JP6838729B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
スロットマシンは、遊技媒体としてのメダルを検出可能なメダルセレクタなどの遊技媒体検出装置を備え(特許文献1、2参照)、メダル投入口から投入されるメダルを遊技媒体検出装置によって検出することにより、スロットマシン遊技を行うことができるようになっている。
図1〜3に示すように、本実施形態のスロットマシン1は、回動可能に軸支された複数のリール41a,41b,41cが内蔵され、正面側が開口した筐体1bと、筐体1bの正面側を開閉可能に覆う前扉1aとで構成され、内部には、マイクロコンピュータ等で構成された主制御部7、主制御部7からの指令により、表示器9a,スピーカ9b,ランプ9cなどの報知手段を制御する副制御部8、及び必要な機械,装置等が収納されている。
また、前扉1a上部には、液晶TVなどの表示器9a,スピーカ9b,LEDなどのランプ9cが設けられている。
また、筐体1bの下部には、メダルの貯留・払出しを行うメダル払出装置6が設けられる。メダル払出装置6には、メダルを貯留する貯留部として機能するホッパー61が設けられ、メダル投入口2より投入されたメダルは、メダルセレクタ10により検出されるとともに、ホッパー61に誘導されるようになっている。
主制御部7は、メインCPU、メインROM、メインRAMなどが一体化された制御用チップの搭載された主基板、これを収容する基板ケース等から構成され、上記の各操作部からの信号やメダルセレクタ10からの信号に基づき、ドラムユニット4、メダル払出装置6などの各装置を制御することで、以下のようなスロットマシン遊技を進行させる。
ゲーム開始可能なメダル数となったときに、スタートレバー3が操作されると、主制御部7は、ドラムユニット4を駆動して、各リール41a,41b,41cを回転させる制御を行う。
副制御部8は、主制御部7と同様にコンピュータとして構成され、表示器9a,スピーカ9b,ランプ9cなどを制御することで、所定の表示演出及び音響演出を行う。
副制御部8は、サブCPU、サブROM、サブRAMなどの演出用チップの搭載された副基板、これを収容する基板ケース等から構成され、サブCPUがサブROMに記憶されたプログラムを実行処理することで、表示器9aに所定の表示態様で表示演出を行わせるとともに、スピーカ9bから所定の音データを出力させ、さらに、ランプ9cの点灯制御を行う。
例えば、主制御部7から内部抽選の結果当選した抽選対象を示す当選対象信号としてボーナス役の当選を示す制御信号を受信したときには、表示器9aを制御してボーナス当選に係る表示演出を行わせる。また、ボーナス遊技に移行後は、ランプ9cを所定のタイミングで点滅させるとともに、ファンファーレ音などの所定の効果音をスピーカ9bから出力させる。
メダルセレクタ10は、図4(a),(b)に示すように、本体10aと、本体10aに対して開閉可能に取り付けられるカバー部材10bとで構成され、全体視において略直方体形状を有している。
メダルセレクタ10の上部には、メダル投入口2と連通するメダル入口19aが設けられており、メダル投入口2から投入されたメダルは、このメダル入口19aからメダルセレクタ10内に取り込まれる。
また、メダルセレクタ10の右側面には、メダルセレクタ10内に取り込まれたメダルの出口となるメダル出口19bが設けられている。メダル出口19bは、メダルセレクタ10内において、メダル入口19aと連通しており、メダル入口19aから流入したメダルがメダルセレクタ10内を通ってメダル出口19bから流出する。また、メダル出口19bから流出したメダルは、所定の誘導路によって誘導されながらホッパー61に導かれる。
また、カバー部材10bは、軸21を支点に閉状態(図4(a))と、開状態(図4(b))とに相互に変位可能であり、閉状態では、本体10aとの間にメダル入口19aからメダル出口19bに亘ってメダルが通過可能な流路を形成し、開状態では、メダルセレクタ10内に詰まったメダルを下方(図6(a)のY方向)から排出するための開口を形成する。
メダル入口19aから流入したメダルは、流路111、流路112、ブロッカー13、流路113をこの順に通ってメダル出口19bに辿り着くようになっている。
流路111はメダルがほぼ鉛直方向に沿って流下するルートとして形成され、流路112,113及びブロッカー13はメダルが斜面に沿って流下するルートとして形成されている。
ブロッカー13は、流路112と流路113との間に架け渡される橋として機能し、ここを通過するメダルを下方から支持する。
