JP6845302B2 - センサモジュール - Google Patents

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Description

この発明は、波長帯の異なる複数の可視光及び赤外光に関する画像を形成する場合に、各画像の解像度及び正確性の低下を効率良く防止するセンサモジュールに関する。
従来、異なる波長帯の光を紙幣に照射し、照射した光が紙幣から反射する反射光の光量に基づいて、異なる波長帯ごとの画像を形成する技術が知られている。例えば、特許文献1には、異なる波長帯の可視光を発光する複数の発光素子を光源とし、各発光素子の点灯を順次切り替えながら紙幣に可視光を照射し、照射した可視光が紙幣で反射する反射光の光量を受光素子で検知し、検知した反射光の光量を画素値として画像を形成する技術が開示されている。
この特許文献1のように、各発光素子の点灯を順次切り替えながら紙幣に可視光を照射したのでは、一つの発光素子の点灯を繰り返す場合よりも反射光の光量を検知する機会が減少してしまう。例えば、赤色光、緑色光、青色光の発光素子の点灯を順次切り替える場合には、赤色光の画像、緑色光の画像、青色光の画像を形成することができるものの、この赤色光の画像の検知回数は、赤色光のみの発光素子の点灯を繰り返す場合の1/3となってしまう。その結果、紙幣の搬送方向である副走査方向の解像度が1/3に低下する。
かかる解像度の低下を防止するために、例えば、特許文献2には、赤色光、緑色光及び青色光の発光素子を同時に点灯するとともに、赤色、緑色及び青色のカラーフィルタでそれぞれ覆われた3つの受光素子を用いることによって、反射光の光量を検知する機会の減少を防ぎ、もって赤色光のみの発光素子の点灯を繰り返す場合と同等の解像度を得ることのできる技術が開示されている。
特開2003−46726号公報 特開2012−68731号公報
しかしながら、上記特許文献2によれば、各カラーフィルタが赤外光を透過してしまうため、紙幣から反射する反射光の光量に赤外光の光量が重畳されてしまう。その結果、例えば赤色光の画像は、赤色光及び赤外光(赤色光+赤外光)の光量を画素値とした画像となってしまい、画像の正確性に欠けるという問題がある。
特に、紙幣の真偽や汚損度などを判別する場合には、赤外光を発光する赤外光発光素子を設け、この赤外光が紙幣から反射する反射光の光量を用いて赤外画像を形成することが望ましいため、赤外光発光素子から発光される赤外光が、各可視光(赤色光、緑色光及び青色光)のカラーフィルタを透過してしまい、結果的に各可視光の画像の精度が低下することとなる。
なお、各可視光の画像の正確性を担保しようとすれば、赤色、緑色及び青色の発光素子の発光タイミングと、赤外光発光素子から赤外光を発光する発光タイミングとを異ならせる必要が生ずるため、結果的に各可視光の画像及び赤外光の画像の解像度が低下してしまう結果となる。
これらのことから、波長帯の異なる複数の可視光及び赤外光に関する紙幣の画像を形成する場合に、いかにして各画像の解像度及び正確性の低下を効率良く防止するかが重要な課題となっている。かかる課題は、紙幣を対象とする場合だけでなく、小切手や手形等の紙葉類を対象とする場合にも同様に生ずる課題である。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためのものであって、波長帯の異なる複数の可視光及び赤外光に関する画像を形成する場合に、各画像の解像度及び正確性の低下を効率良く防止することができるセンサモジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、少なくとも可視光を発光する可視光発光素子と、第1の赤外波長帯域の赤外光を発光する第1の赤外光発光素子と、前記第1の赤外波長帯域と異なる第2の赤外波長帯域の赤外光を発光する第2の赤外光発光素子と、前記第1の赤外波長帯域及び前記第2の赤外波長帯域と異なる第3の赤外波長帯域の赤外光を発光する第3の赤外光発光素子と、前記可視光発光素子から発光される可視光の発光タイミングに重ねつつ、前記第1の赤外光発光素子を第1の発光タイミングで発光させ、該第1の発光タイミングと異なる第2の発光タイミングで前記第2の赤外光発光素子を発光させ、該第1の発光タイミング及び該第2の発光タイミングと異なる第3の発光タイミングで前記第3の赤外光発光素子を発光させるよう制御する制御部とを有し、発光された光を対象物に対して照射する発光部と、前記対象物から到来する光のうち、第1の可視波長帯域の可視光を透過しつつ他の波長帯域の可視光及び赤外光を遮断する第1の可視光フィルタ領域と、前記第1の可視波長帯域と波長帯域が異なる第2の可視波長帯域の可視光を透過しつつ他の波長帯域の赤外光及び可視光を遮断する第2の可視光フィルタ領域と、前記第1の可視波長帯域及び前記第2の可視波長帯域と波長帯域が異なる第3の可視波長帯域の可視光を透過しつつ他の波長帯域の赤外光及び可視光を遮断する第3の可視光フィルタ領域と、少なくとも、前記第1の赤外波長帯域、前記第2の赤外波長帯域及び前記第3の赤外波長帯域の赤外光を透過すると共に、可視光を遮断する赤外光フィルタ領域とを有するフィルタと、前記第1の可視光フィルタ領域を透過した可視光を検知する第1の可視光受光素子と、前記第2の可視光フィルタ領域を透過した可視光を検知する第2の可視光受光素子と、前記第3の可視光フィルタ領域を透過した可視光を検知する第3の可視光受光素子と、前記赤外光フィルタ領域を透過した赤外光を検知する赤外光受光素子とを少なくとも有する受光部と、前記第1の可視光受光素子で検知された第1の可視光受光データ、前記第2の可視光受光素子で検知された第2の可視光受光データ、前記第3の可視光受光素子で検知された第3の可視光受光データ及び前記赤外光受光素子で検知された赤外光受光データを出力する出力部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記出力部は、各受光データを小振幅差動信号方
式の信号として並列出力することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記発光部は、紫外光を含む光を発光する紫外光発光素子と、前記紫外光発光素子から発光された光のうち可視光及び赤外光の少なくとも一つの光を遮断する紫外光透過フィルタとを備え、前記制御部は、前記第1の発光タイミング、前記第2の発光タイミング及び前記第3の発光タイミングのいずれとも異なる第4の発光タイミングで前記紫外光発光素子を発光させるよう制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記発光部は、一又は複数の入力端部から入光した可視光、前記第1の赤外波長帯域の赤外光、前記第2の赤外波長帯域の赤外光及び前記第3の赤外波長帯域の赤外光を所定の出力端部に導光する導光体をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記可視光発光素子は、前記第1の可視波長帯域の可視光を発光する第1の可視光発光素子と、前記第2の可視波長帯域の可視光を発光する第2の可視光発光素子と、前記第3の可視波長帯域の可視光を発光する第3の可視光発光素子とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、波長帯の異なる複数の可視光及び赤外光に関する画像を形成する場合
に、各画像の解像度及び正確性の低下を効率良く防止することができる。
図1は、本発明に係る紙幣処理装置による紙幣の画像形成方法の概念を説明するための説明図である。 図2は、実施例1に係る紙幣処理装置の内部構成を示すブロック図である。 図3は、図2に示した紙幣処理装置のラインセンサを紙幣の搬送面に垂直で、紙幣の搬送方向と平行な面で切った断面図である。 図4は、実施例1に係るラインセンサの受光部の受光素子の配置と光学フィルタの対応を示した図である。 図5は、図3に示した発光部及び集光レンズの詳細な構成を示す図である。 図6は、図5に示したLEDヘッダにおけるLED素子の配置を示す図である。 図7は、図3に示したラインセンサの実施例1に係る発光部の発光タイミング及び受光部の受光タイミングを示したタイミングチャートである。 図8は、図3に示したラインセンサで取得したデータに基づいて画像データを形成する処理の流れを示す制御ブロック図である。 図9は、図8に示したLVDS(Low Voltage Differential Signaling)インタフェースを用いたラインセンサから制御部への実施例1に係る送信データの構成を示す図である。 図10は、実施例2に係る紙幣処理装置の内部構成を示すブロック図である。 図11は、実施例2に係るラインセンサの受光部の受光素子の配置と光学フィルタの対応を示した図である。 図12は、ラインセンサの実施例2に係る発光部の発光タイミング及び受光部の受光タイミングを示したタイミングチャートである。 図13は、実施例2に係るラインセンサで取得したデータに基づいて画像データを形成する処理の流れを示す制御ブロック図である。 図14は、図13に示したLVDSインタフェースを用いたラインセンサから制御部への実施例2に係る送信データの構成を示す図である。 図15は、図3に示したラインセンサの変形例である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係るセンサモジュールの好適な実施例を詳細に説明する。
