JP6837215B2 - 回転入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操作入力を切り替えることができる回転入力装置に関する。
従来の回転入力装置として、たとえば、特許文献1の回転型電気部品が知られている。
この回転型電気部品は、同軸上に回転可能に保持された内軸部材および外軸部材と、環状の複数のクリックカムが同心円状に設けられ、内軸部材と一体的に回転するクリック部材と、内軸部材の回転に伴ってクリックカムと係脱する、各クリックカムに対応して設けられた複数の係合突部とを備えている。
このような構成を有する回転型電気部品は、外軸部材の回転位置に応じて係脱する係合部と係合突部との組が選択可能となっており、例えば、内軸部材の回転操作時のクリック感触を独立した係合部と係合突部との組により生起させることができる。
特開2012−178263号公報
上記特許文献1に係る回転型電気部品では、クリック感触を切り替えるために内軸部材および外軸部材、ならび内軸部材および外軸部材ごとにカム部材が必要となり、回転型電気部品を構成するために必要な部品点数が多くなるという問題がある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、必要な部品点数を抑制することができる回転入力装置を提供することを目的としている。
本発明のある形態に係る回転入力装置は、回転操作により所定の軸線を中心にして回転するとともに、押下操作により前記軸線に沿って上方位置から下方位置へ変位するダイアルと、前記ダイアルに連結又は一体に形成され、該ダイアルに付与された操作力を伝達するシャフトと、前記ダイアルが前記上方位置にあるときに前記シャフトと係合し、前記ダイアルの回転に応じて回転することで該ダイアルに対する前記回転操作に節度感を与える第1節度部と、前記ダイアルが前記下方位置にあるときに前記シャフトと係合し、前記下方位置にある前記ダイアルの回転に応じて回転することで該ダイアルに対する前記回転操作に節度感を与える第2節度部と、前記第1節度部の回転および前記第2節度部の回転を検知し、該検知の結果に応じた信号を出力する検知部と、を備える。
上記構成によると、ダイアルとシャフトとが連結されているため、ダイアルに対する回転操作および押下操作により及ぼされた力を、シャフトを介して第1節度部および第2節度部に伝えることができる。
また、ダイアルを押下するか否かによって、シャフトと係合させる第1節度部および第2節度部を切り替えることができる。このため、例えば、従来技術のように内軸部材および外軸部材、ならび内軸部材および外軸部材ごとにカム部材を備えた構成とする必要がなく、必要な部品点数を低減させることができる。
よって、回転入力装置は、必要な部品点数を抑制することができるという効果を奏する。
また、本発明のある形態に係る回転入力装置は、上記した構成において、前記シャフト、前記第1節度部、前記第2節度部、および前記検知部を収容する筐体部を備え、前記筐体部は、前記シャフトの移動範囲を制限するガイド溝が外周面に形成された、前記軸線に沿って延伸した円筒形状の軸部材を有し、前記シャフトは、円筒形状をしており、その内周側に前記軸部材を収容するように配置され、内周面には前記ガイド溝と係合するための内側突起を有し、外周面には前記第1節度部および前記第2節度部に係合する節度カム係合突部を有するように構成されていてもよい。
上記構成によると、筐体部内においてダイアルの中心軸線に沿って延伸した軸部材を、円筒形状のシャフトの内周側に収容するように配置し、シャフトの有する内側突起と、軸部材の外周面に形成されたガイド溝とを係合させることができる。ここで、ダイアルの中心軸線は該ダイアルの回転軸線でもある。
このため、回転軸線まわりにおけるシャフトの回転量ならびに回転軸線方向に沿ったシャフトの移動量をガイド溝が形成されている範囲に制限することができる。つまり、シャフトと連結されたダイアルが回転可能な回転角度および押下可能な移動量を制限することができる。
さらにまた、シャフトの外周面には節度カム係合突部が設けられている。このため、シャフトは、ダイアルが上方位置にあるときは、この節度カム係合突部を介して第1節度部と係合することができ、ダイアルが下方位置にあるときは、この節度カム係合突部を介して第2節度部と係合することができる。
それゆえ、シャフトの回転量に応じた回転量で前記第1節度部および第2節度部をそれぞれ回転させることができる。
また、本発明のある形態に係る回転入力装置は、上記した構成において、前記第1節度部は、周面において下方から上方に向かって山型に切り出された第1凹凸部を有する円筒形状の第1節度カム部と、前記第1凹凸部と当接する第1節度子と、前記第1節度子を上方に向かって付勢する第1節度ばねと、を有し、前記第2節度部は、周面において下方から上方に向かって、前記第1凹凸部とは異なる形状の山型に切り出された第2凹凸部を有する円筒形状の第2節度カム部と、前記第2凹凸部と当接する第2節度子と、前記第2節度子を上方に向かって付勢する第2節度ばねと、を有し、前記第1節度カム部および第2節度カム部は、前記シャフトと係合して回転するように構成されていてもよい。
上記構成によれば、前記第1節度カム部および第2節度カム部それぞれは、シャフトと係合することで、ダイアルの回転に応じて回転することができる。また、第1節度カム部および第2節度カム部それぞれが回転することで前記第1凹凸部および前記第2凹凸部それぞれが移動し、第1節度子が当接する第1凹凸部の位置、第2節度子が当接する第2凹凸部の位置がそれぞれ変化する。
したがって、ダイアルの回転に伴い第1節度カム部が回転する場合、あるいは第2節度カム部が回転する場合いずれの場合であっても、ダイアルの回転に応じて節度感を変化させることができる。
