JP6847638B2 - 自動車用ウエザーストリップ - Google Patents

自動車用ウエザーストリップ Download PDF

Info

Publication number
JP6847638B2
JP6847638B2 JP2016226002A JP2016226002A JP6847638B2 JP 6847638 B2 JP6847638 B2 JP 6847638B2 JP 2016226002 A JP2016226002 A JP 2016226002A JP 2016226002 A JP2016226002 A JP 2016226002A JP 6847638 B2 JP6847638 B2 JP 6847638B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall portion
weather strip
core material
covering
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016226002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018083446A (ja
Inventor
正文 世羅
正文 世羅
綾子 手石
綾子 手石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nishikawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Nishikawa Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nishikawa Rubber Co Ltd filed Critical Nishikawa Rubber Co Ltd
Priority to JP2016226002A priority Critical patent/JP6847638B2/ja
Publication of JP2018083446A publication Critical patent/JP2018083446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6847638B2 publication Critical patent/JP6847638B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

本発明は、例えば自動車のドア等に設けられる自動車用ウエザーストリップに関し、特に、芯材を有するウエザーストリップの端末部の構造の技術分野に属する。
一般に、自動車には、ドアと車体の開口部との間をシールするためのウエザーストリップが設けられている。ウエザーストリップには、金属製の補強用芯材が長手方向両端に亘って埋設される場合がある(例えば、特許文献1、2参照)。このような芯材が埋設されたウエザーストリップを製造する方法としては、特許文献1に開示されているように、芯材及びゴム材を複合押出成形(共押出成形ともいう)により連続的に一体成形して長尺なウエザーストリップ連続体を得て、このウエザーストリップ連続体を所望長さに切断する方法がある。この方法では、芯材が長手方向に連続していることから芯材も切断され、切断後にはウエザーストリップの端末部から芯材の端部が露出することになり、この露出した部分が錆びたり腐食したりしないように処理する必要がある。処理方法としては、例えば防錆剤等を切断端面に塗布する方法が一般的に知られている。
また、特許文献1では、切断後における芯材の外気に晒される部分を除去するようにしている。また、特許文献2では、ウエザーストリップの切断端面の全体を、別成形した所定の肉厚を有する被覆部によって被覆するようにしている。
特開平10−100285号公報 特許第4492971号公報
ところで、防錆剤を切断端面に塗布する方法では、芯材が出ないように厚塗りする作業が煩雑であるとともに工数がかかる。さらに、塗りムラが生じて芯材に錆が発生する恐れもある。また、作業者が手で塗る場合にはバラつきが大きくなり、確実に防錆できないことも考えられる。
また、特許文献1では、ウエザーストリップ連続材を所望長さに切断した後、芯材の外気に晒される部分を除去するようにしているが、除去する際には、ウエザーストリップの端末部に工具等を差し込み、芯材の一部を切断等する作業が必要になり、この作業が煩雑であるとともに、多くの工数を要する。
