JP6848187B2 - 半導体装置製造用樹脂シート、半導体装置、半導体装置の製造方法、有機樹脂基板および有機樹脂基板の製造方法 - Google Patents
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このように、従来の樹脂シートは、半導体装置を歩留りよく作製する観点において改善の余地を有していた。
エポキシ樹脂と、硬化剤と、無機充填材と、非反応性の揮発性成分と、を含むエポキシ樹脂組成物により構成された半導体装置製造用樹脂シートであって、
前記半導体装置製造用樹脂シート中の前記非反応性の揮発性成分の含有量が、前記半導体装置製造用樹脂シート全体を100質量%としたとき、0.1質量%以上10質量%以下であって、
前記半導体装置製造用樹脂シートの最低溶融粘度が1Pa・s以上100Pa・s以下であって、
前記半導体装置製造用樹脂シート厚みが10μm以上300μm以下である半導体装置製造用樹脂シート(ただし、前記エポキシ樹脂及び前記硬化剤のうちの少なくとも一方が25℃にて液状を示す成分を含み、かつ該25℃にて液状を示す成分の合計含有量が前記エポキシ樹脂及び前記硬化剤の合計質量基準で30質量%以上である場合、および、前記エポキシ樹脂組成物がトリアジン含有クレゾール系硬化剤を含む場合を除く)が提供される。
上記半導体装置製造用樹脂シートの硬化物を備える半導体装置が提供される。
上記半導体装置製造用樹脂シートを準備する工程と、
上記半導体装置製造用樹脂シートを用いて半導体素子を封止する工程と、
を含む半導体装置の製造方法が提供される。
上記半導体装置製造用樹脂シートにより構成された有機樹脂膜と、上記有機樹脂膜に埋設された金属パターンと、を備える有機樹脂基板が提供される。
上記有機樹脂基板を製造するための製造方法であって、
上記半導体装置製造用樹脂シートを準備する工程と、
上記半導体装置製造用樹脂シートを用いて、上記有機樹脂膜中に上記金属パターンを埋設する工程と、
を含む有機樹脂基板の製造方法が提供される。
まず、本実施形態に係る半導体装置製造用樹脂シート100(以下、樹脂シート100とも示す。)は、完全硬化状態にある樹脂シートではなく、未硬化状態または半硬化状態にある樹脂シートである。
そして、図1に示すように、本実施形態に係る半導体装置製造用樹脂シート100は、その名の通り、シート状の形態に加工されたものである。かかる半導体装置製造用樹脂シート100は、エポキシ樹脂と、無機充填材と、非反応性の揮発性成分と、を含むエポキシ樹脂組成物により構成され、当該半導体装置製造用樹脂シート100中の非反応性の揮発性成分の含有量が、半導体装置製造用樹脂シート100全体を100質量%としたとき、0.1質量%以上10質量%以下であることを特徴としている。こうすることで、樹脂シート100によれば、得られる半導体パッケージの樹脂シート100の硬化物(封止材)に未充填やボイド等が発生することを抑制することができ、半導体装置を歩留りよく作製することができる。
上記非反応性の揮発性成分の含有量が上記下限値以上であると、樹脂シート100の柔軟性をより向上でき、その結果、得られる半導体パッケージの樹脂シート100の硬化物に未充填やボイド等が発生することをより一層抑制することができる。
上記非反応性の揮発性成分の含有量が上記上限値以下であると、樹脂シート100がPETフィルム等のカバーフィルムに転写してしまうことをより一層抑制することができる。その結果、樹脂シートを効率的に使用することが可能となり、さらに得られる半導体パッケージの樹脂シート100の硬化物に未充填やボイド等が発生することをより一層抑制することができる。
また、上記非反応性の揮発性成分の沸点は、好ましくは200℃以下である。こうすることで、得られる半導体パッケージの樹脂シート100の硬化物中の非反応性の揮発性成分の残存量を低下させることができる。
樹脂シート100の製造方法としては、例えば、調製したワニスをフィルム上に塗布・乾燥してシート状に形成し、溶剤を揮発させる方法が挙げられる。こうすることで、樹脂シート100を作製することができる。また、塗布の方法としては、コンマコーターやダイコーターのような塗工機を用いた塗工による方法、ステンシル印刷やグラビア印刷のような印刷による方法等が挙げられる。なお、ワニスの調製方法の一例としては、例えば、非反応性の揮発性成分を除く各原料成分を混練して得られた樹脂組成物を有機溶剤等に溶解又は分散する方法がある。
また、樹脂シート100は、上述した樹脂組成物を押し出してシート状に形成してもよい。
ただし、樹脂シート100は、当該樹脂シート100中の上記非反応性の揮発性成分の含有量が、当該樹脂シート100全体を100質量%としたとき、0.1質量%以上10質量%以下となるものである。それ故、樹脂シート100を得るためには、以下の2つの条件に係る各種因子を高度に制御することが特に重要である。
(a)樹脂組成物の配合組成
(b)非反応性の揮発性成分を揮発させる程度
