JP6839575B2 - 食品生地の表面に食用塗料を塗着する方法及び装置 - Google Patents

食品生地の表面に食用塗料を塗着する方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6839575B2
JP6839575B2 JP2017052194A JP2017052194A JP6839575B2 JP 6839575 B2 JP6839575 B2 JP 6839575B2 JP 2017052194 A JP2017052194 A JP 2017052194A JP 2017052194 A JP2017052194 A JP 2017052194A JP 6839575 B2 JP6839575 B2 JP 6839575B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
coating
manufacturing apparatus
dough
food dough
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017052194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018153125A (ja
Inventor
小野口 和良
和良 小野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Original Assignee
Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rheon Automatic Machinery Co Ltd filed Critical Rheon Automatic Machinery Co Ltd
Priority to JP2017052194A priority Critical patent/JP6839575B2/ja
Publication of JP2018153125A publication Critical patent/JP2018153125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6839575B2 publication Critical patent/JP6839575B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Description

本発明は、食品生地の表面に食用塗料を塗着する方法及び装置に関する。
従来より、餅生地や麩生地を丸く成形した食品生地の表面に食紅等の液状の食用塗料で線模様を描く、いわゆる「手毬餅」という食品が存在する。これらの表面模様は、古くは熟練した職人の手作業にて繊細な模様が描かれていた。
この作業は、粘着性を有したり軟らかく持ちにくいといった扱いにくい食品生地の表面に筆などで食紅等の食用塗料の模様を描くため、熟練の技術を必要とし、大量生産は困難であった。
食品生地の表面に別の食品生地を線状に添着する装置として、特許文献1や特許文献2に開示されたものが提案されている。特許文献1の従来の成形装置は菓子等の製造装置であり、第1食品材料を棒状に押し出す主押出機構と、第2食品材料を細い棒状に押し出す副押出機構とを備え、副押出機構から押し出される第2食品材料を、主押出機構より押し出された棒状の第1食品材料の表面に添着させる事で、表面が縦縞模様の食品を成形することが開示されている。
特許文献2の従来の成形装置は魚肉練製品の製造装置であり、食品素材(第1食品材料)を押し出すノズルの先端部外周に、別の食品素材(第2食品材料)を押し出すパイプが回転自在に設けられ、該パイプから別の食品素材が押出され、押出しノズルから押出された食品素材の表面に螺旋状に添着されることが開示されている。
特開平5−317021号公報 実公平4−17028号公報
特許文献1や特許文献2の従来の成形装置では、第1食品材料の表面に第2食品材料を添着させることにより食品生地の表面に線状の模様を形成することができる。しかし、第2食品材料は、押し出し可能な程度の流動性を具備する生地に限定される。また、生地をパイプ等から押し出す機構のため模様の線を細くするには限界がある。さらに、多色の模様を形成する場合には、各色用の押出し機構を設けなければならず、装置が大型化してしまうという問題がある。
また、特許文献2の従来の成形装置では、押出しパイプが固定されている為、押出しノズルから押出された食品素材が垂直に流下せずに曲がって流下した場合やノズル出口にて膨張する場合に、パイプが食品素材の曲がり具合や膨張具合の変化に柔軟に対応出来ず、食品素材とパイプとの間隔が変動してしまうため食品素材表面の模様を安定して形成することが出来ずに、商品価値が下がってしまうという問題がある。
また、従来の成形装置において、第2食品材料として食紅等の液状の食用塗料を使用する場合には、食用塗料がパイプ等の吐出口より流下してしまい、手毬餅等を成形する装置として使用することができない。したがって、手毬餅等の食品生地の表面に食用塗料を塗着し模様を形成することができる装置が強く望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するためのもので、簡易な装置で食品生地の表面に食用塗料を均一に塗着する方法及び装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。すなわち、食品生地の表面に食用塗料を塗着する方法であって、弾性変形自在の塗着部材を装着する塗着部を相対的に移動する食品生地に対し接近離反自在とした状態で、前記塗着部材を前記食品生地の表面に接触させることを特徴とする。
また、前記食品生地を環状に配置された前記塗着部材により囲まれた領域に相対的に通過させることで、前記食品生地の周囲に食用塗料を塗着することを特徴とする。
また、前記食用塗料を周囲に塗着した前記食品生地から個別の食品を切断し、前記食品生地の表面を前記食品生地の中心に誘導して前記個別の食品の切断部位に線状の模様を集合することを特徴とする。
また、食品生地の表面に食用塗料を塗着する塗着装置であって、食品生地に接して食品塗料を塗着する塗着部材と、該塗着部材を装着するとともに食用塗料を貯留する筒状の貯留部材とを有する塗着部を備えていることを特徴とする。
また、前記塗着部を着脱自在に支持するベース部材と、該ベース部材に対し前記塗着部を往復動自在に支持する往復動機構とを有する支持部を備えていることを特徴とする。
また、前記塗着部材は前記ベース部材の中心の回りに環状に配置され、前記塗着部材により囲まれた領域を形成することを特徴とする。
また、前記往復動機構は、前記支持部に対し前記塗着部を揺動自在に支持する揺動機構であることを特徴とする。
また、前記往復動機構は、前記支持部の中心に対し前記塗着部が接近離反する径方向に往復動する機構であることを特徴とする。
