JP6846713B2 - 燃焼器 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼器に関する。
例えばバイオマス由来のオフガスや副生ガス等の発熱量や燃焼速度が小さく、燃焼性の悪いガス(以下、「低品位燃料」と称する)を、安価に燃焼処理又は熱利用する技術が求められている。これらの低品位燃料を燃焼するために、燃焼触媒や良質な燃料を付加して燃焼させる方法があるが、イニシャルコスト又はランニングコストの上昇が不可避となる。
そこで、上記したような低品位燃料を燃焼するために、旋回流を利用することが考えられる。燃料を旋回させて燃焼させる方法としては、旋回翼により混合管内で燃料を旋回させる方法や、燃焼室内で旋回するように燃料ガスを吹き込む方法が開示されている(例えば、特許文献1又は2参照)。
特開2005−133957号公報 特開2004−93114号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている方法では、実現可能な旋回流の強さ(スワール数)に限界がある。また、特許文献2に開示されている方法では、火炎位置の制御が困難な可能性がある。したがって、上記した何れの方法においても低品位燃料を安定して燃焼させることができない可能性がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、低品位燃料を安定して燃焼させることが可能な燃焼器を提供することを目的とする。
本発明の一態様における燃焼器によれば、側壁に第1開口が形成されている筒状のガス供給管と、前記第1開口に接続されて前記ガス供給管に第1ガスを供給し、前記第1ガスを前記ガス供給管の内壁に沿って旋回させる第1供給部と、前記ガス供給管に連結されて管内で前記第1ガスを燃焼させる燃焼管と、を有し、前記燃焼管は、前記ガス供給管に連結される円筒状の小径部と、前記小径部に連結されて前記小径部から離れるほど内径が大きくなるように形成されているテーパ部と、前記テーパ部に連結される円筒状の大径部と、を有し、前記ガス供給管は、底壁の周縁にスリットが形成されており、前記スリットに接続されて前記ガス供給管に第3ガスを供給する第3供給部を有する

本発明の実施形態によれば、低品位燃料を安定して燃焼させることが可能な燃焼器が提供される。
第1の実施形態における燃焼器を例示する図である。 第1の実施形態におけるガス供給管、第1供給部、及び第2供給部を例示する図である。 第1の実施形態における燃焼管を例示する図である。 燃焼管における混合ガスの流れを説明するための図である。 実施例1〜3における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。 実施例4〜6における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。 実施例7〜9における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。 実施例10〜14における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。 第2の実施形態における燃焼器を例示する図である。 実施例15〜17における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。 実施例18〜20における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。 実施例21〜23における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態における燃焼器100を例示する図である。
図1に示されるように、燃焼器100は、ガス供給管10、第1供給部20、第2供給部30、燃焼管40を有する。
ガス供給管10は、円筒状に形成されており、第1供給部20及び第2供給部30から供給される燃料ガスを燃焼管40に供給する。第1供給部20は、ガス供給管10に接続され、例えば燃料ガスと空気とが予め混合された混合ガスをガス供給管10に供給する。第2供給部30は、第1供給部20とは異なる位置でガス供給管10に接続され、例えば燃料ガスと空気とが予め混合された混合ガスをガス供給管10に供給する。
ガス供給管10、第1供給部20、及び第2供給部30は、それぞれ別体として形成された後に接合されてもよく、何れか2つ以上が一体成形されてもよい。ガス供給管10、第1供給部20、及び第2供給部30は、例えば耐熱性が高い樹脂や、金属材料等により形成される。
また、第1供給部20からガス供給管10に燃料ガスを供給し、第2供給部30からガス供給管10に空気を供給して、ガス供給管10において混合される燃料ガスと空気との混合ガスを燃焼管40に供給してもよい。
燃焼管40は、例えばガラスにより円筒状に形成されている。燃焼管40は、ガス供給管10から混合ガスが供給され、不図示の点火装置により混合ガスが点火されて管内に火炎Fが形成される。なお、燃焼管40は、例えば金属材料等で形成されてもよい。
次に、燃焼器100の各部について詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態におけるガス供給管10、第1供給部20、及び第2供給部30を例示する図である。図2(A)は、ガス供給管10、第1供給部20、及び第2供給部30の側面図である。図2(B)は、図2(A)のA−A断面図である。
ガス供給管10は、図2(A)及び(B)に示されるように、下端側が底壁により塞がれた円筒状に形成されている。ガス供給管10の内部には、第1供給部20及び第2供給部30から燃料ガスが供給されるガス室11が形成されている。
