JP6848302B2 - 面発光レーザアレイ及びレーザ装置 - Google Patents

面発光レーザアレイ及びレーザ装置 Download PDF

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Description

本発明は、面発光レーザアレイ及びレーザ装置に関する。
レーザ光源として、複数の面発光レーザ素子(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)が平面的に配置された面発光レーザアレイが用いられている。
例えば、高密度に配置された発光素子(面発光レーザ素子)が発生させる熱の悪影響を軽減することを目的として、複数の発光素子間の間隔が発光領域の外周部より中心部の方が大きい面発光レーザアレイが開示されている(特許文献1)。
面発光レーザアレイの電流経路として、電流を発光領域の外周部から各発光素子に供給する経路が考えられる。このような電流経路を採用した面発光レーザアレイにおいては、複数の発光素子が発光領域全体にわたって均一に配置されていると、発光領域の外周部の電流密度が中心部の電流密度より大きくなる。このような電流密度の偏りが生ずると、外周部近傍に配置された発光素子の光強度が中心部近傍に配置された発光素子の光強度より大きくなるため、発光領域内における光強度の均一性が損なわれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、発光領域内における光強度の均一性を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の面発光レーザ素子が配置された発光領域と、電流を前記発光領域の外周部から前記面発光レーザ素子に供給する電流経路とを備え、前記複数の面発光レーザ素子が接続された共通の陽電極、または前記複数の面発光レーザ素子が接続された共通の陰電極の少なくとも一方を含み、前記複数の面発光レーザ素子間の間隔は、前記発光領域の中心部側より前記外周部側の方が大きい面発光レーザアレイである。
本発明によれば、発光領域内における光強度の均一性を向上させることが可能となる。
図1は、実施の形態にかかる面発光レーザアレイの構成を示す側面断面図である。 図2は、実施の形態にかかる発光素子の構成を示す側面断面図である。 図3は、実施の形態にかかる面発光レーザアレイがサブマウント上にボンディングされた状態を示す図である。 図4は、実施の形態にかかる面発光レーザアレイの構成を示す上面図である。 図5は、実施の形態にかかる発光素子の配列及び間隔の第1の例を示す図である。 図6は、実施の形態にかかる発光素子の配列及び間隔の第2の例を示す図である。 図7は、実施の形態の第1の例にかかる発光領域を示す図である。 図8は、図7に示す発光領域における発光素子の間隔を示す図である。 図9は、実施の形態にかかる面発光レーザアレイの電流量と光強度との関係を示す図である。 図10は、実施の形態にかかる発光領域と光強度との対応関係を示す図である。 図11は、実施の形態の第2の例にかかる発光領域を示す図である。 図12は、実施の形態の第3の例にかかる発光領域を示す図である。 図13は、実施の形態の第4の例にかかる発光領域を示す図である。 図14は、実施の形態の第5の例にかかる発光領域を示す図である。 図15は、実施の形態の第6の例にかかる発光領域を示す図である。 図16は、実施の形態の第7の例にかかる発光領域を示す図である。 図17は、実施の形態の第8の例にかかる発光領域を示す図である。 図18は、実施の形態の第8の例にかかる発光領域内の各領域における発光素子の間隔を示す図である。 図19は、実施の形態にかかるエンジンの主要部の構成を模式的に示す図である。 図20は、実施の形態にかかる点火装置の構成を示す図である。 図21は、実施の形態にかかるレーザ共振器の構成を示す図である。
図1は、実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1の構成を示す側面断面図である。面発光レーザアレイ1は、半導体基板11、上部電極12(陽電極)、下部電極13(陰電極)、及び発光領域14を含む。
発光領域14には、複数の面発光レーザ素子(以下、発光素子と略記する)21が平面的に配置されている。各発光素子21は、発光領域14の面に垂直な方向(Z方向)にレーザ光22を射出する。なお、図1に示す発光素子21の数は単なる例示であり、実際の面発光レーザアレイ1における発光素子21の数を示唆するものではない。