また、本発明のある形態に係る回転入力装置は、上記した構成において、前記ダイアルに対して操作力が付与されていないとき、前記シャフトと係合する前記第1節度カム部は、前記第1節度子が第1節度凹凸部の最上部と当接する位置にあり、前記ダイアルが回転操作された後、該ダイアルに対する操作力が解除されると、前記第1節度ばねによる付勢力によって、前記第1節度カム部は前記第1節度子が前記第1節度凹凸部の最上部と当接する位置まで戻るように構成されていてもよい。
上記構成によると、ダイアルに対して及ぼされている操作力が解除されると、第1節度ばねによる付勢力によって、第1節度子が第1節度凹凸部の傾斜に沿って上方に移動することで、第1節度カム部は、第1節度子が第1節度凹凸部の最上部と当接する位置まで戻ることができる。
また、本発明のある形態に係る回転入力装置は、上記した構成において、前記シャフトを上方に向かって付勢するシャフト用弾性部材を備え、前記ダイアルが前記シャフト用弾性部材の付勢力に抗して押下されて前記下方位置にある前記シャフトと係合する前記第2節度カム部は、前記第2節度子が第2節度凹凸部の最上部に当接する位置にあり、前記ダイアルが前記下方位置にある状態で回転操作された後、該ダイアルに対する操作力が解除されると、前記第2節度ばねによる付勢力によって、前記第2節度カム部は前記第2節度子が前記第2節度凹凸部の最上部と当接する位置まで戻り、更に、前記シャフト用弾性部材の付勢力によって、前記シャフトが上方に付勢されて該第2節度カム部から離脱し、前記ダイアルは前記上方位置へ戻るように構成されていてもよい。
上記構成によると、ダイアルに対して及ぼされている操作力が解除されると、第2節度ばねによる付勢力によって、第2節度子が第2節度凹凸部の傾斜に沿って上方に移動することで、第2節度カム部は、第2節度子が第2節度凹凸部の最上部と当接する位置まで戻ることができる。また、第2節度カム部が、第2節度子が第2節度凹凸部の最上部と当接する位置まで戻ると、シャフト用弾性部材の付勢力によりシャフトが上方に付勢され、第2節度カム部から離脱する。そして、ダイアルは、上方位置へ戻ることができる。
本発明は、以上に説明した構成を有し、必要な部品点数を抑制しつつ異なる操作入力ごとに節度感(クリック感)を切り替えることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る回転入力装置の適用例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る回転入力装置の外観形状の一例を示す斜視図である。 図2に示す回転入力装置を斜め上方向から見たときの分解斜視図である。 図2に示す回転入力装置を斜め下方向から見たときの分解斜視図である。 図2に示す回転入力装置のZ軸−X軸平面で切り出した断面図である。 図2に示す回転入力装置のZ軸−Y軸平面で切り出した断面図である。 第1節度凹凸部の形状の一例を示す第1節度カム部の側面図である。 第2節度凹凸部の形状の一例を示す第2節度カム部の側面図である。 押下状態にある図2に示す回転入力装置のZ軸−Y軸平面で切り出した断面図である。 図3および図4に示すシャフトの下面側の構成の一例を示す斜視図である。 ボディに形成されたガイド溝における内側突起の移動範囲を模式的に示す図である。 図2に示す回転入力装置の適用例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、説明の便宜上、回転入力装置100においてダイアル10が設けられている側を上方と称し、その反対側である下側カバー31が設けられている側を下方と称する。ただし、回転入力装置100の取付方向は任意であり、この取付方向によっては、必ずしもダイアル10が上方に位置するとは限らない。なお、本明細書では、回転入力装置100の上下方向をZ軸とし、横方向をX軸、奥行方向をY軸として表す場合がある。
(実施の形態)
まず、本実施形態では、回転入力装置100の一例として、例えば、図1に示すように音響機器のボリューム調整、ならびに音響機器が有するラジオチューナにおける所定の放送局に割り当てられている周波数帯域の検出(これ以降、放送局のシークと称する)を切り替えて行うことができる入力装置を例に挙げて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る回転入力装置100の適用例を示す模式図である。
回転入力装置100は、ユーザからの回転操作および押下操作を受けつけることが可能なダイアル10を備えている。ダイアル10は、例えば、平面視したときの形状が円形をしており、その中心を回転中心として、初期位置から左右に所定角度の範囲だけ回転可能となっている。そして、ダイアル10の回転操作によって、ボリュームの大小を設定することができる。図1の例ではダイアル10を左回りに回転させるとボリュームが下がり、右回りに回転させるとボリュームが上がる。また、ダイアル10は回転方向への移動のみならず、ユーザの押下操作に応じて上方位置から下方位置へ変位するように構成されている。そして、回転入力装置100では、ダイアル10を押下し、左右いずれかに回転させることで放送局のシークを行うことができる。なお、本実施形態に係る回転入力装置100では、ダイアル10は、ダイアル10の中心軸線を中心にして回転する構成であるが、ダイアル10の回転軸は必ずしも中心軸線と一致する構成に限定されるものではない。ダイアル10は所定の軸線を中心に回転できる構成であればよい。
[回転入力装置の構成]