また、前記往復動機構は、前記塗着部を前記支持部の中心に向かって付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
また、前記付勢手段は弾性部材を備えることを特徴とする。
また、前記弾性部材は、前記塗着部を均等に付勢する環状の弾性体であって、前記各塗着部に亘って張架してあることを特徴とする。
また、前記塗着部材は、塗着部材が食品生地と接触する際に塗着部材の先端が弾性変形可能な材質であることを特徴とする。
また、棒状の食品生地を流下する吐出ノズルを備え、前記塗着装置を前記吐出ノズルの出口付近に設置することを特徴とする。
また、棒状の食品生地を搬送手段の端部より流下する搬送手段を備え、前記塗着装置を前記搬送手段の前記端部の下方に設置することを特徴とする。
また、前記吐出ノズルを回転する駆動機構を備えることを特徴とする。
また、前記塗着部材を前記食品生地の周方法に回動する駆動機構を備えたことを特徴とする。
また、前記塗着装置の下方に、前記食品生地から個別の食品を切断する切断手段を備えたことを特徴とする。
また、前記切断手段は、前記食品生地の表面を前記食品生地の中心に誘導して前記個別の食品の切断部位に線状の模様を集合させることが可能なシャッタ片を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、食品生地に接して食用塗料を塗着する塗着部により食品生地の表面に液状の食用塗料を安定して塗着することが可能となる。
また、複数の塗着部により複雑で細かな模様や、多色の模様も塗着することが可能となる。
また、食用塗料が塗着された食品生地の表面を食品生地の中心に誘導する切断装置により、切断された食品の切断部位の頂部まで線状の模様を消滅させることなく形成することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る塗着装置を示す概略的な正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る塗着装置の拡大図であり、概略的な断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る塗着装置を示す概略的な下面図である。 本発明の第2の実施形態に係る塗着装置の拡大図であり、概略的な断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る塗着装置の拡大図であり、概略的な断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る塗着装置を示す概略的な正面図である。 本発明の第4の実施形態に係る塗着装置の拡大図であり、概略的な断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る塗着装置の拡大図であり、概略的な断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る塗着装置を示す概略的な正面図である。 本発明の第6の実施形態に係る塗着装置を示す概略的な正面図である。 本発明の第6の実施形態に係る塗着装置を示す概略的な正面図である。
本発明の第1の実施形態に係る、棒状食品生地DAの表面DHへの食用塗料Pの塗着装置1について図1乃至図3にて説明する。
当該塗着装置1は、食品製造装置である包餡機3に取り付けられている。包餡機3は食品生地移動手段である吐出機構5、切断手段15及び搬出手段17を備えている。
吐出機構5は、食品生地である外皮材Dの供給装置7、餡などの内包材Fの供給装置9及び重合ノズル11を備えている。
外皮材Dの供給装置7と内包材Fの供給装置9は、包餡機3の架台13の上部に備えられている。
外皮材供給装置7は、外皮材Dを収容する外皮材用ホッパー21、外皮材用ホッパー21の底部に内装されるスクリュー(図示省略)、スクリューの先端側にベーンポンプ23を備えている。
内包材供給装置9は、内包材Fを収容する内包材用ホッパー25、内包材用ホッパー25の底部に内装されるスクリュー(図示省略)、スクリューの先端側にベーンポンプ27を備えている。
重合ノズル11は、包餡機3の架台13の上部で外皮材供給装置7と内包材供給装置9の間に備えられている。重合ノズル11は、外皮材供給装置7及び内包材供給装置9と連通している。
前記重合ノズル11は、内筒41とケーシング43を備えている。
内筒41は内包材供給装置9に連通されていて、内包材供給装置9より供給された内包材Fは内筒41内を通過する。
ケーシング43は前記内筒41の周囲に同心状に備えられ、外皮材供給装置7に連通されている。
外皮材供給装置7より供給された外皮材Dは、内筒41の外側とケーシング43内の空間を通過する。
内筒41の下端部には内包材吐出ノズル47が螺合されていて、ケーシング43の下端部には外皮材吐出ノズル45が固定用ナット49によって固定されている。ここでは、内包材吐出ノズル47の吐出口と外皮材吐出ノズル45の吐出口は円形であり同心状に配置されている。
外皮材吐出ノズル45の下端部には、後述するベース部材61の取付け穴61aが嵌合される円筒状の下端部分45aが当該吐出口と同心状に形成されている。下端部分45aは、吐出ノズル45の上端部分より径が小さく段付状に形成されている。
前記切断手段15は、重合ノズル11の下方に備えられている。切断装置15は架台13に対して上下動自在に備えられている。切断手段15は、複数のシャッタ片31からなるシャッタ機構30と各シャッタ片31を駆動する駆動機構32を備えている。
シャッタ機構30は、複数のシャッタ片31によって囲繞されるシャッタ開口33を拡縮自在に形成する。切断手段15は、駆動機構32を駆動しシャッタ開口33を縮小することにより棒状食品生地DAから内包材Fを外皮材Dで内包した包被食品Aを切断する。
ここでは切断手段15は包被切断装置として説明したが、これに限られるものではない。切断手段は刃物やワイヤー等を用いた切断装置でも可能である。この場合、棒状食品生地DAから所要長さ(厚さ)の食品Aが切断され、食品Aの両端から内包材Fが露出した製品が成形される。
搬出手段17は、前記切断手段15の下方に備えられている。搬出手段17は駆動モータ(図示省略)によって駆動される駆動プーリ(図示省略)に捲回された無端状のコンベアベルト35を備え、包被食品Aを間欠的に下流側(図1における左側)に搬送する。
また、上下動プレート37は、切断手段15の下方位置でコンベアベルト35の内側に上下動自在に備えられている。この上下動プレート37の上下動に伴ってコンベアベルト35の搬送面の一部が上下動する。
塗着装置1は、吐出機構5によって連続的に吐出される棒状食品生地DAの表面DHに食紅等の食用塗料Pを塗着する装置である。
塗着装置1は、塗着手段51及び付勢手段57で構成されている。塗着手段51は、支持部53及び塗着部55で構成されている。
