JP6837857B2 - 情報隠蔽板付き郵便物及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、情報が情報隠蔽板で隠蔽されたハガキやダイレクトメール等の郵便物と、その郵便物を製造する方法に関するものである。
従来、表面紙、裏面紙を一体に積層して形成するプリンタ用紙が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このプリンタ用紙では、表面紙及び裏面紙が剥離不能なハガキ用の本体部と、表面紙及び裏面紙が再剥離可能なシール部とが区画設定される。また、シール部は、本体部に表示される秘密情報を隠蔽するために、本体部に貼着する隠蔽シールとして表面紙又は裏面紙の一方が使用される。
このように構成されたプリンタ用紙では、本体部及びシール部を包含するプリンタ用紙は、表面紙と裏面紙を一体に積層して形成され、全体の紙厚が均一であるので、プリンタにおける給紙動作が安定であり、印字障害を生じるおそれがない。
特開2006−289806号公報(請求項1、段落[0009]、図1、図2)
しかし、上記従来の特許文献1に示されたプリンタ用紙では、このプリンタ用紙をハガキとして投函し、このハガキがその仕分け工程などで多少手荒な取扱いを受けると、隠蔽シールが本体部から剥がて、秘密情報が露出したり、折れ曲がってしまうおそれがあった。また、上記従来の特許文献1に示されたプリンタ用紙では、このプリンタ用紙をハガキとして投函し、このハガキが集配中に水に濡れると、文字がにじんだり、或いはハガキを受取った受取人が長期間保管しておくと、文字が経年劣化により消えてしまうおそれがあった。
本発明の第1の目的は、郵便物がその仕分け工程などで多少手荒な取扱いを受けても、情報隠蔽板が郵便物本体から剥がれ難く、情報隠蔽板により郵便物本体に凹設された情報を確実に隠蔽できるとともに、折れ曲がり難く、更に宛名等が水に濡れてもにじまずかつ経年劣化により消えることもない、情報隠蔽板付き郵便物を提供することにある。本発明の第2の目的は、郵便物の受取人が、郵便物本体から情報隠蔽板を剥がすことにより、郵便物本体の裏面に凹設された情報と、空洞に収容された物品を第三者に知られずに得ることができるとともに、その情報及び物品により受取人を驚かせかつ喜ばせることができる、情報隠蔽板付き郵便物を提供することにある。本発明の第3の目的は、一度3次元プリンタによる情報隠蔽板付き郵便物の作製プログラムを組むことにより、郵便物本体の表面及び裏面に宛名及び情報をインクで印刷する必要がなく、また情報を印刷した郵便物本体の裏面に情報隠蔽紙を接着剤で貼着する必要もなく、上記プログラムの指令を3次元プリンタに送信することにより、自動的に情報隠蔽板付き郵便物を作製できる、情報隠蔽板付き郵便物の製造方法を提供することにある。本発明の第4の目的は、未完成の突起内部の空洞に物品を収容するという僅かな工数の増加で、物品を空洞に封入することができる、情報隠蔽板付き郵便物の製造方法を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1に示すように、板状のプラスチックにより形成され表面に宛名11aが凹設されかつ裏面に文字、記号、図形又は絵により構成される情報11eが凹設された郵便物本体11と、郵便物本体11の情報11eが凹設された面にこの郵便物本体11と一体成形されかつ郵便物本体11から剥離可能に構成されたプラスチック製の情報隠蔽板12とを備えた情報隠蔽板付き郵便物10である。なお、本明細書において、郵便物には、郵送されるハガキや大判のダイレクトメール等に加えて、宅配されるダイレクトメール等の信書便物も含まれる。
本発明の第2の観点は、第1の観点にもとづく発明であって、更に図4〜図6に示すように、郵便物本体51の表面側の一部に郵便物本体51から離れるに従って次第に狭くなるドーム状に突出しかつ内部に物品56が収容される空洞51bを有する突起51aが設けられ、空洞51bが情報隠蔽板12により封止されたことを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第2の観点にもとづく発明であって、更に図4〜図6に示すように、物品56が指輪、イヤリング、ネックレス又はブローチであることを特徴とする。
