JP7141267B2 - 燃焼装置及び燃焼方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼装置及び燃焼方法に関する。
バイオマス原料から生成されるバイオガスは、約55~65%のメタン(CH4)と約35~45%の二酸化炭素(CO2)を主成分として含んでいる。バイオガスを発電設備、天然ガス自動車燃料、都市ガス燃料等に有効利用するため、ガス精製設備等でバイオガス中のCO2や不純物等の成分を分離して、バイオガス中のCH4濃度を高濃度(例えば、97%以上)に高めている。これにより、バイオガスは、高濃度のCH4を含む精製ガスとして回収して利用されている。その際、低濃度のCH4を含むバイオガスがオフガス(精製排ガス)として排出される。
CH4は、CO2よりも温暖化係数が高い温室効果ガスであるため、オフガスが大気中に放出されると、オフガス中に含まれるCH4がオフガスに同伴して大気中に放出され、地球温暖化がより促進される。CH4が大気中に放出されるのを抑えるため、オフガス中に含まれるCH4を燃焼してCO2に酸化する燃焼装置が用いられている。
燃焼装置として、例えば、CH4分離装置から排出されたオフガスを燃焼塔で燃焼させるオフガス燃焼システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。オフガス燃焼システムでは、燃焼塔は中空円筒形状に形成された燃焼筒を有し、燃焼筒内にバーナから噴出させた炎によりオフガスを燃焼している。そして、オフガスを燃焼した際に排出される排ガス中の一酸化炭素(CO)やCH4等の未燃成分を検出して、オフガスの燃焼が不十分であるか確認している。オフガスの燃焼が不十分である場合には、調整用空気を燃焼筒内に供給して未燃成分の生成を抑制している。
特開2012-215376号公報
しかしながら、従来のオフガス燃焼システムの場合、大気中に未燃成分を放散させないようにするためには、排ガス中の未燃成分の濃度に応じて調整用空気を燃焼塔内に適切に供給して、調整用空気の供給量を調整したり、未燃成分の燃焼時間を長くする必要がある。
ガス精製設備等のバイオガスの精製効率の向上に伴い、バイオガスを精製した際に生じるオフガス中に含まれるCH4濃度も低くなる(例えば、10%以下)傾向にある。オフガス中に含まれるCH4濃度が低くなると、その分、オフガスの燃焼速度や発熱量が低下し、オフガスの燃焼性が悪化する。その結果、オフガスの燃焼は不完全となりやすく、COの発生量が増大する可能性がある。今後、CH4濃度が低いオフガスを適切に燃焼処理する上で、燃焼塔内への調整用空気の供給等を行わなくても、COの発生を抑制しつつオフガスを安定して燃焼させることができる燃焼装置が求められている。
本発明の一態様は、COの発生を抑制しつつCH4を含有するオフガスを安定して燃焼させることができる燃焼装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る燃焼装置は、CH4を含有し、かつ熱量が所定量以下のオフガスを燃焼する燃焼装置であって、ガス導入口及びガス排出部を有し、前記ガス導入口から導入される前記オフガスのみを燃焼し、燃焼排ガスを前記ガス排出部から排出する燃焼部と、前記ガス排出部に設けられ、前記オフガスを前記燃焼排ガスと熱交換して400℃以上に加熱する熱交換器と、前記熱交換器で加熱されたオフガスを前記燃焼部の前記ガス導入口に供給する予熱ガス供給ラインと、を備え、前記ガス導入口から流入する前記オフガスの流速が、0.007~0.012m/sである。

本発明の一態様に係る燃焼装置は、COの発生を抑制しつつCH4を含有するオフガスを安定して燃焼させることができる。
一実施形態による燃焼装置の外観を示す図である。 図1のI-I断面図である。 バーナの構成の一例を示す斜視図である。 熱交換部の構成の一例を示す斜視図である。 予混合気の流速と、燃焼排ガスのCO濃度との関係の一例を示す図である。 燃焼装置の他の構成を図1のI-I断面と同じ位置から+Y軸方向に向かって見た時の一例を示す断面図である。 バーナの他の構成の外観を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る燃焼装置を図1のI-I断面と同じ位置から+Y軸方向に向かって見た時の一例を示す断面図である。 燃焼装置における、加熱された予混合気の流れを説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<燃焼装置>
第1の実施形態による燃焼装置について説明する。図1は、本実施形態による燃焼装置の外観を示す図である。なお、理解の容易のため、図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。本明細書では、3軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)の3次元直交座標系を用い、燃焼装置10Aの幅方向をX軸方向とし、奥行き方向をY軸方向とし、高さ方向をZ軸方向とする。燃焼装置10Aの下から上に向かう方向を+Z軸方向とし、その反対方向を-Z軸方向とする。以下の説明において、+Z軸方向を上といい、-Z軸方向を下という場合がある。