図5及び図6(b)は、メダルの下部周縁面を下支え可能に流路から突出したときのブロッカー13の形態を示し、図6(a)は、メダルの下部周縁面を下支え不能に流路内に後退したときのブロッカー13の形態を示している。
このような形態の変位により、図5及び図6(b)に示す状態では、ブロッカー13が流路112と流路113との間に架け渡される橋として機能することにより、メダル入口19aから流入したメダルはメダル出口19bに辿り着くことができ、図6(a)に示す状態では、メダルはブロッカー13による下支えがなくなり、すなわち、傾斜面(転動面)が消失した状態となることから、Y方向へ向けて落下し、メダルセレクタ10から外部に放出される。この放出されたメダルは、メダル払出口6aから機外に排出される。
なお、以下の説明において、メダルの下部周縁面を下支え可能に流路から突出したブロッカー13の形態をメダルの通過を許容する「許容形態」、メダルの下部周縁面を下支え不能に流路内に後退したブロッカー13の形態をメダルの通過を禁止する「禁止形態」という。
検出手段としては、上流側及び下流側それぞれに設けられた踏み板スイッチ14,15と、光学センサ16と、レバースイッチ17とが設けられている。
踏み板スイッチ14,15及びレバースイッチ17は、メダルがこれらに直接接触することにより、メダルの通過を検出する接触タイプの検出手段であり、光学センサ16(フォトインタラプタ)は、例えば、通光状態から遮光状態への変化により、メダルの通過を検出する非接触タイプの検出手段である。
これらの検出手段は、例えば、踏み板スイッチ14、踏み板スイッチ15、光学センサ16、レバースイッチ17の順に、メダルの通過が検出されたときに、主制御部7により一のメダルの投入と判定され、この順番に従わずに、メダルの通過が検出されたときには、メダルの投入とは判定されずに、異常と判定されるようになっている。
ガイドプレート20は、許容形態にあるブロッカー13により下支えされた状態にあるメダルの上部周縁側面を支持可能に構成されている。ただし、支持可能なメダルは、図6(b)に示す径d1よりも大きい径のメダルであり、これより径が小さく規定の大きさに満たないメダルは支持されないことになる。
また、ガイドプレート20の下部には、窪みとして形成された凹部20aが設けられている。さらに、カバー部材10bにおいて、この凹部20aに対向する面に、凹部20a側にメダルを付勢する付勢部材(踏み板)が設けられている(不図示)。
このような構成により、ガイドプレート20によって支持されないメダルは、本体10a側、すなわち、凹部20aに向けて傾倒することになり、これによりブロッカー13による下支えも失うことになり、Y方向へ向けて落下し、ブロッカー13よりも下流側に位置する踏み板スイッチ15などの検出手段に至るまでに、メダルセレクタ10から外部に放出される。
このように、選別手段により、径d1よりも小さい径のメダルがメダルセレクタ10から排出され、径d1よりも大きな径のメダルのみが通過ルートを通過することができる。ただし、径d1よりも大きな径のメダルにも上限があり、メダル投入口2の開口幅よりも径の大きなメダルは、メダル投入口2に投入することができない。
選別手段の上流側には、流路112を通過するメダルを自由落下させるための段差d2を備えている。
段差d2は、図6(b),(c)に示すように、流路112の下流側端部112aと、許容形態にあるブロッカー13との間に形成されるもので、例えば、距離にして約1mm設けられている。
メダルの円滑な流下を望むのであれば、段差は無い方が好ましいが、以下の理由からあえて設けてある。
このメダルは、前述した図示しない付勢部材によって凹部20a側に付勢されつつも、メダル下部周縁面がブロッカー13に下支えされた状態にあることから、比較的に安定した姿勢で流下することになる。
このようなメダルは、凹部20a側に傾倒するまでバランスを崩す前に、流路113まで辿り着くことになり、そうすると、径d1よりも径が小さいにもかかわらず、選別手段により選別されないメダルが出現するという不都合が生じることになる。
このような不都合が生じないように、付勢部材によって凹部20a側に付勢することに加え、流下中のメダルの姿勢をさらに不安定にさせ、メダルの姿勢を崩す必要がある。
そこで、本実施形態では、選別手段の上流側に段差d2を設けることとした。このような段差d2により、流下中のメダルが流路112の下流側端部112aから許容形態にあるブロッカー13に自由落下することになる。
この自由落下中、すなわち、宙に浮いている状態では、メダルはそのメダル下部周縁面がブロッカー13により下支えされない状態にあることから、重力以外では付勢部材による凹部20a側への付勢力だけがメダルに作用することになり、凹部20a側へのメダルの倒れ込みを強制的に発生させることができる。
