JP6845527B2 - スロットルグリップ装置 - Google Patents

スロットルグリップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6845527B2
JP6845527B2 JP2016234402A JP2016234402A JP6845527B2 JP 6845527 B2 JP6845527 B2 JP 6845527B2 JP 2016234402 A JP2016234402 A JP 2016234402A JP 2016234402 A JP2016234402 A JP 2016234402A JP 6845527 B2 JP6845527 B2 JP 6845527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
throttle grip
interlocking member
urging
urging means
rotates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016234402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018091202A (ja
Inventor
幸男 大城
幸男 大城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Denso Co Ltd
Original Assignee
Asahi Denso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Denso Co Ltd filed Critical Asahi Denso Co Ltd
Priority to JP2016234402A priority Critical patent/JP6845527B2/ja
Priority to US15/827,643 priority patent/US10377441B2/en
Priority to TW106142173A priority patent/TWI700430B/zh
Priority to EP17204930.6A priority patent/EP3330513B1/en
Publication of JP2018091202A publication Critical patent/JP2018091202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6845527B2 publication Critical patent/JP6845527B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、スロットルグリップの回転操作に基づいて車両のエンジンが制御されるスロットルグリップ装置に関するものである。
近時の二輪車においては、スロットルグリップの回転角度をポテンショメータ等のスロットル開度センサにて検出し、その検出値を電気信号として当該二輪車が搭載する電子制御装置等に送るよう構成されたものが普及されるに至っている。そして、かかる検出信号に基づき電子制御装置が所定の演算を行い、その演算結果に基づいてエンジンの点火時期、吸気バルブ若しくはスロットルバルブの開閉が制御されるようになっている。
例えば、特許文献1には、走行速度を一定に保持する定車速保持装置(オートクルーズ装置)を具備するとともに、スロットルグリップを所定方向に正回転させたとき、その回転角度に応じて車両のエンジンを制御するとともに、スロットルグリップを所定方向とは反対の方向に回転させたとき、定車速保持装置の車速保持制御を停止(キャンセル)させるスロットルグリップ装置が開示されている。
かかる従来のスロットルグリップ装置は、スロットルグリップを所定方向に正回転させたとき連動して回転する連動部材と、スロットルグリップを所定方向とは反対の方向に回転させたとき連動して摺動する摺動部材と、連動部材を初期位置に向かって付勢する第1付勢手段と、摺動部材を初期位置に向かって付勢する第2付勢手段とを具備するとともに、連動部材内に摺動部材及び第2付勢手段が配設されていた。
特開2015−81564号公報
しかしながら、上記従来のスロットルグリップ装置においては、スロットルグリップの連動部材に対する係合部が1箇所のみ形成され、第2付勢手段も1つだけ配設されていたため、スロットルグリップを回転操作する際、或いは第2付勢手段の付勢力によりスロットルグリップが初期位置に戻る際、回転が不安定となって操作性が悪化してしまうという問題があった。