次に、回転入力装置100の外観上の構成について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る回転入力装置100の外観形状の一例を示す斜視図である。回転入力装置100は、その外観形状において、上記したダイアル10に加えて、ダイアル10の下方に筐体部90を備える。
筐体部90は、上側カバー30、ボディ60、および下側カバー31を備えてなる構成である。図2に示すように、ボディ60の上方に上側カバー30が配置され、この上側カバー30によってボディ60の上面側を覆うように構成されている。一方、ボディ60の下方には下側カバー31が配置されており、この下側カバー31によってボディ60の下面側を覆うように構成されている。
ダイアル10および筐体部90は、ともに略円柱形状をしているが、ダイアル10および筐体部90の形状はこの円柱形状に限定されるものではなく、例えば、角柱形状であってもよい。ダイアル10及び筐体部90が円柱形状である場合には、これらの中心軸が一致するように設けられていてもよい。
次に、回転入力装置100が備える各部材について、図3〜図6を参照して説明する。図3は図2に示す回転入力装置100を斜め上方向から見たときの分解斜視図である。図4は、図2に示す回転入力装置100を斜め下方向から見たときの分解斜視図である。図5は、図2に示す回転入力装置100のZ軸−X軸平面で切り出した断面図である。図6は、図2に示す回転入力装置100のZ軸−Y軸平面で切り出した断面図である。
図3に示すように、回転入力装置100は、ダイアル10、上側カバー30、下側カバー31、およびボディ60に加えて、シャフト20、節度部40、および検出部70を備えている。
(シャフト)
まず、シャフト20の構成について説明する。シャフト20は、ダイアル10に連結されており、該ダイアルに付与された操作力を伝達するための部材である。なお、ダイアル10とシャフト20は一体に形成されてもよい。シャフト20は、ダイアル10に対する回転操作に応じて、回転する。また、シャフト20は下方に変位可能となっており、押下操作によりダイアル10が上方位置から下方位置へ変位すると、それに応じてシャフト20も下方に所定の距離だけ変位する。シャフト20は、円柱形状のシャフト本体部23の上面に円筒形状の上側筒部21が、下面に円筒形状の下側筒部22がそれぞれ設けられている。そして、シャフト本体部23、上側筒部21、および下側筒部22それぞれの中心軸がダイアル10の中心軸と同軸となるように配置されている。
上側筒部21は、上下方向に延伸した円筒形状をしており、その下端でシャフト本体部23の上面の外周縁と繋がっている。
一方、下側筒部22は、上側筒部21よりも径が小さい、上下方向に延伸した円筒形状であって、下側筒部22の上端でシャフト本体部23の下面と繋がっている。下側筒部22内には、後述するボディ60が有する軸部材64が挿入されるようになっており、下側筒部22の内周側の径は、軸部材64の外周側の径と略同じか、もしくはやや大きくなっている。下側筒部22の内周面には内側突起22b(図5または後述の図10参照)が設けられており、ボディ60の軸部材64に設けられたガイド溝65と係合できるようになっている。そして、この内側突起22bとガイド溝65とが係合することでシャフト20と連結しているダイアル10の移動範囲を制限することができる。なお、ガイド溝65と内側突起22bとの係合に関する詳細は後述する。
一方、下側筒部22の外周面には、第1節度カム部41が有する一対の第1係合溝41b1と係合する、一対の節度カム係合突部22dが設けられている。この節度カム係合突部22dは、押下操作によりダイアル10が下方に変位すると第2節度カム部42が有する一対の第2係合溝42b1と係合することができる。節度カム係合突部22dと第1係合溝41b1との係合、ならびに節度カム係合突部22dと第2係合溝42b1との係合に関する詳細については後述する。
また、下側筒部22の周面には、円周方向に所定の範囲で開口部22aが形成されている。この開口部22a内にボディ60の軸部材64の外周面に形成されたシャフト保持部66が挿通し、シャフト20がボディ60から抜け落ちることを防止できる構造となっている。
シャフト本体部23の外周面には、図3〜6に示すように外方に突出した一対の保持部23aが、対向する位置に設けられている。ここで、図4に示すように、円柱形状を有するダイアル10の下方端部は、開口している。このダイアル10の下方端部の開口の径は、シャフト20の上側筒部21の径よりも大きくなる。また、ダイアル10内にはダイアル10の上面から下方に延びた、一対の板形状の係合部11が設けられている。係合部11は、シャフト本体部23に設けられた保持部23aに対応する位置に備えられており、その先端部の近傍には係合孔11aが形成されている。そして、係合部11の有する弾性を利用して、係合部11の係合孔11aをシャフト本体部23の保持部23aに嵌め込み引っ掛ける機械的接合法(いわゆる、スナップフィット)によりダイアル10とシャフト20とを連結させることができる。
(上側カバー)
上側カバー30は、ボディ60内に収容される各部材、特には、シャフト20と節度部40とを覆う部材であり、概ね円筒形状をしている。上側カバー30は、図3に示すように、その上端にはダイアル10と連結しているシャフト20をボディ60へと導くことができるように開口した円筒部34が設けられている。円筒部34の外周形状は、ダイアル10をこの円筒部34に覆い被せることができるように、該ダイアル10の内周形状に沿った形状となっている。
