JP6836764B1 - ボルト仮締め工具 - Google Patents
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Abstract
Description
み固定する作業において、ナットをボルトに挿入し、回転動作で締込み位置ま
で送る時間の短縮と、該ナットの締込みに,ナット規格工具に持ち替えが不要
のボルト仮締め工具に関するものである。
転動作で送りナット規格の工具で締込みを行う。締込み作業で、ボルトの余長が長いボルトでは、ナットによる締込み位置迄に回転作業が多く必要であるとか、更に通常では締込み工具に持ち替えて締込む作業が必要となる。
また撤去時においても同様の逆作業に時間が費やされている。これらの作業を簡素化し時間の短縮を図る為に、様々な締付け工具が提案されている。
れ形成した一対の分割ナット片からなる分割ナットであって、各分割ナット片のヒン
ジ部の軸線方向に重ねて回動自在に連結し、一方の第一分割ナット片の係合部には軸
線方向に貫通されたピン摺動孔を形成するとともに、このピン摺動孔に当該ピン摺動
孔の長さよりも長いロックピンをスライド自在に支持させ、他方の第2ナット片の係
合部には、前記第1分割ナット片と軸線方向に重ねて係合させたときに前記ロックピ
ンの先端部を嵌入可能に前記ピン摺動孔と連通するピン嵌入穴を形成し、前記ロック
ピンは、当該底面側から押圧されると第2分割ナット片へスライドし、その先端部を
前記ピン嵌入孔に嵌入させることを特徴とする分割ナットが提案されている。
クピンは底面側から押圧される迄嵌入しておらず、分割ナットを回転させることによ
って、雌ねじのピッチの進行分だけロックピンを嵌入させる。
分割ナットをボルトに添わせた当初、ボルトの雄ねじと、分割ナットの雌ねじが噛
み合ってのみロックピンの嵌入条件が整う。
又ロックピンが底面から突出している分、上方でボルトに添わせる必要があり、片
手で保持し、他手で回転させてロックピンを規定の、位置迄嵌入させ、スパナ工具に持ち替えて締込みを行う必要がある。
本発明は、ボルト締め込み作業を1つの工具で簡単な操作により、極めて短時間に、しかも確実に行うことができるボルト仮締め工具を提供せんとするものである。
前記ボルト押圧片は回動により前記仮締め対象であるボルトと接合する雌ねじ
が形成された円弧状接合面を備えており、かつ、
前記ボルト押圧片は、前記ボルトが前記ボルト受座に装着する前は、前記円弧状
接合面のボルト受座側端部を前記ボルト導入路内に突出配置しており、前記ボルトが前記ボルト受座に装着する際には前記ボルトとの衝突により回動し、反ボルト受座端部もボルト導入路内に突出配置し、前記円弧状接合面が前記ボルトと当接する構造であり、前記ボルトが前記ボルト受座に装着すると、前記ボルト押圧片は前記ボルトと螺合するように構成されていることを特徴とするボルト仮締め工具に関するものである。
ていることを特徴とする請求項1に記載するボルト仮締め工具に関する。
ボルト受座は、ボルトを動かないように受持し配置するため、ボルトの外径と同じ径の半円弧部を設けている。かかる半円弧部にボルトと接合する雌ねじを設けると、ボルト受座はボルト押圧片とともに疑似ナットを形成することができ、この疑似ナットによりボルトと螺合してボルトを固定することができる。
前記固定軸に回動可能に取り付けられた前記ボルト押圧片は、磁力又はバネ力により前記ボルトが前記ボルト受座に装着する前は前記円弧状接合面のボルト受座側端部を前記ボルト導入路内に突出配置しており、前記ボルトが前記ボルト受座に装着したときは前記円弧状接合面の反ボルト受座側端部を前記ボルト導入路に突出配置させることを特徴とする請求項1又は2に記載するボルト仮締め工具に関する。
前記ボルトと螺合させる時間は極めて短時間であり作業性は大きく改善される。
また、本発明になるボルト仮締め工具によれば、前記ボルトのボルト受座への装着から螺合による固定迄の操作を1つの工具で簡単、確実に行うことができ、作業性は大きく改善される。
また、本発明によれば、ボルト仮締め工具のボルトへの装着はボルトの任意の
径方向からも可能であり操作性が良い。
更には、板材の板厚部分にボルトと螺合できる雌ねじを設けることにより薄型小型軽量で片手でも操作可能なボルト仮締め工具を提供することができる。