また、従来、スロットルグリップの回転方向に対して第2付勢手段が1つだけ連動部材内に配設されているため、付勢力が比較的大きいスプリング等を第2付勢手段として使用せざるを得ないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、スロットルグリップの回転操作時及び第2付勢手段の付勢力によりスロットルグリップが初期位置に戻るとき、連動部材の回転を安定させてスロットルグリップの操作性を向上させることができるスロットルグリップ装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、運転者による回転操作が可能とされ、初期位置から所定方向に正回転及び当該所定方向とは逆方向の逆回転が可能とされたスロットルグリップと、前記スロットルグリップに形成された係合部と係合し得る被係合部を有するとともに、当該スロットルグリップの正回転及び逆回転に連動して回転し得る連動部材と、前記連動部材を回転自在に保持するケースと、前記スロットルグリップが正回転したとき、前記連動部材を初期位置に向かって付勢する第1付勢手段と、前記スロットルグリップが逆回転したとき、前記連動部材を初期位置に向かって付勢する第2付勢手段と、前記第2付勢手段が取り付けられるとともに、前記スロットルグリップが逆回転したとき前記第2付勢手段の付勢力を前記連動部材に付与させる付勢力付与手段と、前記連動部材の回転角度を検出することにより前記スロットルグリップの回転角度を検出し得る回転角度検出手段とを具備し、前記回転角度検出手段で検出された前記スロットルグリップの正回転時の回転角度に応じて車両のエンジンを制御可能とされるとともに、前記スロットルグリップが逆回転したとき車両の所定の機能を作動又は非作動とし得るスロットルグリップ装置であって、前記スロットルグリップの係合部及び連動部材の被係合部は、当該スロットルグリップの回転方向に亘って等間隔に複数それぞれ形成されるとともに、前記連動部材における前記被係合部の間の位置には、前記第2付勢手段がそれぞれ配設されたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスロットルグリップ装置において、前記付勢力付与手段は、前記スロットルグリップが正回転したとき、前記第2付勢手段の付勢力を前記連動部材に付与させず、前記スロットルグリップが逆回転したとき、前記第2付勢手段の付勢力を前記連動部材に付与し得ることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のスロットルグリップ装置において、前記付勢力付与手段は、前記第2付勢手段が取り付けられ、前記スロットルグリップが正回転したとき、前記連動部材と共に回転して当該第2付勢手段の付勢力を当該連動部材に付与せず、前記スロットルグリップが逆回転したとき、前記連動部材の回転を許容しつつ前記ケースに形成されたストッパと当接することにより停止して前記第2付勢手段の付勢力を当該連動部材に付与し得ることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1つに記載のスロットルグリップ装置において、前記第2付勢手段は、前記連動部材における前記被係合部の間の位置で円弧状に延びて配設されたコイルスプリングから成ることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、スロットルグリップの係合部及び連動部材の被係合部は、当該スロットルグリップの回転方向に亘って等間隔に複数それぞれ形成されるとともに、連動部材における被係合部の間の位置には、第2付勢手段がそれぞれ配設されたので、スロットルグリップの回転操作時及び第2付勢手段の付勢力によりスロットルグリップが初期位置に戻るとき、連動部材の回転を安定させてスロットルグリップの操作性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、スロットルグリップが正回転したとき、第2付勢手段の付勢力を連動部材に付与させず、スロットルグリップが逆回転したとき、第2付勢手段の付勢力を連動部材に付与し得る付勢力付与手段を具備したので、スロットルグリップの回転方向に応じて第1付勢手段及び第2付勢手段を選択的に作用させることができる。
請求項3の発明によれば、付勢力付与手段は、第2付勢手段が取り付けられ、スロットルグリップが正回転したとき、連動部材と共に回転して当該第2付勢手段の付勢力を当該連動部材に付与せず、スロットルグリップが逆回転したとき、連動部材の回転を許容しつつケースに形成されたストッパと当接することにより停止して第2付勢手段の付勢力を当該連動部材に付与し得るので、スロットルグリップの回転方向に応じて第1付勢手段又は第2付勢手段による付勢力を連動部材に対して適切且つ確実に付与することができる。
請求項4の発明によれば、第2付勢手段は、連動部材における被係合部の間の位置で円弧状に延びて配設されたコイルスプリングから成るので、第2付勢手段の付勢力によりスロットルグリップが初期位置に戻るとき、連動部材の回転をより安定させてスロットルグリップの操作性を一層向上させることができる。
本発明の実施形態に係るスロットルグリップ装置が適用される車両のスロットルグリップ及びスイッチケースを示す側面図及び正面図 同スロットルグリップ装置を示す分解斜視図 同スロットルグリップ装置を示す斜視図 同スロットルグリップ装置を示す3面図 図4におけるV−V線断面図 図4におけるVI−VI線断面図 図6におけるVII−VII線断面図 図6におけるVIII−VIII線断面図 同スロットルグリップ装置のケースを示す3面図 同スロットルグリップ装置の連動部材を示す4面図 同スロットルグリップ装置の付勢力付与手段を示す4面図 同スロットルグリップ装置における付勢力付与手段の作用を示すための説明図であって、付勢力付与手段及び連動部材が初期位置にある状態を示す模式図 