図2は、図1のI-I断面図であり、燃焼装置の構成を簡略に示す図である。図2に示すように、本実施形態による燃焼装置10Aは、燃焼部である燃焼塔20、熱交換器30、断熱材40及び予熱ガス供給ラインL10を有する。
本実施形態では、燃焼装置10Aで燃焼処理されるガスは、メタン(CH4)を含有し、かつ熱量が所定量以下のオフガスである。本実施形態では、一例として、バイオガスを精製する際に発生するオフガスを用いる。熱量が所定量以下とは、熱量が約3.6MJ/m3以下であることをいう。約3.6MJ/m3をオフガス中のCH4濃度に換算すると、CH4濃度は約10%となる。
バイオガスは、約55~65%のCH4と約45~35%のCO2を主成分として含み、硫化水素、シロキサン類、アンモニア、又はメチルメルカプタン等の微量の不純物成分を含んでいてもよい。オフガスは、ガス精製設備において、バイオガス中のCH4とCO2とを分離して高濃度のCH4を含有する精製ガスを生成する際に排出されるCO2リッチガスである。オフガスは、CH4及びCO2を含有しており、本実施形態において、オフガス中のCH4濃度は約3~10%であり、CO2濃度は約90~97%である。このオフガスのガス組成は、その元となるバイオガスのガス組成やガス精製設備におけるバイオガスの精製能力等によって変化する。
燃焼装置10Aには、オフガスと空気(燃焼用空気)とを、オフガス中のCH4と空気との空気比(CH4が完全燃焼する時に必要な理論空気量に対する実空気量の比)が所定の値(例えば、約1.05)となるように混合した予混合気G1が供給される。本実施形態では、熱交換器30に供給される予混合気を予混合気G1とし、熱交換器30から燃焼塔20に予熱ガス供給ラインL10を通って供給される予混合気を加熱された予混合気G2とする。
次に、燃焼装置10Aを構成する、燃焼塔20、熱交換器30、断熱材40及び予熱ガス供給ラインL10について説明する。
[燃焼塔]
図2に示すように、燃焼塔20は、燃焼筒21、蓋部22、バーナ23及びスパークロッド24を有する。燃焼塔20の内部には、燃焼筒21及び蓋部22に囲まれた、燃焼空間である燃焼室26が形成されている。燃焼室26において、燃焼室26内に流入する加熱された予混合気G2が加熱されて、加熱された予混合気G2が燃焼することで、燃焼排ガスHGが生成される。
図2に示すように、燃焼筒21は、円筒状に形成された筒状体である。燃焼筒21は、基台51上に設置されている。燃焼筒21の高さは、加熱された予混合気G2を完全燃焼できる高さであればよく、例えば、600mm以上であることが好ましい。
燃焼筒21は、側面21aの下部近傍に、側面21aの外側に突出した覗き窓25を有する。覗き窓25より、外部から燃焼室26内の状態が確認される。
図2に示すように、蓋部22は、燃焼筒21の上部21bに設けられている。蓋部22は、平面視において、中央部に、ガス排出口221を有する。本実施形態では、蓋部22が、燃焼室26内に生じる燃焼排ガスHGを排出するガス排出部となる。なお、図2では、ガス排出口221は一つであるが、ガス排出口221の数や大きさ等は、適宜設計可能である。
燃焼塔20を構成する燃焼筒21及び蓋部22は、例えば、鉄、Ni-Fe系合金、Ni-Cr-Fe系合金、Ni-Co-Fe系合金、ステンレス等の耐熱性金属やキャスタブル等で形成することができる。Ni-Cr-Fe系合金としては、例えば、インコネル等を用いることができる。Ni-Co-Fe系合金として、例えば、コバール等を用いることができる。ステンレスとしては、例えば、SUS304等を用いることができる。
図2に示すように、バーナ23は、予混合気G1のガス流れ方向の上流側である、燃焼筒21の下部に基台51を貫通した状態で設けられている。バーナ23は、チャンバ部231とメタルニット部232とを有する表面燃焼バーナ(メタルニットバーナ)である。バーナ23を構成する各部材は、ステンレス等の耐熱性金属で形成することができる。なお、バーナ23は、有線の通信回線又は無線通信回線を介してインターネット等のネットワークに接続される不図示の制御装置により制御可能に構成されている。
チャンバ部231は、有底筒状に形成されている。図2に示すように、チャンバ部231は、その下部に予熱ガス供給ラインL10と連結されるガス導入口231aを有する。ガス導入口231aが、熱交換器30で加熱された予混合気G2が燃焼室26内に供給される、燃焼塔20のガス導入口となる。
図3に、バーナ23の外観の斜視図を示す。図2及び図3に示すように、メタルニット部232は、平板状に形成され、チャンバ部231の上部開口を塞ぐように設けられている。
