JP6847773B2 - Led基板製造方法、led基板、ledヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

Led基板製造方法、led基板、ledヘッド及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、LED基板製造方法、LED基板、LEDヘッド及び画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置、例えば、電子写真式のプリンタは、画像形成ユニット、LEDヘッド、転写ローラ、定着器等を備え、画像形成ユニットにおいて、一様に帯電させられた感光体ドラムがLEDヘッドによって露光されて静電潜像が形成され、該静電潜像が現像ローラによって現像されてトナー像が形成され、該トナー像が転写ローラによって用紙に転写され、トナー像が転写された用紙が定着器に送られ、定着器においてトナー像が用紙に定着させられるようになっている。
ところで、前記LEDヘッドは、基板上にLEDアレイが搭載されたLED基板をホルダに取り付けることによって形成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2015−226991号公報
しかしながら、前記従来のLEDヘッドにおいては、プリンタを小型化するためにLED基板を小型化することが考えられるが、LED基板を小型化すると、LED基板を製造する工程において、LEDアレイが搭載される前の基板を保持したり、搬送したりするのが困難になってしまう。
本発明は、前記従来のLEDヘッドの問題点を解決して、LED基板を製造する工程において、基板を容易に保持したり、搬送したりすることができ、LED基板を小型化することができるLED基板製造方法、LED基板、LEDヘッド及び画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明のLED基板製造方法においては、互いに隣接させて配設された複数の基板部、及び各隣接する基板部間を連結する連結部を備えた親基板をアダプタに取り付け、基板ユニットを形成する工程と、アダプタに取り付けられた状態の前記基板ユニットにおける親基板の連結部を切断して、各基板部を独立させる工程と、前記アダプタによって各基板部が保持された状態で、独立させられた状態の前記各基板部にLEDアレイを取り付ける工程と、前記LEDアレイが取り付けられた状態の前記各基板部と前記LEDアレイのLED素子とをワイヤで接続し、LED基板を形成する工程とを有する。
本発明によれば、LED基板製造方法においては、互いに隣接させて配設された複数の基板部、及び各隣接する基板部間を連結する連結部を備えた親基板をアダプタに取り付け、基板ユニットを形成する工程と、アダプタに取り付けられた状態の前記基板ユニットにおける親基板の連結部を切断して、各基板部を独立させる工程と、前記アダプタによって各基板部が保持された状態で、独立させられた状態の前記各基板部にLEDアレイを取り付ける工程と、前記LEDアレイが取り付けられた状態の前記各基板部と前記LEDアレイのLED素子とをワイヤで接続し、LED基板を形成する工程とを有する。
この場合、アダプタによって各基板部が保持された状態で、独立させられた状態の各基板部にLEDアレイが取り付けられ、LEDアレイが取り付けられた状態の各基板部とLEDアレイのLED素子とがワイヤで接続されるので、LED基板を製造する工程において、LEDアレイが搭載される前の基板である基板部を、アダプタを介して容易に保持したり、搬送したりすることができる。
したがって、LED基板を小型化することができる。
本発明の実施の形態における基板ユニットの斜視図である。 本発明の実施の形態におけるプリンタの概念図である。 本発明の実施の形態におけるLEDヘッドの配設状態を示す図である。 本発明の実施の形態における連結基板の概念図である。 本発明の実施の形態における連結基板の第1の要部拡大図である。 本発明の実施の形態における連結基板の第2の要部拡大図である。 本発明の実施の形態における連結基板の第3の要部拡大図である。 本発明の実施の形態における保持治具による連結基板の保持状態を示す第1の図である。 本発明の実施の形態における保持治具による連結基板の保持状態を示す第2の図である。 