同スロットルグリップ装置における付勢力付与手段の作用を示すための説明図であって、スロットルグリップを正回転させた際の付勢力付与手段及び連動部材の状態を示す模式図 同スロットルグリップ装置における付勢力付与手段の作用を示すための説明図であって、スロットルグリップを逆回転させた際の付勢力付与手段及び連動部材の状態を示す模式図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るスロットルグリップ装置は、図1に示すように、二輪車のハンドルバーHに取り付けられたスロットルグリップGの回転角度を検出し、その検出信号を二輪車が搭載するECU等電子制御装置に送るためのもので、図2〜8に示すように、スロットルグリップGと、ケース1と、連動部材2と、付勢力付与手段3と、第1付勢手段4と、第2付勢手段5と、回転部材6と、磁気センサ7(回転角度検出手段)とを有して構成されている。
ケース1は、二輪車(車両)のハンドルバーHの先端側(スロットルグリップGの基端側)に取り付けられたスイッチケースS内(図1参照)に配設されたもので、本スロットルグリップ装置を構成する各種部品を収容するとともに、連動部材2、付勢力付与手段3及び回転部材6等を回転自在に保持するものである。なお、図1中符号Mは、スイッチケースSに形成されたスイッチノブを示しており、所望のスイッチノブMを操作することにより、二輪車に搭載された所望電装品を作動させ得るようになっている。また、符号9は、ケース1の開口側を塞ぐための蓋部材を示している。
スロットルグリップGは、スイッチケースSから延設されるとともに、運転者が把持しつつ回転操作が可能とされたもので、図1、2に示すように、初期位置から軸回りに所定方向の正回転a及び当該所定方向とは逆方向の逆回転bが可能とされている。かかるスロットルグリップGの基端側には、一対の突出部から成る係合部Ga(図2、図10参照)が形成されており、これら係合部Gaが連動部材2の被係合部2a(図2等参照)に係合することにより、スロットルグリップGと連動部材2とが連結されるようになっている。
連動部材2は、スロットルグリップGに形成された係合部Gaと係合し得る被係合部2aを有するとともに、当該スロットルグリップGの正回転a及び逆回転bに連動して回転し得るものである。具体的には、本実施形態に係る連動部材2は、図10に示すように、一対の被係合部2aと、一対の収容部2bと、フランジ2cと、ギア2dとを有した円環状部材から成る。
被係合部2aは、スロットルグリップGの係合部Gaと対応した位置にそれぞれ形成された凹形状から成り、当該被係合部2aに係合部Gaが嵌入して係合した状態で連動部材2にスロットルグリップGの基端側が接続されている。これにより、スロットルグリップGの回転に伴って連動部材2も回転し得るようになっている。かかる被係合部2aは、連動部材2の表面(ケース1に組み付けられた際、外部に臨ませ得る一方の面)に形成されるとともに、他方の面には、収容部2bが形成されている。なお、連動部材2における他方の面には、円弧状にそれぞれ形成された一対の凸部2eが形成されている。
収容部2bは、一対の被係合部2aの間の位置に弧状に形成された溝形状から成り、その内部には第2付勢手段5を構成する圧縮コイルスプリングがそれぞれ収容可能とされている。フランジ2cは、連動部材2の全周方向に亘り径方向に向かって突出形成されるとともに、所定範囲に亘ってギア2dが形成されている。このギア2dは、回転部材6の外周に形成されたギアと噛み合うことが可能とされており、連動部材2の回転に伴って回転部材6が回転するようになっている。
回転部材6は、上述のように連動部材2と連動して回転し得るもので、ケース1の所定位置に形成された収容凹部1c(図9参照)に収容されるとともに、軸L(図2、6参照)を中心として回転自在とされている。しかして、連動部材2が回転すると、その回転角度に応じた回転角度にて回転部材6が回転するようになっている。かかる回転部材6には、磁石mが取り付けられており、当該回転部材6の回転に伴って磁石mから生じる磁力が変化するよう構成されている。
磁気センサ7(回転角度検出手段)は、図6に示すように、回転部材6の軸Lの延長線上の位置に配設されたセンサから成り、回転部材6に取り付けられた磁石mから生じる磁気の変化を検出することにより、スロットルグリップGの回転角度を検出可能とされている。具体的には、磁気センサ7は、磁石mの磁場変化(磁束密度の変化)に応じた出力電圧を得ることができるもので、例えばホール効果を利用した磁気センサであるホール素子(具体的には、磁石mの磁場(磁束密度)に比例した出力電圧を得ることができるリニアホールIC)等により構成されている。なお、本実施形態に係る磁気センサ7は、所定の電気回路が印刷されたプリント基板8に形成されている。
しかして、スロットルグリップGが正回転aするのに伴って連動部材2が同方向に回転すると、回転部材6も連動して回転し、当該回転部材6に取り付けられた磁石mも同方向に同一角度だけ回転する。これにより、その回転角度によって磁場が変化するので、当該回転角度に応じた出力電圧を得ることができ、当該出力電圧に基づき連動部材2の回転角度(即ち、スロットルグリップGの回転角度)を検出することが可能とされている。このように検出されたスロットルグリップGの回転角度は、二輪車に搭載されたECU(エンジン・コントロール・ユニット)に対して電気信号として送信され、送信されたスロットルグリップGの回転角度に応じて車両のエンジンが制御され得るようになっている。