本発明の第4の観点は、図1及び図2に示すように、3次元プリンタ23によりプラスチック製の情報隠蔽板12を成形する成形工程と、情報隠蔽板12の上面に3次元プリンタ23によりプラスチック製の郵便物本体11を情報隠蔽板12により隠蔽される裏面に文字、記号、図形又は絵により構成される情報11eを凹設しかつその表面に宛名11aを凹設しながら積層する積層工程とを含む情報隠蔽板付き郵便物10の製造方法であって、郵便物本体11が情報隠蔽板12に剥離可能に密着するように情報隠蔽板12及び郵便物本体11が一体成形されたことを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第4の観点にもとづく発明であって、更に図4〜図6に示すように、郵便物本体51の積層工程において、郵便物本体51の表面側の一部に郵便物本体51から離れるに従って次第に狭くなるドーム状に突出しかつ内部に空洞51bを有する突起51aを設け、突起51aを積層している途中で未完成の突起51a内部の空洞51bに物品56を収容した後に突起51aを完成させることを特徴とする。
本発明の第6の観点は、第5の観点にもとづく発明であって、更に図4〜図6に示すように、物品56が指輪、イヤリング、ネックレス又はブローチであることを特徴とする。
本発明の第1の観点の情報隠蔽板付き郵便物では、表面に宛名が凹設されかつ裏面に文字等により構成される情報が凹設された郵便物本体を板状のプラスチックにより形成し、郵便物本体の情報が凹設された面にこの郵便物本体と一体成形されたプラスチック製の情報隠蔽板を郵便物本体から剥離可能に構成したので、郵便物がその仕分け工程などで多少手荒な取扱いを受けても、プラスチック製の情報隠蔽板が郵便物本体から剥がれ難く、情報隠蔽板により郵便物本体に凹設された情報を確実に隠蔽できる。また、郵便物本体が板状のプラスチックにより形成されかつ情報隠蔽板もプラスチックにより形成されているため、郵便物の剛性が高く、郵便物がその仕分け工程などで多少手荒な取扱いを受けても、折れ曲がり難い。更に、宛名や情報が板状のプラスチック製の郵便物本体に凹設されているため、宛名等は水に濡れてもにじまずかつ経年劣化により消えることもない。
本発明の第2の観点の情報隠蔽板付き郵便物では、郵便物本体の表面側の一部に突出しかつ内部に物品が収容される空洞を有する突起を設け、この空洞を情報隠蔽板により封止するので、郵便物の差出人が、郵便物本体の空洞に物品を収容した後に、この空洞を情報隠蔽板により封止した状態でこの郵便物を投函すると、この郵便物を受取った受取人が郵便物本体から情報隠蔽板を剥がして、郵便物本体の裏面に凹設された情報を読むことができるとともに、空洞から物品を取出すことができる。この結果、郵便物の受取人は、郵便物本体の裏面に凹設された情報と、空洞に収容された物品を第三者に知られずに得ることができる。また、上記突起が、郵便物本体の表面側の一部に郵便物本体から離れるに従って次第に狭くなるドーム状に突出するので、突起内部の空洞に必要最小限の支柱やリブ等を設けるだけで所定の強度を確保できる。この結果、空洞の容積に相応する大きさの物品を空洞に収容できる。
本発明の第3の観点の情報隠蔽板付き郵便物では、物品が指輪等であれば、郵便物の受取人を驚かせかつ喜ばせることができる。
本発明の第4の観点の情報隠蔽板付き郵便物の製造方法では、3次元プリンタによりプラスチック製の情報隠蔽板を成形し、情報隠蔽板の上面に3次元プリンタによりプラスチック製の郵便物本体を情報隠蔽板により隠蔽される裏面に文字等により構成される情報を凹設しかつその表面に宛名を凹設しながら積層し、かつ郵便物本体が情報隠蔽板に剥離可能に密着するように情報隠蔽板及び郵便物本体を一体成形するので、一度3次元プリンタによる情報隠蔽板付き郵便物の作製プログラムを組むことにより、郵便物本体の表面及び裏面に宛名及び情報をインクで印刷する必要がなく、また情報を印刷した郵便物本体の裏面に情報隠蔽紙を接着剤で貼着する必要もなく、上記プログラムの指令を3次元プリンタに送信することにより、自動的に情報隠蔽板付き郵便物を作製できる。
本発明の第5の観点の情報隠蔽板付き郵便物の製造方法では、郵便物本体の積層工程において、郵便物本体の表面側の一部に突出しかつ内部に空洞を有する突起を設け、この突起を積層している途中で未完成の突起内部の空洞に物品を収容した後に突起を完成させるので、未完成の突起内部の空洞に物品を収容するという僅かな工数の増加で、物品を空洞に封入することができる。また、上記突起が、郵便物本体の表面側の一部に郵便物本体から離れるに従って次第に狭くなるドーム状に突出するので、突起内部の空洞に必要最小限の支柱やリブ等を設けるだけで所定の強度を確保できる。この結果、空洞の容積に相応する大きさの物品を空洞に収容できる。
