JP6847759B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された作業機は、キャビン(第1構造体)と、該キャビンを搭載するフレーム(第2構造体)とを有する。キャビンには、操縦装置が設けられ、フレームには、操縦装置で操作される油圧装置が設けられている。
上記の操縦装置によって油圧装置を電子制御することが考えられる。このものにあっては、操縦装置は第1電装品を有し、油圧装置は第2電装品を有する。また、第1電装品は、第1ケーブルを介して制御装置に接続され、第2電装品は、第2ケーブルを介して制御装置に接続される。第1電装品は、操縦装置の操作量を検出して制御装置に出力し、制御装置は、操作量に基づいて演算した制御信号を第2電装品へ出力する。第2電装品は、制御装置からの制御信号に基づいて油圧装置を作動させる。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、第1構造体に設けた第1電装品からの第1ケーブルと第2構造体に設けた第2電装品からの第2ケーブルの制御装置に対する配策及び接続の容易化を図った作業機を提供することを目的とする。
また、前記キャビンの室内に設けられた運転席を備え、前記キャビンは、前記運転席を支持する底壁を有し、前記制御装置は、前記底壁上に取り付けられていてもよい。
また、本発明の他の態様に係る作業機は、第1構造体に設けられた第1電装品と、前記第1構造体とは別の第2構造体に設けられた第2電装品と、前記第1電装品に接続された第1ケーブルと、前記第2電装品に接続された第2ケーブルと、前記第1電装品と第2電装品とを制御する制御部を有する制御基板を収容可能な制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記制御基板に接続され且つ前記第1ケーブルが接続される第1コネクタと、前記制御基板に接続され且つ前記第2ケーブルが接続される第2コネクタと、前記制御基板が収容される筺体であって、前記第1コネクタを取付ける第1壁部と、前記第2コネクタを取付ける第2壁部とを有する筐体と、前記筐体を第1構造体に取付ける取付部と、を有し、前記第1構造体は、機体に設けられたキャビンであり、前記第2構造体は、前記機体に設けられ且つ前記キャビンの下部に設けられたフレームであり、前記キャビンの室内に設けられた運転席を備え、前記キャビンは、前記運転席を支持する底壁を有し、前記制御装置は、前記底壁上に取り付けられる。
また、前記制御装置は、前記運転席の後方の前記底壁上に取り付けられていてもよい。
クタに対応する開口部であって、前記第2ケーブルを第2コネクタに接続するための開口部を有していてもよい。
また、前記横方向は、前記機体の前後方向に直交する水平方向に略一致する。
図7は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。図8は作業機1の概略平面図である。本実施形態では、作業機1としてスキッドステアローダ(SSL)が例示されている。なお、作業機1としては、SSL以外のコンパクトトラックローダ(CTL)やバックホー等の建設機械、トラクタやコンバインなどの農業機械であってもよい。
本実施形態においては、作業機1の運転席6に着座した運転者(オペレータ)の前側(図7、図8の矢印A1方向)を前方、運転者の後側(図7、図8の矢印A2方向)を後方、運転者の左側(図8の矢印A3方向)を左方、運転者の右側(図8の矢印A4方向)を右方として説明する。
メインポンプP1は、作動油を吐出する油圧ポンプであり、例えば、作業装置4に設けられた油圧シリンダや作業装置4に装着される油圧アタッチメントの油圧アクチュエータ
を駆動するための油圧ポンプである。サブポンプP2は、作動油を増量するための油圧ポンプである。パイロットポンプP3は、主として、信号用の作動油や制御用の作動油を吐出する油圧ポンプである。走行ポンプP4は、走行装置5A,5Bを駆動するための油圧ポンプである。
ブーム10は、機体2の左及び右に設けられている。バケット11は、ブーム10の先端(前端)に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10の基部(後部)を支持する。
