JP6836169B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアロック装置に関する。
車体の左側面に形成されたドア開口及び右側面に形成されたドア開口をそれぞれ開閉可能な左側ドア及び右側ドアに設けられる車両用ドアロック装置が従来から知られている。
特許文献1のドアロック装置は、ドアを閉めたときに車体に固定されたストライカとの係合によって車両ドアを閉状態に保持可能なラッチ機構と、ラッチ機構を収納するハウジングと、を備えている。さらにラッチ機構は、回転可能且つストライカと係脱可能なラッチと、回転可能且つラッチと係脱可能なポールと、リフトレバーと、を有している。
ラッチは、ストライカと係合しない(車両ドアの閉状態を保持しない)アンラッチ位置と、ストライカを保持可能な(車両ドアの閉状態を保持する)ラッチ位置と、の間を回転可能である。
ポールは、ラッチ位置に位置するラッチと係合してラッチをラッチ位置に保持する係合位置と、ラッチから離間する非係合位置との間を回転可能である。さらに付勢手段の付勢力によって、ラッチは常にアンラッチ位置側に回転付勢され且つポールは常に係合位置側に回転付勢されている。
さらにポールにはリフトレバーが固定されている。
ラッチがラッチ位置に位置し且つポールが係合位置に位置するとき、ラッチ機構はラッチ状態となる。
一方、ポールが非係合位置に位置するとき、ラッチ機構はアンラッチ状態となる。
このドアロック装置はさらに、オープンレバー、オープンリンク及びアクティブレバーを備えている。
オープンレバーは、初期位置とラッチ解除位置との間を回転可能である。オープンレバーは、ドアに設けたハンドルの回転操作に連動して初期位置とラッチ解除位置との間を回転する。即ち、ハンドルが初期位置に位置するときオープンレバーは初期位置に位置し、ハンドルがラッチ解除位置に位置するときオープンレバーはラッチ解除位置に位置する。
オープンリンクは、アンロック位置とロック位置との間を回転可能としてオープンレバーに支持されている。
アクティブレバーは、ロック位置とアンロック位置との間を回転可能である。アクティブレバーがロック位置に位置すると、オープンリンクがロック位置に位置する。一方、アクティブレバーがアンロック位置に位置すると、オープンリンクがアンロック位置に位置する。
このドアロック装置はさらに、電動モータ、ロック装置側電気コネクタ、及びホイールギアを備えている。
ロック装置側電気コネクタには、一端が車体側のECU(電子制御ユニット)に接続された電気ケーブルの他端に固定された車体側電気コネクタが接続されている。
ホイールギアは、電動モータの出力軸に固定されたウォームギアと噛合している。さらにホイールギアはアクティブレバーと連係している。
例えば、アクティブレバーがロック位置に位置するときに、車両の外側に位置する乗員がリモコンを操作してリモコンに開錠信号(無線信号)を発信させると、車体側の受信手段がこの開錠信号を受信し、この受信手段が開錠信号をECUに送信する。するとECUがバッテリの電力を正転信号として電気ケーブル、車体側電気コネクタ、及びロック装置側電気コネクタを介して電動モータへ送信するので、電動モータの出力軸の回転力がウォームギアを介してホイールギアに伝わり、アクティブレバーがアンロック位置に移動する。
アクティブレバーがアンロック位置に位置し且つラッチ機構がラッチ状態にある場合に、ハンドルを初期位置からラッチ解除位置へ回転させてオープンレバーをラッチ解除位置に移動させると、オープンリンクがリフトレバーと係合してリフトレバーを押圧する。その結果、リフトレバーに固定されたポールが非係合位置に移動してラッチとの係合を解除するので、アンラッチ位置側へ回転付勢されているラッチがストライカを解放する。即ち、ラッチ機構がアンラッチ状態となる。
一方、例えば、アクティブレバーがアンロック位置に位置するときにリモコンが施錠信号(無線信号)を発信すると、車体側の受信手段がこの施錠信号を受信し、受信手段が施錠信号をECUに送信する。するとECUがバッテリの電力を電気ケーブル、車体側電気コネクタ、及びロック装置側電気コネクタを介して逆転信号として電動モータへ送信するので、電動モータの出力軸の回転力がウォームギアを介してホイールギアに伝わり、アクティブレバーがロック位置に移動する。
アクティブレバーがロック位置に位置し且つラッチ機構がラッチ状態にある場合は、ハンドルがいずれの位置に位置していてもオープンリンクはリフトレバーとは係合しない。従って、この場合はポールの位置は変化しない。そのため、ラッチ機構はラッチ状態を維持する。
