの外側に結露を生じることを予防するエアカーテン装置と、を備える。
<第1の形態>
第1の形態では、前記光学系ケースは、前記透光カバーの上部において前方に突出する上端板状部材を有し、前記第1エアカーテンは、前記透光カバーの外側において前記上端板状部材に向けて下方から上方に空気を送り出すように構成されている。
第1の形態のレーザレーダ装置によれば、透光カバーの外側に第1エアカーテンが形成されるので、透光カバーの外側に接触する外気が冷え切る前に外気を入れ替えることによって結露を生じることを予防することができる。また、第1エアカーテンが透光カバーの外側において上端板状部材に向けて下方から上方に空気を送り出すので、第1エアカーテンによって透光カバーの結露を予防できるだけでなく、透光カバーを保護する上端板状部材の外縁に氷柱が形成されることを予防できる。
<第2の形態>
第2の形態では、前記エアカーテン装置は、空気を送り出すエアファンと、前記エアファンと前記光学系ケースとを収容するハウジングとを備え、前記ハウジングは、前記光学系ケースの前記透光カバーと対応する位置に、前記射出されたレーザ光と前記反射光を通過させる開口を有し、前記ハウジングは、更に、前記エアファンから送り出された空気を前記第1エアカーテンとして前記透光カバーの外側に供給するエアカーテン形成流路を有するように構成されている。
第2の形態のレーザレーダ装置によれば、エアファンとエアカーテン形成流路とを用いて透光カバーの外側に第1エアカーテンを形成することができるので、透光カバーの外側に接触する外気が冷え切る前に外気を入れ替えることによって結露を生じることを予防することができる。
<第3の形態>
第3の形態では、前記エアカーテン装置は、更に、前記第1エアカーテンよりも外側の位置において、第2エアカーテンを形成するように構成されている。
第3の形態のレーザレーダ装置によれば、第1エアカーテンよりも外側の位置に第2エアカーテンが形成されるので、透光カバーの外側に接触する外気が冷え切る前に外気を入れ替えることによって結露を生じることを予防でき、加えて、第2エアカーテンによって透光カバーへの埃や雪等の付着を予防できる。
この形態のレーザレーダ装置によれば、透光カバーの外側に第1エアカーテンが形成されるので、透光カバーの外側に接触する外気が冷え切る前に外気を入れ替えることによって結露を生じることを予防することができる。
この形態のレーザレーダ装置によれば、エアファンとエアカーテン形成流路とを用いて透光カバーの外側に第1エアカーテンを形成することができるので、透光カバーの外側に接触する外気が冷え切る前に外気を入れ替えることによって結露を生じることを予防することができる。
この形態のレーザレーダ装置によれば、第1エアカーテンよりも外側の位置に第2エアカーテンが形成されるので、透光カバーの外側に接触する外気が冷え切る前に外気を入れ替えることによって結露を生じることを予防でき、加えて、第2エアカーテンによって透光カバーへの埃や雪等の付着を予防できる。
この形態のレーザレーダ装置によれば、仮に埃や雪等が第2エアカーテンの空気の流れ方向に沿って第2エアカーテンを突破しても、第1エアカーテンの空気の流れ方向が埃や雪等の進行方向と逆になるので、第1エアカーテンが埃や雪等が透光カバーに付着することを予防できる。
埃や雪等は、上方から下方に向けて降りかかる可能性が大きい。この形態のレーザレーダ装置によれば、第1エアカーテンの空気の流れ方向が下方から上方へ向いているので、仮に上方から下方に向けて降りかかる埃や雪等が第2エアカーテンを突破しても、第1エアカーテンが埃や雪等の進行を抑制でき、透光カバーへの付着を確実に予防できる。
この形態のレーザレーダ装置によれば、第1エアカーテン及び第2エアカーテンが形成されるので、透光カバーの外側に接触する外気が冷え切る前に外気を入れ替えることによって結露を生じることを予防でき、加えて、透光カバーへの埃や雪等の付着を予防できる。
この形態のレーザレーダ装置によれば、第1エアカーテンの空気が透光カバーの外側を下方から上方に向かって通過するので、仮に上方から下方に向けて降りかかる埃や雪等が第2エアカーテンを突破しても、第1エアカーテンが埃や雪等の進行を抑制でき、透光カバーへの付着を予防できる。
第1エアカーテンの空気を第1案内流路内に取り入れる際に、一部の空気が分散して空気の量が減少する可能性がる。この形態のレーザレーダ装置によれば、第2案内流路が外部の空気を第1案内流路の途中に合流させるので、第2エアカーテンを補強することができる。
この形態のレーザレーダ装置によれば、エアファンから送り出された空気の一部が下端板状部材に沿って外部に流れるので、冬季に下端板状部材に雪が堆積することを予防できる。
この形態のレーザレーダ装置によれば、第1エアカーテンの温度が上昇するので、特に冬季において、透光カバーの外側に結露が生じることを更に予防できる。
