JP2015217150A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技領域への遊技球の誘導を好適に行うことが可能な遊技機を提供すること。
【解決手段】内枠13には、遊技領域PTが形成された遊技盤34が設けられているとともに、遊技領域PTに向けて遊技球を発射するための遊技球発射機構38が設けられている。遊技者の発射操作に基づき遊技球発射機構38から発射された遊技球は、遊技盤34に形成された誘導通路37を通って遊技領域PTの上部に導出される。そして、その導出された遊技球は遊技領域PTに設けられた釘などに衝突しながら当該遊技領域PTを流下することとなる。この場合、誘導通路37の球出口37bには遊技領域PT側から誘導通路37への遊技球の流入を阻止するための第1戻り球防止ユニット61が設けられている。また、当該第1戻り球防止ユニット61の右方には、第1戻り球防止ユニット61側への遊技球の移動を規制するための第2戻り球防止ユニット71が設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機の一種であるパチンコ遊技機は、遊技球が流下する遊技領域を備えている。遊技者による発射操作が行われることにより、ソレノイドなどの発射手段が動作し、その動作に基づき発射された遊技球は遊技領域を流下することとなる。遊技領域には釘などの障害部材が設けられており、遊技領域に到達した遊技球は障害部材に衝突することで流下方向を不規則に変化させながら下方へと流下することとなる。また、遊技領域には遊技球が入球可能な入球部が設けられており、当該入球部に遊技球が入球することにより遊技者に利益が付与される。当該利益としては、例えば遊技球の払い出しなどといったように遊技者が使用可能な遊技球の数を増加させる利益や、例えば当たり状態の抽選の実行契機などといったように内部抽選の実行の契機を生じさせる利益が挙げられる。
遊技領域に遊技球を導出するための構成について具体的には、例えば遊技領域が形成された遊技盤には当該遊技領域の外縁の一部を生じさせるようにして遊技球の誘導通路が形成されている。そして、発射手段から発射された遊技球は誘導通路によって誘導されることにより遊技領域の上側の領域に導出される(例えば特許文献1参照)。
特開2009−261415号公報
ここで、上記例示等のような遊技機においては、遊技領域への遊技球の誘導を好適に行う必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技領域への遊技球の誘導を好適に行うことが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決すべく請求項1記載の発明は、遊技球を発射する発射手段と、
当該発射手段により発射された遊技球を遊技領域に誘導する誘導通路部と、
当該誘導通路部から前記遊技領域に導出される遊技球のその導出方向への移動を許容する一方、それとは逆方向への遊技球の移動を規制する規制手段と、
前記誘導通路部から前記遊技領域に向けて移動する遊技球の移動方向における前記規制手段よりも移動元側の位置から前記遊技領域の下方への遊技球の移動を許容する許容構造と、
を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、遊技領域への遊技球の誘導を好適に行うことが可能となる。
一実施形態におけるパチンコ機を示す正面図である。 内枠の正面図である。 遊技盤の正面図である。 第1戻り球防止ユニットの正面図である。 第1戻り球防止ユニット及び第2戻り球防止ユニットが設けられた領域を拡大して示す遊技盤の正面図である。 第2戻り球防止ユニットが設けられていない比較例のパチンコ機において第1戻り球防止ユニットが設けられた領域を拡大して示す遊技盤の正面図である。 (a),(b)第1戻り球防止ユニット及び第2戻り球防止ユニットが設けられた領域を拡大して示す遊技盤の正面図である。 第1戻り球防止ユニット及び第2戻り球防止ユニットが設けられた領域を拡大して示す遊技盤の正面図である。 戻り球防止構造の別形態を説明するための一部を拡大して示す遊技盤の正面図である。 別形態の第2戻り球防止ユニットの正面図である。 (a)実施形態の第2戻り球防止ユニットの正面図であり、(b)別形態の第2戻り球防止ユニットの正面図である。 戻り球防止構造の別形態を説明するための一部を拡大して示す遊技盤の正面図である。 戻り球防止構造の別形態を説明するための一部を拡大して示す遊技盤の正面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図である。 主制御装置のMPUにて実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 主制御装置のMPUにて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 実験に使用したパチンコ機における内枠の正面図である。 実験に使用したパチンコ機において第1戻り球防止片及び第2戻り球防止片が設けられた領域を拡大して示す遊技盤の正面図である。 各実験条件を説明するための説明図である。 実験1の実験結果を説明するための説明図である。 実験2の実験結果を説明するための説明図である。 実験3の実験結果を説明するための説明図である。
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。遊技機本体12は、外枠11に回動可能に支持された内枠13と、当該内枠13の前方に配置され当該内枠13に回動可能に支持された前扉枠14と、内枠13の後方に配置され当該内枠13に回動可能に支持された図示しない裏パックユニットとを備えている。また、遊技機本体12には、その回動先端部に図示しない施錠装置が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
前扉枠14は、内枠13の前面側全体を覆うようにして設けられている。前扉枠14には後述する遊技領域PTのほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部21が形成されている。窓部21は、略楕円形状をなし、無色透明に形成された窓パネル22が嵌め込まれている。窓部21の周囲には、発光手段が設けられている。当該発光手段の一部として表示発光部23が窓部21の上方に設けられている。また、表示発光部23の左右両側には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部24が設けられている。
前扉枠14における窓部21の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部25と下側膨出部26とが上下に並設されている。上側膨出部25内側には上方に開口した上皿25aが設けられており、下側膨出部26内側には同じく上方に開口した下皿26aが設けられている。上皿25aは、裏パックユニットに設けられた払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構38側へ導くための機能を有する。また、下皿26aは、上皿25a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
図2は、内枠13の正面図である。内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース31を主体に構成されている。樹脂ベース31の中央部には略楕円形状の窓孔32が形成されている。当該窓孔32を通じて内枠13の前面側に露出されるようにして、樹脂ベース31には遊技盤34が着脱可能に取り付けられている。遊技盤34は直立状態で取り付けられており、その前面がパチンコ機10前方を向いている。
遊技盤34の前面には、当該遊技盤34の前面に取り付けられた誘導レール部35,36及び樹脂ベース31における窓孔32の周縁部32aによって遊技領域PTが区画されている。遊技領域PTには誘導レール部35,36による誘導通路37によって遊技球が誘導され、その誘導された遊技球が遊技領域PTにおいて下方に向かって流下することとなる。
遊技領域PTには遊技球発射機構38により発射された遊技球が供給される。遊技球発射機構38は、樹脂ベース31において窓孔32の下方に設けられている。遊技球発射機構38は、誘導通路37に向けて延びる発射レール38aと、上皿25aに貯留されている遊技球を発射レール38a上に供給する球送り装置38bと、発射レール38a上に供給された遊技球を誘導通路37に向けて発射させる電動アクチュエータであるソレノイド38cと、を備えている。前扉枠14において右下の隅角に設けられた発射操作装置39(図1参照)が回動操作されることによりソレノイド38cが駆動制御され、遊技球が発射される。遊技球発射機構38は樹脂ベース31の下部において右側に偏倚させた位置に配置されている。そして、遊技球発射機構38からは左上に向けて遊技球が発射される。
ちなみに、発射操作装置39は、図1に示すように、前方に突出させて設けられた操作基部39aと、当該操作基部39aに回動可能に支持させて設けられた操作ハンドル39bとを備えており、操作ハンドル39bが回動操作されることにより遊技球発射機構38からの遊技球の発射強度が調整される。また、発射操作装置39には、操作ハンドル39bが遊技者に触れられていることを検知するためのタッチセンサ39cと、操作ハンドル39bの回動操作量を検知するための可変抵抗器39dと、操作ハンドル39bが遊技者により操作されている状況であっても遊技球の発射を停止させるべく操作されるストップスイッチ39eとが設けられている。なお、操作ハンドル39bが初期位置に配置されている状況では、当該操作ハンドル39bによってストップスイッチ39eが自ずとONとなる構成となっている。
遊技者による発射操作に基づき遊技球が発射される場合、操作ハンドル39bが触れられていることがタッチセンサ39cにより検知されていること、及びストップスイッチ39eがONとなっていないことの両条件が成立している場合に、可変抵抗器39dを通じて検知されている回動操作量に応じた発射強度で遊技球が発射される。
遊技球発射機構38による遊技球の発射方向の先側には、図2に示すように上述した誘導レール部35,36が存在している。誘導レール部35,36は、内レール部35と外レール部36とを備えている。外レール部36は、遊技盤34の下部中央側から右上の隅角側に亘って延在している。外レール部36は、外側に向けて凸となる円弧状に形成されており、遊技盤34の外縁寄りに配置されている。内レール部35は、外レール部36よりも内側の位置において遊技盤34の右下の隅角側から左上の隅角側に亘って存在している。内レール部35は、外レール部36と同様に外側に向けて凸となる円弧状に形成されており、内レール部35の曲率は外レール部36の曲率と同一又は略同一となっている。
内レール部35と外レール部36との間の距離は遊技球1個分よりも大きな距離となっており、具体的には遊技球2個分の距離となっている。ここで、本パチンコ機10において使用される遊技球の直径は11mmとなっている。したがって、内レール部35と外レール部36との間の距離は22mmとなっている。但し、これに限定されることはなく、内レール部35と外レール部36との間の距離は遊技球1個分以上であれば任意であり、例えば遊技球2個分よりも短い距離としてもよく、遊技球2個分よりも長い距離としてもよい。
内レール部35と外レール部36との間の距離が上記のように設定されていることにより、既に説明したように誘導通路37が形成されている。誘導通路37の球入口37aは外レール部36の下側端部の位置に存在しており、その位置は遊技盤34の下部中央側となっている。当該球入口37aは遊技球発射機構38における発射レール38aを遊技球の発射方向に延長させた先側に存在しており、これにより遊技球発射機構38から発射された遊技球を誘導通路37内に導入可能となっている。
誘導通路37内に導入された遊技球は、外レール部36の内側壁部に沿って上方へ移動する。そして、遊技球発射機構38により発射された遊技球の発射強度が所定強度以上であればその遊技球は誘導通路37の球出口37bを通過する。誘導通路37の球出口37bは内レール部35の上側端部の位置に存在しており、その位置は遊技盤34の左上の隅角側となっている。この位置は遊技領域PTにおける左上の隅角側である。したがって、所定強度以上の発射強度で遊技球発射機構38による遊技球の発射が行われている状況では、遊技領域PTの左上の隅角側から当該遊技領域PT内に遊技球が導入されることとなる。
遊技球発射機構38の発射レール38aと誘導通路37の球入口37aとは横方向に離間されており、これらの間にはファール球回収部33が設けられている。ファール球回収部33は上方に開放させて形成されており、遊技球発射機構38から発射された遊技球であって誘導通路37に到達しなかった遊技球又は誘導通路37を逆流してきた遊技球はファール球回収部33にて回収される。ファール球回収部33は下皿26aと連通されており、ファール球回収部33にて回収された遊技球は下皿26aに排出される。
遊技領域PT内の構成について説明する。図3は遊技盤34の正面図である。遊技盤34には前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口41、特電入賞装置42、第1作動口43、第2作動口44、スルーゲート45、可変表示ユニット46、特図ユニット47及び普図ユニット48等がそれぞれ設けられている。
スルーゲート45への入球が発生したとしても遊技球の払い出しは実行されない。一方、一般入賞口41、特電入賞装置42、第1作動口43及び第2作動口44への入球が発生すると、所定数の遊技球の払い出しが実行される。当該賞球個数について具体的には、第1作動口43への入球が発生した場合又は第2作動口44への入球が発生した場合には、3個の賞球の払い出しが実行され、一般入賞口41への入球が発生した場合には、10個の賞球の払い出しが実行され、特電入賞装置42への入球が発生した場合には、15個の賞球の払い出しが実行される。
なお、上記賞球個数は任意であり、例えば、第2作動口44の方が第1作動口43よりも賞球個数が少ない構成としてもよく、第2作動口44の方が第1作動口43よりも賞球個数が多い構成としてもよい。
その他に、遊技盤34の最下部にはアウト口49が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口49を通って遊技領域PTから排出される。また、遊技盤34には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘51が設けられているとともに、風車等の各種部材が配設されている。
ここで、入球とは所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域PTから排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域PTから排出されることなく遊技領域PTの流下を継続する態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口49への遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞口41、特電入賞装置42、第1作動口43、第2作動口44及びスルーゲート45への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
第1作動口43及び第2作動口44は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤34に設置されている。第1作動口43及び第2作動口44は共に上向きに開放されている。また、第1作動口43が上方となるようにして両作動口43,44は鉛直方向に並んでいる。第2作動口44には、左右一対の可動片よりなるガイド片としての普電役物44aが設けられている。普電役物44aの閉鎖状態では遊技球が第2作動口44に入賞できず、普電役物44aが開放状態となることで第2作動口44への入賞が可能となる。
第2作動口44よりも遊技球の流下方向の上流側に、スルーゲート45が設けられている。スルーゲート45は縦方向に貫通した図示しない貫通孔を有しており、スルーゲート45に入賞した遊技球は入賞後に遊技領域PTを流下する。これにより、スルーゲート45に入賞した遊技球が第2作動口44へ入賞することが可能となっている。
スルーゲート45への入賞に基づき第2作動口44の普電役物44aが閉鎖状態から開放状態に切り換えられる。具体的には、スルーゲート45への入賞をトリガとして内部抽選が行われるとともに、遊技領域PTにおいて遊技球が通過しない領域である右下の隅部に設けられた普図ユニット48の普図表示部48aにて絵柄の変動表示が行われる。そして、内部抽選の結果が電役開放当選であり当該結果に対応した停止結果が表示されて普図表示部48aの変動表示が終了された場合に普電開放状態へ移行する。普電開放状態では、普電役物44aが所定の態様で開放状態となる。
