JP6839995B2 - ロータリーキルン - Google Patents

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Description

本発明は、間接加熱方式のロータリーキルンに関する。
従来から、セメントの焼成炉や廃棄物の焼却炉等として用いられるロータリーキルンが知られている。特許文献1及び特許文献2では、ロータリーキルンの一例が示されている。
特許文献1に記載されたロータリーキルンは、横置き筒状を呈する外筒と、外筒内に同心に配置され外筒に対して回転する内筒とを備えている。外筒と内筒との間には熱風が供給されており、被処理物が内筒内を炉長方向に移動するうちに、被処理物が熱分解ガスと熱分解残渣とに熱分解される。
特許文献2に記載されたロータリーキルンは、一体的に回転する内筒及び外筒を備えている。このロータリーキルンでは、内筒の内部が炉長方向に延びる仕切り板によって扇形の複数の熱分解室に分けられている。そして、内筒と外筒の間、及び、仕切り板同士の間に熱風が通され、被処理物が熱分解室を炉長方向に移動するうちに、被処理物が熱分解ガスと熱分解残渣とに熱分解される。
特許文献1及び特許文献2に記載されたロータリーキルンは、被処理物と熱風とが直接的には接触しない間接加熱方式である。
ロータリーキルンでは、炉から排出した熱分解ガスを燃焼させて高温ガスを得て、この高温ガスをロータリーキルンの熱源として循環利用するように構成されているものがある。このようなロータリーキルンにおいて、高温ガスに同伴する浮遊物(飛灰など)が外筒の内壁や内筒の外壁に付着して、その付着堆積物が伝熱効率を低下させ、炉の熱分解性能を低下させるという問題がある。この問題に対し、特許文献1では、外筒の内壁から吊部材を介して棒状の掻き取り具を吊り下げて、この掻き取り具を回転する内筒の外壁に接触させて、内筒の外壁に付着した付着物を掻き取ることが提案されている。
特開2015−14446号公報 特開2001−311583号公報
しかし、上記特許文献1の構成は、外筒が固定され且つ内筒が回転する、所謂、内筒回転型のロータリーキルンにしか適用することができない。ロータリーキルンでは、特許文献1のように内筒回転型のほか、特許文献2のように外筒と内筒が一体的に回転する内外筒回転型のものが知られている。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、内筒回転型及び内外筒回転型に拘わらず間接加熱方式のロータリーキルンに適用可能な、熱風通路を形成している壁の付着物を除去し、且つ、熱風に付随する浮遊物の付着を防止する機構を提案することにある。
本発明の一態様に係るロータリーキルンは、
炉長方向に延びる外筒と、
前記外筒内に設けられ、内部に前記炉長方向に延びる被処理物の熱分解室が形成された少なくとも1つの内筒と、
前記外筒及び前記内筒のうち少なくとも前記内筒を回転させる回転装置と、
前記外筒内に供給された熱風が前記内筒を加熱しながら通過する、前記炉長方向に延びる熱風通路と、
前記熱風通路に設けられ、前記炉長方向に延び、且つ、前記熱風通路を形成している壁の表面を拘束されずに転動する、少なくとも1つの転動体と、を備えることを特徴としている。
上記ロータリーキルンにおいて、前記熱風通路が、前記外筒の内壁と前記内筒の外壁とによって形成されていてよい。
また、上記ロータリーキルンにおいて、前記内筒が、前記外筒内に同心状に設けられ且つ前記炉長方向に延びる筒体と、円周方向に複数の熱分解室が形成されるように前記筒体の中心から放射方向へ延びる二重の伝熱壁とを有し、前記熱風通路が、前記二重の伝熱壁の間に形成されていてよい。
上記ロータリーキルンでは、内筒、又は、外筒及び内筒の回転に伴い、熱風通路に設けられた転動体が、熱風通路を形成している壁の表面を拘束されずに転動する。その際、転動体が熱風通路を形成している壁の表面と接触することにより、壁の付着物が剥がれ、また、熱風に同伴する浮遊物が壁に付着しにくくなる。
また、上記のように転動体によって実現される熱風通路の壁の付着物を除去する機構は、内筒回転型及び内外筒回転型に拘わらず間接加熱方式のロータリーキルンに適用可能である。