特開2013−167145号公報
(発明が解決しようとする課題)
左側ドア及び右側ドアが対応するドア開口を閉じているとき、左側ドアに設けられたドアロック装置と右側ドアに設けられたドアロック装置とは、車両の中心位置を通り且つ左右方向に延びる直線に対して直交する平面に関して互いに左右対称をなす。即ち、このとき左側ドアのロック装置側電気コネクタと右側ドアのロック装置側電気コネクタとは、この平面に関して互いに左右対称をなす。
しかし、左右のロック装置側電気コネクタはいずれも、自身の中心位置を通り且つ左右方向に延びる直線に対して直交する平面に関して左右対称ではない。そのため、左右のドアロック装置に共通のロック装置側電気コネクタを使用できない。
従って、左側ドア及び右側ドアにドアロック装置をそれぞれ設けると、部品点数が多くなってしまう。
本発明は、左側ドア及び右側ドアにドアロック装置をそれぞれ設ける場合に、左右のドアロック装置に同一構造の電気コネクタをそれぞれ設けることが可能な車両用ドアロック装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、車体と前記車体に移動可能に支持された車両ドアとの一方に支持されたベース部材と、
前記ベース部材に支持され、且つ、前記車体と前記車両ドアとの他方に取付けられたストライカと係合することにより前記車両ドアを閉状態に保持可能なラッチ位置と前記ストライカを解放するアンラッチ位置との間を回転可能なラッチと、
前記ベース部材に支持され、且つ、前記ラッチと係合して前記ラッチを前記ラッチ位置に保持する係合位置と、前記ラッチを前記ラッチ位置に保持しない非係合位置と、に回転可能なポールと、
前記車体から電力が供給される電気ケーブルの一端に接続された車体側電気コネクタの一部であり且つ前記電気ケーブルに接続する複数の車体側端子が、直接又は間接的に接続可能な導電性材料からなる複数のロック装置側端子を有する、前記ベース部材に支持されたロック装置側電気コネクタと、
を備え、
前記ロック装置側電気コネクタが、
互いに離間した複数の前記ロック装置側端子を備えるロック装置側端子群と、
前記ロック装置側端子群を支持しながら前記ロック装置側端子群と一体化した樹脂製の端子支持部と、
を備え、
前記車体側端子が前記ロック装置側端子群に接続しておらず且つ前記ロック装置側電気コネクタが前記ベース部材に支持されていないときに、前記ロック装置側電気コネクタが前記ロック装置側電気コネクタを通る仮想平面に関して対称であるのがよい。
車両の左側ドア及び右側ドアのそれぞれにドアロック装置を設ける場合は、例えば左側ドア及び右側ドアが閉位置に位置するときに、車両の中心位置を通り且つ左右方向に延びる直線に対して直交する平面に関して左右のドアロック装置が互いに左右対称となるようにドアロック装置を左側ドア及び右側ドアに設ける必要がある。そのため、このとき左側のロック装置側電気コネクタと右側のロック装置側電気コネクタとは互いに左右対称となる必要がある。
本発明では、車体側電気コネクタの車体側端子がロック装置側端子群に接続しておらず且つロック装置側電気コネクタがベース部材に支持されていないときに、ロック装置側電気コネクタがロック装置側電気コネクタを通る仮想平面に関して対称である。
そのため、例えば、左側ドア及び右側ドアが閉位置に位置するときに左右のロック装置側電気コネクタの仮想平面が左右方向に対して直交するように、左右のドアロック装置に本発明のロック装置側電気コネクタをそれぞれ設ければ、左右のロック装置側電気コネクタは互いに左右対称となる。即ち、本発明によれば、左側ドア及び右側ドアに同一構造のロック装置側電気コネクタをそれぞれ設けることが可能である。
そのため、左側ドア及び右側ドアにドアロック装置をそれぞれ設けた場合に、ロック装置側電気コネクタによって部品点数が多くなることがない。
前記車両ドアに支持されたハンドルの操作に連動して回転するように前記ベース部材に支持され、前記車両用ドアロック装置が所定のロック解除可能状態にある場合に回転したときに前記ポールを前記非係合位置へ回転させ且つ前記車両用ドアロック装置が所定のロック解除不能状態にある場合に回転したときに前記ポールを前記非係合位置へ回転させないオープンレバーと、
前記車両用ドアロック装置を前記ロック解除可能状態にするアンロック位置と、前記ロック解除不能状態にするロック位置と、に回転可能に前記ベース部材に支持されたアクティブレバーと、
