JP6837445B2 - 中蓋の脱着構造 並びにこれを具えた容器 - Google Patents

中蓋の脱着構造 並びにこれを具えた容器 Download PDF

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Description

本発明は中蓋と外蓋とを具えた容器における中蓋の脱着構造並びにこれを具えた容器に関するものである。
内容物の厳格な保護のため、密閉性を高めるべく容器の開口部を栓状に塞ぐ中蓋と、これに外被せ状態に設けられる外蓋とを併せ具えた容器が用いられている。このような容器にあっては、中蓋は極めて密に開口部に栓状に嵌まり込んでおり、このため、中蓋の取り外し、嵌め込みの操作は経験的にも極めて行いづらい。結果的に中蓋の脱着作業の都度、内容物の飛散等も招き易い。加えて内容物が液体の場合、取り外した中蓋は多くは底部に内容物を付着させており、上下逆の姿勢として作業場所近くに置かねばならず、実際には置いておくための適切な場所を見出すことが煩わしかったり、また上下逆に置く操作自体も手に内容物を付着させないように気を付けながら行うため比較的面倒な作業となっている。
このようなことから本発明者はすでに特許第4134105号「中蓋の脱着構造」を案出し、その解決手法を開示している。この発明は、中蓋の上部の窪み部上縁に内側に庇状に張り出す係合突片を設け、一方、外蓋にはその上部に中蓋の窪み部に嵌まり込むことができる脱着操作部を形成し、その周面に中蓋の係合突片とバヨネット係合状態を得る係合凹溝を設けたものである。そして両者の係合状態を現出させた上、外蓋を取り外し用ハンドツール様に操作し、中蓋に直接手を触れることなく、これを開口部からコジリ出すようにしたものである。
この発明により前記した多くの問題点は解決を見ているが、本発明者は更にその作動の確実性を向上させるための種々の開発や、実際の製品提供にあたっての妥当なコストを得るべく、金型コスト等をも考慮した構成の案出を進めている。その中で妥当な製品コストを実現する形状を求めた場合、一方で中蓋と外蓋との係合操作で不可欠なクリアランスに起因する課題や、中蓋固有の性状、仕様に起因する新たな解決すべき課題を見出した。
具体的には妥当な製品コストを追求すると、前記脱着操作部とバヨネット状に係合する中蓋の係合突片は、対向的に一対2片の形態が金型コストや、射出成型コスト等の面から好ましいが、この形態とすると、前記クリアランスの存在により、中蓋に外蓋の脱着操作部を乱雑に嵌め込む操作をした場合、中蓋の取り外しが円滑にできなかったり、その後の嵌め戻しも円滑にできない場合もあった。加えて中蓋は軟質の樹脂製であり、且つその形状は閉栓作用状態と、取り外した自由状態とでは異なることから、これに起因する作動の不確実さをより厳密に回避することが解決課題として見出された。
すなわち当然ながら中蓋が容器開口部にきつく栓状態に嵌められているときには、容器開口部に規制され、正確な寸法形状が現出しており、このような中蓋に作用させる外蓋の脱着操作部はこれに対応した寸法設定がなされているから、先に述べたクリアランスに起因する不確実作動を除けば中蓋の取り外しは確実になし得る。しかしながら一方、開栓されて自由状態となった中蓋は閉栓作用状態に比べ、言わば膨出したような形状となり、且つその剛性も充分ではないから、これに係合していた脱着操作部との係合状態は言わばルーズな状態、すなわちガタツキが増えた状態となっている。この状態のまま再度中蓋を閉栓しようとすると中蓋中芯と外蓋中芯とが合致していないこともあり、中蓋を均等に開口部に宛がうことができず、押込作用が確実にできなかったり、中蓋を押し込んでいる外蓋が中蓋の窪み部へ落ち込んでしまう等の不確実な使用状態となるおそれもあった。因みにこのような問題は前記のとおり、バヨネット状の係合個所を一対2カ所で行う場合に顕在化するが、3カ所以上の係合個所としても生ずる場合もあり、このような場合であっても以下述べる解決手段が有効に機能することは言うまでもない。
特許第4134105号公報
本発明はこのような背景を考慮してなされたものであって、本発明者による先の創出に係る発明を更に改良し、現実的な製造コストを追求した構造を採った場合であっても作動の不確実さを排除できる構成を案出することを課題としたものである。
すなわち請求項1記載の中蓋の脱着構造は、
栓状の中蓋と、この中蓋に対し外被せ状態に装着される外蓋とによって蓋止めされている容器から前記外蓋をハンドツールとして、前記中蓋をバヨネット係合状に組み合わせて脱着させる構造において、
前記外蓋は、その上部に平面視円型の周形状を有し、且つ中蓋の窪み部に嵌まり込み可能な脱着操作部が設けられ、更にこの脱着操作部の外周には、中蓋の窪み部への嵌まり込みを案内する受入切欠と、これと連なり周方向に延びるキャッチ溝とを具えた係合凹溝が複数カ所形成され、更に前記受入切欠には、外蓋と中蓋との係合が図られた際に両者の係合を安定させる隆起部が設けられて成り、
一方、前記中蓋は、容器の開口部に栓状に嵌まり込み、これを閉鎖する栓本体部と、この栓本体部上方内側に形成され、外蓋における脱着操作部を受け入れる窪み部とを具え、更に栓本体部上方には、平面視で窪み部内側に向かって張り出す係合突片が複数片形成され、
前記脱着操作部におけるキャッチ溝の下面である押込面は、中蓋と組み合わされた状態において、栓本体部を上方から押し込むことができるように形成されることを特徴として成るものである。
また請求項2記載の中蓋の脱着構造は、
栓状の中蓋と、この中蓋に対し外被せ状態に装着される外蓋とによって蓋止めされている容器から前記外蓋をハンドツールとして、前記中蓋をバヨネット係合状に組み合わせて脱着させる構造において、
前記外蓋は、その上部に平面視円型の周形状を有し、且つ中蓋の窪み部に嵌まり込み可能な脱着操作部が設けられ、更にこの脱着操作部の外周には、中蓋の窪み部への嵌まり込みを案内する受入切欠と、これと連なり周方向に延びるキャッチ溝とを具えた係合凹溝が複数カ所形成され、更に前記受入切欠には、外蓋と中蓋との係合が図られた際に両者の係合を安定させる隆起部が設けられて成り、
一方、前記中蓋は、容器の開口部に栓状に嵌まり込み、これを閉鎖する栓本体部と、この栓本体部上方内側に形成され、外蓋における脱着操作部を受け入れる窪み部とを具え、更に栓本体部上方には、平面視で窪み部内側に向かって張り出す係合突片が複数片形成され、
この係合突片は、縦断面視で張出先端部の上部位置が栓本体部上端高さより高くなるように形成されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項3記載の中蓋の脱着構造は、前記請求項1または2記載の要件に加え、