また、上記ロータリーキルンにおいて、前記転動体が、複数のブラシユニットが前記炉長方向に連設されて成り、前記ブラシユニットが、端部に他のブラシユニットとの接続部が設けられた軸と、前記軸の周囲に設けられたブラシ毛とから成るものであってよい。
これにより、ブラシユニットを順次接続しながら、熱風通路に転動体を通すことができる。よって、既設のロータリーキルンに転動体を付加して、熱風通路を形成している壁の付着物除去機能を備えることが容易となる。
本発明によれば、内筒回転型及び内外筒回転型に拘わらず間接加熱方式のロータリーキルンに適用可能な、熱風通路を形成している壁の付着物を除去し、且つ、熱風に付随する浮遊物の付着を防止する機構を提案することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るロータリーキルンの概要を示す断面図である。 図2は、図1に示すロータリーキルンの炉長方向と直交する方向の断面図である。 図3は、転動体の構成を示す図である。 図4は、回転する内筒及び外筒の様子を示す炉長方向と直交する方向の断面図である。 図5(a)は変形例1に係る転動体の炉長方向と直交する方向の断面図、図5(b)は変形例1に係る転動体を炉長方向から見た図である。 図6(a)は変形例2に係る転動体の炉長方向と直交する方向の断面図、図6(b)は変形例2に係る転動体を炉長方向から見た図である。 図7は、変形例3に係る転動体を炉長方向と直交する方向の見た図である。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係るロータリーキルン1の概要を示す断面図、図2は図1に示すロータリーキルン1の炉長方向10と直交する方向の断面図である。図1及び図2に示すように、ロータリーキルン1は、炉長方向10に延びる外筒3と、外筒3内に設けられた内筒4と、外筒3と内筒4とを一体的に回転させる回転装置5と、被処理物90を内筒4内に形成された熱分解室40へ供給する供給装置6とを備えている。
外筒3は、炉長方向10に延びる筒体であって、炉長方向10の一端側(被処理物90の流れの下流側)は第1支持筒36に回転継手を介して回動可能に支持されており、炉長方向10の他端側(被処理物90の流れの上流側)は第2支持筒37に回転継手を介して回動可能に支持されている。第1支持筒36には、外筒3の内部と連通された熱風入口31が設けられている。熱風入口31は、熱分解ガスの燃焼炉(図示略)と接続されており、熱風入口31を通じて外筒3へ当該燃焼炉から高温ガス(熱風)が供給される。また、第2支持筒37には、外筒3の内部と連通された熱風出口32が設けられている。
外筒3の外周には、回転装置5の一要素であるタイヤ51が巻かれている。図2に示すように、回転装置5は、タイヤ51と、タイヤ51と接触し且つ支持する支持ローラ52と、支持ローラ52を回転駆動する駆動装置53とを備えている。本実施形態において、駆動装置53は、モータ(図示略)と、モータによって回転駆動される駆動プーリ531と、支持ローラ52に設けられたプーリ532と駆動プーリ531との間に巻きかけられた伝動チェーン533とで構成されている。駆動装置53の動作により支持ローラ52が回転すると、支持ローラ52とタイヤ51との摩擦により、タイヤ51が巻かれた外筒3が回転する。
外筒3内には、内筒4が設けられている。内筒4は、外筒3と同心状に配置され、炉長方向10に延びる筒体41を備えている。外筒3と内筒4の中心は、図1では概ね水平に表されているが、実際は被処理物90の流れの上流から下流へ向かって水平から僅かな勾配で下方に傾斜している。外筒3と内筒4との間には、熱風が通過する熱風通路33が形成されている。
筒体41は、外筒3との間に設けられた連結部材(図示略)によって、外筒3に固定されている。よって、筒体41(内筒4)は、外筒3と一体的に回転する。
筒体41内には、被処理物90の流れの上流側から順に、滞留部42、分配部43、及び熱分解部44が設けられている。