支持部53はベース部材61を備えている。ベース部材61は円盤状で中心部に外皮材吐出ノズル45の下端部分45aの外径とほぼ同径の取付け穴61aが形成されている。外皮材吐出ノズル45の下端部分45aに前記取付け穴61aが嵌合され、ベース部材61は外皮材吐出ノズル45の下端側に任意の手段により着脱可能に取り付けられている。
ベース部材61の下面61bには、塗着部55を収容する収容溝61cが形成されている。収容溝61cは前記取付け穴61aの周囲に等角度で半径方向に形成されている。第1の実施形態では、16箇所の収容溝61cが周方向に等間隔で形成されている。
各収容溝61cの間には凸部61dが形成されている。各凸部61dの外周側には、外周面より軸支溝61eが刻設されている。
なお、収容溝61cは可能な範囲で形成数を増減してよく、1ヶ所でもよい。また、複数の場合、形成角度も等角度間隔でなくてもよいものである。
塗着部55は、先端部材67、貯蔵部材65、シール部材68及び蓋部材69で構成される。
先端部材67は、塗着部材67aと塗着部材67aを装着する保持部材67bを備えている。塗着部材67aは弾力性を有する樹脂等の細い棒状材料を束ねた形態であり、筆先の様に形成されている。
ここでは、塗着部材67aは、筆先の様に形成されているとして説明したが、これに限られるものではない。弾力性を有し、液状の食用塗料Pが浸透する材質であればフェルト素材やスポンジ等の材質でも選択可能である。また形状についても、食品生地DAに食用塗料Pが塗着できれば任意に設定することが可能である。そして、塗着部材67aの材質や形状を変更することによって、表面DHに描く線の太さを変更することも可能である。
貯蔵部材65は内径部65aを有する円筒形状で、内径部65aに液状の食用塗料Pを貯蔵する。前記内径部65aの先端部分には先端部材67の保持部材67bが螺合され、貯蔵部材65と先端部材67とが一体的に組み立てられている。
貯蔵部材65の外周部65bには軸部65cが2箇所に設けられている。軸部65cは外周部65bの両側左右対称の位置で径方向に円柱状に突出して設けられている。
貯蔵部材65の内径部65aの後端部分には、蓋部材69が着脱自在に取り付けられている。
蓋部材69には、内径部65aに嵌合する部分に刻設された溝にシール部材68が備えられている。
シール部材68は、内径部65aに貯蔵された食用塗料Pの漏出を防止する。また、前記蓋部材69を取り付ける事で、内径部65aの内部が密閉に近い状態になり、食用塗料Pが塗着部材67aから必要以上に流出する事を防止している。
上述のように、塗着部55は食用塗料Pを貯蔵するユニットとして組み立てられている。この塗着部55を支持部53に取り付ける方法について説明する。
各塗着部55は、塗着部材67aがベース部材61の中心軸に指向した状態で収容溝61c内に収容され、塗着部55の軸部65cがベース部材61の軸支溝61eに係合される。塗着部55は、軸部65cを回動中心としてベース部材61に対して揺動自在に軸支される。
また、この状態において、貯蔵部材65の外周部65bの下部には係止部65dが突設されている。この係止部65dの外側部分には係止溝65eが刻設されている。
複数の塗着部55は、後述する付勢手段57を各係止溝65eに係止することによりベース部材61に取り付けられる。このとき、複数の塗着部材67aによって囲繞される中心領域63が形成される。
付勢手段57は、例えば、ゴム材などのような弾力性を有する材質でOリングなどの無端形状をした弾性部材である。
1つの付勢手段57が複数の塗着部55の係止溝65eに張架されることにより、各塗着部55が均等に付勢されている。なお、付勢手段57は材質や寸法を変更する事で、付勢力を変更する事が可能である。
また、付勢手段は、隣接する塗着部55との間、あるいは、各塗着部55とベース部材61との間で各々に付勢手段を設けることも可能である。
各塗着部55とベース部材61との間で各々に付勢手段を設ける場合、塗着部55は1ヶ所のみの装着も可能である。
前述のとおり、塗着部55は、塗着部材67aが上下動するようにベース部材61に揺動可能に軸支されている。ベース部材61の収容溝61cは、塗着部55の揺動範囲の上限を規制する先端係止部61fとその下限を規制する後端係止部61gを備える。
先端係止部61fは、塗着部55をベース部材61に取り付け、付勢手段57を張架した状態で、貯蔵部材65の外周部65bの先端上面部65fが当接する位置に設けられている。
後端係止部61gは、塗着部55をベース部材61に取り付け、付勢手段57を張架した状態から塗着部材67aが下方向に揺動した状態で、塗着部本体65の外周部65bの後端上面部65gが当接する位置に設けられている。
この塗着部55の揺動機構は、塗着部材67aを重合ノズル11から吐出される棒状食品生地DAに対し接近離反するように往復動する往復動機構として例示できる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る塗着装置1を備えた包餡機3を用いた包被食品Aの成形工程について説明する。ここでは、塗着装置1は、青、赤、緑、茶の4色の食用塗料Pを貯蔵する塗着部55を4本ずつ用い、合計16本の塗着部55を支持部53に装着している。そして、包餡機3の外皮材用吐出ノズル45から連続して吐出される棒状食品生地DAの表面DHに食用塗料Pを塗着し、各色の線状の模様を描く場合について説明する。
内包材供給装置9より内包材Fが供給され、外皮材供給装置7より外皮材Dが供給されると、それぞれと連通した重合ノズル11の出口(外皮材用吐出ノズル45の吐出口)から内包材Fの外側に外皮材Dを重合した二重構造の棒状食品生地DAが連続して吐出される。棒状食品生地DAは重合ノズル11より流下し、重合ノズル11の下方に設けられた塗着装置1の16本の塗着部材67aの先端で形成される中心領域63に進入する。
中心領域63は略円形で、その直径は棒状食品生地DAの外径より小さく設定されている。この中心領域63に棒状食品生地DAを通過させる前には、塗着部55は、付勢手段57の付勢力により上限に位置している。
本実施形態では、前記中心領域63は略円形として説明したが、前記吐出ノズル45の吐出口の形状にあわせて、略円形以外の形状とすることが可能である。例えば、前記吐出ノズル45の吐出口が四角形の場合、前記中心領域63は吐出ノズル45の吐出口と同形状で棒状食品生地DAの横断面より小さい四角形となる。
前記吐出ノズル45の吐出口の中心と、前記中心領域63の中心及び前記シャッタ開口33の中心は、装置上面(図1における上方)から見てほぼ一致する位置に設置されている。
中心領域63を棒状食品生地DAが通過する際に、塗着部55の塗着部材67aが棒状食品生地DAの表面DHに接触し、各塗着部55に貯蔵された食用塗料Pが棒状食品生地DAの表面DHに塗着され線PHが描かれる。