なお、普図表示部48aは、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、普図表示部48aにて変動表示される絵柄としては、複数種の文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成などが考えられる。
普図ユニット48において、普図表示部48aに隣接した位置には、普図保留表示部48bが設けられている。遊技球がスルーゲート45に入賞した個数は最大4個まで保留され、普図保留表示部48bの点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
第1作動口43又は第2作動口44への入賞をトリガとして当たり抽選が行われる。そして、当該抽選結果は特図ユニット47及び可変表示ユニット46の図柄表示装置52における表示演出を通じて明示される。
特図ユニット47について詳細には、特図ユニット47には特図表示部47aが設けられている。特図表示部47aの表示領域は図柄表示装置52の表示面よりも狭い。特図表示部47aでは、第1作動口43への入賞又は第2作動口44への入賞をトリガとして当たり抽選が行われることで絵柄の変動表示又は所定の表示が行われる。そして、抽選結果に対応した結果が表示される。なお、特図表示部47aは、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、特図表示部47aにて表示される絵柄としては、複数種の文字が表示される構成、複数種の記号が表示される構成、複数種のキャラクタが表示される構成又は複数種の色が表示される構成などが考えられる。
特図ユニット47において、特図表示部47aに隣接した位置には、特図保留表示部47bが設けられている。遊技球が第1作動口43又は第2作動口44に入賞した個数は最大4個まで保留され、特図保留表示部47bの点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
図柄表示装置52について詳細には、図柄表示装置52は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置52は、液晶表示装置に限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。
図柄表示装置52では、第1作動口43への入賞又は第2作動口44への入賞に基づき特図表示部47aにて絵柄の変動表示又は所定の表示が行われる場合にそれに合わせて図柄の変動表示又は所定の表示が行われる。例えば、図柄表示装置52の表示面には、複数の表示領域として上段・中段・下段の3つの図柄列が設定され、各図柄列において「1」〜「9」の数字が付された主図柄が昇順又は降順で配列された状態でスクロール表示される。このスクロール表示においては、最初に全図柄列におけるスクロール表示が開始され、上図柄列→下図柄列→中図柄列の順にスクロール表示から待機表示に切り換えられ、最終的に各図柄列にて所定の図柄を静止表示した状態で終了される。そして、例えば、遊技結果が大当たり結果となる遊技回では、図柄表示装置52の表示面において予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示される。
なお、図柄表示装置52では、第1作動口43又は第2作動口44への入賞をトリガとした表示演出だけでなく、当たり当選となった後に移行する開閉実行モード中の表示演出などが行われる。また、いずれかの作動口43,44への入賞に基づいて、特図表示部47a及び図柄表示装置52にて表示が開始され、所定の結果を表示して終了されるまでが遊技回の1回に相当する。また、図柄表示装置52における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置52にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよい。
第1作動口43への入賞又は第2作動口44への入賞に基づく当たり抽選にて大当たり当選となった場合には、特電入賞装置42への入賞が可能となる開閉実行モードへ移行する。特電入賞装置42は、遊技盤34の背面側へと通じる図示しない大入賞口を備えているとともに、当該大入賞口を開閉する開閉扉42aを備えている。開閉扉42aは、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、開閉扉42aは、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モードへの移行に当選した場合に遊技球が入賞可能な開放状態に切り換えられるようになっている。ちなみに、開閉実行モードとは、当たり結果となった場合に移行することとなるモードである。なお、閉鎖状態では入賞が不可ではないが開放状態よりも入賞が発生しづらい状態となる構成としてもよい。
<戻り球防止ユニット61,71>
ここで、既に説明したとおり遊技球発射機構38から発射された遊技球は誘導通路37を通過して遊技領域PTに導出されるが、当該誘導通路37の球出口37bには遊技領域PTに一旦導出された遊技球が誘導通路37に流入してしまうことを防止するための第1戻り球防止ユニット61が設けられている。また、第1戻り球防止ユニット61よりも誘導通路37からの遊技球の導出方向の先側の位置には、第2戻り球防止ユニット71が設けられている。これら第1戻り球防止ユニット61及び第2戻り球防止ユニット71は同一の構成、形状及びサイズとなっている。これら第1戻り球防止ユニット61及び第2戻り球防止ユニット71の構成について以下に説明する。図4は第1戻り球防止ユニット61の正面図であるが、第2戻り球防止ユニット71において対応する構成の符号を括弧書きで示す。なお、以下の説明では、第1戻り球防止ユニット61及び第2戻り球防止ユニット71を戻り球防止ユニット61,71として説明する。
戻り球防止ユニット61,71は、土台となるベース体62,72と、当該ベース体62,72に回動可能に支持された戻り球防止片63,73と、を備えている。ベース体62,72はポリカーボネートにより形成されているが、ABS樹脂などの他の合成樹脂により形成されていてもよく、銅、ステンレス又は鋼などの金属製としてもよい。また、戻り球防止片63,73はポリエチレンにより形成されているが、ポリカーボネートやABS樹脂などの他の合成樹脂により形成されていてもよく、銅、ステンレス又は鋼などの金属製としてもよい。但し、戻り球防止ユニット61,71は、遊技球が衝突した場合における当該遊技球の跳ね返りの度合が釘51よりも小さくなるように、当該釘51よりも反発硬さ(例えばショア硬度)が小さいことが好ましい。
ベース体62,72は、取付孔65a,75aが複数形成された薄板状のベース板部65,75を備えている。ベース板部65,75が遊技盤34の前面にパチンコ機10前方から当接した状態で取付孔65a,75aを利用してネジ止めが行われていることにより、戻り球防止ユニット61,71が遊技盤34に固定されている。
ベース板部65,75において遊技盤34に当接する面とは反対の板面側に戻り球防止片63,73が設けられている。ベース板部65,75において戻り球防止片63,73を支持するための構成について詳細には、ベース板部65,75には前後方向に延びるベース側軸孔(図示略)が形成されており、当該ベース側軸孔に対して軸部材66,76が引き抜き不可となるように圧入されている。軸部材66,76はその一部がベース側軸孔からパチンコ機10前方に突出しており、その突出した部分が、戻り球防止片63,73において前後方向に延びるように形成された軸孔67,77に挿通されている。軸孔67,77はその直径が軸部材66,76において軸孔67,77内に挿通されている部分の直径よりも若干大きく形成されていることにより、軸孔67,77と軸部材66,76との間には所定の遊びが存在している。軸部材66,76においてベース側軸孔からパチンコ機10前方に突出した箇所の長さ寸法は戻り球防止片63,73の軸孔67,77の長さ寸法よりも大きく設定されており、軸部材66,76におけるその突出先側の先端には軸孔67,77よりも大径とされ戻り球防止片63,73の軸部材66,76からの抜けを防止するための抜け止め部が形成されている。
軸部材66,76に軸支されていることにより、戻り球防止片63,73はベース体62,72に回動可能に支持されている。戻り球防止片63,73はその前後方向の寸法が遊技球の直径よりも大きく遊技球の直径の2倍よりも小さく形成されている。但し、当該前後方向の寸法はこれに限定されることはなく、誘導通路37からの導出方向への遊技球の移動を阻止することなく当該導出方向とは逆方向への遊技球の移動を阻止することが可能であれば任意である。
戻り球防止片63,73は、上記軸孔67,77が形成された土台部68,78と、当該土台部68,78から所定方向に延びるように一体形成され土台部68,78よりも厚み寸法が小さい薄板状に形成された球受け部69,79と、を備えている。土台部68,78において球受け部69,79の根元が存在する側の端部に軸孔67,77が形成されており、土台部68,78と球受け部69,79とは軸孔67,77を基準とした場合に概ね逆方向に突出している。
土台部68,78において軸孔67,77が形成された側の端部とは逆側の端部に金属片68a,78aが圧入されており、当該金属片68a,78aによって土台部68,78の方が球受け部69,79よりも重量が大きくなっている。したがって、戻り球防止片63,73に対して遊技球による外力が加えられていない状況においては、当該戻り球防止片63,73の回動位置は土台部68,78が球受け部69,79よりも下方となる回動位置となる。
戻り球防止片63,73の回動範囲は、ベース体62,72のベース板部65,75に一体形成された台座部64,74によって所定範囲に制限されている。台座部64,74は戻り球防止片63,73の土台部68,78に対して、誘導通路37から導出された遊技球の導出先側から対向するように形成されており、台座部64,74において土台部68,78と対向する側の面には位置決め突起64a,74aが一体形成されている。戻り球防止片63,73は、仮に台座部64,74が形成されていない場合、軸孔67,77に対して土台部68,78の金属片68a,78aが鉛直下方となる位置が自然状態の位置となるが、土台部68,78において台座部64,74と対向する側の面が位置決め突起64a,74aに対して自然状態の位置に向けた途中位置にて当接することで、軸孔67,77に対して金属片68a,78aが左下となる位置において戻り球防止片63,73のそれ以上の回動が阻止される。位置決め突起64a,74aによりそれ以上の回動が阻止された位置が当該戻り球防止片63,73の初期位置である。戻り球防止片63,73が初期位置に配置されている場合、図4の実線で示すように、球受け部69,79は鉛直方向に起立するのではなく、軸孔67,77を基準として右上に延びるように傾斜した姿勢となる。
初期位置に配置されている戻り球防止片63,73が、位置決め突起64a,74aから離れる方向に回動した場合、図4の二点鎖線で示すように、球受け部69,79の根元部分が台座部64,74における上側端部64b,74bに当接する。これにより、戻り球防止片63,73のそれ以上の回動が阻止される。この位置が戻り球防止片63,73の回動側限界位置である。戻り球防止片63,73が回動側限界位置に配置されている場合、球受け部69,79は初期位置の場合よりも右方に倒れた状態となるが、依然として、軸孔67,77を基準として右上に延びるように傾斜した姿勢が維持される。
ちなみに、台座部64,74は位置決め突起64a,74aの位置よりも下方側に延在させて形成されており、土台部68,78において軸孔67,77が形成された側の端部から逆側の端部に亘る台座部64,74側の面の全体又は略全体に対して台座部64,74が右側から対向している。この対向した状態は戻り球防止片63,73の全ての回動位置において維持されるとともに、土台部68,78と台座部64,74との間の隙間は遊技球の直径未満となっている。これにより、遊技領域PT側から土台部68,78に遊技球が衝突することを防止することが可能となる。
球受け部69,79は、既に説明したとおり土台部68,78よりも厚み寸法が小さく形成されており薄板状となっている。この場合、球受け部69,79の左側の板面は土台部68,78において台座部64,74と対向する側の面とは逆側である左側の面に対して段差を介することなく連続している。但し、これらの面の正面視における傾きは異なっており、詳細には球受け部69,79における左側の板面の方が土台部68,78における左側の面よりも左方に傾いている。これにより、球受け部69,79の左方から当該球受け部69,79の左側の面に衝突した遊技球が当該球受け部69,79の位置にて停止したとしても、その遊技球は球受け部69,79と土台部68,78との境界の位置にて留まり続けることはなく左下の方向に滑らかに流下することとなる。
球受け部69,79には、詳細は後述するように左側の板面及び右側の板面のそれぞれに対して遊技球が衝突し得るとともに、左側の板面及び右側の板面のそれぞれに対して遊技球が同時に衝突し得る。これに対して、球受け部69,79の厚み寸法は、形成材料の硬さとの関係で、少なくとも想定される一般的な耐用年数(例えば3年)の範囲内において遊技球の衝突に対して戻り球防止片63,73に破損が生じないように設定されている。具体的には、球受け部69,79の厚み寸法は、0.3mm以上であって4mm以下であることが好ましく、0.5mm以上であって3mm以下であることがより好ましい。
戻り球防止片63,73は、詳細は後述するように誘導通路37から導出された遊技球の導出方向の先側への移動を許容しながら当該導出方向の逆方向への遊技球の移動を阻止する必要がある。この点、球受け部69,79の長さ寸法は、誘導通路37側から遊技球が衝突した場合にはその遊技球からの外力によって戻り球防止片63,73を初期位置から回動側限界位置に移動させることが可能であって、その逆方向から球受け部69,79に衝突した遊技球を誘導通路37側に移動させないように設定されている。具体的には、球受け部69,79の長さ寸法は、遊技球の半径である5.5mm以上であって40mm以下であることが好ましく、遊技球の直径である11mm以上であって25mm以下であることが好ましい。
第1戻り球防止ユニット61及び第2戻り球防止ユニット71が設けられた位置について説明する。なお、以下の説明では第1戻り球防止ユニット61を構成する部材については名称の頭に「第1」を付加し、第2戻り球防止ユニット71を構成する部材については名称の頭に「第2」を付加する。図5は、第1戻り球防止ユニット61及び第2戻り球防止ユニット71が設けられた領域を拡大して示す遊技盤34の正面図である。
まず第1戻り球防止ユニット61について説明する。第1戻り球防止ユニット61は、誘導通路37の球出口37bよりも当該誘導通路37からの遊技球の導出方向の先側の位置であって当該球出口37bに隣接した位置に設けられている。詳細には、第1戻り球防止片63における軸部(第1軸部材66及び第1軸孔67)は内レール部35における上側端部よりも右上に位置しており、第1土台部68の下側端部は内レール部35の上側端部から離間されている。但し、第1土台部68の下側端部と内レール部35の上側端部との間の隙間は、第1戻り球防止片63がいずれの回動位置に配置されている状況であっても遊技球の半径未満となっており、これらの隙間に遊技球が入り込むことが不可となっている。
第1戻り球防止片63の軸部が上記の位置に設定されていることにより、第1戻り球防止片63の第1球受け部69は誘導通路37の球出口37bから導出される遊技球の通過経路上に入り込んでいる。但し、第1球受け部69の先端(自由端)は外レール部36に接しておらず、第1球受け部69の先端と外レール部36とは離間されている。この離間された距離は、第1戻り球防止片63が初期位置に配置されている状況においては遊技球の直径未満であって遊技球の半径以上であり、第1戻り球防止片63が回動側限界位置に配置されている状況においては遊技球の直径よりも大きい。また、第1発射強度以上で発射された遊技球が第1球受け部69の左側の面に衝突した場合、当該遊技球による外力によって初期位置から回動側限界位置に回動するように第1戻り球防止片63が形成されている。これにより、第1発射強度以上で遊技球が発射されている場合には、当該遊技球は第1戻り球防止ユニット61により止められることなく遊技領域PTに導出される。その一方、第1球受け部69の右側の面に遊技球が衝突したとしても、当該遊技球は第1球受け部69によってそれよりも誘導通路37側への移動が阻止されるため、遊技領域PT側から誘導通路37側への遊技球の流入を阻止することが可能となる。