熱分解部44は、特に図2に示すように、筒体41の中心から放射方向に延びる二重の伝熱壁45が設けられている。伝熱壁45は、熱分解部44に亘って炉長方向10に延びている。それらの伝熱壁45によって、熱分解部44には、円周方向に複数の熱分解室40が形成されている。各熱分解室40は、炉長方向10と直交する断面が扇形であって、熱分解部44に亘って炉長方向10に延びている。二重の伝熱壁45の間は、外筒3内に供給された熱風が通過する熱風通路46となっている。本実施形態では、炉長方向10と直交する断面において、筒体41内において十字形状の熱風通路46が形成されるように二重の伝熱壁45が配置され、それらの伝熱壁45によって円周方向に4つの熱分解室40が形成されている。熱分解部44においては、筒体41が、熱風通路33を通過する熱風の熱を熱分解室40の被処理物90へ伝達する壁を形成し、二重の伝熱壁45が、熱風通路46を通過する熱風の熱を熱分解室40の被処理物90へ伝達する壁を形成している。
分配部43には、筒体41と一体的に回転するスクリュー羽根が設けられている。このスクリュー羽根によって、滞留部42に供給された被処理物90が分配部43を通過するうちに熱分解部44の各熱分解室40へ分配される。
内筒4の筒体41の炉長方向10の一方の端部(被処理物90の流れの上流側端部)には、筒体41よりも小径の供給管21が接続されている。供給管21の回転中心部には、供給装置6の一要素であるスクリューフィーダ61が挿入されている。供給装置6は、ホッパ62と、スクリューフィーダ61とにより構成されており、ホッパ62内の被処理物90をスクリューフィーダ61によって内筒4の滞留部42へ送り出す。
また、内筒4の筒体41の炉長方向10の他方の端部(被処理物90の流れの下流側端部)には、筒体41よりも小径の排出管22が接続されている。排出管22の端部(被処理物90の流れの下流側端部)は、分配室23と連通されている。分配室23を形成している分配管24には、熱分解ガスを排出する熱分解ガス排出口241と、熱分解残渣を排出する熱分解残渣排出口242とが設けられている。
上記構成のロータリーキルン1では、ホッパ62に投入された被処理物90がスクリューフィーダ61によって送り出されて、内筒4の滞留部42へ供給される。滞留部42に供給された被処理物90は、分配部43を通じて熱分解部44に導入される。一方、熱風入口31から導入された熱風は、熱風通路33及び熱風通路46を通じて熱風出口32から排出される。熱風は、熱風通路33及び熱風通路46を通過するうちに、熱分解室40内の被処理物90を間接的に加熱する。これにより、被処理物90は熱分解室40を通過するうちに熱分解ガスと熱分解残渣とに熱分解され、熱分解ガスは分配管24の熱分解ガス排出口241から排出され、熱分解残渣は分配管24の熱分解残渣排出口242から排出される。
排出された熱分解ガスは、図示されない燃焼炉で燃焼されて高温ガスとなり、熱風入口31へ供給され、熱風として利用される。従って、ロータリーキルン1に導通される熱風には、高温ガスに含まれる飛灰などの浮遊物が同伴している。それらの浮遊物が熱風通路33,46を形成している壁に付着すると、伝熱効率を低下させるおそれがあるため、熱風通路33,46を形成している壁の付着物を除去する必要がある。そこで、本実施形態に係るロータリーキルン1では、熱風通路33,46内に、熱風通路33,46を形成している壁を転がる転動体71,72が設けられている。転動体71,72は、熱風通路33,46を形成している壁を転がることで、壁に付着している付着物を除去し、また、壁に浮遊物が付着することを防止する。
図3は、転動体71の構成を示す図である。図3に示すように、転動体71は、複数のブラシユニット7Uが炉長方向10に連設されて成る、長尺部材である。各ブラシユニット7Uは、軸体75と、軸体75の周囲に設けられたブラシ毛76とから成る。軸体75の端部には、他のブラシユニット7Uの軸体75と接続するための接続部751,752が設けられている。接続部751,752は、例えば、雄螺子と雌螺子の組み合わせであってよい。転動体71,72は、実質的に同一又は類似の構成を有しており、転動体72の構成についての詳細な説明は省略する。
一方の転動体71は、外筒3の内壁と内筒4の筒体41の外壁との間に形成された熱風通路33に非拘束状態で設けられており、支持筒36,37に支持される炉長方向10の両端部を除いて、外筒3の炉長方向10の長さに亘って設けられている。
図4は、回転する内筒4及び外筒3の様子を示す炉長方向10と直交する方向の断面図である。図2及び図4に示すように、外筒3と内筒4とが一体的に回転すると、拘束されていない転動体71は、炉長方向10と直交する断面において環状の熱風通路33の底部に重力により留まる。また、外筒3の内壁と転動体71との摩擦により、転動体71は外筒3の内壁を転がって、外筒3の内壁に作用する。