複数の前記ロック装置側端子に接続され、且つ、複数の前記ロック装置側端子から前記電力を供給されたときに前記アクティブレバーを前記アンロック位置と前記ロック位置とに移動させる駆動力を発生する電動モータと、
を備えてもよい。
本発明をこのように構成すると、電力を車体から電気ケーブル、車体側電気コネクタ、及びロック装置側電気コネクタを介して電動モータに供給可能になる。
そのため、電動モータの駆動力を利用してアクティブレバーをアンロック位置とロック位置とに移動させられる。即ち、電動モータの駆動力を利用して、ドアロック装置をロック解除可能状態にすること、及び、ドアロック装置をロック解除不能状態にすることが可能になる。
複数の前記ロック装置側端子が、前記端子支持部の外側に露出し且つ前記アクティブレバーの回転に連動して移動する前記電力供給部品である導電性可動部材と選択的に接続する接触端部を有してもよい。
本発明によると、アクティブレバーの回転に連動して、複数のロック装置側端子の接触端部と導電性可動部材とが選択的に接続する。換言すると、アクティブレバーの回転位置に応じて、複数のロック装置側端子の接触端部と導電性可動部材との接続態様が変化する。
従って、例えば、ロック装置側端子群を電気ケーブルを介して車体側の制御装置に接続すれば、制御装置が、上記接続態様の変化に基づいてアクティブレバーの回転位置を判定可能になる。換言すると、制御装置が、上記接続態様の変化に基づいてアクティブレバーがロック位置とアンロック位置とのいずれに位置するかを判定可能になる。
複数の前記ロック装置側端子が、前記端子支持部の表面から前記端子支持部の外側に突出し且つ複数の前記車体側端子とそれぞれ接続した導電性材料からなる複数の中間端子によってそれぞれ押圧されたときに前記仮想平面からずれるように変形しながら前記中間端子とそれぞれ接続する第1自由端部を有してもよい。
一般的に車体側端子として利用されるメス端子と接続する中間端子であるオス端子には、高い機械的強度が要求される。そのため、中間端子の板厚は車体側端子よりも厚く(例えば、0.64mm)する必要がある。
しかし、本発明をこのように構成すると、複数のロック装置側端子として利用される金属板の板厚を中間端子より薄くしても、複数のロック装置側端子の第1自由端部と中間端子とを接続可能になる。
従って、本発明によれば、ロック装置側端子の板厚を薄くすることにより、ロック装置側電気コネクタの製造コストを低くすることが可能である。
複数の前記ロック装置側端子が、前記端子支持部の表面から前記端子支持部の外側に突出し且つ前記ベース部材に固定された固定用突起によってそれぞれ押圧されたときに前記仮想平面からずれるように変形しながら前記固定用突起に食い込んで前記固定用突起と一体化する第2自由端部を有してもよい。
本発明をこのように構成すると、複数のロック装置側端子の第2自由端部が、ベース部材に固定された固定用突起と一体化する。
従って、ベース部材とは異なる部品であり且つロック装置側電気コネクタがベース部材から分離するのを規制するための部材をドアロック装置に設けることなく、ロック装置側電気コネクタがベース部材から分離するのを規制できる。即ち、部品点数を多くすることなく、ロック装置側電気コネクタがベース部材から分離するのを規制できる。
本発明の一実施形態の車両用ドアロック装置を備える右側の車両ドアの車両内側から見た側面図である。 右側のドアロック装置の車内側後方から見た斜視図である。 右側のドアロック装置の分解斜視図である。 第2ハウジングを取り外して示す、ラッチがアンラッチ位置に位置するときのラッチユニットの背面図である。 第2ハウジングを取り外して示す、ラッチがアンラッチ位置に位置するときのラッチユニットの正面図である。 第2ハウジングを取り外して示す、ラッチがラッチ位置に位置するときのラッチユニットの背面図である。 第2ハウジングを取り外して示す、アクチュエータユニットの車内側から見た分解斜視図である。 右側のロック装置側電気コネクタ、中継部材、第1回転部材、及び第2回転部材の車内側から見た側面図である。 図8のIX−IX矢線で切断した断面図である。 図8のX−X矢線で切断した断面図である。 図10の要部の拡大図である。 図8のXII−XII矢線で切断した断面図である。 右側のロック装置側端子群単品の車内側から見た場合の側面図である。 右側のドアロック装置のロック装置側電気コネクタの車内側から見た側面図である。 図14のXV矢線方向に見たロック装置側電気コネクタを示す図である。 