また、特許文献2では、別成形した被覆部によってウエザーストリップの切断端面を被覆するようにしているので、防錆剤の塗布作業や、特許文献1の芯材の一部を除去する作業を不要にすることができる。しかしながら、芯材は切断端面からのみ露出している訳では無く、例えば芯材に切断用の刃が押し付けられたときに芯材が曲がってしまい、芯材の端部がウエザーストリップの側面から露出していることも考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、煩雑な作業を要することなく芯材がウエザーストリップの端末部から露出しないようにすることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、金属製の芯材が弾性材に埋設された自動車用ウエザーストリップにおいて、上記ウエザーストリップは、車室外側に位置する外側壁部と、車室内側に位置する内側壁部と、該外側壁部及び該内側壁部を連結する連結壁部とを有するとともに、長尺状のウエザーストリップ連続体を所定長さに切断してなるものであり、上記芯材の端部は、上記連結壁部の側面における上記外側壁部及び上記内側壁部の間の部分から突出するように屈曲しており、上記ウエザーストリップの端末部には、切断端面を被覆する被覆部が設けられ、該被覆部は、上記連結壁部の側面における上記外側壁部及び上記内側壁部の間の部分に回り込むように形成された突出部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、被覆部によってウエザーストリップの切断端面が被覆されるので、芯材が切断端面から露出している場合には、その芯材を被覆部によって覆うことが可能になる。
また、長尺状のウエザーストリップ連続体を所定長さに切断する際に、例えば芯材に切断用の刃が押し付けられたときに芯材の端部が曲がってしまい、外側壁部、内側壁部及び連結壁部の少なくとも1つの側面から飛び出すようになることが考えられる。この場合に、被覆部が外側壁部、内側壁部及び連結壁部の少なくとも1つの側面に回り込むように形成された突出部を有しているので、芯材の端部が側面から飛び出していたとしても被覆部の突出部によって被覆することが可能になる。
また、被覆部の突出部が連結壁部の側面における外側壁部及び内側壁部の間の部分に回り込んでいるので、ウエザーストリップの外方に被覆部が回り込むことはない。これにより、ウエザーストリップの外方に配設される部材と被覆部との干渉が回避される。
の発明は、第の発明において、上記芯材は、上記外側壁部、上記連結壁部及び上記内側壁部まで連続して延び、上記ウエザーストリップの長手方向に互い間隔をあけた状態で配置される複数の板状部と、上記ウエザーストリップの長手方向に隣合う上記板状部を連結する連結部とを有し、上記連結部が切断されて上記連結壁部の側面における上記外側壁部及び上記内側壁部の間の部分から突出するように屈曲していることを特徴とする。
この構成によれば、芯材の連結部は板状部に比べて幅を狭くすることが可能になり、この連結部が切断されて連結壁部の側面から突出することで、芯材の板状部が突出する場合に比べて突出する範囲が狭くて済む。これにより、被覆部が小型になる。
また、金属製の芯材が弾性材に埋設された自動車用ウエザーストリップにおいて、上記ウエザーストリップは、車室外側に位置する外側壁部と、車室内側に位置する内側壁部と、該外側壁部及び該内側壁部を連結する連結壁部とを有するとともに、長尺状のウエザーストリップ連続体を所定長さに切断してなるものであり、上記ウエザーストリップの端末部には、切断端面を被覆する被覆部が設けられ、上記ウエザーストリップを端末部側から該ウエザーストリップの長手方向に沿って見たとき、上記被覆部における上記芯材と重複する部分は、膨出して厚肉部を形成していることを特徴とする。
この構成によれば、被覆部によってウエザーストリップの切断端面が被覆されるので、芯材が切断端面から露出している場合には、その芯材を覆うことが可能になる。このとき、被覆部における芯材と重複する部分が膨出しているので、被覆部の肉厚が部分的に厚くなる。これにより、例えば芯材の端部を被覆部によって確実に覆うことが可能になる。
また、被覆部における芯材と重複しない部分は薄肉化することが可能になるので、ウエザーストリップの端末部が被覆部を設けたことによって大型化してしまうのが回避される。
また、上記芯材は、上記外側壁部、上記連結壁部及び上記内側壁部まで連続して延びる板状部を有し、上記被覆部は、上記外側壁部、上記内側壁部及び上記連結壁部の切断端面に沿って延びるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、芯材の板状部をウエザーストリップの外側壁部、連結壁部及び内側壁部に連続して設ける場合に、該板状部が切断端面から露出してしまうのを抑制することが可能になる。
