JP6843107B2 - トレファクション燃料製造システム - Google Patents

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Description

この発明は、トレファクション燃料製造システムに関する。
植物系のバイオマス原料(以下、単に「バイオマス原料」という。)は、ボイラーなどの熱源において、石炭に代表される固体燃料の代替燃料として利用したり、固体燃料と混焼して利用したりすることが検討されている。
バイオマス原料は、一般に、含水量が多いので、そのまま燃焼させると発熱量が低くなる。また、バイオマス原料は、主成分が繊維質であるため、破砕性も悪い。そのため、バイオマス原料をトレファクション(Torrefaction)処理することで燃料化することが検討されている。
トレファクション処理は、半炭化処理とも呼ばれ、バイオマス原料を無酸素雰囲気または低酸素雰囲気で200℃〜300℃で加熱することにより、揮発性有機化合物が熱分解ガスとして分解して抜けた、炭素成分の多い物質を作り出す。トレファクション処理によって得られたトレファクション燃料は、エネルギー密度が高くなり、粉砕性や耐水性が向上するので、石炭の代替燃料としての利用や石炭との混焼が想定されている。
特許文献1は、乾燥設備とトレファクション設備とを区画分離し、トレファクション設備では過熱水蒸気を熱源として使用するトレファクション処理を開示する。特許文献2は、バイオマス原料を過熱水蒸気で乾燥処理する乾燥用コンベアと、乾燥されたバイオマス原料を過熱水蒸気で半炭化処理する半炭化用コンベアと、半炭化物を無酸素雰囲気で非自然温度まで下げて排出する排出装置とを備える、バイオマス原料の半炭化物製造装置を開示する。
特開2016−117809号公報 WO2017/158649
上記特許文献1および特許文献2では、乾燥処理されたバイオマス原料をトレファクション処理することを開示するだけである。
トレファクション処理においては、木くずや間伐材や樹皮チップや建築廃材などが、通常、バイオマス原料として利用されている。通常のバイオマス原料は、アルカリ金属や塩素などの腐食性元素の含有量が少ない。そのため、バイオマス原料の乾燥処理前に何らの処理も行うことなく、トレファクション処理に供されている。しかしながら、腐食性元素を含む異物が通常のバイオマス原料に付着している場合もあるので、通常のバイオマス原料であっても、ボイラーなどの熱源の耐火物や伝熱管を腐食させるおそれがある。
ゴムの木の廃材や竹や雑草類などの低質のバイオマス原料は、アルカリ金属や塩素などの腐食性元素を、通常のバイオマス原料と比較して高濃度で含んでいる。そのため、低質のバイオマス原料は、ボイラーなどの熱源の耐火物や伝熱管を腐食させる。低質のバイオマス原料は、安価に入手できるものの、燃料としては不向きであると考えられている。
このように、バイオマス原料から製造されるトレファクション燃料は、ボイラーなどの熱源の耐火物や伝熱管を腐食させるリスクを有している。
そこで、この発明の課題は、ボイラーなどの熱源の耐火物や伝熱管が腐食することを防止する、トレファクション燃料製造システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の一態様に係るトレファクション燃料製造システムは、
バイオマス原料を液体で洗浄する洗浄装置と、
前記バイオマス原料を間接加熱することによって炭素成分の多いトレファクション燃料を製造するトレファクション装置と、
熱風を発生させる熱風発生装置とを備え、
前記熱風発生装置で発生した前記熱風が、前記トレファクション装置での間接加熱と、前記洗浄装置での前記液体の加熱とに利用されることを特徴とする。
この発明によれば、洗浄装置において、加熱された液体を用いた洗浄によって、バイオマス原料におけるアルカリ金属や塩素などの腐食性元素の残留量を低減できるので、トレファクション燃料が、ボイラーなどの熱源の耐火物や伝熱管を腐食することを防止できる。そして、熱風発生装置で発生した熱風が、トレファクション装置での間接加熱と洗浄装置での液体の加熱とに利用されるので、熱風が有する熱を有効利用できる。
