JP6840854B2 - 不織布製造方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、不織布製造方法及び装置に関する。
例えば数nm以上1000nm未満のナノオーダの径を有するいわゆるナノファイバにより形成されている不織布がある。ナノファイバで形成されている不織布の製造方法としては、電界紡糸法(エレクトロスピニング法、あるいはエレクトロデポジション法と呼ばれることもある)を利用した方法がある。この方法は、出液部とコレクタと電源(以下、第1電源と称する)とを有する電界紡糸装置を用いて行われ、第1電源により出液部とコレクタとの間に電圧を印加し、これにより、例えば、出液部をプラス、コレクタをマイナスに帯電させる。電圧を印加した状態で、ナノファイバの素材(以下、ナノファイバ材と称する)が溶媒に溶解した溶液を、出液部の開口から出す。出液部から出た溶液は、コレクタに誘引される間にナノファイバを形成し、このナノファイバがコレクタ上に不織布として捕集される。
特許文献1には、出液部とコレクタとの間に電界を制御する空間電界制御部を設け、これにより、ナノファイバで形成される例えば不織布等の構造体の模様及び/または形状を任意に変える技術が記載されている。空間電界制御部は、例えば電位差により、空間電界を変化させており、出液部及びコレクタに電圧を印加する前述の第1電源と異なる第2電源と、空間電界を制御する空間電界制御用電極とを備える。空間電界制御用電極は、第2電源からコントロールされた電圧を印加されることにより、コレクタに向かうナノファイバの飛翔方向などを制御する。
ところで、ナノファイバで形成された不織布を長尺に製造する要請がある。長尺に製造することにより、例えば、カットするだけで種々の寸法のシート状不織布が得られるので、用途が広がるからである。この点、特許文献2には、長尺のコレクタを長手方向に移動し、出液部の複数の開口の各々から溶液を出すことにより、不織布を長尺に製造する技術が記載されている。複数の開口は、コレクタの長手方向に並んで形成されている。この特許文献2は、複数の開口の並び方向に延びた電極を備え、この電極により、開口とコレクタとを仮想的に結んだ直線の長さである出液部とコレクタとの距離に対して、出液部から出た溶液の飛翔経路を長くしている。これにより、溶液からの溶媒の揮発量を高めている。
特開2009−024292号公報 特開2011−208340号公報
しかしながら、特許文献2に記載される技術によると、ナノファイバとしては均一であっても、ナノファイバのコレクタにおける捕集領域の制御と、捕集領域内における捕集量の均一化とが難しい。そのため、得られる長尺の不織布の厚みは、幅方向における側部が中央部に比べて薄くなりやすい。また、特許文献2に記載される技術は、出液部の複数の開口がコレクタの長手方向に並んでいるから、得られる不織布の幅に限界がある。この点、不織布をより幅広に製造するために、特許文献2において複数の開口をコレクタの幅方向において並べて形成することが考えられる。しかし、このように複数の開口をコレクタの幅方向において並べて形成した場合であっても、同様に、幅方向での側部が中央部よりも薄くなってしまう。このように側部が中央部よりも薄い場合には、コレクタから不織布を剥がす場合において、側部がコレクタ上での剥げ残りとして残ってしまう。
この点、特許文献1に記載される技術は、空間電界を制御することにより、コレクタに向かうナノファイバの飛翔方向を制御しており、上記捕集領域の制御には一定の効果がある。しかし、空間電界を制御する第2電源は高電圧を印加できるものでなくてはならず、製造装置が大型になってしまう。
そこで本発明は、長尺の不織布の側部が薄くなることを抑制し、製造装置の大型化を抑える不織布製造方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の不織布製造方法は、出液工程と、捕集工程とを有し、コレクタと複数のノズルとの間に電圧を印加した状態で、複数のノズルの各々からコレクタに向けて、ナノファイバ材が溶媒に溶解している溶液を出すことにより、ナノファイバで形成された不織布を製造する。出液工程は、長手方向に移動する長尺のコレクタの幅方向に並んだ複数のノズルの各々の先端から、上記溶液を出す。捕集工程は、ノズルから出た溶液をコレクタに不織布として捕集する。延設部材により、コレクタに向かう溶液の上記幅方向における端縁をコレクタの幅方向における内側に寄せる。延設部材は、複数のノズルのうち上記幅方向における最も外側の最外ノズルよりも外側に、最外ノズルの先端と離れた状態で設けられ、コレクタに向かって延設されている。延設部材は、複数のノズルと同極性に帯電している。ノズルと延設部材とを電気的に接続することにより、または、電圧を印加する電源にノズルと延設部材とを並列接続することにより、延設部材を複数のノズルと同極性に帯電させる。コレクタの幅方向における延設部材の内側の表面は、最外ノズルからコレクタに向かうに従い、コレクタの幅方向における中央寄りとされている。