前記中蓋における係合突片と、外蓋の脱着操作部における隆起部とは両者が係合を開始する位置では、両者のいずれか一方または双方に、緩係合状態から係合確保状態となるように調芯誘導構造が設けられていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項4記載の中蓋の脱着構造は、前記請求項記載の要件に加え、
前記調芯誘導構造は係合突片に設けられるものであり、この係合突片は、外蓋における脱着操作部のキャッチ溝への係合開始側から係合完了側に向かって調芯誘導ゾーンと係合確保ゾーンとを具えるものであり、平面視において係合突片の張出幅は、調芯誘導ゾーンの張出幅を、係合確保ゾーンより小さく設定し、且つ係合確保ゾーンに向かって張出幅を増加させて係合確保ゾーンに連続するように形成されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項5記載の中蓋の脱着構造は、前記請求項1から4のいずれか1項記載の要件に加え、
前記中蓋における係合突片は、対向的に一対2カ所形成され、これに対応して前記外蓋における脱着操作部に形成される係合凹溝は一対2カ所形成されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項6記載の中蓋の脱着構造は、前記請求項1から5のいずれか1項記載の要件に加え、
前記外蓋の脱着操作部に形成される係合凹溝における受入切欠は、その上方内側における壁面上縁部に蓋天面部に向かって受入面取りを形成していることを特徴として成るものである。
更にまた請求項7記載の中蓋の脱着構造は、前記請求項2記載の要件に加え、
前記中蓋の係合突片における張出先端部の上部位置を栓本体部上端高さより高く形成するにあたっては、係合突片の上面または上面と下面との双方が上方に向かって先上がり状に形成されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項8記載の容器は、
容器における蓋嵌部の開口部を栓状に塞ぐ中蓋と、蓋嵌部を外覆い状に塞ぐ外蓋とを具え、前記中蓋と外蓋とは前記請求項1から7のいずれか1項記載の中蓋の脱着構造を具えたことを特徴として成るものである。
これら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
まず請求項1記載の発明によれば、特に中蓋の閉栓操作時に外蓋が中蓋の栓本体部を上方から押し込むため、中蓋は栓本体部がほぼ全周にわたって押し込まれることになり、中蓋の確実な嵌め込み(押し込み)が行える。
また請求項2記載の発明によれば、係合突片の張出先端部が閉栓時、脱着操作部により下方に押し込まれると、張出先端部が内向かい状に曲げられ、脱着操作部を更に強く掴むように作用する。これによって両者の強固で且つ正確な係合が図られ、結果的に安定した閉栓作業ができる。
更にまた請求項3または4記載の発明によれば、調芯誘導構造を設けたから、中蓋中芯を外蓋の脱着操作部の中芯と合わせた状態に係合設定でき、確実な両者の係合並びに閉栓作業が達成できる。
更にまた請求項5記載の発明によれば、外蓋の脱着操作部と中蓋の係合突片との係合個所が対向的に一対2カ所であり、この形状はこれら部材を樹脂成型するにあたっての金型構成が単純化でき、且つ射出成型時の作業性にも優れた形状となっており、結果的に低コストで製品を市場に提供し得る。
更にまた請求項6記載の発明によれば、脱着操作部の係合凹溝における受入切欠は受入面取りを形成しているものであり、係合突片の張出先端部がその上面を先上がり状に形成していることに因む脱着操作部との係合のしづらさを解消している。
更にまた請求項7記載の発明によれば、係合突片の少なくとも上面を上方に先上がり状に形成すれば、先端の断面形状を尖った状態とすることができ、張出先端部の最先端部で脱着操作部を掴むようになり、両者の係合状態がより確実になる。加えて係合突片の下面も先上がり状に傾斜させるときには、樹脂成型で中蓋を製造する際に金型が抜き易く、生産性の向上、金型構造のシンプル化が図り得る。
更にまた請求項8記載の発明によれば、上記各効果を具えた容器が得られる。
本発明である中蓋の脱着構造を具えた容器の一例を示す分解斜視図(a)、並びに当該容器に外蓋を取り付けた状態で示す容器全体の斜視図(b)、並びに外蓋と中蓋の係合の様子を示す分解斜視図(c)、並びに本図(c)の矢視d方向における中蓋の部分的な拡大平面図(d)、並びに図(c)のe−e線で切断した中蓋の形状を二種示す部分的な拡大断面図(e)、並びに外蓋をハンドツール様に使用して中蓋を容器から取り外す様子を示す説明図(f)である。 外蓋を通常の取り付け状態(姿勢)で示す拡大斜視図(a)、並びに外蓋における脱着操作部の係合誘導部を部分的に示す平面断面図(b)、並びに外蓋の押込面の形状を二種示す部分的な縦断面図(c)、並びに外蓋の係合凹溝部分を全周にわたって示す平面断面図(d)である。 中蓋を通常の取り付け状態(姿勢)で示す斜視図(a)、並びにこの中蓋の断面形状を二種示す縦断面図(b)、並びに中蓋の平面図(c)である。 外蓋を中蓋に係合させるために上下逆さにした状態(姿勢)で示す外蓋の縦断面図(a)、並びに中蓋を自由状態で示す縦断面図(b)、並びに容器に中蓋と外蓋を取り付けた閉栓状態を示す縦断面図(c)であり、各々二種ずつ示す。 中蓋の係合突片の形状を三種種示す部分的な縦断面図である。 中蓋の係合突片における調芯誘導構造の平面形状を各種示す平面図、及び外蓋における調芯誘導構造を各種示す平面断面図である。 中蓋の脱着作業、及びその際の各部の作動状態を順次示す説明図である。 同上説明図であり、外蓋を中蓋にバヨネット係合させた状態を平面視で示す説明図(v) 、並びに中蓋を容器から取り外す様子を示す説明図(vi)である。 中蓋の栓底部に付着した液状内容物を、容器の縁(開口部)でぬぐい落とすようにした様子を示す斜視図(a)、並びに縦断面図(b)である。 容器から取り外した中蓋を外蓋とともに作業テーブル等に置いた状態を示す説明図である。 中蓋から外蓋に垂れ落ちる液状内容物の様子を段階的に示す説明図である。 外蓋と係合状態にある中蓋を容器に嵌め込む際の様子を示す説明図(viii)である。 外蓋の突起部が中蓋の係合突片に接触した際、中蓋が外周側に拡がる様子と、このような状況でも栓本体部押しタイプでは中蓋の栓本体部を確実に押し込むことができる様子を示す説明図である。 中蓋と外蓋とにおける調芯誘導構造を具えない場合の問題点を示す説明図(a)、並びに調芯誘導構造を具えた場合の調芯作用を示す説明図(b)である。 外蓋と中蓋を係合状態と分離状態とで各々二種ずつ示す拡大断面図である。 容器から取り外した中蓋を、外蓋とともに上下逆さの状態で作業テーブルなどに置いた場合、中蓋の栓底部に付着していた液状内容物が垂れ落ちる場合の問題点を示す説明図である。 栓本体部押し且つ突片押しタイプの外蓋及び中蓋を示す説明図である。