メタルニット部232は、繊維径が数ミクロン~数百ミクロンの耐熱金属繊維を編み込んで形成された織布であり、内部に空隙を有する。メタルニット部232は、前記空隙を介して、燃焼室26とチャンバ部231との通気性を確保しつつ、燃焼室26とチャンバ部231とを仕切っている。
耐熱金属繊維としては、例えば、フェクラロイ(Fecralloy)(登録商標)等のCr-Fe系合金等を用いることができる。
メタルニット部232は、メタルニット部232の表面に炎を発生させることで、メタルニット部232の表面には燃焼面が形成される。メタルニット部232から発生する炎の大きさは、メタルニット部232への加熱された予混合気G2の供給量、加熱された予混合気G2のオフガス中のCH4と空気との空気比、又は加熱された予混合気G2の温度等を制御することにより、調整できる。
メタルニット部232のメタルニット径D1は、燃焼筒21の内径D2と同等程度であることが好ましい。具体的には、メタルニット部232のメタルニット径D1の燃焼筒21の内径D2に対する比(D1/D2)は、0.80~1.00の範囲内であることが好ましく、0.87~1.0であることがより好ましく、0.90~1.00であることがさらに好ましい。上記比D1/D2が0.80~1.00の範囲内であれば、燃焼筒21の内壁、又はその近傍までメタルニット部232から生じる炎の燃焼面が形成される。
メタルニット部232の表面負荷は、2000~4000kW/m2であることが好ましく、2500~3000kW/m2であることがより好ましい。メタルニット部232の表面負荷が上記範囲内であれば、加熱された予混合気G2は完全燃焼させやすくなる。
図2に示すように、スパークロッド24は、燃焼筒21の側面21aに、側面21aを貫通して燃焼室26内に突出させた状態で設けられている。スパークロッド24の先端の放電部24aは、メタルニット部232の上方であって、平面視においてメタルニット部232の略中央部分に位置している。スパークロッド24は、不図示の給電部に不図示のケーブル等により連結されており、前記給電部より高電圧の電流が給電される。スパークロッド24に高電圧の電流を給電して、放電部24aでスパークを発生させることで、メタルニット部232の表面で燃焼室26内に供給されるオフガスに含まれるCH4を点火させる。
[熱交換器]
図2に示すように、熱交換器30は、熱交換器本体31と、熱交換部32とを有している。
図2に示すように、熱交換器本体31は、燃焼塔20のガス排出部である蓋部22の上部に設けられている。熱交換器本体31は、内部に熱交換部32を収容するための空間を有する。
熱交換器本体31は、溶接、ねじ止め、焼きばめ又はロウ材等の高温での耐熱性を有する接合材を用いた接着等により、蓋部22の上部に固定できる。熱交換器本体31は、溶接、ねじ止め、焼きばめ又は接着等を用いて蓋部22に固定することにより、蓋部22と一体化させることができる。熱交換器本体31が蓋部22と一体化した状態で設けられることで、燃焼排ガスHGの保有する熱が予混合気G1と熱交換する前に放熱されるのを軽減でき、予混合気G1は熱交換部32でより効率良く加熱される。
熱交換器本体31は、熱交換器本体31の底部311にガス流入口311aを有する。ガス流入口311aは、蓋部22のガス排出口221に対応する位置に設けられ、燃焼室26でオフガスが燃焼することで生じる燃焼排ガスHGが流入可能に形成されている。
熱交換器本体31は、熱交換器本体31の上部312にガス流出口312aを有する。ガス流出口312aは、ガス排出ラインL20と連結されている。
熱交換器本体31は、内周面313に、熱交換部32を熱交換器本体31内で保持するための保持部314を有する。保持部314は、内周面313に熱交換部32の上下両端を挟み込むように設けられている。熱交換部32の上下両端に設けた保持部314により、熱交換部32は熱交換器本体31内に着脱可能に固定されている。
熱交換器本体31は、その内周面313に、予混合気G1が供給されるガス供給ラインL1と連結された予混合気供給口313aと、熱交換器本体31内の加熱された予混合気G2を排出する予熱ガス供給ラインL10と連結された予混合気排出口313bとを有する。
図4に、熱交換部32の外観の斜視図を示す。図2及び図4に示すように、熱交換部32は、熱交換器本体31内に保持部314により保持されている。熱交換部32は、予混合気G1と、燃焼塔20で発生する燃焼排ガスHGとを熱交換して、予混合気G1を加熱する。
図4に示すように、熱交換部32は、予混合気G1が通過する第1通路L321と、燃焼排ガスHGが通過する第2通路L322とを交互に配置した状態でそれぞれ複数有する。第1通路L321と、第2通路L322とは、それぞれのガス流れ方向が直交するように配置されている。第1通路L321及び第2通路L322の数は、適宜設計可能である。
図2に示すように、第1通路L321の吸気口321aは、熱交換器本体31の予混合気供給口313a側に設けられ、第1通路L321の排気口321bは、熱交換器本体31の予混合気排出口313b側に設けられている。