また、図2(A)に示されるように、ガス供給管10のガス室11の上方には、ガス室11よりも直径が大きく燃焼管40が挿入される燃焼管受け部15が形成されている。燃焼管受け部15の内周面には、例えばゴム等の弾性材料で円環状に形成されているシールリング16が取り付けられている。燃焼管受け部15に取り付けられているシールリング16により、燃焼管受け部15と燃焼管40との間が密閉される。
ガス供給管10の側壁には、第1開口12及び第2開口13が形成されている。第1開口12及び第2開口13は、図2(A)に示されるように、それぞれガス供給管10の軸方向に延びる矩形状に形成されている。なお、本実施形態では、第1開口12と第2開口13とが、ガス供給管10の周方向に180°異なる位置に形成されているが、これに限られるものではない。
第1供給部20は、図2(A)及び(B)に示されるように、平板状に形成されており、ガス供給管10の側壁の接線方向に延びるようにガス供給管10に接続されている。第1供給部20は、内部に第1ガス流路21が形成されており、第1ガス流路21が第1開口12に通じるようにガス供給管10に接続されている。
第2供給部30は、第1供給部20と同様に平板状に形成されており、ガス供給管10の側壁の接線方向に延びるようにガス供給管10に接続されている。第2供給部30は、内部に第2ガス流路31が形成されており、第2ガス流路31が第2開口13に通じるようにガス供給管10に接続されている。
第1ガス流路21は、ガス供給管10のガス室11の内壁面の接線方向に延びるように第1開口12に接続されている。また、第2ガス流路31は、ガス供給管10のガス室11の内壁面の接線方向に延びるように第2開口13に接続されている。このため、第1ガス流路21及び第2ガス流路31からガス供給管10に供給された混合ガスは、図2(B)に示されるように、ガス供給管10の側壁の内周面に沿って流れてガス室11の内部で旋回する。また、ガス供給管10に供給された混合ガスは、ガス室11の内部で旋回しながら上昇し、図1に示されるように燃焼管40に供給されて燃焼する。
また、第1供給部20から燃料ガスが供給され、第2供給部30から空気が供給される場合には、燃料ガスと空気とがガス室11の内部で旋回しながら混合され、燃料ガスと空気との混合ガスとなって燃焼管40に供給される。
図3は、第1の実施形態における燃焼管40を例示する図である。
図3に示されるように、燃焼管40は、小径部41、テーパ部42、大径部43を有する。
小径部41は、内径がガス供給管10のガス室11の内径に等しく、外径がガス供給管10の燃焼管受け部15の内径に等しい円筒状に形成されている。燃焼管40は、小径部41が燃焼管受け部15に挿入されることでガス供給管10に連結される。テーパ部42は、小径部41に連結され、小径部41から離れるほど内径が大きくなる截頭円錐状に形成されている。大径部43は、内径が小径部41の内径よりも大きい円筒状に形成され、テーパ部42に連結されている。
図4は、燃焼管40における混合ガスの流れを説明するための図である。
燃焼管40には、ガス供給管10のガス室11の内周面に沿って旋回しながら上昇する混合ガスが供給される。燃焼管40に供給された混合ガスは、小径部41及びテーパ部42を通って大径部43に達するように、各部の内周面に沿って旋回しながら上昇していく。
ここで、燃焼管40の内部では、混合ガスが旋回することにより内部のガスが外周側に引き寄せられて内周面に近い部分の圧が高まり、中央部分の圧が低くなるように圧力差が生じる。また、混合ガスの旋回流は、テーパ部42及び大径部43において徐々に内径が大きくなるにしたがって弱まっていく。このため、燃焼管40に供給された混合ガスは、旋回しながら上昇して大径部43に達した後、図4に示されるように、テーパ部42及び小径部41で圧が低下している旋回流の中央部分に向かって下降するように流れる。
燃焼管40の内部において上記したように混合ガスが流れることで、混合ガスの燃焼により形成される火炎Fは、図4に示されるようにテーパ部42付近に位置することになる。このように、第1の実施形態における燃焼管40によれば、火炎Fの位置がテーパ部42付近で安定し、混合ガスを安定的に燃焼させることが可能になる。
なお、燃焼器100におけるガス供給管10、第1供給部20及び第2供給部、及び燃焼管40の各部の寸法は、上記した例に限定されるものではなく、適宜変更されてもよい。また、ガス供給管10及び燃焼管40の形状は、それぞれ供給されるガスが旋回可能な筒状であればよく、円筒状に限られるものではない。
また、第1供給部20及び第2供給部30は、本実施形態ではガス供給管10の側壁の接線方向に延びるように設けられているが、ガス供給管10の内部で供給したガスを旋回させることが可能であれば、本実施形態において例示した構成に限られない。
また、第1供給部20及び第2供給部30は、何れか一方のみが設けられてもよく、第1供給部20及び第2供給部30に加えて、同様の構成でガス供給管10に燃料ガス等を供給する1つ以上の供給部がさらに設けられてもよい。また、燃焼器100に設けられる供給部及びガス流路の形状は、ガス供給管10のガス室11の内部に旋回流を形成可能であれば、第1の実施形態において例示した形状に限られるものではない。
<実施例>
次に、第1の実施形態における燃焼器100において、図2(A)に示されるガス供給管10の第1開口12及び第2開口13の高さH1、図2(B)に示される第1供給部20の第1ガス流路21の幅W1及び第2供給部30の第2ガス流路31の幅W2、及び図3に示される燃焼管40のテーパ部42の角度θ(テーパ部42の内壁面と、小径部41の内壁面及び大径部43の内壁面とがなす角)を変えて最希釈可燃限界を測定した実施例について説明する。なお、第1の実施形態における各実施例では、燃料中の可燃成分と空気中の酸素との比を理論燃空比で除した当量比を1としている。