本発明の中蓋の脱着構造並びにこれを具えた容器の最良の形態は以下に示すとおりであるが、この形態に対して本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。
図中符号1は容器であって、この容器は外蓋2と中蓋3とを具え、これらにより厳密な密閉状態が得られる。すなわち、中蓋3については栓状に嵌め込まれて容器1の開口部13を塞ぐとともに、外蓋2はこの中蓋3を覆うように例えば容器1に対し捻じ込まれるような固定手段が採られる
以下各部材について説明すると、容器1は内容物を実質的に収納する容器本体部11に対し、一例としてその上方に蓋嵌部12を設ける。蓋嵌部12は実質的に開口部13を形成するものであり、比較的短寸の円筒状に形成され、内側が容器本体部11に連通する開口部13となる。そして蓋嵌部12の外周部には外蓋2を一例として捻じ込んで留めるようなオネジ部14が形成される。
次に外蓋2について説明する。外蓋2は図1・図2に示すように前記蓋嵌部12に対し中蓋3を収めて、一例として締め込み取り付けされるような被せ蓋状の部材形状である。まず外蓋2を構成する蓋本体部21の蓋天面部22に対し、その上方に脱着操作部23を具える。なお本明細書で上下の方向については容器1に対し外蓋2、中蓋3を取り付けて、閉鎖状態にした状態における上下方向を言う。因みにこのように上下方向を定義するのは、後述するように外蓋2をハンドツール様に用いて中蓋3を脱着する場合には、外蓋2は蓋としての定常使用時とは逆の上下逆さにして用いられるから、その説明を明確にするためである。更に蓋本体部21の内側にはメネジ部24が設けられ、このメネジ部24は前記容器1におけるオネジ部14と捻じ合わされて外蓋2の固定が図られる。
なお蓋天面部22を構成する部位の内側面を押さえ面部22aとするとともに、その中心側には、後述する上向張出状となる中蓋3における係合突片35の逃げ部22bを形成する。
ここで、閉栓時には、例えば図4(c)に示すように、蓋天面部22の内側面で、容器1に嵌めた中蓋3を押さえるようにするため、当該部位を押さえ面部22aとする。
また、中蓋3を容器1に嵌め込むにあたっては、上述したように外蓋2をハンドツール様に用いるものであり、この際、中蓋3の側周面に立壁状に形成される栓本体部31をほぼ全周にわたって押し込みながら中蓋3を嵌め込む方法と、中蓋3の上部において内向きに張り出し形成される係合突片35を押し込みながら中蓋3を嵌め込む方法とがあり、本明細書では前者を栓本体部押しタイプと称し、後者を突片押しタイプと称する。なお、中蓋3の詳細、特に栓本体部31や係合突片35については後述する。また、特に突片押しタイプの場合には、係合突片35の上方先端が上向張出状に形成されるため、こことの干渉を避けるため、外蓋2は、蓋天面部22の押さえ面部22aに逃げ部22bが形成される。
次に外蓋2の前記脱着操作部23について説明する。このものは外蓋2の蓋天面部22の上面に一体に形成されるものであって、平面視円形の周形状を有し、且つ後述する中蓋3の窪み部33に嵌まり込み可能な形状を有する。この脱着操作部23の外周には係合凹溝25が複数カ所、本実施例では一例として2カ所形成される。この係合凹溝25は全体として見ると、例えば図1(a)に示すように、側面視横L字状の形状を有するものであり、中蓋3の窪み部33への嵌まり込みを案内する受入切欠251と、この受入切欠251と連なって周方向に延びるキャッチ溝252とを具えたものである。なお受入切欠251は、その上方内側における凹壁面231上縁部に、蓋天面部22に向かって受入面取り251aを形成することが好ましい。これによって脱着操作部23と中蓋3との係合操作を円滑に行うことができる。
更に周方向に延びるキャッチ溝252の奥部寄りの凹壁面231には外蓋2と中蓋3との係合が図られた際に両者の係合を安定させる隆起部253が設けられている。このようなキャッチ溝252は実質的には外蓋2における脱着操作部23の側周面を削り込んだような状態であり、結果的に相対的にキャッチ溝252で区画される上方には引上リブ254が形成されることとなる。そしてこの引上リブ254はその下面側を引上面254aとするとともに、引上リブ254の受入切欠251側の開放端は一部面取り状にして係合誘導面254bを形成している。なお引上面254aに対向する下方の部位を押込面255とするものであって、前記外蓋2の蓋天面部22の上面より幾分か上方に形成される。
因みに、栓本体部押しタイプの場合には、上述したように中蓋3の栓本体部31を押し込んで中蓋3を容器1に嵌め込むことから、押込面255は、引上面254aよりも大きな径寸法に形成される。
以下、脱着操作部23における係合凹溝25に関連した部位の形状構造について更に詳しく説明する。まず図9に拡大して示すように、係合凹溝25の奥部の壁面となる凹壁面231に対応して、係合凹溝25の開放側の周面を外壁面232とする。この外壁面232は、係合凹溝25を上下に挟んで、その上方(図9では下方)が係合外壁面232aであり、一方、下方は押込外壁面232bを構成する。この部位の形態は、上述したように栓本体部押しタイプと突片押しタイプとの二つのタイプがあり、図9(a)−1・(b)−1に示すものが栓本体部押しタイプであって、図9(a)−2・(b)−2に示すものが突片押しタイプであって、各タイプで脱着操作部23における押込外壁面232bの径方向位置が異なる。すなわち栓本体部押しタイプでは、押込外壁面232bは、栓本体部31の外径(肉厚を含む最外径)位置よりも外側に位置し、突片押しタイプでは、押込外壁面232bは、栓本体部31の内径位置とほぼ同じ、つまり係合外壁面232aとほぼ同じ位置に設定される。
なお押込外壁面232bと押込面255とのコーナ部を押込外縁256とするとともに、押込外縁256と係合凹溝25の凹壁面231との間を凹溝幅25Wとする。なおこれら係合凹溝25の周囲の上記各部位の位置関係は次に述べる中蓋3の形状構造との相対的な関係により決定されるものであって、このことについては、中蓋3を説明した後、両者を組み合わせた状態として説明する。