上記エポキシ樹脂としては、その分子量、分子構造に関係なく、1分子内にエポキシ基を2個以上有するモノマー、オリゴマー、ポリマー全般を使用することが可能である。このようなエポキシ樹脂の具体例としては、ビフェニル型エポキシ樹脂;ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、テトラメチルビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールE型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールM型エポキシ樹脂(4,4'−(1,3−フェニレンジイソプリジエン)ビスフェノール型エポキシ樹脂)、ビスフェノールP型エポキシ樹脂(4,4'−(1,4−フェニレンジイソプリジエン)ビスフェノール型エポキシ樹脂)、ビスフェノールZ型エポキシ樹脂(4,4'−シクロヘキシジエンビスフェノール型エポキシ樹脂)等のビスフェノール型エポキシ樹脂;スチルベン型エポキシ樹脂;フェノールノボラック型エポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、縮合環芳香族炭化水素構造を有するノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂;トリヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂、アルキル変性トリヒドロキシフェノニルメタン型エポキシ樹脂、テトラフェニロールエタン型エポキシ樹脂等の多官能エポキシ樹脂;フェニレン骨格含有フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル型エポキシ樹脂等のフェノールアラルキル型エポキシ樹脂;ジヒドロキシナフタレン型エポキシ樹脂、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂、ヒドロキシナフタレンおよび/またはジヒドロキシナフタレンの2量体をグリシジルエーテル化して得られる2官能ないし4官能のナフタレン2量体型エポキシ樹脂、ビナフチル型エポキシ樹脂、ナフトールアラルキル型エポキシ樹脂等のナフタレン骨格を有するエポキシ樹脂;アントラセン型エポキシ樹脂;フェノキシ型エポキシ樹脂;ジシクロペンタジエン変性フェノール型エポキシ樹脂等の有橋環状炭化水素化合物変性フェノール型エポキシ樹脂;ノルボルネン型エポキシ樹脂;アダマンタン型エポキシ樹脂;フルオレン型エポキシ樹脂、リン含有エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族鎖状エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ビキシレノール型エポキシ樹脂;トリグリシジルイソシアヌレート、モノアリルジグリシジルイソシアヌレート等の複素環式エポキシ樹脂;N,N,N',N'−テトラグリシジルメタキシレンジアミン、N,N,N',N'−テトラグリシジルビスアミノメチルシクロヘキサン、N,N−ジグリシジルアニリン等のグリシジルアミン類;グリシジル(メタ)アクリレートとエチレン性不飽和二重結合を有する化合物との共重合物;ブタジエン構造を有するエポキシ樹脂から選択される一種または二種以上を含むことができる。これらの中でも、金属パターンや導体部との密着性を向上させる観点から、トリヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂を含むことがより好ましい。これにより、半導体パッケージの低線膨張化および高弾性率化を図ることもできる。また、半導体装置における耐リフロー性の向上および反りの抑制を実現することも可能である。
また、これらの内、エポキシ樹脂組成物に用いる硬化剤としては、耐湿性、信頼性等の点から、1分子内に少なくとも2個のフェノール性水酸基を有する化合物が好ましく、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、tert−ブチルフェノールノボラック樹脂、ノニルフェノールノボラック樹脂、シリコン変性フェノールノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂;レゾール型フェノール樹脂;ポリパラオキシスチレン等のポリオキシスチレン;フェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂、ビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂、トリヒドロキシフェニルメタン型フェノール樹脂等が例示される。中でも、樹脂シート100の硬化物の耐熱性を良好なものとし、かつ封止成形時の作業性に優れるという点で、トリヒドロキシフェニルメタン型フェノール樹脂が好適である。
なお、無機充填材の平均粒子径d50は、例えばレーザー回折式粒度分布測定装置(HORIBA社製、LA−500)を用いて測定することが可能である。