図1は、本発明の第1実施形態における定置型のレーザレーダ装置900の概略説明図である。レーザレーダ装置900は、レーザレーダ本体100と、エアファン300と、レーザレーダ本体100とエアファン300とを収容するハウジング200とを備える。エアファン300とハウジング200は、エアカーテン装置を構成する。図1において、レーザレーダ装置900を正面から見たとき、レーザレーダ装置900の鉛直上下方向がX方向であり、左右方向がY方向であり、前後方向がZ方向である。
図5は、第2実施形態におけるレーザレーダ装置900aの側面図であり、図3に対応した図である。図3に示す第1実施形態との違いは、ハウジング200aの第1ハウジング部210aの構成であり、他の構成は第1実施形態とほぼ同様である。
図6は、第3実施形態におけるレーザレーダ装置900bの側面図であり、図5に対応した図である。図5に示す第2実施形態との違いは、ハウジング200bの第1ハウジング部210bの上端板状部材240bと、第2流路形成部材241bと、第3流路形成部材242bと、補助防護部材243bの形状であり、他の構成は第2実施形態とほぼ同様である。
図7は、第4実施形態におけるレーザレーダ装置900cの側面図であり、図3に対応した図である。図3に示す第1実施形態との違いは、ハウジング200cの第2ハウジング部220cの構成であり、他の構成は第1実施形態とほぼ同様である。
図8は、第5実施形態におけるレーザレーダ装置900dの側面図であり、図3に対応した図である。図3に示す第1実施形態との違いは、エアファン300の上にヒータ600が設置されている点であり、他の構成は第1実施形態とほぼ同様である。ヒータ600としては、電熱ヒータが使用される。図8において、エアファン300から送り出された空気がヒータ600によって加熱される。こうすれば、第1エアカーテンA1の温度が上昇するので、特に冬季において、光学系ケース110の透光カバー140の外側に結露が生じることを更に予防できる。なお、ヒータ600の代わりに、他の種類の加熱装置を使用してもよい。このような加熱装置としては、例えば温水を利用してエアファン300から送り出された空気を加熱する加熱装置が使用可能である。
図9は、第6実施形態におけるレーザレーダ装置900eの側面図であり、図3に対応した図である。図3に示す第1実施形態との主な違いは、光学系ケース110の透光カバー140の側面に補助ファン500が設置されている点であり、他の構成は第1実施形態とほぼ同様である。補助ファン500は、透光カバー140の外側の側面に水平方向に空気を送り出す。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
以上の第1実施形態では、エアカーテン形成流路APが光学系ケース110の透光カバー140の下方に設けられているが、エアカーテン形成流路APを透光カバー140の上方に設けてもよい。この場合は、エアファン300がエアカーテン形成流路APの上方から下方に向けて空気を送り出すようにすることが好ましい。
以上の全ての実施形態では、エアカーテン装置としてエアファン300とハウジング200を使用しているが、透光カバー140の外側に第1エアカーテンA1を形成可能な他のエアカーテン装置を使用してもよい。
以上の第2実施形態及び第3実施形態では、第1エアカーテンA1と第2エアカーテンA2の空気の流れは逆向きであるが、空気の流れが同じ方向の第1エアカーテンと第2エアカーテンを形成してもよい。但し、第1エアカーテンA1と第2エアカーテンA2の空気の流れを逆向きとすれば、仮に埃や雪等が第2エアカーテンA2の空気の流れ方向に沿って第2エアカーテンA2を突破しても、第1エアカーテンA1の空気の流れ方向が埃や雪等の進行方向と逆になるので、第1エアカーテンA1が埃や雪等が透光カバー140に付着することを予防できる。また、第1エアカーテンA1の空気の流れ方向が上方から下方へ向き、第2エアカーテンA2の空気の流れ方向が下方から上方へ向くようにしてもよい。
以上の各実施形態を任意に組み合わせるようにしてもよい。例えば、第4実施形態(図7)や第5実施形態(図8)を他の実施形態に適用してもよい。
11…レーザダイオード
12…コリメートレンズ
20…受光装置
21…フォトダイオード
22…集光レンズ
23…光学フィルタ
30…ミラー
30a…反射面
40…回動偏向装置
41…ミラー
41a…反射面
42…回動軸
42a…中心軸
43…支持台
44…駆動装置
70…制御装置
100…レーザレーダ本体
110…光学系ケース
130…開口
140…透光カバー
200,200a,200b,200c…ハウジング
210,210a,210b…第1ハウジング部
220,220c…第2ハウジング部
230…開口
240,240a,240b…上端板状部材
241,241b…第2流路形成部材
242,242b…第3流路形成部材
243,243b…補助防護部材
244…庇部
250,250c…下端板状部材
255,255e…切欠部
270…第1流路形成部材
280…第4流路形成部材
300…エアファン
400…載置台
500…補助ファン
600…ヒータ
900,900a〜900e…レーザレーダ装置
A1…第1エアカーテン
A2…第2エアカーテン