第2通路L322の吸気口322aは、熱交換器本体31のガス流入口311a側に設けられ、第2通路L322の排気口322bは、熱交換器本体31のガス流出口312a側に設けられている。
[断熱材]
図2に示すように、断熱材40は、燃焼筒21の側面21aと、バーナ23のチャンバ部231の側壁及び下部と、熱交換器30の熱交換器本体31の側壁及び上部312との外表面に設けられている。
断熱材40は、外部の熱を遮断できる材料で形成することができ、断熱材40としては、例えば、ガラスウールや羊毛等の繊維又は硬質ウレタンフォームやフェノールフォーム等の発砲樹脂等を用いることができる。
断熱材40の厚さは、100mm~150mmであることが好ましい。断熱材40の厚さが100mm以上であれば、燃焼排ガスHGの放熱が軽減され、燃焼室26内の温度を所定の温度(例えば、800℃)以上で保持できる。断熱材40は厚いほど断熱効果が得られるが、厚くし過ぎても断熱効果がそれほど向上せず、費用が増大することになる。そのため、断熱材40の厚さは、断熱効果の発揮と費用負担とのバランスの観点から、150mm以下であればよい。
[予熱ガス供給ライン]
図2に示すように、予熱ガス供給ラインL10は、加熱された予混合気G2を熱交換器30から燃焼塔20のガス導入口231aに供給するラインであり、予混合気排出口313bとチャンバ部231のガス導入口231aとを連結している。
燃焼装置10Aは、予熱ガス供給ラインL10に、加熱された予混合気G2の流速を測定する流速計52を有する。流速計52としては、加熱された予混合気G2の流速を測定できる装置であれば用いることができる。
図2に示すように、燃焼装置10Aは、ガス供給ラインL1に、予混合気G1の流速を調整する送風部53を有する。送風部53は、予混合気G1の流速が調整可能な送風機等を用いることができる。
図2に示すように、燃焼装置10Aは、熱交換器本体31のガス流出口312aに連結されたガス排出ラインL20を有する。熱交換器本体31のガス流出口312aにガス排出ラインL20の一端が連結されており、ガス排出ラインL20の他端は大気に開放されている。
燃焼装置10Aは、ガス排出ラインL20に、燃焼排ガスHG中のCH4濃度を測定するCH4濃度測定部55と、燃焼排ガスHG中のCO濃度を測定するCO濃度測定部56とを有する。CH4濃度測定部55及びCO濃度測定部56は、それぞれ、CO濃度及びCH4濃度を測定できる装置であれば用いることができる。
次に、燃焼装置10Aを用いて、予混合気G1中のオフガスを燃焼処理する場合について説明する。
図2に示すように、オフガスに空気を混合した予混合気G1は、ガス供給ラインL1を通って、熱交換器本体31の予混合気供給口313aから熱交換器本体31内に供給される。
予混合気G1中のオフガスと空気とは、空気比が所定の値(例えば、約1.05)となるように混合される。
予混合気G1の流速V1は、送風部53により調整される。流速V1は、ガス導入口231aに流入する、加熱された予混合気G2の流速V2が0.007~0.012m/sの範囲内となるように調整される。また、流速V2は、0.008~0.011m/sであることが好ましく、0.009~0.0105m/sであることがより好ましい。流速V2は、予熱ガス供給ラインL10に設けられた流速計52により測定される。流速V2が0.007~0.012m/sの範囲内であれば、燃焼室26内で加熱された予混合気G2中のオフガスは完全燃焼し易くなる。なお、本実施形態では、予混合気G1の流速V1、及び加熱された予混合気G2の流速V2は、0℃、1atmでの基準状態(Normal状態)で求めた値である。
予混合気G1は、熱交換部32の第1通路L321の吸気口321aから第1通路L321内を通過する。予混合気G1は、第1通路L321を通過しながら燃焼室26から第2通路L322に流れてきた燃焼排ガスHGと熱交換する。燃焼排ガスHGは、予混合気G1よりも高温であるため、予混合気G1は燃焼排ガスHGと熱交換することで加熱(予熱)される。これにより、予混合気G1の温度は、所定の温度(例えば、400℃)以上に昇温できる。
その後、加熱された予混合気G2は、熱交換器本体31の予混合気排出口313bから予熱ガス供給ラインL10を通って、チャンバ部231のガス導入口231aからチャンバ部231内に流れる。
そして、加熱された予混合気G2は、チャンバ部231内をメタルニット部232に向かって流れる。このとき、スパークロッド24に給電して放電部24aでスパークを発生させることで、オフガスに含まれるCH4を点火して、メタルニット部232の表面に炎を発生させる。
加熱された予混合気G2は、メタルニット部232の表面に発生させた炎により加熱されることにより、メタルニット部232の表面付近において、加熱された予混合気G2が燃焼する。