一方、スロットルグリップGが逆回転bするのに伴って連動部材が同方向に回転すると、回転部材6も連動して回転し、当該回転部材6に取り付けられた磁石mも同方向に同一角度だけ回転する。これにより、その回転角度によって磁場が変化するので、当該回転角度に応じた出力電圧を得ることができ、スロットルグリップGの逆回転bを検出することができる。
このように、スロットルグリップGの逆回転bが検出されると、二輪車が具備する所定の機能を作動又は非作動とすることができるようになっている。本実施形態においては、走行速度を一定に保持する定車速保持装置(オートクルーズ装置)を備えた二輪車に適用されており、スロットルグリップGを逆回転b(初期位置からスロットルを全開させる正回転aの方向とは逆方向の回転操作)させると、当該定車速の保持制御を停止(キャンセル)させ得るよう構成されている。
しかして、本実施形態に係る連動部材2は、スロットルグリップGの回転力を回転部材6に伝達するためのギア2dが形成された伝達手段を構成するとともに、その内部(本実施形態においては収容部2b内)に第2付勢手段5が収容されており、連動部材2がスロットルグリップGの回転力を伝達する機能と、第2付勢手段5を収容する機能とを併せて持つものとされている。
また、本実施形態に係る連動部材2は、ギア2dが所定範囲に亘って形成されたフランジ2cを有するとともに、図12〜14に示すように、ストッパ1a及び当該ストッパ1aと当接する付勢力付与手段3の当接部3cがフランジ2cに対応する位置に形成されている。これにより、ストッパ1a及び当接部3cを連動部材2のフランジ2cの径内に収めることができ、小型化に寄与することができる。
第1付勢手段4は、捩りコイルバネから成り、スロットルグリップGが正回転aしたとき、連動部材2を初期位置に向かって付勢するためのものである。すなわち、スロットルグリップGを正回転aさせると、第1付勢手段4の付勢力に抗して連動部材2が回転するので、その付勢力がスロットルグリップGに伝わり、スロットルグリップGを初期位置に戻す力が作用するのである。
第2付勢手段5は、一対のコイルスプリングから成り、スロットルグリップGが逆回転bしたとき、連動部材2を初期位置に向かって付勢するためのものである。すなわち、スロットルグリップGを逆回転bさせると、第2付勢手段5の付勢力に抗して連動部材2が回転するので、その付勢力がスロットルグリップGに伝わり、スロットルグリップGを初期位置に戻す力が作用するのである。
付勢力付与手段3は、第2付勢手段5が取り付けられ、スロットルグリップGが正回転aしたとき、第2付勢手段5の付勢力を連動部材2に付与させず(このとき、第1付勢手段4の付勢力のみが連動部材に付与される)、スロットルグリップGが逆回転bしたとき、第2付勢手段5の付勢力を連動部材2に付与し得るものである。具体的には、付勢力付与手段3は、図11に示すように、一対の突出部3aと、第2付勢手段5の一端5a側を受けるための一対のバネ受け3bと、当接部3cとを有した円環状部材から成る。
一対の突出部3aのうち一方には、外径方向にさらに突出した当接部3cが形成されている。そして、連動部材2に付勢力付与手段3が組み付けられた状態において、図12に示すように、当接部3cが一対の凸部2eが形成された間隙(一方の凸部2eの端部2eaと他方の凸部2eの端部2ebとの間)に位置するとともに、連動部材2が正回転aすると、図13に示すように、凸部2eの端部2eaが当接部3cの一方の端面3caを押圧し、連動部材2と共に付勢力付与手段3が回転するようになっている。一方、連動部材2が逆回転bすると、図14に示すように、他方の凸部2eの端部2ebが当接部3cの他方の端面3cbに当接するまで回転するものの、その当接するまでの間、他方の端面3caを押圧しないので、連動部材2の回転を許容しつつ付勢力付与手段3は停止した状態とされる。
バネ受け3bは、連動部材2に付勢力付与手段3を取り付けた状態において、当該連動部材2の収容部2b内に位置するもので、図7に示すように、収容部2b内に収容された第2付勢手段5の一端5a側を受け得るものである。なお、第2付勢手段5は、一端5aがバネ受け3bにて支持されるとともに、他端5b側が収容部2bの縁壁面に当接して組み付けられており、連動部材2と付勢力付与手段3とが共に回転したとき(図13参照)、第2付勢手段5による付勢力は作用せず、連動部材2が回転しつつ付勢力付与手段3が停止したとき(図14参照)、第2付勢手段5が圧縮されて付勢力が連動部材2に付与されるよう構成されている。
さらに、当接部3cは、付勢力付与手段3の径方向に向かって一体的に突出形成された部位から成り、連動部材2が逆回転bする際、図14に示すように、ケース1に形成されたストッパ1aと当接し得るようになっている。これにより、連動部材2が逆回転bして第2付勢手段5の付勢力による反力を受けたとしても、付勢力付与手段3の停止状態が保持されるようになっている。