本発明の実施の形態における保持治具による連結基板の保持状態を示す第3の図である。 本発明の実施の形態における保持治具に形成されたピンを示す図である。 本発明の実施の形態における支持搬送装置の斜視図である。 本発明の実施の形態におけるバックアッププレートの斜視図である。 本発明の実施の形態におけるLED基板の製造装置の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態におけるLED基板の製造方法を説明するための第1の図である。 本発明の実施の形態におけるLED基板の製造方法を説明するための第2の図である。 本発明の実施の形態におけるLED基板の製造方法を説明するための第3の図である。 LEDアレイのプリント配線基板への搭載状態を示す参考図である。 本発明の実施の形態におけるLEDアレイのプリント配線基板への搭載状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としての電子写真式のプリンタについて説明する。
図2は本発明の実施の形態におけるプリンタの概念図である。
図において、10はプリンタ、Csは該プリンタ10の筐体である。前記プリンタ10の本体、すなわち、装置本体の下部に媒体収容部としての用紙カセット11が配設され、該用紙カセット11に媒体としての図示されない用紙が収容される。なお、媒体として、用紙のほかにOHPシート、封筒、複写紙、特殊紙等を使用することができる。
そして、前記用紙カセット11の前端に隣接させて給紙ローラ12が配設され、該給紙ローラ12は、用紙カセット11から用紙を1枚ずつ媒体搬送路としての用紙搬送路Rt1に繰り出す。
用紙搬送路Rt1に繰り出された用紙は、給紙ローラ12の上方に配設された搬送部材としての搬送ローラ対14によって搬送され、画像形成部Q1に送られる。
該画像形成部Q1は、像担持体としての感光体ドラム21が回転自在に配設された画像形成ユニット22、感光体ドラム21より上方において、感光体ドラム21と対向させて配設された露光装置としてのLEDヘッド24、及び感光体ドラム21より下方において、感光体ドラム21と対向させて配設された転写部材としての転写ローラ25から成る。
前記画像形成ユニット22は、前記感光体ドラム21、該感光体ドラム21と当接させて回転自在に配設された帯電装置としての帯電ローラ26、感光体ドラム21の回転方向における帯電ローラ26より下流側において、感光体ドラム21と当接させて回転自在に配設された現像剤担持体としての現像ローラ27、該現像ローラ27と圧接させて回転自在に配設された現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ28、先端を該トナー供給ローラ28に当接させて配設された現像剤規制部材としての現像ブレード29等を有する。
また、前記用紙搬送路Rt1における画像形成部Q1より下流側に、定着装置としての定着器31が配設される。該定着器31は第1の定着部材としての加熱ローラ32及び第2の定着部材としての加圧ローラ34を備え、前記加熱ローラ32内に図示されない加熱体が配設される。
次に、前記プリンタ10の動作について説明する。
まず、用紙カセット11内の用紙は、給紙ローラ12によって用紙搬送路Rt1に繰り出され、搬送ローラ対14によって用紙搬送路Rt1を搬送され、画像形成部Q1に送られる。
該画像形成部Q1において、感光体ドラム21の表面が、帯電ローラ26によって一様に帯電させられ、LEDヘッド24によって露光され、感光体ドラム21の表面に潜像としての静電潜像が形成される。
なお、画像形成ユニット22内におけるトナー供給ローラ28の上方には、現像剤としての図示されないトナーが収容される。該トナーが、トナー供給ローラ28を介して現像ローラ26に供給され、前記静電潜像に付着させられて、感光体ドラム21の表面に現像剤像としてのトナー像が形成される。
そして、用紙搬送路Rt1を搬送された用紙が感光体ドラム21と転写ローラ25との間に到達すると、転写ローラ25によって感光体ドラム21上のトナー像が用紙に転写される。
続いて、用紙は定着器31に送られ、該定着器31において、用紙上のトナー像が、加熱ローラ32によって加熱され、加圧ローラ33によって加圧されて、用紙に定着させられ、用紙上に画像が形成される。画像が形成された用紙は、更に用紙搬送路Rt1を搬送され、排出口36から装置本体外に排出され、筐体Csの上面に形成されたスタッカ37上に積載される。