延設部材と最外ノズルの先端との距離は5mm以上であることが好ましい。延設部材は、アクリル樹脂またはフッ素樹脂で形成されていることが好ましい。ナノファイバ材は、セルローストリアセテートと、セルロースジアセテートと、セルロースプロピオネートと、セルロースブチレートと、セルロースアセテートプロピオネートと、ニトロセルロースと、エチルセルロースと、カルボキシメチルエチルセルロースとの少なくともいずれかひとつであることが好ましい。
本発明の不織布製造方法は、出液工程と、捕集工程とを有し、コレクタと複数のノズルとの間に電圧を印加した状態で、複数のノズルの各々からコレクタに向けて、ナノファイバ材が溶媒に溶解している溶液を出すことにより、ナノファイバで形成された不織布を製造する。出液工程は、長手方向に移動する長尺のコレクタの幅方向に並んだ複数のノズルの各々の先端から、上記溶液を出す。捕集工程は、ノズルから出た溶液をコレクタに不織布として捕集する。延設部材により、コレクタに向かう溶液の上記幅方向における端縁をコレクタの幅方向における内側に寄せる。延設部材は、複数のノズルのうち上記幅方向における最も外側の最外ノズルよりも外側に、最外ノズルの先端と離れた状態で設けられ、コレクタに向かって延設されている。延設部材は、複数のノズルと同極性に帯電している。ノズルと延設部材とを電気的に接続することにより、または、電圧を印加する電源にノズルと延設部材とを並列接続することにより、延設部材を複数のノズルと同極性に帯電させ、延設部材は、アクリル樹脂またはフッ素樹脂で形成されている。
延設部材と最外ノズルの先端との距離は5mm以上であることが好ましい。ナノファイバ材は、セルローストリアセテートと、セルロースジアセテートと、セルロースプロピオネートと、セルロースブチレートと、セルロースアセテートプロピオネートと、ニトロセルロースと、エチルセルロースと、カルボキシメチルエチルセルロースとの少なくともいずれかひとつであることが好ましい。
本発明の不織布製造装置は、長尺のコレクタと、複数のノズルと、電源と、延設部材とを備え、コレクタと複数のノズルとの間に電圧を印加した状態で、複数のノズルの各々の先端からコレクタに向けて、ナノファイバ材が溶媒に溶解している溶液を出すことにより、ナノファイバで形成された不織布を製造する。コレクタは、長手方向に移動する。複数のノズルは、コレクタの幅方向に並んでいる。電源は、ノズルとコレクタとの間に電圧を印加する。延設部材は、複数のノズルのうち幅方向における最も外側の最外ノズルよりも外側に、最外ノズルと離れた状態で設けられ、コレクタに向かって延設されている。延設部材は、複数のノズルと同極性に帯電している。延設部材は、ノズルと電気的に接続されることにより、または、電源にノズルと並列接続されることにより、複数のノズルと同極性に帯電する。コレクタの幅方向における延設部材の内側の表面は、最外ノズルからコレクタに向かうに従い、コレクタの幅方向における中央寄りとされている。
本発明によれば、製造装置の大型化を抑え、側部が薄くなることが抑制された長尺の不織布を製造することができる。
不織布製造設備の概略図である。 不織布製造装置の概略図である。 不織布製造設備の概略図である。 不織布製造装置の概略図である。
図1は、本発明の実施形態の一例である不織布製造装置10の概略図である。不織布製造装置10は、不織布11を製造するためのものである。不織布11は、例えば、ワイピングクロス、フィルタ、あるいは傷口などにあてる医療用不織布(ドレープと呼ばれる)などとして利用可能である。
不織布11はナノファイバ12で形成されており、ナノファイバ12は電界紡糸法により形成される。ナノファイバ12は、径が50nm以上2000nm以下の範囲内であり、本実施形態では概ね400nmである。
不織布製造装置10は、溶液準備部21と、配管22により接続している。溶液準備部21は、ナノファイバ12を形成する溶液23を準備するためのものである。溶液準備部21は、ナノファイバ12を構成するナノファイバ材25を、ナノファイバ材の溶媒26に溶解することにより、溶液23を調製(準備)する。溶液準備部21により準備された溶液23は、配管22を通して不織布製造装置10に案内される。不織布製造装置10への溶液23の供給は、配管22に設けられたポンプ27により行われる。
不織布製造装置10は、電界紡糸法によりナノファイバを形成し、このナノファイバにより不織布を製造する。不織布製造装置10は溶液23を出す出液部30を備える。出液部30は、後述のように5個のノズル31a〜31e(図2参照)を有し、図1においてはノズル31aの1個のみを図示している。以降の説明において、ノズル31a〜31eを区別しない場合には、ノズル31と記載する。前述の溶液準備部21は、不織布製造装置10のノズル31の一端(以下、基端と称する)31Pに接続しており、これにより、溶液23はノズル31に供給される。ノズル31の他端(以下、先端と称する)31Dには、溶液23を出す開口(図示無し)が形成されており、この開口から溶液23が出る。