まず、本発明に係る紙幣処理装置100による紙幣の画像形成方法の概念を、図1を用いて説明する。図1は、紙幣の画像形成に係る発光部137及び受光部134の構成の特徴となる部分を示す図である。
発光部137は、波長帯が400nm〜500nmの青色光源と、波長帯が500nm〜600nmの緑色光源と、波長帯が600nm〜700nmの赤色光源と、波長帯が700nm〜1000nmの赤外光源とを有しており、これらの光源を点灯タイミングを重ねて点灯する。発光部137の4つの波長帯の光源を点灯タイミングを重ねて点灯して紙幣に照射して、その反射光を集光レンズ133で受光部134に集光させて、受光部134によって集光された反射光の受光強度を測定する。
図1の右側に示すように、受光部134は、4つの受光素子134a〜134dを備えており、4つの受光素子134a〜134dはそれぞれ透過する波長帯の異なるバンドパスフィルタを備えている。受光素子134aは400nm〜500nmの波長帯の光のみを通すバンドパスフィルタ、受光素子134bは500nm〜600nmの波長帯の光のみを通すバンドパスフィルタ、受光素子134cは600nm〜700nmの波長帯の光のみを通すバンドパスフィルタ、受光素子134dは700nm〜1000nmの波長帯の光のみを通すバンドパスフィルタを備えている。
これによって、発光部137から4つの波長帯の光を発光タイミングを重ねて紙幣に照射して、照射した4種類の波長帯の光に対する紙幣からの反射光を受光部134で同時に受光したとしても、それぞれの波長帯に対応したバンドパスフィルタによってフィルタリングされるので、それぞれの波長帯ごとの受光強度を受光素子134a〜134dによって取得することが可能である。従来であれば、受光部134に図1に示したようなバンドパスフィルタを備えていなかったので、照射する光の波長帯ごとの反射光の受光強度は、4つの波長帯の光を1つずつ順番に点灯して、いずれかの波長帯の光だけが照射されていて、いずれかの波長帯の反射光だけが受光できる状態で受光強度を取得しなければならなかった。また、赤色、緑色及び青色のカラーフィルタで覆った受光素子を使用したとしても、赤色、緑色及び青色のカラーフィルタはいずれも赤外光を透過してしまうことから、3つの波長帯の可視光を発光タイミングを重ねて照射して可視光の3つの波長帯ごとの反射光の受光強度は取得することはできるが、赤外光の照射時の反射光の受光強度と同時に取得することはできなかった。
つまり、受光部134で受光強度を取得する間隔及び紙幣の搬送速度を同等とした場合には、図1に示す例では、時分割でデータを取得している従来の方法と比較すると、各波長帯ごとの受光強度のサンプリング数が4倍となることから、副走査方向の解像度が4倍となることを示している。また、従来と同程度の解像度で良いのであれば、紙幣の搬送速度を4倍にすることが可能となる。また、赤色、緑色及び青色のカラーフィルタで覆った受光素子を使用した場合と比較しても、図1に示す構成の場合には、副走査方向の解像度が2倍若しくは搬送速度を2倍にすることが可能となる。
また、受光部の受光素子を6つとして、赤外の700nm〜1000nmの範囲を3つに分割して、分割された波長範囲の光だけを通すバンドパスフィルタに対応する受光素子を設けるようにしたならば、赤外光照射時の画像データについても3つの波長帯ごとの解像度の高い画像データを形成することができる。
このように、少なくとも可視光領域及び赤外光領域の波長帯を含む複数の異なる波長帯の光を発光する光源を点灯タイミングを重ねて点灯することによって、少なくとも可視光領域及び赤外光領域の波長帯を含む複数の異なる波長帯の光を紙幣にタイミングを重ねて照射して、それぞれの光源の波長帯に応じた範囲の波長の光のみを透過するバンドパスフィルタを備えた受光素子を用いることによって、紙幣からのそれぞれの光源の波長帯に応じた範囲の波長の光の受光強度を同時に取得することができるようにしたので、波長帯の異なる複数の可視光及び赤外光に関する画像を形成する場合に、各画像の解像度及び正確性の低下を効率良く防止することができる。
また、従来のように4つの波長帯の光を1つずつ順番に点灯して、波長帯ごとの受光強度を取得するようにしてもよい。その場合においては、照射した光と異なる波長帯での発光に特徴を有するような紙幣の特徴画像を取得することができる。
次に、実施例1に係る紙幣処理装置100の内部構成を説明する。図2は、実施例1に係る紙幣処理装置100の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、紙幣処理装置100は、搬送中の紙幣の画像に係る情報を取得するラインセンサ120、記憶部160及び制御部170を有する。
ラインセンサ120は、図2で示したように、上部ユニット130と下部ユニット140とを有している。上部ユニット130と下部ユニット140は紙幣の搬送される搬送路150を挟んで反対側に位置しており、紙幣の両面の画像に係る情報を取得する。また、ラインセンサ120は、紙幣のそれぞれの面に光を照射して反射する反射光に基づく反射データと、紙幣に光を照射して透過する透過光に基づく透過データの取得を行うことができる。
記憶部160は、DDR−SDRAM等からなる記憶デバイスである。記憶部160は、B面可視反射生画像データ161、B面反射画像データ162、B面UV蛍光画像データ163、A面可視反射生画像データ164、A面反射画像データ165、A面UV蛍光画像データ166及び透過画像データ167を有する。
B面可視反射生画像データ161は、上部ユニット130によって紙幣のB面に可視光を照射して、上部ユニット130の備えるセンサによって取得した照射した光の波長帯ごとの反射光に基づく反射画像データを含む。B面可視反射生画像データ161は、ノイズ除去やモアレ防止を目的とした加算平均の処理を加えていない画像データである。
B面反射画像データ162は、上部ユニット130によって紙幣のB面に可視光及び赤外光を照射して、上部ユニット130の備えるセンサによって取得した照射した光の波長帯ごとの反射光に基づく反射画像データを含む。B面反射画像データ162は、加算平均の処理を加えた画像である。
B面UV蛍光画像データ163は、上部ユニット130によって紙幣のB面に紫外光を照射して、上部ユニット130の備えるセンサによって取得した紙幣が発する蛍光に基づく波長帯ごとの蛍光画像データを含む。B面UV蛍光画像データ163は、加算平均の処理を加えた画像データである。
A面可視反射生画像データ164は、下部ユニット140によって紙幣のA面に可視光を照射して、下部ユニット140の備えるセンサによって取得した照射した光の波長帯ごとの反射光に基づく反射画像データを含む。A面可視反射生画像データ164は、加算平均の処理を加えていない画像データである。
A面反射画像データ165は、下部ユニット140によって紙幣のA面に可視光及び赤外光を照射して、下部ユニット140の備えるセンサによって取得した照射した光の波長帯ごとの反射光に基づく反射画像データを含む。A面反射画像データ165は、加算平均の処理を加えた画像データである。
A面UV蛍光画像データ166は、下部ユニット140によって紙幣のA面に紫外光を照射して、下部ユニット140の備えるセンサによって取得した紙幣が発する蛍光に基づく波長帯ごとの蛍光画像データを含む。A面UV蛍光画像データ166は、加算平均の処理を加えた画像データである。
透過画像データ167は、上部ユニット130の備える光源を点灯することによって紙幣に光を照射して、下部ユニット140の備えるセンサによって取得した照射した光の波長帯ごとの紙幣を透過した透過光に基づく透過画像データを含む。透過画像データ167は、加算平均の処理を加えた画像データである。
制御部170は、紙幣処理装置100の全体を制御する制御部であり、画像データ生成ユニット171、ラインメモリ172、光源制御部173及びAFE制御部174を有する。
画像データ生成ユニット171は、ラインセンサ120から取得したデータをラインメモリ172に一旦取り込む。ラインメモリ172にはラインセンサ120で同時に取得された、複数の種類のラインデータが含まれている。ラインデータの種類とは、紙幣のA面側から取得したデータなのかB面側から取得したデータなのか、反射光を取得したデータなのか透過光を取得したデータなのか、及び照射した光の波長の違いなどによって区別される。画像データ生成ユニット171は、ラインメモリ172のデータをラインデータの種類ごとに振り分けることによって、それぞれの種類に応じた画像データを生成する。また、画像データ生成ユニット171は、それぞれの種類の画像データに対して補正や、加算平均などの処理を行って、生成した画像データをB面可視反射生画像データ161、B面反射画像データ162、B面UV蛍光画像データ163、A面可視反射生画像データ164、A面反射画像データ165、A面UV蛍光画像データ166及び透過画像データ167に登録する。