次に、LEDヘッド24について説明する。
図3は本発明の実施の形態におけるLEDヘッドの配設状態を示す図である。
図において、21は感光体ドラム、24はLEDヘッド、40は、LEDアレイ47及びドライバ48が実装された後に前記LEDヘッド24に取り付けられる第1の基板としてのLED基板、41は、該LED基板40と感光体ドラム21との間に配設された光学系としての、かつ、レンズアレイとしてのロッドレンズアレイ、43は前記LED基板40及びロッドレンズアレイ41を保持するホルダ、44は、LED基板40の裏面に配設された、LED基板40を取り付けるためのベース、45は、該ベース44を介して前記LED基板40をホルダ43の基板当接面Saに圧接させるためのクランプである。
前記LED基板40は、第2の基板としてのプリント配線基板46、並びにダイボンド工程において、絶縁性を有する接着剤によってプリント配線基板46に接着され、実装された前記LEDアレイ47及びドライバ48を備える。
前記プリント配線基板46は、図示されない樹脂製の絶縁基板(生基板)、該絶縁基板の表面に形成され、銅箔等の導体の配線パターンから成る配線層、並びに該配線層とLEDアレイ47及びドライバ48との間を絶縁する絶縁層を備える。
前記LEDアレイ47は、前記プリント配線基板46上に配設された複数のLEDアレイチップから成り、前記ドライバ48は、各LEDアレイチップと対応させて前記プリント配線基板46上に配設された複数のドライバICチップから成る。ワイヤボンディング工程において、プリント配線基板46と各LEDアレイチップとの間、プリント配線基板46と各ドライバICチップとの間、及び各LEDアレイチップ上に形成された複数の発光素子としてのLED素子とドライバICチップとの間が、後述されるワイヤ93(図16)によって電気的に接続される。
ところで、プリンタ10を小型化するためにLED基板40を小型化することが考えられるが、LED基板40を小型化すると、LED基板40を製造する工程において、プリント配線基板46を保持したり、搬送したりするのが困難になってしまう。
そこで、本実施の形態においては、LED基板40を小型化しても、複数のプリント配線基板46を容易に保持したり、搬送したりすることができるように、各プリント配線基板46を形成するための後述される連結基板52(図1)が二つの保持治具53によって保持されるようになっている。
次に、複数のプリント配線基板46及び保持治具53から成る基板ユニット51について説明する。
図1は本発明の実施の形態における基板ユニットの斜視図、図4は本発明の実施の形態における連結基板の概念図、図5は本発明の実施の形態における連結基板の第1の要部拡大図、図6は本発明の実施の形態における連結基板の第2の要部拡大図、図7は本発明の実施の形態における連結基板の第3の要部拡大図、図8は本発明の実施の形態における保持治具による連結基板の保持状態を示す第1の図、図9は本発明の実施の形態における保持治具による連結基板の保持状態を示す第2の図、図10は本発明の実施の形態における保持治具による連結基板の保持状態を示す第3の図、図11は本発明の実施の形態における保持治具に形成されたピンを示す図である。なお、図5は図4における領域Ar1の拡大図、図6は図4における領域Ar2の拡大図、図7は図4における領域Ar3の拡大図である。
図において、51は基板ユニット、52は、互いに隣接させて配設された複数の、本実施の形態においては、6個の第3の基板としての基板部pi(i=1、2、…、6)、及び各隣接する基板部pi間を連結する複数の、本実施の形態においては、5個の連結部56を備えた親基板としての連結基板、53は、樹脂によって形成され、連結基板52の長手方向における一端側及び他端側において、連結基板52を保持するアダプタとしての保持治具である。
前記連結部56は、連結基板52の長手方向における2箇所で、基板部piを構成する絶縁基板間を連結することによって形成される。なお、前記連結部56は、後述されるルータ加工装置によって容易に切断することができるように微小に形成される。