一方、上側カバー30の下端は、ボディ60の外周形状に沿った形状に開口しており、下端の縁には1以上のボディ係合孔32が形成されている。このボディ係合孔32にボディ60の外周側突起部69を係合させることでボディ60と上側カバー30とをスナップフィットにより接合させることができる。すなわち、ボディ係合孔32の両側部の近傍には上側カバー30の下端から上方向に延伸した切り込みが入れられており、ボディ係合孔32を含む、切り込みに挟まれた領域(嵌合部33)を形成している。嵌合部33は、両側部に形成された切り込みにより、その先端側を上側カバー30の外方または内方に移動させるように変形することができる。そこで、嵌合部33を変形させボディ係合孔32をボディ60の外周側突起部69に嵌め込み、引っ掛けることでボディ60と上側カバー30とを接合させる。
(ボディ)
ボディ60は、図3、4に示すように、上方に延伸した略円筒形状をしており、上下方向(Z軸方向)における中間部分よりも下方側の径の方が上方側の径よりやや大きくなっている。
ボディ60内には、回転入力装置100の中心軸線CLに沿って上下方向に延伸した円筒形状の軸部材64が立設されている。図5、6に示すように、軸部材64の内部は、水平方向に広がる円板形状の仕切り板64cにより区切られている。軸部材64において、仕切り板64cより上方側は、円筒形状の外周軸部材64aとその内周に配置された、円筒形状の内周軸部材64bとから構成されたいわゆる二重配管構造を有している。そして、この外周軸部材64aと内周軸部材64bと仕切り板64cとによって囲まれた空間にシャフト用ばね24(シャフト用弾性部材)が収容される。軸部材64に収容されたシャフト用ばね24の上端は、シャフト本体部23の底面と当接し、シャフト20を上方に付勢する。
なお、上方にシャフト20が付勢されると、開口部22aの下端の縁が、開口部22a内を挿通するシャフト保持部66に当接する。これにより、シャフト20がボディ60から抜け出すことを防ぐことができる。逆に、ダイアル10に対して上方から下方に向って力が及ぼされると、シャフト用ばね24は下方に変位しシャフト20は、ボディ60に向かって下方に移動する。このとき、シャフト20は、下側筒部22の下端が軸部材64の根元の周囲の面に当接することで下方への移動が制限される。
また、軸部材64において、仕切り板64cより下方側には、図4または図5に示すように略円環形状のスライダ受部64dが形成されている。スライダ受部64dの内周に沿うように第1スライダ71の第1摺動リング部71aが配置され、スライダ受部64dの外周に沿うように第2スライダ72の第2摺動リング部72aが配置されるように構成されている。
また、ボディ60内では、軸部材64を挟んで、対向する位置に一対の第2節度ばね収容部67bと、第2節度ばね収容部67bと隣接する位置であり、かつ一対の第2節度ばね収容部67bと軸部材64とを挟んで対向する位置に一対の第1節度ばね収容部67aが設けられている。第1節度ばね収容部67aおよび第2節度ばね収容部67bそれぞれは、一対の第1節度ばね43aおよび一対の第2節度ばね43bを収容する上下方向に延伸した円筒形状の部材である。
第1節度ばね収容部67aに収容された第1節度ばね43aの先端には第1節度子44aが配置されており、第1節度ばね43aにより上方へ付勢された第1節度子44aが後述する節度部40の第1節度カム部41に当接する。また、第2節度ばね収容部67bに収容された第2節度ばね43bの先端には第2節度子44bが配置されており、第2節度ばね43bにより上方へ付勢された第2節度子44bが後述する節度部40の第2節度カム部42に当接する。
また、ボディ60の内周面には、第1節度カム部41がボディ60から抜け出さないようにするための掛止部68が設けられている。掛止部68は、ボディ60の内周面おいて、周方向に沿って伸び、かつその内周面から内方に突出している。この掛止部68は、ボディ60の内周面において周方向に部分的に設けられている。
(節度部)
次に、節度部40について上記した図1〜6に加え、図7、8を参照して説明する。図7は、第1節度凹凸部41a1の形状の一例を示す第1節度カム部41の側面図である。図8は、第2節度凹凸部42a1の形状の一例を示す第2節度カム部42の側面図である。
節度部40は、ダイアル10の回転操作に節度感(クリック感)を付与する部材であり、2種類の節度部40(第1節度部と第2節度部)を含む。なお、第1節度部および第2節度部それぞれは、中心軸が、ダイアル10、シャフト20、およびボディ60の中心軸と同軸上となるように配置され、この中心軸を回転軸として回転する構成である。
図3、4に示すように、第1節度部は、第1節度カム部41と、一対の第1節度子44aと、一対の第1節度ばね43aとにより構成されている。なお、第1節度子44aは、図3〜5に示すように球形状のボールであってもよいし、先端に曲面を有するピン形状であってもよい。第1節度カム部41は、第1節度カム本体部41aおよび係合円環部41bを備えてなる構成である。係合円環部41bは、シャフト20の下側筒部22の断面形状と同様の寸法となる開口が形成された円環形状の部材である。開口の縁部の対向する位置に、下側筒部22の外周面に形成された一対の節度カム係合突部22dと係合するための一対の第1係合溝41b1が形成されている。
ダイアル10を押下しない状態では、シャフト20の節度カム係合突部22dは、第1節度カム部41の第1係合溝41b1と係合する。このため、ダイアル10を押下しない状態でダイアル10の回転操作を行うと、ダイアル10の回転運動は、シャフト20を介して第1節度カム部41に伝えられる。係合円環部41bの外周には、係合円環部41bから下方に延伸した棒状部材であって先端部が略90度外方に向かって屈曲している第1節度保持部41cが設けられている。この第1節度保持部41cが、ボディ60の内周面に設けられた掛止部68に当接することで第1節度カム部41がボディ60から抜け出すことを防ぐことができる構成となっている。
