JP6845115B2 - 絶縁被膜の除去方法 - Google Patents
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Description
本開示の一局面は、効率よく絶縁被膜を除去できる絶縁被膜の除去方法を提供することを目的とする。
1.絶縁被膜の除去方法
本開示の絶縁被膜の除去方法は、導電体の表面に設けられた層状の絶縁被膜を導電体から除去する。
レーザを走査することにより、絶縁被膜の全体を導電体から剥離してもよいし、絶縁被膜の一部を導電体から剥離してもよい。
がゼロ以上となる範囲内であることが好ましい。隙間がこの範囲内である場合、絶縁被膜を一層効率よく除去することができる。
本開示の絶縁被膜の除去方法では、貫通孔から、絶縁被膜と導電体との間に物体を導入することで、絶縁被膜を導電体から除去する。レーザの走査によって既に導電体から剥離していた絶縁被膜は、貫通孔から導入された物体により、導電体から遠ざけられ、除去される。また、絶縁被膜の一部が導電体から剥離していなかった場合、貫通孔から導入された物体は、例えば、剥離していなかった絶縁被膜と導電体との間に入り込み、絶縁被膜の剥離を進行させ、絶縁被膜を除去する。
2.絶縁被膜の除去方法が奏する効果
本開示の絶縁被膜の除去方法によれば、絶縁被膜が層状の形態を保った状態で、絶縁被膜を除去することができる。そのため、効率よく絶縁被膜を除去することができる。また、粉々の状態の絶縁被膜が生じにくいので、作業環境を改善することができる。
(3−1)加工装置1の構成
絶縁被膜の除去方法を実施するために使用する加工装置1の構成を図1、図2に基づき説明する。加工装置1は、スキャンユニット3、レンズ5、及びエアブローノズル7を備える。スキャンユニット3は、レーザ9を発生させ、照射する。レンズ5はレーザ9を集光する。レーザ9の波長は532nmである。レーザ9はグリーンレーザである。レーザ9のビーム径は0.286mmである。レーザ9の出力は80Wである。
絶縁被膜の除去方法を図1〜図6に基づき説明する。導電体13を保持ユニットに取り付ける。導電体13は銅から成る線材である。導電体13の断面形状は円形である。導電体13の外周面に、層状の絶縁被膜15が設けられている。絶縁被膜15は、導電体13の外周面に接合した筒状の形態を有する。絶縁被膜15の材質はポリアミドイミドである。絶縁被膜15の厚みは40μmである。絶縁被膜15は導電体13の全表面を被覆している。
次に、図3のP1に示すように、導電体13にレーザ9を照射し始める。レーザ9の照射は、絶縁被膜15の除去が完了するまで継続する。レーザ9を照射するとき、スキャン方向Sにおいてレーザ9を周期的にスキャンする。
その後、図3のP2に示すように、走査範囲Aは、導電体13及び絶縁被膜15の全周に拡がる。P2の状態にある導電体13及び絶縁被膜15を図5に示す。
その後、図3のP6に示すように、絶縁被膜15は、層状の形態を保った状態で導電体13から除去される。除去された絶縁被膜15を図6に示す。この絶縁被膜15は筒状の形態を保っている。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(2)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
Claims (6)
- 導電体の表面に設けられた層状の絶縁被膜を前記導電体から除去する絶縁被膜の除去方法であって、
少なくとも一部が前記絶縁被膜を透過するレーザを、前記絶縁被膜に照射しながら走査することで、前記絶縁被膜の少なくとも一部を、層状の形態を保った状態で前記導電体から剥離する絶縁被膜の除去方法。 - 請求項1に記載の絶縁被膜の除去方法であって、
前記絶縁被膜の少なくとも一部を、層状の形態を保った状態で前記導電体から剥離し、
前記絶縁被膜の貫通孔から、前記絶縁被膜と前記導電体との間に物体を導入することで、前記絶縁被膜を前記導電体から除去する絶縁被膜の除去方法。 - 請求項2に記載の絶縁被膜の除去方法であって、
前記レーザを照射することで前記貫通孔を形成する絶縁被膜の除去方法。 - 請求項2又は3に記載の絶縁被膜の除去方法であって、
前記物体は気体である絶縁被膜の除去方法。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の絶縁被膜の除去方法であって、
前記レーザはグリーンレーザである絶縁被膜の除去方法。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の絶縁被膜の除去方法であって、
前記導電体は線材であり、
前記絶縁被膜は、前記線材の外周面に接合した筒状の形態を有し、
前記レーザを照射しながら走査することで、前記絶縁被膜を、前記筒状の形態を保った状態で前記導電体から剥離する絶縁被膜の除去方法。
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JP2017191321A JP6845115B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 絶縁被膜の除去方法 |
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JP2019063823A JP2019063823A (ja) | 2019-04-25 |
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