シアネート樹脂は、例えばノボラック型シアネート樹脂;ビスフェノールA型シアネート樹脂、ビスフェノールE型シアネート樹脂、テトラメチルビスフェノールF型シアネート樹脂等のビスフェノール型シアネート樹脂;ナフトールアラルキル型フェノール樹脂とハロゲン化シアンとの反応で得られるナフトールアラルキル型シアネート樹脂;ジシクロペンタジエン型シアネート樹脂;ビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル型シアネート樹脂から選択される一種または二種以上を含むことができる。これらの中でも、樹脂シート100の硬化物の低線膨張化や、弾性率および剛性を向上させる観点からは、ノボラック型シアネート樹脂およびナフトールアラルキル型シアネート樹脂のうちの少なくとも一方を含むことがより好ましく、ノボラック型シアネート樹脂を含むことが特に好ましい。
本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、上述した方法により樹脂シート100を準備する工程と、得られた樹脂シート100を用いて半導体素子を封止する工程と、を含むものである。こうすることで、薄型の半導体パッケージ成形や大面積のパネル成形を行う製造プロセスにおいても、信頼性に優れた半導体装置を歩留りよく作製することができる。
図2に示す半導体装置は、リードフレームに搭載した半導体素子を封止して得られるものであり、ダイパッド403上に、ダイボンド材硬化体402を介して半導体素子401が固定されている。半導体素子401の電極パッドとリードフレーム405との間はワイヤ404によって接続されたものである。そして、上記半導体素子401は、樹脂シート100の硬化物により構成された封止材406によって封止されている。
なお、樹脂シート100に対し、より高精度な平坦性が要求される場合は、ダイアフラム式ラミネーターでのプレスの後に、高精度に調整された平坦プレス装置によるプレス工程を追加して成型することもできる。
樹脂シート100は、半導体素子を配設して用いる有機樹脂基板の作製にも使用することが可能である。具体的には、樹脂シート100は、後述する有機樹脂基板の製造方法にも使用することができる。
まず、図4(a)に示すように、下地基板10を準備する。かかる下地基板10は、後述する製造工程において、当該有機樹脂基板を構成する各層の平坦性を保持するための支持部材として使用するものである。そのため、下地基板10は、後述するように、最終的には、得られた有機樹脂基板から分離して除去される。このような下地基板10は、平坦性、剛直性および耐熱性等の特性を有するものであることが好ましい。また、下地基板10としては、例えば、金属板を用いることができる。かかる金属板の具体例としては、銅板、アルミニウム板、鉄板、鋼鉄(スチール)板、ニッケル板、銅合金板、42合金板、ステンレス板等が挙げられる。なお、上記鋼鉄(スチール)板は、SPCC(Steel Plate Cold Commercial)等の冷間圧延鋼板の態様であってもよい。また、金属板は、フレーム形状に加工された枚葉のものであってもよく、フープ状の連続形状のものであってもよい。
次に、図5(a)に示すように、樹脂シート100を用いて、下地基板10上に形成した第1金属パターン50を埋設するように上記下地基板10上の全域に第1有機樹脂膜200を形成する。すなわち、樹脂シート100は、上記第1有機樹脂膜200を形成するために使用することができる。また、第1有機樹脂膜200を形成する方法としては、上述した本実施形態に係る半導体装置の製造方法において半導体素子を封止する方法と同様に、圧縮成形法またはラミネート成形法を採用することが可能であり、かかる成形条件も上述した本実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様の条件を採用することができる。
本実施形態に係る導体部形成工程について、図6を参照して説明する。なお、導体部としては、金属配線、金属パッドまたは半田バンプ等が挙げられる。以下、導体部として金属パッドを採用する場合を例に挙げて、導体部形成工程を詳説する。
まず、図6(a)に示すように、露出した第1金属パターン50の上面を覆うように、第1有機樹脂膜200および第1金属パターン50上に、絶縁性樹脂膜210を積層する。なお、上述した絶縁性樹脂膜210を形成する材料は、図4(b)を参照して説明した絶縁性樹脂膜20を形成する材料と同じ材料を用いることができる。
以下、本発明の参考形態の一例を示す。
<1>
エポキシ樹脂と、無機充填材と、非反応性の揮発性成分と、を含むエポキシ樹脂組成物により構成された半導体装置製造用樹脂シートであって、
前記半導体装置製造用樹脂シート中の前記非反応性の揮発性成分の含有量が、前記半導体装置製造用樹脂シート全体を100質量%としたとき、0.1質量%以上10質量%以下である半導体装置製造用樹脂シート。
<2>
<1>に記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記非反応性の揮発性成分が60℃以上200℃以下の沸点を有する化合物を含む半導体装置製造用樹脂シート。
<3>