次に中蓋3について説明する。中蓋3は図1・図3に示すように栓本体部31と栓底部32とにより容器1の開口部13を栓状に塞ぐものであり、栓本体部31は栓底部32に至る上方内側に窪み部33を具えている。この窪み部33に対し、前記外蓋2の脱着操作部23が内嵌め状態に組み付けられて後述するような作用で中蓋3の脱着を行う。この栓本体部31はその円周部に断面視外向き状のフランジ部34を具えるとともに、窪み部33の内側に向かって張り出す係合突片35が2片〜4片程度、複数片形成される。
この係合突片35について更に詳しく述べる。この係合突片35は、本実施例では平面視で一例として対向的に2片設けられているが、前記脱着操作部23における係合凹溝25の周辺形状が栓本体部押しタイプと突片押しタイプとの2タイプあることに関連して、大別すると2タイプのものが存在する。
まず図1(e)−1に示すものは、係合突片35が、フランジ部34と面一状態に形成されるものであって、栓本体部31の断面方向と直交する方向に内庇状に張り出しており、前記栓本体部押しタイプの外蓋2(逃げ部22bを有しない外蓋2)に対応する。
一方、図1(e)−2に示すものは前記突片押しタイプの外蓋2と対応するものであって、張出先端部351先端側を上方に向かうようにしており、結果的に張出先端部351の上部位置が栓本体部31の上端高さより高くなるように形成されている。
因みに、各図に付した末尾符号「−1」は栓本体部押しタイプを示し、「−2」は突片押しタイプを示すものである。
なお、係合突片35の張出先端部351は、少なくともその上端面における上部位置が栓本体部31の上端高さより高くなるように形成されていればよいものであり、種々の形状が取り得るものである。具体的には、まず図5(a)に示すように、栓本体部31の上縁から係合突片35の上面のみが上方に傾斜し、下面が水平状態、すなわち高さ方向に対し直交するような形状が採り得る。また図5(b)に示す実施例は、係合突片35の上面及び下面を共に上向きの平行状態に形成したものである。更に図5(c)に示す実施例は、係合突片35の上面に半円状の張出部351aを形成したものである。
因みに張出先端部351の上向角αについては、図3に示すように成型金型の成形後の抜き出し等を考慮すると、15°程度が好ましいが、目的が達成できる範囲で10°〜60°、更にはこの範囲を超える程度の角度の範囲が選択し得る。
また、前記栓本体部31について、その肉厚部の範囲を本体肉厚範囲31tとするとともに、フランジ部34について、その外側に張り出した範囲をフランジ張出範囲34dとする。
更に係合突片35は図1、図3、図6に示すように平面視では全範囲で同じ張出幅Wとしない形状とし、これにより調芯誘導構造5を構成する。すなわち係合突片35の張出幅Wは調芯誘導ゾーン352では張出幅Wを係合確保ゾーン353における張出幅Wより小さく設定し、更にそこから滑らかに係合確保ゾーン353に向かって張出幅Wを増加させるような形状をとることが好ましい。具体的形状は、図6に示すように種々採り得るが、一例として図6(a)に示すようにその凹部R形状を外蓋2の隆起部253の断面形状に近似させることが好ましい。
ここで外蓋2と中蓋3とを組み合わせた態様について説明する。まず栓本体部押しタイプでは、図9(a)−1・(b)−1に示すように外蓋2の脱着操作部23における押込外縁256が、中蓋3における栓本体部31の外周側、すなわちフランジ張出範囲34dの間に位置している。この状態で中蓋3のフランジ部34の上面と、外蓋2における脱着操作部23の押込外壁面232bと蓋天面部22とにより縦断面視で外リング状の空間が形成されている。なお、この空間は、内容物が液体(液状内容物Lとする)である場合、中蓋3の栓底部32に付着した液状内容物Lが流下して、外蓋2と中蓋3によって形成される微小な間隙ひいては係合凹溝25に入り込むのを防止する作用を担うため、この空間を進入防止空間220とする。そして、この進入防止空間220について、その奥行寸法(押込外壁面232b〜フランジ部34の外周端までの距離)を空間幅220Wとし、この空間幅220Wは、中蓋3(フランジ部34)の肉厚寸法の2倍以上であることが好ましく、より好ましくは3倍以上である。
また進入防止空間220における中蓋3のフランジ部34の上面と外蓋2の蓋天面部22との離開距離を空間高さ220Lとし、この空間高さ220Lは、中蓋3(フランジ部34)の肉厚寸法以上であることが好ましく、より好ましくは2倍以上である。
このような形態であると、中蓋3を容器1の開口部13に押し込む際には、押込面255が、中蓋3の本体肉厚範囲31tをほぼ全周にわたって押すものであり、確実な押し込みがなされる。
なお、押込面255は必ずしも360度連続した面として形成されなくてもよく、例えば図2(a)−1に示すように、途中、途切れてもいても構わない。この場合、押込面255による栓本体部31の押し込みは、厳密には全周にならないため、上記記載においても「ほぼ全周(にわたって押す)」と記述したものである。
一方、開栓後、外蓋2と中蓋3とを組み合わせ状態でこれらを逆の姿勢、つまり外蓋2を下にした状態で、至近の作業テーブル等に置く場合について述べると、このときは例えば中蓋3の栓底部32に液状内容物Lが付着している状況が考えられる(図7−4参照)。この際、この付着した液状内容物Lが、栓底部32の外周端から栓本体部31を伝って、下方に位置する外蓋2に垂れ落ちることがあり得る。しかし、このような現象が生じても、進入防止空間220が存在するため、外蓋2と中蓋3との微小な間隙ひいては係合凹溝25に、当該液状内容物Lが入り込むことが防止される。
因みに進入防止空間220が形成されない場合には、一例として図10に示すように、押込面255とフランジ部34とが極めて接近した面合わせ状態となり、この面同士の間に微小な間隙が形成される。このため、中蓋3に付着していた液状内容物Lが、その周囲から垂れ落ちると、この微小間隙によって生じる毛細管現象等により、液状内容物Lが微小間隙に吸い込まれるように入り込み、最終的には係合凹溝25の奥部まで到達し得る。なお、係合凹溝25の奥部まで液状内容物Lが到達してしまうと、これをウエスや先の尖った機器等で除去しようとしても、係合凹溝25の奥部が入隅状になっているため、奥部まで到達した液状内容物Lを綺麗に除去することは極めて困難となる。更に、係合凹溝25の奥部まで入り込んだ液状内容物Lが乾燥固化した場合には、この固化物が溝内で凹凸を形成することになり、脱着機能を有する係合凹溝25が、事後、その機能を充分に発揮し得ないこともあり得る。