一実施形態に係るトレファクション燃料製造システムのブロック図である。 図1に示したトレファクション燃料製造システムを説明する図である。
以下、図面を参照しながら、この発明に係るトレファクション燃料製造システム1の実施の形態を説明する。
〔実施形態〕
図1および図2を参照しながら、一実施形態に係るトレファクション燃料製造システム1を説明する。図1は、一実施形態に係るトレファクション燃料製造システム1のブロック図である。図2は、図1に示したトレファクション燃料製造システム1を説明する図である。
図1に示すように、トレファクション燃料製造システム1は、植物系のバイオマス原料2(以下、単に「バイオマス原料2」という。)からトレファクション燃料20を製造するためのものである。バイオマス原料2は、一般に、含水量が高いので、そのまま燃焼させると発熱量が低く、主成分が繊維質であるため、破砕性も悪い。そこで、トレファクション燃料製造システム1を用いて、バイオマス原料2からトレファクション燃料20が製造される。
バイオマス原料2は、木くずや間伐材や樹皮チップや建築廃材などの通常タイプのものと、ゴムの木の廃材や竹や雑草類などの低質タイプのものとに分類することができる。低質タイプのものは、アルカリ金属(カリウムやナトリウム)や塩素などの腐食性元素を、通常タイプのものと比較して高濃度で含むため、ボイラーなどの熱源の耐火物や伝熱管を腐食させる。通常のバイオマス原料2は、アルカリ金属や塩素などの腐食性元素の含有量が少ないものの、腐食性元素を含む異物が付着している場合もある。
トレファクション燃料製造システム1は、図1に示すように、破砕装置4と、洗浄装置6と、乾燥装置8と、トレファクション装置10と、冷却装置12と、微粉砕装置14と、ペレット製造装置16と、空冷装置18と、熱風発生装置22(図2に図示)とを備える。
バイオマス原料2は、バイオマスラインM1を通じて破砕装置4に供給される。破砕装置4は、バイオマス原料2を粉砕、破砕、裁断、摩砕などの機械的な処理を行う。破砕装置4は、例えば、一軸破砕機、二軸破砕機、ハンマークラッシャー、リファイナー、ニーダーなどである。破砕装置4によって、バイオマス原料2は、例えば、長さが約30mmから約40mmのチップに破砕される。破砕されたチップ状のバイオマス原料2は、バイオマスラインM2とバイオマスラインM6とによって、それぞれ、トレファクション用チップ5aと燃料用チップ5bとに分けられる。
トレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)は、バイオマスラインM3を通じて洗浄装置6に供給される。図2に示すように、バイオマスラインM3には、ホッパJ1が配設されている。洗浄装置6は、トレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)を、洗浄槽に貯留された液体で洗浄する。洗浄に使用される液体として、例えば水が用いられる。液体は、トレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)に含まれるかまたは付着しているアルカリ金属(カリウムやナトリウム)や塩素などの腐食性元素を溶出させて、腐食性元素の残留量を低減する。好ましくは、腐食性元素の溶出を促進するために、液体が約80℃から約100℃に加熱される。後述するように、洗浄に使用される液体は、熱風発生装置22で発生した高温の熱風との熱交換によって加熱される。洗浄装置6は、洗浄槽(図示しない)と、洗浄槽に投入されたトレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)を搬送する過程で撹拌・洗浄する搬送手段(図示しない)とを有する。