更に、本実施形態では、転動体71の柔軟な外周部分(即ち、ブラシ毛76の先端部)が内筒4の筒体41の外壁にも接触することにより、転動体71は内筒4の外壁にも作用する。このように、転動体71が内筒4の外壁に接触することにより、内筒4の外壁の付着物が剥がれ、また、熱風に同伴する浮遊物が内筒4の外壁に付着しにくくなる。
上記のように、熱風通路33を形成している壁の付着物は、転動体71の作用により壁から剥がされて、剥がれた付着物は、熱風に伴って熱風出口32から排出される。
もう一方の転動体72は、内筒4の内部に伝熱壁45によって形成された炉長方向10と直交方向の断面が十字形状の熱風通路46に非拘束状態で設けられており、内筒4の熱分解部44の炉長方向10の長さに亘って設けられている。
外筒3と内筒4とが一体的に回転すると、拘束されていない転動体72は、重力によって熱風通路46内を移動し、熱風通路46を形成している伝熱壁45の表面上を転がる。伝熱壁45の表面の付着物は、接触した転動体72の作用により伝熱壁45から剥がされて、剥がれた付着物は、熱風に伴って熱風出口32から排出される。
以上に説明したように、本実施形態のロータリーキルン1は、炉長方向10に延びる外筒3と、外筒3内に設けられ、内部に炉長方向10に延びる被処理物90の熱分解室40が形成された少なくとも1つの内筒4と、外筒3及び内筒4を回転させる回転装置5と、外筒3内に供給された熱風が内筒4を加熱しながら通過する、炉長方向10に延びる熱風通路33,46とを備えている。そして、上記ロータリーキルン1は、熱風通路33,46に設けられ、炉長方向10に延び、且つ、熱風通路33,46を形成している壁の表面を拘束されずに転動する、少なくとも1つの転動体71,72を備えることを特徴としている。
本実施形態において、一つの熱風通路33は、外筒3の内壁と内筒4の外壁とによって形成されていている。なお、本実施形態において、熱風通路33には1つの転動体71が設けられているが、熱風通路33に複数の転動体71が設けられていてもよい。
また、本実施形態において、別の一つの熱風通路46は、内筒4の内部に設けられた二重の伝熱壁45の間に形成されている。なお、本実施形態に係る内筒4は、外筒3内に同心状に設けられ且つ炉長方向10に延びる筒体41と、円周方向に複数の熱分解室40が形成されるように筒体41の中心から放射方向へ延びる二重の伝熱壁45とを有している。また、本実施形態において、熱風通路46には1つの転動体72が設けられているが、熱風通路46に複数の転動体72が設けられていてもよい。
上記構成のロータリーキルン1では、外筒3及び内筒4の回転に伴い、熱風通路33,46に設けられた転動体71,72が、熱風通路33,46を形成している壁の表面を拘束されずに転動する。その際、転動体71,72が熱風通路33,46を形成している壁の表面と接触することにより、壁の付着物が剥がれ、また、熱風に同伴する浮遊物が壁に付着しにくくなる。
また、本実施形態のロータリーキルン1では、転動体71,72は、複数のブラシユニット7Uが炉長方向10に連設されて成り、各ブラシユニット7Uが、端部に他のブラシユニット7Uとの接続部751,752が設けられた軸体75と、軸体75の周囲に設けられたブラシ毛76とから成る。
これにより、ブラシユニット7Uを順次接続しながら、熱風通路33,46に転動体71,72を通すことができる。よって、既設のロータリーキルン1に転動体71,72を付加して、熱風通路33,46を形成している壁の付着物除去機能を備えることが容易となる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明の精神を逸脱しない範囲で、上記実施形態の具体的な構造及び/又は機能の詳細を変更したものも本発明に含まれ得る。上記の構成は、例えば、以下のように変更することができる。
例えば、上記実施形態に係るロータリーキルン1は、転動体71及び転動体72を備えているが、転動体71及び転動体72のうち一方を備えていてもよい。
また、例えば、本実施形態に係るロータリーキルン1では、内筒4の内部が円周方向に分割されて複数の熱分解室40が設けられているが、非分割型の内筒4を備えたロータリーキルンに本発明が適用されてもよい。この場合、外筒3と内筒4との間に形成された熱風通路33に少なくとも1つの転動体71が設けられることとなる。