もちろん、上記のように進入防止空間220を形成した場合であっても、液状内容物Lの垂れ落ち自体は生じ得るものである。しかしながら、例えば図7−4に示すように、中蓋3から垂れた液状内容物Lは、外蓋2の蓋天面部22や肩部に垂れ落ち、更にはここから作業テーブル上に落ちるものであり、外蓋2と中蓋3によって形成される微小間隙ひいては係合凹溝25に入り込むことはない。因みに外蓋2の蓋天面部22や肩部は、出隅やフラット面であるため、未乾燥状態であればウエス等で容易にぬぐい取ることができる。また、このような部位は、少なくとも、脱着機能を有する凹部ではないため、たとえ液状内容物Lが乾燥固化した場合でも、スクレパーや皮スキあるいはヘラ等を用いて容易に削り落とすことができる。
なお、中蓋3から垂れ落ちる液状内容物Lを、外蓋2と中蓋3との微小間隙に入り込ませないようにする技術思想自体は、本出願人による先の創出(特許第4134105号)でも既に考慮・達成されており、本発明の特に栓本体部押しタイプにあっては、中蓋3を容器1に嵌め込む際に、栓本体部31をほぼ全周にわたって均一に押し込みながら、且つ上記技術思想(液状内容物Lを外蓋2と中蓋3との微小間隙に入り込ませないようにする思想)を同時に達成するようにしている。
次に、突片押しタイプについて説明する。
突片押しタイプでは、上記のような進入防止空間220が設け易いものである。すなわち、突片押しタイプは、例えば図9(a)−2・(b)−2に示すように、外蓋2における脱着操作部23の押込外壁面232bと係合外壁面232aとが、ほぼ同一面となるため、進入防止空間220がより確保し易い構造となる。
しかしながら、この突片押しタイプでは中蓋3を容器1に嵌め込む際に、外蓋2を介しての押圧力は、係合突片35のみに働く(図9(b)−2参照)。このため同図に示すように、係合突片35の張出先端部351を上方に向かうように設定して、この部位における押し込みを確実にしている。なおこの作用については後に詳述する。
本発明は以上述べたような具体的な形状を具えるものであり、以下次のように作用して確実且つ円滑に中蓋3の脱着作業を行う。
(I)中蓋の状態
まず中蓋3の閉栓状態について説明する。先の発明の背景で述べたとおり中蓋3は閉栓状態を確実にするため、一定の柔軟性をもった軟質樹脂製のものであって(例えばポリエチレン製)、閉栓状態では容器1の開口部13に強制的に圧入されていることから一定の形状をとるが、自由状態では幾分かこれが膨出した状態となる。具体的には図4(b)・(c)に示すように閉栓状態にあっては、中蓋3の栓本体部31は容器1の蓋嵌部12の内径である開口部13の径に合わせて押し縮められた状態で圧入されている。因みにこの状態では中蓋3自体は本来は自由状態で柔軟なものであるが、見かけ上剛性の高い状態に設定されている。一方自由状態、すなわちこれを引き抜いた状態では図4(b)にやや誇張して図示したように容器1における開口部13への圧入という制約がなくなることから、全体的に径が広がったような状態を呈する。なお突片押しタイプでは、中蓋3における係合突片35は、外蓋2における逃げ部22bの存在により押し込まれた状態にはなっていない。
(II)開栓作業
まず開栓作業の説明にあたっては、中蓋3及び外蓋2がそれぞれ容器1 の開口部13を閉鎖した状態となっている状態を出発状態とする。
(a)外蓋の取り外し(図7−1 (i)(ii) )
このような状態では常法に従い、まず外蓋2を多くは左回りに捻じ回すようにしてその捻じ込み状態を解除する。このようにした後、外蓋2の脱着操作部23側が下に向くように上下反転させる。
(b)中蓋との係合開始(図7−1(iii) )
このようにした状態で外蓋2の脱着操作部23を中蓋3の窪み部33に宛がうようにして、窪み部33内に脱着操作部23を侵入させるような操作を行う。この操作にあたっては係合凹溝25における受入切欠251の部位を、中蓋3における係合突片35の位置に合致させ、係合突片35と係合凹溝25とが嵌まり合うようにして外蓋2と中蓋3とを接近させる。実際には中蓋3は容器1に対し取り付けられている状態であり、外蓋2を中蓋3に宛がって押し込むような操作がされる。なおこのとき、受入切欠251の部位に受入面取り251aが形成されている場合には、上記係合の開始が円滑に行われる。加えて係合凹溝25にあってはこれを構成する引上リブ254の受入切欠251側に面取り状の係合誘導面254bが形成されており、係合突片35との係合動作がこれによってもより円滑になされている。因みにこの操作にあたって、外蓋中芯O2と中蓋中芯O3とが必ずしも合致しないが、それであっても後述するように調芯誘導構造5の作用により最終的にそれぞれの中芯O2、O3が合致した状態で係合が図られる。
(c)バヨネット係合(図7−1(iv) 、図7−2(v))
このように係合凹溝25の受入切欠251により係合突片35との干渉を避けながら、中蓋3の窪み部33に嵌まり込んだ外蓋2の脱着操作部23は、そのままこれを図中右回し状に外蓋2を回転させると、係合凹溝25におけるキャッチ溝252が中蓋3の係合突片35を収めるようにバヨネット係合状に係合して行く。このとき中蓋3の係合突片35において調芯誘導構造5としての調芯誘導ゾーン352と係合確保ゾーン353とが形成されている場合には、キャッチ溝252の奥部にある隆起部253はまず調芯誘導ゾーン352に触れた状態となり、対向的に設けられている係合突片35と隆起部253とが均等に触れながら言わば中蓋中芯O3と外蓋中芯O2とが合致するような状態に誘導されながら隆起部253が係合突片35に順次接触して行くような状態となる。因みにこのとき、突片押しタイプの係合の場合、縦断側面状態で中蓋3と外蓋2との係合状態を見ると、図9(a)−2・(b)−2に示すように、係合突片35は張出先端部351が栓本体部31の上縁より上方に突出しており、この結果係合突片35は上下逆さになった外蓋2の押込面255によって張出先端部351が下方に押し込まれる。これにより張出先端部351は、中蓋3の中芯側に向かうような姿勢をとり、この張出先端部351が外蓋2のキャッチ溝252の奥壁である凹壁面231を囲むような状態を呈し、中蓋3と外蓋2との相互の係合関係が正確に維持される。もちろん、この作用は後述するぬぐい取り作業時(開栓直後の中蓋3に付着した液状内容物Lを除去する作業時)や閉栓作業時にも、より有効に機能する。