洗浄されたトレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)は、バイオマスラインM4を通じて乾燥装置8に供給される。図2に示すように、バイオマスラインM4には、ホッパJ2が配設されている。ホッパJ2の下流側には、ダブルダンパD1が配設されている。ダブルダンパD1を交互に開閉することで、洗浄装置6と乾燥装置8との間で温度や雰囲気成分に関して相互に影響を及ぼすことを防止しながら、トレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)を移動できる。乾燥装置8は、洗浄されたトレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)を加熱乾燥する。乾燥装置8は、例えば、コンベア上に載置されたトレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)に高温のガスを供給することによって乾燥させるコンベア式や、ロータリーキルン式にすることができる。後述するように、乾燥用ガスとして、熱風発生装置22(図2に図示)で発生した高温の熱風が用いられる。乾燥装置8は、間接加熱または直接加熱の何れでもよい。
乾燥されたトレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)は、バイオマスラインM5を通じてトレファクション装置10に供給される。図2に示すように、バイオマスラインM5には、ホッパJ3が配設されている。ホッパJ3の下流側には、ダブルダンパD2が配設されている。ダブルダンパD2を交互に開閉することで、乾燥装置8とトレファクション装置10との間で温度や雰囲気成分に関して相互に影響を及ぼすことを防止しながら、トレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)を移動できる。トレファクション装置10は、例えば窒素ガスのような不活性ガスを供給することにより、トレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)を無酸素雰囲気または低酸素雰囲気で間接加熱することによって炭素成分の多いトレファクション燃料20を製造する。図2に示すように、トレファクション装置10は、例えば、内側シェル部10aと、内側シェル部10aの外周に位置する外周加熱部10bとを有する外熱式ロータリーキルンである。内側シェル部10aは、図示しない回転駆動モータによって、回転する。内側シェル部10aに投入されたトレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)は、外周加熱部10bによって約200℃〜約300℃に、好ましくは約250℃〜約300℃に間接加熱される。バイオマス原料2をトレファクション装置10で間接加熱することによって、トレファクション燃料20が作製される。後述するように、外周加熱部10bは、熱風発生装置22(図2に図示)で発生した高温の熱風と熱交換される熱媒体によって加熱される。
トレファクション燃料20は、トレファクションラインM8を通じて冷却装置12に供給される。図2に示すように、トレファクションラインM8には、ダブルダンパD3が配設されている。ダブルダンパD3を交互に開閉することで、トレファクション装置10と冷却装置12との間で温度や雰囲気成分に関して相互に影響を及ぼすことを防止しながら、トレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)を移動できる。冷却装置12は、トレファクション装置10によって製造されたトレファクション燃料20を間接冷却する。図2に示すように、冷却装置12は、例えば、内側シェル部12aと、内側シェル部12aの外周に位置する外周冷却部12bとを有する。内側シェル部12aは、図示しない回転駆動モータによって、回転する。内側シェル部12aには、窒素ガスのような不活性ガスが供給される。内側シェル部12aに投入されたトレファクション燃料20は、外周冷却部12bによって間接冷却される。冷却装置12によって、高温のトレファクション燃料20が、発火したり酸化したりすることを防止できる。後述するように、外周冷却部12bの冷却に使用された液体は、洗浄装置6での洗浄用の液体として利用される。