バケットシリンダC2は、バケット11を揺動する油圧シリンダである。バケットシリンダC2は、バケット11の左部と左のブームとの間を連結すると共に、バケット11の右部と右のブームとの間を連結する。なお、ブーム10の先端(前部)には、バケット11の代わりに、油圧アクチュエータを有する装置である油圧アタッチメントが装着可能である。この油圧アタッチメントは、油圧圧砕機,油圧ブレーカ,アングルブルーム,アースオーガー,パレットフォーク,スイーパー,モア,スノウブロア等である。
ルーフ16は、運転室3Aの上部を構成する。前面部17は、運転室3Aの前部を構成する。また、前面部17は、運転者が乗降可能な開口を開閉可能に塞ぐフロントガラス17Aを有する。後面部18は、運転室3Aの後部を構成する。また、後面部18は、上部にリヤガラス18Aを有し、下部に収納部21を有する。収納部21は、運転室3Aの空調を行うエアコン本体(図示省略)を収納する部位であって、前縦壁21Aと、後縦壁21Bと、上壁21Cと、下壁21Dとを有する。
示す搭載位置(フレーム2Aに搭載された位置)と、矢印X2で示す持上げ位置(フレーム2Aから上方に離間した位置)とに位置変更可能である。
底壁20は、運転室3Aの底部を構成する。底壁20は、運転室3Aの後部に設けられ、運転席6を支持している。運転室3Aの底部であって、底壁20の前方側は、開放状とされている。底壁20は、前縦壁3Aの下端から前方側に延設されている。
操作レバー23は、ブーム10及びバケット11を操作する部材である。この操作レバー23は、第1方向(前後方向K1)と、第1方向に交差する第2方向(機体幅方向)と、第1方向と第2方向との間の斜め方向とに揺動操作可能である。例えば、第1方向でブーム10が操作され、第2方向でバケット11が操作され、斜め方向でブーム10及びバケット11が同時操作される。
操作スイッチ24は、バケット11の代わりに装着される油圧アタッチメント(以下、単に油圧アタッチメントという)を操作するスイッチである。操作スイッチ24は、スライド操作又は揺動操作可能である。
図1に示すように、機体2の内部には、コントロールバルブ15が設けられている。コントロールバルブ15は、作業機1に装備される油圧アクチュエータを制御する油圧装置である。図2に示すように、コントロールバルブ15は、複数の制御弁V1〜V3を有する。各制御弁V1〜V3は、直動スプール形の方向切替弁であり、且つ、付勢バネの付勢力に抗してスプールを移動させるソレノイド(比例ソレノイド)31を有する電磁比例弁である。
さて、キャビン3内には、第1電装品が設けられ、機体2(フレーム2A)には第2電装品に設けられている。第1電装品は、操縦装置22を含む機器であって、操縦装置22の操作量を検出して後述する制御装置26(制御部27)に出力する機器である。この実施形態では、第1電装品は、例えば、操作スイッチ24,操作センサ25等である。
また、第2電装品は、コントロールバルブ15等の油圧装置に含まれる機器であって、制御装置26(制御部27)が操作量に基づいて演算した制御信号に基づいて油圧装置を作動させる機器である。この実施形態では、第2電装品は、ソレノイド31である。
操作センサ25は、検出した操作レバー23の操作方向及び操作量を検出信号として制御部27に出力する。操作スイッチ24は、該スイッチ24の操作方向及び操作量を検出して制御部27に出力する。
制御部27は、第1電装品(操作スイッチ24,操作センサ25)からの操作方向の信号に基づいて、操作対象の制御弁V1〜V3の比例ソレノイド31を選定する。また、制御部27は、第1電装品からの操作量の信号に基づいて演算した制御信号を操作対象の制御弁V1〜V3の比例ソレノイド31に出力する。比例ソレノイド31は、制御部27から出力された制御信号に基づいて操作対象の制御弁V1〜V3(油圧装置)を作動させる。
操作レバー23を第1方向に所定量操作すると、操作方向及び操作量を操作センサ25が検出して検出信号を制御装置26(制御部27)に出力する。制御部27は、検出信号を取得すると、操作方向の信号に基づいて該操作方向に対応するブーム制御弁V1の比例ソレノイド31を選定すると共に、この選定された比例ソレノイド31に対して、操作量の信号に基づいて演算した制御信号を出力する。この制御信号によって、ブーム制御弁V1のスプールが操作量に比例して中立位置から操作方向に対応する方向に操作される。これによって、ブーム10が、操作レバー23の操作量に比例した速度で操作方向に対応する方向(上げ方向又は下げ方向)に動かされる。バケット11、ブーム10及びバケット11、又は油圧アタッチメントを操作する場合も同様である。