ところで、第1付勢手段4は、一端4aが連動部材2に形成された係止部2f(図10参照)に係止されるとともに、他端4bがケース1に形成された係止溝1b(図8参照)に係止されており、連動部材2が正回転aして付勢力付与手段3と共に回転すると、図13に示すように、一端4aが凸部2eの端部2ecに押圧され、これら連動部材2及び付勢力付与手段3に対して付勢力を付与し得るよう構成されている。一方、連動部材2が逆回転bすると、図14に示すように、第1付勢手段4の一端4aは、凸部2eの間(一方の凸部2eの端部2edと他方の凸部2eの端部2ecとの間)に位置した状態が保持されて押圧されず、当該第1付勢手段4の付勢力は付与されないようになっている。
このように、本実施形態に係る付勢力付与手段3は、第2付勢手段5が取り付けられ、スロットルグリップGが正回転aしたとき、連動部材2と共に回転して第2付勢手段5の付勢力を当該連動部材2に付与せず(第1付勢手段4の付勢力は付与される)、スロットルグリップGが逆回転bしたとき、連動部材2の回転を許容しつつケース1に形成されたストッパ1aと当接部3cとが当接することにより停止して第2付勢手段5の付勢力を当該連動部材2に付与し得る(第1付勢手段4の付勢力は付与されない)ようになっている。これにより、スロットルグリップGの回転方向に応じて第1付勢手段4又は第2付勢手段5による付勢力を連動部材2に対して適切且つ確実に付与することができる。
ここで、本実施形態においては、スロットルグリップGの係合部Ga及び連動部材2の被係合部2aは、当該スロットルグリップGの回転方向に亘って等間隔に複数(本実施形態においては2つずつ)それぞれ形成されるとともに、連動部材2における被係合部2aの間の位置には、第2付勢手段5がそれぞれ配設されている。これにより、スロットルグリップGの回転操作時及び第2付勢手段5の付勢力によりスロットルグリップGが初期位置に戻るとき、連動部材2の回転を安定させてスロットルグリップGの操作性を向上させることができる。
しかるに、本実施形態においては、スロットルグリップGの係合部Ga及び連動部材2の被係合部2aは、当該スロットルグリップGの回転方向に亘って等間隔に2つ形成されているが、当該スロットルグリップGの回転方向に亘って等間隔に複数形成されていれば足り、例えば3つ以上形成し、それら被係合部2aの間の位置に第2付勢手段5をそれぞれ配設するものとしてもよい。
また、スロットルグリップGが正回転したとき、第2付勢手段5の付勢力を連動部材2に付与させず、スロットルグリップGが逆回転したとき、第2付勢手段5の付勢力を連動部材2に付与し得る付勢力付与手段3を具備したので、スロットルグリップGの回転方向に応じて第1付勢手段4及び第2付勢手段5を選択的に作用させることができる。よって、スロットルグリップGのより円滑な回転操作を行わせることができ、操作性をより向上させることができる。
さらに、本実施形態に係る第2付勢手段5は、連動部材2における被係合部2aの間の位置で円弧状に延びて配設されたコイルスプリングから成るので、第2付勢手段5の付勢力によりスロットルグリップGが初期位置に戻るとき、連動部材2の回転をより安定させてスロットルグリップGの操作性を一層向上させることができる。しかるに、第2付勢手段5が複数(本実施形態においては2つ)配設されているので、1つの付勢力を小さくすることができ、装置の組み付け時における収容部2bに対する第2付勢手段5の収容作業を容易に行わせることができる。
加えて、本実施形態によれば、連動部材2は、スロットルグリップGの回転力を回転部材6に伝達するためのギア2dが形成された伝達手段を構成するとともに、その内部に第2付勢手段5が収容されたので、連動部材2と連動する回転部材6を具備させても装置が大型化してしまうのを抑制することができる。また、連動部材2と連動する回転部材6の回転を磁気センサ7(回転角度検出手段)にて検出し、スロットルグリップGの回転角度を検出するので、連動部材2に磁石m等を形成する必要がなく、第2付勢手段5の設置スペースを十分確保することができる。
さらに、本実施形態に係る連動部材2は、ギア2dが所定範囲に亘って形成されたフランジ2cを有するとともに、ストッパ1a及び当該ストッパ1aと当接する付勢力付与手段3の当接部3cがフランジ2cに対応する位置に形成されたので、ストッパ1a及び当接部3cを連動部材2の径内に形成することができ、スロットルグリップ装置の径方向の寸法を小さくすることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば第1付勢手段4を捩りコイルバネ以外の付勢手段(スロットルグリップGが正回転したとき、連動部材2を初期位置に向かって付勢する別の付勢手段)としてもよく、第2付勢手段5をコイルスプリング以外の付勢手段(スロットルグリップGが逆回転したとき、連動部材2を初期位置に向かって付勢する別の付勢手段)としてもよい。また、磁気センサ7に代えてスロットルグリップGの回転角度を検出し得る他のセンサ(磁気を使用しないセンサ等)としてもよい。
さらに、本実施形態においては、スロットルグリップGを逆回転させると、定車速保持装置(オートクルーズ装置)の定車速の保持制御を停止(キャンセル)させるよう構成されているが、スロットルグリップGの逆方向の回転を検知すると、車両が具備する所定の機能を作動又は非作動するものであれば足りる。例えば、スロットルグリップGの逆方向の回転により、イモビシステムやスマートエントリシステムにおける認証開始、エンジンを始動させるスタータの作動、ハザード等の緊急時点灯手段の作動等を行わせるものとしてもよい。なお、適用される車両は、本実施形態の如く二輪車に限定されるものではなく、ハンドルバーHを有した他の車両(例えばATVやスノーモービル等)に適用してもよい。