本実施の形態においては、各基板部piの表面(図1における上面)、すなわち、半田面に、ダイボンド工程において前記LEDアレイ47及びドライバ48(図3)が実装され、裏面(図1における下面)、すなわち、部品面に、LEDヘッド24の制御を行うための各種の電子部品、コネクタ57等があらかじめ搭載される。なお、所定の電子部品を各プリント配線基板46の半田面に搭載することができる。
前記各基板部piの長手方向における一端側及び他端側には、ダイボンド工程においてLEDアレイ47及びドライバ48を精度良く実装することができるように、LED基板40をLEDヘッド24のホルダ43に取り付ける際に、LED基板40をロッドレンズアレイ41に対して位置決めするための第1、第2の位置決め部としての基準穴h1、h2が、図示されないドリルによってあらかじめ形成される。
なお、本実施の形態において、基板部piの長手方向における一端側、すなわち、領域Ar1側の基準穴h1は円形の形状を有し、基板部piの長手方向における他端側、すなわち、領域Ar3側の基準穴h2は、基板部piの伸縮を考慮して「U」字状の形状を有する。また、前記ベース44には、ベース44にLED基板40を取り付ける際に基準穴h1と嵌合させられる図示されない基準ピン、及び基準穴h2と係止させられる図示されない係止ピンが形成される。
前記保持治具53における基準穴h1、h2と面する(対向する)位置には、保持治具53の表面53f側(図1における上側)から各基板部piの端部を見ることができるように、矩形の形状を有する複数の、本実施の形態においては、6個の開口部としての窓wnが形成される。
また、前記基準穴h1、h2は保持治具53に形成された前記各窓wn内に収まるように形成され、ダイボンド工程において、基準穴h1、h2の位置が画像認識によって検出され、基準穴h1、h2を結ぶ線上に各LED素子が配列されるように、LEDアレイ47がプリント配線基板46に実装される。
そして、連結基板52を保持治具53によって保持することができるように、各基板部piは、基板ユニット51の短手方向における一端側及び他端側に第1、第2の側縁eg1、eg2を備え、各保持治具53は、円筒状の形状を有し、裏面53rにおける基板ユニット51の短手方向に突出させて形成された複数の、本実施の形態においては、7個の保持治具53側の係合部としての、かつ、保持部としてのピンrj(j=1、2、…、7)を備え、第1、第2の側縁eg1、eg2とピンrjとが係合させられる。
例えば、各基板部piのうちの基板部p1、p2を第1、第2の基板部とし、各ピンrjのうちのピンr1〜r3を第1〜第3の保持部としたとき、基板部p1における第1の側縁eg1と前記ピンr1とが係合させられ、基板部p1における第2の側縁eg2及び基板p2における第1の側縁eg1と前記ピンr2とが係合させられ、前記基板部p2における第2の側縁eg2とピンr3とが係合させられ、基板部p1はピンr1、r2によって挟持され、基板部p2はピンr2、r3によって挟持される。
そのために、各基板部piには、第1、第2の側縁eg1、eg2における各ピンrjに対応する部分、すなわち、基準穴h1、h2の近傍に、円弧状の形状を有する各基板部pi側の係合部としての第1、第2の溝部m1、m2が、あらかじめドリルによって、互いに対向させて形成される。そして、隣接する基板部piの互いに対向する第1、第2の溝部m1、m2によって、所定の曲率半径を有する仮想円Crが形成される。なお、第1、第2の溝部m1、m2は、ダイボンド工程、ワイヤボンディング工程等において、LEDアレイ47、ドライバ48、後述されるダイボンド装置84(図14)、ワイヤボンディング装置86等と保持治具53とが干渉しないように、LEDアレイ47及びドライバ48の各端部と基板部piの両端との間に形成される。
また、図5に示されるように、前記基板部piの長手方向における一端側(領域Ar1側)に形成された第1、第2の溝部m1、m2は、前記基板部piの長手方向における基準穴h1より中央側に形成され、図7に示されるように、前記基板部piの長手方向における他端側(領域Ar3側)に形成された第1、第2の溝部m1、m2は、前記基板部piの長手方向における基準穴h2より中央側に形成される。すなわち、基準穴h1、h2は、前記各基板部piの長手方向において第1、第2の溝部m1、m2より外側(両端側)に形成される。したがって、前記各LED素子は、基板部piの長手方向における一端側に形成された第1、第2の溝部m1、m2と他端側に形成された第1、第2の溝部m1、m2との間に配設される。