このとき、塗着部材67aは流下する棒状食品生地DAとの接触により弾性変形して下方に屈曲するとともに、塗着部55が棒状食品生地DAに押圧されて上限位置から下方向に揺動する。そして、塗着部55は、先端上面部65fが先端係止部61fから離れた状態になる。以下の説明の都合上、この塗着部55の傾斜位置を対比基準位置とする。
棒状食品生地DAが連続して吐出されている間、外皮材吐出ノズル45より吐出される棒状食品生地DAの状態は、常に同一の状態とは限らない。
棒状食品生地が直線に吐出される場合だけでなく、外皮材吐出ノズル45から吐出された直後に曲がって流下する場合もある。
また、食品生地によっては吐出ノズルから吐出された直後に吐出ノズルの吐出口の径より膨張する場合もあり、膨張後の棒状食品生地DAの直径(外径)が随時変化することもある。
棒状食品生地DAが、外皮材吐出ノズル45から吐出された直後に曲がって流下する場合、棒状食品生地DAが接近する側の塗着部55は塗着部材67aが棒状食品生地DAに押される状態になり、塗着部材67aが対比基準位置から下方向に揺動する。
この際、当該塗着部55は付勢手段57によって付勢されているので、塗着部材67aと棒状食品生地DAの接触状態は、棒状食品生地DAが垂直に流下している時と同様の状態を維持する事が出来る。
また、棒状食品生地DAが離反する側の塗着部55は塗着部材67aが棒状食品生地DAから離れる状態になり、塗着部材67aが対比基準位置から上方向に揺動する。
この際、当該塗着部55は付勢手段57によって付勢されているので、塗着部材67aと棒状食品生地DAの接触状態は、棒状食品生地DAが垂直に流下している時と同様の状態を維持する事が出来る。
棒状食品生地DAが吐出ノズルから吐出された直後に吐出ノズル径より膨張する場合、塗着部55は塗着部材67aが棒状食品生地DAに押される状態になり、塗着部材67aが対比基準位置から下方向に揺動する。
この際、当該塗着部55は付勢手段57によって付勢されているので、塗着部材67aと棒状食品生地DAの接触状態は、棒状食品生地DAが吐出ノズルから吐出された直後に膨張せずに流下している時と同様の状態を維持する事が出来る。
また、棒状食品生地DAの膨張の度合いが変化し棒状食品生地DAの直径が断続的に変化する場合でも、当該塗着部55は付勢手段57によって付勢されているので、塗着部材67aと棒状食品生地DAの接触状態は、一定の状態を維持する事が出来る。
塗着部55の揺動範囲は、ベース部材61の先端係止部61fによって上限が規制されているので、塗着部材67aが棒状食品生地DAに必要以上に押し付けられる事を防止することができる。また、塗着部55は、個々に揺動可能に備えられているので、各塗着部材67aが接する棒状食品生地DAの表面DHの位置変動に追従することができる。
このとき、塗布部55の軸部65cより先端部と後端部の重量比によって塗着部材67aが上方向に向かう付勢力が働き、塗着部材67aが棒状食品生地DAの状態変化に追従することが可能な場合、付勢手段57を取り付けなくてもよい。
表面DHに食用塗料Pが塗着された棒状食品生地DAの下端部分は、塗着装置1の下方に備えられる切断手段15によって内包材Fを外皮材Dで包んだ包被食品Aに包被切断される。
この切断手段15のシャッタ片31は、シャッタ開口33を縮小して棒状食品生地DAを絞めくびる際に、棒状食品生地DAの表面DHをその中心に誘導する作用面を備えており、表面DHに描かれた線PHを包被食品Aの切断部位の頂部に集合させることができる。従って、包被食品Aの表面には、16本の線による手毬模様が形成される。そして、包被食品Aは、搬出手段17に支持され、下流側に向かって間欠的に搬送される。このシャッタ片は、例えば、シャッタ開口33を形成する作用面は所要の厚み(高さ)を有している。また、その作用面の少なくとも一部に中心側に突出した鉛直面や曲面を備えた凸面が形成されている。
上述のように、本発明の塗着装置1によれば、吐出ノズルから吐出される棒状食品生地DAの状態が変化しても、塗着部55が棒状食品生地DAに追従する為、食品生地の表面に液状の食用塗料Pを均一に安定して塗着することができ、食品生地に描かれる線の太さをほぼ同一に形成することが可能になる。
また、塗着部55は付勢手段57によって付勢されており、塗着部材67aは弾力性のある材質なので、軟らかい食品生地の表面に塗着部材67aが食い込んだりする事がなく、食品表面に凹凸を付けることなく食用塗料を塗着する事が可能になる。
さらに、複数の塗着部55に貯蔵される食用塗料Pを何色も使用する事で、色鮮やかな模様を食品生地の表面に描くことが可能である。
また、本発明の塗着装置1を備えた包餡機(食品製造装置)を用いることにより、均一な模様が付された食品を大量に生産することが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る塗着装置81を備えた食品製造装置について図4にて説明する。第1の実施の形態に係る塗着装置1は、塗着部55を棒状食品生地DAに対し接近離反する往復動機構として揺動機構を備えたが、塗着装置81では、往復動機構として直線軌道上を往復動する機構を備えている。なお、上述した説明と重複する箇所に関しては同じ符号を付し、説明を省略する。
塗着装置81は、塗着手段82及び付勢手段57で構成されている。また、塗着手段82は、支持部83及び塗着部85で構成されている。
支持部83は、ベース部材84及び保持部材86で構成されている。
ベース部材84は、円盤状で中心部に外皮材吐出ノズル87の先端部分87aの外径とほぼ同形状の取付け穴84aが形成されている。
外皮材吐出ノズル87の先端部分87aに前記取付け穴84aが嵌合され,ベース部材84は外皮材吐出ノズル87の先端部分に任意の手段により着脱可能に取り付けられている。
ベース部材84の下面には、蟻溝84bが取付け穴84aの周囲に等角度でベース部材84の外周から半径方向中心に向かって刻設されている。
保持部材86は、上部に蟻型86aを備え、後端から下方向に傾斜した収容穴86bを備えている。
また、保持部材86の下端部の後端面には凹状の係止溝86cが刻設されている。
蟻溝84bと蟻型86aは嵌合し、ベース部材84に対し保持部材86は水平方向に滑動自在に挿入されている。
ベース部材84は蟻溝84bの先端部に蟻溝係止面84cを備える。また、保持部材86の蟻型86aは先端部に蟻型係止面86dを備える。
塗着部85は、貯蔵部材88、先端部材67、シール部材68及び蓋部材69で構成される。
貯蔵部材88は内径部88aを有する円筒形状で、内径部88aに食用塗料Pを貯蔵する。内径部88aの先端部分には先端部材67が螺合されている。
貯蔵部材88の外周部88bは、保持部材86の収容穴86bと同径であり、塗着部85は収容穴86bに挿着される。そして、各保持部材86の係止溝86cに張架される付勢手段57によって保持部材86と共に、中心方向に付勢されている。
複数の塗着部85は、塗着部材67aが中心方向を向いた状態で保持部材86を介してベース部材84に等角度間隔に設置される。このとき、複数の塗着部材67aによって囲繞される中心領域63が形成される。