図14のXVI矢線方向に見たロック装置側電気コネクタを示す図である。 図14のXVII矢線方向に見たロック装置側電気コネクタを示す図である。 図14のXVIII矢線方向に見たロック装置側電気コネクタを示す図である。 左側のドアロック装置のロック装置側電気コネクタの車内側から見た側面図である。 図示を省略したラッチユニットをアクチュエータユニットに装着してドアロック装置を完成させた場合に電動モータによってアクティブレバーをアンロック位置に移動させたときの、第2ハウジングを取り外して示したアクチュエータユニットの車内側から見た側面図である。 電動モータによってアクティブレバーをロック位置に移動させたときの図20と同様の側面図である。 キーシリンダに挿入したキーによってアクティブレバーをアンロック位置に移動させたときの図20と同様の側面図である。 キーシリンダに挿入したキーによってアクティブレバーをロック位置に移動させたときの図20と同様の側面図である。 本発明の変形例の図11と同様の拡大図である。
以下、本発明の一実施形態について図1乃至図23を参照しながら説明する。
図1に示す車両ドア10は車両の右側のサイドドアであり、その前端部が車体(図示略)に対して上下方向の回転軸まわりに回転可能として支持されている。車両ドア10は、車体の側面に形成された開口部を完全に開放する開位置と、この開口部を塞ぐ閉位置と、の間を車体に対して水平方向に回転可能である。なお、以下の説明中の車両ドア10に関する「前後方向」及び「左右方向(車内外方向)」は、車両ドア10が閉位置に位置する場合を基準とした方向である。
車両ドア10は、その下半部を構成するドア本体部11と、その上半部に設けられたドアサッシュ12と、を備えている。ドア本体部11は、ドア本体部11の外側面を構成するアウタパネル(図示略)と、アウタパネルの内側面に固定されたインナパネル(図示略)と、インナパネルの内側面に固定され且つドア本体部11の内側面を構成する樹脂製のトリム13と、を備えている。
アウタパネルにはアウトサイドハンドル17(ハンドル)が回転可能に支持されており、トリム13にはインサイドハンドル18(ハンドル)が回転可能に支持されている。アウトサイドハンドル17及びインサイドハンドル18は初期位置とラッチ解除位置との間を回転可能であり、共に付勢手段(図示略)によって初期位置に向けて回転付勢されている。
さらにトリム13の上端部には、ロックノブ19が上下方向にスライド自在として設けられている。ロックノブ19はアンロック位置(図1の位置)と、アンロック位置よりも下方に位置するロック位置(図示略)と、の間をトリム13に対してスライド可能である。
車両ドア10の内部には、アウタパネルとインナパネルとの間に位置し且つ一部が車両ドア10の後端面において露出するドアロック装置20が設けられている。
図2及び図3等に示すように、ドアロック装置20はラッチユニット25とアクチュエータユニット50とを一体化したものである。
図3に示すように、ラッチユニット25は、第1ハウジング27(ベース部材)及び第2ハウジング35からなるラッチハウジング26を有している。
図4乃至図6に示すように、第1ハウジング27の後面には、第1ハウジング27の左端面(車内側端面)から右側に延びるストライカ進入溝28が凹設されている。
第2ハウジング35の後部及び左側部には、左右方向に延びるストライカ進入溝36が形成されている。
図4乃至図6に示すように、第1ハウジング27には、ラッチ40、ポール43、及びリフトレバー44が回転可能に支持されている。
ラッチ40は、第1ハウジング27の後面に設けられた回転軸まわりに回転可能に支持されている。ラッチ40はストライカ受容溝41を備えている。ラッチ40は、車体に固定されたストライカ(図示略)を保持しない(車両ドア10を閉位置に保持しない)アンラッチ位置と、ストライカ受容溝41に進入したストライカを保持可能な(車両ドア10を閉位置に保持する)ラッチ位置と、の間を第1ハウジング27に対して回転可能である。
ラッチ40の下方に位置するポール43は、第1ハウジング27を前後方向に貫通する回転軸42の後部に相対回転可能に支持されている。ポール43は、ラッチ位置に位置するラッチ40と係合してラッチ40をラッチ位置に保持する係合位置(図6の位置)と、ラッチ40から離間する非係合位置(図4の位置)との間を回転可能である。