(実施例1)
実施例1では、ガス供給管10の第1開口12及び第2開口13の高さH1を10mmとした。また、第1供給部20の第1ガス流路21の幅W1及び第2供給部30の第2ガス流路31の幅W2を1mmとした。
燃焼管40の小径部41の内径D1を17mm(ガス供給管10のガス室11の内径D1も同様に17mm)、テーパ部42の角度θを10°、大径部43の内径D2を30mmとした。また、燃焼管40の小径部41の長さL1を30mm、大径部43の長さL2を200mmとした。
上記構成において、第1ガス流路21及び第2ガス流路31から、予めメタンを窒素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給し、混合ガスの流量[L/min]を変えながら燃焼器100で燃焼可能な燃料ガス中のメタンの下限濃度(最希釈可燃限界)を測定した。
(実施例2)
実施例2では、ガス供給管10の第1開口12及び第2開口13の高さH1を20mmとした以外は実施例1と同様の構成とし、メタンを窒素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例3)
実施例3では、ガス供給管10の第1開口12及び第2開口13の高さH1を30mmとした以外は実施例1と同様の構成とし、メタンを窒素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例4)
実施例4では、第1供給部20の第1ガス流路21の幅W1及び第2供給部30の第2ガス流路31の幅W2を2mmとした以外は実施例1と同様の構成とし、メタンを窒素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例5)
実施例5では、ガス供給管10の第1開口12及び第2開口13の高さH1を20mmとした以外は実施例4と同様の構成とし、メタンを窒素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例6)
実施例6では、ガス供給管10の第1開口12及び第2開口13の高さH1を30mmとした以外は実施例4と同様の構成とし、メタンを窒素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例7)
実施例7では、燃焼管40のテーパ部42の角度θを7.5°とした以外は実施例5と同様の構成とし、希釈ガスとして窒素に代えて二酸化炭素を用いて、メタンを二酸化炭素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例8)
実施例8では、実施例5と同様の構成とし、メタンを二酸化炭素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例9)
実施例9では、燃焼管40のテーパ部42の角度θを15°とした以外は実施例5と同様の構成とし、メタンを二酸化炭素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例10)
実施例10では、実施例1と同様の構成とし、メタンを二酸化炭素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例11)
実施例11では、実施例2と同様の構成とし、メタンを二酸化炭素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例12)
実施例12では、実施例3と同様の構成とし、メタンを二酸化炭素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例13)
実施例13では、実施例4と同様の構成とし、メタンを二酸化炭素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
(実施例14)
実施例14では、実施例6と同様の構成とし、メタンを二酸化炭素で希釈した燃料ガスと空気とを混合した混合ガスを供給して最希釈可燃限界を測定した。
実施例1〜14の各条件を、以下の表1に示す。
Figure 0006846713
実施例1〜14における最希釈可燃限界の測定結果を、図5〜8に示す。図5〜8に示されているグラフは、横軸が燃焼器100に供給される混合ガスの流量[L/min]であり、縦軸が最希釈可燃限界[%]である。図5及び図6のグラフには、既往研究(H.F.Coward,G.W.Jones,Limits of Flammability of Gases and Vapors,U.S.Bur.Mines Bull.No.503(1952))におけるメタンを窒素で希釈した場合の最希釈可燃限界(14.3%)が示されている。また、図7及び図8のグラフには、上記した既往研究におけるメタンを二酸化炭素で希釈した場合の最希釈可燃限界(22.8%)が示されている。
図5は、実施例1〜3における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。
図5に示されるように、実施例1では、流量3.06L/min〜3.6L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い13.1%となった。実施例2では、流量3.06L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い13.0%となった。また、実施例3では、流量14.4L/min〜21.6L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い13.1%となった。