冷却されたトレファクション燃料20は、トレファクションラインM9を通じて微粉砕装置14に供給される。微粉砕装置14は、冷却されたトレファクション燃料20を微粉砕する。トレファクション燃料20を微粉砕することによって、圧縮密度が高くなる。微粉砕されたトレファクション燃料20は、トレファクションラインM10を通じてペレット製造装置16に供給される。ペレット製造装置16は、微粉砕されたトレファクション燃料20から、ペレット状のトレファクション燃料20を成形する。トレファクション燃料20をペレット状に成形することにより、トレファクション燃料20のハンドリング性が向上する。ペレット状に成形されたトレファクション燃料20は、トレファクションラインM11を通じて空冷装置18に供給され、空冷装置18によって空冷される。空冷されたトレファクション燃料20は、トレファクションラインM12を通じて、袋詰めなどの梱包作業に供される。このようにして得られたトレファクション燃料20は、石炭の代替燃料として利用したり、石炭との混焼に利用したりすることができる。
熱風発生装置22は、高温の熱風を発生させる。高温の熱風は、例えば、燃料を燃焼空気で燃焼することによって生成された燃焼排ガスである。熱風の成分は、例えば、二酸化炭素、窒素、燃焼に使用されなかった酸素である。燃焼の初期には、バーナー24を通じて供給される燃料ガスやオイルなどが、初期の燃料として用いられる。燃焼が安定すると、例えば、破砕装置4でチップ状に破砕された燃料用チップ5b(バイオマス原料2)が、本燃焼用の燃料として用いられる。トレファクション用のバイオマス原料2と共用化することにより、燃料費を削減できる。燃料用チップ5b(バイオマス原料2)は、バイオマスラインM7を通じて熱風発生装置22に供給される。バイオマスラインM7には、ホッパJ4が配設されている。
熱風発生装置22内の底部には、撹拌部材26が設けられている。撹拌部材26は、モータMで回転駆動される支持軸25を中心にして回転する。撹拌部材26の燃焼ノズル(図示しない)は、燃焼空気導入ラインC1に接続されている。回転する撹拌部材26によって、燃料として投入された燃料用チップ5b(バイオマス原料2)が撹拌されるとともに、燃焼空気が燃焼ノズルから吐出される。これにより、燃料用チップ5b(バイオマス原料2)が流動しながら燃焼する流動層が形成されるので、燃焼反応が向上する。燃焼によって生じた灰は、底部に配設された灰排出ラインM14を通じて排出され、灰回収容器27で回収される。灰排出ラインM14には、制御ダンパD7が配設されている。
〔熱風の流れ〕
次に、熱風発生装置22で発生した熱風が、トレファクション燃料製造システム1においてどのように利用されるかの例示を、図2を参照しながら説明する。
燃焼空気は、燃焼空気導入ラインC1において、常温(例えば20℃)の空気がファンF1で誘引され、第2熱交換器32で加熱される。加熱された燃焼空気は、燃焼空気導入ラインC1を通じて熱風発生装置22内に供給され、撹拌部材26の燃焼ノズルから吐出される。熱風発生装置22は、燃料用チップ5b(バイオマス原料2)の燃焼によって、例えば、約800℃の高温の熱風(燃焼排ガス)を発生する。
熱風発生装置22で発生した約800℃の熱風は、熱風ラインH1によって第1熱交換器31に供給される。第1熱交換器31とトレファクション装置10の外周加熱部10bとは、熱媒体ラインC2および熱媒体ラインC3によって接続されている。熱媒体ラインC2および熱媒体ラインC3では、空気などの熱媒体が流れる。熱媒体ラインC2にはファンF4が設けられている。ファンF4によって、外周加熱部10bの加熱に使用された熱媒体が、第1熱交換器31の方に誘引される。第1熱交換器31での熱交換によって昇温した熱媒体(例えば約500℃)が、外周加熱部10bに供給される。第1熱交換器31では、その出口側での熱風温度が、例えば650℃になる。
第1熱交換器31を出た熱風は、熱風ラインH2によって第2熱交換器32に供給される。上述したように、第2熱交換器32に供給された熱風の熱が、燃焼空気の加熱に利用される。第2熱交換器32では、その出口側での熱風温度が、例えば約620℃になる。