本発明の第6の観点の情報隠蔽板付き郵便物の製造方法では、物品が指輪等であれば、上記と同様に、郵便物の受取人を驚かせかつ喜ばせることができる。
本発明第1実施形態の情報隠蔽板付き郵便物の情報隠蔽板を郵便物本体から剥離する手順を示す斜視図である。 その情報隠蔽板付き郵便物を3次元プリンタで製造する手順を示す断面構成図である。 郵便物本体と情報隠蔽板との間に形成された剥離容易層を示す要部断面図である。 本発明第2実施形態の情報隠蔽板付き郵便物の情報隠蔽板を郵便物本体から剥離する手順を示す斜視図である。 その情報隠蔽板付き郵便物を3次元プリンタで製造する手順を示す断面構成図である。 その情報隠蔽板付き郵便物の突起内部の空洞に指輪が封入された状態を示す要部断面図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、情報隠蔽板付き郵便物10は、この実施の形態では、プラスチック製の情報隠蔽板付きハガキである。具体的には、情報隠蔽板付き郵便物10は、板状のプラスチックにより形成された郵便物本体11と、郵便物本体11と一体成形されかつ郵便物本体11から剥離可能に構成されたプラスチック製の情報隠蔽板12とを備える。上記郵便物本体11の表面には、郵便番号11b、住所11c及び氏名11dからなる宛名11aが凹設される。また、郵便物本体11の裏面には、文字、記号、図形又は絵により構成される情報11eが凹設される。更に、情報隠蔽板12は、郵便物本体11より一回り大きく形成され、郵便物本体11の情報11eが凹設された面に一体成形される。これは、情報隠蔽板12を郵便物本体11から剥がし易くするためであるが、後述するように、情報隠蔽板12を成形した後であって郵便物本体11を積層する前に、剥離容易層14(図3)を形成することにより、情報隠蔽板12を郵便物本体11から確実に剥離できるようになっている。なお、図1中の符号13は郵便物本体11の表面左上に貼付された切手である。
このように構成された情報隠蔽板付き郵便物10では、表面に宛名11aが凹設されかつ裏面に文字等により構成される情報11eが凹設された郵便物本体11を板状のプラスチックにより形成し、郵便物本体11の情報11eが凹設された面にこの郵便物本体11と一体成形されたプラスチック製の情報隠蔽板12を郵便物本体11から剥離可能に構成したので、上記郵便物10がその仕分け工程などで多少手荒な取扱いを受けても、プラスチック製の情報隠蔽板12が郵便物本体11から剥がれ難く、情報隠蔽板12により郵便物本体11に凹設された情報11eを確実に隠蔽できるとともに、郵便物10の剛性が高く、折れ曲がり難い。また、宛名11aや情報11eが板状のプラスチック製の郵便物本体11に凹設されているため、宛名11a等は水に濡れてもにじまずかつ経年劣化により消えることもない。
このように構成された情報隠蔽板付き郵便物10の製造方法を図2(a)〜図2(d)に基づいて説明する。先ず、熱溶解積層方式(Fused Deposition Modeling方式:FDM方式)の3次元プリンタ23によりプラスチック製の情報隠蔽板12を成形する(成形工程)。次に、情報隠蔽板12の上面に3次元プリンタ23によりプラスチック製の郵便物本体11を情報隠蔽板12により隠蔽される裏面に文字、記号、図形又は絵により構成される情報11eを凹設しかつその表面に宛名11aを凹設しながら積層する(積層工程)。ここで、熱溶解積層方式は、米国ストラタシス社によって開発された造形方式であり、フィラメントと呼ばれる熱可塑性樹脂の巻線を200℃程度の温度で溶解しながら、押出して積層することによって成形体を造形する方式である。この熱溶解積層方式を用いた3次元プリンタ23は、加熱して溶解した熱可塑性樹脂をノズル23aから押出して積層することにより成形体を造形する方式の3次元プリンタである。また、上記熱可塑性樹脂としては、ポリ乳酸(Poly Lactic Acid:PLA)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(Acrylonitrile Butadiene Styrene:ABS)、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリアセタール等の樹脂が挙げられる。