図6は、実施例4〜6における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。
図6に示されるように、実施例4では、流量3L/min〜3.6L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い13.1%となった。実施例5では、流量26.4L/min〜28.8L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い12.7%となった。また、実施例6では、流量39.6L/min〜43.2L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い12.8%となった。
図7は、実施例7〜9における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。
図7に示されるように、実施例7では、流量4.5L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い18.2%となった。実施例8では、流量4.3L/minにおいて、最希釈可燃限界が最も低い20.7%となった。また、実施例9では、流量4.3L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い21.4%となった。
図8は、実施例10〜14における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。
図8に示されるように、実施例10では、流量3.6L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い22.4%となった。実施例11では、流量3.6L/minにおいて、最希釈可燃限界が最も低い22.6%となった。実施例12では、流量5.4L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い22.3%となった。実施例13では、流量3.6L/minにおいて、最希釈可燃限界が最も低い22.2%となった。また、実施例14では、流量36L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い22.4%となった。
上記したように、各実施例における最希釈可燃限界は、既往研究における最希釈可燃限界よりも低く、燃焼器100においてメタンの濃度が低い混合ガスでも燃焼可能であることが分かる。
以上で説明したように、第1の実施形態における燃焼器100によれば、燃焼管40にテーパ部42を設けることで火炎位置を安定させ、さらにメタン濃度が低い低品位燃料であっても安定して燃焼させることが可能になる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成部分についての説明は省略する。
図9は、第2の実施形態における燃焼器200を例示する図である。
第2の実施形態における燃焼器200は、図9に示されるように、ガス供給管10の底壁の周縁に沿って円環状のスリット18が形成されている。ガス供給管10には、スリット18に接続されるガス流路を内部に有する第3供給部50が連結されている。なお、スリット18は、本実施形態とは異なる形状であってもよい。
燃焼器200において、例えば、第1供給部20及び第2供給部30からガス供給管10に空気を供給し、第3供給部50からスリット18を通じて燃料ガスを供給する。なお、燃焼器200には、第1供給部20及び第2供給部30の何れか一方のみが設けられてもよく、同様の構成でガス供給管10に燃料ガス等を供給する供給部がさらに1つ以上設けられてもよい。
このようにガス供給管10に燃料ガス及び空気を供給することで、ガス室11の内部で燃料ガスと空気とが旋回しながら混合される。ガス供給管10において混合された燃料ガス及び空気の混合ガスは、旋回しながら上昇して燃焼管40に供給されて不図示の点火装置により点火されて燃焼する。
このとき、燃焼管40の内部において上記したように混合ガスが流れることで、混合ガスの燃焼により形成される火炎Fは、図4に示されるようにテーパ部42付近に位置することになる。このように、第2の実施形態における燃焼管40によれば、火炎Fの位置がテーパ部42付近で安定し、混合ガスを安定的に燃焼させることが可能になる。
<実施例>
次に、第2の実施形態における燃焼器200において、図2(A)に示されるガス供給管10の第1開口12及び第2開口13の高さH1、図2(B)に示される第1供給部20の第1ガス流路21の幅W1及び第2供給部30の第2ガス流路31の幅W2を変えて最希釈可燃限界を測定した実施例について説明する。なお、第2の実施形態における各実施例では、図3に示される燃焼管40のテーパ部42の角度θを10°としている。
(実施例15)
実施例15では、ガス供給管10の第1開口12及び第2開口13の高さH1を5mmとした。また、第1供給部20の第1ガス流路21の幅W1及び第2供給部30の第2ガス流路31の幅W2を1mmとした。また、当量比を0.9とした。
上記構成において、第1ガス流路21及び第2ガス流路31から空気を供給し、第3供給部50からメタンを二酸化炭素で希釈した燃料ガスを供給して、燃料ガスと空気とが混合された混合ガスの流量[L/min]を変えながら、燃焼器200で燃焼可能な燃料ガス中のメタンの下限濃度(最希釈可燃限界)を測定した。