面発光レーザアレイ1は、各発光素子21に電流を供給する電流経路を含む。電流経路は、上部電極12及び下部電極13を含む。
上部電極12は、半導体基板11の上面(Z方向側の面)に配置されている。下部電極13は、半導体基板11の下面(Z方向とは反対側の面)に配置されている。上部電極12及び下部電極13の主要構成材料は、Auであることが好ましいが、Cu等であってもよい。上部電極12は陽極として機能し、下部電極13は陰極として機能する。上部電極12及び下部電極13の両方又はどちらか一方は、全ての発光素子21と接続する共通電極であってもよい。上部電極12及び下部電極13が共通電極である場合には、複雑な電流経路を構築することなく、複数の発光素子21を同時に駆動させることができる。
図2は、実施の形態にかかる発光素子21の構成を示す側面断面図である。発光素子21は、半導体基板11、上部電極12、下部電極13、反射層31,32、活性層33、選択酸化層34、コンタクト層35、及び射出口37を含む。電流が上部電極12から下部電極13へ流通することにより、Z方向と平行な方向に共振したレーザ光22が射出口37からZ方向に射出される。なお、図2に示す構成は単なる例示であり、発光素子21の構成としては、VCSELに関する公知又は新規な構成を適宜採用することができる。
図3は、実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1がサブマウント51上にボンディングされた状態を示す図である。サブマウント51は、基板61、陽極膜62、陰極膜63、陽極ロッド64、及び陰極ロッド65を含む。陽極膜62及び陰極膜63は、Au、Cu等の導電性の材料からなる部材であり、セラミックス等からなる基板61上に蒸着等により固定されている。陽極膜62は、上面視凹形状を有する。陰極膜63は、上面視凸形状を有する。陽極膜62及び陰極膜63は、陽極膜62の凹部と陰極膜63の凸部とが嵌合するように、且つ陽極膜62と陰極膜63との間に所定の隙間が形成されるように、配置されている。陽極ロッド64及び陰極ロッド65は、Au、Cu等の導電性の材料からなる部材である。陽極ロッド64の一端側は電源の陽電極に接続し、他端側は陽極膜62に接続している。陰極ロッド65の一端側は電源の陰電極に接続し、他端側は陰極膜63に接続している。
本実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1は、陰極膜63上にダイボンディングされており、面発光レーザアレイ1の下部電極13は、陰極膜63と接続している。面発光レーザアレイ1の上部電極12は、複数のボンディングワイヤ71を介して陽極膜62と接続している。ボンディングワイヤ71は、面発光レーザアレイ1の4辺のうち陽極膜62と対峙する3辺に沿って設置されている。
上記のように面発光レーザアレイ1とサブマウント51とが接続されることにより、電流は、上部電極12を介して発光領域14の外周部から各発光素子21に供給される。なお、電流経路(発光領域14の外周部から各発光素子21に電流を供給する経路)は、上記に限られるものではなく、公知又は新規な構成を適宜利用して構築され得るものである。
図4は、実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1の構成を示す上面図である。本例では、正方形の上部電極12(半導体基板11)の中央に円形の発光領域14が形成されている。発光領域14は、中心部25を対称点とする点対称な形状であることが好ましい。
本例にかかる発光領域14は、第1の領域41、第2の領域42、及び第3の領域43を含む。第1の領域41、第2の領域42、及び第3の領域43は、それぞれ内部に配置された複数の発光素子21間の間隔が異なっている。第1の領域41における発光素子21の間隔は、第2の領域42及び第3の領域43における発光素子21の間隔より小さい。第2の領域42における発光素子21の間隔は、第1の領域41における発光素子21の間隔より大きく、第3の領域43における発光素子21の間隔より小さい。第3の領域43における発光素子21の間隔は、第1の領域41及び第2の領域42における発光素子21の間隔より大きい。発光素子21の間隔が異なる領域の数は多い程好ましく、3水準以上であることが好ましい。また、発光素子21の間隔の変化はシームレスであってもよい。