図3、図4、図5に示すように、制御装置26は、制御基板29を収容する筺体33を有する。言い換えると、制御装置26は、制御基板29を収容可能である。筺体33は、一面が開放した矩形の箱状に形成されている。本実施形態では、筺体33は、後面が開放している。また、筺体33は、上下の方向である縦方向に対して、該縦方向に直交する横方向の寸法が長い矩形状である。この筺体33の横方向は、機体幅方向(前後方向に直交する水平方向)に略一致する。
第1壁部33Aは、筺体33の上部を構成し、第2壁部33Bは、筺体33の下部を構成する。第1壁部33Aと第2壁部33Bとは、縦方向で対向する。第3壁部33Cは、筺体33の前部を構成し、第1壁部33Aと第2壁部33Bとに接続されている。第4壁部33Dは、筺体33の左部を構成し、第1壁部33Aと第2壁部33Bの左部同士を連結している。第5壁部33Eは、筺体33の右部を構成し、第1壁部33Aと第2壁部33Bの右部同士を連結している。第4壁部33Dと第5壁部33Eとは、横方向で対向する。
から基板取付部36Cとにわたって設けられた接続端子39を有する。
制御基板29は、ポッティング(樹脂ポッティング)によって筺体33に固定されている。ポッティングは、制御基板29を収容した筺体33内にポッティング材46(2液性ウレタン樹脂)を注入し、注入後、恒温槽にてポッティング材46を硬化させることにより行われる。
また、第1コネクタ36には、操縦装置22からの第1ケーブル28の他に多数のケーブルが接続され、第2コネクタ37には、コントロールバルブ15(油圧装置)からの第2ケーブル32の他に多数のケーブルが接続される。制御装置26に接続される装置としては、例えば、キャビン3側の装置としてアクセル装置があり、フレーム2A側の装置として該アクセル装置に対応する装置であって原動機E1を制御するECUがある。
作業機1は、第1構造体(キャビン3)に設けられた第1電装品(操作スイッチ24,操作センサ25)と、第1構造体4とは別の第2構造体(フレーム2A)に設けられた第2電装品と、第1電装品24,25に接続された第1ケーブル28と、第2電装品31に
接続された第2ケーブル32と、第1電装品24,25と第2電装品31とを制御する制御部27を有する制御基板29を収容可能な制御装置26と、を備え、制御装置26は、制御基板29に接続され且つ第1ケーブル28が接続される第1コネクタ36と、制御基板29に接続され且つ第2ケーブル32が接続される第2コネクタ37と、制御基板29が収容される筺体33であって、第1コネクタ36を取付ける第1壁部33Aと、第2コネクタ37を取付ける第2壁部33Bとを有する筺体33と、筺体33を第1構造体4又は第2構造体2Aに取付ける取付部41と、を有している。
また、筺体33は、第1壁部33Aと第2壁部33Bとに接続された第3壁部33Cを有し、取付部41は、筺体33の第3壁部33Cの外面に設けられている。
この構成によれば、取付部41を設ける位置の自由度を大きくすることができる。
また、作業機1は、キャビン3の室内に設けられた運転席6を備え、キャビン3は、運転席6を支持する底壁20を有し、制御装置26は、底壁20上に取り付けられる。
この構成によれば、制御装置26に接続されるケーブルを削減することができる。即ち、キャビン3とフレーム2Aとの境目に制御装置26を配置することにより、キャビン3側に配策されるケーブルとフレーム2A側に配策されるケーブルとを整然と配策でき、キャビン3とフレーム2Aとを往復するケーブルを少なくすることでケーブルの削減を図ることができる。
この構成によれば、制御装置26を運転席6の後方の空きスペースに配置することができ、空きスペースの有効利用を図ることができる。また、制御装置26を運転席6の後方に設けることにより、キャビン3に搭載される他の機器の配置を妨げるのを防止できる。
また、キャビン3は、フレーム2Aに搭載された搭載位置X1と、フレーム2Aから上方に離間した持上げ位置X2とに位置変更可能であり、第1コネクタ36は、筺体33の上部に取り付けられ、第2コネクタ37は、筺体33の下部に取り付けられ、底壁20は、第2コネクタ37に対応する開口部43であって、第2ケーブル32を第2コネクタ37に接続するための開口部43を有する。
また、筺体33は、上下の方向である縦方向の寸法に対して該縦方向に直交する横方向の寸法が長い。
この構成によれば、筺体33の高さを抑えることにより、キャビン3の底壁20上に良好に配置することができる。