第1戻り球防止ユニット61に上記機能を果たさせる上では初期位置における第1球受け部69の角度は、第1球受け部69が鉛直方向に起立している状況を0度とした場合であって第1球受け部69が右側に倒れるほど大きな角度となるようにした場合において、−10度以上であって90度以下であることが好ましく、0度以上であって60度以下であることがより好ましい。
第1戻り球防止片63が初期位置に配置されている状況における第1土台部68と外レール部36との間の最短距離は、遊技球の直径の2倍よりも短い。したがって、仮に第1土台部68上に遊技球が載っている状況で、次に発射された遊技球が誘導通路37の球出口37bの位置に到達したとしても、当該遊技球は第1土台部68上に載っている遊技球に上流側から衝突するものの第1球受け部69及び第1土台部68には直接衝突しない。この場合、2個の遊技球が両方とも誘導通路37を逆流することとなる。これにより、誘導通路37内において遊技球同士の衝突によって勢いが弱められた遊技球がそのまま遊技領域PTに導出されてしまうという事象が発生しないようにすることが可能となる。
次に、第2戻り球防止ユニット71について説明する。第2戻り球防止ユニット71は、第1戻り球防止ユニット61よりも誘導通路37からの遊技球の導出方向の先側の位置に設けられている。この場合、第2戻り球防止片73の第2球受け部79は誘導通路37から導出されるとともに第1戻り球防止ユニット61を通過しさらに外レール部36に沿って移動する遊技球の通過経路上に入り込んでいる。但し、第2球受け部79の先端(自由端)は外レール部36に接しておらず、第2球受け部79の先端と外レール部36とは離間されている。この離間された距離は第2戻り球防止片73が初期位置に配置されている状況においては遊技球の直径未満であって遊技球の半径以上であり、第2戻り球防止片73が回動側限界位置に配置されている状況においては遊技球の直径よりも大きい。また、第2発射強度以上で発射された遊技球が第2球受け部79の左側の面に衝突した場合、当該遊技球による外力によって初期位置から回動側限界位置に回動するように第2戻り球防止片73が形成されている。これにより、第2発射強度以上で遊技球が発射されている場合には、当該遊技球は第2戻り球防止ユニット71により止められることなく移動方向の先側に移動する。その一方、第2球受け部79の右側の面に遊技球が衝突したとしても、当該遊技球は第2球受け部79によってそれよりも左方への移動が阻止されるため、第2戻り球防止ユニット71よりも右方に到達した遊技球が第1戻り球防止ユニット61側に逆流することを阻止することが可能となる。
第2戻り球防止ユニット71に上記機能を果たさせる上では初期位置における第2球受け部79の角度は、第2球受け部79が鉛直方向に起立している状況を0度とした場合であって第2球受け部79が右側に倒れるほど大きな角度となるようにした場合において、−20度以上であって45度以下であることが好ましく、―10度以上であって30度以下であることがより好ましい。
第2戻り球防止片73が初期位置に配置されている状況における第2土台部78と外レール部36との間の最短距離は、遊技球の直径の2倍よりも長い。仮に第2土台部78上に遊技球が載っている状況で、次に発射された遊技球が第2戻り球防止片73の位置に到達した場合、当該遊技球は第2土台部78上に載っている遊技球に衝突するのではなく、第2球受け部79に対して左側から衝突することとなる。これにより、誘導通路37から導出された遊技球が、第2戻り球防止片73の左側において当該第2戻り球防止片73に衝突することなく他の遊技球に直接衝突してしまう可能性が低減される。
第2戻り球防止ユニット71の第1戻り球防止ユニット61に対する位置関係について説明する。第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せにおける下端は、第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せの上端よりも上方の位置に存在している。但し、前者の下端と後者の下端との間の高さ位置の差は、遊技球の直径未満となっている。
第2戻り球防止ユニット71は、当該第2戻り球防止ユニット71の第2戻り球防止片73と第1戻り球防止ユニット61の第1戻り球防止片63との間の最短距離L1が遊技球の直径である11mm以上となるように設定されている。これにより、第1戻り球防止ユニット61と第2戻り球防止ユニット71との間の位置から下方に向けて遊技球を流下させることが可能となる。第1戻り球防止ユニット61と第2戻り球防止ユニット71との間の遊技球の流れを円滑なものとする上では、最短距離L1が遊技球の直径である11mmよりも大きいことが好ましく、12mm以上であることがより好ましい。
第2戻り球防止ユニット71は、初期位置に配置されている第2戻り球防止片73における第2球受け部79の先端と初期位置に配置されている第1戻り球防止片63における第1球受け部69の先端との間の距離L2が遊技球の直径である11mm以上となるように設定されている。また、第1戻り球防止ユニット61における第1球受け部69において左右の両方から遊技球が同時に衝突する状況が発生しづらくなるようにする上では、距離L2が遊技球の直径の8倍である88mm以下であることが好ましく、遊技球の直径の6倍である66mm以下であることがより好ましい。
上記のように第1戻り球防止ユニット61及び第2戻り球防止ユニット71が設けられた構成において、これら第1戻り球防止ユニット61及び第2戻り球防止ユニット71の周囲には複数の釘51が設けられている。具体的には、第1戻り球防止ユニット61の下方から第2戻り球防止ユニット71の下方に亘って複数の釘51が設けられているとともに、第2戻り球防止ユニット71の下方から当該第2戻り球防止ユニット71の右方に亘って複数の釘51が設けられている。これら複数の釘51のうち第1戻り球防止ユニット61よりも右方であって第2戻り球防止ユニット71よりも左方に設けられた釘51に遊技球が衝突した場合にはその遊技球が第1戻り球防止ユニット61における第1球受け部69に右方から衝突することも起こり得るが、当該第1球受け部69によって誘導通路37への当該遊技球の流入が阻止される。また、第2戻り球防止ユニット71よりも右方に設けられた釘51に遊技球が衝突した場合にはその遊技球が第2戻り球防止ユニット71における第2球受け部79に右方から衝突することも起こり得るが、当該第2球受け部79によって第1戻り球防止ユニット61側への移動が阻止される。
その一方、誘導通路37から導出された遊技球が外レール部36に沿って移動する場合における移動経路上には釘51は設けられていない。また、第1戻り球防止ユニット61の軸部と第2戻り球防止ユニット71の軸部とを結んだ仮想線よりも上方の領域には釘51は設けられていない。さらに言うと、第1戻り球防止ユニット61の第1台座部64の下端と第2戻り球防止ユニット71の第2台座部74の下端とを結んだ仮想線よりも上方の領域には釘51は設けられていない。これにより、第1戻り球防止ユニット61と第2戻り球防止ユニット71との間において同一の遊技球が釘51や戻り球防止ユニット61,71と繰り返し衝突してしまうことを阻止することが可能となる。
以下、第1戻り球防止ユニット61だけではなく第2戻り球防止ユニット71が設けられていることによる作用について説明する。当該作用の説明に先立ち、第2戻り球防止ユニット71が設けられていない場合の比較例について説明する。図6は、第2戻り球防止ユニット71が設けられていない比較例のパチンコ機において第1戻り球防止ユニット502が設けられた領域を拡大して示す遊技盤501の正面図である。
第2戻り球防止ユニット71が設けられていない場合、第1戻り球防止ユニット502を通過した遊技球B1が釘503に衝突して第1戻り球防止ユニット502の球受け部504に右方から衝突している状況において、新たに発射された遊技球B2が球受け部504に左方から衝突することが起こり得る。この場合、右方から衝突した遊技球B1はそのまま遊技領域505を流下するのに対して、左方から衝突した遊技球B2は誘導通路506を逆流することとなる。誘導通路506を逆流した遊技球B2はその後に発射された遊技球と衝突することとなり、その遊技球も含めて誘導通路506を逆流することとなる。そして、このような遊技球の逆流が繰り返し発生し得る。誘導通路506を逆流した遊技球はファール球回収部33にて回収されて下皿26aに排出されるため遊技者の持ち球の損失は発生しないが、遊技球の逆流が生じている間は遊技領域505に遊技球が供給されない状態となってしまう。
次に、第1戻り球防止ユニット61だけではなく第2戻り球防止ユニット71も設けられた本パチンコ機10の場合について説明する。図7(a)、図7(b)及び図8は、第1戻り球防止ユニット61及び第2戻り球防止ユニット71が設けられた領域を拡大して示す遊技盤34の正面図である。
図7(a)に示すように、第2戻り球防止ユニット71を通過した遊技球B1が当該第2戻り球防止ユニット71に対して近い位置に設けられている釘51に衝突して第2戻り球防止ユニット71の第2球受け部79に右方から衝突したとしても、その次に発射された遊技球B2は第1戻り球防止ユニット61周辺に位置している。この場合、第1戻り球防止ユニット61における第1球受け部69に対して左右両方から遊技球が衝突する事象は発生しないため、誘導通路37を遊技球が逆流することはない。
また、図7(b)に示すように、第2戻り球防止ユニット71を通過した遊技球B1が当該第2戻り球防止ユニット71に対して遠い位置に設けられている釘51に衝突した場合には、当該遊技球B1が第2戻り球防止ユニット71の第2球受け部79に右方から衝突している状況において、新たに発射された遊技球B2が第2球受け部79に左方から衝突することが起こり得る。この場合、第2戻り球防止ユニット71の第2球受け部79に右方から衝突した遊技球B1は当該第2球受け部79の右方から下方へと流下するとともに、第2球受け部79に左方から衝突した遊技球B2は第1戻り球防止ユニット61と第2戻り球防止ユニット71との間から下方へと流下する。当該事象においても、第1戻り球防止ユニット61の第1球受け部69において左右両方から遊技球が衝突する事象は発生しないため、誘導通路37を遊技球が逆流することはない。
また、図8に示すように、第1戻り球防止ユニット61を通過した遊技球B1が、当該第1戻り球防止ユニット61よりも右方であって第2戻り球防止ユニット71よりも左方に設けられた釘51に衝突した場合には、当該遊技球B1が第1戻り球防止ユニット61の第1球受け部69に右方から衝突することが起こり得る。この場合、第1戻り球防止ユニット61に対して近い位置にて跳ね返った遊技球B1が第1戻り球防止ユニット61の第1球受け部69に衝突しているため、その次に発射された遊技球B2は未だ第1戻り球防止ユニット61の位置に到達していない。したがって、この場合であっても、第1戻り球防止ユニット61の第1球受け部69において左右両方から遊技球が衝突する事象が発生しないため、誘導通路37を遊技球が逆流することはない。
<戻り球防止構造の別形態>
次に、戻り球防止構造の別形態について説明する。
(1)図9に示す別形態においては、第1戻り球防止片63と第2戻り球防止片73とが別々のベース体62,72に設けられているのではなく、同一のベース体82上に設けられており、これら2個の戻り球防止片63,73が同一の戻り球防止ユニット81として設けられている。そして、当該同一のベース体82に対して第1戻り球防止片63に対応する第1台座部64が一体形成されているとともに、第2戻り球防止片73に対応する第2台座部74が一体形成されている。これにより、相対位置が所定位置となるように第1戻り球防止片63及び第2戻り球防止片73を配置する場合には、1個の戻り球防止ユニット81の設置作業を行うだけでよいため、当該作業性を向上させることが可能となる。
(2)図10に示す別形態においては、第2戻り球防止ユニット71の第2台座部91が第2戻り球防止片73の第2土台部78に対して、誘導通路37側とは反対側である右側からのみ対向するのではなく、誘導通路37側である左側からも対向している。より詳細には、第2台座部91は第2土台部78を第2戻り球防止片73の軸周りに囲むようにして設けられている。但し、第2台座部91おいて第2土台部78の左側の面に対して対向する部位は第2戻り球防止片73のいずれの回動位置であっても第2土台部78と当接しないように当該第2土台部78から離間させて形成されている。
当該構成において、第2台座部91と外レール部36との間の最短距離は遊技球の直径の2倍よりも長い。この場合、仮に第2台座部91上に遊技球が載っている状況で、次に発射された遊技球が第2戻り球防止片73の位置に到達した場合、当該遊技球は第2台座部91上に載っている遊技球に衝突するのではなく、第2球受け部79に対して左側から衝突することとなる。これにより、誘導通路37から導出された遊技球が、第2戻り球防止片73の左側において当該第2戻り球防止片73に衝突することなく他の遊技球に直接衝突してしまう可能性が低減される。
ここで、図11(a)に示すように第2台座部74が第2土台部78に対して右側からのみ対向する構成の場合、仮に第2土台部78上に遊技球B1が載っている状況で、次に発射された遊技球B2が第2戻り球防止片73の位置に到達した場合、当該遊技球B2は第2土台部78上に載っている遊技球B1に衝突するのではなく、第2球受け部79に対して左側から衝突することとなる。この場合、第2土台部78の左側の面上に一時的に乗った状態となっている遊技球B1によって第2戻り球防止片73の回動側限界位置に向けた回動が阻止される。そうすると、第2戻り球防止片73よりも右方を狙って遊技球の発射操作が行われているにも関わらず、第2戻り球防止片73の位置にて遊技球の右方への移動が阻止されてしまう状況が発生し得る。
これに対して、図11(b)に示すように第2台座部91が第2土台部78の左側の面に対して対向していることにより、第2球受け部79に左側から衝突した遊技球B1がその衝突によって勢いが十分に吸収されたとしても第2台座部91上に当該遊技球B1が一時的に載った状態となり第2土台部78上には載った状態とならない。この場合、この状況で新たな遊技球B2が第2球受け部79に左側から衝突すると、第2戻り球防止片73は通常通り回動側限界位置に向けて回動し、第2戻り球防止片73よりも右方への遊技球B2の移動が阻止されない。
(3)図12に示す別形態では、第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せの下端は、第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せの上端よりも下方の位置に存在している。これにより、誘導通路37から遊技領域PTに導出された遊技球が釘51に跳ね返って第1戻り球防止片63の第1球受け部69に右側から衝突してしまう可能性が低減される。また、本構成であっても、第2戻り球防止片73が初期位置に配置されている状況において第2球受け部79の先端と外レール部36との間の距離が遊技球の直径未満となるように当該第2球受け部79の長さ寸法が設定されている。この場合、第2球受け部79の長さ寸法は第1球受け部69の長さ寸法よりも大きく設定されている。但し、第2戻り球防止片73が図12の場合よりも第1戻り球防止片63に近い位置に配置されている場合には、第2球受け部79の長さ寸法を第1球受け部69の長さ寸法と同一としながら、第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せの下端が第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せの上端よりも下方の位置に存在し、且つ第2戻り球防止片73が初期位置に配置されている状況において第2球受け部79の先端と外レール部36との間の距離が遊技球の直径未満となる構成とすることが可能となる。なお、本別形態であっても、第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せの下端は、第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せの下端よりも上方の位置に存在している。
(4)図13に示す別形態では、第1戻り球防止ユニット61は設けられているものの第2戻り球防止ユニット71は設けられていない。その代わりに、内レール部35において誘導通路37の球出口37bよりも当該誘導通路37の上流側の位置に球逃げ開口部95が形成されている。球逃げ開口部95は、内レール部35において誘導通路37の球出口37b側に偏倚させた位置に形成されており、球出口37bからの距離は遊技球の直径以上であって遊技球の直径の2倍以下となっている。但し、これに限定されることはなく、内レール部35の上側端部の位置を第1戻り球防止ユニット61に対して下方に離間させることにより、誘導通路37の球出口37bと第1戻り球防止ユニット61との間の距離を遊技球の直径以上とすることで球逃げ開口部95を形成してもよい。