平面図(a)はボルト装着前の様子を、平面図(b)はボルト装着後の様子を表し、前記押圧片3a,3bが前記ボルト8を挟み込んだ状態を表している。なお、図1では前記ボルト8は省略されている。また、前記押圧片3a,3bの形状は、ボルト装着前と装着後においても平板の外へはみ出さないように設計され、かつ、磁力等の外部力で維持するように工夫されている(後述)。
ルト仮締め工具本体としてのベースユニット1が2つの押圧片3a,3bを有する3
層構造として記載されている。
ベースユニット1は40mm(横)×70mm(縦)×6mm(厚み)を有する2枚の平板(下側を基盤、上側を上板という。)の間に同じ厚みの40mm(横)×20mm(縦)平板を一端側にスペーサー9として介在させている。このスペーサー9により形成される空間に前記ボルト8を挟む前記押圧片3a,3bと前記押圧片3a,3bの配置位置を維持する磁石5を配置している。この空間部分を第2層と位置づけている。なお、押圧片の厚みは5.8mmと平板の厚みよりやや小さくしている。また、各平板の厚みは同一である必要はなく、異なっていてもよい。
平板(横)の略中央には長手方向(縦)に向けて長さ38mmのボルト導入路2が設けられ、該ボルト導入路2の奥には前記ボルト受座6が設けられている。該ボルト受座6は基盤、スペーサー及び上板から形成されており、前記ボルト8と接合するようにボルト規格の太さに適合する内径を有し、これらの板厚部分にはボルト8と同じピッチ2mmを有する雌ねじが設けられている。なお、前記ボルト受座6の雌ねじは、2枚の前記押圧片3a,3bだけで前記ボルト8を挟み固定する構造、例えば図2乃至図6で示されるボルト仮締め構造では必ずしも必要ではない。
前記ボルト導入路2は奥から開口部に向かってやや広がりを持たせており、ボルト8の導入、装着を容易にしている。
図2において、(a1)は平面図であり、前記ボルト導入路2にボルト8が挿入前の状態を表す図で、(a2)は左側面図、(b1)はボルト受座6にボルト8が装着後の状態を表す図で、(b2)は左側面図である。
前記押圧片3a,3bは、ボルト挿入前には雌ねじが切られた円弧状接合面7をボルト導入路2面側に向け、ボルト受座側端部3a1,3b1をボルト受座6前のボルト導入路2に突出させ、反ボルト受座側端部3a2,3b2を磁石5と接触させた状態に静置されている。そして、前記押圧片3a,3bは前記ボルト受座側端部3a1,3b1以外の部分がボルト導入路2を塞がないように前記磁石5により制御される。また、作業後ボルト8排出時にボルト8は前記押圧片3a,3bの反ボルト受座側端部3a2.3b2を押しのけ,この押しのけにより前記押圧片3a,3bは回動するが前記磁石5の位置で吸接停止させられる。
なお磁石5は基盤に埋め込んで使用してもよく、この場合はボルト8が前記押圧片3a,3bの反ボルト受座端部3a2,3b2を押しのける排出時の押圧片3a,3bの真下に設置することも可能となる。
図3(a)平面図は、ベースユニット1のボルト導入路2の開口部をボルト8に向けてスライドさせ、前記ボルト8を導入する直前の様子を示している。この状態では、押圧片3a,3bのボルト受座側端部3a1,3b1がボルト受座6の半円の中心部まで突出している。この状態で前記ベースユニット1を移動させて前記ボルト導入路2に前記ボルト8を押し込むとボルト導入路2には何ら障害はなく、前記ボルト8は前記押圧片3a,3bのボルト受座側端部3a1,3b1に衝突して該部分を押し退けてボルト受座6に装着する。前記押圧片3a,3bはそれぞれ反対方向に回動して雌ねじを有する半円弧部13aにおいてボルト8に当接する。これにより前記押圧片3aと3bだけで疑似ナットが形成される。該疑似ナットとボルトの螺合は、疑似ナットをねじを締める方向に回転させると1回転もしないで前記押圧片3a,3bはもはや動かなくなり達成される。作業終了後はベースユニット1を逆方向へ回転させると疑似ナットが緩み前記押圧片3a,3bは図3(a)の状態に戻る。
なお、ベースユニット1の回転には、直接ベースユニット1を手で回転させても良いが、ベースユニット1の一端部(開口部と反対側)に取手10を取り付け、該取手10により回転させると作業がしやすい。