そして、前記各ピンrjは、半割り構造を有する可撓性の筒状体から成り、ほぼ半円形の形状を有する係合片ra、rbを備える。
この場合、前記ピンrjの外径は前記仮想円Crの曲率半径よりわずかに大きくされるので、係合片ra、rbを互いに近づく方向にわずかに変形させて、隣接する基板部piの第1、第2の溝部m1、m2間に押し込むことによって、第1、第2の溝部m1、m2とピンrjとを係止させることができる。したがって、保持治具53によって連結基板52を保持した状態を保つことができる。
なお、各保持治具53の幅方向(連結基板52の短手方向)における中央、本実施の形態においては、ピンr4の近傍に、基板ユニット51を後述される支持機構部Mz(図12)に対して位置決めするための保持治具53側の位置決め部としての位置決め穴h11が形成される。
次に、基板ユニット51及びLED基板40を支持したり、搬送したりするための支持搬送装置について説明する。
図12は本発明の実施の形態における支持搬送装置の斜視図、図13は本発明の実施の形態におけるバックアッププレートの斜視図である。
図において、60は支持搬送装置、Mzは、基板ユニット51及びLED基板40(図3)を支持したり、搬送したりするための支持機構部である。
該支持機構部Mzは、基板ユニット51の短手方向(幅方向)において、所定の間隔を置いて基板ユニット51の長手方向(長さ方向)に延在させて配設された一対の支持台63L、63R、該支持台63L、63R上において、基板ユニット51の両縁と対向するように立ち上げて、かつ、基板ユニット51の長手方向に延在させて形成された一対のガイドGL、GRk(k=1、2、…、5)、前記支持台63L、63R上において、各ガイドGL、GRkの内側に立ち上げて、かつ、基板ユニット51の長手方向に延在させて形成された一対のレール65L、65R、前記支持台63L、63R間の所定の位置において、上下方向に移動自在に、かつ、基板ユニット51と連結自在に、基板ユニット51の長手方向に延在させて配設されたバックアッププレート67、支持台63L、63Rの一方、本実施の形態においては、支持台63Lの内側に、上下方向及び基板ユニット51の長手方向に移動自在に配設された基板ユニット移送部材としての移送アーム68等を備える。
前記バックアッププレート67には、バックアッププレート67が上位置に置かれたときに、各基板部piの部品面に搭載された電子部品、前記コネクタ57(図1)等とバックアッププレート67とが干渉しないように、退避部としての退避溝qh(h=1、2、…)が形成される。なお、図13において、71は、前記位置決め穴h11と係合させられる、バックアッププレート67側の位置決め部材としての位置決めピンである。
また、前記移送アーム68はプレート部材によって形成され、移送アーム68の上面に、LEDアレイ47及びドライバ48が搭載された基板ユニット51を搬送する際に、基板ユニット51の一方側の端部と係止させられる、基板ユニット51の搬送用の係止要素としての係止ピン69が上方に向けて突出させて形成される。
次に、LED基板40の製造装置及び製造方法について説明する。
図14は本発明の実施の形態におけるLED基板の製造装置の制御ブロック図、図15は本発明の実施の形態におけるLED基板の製造方法を説明するための第1の図、図16は本発明の実施の形態におけるLED基板の製造方法を説明するための第2の図、図17は本発明の実施の形態におけるLED基板の製造方法を説明するための第3の図である。
図において、80はLED基板40の製造装置、81は制御部、82は前記バックアッププレート67(図12)を上下方向に移動させるためのバックアッププレート昇降装置、84はダイボンド装置、86はワイヤボンディング装置、88は、前記移送アーム68を上下方向及び基板ユニット51の長手方向に移動させ、基板ユニット51を搬送するための搬送装置、90は基板ユニット51の位置を検出する基板ユニット検出部である。
LED基板40を製造するに当たり、まず、第1の工程である基板ユニット形成工程において、連結基板52が保持治具53に取り付けられ、基板ユニット51が形成される。