さらに、ラッチ40及びポール43には付勢手段(図示略。例えば、捩じりコイルバネ)が装着されている。そしてこの付勢手段の付勢力によって、ラッチ40は常にアンラッチ位置側に回転付勢され且つポール43は常に係合位置側に回転付勢されている。
さらに図5に示すように、第1ハウジング27の前方には、第1ハウジング27の前面と対向するリフトレバー44が配設されている。このリフトレバー44は、第1ハウジング27の前面から前方に突出した回転軸42の前部に相対回転可能に支持されている。さらに、リフトレバー44はポール43と一緒に回転する。
アンラッチ位置に位置するラッチ40がストライカ受容溝41に進入したストライカと係合しながら付勢手段の付勢力に抗してラッチ位置まで回転すると、ポール43が付勢手段の付勢力によって係合位置に位置してラッチ40に係合する。その結果、ラッチ40及びポール43を有するラッチ機構は、ラッチ40がストライカを保持する「ラッチ状態」となる。
一方、ポール43を付勢手段の付勢力に抗して非係合位置側に回転させると、ラッチ40がアンラッチ位置側へ回転可能となる。そのためラッチ機構は、ストライカを解放可能な「アンラッチ状態」となる。
さらに、図3及び図20乃至図23に示すように、第1ハウジング27の前面に固定され且つ第1ハウジング27から前方に突出する回転軸(図示略)にはアウトサイドオープンレバー46(オープンレバー)が回転可能に支持されている。アウトサイドオープンレバー46の一部には金属製のロッド(図示略)の一端が接続され且つこのロッドの他端はアウトサイドハンドル17に接続されている。
アウトサイドハンドル17が初期位置に位置するときアウトサイドオープンレバー46は、図20乃至図23に示す初期位置に位置する。その一方で、アウトサイドハンドル17が初期位置からラッチ解除位置へ移動するとアウトサイドオープンレバー46がラッチ解除位置(図示略)へ移動する。
さらにアウトサイドオープンレバー46には、図3に示すオープンリンク47の基端部が、アウトサイドオープンレバー46に対して相対回転可能に支持されている。オープンリンク47はアウトサイドオープンレバー46に対してロック位置(図示略)とアンロック位置(図示略)との間を相対回転可能である。さらに、付勢手段(図示略)によってオープンリンク47はアンロック位置に回転付勢されている。
ラッチ40、ポール43、リフトレバー44、及びアウトサイドオープンレバー46(オープンリンク47)を支持した第1ハウジング27に対して後方から第2ハウジング35を被せ且つ第1ハウジング27と第2ハウジング35とを固定するとラッチユニット25が完成する(図2、図3を参照)。
図2、図3、図7、及び図20乃至図23に示すアクチュエータユニット50は、第1ハウジング52及び第2ハウジング100からなるアクチュエータハウジング51を有している。
第1ハウジング52(ベース部材)は樹脂製の一体成形品である。
第1ハウジング52の後部にはラッチユニット接続部53が形成されている。
第1ハウジング52の内面には、車内側に向かって延びる回転軸54、55、56、57が設けられている。さらに第1ハウジング52の内面には、車内側に向かって延びる2つのコネクタ支持突起58、59が設けられている。図7に示すように、コネクタ支持突起58、59は、コネクタ支持突起58、59の基端部である大径部58a、59aと、コネクタ支持突起58、59の中間部であり且つ大径部58a、59aより小径の中間径部58b、59bと、コネクタ支持突起58、59の先端部であり且つ中間径部58b、59bより小径の小径部58c、59cと、を一体的に備えている。
さらに第1ハウジング52の内面には固定用突起52aが突設されている。
図3、図7及び図20乃至図23に示すように、回転軸54にはホイールギア60の中心部が回転可能に支持されている。換言すると、ホイールギア60の中心部に形成された回転中心孔61を回転軸54が相対回転可能に貫通している。
ホイールギア60の車内側面の中央部には係合部62が車内側に向けて突設されている。回転中心孔61は、この係合部62の中心軸に沿ってホイールギア60(係合部62)を貫通している。
図7及び図20乃至図23に示すように、アクチュエータハウジング51の内面には電動モータ63(電力供給部品)が固定されている。
電動モータ63は後述するロック装置側電気コネクタ85、中継部材95、車体側電気コネクタ115、及び電気ケーブルを介して車体に設けられた制御装置であるECU(図示略)に接続されている。さらにECUは車体に設けられたバッテリ(図示略)と電気的に接続している。