また、例えば、本実施形態に係るロータリーキルン1は、外筒3内に1つの内筒4が設けられたものであるが、外筒3内に複数の内筒4が設けられたロータリーキルンに本発明が適用されてもよい。この場合、外筒3と複数の内筒4との間に形成された熱風通路33に少なくとも1つの転動体71が設けられることとなる。
また、上記実施形態に係るロータリーキルン1は、外筒3と内筒4とが一体的に回転する内外筒回転型であるが、固定された外筒3に対し内筒4が回転する内筒回転型のロータリーキルンに本発明が適用されてもよい。この場合、内筒回転型のロータリーキルンは、内筒4に接続された供給管21及び排出管22に作用して、内筒4を回転するように構成された回転装置を備えていてよい。また、内筒回転型のロータリーキルンは、外筒3と内筒4との間に形成された熱風通路33に設けられた転動体71、及び、内筒4を分割している二重の伝熱壁45の間に形成された熱風通路46に設けられた転動体72の少なくとも一方を備えていてよい。
上記のように、本発明に係るロータリーキルン1が備える熱風通路33,46を形成している壁の付着物を除去する機構は、内筒回転型及び内外筒回転型に拘わらず間接加熱方式のロータリーキルンに広く適用することができる。
また、例えば、上記実施形態に係る転動体71,72は、ブラシ毛76を備えたブラシであるが、熱風通路33,46を形成している壁を転動できる形状であれば、これに限定されない。
例えば、図5(a)及び図5(b)に示すように、転動体70Aは、異形棒鋼に例示されるような、軸状部材の外周面に突起が形成された形状であってもよい。また、例えば、図6(a)及び図6(b)に示すように、転動体70Bは、五角形、六角形、八角形などの多角形の軸状部材であってもよい。また、例えば、図7(a)及び図7(b)に示すように、転動体70Cは、ワイヤで連設された複数の球体であってもよい。
1 :ロータリーキルン
3 :外筒
4 :内筒
5 :回転装置
6 :供給装置
7U :ブラシユニット
10 :炉長方向
21 :供給管
22 :排出管
23 :分配室
24 :分配管
31 :熱風入口
32 :熱風出口
33,46 :熱風通路
36,37 :支持筒
40 :熱分解室
41 :筒体
42 :滞留部
43 :分配部
44 :熱分解部
45 :伝熱壁
51 :タイヤ
52 :支持ローラ
53 :駆動装置
61 :スクリューフィーダ
62 :ホッパ
70A〜C,71,72 :転動体
75 :軸体
76 :ブラシ毛
90 :被処理物
241 :熱分解ガス排出口
242 :熱分解残渣排出口

Claims (4)

  1. 炉長方向に延びる外筒と、
    前記外筒内に設けられ、内部に前記炉長方向に延びる被処理物の熱分解室が形成された少なくとも1つの内筒と、
    前記外筒及び前記内筒のうち少なくとも前記内筒を回転させる回転装置と、
    前記外筒内に供給された熱風が前記内筒を加熱しながら通過する、前記炉長方向に延びる熱風通路と、
    前記熱風通路に設けられ、前記炉長方向に延び、且つ、前記熱風通路を形成している壁の表面を拘束されずに転動する、少なくとも1つの転動体と、を備える、
    ロータリーキルン。
  2. 前記熱風通路が、前記外筒の内壁と前記内筒の外壁とによって形成されている、
    請求項1に記載のロータリーキルン。
  3. 前記内筒が、前記外筒内に同心状に設けられ且つ前記炉長方向に延びる筒体と、円周方向に複数の熱分解室が形成されるように前記筒体の中心から放射方向へ延びる二重の伝熱壁とを有し、
    前記熱風通路が、前記二重の伝熱壁の間に形成されている、
    請求項1又は2に記載のロータリーキルン。
  4. 前記転動体は、複数のブラシユニットが前記炉長方向に連設されて成り、
    前記ブラシユニットが、端部に他のブラシユニットとの接続部が設けられた軸と、前記軸の周囲に設けられたブラシ毛とから成る、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のロータリーキルン。
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