AP…エアカーテン形成流路
BP…分岐流路
G1…隙間
GP1…第1案内流路
GP2…第2案内流路
L1…レーザ光
L2…反射光
Claims (10)
- 定置型のレーザレーダ装置であって、
レーザ光を外部に射出するとともに、外部の物体によって反射された前記レーザ光の反射光を受光するレーザレーダ光学系と、
前記レーザレーダ光学系を収容し、前記射出されたレーザ光と前記反射光を通過させる透光カバーを有する光学系ケースと、
前記透光カバーの外側に第1エアカーテンを形成することによって、前記透光カバーの外側に結露を生じることを予防するエアカーテン装置と、
を備え、
前記光学系ケースは、前記透光カバーの上部において前方に突出する上端板状部材を有し、
前記第1エアカーテンは、前記透光カバーの外側において前記上端板状部材に向けて下方から上方に空気を送り出す、
レーザレーダ装置。 - 定置型のレーザレーダ装置であって、
レーザ光を外部に射出するとともに、外部の物体によって反射された前記レーザ光の反射光を受光するレーザレーダ光学系と、
前記レーザレーダ光学系を収容し、前記射出されたレーザ光と前記反射光を通過させる透光カバーを有する光学系ケースと、
前記透光カバーの外側に第1エアカーテンを形成することによって、前記透光カバーの外側に結露を生じることを予防するエアカーテン装置と、
を備え、
前記エアカーテン装置は、空気を送り出すエアファンと、前記エアファンと前記光学系ケースとを収容するハウジングとを備え、
前記ハウジングは、前記光学系ケースの前記透光カバーと対応する位置に、前記射出されたレーザ光と前記反射光を通過させる開口を有し、
前記ハウジングは、更に、前記エアファンから送り出された空気を前記第1エアカーテンとして前記透光カバーの外側に供給するエアカーテン形成流路を有する、
レーザレーダ装置。 - 定置型のレーザレーダ装置であって、
レーザ光を外部に射出するとともに、外部の物体によって反射された前記レーザ光の反射光を受光するレーザレーダ光学系と、
前記レーザレーダ光学系を収容し、前記射出されたレーザ光と前記反射光を通過させる透光カバーを有する光学系ケースと、
前記透光カバーの外側に第1エアカーテンを形成することによって、前記透光カバーの外側に結露を生じることを予防するエアカーテン装置と、
を備え、
前記エアカーテン装置は、更に、前記第1エアカーテンよりも外側の位置において、第2エアカーテンを形成する、
レーザレーダ装置。 - 請求項3に記載のレーザレーダ装置において、
前記第1エアカーテンと前記第2エアカーテンのそれぞれの空気の流れ方向は、逆向きである、
レーザレーダ装置。 - 請求項4に記載のレーザレーダ装置において、
前記第1エアカーテンの空気の流れ方向は、下方から上方へ向いており、
前記第2エアカーテンの空気の流れ方向は、上方から下方へ向いている、
レーザレーダ装置。 - 請求項3〜5のいずれか一項に記載のレーザレーダ装置において、
前記エアカーテン装置は、空気を送り出すエアファンと、前記エアファンと前記光学系ケースとを収容するハウジングとを備え、
前記ハウジングは、前記光学系ケースの前記透光カバーと対応する位置に、前記射出されたレーザ光と前記反射光を通過させる開口を有し、
前記ハウジングは、更に、前記エアファンから送り出された空気を前記第1エアカーテンとして前記透光カバーの外側に供給するエアカーテン形成流路を有するとともに、前記第1エアカーテンの空気が前記透光カバーの外側を通過した後に前記空気の流れを折り返すことによって前記第2エアカーテンを形成する第1案内流路を有する、
レーザレーダ装置。 - 請求項6に記載のレーザレーダ装置において、
前記エアカーテン形成流路は、前記透光カバーの外側の下方の位置に設けられており、
前記エアファンは、前記エアカーテン形成流路の下方から上方に向けて空気を送り出し、
前記第1案内流路は、前記ハウジングの前記開口の上方に設けられており、前記第1エアカーテンの空気が前記透光カバーの外側を下方から上方に向かって通過した後に前記空気の流れを上方から下方に向けて折り返すことによって前記第2エアカーテンを形成する、
レーザレーダ装置。 - 請求項7に記載のレーザレーダ装置において、
前記ハウジングは、更に、外部から前記レーザレーダ装置に向かって流れる空気を折り返して前記第1案内流路の途中に合流させる第2案内流路を有する、
レーザレーダ装置。 - 請求項7又は請求項8に記載のレーザレーダ装置において、
前記ハウジングは、更に、前記開口の下端部において外側に向けて突出する下端板状部材と、前記エアファンから送り出された空気の一部を前記下端板状部材に沿って外部へ案内する分岐流路と、を有する、
レーザレーダ装置。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載のレーザレーダ装置において、
前記エアカーテン装置は、前記第1エアカーテンとなる空気を加熱する加熱装置を備える、
レーザレーダ装置。
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