具体的には、先ず、3次元プリンタ23の成形テーブル23b上に熱可塑性樹脂からなるフィラメントを、3次元プリンタ23のノズル23aから押出し互いに平行になるように並べて長方形状の第1隠蔽用薄層21を造形した後に(図2(a))、この第1隠蔽用薄層21上に3次元プリンタ23のノズル23aからフィラメントを押出し積重ねて第2隠蔽用薄層22を造形する(図2(b))。これにより所定の厚さの情報隠蔽板12が造形される。次に、この情報隠蔽板12上に情報隠蔽板12より一回り小さい長方形状の第1本体用薄層31を造形した後に(図2(c))、この第1本体用薄層31上に3次元プリンタ23のノズル23aからフィラメントを押出し積重ねて第2本体用薄層32を造形する(図2(d))。これにより所定の厚さの郵便物本体11が造形される。但し、情報隠蔽板12を成形した後であって郵便物本体11を積層する前に、剥離容易層14(図3)を形成することにより、郵便物本体11が情報隠蔽板12に剥離可能に密着するように情報隠蔽板12及び郵便物本体11が一体成形される。
上記剥離容易層14は、図3に詳しく示すように、情報隠蔽板12の最上層12aと郵便物本体11の最下層11fとにより構成される。情報隠蔽板12の最上層12aは網目状に形成される。また、郵便物本体11の最下層11fを情報隠蔽板12の最上層12a上面に3次元プリンタ23で成形するときに、3次元プリンタ23のノズル23a先端と情報隠蔽板12の最上層12a上面との間の距離Zが0.1〜1.0mmの範囲内に設定される。これにより郵便物本体11の最下層11fが情報隠蔽板12の最上層12aに対して複数の点で接着され、郵便物本体11の最下層11fの情報隠蔽板12の最上層12aに対する密着力が比較的小さくなって、情報隠蔽板12を郵便物本体11から容易に剥離できるようになる。ここで、上記距離Zを0.1〜1.0mmの範囲内に限定したのは、0.1mm未満ではノズル23aから吐出された材料により情報隠蔽板12の最上層12aを押し潰すように郵便物本体11の最下層11fが造形されるため、郵便物本体11の最下層11fの情報隠蔽板12の最上層12aに対する密着力が大き過ぎて情報隠蔽板12を郵便物本体11から剥離し難くなり、1.0mmを超えると郵便物本体11の最下層11fが造形不良になり、郵便物本体11の最下層11fが情報隠蔽板12の最上層12aに対して密着していない部分が生じ、郵便物本体11の最下層11fの情報隠蔽板12の最上層12aに対する密着力が小さ過ぎて、情報隠蔽板12が郵便物本体11から意図せずに剥離してしまうからである。なお、情報隠蔽用板12の厚さやフィラメントの太さにより隠蔽用薄層21,22の枚数は1枚又は3枚以上になり、郵便物本体11の厚さやフィラメントの太さにより本体用薄層31,32の枚数は1枚又は3枚以上になる。
このような情報隠蔽板付き郵便物10の製造方法では、一度3次元プリンタ23による情報隠蔽板付き郵便物10の作製プログラムを組むことにより、郵便物本体11の表面及び裏面に宛名11a及び情報11eをインクで印刷する必要がなく、また情報11eを印刷した郵便物本体11の裏面に情報隠蔽紙12を接着剤で貼着する必要もなく、上記プログラムの指令を3次元プリンタ23に送信することにより、自動的に情報隠蔽板付き郵便物10を作製できる。
<第2の実施の形態>
図4〜図6は本発明の第2の実施の形態を示す。図4〜図6において図1及び図2と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、郵便物本体51の表面側の一部に郵便物本体51から離れるに従って次第に狭くなるドーム状に突出しかつ内部に空洞51bを有する突起51aが設けられ、空洞51bが情報隠蔽板12により封止される(図4及び図6)。上記突起51aは、この実施の形態では、半球状に形成される。また、上記空洞51bに収容される物品56は、この実施の形態では、指輪である。なお、図4〜図6中の符号51cは、横断面略U字状に形成された支柱である。この支柱51cは情報隠蔽板12及び郵便物本体51と一体成形され、支柱51cの下端は情報隠蔽板12上に剥離可能に接続され、支柱51cの上端は空洞51bの天井に接続される。そして、この支柱51cに指輪56が遊嵌されることにより、空洞51b内での指輪56の動きが抑制されて異音の発生を低減できるようになっている。