つまり、第1節度保持部41cが、掛止部68が設けられていない区間を通過するようにして第1節度カム部41をボディ60に組み合わせ、その後、第1節度保持部41cが掛止部68に当接する位置となるように、第1節度カム部41を回転させる。このようにすることで、第1節度カム部41が後述する第1節度ばね43aの付勢力により上方に向かって押圧されても第1節度保持部41cが掛止部68と当接するため、ボディ60から抜け出さないように保持することができる。
また、係合円環部41bの下方には、第1節度カム本体部41aが設けられている。第1節度カム本体部41aは、円筒形状をしており、その周面において図3、4、7に示すように下端から上方に向かって山型に切欠いた切欠き部分である、一対の第1節度凹凸部41a1が形成されている。この第1節度凹凸部41a1に第1節度ばね43aによって上方に向かって付勢されている第1節度子44aが当接する。
なお、本実施形態では第1節度凹凸部41a1は第1節度カム本体部41aの周面に2つ形成される構成であるが、第1節度凹凸部41a1の数は2つに限定されるものではない。また、第1節度凹凸部41a1の形状は山型に切欠いた形状をしているが複数の凹部と凸部が形成された波形状に切欠いた形状であってもよい。
節度カム係合突部22dが第1係合溝41b1と係合しているとき、ダイアル10の回転に応じて第1節度カム部41も回転することができる。そして第1節度カム部41が回転することで、第1節度凹凸部41a1は移動する。これにより、第1節度凹凸部41a1の最上部(山型の切欠き形状における頂点)から第1節度凹凸部41a1の傾斜部分へと第1節度子44aの当接位置が変化する。この第1節度子44aの当接位置の変化によりダイアル10の回転に伴う節度感を変化させることができる。
なお、ユーザによりダイアル10に対して及ぼされている回転方向への力を解除すると、第1節度ばね43aによる付勢力によって第1節度子44aが第1節度凹凸部41a1の最上部に向かって移動するように構成されている。つまり、第1節度ばね43aの付勢力を利用して第1節度子44aが第1節度凹凸部41a1の最上部となる位置、つまり初期位置に至るまで、第1節度カム部41が回転する。このため、回転させているダイアル10からユーザが手を離すとダイアル10は初期位置に戻ることができる。
また、第1節度カム本体部41aの内周面には下方に突出するように延伸した棒状部材である第1リンク部41dが設けられている。第1リンク部41dの先端は第1スライダ71に係合されており、第1節度カム部41の回転を該第1スライダ71に伝えることができる。
(第2節度部)
次に第2節度部の構成について説明する。図3、4に示すように、第2節度部は、第2節度カム部42と、一対の第2節度子44bと、一対の第2節度ばね43bとにより構成されている。なお、第2節度子44bは、図3〜5に示すように球形状のボールであってもよいし、先端に曲面を有するピン形状であってもよい。
第2節度カム部42の第2節度カム本体部42aは、円筒形状をしており、その周面において図3、4、8に示すように下端から上方に向かって山型に切欠いた切欠き部分である、一対の第2節度凹凸部42a1が形成されている。この第2節度凹凸部42a1に第2節度ばね43bによって上方に付勢されている第2節度子44bが当接する。なお、本実施形態では第2節度凹凸部42a1は第2節度カム本体部42aの周面に2つ形成される構成であるが形成される第2節度凹凸部42a1の数は2つに限定されるものではない。また、第2節度凹凸部42a1の形状は山型に切欠いた形状をしているが複数の凹部と凸部が形成された波形状に切欠いた形状であってもよい。
また、図7および図8に示すように、第2節度凹凸部42a1の切欠き形状と第1節度凹凸部41a1の切欠き形状とは異なっている。このように、第1節度凹凸部41a1と第2節度凹凸部42a1との形状を異ならせることにより、第1節度凹凸部41a1が回転して得られる節度感と第2節度凹凸部42a1が回転して得られる節度感とを異ならせることができる。
また、ダイアル10が押下され下方に変位したき、ダイアル10と連結されるシャフト20も連動して下方に変位し、シャフト20の節度カム係合突部22dは、第2節度カム部42の第2係合溝42b1とが係合する。このように、ダイアル10が押下されると、節度カム係合突部22dと第2係合溝42b1とを係合させることができるため、押下状態にあるダイアル10を回転させると、このダイアル10の回転に応じて第2節度カム部42も回転することができる。そして第2節度カム部42が回転することで、第2節度凹凸部42a1は移動する。これにより、第2節度凹凸部42a1の最上部(山型の切欠き形状における頂点)から第2節度凹凸部42a1の傾斜部分へと第2節度子44bの当接位置が変化する。この第2節度子44bの当接位置の変化によりダイアル10の回転に伴う節度感を変化させることができる。
なお、ユーザによりダイアル10に対して及ぼされている回転方向への力を解除すると、第2節度ばね43bによる付勢力によって第2節度子44bが第2節度凹凸部42a1の最上部に向かって移動するように構成されている。つまり、第2節度ばね43bの付勢力を利用して第2節度子44bが第2節度凹凸部42a1の最上部となる位置、つまりダイアル10が押下され節度カム係合突部22dと第2係合溝42b1とを係合させたときの位置(以下、第2初期位置と称する)まで、第2節度カム部42が回転する。そして、第2初期位置まで第2節度カム部42が戻ると、シャフト用ばね24の付勢力によりシャフト20が上方に押し上げられることで節度カム係合突部22dと第2係合溝42b1との係合が解除されシャフト20は初期位置に戻る。このため、押下状態で回転させているダイアル10からユーザが手を離すとダイアル10は初期位置に戻ることができる。