不織布製造装置10は、さらに、捕集部32と、電源33と、延設部材71とを備える。捕集部32は、帯電ベルト37と、回転部38と、供給部41と、巻取部42とを有する。電源33は出液部30のノズル31と捕集部32の帯電ベルト37とに電圧を印加し、これにより、ノズル31を第1の極性に帯電させ、帯電ベルト37を第1の極性と逆極性の第2の極性に帯電させる。溶液23は、帯電したノズル31内を通過することにより第1の極性に帯電し、帯電した状態でノズル31から出る(出液工程)。
帯電ベルト37はノズル31から出た溶液23を誘引し、形成したナノファイバ12を不織布11として捕集するためのものである。この例では、帯電ベルト37は、供給部41から供給される長尺の捕集材43上にナノファイバ12を捕集しており、したがって捕集材43が帯電ベルト37と協働して、コレクタとして機能する。帯電ベルト37は、金属製の帯状物で環状に形成された無端ベルトとされている。帯電ベルト37は、電源33によって電圧が印加されることにより帯電する素材から形成されていればよく、例えばステンレス製とされる。捕集材43は、本実施形態では帯状のアルミニウムシートとしているが、帯電ベルト37を介して第2の極性に帯電し、帯電ベルト37による溶液23の誘引を妨げないものであれば、素材は限定されない。
本実施形態ではノズル31をプラス(+)に帯電させ、帯電ベルト37をマイナス(−)に帯電させているが、ノズル31と帯電ベルト37との極性は逆であってもよい。これらの帯電により、ノズル31の先端31Dには溶液23からなる略円錐状のテイラーコーン(図示無し)が形成され、溶液23はこのテイラーコーンから紡糸ジェットとして帯電ベルト37に向かい、ナノファイバ12となる。ナノファイバ12は、捕集材43上で不織布を形成する。
ノズル31と捕集材43との距離L1は、ナノファイバ材25と溶媒26との種類と、溶液23における溶媒26の質量割合等によって適切な値が異なるが、100mm以上300mm以下の範囲内が好ましく、本実施形態では150mmとしている。
回転部38は、一対のローラ46,47と、モータ48などから構成されている。帯電ベルト37は、一対のローラ46,47に水平に掛け渡されている。一方のローラ46の軸には紡糸室51の外に配されたモータ48が接続されており、ローラ46を所定速度で回転させる。この回転により帯電ベルト37はローラ46とローラ47との間で循環するように、長手方向に移動する。本実施形態においては、帯電ベルト37の移動速度は、10cm/時としているが、これに限定されない。
供給部41は送出軸41aを有する。送出軸41aには捕集材ロール52がセットされる。捕集材ロール52は捕集材43が巻芯53に巻き取られた構成となっている。巻取部42は巻取軸56を有する。巻取軸56はモータ(図示無し)により回転され、これにより、捕集材43が長手方向に移動し、巻取軸56にセットされる巻芯57に、不織布11が形成された状態の捕集材43が巻き取られる。移動する捕集材43に向けて、ノズル31から連続的に溶液23を出すことにより、捕集材43上にナノファイバ12が捕集され、不織布11が連続的に製造される(捕集工程)。連続的に製造されることにより得られた長尺の不織布11は、捕集材43から剥ぎ取られ、用途に応じたサイズ及び形状にカットされ、使用に供される。
この例では、巻取軸56の回転とローラ46の回転との速度を等しくしており、巻取軸56の回転により捕集材43を移動させているが、捕集材43は、帯電ベルト37上に載せ、帯電ベルト37の移動によって移動させてもよい。
捕集材43を使用せずに、帯電ベルト37上に直接ナノファイバ12を捕集してもよい。この場合には、帯電ベルト37がコレクタとして機能する。ただし、帯電ベルト37を形成する素材または帯電ベルト37の表面状態等によっては不織布11が貼り付いてしまい、剥がしにくい場合がある。このため、本実施形態のように、不織布11が貼り付きにくい捕集材43を帯電ベルト37上に案内し、この捕集材43上にナノファイバ12を捕集することが好ましい。
出液部30は、ノズル31と、導通部材61と、容器62とを備える。ノズル31は、容器62内に、先端31Dを上向きにした姿勢で設けられている。すなわち、ノズル31は、溶液23が出る先端31Dを、ノズル31の上方に配した帯電ベルト37へ向けた状態とされている。