次に、第2の工程である基板分割工程において、基板ユニット51が、図示されないルータ加工装置の所定の位置にセットされ、保持治具53に取り付けられた状態の連結基板52の連結部56がルータ加工装置の加工刃(エンドミル)によって切断される。これにより、連結基板52は、保持治具53によって保持された状態で、前記各基板部pi(図1)に分割される。したがって、保持治具53によって各基板部piが保持される。
なお、分割された各基板部piによって、LEDアレイ47及びドライバ48が搭載される前の前記プリント配線基板46が形成される。
このとき、前記各ピンrj(図10)と、対応する第1、第2の溝部m1、m2とが係合させられた状態が維持されるので、各基板部piは、保持治具53によって独立に保持される。したがって、連結基板52を形成する際に連結基板52内に発生した応力を開放することができる。
次に、図12に示されるように、基板ユニット51が支持機構部Mzにセットされる。このとき、保持治具53の両縁がレール65L、65R上に載置され、基板ユニット51は、各ガイドGL、GRkによって短手方向の移動が規制され、位置決めされる。
続いて、制御部81のバックアッププレート処理部Pr1は、バックアッププレート昇降装置82を作動させ、前記バックアッププレート67を上位置に置き、基板ユニット51をダイボンド装置84に対して位置決めする。そのために、前記バックアッププレート67の長手方向における両端の近傍に、前記位置決めピン71が上方に向けて突出させて形成され、バックアッププレート67が上位置に置かれると、図15に示されるように、位置決め穴h11と位置決めピン71とが係合させられ、これにより、基板ユニット51は、保持治具53及びバックアッププレート67によって挟まれ、安定した状態で保持される。
続いて、前記基板ユニット検出部90が、基準穴h1、h2の位置を画像認識によって検出し、制御部81に送ると、第3の工程である搭載位置算出工程において、制御部81の搭載位置算出処理部Pr2は、基準穴h1、h2を結ぶ線上に基準穴h1、h2の位置に基づいて、基板部pi上にLEDアレイ47及びドライバ48を搭載する位置、すなわち、搭載位置を算出する。なお、基板部pi上における、LEDアレイ47の搭載位置は、各LED素子が基準穴h1、h2を結ぶ線上に一列に並ぶように算出される。
そして、第4の工程である前記ダイボンド工程において、制御部81のダイボンド処理部Pr3は、ダイボンド装置84に、算出された搭載位置を送り、基板部pi上の搭載位置にLEDアレイ47及びドライバ48を実装するように指示する。ダイボンド装置84は、保持治具53によって基板部piが保持された状態で、基板部piにおける搭載位置にLEDアレイ47及びドライバ48を接着剤によって取り付け、ダイボンドを行う。
続いて、第5の工程である前記ワイヤボンディング工程において、制御部81のワイヤボンディング処理部Pr4は、ワイヤボンディング装置86に、基板部piとLEDアレイ47との間、基板部piとドライバ48との間、及びLEDアレイ47とドライバ48との間を接続するよう指示を送る。
ワイヤボンディング装置86は、図16に示されるように、各基板部pi間に、断面が台形の形状を有する押え91を当接させ、各基板部piをバックアッププレート67に押し付け、キャピラリCaによって、基板部piとLEDアレイ47の各LEDアレイチップとの間、基板部piとドライバ48の各ドライバICチップとの間、及び各LEDアレイチップ上に形成された複数のLED素子とドライバICチップとの間をワイヤ93で接続する。
なお、前記バックアッププレート67は、ワイヤボンディングが行われる間、各基板部piを下方で支持するキャリヤとしても機能する。
このようにして、各基板部piにLEDアレイ47及びドライバ48が実装され、LED基板40が形成されると、前記バックアッププレート処理部Pr1は、バックアッププレート昇降装置82を作動させ、バックアッププレート67を下位置に置き、基板ユニット51から外す。
続いて、制御部81の搬送処理部Pr5は、移送アーム68を上位置に置き、係止ピン69を、基板ユニット51の一方側(図12における手前側)の縁部(後縁部)と係止させ、移送アーム68を基板ユニット51の他方側(図12における奥側)に向けて移動させる。これにより、基板ユニット51は移送アーム68によってレール65L、65Rに沿って搬送される。
その後、図17に示されるように、基板ユニット51は、各LED基板40が保持治具53によって保持された状態で、各種の電子部品、コネクタ57等が搭載された部品面を上面にし、LEDアレイ47及びドライバ48を下面にして、収容部材としてのトレイ95に収容される。