また、第2節度カム本体部42aの内周面には下方に突出するように延伸した棒状部材である第2リンク部42dが設けられている。第2リンク部42dの先端は第2スライダ72に係合されており、第2節度カム部42の回転を該第2スライダ72に伝えることができる。
なお、第2節度カム部42は、第1節度カム部41のようにボディ60から抜け出すことを防ぐための第1節度保持部41cを備えていない。これは、第2節度カム部42は、その上方で第1節度カム部41と当接するように配置されており、第1節度カム部41によりボディ60から第2節度カム部42が抜け出すことを防ぐことができるからである。
(検出部)
次に、検出部70について説明する。検出部70は、回転操作によって回転したダイアル10の回転角度を検出する装置であって、第1スライダ71、第2スライダ72、および基板73を備える。
図3、4に示すように、第1スライダ71は、第1摺動リング部71aおよび第1可動接点部71bを備える。第1摺動リング部71aは、略円環形状のスライダ受部64dの内周面に沿って配置され、中心軸線CLを中心にして摺動回転する円筒形状の部材である。第1摺動リング部71aの外周面には、外方に突出した板形状の第1可動接点部71bが設けられている。
第1可動接点部71bには、第1リンク部41dを嵌合させるための第1嵌合孔71b1が形成されており、先端には、第1接点71b2が備えられている。そして、第1スライダ71は、第1接点71b2が基板73表面の抵抗パターン(不図示)上に接した状態となるように配置されている。
このように構成された第1スライダ71は、ダイアル10が回転するとシャフト20を介して第1節度カム部41が回転し、この回転に応じて第1リンク部41dと係合されている第1スライダ71の先端(第1接点71b2)が中心軸線CLの周りを回転する。これにより、第1スライダ71の第1接点71b2が基板73表面の抵抗パターン上を摺動し、抵抗値が変化する。基板73は、この抵抗値の変化により第1スライダ71の回転移動、つまりダイアル10の回転移動に応じた出力信号を得ることができる。得られた出力信号は、例えば、音響機器において各種制御する制御装置(不図示)に出力される。そして、制御装置からの制御指示によりスピーカーから出力されるボリュームの大小を制御する。
図3、4に示すように、第2スライダ72は、第2摺動リング部72aおよび第2可動接点部72bを備える。第2摺動リング部72aは、スライダ受部64dの外周面に沿って配置され、中心軸線CLを中心にして摺動回転する円筒形状の部材である。第2摺動リング部72aの外周面には、外方に突出した板形状の第2可動接点部72bが設けられている。
第2可動接点部72bには、第2リンク部42dを嵌合させるための第2嵌合孔72b1が形成されており、先端には、第2接点72b2が備えられている。そして、第2スライダ72は、第2接点72b2が基板73表面の抵抗パターン(不図示)上に接した状態となるように配置されている。なお、第2スライダ72は、第1スライダ71と同様の構成となるため詳細な説明は省略する。
[回転入力装置における操作入力の切り替え動作]
次に、回転入力装置100における操作入力の切り替え動作について、上記した図6に加えて図9を参照して説明する。図9は、押下状態にある図2に示す回転入力装置100のZ軸−Y軸平面で切り出した断面図である。なお、本実施の形態に係る回転入力装置100では、ダイアル10、シャフト20、第1節度カム部41、第2節度カム部42、およびボディ60それぞれの中心軸が回転入力装置100の中心軸線CL上となるように配置されている。
ダイアル10が押下されていない状態(ダイアル10が上方位置にあるとき)では、回転入力装置100は、図6に示すように、シャフト20の節度カム係合突部22dが、第1節度カム部41の第1係合溝41b1と係合した状態となっている。このためダイアル10を、中心軸線CLを中心にして回転させると、ダイアル10に連結されたシャフト20もこの中心軸線CLを中心にして回転する。シャフト20が回転するとこのシャフト20と係合している第1節度カム部41が、シャフト20の回転に連動して回転する。
このようにして第1節度カム部41が回転すると、第1節度カム本体部41aの周面に設けられている第1節度凹凸部41a1が移動する。これら第1節度凹凸部41a1の移動に伴い、該第1節度凹凸部41a1における第1節度子44aの当接位置が変化する。これにより、ダイアル10の回転に応じて節度感を変化させることができる。
また、第1節度カム部41と第1スライダ71とは第1リンク部41dを介して係合されている。このため、第1節度カム部41が回転すると、第1節度カム本体部41aの内周面に形成された第1リンク部41dも回転する。そして、第1リンク部41dの回転に応じて第1スライダ71の第1可動接点部71bも中心軸線CLの周りを回転する。これにより、第1スライダ71の第1接点71b2が基板73表面の抵抗パターン上を摺動し、基板73においてダイアル10の回転移動に応じた出力信号を得ることができる。
一方、ダイアル10がユーザにより押下されると、図9に示すように、シャフト20が下方に変位し、シャフト20の節度カム係合突部22dが、第2節度カム部42の第2係合溝42b1と係合する。
ここで押下状態にあるダイアル10を、中心軸線CLを中心にして回転させると、ダイアル10に連結されたシャフト20もこの中心軸線CLを中心にして回転する。シャフト20が回転するとこのシャフト20と係合している第2節度カム部42が、シャフト20の回転に連動して回転する。