これにより、選別手段によるメダルを選別する機能が効果的に発揮され、規定の大きさ(径d1)に満たないメダルがメダルセレクタ10から排除されることになる。
これによっても、メダルを選別する機能が効果的に発揮され、規定の大きさ(径d1)に満たないメダルがメダルセレクタ10から排除されることになる。
段差d2の上流側に位置する流路111には、図6に示すように、流路を狭めるように流路側に突出する突出部111aと、これより下流側において流路を広げるように後退した逃がし部111bとが設けられている。このような突出部111aと、これより下流側に位置する逃がし部111bとの組合せにより、流路111を流下するメダルは略S字を描く軌跡に沿って流下することになる。
これにより、段差d2に至るまでにおいて、流路111を流下するメダルの勢いを減退させることができ、メダルの姿勢の安定性がさらに損なわれることから、選別手段の機能が発揮されやすくなる。
ブロッカー13と流路113との間に、ストッパー18が設けられている。
このストッパー18は、流路111,112及び許容形態にあるブロッカー13を通過するメダルのホッパー61への流下を阻止可能な阻止手段として動作する。
具体的には、ストッパー18は、図7,8に示すように、メダルのホッパー61への流下を許容可能な許容形態(図7(a),図8(a))と、メダルのホッパー61への流下を阻止可能な阻止形態(図7(b),図8(b))と、に変位可能である。
また、このときには、踏み板スイッチ14、踏み板スイッチ15、光学センサ16、レバースイッチ17の順に、メダルの通過が順次検出されることになる。
一方、ストッパー18が阻止形態であれば、ブロッカー13は禁止形態であることから、メダル入口19aから流入したメダルは、ブロッカー13を通過することができず、Y方向に向けて落下し、ストッパー18に至るまでにメダルセレクタ10から外部に放出される。このときには、Y方向に向けて落下したメダルは、少なくともレバースイッチ17に到達することはできないことから、メダルの投入は判定されないことになる。
このようなタイミングは、メダル投入口2からメダルを連続投入したときに発生する。
このように、ブロッカー13が許容形態から禁止形態に変位する途中において、ブロッカー13上にメダルが存在する場合があり、このようなメダルは、ブロッカー13による下支えがなくなっても流下中の慣性により、そのまま流路113に向けて移動しようとする。
そうすると、上記の51枚目のメダルは、メダルの投入を判定されることなく、メダル出口19bに辿り着き、ホッパー61に貯留されることになり、その結果、遊技者が損失を被ることになる。
ストッパー18をこの位置に設けることにより、ブロッカー13が許容形態から禁止形態に変位する途中において、ブロッカー13上に存在するメダルは、そのまま流路113に向けて移動しようとするものの、その移動中にストッパー18が阻止形態に変位することにより、流路113への移動が阻まれ、メダル出口19bに到達することができなくなる。その結果、メダルは、Y方向へ向けて落下し、少なくともレバースイッチ17に至るまでに、メダルセレクタ10から外部に放出され、メダル払出口6bから遊技者に返却されることから、遊技者が損失を被ることもなくなる。
このようなタイミングにおいて、ストッパー18は、図8(a)に示す許容形態から図8(b)に示す阻止形態に変位する途中であり、流路幅を狭めつつ許容形態から阻止形態に変位することから、そのときに、図9に示すように、ストッパー18がメダルM(50枚目のメダル)を踏み板15との間で挟み込んでしまうことがある。
このような挟み込みが生じると、メダルMがその場で停止し、「メダル詰まり」が発生することになり、スロットマシン遊技の進行が妨げられるおそれがある。
そこで、このような挟み込みが生じても、メダルMがその流下中の慣性や自重によって挟み込みから解放されるように、以下に示す特徴的な構成を備えている。
図9(b)は、対向面181の形状を改良する前のストッパー18を示しており、このストッパー18では、対向面181の上端部181aがメダルに当接する部分となっている。
一方、図9(a)は、対向面181の形状を改良した後のストッパー18を示しており、このストッパー18では、対向面181の下端部181bがメダルに当接する部分となっている。
つまり、ストッパー18は、改良前と改良後では、メダル内における当接する位置が異なっており、改良前ではメダルの中心寄りに当接する形状となっているものの、改良後ではメダルの周縁部に当接するような形状に改良されている。