光源制御部173は、ラインセンサ120の有する複数の光源ごとの点灯及び消灯の制御を行う。AFE制御部174は、ラインセンサ120の有する図示しないAFE145aに対して、オフセット調整、入力信号のサンプリング設定、データを取り込むタイミングの制御及びデータ出力設定などを行う。
また、図2には図示しないが、紙幣処理装置100は、紙幣を受け付ける紙幣受付部、受け付けた紙幣を搬送する搬送部、ラインセンサ120で取得したデータに基づいて形成した各種画像データに基づいて紙幣の金種、真偽及び正損等の識別を行う鑑別部、鑑別部で鑑別後の紙幣を収納する収納部などを備える。
次に、図2に示した紙幣処理装置100のラインセンサ120の構成を説明する。図3は、紙幣処理装置100のラインセンサ120を紙幣の搬送面に垂直で、紙幣の搬送方向と平行な面で切った断面図である。
ラインセンサ120は、紙幣を搬送する搬送路150を挟むようにして図面上に示す紙幣のB面側の上部ユニット130とA面側の下部ユニット140とを含む。上部ユニット130は、発光部131と、発光部132a、132b(以下、まとめて発光部132と言う)と、集光レンズ133と、受光部134と、受光部基板135と、透明部材136とを含む。また、下部ユニット140は、発光部142a、142b(以下、まとめて発光部142と言う)と、集光レンズ143と、受光部144と、受光部基板145と、透明部材146とを含む。
発光部131、132、142の光源は、導光体若しくはLEDアレイで構成されている。発光部132は、ピーク波長を950nmの赤外光1(IR1)とする光源と、ピーク波長を850nmの赤外光2(IR2)とする光源と、ピーク波長を750nmの遠赤色光(FR)とする光源と、ピーク波長を650nmの赤色光(R)とする光源と、ピーク波長を550nmの緑色光(G)とする光源と、ピーク波長を420nmの紫色光(V)とする光源と、ピーク波長を370nmの紫外光(UV)とする光源とを有している。発光部132から照射された光は、透明なガラス又は樹脂からなる透明部材136を通して紙幣に照射され、紙幣から反射された光は、集光レンズ133によって集光されて、受光部134で受光され、受光部134によって取得されたデータは、受光部基板135によって制御部170に送信される。受光部134は、図3の紙面に垂直な方向に延びるライン状の受光センサであって、約1600個の画素単位ユニットがライン状に並んでいる。また、該画素単位ユニットは4つの受光素子134a〜134dを含んでおり、それぞれの受光素子134a〜134dは所定の波長帯の光のみを透過させるバンドパスフィルタを備えている。
搬送路150と受光部134との間に紫外光を遮断する紫外光カットフィルタを備えることもできる。例えば、集光レンズ133に紫外光カットフィルタを蒸着させておいて、紙幣からの光が受光部134へ至る前に400nm以下の紫外光成分がカットされるようになっていてもよい。これによって、紙幣から反射された紫外光成分をカットすることができ、紫外光照射時に取得する可視光の光量を蛍光発光による光量に限定することが可能となるのである。特に、取得する可視光の蛍光発光の光量が少ない場合には、その蛍光発光および燐光発光を高精度に検知することができるようになる。
発光部131は、ピーク波長を950nmの赤外光(IR)とする光源と、ピーク波長を550nmの緑色光(G)とする光源とを有している。発光部131から照射された光は、透明なガラス又は樹脂からなる透明部材136を通して紙幣に照射され、紙幣を透過した光は、透明なガラス又は樹脂からなる透明部材146を通して集光レンズ143に入り、集光レンズ143よって集光されて、受光部144で受光され、受光部144によって取得されたデータは、受光部基板145によって制御部170に送信される。受光部144は、受光部134と同じで、図3の紙面に垂直な方向に延びるライン状の受光センサであって、画素単位ユニットが複数ライン状に並んでいる。また、該画素単位ユニットは4つの受光素子144a〜144dを含んでおり、それぞれの受光素子144a〜144dは所定の波長帯の光のみを透過させるバンドパスフィルタを備えている。
発光部142は、発光部132と同じピーク波長を有する7つの光源を有している。発光部142から照射された光は、透明部材146を通して紙幣に照射され、紙幣から反射された光は、集光レンズ143によって集光されて、受光部144で受光され、受光部144によって取得されたデータは、受光部基板145によって制御部170に送信される。
また、上部ユニット130の受光部134と下部ユニット140の受光部144は、紙幣の搬送方向に対して、3〜25mmのずれがある。これは、上部ユニット130の発光部132と、下部ユニット140の発光部142とが点灯タイミングを重ねて点灯しても、対向する受光面に影響を与えないことを考慮した距離である。また、上部ユニット130と下部ユニット140の間には搬送路150があり、上部ユニット130と下部ユニット140の隙間は1〜3mmである。これは、紙幣が搬送中にジャム等の障害を起こさないこと、及び光学特性で焦点と照明深度が適切に構成できることを考慮した距離である。また、受光部134と受光部144は、図3の紙幣の搬送方向に対して垂直方向である主走査方向の長さは約200mmであり、画素単位ユニットが約1600個であることから主走査方向の解像度は約200dpiである。また、紙幣の搬送速度は2000mm/秒である。
次に、実施例1に係るラインセンサ120の受光部134の受光素子134a〜134dの配置と光学フィルタの対応を説明する。図4は、実施例1に係るラインセンサ120の受光部134の受光素子134a〜134dの配置と光学フィルタの対応を示した図である。図4の説明では、受光部134を例に説明するが、受光部144も同じ構成である。
図4(a)に示すように、実施例1の受光部134の画素単位ユニットは4つの受光素子134a〜134dを有している。画素単位ユニットは、400〜500nmの波長の青色光(B)を透過するバンドパスフィルタを有する受光素子134aと、500〜600nmの波長の緑色光(G)を透過するバンドパスフィルタを有する受光素子134bと、600〜700nmの波長の赤色光(R)を透過するバンドパスフィルタを有する受光素子134cと、700〜1000nmの波長の赤外光(IR)を透過するバンドパスフィルタを有する受光素子134dとを有している。なお、受光素子134dのフィルタは、1000nmを超える波長範囲を透過するものであってもよい。
これによって受光部134は、400〜500nmの波長の青色光(B)の受光強度と、500〜600nmの波長の緑色光(G)の受光強度と、600〜700nmの波長の赤色光(R)の受光強度と、700〜1000nmの波長の赤外光(IR)の受光強度とを同時に取得することができる。
実施例1では、図4(a)に示すように、受光素子は、紙幣の搬送方向に2列、搬送方向と垂直な方向に2列となるよう配置される例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図4(b)に示すように、受光素子は、紙幣の搬送方向に対して垂直な方向に1列に配置されてもよい。また、図4(c)に示すように、受光素子は、紙幣の搬送方向に1列に配置されてもよい。
次に、図3に示した発光部131、132、142及び集光レンズ133、143の詳細な構成を、図5を用いて説明する。図5では、図3に示した発光部131、132a及び集光レンズ133を例に説明するが、発光部132b、142a、142bは発光部132aと同じ構成であり、集光レンズ143は集光レンズ133と同じ構成である。
図5(a)は、図3に示した発光部131の詳細な構成を示しており、主走査方向に伸びる導光体12とその主走査方向の両方の端面に光源であるLEDヘッダ11を備えている。導光体12の両方の端面から、図面上に示す矢印の方向にLEDヘッダ11によって光を照射することによって、照射した光の波長で導光体12が均等に発光する。
図5(b)は、図3に示した発光部132aの詳細な構成を示しており、導光体22とその主走査方向の両方の端面に光源であるLEDヘッダ21を備えている。導光体22の両方の端面から、図面上に示す矢印の方向にLEDヘッダ21によって光を照射することによって、照射した光の波長で導光体22が均等に発光することに関しては、発光部131と同様である。ただし、LEDヘッダ21から照射される光の波長は、LEDヘッダ11から照射される光の波長とは異なっている。詳しくは後述する。
図5(c)は、図3に示した集光レンズ133の詳細な構成を示している。集光レンズ133は、主走査方向にアレイ状に並べられた複数のロッドレンズ31で構成されたロッドレンズアレイである。
図5(a)、図5(b)では、発光部131、132aは、導光体12、22の両端部にLEDヘッダ11、21を備えるものとした。これは、両端部に光源を設けることによって導光体12、22の発光強度を確保し、導光体12、22の場所による発光強度の差異を最小化することを目的としたものであった。しかしながら、LEDヘッダ11、21に用いるLED素子の発光強度及び導光体12、22の性能によっては、導光体12、22の両端にLEDヘッダ11、21を持たせることが必須ではない。