このようにして第2節度カム部42が回転すると、第2節度カム本体部42aの周面に設けられている第2節度凹凸部42a1が移動する。これら第2節度凹凸部42a1の移動に伴い、該第2節度凹凸部42a1における第2節度子44bの当接位置が変化する。これにより、ダイアル10の回転に応じて節度感を変化させることができる。また、第1節度凹凸部41a1と第2節度凹凸部42a1とでは、切欠き形状が異なるため、ダイアル10をそのまま回転させたときと、押下状態でダイアル10を回転させたときで異なる節度感を与えることができる。
また、第2節度カム部42と第2スライダ72とは、第2リンク部42dを介して係合されている。そこで、第2節度カム部42が回転すると、第2節度カム本体部42aの内周面に形成された第2リンク部42dも中心軸線CLの周りを回転する。そして、第2リンク部42dの回転に応じて第2スライダ72の第2可動接点部72bも中心軸線CLの周りを回転する。これにより、第2スライダ72の第2接点72b2が基板73表面の抵抗パターン上を摺動し、基板73において押下状態にあるダイアル10の回転移動に応じた出力信号を得ることができる。
ところで、本実施の形態に係る回転入力装置100では、ダイアル10を押下できる位置が決められている。また、ダイアル10を回転させることができる範囲が制限されている。そこで、以下において、ダイアル10の移動範囲を制限する構成について図10、11を参照して説明する。図10は、図3および図4に示すシャフト20の下面側の構成の一例を示す斜視図である。図11は、ボディ60に形成されたガイド溝65における内側突起22bの移動範囲を模式的に示す図である。
図10に示すように、シャフト20では、下側筒部22の内周面において、内方に向かって突出した内側突起22bが設けられている。ここで、シャフト20をボディ60に組み付ける際、シャフト20の下側筒部22の内周側に、ボディ60の軸部材64を収容するように配置される。このとき、内側突起22bをボディ60の軸部材64の外周面に形成されたガイド溝65内に嵌めこむようにしてシャフト20をボディ60に組み付ける。
ガイド溝65は、図11に示すようにHを横にした形状に設けられており、内側突起22bは、Y軸方向に延伸した2段の溝65a、65bの範囲でY軸方向への移動が可能となっている。つまり、シャフト20は、内側突起22bが移動可能な溝65a、65bの範囲で回転移動できる。
また、内側突起22bは、この2段の溝65a、65bの略中央部分においてZ軸方向に延伸した溝65cの範囲で上下方向(Z方向)への移動が可能となっている。つまり、シャフト20は、内側突起22bが溝65c上にあるときのみ、下方に移動することができる。
本実施の形態に係る回転入力装置100では、このようにして、シャフト20の回転移動可能な範囲、ならびに下方へ変位可能な位置および下方への変位可能な範囲を制限することができる。このため、シャフト20に連結されているダイアル10の回転移動可能な範囲、ならびに下方へ変位可能な位置および下方への変位可能な範囲を制限することができる。
本実施形態では、回転入力装置100として、例えば、図1に示すように音響機器のボリューム調整と、放送局のシークとを切り替えて行うことができる入力装置を例に挙げて説明した。しかしながら回転入力装置100を図12に示すようなシフト装置として適用してもよい。図12は、図2に示す回転入力装置100の適用例を示す模式図である。
つまり、回転入力装置100をシフト装置として適用させる場合、例えば、図12に示すように、ダイアル10を右に回転させるとM(マニュアル)モードでシフトアップしていき、左に回転させるとシフトダウンする。一方、ダイアル10を押下し、回転させるとN(ニュートラル)、R(リバース)、D(ドライブ)等を切り替え可能とする構成としてもよい。
また、回転入力装置100は、例えば、エアコン等の電気製品の入力装置として適用することもでる。例えば、エアコンの入力装置と適用する場合、ダイアル10を回転させるとエアコンの温度設定を変更可能とし、ダイアル10を押下して回転させるとエアコンから吹き出す送風量を変更可能とする構成としてもよい。
なお、本実施の形態に係る回転入力装置100では、シャフト20に対して下から上方に向かって付勢力を与える弾性体部材としてシャフト用ばね24を設ける構成であった。しかしながら、この弾性体部材としてラバーを用いる構成であってもよい。あるいは、ラバー接点(ゴム接点)を用いて、シャフト20に対する押下を検知し、該検知により得られた出力を制御装置に入力する構成であってもよい。
また、ダイアル10内に、ラバー接点を備えたプッシュボタンスイッチを設け、該プッシュボタンスイッチを押下することで音響機器の音声がミュートされる構成であってもよい。
また、本実施の形態に係る回転入力装置100では、ユーザによりダイアル10に対して及ぼされている回転方向への操作力を解除すると、ダイアル10は初期位置に自動的に戻る構成であった。また、ダイアル10を押下できる位置は、ガイド溝65の形状により制限されていた。
しかしながら、この構成に限定されるものではなく、以下のように構成されていてもよい。すなわち、押下されない状態ではダイアル10を、例えば、初期位置から20度ピッチで節度感(クリック感)が得られるように構成し、押下された状態ではダイアル10を例えば初期位置から40度ピッチで節度感(クリック感)が得られるように構成する。そしてし、40度に一度、押下することができる構成とする。この構成では、ダイアル10を初期位置から40度まで回転させるとダイアル10を押下することができる。