このように、本実施の形態においては、保持治具53によって各基板部piが保持された状態で、各基板部piにLEDアレイ47及びドライバ48が取り付けられ、基板部piとLEDアレイ47のLED素子とがワイヤ93で接続されるので、LED基板40を製造する工程において、LEDアレイ47及びドライバ48が搭載される前の基板部piを、保持治具53を介して容易に保持したり、搬送したりすることができる。
すなわち、基板部piに、基板部piを保持したり、搬送したりするための部位を形成する必要がなくなる。
したがって、LED基板40を小型化することができる。
また、保持治具53によって連結基板52及び各基板部piが保持された状態で作業を行うことができるだけでなく、各LEDアレイ47、ドライバ48、ワイヤ93等に触れることなくLED基板40を取り扱うことができるので、LED基板40を製造するための作業を簡素化することができる。
また、本実施の形態においては、連結基板52が各基板部piに分割された後に、各基板部piにLEDアレイ47が実装されるので、各基板部piに形成された基準穴h1、h2を結ぶ線上に、精度良くLEDアレイ47を搭載することができる。
次に、ドライバ48の連結基板52への搭載状態を説明する。
図18はLEDアレイのプリント配線基板への搭載状態を示す参考図、図19は本発明の実施の形態におけるLEDアレイのプリント配線基板への搭載状態を示す図である。
連結基板52を各基板部piに分割する前に、各基板部piにLEDアレイ47を実装すると、連結基板52を形成する際に連結基板52内に発生した応力が開放されないまま残っているので、その後、連結基板52を各基板部piに分割すると、図18に示されるように、基準穴h1、h2を結ぶ線L1上に、精度良くLEDアレイ47を搭載することができない。
これに対して、本実施の形態においては、連結基板52が各基板部piに分割された後に各基板部piにLEDアレイ47が実装され、連結基板52を形成する際に連結基板52内に発生した応力が開放されているので、図19に示されるように、基準穴h1、h2を結ぶ線L1上に、精度良くLEDアレイ47を搭載することができる。
したがって、LED基板40をホルダ43に取り付けたときに、LEDアレイ47の各LED素子をロッドレンズアレイ41に対応させて精度良く配設することができる。また、ロッドレンズアレイ41をホルダ43に取り付ける際の焦点調整の作業を簡素化することができる。
そして、連結基板52が各基板部piに分割された後に、各基板部piにLEDアレイ47が実装されるので、各連結部56を切断するときに発生するゴミ等によってLED素子が汚れるのを防止することができる。
さらに、本実施の形態において、LED基板40は、LEDアレイ47及びドライバ48を下面にしてトレイ95に収容されるので、LED素子に異物が付着するのを防止することができる。
また、本実施の形態においては、画像形成部Q1(図2)に一つの画像形成ユニット22が配設されるモノクロ方式のプリンタ10について説明しているが、本発明を、画像形成部Q1に複数の画像形成ユニットが配設されるカラーのプリンタに適用したり、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に適用したりすることができる。
そして、本実施の形態においては、LEDヘッド24のLED基板40の製造方法について説明しているが、本発明を、ダイボンド工程及びワイヤボンディング工程を伴う基板の製造方法に適用することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
40 LED基板
47 LEDアレイ
51 基板ユニット
52 連結基板
53 保持治具
56 連結部
93 ワイヤ
pi 基板部

Claims (13)

  1. (a)互いに隣接させて配設された複数の基板部、及び各隣接する基板部間を連結する連結部を備えた親基板をアダプタに取り付け、基板ユニットを形成する工程と、
    (b)アダプタに取り付けられた状態の前記基板ユニットにおける親基板の連結部を切断して、各基板部を独立させる工程と、
    (c)前記アダプタによって各基板部が保持された状態で、独立させられた状態の前記各基板部にLEDアレイを取り付ける工程と、