第1の発明によれば、ウエザーストリップの端末部に切断端面を被覆する被覆部を設け、該被覆部は、外側壁部、内側壁部及び連結壁部の少なくとも1つの側面に回り込むように形成された突出部を有しているので、煩雑な作業を要することなく芯材がウエザーストリップの端末部から露出しないようにすることができ、芯材の錆や腐食を抑制できる。
第2の発明によれば、芯材の端部が連結壁部の側面における外側壁部及び内側壁部の間の部分から突出するように屈曲しており、被覆部の突出部が連結壁部の側面における外側壁部及び内側壁部の間の部分に回り込んでいるので、ウエザーストリップの外方に配設される部材と被覆部との干渉を回避することができる。
第3の発明によれば、芯材の複数の板状部を連結する連結部がウエザーストリップの連結壁部の側面から突出しているので、板状部が突出する場合と比べて突出する範囲を狭くすることができる。これにより、被覆部を小型にすることができるので、他の部材との干渉を回避することができる。
また、ウエザーストリップの端末部に切断端面を被覆する被覆部を設け、ウエザーストリップを端末部側から見たとき、被覆部における芯材と重複する部分を膨出させたので、煩雑な作業を要することなく芯材がウエザーストリップの端末部から露出しないようにすることができ、芯材の錆や腐食を抑制できる。また、被覆部における芯材と重複しない部分を薄肉化することができるので、ウエザーストリップの端末部が被覆部を設けたことによって大型化してしまうのを回避できる。
また、芯材の板状部がウエザーストリップの外側壁部、連結壁部及び内側壁部まで連続して延びる場合に、板状部が切断端面から露出してしまうのを抑制することができる。
実施形態1に係る自動車用ウエザーストリップが取り付けられた左ドアを車室外側から見た側面図である。 見切部側ウエザーストリップを車室外側から見た側面図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 図3におけるIV−IV線に相当する断面を斜めから見た斜視図である。 図3におけるIV−IV線断面図である。 埋設される前の芯材を後側から見た図である。 見切部側ウエザーストリップ連続体を示し、図3におけるIV−IV線に相当する断面図である。 ウエザーストリップ連続体を所定長さに切断した直後の図7相当図である。 切断直後の見切部側ウエザーストリップの図4相当図である。 実施形態2に係る見切部側ウエザーストリップの端末部の斜視図である。 実施形態2に係る見切部側ウエザーストリップの端末部の底面図である。 図11におけるXII−XII線断面図である。 切断直後の見切部側ウエザーストリップの図10相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る自動車用ウエザーストリップ1が取り付けられたドア100を車室外側から見た側面図である。ドア100は自動車の側部に形成された乗降用開口部(図示せず)を開閉するためのものである。この実施形態では車両左側の後側に設けられるリヤドアである場合について説明するが、本発明は他のドア、フロントドアや右側に設けられるドアに取り付けられる自動車用ウエザーストリップ(図示せず)に適用することもできる。尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」というものとする。また、車室内外方向は車両幅方向に相当する。
(ドアの構成)
ドア100は、該ドア100の略下半部を構成するドア本体部101と、該ドア100の略上半部を構成するドアフレーム102とを有している。ドアフレーム102は、ドア100のサッシュを構成する部分であり、ドア本体部101の上端部から上方へ突出するように該ドア本体部101と一体に設けられている。ドアフレーム102は、ドア本体部101の前端部から上方へ延びるドアフレーム前辺部103と、ドア本体部101の後端部から上方へ延びるドアフレーム後辺部104と、ドアフレーム前辺部103の上端部からドアフレーム後辺部104の上端部まで延びるドアフレーム上辺部105とで構成されている。そして、ドアフレーム前辺部103、ドアフレーム後辺部104及びドアフレーム上辺部105で囲まれた部分にドアガラス106が昇降自在に配設されている。
(自動車用ウエザーストリップの全体構成)