次に、本発明の第2の実施形態に係る塗着装置81により棒状食品生地DAの表面DHに食用塗料Pを塗着する工程について説明する。
重合ノズル11から吐出される棒状食品生地DAは、外皮材吐出ノズル87より流下し、重合ノズル11の下方に設けられた塗着装置81の中心領域63に進入する。
中心領域63は略円形で、その直径は棒状食品生地DAの外径より小さく設定されている。この中心領域63に棒状食品生地DAを通過させる前には、塗着部85は、付勢手段57の付勢力により最も中心に移動した最内位置にあり、蟻溝係止面84cと蟻型係止面86dが当接している。
中心領域63を棒状食品生地DAが通過する際に、塗着部85の塗着部材67aが棒状食品生地DAの表面DHに接触し、各塗着部85に貯蔵された食用塗料Pが棒状食品生地DAの表面DHに塗着され線PHが描かれる。
このとき、塗着部材67aは流下する棒状食品生地DAとの接触により弾性変形して下方に屈曲するとともに、塗着部85が棒状食品生地DAに押圧されて最内位置から外方向に水平移動する。そして、塗着部85を装着する保持部材86の蟻型係止面86dは、蟻溝係止面84cから離れた状態となる。以下の説明の都合上、この塗着部85の移動位置を対比基準位置とする。
前述のとおり、棒状食品生地DAの状態は、吐出ノズル87から吐出されている間、常に同一の状態とは限らない。しかし、塗着装置81は、塗着部85がベース部材84に対し水平方向に移動自在に取り付けられ、各塗着部85を中心に付勢する付勢手段57を備えているため、棒状食品生地DAが、吐出ノズル87から吐出された直後に曲がって流下する場合や吐出ノズル径より膨張する場合であっても、塗着部85は、個々に対比基準位置から水平方向に往復動可能であり、各塗着部材67aが接する棒状食品生地DAの表面DHの位置変動に追従することができる。したがって、塗着装置1と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る塗着装置91を備えた食品製造装置について図5にて説明する。第1の実施の形態に係る塗着装置1は、吐出機構5の重合ノズル11に取り付けられ、吐出される棒状食品生地DAの表面DHに直線に線PHを描いたが、塗着装置91は、水平回転される機構を備えており、吐出される棒状食品生地DAの表面DHに螺旋状の線PHを描くものである。なお、上述した説明と重複する箇所に関しては同じ符号を付し、説明を省略する。
塗着装置91は、支持部93、塗着部55及び付勢手段57で構成されている。
支持部93は、ベース部材94を備えている。ベース部材94は、重合ノズル11の下方に配置され、包餡機3の架台13に固定されている。支持部93のベース部材94及び塗着部55は、塗着装置1と同様に揺動機構により組み立てられ、付勢手段57により塗着部55の塗着部材67aが中心に向かって付勢されている。
重合ノズル11のケーシング43の内部には、軸受部材97が上下に対向する位置に配置され、上下の軸受部材97の間にアジテータ99が回転自在に備えられている。
アジテータ99の下部には、回転吐出ノズル95が螺合されている。
アジテータ99は駆動機構(図示省略)によって、上面から見て反時計方向に回転しており、アジテータ99に螺合された回転吐出ノズル95も同じ回転速度で回転する。
重合ノズル11から吐出される棒状食品生地DAは、回転吐出ノズル95より水平回転しながら流下し、重合ノズル11の下方に設けられた塗着装置91の中心領域63に進入する。そして、棒状食品生地DAの表面DHには、塗着部材67aにより食用塗料Pが塗着され螺旋状の線PHが描かれる。
表面DHに螺旋状の線が塗着された棒状食品生地DAは、塗着装置1の下方に備えられる切断手段15によって包被食品Aが包被切断される。この包被食品Aの表面には複数で多色の螺旋状の線が中央部だけでなく上下の切断部位にまで消滅することなく描かれる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る、棒状食品生地DAの表面DHへの食用塗料Pの塗着装置101について図6及び図7にて説明する。第3の実施形態に係る塗着装置91は、吐出される棒状食品生地DAの表面DHに一方向の螺旋状の線PHを描いたが、塗着装置101は前記塗着装置91の下方に塗着装置102を備え、線PHに交差する螺旋状の線PLを描くものである。なお、上述した説明と重複する箇所に関しては同じ符号を付し、説明を省略する。
塗着装置101は、上述した第3の実施形態の塗着装置91の下方に、塗着装置102を設けた装置である。
塗着装置102は、塗着手段103、付勢手段57及び駆動手段104で構成されている。
塗着手段103は、支持部105及び塗着部55で構成されている。
支持部105は、ベース部材106で構成されている。ベース部材106は後述する従動部材107に固定されている。
駆動手段104は、駆動モータM1、駆動モータM1に軸支されている駆動部材108、駆動伝達部材109及び従動部材107によって構成されている。
駆動部材108及び従動部材107は例えばタイミングプーリであり、駆動伝達部材109は例えばタイミングベルトである。従動部材107は、軸受部材によって回転自在に支持され、前記ベース部材106が固定されている。駆動伝達部材109は、駆動部材108と従動部材107に捲回されている。駆動モータM1の回転が従動部材107に伝達される事で、従動部材107及び塗着手段103は水平方向に回転する。
支持部105及び塗着部55は、塗着装置91と同様に揺動機構により組み立てられ、付勢手段57により塗着部55の塗着部材67aが中心に向かって付勢されている。
重合ノズル11から吐出される棒状食品生地DAは、回転吐出ノズル95より水平回転しながら流下し、重合ノズル11の下方に設けられた塗着装置91の中心領域63に進入する。そして、棒状食品生地DAの表面DHには、塗着部材67aにより食用塗料Pが塗着され螺旋状の線PHが描かれる。
表面DHに螺旋状の線PHが塗着された棒状食品生地DAは、水平回転しながら流下し、塗着装置91の下方に設けられた塗着装置102の中心領域63に進入する。
この時、回転リング95の回転速度をN1、塗着手段103の回転速度をN2とするとき、N1<N2の関係で回転させると、棒状食品生地DAの表面DHには線PHに交差する螺旋状の線PLが描かれ網目模様となる(図7参照)。
その他、回転リング95と塗着手段103の回転方向及び/または回転リング95の回転速度N1と塗着手段103の回転速度N2を変更する事で、様々な模様を棒状食品生地DAの表面DHに描くことが可能になる。
表面DHに網目模様の線が塗着された棒状食品生地DAは、塗着装置101の下方に備えられる切断手段15によって包被食品Aが包被切断される。この包被食品Aの表面には複数で多色の交差する線が中央部だけでなく上下の切断部位にまで消滅することなく描かれる。
また、第4の実施形態にかかるその他の例として、図8に示す塗着装置111の様な装置構成とする事も可能である。