ここで調芯誘導構造5の形成理由及び他の形態について説明する。形成理由の背景として、図8(a)に基づき、仮に調芯誘導構造5を具えない場合の不都合について説明する。まず外蓋2の脱着操作部23の外径寸法と、これに係合する中蓋3の窪み部33や、係合突片35の内径寸法との間には、必然的に両者が容易に係合できるだけの寸法差、すなわちギャップを取らなければならない。そしてこのようなギャップを確保すると、図8(a)に誇張して示すようにこのギャップに起因して、中蓋中芯O3に対し外蓋中芯O2が合致しない状態で最初の嵌め込みがされがちである。このような状態でバヨネット係合状に外蓋2を図中右回転させると、中芯が偏寄した側の隆起部253がその隆起基端部253pでまず係合突片35の端部と接触する。一方、対向する側の隆起部253を見ると、外蓋2の中芯が偏寄していることにより、この側では隆起中間部253gで係合突片35の端部と接触している。このような隆起部253と、係合突片35との相互の関係を見ると、中芯が偏寄した側の隆起部253の接線と係合突片35の先端接線との当たり角θ1は、対向する側の当たり角θ2より大きい。このことは、このように外蓋中芯O2、中蓋中芯O3がずれたまま外蓋2の回転を図ると、偏寄した側であたかも外蓋2が隆起部253に起因して回転を阻まれがちとなる一方、対向する側では当たり角θ2が浅く(角度が少なく)、より容易に隆起部253が係合突片35と噛み合う状態を出現させる。もちろん更に厳密に外蓋2の回転を図れば、外蓋2と中蓋3との係合は確保できるが、不用意な操作を行うと、次の段階では、偏寄側の隆起基端部253pを中心として外蓋2が旋回するようになり、図中符号P(当接点)で示すようにこの位置で脱着操作部23の外壁面232が中蓋3の窪み部33の内壁面33Wに当接し、それ以上の旋回が阻まれる状態となる。この状態は操作者の手に伝わる感覚としては、あたかも正確に外蓋2と中蓋3との中芯が合致して係合が完了しているかのような感覚として伝わる。この状態では当然ながらキャッチ溝252は充分に係合突片35との係合が図られておらず、次に述べる中蓋3の抜き取りが不確実となりがちである。
このような背景から前述のとおり、係合突片35に調芯誘導構造5たる調芯誘導ゾーン352を設けたものであり、これにより図7−1(iv)、図8(b)に示すように隆起部253と係合突片35との最初の係合が円滑になる。結果的に格別注意深く中蓋中芯O3と外蓋中芯O2を合致させずに両者の係合を行ったとしても滑らかな係合が進められることにより、自然に中芯が合致するように外蓋2が案内されて係合が完了する。因みに図6(a)に示すように調芯誘導ゾーン352の形状について凹部R形状を隆起部253の断面形状に近似させれば、ここで外蓋中芯O2を中蓋中芯O3と合致させるように一旦とどまり、より確実な中芯合わせ状態の係合が図られる。
なおこのような目的の調芯誘導構造5は隆起部253と係合突片35との間で形成されればよく、例えば隆起部253に図6(d)・(e)に示すように、なだらかな調芯誘導面253Aを形成したり、前段部に隆起高さ寸法の小さい調芯誘導隆起部253Bを形成してもよい。
(d)引き上げ開始(図7−2(vi))
引き上げ、すなわち中蓋3の取り外しにあたっては、外蓋2は蓋本体部21が充分に手で掴み易く且つ力を入れ易い寸法設定であるから、これを手がかりに係合している中蓋3を開口部13からコジリ外すような状態としながら引き上げて行く。このとき実際の引き上げは前記キャッチ溝252の一面を実質的に形成している引上げリブ254の引上面254aが係合突片35の下面に当たりながら引き上げるような状態となる。
なお、中蓋3を容器1の開口部13から取り外した段階で中蓋3は膨張したような自由状態となり(図4(b)参照)、外蓋2に対しては更にガタツキが増えた状態となる。しかしながらキャッチ溝252の部位に隆起部253が設けられており、これが中蓋3の係合突片35に対し内拡状に緩接触するため、外蓋2と中蓋3との係合においてガタツキが生じないものである。
(III)ぬぐい取り作業(中蓋に付着した液状内容物の除去作業)(図7−3 )
容器1から取り外した中蓋3には、上述したように底面(栓底部32)に液状内容物Lが付着していることがあり、当該ぬぐい取り作業は、この液状内容物Lを容器1の縁でぬぐい取る作業である。
この作業は、例えば図7−3に示すように、中蓋3とガタツキなく係合している外蓋2を操作して行うものであり、ユーザとしては、直接、中蓋3に触れることなく行える。具体的には、まず図7−3(b)の想像線で示すように、開口部13の上方で中蓋3を斜めの姿勢とし、栓底部32の下端縁に液状内容物Lを寄せ集め、極力、余分な液状内容物Lを容器1内に落下させておく。次いで中蓋3(栓底部32)を容器1の縁(開口部13)でしごくように外蓋2を動かして、上記操作で落とし切れなかった液状内容物Lを容器1の縁でぬぐい落とす。このようにすることで、ユーザは直接、中蓋3に一切触れることなく、栓底部32に付着した液状内容物Lをきれいに容器1内に戻すことができる。もちろん、当該ぬぐい取り作業においてユーザが中蓋3に一切触れることなく、すなわち直接的には外蓋2の操作だけで確実に行えるのは、外蓋2の隆起部253によって中蓋3を確実にキャッチできることが大きく寄与している。
因みに、通常、容器1内に収容された塗料等の液状内容物Lを実際に使用するにあたっては、直前に内容物を良く混ぜ合わせ、成分の均一化を図ることが望ましい。このため従来の容器(外蓋2に脱着操作部23が存在しない容器)においても、中蓋3を静かに開け、その後、容器内の液状内容物Lを長い棒状部材でゆっくりかき混ぜることが好ましいとされている(使用方法として推奨されている)。しかしながら、棒状部材を別途使用して液状内容物Lの成分均一化を図る手法は、極めて煩わしく、また充分に撹拌するには比較的長い時間を要していた。このようなことから、ユーザのなかには中蓋3を外す前に容器を激しく振って液状内容物Lを撹拌させる人がいるのが実情である。ただし、このように容器1を振って液状内容物Lを撹拌させる手法は、比較的短時間で充分な撹拌効果が得られるものの、撹拌によって中蓋3の栓底部32に多量の液状内容物Lが付着してしまい、従来は、この液状内容物Lが例えば中蓋3を外す際、ユーザの指先に多く付着したり、中蓋3を逆さにして作業テーブル上に置いた場合に、より多くの液状内容物Lが垂れ落ちてしまう要因となっていた。
この点、本発明では、外蓋2によって中蓋3をガタツキなくキャッチできるため、たとえ容器1を振って液状内容物Lを撹拌させても、つまり中蓋3に多量の液状内容物Lが付着しても、中蓋3を取り外す際、ユーザが中蓋3に直接触れることがなく、また中蓋3に付着した液状内容物Lを確実にぬぐい取ることができる。
なお、液状内容物Lの性状等によっては、閉栓状態のまま容器1を振って成分の均一化(撹拌)を図ることが好ましくないことも考えられるが、容器1を振ることなく(静かに)中蓋3を取り外した場合でも、上述したように中蓋3に液状内容物Lが付着することはあり得、開栓後、上記のようなぬぐい取り作業を基本的に想定しておくことが好ましい。もちろん、開栓時にユーザの目視により中蓋3に液状内容物Lがほとんど付着していないような場合には、あえて上述したぬぐい取り作業は行う必要はなく、当然、省略しても構わない。