球逃げ開口部95の開口面積は、1個の遊技球が通過可能であって2個の遊技球が同時に通過することが不可となる面積となっている。また、球逃げ開口部95は、第1球受け部69に右側から衝突して誘導通路37を逆流する遊技球の落下経路上又は当該遊技球が内レール部35に沿って逆流する場合の途中位置に存在している。これにより、第1戻り球防止ユニット61の第1球受け部69に右側から遊技球B1が衝突している状況で次に発射された遊技球B2が第1球受け部69に左側から衝突したとしても、当該遊技球B2は球逃げ開口部95から遊技領域PTに排出されることとなり、当該遊技球B2がそれよりも下方へと誘導通路37を逆流しないようにすることが可能となる。なお、球逃げ開口部95の開口面積が2個以上の遊技球が同時に通過することが可能な面積に設定されていてもよい。
球逃げ開口部95には遊技領域PT側に突出する流入規制板96が設けられている。流入規制板96は球逃げ開口部95における上側の端部から下方に向けて突出しており、遊技領域PTに対する球逃げ開口部95の開口方向を右斜め下方ではなく、鉛直下方又は左斜め下方に規制している。これにより、誘導通路37を逆流する遊技球の遊技領域PTへの排出を可能としながら、遊技領域PTを流下している遊技球が釘51に衝突して球逃げ開口部95を通じて誘導通路37に入り込んでしまうことを阻止することが可能となる。
(5)第1戻り球防止ユニット61の第1球受け部69の角度と第2戻り球防止ユニット71の第2球受け部79の角度とが同一である構成に限定されることはなく、両角度が相違している構成としてもよい。例えば、第1球受け部69をより右側に傾けることで第1球受け部69が略水平に延びる角度とする構成としてもよく、第2球受け部79を左方又は右方に傾けるのではなく鉛直方向に起立させる構成としてもよい。
(6)第1戻り球防止ユニット61の第1球受け部69の長さ寸法と第2戻り球防止ユニット71の第2球受け部79の長さ寸法とを同一とする構成に限定されることはなく、これら第1球受け部69及び第2球受け部79の長さ寸法が相違していてもよい。例えば、第2球受け部79の長さ寸法が第1球受け部69の長さ寸法よりも小さくてもよく、それとは逆に第2球受け部79の長さ寸法が第1球受け部69の長さ寸法よりも大きくてもよい。
(7)第1戻り球防止ユニット61の第1球受け部69の厚み寸法と第2戻り球防止ユニット71の第2球受け部79の厚み寸法とを同一とする構成に限定されることはなく、これら第1球受け部69及び第2球受け部79の厚み寸法が相違していてもよい。例えば、第2球受け部79の厚み寸法が第1球受け部69の厚み寸法よりも小さくてもよく、それとは逆に第2球受け部79の厚み寸法が第1球受け部69の厚み寸法よりも大きくてもよい。
(8)第1戻り球防止ユニット61の第1土台部68の角度と第2戻り球防止ユニット71の第2土台部78の角度とが同一である構成に限定されることはなく、両角度が相違している構成としてもよい。また、第2戻り球防止ユニット71の第2土台部78における左側の面(すなわち第1戻り球防止ユニット61側の面)が第2戻り球防止片73の初期位置において左下に向けて下り傾斜している構成に限定されることはなく、当該左側の面が鉛直方向に起立している又は右下に向けて下り傾斜している構成としてもよい。この場合、第2戻り球防止片73の第2土台部78上に遊技球が乗り上げてしまうという事象が発生しないようにすることが可能となる。
(9)第1戻り球防止片63の初期位置から回動側限界位置への移動が電動アクチュエータによる駆動により行われる構成としてもよい。この場合、第1戻り球防止片63よりも誘導通路37の上流側に遊技球を検知するためのセンサを設け、当該センサにより遊技球が検知された場合に電動アクチュエータにより駆動されて第1戻り球防止片63が回動側限界位置に移動する構成としてもよい。当該構成であっても、第1球受け部69に遊技領域PT側から遊技球が衝突している状況においては第1戻り球防止片63の回動側限界位置に向けた移動が邪魔され、その状況で次の遊技球が第1球受け部69に誘導通路37側から衝突した場合にはその衝突した遊技球が誘導通路37を逆流してしまうこととなる。したがって、当該構成であっても、第2戻り球防止片73が設けられていることが好ましい。
(10)第2戻り球防止片73の初期位置から回動側限界位置への移動が電動アクチュエータによる駆動により行われる構成としてもよい。この場合、第2戻り球防止片73よりも第1戻り球防止片63側の位置に遊技球を検知するためのセンサを設け、当該センサにより遊技球が検知された場合に電動アクチュエータにより駆動されて第2戻り球防止片73が回動側限界位置に移動する構成としてもよい。
<パチンコ機10の電気的構成>
遊技機本体12の背面側には、主制御装置と、音声発光制御装置と、表示制御装置と、払出装置を含む払出機構部と、払出制御装置と、電源・発射制御装置とが搭載されている。以下、パチンコ機10の電気的な構成について説明する。図14は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
主制御装置101は、遊技の主たる制御を司る主制御基板102と、電源を監視する停電監視基板106と、を具備している。主制御基板102には、MPU103が搭載されている。MPU103には、当該MPU103により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM104と、そのROM104内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM105と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。なお、MPU103に対してROM104及びRAM105が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置101以外の制御装置のMPUについても同様である。
MPU103には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU103の入力側には主制御装置101に設けられた停電監視基板106及び払出制御装置112が接続されている。停電監視基板106には動作電力を供給する機能を有する電源・発射制御装置113が接続されており、MPU103には停電監視基板106を介して電力が供給される。
また、MPU103の入力側には、各種入賞検知センサ107a〜107eといった各種センサが接続されている。各種入賞検知センサ107a〜107eには、一般入賞口41、特電入賞装置42、第1作動口43、第2作動口44及びスルーゲート45といった入賞対応入球部に対して1対1で設けられた検知センサが含まれており、MPU103において各入球部への入賞判定が行われる。また、MPU103では第1作動口43への入賞に基づいて各種抽選が実行されるとともに第2作動口44への入賞に基づいて各種抽選が実行される。
MPU103の出力側には、停電監視基板106、払出制御装置112及び音声発光制御装置114が接続されている。払出制御装置112には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。音声発光制御装置114には、変動用コマンド、種別コマンド及びオープニングコマンドなどの各種コマンドが出力される。
また、MPU103の出力側には、特電入賞装置42の開閉扉42aを開閉動作させる特電用の駆動部42b、第2作動口44の普電役物44aを開閉動作させる普電用の駆動部44b、特図ユニット47及び普図ユニット48が接続されている。ちなみに、特図ユニット47には、特図表示部47a及び特図保留表示部47bが設けられているが、これらの全てがMPU103の出力側に接続されている。同様に、普図ユニット48には、普図表示部48a及び普図保留表示部48bが設けられているが、これらの全てがMPU103の出力側に接続されている。主制御基板102には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU103は各種駆動部及び各種表示部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては特電入賞装置42が開閉されるように、MPU103において特電用の駆動部42bの駆動制御が実行される。また、普電役物44aの開放状態当選となった場合には、普電役物44aが開閉されるように、MPU103において普電用の駆動部44bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU103において特図表示部47aの表示制御が実行される。また、普電役物44aを開放状態とするか否かの抽選結果を明示する場合に、MPU103において普図表示部48aの表示制御が実行される。また、第1作動口43若しくは第2作動口44への入賞が発生した場合、又は特図表示部47aにおいて変動表示が開始される場合に、MPU103において特図保留表示部47bの表示制御が実行され、スルーゲート45への入賞が発生した場合、又は普図表示部48aにおいて変動表示が開始される場合に、MPU103において普図保留表示部48bの表示制御が実行される。
停電監視基板106は、主制御基板102と電源・発射制御装置113とを中継し、また電源・発射制御装置113から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置112は、主制御装置101から受信した賞球コマンドに基づいて、払出装置111により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源・発射制御装置113は、例えば、遊技ホール等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板102や払出制御装置112等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を供給する。ちなみに、電源・発射制御装置113にはバックアップ用コンデンサなどの電断時用電源部が設けられており、パチンコ機10の電源がOFF状態の場合であっても当該電断時用電源部から主制御装置101のRAM105に記憶保持用の電力が供給される。
また、電源・発射制御装置113は遊技球発射機構38の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構38は発射操作装置39の操作が継続され所定の発射条件が成立している状況が継続している場合に0.6secに1度の周期で駆動される。この場合、遊技球発射機構38において球送り装置38bによる発射レール38a上への遊技球の供給が継続して行われている場合には0.6secに1個の周期で遊技球が発射されることとなる。
なお、発射操作装置39の操作が継続され所定の発射条件が成立している状況が継続している場合における遊技球の発射周期(すなわちソレノイド38cの駆動周期)は0.6secに限定されることはなく、0.4sec又は0.5secといったように0.6secよりも短くてもよく、0.7sec又は0.8secといったように0.6secよりも長くてもよい。また、0.6secよりも若干長い又は若干短いといったように0.6secとは異なるが0.6secと略同一としてもよい。但し、遊技球の発射周期を適度なものとする上では、遊技球の発射周期は0.6sec以上であることが好ましく、この場合、1分間における遊技球の発射個数は100個以下となる。
音声発光制御装置114は、主制御装置101から受信した各種コマンドに基づいて、前扉枠14に設けられた表示発光部23及びスピーカ部24を駆動制御するとともに、表示制御装置115を制御するものである。表示制御装置115は、音声発光制御装置114から受信したコマンドに基づいて、図柄表示装置52の表示制御を実行する。
<主制御装置101のMPU103にて各種抽選を行うための電気的構成>
次に、主制御装置101のMPU103にて各種抽選を行うための電気的な構成について図15を用いて説明する。
MPU103は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、特図表示部47aの表示の設定、図柄表示装置52の図柄表示の設定、普図表示部48aの表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図15に示すように、当たり発生の抽選に使用する当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置52が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、特図表示部47a及び図柄表示装置52における表示継続時間を決定する際に使用する変動種別カウンタCSと、を用いることとしている。さらに、第2作動口44の普電役物44aを普電開放状態とするか否かの抽選に使用する普電役物開放カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM105の各種カウンタエリア105aに設けられている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新される。当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3に対応した情報は、第1作動口43又は第2作動口44への入賞が発生した場合に、RAM105に設けられた保留格納エリア105bに格納される。
保留格納エリア105bは、保留用エリアREと、実行エリアAEとを備えている。保留用エリアREは、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3及び第4保留エリアRE4を備えており、第1作動口43又は第2作動口44への入賞履歴に合わせて、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報の組合せが保留情報として、いずれかの保留エリアRE1〜RE4に格納される。この場合、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4には、第1作動口43又は第2作動口44への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1保留エリアRE1→第2保留エリアRE2→第3保留エリアRE3→第4保留エリアRE4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つの保留エリアRE1〜RE4が設けられていることにより、第1作動口43又は第2作動口44への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
実行エリアAEは、特図表示部47aの変動表示を開始する際に、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納された各数値情報を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。
上記各カウンタについて詳細に説明する。
まず、普電役物開放カウンタC4について説明する。普電役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。普電役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート45に遊技球が入賞したタイミングでRAM105の普電保留エリア105cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された普電役物開放カウンタC4の値によって普電役物44aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。
本パチンコ機10では、普電役物44aによるサポートの態様が相互に異なるように複数種類のサポートモードが設定されている。詳細には、サポートモードには、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、第2作動口44の普電役物44aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとが設定されている。