容器62は、ナノファイバ材25を溶解する溶剤63を収容する。この溶剤63は液体である。溶剤63が気化することにより、先端31Dは、溶剤63を気体の状態で含む雰囲気下に配される。この気体状態の溶剤を、以下、溶剤ガス66と称する。なお本例では、容器62の底部にノズル31が貫通した状態で取り付けられているが、容器62にノズル31を取り付ける手法についてはこれに限られない。例えば、容器62の底部を貫通するチューブ(図示無し)にノズル31の基端31Pを接続させることにより、チューブを介して容器62にノズル31を取り付けても良い。なお、溶剤63は、ナノファイバ材25が溶けるものであれば良い。溶剤63としては、例えば、溶媒26と同じものが挙げられる。
ノズル31の先端31Dが上向きであることにより、溶液23が先端31Dで固まりとなった場合であっても、この固まりが帯電ベルト37上に集積したナノファイバ12に落下することがない。また、先端31Dが溶剤63を含む雰囲気下に配されていることにより、先端31Dに上記固まりが付着することが抑制され、先端31Dの詰まりが防止される。これらの結果、得率良く、かつ、効率良くナノファイバ12が製造される。
容器62には、ポンプ27から送られる溶剤63を案内する配管22が接続している。容器62には溶剤63の液面63sのレベルを検出する液面レベルセンサ67が設けられており、液面レベルセンサ67の検出信号に基づき溶剤63の容器62への注入量が制御され、液面63sの高さが調節される。液面63sの高さは、容器62に配されたノズル31の先端31Dの高さよりも低くされる。すなわち、ノズル31は、容器62内に、先端31Dを液面63sから出した状態で設けられている。これにより、溶剤ガス66により、先端31Dが溶剤63を含む雰囲気下におかれ、先端31Dの詰まりがより確実に防止される。
先端31Dの液面63sからの距離は、2mm以上15mm以下の範囲内であることが好ましく、実施形態では5mmとしている。2mm以上であることにより2mm未満である場合に比べて、液体の溶剤63がノズル31の先端31Dにせり上がることがないためより安定に紡糸され、5mm以下であることにより15mmより大きい場合に比べて、溶剤ガス濃度が高い雰囲気で溶液23がノズル31から出るから、より安定に紡糸される。
また、容器62には溶剤63の温度を検出する温度センサ68が設けられており、この温度センサ68の検出信号に基づき、温度調節部(図示無し)により溶剤63の温度が調節される。溶剤63の温度は、溶剤63の沸点より5℃以上低い、すなわち、溶剤63の沸点より少なくとも5℃低いことが好ましく、本実施形態では、5℃低くしている。なお、容器62及び溶剤63は必ずしも用いなくてよい。
導通部材61は、容器62の下方に配されている。導通部材61は、容器62の下方に突出したノズル31の基端31P側において電気的に接続している。電源33は、導通部材61と接続しており、導通部材61を介してノズル31に電圧を印加する。なお、ノズル31への電圧の印加の手法はこれに限られない。例えばノズル31に電源33を接続することによりノズル31に電圧を印加してもよい。印加する電圧は、2kV以上40kV以下が好ましく、ナノファイバ12を細く形成する観点では電圧はこの範囲内でなるべく高いほうが好ましい。本実施形態では、印加する電圧は30kVとしている。
この例では、先端31Dを上向きにした姿勢でノズル31を設け、ノズル31の上方に帯電ベルト37を配しているが、ノズル31の姿勢と、ノズル31と帯電ベルト37との位置関係とは、この態様に限られない。例えば、先端31Dを下向きにした姿勢でノズル31を設け、ノズル31の下方に帯電ベルト37を配してもよく、この場合には、容器62及び溶剤63は用いない。
出液部30と帯電ベルト37上の捕集材43の搬送路との間には、ノズル31側から捕集材43及び帯電ベルト37に向かって延設された延設部材71が設けられている。延設部材71は、帯電ベルト37及び捕集材43の長手方向に沿って配された板状の部材である。延設部材71は、帯電ベルト37のノズル31側のベルト面、及び、帯電ベルト37上の捕集材43に対して、起立した姿勢で設けられている。延設部材71は、電源33に、ノズル31と並列接続されている。延設部材71の詳細については、別の図面を用いて後述する。
前述の紡糸室51は、例えば、出液部30と捕集部32の一部と、延設部材71などを収容している。紡糸室51内において、下部にノズル31と容器62とが配され、上部に捕集部32が配されている。紡糸室51は、密閉可能に構成されることにより溶媒ガスなどが外部に洩れることを防止している。溶媒ガスは、溶液23の溶媒26が気化したものである。
図2に示すように、ノズル31a〜31eは、帯電ベルト37の幅方向において、互いに間隔をもって離れた状態に並んでいる。なお、捕集材43の幅方向と帯電ベルト37の幅方向とは一致しているから、以降の説明においてこれらをまとめて単に「幅方向」と称する。なお、「幅方向に並んでいる」とは、幅方向の成分をもって配されている場合には帯電ベルト37及び捕集材43の長手方向において多少ずれた位置に配されていてもよい。本実施形態では、ノズル31a〜31eのすべてが長手方向において50mmの範囲に位置している場合には幅方向に並んだ態様として許容している。幅方向に順に並ぶノズル31a〜31eのうち、幅方向において最も外側に配されるノズルを最外ノズルと称する。この例の最外ノズルはノズル31aとノズル31eとである。