<1>または<2>に記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記非反応性の揮発性成分が、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、酢酸エチル、シクロヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、イソプロパノール、エチレングリコール系溶剤、プロピレングリコール系溶剤、セルソルブ系溶剤、カルビトール系溶剤、アニソールからなる群から選択される一種または二種以上の化合物を含む半導体装置製造用樹脂シート。
<4>
<1>乃至<3>のいずれか一つに記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記半導体装置製造用樹脂シートの最低溶融粘度が1Pa・s以上100Pa・s以下である半導体装置製造用樹脂シート。
<5>
<1>乃至<4>のいずれか一つに記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記無機充填材の含有量が、前記半導体装置製造用樹脂シート全体を100質量%としたとき、40質量%以上95質量%以下である半導体装置製造用樹脂シート。
<6>
<1>乃至<5>のいずれか一つに記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
シート厚みが10μm以上300μm以下である半導体装置製造用樹脂シート。
<7>
<1>乃至<6>のいずれか一つに記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記半導体装置製造用樹脂シートの硬化物の25℃での曲げ弾性率が10GPa以上25GPa以下である半導体装置製造用樹脂シート。
<8>
<1>乃至<7>のいずれか一つに記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記半導体装置製造用樹脂シートの硬化物のガラス転移温度以下における線膨張係数が5ppm/℃以上30ppm/℃以下である半導体装置製造用樹脂シート。
<9>
<1>乃至<8>のいずれか一つに記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記半導体装置製造用樹脂シートの硬化物のガラス転移温度が120℃以上である半導体装置製造用樹脂シート。
<10>
<1>乃至<9>のいずれか一つに記載の半導体装置製造用樹脂シートの硬化物を備える半導体装置。
<11>
<1>乃至<9>のいずれか一つに記載の半導体装置製造用樹脂シートを準備する工程と、
前記半導体装置製造用樹脂シートを用いて半導体素子を封止する工程と、
を含む半導体装置の製造方法。
<12>
<11>に記載の半導体装置の製造方法において、
前記封止する工程では、前記半導体装置製造用樹脂シートを用いて圧縮成形を行うことにより前記半導体素子を封止する半導体装置の製造方法。
<13>
<11>に記載の半導体装置の製造方法において、
前記封止する工程では、前記半導体装置製造用樹脂シートを用いてラミネート成形を行うことにより前記半導体素子を封止する半導体装置の製造方法。
<14>
<1>乃至<9>のいずれか一つに記載の半導体装置製造用樹脂シートにより構成された有機樹脂膜と、前記有機樹脂膜に埋設された金属パターンと、を備える有機樹脂基板。
<15>
<14>に記載の有機樹脂基板を製造するための製造方法であって、
<1>乃至<9>のいずれか一つに記載の半導体装置製造用樹脂シートを準備する工程と、
前記半導体装置製造用樹脂シートを用いて、前記有機樹脂膜中に前記金属パターンを埋設する工程と、
を含む有機樹脂基板の製造方法。
(エポキシ樹脂)
・エポキシ樹脂1:ビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル型エポキシ樹脂(日本化薬社製、NC―3000L)
・エポキシ樹脂2:ビフェニル型エポキシ樹脂(三菱化学社製、YX4000HK)
・エポキシ樹脂3:トリヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂(三菱化学社製、1032H−60)
・硬化剤1:トリヒドロキシフェニルメタン型フェノール樹脂(エアウォーターケミカル社製、HE910−20)
・硬化剤2:ビフェニレン骨格含有フェノールアラルキル樹脂(昭和化成社製、MEH−7851SS)
・硬化促進剤:トリフェニルホスフィン
・無機充填材:シリカ(龍森社製、SBM−1205G、平均粒径;4μm)
まず、有機溶剤を除く各原料成分を下記表1に示す配合量に従って混練して得られた樹脂混合物を表1に示す有機溶剤に溶解させてワニスを調製した。
401 半導体素子
402 ダイボンド材硬化体
403 ダイパッド
404 ワイヤ
405 リードフレーム
406 封止材
407 電極パッド
408 回路基板
409 半田ボール
10 下地基板
20 絶縁性樹脂膜
30 開口部