図1に破線で示すように、自動車用ウエザーストリップ1は、ドア100の車室内側に取り付けられており、大部分が車室外側からは見えないように配置されている。ドア100が閉状態にあるときに、自動車用ウエザーストリップ1がドア100の外周部と車両の乗降用開口部の周縁部とに接触して弾性変形することにより、ドア100の外周部と車両の乗降用開口部の周縁部との間をシールする。
図2に示すように、自動車用ウエザーストリップ1は、環状ウエザーストリップ2と、見切部側ウエザーストリップ3とを有しており、環状ウエザーストリップ2及び見切部側ウエザーストリップ3は一体成形されている。環状ウエザーストリップ2は、全体として、ドア本体部101とドアフレーム102の周縁部に沿うように延びている。すなわち、環状ウエザーストリップ2は、ドアフレーム前辺部103の上端部からドア本体部101の前側の下端部まで上下方向に延びるウエザーストリップ前辺部2Aと、ドア本体部101の前側の下端部から後側の下端部まで延びるウエザーストリップ下辺部2Bと、ドア本体部101の後側の下端部からドアフレーム後辺部104の上端部(ドアフレーム上辺部105の後端部)まで延びるウエザーストリップ後辺部2Cと、ドアフレーム上辺部105の後端部から前端部(ドアフレーム前辺部103の上端部)まで延びるウエザーストリップ上辺部2Dとが連続するように構成されている。
環状ウエザーストリップ2のウエザーストリップ前辺部2Aの上端部とウエザーストリップ上辺部2Dの前端部とを接続する前側接続部2Eが設けられている。この前側接続部2Eの前端部には見切部側ウエザーストリップ3も接続されている。見切部側ウエザーストリップ3は、環状ウエザーストリップ2のウエザーストリップ前辺部2Aから前方に離れるように配置されており、図1に示すようにドアフレーム前辺部103の前縁部に沿って上下方向に延びている。見切部側ウエザーストリップ3の下端部(端末部)は、ドアフレーム前辺部103の下端部近傍、即ち、ウエザーストリップ前辺部2Aの上下方向略中間部に対応するように位置している。また、見切部側ウエザーストリップ3の外側シールリップ32bは、リヤドア100閉時に、フロントドア100の後端部に弾接するようになっている。(図示は省略)また、環状ウエザーストリップ2のウエザーストリップ後辺部2Cの上端部とウエザーストリップ上辺部2Dの後端部を接続する後側接続部2Fが設けられている。
図2における符号L1〜L5はそれぞれ成形境界線(第1〜第5境界線)を示している。第1境界線L1、第2境界線L2及び第3境界線L3で囲まれた部分は、開閉動作する金型によって成形された型成形部であり、また、第4境界線L4及び第5境界線L5の間の部分も型成形部である。さらに、詳細は後述するが、見切部側ウエザーストリップ3の端末部に設けられている符号31で示す被覆部も型成形部である。型成形部以外の部分は全て押出成形された押出成形部であり、この押出成形部は長手方向の両端部に亘って略同じ断面を有している。
(見切部側ウエザーストリップの構成)
見切部側ウエザーストリップ3は、図3にも示すように、車室外側に位置する外側壁部32と、車室内側に位置する内側壁部33と、外側壁部32及び内側壁部33を連結する連結壁部34とを有しており、内側壁部33、外側壁部32及び内側壁部33を構成している弾性材には金属製の芯材35が埋設されている。上記弾性材としては、例えばEPDM(エチレンプロピレンゴム)やTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)等を挙げることができる。
外側壁部32と内側壁部33とは車室内外方向に間隔をあけて配置されている。内側壁部33の後端部は、外側壁部32の後端部よりも後側に位置している。連結壁部34は、外側壁部32の前端部から内側壁部33の前端部まで延びており、外側壁部32及び内側壁部33の前端部同士を連結する。外側壁部32、内側壁部33及び連結壁部34により、後側に開放した溝状部分が形成される。そして、外側壁部32及び内側壁部33の間にその後側からドア100のドアフレーム前辺部103の前端部が差し込まれるようになっている。ドアフレーム前辺部103の前端部を外側壁部32と内側壁部33との間に差し込むことにより、見切部側ウエザーストリップ3がドアフレーム前辺部103に取り付けられた状態になる。
外側壁部32の後端部には、車室外側へ突出して上下方向に延びる突出板部32aが形成されている。この突出板部32aの車室外側の端部には、前側へ突出する外側シールリップ部32bが形成されている。外側シールリップ部32bは、前側へ行くほど車室内側に位置するように緩やかに湾曲している。また、内側壁部33の後端部近傍には、外側壁部32へ向けて突出する内側シールリップ部33aが形成されている。