図5は、実施の形態にかかる発光素子21の配列及び間隔の第1の例を示す図である。本例にかかる複数の発光素子21は、X方向の間隔が均等になるように、且つY方向に隣接する2つの発光素子21の位置が互いにずれるように配置されている。同図中Dxは、X方向に隣接する2つの発光素子21間の間隔である。同図中Dyは、Y方向に隣接する2つの素子列(X方向に均等に配置された複数の発光素子21からなる素子列)間の間隔である。
図6は、実施の形態にかかる発光素子21の配列及び間隔の第2の例を示す図である。本例にかかる複数の発光素子21は、X方向の間隔及びY方向の間隔がそれぞれ均等になるように配置されている。同図中Dxは、X方向に隣接する2つの発光素子21間の間隔である。同図中Dyは、Y方向に隣接する2つの発光素子21間の間隔である。
上記Dx,Dyに例示されるような発光素子21の間隔を変化させることにより、上記第1の領域41、第2の領域42、及び第3の領域43を形成することができる。例えば、第1の領域41におけるDx,Dyを第2の領域42及び第3の領域43におけるDx,Dyより小さくし、第2の領域42におけるDx,Dyを第1の領域41におけるDx,Dyより大きくすると共に第3の領域43におけるDx,Dyより小さくし、第3の領域43におけるDx,Dyを第1の領域41及び第2の領域42におけるDx,Dyより大きくすればよい。なお、発光素子21の配列、間隔、形状等は、上記に限られるものではなく、公知又は新規な構成を適宜適用し得るものである。
図7は、実施の形態の第1の例にかかる発光領域14を示す図である。図8は、図7に示す発光領域14における発光素子21の間隔D1,D2,D3(上記Dxに相当)を示す図である。第1の領域41における発光素子21の間隔D1、第2の領域42における発光素子21の間隔D2、及び第3の領域43における発光素子21の間隔D3は、D1<D2<D3の関係を有する。
なお、上記D1<D2<D3のような発光素子21の間隔に関する関係は、必ずしも全ての発光素子21について成り立たなければならない訳ではない。例えば、第1の領域41における発光素子21の密度をDe1、第2の領域42における発光素子21の密度をDe2、及び第3の領域43における発光素子21の密度をDe3とするとき、De1>De2>De3の関係が成り立つことにより、上記D1<D2<D3の関係が成り立つことによる効果と同様の効果を得ることができる。図8に示す例では、第1の領域41における単位面積S1あたりの発光素子21の数が14個であり、第2の領域42における単位面積S1あたりの発光素子21の数が4個であり、第3の領域43における単位面積S1あたりの発光素子21の数が3個である。このような密度の大小関係が、各領域41,42,43全体として保たれていれば、D1<D2<D3の関係が部分的に保たれていなくてもよい場合がある。
なお、図7及び図8に示す形状、発光素子21の数等は、説明のための単なる例示であり、実際の面発光レーザアレイ1の形状、発光素子21の数等を示唆するものではない。例えば、実際の面発光レーザアレイ1における発光素子21の数は、数万以上であり得る。例えば、発光領域14の直径が9mm、上部電極12(半導体基板11)の大きさ・形状が12mm×12mmの正方形、各発光素子21の大きさ・形状が30μm×30μmの正方形、第1の領域41の半径が2.2mm、第2の領域42の半径が3.4mm、第3の領域43の半径が4.5mm、D1が10μm、D2が15μm、D3が20μm、発光素子21の個数が36054個である面発光レーザアレイ1を製造し得る。
図9は、実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1の電流量と光強度との関係を示す図である。実線で示す線45は、本実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1における電流量と光強度との関係を示している。破線で示す線46は、従来の面発光レーザアレイにおける電流量と光強度との関係を示している。