この例では、ノズル31の数を5個としているが、ノズル31の数は5個に限定されず、2個以上であればよい。また、この例では、複数のノズル31を幅方向に並べることにより、溶液23を出す開口を幅方向に配しているが、複数の開口を幅方向に並んだ態様で形成した一体型の出液部材を複数のノズル31の代わりに用いてもよい。
先端31Dの開口同士の距離をL2とするとき、距離L2が1mm以上であることにより1mm未満である場合と比べてノズル31間での放電が抑制されることでより安定に紡糸され、距離L2が20mm以下であることにより20mmより大きい場合と比べて、装置をより小型化できる。距離L2は、3mm以上10mm以下の範囲内であることがより好ましく、本実施形態では5mmとしている。なお、開口同士の距離L2は、隣り合う開口の中心間距離である。
液面63sに対するノズル31の角度θについて説明する。ここで、ノズル31の長手方向を水平とするときのθを0°とし、垂直上向きとするときのθを90°とする。ノズル31は上向きであるから、0°<θ≦90°である。この角度θが90°に近いほど、ノズル31から出る溶液23を帯電ベルト37へ移動させるために必要な電圧が小さくなる。ノズル31に印加する電圧が小さいほど、先端31Dにおける溶媒26の気化が抑制され、ノズル31の詰まりがより抑制される。このため、角度θは、45°以上90°以下の範囲内であることが好ましく、本実施形態では角度θを90°としている。
複数のノズル31a〜31eの先端31Dは、同じ向きであることがより好ましい。これにより、目付け量がより均一、つまり厚みがより均一な不織布11が得られる。目付け量とは、不織布の単位面積当たりの質量である。
延設部材71は、最外ノズルから出た溶液が形成するナノファイバ12が、捕集材43に捕集される位置を、幅方向における内側に寄せるためのものである。延設部材71は、前述のように、電源33に、ノズル31と並列接続されているから、幅方向内側の表面71sがノズル31aと同極性の第1の極性に帯電している。本実施形態では、ノズル31をプラス(+)に帯電させているから、延設部材71の極性もプラス(+)である。ノズルをマイナス(−)に帯電させている場合には、延設部材71の極性はマイナス(−)になる。延設部材71は前述のように板状に形成されているが、板状に限られず、例えばブロック状に形成されていてもよい。ブロック状に形成されている場合においても、幅方向内側の表面71sがノズル31aと同極性に帯電していればよい。一方の延設部材71は、一対の最外ノズルのうちの一方であるノズル31aよりも幅方向外側に配され、ノズル31aと間隔をもって離れた状態で設けられている。一対の最外ノズルのうちの他方であるノズル31e側にも、同様に、延設部材71が設けられており、この延設部材71も同様に、電源33に、ノズル31と並列接続されているから、ノズル31eと同極性の第1の極性に幅方向内側の表面71sが帯電している。
延設部材71は、ノズル31a及びノズル31eの各先端31Dと離れた状態で設けられているから、ノズル31a及びノズル31eから延設部材71への電荷の移動が防がれる。そのため、帯電した延設部材71の表面71sと、ノズル31との極性が維持され、ノズル31a及びノズル31eから溶液23が安定して出る。延設部材71は、表面71sがノズル31a及びノズル31eと同極性に帯電しているから、ノズル31aとノズル31eとのそれぞれの先端31Dの開口から出た溶液23とも同極性となっており、そのため、ノズル31a及びノズル31eから捕集材43へそれぞれ向かう溶液23は、表面71sと電気的に反発するから幅方向内側に寄せられる。その結果、形成されたナノファイバ12は、捕集材43に捕集される位置が、延設部材71を設けない場合に比べて、幅方向内側に寄せられる。したがって、不織布11のうち、主にノズル31a及びノズル31eから出た溶液23で形成される両側部は、厚みが薄くなることが抑制され、後工程において捕集材43から剥ぎ取る際に剥ぎ残りが抑えられる。
延設部材71は、絶縁材料で形成されていてもよいし、あるいは、導電材料で形成されていてもよい。本実施形態では、体積抵抗率が107Ω・cm以上である材料を絶縁材料とみなし、体積抵抗率が104Ω・cm以下である材料を導電材料とみなしている。体積抵抗率は、本実施形態では、日本工業規格JIS K6911の二重リング電極法で測定することにより求めている。