なお、ボルトと押圧片だけの接合、又はボルトと押圧片及びボルト受座との接合は、ボルトの中心角が120度になる円周上の3点においてボルトと押圧片又はボルトと押圧片及びボルト受座が当接することにより可能となる。少なくともこの3点の部分に押圧片及びボルト受座の円弧状接合面が雌ねじを有しておればよい。
(ボルトに対して垂直の方向)からベースユニット1を近づけてボルト8に押し込むだけという簡単な操作によりボルトの仮締めを極めて短時間で行うことができる。したがって、通常の作業における作業性の向上は勿論のこと、作業空間が狭いとか作業方向が制約されるような環境であっても作業を行うことが可能となる。
また、本発明のボルト仮締め工具は片手で操作ができるという特徴も有する。
ただし、3層構造では固定軸4は基盤と上板の両方で固定することができることから2層構造に比してより安定な操作が期待できる。
なお、図6(a)平面図は、図5(b1)ベースユニット1に取手10が付き、ボルト受座6にボルト8が装着された状態を表す図であり、(b)左側面図である。
ベースユニット1は、40mm(横)×70mm(縦)×6mm(厚み)を有す
る平板を用いた3層構造を有する。この構造は前記図2〜図6に記載された構造とほぼ同じである。平板の基盤と上板は同形であり、スペーサー9により3層構造が形成されている。基盤と上板の中央部からやや片寄よってボルト導入路が設けられて、その奥にはボルト受座6が設けられている。スペーサー9により形成される空間には基盤上に1枚の押圧片3cと磁石5が配備されている。前記押圧片3cはボルト受座6の近傍に垂設された固定軸4に回動可能に取り付けられており、前記磁石5は前記押圧片3cの反ボルト受部側の近傍に配置されている。
また、前記押圧片3cは、ボルト挿入前にはボルト受座側端部3c1をボルト導入路2の奥にあるボルト受座6の半円弧部13bに突出させ、ボルト装着後は前記押圧片3cの回動により反ボルト受座側端部3c2をボルト導入路2に突出させて、磁石5によりその配置位置が維持されている。また、この維持状態では押圧片3cはボルト装着前と装着後において基盤の外へはみ出さないように全体形状が設定されている。
はその左側面図である。(b1)平面図はボルト8がボルト受座6に装着後の様子を示
しており、(b2)はその左側面図である。なお、押圧片3cの半円弧部13aとボルト受
座6の半円弧部13bは、ボルト8の外径と同じ内径を有するとともに板厚部には前記
ボルト8と同じピッチ2mmの雌ねじが切られており、ボルト8と接合することがで
きる。
ベースユニット1をボルト8の径方向の任意の方向から近づけてボルト導入路2にボルト8を誘導し、そのまま前記ベースユニット1をボルト8に押し当てる。そうするとボルト8は前記押圧片3cのボルト受座側端部3c1に衝突し、前記押圧片3cを回動させて、前記押圧片3cの円弧状接合面7をボルト8に当接する。これにより前記押圧片3cとボルト受座6とで疑似ナットが形成される。このとき反ボルト受座側端部3c2はボルト導入路内に配置されている。前記押圧片3cの半円弧部13aと前記ボルト受座6の半円弧部13bで形成された疑似ナットをねじの方向に締め込むことにより数十秒の瞬時にボルト挿入から螺合が行われる。
なお、ボルト8と押圧片3c及びボルト受座6との接合は、ボルト8の中心角が120度になる円周上の3点においてボルト8と押圧片3c及びボルト受座6が当接することにより可能となる。少なくともこの3点の部分に押圧片及びボルト受座の円弧状接合面が雌ねじを有しておればよい。
ルト仮締め工具41であり、(b)は左側面図である。
な被物体を中心付近でボルト余長が多い場合、本発明になるボルト仮締め工具は有効に働く。
2 ボルト導入路
3a 右ボルト押圧片
3b 左ボルト押圧片
3c ボルト押圧片
3a1 右ボルト受座側端部
3b1 左ボルト受座側端部
3a2 右反ボルト受座側端部
3b2 左反ボルト受座側端部
3c1 ボルト受座側端部
3c2 反ボルト受座側端部
4 ボルト押圧片支持ボルト
4a ボルト押圧片支持ボルト穴
5 磁石
6 ボルト受座
7 円弧状接合面
8 ボルト
9 スペーサー
10 取手
11 取手接合突起
12 取手固定支持ボルトナット