線45に対応する本実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1と線46に対応する従来の面発光レーザアレイとは、発光素子21の配置及び個数が異なっている。本実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1の発光素子21は、上述したように、その間隔が発光領域14の中心部25側より外周部26側の方が大きくなるように配置されている。これに対し、従来の面発光レーザアレイの発光素子は、その間隔が発光領域全体にわたって均一になるように配置されている。その結果、本実施の形態における発光素子21の数は、従来の面発光レーザアレイにおける発光素子の数より少なくなっている。例えば図9は、本実施の形態における発光素子21が36054個であり、従来における発光素子が45911個である場合の結果を示している。
図9に示すように、本実施の形態にかかる面発光レーザアレイ1における電流量と光強度との関係は、従来の面発光レーザアレイにおける電流量と光強度との関係と略一致する。すなわち、本実施の形態によれば、従来よりも少ない発光素子21を用い、電流量を増加させることなく、従来と同等の光強度を得ることが可能となる。
図10は、実施の形態にかかる発光領域14と光強度との対応関係を示す図である。実線で示す線47は、本実施の形態にかかる発光領域14に対応する光強度を示している。破線で示す線48は、従来の発光領域に対応する光強度を示している。
線47及び線48が示すように、本実施の形態及び従来構造共に、発光領域14の中心部25における光強度が外周部26における光強度より弱くなる。これは、各発光素子21を駆動させる電流が外周部26から供給されることにより、中心部25における電流密度が外周部26における電流密度より小さくなるためである。
線47が示す本実施の形態における外周部26の光強度と中心部25の光強度との差Δ1は、線48が示す従来構造における外周部26の光強度と中心部25の光強度との差Δ2よりも小さい。これは、本実施の形態においては、上述したように外周部26に近い領域ほど発光素子21間の間隔が大きくなっているため、外周部26に近い領域における電流消費が抑えられ、中心部25に十分な量の電流が供給されるからである。これにより、中心部25における光強度の低下が抑えられ、発光領域14全体における光強度の均一性が向上される。
上記実施の形態においては、図7に示す円形の発光領域14を例として説明したが、発光領域はこれに限られるものではない。以下に、発光領域のバリエーションを示す。
図11は、実施の形態の第2の例にかかる発光領域50を示す図である。本例の発光領域50は、中心部25を点対称点とする正方形である。このような形状であっても、上記第1の例にかかる発光領域14と同様の作用効果を得ることができる。
図12は、実施の形態の第3の例にかかる発光領域60を示す図である。本例の発光領域60は、中心部25を点対称点とする長方形である。このような形状であっても、上記第1の例にかかる発光領域14と同様の作用効果を得ることができる。
図13は、実施の形態の第4の例にかかる発光領域70を示す図である。本例の発光領域70は、中心部25を点対称点とする正六角形である。このような形状であっても、上記第1の例にかかる発光領域14と同様の作用効果を得ることができる。
図14は、実施の形態の第5の例にかかる発光領域80を示す図である。本例の発光領域80は、中心部25を点対称点とする正八角形である。このような形状であっても、上記第1の例にかかる発光領域14と同様の作用効果を得ることができる。
上記のように、発光領域50,60,70,80は多角形であってもよく、一般的に円に近い形状であること、すなわち頂点の数が比較的多い多角形であることが好ましい。
図15は、実施の形態の第6の例にかかる発光領域90を示す図である。本例の発光領域90は、図7に示す第1の例にかかる発光領域14と同様に円形であるが、その内部に配置された複数の発光素子21が中心部25から放射状に配置されている。このような形状であっても、上記第1の例にかかる発光領域14と同様の作用効果を得ることができる。
図16は、実施の形態の第7の例にかかる発光領域93を示す図である。本例の発光領域93は、第1の領域41、第2の領域42、第3の領域43、及び第4の領域44を含む。第1の領域41における発光素子21の間隔をD1(図8参照)、第2の領域42における発光素子21の間隔をD2(図8参照)、第3の領域における発光素子21の間隔を間隔D3(図8参照)、第4の領域44における発光素子21の間隔をD4(図16参照)とするとき、D1<D2<D3<D4の関係が成り立つ。このように、発光素子21の間隔が異なる領域の数を4つにすることにより、図7に示す第1の例のように領域の数が3つである場合よりも、発光領域93内における光強度の均一性を向上させる効果をより大きくすることができる。なお、領域の数は5つ以上であってもよい。