塗着装置111は、第1塗着装置112及び第2塗着装置113で構成されている。
重合ノズル11のケーシング43の下端部には外皮材吐出ノズル45が固定用ナット49によって固定されている。
重合ノズル11の下方には、第1塗着装置112が備えられ、その下方に第2塗着装置113が備えられる。
前記塗着装置112及び113は、塗着手段103、付勢手段57及び駆動手段104で構成されている。
塗着手段103は、支持部105及び塗着部55で構成されている。
前記塗着装置112及び113は、それぞれが駆動手段104(図示省略)を備え、独立して各塗着手段103を回転することが可能になっている。
前記塗着装置112及び113の回転方向を逆方向に回転させる事で、棒状食品生地DAの表面DHには、上方の塗着手段103により塗着される螺旋状の線PHと、下方の塗着手段103により塗着される螺旋状の線PLが交差した網目模様が描かれる。
また、塗着装置112及び113の回転方向及び/または、塗着装置112の回転速度N3と塗着装置113の回転速度N4を変更する事で、様々な模様を棒状食品生地DAの表面DHに描くことが可能になる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る塗着装置121を備えた食品製造装置120について図9にて説明する。本実施形態では、棒状食品生地DAをベルトコンベアなどの搬送手段から塗着装置121に連続的に供給されるものとして説明する。なお、上述した説明と重複する箇所に関しては同じ符号を付し、説明を省略する。
食品製造装置120は、塗着装置121、食品切断装置122及び搬送手段123を備えている。食品切断装置122は、架台128に切断手段15及び搬出手段17を備えている。切断手段15は、架台128に対し上下動自在に備えられている。搬出手段17は、切断手段15の下方に配置されている。
食品切断装置122の切断手段15の上方には、食品生地移動手段である搬送手段123が備えられている。搬送手段123は、駆動モータM2によって駆動される駆動プーリ131と搬送機構123の下流端部に備えられた従動プーリ135に捲回された無端状のコンベアベルト133を備えている。
塗着装置121は、搬送手段123の下流端部の下方であり、切断手段15の上方に備えられている。塗着装置121は、塗着手段125及び付勢手段57で構成されている。また、塗着手段125は、支持部126及び塗着部55で構成されている。
支持部126はベース部材127を備えている。ベース部材127は、切断装置122の架台128に固定されている。支持部126のベース部材127及び塗着部55は、塗着装置91と同様に揺動機構により組み立てられ、付勢手段57により塗着部55の塗着部材67aが中心に向かって付勢されている。
棒状食品生地DAは、搬送手段123の上流側(図9における右側)に配置される吐出機構5(図示省略)から吐出され、搬送手段123によって下流側(図9における左側)に搬送され、搬送手段123の下流端部から下方に流下し、搬送手段123の下方に設けられた塗着装置121の16本の塗着部材67aの先端で形成される中心領域63に進入する。このとき、棒状食品生地DAは、搬送手段123によって搬送されるため横断面形状が円形から長円形状に変形している場合がある。しかし、各塗着部55は個別に揺動可能に付勢され、塗着部材67aが弾性変形可能に備えられているため、各塗着部55に貯蔵された食用塗料Pが棒状食品生地DAの表面DHに塗着され直線の線PHが安定して描かれる。
表面DHに線PHが塗着された棒状食品生地DAは、切断手段15によって包被食品Aに包被切断される。包被食品Aは搬出手段17にて下流側(図9における左側)に搬出される。この包被食品Aの表面には複数で多色の線模様が中央部だけでなく上下の切断部位にまで消滅することなく描かれている。
なお、棒状食品生地DAは吐出機構5から吐出された二重構造の棒状食品生地として説明したが、例えば、搬送手段で搬送される幅広い帯状の食品生地の一方の端部に内包材を連続的に供給し、この生地帯を一方の端部側から他方の端部側に巻き上げ、内包材を食品生地で包んだ二重構造の棒状食品生地であってもよい。
本実施形態では前記中心領域63は略円形として説明したが、前記搬送手段123上に備えた成形装置(図示省略)によって棒状食品生地DAの断面を略円形以外の形状にした場合、棒状食品生地DAの断面形状にあわせて略円形以外の形状とすることが可能である。例えば、前記棒状食品生地DAの断面形状が四角形の場合、前記中心領域63は棒状食品生地DAの横断面と同形状で棒状食品生地DAの断面より小さい四角形になる。
前記搬送手段123の下流端部より流下する棒状食品生地DAの中心と、前記中心領域63の中心及び前記シャッタ開口33の中心は、装置上面(図9における上方)から見てほぼ一致する位置に設置されている。
次に、本発明の第6の実施形態に係る塗着装置141を備えた食品製造装置140について図10にて説明する。本実施形態では、塗着部55を棒状食品生地DAの回りを水平方向に回動(揺動)させるものとして説明する。なお、上述した説明と重複する箇所に関しては同じ符号を付し、説明を省略する。
食品製造装置140は、塗着装置141、食品切断装置122、搬送手段123および制御装置(図示省略)を備えている。塗着装置141は、搬送手段123の下流端部の下方であり、切断手段15の上方に備えられている。切断手段15は、食品切断装置122の架台128に対し上下動自在に備えられている。
塗着装置141は、塗着手段103、付勢手段57及び駆動手段104で構成されている。塗着手段103は、支持部105及び塗着部55で構成されている。支持部105のベース部材106及び塗着部55は、塗着装置91と同様に揺動機構により組み立てられ、付勢手段57により塗着部55の塗着部材67aが中心に向かって付勢されている。
駆動手段104は、架台128に取り付けられており、従動部材107の下端に塗着手段103が取り付けられている。塗着手段103は、駆動手段104によって水平方向に揺動自在に駆動される。
図10における上方から見て反時計方向を正転方向、時計方向を逆転方向とするとき、制御装置は、塗着手段103を任意に設定した揺動角度および揺動速度で正転、逆転を繰返す揺動をさせるべく、駆動モータM1の駆動を制御している。
駆動モータM1の駆動が従動部材107に伝達される事で、従動部材107及び塗着手段103は水平方向に揺動する。そのため塗着手段103の塗布部55は、任意に設定した角度の範囲で水平方向に揺動することが可能になる。
搬送手段123から流下される棒状食品生地DAは、搬送手段123によって搬送手段123の下流端部から下方に流下し、水平方向に正転、逆転を繰返して揺動する塗着手段103の中心領域63に進入する。そして、棒状食品生地DAの表面DHには、塗着部材67aにより食用塗料Pが塗着され、波状の線PHが描かれる。