図5(d)は、図5(a)に示した発光部131に対して、LEDヘッダ11が片側の端部にのみ設けられた発光部131を示している。図5(e)は、図5(b)に示した発光部132aに対して、LEDヘッダ21が片側の端部にのみ設けられた発光部132aを示している。
次に、図5に示したLEDヘッダ11、21におけるLED素子の配置を、図6を用いて説明する。
図6(a)は、LEDヘッダ11、21におけるLED素子の配置の一例である。図6(a)に示すLEDヘッダ11は、9個のLED素子が3行×3列に配置されている。9個のLED素子の内訳は、ピーク波長を550nmの緑色光(G)を発光するLED素子11aが4個と、ピーク波長を950nmの赤外光(IR1)を発光するLED素子11bが5個で構成されていて、緑色光(G)を発光するLED素子11aと、赤外光(IR1)を発光するLED素子11bとが、隣接しないよう配置されている。
図6(a)に示すLEDヘッダ21は、9個のLED素子が3行×3列に配置されている。9個のLED素子の内訳は、ピーク波長を420nmの紫色光(V)を発光するLED素子21aが1個と、ピーク波長を550nmの緑色光(G)を発光するLED素子21bが1個と、ピーク波長を650nmの赤色光(R)を発光するLED素子21cが1個と、ピーク波長を750nmの遠赤色光(FR)を発光するLED素子21dが1個と、ピーク波長を850nmの赤外光2(IR2)を発光するLED素子21eが1個と、ピーク波長を950nmの赤外光1(IR1)を発光するLED素子21fが1個と、ピーク波長を370nmの紫外光(UV)を発光するLED素子21gが3個とで構成されている。
紫外光(UV)を発光するLED素子21gは、紫外光照射時の蛍光発光を取得することを目的としており、反射光に比較して光量の少ない蛍光を取得するために他の光源よりも多く配置している。また、紫外光(UV)を発光するLED素子21gは、図6(a)に示すように、3行×3列の2行目に配置されている。
また、紫外光(UV)を発光するLED素子21gは、図示していないが、可視光成分をカットする可視光カットフィルターを備えている。これによって、LED素子21gによって照射される光から可視光成分をカットすることができ、紫外光(UV)照射時に取得する可視光の光量を蛍光発光による光量に限定することが可能となるのである。
図6(b)は、図6(a)に示したLED素子の配列の別の一例である。図6(b)に示すLEDヘッダ11は、13個のLED素子が、1行目に1個、2行目に3個、3行目に5個、4行目に3個、5行目に1個の菱形に配置されている。13個のLED素子の内訳は、ピーク波長を550nmの緑色光(G)を発光するLED素子11aが6個と、ピーク波長を950nmの赤外光(IR1)を発光するLED素子11bが7個で構成されている。緑色光(G)を発光するLED素子11aは、2行目と4行目に配置され、赤外光(IR1)を発光するLED素子11bは、1行目と3行目と5行目に配置される。
図6(b)に示すLEDヘッダ21は、13個のLED素子が、1行目に1個、2行目に3個、3行目に5個、4行目に3個、5行目に1個の菱形に配置されている。13個のLED素子の内訳は、ピーク波長を420nmの紫色光(V)を発光するLED素子21aが1個と、ピーク波長を550nmの緑色光(G)を発光するLED素子21bが1個と、ピーク波長を650nmの赤色光(R)を発光するLED素子21cが1個と、ピーク波長を750nmの遠赤色光(FR)を発光するLED素子21dが1個と、ピーク波長を850nmの赤外光2(IR2)を発光するLED素子21eが2個と、ピーク波長を950nmの赤外光1(IR1)を発光するLED素子21fが2個と、ピーク波長を370nmの紫外光(UV)を発光するLED素子21gが5個とで構成されている。
紫外光(UV)を発光するLED素子21gは、3行目に5個配置されている。また、紫外光(UV)を発光するLED素子21gは、図示していないが、可視光成分をカットする可視光カットフィルターを備えている。
また、赤外光2(IR2)を発光するLED素子21eは、2行目と5行目に1個ずつ配置されている。また、赤外光1(IR1)を発光するLED素子21fは、1行目と4行目に1個ずつ配置されている。
次に、図3に示したラインセンサ120の実施例1に係る発光部131、142、132の発光タイミング及び受光部144、134の受光タイミングを説明する。図7は、ラインセンサ120の実施例1に係る発光部131、142、132の発光タイミング及び受光部144、134の受光タイミングを示したタイミングチャートである。
図7に示したように、ラインセンサ120はフェーズ1〜6の6フェーズを1サイクルとして、該サイクルを繰り返すことによって紙幣の全面に対応するデータを取得する。
フェーズ1では、発光部131のピーク波長を950nmの赤外光(TIR)とする光源と、ピーク波長を550nmの緑色光(TG)とする光源とを点灯することによって赤外光(TIR)及び緑色光(TG)を紙幣に照射して、受光部144で紙幣を透過した光を受け付けて、700〜1000nmの波長の赤外光の受光強度(TIRデータ)と、500〜600nmの波長の緑色光の受光強度(TGデータ)とを取得する。
フェーズ2では、発光部142及び発光部132のピーク波長を950nmの赤外光1(RIR1)とする光源と、ピーク波長を650nmの赤色光(RR)とする光源と、ピーク波長を550nmの緑色光(RG)とする光源と、ピーク波長を420nmの紫色光(RV)とする光源とを点灯することによって、赤外光1(RIR1)、赤色光(RR)、緑色光(RG)及び紫色光(RV)を紙幣に照射して、受光部144及び受光部134で紙幣から反射された光を受け付けて、700〜1000nmの波長の赤外光の受光強度(RIR1データ)と、600〜700nmの波長の赤色光の受光強度(RRデータ)と、500〜600nmの波長の緑色光の受光強度(RGデータ)と、400〜500nmの波長の紫色光の受光強度(RVデータ)とを取得する。
フェーズ3では、発光部142及び発光部132のピーク波長を850nmの赤外光2(RIR2)とする光源を点灯することによって、赤外光2(RIR2)を紙幣に照射して、受光部144及び受光部134で紙幣から反射された光を受け付けて、700〜1000nmの波長の赤外光の受光強度(RIR2データ)を取得する。
フェーズ4では、発光部142及び発光部132のピーク波長を750nmの遠赤色光(RFR)とする光源と、ピーク波長を650nmの赤色光(RR)とする光源と、ピーク波長を550nmの緑色光(RG)とする光源と、ピーク波長を420nmの紫色光(RV)とする光源とを点灯することによって、遠赤色光(RFR)、赤色光(RR)、緑色光(RG)及び紫色光(RV)を紙幣に照射して、受光部144及び受光部134で紙幣から反射された光を受け付けて、700〜1000nmの波長の赤外光の受光強度(RFRデータ)と、600〜700nmの波長の赤色光の受光強度(RRデータ)と、500〜600nmの波長の緑色光の受光強度(RGデータ)と、400〜500nmの波長の紫色光の受光強度(RVデータ)とを取得する。
フェーズ5では、発光部142及び発光部132のピーク波長を370nmの紫外光(RUV)とする光源を点灯することによって、紫外光(RUV)を紙幣に照射して、受光部144及び受光部134で紙幣からの蛍光を受け付けて、700〜1000nmの波長の赤外光の受光強度(RIR―UVデータ)と、600〜700nmの波長の赤色光の受光強度(RR―UVデータ)と、500〜600nmの波長の緑色光の受光強度(RG―UVデータ)と、400〜500nmの波長の青色光の受光強度(RB―UVデータ)とを取得する。
フェーズ6では、発光部142及び発光部132のピーク波長を650nmの赤色光(RR)とする光源と、ピーク波長を550nmの緑色光(RG)とする光源と、ピーク波長を420nmの紫色光(RV)とする光源とを点灯することによって、赤色光(RR)、緑色光(RG)及び紫色光(RV)を紙幣に照射して、受光部144及び受光部134で紙幣から反射された光を受け付けて、600〜700nmの波長の赤色光の受光強度(RRデータ)と、500〜600nmの波長の緑色光の受光強度(RGデータ)と、400〜500nmの波長の紫色光の受光強度(RVデータ)とを取得する。
これらにより、可視光(RR、RG、RV)照射時の反射光に対するデータは1メカクロック毎に1回、赤外光(RIR1、RIR2、RFR)照射時の反射光に対するデータは3メカクロック毎に1回、緑色光(TG)及び赤外光(TIR)照射時の透過光に対するデータは3メカクロック毎に1回、紫外光(RUV)照射時の蛍光に対するデータは3メカクロック毎に1回取得していることから、可視光(RR、RG、RV)照射時の反射光に基づいて形成される画像データは、他の光に基づいて形成される画像データの3倍の解像度の画像データとなる。
また、図7に示したラインセンサ120のメカクロックの約16kHzと、紙幣の搬送速度の2000mm/秒とに基づいて算出すると、可視光(R、G、V)照射時の反射画像データの副走査方向の解像度は約200dpiであり、他の画像データは約200/3dpiである。