図17は、実施の形態の第8の例にかかる発光領域95を示す図である。本例の発光領域95は、第1の領域41、第2の領域42、及び第3の領域43を含む。本例の発光領域95内に配置された複数の発光素子21は、図7に示す第1の例のように整然と配列された発光素子21とは異なり、ある程度ランダムに配列されている。
図18は、実施の形態の第8の例にかかる発光領域95内の各領域41,42,43における発光素子21の間隔D1,D2,D3を示す図である。上記のように、本例においては発光素子21がある程度ランダムに配列されているため、本例にかかる間隔D1,D2,D3は、それぞれある程度の幅(誤差)を有している。最も中心部25側に位置する領域41(相対的に中心部25側に位置する領域)における間隔D1の最大値は、2番目に中心部25側に位置する領域42(相対的に外周部26側に位置する領域)における間隔D2の最小値より小さく、2番目に中心部25側に位置する領域42(相対的に中心部25側に位置する領域)における間隔D2の最大値は、最も外周部26側に位置する領域43(相対的に外周部26側に位置する領域)における間隔D3の最小値より小さいことが好ましい。例えば、定数d1,d2,d3,d4がd1<d2<d3<d4の関係を有するとき、間隔D1はd1≦D1<d2を満たし、間隔D2はd2≦D2<d3を満たし、間隔D3はd3≦D3<d4を満たすことが好ましい。このような関係を満たすことにより、各領域41,42,43における各間隔D1,D2,D3がそれぞれある程度の幅を有する場合であっても、発光領域95全体として間隔D1,D2,D3が中心部25から外周部26へ向かって徐々に大きくなるという関係を保つことができ、発光領域95内における光強度の均一性を向上させることができる。
以下に、上記面発光レーザアレイ1の利用例を示す。図19は、実施の形態にかかるエンジン101の主要部の構成を模式的に示す図である。
エンジン101は、点火装置111、燃料噴出機構112、排気機構113、燃焼室114、及びピストン115を含む。
エンジン101の動作の概略は以下のとおりである。
(1)燃料噴出機構112が燃料及び空気の可燃性混合気を燃焼室114内に噴出する(吸気)。
(2)ピストン115が上昇し、可燃性混合気を圧縮する(圧縮)。
(3)点火装置111が燃焼室114内にレーザ光を射出する。これにより、燃料に点火される(着火)。
(4)燃焼ガスが発生し、ピストン115が降下する(燃焼)。
(5)排気機構113が燃焼ガスを燃焼室114外へ排気する(排気)。
このように、吸気、圧縮、着火、燃焼、及び排気からなる一連の過程が繰り返される。そして、燃焼室114内の気体の体積変化に対応してピストン115が運動し、運動エネルギーを生じさせる。燃料には例えば天然ガス、ガソリン等が用いられる。
エンジン101は、制御装置から出力される制御信号に基づいて上記動作を行う。制御装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)等を含んで構成されるユニットであり、エンジン101の外部に設けられ、エンジン101と電気的に接続されている。
図20は、実施の形態にかかる点火装置111の構成を示す図である。点火装置111は、レーザ装置201、射出光学系202、及び保護部材203を含む。点火装置111は、駆動装置301から供給される電流により駆動される。駆動装置301は、制御装置302から出力される制御信号により制御される。
射出光学系202は、レーザ装置201から射出されたレーザ光を集光する。これにより、集光点で高いエネルギー密度を得ることができる。
保護部材203は、燃焼室114に臨んで設けられた透明の窓である。保護部材203の材料としてサファイアガラス等を用いることができる。
レーザ装置201は、面発光レーザアレイ1、第1の光学系211、光ファイバ212(伝送部材)、第2の光学系213、及びレーザ共振器214を含む。ここでは、XYZ−3次元直交座標系を用い、面発光レーザアレイ1から射出された光の射出方向を+Z方向として説明する。
面発光レーザアレイ1は、励起用光源として用いられる。面発光レーザアレイ1から射出された光の波長は、例えば808nmである。
面発光レーザアレイ1は、温度による光の波長ずれが非常に少ないため、励起波長のずれにより特性が大きく変化するQスイッチレーザを励起するのに有利な光源である。面発光レーザアレイ1を励起用光源に用いることにより、環境温度を制御する機構を簡易なものにすることができるという利点が得られる。