芯材35は見切部側ウエザーストリップ3を補強するとともに、見切部側ウエザーストリップ3がドアフレーム前辺部103の前端部から外れないように、外側壁部32と内側壁部33とでドアフレーム前辺部103の前端部を挟持する挟持力を付与するために設けられている。図6に示すように、芯材35は、複数の板状部35a、35a、…と、連結部35b、35b、35bとを有しており、板状部35aと連結部35bとは1枚の金属製板材を打ち抜くことによって一体に形成されている。上記金属製板材の材料としては、例えばSPCC鋼板(冷間圧延鋼板)等の鉄板や、亜鉛メッキ鋼板等を挙げることができる。また、上記金属製板材の厚みとしては、例えば0.3mm以上0.6mm以下の範囲で設定することができる。
図3に示すように、各板状部35aは、外側壁部32、連結壁部34及び内側壁部33まで連続して延びるように2箇所が屈曲している。すなわち、各板状部35aの車室外側の端部は、外側壁部32の後端部近傍に位置しており、また、各板状部35aの車室内側の端部は、内側壁部33の後端部近傍に位置している。そして、各板状部35aは、外側壁部32内部をその後端部近傍から前端部まで延びた後、車室内側へ屈曲して連結壁部34内部をその車室外側から車室内側まで延び、その後、後側へ屈曲して内側壁部33内部をその前端部から後端部近傍まで延びている。板状部35a、35a、…は、見切部側ウエザーストリップ3の長手方向(上下方向)に互い間隔をあけた状態で配置される。板状部35a、35a、…により、外側壁部32と内側壁部33との間隔を所定の間隔で維持することができるようになっている。
芯材35の連結部35bは、見切部側ウエザーストリップ3の上下方向に隣合う板状部35a、35aを連結するための部分であり、板状部35aと同じ厚みを有する板状に形成されている。連結部35bは、板状部35a、35aの車室内外方向略中間部同士を連結するように、連結壁部34の内部に配置される。尚、この実施形態では、隣合う板状部35a、35aを1つの連結部35bで連結しているが、これに限らず、図示しないが、隣合う板状部35a、35aを2つ以上の連結部で連結するようにしてもよい。この場合、板状部35a、35aの車室内外方向略中間部同士だけなく、板状部35a、35aの車室内側同士や、板状部35a、35aの車室外側同士も連結部で連結することが可能になる。
見切部側ウエザーストリップ3は、図7に示すような長尺状のウエザーストリップ連続体300を所定長さに切断してなるものである。このウエザーストリップ連続体300は、芯材35及びゴム材または樹脂材を複合押出成形(共押出成形ともいう)により連続的に一体成形してなるものである。また、図6には、見切部ウエザーストリップ3に埋設する前の、平板形状時の芯材35の形状を示す。図8に示すように、ウエザーストリップ連続体300を切断具A(刃物等)により切断する際には、その切断具Aを図8中の白抜き矢印B方向に移動させる。このとき、切断具Aが芯材35の連結部35bを切断するように切断具Aの位置を設定しておく。
切断具Aが芯材35の連結部35bを図8中の白抜き矢印B方向に押すことになり、これにより、切断された連結部35bの端部が矢印B方向に屈曲したままになることがある。矢印B方向は、見切部側ウエザーストリップ3の後方に対応する方向であることから、図9にも示すように、連結部35bの端部が、連結壁部34の側面における外側壁部32及び内側壁部33の間の部分から突出するように屈曲する。
この実施形態では、図4や図5に示すように、見切部側ウエザーストリップ3の端末部には、切断端面3a(図9に示す)を被覆するための被覆部31が設けられている。被覆部31は、上記弾性材で構成することができ、図示しない金型を用いて弾性材を成形し、見切部側ウエザーストリップ3の切断端面3aに一体化してなるものである。尚、予めシート状に成形された弾性材を加熱して軟化させ、見切部側ウエザーストリップ3の切断端面3aに密着させて成形することによって被覆部31を得ることもできる(シート成形法)。
被覆部31は、外側壁部32、内側壁部33及び連結壁部34の端面に沿って延びる本体部31aと、連結壁部34の側面を被覆するように本体部31aから突出した突出部31bとを有している。本体部31aは、突出板部32a、外側シールリップ部32b及び内側シールリップ部33aには設けられていない。これは、芯材35が突出板部32a、外側シールリップ部32b及び内側シールリップ部33aの内部には無いからであるが、設けてもよい。