次に、図3に示したラインセンサ120で取得したデータに基づいて画像データを形成する処理の流れを説明する。図8は、ラインセンサ120で取得したデータに基づいて画像データを形成する処理の流れを示す制御ブロック図である。
ラインセンサ120の受光部134で取得したデータと、受光部144で取得したデータは、取得したデータを基にして画像データを形成するまでは互いに独立、並列で処理される。図8は受光部144で取得したデータを使用して画像データを形成する処理を説明したものである。受光部134で取得したデータに対する処理もほぼ同様であるが、受光部134では透過光のデータは取得しないため、図8に「※」で示す透過光の受光にともなう処理はない。
受光部144は約1600個の画素単位ユニットを有しており、図4で示した通り該画素単位ユニットは4つの異なる波長帯(R、G、B、IR)の光を受光する受光素子144a〜144dを備えている。また、受光部144は8つの出力チャネルを約1600個有しており、それぞれの画素単位ユニットで取得した情報はこの8つの出力チャネルを使って所定の順番でAFE(Analog Front End)145aに送信される。
図8の例では、AFE145aは、受光部144の出力チャネルから接続される8つの入力チャネルを通して約1600個の画素単位ユニットで取得したアナログ情報を受け付けて、入力チャネルの特性に応じたオフセットの調整とゲインの調整を実施後にA/D変換を行う。また、A/D変換によってデジタル化された受光部144で取得したデータを、本体の制御部170への送信をするために並べ替えなどの画素出力変換145bを行って、LVDSシリアライザに通すことによってLVDS出力145cを行い、本体の制御部170へLVDSインタフェースを用いて送信する。なお、AFEはLVDS出力内蔵のものもあり、画素並べ替え処理は制御部170で実施してもよい。
制御部170は、LVDS入力171aでLVDSインタフェースで受け付けたデジタル化された受光部144で取得したデータを、一旦ラインメモリ172に格納する。ラインセンサ120の下部ユニット140からは、受光部144によってデータ取得の都度、送信されてくるので、約1600個ある画素単位ユニットのそれぞれの受光素子144a〜144dごとのデータが、ラインメモリ172に送られてきた順番に格納される。制御部170の画像データ生成ユニット171は、ラインメモリ172に格納されたデータを、個々のデータに対応する取得条件別のデータへの分解である波長分解171bを行う。取得条件別のデータに分解するとは、具体的には、赤色光を照射して反射した光の受光強度データ(RR)と、緑色光を照射して反射した光の受光強度データ(RG)と、紫色光を照射して反射した光の受光強度データ(RV)と、赤外光1を照射して反射した光の受光強度データ(RIR1)と、赤外光2を照射して反射した光の受光強度データ(RIR2)と、遠赤色光を照射して反射した光の受光強度データ(RFR)と、紫外光を照射して蛍光発光した赤外光の受光強度データ(RIR−UV)と、紫外光を照射して蛍光発光した赤色光の受光強度データ(RR−UV)と、紫外光を照射して蛍光発光した緑色光の受光強度データ(RG−UV)と、紫外光を照射して蛍光発光した青色光の受光強度データ(RB−UV)と、赤外光を照射して透過した光の受光強度データ(TIR)と、緑色光を照射して透過した光の受光強度データ(TG)とに分解することである。
また、画像データ生成ユニット171は、分解された取得条件別のデータごとの特性に準じて、暗出力カット171c、ゲイン調整171d及び明出力レベルの補正である明出力補正171eを行う。さらに、画像データ生成ユニット171は、用途に応じて、可視光(RR、RG、RV)照射時の反射光に基づく反射可視光画像データに特に加工を加えていない生画像データを記憶部160にA面可視反射生画像データ164として記憶する。また、画像データ生成ユニット171は、可視光及び赤外光(RR、RG、RV、RIR1、RIR2、RFR)照射時の反射光画像データ、紫外光(RUV)照射時の蛍光画像データ、及び透過光(TIR、TG)照射時の透過光画像データに対して、ノイズの除去及びモアレの防止のために波長帯ごとにブロック化された加算平均画像のデータを生成して、記憶部160にA面反射画像データ165、A面UV蛍光画像データ166及び透過画像データ167として記憶する。
次に、図8に示したLVDSインタフェースを用いたラインセンサ120から制御部170への実施例1に係る送信データの構成を説明する。図9は、1クロックで21ビット送信可能なLVDSインタフェースを用いたラインセンサ120から制御部170への実施例1に係る送信データの構成を示す図である。
図9(a)は、1つのLVDSインタフェースを132MHzのクロックで使用して送信する場合の、クロックと送信するデータの関係を示した図である。実施例1で使用する受光部134及び受光部144の画素単位ユニットは、図4に示した通りそれぞれ4つの受光素子134a〜134d、144a〜144dを備えている。1つの画素単位ユニットの4つの受光素子で取得した情報を送信するためには、1つの受光素子で取得した情報を送信するには10ビット必要であることから、1クロックで21ビット送信可能なLVDSインタフェースを利用した場合には、図9(a)に示すように2クロックが必要である。
図9(a)の例では、1つめのクロックで600〜700nmの波長の赤色光(R)の受光強度に対応する10ビットと、500〜600nmの波長の緑色光(G)の受光強度に対応する10ビットとを送信し、2つめのクロックで400〜500nmの波長の青色光(B)の受光強度に対応する10ビットと、700〜1000nmの波長の赤外光(IR)の受光強度に対応する10ビットとを送信することを示している。
図9(b)は、2つのLVDSインタフェースを66MHzのクロックで使用して送信する場合の、クロックと送信するデータの関係を示した図である。1クロックで21ビット送信可能なLVDSインタフェースを2つ利用した場合には、図9(b)に示すように1クロックで送信することが可能である。
図9(b)の例では、1つめのLVDSインタフェースで600〜700nmの波長の赤色光(R)の受光強度に対応する10ビットと、500〜600nmの波長の緑色光(G)の受光強度に対応する10ビットとを送信し、2つめのLVDSインタフェースで400〜500nmの波長の青色光(B)の受光強度に対応する10ビットと、700〜1000nmの波長の赤外光(IR)の受光強度に対応する10ビットとを送信することを示している。
上述してきたように、本実施例1では、光源は、可視光の3分割された波長帯に所定の光量を出力する可視光光源と、赤外光の3分割された波長帯ごとの3つの赤外光光源とを備え、可視光の3分割された3つの波長帯及び赤外光の3つの波長帯をまとめた1つの波長帯に応じたバンドパスフィルタで覆われた4つの受光素子を備え、可視光照射時の3分割された3つの波長帯ごとの画像データは、可視光光源を点灯して可視光の3分割された3つの波長帯に応じたバンドパスフィルタで覆われた3つの受光素子で取得したデータに基づいて生成し、赤外光照射時の3分割された3つの波長帯ごとの画像データは、赤外光の3分割された波長帯ごとの赤色光光源を1つずつ順番に点灯して赤外光に応じたバンドパスフィルタで覆われた受光素子で取得したデータに基づいて生成するよう構成したので、波長帯の異なる複数の可視光及び赤外光に関する画像を形成する場合に、各画像の解像度及び正確性の低下を効率良く防止することができる。
実施例1では、可視光の照射時の反射画像データを高解像度で形成して、それ以外の赤外光照射時の反射画像データ、遠赤色光照射時の反射画像データ、紫外光照射時の蛍光画像データ及び可視光照射時の透過画像データなどは可視光の照射時の反射画像データに対して3分の1の解像度となるという例を説明してきた。しかしながら、画像データの用途によっては、可視光の照射時の反射画像データ以外の画像データについてもより高い解像度を必要とするケースもある。そこで、実施例2では、高速な処理性能を確保しつつ可視光の照射時の反射画像データ以外の画像データについても解像度の高い画像データを形成することのできる例について説明する。
まず、実施例2に係る紙幣処理装置200の内部構成を説明する。図10は、実施例2に係る紙幣処理装置200の内部構成を示すブロック図である。図10では、実施例1の紙幣処理装置100と同じ構成要素については同じ符号を付与し、実施例1の紙幣処理装置100と同じ構成要素についての説明は省略して、紙幣処理装置100と異なる構成要素について主に説明する。
ラインセンサ120は、上部ユニット230及び下部ユニット240が、それぞれ実施例1の上部ユニット130及び下部ユニット140と差異がある。具体的には、実施例1では、1つの画素単位ユニットに4つの受光素子が、それぞれに異なる波長帯の光を通すバンドパスフィルタを備えていたが、実施例2では1つの画素単位ユニットに6つの受光素子と、それぞれに異なる波長帯の光を通すバンドパスフィルタを備えている。詳細な内容は後述するが、実施例1では赤外の波長帯を1つの受光素子に対応させていたが、実施例2では赤外の波長帯を3つの波長帯に分けて、その3つの波長帯に応じたバンドパスフィルタを備えた受光素子を一つずつ設けた。