加熱された予混合気G2が燃焼するとは、加熱された予混合気G2中のオフガスの燃焼を意味し、具体的には、オフガスに含まれるCH4が燃焼することである。加熱された予混合気G2中のオフガスはCH4及びCO2を含むため、オフガスがメタルニット部232の表面に発生させた炎によってCH4の発火点(例えば、537℃)以上に加熱されることで、オフガスに含まれるCH4が燃焼する。
CH4が完全燃焼する場合には、下記式(1)の通り、CH4は、加熱された予混合気G2中の酸素と反応(酸化)して、COと水とに分離される。CH4が不完全燃焼の場合には、下記式(2)の通り、CH4は酸化して、COと水とに分離される。
CH4+2O2 → CO2+2H2O ・・・(1)
2CH4+3O2 → 2CO+4H2O ・・・(2)
メタルニット部232の表面に発生させる炎の大きさは、メタルニット部232への加熱された予混合気G2の供給量、加熱された予混合気G2のオフガス中のCH4と空気との空気比又は加熱された予混合気G2の温度等を調整することにより調整できる。メタルニット部232の表面に発生させた炎の大きさを調整して、加熱された予混合気G2を適切な温度に加熱することで、加熱された予混合気G2を燃焼できる。
燃焼室26内で、加熱された予混合気G2が燃焼することにより、加熱された予混合気G2は、燃焼排ガスHGとなる。
燃焼室26内に発生した燃焼排ガスHGは、燃焼室26内を上昇して、蓋部22のガス排出口221及び熱交換器本体31のガス流入口311aを通り、熱交換器本体31内に流れる。その後、燃焼排ガスHGは、熱交換部32の第2通路L322の吸気口322aから第2通路L322内に流れる。
燃焼排ガスHGは、第2通路L322内を通りながら、第1通路L321内を流れる予混合気G1と熱交換して予混合気G1を加熱しながら、排気口322bから流出する。このとき、燃焼排ガスHGは、燃焼室26と熱交換部32との移動距離が短いため、燃焼排ガスHGが保有する熱は、放熱することなく熱交換部32に伝えられる。
その後、燃焼排ガスHGは、熱交換器本体31のガス流出口312aからガス排出ラインL20を通って、CH4濃度測定部55及びCO濃度測定部56で燃焼排ガスHG中のCH4濃度及びCO濃度が測定された後、大気中に放出される。
以上のように構成された、燃焼装置10Aは、ガス導入口231aから燃焼室26内に流入する、加熱された予混合気G2の流速V2を0.007~0.012m/sに調整している。流速V2が0.007m/s未満である場合、加熱された予混合気G2の流量が少ないため、加熱された予混合気G2が燃焼室26内で燃焼することで生じる熱量よりも、外部への放熱量の方が大きく、燃焼室26内の熱損失が大きい。そのため、燃焼室26内は高温(例えば、800℃以上)になり難いか高温状態を維持し難い。その結果、CH4は完全燃焼し難くなる。また、CH4の不完全燃焼により生じたCOがCO2まで酸化され難い。一方、流速V2が0.012m/sを超える場合、加熱された予混合気G2の流速が速過ぎるため、加熱された予混合気G2は、加熱された予混合気G2中のオフガスが完全燃焼する前にメタルニット部232から生じる炎を通過してしまう可能性が高い。そのため、CH4は完全燃焼し難くなる。また、CH4の不完全燃焼により生じたCOは、CO2まで酸化され難くなり、燃焼排ガスHG中のCO濃度は増大する。
図5に、加熱された予混合気G2の流速と、燃焼排ガスのCO濃度との関係の一例を示す。なお、図5では、燃焼筒21の内径は約100mmであり、高さは600mmであり、断熱材40の厚さtは100mmである。そして、加熱された予混合気G2中の成分は、CH4、CO2、及び空気であり、加熱された予混合気G2の流速は0.01m/sであり、CH4及びCO2と空気との空気比は1.05であり、加熱された予混合気G2を所定の流速で燃焼室26内に供給し、燃焼させている。
図5に示すように、加熱された予混合気G2の流速が0.007~0.012m/sの範囲内であれば、燃焼排ガスHG中のCOの濃度の最大値(COの最大濃度)は100ppm以下に抑えられている。なお、加熱された予混合気G2の流速が同じでも、燃焼排ガスHG中のCO濃度が変動するのは、加熱された予混合気G2中の成分の組成や燃焼室26内の温度等が変化して、燃焼室26内の燃焼環境が変化していることによる。よって、加熱された予混合気G2の流速が所定の範囲内であれば、燃焼室26内の燃焼環境が変化しても、燃焼排ガスHG中のCOの最大濃度は100ppm以下に抑えられ、燃焼室26内で加熱された予混合気G2中のオフガスを完全燃焼できる割合が高められる。
このように、燃焼装置10Aは、燃焼塔20内に供給される、加熱された予混合気G2の流速V2を上記のように所定の範囲内に調整することで、燃焼室26において加熱された予混合気G2が完全燃焼する割合を高めることができる。よって、燃焼装置10Aは、燃焼室26内への調整用空気の供給等を行わなくても、COの発生を抑制しつつ加熱された予混合気G2を安定して燃焼させることができる。