高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとでは、普電役物開放カウンタC4を用いた普電開放抽選における普電開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、普電開放状態当選となった際に普電役物44aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて普電開放状態当選となり普電役物44aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間(すなわち、普図表示部48aにおける1回の表示継続時間)が短く設定されている。
上記のとおり、高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも第2作動口44への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、第2作動口44よりも第1作動口43への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、第1作動口43よりも第2作動口44への入賞が発生する確率が高くなる。そして、第2作動口44への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに普電開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば普電開放抽選における普電開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。また、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で確保される確保時間(例えば、スルーゲート45への入賞に基づき普図表示部48aにて実行される変動表示の時間)が複数種類用意されている構成においては、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、短い確保時間が選択され易い又は平均の確保時間が短くなるように設定されていてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で確保される確保時間を短くする、係る確保時間の平均時間を短くする及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組合せの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
次に、当たり乱数カウンタC1について説明する。当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が第1作動口43又は第2作動口44に入賞したタイミングでRAM105の保留格納エリア105bに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM104に当否テーブルとして記憶されている。当否テーブルとしては、低確率モード用の当否テーブルと、高確率モード用の当否テーブルとが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モードと高確率モードとが設定されている。
上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の数は2個である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の数は20個である。なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数は任意である。
大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が第1作動口43又は第2作動口44に入賞したタイミングで保留格納エリア105bに格納される。
本パチンコ機10では、複数の大当たり結果が設定されている。これら複数の大当たり結果は、(1)開閉実行モードにおける特電入賞装置42の開閉制御の態様、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選手段における抽選モード、(3)開閉実行モード終了後の第2作動口44の普電役物44aにおけるサポートモード、という3つの条件に差異を設けることにより、複数の大当たり結果が設定されている。
開閉実行モードにおける特電入賞装置42の開閉制御の態様としては、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における特電入賞装置42への入賞の発生頻度が相対的に高低となるように高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとが設定されている。具体的には、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードのいずれであっても、予め定められた回数のラウンド遊技を上限として実行される。
ここで、ラウンド遊技とは、予め定められた上限継続時間が経過すること、及び予め定められた上限個数の遊技球が特電入賞装置42に入賞することのいずれか一方の条件が満たされるまで継続する遊技のことである。また、大当たり結果が契機となった開閉実行モードにおけるラウンド遊技の回数は、その移行の契機となった大当たり結果の種類がいずれであっても固定ラウンド回数で同一となっている。具体的には、いずれの大当たり結果となった場合であっても、ラウンド遊技の上限回数は15ラウンドに設定されている。
また、本パチンコ機10では、特電入賞装置42の1回の開放態様が、特電入賞装置42が開放されてから閉鎖されるまでの開放継続時間を相違させて、複数種類設定されている。詳細には、開放継続時間が長時間である29secに設定された長時間態様と、開放継続時間が上記長時間よりも短い短時間である0.06secに設定された短時間態様と、が設定されている。
本パチンコ機10では、発射操作装置39が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構38が駆動制御される。また、ラウンド遊技は終了条件の上限個数が9個に設定されている。そうすると、上記開放態様のうち長時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技との積よりも長い時間の開放継続時間が設定されていることとなる。一方、短時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技との積よりも短い時間、より詳細には、遊技球の発射周期よりも短い時間の開放継続時間が設定されている。したがって、長時間態様で1回の開放が行われた場合には、特電入賞装置42に対して、1回のラウンド遊技における上限個数分の入賞が発生することが期待され、短時間態様で1回の開放が行われた場合には、特電入賞装置42への入賞が発生しないこと又は入賞が発生するとしても1個程度となることが期待される。
高頻度入賞モードでは、各ラウンド遊技において長時間態様による特電入賞装置42の開放が1回行われる。一方、低頻度入賞モードでは、各ラウンド遊技において短時間態様による特電入賞装置42の開放が1回行われる。
なお、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードにおける特電入賞装置42の開閉回数、ラウンド遊技の回数、1回の開放に対する開放継続時間及び1回のラウンド遊技における上限個数は、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における特電入賞装置42への入賞の発生頻度が高くなるのであれば、上記の値に限定されることはなく任意である。
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM104に振分テーブルとして記憶されている。そして、かかる振分先として、低確大当たり結果と、低入賞高確大当たり結果と、最有利大当たり結果とが設定されている。
低確大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが低確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。但し、この高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数が終了基準回数(具体的には、100回)に達した場合に低頻度サポートモードに移行する。
低入賞高確大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。
最有利大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。
なお、上記各遊技状態との関係で通常遊技状態とは、開閉実行モードではなく、さらに当否抽選モードが低確率モードであり、サポートモードが低頻度サポートモードである状態をいう。
振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が低確大当たり結果に対応しており、「10〜14」が低入賞高確大当たり結果に対応しており、「15〜29」が最有利大当たり結果に対応している。
次に、リーチ乱数カウンタC3について説明する。リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。ここで、本パチンコ機10には、図柄表示装置52における表示演出の一種として期待演出が設定されている。期待演出とは、図柄の変動表示を行うことが可能な図柄表示装置52を備え、所定の大当たり結果となる遊技回では最終的な停止結果が付与対応結果となる遊技機において、図柄表示装置52における図柄の変動表示が開始されてから停止結果が導出表示される前段階で、前記付与対応結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。なお、付与対応結果について具体的には、いずれかの有効ライン上に同一の数字が付された図柄の組合せが停止表示される。
期待演出には、リーチ表示と、リーチ表示が発生する前段階などにおいてリーチ表示の発生や付与対応結果の発生を期待させるための予告表示との2種類が設定されている。
リーチ表示には図柄表示装置52の表示面に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、リーチ図柄の組合せを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態が含まれる。また、上記のようにリーチ図柄の組合せを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組合せを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。
予告表示には、図柄表示装置52の表示面において図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様が含まれる。また、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。かかる予告表示は、リーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示の行われる場合の方がリーチ表示の行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。
リーチ表示は、最終的に同一の図柄の組合せが停止表示される遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行される。また、同一の図柄の組合せが停止表示されない大当たり結果に対応した遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行されない。また、外れ結果に対応した遊技回では、ROM104に記憶されたリーチ用テーブルを参照して所定のタイミングで取得したリーチ乱数カウンタC3がリーチ表示の発生に対応している場合に実行される。
一方、予告表示を行うか否かの決定は、主制御装置101において行うのではなく、音声発光制御装置114において行われる。この場合、音声発光制御装置114は、いずれかの大当たり結果に対応した遊技回の方が、外れ結果に対応した遊技回に比べ、予告表示が発生し易いこと、及び出現率の低い予告表示が発生し易いことの少なくとも一方の条件を満たすように、予告表示用の抽選処理を実行する。ちなみに、この抽選結果は、図柄表示装置52にて遊技回用の演出が実行される場合に反映される。
次に、変動種別カウンタCSについて説明する。変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、特図表示部47aにおける表示継続時間と、図柄表示装置52における図柄の表示継続時間とをMPU103において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、特図表示部47aにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置52による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
<主制御装置101の処理構成について>
次に、主制御装置101のMPU103にて遊技を進行させるために実行される各処理を説明する。かかるMPU103の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では4msec周期で)起動されるタイマ割込み処理とがある。
<メイン処理>
まず、図16のフローチャートを参照しながらメイン処理を説明する。
ステップS101では、電源投入ウェイト処理を実行する。当該電源投入ウェイト処理では、例えばメイン処理が起動されてからウェイト用の所定時間(具体的には1sec)が経過するまで次の処理に進行することなく待機する。かかる電源投入ウェイト処理の実行期間において図柄表示装置52の動作開始及び初期設定が完了することとなる。続くステップS102ではRAM105のアクセスを許可するとともに、ステップS103にてMPU103の内部機能レジスタの設定を行う。
その後、ステップS104では、電源・発射制御装置113に設けられたRAM消去スイッチが手動操作されているか否かを判定し、続くステップS105では、RAM105の停電フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。また、ステップS106ではチェックサムを算出するチェックサム算出処理を実行し、続くステップS107ではそのチェックサムが電源遮断時に保存したチェックサムと一致するか否か、すなわち記憶保持されたデータの有効性を判定する。
本パチンコ機10では、例えば遊技ホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチを押しながら電源が投入される。したがって、RAM消去スイッチが押されていれば、ステップS108の処理に移行する。また、電源遮断の発生情報が設定されていない場合や、チェックサムにより記憶保持されたデータの異常が確認された場合も同様にステップS108の処理に移行する。ステップS108では、RAM105をクリアする。その後、ステップS109に進む。
一方、RAM消去スイッチが押されていない場合には、停電フラグに「1」がセットされていること、及びチェックサムが正常であることを条件に、ステップS108の処理を実行することなくステップS109に進む。ステップS109では、電源投入設定処理を実行する。電源投入設定処理では、停電フラグの初期化といったRAM105の所定のエリアを初期値に設定するとともに、現状の遊技状態を認識させるために現状の遊技状態に対応したコマンドを音声発光制御装置114に送信する。
その後、ステップS110〜ステップS113の残余処理に進む。つまり、MPU103はタイマ割込み処理を定期的に実行する構成であるが1のタイマ割込み処理と次のタイマ割込み処理との間に残余時間が生じることとなる。この残余時間は各タイマ割込み処理の処理完了時間に応じて変動することとなるが、かかる不規則な時間を利用してステップS110〜ステップS113の残余処理を繰り返し実行する。この点、当該ステップS110〜ステップS113の残余処理は非定期的に実行される非定期処理であると言える。
残余処理では、まずステップS110にて、タイマ割込み処理の発生を禁止するために割込み禁止の設定を行う。続くステップS111では、乱数初期値カウンタCINIの更新を行う乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS112にて変動種別カウンタCSの更新を行う変動用カウンタ更新処理を実行する。これらの更新処理では、RAM105の対応するカウンタから現状の数値情報を読み出し、その読み出した数値情報を1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値に達した際それぞれ「0」にクリアする。その後、ステップS113にて、タイマ割込み処理の発生を禁止している状態から許可する状態へ切り換える割込み許可の設定を行う。ステップS113の処理を実行したら、ステップS110に戻り、ステップS110〜ステップS113の処理を繰り返す。