記憶部260の、B面反射画像データ262、B面UV蛍光画像データ263、A面反射画像データ265、A面UV蛍光画像データ266及び透過画像データ267は、実施例1のB面反射画像データ162、B面UV蛍光画像データ163、A面反射画像データ165、A面UV蛍光画像データ166及び透過画像データ167とは差異がある。
B面反射画像データ262に含まれる画像データの種類は、実施例1のB面反射画像データ162に含まれる画像データの種類と同じであるが、実施例2のB面赤外光1(IR1)照射時反射画像データ、B面赤外光2(IR2)照射時反射画像データ及びB面遠赤色光(FR)照射時反射画像データは、実施例1のものと比較すると副走査方向の解像度が3倍となっている。
B面UV蛍光画像データ263に含まれる画像データの種類は、実施例1のB面UV蛍光画像データ163に含まれる画像データの種類と比較すると、赤外のバンドパスフィルタが3つになったことにともなって、実施例1のB面UV蛍光画像データ163に含まれていたB面紫外光(UV)照射時赤外(IR)発光画像データが、B面紫外光(UV)照射時の赤外の3つの波長帯に対する3つの画像データに代わっている。また、実施例1でB面UV蛍光画像データ163にも含まれていたB面紫外光(UV)照射時赤色(R)発光画像データ、B面紫外光(UV)照射時緑色(G)発光画像データ及びB面紫外光(UV)照射時青色(B)発光画像データは、実施例1のものと比較すると副走査方向の解像度が1.5倍となっている。
A面反射画像データ265に含まれる画像データの種類は、実施例1のA面反射画像データ165に含まれる画像データの種類と同じであるが、実施例2のA面赤外光1(IR1)照射時反射画像データ、A面赤外光2(IR2)照射時反射画像データ及びA面遠赤色光(FR)照射時反射画像データは、実施例1のものと比較すると副走査方向の解像度が3倍となっている。
A面UV蛍光画像データ266に含まれる画像データの種類は、実施例1のA面UV蛍光画像データ166に含まれる画像データの種類と比較すると、赤外のバンドパスフィルタが3つになったことにともなって、実施例1のA面UV蛍光画像データ166に含まれていたA面紫外光(UV)照射時赤外(IR)発光画像データが、A面紫外光(UV)照射時の赤外の3つの波長帯に対する3つの画像データに代わっている。また、実施例1でA面UV蛍光画像データ166にも含まれていたA面紫外光(UV)照射時赤色(R)発光画像データ、A面紫外光(UV)照射時緑色(G)発光画像データ及びA面紫外光(UV)照射時青色(B)発光画像データは、実施例1のものと比較すると副走査方向の解像度が1.5倍となっている。
透過画像データ267に含まれる画像データの種類は同じであるが、実施例2の赤外光(IR)照射時透過画像データ及び緑色光(G)照射時透過画像データは、実施例1のものと比較すると副走査方向の解像度が1.5倍となっている。
制御部270は画像データ生成ユニット271が、実施例1の画像データ生成ユニット171とは異なっている。画像データ生成ユニット271は、処理している論理的な内容は同様であるが、受光部234、244の構成が変わっていることからデータ取得の頻度及び取得されるデータの種類の差異によってラインセンサ120から送信されてくるデータに差異があり、その差異にともなって画像データを形成する処理にも差異がある。また、ラインメモリ272は、データをバッファリングする領域という役割においては実施例1と同等であるが、バッファリングされるデータの種類及び必要な容量に差異がある。
また、光源制御部273は、ラインセンサ120の光源の構成は同様であるものの、画素単位ユニットの受光素子の構成が変わっていることから光源ごとの点灯及び消灯タイミングの制御の内容は、実施例1の光源制御部173から変更がある。具体的には後述するが、実施例1では画素単位ユニットに含まれる受光素子数が4つで、赤外の波長帯を1つの受光素子に対応させていたが、実施例2では画素単位ユニットに含まれる受光素子を6つとして、赤外3つの波長帯に応じたバンドパスフィルタを備えた受光素子を1つずつ設けたことから、赤外の3つの波長帯の光を同時に照射して、赤外の3つの波長帯ごとの受光強度を取得することが可能となった。
また、AFE制御部274についても、ラインセンサ120の画素単位ユニットの構成及び光源制御部273の光源の発光タイミングの変更に伴って、オフセット調整、入力信号のサンプリング設定、データを取り込むタイミングの制御及びデータ出力設定などの処理内容も、実施例1のAFE制御部174とは差異がある。
次に、実施例2に係るラインセンサ120の受光部234の受光素子234a〜234fの配置と光学フィルタの対応を説明する。図11は、実施例2に係るラインセンサ120の受光部234の受光素子234a〜234fの配置と光学フィルタの対応を示した図である。図11の説明では、上部ユニット230が備える受光部234を例に説明するが、下部ユニット240が備える受光部244も同じ構成である。
図11(a)に示すように、実施例2の受光部234の画素単位ユニットは6つの受光素子234a〜234fを有している。画素単位ユニットには、400〜500nmの波長の青色光(B)を透過するバンドパスフィルタを有する受光素子234aと、500〜600nmの波長の緑色光(G)を透過するバンドパスフィルタを有する受光素子234bと、600〜700nmの波長の赤色光(R)を透過するバンドパスフィルタを有する受光素子234cと、700〜800nmの波長の遠赤色光(FR)を透過するバンドパスフィルタを有する受光素子234dと、800〜900nmの波長の赤外光1(IR2)を透過するバンドパスフィルタを有する受光素子234eと、900〜1000nmの波長の赤外光2(IR1)を透過するバンドパスフィルタを有する受光素子234fとを有している。
これによって受光部234は、400〜500nmの波長の青色光(B)の受光強度と、500〜600nmの波長の緑色光(G)の受光強度と、600〜700nmの波長の赤色光(R)の受光強度と、700〜800nmの波長の遠赤色光(FR)の受光強度と、800〜900nmの波長の赤外光1(IR2)の受光強度と、900〜1000nmの波長の赤外光2(IR1)の受光強度とを同時に取得することができる。
実施例2では、図11(a)に示すように、受光素子は、紙幣の搬送方向に2列、搬送方向と垂直な方向に3列となるよう配置される例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図11(b)に示すように、受光素子は、紙幣の搬送方向に対して垂直な方向に1列に配置されてもよい。また、図11(c)に示すように、受光素子は、紙幣の搬送方向に1列に配置されてもよい。また、図11(d)に示すように、紙幣の搬送方向に3列、搬送方向と垂直な方向に2列となるよう配置されてもよい。
次に、ラインセンサ120の実施例2に係る発光部131、142、132の発光タイミング及び受光部244、234の受光タイミングを説明する。図12は、ラインセンサ120の実施例2に係る発光部131、142、132の発光タイミング及び受光部244、234の受光タイミングを示したタイミングチャートである。
図12に示したように、ラインセンサ120はフェーズ1〜4の4フェーズを1サイクルとして、該サイクルを繰り返すことによって紙幣の全面に対応するデータを取得する。
フェーズ1では、発光部131のピーク波長を950nmの赤外光(TIR)とする光源と、ピーク波長を550nmの緑色光(TG)とする光源とを点灯することによって赤外光(TIR)及び緑色光(TG)を紙幣に照射して、受光部244で紙幣を透過した光を受け付けて、900〜1000nmの波長の赤外光1の受光強度(TIRデータ)と、500〜600nmの波長の緑色光の受光強度(TGデータ)とを取得する。
フェーズ2とフェーズ4は同じで、発光部142及び発光部132のピーク波長を950nmの赤外光1(RIR1)とする光源と、ピーク波長を850nmの赤外光2(RIR2)とする光源と、ピーク波長を750nmの遠赤色光(RFR)とする光源と、ピーク波長を650nmの赤色光(RR)とする光源と、ピーク波長を550nmの緑色光(RG)とする光源と、ピーク波長を420nmの紫色光(RV)とする光源とを点灯することによって、赤外光1(RIR1)、赤外光2(RIR2)、遠赤色光(RFR)、赤色光(RR)、緑色光(RG)及び紫色光(RV)を紙幣に照射して、受光部244及び受光部234で紙幣から反射された光を受け付けて、900〜1000nmの波長の赤外光1の受光強度(RIR1データ)と、800〜900nmの波長の赤外光2の受光強度(RIR2データ)と、700〜800nmの波長の遠赤色光の受光強度(RFRデータ)と、600〜700nmの波長の赤色光の受光強度(RRデータ)と、500〜600nmの波長の緑色光の受光強度(RGデータ)と、400〜500nmの波長の紫色光の受光強度(RVデータ)とを取得する。