一般に、オフガスに含まれるCH4等の炭化水素系燃料は、アンモニア等の難燃性燃料に比べて燃焼速度が速く、安定して燃焼させ易い。ガス製造設備においてより高濃度のCH4を含む精製ガスが得られるようになることで、オフガスのCH4濃度はさらに低くなる。そして、オフガス中のCH4濃度が低濃度(例えば、10%以下)になると、オフガスの熱量は低くなり、オフガスの燃焼速度は難燃性燃料の燃焼速度よりも遅くなる。その結果、オフガスは、安定して燃焼させ難くなる傾向にある。
本実施形態では、燃焼装置10Aは、燃焼塔20内に供給される、加熱された予混合気G2の流速を所定の範囲内に調整することで、燃焼塔20において加熱された予混合気G2中のCH4を完全燃焼させることができる。よって、燃焼装置10Aは、予混合気G1中のオフガスが例えばCH4濃度が10%以下のガスでも、COの発生を抑制しつつ加熱された予混合気G2を燃焼させることができる。
したがって、燃焼装置10Aは、ガス精製設備においてバイオガスを精製する際に排出されるオフガス等、CH4を含有する排ガスの燃焼に有効に用いることができる。
また、CH4は、CO2の25倍の温暖化係数を有するため、CH4の大気放散は、CO2の大気放散よりも温室効果を高めることになり、地球温暖化を助長する。燃焼装置10Aは、オフガス中のCH4が燃焼して除去されることで、地球温暖化への影響を軽減できる。
燃焼装置10Aは、熱交換器30を燃焼塔20の蓋部22に設け、熱交換器30で加熱された予混合気G2を予熱ガス供給ラインL10を通して燃焼室26内に供給している。そのため、燃焼塔20で発生した燃焼排ガスHGの熱が熱交換器30で予混合気G1と熱交換する前に放出されるのを軽減できる。よって、熱交換器30で予混合気G1を燃焼排ガスHGと熱交換して加熱する際、燃焼排ガスHGの熱を予混合気G1の加熱に有効に利用することができる。これにより、燃焼塔20で加熱された予混合気G2を燃焼させる前に、熱交換器30で予混合気G1を予め所定の温度(例えば、400℃)以上に加熱できる。そのため、燃焼塔20において、加熱された予混合気G2をCOの発生をより抑制しつつ燃焼させることができる。
燃焼装置10Aは、断熱材40を、燃焼筒21の側面21aと、バーナ23のチャンバ部231の側壁及び下部と、熱交換器30の熱交換器本体31の側壁及び上部312との外表面に設け、断熱材40の厚さを100mm以上としている。これにより、燃焼装置10Aは、燃焼排ガスHGの保有する熱が予混合気G1と熱交換する前に放熱するのをより軽減でき、燃焼室26内の温度を所定の温度(例えば、800℃)以上にできる。これにより、加熱された予混合気G2はより完全燃焼させ易くなり、燃焼排ガスHG中のCO濃度をより低濃度(例えば、10ppm以下)にできる。また、燃焼排ガスHGをその熱量を維持した状態で熱交換部32に供給できる。よって、燃焼装置10Aは、熱交換部32で予混合気G1をさらに効率良く加熱できる。
燃焼塔20は、バーナ23としてメタルニットバーナを用いている。メタルニットバーナは、加熱された予混合気G2を安定して加熱させ易いため、加熱された予混合気G2の燃焼効率を向上させることができる。
メタルニット部232のメタルニット径D1の燃焼筒21の内径D2に対する比(D1/D2)を、0.90~1.00としている。上記比D1/D2を上記範囲内とすることで、平面視において、燃焼筒21のほぼ全面でCH4を燃焼させることができるので、予混合気G1中のオフガスの燃焼量当たりの予混合気G1の放熱を抑えることができる。
燃焼装置10は、バーナ23のメタルニット部232の表面負荷を、2000~4000kW/m2としている。これにより、燃焼室26内の温度を所定の温度(800℃以上)に安定して加熱できるので、バーナ23で加熱された予混合気G2を完全燃焼させやすくなる。
(変形例)
燃焼装置10Aの変形例について説明する。
本実施形態では、バーナ23がメタルニットバーナである場合について説明したが、バーナ23は旋回流バーナでもよい。図6は、燃焼装置10Aを図1のI-I断面と同じ位置から+Y軸方向に向かって見た時の一例を示す断面図であり、図7は、旋回流バーナの外観の斜視図である。図6及び図7に示すように、バーナ23は、有底筒状に形成された外筒233と、円柱部234と、羽根235とを有する。図7に示すように、外筒233と円柱部234との間には、リング状流通路236が上下方向に形成されている。
外筒233は、図7に示すように、円筒状に形成されており、図6に示すように、底部に、加熱された予混合気G2が流入する導入口233aを有する。
図7に示すように、羽根235は、円柱部234と外筒233との間に、円柱部234の周方向に複数(図7では7枚)設けられている。複数の羽根235は、円柱部234の側面に、バーナ軸方向Jに対して同一方向に傾斜するように取り付けられると共に、円柱部234の周方向に互いに離間して配置されている。羽根235は、外筒233と円柱部234との間に嵌め込んで固定して一体化させている。なお、羽根235の数は7枚に限定されず、適宜設計可能である。