本体部31aの厚み(上下方向の寸法)T1(図5に示す)は、例えば2mm以上10mm以下に設定することができる。本体部31aの厚みT1を2mm以上確保することで、仮に、芯材35の一部が見切部側ウエザーストリップ3の切断端面3aから突出した場合に、その突出した部分を本体部31aによって確実に覆うことができる。また、本体部31aの厚みT1を10mmよりも厚くすると、見切部側ウエザーストリップ3の端末部の芯材がない剛性不足部分が長くなりすぎ、ドア100のドアフレーム前辺部103の前端部のフランジ状部分(図示は省略)に対して保持力が不足してしまう恐れがあるので、厚みT1を10mm以下にするのが好ましい。尚、予めシート状に成形された弾性材で被覆部31を形成する場合には、本体部31aの厚みT1は、より薄くすることができ、例えば0.3mm以上2.0mm以下に設定することができる。
被覆部31の突出部31bは、見切部側ウエザーストリップ3の切断端面3aから連結壁部34の側面における外側壁部32及び内側壁部33の間の部分に回り込むように形成されている。連結壁部34の側面における外側壁部32及び内側壁部33の間の部分には、上述したように切断後の連結部35bの端部が突出していることがあり、この連結部35bの端部を突出部31bで覆うことができるようにしている。
ここで、突出部31bの突出長さT2は、3mm以上10mm以下とするのが好ましい。T2が、3mm未満であると、連結部35bの端部を突出部31bで覆い隠しきれない可能性が高くなり、好ましくない。また、T2が、10mmを超えると、型材が不必要部分にまで達する事で、材料費が向上するとともに、ドア100のドアフレーム前辺部103の前端部のフランジ状部分への挿入時に、邪魔になる干渉部分が長くなり、好ましくない。
尚、突出部31bは、連結壁部34の側面だけでなく、外側壁部32、内側壁部33及び連結壁部34の少なくとも1つの側面に回り込むように形成されていてもよい。つまり、芯材35の連結部35bが外側壁部32や内側壁部33に埋め込まれている場合には、切断後の連結部35bの端部が外側壁部32や内側壁部33の側面から突出していることが考えられるので、この場合には、突出部31bが外側壁部32や内側壁部33の側面に回り込むように形成するのが好ましい。つまり、図4では突出部31bが連結壁部34の後側の面に回り込むように形成しているが、これに限らず、突出部31bが連結壁部34の前側の面に回り込むように形成してもよい。同様に、突出部31bが、外側壁部32や内側壁部33の車室内側の面及び車室外側の面のいずれに回り込むように形成してもよい。
(実施形態1の作用効果)
以上説明したように、この実施形態1によれば、被覆部31によって見切部側ウエザーストリップ3の切断端面3aが被覆されるので、芯材35が切断端面3aから露出している場合には、その芯材35を被覆部31によって覆うことが可能になる。また、長尺状のウエザーストリップ連続体300を所定長さに切断する際に、芯材35に切断具Aが押し付けられたときに芯材35の連結部35bの端部が曲がってしまい、連結壁部34の側面から飛び出すようになることが考えられるが、被覆部31が連結壁部34の側面に回り込むように形成されているので、連結部35bの端部が連結壁部34の側面から飛び出していたとしても被覆部31によって被覆することが可能になる。これにより、防錆剤の塗布や芯材35の端部を切断する作業等が不要になるので、煩雑な作業を要することなく芯材35がウエザーストリップ3の端末部から露出しないようにすることができ、芯材35の錆や腐食を抑制できる。
また、芯材35の連結部35bの端部が連結壁部34の側面における外側壁部32及び内側壁部33の間の部分から突出するように屈曲している場合に、被覆部31の突出部31bが連結壁部34の側面における外側壁部32及び内側壁部33の間の部分に回り込んでいるので、見切部側ウエザーストリップ3の外方に配設される部材と突出部31bとの干渉を回避することができる。
また、芯材35を切断する際、板状部35aよりも幅の狭い連結部35bが見切部側ウエザーストリップ3の連結壁部34の側面から突出するように切断しているので、仮に板状部35aが突出してしまう場合と比べて突出する範囲を狭くすることができる。これにより、被覆部31を小型にすることができるので、被覆部31が他の部材との干渉してしまうのを回避することができる。
(実施形態2)
図10〜図13は、本発明の実施形態2に係るものであり、この実施形態2では、見切部側ウエザーストリップ3の端末部に設けられる被覆部37の形状が実施形態1の被覆部31とは異なっており、他の部分が実施形態1と同一である。以下、実施形態1と同一の部分には実施形態1と同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1とは異なる部分について詳細に説明する。