<タイマ割込み処理>
次に、図17のフローチャートを参照しながらタイマ割込み処理を説明する。タイマ割込み処理は定期的(例えば4msec周期)に実行される。
まずステップS201にて停電情報記憶処理を実行する。停電情報記憶処理では、停電監視基板106から電源遮断の発生に対応した停電信号を受信しているか否かを監視し、停電の発生を特定した場合には停電時処理を実行する。
続くステップS202では抽選用乱数更新処理を実行する。抽選用乱数更新処理では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電役物開放カウンタC4から現状の数値情報を順次読み出し、それら読み出した数値情報をそれぞれ1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値に達した際それぞれ「0」にクリアする。
その後、ステップS203ではステップS111と同様に乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS204にてステップS112と同様に変動用カウンタ更新処理を実行する。
続くステップS205では、不正用の監視対象として設定されている所定の事象が発生しているか否かを監視する不正検知処理を実行する。当該不正検知処理では、複数種類の事象の発生を監視し、所定の事象が発生していることを確認することで、RAM105に設けられた遊技停止用フラグに「1」をセットする。
続くステップS206では、上記遊技停止用フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、遊技の進行を停止している状態であるか否かを判定する。ステップS206にて否定判定をした場合に、ステップS207以降の処理を実行する。
ステップS207では、ポート出力処理を実行する。ポート出力処理では、前回のタイマ割込み処理において出力情報の設定が行われている場合に、その出力情報に対応した出力を各種駆動部42b,44bに行うための処理を実行する。例えば、特電入賞装置42を開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には特電用の駆動部42bへの駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。また、第2作動口44の普電役物44aを開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には普電用の駆動部44bへの駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。
続くステップS208では、読み込み処理を実行する。読み込み処理では、停電信号及び入賞信号以外の信号の読み込みを実行し、その読み込んだ情報を今後の処理にて利用するために記憶する。
続くステップS209では入賞検知処理を実行する。当該入賞検知処理では、各入賞検知センサ107a〜107eから受信している信号を読み込むとともに、一般入賞口41、特電入賞装置42、第1作動口43、第2作動口44及びスルーゲート45への入賞の有無を特定する処理を実行する。
続くステップS210では、RAM105に設けられている複数種類のタイマカウンタの数値情報をまとめて更新するためのタイマ更新処理を実行する。この場合、記憶されている数値情報が減算されて更新されるタイマカウンタを集約して扱う構成であるが、減算式のタイマカウンタの更新及び加算式のタイマカウンタの更新の両方を集約して行う構成としてもよい。
続くステップS211では、遊技球の発射制御を行うための発射制御処理を実行する。発射操作装置39への発射操作が継続されている状況では、既に説明したとおり、所定の発射周期である0.6secに1個の遊技球が発射される。この場合、遊技球の発射強度は既に説明したとおり発射操作装置39における操作ハンドル39bの回動操作量により決まる。例えば、遊技球発射機構38における遊技球の発射強度が第1発射強度となるように操作ハンドル39bの回動操作量が調整されている場合には、遊技領域PTに正常に遊技球が供給される場合を条件として、発射された遊技球は第1戻り球防止ユニット61と第2戻り球防止ユニット71との間から下方に向けて遊技領域PTを流下する。つまり、当該遊技球は第1戻り球防止ユニット61の第1球受け部69を通過する一方、第2戻り球防止ユニット71の第2球受け部79に到達することなく下方に向けて遊技領域PTを流下する。第1発射強度未満となる発射強度となるように操作ハンドル39bが操作されている場合には発射された遊技球は第1戻り球防止ユニット61の第1球受け部69を通過することなく誘導通路37を逆流することとなる。
一方、遊技球発射機構38における遊技球の発射強度が第2発射強度となるように操作ハンドル39bの回動操作量が調整されている場合には、遊技領域PTに正常に遊技球が供給される場合を条件として、発射された遊技球は第1戻り球防止ユニット61の第1球受け部69だけではなく第2戻り球防止ユニット71の第2球受け部79を通過し、第2戻り球防止ユニット71よりも右方の位置から下方に向けて遊技領域PTを流下する。第1発射強度以上であって第2発射強度未満の範囲内においては操作ハンドル39bの回動操作量を大きくするほど第2戻り球防止ユニット71に近い側から遊技球が下方に向けて流下する。また、第2発射強度以上においては操作ハンドル39bの回動操作量を大きくするほど第2戻り球防止ユニット71よりも右方に離れた位置から遊技球が下方に向けて流下する。
遊技者は、開閉実行モードではない状況においては基本的に第1作動口43又は第2作動口44に遊技球が入球することを狙って発射操作装置39を操作する。また、開閉実行モードである状況においては基本的に特電入賞装置42に遊技球が入球することを狙って発射操作装置39を操作する。この場合、遊技領域PTの釘51の状況などによっては、第1戻り球防止ユニット61と第2戻り球防止ユニット71との間から遊技球が下方に流下するように発射操作装置39を操作した方が入球を狙っている入球部への入球確率を高めることが可能となる場合もあれば、第2戻り球防止ユニット71よりも右方から遊技球が下方に流下するように発射操作装置39を操作した方が入球を狙っている入球部への入球確率を高めることが可能となる場合もある。したがって、遊技球は発射操作装置39の操作態様を適宜調整しながら遊技を行うこととなる。
続くステップS212では、入力状態監視処理として、ステップS208の読み込み処理にて読み込んだ情報に基づいて、各入賞検知センサ107a〜107eの断線確認や、遊技機本体12や前扉枠14の開放確認を行う。
続くステップS213では、遊技回の実行制御及び開閉実行モードの実行制御を行うための特図特電制御処理を実行する。当該特図特電制御処理では、保留格納エリア105bに記憶されている保留情報の数が上限数未満である状況で第1作動口43又は第2作動口44への入賞が発生した場合に、その時点における大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報を保留情報として、保留格納エリア105bに時系列的に格納していく処理を実行する。また、特図特電制御処理では、遊技回中及び開閉実行モード中ではなく且つ保留情報が記憶されていることを条件に、その保留情報が大当たり当選に対応しているか否かを判定する当否判定処理、及び大当たり当選に対応している場合にはその保留情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを判定する振分判定処理を実行する。また、特図特電制御処理では、当否判定処理及び振分判定処理だけでなく、その保留情報が大当たり当選に対応していない場合には、その保留情報がリーチ発生に対応しているか否かを判定するリーチ判定処理を実行するとともに、その時点における変動種別カウンタCSの数値情報を利用して遊技回の継続時間を選択する処理を実行する。そして、それら各処理の結果に応じた継続時間の情報を含む変動用コマンドと、遊技結果の情報を含む種別コマンドとを、音声発光制御装置114に送信するとともに、特図表示部47aにおける絵柄の変動表示を開始させる。これにより、1遊技回が開始された状態となり、特図表示部47a及び図柄表示装置52にて遊技回用の演出が開始される。
また、特図特電制御処理では、1遊技回の実行中にはその遊技回の終了タイミングであるか否かを判定し、終了タイミングである場合には遊技結果に対応した表示を行った状態で、その遊技回を終了させる処理を実行する。この場合、遊技回を終了させるべきことを示す最終停止コマンドを音声発光制御装置114に送信する。また、特図特電制御処理では、遊技回の結果が開閉実行モードへの移行に対応した結果である場合には、当該開閉実行モードを開始させるための処理を実行する。この開始に際しては、開閉実行モードが開始されることを示すオープニングコマンドを音声発光制御装置114に送信する。また、特図特電制御処理では、各ラウンド遊技を開始させるための処理及び各ラウンド遊技を終了させるための処理を実行する。これら各処理に際して、ラウンド遊技が開始されることを示す開放コマンドを音声発光制御装置114に送信するとともに、ラウンド遊技が終了されることを示す閉鎖コマンドを音声発光制御装置114に送信する。また、特図特電制御処理では、開閉実行モードを終了させる場合にそのことを示すエンディングコマンドを音声発光制御装置114に送信するとともに、開閉実行モード後の当否抽選モードやサポートモードを設定するための処理を実行する。
タイマ割込み処理においてステップS213の特図特電制御処理を実行した後は、ステップS214にて普図普電制御処理を実行する。普図普電制御処理では、スルーゲート45への入賞が発生している場合に普図側の保留情報を取得するための処理を実行するとともに、普図側の保留情報が記憶されている場合にその保留情報について開放判定を行い、さらにその開放判定を契機として普図用の演出を行うための処理を実行する。また、開放判定の結果に基づいて、第2作動口44の普電役物44aを開閉させる処理を実行する。
続くステップS215では、直前のステップS213及びステップS214の処理結果に基づいて、特図表示部47aに係る保留情報の増減個数を特図保留表示部47bに反映させるための出力情報の設定を行うとともに、普図表示部48aに係る保留情報の増減個数を普図保留表示部48bに反映させるための出力情報の設定を行う。また、ステップS215では、直前のステップS213及びステップS214の処理結果に基づいて、特図表示部47aの表示内容を更新させるための出力情報の設定を行うとともに、普図表示部48aの表示内容を更新させるための出力情報の設定を行う。
続くステップS216では、払出制御装置112から受信したコマンド及び信号の内容を確認し、その確認結果に対応した処理を行うための払出状態受信処理を実行する。また、ステップS217では、賞球コマンドを出力対象として設定するための払出出力処理を実行する。続くステップS218では、今回のタイマ割込み処理にて実行された各種処理の処理結果に応じた外部信号の出力の開始及び終了を制御するための外部情報設定処理を実行する。その後、本タイマ割込み処理を終了する。
以上詳述した本実施形態によれば、遊技盤34には遊技領域PTから誘導通路37への遊技球の流入を阻止するための第1戻り球防止片63だけではなく、誘導通路37から遊技領域PTに導出された遊技球が第1戻り球防止片63の第1球受け部69に衝突することを阻止するための第2戻り球防止片73が設けられている。これにより、第1戻り球防止片63の第1球受け部69に遊技領域PT側から遊技球が衝突している状況において誘導通路37側からも遊技球が衝突するという事象を発生しづらくさせることが可能となる。よって、第1戻り球防止片63を通過する発射強度で遊技球の発射が行われている状況において誘導通路37を遊技球が逆流してしまう可能性を低減することが可能となる。
また、第2戻り球防止片73は、当該第2戻り球防止片73と第1戻り球防止片63との間の最短距離が遊技球の直径以上となるように設けられている。これにより、第2戻り球防止片73の第2球受け部79に右側から遊技球が衝突している状況で左側から遊技球が衝突したとしても、その左側から衝突した遊技球は第1戻り球防止片63と第2戻り球防止片73との間で留まるのではなく、これら第1戻り球防止片63と第2戻り球防止片73との間から下方に向けて流下することとなる。
なお、上記のような戻り球を防止するための構造を、遊技領域PTへの遊技球の導出が当該遊技領域PTの左上から行われるタイプのパチンコ機10ではなく、遊技領域PTの右上から行われるタイプのパチンコ機に適用してもよい。この場合、第2戻り球防止片73は第1戻り球防止片63に対して左方に配置されることとなる。
また、上記のような戻り球を防止するための構造を上記パチンコ機10とは異なる他のタイプのパチンコ機に適用してもよい。例えば、特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、上記のような戻り球を防止するための構造を適用することが可能である。
<実施例>
以下、第1戻り球防止片63と第2戻り球防止片73との間の距離と、第1戻り球防止片63を通過する発射強度で遊技球の発射が行われている状況において誘導通路37を遊技球が逆流する頻度との関係を実施例として詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
図18は、実験に使用したパチンコ機10における内枠13の正面図である。当該内枠13の構成は図2を参照しながら説明した構成と同様である。当該遊技盤34に形成された遊技領域PTにおける横方向の最長距離Xは433mmとなっており、遊技領域PTにおける縦方向の最長距離Yは583mmとなっており、遊技球の発射地点Sから第1戻り球防止片63の第1球受け部69の先端Eまでの距離は748mmとなっている。遊技球発射機構38が動作した場合には発射地点Sに保持されている遊技球が誘導通路37を通り第1戻り球防止片63の第1球受け部69を押圧して第1球受け防止片63を回動側限界位置に回動させることにより遊技領域PTに供給される。遊技球発射機構38は、発射操作装置39の操作が継続され所定の発射条件が成立している状況が継続している場合においては所定周期で遊技球の発射動作を行う。
図19は、実験に使用したパチンコ機10において第1戻り球防止片63及び第2戻り球防止片73が設けられた領域を拡大して示す遊技盤34の正面図である。当該遊技盤34の構成は第1戻り球防止片63及び第2戻り球防止片73を含めて図3〜図5を参照しながら説明した構成と同様である。この場合、第1戻り球防止片63及び第2戻り球防止片73はそれぞれ第1戻り球防止ユニット61及び第2戻り球防止ユニット71として個別に設けられているとともに、それら第1戻り球防止ユニット61及び第2戻り球防止ユニット71として同一の構成、サイズ及び形状の戻り球防止ユニットを利用している。この場合、球受け部69,79の長さ寸法は16mmであり、球受け部69,79の厚み寸法は1mmであり、土台部68,78の長さ寸法は13mmであり、土台部68,78の厚み寸法は6mmであり、土台部68,78及び球受け部69,79の幅寸法は12mmである。また、台座部64,74は土台部68,78に沿うようにして形成されており、その厚み寸法は1mmである。また、戻り球防止片63,73はポリエチレンにより形成されており、ベース体62,72はポリカーボネートにより形成されている。戻り球防止片63,73及びベース体62,72はいずれも釘51a〜51gよりも反発硬さが小さい。
また、第1戻り球防止片63及び第2戻り球防止片73の周囲には釘51として複数の釘51a〜51gが設けられている。これら複数の釘51a〜51gのうち釘51a〜51cは、誘導通路37から遊技領域PTに導出された遊技球が跳ね返ることで遊技領域PT側から第1戻り球防止片63の第1球受け部69に衝突する事象を発生させ得るものである。一方、釘51d〜51gは、誘導通路37から遊技領域PTに導出された遊技球が跳ね返ることで遊技領域PT側から第2戻り球防止片73の第2球受け部79に衝突する事象を発生させ得るものであって、第1戻り球防止片63の第1球受け部69に衝突する事象を発生させないものである。