スロットルグリップの係合部及び連動部材の被係合部は、当該スロットルグリップの回転方向に亘って等間隔に複数それぞれ形成されるとともに、連動部材における被係合部の間の位置には、第2付勢手段がそれぞれ配設されたスロットルグリップ装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 ケース
1a ストッパ
1b 係止溝
1c 収容凹部
2 連動部材
2a 被係合部
2b 収容部
2c フランジ
2d ギア
2e 凸部
2f 係止部
3 付勢力付与手段
3a 突出部
3b バネ受け
3c 当接部
4 第1付勢手段(ねじりコイルバネ)
4a 一端
4b 他端
5 第2付勢手段(コイルスプリング)
5a 一端
5b 他端
6 回転部材
7 磁気センサ(回転角度検出手段)
8 プリント基板
9 蓋部材
G スロットルグリップ
Ga 係合部

Claims (4)

  1. 運転者による回転操作が可能とされ、初期位置から所定方向に正回転及び当該所定方向とは逆方向の逆回転が可能とされたスロットルグリップと、
    前記スロットルグリップに形成された係合部と係合し得る被係合部を有するとともに、当該スロットルグリップの正回転及び逆回転に連動して回転し得る連動部材と、
    前記連動部材を回転自在に保持するケースと、
    前記スロットルグリップが正回転したとき、前記連動部材を初期位置に向かって付勢する第1付勢手段と、
    前記スロットルグリップが逆回転したとき、前記連動部材を初期位置に向かって付勢する第2付勢手段と、
    前記第2付勢手段が取り付けられるとともに、前記スロットルグリップが逆回転したとき前記第2付勢手段の付勢力を前記連動部材に付与させる付勢力付与手段と、
    前記連動部材の回転角度を検出することにより前記スロットルグリップの回転角度を検出し得る回転角度検出手段と、
    を具備し、前記回転角度検出手段で検出された前記スロットルグリップの正回転時の回転角度に応じて車両のエンジンを制御可能とされるとともに、前記スロットルグリップが逆回転したとき車両の所定の機能を作動又は非作動とし得るスロットルグリップ装置であって、
    前記スロットルグリップの係合部及び連動部材の被係合部は、当該スロットルグリップの回転方向に亘って等間隔に複数それぞれ形成されるとともに、前記連動部材における前記被係合部の間の位置には、前記第2付勢手段がそれぞれ配設されたことを特徴とするスロットルグリップ装置。
  2. 前記付勢力付与手段は、前記スロットルグリップが正回転したとき、前記第2付勢手段の付勢力を前記連動部材に付与させず、前記スロットルグリップが逆回転したとき、前記第2付勢手段の付勢力を前記連動部材に付与し得ることを特徴とする請求項1記載のスロットルグリップ装置。
  3. 前記付勢力付与手段は、前記第2付勢手段が取り付けられ、前記スロットルグリップが正回転したとき、前記連動部材と共に回転して当該第2付勢手段の付勢力を当該連動部材に付与せず、前記スロットルグリップが逆回転したとき、前記連動部材の回転を許容しつつ前記ケースに形成されたストッパと当接することにより停止して前記第2付勢手段の付勢力を当該連動部材に付与し得ることを特徴とする請求項2記載のスロットルグリップ装置。
  4. 前記第2付勢手段は、前記連動部材における前記被係合部の間の位置で円弧状に延びて配設されたコイルスプリングから成ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載のスロットルグリップ装置。
JP2016234402A 2016-12-01 2016-12-01 スロットルグリップ装置 Active JP6845527B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016234402A JP6845527B2 (ja) 2016-12-01 2016-12-01 スロットルグリップ装置
US15/827,643 US10377441B2 (en) 2016-12-01 2017-11-30 Throttle grip apparatus
TW106142173A TWI700430B (zh) 2016-12-01 2017-12-01 油門柄裝置
EP17204930.6A EP3330513B1 (en) 2016-12-01 2017-12-01 Throttle grip apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016234402A JP6845527B2 (ja) 2016-12-01 2016-12-01 スロットルグリップ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018091202A JP2018091202A (ja) 2018-06-14
JP6845527B2 true JP6845527B2 (ja) 2021-03-17

Family