延設部材71は、絶縁材料で形成されている場合の絶縁材料としては、例えば、アクリル樹脂またはフッ素樹脂がノズル31と同極性に確実に帯電する観点で好ましい。なお、絶縁材料は溶媒26に対する耐性を有している素材から選定することが好ましい。
本実施形態においては、ノズル31と共通の電源を用いるから、装置の大型化が抑えられる。また、延設部材71は、複数のノズル31a〜31eのうちノズル31aとノズル31eから出た溶液23のみを幅方向内側に寄せるだけの帯電量をもてばよいから、電源33と異なる他の電源を使用する必要はなく、ノズル31との並列接続での電圧印加で足りる。
ノズル31aまたはノズル31eの先端31Dと延設部材71との距離L3は、少なくとも5mm、すなわち5mm以上であることが好ましく、5mm以上50m以下の範囲内であることがより好ましく、10mm以上40mm以下の範囲内であることがさらに好ましく、15mm以上30mm以下の範囲内であることが特に好ましい。
延設部材71は、ノズル31側から帯電ベルト37及び捕集材43に向かって延びていればよい。すなわち、延びている方向が図2における鉛直方向の成分をもっていればよい。例えば、延設部材71は図2における鉛直方向に延びていてもよいし、図2に示す本例のように、鉛直方向に対して交差する方向に延びていてもよい。この例では表面71sが、ノズル31a及びノズル31eの先端31Dから帯電ベルト37及び捕集材43に向かうに従い、幅方向における中央寄りとなる状態に、延設部材71を設けている。すなわち、一対の延設部材71は、帯電ベルト37及び捕集材43に向かうほど、互いの距離が漸減している。これにより、ナノファイバ12の捕集材43に捕集される位置が、より確実に、幅方向内側に寄せられる。
延設部材71は、移動する帯電ベルト37及び捕集材43に接することがない程度に、できるだけ近い位置にまで延びていることが好ましい。すなわち、延設部材71と捕集材43との距離L4は、移動する捕集材43に接することがない程度に、できるだけ小さく設定することが好ましい。なお、延設部材71は、ノズル31a及びノズル31eからの溶液により形成されるナノファイバ12が捕集される位置を、幅方向内側に寄せるためのものであるから、表面71sの捕集材43側の端部が捕集材43の側縁よりも幅方向内側に位置する状態に配されることが好ましい。
ナノファイバ材25はポリマーであり、セルロースアシレートと、ニトロセルロースと、エチルセルロースと、カルボキシメチルエチルセルロースとのうちいずれかひとつであることが好ましい。セルロースアシレートとしては、セルローストリアセテートと、セルロースジアセテートと、セルロースプロピオネートと、セルロースブチレートと、セルロースアセテートプロピオネートとがより好ましい。
溶媒26としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルアセテート、エチルアセテート、プロピルアセテート、ブチルアセテート、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1−メトキシ−2−プロパノールなどが挙げられる。これらは、ナノファイバ材25の種類に応じて単独で使用しても混合して使用してもよい。これらの中ではジクロロメタン(沸点は40℃)がより好ましく、本実施形態では溶媒26としてジクロロメタンを用いている。
図3に示す不織布製造装置80は、不織布製造装置10の延設部材71の代わりに延設部材81を備えている。電源33は、ローラ47と導通部材61とにのみ接続している。この例も前述の例と同様に、導通部材61をプラス(+)、ローラ47をマイナス(−)に帯電する状態に電圧を印加しており、これにより、ノズル31の極性はプラス(+)、帯電ベルト37及び捕集材43の極性はマイナス(−)としている。ただし、導通部材61をマイナス(−)、ローラ47をプラス(+)に帯電する状態に電圧を印加してもよい。図4に示すように、一対の延設部材81は、それぞれL字状に折れ曲がった板状に形成されており、ノズル31a側及びノズル31e側の一端が導通部材61に接した状態に配されている。これにより、延設部材81は、ノズル31a及びノズル31eと電気的に接続しており、そのため、延設部材81は、幅方向における内側の表面81sがノズル31a及びノズル31eと同極性に帯電している。なお、延設部材は、ノズル31a及びノズル31eと同極性に帯電するために、ノズル31a及びノズル31eと電気的に接続されていればよいから、本例のようなL字状に限定されない。例えば、平坦な板状である延設部材71を用い、この延設部材71を導線などの導電部材によって導通部材61に接続する態様でも、ノズル31a及びノズル31eと電気的に接続されるからよい。