電動モータ63は、例えば、施解錠操作部材の1つであるリモコン(図示略)の操作によって作動する。
電動モータ63の出力軸にはウォームギア64が固定されている。ウォームギア64はホイールギア60と噛合している。
図3、図7及び図20乃至図23に示すように、回転軸55にはアクティブレバー65が回転可能に支持されている。
アクティブレバー65には連係孔66が形成されている。さらに、連係孔66にはホイールギア60の係合部62が係合している。
リモコンが開錠信号(無線信号)を発信すると車体に設けられた受信手段(図示略)がこの開錠信号を受信し、さらに受信手段が開錠信号をECUに送信する。するとECUからの信号によって電動モータ63が正転するので、電動モータ63の回転力がウォームギア64を介してホイールギア60に伝わり、ホイールギア60が回転する。すると、ホイールギア60と、係合部62及び連係孔66を介して連係するアクティブレバー65がアンロック位置(図20の位置)へ回転する。一方、リモコンが施錠信号(無線信号)を発信すると受信手段がこの施錠信号を受信し、さらに受信手段が施錠信号をECUに送信する。するとECUからの信号によって電動モータ63が逆転するので、アクティブレバー65がロック位置(図21の位置)へ回転する。
さらにアクティブレバー65に形成された接続孔67には操作ワイヤ(図示略)の一端が接続され且つこの操作ワイヤの他端はロックノブ19に接続されている。そのため、ロックノブ19がロック位置に位置するときアクティブレバー65がロック位置に位置する。その一方で、ロックノブ19がロック位置からアンロック位置へ移動すると、ロックノブ19の移動力によってアクティブレバー65がアンロック位置へ移動する。
アクティブレバー65がアンロック位置へ回転したときにドアロック装置20は「ロック解除可能状態」になり、アクティブレバー65がロック位置へ回転したときにドアロック装置20は「ロック解除不能状態」になる。
図3、図7、及び図20乃至図23に示すように、アクティブレバー65の連係長孔68にはロッキングコントロールレバー70の一端部に設けられた連係ピン71が挿入されている。連係ピン71は回転軸57と平行な円柱状部材である。連係ピン71の直径は、連係長孔68の長手寸法より短く且つ連係長孔68の短手寸法と略同一である。ロッキングコントロールレバー70には連係ピン72が設けられている。連係ピン72は回転軸57と平行な円柱状部材である。ロッキングコントロールレバー70の他端部は、回転軸57によって回転可能に支持されている。ロッキングコントロールレバー70は、図20及び図22に示すアンロック位置と、図21及び図23に示すロック位置との間を回転可能である。
アウタパネル又はアウトサイドハンドル17に設けられたキーシリンダ(図示略)には、第1ハウジング52に回転可能に支持されたアウトサイドロッキングレバー73が連係している。アウトサイドロッキングレバー73は、図22に示すアンロック位置と、図23に示すロック位置との間を回転可能である。キーシリンダにキー(図示略)が挿入されていないとき、アウトサイドロッキングレバー73は、キーシリンダの働きによって、アンロック位置とロック位置との間のニュートラル位置(図20及び図21参照)に位置する。
さらに、回転軸57にはキースイッチレバー75が回転可能に支持されている。キースイッチレバー75の連係長孔76にはアウトサイドロッキングレバー73に固定された連係ピン74が挿入されている。連係ピン74は回転軸57と略平行な円柱状部材である。連係ピン74の直径は、連係長孔76の長手寸法より短く且つ連係長孔76の短手寸法と略同一である。さらに、キースイッチレバー75には連係ピン77が設けられている。連係ピン77は回転軸57と平行な円柱状部材である。キースイッチレバー75は、図22に示すアンロック位置と、図23に示すロック位置との間を回転可能である。キーシリンダにキーが挿入されていないときキースイッチレバー75は、キーシリンダ及びアウトサイドロッキングレバー73の働きによって、アンロック位置とロック位置との間のニュートラル位置(図20及び図21参照)に位置する。
さらに、ロッキングコントロールレバー70及びキースイッチレバー75の両者の対向面には、互いに連係可能な連係部(図示略)が形成されている。