ID=62565823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016234402A Active JP6845527B2 (ja) 2016-12-01 2016-12-01 スロットルグリップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6845527B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6993642B2 (ja) * 2017-12-12 2022-01-13 朝日電装株式会社 スロットルグリップ装置
US10850795B2 (en) * 2019-01-29 2020-12-01 Asahi Denso Co., Ltd. Throttle grip device
JP7356660B2 (ja) * 2019-01-29 2023-10-05 朝日電装株式会社 スロットルグリップ装置
JP7336108B2 (ja) * 2019-01-29 2023-08-31 朝日電装株式会社 スロットルグリップ装置
JP7264394B2 (ja) 2019-06-04 2023-04-25 朝日電装株式会社 スロットルグリップ装置
JP7337340B2 (ja) 2019-06-04 2023-09-04 朝日電装株式会社 スロットルグリップ装置
KR102500471B1 (ko) * 2021-07-26 2023-02-16 주식회사 지바이크 이원화 가속용 쓰로틀 노브

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2493445A1 (fr) * 1980-11-03 1982-05-07 Valeo Dispositif amortisseur de torsion, en particulier friction d'embrayage
JPH0552365U (ja) * 1991-12-16 1993-07-13 株式会社大金製作所 ダンパーディスク
JP5166192B2 (ja) * 2008-09-29 2013-03-21 本田技研工業株式会社 電動車両の減速制御装置
JP5777613B2 (ja) * 2010-06-02 2015-09-09 株式会社ミクニ アクセル装置
JP6170365B2 (ja) * 2013-07-22 2017-07-26 東洋電装株式会社 スロットルセンサ
JP6231349B2 (ja) * 2013-10-23 2017-11-15 朝日電装株式会社 スロットルグリップ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018091202A (ja) 2018-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6845527B2 (ja) スロットルグリップ装置
TWI700430B (zh) 油門柄裝置
JP2015081564A (ja) スロットルグリップ装置
JP6845526B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP6868863B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP7062235B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP7429360B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP7032727B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP6918296B2 (ja) スロットルグリップ装置
US11873056B2 (en) Throttle grip device
JP6993642B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP7337340B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP7336108B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP7454152B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP7057590B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP7148054B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP7241328B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP7148055B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP7202553B2 (ja) スロットルグリップ装置
JP2024058441A (ja) スロットルグリップ装置
JP2021021355A (ja) スロットルグリップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6845527

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250