このような改良を行ったのは、以下に説明するように、ストッパー18に挟まれつつも流下しようとするメダルの慣性を完全に制止させることなく、惰性や自重によってメダルを流下させ、少なくともストッパー18の挟み込みによる「メダル詰まり」を発生させないようにするためである。
つまり、制動力の作用点をメダルの重心付近に設定すると、その力がメダル全体に作用することになり、メダルを制止させる力として効果的に作用することになるが、メダルの周縁部を作用点として設定した場合には、その力がメダル全体に作用しないことから、重心に作用させるよりも、制動力としての効果が薄れるからである。
すなわち、ストッパー18によるメダルの挟み込みは、ブロッカー13が許容形態から禁止形態に変位する途中であって、流下速度の遅い一部のメダルがあるときなどのごく稀に発生する事象であることから、改良後のストッパー18では、阻止手段としての本来の機能を低下させることなく、メダルに必要最小限の制動力を作用させ、この挟み込みを「メダル詰まり」に発展させないようにしたのである。
図8(c)は、許容形態にあるストッパー18のA−A断面図であるが、これを見て分かるように、許容形態にあるブロッカー13(第1流路)と流路113との間において、流路の傾斜(勾配)が変わっている。
特に、ストッパー18の頂面180は、メダルの転動面、すなわち、メダルが通過する遊技媒体(メダル)通過部(第2流路の一部)として機能するが、この頂面180において上流側端部180aを基点として、転動面の傾斜が角度α分、急勾配(急傾斜)となっている。
さらに、ストッパー18の下流側であって、ストッパー18とレバースイッチ17との間にある固定部材24の頂面240も、メダルの転動面、すなわち、メダルが通過する遊技媒体(メダル)通過部として機能するが、この頂面240も頂面180の延長線上に位置し、頂面180と同様な勾配を有している(図10(a),(b)参照)。
つまり、許容形態にあるブロッカー13よりも、頂面180と頂面240とで構成される転動面の方が急勾配となっている。すなわち、ブロッカー13(第1流路)よりも頂面180及び頂面240(第2流路)の方が急勾配となっているとともに、ストッパー18は勾配のきつい側の流路(第2流路)に対応して設けられるとともに、勾配の変化点に位置している。
また、仮にストッパー18に挟み込まれたとしても、ストッパー18の頂面180が勾配の変化点上に位置することになるから、挟み込まれたメダルは座りが悪く安定性を欠くことになり、挟み込み状態からの解放が促進されることになる。
なお、本実施形態では、ストッパー18を勾配の変化点に配置したが、ストッパー18を変化点よりも下流側の流路(第2流路)に設けてもよい。これにより、ストッパー18を通過する時点では、通過メダルの加速度が増し、通過メダルに勢いがつくことから、挟み込みを防止することができる。
なお、挟み込みの防止は、上述の対向面181の形状の改良や勾配の変化に加え、ストッパー18を阻止形態側に付勢させるためのバネの定数を小さくするなどの調整を行うことが好ましい。
踏み板スイッチ14、踏み板スイッチ15、光学センサ16、レバースイッチ17のうち最下流側に設けられている検出手段が、レバースイッチ17である。
このレバースイッチ17は、図10に示すような形態に変位する。
図10(a)は、無負荷状態におけるレバースイッチ17の形態を示し、このときには流路113から上方に突出してメダルの通過を遮るような形態となる。
図10(b)は、図10(c)に示すように、メダルMの周縁面によって押し下げられ、そのメダルMの重みを受けているときの形態を示し、このときには流路113から下方に退出してメダルの通過を許容するような形態となる。
そして、図10(a)に示す形態から図10(b)に示す形態へのレバースイッチ17の変位によりメダルの通過が検出されることになる。ここで、レバースイッチ17によるメダルの通過検出の仕組みについて説明する。
レバースイッチ17は、回動部材の一例であり、回転軸22により軸支される軸受け170と、通過メダルに当接して通過メダルにより押し下げられる当接部171と、レバースイッチ17の回動に応じて変位し、光センサ23によりその変位が検出される被検出部172とを備えている。
図11は、無負荷状態にあるレバースイッチ17を示し、当接部171が通過メダルにより押し下げられることにより、A方向に回動する。また、レバースイッチ17は、特に図示しないが、バネなどの付勢手段により付勢され、通過メダルによる重みから解放されると、無負荷状態の姿勢に復元する。