(IV) 中蓋定置(図7−4(vii) )
その後、中蓋3を至近のテーブル等に置くが、このときには外蓋2の脱着操作部23に捕捉されているような状態の中蓋3の底面(下面)を上方に向けるようにして保持したまま置く。当然、外蓋2は上方が上を向いた状態となる。
次にこのような中蓋定置の状態において、外蓋2と中蓋3の微小な間隙ひいては係合凹溝25に内容物が入り込むことを回避する進入防止構造について説明する。上述したように、例えば容器1内に収納された液状内容物Lが、開栓時において中蓋3の栓底部32に付着することがある。このような状態のまま、不用意に中蓋3の栓底部32が上向きになるように定置すると、例えば図10に示すように液状内容物Lが栓本体部31を伝って下方に流下する。しかしながら、図9に示すように、係合し合った外蓋2の蓋天面部22と、中蓋3のフランジ部34との間に進入防止空間220が確保されるため、かりに液状内容物Lが流下しても、流下した液状内容物Lは、外蓋2の蓋天面部22や肩部に垂れ落ち、上記間隙ひいては係合凹溝25への進入を阻止することができる。すなわち、進入防止空間220の存在によって、蓋天面部22とフランジ部34との離開距離(空間高さ220L)及び押込外壁面232bとフランジ部34の端部までの距離(空間幅220W)を大きく獲得し、外蓋2と中蓋3を面合わせ状態で設けた場合に作用する毛細管現象等による間隙内への液状内容物Lの進入を防止したものである。
次に、中蓋3のフランジ部34から下方の外蓋2に垂れ落ちる液状内容物(これを符号Ldで示す)の挙動に関し説明する。
この液状内容物Ldは、一例として図7−5(a)・(b)に示すように、逆さになったフランジ部34の下方に向いた面(閉栓姿勢における上面)、やや奥側に入り込んだ位置で、逆富士山状と表現されるような形状の「しずく」として成長し、最終的に図7−5(c)〜(f)に示すように、蓋天面部22に滴り落ちる。当然、フランジ部34の下方における「しずく」の成長は、垂下方向とフランジ部34に沿った水平方向のいずれにも生じる現象であり、この成長する「しずく」としての液状内容物Ldが許容される成長限度は、その粘度や表面張力あるいは質量(比重)等の性状で異なるが、液状内容物Ldの端部(フランジ部34との境界部)が、進入防止空間220を奥行して接触部(中蓋3と押込面255とによって形成される微小空間領域であり、符号221を付す)まで至らない範囲とし、この接触部221で毛細管現象が起きないようにしなければならない。
このために進入防止空間220の空間高さ220L寸法は、前記接触部221での毛細管現象が生じる前に、まず下方に向かって成長した「しずく」状の液状内容物Ldの下端が、蓋天面部22に接触する寸法としておく。これにより蓋天面部22に垂れ落ちる液状内容物Ldを、外蓋2と中蓋3の微小な間隙ひいては係合凹溝25に入り込ませないようにしている。
なお、蓋天面部22上に垂れた液状内容物Ldは、順次、フランジ部34から「しずく」が垂れてくることに伴い、上記図7−5(e)・(f)に示すように、蓋天面部22上でフランジ部34に沿った水平方向に成長するが(径寸法を拡大させるが)、成長した液状内容物Ldにおける蓋天面部22の肩部に面した部位が、当該肩部のR形状(曲面形状)に案内されるように下方に流れ落ち(全体的に引っ張られるように移動し)、このため液状内容物Ldの外蓋2と中蓋3の微小間隙への入り込みが防止される。
また、上記構成に関し、突片押しタイプでは、本出願人による先の創出(特許第4134105号)と同等の空間幅220W、より正確には上記フランジ部34の下方で逆富士山状に成長する「しずく」の端部から押込外縁256までの寸法(図7−5中のa寸法)を確保することができるため、より有効である。
(V)閉栓作業(図7−6(viii) )
そしてこの中蓋3における係合突片35と、外蓋2における隆起部253との係合状態を見ると、調芯誘導ゾーン352によって係合突片35に均等に対の隆起部253が作用するような状態となっており、外蓋中芯O2と、中蓋中芯O3とが合致した状態となっている(図7−2(v)参照)。このような状態で中蓋3により開口部13を塞ぐには、再び中蓋3の栓底部32を下方に向けるような状態として容器1の開口部13に宛がい、外蓋2を押し込むような操作で栓本体部31を開口部13に押し込む。
(i)栓本体部押しタイプの閉栓
このような閉栓作業においては、前述のとおり栓本体部押しタイプと突片押しタイプとの二つのタイプがあるが、まず栓本体部押しタイプの閉栓作業について説明する。
図7−6(viii)−1に示すように外蓋2と中蓋3とが係合するように組み合わされている場合において、閉栓のために作用する押込面255の押込外縁256は、垂直断面方向に視て中蓋3における栓本体部31の肉厚外側(本体肉厚範囲31tの外側からフランジ部34に至る位置)にある。このため、外蓋2を押圧操作して中蓋3を容器1の開口部13に押し嵌めるにあたり、中蓋3の栓本体部31の上方をほぼ全周にわたって均等に押し込むことができ、確実な閉栓がされる。
特に外蓋2を中蓋3にバヨネット係合させた最終状態では、例えば図7−7に誇張して示すように、中蓋3は、栓底部32よりもフランジ部34の方が径方向に拡がり、栓本体部31も下窄まり(上拡がり)状に傾斜した状態となる。中蓋3が、このような内拡がり状になるのは、本図に示すように、外蓋2の突起部253が中蓋3の係合突片35に接触するためであり、この突起部253で中蓋3の内拡がり状態が顕著となる。
しかし、このような状態になっても、栓本体部押しタイプでは、押込面255が中蓋3の栓本体部31の上方を、ほぼ全周にわたって均等に押し込むため、突起部253によって外側に張り出した栓本体部31でも確実に押し込むことができ、確実に中蓋3を容器1に嵌め込むことができる。
なお、上記図7−7は、図7−2(v) のv−v線断面に相当する。
(ii)突片押しタイプの閉栓
この場合には、図7−6(viii)−2に示すように押込面255の押込外縁256は、垂直断面方向に視て中蓋3の係合突片35の基端近くに位置しており、押込面255は係合突片35に作用する状態である。
この押し込みの反力は外蓋2における係合凹溝25の押込面255と係合突片35の上面との間に生ずるが、このとき係合突片35が栓本体部31の周縁より上方に突出したような状態に形成されているから、まずこの部位に集中的に荷重がかかる。そして張出先端部351は内向するような状態に倒れ込み、その上面がフラットな状態となるとともに、その先端で脱着操作部23における係合凹溝25の凹壁面231を掴むような状態となって安定した係合状態を得ながら押し込み作用を受ける。その後、外蓋2を中蓋3から外し、容器1の蓋嵌部12に被せ蓋状に捻じ嵌めして容器1の開口部13の完全な閉塞を行う。