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された情報隠蔽板付き郵便物50では、この郵便物50の差出人が、郵便物本体51の空洞51bに物品を収容した後に、この空洞51bを情報隠蔽板12により封止した状態でこの郵便物50を投函すると、この郵便物50を受取った受取人が郵便物本体51から情報隠蔽板12を剥がして、郵便物本体51の裏面に凹設された情報11eを読むことができるとともに、空洞51bから指輪56を取出すことができる。この結果、郵便物50の受取人は、郵便物本体51の裏面に凹設された情報11eと、空洞51bに収容された指輪56を第三者に知られずに得ることができる。また、上記情報11e及び指輪56が郵便物50の受取人にとって喜ばしい内容及び物品であると、郵便物50の受取人は驚きかつ喜ぶ。上記以外の構成上の効果は、第1実施形態の構成上の効果と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
このように構成された情報隠蔽板付き郵便物50の製造方法を図5(a)〜図5(f)に基づいて説明する。第1の実施の形態と同様に、先ず、熱溶解積層方式(Fused Deposition Modeling方式:FDM方式)の3次元プリンタ23によりプラスチック製の情報隠蔽板12を成形した後に(成形工程)、情報隠蔽板12の上面に3次元プリンタ23によりプラスチック製の郵便物本体51を情報隠蔽板12により隠蔽される裏面に文字、記号、図形又は絵により構成される情報11eを凹設しかつその表面に宛名11aを凹設しながら積層する(積層工程)。但し、郵便物本体51の積層工程において、郵便物本体51の一部に郵便物本体51の表面側に突出しかつ内部に空洞51bを有する突起51aを設け、突起51aを積層している途中で未完成の突起51a内部の空洞51bに指輪56を収容した後に(図5(f))、突起51aを完成させる(図5(g))。
具体的には、先ず、3次元プリンタ23の成形テーブル23b上に熱可塑性樹脂からなるフィラメントを、3次元プリンタ23のノズル23aから押出し互いに平行になるように並べて長方形状の第1隠蔽用薄層21を造形した後に(図5(a))、この第1隠蔽用薄層21上に3次元プリンタ23のノズル23aからフィラメントを押出し積重ねて第2隠蔽用薄層22を造形する(図5(b))。これにより所定の厚さの情報隠蔽板12が造形される。次いで、この情報隠蔽板12上に情報隠蔽板12より一回り小さい長方形状の第1本体用薄層61を造形した後に(図5(c))、この第1本体用薄層61上に3次元プリンタ23のノズル23aからフィラメントを押出し積重ねて第2本体用薄層62を造形する(図5(d))。これにより突起51a以外の所定の厚さの郵便物本体51が造形される。但し、情報隠蔽板12を成形した後であって郵便物本体51を積層する前に、第1の実施の形態と同様に、剥離容易層(図示せず)を形成することにより、郵便物本体51が情報隠蔽板12に剥離可能に密着するように情報隠蔽板12及び郵便物本体51が一体成形される。次に、第2本体用薄層61上に3次元プリンタ23のノズル23aからフィラメントを押出し積重ねて第1突起用薄層71を造形した後に(図5(e))、この第1突起用薄層71上に3次元プリンタ23のノズル23aからフィラメントを押出し積重ねて第2突起用薄層72を造形する(図5(f))。ここで、未完成の突起51a内部の空洞51bに指輪56を収容する。そして、上記第2突起用薄層72上に3次元プリンタ23のノズル23aからフィラメントを押出し積重ねて突起51aを完成させる(図5(g))。第1及び第2本体用薄層61,62や第1及び第2突起用薄層71,72等の積層と同時に支柱用薄層81を順次積層して支柱51cを完成させる(図5(c)〜図5(g))。なお、情報隠蔽用板12の厚さやフィラメントの太さにより隠蔽用薄層21,22の枚数は1枚又は3枚以上になり、郵便物本体51の厚さ、突起51aの高さ及びフィラメントの太さにより本体用薄層61,62の枚数は1枚又は3枚以上になる。