つまり、光センサ23は、遮光から通光への変化からメダルの通過を検出する。
具体的には、メダルセレクタ10に対して直接又は間接的に外部から衝撃や振動を与えると、レバースイッチ17がA方向に変位し、実際にはメダルが通過していないにもかかわらず、メダルの通過を検出するという誤作動が発生することがあった。
このような衝撃や振動を与える行為の一例としては、例えば、遊技者がスロットマシン1を叩き、衝撃を加える行為や、不正行為者が前扉1aと筐体1bとの隙間から異物を侵入させてメダルセレクタ10を直接振動させる行為などがある。
このような誤作動の対策として、レバースイッチ17を無負荷状態に付勢するためのバネの定数を変えることにより改善が見込まれるものの、バネ定数をあまり大きくすると、無負荷状態のレバースイッチ17はメダルの通過を遮るような形態となることから、メダル詰まりなどの新たな弊害が生じるおそれがあった。
そこで、外部から衝撃や振動が与えられても、レバースイッチ17がA方向に回動しないように、以下に示す特徴的な構成を備えている。
そこで、無負荷状態の形態において慣性モーメントを増大させるように、レバースイッチ17の重心の位置を調節する改良を行った。
これらを比較すると、改良後のレバースイッチ17では、改良前は存在しない、重り付加部173を備えていることが分かる。
この重り付加部173は、抑制手段の一例として動作し、レバースイッチ17の重力方向に沿った最下端部であって、当接部171との重量バランスを保つように、軸受け170を挟んで当接部171の反対側に設けられている。
つまり、改良後のレバースイッチ17では、レバースイッチ17の重心の位置を、改良前よりも、軸受け170側に寄せるとともに、重力の作用方向に沿った軸受け170の下方側に寄せている。
これにより、外部から衝撃や振動を受けて、レバースイッチ17がA方向に変位することがなくなり、実際にはメダルが通過していない(当接部171が非当接状態)にもかかわらず、メダルの通過を検出するという誤作動が防止される。
この凸部113aは、抑制手段の一例である規制部として動作し、レバースイッチ17のA方向への回動を邪魔するように、流路113側の壁部からレバースイッチ17に向けて突出(凸設されている)している。
本実施形態のメダルセレクタ10の場合、外部から衝撃を受けると、レバースイッチ17が図13(b)中に示すX方向に移動する傾向があることから、X方向側に位置する流路113側の壁部に凸部113aを設けることとした。
これにより、外部から衝撃や振動を受けて、レバースイッチ17がA方向に変位することがなくなり、実際にはメダルが通過していない(当接部171が非当接状態)にもかかわらず、メダルの通過を検出するという誤作動が防止されることになる。
また、メダル投入口2から流路113に向けて針金などの異物を侵入させる不正行為が行われたときでも、このような異物によってレバースイッチ17はX方向に押し込まれることから、さらに異物によってレバースイッチ17をA方向に回動させようとしても、凸部113aによりA方向への回動が規制されることになる。
また、本実施形態のメダルセレクタ10の場合、外部から衝撃を受けると、レバースイッチ17がX方向に移動する傾向があることから、レバースイッチ17の右側方に位置する流路113側の壁部に凸部113aを設けたが、レバースイッチ17がX方向とは反対の方向に移動する傾向があるときには、レバースイッチ17の左側方に位置するブロッカー13側の壁部に凸部113aを設けることが好ましい。
例えば、ブロッカー13と、これよりも勾配が急な流路(頂面180及び240)とが設けられるとともに、ストッパー18が流路(頂面180及び240)に設けられていることから、流路(頂面180及び240)から通過メダルの加速度が増し、勢いがつくので、ストッパー18によるメダルの挟み込みが防止される。
また、ストッパー18をブロッカー13と流路(頂面180及び240)の境界に設けることにより、ストッパー18上に位置するメダルの安定性を損なわせることができるので、ストッパー18によるメダルの挟み込みが抑制される。
また、衝撃や振動、異物の侵入等によるレバースイッチ17の挙動に対応させた位置に回動を規制する規制部を設けることにより、効果的に誤作動が防止される。
また、ストッパー18の許容形態から阻止形態への変位制御を実行するにあたり、制御プログラム上、50枚目のメダルの通過が検出された、次のステップの割り込み処理内で変位制御を実行することにより、処理間における空き時間を極力なくすことが好ましい。
また、本実施形態では、スロットマシンに適用したがパチンコ機に適用することもでき、メダルを遊技媒体としたが遊技球を遊技媒体としてもよい。