このとき、塗着装置141の揺動速度を一定にして正転、逆転を繰返す制御を行うことで、図10のような略直線で構成された角のある波状の線を描くことが出来る。また、塗着装置141の正転(逆転)時の揺動終端での減速、および逆転(正転)方向への増速を緩やかにする制御を行うことで、曲線で構成された波状の線を描くことも出来る。
表面DHに波状の線PHが塗着された棒状食品生地DAは、塗着装置141の下方に備えられる切断手段15によって包被食品Aに包被切断される。この包被食品Aの表面には複数で多色の波状の線が中央部だけでなく上下の切断部位にまで消滅することなく描かれる。
また、制御装置によって、切断手段15の切断動作に対する塗着装置141の揺動の位相を変更することで、包被食品Aに描かれる波状の線の上下方向の位置を変更することが可能である。
本実施形態では、塗着手段141を任意の角度で回動(揺動)するように説明したが、塗着手段141を一定方向に回転させて、螺旋状の線を描くことも可能である。
また、第6の実施形態にかかるその他の例として、図11に示す塗着装置151を備えた食品製造装置150の様な装置構成とする事も可能である。食品製造装置150は、食品製造装置140の塗着装置141を塗着装置151に置き換えた構成である。
食品製造装置150は、塗着装置151、食品切断装置122及び搬送手段123を備えている。塗着装置151は、搬送手段123の下流端部の下方であり切断手段15の上方において、塗着装置111と同様に上下に第1塗着装置112及び第2塗着装置113を備えている。第1塗着装置112及び第2塗着装置113の駆動手段104は、それぞれ食品切断装置122の架台128に取り付けられており、それぞれの従動部材107の下端に塗着手段103が取り付けられている。
支持部105のベース部材106及び塗着部55は、塗着装置91と同様に揺動機構により組み立てられ、付勢手段57により塗着部55の塗着部材67aが中心に向かって付勢されている。
第1塗着装置112の塗着手段103と第2塗着装置113の塗着手段103の回転方向を互いに逆方向に回転させる事で、棒状食品生地DAの表面DHに一方向に回転した螺旋状の線PHと他方向に回転した螺旋状の線PLが塗着され、交差した網目模様が描かれる。
その他、第1塗着装置112と第2塗着装置113の回転方向及び/または第1塗着装置112の回転速度N5と第2塗着装置113の回転速度N6を変更する事で、様々な模様を棒状食品生地DAの表面DHに安定して描くことが可能になる。
以上、上記の様に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
本発明では、塗着部55内を独立したユニットとして密閉に近い状態にし、必要以上の塗料が流出することを防ぐ構成として説明したが、これに限るものではない。
貯蔵部材65の後端部に配管部材の一端を接続し、該配管部材の他端に塗料タンクを備え、さらに配管の途中に公知の点滴装置を備えることで、塗着に必要な量の食用塗料を適宜供給し、必要以上に食用塗料が流出することを防止する装置とすることも可能である。
例えば、棒状食品生地は内包材の周囲に外皮材が重合されると説明したが、生地だけの棒状食品でも可能であり、内包材に変えて固形物を内包してもよいものである。
また、外皮材として餅生地を述べたが、餅生地以外でも中華まん生地、パン生地、魚肉等のすり身など、棒状に成形可能な食品であれば、本発明の実施形態で表面に食用塗料を塗着する事は可能である。
1 塗着装置
3 包餡機
5 吐出機構(食品生地移動手段)
11 重合ノズル
15 切断手段
17 搬出手段
51 塗着手段
53 支持部
55 塗着部
57 付勢手段
61 ベース部材
61a 取付け穴
61c 収容溝
61d 凸部
61e 軸支溝
61f 先端係止部
61g 後端係止部
63 中心領域
65 貯蔵部材
65a 内径部
65b 外周部
65c 軸部
65d 係止部
65e 係止溝
65f 先端上面部
65g 後端上面部
67 先端部材
67a 塗着部材
81 塗着装置
86 保持部材
91 塗着装置
95 回転吐出ノズル
101 塗着装置
121 塗着装置
141 塗着装置
A 製品
D 外皮材(生地)
F 内包材
DA 棒状食品生地
DH 表面
P 食用塗料
PH 線
PL 線

Claims (18)

  1. 食品生地の表面に食用塗料を塗着する方法であって、
    弾性変形自在の塗着部材を装着する塗着部を吐出ノズルから流下する棒状の食品生地に対し接近離反自在とした状態で、前記塗着部材を前記食品生地の表面に接触させることを特徴とする塗着方法。
  2. 食品生地の表面に食用塗料を塗着する方法であって、
    弾性変形自在の塗着部材を装着する塗着部を搬送手段の端部より流下する棒状の食品生地に対し接近離反自在とした状態で、前記塗着部材を前記食品生地の表面に接触させることを特徴とする塗着方法。
  3. 請求項1または2に記載の塗着方法であって、
    前記食品生地を環状に配置された前記塗着部材により囲まれた領域に相対的に通過させることで、前記食品生地の周囲に食用塗料を塗着することを特徴とする塗着方法。
  4. 食品生地の表面に食用塗料を塗着する食品製造方法であって、
    弾性変形自在の塗着部材を装着する塗着部を相対的に移動する食品生地に対し接近離反自在とした状態で、前記塗着部材を前記食品生地の表面に接触させ、
    前記食品生地を環状に配置された前記塗着部材により囲まれた領域に相対的に通過させることで、前記食品生地の周囲に食用塗料を塗着した後に、
    前記食品生地から個別の食品を切断し、前記食品生地の表面を前記食品生地の中心に誘導して前記個別の食品の切断部位に線状の模様を集合することを特徴とする食品製造方法。
  5. 食品生地の表面に食用塗料(P)を塗着する塗着装置(1)を備えた食品製造装置であって、
    前記塗着装置は、食品生地(D)に接して食品塗料(P)を塗着する塗着部材(67a)と、該塗着部材(67a)を装着するとともに食用塗料(P)を貯留する筒状の貯留部材(65)とを有する塗着部(55)を備え、
    前記食品製造装置は、棒状の食品生地を流下する吐出ノズルを備え、前記塗着装置を前記吐出ノズルの出口付近に設置することを特徴とする食品製造装置。
  6. 食品生地の表面に食用塗料(P)を塗着する塗着装置(1)を備えた食品製造装置であって、
    前記塗着装置は、食品生地(D)に接して食品塗料(P)を塗着する塗着部材(67a)と、該塗着部材(67a)を装着するとともに食用塗料(P)を貯留する筒状の貯留部材(65)とを有する塗着部(55)を備え、
    前記食品製造装置は、棒状の食品生地を搬送手段の端部より流下する搬送手段を備え、前記塗着装置を前記搬送手段の前記端部の下方に設置することを特徴とする食品製造装置。
  7. 請求項5または6に記載の食品製造装置であって、
    前記塗着装置は、前記塗着部(55)を着脱自在に支持するベース部材(61)と、
    該ベース部材(61)に対し前記塗着部(55)を往復動自在に支持する往復動機構とを有する支持部(53)を備えていることを特徴とする食品製造装置。