延設部材81も延設部材71と同様に、帯電ベルト37及び捕集材43に向かって延びており、ノズル31a及びノズル31eの先端31Dと離れた状態で配されている。そのため、ノズル31a及びノズル31eからの溶液により形成されるナノファイバ12は、幅方向内側に寄せられ、捕集材43に捕集される。また、延設部材81も延設部材71と同様に、表面81sが、ノズル31a及びノズル31eの先端31Dから帯電ベルト37及び捕集材43に向かうに従い、幅方向における中央寄りとなる状態に、設けられている。これにより、ナノファイバ12の捕集材43に捕集される位置が、より確実に、幅方向内側に寄せられる。
[実施例1]〜[実施例10]
不織布製造装置80を用いて長尺の不織布11を製造し、実施例1〜10とした。実施例1〜10は、表1に示すように、延設部材81の素材、及び/または、延設部材81とノズル31a及びノズル31eの先端31Dとの距離L3が互いに異なる。ナノファイバ材25は、セルローストリアセテートであった。溶媒26として、ジクロロメタンを用いた。
延設部材81の素材として、絶縁材料としてのアクリル樹脂を用いた場合には、表1の「素材」欄に「アクリル」と記載し、導電材料としてのSUS(ステンレス鋼)を用いた場合には「SUS」と記載する。ノズル31は前述のようにプラス(+)に帯電させたので、延設部材81の表面81sの極性もプラス(+)となっている。表1の「極性」欄は、延設部材81の表面81sの極性を示す。
各実施例において、ナノファイバ12に紡糸する紡糸安定性と、得られた不織布11における側部の厚みとを以下の評価方法および基準で評価した。各評価結果は表1に示す。
(1)紡糸安定性
最外ノズルであるノズル31aとノズル31eからの紡糸の状態を目視で確認し、以下の基準で評価した。AとBとは不織布11をより長尺に製造できるものとして合格レベルであり、Cは不合格である。
A;連続して紡糸できた時間が5分以上であった
B;連続して紡糸できた時間が1分以上5分未満であった
C;連続して紡糸できた時間が1分未満であった
(2)側部の厚み
最外ノズルであるノズル31aの開口から捕集材43に垂線を下し、捕集材43におけるその垂線から側縁側に向かって10mmの位置までの領域について、不織布11の目付量Xを求めた。この目付量Xは、1cm×1cmのサンプル重量を電子天秤で測定することにより求めた。また、ノズル31a、31eの各開口から捕集材43に垂線を下ろし、捕集材43におけるその垂線間に囲まれる領域における5箇所のそれぞれにおいて、1cm×1cmの大きさにサンプリングすることにより5つのサンプルを得た。これらの各サンプルの重量を電子天秤で測定し、目付量の平均値Yを求めた。そして、(X/Y)×100で算出した目付量割合(単位は%)を求め、この目付量割合を側部の厚みとして評価した。AとBは合格であり、Cは不合格である。
A;目付量割合が90%以上であった
B;目付量割合が80%以上90%未満であった
C;目付量割合が80%未満であった
Figure 0006840854
[比較例1]〜[比較例3]
不織布製造装置80から延設部材81を取り外すことにより延設部材81を使用せずに、不織布を製造し、この場合を比較例1とした。比較例1のその他の条件は実施例と同じである。比較例1で用いた不織布製造装置は延設部材81が無いから、表1の「延設部材」欄の「素材」と「極性」と「距離L3」との各欄はいずれも空欄としている。また、不織布製造装置80の延設部材81を延設部材70に置きかえ、比較例2,3とした。比較例2,3での延設部材70は、電源33に対してノズル31と並列接続にはせず、ノズル31a及びノズル31eの先端31Dに接触させることによりノズル31a及びノズル31eと同極性のプラス(+)に帯電させた。延設部材71と先端31Dとを接触させたから、距離L3は表1に示すように0(ゼロ)mmである。
各比較例において、実施例と同じ方法及び基準で、紡糸安定性と側部の厚みとを評価した。各評価結果は表1に示す。なお、比較例2,3は、ノズル31a,31eから溶液23が出なかった。
10,80 不織布製造装置
11 不織布
12 ナノファイバ
21 溶液準備部
22 配管
23 溶液
25 ナノファイバ材
26 溶媒
27 ポンプ
30 出液部
31a〜31e ノズル
31D 先端
31P 基端
32 捕集部
33 電源
37 帯電ベルト
38 回転部
41 供給部
41a 送出軸
42 巻取部
43 捕集材
46,47 ローラ
48 モータ
51 紡糸室
52 捕集材ロール
53 巻芯
56 巻取軸
57 巻芯
61 導通部材
62 容器
63 溶剤
66 溶剤ガス
67 液面レベルセンサ
68 温度センサ
71,81 延設部材
71s.81s 幅方向における内側の表面
L1 ノズルと捕集材との距離
L2 開口同士の距離
L3 最外ノズルの先端と延設部材との距離
L4 延設部材と捕集材との距離
θ ノズルの角度

Claims (8)

