JP6841415B2 - アクチュエータ - Google Patents
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Description
まず、特許文献1に記載されたオイルバス式電動シリンダーは、直立外筒と、この直立内筒内に設置されモータによって回転・駆動されるねじ軸と、このねじ軸に螺合されるナットと、このナットに固定され上記直立外筒に対して出没可能に設置された直立内筒とから構成されている。上記直立内筒の下側には流通孔が形成されていて、この流通孔を介して上記直立内筒内の下側と上記直立外筒内を流通するように潤滑剤が封入されている。この潤滑材は上記直立外筒に設けられた注入孔を介して注入される。
特許文献1に記載されたオイルバス式電動シリンダーの場合は、内部に潤滑剤を供給する注入孔が設けられており、それとは別に、上記直立内筒が移動した際の上記空気室内の圧力変化を回避して上記直立内筒の円滑な移動を可能とするために大気連通孔が設けられているため、構成が複雑になってしまうという問題があった。
また、請求項2によるアクチュエータは、請求項1記載のアクチュエータにおいて、上記給油キャップの上記エア抜き部の内側には凹部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3によるアクチュエータは、請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記凹部にはフィルタが着脱可能に内装されているものであることを特徴とするものである。
また、請求項2によるアクチュエータによると、請求項1記載のアクチュエータにおいて、上記エア抜き部は上記給油キャップの内外を連通する通気部であるので、エア抜きのための構成は極めて簡単である。
また、請求項3によるアクチュエータによると、請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記通気部は常時開放されているので、動作時に確実にエア抜きを行なうことができる。
また、請求項4によるアクチュエータによると、請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記通気部は内圧が作用したときに開放されるので、エア抜き以外の場合は確実に閉じて外部からの異物の侵入防止を図ることができる。
また、請求項5によるアクチュエータによると、請求項1〜請求項4の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記給油キャップの上記エア抜き部の内側には凹部が設けられているので、給油キャップを変形させ易くなり給油孔に対する着脱が容易になる。
また、請求項6によるアクチュエータによると、請求項5記載のアクチュエータにおいて、上記凹部にはフィルタが着脱可能に内装されているものであるので、異物の侵入防止をより確実なものとすることができる。
この一実施の形態によるアクチュエータ1には、図1、図2に示すようにハウジング3がある。このハウジング3は、略円筒形のフレーム5と、フレーム5の先端側(図2中左側)に被冠されたフロントキャップ7と、上記フレーム5の後端側(図2中右側)に設置されたリアブラケット9と、このリアブラケット9の後端側(図2中右側)に設置されたモータケース11と、から構成されている。
また、上記貫通孔17の先端側(図2中左側)は縮径されていて、ここに軸受設置用凹部21が形成されている。この軸受設置用凹部21には、円筒形の滑り軸受23が設置されている。
上記貫通孔33の先端側(図2中左側)には軸受押え47が設置されている。この軸受押え47と上記リアブラケット本体25の間に上記軸受37、37の外輪39、39が固定されている。
上記ロッド連結部材本体109の前端側(図2中左側)は図2中上側が切り欠かれた略半円筒形状となっており、ここに上記ロッド固定部材111が設置されている。
また、上記中空ロッド113の先端(図2中左端)には、先端部材115が固着されていて、この先端部材115を介して図示しない取付対象物が取り付けられる。
また、上記中空ロッド113の先端側(図2中左端側)は、上記フロントキャップ7の貫通孔17を貫通して前方側(図2中左側)に突出されている。また、上記中空ロッド113は上記フロントキャップ7に設置された滑り軸受23によって摺動可能に支持されている。
また、上記栓部123の外周側には環状凸部131、131が突出・形成されている。この環状凸部131、131は、上記栓部123が上記給油孔49に圧入された際、上記給油孔49の内周面に当接され、これにより上記給油キャップ121が上記給油孔49に保持される。
まず、アクチュエータ1の動作について説明する。
駆動モータ59によってボールねじ軸79を正転又は逆転させると、ボールねじナット95及び中空ロッド113にも回転されるように力が作用する。しかし、上記ボールねじナット95と上記中空ロッド113は、ロッド連結部材107の図示しない回り止め用凸部とフレーム5の図示しないガイド溝によって上記ボールねじ軸79を中心とした回転が規制されているので、上記図示しないガイド溝に沿って前進又は後退される。