本実験では、第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せと第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せとの最短距離L1、初期位置に配置されている第1戻り球防止片63における第1球受け部69の先端と初期位置に配置されている第2戻り球防止片73における第2球受け部79の先端との間の先端間距離L2、第1球受け部69への遊技領域PT側からの遊技球の衝突を生じさせ得る釘51a〜51cのうち第1球受け部69に最も近い位置に存在している釘51aと第1球受け部69の先端との間の最短釘間距離L3、及び第1球受け部69への遊技領域PT側からの遊技球の衝突を生じさせ得る釘51a〜51cのうち第1球受け部69から最も遠い位置に存在している釘51bと第1球受け部69の先端との間の最長釘間距離L4のそれぞれが図20に示すような実験条件A1〜G4の組合せとなる遊技盤34を用意した。この場合、先端間距離L2の変更に際しては、第2球受け部79の先端と外レール部36との間の距離を一定(具体的には4mm)としながら第1戻り球防止ユニット61に対する第2戻り球防止ユニット71の相対位置を変更することにより行った。
なお、いずれの実験条件においても、第1戻り球防止ユニット61の第1台座部64の下端と第2戻り球防止ユニット71の第2台座部74の下端とを結んだ仮想線よりも上方の領域には釘51は設けられていない。また、いずれの実験条件においても釘51a〜51eの総数は一定である。また、いずれの実験条件においても、第2球受け部79への遊技領域PT側からの遊技球の衝突を生じさせ得る釘51d〜51gのうち第2球受け部79に最も近い位置に存在している釘51dと第2球受け部79の先端との間の距離L5は33mmで一定であり、第2球受け部79への遊技領域PT側からの遊技球の衝突を生じさせ得る釘51d〜51gのうち第2球受け部79から最も遠い位置に存在している釘51eと第2球受け部79の先端との間の距離L6は102mmで一定である。また、いずれの実験条件においても、第1戻り球防止ユニット61及び第2戻り球防止ユニット71の構成、サイズ及び形状は同一である。
実験条件A1〜G4のうち、実験条件A1〜A3では最短釘間距離L3及び最長釘間距離L4を一定としながら最短距離L1及び先端間距離L2を変更している。また、実験条件B1〜B3、実験条件C1〜C4、実験条件D1〜D4、実験条件E1〜E4、実験条件F1〜F4及び実験条件G1〜G4の各グループ間においては最短距離L1及び先端間距離L2の組合せが相違しており、各グループ内においては最短釘間距離L3及び最長釘間距離L4の組合せが相違している。なお、各実験条件A1〜G4においては、最短距離L1及び先端間距離L2が大きくなるほど最長釘間距離L4の最大値が大きくなるように、第1球受け部69への遊技領域PT側からの遊技球の衝突を生じさせ得る釘51a〜51cの配置態様を調整した。
<実験1>
実験1として、実験条件A1〜A3の各遊技盤34を利用して、第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せと第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せとの間の位置に向けて遊技球が流下することとなる一定の発射強度で遊技球を継続して発射する実験を行い、第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せと第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せとの間を撮像してその撮像結果を目視することで、これら第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せと第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せとの間において遊技球の滞留が発生するか否かを確認した。この場合、0.4secに1個の遊技球が発射される周期と、0.5secに1個の遊技球が発射される周期と、0.6secに1個の遊技球が発射される周期と、0.7secに1個の遊技球が発射される周期と、0.8secに1個の遊技球が発射される周期とのそれぞれの発射周期について実験を行った。
その実験結果を図21の説明図に示す。この場合、最短距離L1が遊技球の直径未満である実験条件A1についてはいずれの発射周期であっても、当然のことながら第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せと第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せとの間を遊技球が通過することができず、第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せと第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せとの間において遊技球の滞留が発生した。
一方、最短距離L1が遊技球の直径よりも大きい実験条件A2及び実験条件A3についてはいずれの発射周期であっても、第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せと第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せとの間を遊技球が通過可能であり、12時間に亘る実験期間において第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せと第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せとの間において遊技球の滞留は発生しなかった。
<実験2>
実験2として、実験条件B1〜G4の各遊技盤34及び図6に示すように第2戻り球防止ユニット71を備えていない比較例用の遊技盤501(実験条件H:L3=11mm、L4=150mm)を利用して、図18における釘51g及び釘51e周辺にて遊技球が流下することとなる一定の発射強度で遊技球を12時間に亘って継続して発射する実験を行い、遊技領域PTに一旦導出された後に誘導通路37に流入する遊技球の個数を計測した。当該計測の方法について詳細には、誘導通路37における球出口37b周辺において誘導通路37内の遊技球の検知範囲が当該誘導通路37の通路方向にずれるようにして2個のフォトセンサを配置し、それら2個のフォトセンサのうち球出口37bに近い側のフォトセンサ(すなわち誘導通路37の下流側のフォトセンサ)にて遊技球を検知してから0.1secが経過するまでに球出口37bから遠い側のフォトセンサ(すなわち誘導通路37の上流側のフォトセンサ)にて遊技球を検知した回数を計測した。また、当該実験は、0.4secに1個の遊技球が発射される周期と、0.5secに1個の遊技球が発射される周期と、0.6secに1個の遊技球が発射される周期と、0.7secに1個の遊技球が発射される周期と、0.8secに1個の遊技球が発射される周期とのそれぞれの発射周期について行った。
その結果を図22の説明図に示す。この場合、先端間距離L2が遊技球の直径の6倍以下である実験条件B1〜B3、実験条件C1〜C4、実験条件D1〜D4及び実験条件E1〜E4についてはいずれの発射周期であっても、遊技領域PT側から誘導通路37への遊技球の流入が発生しなかった。
一方、先端間距離L2が遊技球の直径の7倍以上である実験条件F1〜F4及び実験条件G1〜G4については遊技領域PT側から誘導通路37への遊技球の流入が発生した。当該誘導通路37への遊技球の流入は、第2球受け部79の右側に遊技球が衝突している状況において第2球受け部79の左側に衝突した遊技球が当該第2球受け部79の左方において下方に向けて流下している状況で、次に発射された遊技球がその遊技球に衝突することで第1球受け部69の右側に衝突し、さらにその状況で、次に発射された遊技球が第1球受け部69の左側に衝突することで発生するものと考えられる。
遊技領域PT側から誘導通路37への遊技球の流入個数は、先端間距離L2が遊技球の直径の8倍である実験条件G1〜G4よりも先端間距離L2が遊技球の直径の7倍である実験条件F1〜F4の方が少ない傾向となった。また、実験条件F1〜F4及び実験条件G1〜G4のいずれであっても、発射周期が短いほど誘導通路37への遊技球の流入個数が多い傾向となった。但し、実験条件F1〜F4及び実験条件G1〜G4のいずれであっても、第2戻り球防止ユニット71が設けられていない実験条件Hよりも誘導通路37への遊技球の流入個数が少ない傾向となった。
<実験3>
実験3として、実験条件B1〜G4の各遊技盤34を利用して、第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せと第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せとの間の位置に向けて遊技球が流下することとなる一定の発射強度で遊技球を12時間に亘って継続して発射する実験を行い、遊技領域PTに一旦導出された後に誘導通路37に流入する遊技球の個数を計測した。当該計測の方法は上記実験2の場合と同様である。また、当該実験は、0.4secに1個の遊技球が発射される周期と、0.5secに1個の遊技球が発射される周期と、0.6secに1個の遊技球が発射される周期と、0.7secに1個の遊技球が発射される周期と、0.8secに1個の遊技球が発射される周期とのそれぞれの発射周期について行った。
その結果を図23の説明図に示す。この場合、先端間距離L2が遊技球の直径の4倍以下である実験条件B1〜B3及び実験条件C1〜C4についてはいずれの発射周期であっても、遊技領域PT側から誘導通路37への遊技球の流入は発生しなかった。また、先端間距離L2が遊技球の直径の5倍である実験条件D1〜D4については遊技球の発射周期が0.5sec以上であれば、最長釘間距離L4に関係なく遊技領域PT側から誘導通路37への遊技球の流入は発生しなかった。また、先端間距離L2が遊技球の直径の6倍である実験条件E1〜E4については遊技球の発射周期が0.6sec以上であれば、最長釘間距離L4に関係なく遊技領域PT側から誘導通路37への遊技球の流入は発生しなかった。
一方、先端間距離L2が遊技球の直径の7倍である実験条件F1〜F4については遊技球の発射周期が0.6sec以上であっても、最長釘間距離L4に応じて遊技領域PT側から誘導通路37への遊技球の流入が発生した。また、先端間距離L2が遊技球の直径の8倍である実験条件G1〜G4についてはいずれの発射周期であっても、遊技領域PT側から誘導通路37への遊技球の流入が発生した。
実験3における誘導通路37への遊技球の流入は、第1球受け部69への遊技領域PT側からの遊技球の衝突を生じさせ得る釘51a〜51cのいずれかに跳ね返ることで第1球受け部69の右側に遊技球が衝突している状況において、次に発射された遊技球が第1球受け部69の左側に衝突することで発生するものと考えられる。そして、当該事象による誘導通路37への遊技球の流入は、先端間距離L2が大きくなるのに伴って最長釘間距離L4の最大値が大きくなることで起こり易くなる。また、当該事象による誘導通路37への遊技球の流入は、発射周期が短くなるほど起こり易くなる。
<上記各実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
特徴A1.遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構38)と、
当該発射手段により発射された遊技球を遊技領域(遊技領域PT)に誘導する誘導通路部(誘導通路37)と、
当該誘導通路部から前記遊技領域に導出される遊技球のその導出方向への移動を許容する一方、前記遊技領域から前記誘導通路部への遊技球の移動を規制する第1規制手段(第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せ)と、
当該第1規制手段よりも前記導出方向の先側に設けられ、その導出方向への遊技球の移動を許容する一方、それとは逆方向への遊技球の移動を規制する第2規制手段(第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せ)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、第1規制手段が設けられていることにより遊技領域側から誘導通路部に遊技球が流入してしまうことを阻止することが可能となる。また、第2規制手段が設けられていることにより、第1規制手段を一旦通過した遊技球が逆方向に戻り当該第1規制手段に当該逆方向から衝突する可能性が低減される。これにより、第1規制手段を一旦通過した遊技球が逆方向に戻り第1規制手段に衝突している状況で誘導通路部側から第1規制手段に遊技球が衝突してしまうという事象が発生する確率が低減される。よって、遊技領域に到達することが可能な発射強度で遊技球が発射されているにも関わらず誘導通路部を遊技球が逆流してしまうという事象を発生しづらくさせることが可能となる。
特徴A2.前記第2規制手段は、前記第1規制手段との間に遊技球が流下可能な空間が確保される位置に設けられていることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、第1規制手段だけではなく第2規制手段が設けられた構成において、第1規制手段と第2規制手段との間から遊技球を下方に流下させることが可能となる。また、第2規制手段を一旦通過した遊技球が逆方向に戻り当該第2規制手段に当該逆方向から衝突している状況で第1規制手段側から第2規制手段に遊技球が衝突してしまうという事象が仮に発生したとしても、第1規制手段側から第2規制手段に衝突した遊技球を遊技領域の下方へと流下させることが可能となる。
特徴A3.前記第2規制手段は、自由端を有する第2球受け部(第2戻り球防止片73)を備え、
当該第2球受け部に前記導出方向の逆方向から遊技球が衝突したとしても当該第2球受け部の自由端と所定壁部(外レール部36)との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離にならないことにより当該逆方向への遊技球の移動を阻止し、前記第2球受け部に前記導出方向から遊技球が衝突した場合には当該第2球受け部が初期位置から変位して当該第2球受け部の自由端と前記所定壁部との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離になることにより当該導出方向への遊技球の移動を可能とする構成であることを特徴とする特徴A1又はA2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、第2規制手段よりも導出方向の先側の位置に遊技球が移動することを可能としながら、遊技領域側から第1規制手段に向けて遊技球が移動することを第2球受け部によって物理的に阻止することが可能となる。
特徴A4.前記第1規制手段は、第1回動軸部(軸部材66)によって回動可能に支持された第1戻り球防止手段(第1戻り球防止片63)を備え、
当該第1戻り球防止手段は、
当該第1戻り球防止手段が初期位置に配置されている場合に、前記誘導通路部から前記遊技領域に導出される遊技球の移動経路上に入り込む第1球受け部(第1球受け部69)と、
前記第1回動軸部を基準として前記第1球受け部とは逆側に存在し前記第1戻り球防止手段を初期位置に向けて付勢するための機能を有する第1土台部(第1土台部64)と、
を備え、
前記第1球受け部に前記導出方向の逆方向から遊技球が衝突したとしても当該第1球受け部の端部と所定壁部(外レール部36)との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離にならないことにより当該逆方向への遊技球の移動を阻止し、前記第1球受け部に前記導出方向から遊技球が衝突した場合には当該第1球受け部が初期位置から変位して当該第1球受け部の端部と前記所定壁部との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離になることにより当該導出方向への遊技球の移動を可能とする構成であり、
前記第2規制手段は、第2回動軸部(軸部材76)によって回動可能に支持された第2戻り球防止手段(第2戻り球防止片73)を備え、
当該第2戻り球防止手段は、
当該第2戻り球防止手段が初期位置に配置されている場合に、前記誘導通路部から導出されて当該第2戻り球防止手段の位置よりも前記導出方向の先側に到達可能な遊技球の移動経路上に入り込む第2球受け部(第2球受け部79)と、
前記第2回動軸部を基準として前記第2球受け部とは逆側に存在し前記第2戻り球防止手段を初期位置に向けて付勢するための機能を有する第2土台部(第2土台部74)と、
を備え、