    (d)前記LEDアレイが取り付けられた状態の前記各基板部と前記LEDアレイのLED素子とをワイヤで接続し、LED基板を形成する工程とを有することを特徴とするLED基板製造方法。
  2. (a)前記各基板部は、基板ユニットの短手方向における一端側及び他端側に第1、第2の側縁を備え、
    (b)前記アダプタは、基板ユニットの短手方向に形成された複数の保持部を備え、
    (c)前記各基板部及びアダプタにおいて、前記各基板部のうちの第1の基板部における第1の側縁と、前記各保持部のうちの第1の保持部とが係合させられ、前記第1の基板部における第2の側縁及び各基板部のうちの第2の基板部における第1の側縁と、前記各保持部のうちの第2の保持部とが係合させられ、前記第2の基板部における第2の側縁と、前記各保持部のうちの第3の保持部とが係合させられ、
    (d)前記第1の基板部は前記第1、第2の保持部によって挟持され、
    (e)前記第2の基板部は前記第2、第3の保持部によって挟持される請求項1に記載のLED基板製造方法。
  3. (a)前記各保持部は円筒状の形状を有するピンであり、
    (b)前記各基板部の第1、第2の側縁における各ピンに対応する部分に第1、第2の溝部が形成される請求項1又は2に記載のLED基板製造方法。
  4. (a)前記各基板部は、基板ユニットの長手方向における一端側及び他端側に、前記LED基板をLEDヘッドの光学系に対して位置決めするための位置決め部を備え、
    (b)前記アダプタは、前記位置決め部と対向する位置に形成された開口部を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のLED基板製造方法。
  5. 前記位置決め部は、前記各基板部の長手方向における、前記第1、第2の溝部より外側に形成される請求項1〜4のいずれか1項に記載のLED基板製造方法。
  6. 前記各LED素子は、基板部の長手方向における一端側に形成された溝部と他端側に形成された溝部との間に配設される請求項1〜5のいずれか1項に記載のLED基板製造方法。
  7. (a)前記基板ユニットは二つのアダプタを備え、
    (b)該二つのアダプタのうちの一方のアダプタは、前記基板ユニットの長手方向における一端側に、他方のアダプタは、前記基板ユニットの長手方向における他端側に配設される請求項1〜6のいずれか1項に記載のLED基板製造方法。
  8. 前記各ピンは、半割り構造を有する可撓性の筒状体から成る請求項3に記載のLED基板製造方法。
  9. (a)複数のLED素子と、
    (b)該各LED素子が長手方向に配設された基板とを有するとともに、
    (c)該基板は、短手方向における一端側及び他端側に第1、第2の側縁を備え、
    (d)該第1、第2の側縁の、前記基板の長手方向における一端側及び他端側の互いに対応する位置に、円弧状の形状を有する第1、第2の溝部が形成され
    (e)前記複数のLED素子のうちの、基板の長手方向における両端のLED素子は、前記基板の長手方向における一端側に形成された前記第1、第2の溝部と、前記基板の長手方向における他端側に形成された前記第1、第2の溝部との間に配設され、
    (f)前記複数のLED素子は、基板が長手方向における一端側及び他端側に形成された前記第1、第2の溝部において保持部によって保持された状態で、基板の長手方向における両端間に配列されることを特徴とするLED基板。
  10. (a)前記基板は、長手方向の一端側に形成された第1の位置決め部、及び長手方向の他端側に形成された第2の位置決め部を備え、
    (b)前記基板の長手方向の一端側に形成された前記第1、第2の溝部は、基板の長手方向における前記第1の位置決め部より中央側に形成される請求項9に記載のLED基板。
  11. 記基板の長手方向の他端側に形成された前記第1、第2の溝部は、基板の長手方向における前記第2の位置決め部より中央側に形成される請求項10に記載のLED基板。
  12. 前記請求項9〜11のいずれか1項に記載のLED基板を備えたLEDヘッド。
  13. 前記請求項12に記載のLEDヘッドが配設された画像形成装置。
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