上記キーシリンダにキーを挿入して、このキーを所定のアンロック方向に回転させると、図22に示すようにアウトサイドロッキングレバー73がアンロック位置へ移動する。すると連係ピン74及び連係長孔76を介してアウトサイドロッキングレバー73と連係しているキースイッチレバー75がアンロック位置へ移動する。さらに上記連係部を介してキースイッチレバー75と連係しているロッキングコントロールレバー70がアンロック位置へ移動し且つ連係長孔68及び連係ピン71を介してロッキングコントロールレバー70と連係しているアクティブレバー65がアンロック位置へ移動する。
同様に、上記キーシリンダに挿入したキーを上記アンロック方向とは逆のロック方向に回転させると、図23に示すようにアウトサイドロッキングレバー73がロック位置へ移動する。すると連係ピン74及び連係長孔76を介してアウトサイドロッキングレバー73と連係しているキースイッチレバー75がロック位置へ移動する。さらに上記連係部を介してキースイッチレバー75と連係しているロッキングコントロールレバー70がロック位置へ移動し且つ連係長孔68及び連係ピン71を介してロッキングコントロールレバー70と連係しているアクティブレバー65がロック位置へ移動する。
一方、図20に示すように、電動モータ63の駆動力又はロックノブ19の移動力を利用してアクティブレバー65をアンロック位置へ回転させると、連係長孔68及び連係ピン71を介してアクティブレバー65と連係しているロッキングコントロールレバー70がアンロック位置へ移動する。このとき上記連係部は、ロッキングコントロールレバー70の移動力をキースイッチレバー75に伝達しない。そのため、例えば、アクティブレバー65がアンロック位置側へ回転する前においてキースイッチレバー75及びアウトサイドロッキングレバー73がニュートラル位置に位置する場合は、キースイッチレバー75及びアウトサイドロッキングレバー73はニュートラル位置に留まる。
同様に、図21に示すように、電動モータ63の駆動力又はロックノブ19の移動力を利用してアクティブレバー65をロック位置へ回転させると、連係長孔68及び連係ピン71を介してアクティブレバー65と連係しているロッキングコントロールレバー70がロック位置へ移動する。このとき上記連係部は、ロッキングコントロールレバー70の移動力をキースイッチレバー75に伝達しない。そのため、例えば、アクティブレバー65がロック位置側へ回転する前においてキースイッチレバー75及びアウトサイドロッキングレバー73がニュートラル位置に位置する場合は、キースイッチレバー75及びアウトサイドロッキングレバー73はニュートラル位置に留まる。
図3、図7及び図20乃至図23に示すように、第1ハウジング52の回転軸56にはインサイドオープンレバー80(オープンレバー)が回転可能に支持されている。
インサイドオープンレバー80に形成されたワイヤ接続孔81には操作ワイヤ(図示略)の一端が接続され且つこの操作ワイヤの他端はインサイドハンドル18に接続されている。
インサイドハンドル18が初期位置に位置するときインサイドオープンレバー80は、図20乃至図23に示す初期位置に位置する。その一方で、インサイドハンドル18が初期位置からラッチ解除位置へ移動すると、インサイドオープンレバー80がラッチ解除位置(図示略)へ移動する。
図3、図7、及び図20乃至図23に示すように、第1ハウジング52にはロック装置側電気コネクタ85が固定されている。
ロック装置側電気コネクタ85は、第1インシュレータ86(端子支持部)、第2インシュレータ87(端子支持部)、第3インシュレータ88(端子支持部)、第4インシュレータ89(端子支持部)、及びロック装置側端子90a、90b、90c、90d、90e、90f、90g、90h、90i、90jを一体的に備えている。
なお、以下の説明において、全てのロック装置側端子90a、90b、90c、90d、90e、90f、90g、90h、90i、90jを説明するときに、全てのロック装置側端子90a、90b、90c、90d、90e、90f、90g、90h、90i、90jを「ロック装置側端子90」と表現することがある。即ち、ロック装置側端子90は、ロック装置側端子90a、90b、90c、90d、90e、90f、90g、90h、90i、90jの総称である。
第1インシュレータ86、第2インシュレータ87、第3インシュレータ88、及び第4インシュレータ89は樹脂製である。即ち、第1インシュレータ86、第2インシュレータ87、第3インシュレータ88、及び第4インシュレータ89は電気絶縁性を有している。一方、ロック装置側端子90は金属板をプレス成形することにより製造される。即ち、ロック装置側端子90は導電性を有している。ロック装置側端子90の板厚は例えば0.12mmである。