第1の光学系211は、面発光レーザアレイ1から射出された光を集光する光学素子を含む。第1の光学系211で集光された光は光ファイバ212に入射する。
光ファイバ212は、そのコアの−Z側端面の中心が第1の光学系211により光が集光される位置に位置するように配置されている。光ファイバ212として、例えばコア径が1.5mm、NA(Numerical Aperture)が0.39の光ファイバを用いることができる。
光ファイバ212を設けることにより、面発光レーザアレイ1をレーザ共振器214から離れた位置に設置することができる。これにより、設計の自由度が向上する。また、レーザ装置201を点火装置111の一部として用いる際に、熱源(例えば燃焼室114)から面発光レーザアレイ1を遠ざけることができる。そのため、採用し得るエンジン101の冷却機構の種類が多くなる。
光ファイバ212に入射した光はコア内を伝播し、コアの+Z側端面から射出される。
第2の光学系213は、光ファイバ212から射出された光を集光する光学素子を含む。第2の光学系213で集光された光はレーザ共振器214に入射する。
レーザ共振器214は、第2の光学系213から射出された光を共振させ増幅させるQスイッチレーザである。図21は、実施の形態にかかるレーザ共振器214の構成を示す図である。レーザ共振器214は、レーザ媒質221及び可飽和吸収体222を含む。
レーザ媒質221は、例えば3mm×3mm×8mmの直方体形状のNd:YAG結晶であり、Ndが1.1%ドープされたものであり得る。可飽和吸収体222は、例えば3mm×3mm×2mmの直方体形状のCr:YAG結晶であり、初期透過率が30%のものであり得る。
Nd:YAG結晶とCr:YAG結晶とは接合されており、いわゆるコンポジット結晶を構成するものであってもよい。Nd:YAG結晶及びCr:YAG結晶はいずれもセラミックスである。
第2の光学系213から射出された光はレーザ媒質221に入射する。すなわち、第2の光学系213から射出された光によりレーザ媒質221が励起される。面発光レーザアレイ1から射出された光の波長はYAG結晶において最も吸収効率が高い波長である。可飽和吸収体222はQスイッチの動作を行う。
レーザ媒質221の入射側(−Z側)の面(第1の面225)及び可飽和吸収体222の射出側(+Z側)の面(第2の面226)は、光学研磨処理がなされ、ミラーの役割を果たす。
第1の面225及び第2の面226には、面発光レーザアレイ1から射出される光の波長及びレーザ共振器214から射出される光の波長に応じた誘電体膜がコーティングされている。
例えば、第1の面225には、波長が808nmの光に対して99.5%の高い透過率を示し、波長が1064nmの光に対して99.5%の高い反射率を示すコーティングがなされる。第2の面226には、波長が1064nmの光に対して50%の反射率を示すコーティングがなされる。
これにより、レーザ共振器214内で光が共振し増幅される。レーザ共振器214の共振器長は、例えば10(=8+2)mmである。
図20に示すように、駆動装置301は、制御装置302からの制御信号に基づいて面発光レーザアレイ1を駆動する。すなわち、駆動装置301は、エンジン101の動作における着火のタイミングで点火装置111から光が射出されるように面発光レーザアレイ1を駆動する。面発光レーザアレイ1における複数の発光素子は、同時に点灯及び消灯されてもよい。
なお、面発光レーザアレイ1をレーザ共振器214から離れた位置に置く必要がない場合には、光ファイバ212が設けられていなくてもよい。
また、第1の光学系211、第2の光学系213、及び射出光学系202は、いずれも単一の光学素子(レンズ等)から構成されてもよいし、複数の光学素子から構成されてもよい。
なお、上記においては燃焼ガスによりピストン115を運動させるエンジン101(ピストンエンジン)について説明したが、レーザ装置201(点火装置111)を利用した内燃機関の構成はこれに限定されるものではない。レーザ装置201は、燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成させるあらゆる構成の内燃機関に採用され得るものであり、例えばロータリーエンジン、ガスタービンエンジン、ジェットエンジン等にも適用され得る。また、レーザ装置201は、排熱を利用して動力、温熱、冷熱等を取り出し、総合的にエネルギー効率を高めるシステムであるコジェネレーションに用いられてもよい。