また、上記ボールねじナット95及び中空ロッド113が前進又は後退されると、給油キャップ121のスリット127から上記ハウジング3内に空気が出入りし、これにより上記フレーム5内の空気圧の変化が低減される。これにより、上記ボールねじナット95及び中空ロッド113が円滑に前進又は後退されることになる。
まず、上記給油キャップ121を取り外す。上記給油キャップ121は、上記スリット127に、例えば、マイナスドライバ等の図示しない治具を挿入し、上記給油キャップ121を上記ハウジング3の外側に向けて持ち上げることによって取り外される。
このようにして上記給油キャップ121が取り外されると、給油孔49とリアブラケット本体25の凹部51を介して、上記アクチュエータ1の外部とフレーム5の内部が連通される。
次に、上記給油孔49から図示しない給油スプレのノズルを挿入し、上記ボールねじ軸79の表面、上記ボールねじ軸79と上記ボールねじナット95との間の空間、フレーム5の図示しないガイド溝、及び、上記ボールねじナット95の図示しない回り止めと上記フレーム5の図示しないガイド溝との間の空間に図示しないグリスの供給を行う。
給油が完了したら、上記給油キャップ121の栓部123を上記給油孔49に圧入して、上記給油キャップ121を取り付ける。
まず、アクチュエータ1の給油孔49には給油キャップ121が着脱可能に取り付けられていて、上記給油キャップ121にはエア抜き部としてのスリット127を設けたので、ハウジング3に上記給油孔49とは別に通気孔を設ける必要はなく、給油のための構成と動作時のエア抜きのための構成を簡略化させることができる。
また、エア抜き部としてスリット127を形成したのみであり、構成を簡易なものとすることができる。
また、上記スリット127は、上記給油キャップ121の内外を連通する通気部であるため、エア抜きのための構成をきわめて簡単なものにすることができる。
また、上記スリット127は常時開放されており、アクチュエータ1の動作時に確実に上記ハウジング3内での圧力変化を上記スリット127を介して逃がすことができる。
また、上記給油キャップ121の内側には凹部129が設けられているので、上記給油キャップ121を変形させ易くなり上記給油孔49に対する着脱が容易になる。
また、上記凹部129には図示しないフィルタが着脱可能に内装されているので、例えば、塵埃を通過させない、水分を通過させないが空気は通過させる等の機能を有するフィルタを用いることで、異物の侵入防止をより確実なものとすることができる。
上記給油キャップに設けられるスリットの形状には、円形、長円形等、様々な場合が考えられる。
また、上記給油キャップに、スリットの代わりに、エア抜き部として、例えば、切込みを入れ、弁として機能するようにしてもよい。この場合は、上記ボールねじナット及び上記中空ロッドが進退された際のみ上記ハウジング内での圧力変化により上記弁が開放され、その他の場合は上記弁が閉じられ、確実に外部からの異物の侵入防止を図ることができる。
また、上記給油キャップにフィルタが設置されない場合も考えられる。
また、給油孔がフレーム側に設けられる場合も考えられる。また、給油はスプレ以外にも、例えば、グリスガンによって行われる場合も考えられる。
その他、図示した構成は一例であり、様々な場合が考えられる。
3 ハウジング
49 給油孔
59 駆動モータ
95 ボールねじナット
113 中空ロッド
121 給油キャップ
127 スリット(エア抜き部、通気部)
129 凹部
Claims (3)
- ハウジングと、
上記ハウジング内に内装され駆動モータにより回転・駆動されるボールねじ軸と、
上記ボールねじ軸にその回転を規制された状態で螺合されたボールねじナットと、
上記ボールねじナットに固着された中空ロッドと、
を具備し、
上記駆動モータを正・逆適宜の方向に回転させることにより上記ボールねじ軸を同方向に回転させ、それによって、上記ボールねじナット及び上記中空ロッドを上記ボールねじ軸の軸方向に進退させるアクチュエータにおいて、
上記ハウジングには給油孔が設けられているとともに該給油孔には給油キャップが着脱可能に取り付けられていて、
上記給油キャップにエア抜き部が設けられており、
上記エア抜き部は上記給油キャップに設けられ内外を連通する通気部であり、
上記通気部は内圧が作用したときに開放されるものであり、
上記通気部は切込みであることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
上記給油キャップの上記エア抜き部の内側には凹部が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項2記載のアクチュエータにおいて、
上記凹部にはフィルタが着脱可能に内装されているものであることを特徴とするアクチュエータ。
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