第2熱交換器32を出た熱風は、熱風ラインH3および熱風ラインH4を経て第3熱交換器33に供給される。熱風ラインH3と熱風ラインH4との間での境界部には、大気取り入れ口S1が設けられている。乾燥装置8では熱風が乾燥用ガスとして利用されるが、乾燥には大流量の乾燥用ガスが必要になるので、大気取り入れ口S1を通じて、常温の大気が熱風に混入される。これにより、熱風ラインH4を流れる熱風の温度が、例えば約450℃になる。熱風ラインH4に接続される第3熱交換器33は、液体ラインW3から液体ラインW4に流れる液体と,熱風ラインH4から熱風ラインH5に流れる熱風との間で熱交換を行う。
第3熱交換器33の出口側と乾燥装置8の入口側とは、熱風ラインH5によって接続されている。熱風ラインH5を流れる熱風の温度は、例えば約415℃である。熱風ラインH5の上流側には、ファンF2が配設され、熱風ラインH5の下流側には、制御ダンパD4が配設されている。ファンF2と制御ダンパD4との間に位置する熱風ラインH5の分岐ポイントでは、熱風ラインH6が分岐している。熱風ラインH6は、熱風ラインH8に接続されている。熱風ラインH6の上流側では、制御ダンパD8が配設されている。制御ダンパD8の下流側に位置する熱風ラインH6の分岐ポイントでは、熱風ラインH7が分岐している。熱風ラインH7は、大気と連通している。制御ダンパD8を開くことによって熱風ラインH5を流れる熱風や、乾燥装置8において乾燥に利用された熱風が、大気放出される。熱風ラインH6の分岐ポイントの下流側に位置する熱風ラインH6の接続ポイントでは、熱風ラインH8が接続されている。
乾燥装置8の出口側と熱風発生装置22とは、熱風ラインH8によって接続されている。熱風ラインH8を流れる熱風の温度は、例えば約150℃である。熱風ラインH8の上流側には、ファンF3が配設され、熱風ラインH8の下流側には、制御ダンパD6が配設されている。制御ダンパD6を開いて、乾燥装置8で使用した熱風を熱風発生装置22に戻すことによって、熱風が有する熱を有効に回収できる。ファンF3と制御ダンパD6との間に位置する熱風ラインH8の分岐ポイントでは、熱風ラインH9が分岐している。熱風ラインH8の分岐ポイントは、熱風ラインH6との接続ポイントよりも下流側に位置する。熱風発生装置22で発生した高温の熱風が、熱交換および乾燥に利用される中で徐々に降温しているので、熱風が有する熱を有効に回収できる。
熱風ラインH9の下流側は、トレファクション装置10のガス入口に接続されている。熱風ラインH9には制御ダンパD5が設けられている。制御ダンパD5を開くことによって、乾燥装置8において加熱乾燥に利用された熱風の一部を、トレファクション装置10に導入することができる。トレファクション装置10に導入される熱風が、大気取り入れ口S1から導入された大気と燃焼排ガスとを含むので、トレファクション装置10における加熱雰囲気を変化させることができ、トレファクション燃料20の特性を変化させることができる。トレファクション装置10のガス出口と熱風発生装置22とは、熱風ラインH11によって接続されている。トレファクション装置10で使用された熱風が、熱風ラインH11を通じて熱風発生装置22に戻される。熱風は、トレファクション装置10で発生した可燃性ガスを含んでいるので、可燃性ガスを熱風発生装置22での燃料として利用できる。
上記構成によれば、洗浄装置6において、加熱された液体を用いた洗浄によって、バイオマス原料2におけるアルカリ金属や塩素などの腐食性元素の残留量を低減できるので、トレファクション燃料20が、ボイラーなどの熱源の耐火物や伝熱管を腐食することを防止できる。そして、熱風発生装置22で発生した熱風が、第1熱交換器31と第2熱交換器32と第3熱交換器33とによって、それぞれ、トレファクション装置10での間接加熱と燃焼空気の間接加熱と洗浄装置6での液体の間接加熱とに利用されるので、熱風が有する熱を有効利用できる。
〔液体の流れ〕
次に、液体ラインW1から供給された液体が、トレファクション燃料製造システム1においてどのように利用されるかの例示を、図2を参照しながら説明する。