(実施例16)
実施例16では、ガス供給管10の第1開口12及び第2開口13の高さH1を7mmとした。また、第1供給部20の第1ガス流路21の幅W1及び第2供給部30の第2ガス流路31の幅W2を1mmとした。また、当量比を0.9とした。
(実施例17)
実施例17では、ガス供給管10の第1開口12及び第2開口13の高さH1を10mmとした。また、第1供給部20の第1ガス流路21の幅W1及び第2供給部30の第2ガス流路31の幅W2を1mmとした。また、当量比を0.9とした。
(実施例18)
実施例18では、当量比を1とした以外は実施例15と同様の構成とした。
(実施例19)
実施例19では、当量比を1とした以外は実施例16と同様の構成とした。
(実施例20)
実施例20では、当量比を1とした以外は実施例17と同様の構成とした。
(実施例21)
実施例21では、当量比を1.1とした以外は実施例15と同様の構成とした。
(実施例22)
実施例22では、当量比を1.1とした以外は実施例16と同様の構成とした。
(実施例23)
実施例23では、当量比を1.1とした以外は実施例17と同様の構成とした。
実施例15〜23の各条件を、以下の表2に示す。
Figure 0006846713
実施例15〜23における最希釈可燃限界の測定結果を、図10〜12に示す。図10〜12に示されているグラフは、横軸が燃焼器200に供給される混合ガスの流量[L/min]であり、縦軸が最希釈可燃限界[%]である。図10〜12のグラフには、上記した既往研究におけるメタンを二酸化炭素で希釈した場合の最希釈可燃限界(22.8%)が示されている。
図10は、実施例15〜17における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。
図10に示されるように、実施例15では、流量4.4L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い19.2%となった。実施例16では、流量4.2L/minにおいて、最希釈可燃限界が最も低い19.3%となった。また、実施例17では、流量7.4L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い19.3%となった。
図11は、実施例18〜20における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。
図11に示されるように、実施例18では、流量4.0L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い20.9%となった。実施例19では、流量4.6L/minにおいて、最希釈可燃限界が最も低い21.7%となった。また、実施例20では、流量4.8L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い22.1%となった。
図12は、実施例21〜23における最希釈可燃限界の測定結果を示す図である。
図12に示されるように、実施例21では、流量2.0L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い23.6%となった。実施例22では、流量2.0L/minにおいて、最希釈可燃限界が最も低い23.8%となった。また、実施例23では、流量2.2L/minにおいて最希釈可燃限界が最も低い24.0%となった。
第2の実施形態における燃焼器200では、上記したように、第1供給部20及び第2供給部30から供給される空気と、第3供給部50から供給される燃料ガスとがガス供給管10において混合され、混合ガスとなって旋回しながら燃焼管40に供給される。第2の実施形態における燃焼器200によれば、第1の実施形態における燃焼器200と同様に、低品位燃料を安定して燃焼させることができる。
以上、実施形態に係る燃焼器について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
10 ガス供給管
11 ガス室
18 スリット
20 第1供給部
21 第1ガス流路
30 第2供給部
31 第2ガス流路
40 燃焼管
41 小径部
42 テーパ部
43 大径部
50 第3供給部
100、200 燃焼器

Claims (2)

  1. 側壁に第1開口が形成されている筒状のガス供給管と、
    前記第1開口に接続されて前記ガス供給管に第1ガスを供給し、前記第1ガスを前記ガス供給管の内壁に沿って旋回させる第1供給部と、
    前記ガス供給管に連結されて管内で前記第1ガスを燃焼させる燃焼管と、を有し、
    前記燃焼管は、前記ガス供給管に連結される円筒状の小径部と、前記小径部に連結されて前記小径部から離れるほど内径が大きくなるように形成されているテーパ部と、前記テーパ部に連結される円筒状の大径部と、を有し、
    前記ガス供給管は、底壁の周縁にスリットが形成されており、
    前記スリットに接続されて前記ガス供給管に第3ガスを供給する第3供給部を有することを特徴とする燃焼器。
  2. 前記ガス供給管は、前記側壁に第2開口が形成されており、
    前記第2開口に接続されて前記ガス供給管に第2ガスを供給し、前記第2ガスを前記ガス供給管の内壁に沿って旋回させながら前記第1ガスと混合させる第2供給部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃焼器。
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