40 めっき膜
50 第1金属パターン
200 第1有機樹脂膜
210 絶縁性樹脂膜
220 開口部
230 第1導体部
300 第2有機樹脂膜
350 第2金属パターン
400 第3有機樹脂膜
450 第2導体部
500 第4有機樹脂膜
600 半田バンプ
650 半導体素子
700 封止樹脂
1000 有機樹脂基板
1200 有機樹脂基板
1400 半導体装置
Claims (13)
- エポキシ樹脂と、硬化剤と、無機充填材と、非反応性の揮発性成分と、を含むエポキシ樹脂組成物により構成された半導体装置製造用樹脂シートであって、
前記半導体装置製造用樹脂シート中の前記非反応性の揮発性成分の含有量が、前記半導体装置製造用樹脂シート全体を100質量%としたとき、0.1質量%以上10質量%以下であって、
前記半導体装置製造用樹脂シートの最低溶融粘度が1Pa・s以上100Pa・s以下であって、
前記半導体装置製造用樹脂シート厚みが10μm以上300μm以下である半導体装置製造用樹脂シート(ただし、前記エポキシ樹脂及び前記硬化剤のうちの少なくとも一方が25℃にて液状を示す成分を含み、かつ該25℃にて液状を示す成分の合計含有量が前記エポキシ樹脂及び前記硬化剤の合計質量基準で30質量%以上である場合、および、前記エポキシ樹脂組成物がトリアジン含有クレゾール系硬化剤を含む場合を除く)。 - 請求項1に記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記非反応性の揮発性成分が60℃以上200℃以下の沸点を有する化合物を含む半導体装置製造用樹脂シート。 - 請求項1または2に記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記非反応性の揮発性成分が、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、酢酸エチル、シクロヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、イソプロパノール、エチレングリコール系溶剤、プロピレングリコール系溶剤、セルソルブ系溶剤、カルビトール系溶剤、アニソールからなる群から選択される一種または二種以上の化合物を含む半導体装置製造用樹脂シート。 - 請求項1乃至3いずれか一項に記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記無機充填材の含有量が、前記半導体装置製造用樹脂シート全体を100質量%としたとき、40質量%以上95質量%以下である半導体装置製造用樹脂シート。 - 請求項1乃至4いずれか一項に記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記半導体装置製造用樹脂シートの硬化物の25℃での曲げ弾性率が10GPa以上25GPa以下である半導体装置製造用樹脂シート。 - 請求項1乃至5いずれか一項に記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記半導体装置製造用樹脂シートの硬化物のガラス転移温度以下における線膨張係数が5ppm/℃以上30ppm/℃以下である半導体装置製造用樹脂シート。 - 請求項1乃至6いずれか一項に記載の半導体装置製造用樹脂シートにおいて、
前記半導体装置製造用樹脂シートの硬化物のガラス転移温度が120℃以上である半導体装置製造用樹脂シート。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置製造用樹脂シートの硬化物を備える半導体装置。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置製造用樹脂シートを準備する工程と、
前記半導体装置製造用樹脂シートを用いて半導体素子を封止する工程と、
を含む半導体装置の製造方法。 - 請求項9に記載の半導体装置の製造方法において、
前記封止する工程では、前記半導体装置製造用樹脂シートを用いて圧縮成形を行うことにより前記半導体素子を封止する半導体装置の製造方法。 - 請求項9に記載の半導体装置の製造方法において、
前記封止する工程では、前記半導体装置製造用樹脂シートを用いてラミネート成形を行うことにより前記半導体素子を封止する半導体装置の製造方法。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置製造用樹脂シートにより構成された有機樹脂膜と、前記有機樹脂膜に埋設された金属パターンと、を備える有機樹脂基板。
- 請求項12に記載の有機樹脂基板を製造するための製造方法であって、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置製造用樹脂シートを準備する工程と、
前記半導体装置製造用樹脂シートを用いて、前記有機樹脂膜中に前記金属パターンを埋設する工程と、
を含む有機樹脂基板の製造方法。
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