図6に示すように、バーナ23の導入口233aからリング状流通路236に加熱された予混合気G2に導入される。図7に示すように、バーナ23の羽根235同士の間に流入した加熱された予混合気G2は、羽根235の傾斜によって旋回し、バーナ23の出口である上方に向けて噴射される。そして、燃焼室26に加熱された予混合気G2の旋回流を形成する。このとき、スパークロッド24の放電部24aでスパークを発生させることで、オフガスに含まれるCH4を点火して、バーナ23の上方に炎を発生させる。加熱された予混合気G2は炎で加熱されることで、加熱された予混合気G2を燃焼させる。よって、バーナ23が旋回流バーナでも、燃焼塔20において加熱された予混合気G2を安定して燃焼できる。
本実施形態では、熱交換器30は、燃焼塔20の蓋部22に設置しているが、燃焼排ガスHGが通過可能な配管を介して連結してもよい。
本実施形態では、燃焼筒21は、平面視において、楕円形や矩形等の多角形に形成されていてもよい。
本実施形態では、バーナ23のチャンバ部231及びメタルニット部232は、平面視において、楕円形や多角形に形成されていてもよい。
本実施形態では、メタルニット部232は、半球状、又は円錐状等に形成されていてもよい。
本実施形態では、蓋部22と熱交換器本体31との少なくとも一方がフランジ部を有する場合、燃焼塔20と熱交換器30とは、前記フランジ部を介して蓋部22と熱交換器本体31とを連結させてもよい。
本実施形態では、断熱材40は、少なくとも、燃焼筒21の側面21aの外表面に設けられていればよい。断熱材40は、例えば、燃焼筒21の側面21aの外表面のみに設けられてもよい。また、断熱材40は、側面21aとバーナ23のチャンバ部231の側壁及び下部の外表面に設けられてもよいし、側面21aと熱交換器30の熱交換器本体31の側壁及び上部312との外表面に設けられてもよい。これらの場合でも、燃焼排ガスHGの放熱は抑えられる。また、断熱材40が特に不要の場合には、断熱材40は設けなくてもよい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る燃焼装置について、図面を参照して説明する。なお、上記実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図8は、第2の実施形態に係る燃焼装置を図1のI-I断面と同じ位置から+Y軸方向に向かって見た時の一例を示す断面図である。図8に示すように、本実施形態に係る燃焼装置10Bは、図1及び図2に示す第1の実施形態による燃焼装置10Aの燃焼塔20の燃焼筒21をテーパ状に形成したものである。なお、本実施形態では、燃焼塔20は、バーナとして旋回流バーナを備えている。
燃焼筒21は、小径部211、テーパ部212及び大径部213で構成されている。小径部211、テーパ部212及び大径部213は、いずれも、円筒状に形成されている。
小径部211は、内径がバーナ23の外筒233の外径に略等しい大きさを有し、下端がバーナ23の外筒233に連結されている。
テーパ部212は、小径部211の上端に連結され、小径部211から離れるほど内径が大きくなる円錐台状に形成されている。
大径部213は、内径が小径部211の内径よりも大きく、テーパ部212の上端に連結されている。
次に、燃焼装置10Bを用いて、予混合気G1中のオフガスを燃焼処理する場合について説明する。なお、加熱された予混合気G2が予熱ガス供給ラインL10を通って、燃焼塔20のバーナ23に流れる過程までは、上記の第1の実施形態と同様であるため、加熱された予混合気G2が燃焼塔20に供給された過程以降を説明する。
図9は、燃焼装置10Bにおける、加熱された予混合気G2の流れを説明するための図である。図9に示すように、バーナ23の導入口233aからリング状流通路236に加熱された予混合気G2に導入される。バーナ23の羽根235同士の間に流入した加熱された予混合気G2は、羽根235の傾斜によって旋回し、バーナ23の出口である上方に向けて噴射され、燃焼室26内には加熱された予混合気G2の旋回流を形成する。
燃焼筒21には、加熱された予混合気G2がバーナ23から燃焼筒21の小径部211の内周面に沿って旋回しながら上昇する。加熱された予混合気G2は、小径部211及びテーパ部212を通って大径部213に達するように、各部の内周面に沿って旋回しながら上昇していく。
燃焼室26の内部では、加熱された予混合気G2が旋回することにより、加熱された予混合気G2が外周側に引き寄せられて、燃焼室26の内周面に近い部分の圧が高まり、中央部分の圧が低くなるように圧力差が生じる。また、加熱された予混合気G2の旋回流は、テーパ部212及び大径部213において徐々に内径が大きくなるにしたがって弱まっていく。このため、燃焼塔20に供給された、加熱された予混合気G2は、旋回しながら上昇して大径部213に達した後、図9に示されるように、テーパ部212及び小径部211で圧が低下している旋回流の中央部分に向かって下降するように流れる。