フェーズ3では、発光部142及び発光部132のピーク波長を370nmの紫外光(RUV)とする光源を点灯することによって、紫外光(RUV)を紙幣に照射して、受光部244及び受光部234で紙幣から蛍光発光された光を受け付けて、900〜1000nmの波長の赤外光1の受光強度(RIR1−UVデータ)と、800〜900nmの波長の赤外光2の受光強度(RIR2−UVデータ)と、700〜800nmの波長の遠赤色光の受光強度(RFR−UVデータ)と、600〜700nmの波長の赤色光の受光強度(RR−UVデータ)と、500〜600nmの波長の緑色光の受光強度(RG−UVデータ)と、400〜500nmの波長の青色光の受光強度(RB−UVデータ)とを取得する。
これらにより、赤外光(IR1、IR2)、遠赤色光(FR)及び可視光(R、G、V)照射時の反射光に対するデータは1メカクロック毎に1回、緑色光(G)及び赤外光(IR)照射時の透過光に対するデータは2メカクロック毎に1回、紫外光(UV)照射時の蛍光に対するデータは2メカクロック毎に1回取得していることから、赤外光(IR1、IR2)、遠赤色光(FR)及び可視光(R、G、V)照射時の反射光に基づいて形成される画像データは他の光に基づいて形成される画像データの2倍の解像度の画像データとなる。
また、図12に示したラインセンサ120のメカクロックの約16kHzと、紙幣の搬送速度の2000mm/秒とに基づいて算出すると、赤外光(IR1、IR2)、遠赤色光(FR)及び可視光(R、G、V)照射時の反射画像データの副走査方向の解像度は約200dpiであり、他の画像データは100dpiである。実施例1と比較すると、赤外光(IR1、IR2)、遠赤色光(FR)の反射光に基づいて形成される画像データは3倍の解像度、緑色光(G)及び赤外光(IR)照射時の透過光に基づいて形成される画像データ及び紫外光(UV)照射時の蛍光に基づいて形成される画像データは1.5倍の解像度となる。
次に、実施例2に係るラインセンサ120で取得したデータに基づいて画像データを形成する処理の流れを説明する。図13は、実施例2に係るラインセンサ120で取得したデータに基づいて画像データを形成する処理の流れを示す制御ブロック図である。図13に基づいて、図8に示した実施例1の制御ブロック図と差異のある部分を中心に説明する。
ラインセンサ120の受光部234で取得したデータと、受光部244で取得したデータは、取得したデータを基にして画像データを形成するまでは互いに独立、並列で処理される。図13は受光部244で取得したデータを使用して画像データを形成する処理を説明したものである。受光部234で取得したデータに対する処理もほぼ同様であるが、受光部234では透過光のデータは取得しないため、図13に「※」で示す透過光の受光にともなう処理はない。
受光部244は約1600個の画素単位ユニットを有しており、図11で示した通り該画素単位ユニットは6つの異なる波長帯(R、G、B、FR、IR1、IR2)の光を受光する受光素子244a〜244fを備えている。また、受光部244は12個の出力チャネルを有しており、約1600個の画素単位ユニットで取得した情報はこの12個の出力チャネルを使って所定の順番でAFE(Analog Front End)245aに送信される。
AFE245aに送信されてから制御部270のラインメモリ272に入れるまでの処理は、画素単位ユニットに含まれる受光素子の数が増えたことによりデータの種類は増えていること及びデータの種類によってはデータ取得頻度が上がっていることを除いては、AFE245a、画素出力変換245b、LVDS出力245c及びLVDS入力271aの処理は論理的には同等である。なお、AFE245aはLVDS出力内蔵のものもあり、画素並べ替え処理は制御部270で実施してもよい。
制御部270の画像データ生成ユニット271は、ラインメモリ272に格納されたデータに対して、個々のデータに対応する取得条件別のデータへの分解である波長分解271bを行う。取得条件別のデータに分解するとは、具体的には、赤色光を照射して反射した光の受光強度データ(RR)と、緑色光を照射して反射した光の受光強度データ(RG)と、紫色光を照射して反射した光の受光強度データ(RV)と、赤外光1を照射して反射した光の受光強度データ(RIR1)と、赤外光2を照射して反射した光の受光強度データ(RIR2)と、遠赤色光を照射して反射した光の受光強度データ(RFR)と、紫外光を照射して蛍光発光した赤外光1の受光強度データ(RIR1−UV)と、紫外光を照射して蛍光発光した赤外光2の受光強度データ(RIR2−UV)と、紫外光を照射して蛍光発光した遠赤色光の受光強度データ(RFR−UV)と、紫外光を照射して蛍光発光した赤色光の受光強度データ(RR−UV)と、紫外光を照射して蛍光発光した緑色光の受光強度データ(RG−UV)と、紫外光を照射して蛍光発光した青色光の受光強度データ(RB−UV)と、赤外光を照射して透過した光の受光強度データ(TIR)と、緑色光を照射して透過した光の受光強度データ(TG)とに分解することである。実施例1と比較すると、実施例2では、紫外光を照射して蛍光発光した赤外光の受光強度データ(RIR−UV)が、受光部244で赤外光の3つの波長帯ごとにデータが取得可能となったことによって、紫外光を照射して蛍光発光した赤外光1の受光強度データ(RIR1−UV)と、紫外光を照射して蛍光発光した赤外光2の受光強度データ(RIR2−UV)と、紫外光を照射して蛍光発光した遠赤色光の受光強度データ(RFR−UV)とに代わっている。
また、分解された取得条件別のデータに対する暗出力カット271c、ゲイン調整271d、明出力補正271eを行うことは、データの種類が増えたこと及びデータの種類によっては解像度が上がっていることを除いて、実施例1と論理的に同等である。また、暗出力カット271c、ゲイン調整271d及び明出力補正271eによって補正されたデータに基づいて可視光(RR、RG、RV)照射時の反射光に基づく生画像データとしてA面可視反射生画像データ264を生成したり、波長帯ごとにブロック化された加算平均画像のデータを生成して、記憶部260にA面反射画像データ265、A面UV蛍光画像データ266及び透過画像データ267として記憶する処理についても、データの種類が増えたこと及びデータの種類によっては解像度が上がっていることを除いて、実施例1と論理的に同等である。
次に、図13に示したLVDSインタフェースを用いたラインセンサ120から制御部270への実施例2に係る送信データの構成を説明する。図14は、1クロックで35ビット送信可能なLVDSインタフェースを用いたラインセンサ120から制御部270への実施例2に係る送信データの構成を示す図である。
図14(a)は、1つのLVDSインタフェースを132MHzのクロックで使用して送信する場合のクロックと送信するデータの関係を示した図である。実施例2で使用する受光部234及び受光部244の画素単位ユニットは、図11に示した通りそれぞれ6つの受光素子234a〜234f、244a〜244fを備えている。1つの画素単位ユニットの6つの受光素子で取得した情報を送信するためには、1つの受光素子で取得した情報を送信するには10ビット必要であることから、1クロックで35ビット送信可能なLVDSインタフェースを利用した場合には、図14(a)に示すように2クロックが必要である。
図14(a)の例では、1つめのクロックで600〜700nmの波長の赤色光(R)の受光強度に対応する10ビットと、500〜600nmの波長の緑色光(G)の受光強度に対応する10ビットと、400〜500nmの波長の青色光(B)の受光強度に対応する10ビットとを送信し、2つめのクロックで700〜800nmの波長の遠赤色光(FIR)の受光強度に対応する10ビットと、900〜1000nmの波長の赤外光1(IR1)の受光強度に対応する10ビットと、800〜900nmの波長の赤外光2(IR2)の受光強度に対応する10ビットとを送信することを示している。
図14(b)は、2つのLVDSインタフェースを66MHzのクロックで使用して送信する場合のクロックと送信するデータの関係を示した図である。1クロックで35ビット送信可能なLVDSインタフェースを2つ利用した場合には、図14(b)に示すように1クロックで送信することが可能である。
図14(b)の例では、1つめのLVDSインタフェースで600〜700nmの波長の赤色光(R)の受光強度に対応する10ビットと、500〜600nmの波長の緑色光(G)の受光強度に対応する10ビットと、400〜500nmの波長の青色光(B)の受光強度に対応する10ビットとを送信し、2つめのLVDSインタフェースで700〜800nmの波長の遠赤色光(FIR)の受光強度に対応する10ビットと、900〜1000nmの波長の赤外光1(IR1)の受光強度に対応する10ビットと、800〜900nmの波長の赤外光2(IR2)の受光強度に対応する10ビットとをすることを示している。