この構成によれば、運転席6の後方にコンパクトに配置することができる。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
3 第1構造体(キャビン)
6 運転席
15 油圧装置
20 底壁
22 操縦装置
24 第1電装品(操作スイッチ)
25 第1電装品(操作センサ)
26 制御装置
27 制御部
28 第1ケーブル
29 制御基板
31 第2電装品(比例ソレノイド)
32 第2ケーブル
33 筺体
33A 第1壁部
33B 第2壁部
33C 第3壁部
36 第1コネクタ
37 第2コネクタ
41 取付部
43 開口部
Claims (9)
- 第1構造体に設けられた第1電装品と、
前記第1構造体とは別の第2構造体に設けられた第2電装品と、
前記第1電装品に接続された第1ケーブルと、
前記第2電装品に接続された第2ケーブルと、
前記第1電装品と前記第2電装品とを制御する制御部を有する制御基板を収容可能な制御装置と、
前記第1電装品を有し且つ前記第1構造体に設けられた操縦装置と、
前記第2電装品を有し且つ前記第2構造体に設けられた油圧装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記制御基板に接続され且つ前記第1ケーブルが接続される第1コネクタと、
前記制御基板に接続され且つ前記第2ケーブルが接続される第2コネクタと、
前記制御基板が収容される筺体であって、前記第1コネクタを取付ける第1壁部と、前記第2コネクタを取付ける第2壁部とを有する筐体と、
前記筐体を第1構造体又は第2構造体に取付ける取付部と、
を有し、
前記第1電装品は、前記操縦装置の操作量を検出して前記制御部に出力し、
前記第2電装品は、前記制御部が操作量に基づいて演算した制御信号に基づいて前記油圧装置を作動させる作業機。 - 前記筺体は、前記第1壁部と前記第2壁部とに接続された第3壁部を有し、
前記取付部は、前記筐体の前記第3壁部の外面に設けられている請求項1に記載の作業機。 - 前記第1構造体は、機体に設けられたキャビンであり、
前記第2構造体は、前記機体に設けられ且つ前記キャビンの下部に設けられたフレームである請求項1または2に記載の作業機。 - 前記キャビンの室内に設けられた運転席を備え、
前記キャビンは、前記運転席を支持する底壁を有し、
前記制御装置は、前記底壁上に取り付けられる請求項3に記載の作業機。 - 第1構造体に設けられた第1電装品と、
前記第1構造体とは別の第2構造体に設けられた第2電装品と、
前記第1電装品に接続された第1ケーブルと、
前記第2電装品に接続された第2ケーブルと、
前記第1電装品と第2電装品とを制御する制御部を有する制御基板を収容可能な制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記制御基板に接続され且つ前記第1ケーブルが接続される第1コネクタと、
前記制御基板に接続され且つ前記第2ケーブルが接続される第2コネクタと、
前記制御基板が収容される筺体であって、前記第1コネクタを取付ける第1壁部と、前記第2コネクタを取付ける第2壁部とを有する筐体と、
前記筐体を第1構造体に取付ける取付部と、
を有し、
前記第1構造体は、機体に設けられたキャビンであり、
前記第2構造体は、前記機体に設けられ且つ前記キャビンの下部に設けられたフレームであり、
前記キャビンの室内に設けられた運転席を備え、
前記キャビンは、前記運転席を支持する底壁を有し、
前記制御装置は、前記底壁上に取り付けられる作業機。 - 前記制御装置は、前記運転席の後方の前記底壁上に取り付けられる請求項4または5に記載の作業機。
- 前記キャビンは、フレームに搭載された搭載位置と、フレームから上方に離間した持上げ位置とに位置変更可能であり、
前記第1コネクタは、前記筺体の上部に取り付けられ、前記第2コネクタは、前記筺体の下部に取り付けられ、
前記底壁は、前記第2コネクタに対応する開口部であって、前記第2ケーブルを第2コネクタに接続するための開口部を有する請求項4〜6のいずれか1項に記載の作業機。 - 前記筺体は、上下の方向である縦方向の寸法に対して該縦方向に直交する横方向の寸法が長い請求項4〜7のいずれか1項に記載の作業機。
- 前記横方向は、前記機体の前後方向に直交する水平方向に略一致する請求項8に記載の作業機。
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