燃焼室26の内部において、上記のように、加熱された予混合気G2が流れることで、加熱された予混合気G2の燃焼により発生する炎Fがテーパ部212付近に形成されることになる。
図8に示すように、燃焼室26内で、加熱された予混合気G2中のオフガスが燃焼することにより、加熱された予混合気G2は、燃焼排ガスHGとなる。
燃焼室26内に発生した燃焼排ガスHGは、旋回しながら燃焼室26内を上昇して、上記の第1の実施形態と同様、蓋部22のガス排出口221及び熱交換器本体31のガス流入口311aを通り、熱交換部32の第2通路L322内に流れる。その後、燃焼排ガスHGは、第2通路L322内を通りながら、第1通路L321内を流れる予混合気G1と熱交換して予混合気G1を加熱しながら、排気口322bから流出する。このとき、燃焼排ガスHGは、燃焼室26と熱交換部32との移動距離が短いため、燃焼排ガスHGが保有する熱は、放熱することなく熱交換部32に伝えられる。
その後、燃焼排ガスHGは、熱交換器本体31のガス流出口312aからガス排出ラインL20を通って、大気中に放出される。
このように、燃焼装置10Bは、燃焼筒21を、小径部211、テーパ部212及び大径部213で構成している。燃焼筒21内では、大径部213の内周面と中央部分との間に圧力差を生じさせることで、加熱された予混合気G2を大径部213からテーパ部212及び小径部211に向かって下降させることができる。これにより、バーナ23から生じる炎の位置をテーパ部212付近に安定させることができる。よって、燃焼装置10Bは、燃焼室26内に生じる炎をテーパ部212付近に安定して生じさせることで、加熱された予混合気G2をより安定して燃焼させることができる。
なお、本実施形態では、燃焼筒21は、必ずしもテーパ部212を有していなくてもよく、小径部211及び大径部213で構成されていてもよい。
以上の通り、実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の組み合わせ、省略、置き換え、変更等を行うことが可能である。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10A、10B 燃焼装置
20 燃焼塔(燃焼部)
21 燃焼筒
211 小径部
212 テーパ部
213 大径部
22 蓋部
221 ガス排出口
231a ガス導入口
232 メタルニット部
30 熱交換器
31 熱交換器本体
32 熱交換部
40 断熱材
L10 予熱ガス供給ライン
G1 予混合気
G2 加熱された予混合気
HG 燃焼排ガス

Claims (6)

  1. CH4を含有し、かつ熱量が所定量以下のオフガスを燃焼する燃焼装置であって、
    ガス導入口及びガス排出部を有し、前記ガス導入口から導入される前記オフガスのみを燃焼し、燃焼排ガスを前記ガス排出部から排出する燃焼部と、
    前記ガス排出部に設けられ、前記オフガスを前記燃焼排ガスと熱交換して400℃以上に加熱する熱交換器と、
    前記熱交換器で加熱されたオフガスを前記燃焼部の前記ガス導入口に供給する予熱ガス供給ラインと、
    を備え、
    前記ガス導入口から流入する前記オフガスの流速が、0.007~0.012m/sである燃焼装置。
  2. 前記燃焼部の外表面を囲う断熱材を含み、
    前記断熱材の厚さが、100~150mmである、請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記燃焼部は、メタルニットバーナ又は旋回流バーナを有する、請求項1又は2に記載の燃焼装置。
  4. 前記燃焼部は、前記旋回流バーナを有する場合に、
    前記燃焼部は、前記旋回流バーナに連結される円筒状の小径部と、
    前記小径部に連結され、前記小径部から離れるほど内径が大きくなるように形成されているテーパ部と、
    前記テーパ部に連結される円筒状の大径部と、
    を備える請求項3に記載の燃焼装置。
  5. 前記オフガスのCH4濃度が、10%以下である、請求項1~4の何れか一項に記載の燃焼装置。
  6. CH4を含有し、かつ熱量が所定量以下のオフガスのみを燃焼する燃焼部を備える燃焼装置を用いた燃焼方法であって、
    前記燃焼部の前記オフガスを燃焼して生じた燃焼排ガスを排出するガス排出部に設けた熱交換器において前記オフガスを前記燃焼排ガスと熱交換して400℃以上に加熱し、
    前記熱交換器で加熱されたオフガスを予熱ガス供給ラインを介して前記燃焼部のガス導入口に供給し、
    前記燃焼部の前記ガス導入口から流入する前記オフガスの流速を、0.007~0.012m/sとする燃焼方法。
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