実施形態2の被覆部37は、図10に示すように、実施形態1の被覆部31よりも全体として薄肉である。被覆部37は、見切部側ウエザーストリップ3の切断端面3a(図13に示す)に一体化した板状の本体部37aを有している。見切部側ウエザーストリップ3を端末部側から該ウエザーストリップ3の長手方向に沿って見たとき、被覆部37における芯材35と重複する部分は膨出しており、この膨出した部分によって本体部37aに厚肉部37bが形成されている。芯材35は、内側壁部33、外側壁部32及び連結壁部34の厚み方向略中央部に位置しているので、厚肉部37bも内側壁部33、外側壁部32及び連結壁部34の厚み方向略中央部に位置することになる。
図12に示すように、被覆部37の本体部37aの厚みT2は、例えば0.3mm以上2.0mm以下に設定することができる。また、被覆部37の厚肉部37bの高さHは、例えば1.0mm以上2.0mm以下に設定することができる。さらに、被覆部37の厚肉部37bの幅Wは、例えば1.0mm以上2.0mm以下に設定することができる。
(実施形態2の作用効果)
実施形態2では、被覆部37の厚肉部37bが芯材35に対応する部分に位置することになるので、仮に、芯材35の切断位置が板状部35aであって、かつ、板状部35aの端部が見切部側ウエザーストリップ3の切断端面3aから突出した場合に、その板状部35aの端部を厚肉部37bによって確実に覆うことができる。同様に、芯材35の連結部35bの端部が見切部側ウエザーストリップ3の切断端面3aから突出した場合に、その連結部35bの端部を厚肉部37bによって確実に覆うことができる。
また、被覆部37における芯材35と重複しない部分は薄肉化することが可能になるので、見切部側ウエザーストリップ3の端末部が被覆部37を設けたことによって大型化してしまうのが回避される。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る自動車用ウエザーストリップは、例えば車両の側部に設けられるドアに取り付けて使用することができる。
1 ウエザーストリップ
3 見切部側ウエザーストリップ
31 被覆部
32 外側壁部
33 内側壁部
34 連結壁部
35 芯材
35a 板状部
35b 連結部
37 被覆部
37b 厚肉部
300 ウエザーストリップ連続体

Claims (2)

  1. 金属製の芯材が弾性材に埋設された自動車用ウエザーストリップにおいて、
    上記ウエザーストリップは、車室外側に位置する外側壁部と、車室内側に位置する内側壁部と、該外側壁部及び該内側壁部を連結する連結壁部とを有するとともに、長尺状のウエザーストリップ連続体を所定長さに切断してなるものであり、
    上記芯材の端部は、上記連結壁部の側面における上記外側壁部及び上記内側壁部の間の部分から突出するように屈曲しており、
    上記ウエザーストリップの端末部には、切断端面を被覆する被覆部が設けられ、該被覆部は、上記連結壁部の側面における上記外側壁部及び上記内側壁部の間の部分に回り込むように形成された突出部を有していることを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。
  2. 請求項に記載の自動車用ウエザーストリップにおいて、
    上記芯材は、上記外側壁部、上記連結壁部及び上記内側壁部まで連続して延び、上記ウエザーストリップの長手方向に互い間隔をあけた状態で配置される複数の板状部と、上記ウエザーストリップの長手方向に隣合う上記板状部を連結する連結部とを有し、
    上記連結部が切断されて上記連結壁部の側面における上記外側壁部及び上記内側壁部の間の部分から突出するように屈曲していることを特徴とする自動車用ウエザーストリップ。
JP2016226002A 2016-11-21 2016-11-21 自動車用ウエザーストリップ Active JP6847638B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226002A JP6847638B2 (ja) 2016-11-21 2016-11-21 自動車用ウエザーストリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226002A JP6847638B2 (ja) 2016-11-21 2016-11-21 自動車用ウエザーストリップ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021032866A Division JP2021079952A (ja) 2021-03-02 2021-03-02 自動車用ウエザーストリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018083446A JP2018083446A (ja) 2018-05-31