このような情報隠蔽板付き郵便物50の製造方法では、突起51aを積層している途中で未完成の突起51a内部の空洞51bに指輪56を収容した後に突起51aを完成させるので、未完成の突起51a内部の空洞51bに指輪56を収容するという僅かな工数の増加で、指輪56を空洞51bに封入することができる。また、上記突起51aが、郵便物本体51の表面側の一部に郵便物本体51から離れるに従って次第に狭くなるドーム状に突出するので、突起51a内部の空洞51bに必要最小限の支柱51cを設けるだけで所定の強度を確保できる。この結果、空洞51bの容積に相応する大きさの指輪56を空洞51bに収容できる。上記以外の製造上の効果は、第1実施形態の製造上の効果と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、郵便物としてハガキを挙げたが、郵送される大判のダイレクトメール等の郵便物や、宅配されるダイレクトメール等の信書便物であってもよい。また、上記第1及び第2の実施の形態では、情報隠蔽板付き郵便物を3次元プリンタを用いて熱溶解積層法により作製したが、3次元プリンタを用いたインクジェット紫外線硬化方式の3次元プリンタ、粉末固着方式の3次元プリンタ、光造形方式の3次元プリンタ等で情報隠蔽板付き郵便物を作製してもよい。上記インクジェット紫外線硬化方式の3次元プリンタは、アクリル系光硬化樹脂をインクジェットヘッドのノズルから成型テーブル上に吐出しながら紫外線を照射し硬化させて造形する方式の3次元プリンタである。また、上記光造形方式の3次元プリンタは、成形テーブル上の重合性モノマー及び光重合開始剤を含有する液状の光硬化性組成物の薄層に、紫外線レーザ装置から紫外線レーザ光を所定のパターンで走査して所定の形状を有する硬化薄層を形成し、この硬化薄層を積層して造形する方式の3次元プリンタであり、更に、上記粉末固着方式の3次元プリンタは、成形テーブル上のナイロン等の樹脂パウダーの薄層に、レーザ光を所定のパターンで走査して所定の形状を有する硬化薄層を形成し、この硬化薄層を積層して造形する方式の3次元プリンタ方法である。一方、上記第2の実施の形態では、空洞に収容される物品として指輪を挙げたが、イヤリング、ネックレス、ブローチ等のアクセサリー、或いはその他の小物類でもよい。また、上記第2の実施の形態では、郵便物本体の表面側の一部に半球状の突起を設けたが、郵便物本体から離れるに従って次第に狭くなるドーム状に突出する突起であれば、三角錐台状又は四角錐台状の多角錐台状、或いはハート状であってもよい。
10,50 情報隠蔽板付き郵便物
11,51 郵便物本体
11a 宛名
11e 情報
12 情報隠蔽板
23 3次元プリンタ
51a 突起
51b 空洞
56 指輪(物品)

Claims (6)

  1. 板状のプラスチックにより形成され表面に宛名が凹設されかつ裏面に文字、記号、図形又は絵により構成される情報が凹設された郵便物本体と、
    前記郵便物本体の前記情報が凹設された面にこの郵便物本体と一体成形されかつ前記郵便物本体から剥離可能に構成されたプラスチック製の情報隠蔽板と
    を備えた情報隠蔽板付き郵便物。
  2. 前記郵便物本体の表面側の一部に前記郵便物本体から離れるに従って次第に狭くなるドーム状に突出しかつ内部に物品が収容される空洞を有する突起が設けられ、前記空洞が前記情報隠蔽板により封止された請求項1記載の情報隠蔽板付き郵便物。
  3. 前記物品が指輪、イヤリング、ネックレス又はブローチである請求項2記載の情報隠蔽板付き郵便物。
  4. 3次元プリンタによりプラスチック製の情報隠蔽板を成形する成形工程と、
    前記情報隠蔽板の上面に前記3次元プリンタによりプラスチック製の郵便物本体を前記情報隠蔽板により隠蔽される裏面に文字、記号、図形又は絵により構成される情報を凹設しかつその表面に宛名を凹設しながら積層する積層工程と
    を含む情報隠蔽板付き郵便物の製造方法であって、
    前記郵便物本体が前記情報隠蔽板に剥離可能に密着するように前記情報隠蔽板及び前記郵便物本体が一体成形されたことを特徴とする情報隠蔽板付き郵便物の製造方法。
  5. 前記郵便物本体の積層工程において、前記郵便物本体の表面側の一部に前記郵便物本体から離れるに従って次第に狭くなるドーム状に突出しかつ内部に空洞を有する突起を設け、前記突起を積層している途中で未完成の突起内部の空洞に物品を収容した後に前記突起を完成させる請求項4記載の情報隠蔽板付き郵便物の製造方法。
  6. 前記物品が指輪、イヤリング、ネックレス又はブローチである請求項5記載の情報隠蔽板付き郵便物の製造方法。
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