液体ラインW1の上流側からは、例えば、常温(例えば約20℃)の水などの液体が、供給されて、液体ラインW1の下流側に接続された外周冷却部12bを流れる。外周冷却部12bを流れる液体は、冷却装置12の内側シェル部12aを間接冷却する。その一方で、外周冷却部12bを流れる液体の温度が上昇する。外周冷却部12bの出口側と第4熱交換器34とは、液体ラインW2によって接続されており、液体ラインW2を流れる液体の温度が、例えば約36℃になる。
第4熱交換器34は、液体ラインW5から液体ラインW6に流れる液体と,液体ラインW2から液体ラインW3に流れる液体との間で熱交換を行う。液体ラインW5を流れる液体の温度が、約70℃であり、液体ラインW6を流れる液体の温度が、約50℃である。これにより、液体ラインW3を流れる液体の温度が、約54℃に上昇する。
第4熱交換器34と第3熱交換器33とは、液体ラインW3によって接続されている。第3熱交換器33は、液体ラインW3から液体ラインW4に流れる液体と,熱風ラインH4から熱風ラインH5に流れる熱風との間で熱交換を行う。熱風ラインH4を流れる熱風の温度が、約450℃であり、熱風ラインH5を流れる熱風の温度が、約415℃である。これにより、液体ラインW4を流れる液体の温度が、例えば90℃に上昇する。液体ラインW4を流れる加熱された液体は、洗浄装置6の入口に供給され、トレファクション用チップ5a(バイオマス原料2)の洗浄に利用される。洗浄装置6の出口側と第4熱交換器34とは、液体ラインW5によって接続されている。液体ラインW5には、ポンプPが配設されている。第4熱交換器34の下流側には、液体ラインW6が接続されており、液体ラインW6を通じて使用済みの液体が排出される。当該構成によれば、液体が有する熱を有効利用できる。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
熱風発生装置22での本燃焼用の燃料として、バイオマス原料2を出発原料とした燃料用チップ5bを用いているが、燃料用チップ5b(バイオマス原料2)以外の各種燃料を用いることもできる。
この発明および実施形態をまとめると、次のようになる。
この発明の一態様に係るトレファクション燃料製造システム1は、
バイオマス原料2を液体で洗浄する洗浄装置6と、
前記バイオマス原料2を間接加熱することによって炭素成分の多いトレファクション燃料20を製造するトレファクション装置10と、
熱風を発生させる熱風発生装置22とを備え、
前記熱風発生装置22で発生した前記熱風が、前記トレファクション装置10での間接加熱と、前記洗浄装置6での前記液体の加熱とに利用されることを特徴とする。
上記構成によれば、洗浄装置6において、加熱された液体を用いた洗浄によって、バイオマス原料2におけるアルカリ金属や塩素などの腐食性元素の残留量を低減できるので、トレファクション燃料20が、ボイラーなどの熱源の耐火物や伝熱管を腐食することを防止できる。そして、熱風発生装置22で発生した熱風が、トレファクション装置10での間接加熱と洗浄装置6での液体の加熱とに利用されるので、熱風が有する熱を有効利用できる。
また、一実施形態のトレファクション燃料製造システム1では、
前記洗浄装置6によって洗浄された前記バイオマス原料2を加熱乾燥する乾燥装置8をさらに備え、前記洗浄装置6での前記液体の加熱に利用する前記熱風を、前記乾燥装置8内での前記バイオマス原料2の加熱乾燥に利用する。
上記実施形態によれば、バイオマス原料2の加熱乾燥によってバイオマス原料2の含水量を少なくして重量当たりの発熱量を高くできるとともに、熱風が有する熱を有効利用できる。
また、一実施形態のトレファクション燃料製造システム1では、
前記熱風発生装置22で発生した前記熱風が、燃料を燃焼空気で燃焼することによって生成された燃焼排ガスであり、前記トレファクション装置10の間接加熱に利用された前記熱風が、前記燃焼空気の加熱に利用される。
上記実施形態によれば、熱風発生装置22での燃焼効率を高めることができるとともに、熱風が有する熱を有効利用できる。
また、一実施形態のトレファクション燃料製造システム1では、
前記乾燥装置8において加熱乾燥に利用された前記熱風の一部が、前記トレファクション装置10内に供給される。
上記実施形態によれば、トレファクション装置10における加熱雰囲気を変化させることができ、トレファクション燃料20の特性を変化させることができる。