  1. コレクタと複数のノズルとの間に電圧を印加した状態で、前記複数のノズルの各々から前記コレクタに向けて、ナノファイバ材が溶媒に溶解している溶液を出すことにより、ナノファイバで形成された不織布を製造する不織布製造方法において、
    長手方向に移動する長尺の前記コレクタの幅方向に並んだ前記複数のノズルの各々の先端から、前記溶液を出す出液工程と、
    前記ノズルから出た前記溶液を前記コレクタに前記不織布として捕集する捕集工程と
    を有し、
    前記複数のノズルのうち前記幅方向における最も外側の最外ノズルよりも外側に、前記最外ノズルの前記先端と離れた状態で設けられ、前記コレクタに向かって延設されており、前記複数のノズルと同極性に帯電している延設部材により、前記コレクタに向かう前記溶液の前記幅方向における端縁を前記コレクタの幅方向における内側に寄せ、
    前記ノズルと前記延設部材とを電気的に接続することにより、または、前記電圧を印加する電源に前記ノズルと前記延設部材とを並列接続することにより、前記延設部材を前記複数のノズルと同極性に帯電させ
    前記コレクタの前記幅方向における前記延設部材の内側の表面は、前記最外ノズルから前記コレクタに向かうに従い、前記コレクタの前記幅方向における中央寄りとされている不織布製造方法。
  2. 前記延設部材と前記最外ノズルの先端との距離は5mm以上である請求項1に記載の不織布製造方法。
  3. 前記延設部材は、アクリル樹脂またはフッ素樹脂で形成されている請求項1または2に記載の不織布製造方法。
  4. 前記ナノファイバ材は、セルローストリアセテートと、セルロースジアセテートと、セルロースプロピオネートと、セルロースブチレートと、セルロースアセテートプロピオネートと、ニトロセルロースと、エチルセルロースと、カルボキシメチルエチルセルロースとの少なくともいずれかひとつである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の不織布製造方法。
  5. コレクタと複数のノズルとの間に電圧を印加した状態で、前記複数のノズルの各々から前記コレクタに向けて、ナノファイバ材が溶媒に溶解している溶液を出すことにより、ナノファイバで形成された不織布を製造する不織布製造方法において、
    長手方向に移動する長尺の前記コレクタの幅方向に並んだ前記複数のノズルの各々の先端から、前記溶液を出す出液工程と、
    前記ノズルから出た前記溶液を前記コレクタに前記不織布として捕集する捕集工程と
    を有し、
    前記複数のノズルのうち前記幅方向における最も外側の最外ノズルよりも外側に、前記最外ノズルの前記先端と離れた状態で設けられ、前記コレクタに向かって延設されており、前記複数のノズルと同極性に帯電している延設部材により、前記コレクタに向かう前記溶液の前記幅方向における端縁を前記コレクタの幅方向における内側に寄せ、
    前記ノズルと前記延設部材とを電気的に接続することにより、または、前記電圧を印加する電源に前記ノズルと前記延設部材とを並列接続することにより、前記延設部材を前記複数のノズルと同極性に帯電させ
    前記延設部材は、アクリル樹脂またはフッ素樹脂で形成されている不織布製造方法。
  6. 前記延設部材と前記最外ノズルの先端との距離は5mm以上である請求項5に記載の不織布製造方法。
  7. 前記ナノファイバ材は、セルローストリアセテートと、セルロースジアセテートと、セルロースプロピオネートと、セルロースブチレートと、セルロースアセテートプロピオネートと、ニトロセルロースと、エチルセルロースと、カルボキシメチルエチルセルロースとの少なくともいずれかひとつである請求項5または6に記載の不織布製造方法。
  8. コレクタと複数のノズルとの間に電圧を印加した状態で、前記複数のノズルの各々の先端から前記コレクタに向けて、ナノファイバ材が溶媒に溶解している溶液を出すことにより、ナノファイバで形成された不織布を製造する不織布製造装置において、
    長手方向に移動する長尺の前記コレクタと、
    前記コレクタの幅方向に並んだ前記複数のノズルと、
    前記ノズルと前記コレクタとの間に前記電圧を印加する電源と、
    前記複数のノズルのうち前記幅方向における最も外側の最外ノズルよりも外側に、前記最外ノズルと離れた状態で設けられ、前記コレクタに向かって延設されており、前記複数のノズルと同極性に帯電している延設部材と、
    を備え、
    前記延設部材は、前記ノズルと電気的に接続されることにより、または、前記電源に前記ノズルと並列接続されることにより、前記複数のノズルと同極性に帯電し、
    前記コレクタの前記幅方向における前記延設部材の内側の表面は、前記最外ノズルから前記コレクタに向かうに従い、前記コレクタの前記幅方向における中央寄りとされている不織布製造装置。
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