  8. 請求項7に記載の食品製造装置であって、
    前記塗着部材(67a)は前記ベース部材(61)の中心の回りに環状に配置され、前記塗着部材(67a)により囲まれた領域(63)を形成することを特徴とする食品製造装置。
  9. 請求項7または8に記載の食品製造装置であって、
    前記往復動機構は、前記支持部(53)に対し前記塗着部(55)を揺動自在に支持する揺動機構であることを特徴とする食品製造装置。
  10. 請求項7または8に記載の食品製造装置であって、
    前記往復動機構は、前記支持部(53)の中心に対し前記塗着部(55)が接近離反する径方向に往復動する機構であることを特徴とする食品製造装置。
  11. 請求項7乃至10の何れかに記載の食品製造装置であって、
    前記往復動機構は、前記塗着部(55)を前記支持部(53)の中心に向かって付勢する付勢手段(57)を備えることを特徴とする食品製造装置。
  12. 請求項11に記載の食品製造装置であって
    前記付勢手段(57)は弾性部材を備えることを特徴とする食品製造装置。
  13. 請求項12に記載の食品製造装置であって、
    前記弾性部材は、前記塗着部(55)を均等に付勢する環状の弾性体であって、前記各塗着部(55)に亘って張架してあることを特徴とする食品製造装置。
  14. 請求項5乃至13の何れかに記載の食品製造装置であって、
    前記塗着部材は、塗着部材が食品生地と接触する際に塗着部材の先端が弾性変形可能な材質であることを特徴とする食品製造装置。
  15. 請求項に記載の食品製造装置であって、
    前記吐出ノズルを回転する駆動機構を備えることを特徴とする食品製造装置。
  16. 請求項5乃至15の何れかに記載の食品製造装置であって、
    前記塗着部材を前記食品生地の周方法に回動する駆動機構を備えたことを特徴とする食品製造装置。
  17. 請求項5乃至16の何れかに記載の食品製造装置であって、
    前記塗着装置の下方に、前記食品生地から個別の食品を切断する切断手段を備えたことを特徴とする食品製造装置。
  18. 請求項17に記載の食品製造装置であって、
    前記切断手段は、前記食品生地の表面を前記食品生地の中心に誘導して前記個別の食品の切断部位に線状の模様を集合させることが可能なシャッタ片を備えたことを特徴とする食品製造装置。
JP2017052194A 2017-03-17 2017-03-17 食品生地の表面に食用塗料を塗着する方法及び装置 Active JP6839575B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017052194A JP6839575B2 (ja) 2017-03-17 2017-03-17 食品生地の表面に食用塗料を塗着する方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017052194A JP6839575B2 (ja) 2017-03-17 2017-03-17 食品生地の表面に食用塗料を塗着する方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018153125A JP2018153125A (ja) 2018-10-04
JP6839575B2 true JP6839575B2 (ja) 2021-03-10

Family

ID=63715354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017052194A Active JP6839575B2 (ja) 2017-03-17 2017-03-17 食品生地の表面に食用塗料を塗着する方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6839575B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018153125A (ja) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2340193C2 (ru) Способ производства колбасного изделия с внешним контуром любой геометрической формы и устройство для его осуществления
US4251201A (en) Extrusion apparatus
EP0601194A1 (en) Method and apparatus for producing plastic foods
CN106414244B (zh) 共计量设备与方法
JP4437843B1 (ja) ドーナツ状食品成形装置及び方法
US20080095899A1 (en) Method and apparatus for producing a multiple phase, confectionery article
JP4274569B2 (ja) 食品素材の押し出し方法及びその装置
JP2007074978A (ja) 粉振り装置及びそれを用いた米飯食品成形装置
JP6839575B2 (ja) 食品生地の表面に食用塗料を塗着する方法及び装置
JP2015519872A (ja) 粘性の生地を搬送および計量するための装置
JP4574698B2 (ja) 粉末食材付与装置及びそれを用いた米飯食品成形装置
JP6166494B1 (ja) 口金及び食品材料製造用のデポジッター及び食品製造装置
JP4291362B2 (ja) 絞り成形食品の成形装置及び方法
JP4814607B2 (ja) 捩じり食品の成形方法及びその装置
JP6148040B2 (ja) 食品製造装置
JP4481183B2 (ja) 油脂性菓子生地の成形方法、油脂性菓子及び油脂性菓子生地の押出成形装置
JP2008295428A (ja) 食品生地の分割装置
JP3814686B2 (ja) 米飯食品成形装置
JP6298196B2 (ja) 食品製造装置
JP6275550B2 (ja) 散粉方法及び散粉装置
KR20240133893A (ko) 만두 제조시스템
JPH0753513Y2 (ja) 球天形成装置
JP2018014997A (ja) 固形物を内包する包被食品の製造方法及びその装置
CN104146328A (zh) 一种制备表面有花色图案的汤圆的装置
KR910001091Y1 (ko) 내용물이 충진된 성형식품 제조장치의 내용물 공급 및 성형장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6839575

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250