前記第2球受け部に前記導出方向の逆方向から遊技球が衝突したとしても当該第2球受け部の端部と所定壁部(外レール部36)との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離にならないことにより当該逆方向への遊技球の移動を阻止し、前記第2球受け部に前記導出方向から遊技球が衝突した場合には当該第2球受け部が初期位置から変位して当該第2球受け部の端部と前記所定壁部との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離になることにより当該導出方向への遊技球の移動を可能とする構成であることを特徴とする特徴A1乃至A3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A4によれば、第1規制手段及び第2規制手段のそれぞれにおいて電気的な構成を不要としながら、導出方向への遊技球の移動を可能としつつ当該導出方向とは逆方向への遊技球の移動を阻止することが可能となる。
特徴A5.前記第1土台部と前記所定壁部との間の距離は、前記第1規制手段における前記第1土台部と前記所定壁部との間の空間に遊技球が存在している状況において他の遊技球が前記導出方向の移動元側から前記第1球受け部に到達可能な空間が生じないように設定されており、
前記第2土台部と前記所定壁部との間の距離は、前記第2規制手段における前記第2土台部と前記所定壁部との間の空間に遊技球が存在している状況において他の遊技球が前記導出方向の移動元側から前記第2球受け部に到達可能な空間が確保されるように設定されていることを特徴とする特徴A4に記載の遊技機。
特徴A5によれば、仮に第1土台部又は当該第1土台部に隣接した第1規制手段の部位に対して導出方向の移動元側から遊技球が当接している状況で、次に発射された遊技球が第1規制手段の位置に到達したとしても、当該遊技球は第1土台部に当接している遊技球に上流側から衝突するものの第1球受け部及び第1土台部には直接衝突しない。この場合、2個の遊技球が両方とも誘導通路部を逆流することとなる。これにより、誘導通路部内において遊技球同士の衝突によって勢いが弱められた複数の遊技球がそのまま遊技領域に導出されてしまうという事象が発生しないようにすることが可能となる。
その一方、仮に第2土台部又は当該第2土台部に隣接した第2規制手段の部位に対して導出方向の移動元側から遊技球が当接している状況で、次に発射された遊技球が第2規制手段の位置に到達した場合、当該遊技球は第2土台部に当接している遊技球に衝突するのではなく、第2球受け部に対して衝突することとなる。これにより、誘導通路部から導出された遊技球が、第2規制手段よりも第1規制手段側において第2球受け部に衝突することなく他の遊技球に直接衝突してしまう可能性が低減される。
特徴A6.前記第2規制手段は、第2回動軸部(軸部材76)によって回動可能に支持され初期位置と限界位置との間で回動する第2戻り球防止手段(第2戻り球防止片73)を備え、
当該第2戻り球防止手段は、
当該第2戻り球防止手段が前記初期位置に配置されている場合に、前記誘導通路部から導出されて当該第2戻り球防止手段の位置よりも前記導出方向の先側に到達可能な遊技球の移動経路上に入り込む第2球受け部(第2球受け部79)と、
前記第2回動軸部を基準として前記第2球受け部とは逆側に存在し前記第2戻り球防止手段を前記初期位置に向けて付勢するための機能を有する第2土台部(第2土台部74)と、
を備え、
前記第2球受け部に前記導出方向の逆方向から遊技球が衝突したとしても当該第2球受け部の端部と所定壁部(外レール部36)との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離にならないことにより当該逆方向への遊技球の移動を阻止し、前記第2球受け部に前記導出方向から遊技球が衝突した場合には当該第2球受け部が前記限界位置に向けて変位して当該第2球受け部の端部と前記所定壁部との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離になることにより当該導出方向への遊技球の移動を可能とする構成であり、
前記第2戻り球防止手段に前記初期位置に向けた外力が加わることとなる方向から前記第2土台部に対して遊技球が当接することを阻止するように当該第2土台部に対向する対向手段(第2台座部91)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A5のいずれか1に記載の遊技機。
第2戻り球防止手段に初期位置に向けた外力が加わることとなる方向から第2土台部に対して遊技球が当接している状況で、導出方向に移動している遊技球が第2球受け部に衝突すると、第2戻り球防止手段が通常通りに回動することができない。これに対して、特徴A6によれば、対向手段が設けられていることにより、第2戻り球防止手段に初期位置に向けた外力が加わることとなる方向から第2土台部に対して遊技球が当接することがないため、このような事象の発生を阻止することが可能となる。
特徴A7.前記第1規制手段は、自由端を有する第1球受け部(第1球受け部69)を備え、
当該第1球受け部に前記導出方向の逆方向から遊技球が衝突したとしても当該第1球受け部の自由端と所定壁部(外レール部36)との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離にならないことにより当該逆方向への遊技球の移動を阻止し、前記第1球受け部に前記導出方向から遊技球が衝突した場合には当該第1球受け部が初期位置から変位して当該第1球受け部の自由端と前記所定壁部との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離になることにより当該導出方向への遊技球の移動を可能とする構成であり、
前記第2規制手段において、前記遊技領域が形成された遊技盤(遊技盤34)の前面よりも遊技機前方に突出し遊技球が衝突した場合に当該遊技球の流下方向をそれまでの流下方向とは異なる方向に変化させることが可能な部位の下端が、前記第1球受け部の前記自由端よりも低い位置に存在していることを特徴とする特徴A1乃至A6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A7によれば、遊技領域に導出された遊技球が導出方向とは逆方向に移動したとしても、その遊技球は第2規制手段に衝突する確率が高い。これにより、遊技領域に導出された遊技球が第1球受け部に衝突する確率を低減することが可能となる。
特徴8.前記第1規制手段は、自由端を有する第1球受け部(第1球受け部69)を備え、
当該第1球受け部に前記導出方向の逆方向から遊技球が衝突したとしても当該第1球受け部の自由端と所定壁部(外レール部36)との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離にならないことにより当該逆方向への遊技球の移動を阻止し、前記第1球受け部に前記導出方向から遊技球が衝突した場合には当該第1球受け部が初期位置から変位して当該第1球受け部の自由端と前記所定壁部との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離になることにより当該導出方向への遊技球の移動を可能とする構成であり、
前記第2規制手段は、自由端を有する第2球受け部(第2球受け部79)を備え、
当該第2球受け部に前記導出方向の逆方向から遊技球が衝突したとしても当該第2球受け部の自由端と所定壁部(外レール部36)との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離にならないことにより当該逆方向への遊技球の移動を阻止し、前記第2球受け部に前記導出方向から遊技球が衝突した場合には当該第2球受け部が初期位置から変位して当該第2球受け部の自由端と前記所定壁部との間の距離が遊技球の通過を可能とする距離になることにより当該導出方向への遊技球の移動を可能とする構成であり、
前記発射手段から発射される遊技球の個数が1分間に100個以下となるように当該発射手段による遊技球の発射が行われ、
前記第1球受け部が前記初期位置に配置されている場合における当該第1球受け部の自由端と前記第2球受け部が前記初期位置に配置されている場合における当該第2球受け部の自由端との間の距離が遊技球の直径の6倍以下であることを特徴とする特徴A1乃至A7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A8によれば、第1規制手段だけではなく第2規制手段が設けられた構成において、遊技領域に到達することが可能な発射強度で遊技球が発射されているにも関わらず誘導通路部を遊技球が逆流してしまうという事象が発生しないようにすることが可能となる。
なお、特徴A1〜A8の構成に対して、特徴A1〜A8、特徴B1〜B4のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴B群>
特徴B1.遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構38)と、
当該発射手段により発射された遊技球を遊技領域(遊技領域PT)に誘導する誘導通路部(誘導通路37)と、
当該誘導通路部から前記遊技領域に導出される遊技球のその導出方向への移動を許容する一方、それとは逆方向への遊技球の移動を規制する規制手段(第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せ、又は第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せ)と、
前記誘導通路部から前記遊技領域に向けて移動する遊技球の移動方向における前記規制手段よりも移動元側の位置から前記遊技領域の下方への遊技球の移動を許容する許容構造(第1戻り球防止片63及び第1台座部64の組合せと第2戻り球防止片73及び第2台座部74の組合せとの間の空間、又は球逃げ開口部95)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、規制手段が設けられていることにより、遊技領域に到達する発射強度で遊技球の発射が行われている状況において誘導通路を遊技球が逆流する事象が発生してしまう確率を低減することが可能となる。また、許容構造が設けられていることにより、仮に規制手段を一旦通過した遊技球が逆方向に戻り規制手段に衝突している状況で誘導通路部側から規制手段に遊技球が衝突したとしても、その誘導通路部側から規制手段に衝突した遊技球は許容構造を通じて遊技領域の下方へと移動することとなる。これにより、上記のような同時衝突が発生した場合であっても、誘導通路部の球入口側まで遊技球が逆流してしまう可能性を低減することが可能となる。
特徴B2.前記規制手段は、前記誘導通路部から前記遊技領域に導出される遊技球のその導出方向への移動を許容する一方、前記遊技領域から前記誘導通路部への遊技球の移動を規制するものであり、
前記許容構造は、前記発射手段から前記規制手段による規制位置までの通路領域の途中位置から前記遊技領域の下方への遊技球の移動を許容するように設けられていることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、規制手段が設けられていることにより、遊技領域から誘導通路部に遊技球が流入してしまうことを阻止することが可能となる。また、仮に規制手段を一旦通過した遊技球が逆方向に戻り規制手段に衝突している状況で、次に発射された遊技球が誘導通路部側から規制手段に衝突したとしても、その誘導通路部側に存在している遊技球は許容構造を通じて遊技領域の下方へと移動することとなる。これにより、上記のような同時衝突が発生した場合であっても、誘導通路部の球入口側まで遊技球が逆流してしまう可能性を低減することが可能となる。
特徴B3.前記誘導通路部は当該誘導通路部の途中位置において前記遊技領域側から当該誘導通路部に遊技球が流入することを阻止するための通路壁部(内レール部35)を備え、
前記許容構造は、前記規制手段よりも前記誘導通路部による誘導方向の上流側の位置において、遊技球が通過可能な範囲に亘って前記通路壁部が存在しないようにされていることにより設けられていることを特徴とする特徴B2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、通路壁部を除去することによって許容構造が設けられていることにより、構成の複雑化を抑制しながら既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
特徴B4.前記遊技領域側から前記許容構造を通じて前記誘導通路部内に遊技球が流入することを規制する流入規制手段(流入規制板96)を備えていることを特徴とする特徴B1乃至B3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B4によれば、遊技領域側から誘導通路部内への遊技球の流入を阻止しながら、許容構造を設けたことによる上記優れた効果を奏することが可能となる。
なお、特徴B1〜B4の構成に対して、特徴A1〜A8、特徴B1〜B4のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
上記特徴A群の発明及び上記特徴B群の発明は以下の課題を解決することが可能である。
遊技機の一種であるパチンコ遊技機は、遊技球が流下する遊技領域を備えている。遊技者による発射操作が行われることにより、ソレノイドなどの発射手段が動作し、その動作に基づき発射された遊技球は遊技領域を流下することとなる。遊技領域には釘などの障害部材が設けられており、遊技領域に到達した遊技球は障害部材に衝突することで流下方向を不規則に変化させながら下方へと流下することとなる。また、遊技領域には遊技球が入球可能な入球部が設けられており、当該入球部に遊技球が入球することにより遊技者に利益が付与される。当該利益としては、例えば遊技球の払い出しなどといったように遊技者が使用可能な遊技球の数を増加させる利益や、例えば当たり状態の抽選の実行契機などといったように内部抽選の実行の契機を生じさせる利益が挙げられる。
遊技領域に向けて遊技球を導出するための構成としては、例えば遊技領域が形成された遊技盤には遊技領域の外縁の一部を生じさせるようにして遊技球の誘導通路が形成されている。そして、発射手段から発射された遊技球は誘導通路により誘導されることにより遊技領域の上側の領域に導出される。
ここで、上記例示等のような遊技機においては、遊技領域への遊技球の誘導を好適に行う必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
以下に、以上の各特徴を適用し得る又は各特徴に適用される遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
10…パチンコ機、35…内レール部、36…外レール部、37…誘導通路、38…遊技球発射機構、63…第1戻り球防止片、64…第1台座部、69…第1球受け部、73…第2戻り球防止片、74…第2台座部、79…第2球受け部、95…球逃げ開口部、PT…遊技領域。

Claims (4)

  1. 遊技球を発射する発射手段と、
    当該発射手段により発射された遊技球を遊技領域に誘導する誘導通路部と、
    当該誘導通路部から前記遊技領域に導出される遊技球のその導出方向への移動を許容する一方、それとは逆方向への遊技球の移動を規制する規制手段と、
    前記誘導通路部から前記遊技領域に向けて移動する遊技球の移動方向における前記規制手段よりも移動元側の位置から前記遊技領域の下方への遊技球の移動を許容する許容構造と、
    を備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記規制手段は、前記誘導通路部から前記遊技領域に導出される遊技球のその導出方向への移動を許容する一方、前記遊技領域から前記誘導通路部への遊技球の移動を規制するものであり、
    前記許容構造は、前記発射手段から前記規制手段による規制位置までの通路領域の途中位置から前記遊技領域の下方への遊技球の移動を許容するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記誘導通路部は当該誘導通路部の途中位置において前記遊技領域側から当該誘導通路部に遊技球が流入することを阻止するための通路壁部を備え、
    前記許容構造は、前記規制手段よりも前記誘導通路部による誘導方向の上流側の位置において、遊技球が通過可能な範囲に亘って前記通路壁部が存在しないようにされていることにより設けられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技領域側から前記許容構造を通じて前記誘導通路部内に遊技球が流入することを規制する流入規制手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の遊技機。
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