上述してきたように、本実施例2では、光源として、可視光の3分割された波長帯に所定の光量を出力する可視光光源と、赤外光の3分割された波長帯に所定の光量を出力する赤外光光源とを備え、可視光の3分割された3つの波長帯及び赤外光の3分割された3つの波長帯に応じたバンドパスフィルタで覆われた6つの受光素子を備え、可視光光源及び赤外光光源を、点灯タイミングを重ねて点灯して、可視光の3分割された3つの波長帯に応じたバンドパスフィルタで覆われた3つの受光素子で取得したデータに基づいて可視光照射時の3分割された3つの波長帯ごとの画像データを形成し、赤外光の3分割された3つの波長帯に応じたバンドパスフィルタで覆われた3つの受光素子で取得したデータに基づいて赤外光照射時の3分割された3つの波長帯ごとの画像データを形成するよう構成したので、波長帯の異なる複数の可視光及び赤外光に関する画像を形成する場合に、各画像の解像度及び正確性の低下を効率良く防止することができる。また、実施例1と比較すると、画素単位ユニットに6つの受光素子を設けて、赤外光を分光できるようにしたので、赤外の波長帯ごとの画像データの解像度をより高くすることができる。
なお、上述の実施例1及び実施例2では、紙幣に係る処理を行う紙幣処理装置100、200について説明してきたが、本発明は対象を紙幣とする装置に限定されるものではない。例えば小切手及び商品券などの有価価値媒体の画像を形成する装置に対して、同様のセンサモジュールを適用してもよい。
また、上述の実施例1及び実施例2では、ラインセンサ120のメカクロックを約16kHz、紙幣の搬送速度を2000mm/秒、LVDSインタフェースのクロックを66MHz又は132MHzとして説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。同程度の解像度の画像を得るためには、搬送速度をさらに高速化して、ラインセンサ120のメカクロックやLVDSインタフェースのクロックを搬送速度に比例して上げてもよい。またLVDSインタフェースのクロック数を上げる代わりに複数個のLVDSインタフェースを並列で使用するようにしてもよい。
また、上述の実施例1及び実施例2では、可視光及び赤外光に対応する発光部は、分割された複数の波長帯ごとにそれぞれの波長帯の範囲内にピーク波長を有する光を発する複数の光源で構成されるということを説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。分割された複数の波長帯ごとに所定の強度を有する光を照射できればよいのであって、分割された波長帯ごとに別の光源である必要はなく、例えば、分割された複数の波長帯ごとに所定の強度を有する光を照射できる単一の白色光源であってもよい。
また、上述の実施例1及び実施例2では、図7及び図12で示したように発光部から光照射中に取得したデータに基づいて、反射光画像データ、透過光画像データ及び蛍光発光画像データを形成することを説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、紙幣に所定帯の波長の励起光の照射によって、励起光の照射停止後の残光(燐光)を検知するために、発光部の消灯される時間帯を設けて、消灯中に紙幣の燐光を取得するようにラインセンサ120を制御するようにして、取得した燐光強度の情報に基づいて燐光の画像データを形成するようにしてもよい。
また、例えば、他の例として図15は、図3とは別のラインセンサ120の断面図で、上下ユニットの搬送方向のサイズを同じにし、配置を重ね合わせて小型化することもできる。
また、上述の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係るセンサモジュールは、波長帯の異なる複数の可視光及び赤外光に関する画像を形成する場合に、各画像の解像度及び正確性の低下を効率良く防止することに適している。
11、21 LEDヘッダ
11a、11b、21a、21b、21c、21d、21e、21f、21g LE D素子
12、22 導光体
31 ロッドレンズ
100、200 紙幣処理装置
120 ラインセンサ
130、230 上部ユニット
131、132、132a、132b、137、142、142a、142b 発光部
133、143 集光レンズ
134、144、234、244 受光部
134a、134b、134c、134d、144a、144b、144c、144d、234a、234b、234c、234d、234e、234f、244a、244b、244c、244d、244e、244f 受光素子
135、145 受光部基板
136、146 透明部材
140、240 下部ユニット
145a、245a AFE
145b、245b 画素出力変換
145c、245c LVDS出力
150 搬送路
160、260 記憶部
161 B面可視反射生画像データ
162、262 B面反射画像データ
163、263 B面UV蛍光画像データ
164、264 A面可視反射生画像データ
165、265 A面反射画像データ
166、266 A面UV蛍光画像データ
167、267 透過画像データ
170、270 制御部
171、271 画像データ生成ユニット
171a、271a LVDS入力
171b、271b 波長分解
171c、271c 暗出力カット
171d、271d ゲイン調整
171e、271e 明出力補正
172、272 ラインメモリ
173、273 光源制御部
174、274 AFE制御部

Claims (5)

  1. 少なくとも可視光を発光する可視光発光素子と、第1の赤外波長帯域の赤外光を発光する第1の赤外光発光素子と、
    前記第1の赤外波長帯域と異なる第2の赤外波長帯域の赤外光を発光する第2の赤外光発光素子と、
    前記第1の赤外波長帯域及び前記第2の赤外波長帯域と異なる第3の赤外波長帯域の赤外光を発光する第3の赤外光発光素子と、
    前記可視光発光素子から発光される可視光の発光タイミングに重ねつつ、前記第1の赤外光発光素子を第1の発光タイミングで発光させ、該第1の発光タイミングと異なる第2の発光タイミングで前記第2の赤外光発光素子を発光させ、該第1の発光タイミング及び該第2の発光タイミングと異なる第3の発光タイミングで前記第3の赤外光発光素子を発光させるよう制御する制御部とを有し、
    発光された光を対象物に対して照射する発光部と、
    前記対象物から到来する光のうち、第1の可視波長帯域の可視光を透過しつつ他の波長帯域の可視光及び赤外光を遮断する第1の可視光フィルタ領域と、
    前記第1の可視波長帯域と波長帯域が異なる第2の可視波長帯域の可視光を透過しつつ他の波長帯域の赤外光及び可視光を遮断する第2の可視光フィルタ領域と、
    前記第1の可視波長帯域及び前記第2の可視波長帯域と波長帯域が異なる第3の可視波長帯域の可視光を透過しつつ他の波長帯域の赤外光及び可視光を遮断する第3の可視光フィルタ領域と、
    少なくとも、前記第1の赤外波長帯域、前記第2の赤外波長帯域及び前記第3の赤外波長帯域の赤外光を透過すると共に、可視光を遮断する赤外光フィルタ領域と
    を有するフィルタと、
    前記第1の可視光フィルタ領域を透過した可視光を検知する第1の可視光受光素子と、
    前記第2の可視光フィルタ領域を透過した可視光を検知する第2の可視光受光素子と、
    前記第3の可視光フィルタ領域を透過した可視光を検知する第3の可視光受光素子と、
    前記赤外光フィルタ領域を透過した赤外光を検知する赤外光受光素子と
    を少なくとも有する受光部と、
    前記第1の可視光受光素子で検知された第1の可視光受光データ、前記第2の可視光受光素子で検知された第2の可視光受光データ、前記第3の可視光受光素子で検知された第3の可視光受光データ及び前記赤外光受光素子で検知された赤外光受光データを出力する出力部と
    を備えたことを特徴とするセンサモジュール。
  2. 前記出力部は、
    各受光データを小振幅差動信号方式の信号として並列出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のセンサモジュール。
  3. 前記発光部は、
    紫外光を含む光を発光する紫外光発光素子と、
    前記紫外光発光素子から発光された光のうち可視光及び赤外光の少なくとも一つの光を遮断する紫外光透過フィルタと
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の発光タイミング、前記第2の発光タイミング及び前記第3の発光タイミングのいずれとも異なる第4の発光タイミングで前記紫外光発光素子を発光させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のセンサモジュール。
  4. 前記発光部は、
    一又は複数の入力端部から入光した可視光、前記第1の赤外波長帯域の赤外光、前記第2の赤外波長帯域の赤外光及び前記第3の赤外波長帯域の赤外光を所定の出力端部に導光する導光体
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のセンサモジュール。
  5. 前記可視光発光素子は、
    前記第1の可視波長帯域の可視光を発光する第1の可視光発光素子と、
    前記第2の可視波長帯域の可視光を発光する第2の可視光発光素子と、
    前記第3の可視波長帯域の可視光を発光する第3の可視光発光素子と
    を含む
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のセンサモジュール。
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