また、レーザ装置201は、内燃機関以外にも適用され得るものであり、例えばレーザ加工機、レーザピーニング装置、テラヘルツ発生装置等に利用されてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記実施の形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図するものではない。この新規な実施の形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態及びその変形は発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 面発光レーザアレイ
11 半導体基板
12 上部電極
13 下部電極
14,50,60,70,80,90,93,95 発光領域
21 発光素子
22 レーザ光
25 中心部
26 外周部
31,32 反射層
33 活性層
34 選択酸化層
35 コンタクト層
37 射出口
41 第1の領域
42 第2の領域
43 第3の領域
44 第4の領域
51 サブマウント
61 基板
62 陽極膜
63 陰極膜
64 陽極ロッド
65 陰極ロッド
71 ボンディングワイヤ
101 エンジン
111 点火装置
112 燃料噴出機構
113 排気機構
114 燃焼室
115 ピストン
201 レーザ装置
211 第1の光学系
212 光ファイバ
213 第2の光学系
214 レーザ共振器
221 レーザ媒質
222 可飽和吸収体
225 第1の面
226 第2の面
301 駆動装置
302 制御装置
Dx,Dy,D1,D2,D3,D4 (発光素子21の)間隔
S1 単位面積
特許第5224159号公報

Claims (12)

  1. 複数の面発光レーザ素子が配置された発光領域と、
    電流を前記発光領域の外周部から前記面発光レーザ素子に供給する電流経路と、
    を備え、
    前記複数の面発光レーザ素子が接続された共通の陽電極、または前記複数の面発光レーザ素子が接続された共通の陰電極の少なくとも一方を含み、
    前記複数の面発光レーザ素子間の間隔は、前記発光領域の中心部側より前記外周部側の方が大きい、
    面発光レーザアレイ。
  2. 前記間隔は、前記中心部から前記外周部へ向かって徐々に大きくなる、
    請求項1に記載の面発光レーザアレイ。
  3. 前記発光領域は、前記間隔が異なる3つ以上の領域を含む、
    請求項2に記載の面発光レーザアレイ。
  4. 1つの前記領域内における前記間隔は、一定である、
    請求項3に記載の面発光レーザアレイ。
  5. 1つの前記領域内における前記間隔は、幅を有し、
    相対的に前記中心部側に位置する前記領域における前記間隔の最大値は、相対的に前記外周部側に位置する前記領域における前記間隔の最小値より小さい、
    請求項3に記載の面発光レーザアレイ。
  6. 前記発光領域は、前記中心部を対称点とする点対称な形状である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の面発光レーザアレイ。
  7. 前記発光領域は、円形である、
    請求項6に記載の面発光レーザアレイ。
  8. 前記発光領域は、多角形である、
    請求項6に記載の面発光レーザアレイ。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の面発光レーザアレイと、
    前記面発光レーザアレイから射出された光を集光する光学系と、
    集光された前記光を共振させるレーザ共振器と、
    を備えるレーザ装置。
  10. 前記光を伝送する部材であり、前記面発光レーザアレイと前記レーザ共振器との間に配置される伝送部材、
    を更に備える請求項に記載のレーザ装置。
  11. 前記光学系は、前記面発光レーザアレイから射出され前記伝送部材に入射される光を集光する光学素子を含む第1の光学系を含む、
    請求項10に記載のレーザ装置。
  12. 前記光学系は、前記伝送部材に伝送され前記レーザ共振器に入射される光を集光する光学素子を含む第2の光学系を含む、
    請求項10又は11に記載のレーザ装置。
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