13a 押圧片半円弧部
13b ボルト受座半円弧部
20 被加工物体
30 被加工物体
40 ボルト仮締め工具・ボルト押圧片2枚式
41 ボルト仮締め工具・ボルト押圧片1枚式
Claims (3)
- 平板に略U字状に切り欠き形成されたボルト導入路の奥に仮締め対象であるボルトを配置するためのボルト受座を備えたボルト仮締め工具本体と、前記ボルト受座の近傍に平板に垂設された固定軸が固定され、該固定軸に回動可能に設けられたボルト押圧片を備え、
前記ボルト押圧片は回動により前記仮締め対象であるボルトと接合する雌ねじが形成された円弧状接合面を備えており、かつ、
前記ボルト押圧片は、前記ボルトが前記ボルト受座に装着する前は、前記円弧状接合面のボルト受座側端部を前記ボルト導入路内に突出配置しており、前記ボルトが前記ボルト受座に装着する際には、前記ボルトとの衝突により回動し、反ボルト受座端部もボルト導入路内に突出配置し、前記円弧状接合面が前記ボルトと当接する構造であり、前記ボルトが前記ボルト受座に装着すると、前記ボルト押圧片は前記ボルトと螺合するように構成されていることを特徴とするボルト仮締め工具。 - 前記ボルト受座は前記ボルトとの接合面に雌ねじが形成されていることを特徴とする請求項1に記載するボルト仮締め工具。
- 前記ボルト受座の近傍で前記ボルト導入路を挟んで対称位置の一方又は両方に前記固定軸が配置されており、前記ボルト押圧片の近傍に磁石又はバネを備えており、
前記固定軸に回動可能に取り付けられた前記ボルト押圧片は、磁力又はバネ力により前記ボルトが前記ボルト受座に装着する前は前記ボルト受座側端部を前記ボルト導入路内に突出配置しており、前記ボルトが前記ボルト受座に装着したときは前記反ボルト受座側端部も前記ボルト導入路内に突出配置させることを特徴とする請求項1又は2に記載するボルト仮締め工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020188846A JP6836764B1 (ja) | 2020-11-12 | 2020-11-12 | ボルト仮締め工具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP6836764B1 true JP6836764B1 (ja) | 2021-03-03 |
JP2022077820A JP2022077820A (ja) | 2022-05-24 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020188846A Active JP6836764B1 (ja) | 2020-11-12 | 2020-11-12 | ボルト仮締め工具 |
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Citations (4)
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JPS58128874U (ja) * | 1982-02-25 | 1983-08-31 | 日立金属株式会社 | スパナ |
JPS5928993U (ja) * | 1982-08-17 | 1984-02-23 | 株式会社泉精器製作所 | コネクタの開き工具 |
US20090053010A1 (en) * | 2006-02-08 | 2009-02-26 | Dietmar Schnier | Nut Having at Least Two Parts |
JP2009150542A (ja) * | 2007-12-22 | 2009-07-09 | Frank Homann | 螺合部のためのナット、詳細にはセグメント化されたナット |
-
2020
- 2020-11-12 JP JP2020188846A patent/JP6836764B1/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP2022077820A (ja) | 2022-05-24 |
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