また、一実施形態のトレファクション燃料製造システム1では、
前記バイオマス原料2が、前記熱風発生装置22での前記燃料として利用される。
上記実施形態によれば、トレファクション用のバイオマス原料2と共用化することにより、燃料費を削減できる。
また、一実施形態のトレファクション燃料製造システム1では、
前記トレファクション装置10によって製造された前記トレファクション燃料20を液体で間接冷却する冷却装置12をさらに備え、前記冷却装置12での間接冷却に利用された前記液体が、前記洗浄装置6での前記液体として利用される。
上記実施形態によれば、冷却装置12によって、高温のトレファクション燃料20が、発火したり酸化したりすることを防止できるとともに、液体が有する熱を有効利用できる。
1…トレファクション燃料製造システム
2…バイオマス原料
4…破砕装置
5a…トレファクション用チップ
5b…燃料用チップ
6…洗浄装置
8…乾燥装置
10…トレファクション装置
10a…内側シェル部
10b…外周加熱部
12…冷却装置
12a…内側シェル部
12b…外周冷却部
14…微粉砕装置
16…ペレット製造装置
18…空冷装置
20…トレファクション燃料
22…熱風発生装置
24…バーナー
25…支持軸
26…撹拌部材
27…灰回収容器
31…第1熱交換器
32…第2熱交換器
33…第3熱交換器
34…第4熱交換器
C1…燃焼空気導入ライン
C2、C3…熱媒体ライン
D1、D2、D3…ダブルダンパ
D4、D5、D6、D7、D8…制御ダンパ
F1、F2、F3、F4…ファン
H1、H2、H3、H4、H5、H6、H7、H8、H9、H11…熱風ライン
M…モータ
M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7…バイオマスライン
M8、M9、M10、M11、M12…トレファクションライン
M14…灰排出ライン
J1、J2、J3、J4…ホッパ
P…ポンプ
S1…大気取り入れ口
W1、W2、W3、W4、W5、W6…液体ライン

Claims (5)

  1. バイオマス原料を液体で洗浄する洗浄装置と、
    前記バイオマス原料を間接加熱することによって炭素成分の多いトレファクション燃料を製造するトレファクション装置と、
    燃焼排ガスからなる熱風を発生させる熱風発生装置と
    前記洗浄装置によって洗浄された前記バイオマス原料を加熱乾燥する乾燥装置とを備え、
    前記熱風発生装置で発生した前記熱風が、前記トレファクション装置での間接加熱に利用されたあと、前記洗浄装置での前記液体の加熱に利用され、
    前記熱風の温度が、前記熱風発生装置、前記トレファクション装置および前記洗浄装置の順で低下し、
    前記洗浄装置での前記液体の加熱に利用された前記熱風が、前記乾燥装置内での前記バイオマス原料の加熱乾燥に利用されることを特徴とする、トレファクション燃料製造システム。
  2. 前記トレファクション装置の間接加熱に利用された前記熱風が、前記燃焼排ガスを生成するために燃料を燃焼するために使用される燃焼空気の加熱に利用されることを特徴とする、請求項1に記載のトレファクション燃料製造システム。
  3. 前記乾燥装置において加熱乾燥に利用された前記熱風の一部が、前記トレファクション装置内に供給されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のトレファクション燃料製造システム。
  4. 前記バイオマス原料が、前記熱風発生装置での前記燃料として利用されることを特徴とする、請求項に記載のトレファクション燃料製造システム。
  5. 前記トレファクション装置によって製造された前記トレファクション燃料を前記液体で間接冷却する冷却装置をさらに備え、前記冷却装置での間接冷却に利用された前記液体が、前記洗浄装置での前記液体として利用されることを特徴とする、請求項1から請求項のいずれか一つに記載のトレファクション燃料製造システム。
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