また、本実施の形態に係る回転入力装置100では、第1スライダ71の第1接点71b2および第2スライダ72の第2接点72b2が基板73の表面上を摺動することでダイアル10の回転量を検知する構成であった。しかしながら、第1スライダ71および第2スライダ72を備えず、第1節度カム部41の第1リンク部41dの端部に第1接点71b2を設け、第2節度カム部42の第2リンク部42dの端部に第2接点72b2を設けた構成としてもよい。このように構成する場合、第1スライダ71および第2スライダ72は不要となり、回転入力装置100を構成する部品点数をさらに低減させることができる。
また、ダイアル10の回転量の検知は、上記した第1接点71b2および第2接点72b2と基板73とによる機械的な検知に限定されるものではない。例えば、磁気検出による検知、または光検出に基づき検知される構成であってもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の回転入力装置は、異なる操作入力を切り替えて行う入力装置等として有用である。
10 ダイアル
20 シャフト
22b 内側突起
22d 節度カム係合突部
24 シャフト用ばね(シャフト用弾性部材)
40 節度部(第1節度部、第2節度部)
41 第1節度カム部
41a 第1節度カム本体部
41a1 第1節度凹凸部
41b 係合円環部
41b1 第1係合溝
42 第2節度カム部
42a 第2節度カム本体部
42a1 第2節度凹凸部
42b1 第2係合溝
43a 第1節度ばね
43b 第2節度ばね
44a 第1節度子
44b 第2節度子
64 軸部材
65 ガイド溝
67a 第1節度ばね収容部
67b 第2節度ばね収容部
70 検出部
73 基板
90 筐体部
100 回転入力装置
CL 中心軸線

Claims (5)

  1. 回転操作により所定の軸線を中心にして回転するとともに、押下操作により前記軸線に沿って上方位置から下方位置へ変位するダイアルと、
    前記ダイアルに連結又は一体に形成され、該ダイアルに付与された操作力を伝達するシャフトと、
    前記ダイアルが前記上方位置にあるときに前記シャフトと係合して回転する第1節度カム部を含み、前記ダイアルの回転に応じて回転することで該ダイアルに対する前記回転操作に節度感を与える第1節度部と、
    前記ダイアルが前記下方位置にあるときに前記シャフトと係合して回転する第2節度カム部を含み、前記下方位置にある前記ダイアルの回転に応じて回転することで該ダイアルに対する前記回転操作に節度感を与える第2節度部と、
    前記第1節度部の回転および前記第2節度部の回転を検知し、該検知の結果に応じた信号を出力する検知部と、を備え
    前記ダイアルが前記上方位置にあるときには、前記第2節度カム部は前記シャフトと係合せず回転せずに、前記第1節度カム部は前記シャフトと係合して回転し、
    前記ダイアルが前記下方位置にあるときには、前記第1節度カム部は前記シャフトと係合せず回転せずに、前記第2節度カム部は前記シャフトと係合して回転する、
    回転入力装置。
  2. 前記シャフト、前記第1節度部、前記第2節度部、および前記検知部を収容する筐体部を備え、
    前記筐体部は、前記シャフトの移動範囲を制限するガイド溝が外周面に形成された、前記軸線に沿って延伸した円筒形状の軸部材を有し、
    前記シャフトは、円筒形状をしており、その内周側に前記軸部材を収容するように配置され、内周面には前記ガイド溝と係合するための内側突起を有し、外周面には前記第1節度部および前記第2節度部に係合する節度カム係合突部を有する請求項1に記載の回転入力装置。
  3. 前記第1節度カム部は、周面において下方から上方に向かって山型に切り出された第1凹凸部を有する円筒形状であり、
    前記第1節度部は
    記第1凹凸部と当接する第1節度子と、
    前記第1節度子を上方に向かって付勢する第1節度ばねと、を有し、
    前記第2節度カム部は、周面において下方から上方に向かって、前記第1凹凸部とは異なる形状の山型に切り出された第2凹凸部を有する円筒形状であり、
    前記第2節度部は
    記第2凹凸部と当接する第2節度子と、
    前記第2節度子を上方に向かって付勢する第2節度ばねと、を有し、
    前記第1節度カム部および第2節度カム部は、前記シャフトと係合して回転する請求項1または2に記載の回転入力装置。
  4. 前記ダイアルに対して操作力が付与されていないとき、前記シャフトと係合する前記第1節度カム部は、前記第1節度子が第1節度凹凸部の最上部と当接する位置にあり、
    前記ダイアルが回転操作された後、該ダイアルに対する操作力が解除されると、前記第1節度ばねによる付勢力によって、前記第1節度カム部は前記第1節度子が前記第1節度凹凸部の最上部と当接する位置まで戻る請求項3に記載の回転入力装置。
  5. 前記シャフトを上方に向かって付勢するシャフト用弾性部材を備え、
    前記ダイアルが前記シャフト用弾性部材の付勢力に抗して押下されて前記下方位置にある前記シャフトと係合する前記第2節度カム部は、前記第2節度子が第2節度凹凸部の最上部に当接する位置にあり、
    前記ダイアルが前記下方位置にある状態で回転操作された後、該ダイアルに対する操作力が解除されると、前記第2節度ばねによる付勢力によって、前記第2節度カム部は前記第2節度子が前記第2節度凹凸部の最上部と当接する位置まで戻り、更に、前記シャフト用弾性部材の付勢力によって、前記シャフトが上方に付勢されて該第2節度カム部から離脱し、前記ダイアルは前記上方位置へ戻る請求項4に記載の回転入力装置。
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