なお、上記説明では、栓本体部押しタイプと突片押しタイプとを別々の態様として説明したが、例えば図11に示すように、両タイプを融合させたような形態を採ることも可能である(これを栓本体部押し且つ突片押しタイプと称する)。すなわち、この栓本体部押し且つ突片押しタイプでは、栓本体部31の上方をほぼ全周にわたって押し込みながら中蓋3を容器1に押し込むものの、係合突片35の上方先端の張出先端部351を上向張出状に形成するものである。
因みに、本図11(a)は通常の閉栓状態を示し、本図(b)は外蓋2を中蓋3に係合させた状態(中蓋3の開栓または閉栓する状態)を示し、本図(c)は開栓した中蓋3を外蓋2に係合させた状態で作業テーブル上に置いた状態を示している。
本発明は以上述べたような作用の下に中蓋3の脱着を図るものであるが、容器1としては例えば薬品等の容器、美容・化粧品の容器、更には液体調味料等の食品、食材容器等の多くの中蓋を具えた容器に適用し得るものである。
1 容器
11 容器本体部
12 蓋嵌部
13 開口部
14 オネジ部

2 外蓋
21 蓋本体部
22 蓋天面部
220 進入防止空間
220L 空間高さ
220W 空間幅
221 接触部

22a 押さえ面部
22b 逃げ部
23 脱着操作部
231 凹壁面
232 外壁面
232a 係合外壁面
232b 押込外壁面
24 メネジ部
25 係合凹溝
25W 凹溝幅
251 受入切欠
251a 受入面取り
252 キャッチ溝
253 隆起部
253p 隆起基端部
253g 隆起中間部
253A 調芯誘導面
253B 調芯誘導隆起部
254 引上リブ
254a 引上面
254b 係合誘導面
255 押込面
256 押込外縁

3 中蓋
31 栓本体部
31t 本体肉厚範囲
32 栓底部
33 窪み部
33W 内壁面
34 フランジ部
34d フランジ張出範囲
35 係合突片
351 張出先端部
351a 張出部
352 調芯誘導ゾーン
353 係合確保ゾーン

5 調芯誘導構造
W 張出幅
O2 外蓋中芯
O3 中蓋中芯
θ1 当たり角
θ2 当たり角
P 当接点
α 上向角
L 液状内容物
Ld 液状内容物(しずく)

Claims (8)

  1. 栓状の中蓋と、この中蓋に対し外被せ状態に装着される外蓋とによって蓋止めされている容器から前記外蓋をハンドツールとして、前記中蓋をバヨネット係合状に組み合わせて脱着させる構造において、
    前記外蓋は、その上部に平面視円型の周形状を有し、且つ中蓋の窪み部に嵌まり込み可能な脱着操作部が設けられ、更にこの脱着操作部の外周には、中蓋の窪み部への嵌まり込みを案内する受入切欠と、これと連なり周方向に延びるキャッチ溝とを具えた係合凹溝が複数カ所形成され、更に前記受入切欠には、外蓋と中蓋との係合が図られた際に両者の係合を安定させる隆起部が設けられて成り、
    一方、前記中蓋は、容器の開口部に栓状に嵌まり込み、これを閉鎖する栓本体部と、この栓本体部上方内側に形成され、外蓋における脱着操作部を受け入れる窪み部とを具え、更に栓本体部上方には、平面視で窪み部内側に向かって張り出す係合突片が複数片形成され、
    前記脱着操作部におけるキャッチ溝の下面である押込面は、中蓋と組み合わされた状態において、栓本体部を上方から押し込むことができるように形成されることを特徴とする中蓋の脱着構造。
  2. 栓状の中蓋と、この中蓋に対し外被せ状態に装着される外蓋とによって蓋止めされている容器から前記外蓋をハンドツールとして、前記中蓋をバヨネット係合状に組み合わせて脱着させる構造において、
    前記外蓋は、その上部に平面視円型の周形状を有し、且つ中蓋の窪み部に嵌まり込み可能な脱着操作部が設けられ、更にこの脱着操作部の外周には、中蓋の窪み部への嵌まり込みを案内する受入切欠と、これと連なり周方向に延びるキャッチ溝とを具えた係合凹溝が複数カ所形成され、更に前記受入切欠には、外蓋と中蓋との係合が図られた際に両者の係合を安定させる隆起部が設けられて成り、
    一方、前記中蓋は、容器の開口部に栓状に嵌まり込み、これを閉鎖する栓本体部と、この栓本体部上方内側に形成され、外蓋における脱着操作部を受け入れる窪み部とを具え、更に栓本体部上方には、平面視で窪み部内側に向かって張り出す係合突片が複数片形成され、
    この係合突片は、縦断面視で張出先端部の上部位置が栓本体部上端高さより高くなるように形成されていることを特徴とする中蓋の脱着構造。
  3. 前記中蓋における係合突片と、外蓋の脱着操作部における隆起部とは両者が係合を開始する位置では、両者のいずれか一方または双方に、緩係合状態から係合確保状態となるように調芯誘導構造が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の中蓋の脱着構造。
  4. 前記調芯誘導構造は係合突片に設けられるものであり、この係合突片は、外蓋における脱着操作部のキャッチ溝への係合開始側から係合完了側に向かって調芯誘導ゾーンと係合確保ゾーンとを具えるものであり、平面視において係合突片の張出幅は、調芯誘導ゾーンの張出幅を、係合確保ゾーンより小さく設定し、且つ係合確保ゾーンに向かって張出幅を増加させて係合確保ゾーンに連続するように形成されていることを特徴とする請求項記載の中蓋の脱着構造。
  5. 前記中蓋における係合突片は、対向的に一対2カ所形成され、これに対応して前記外蓋における脱着操作部に形成される係合凹溝は一対2カ所形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の中蓋の脱着構造。
  6. 前記外蓋の脱着操作部に形成される係合凹溝における受入切欠は、その上方内側における壁面上縁部に蓋天面部に向かって受入面取りを形成していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の中蓋の脱着構造。
  7. 前記中蓋の係合突片における張出先端部の上部位置を栓本体部上端高さより高く形成するにあたっては、係合突片の上面または上面と下面との双方が上方に向かって先上がり状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の中蓋の脱着構造。
  8. 容器における蓋嵌部の開口部を栓状に塞ぐ中蓋と、蓋嵌部を外覆い状に塞ぐ外蓋とを具え、前記中蓋と外蓋とは前記請求項1から7のいずれか1項記載の中蓋の脱着構造を具えたことを特徴とする容器。
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