JP6847638B2 true JP6847638B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=62236846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016226002A Active JP6847638B2 (ja) 2016-11-21 2016-11-21 自動車用ウエザーストリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6847638B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0234090Y2 (ja) * 1984-09-06 1990-09-13
JPH07108643B2 (ja) * 1989-04-28 1995-11-22 鬼怒川ゴム工業株式会社 ドリップチャンネル用ウエザーストリップ
JP4272564B2 (ja) * 2004-03-10 2009-06-03 シロキ工業株式会社 モールディング構造
CN200961431Y (zh) * 2006-10-25 2007-10-17 宁波信泰机械有限公司 连接卡扣
DE102011014540A1 (de) * 2011-03-19 2012-09-20 Audi Ag Profildichtung mit Zierleiste für ein Fahrzeug

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018083446A (ja) 2018-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008155917A (ja) フランジカバー
JP6421987B2 (ja) オープニングトリムウエザストリップ
JP5556776B2 (ja) ウエザストリップ
US20120324797A1 (en) Seal for automotive vehicle door
JP4760591B2 (ja) ウエザストリップ
US7045189B2 (en) Molding for automotive application
JP3932909B2 (ja) ウエザーストリップ
JP2010215149A (ja) ウェザーストリップ
JP6390967B2 (ja) オープニングトリムウエザストリップ
JP6847638B2 (ja) 自動車用ウエザーストリップ
JP2021079952A (ja) 自動車用ウエザーストリップ
JP6536154B2 (ja) ガラスランの固定構造
JP7086356B2 (ja) 車両用のトリム材
JP2010030445A (ja) オープニングトリムウエザストリップ
JP2014196054A (ja) オープニングトリムウエザストリップ
JP5064466B2 (ja) 自動車のウェザストリップ取付構造
JP2011111109A (ja) 止水スポンジ付ウエザストリップ及びその製造方法
JP6098204B2 (ja) 自動車用オープニングトリムウエザストリップ
JP6032434B2 (ja) ウエザストリップ
JP2009056916A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP5521958B2 (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP2008207692A (ja) ウエザストリップ
WO2017002721A1 (ja) フロントパネルのシール構造
JP2010274764A (ja) トリム、ウエザストリップ及びそれらの製造方法
JP7044482B2 (ja) 自動車用ウエザーストリップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6847638

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250