6 メダル払出装置
61 ホッパー(貯留部)
10 メダルセレクタ
111〜113 流路
113a 凸部(抑制手段)
13 ブロッカー(選別手段、第1流路)
17 レバースイッチ(回動部材)
171 当接部
172 被検出部
173 重り付加部(抑制手段)
18 ストッパー(阻止手段)
180 頂面(第2流路、メダル通過部)
20 ガイドプレート(選別手段)
20a 凹部(選別手段)
22 回転軸
Claims (5)
- 投入された遊技媒体を検出する検出手段を備えた遊技機において、
前記投入された遊技媒体が通過する流路と、
所定の回動軸を中心として回動可能な回動部材と、
を備え、
前記回動部材は、
前記流路を通過する遊技媒体が当接する当接部と、
遊技媒体の前記当接部への当接に伴う当該回動部材の回動に応じて変位し、前記検出手段によって当該変位が検出される被検出部と、
遊技媒体が前記当接部に当接していない非当接状態において、外部からの衝撃を受けて前記回動部材が回動し、前記被検出部が変位することを抑制する抑制手段と、
前記流路を通過する遊技媒体の真偽をその大きさの違いに基づいて選別するとともに、規定の大きさに満たない遊技媒体を前記当接部に至るまでに流路外に導く選別手段と、
を備え、
前記抑制手段は、前記回動部材の前記非当接状態における慣性モーメント増大のために所定位置に重りの付加された重み付加部を含んで構成され、
前記流路は、前記選別手段の上流側において、当該流路を通過する遊技媒体を自由落下させるための段差を備える
ことを特徴とする遊技機。 - 投入された遊技媒体を検出する検出手段を備えた遊技機において、
前記投入された遊技媒体が通過する流路と、
所定の回動軸を中心として回動可能な回動部材と、
を備え、
前記回動部材は、
前記流路を通過する遊技媒体が当接する当接部と、
遊技媒体の前記当接部への当接に伴う当該回動部材の回動に応じて変位し、前記検出手段によって当該変位が検出される被検出部と、
遊技媒体が前記当接部に当接していない非当接状態において、外部からの衝撃を受けて前記回動部材が回動し、前記被検出部が変位することを抑制する抑制手段と、
を備え、
前記抑制手段は、前記回動部材の側方に位置する壁部に凸設されるとともに、当該回動部材の所定方向への回動を規制する規制部を含んで構成される
ことを特徴とする遊技機。 - 投入された遊技媒体を検出する検出手段を備えた遊技機において、
前記投入された遊技媒体が通過する流路と、
所定の回動軸を中心として回動可能な回動部材と、
を備え、
前記回動部材は、
前記流路を通過する遊技媒体が当接する当接部と、
遊技媒体の前記当接部への当接に伴う当該回動部材の回動に応じて変位し、前記検出手段によって当該変位が検出される被検出部と、
遊技媒体が前記当接部に当接していない非当接状態において、外部からの衝撃を受けて前記回動部材が回動し、前記被検出部が変位することを抑制する抑制手段と、
を備え、
前記抑制手段は、
前記回動部材の前記非当接状態における慣性モーメント増大のために所定位置に重りの付加された重み付加部と、
前記回動部材の側方に位置する壁部に凸設されるとともに、当該回動部材の所定方向への回動を規制する規制部と、を含んで構成される
ことを特徴とする遊技機。 - 前記規制部は、外部からの衝撃を受けた前記回動部材の前記壁部に向かう前記回動軸に沿った移動とともに行われる回動を規制する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。 - 前記流路を通過する遊技媒体の真偽をその大きさの違いに基づいて選別するとともに、規定の大きさに満たない遊技媒体を前記当接部に至るまでに流路外に導く選別手段を備え、
前記流路は、前記選別手段の上流側において、当該流路を通過する遊技媒体を自由落下させるための段差を備える
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016211075A JP6838729B2 (ja) | 2016-10-27 | 2016-10-27 | 遊技機 |
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JP2016211075A JP6838729B2 (ja) | 2016-10-27 | 2016-10-27 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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