ロック装置側電気コネクタ85は、成形型(図示略)内にロック装置側端子90を配置し且つこの成形型内に樹脂材料を注入するインサート成形によって製造される。
図10乃至図13及び図15乃至図18に示すように、ロック装置側端子90a、90b、90c、90d、90e、90f、90g、90h、90i、90jは互いに離間しており且つ一つの平面である仮想平面IP(仮想線参照)上に位置している。換言すると、ロック装置側端子90a、90b、90c、90d、90e、90f、90g、90h、90i、90jは仮想平面IPに関して対称である。
図13等に示すように、ロック装置側端子90a、90b、90c、90d、90e、90f、90g、90h、90i、90jの一方の端部には、第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1がそれぞれ形成されている。第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1は一直線上に並んでおり、且つ、第1自由端部90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1は一直線上に並んでいる。さらに第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1と第1自由端部90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1とは互いに隙間を形成しながら対向している。
ロック装置側端子90a、90bの他方の端部にはモータ接続部90a2、90b2がそれぞれ形成されている。さらにロック装置側端子90a、90bには、ロック装置側端子90a、90bのそれぞれから互いに対向する方向に延びる第2自由端部90a3、90b3がそれぞれ形成されている。
ロック装置側端子90e、90f、90g、90h、90iのそれぞれの第1自由端部90e1、90f1、90g1、90h1、90i1と反対側の端部には略円弧状の接触端部90e2、90f2、90g2、90h2、90i2がそれぞれ形成されている。
図7乃至図11、図14、及び図19に示すように、第1インシュレータ86はロック装置側端子90と一体化している。換言すると、第1インシュレータ86はロック装置側端子90a、90b、90c、90d、90e、90f、90g、90h、90i、90jが互いに分離しないようにしている。
第1インシュレータ86の中央部には矩形形状の中央貫通孔86aが形成されている。さらに第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1が中央貫通孔86aにおいて露出している。
さらに第1インシュレータ86には共に断面円形の固定用孔86b、86cが貫通孔として形成されている。固定用孔86b、86cの内径はコネクタ支持突起58、59の大径部58a、59aより小径且つ小径部58c、59cより大径である。さらに固定用孔86b、86cの内径は中間径部58b、59bと略同径である。
第1インシュレータ86は仮想平面IPに関して対称である。
図7、図8、図14、及び図19に示すように、第2インシュレータ87はロック装置側端子90a、90bと一体化している。換言すると、第2インシュレータ87はロック装置側端子90a、90bが互いに分離しないようにしている。
第2インシュレータ87の中央部には円形形状の中央貫通孔87aが形成されている。さらに第2自由端部90a3、90b3が中央貫通孔87aにおいて露出している。
第2インシュレータ87は仮想平面IPに関して対称である。
図8乃至図9、図14、及び図19に示すように、第3インシュレータ88はロック装置側端子90h、90iと一体化している。換言すると、第3インシュレータ88はロック装置側端子90h、90iが互いに分離しないようにしている。
第3インシュレータ88は略円形の本体部88aを有している。
本体部88aの両面の中心部には、互いに同軸をなす回転支持部88b、88cがそれぞれ突設されている。
さらに、図14及び図19に示すように、本体部88aには、互いに本体部88aの周方向に離間し且つ共に略円弧形をなす露出用孔88d、88eが貫通孔として形成されている。そして、接触端部90h2が露出用孔88dにおいて露出し、且つ、接触端部90i2が露出用孔88eにおいて露出している。さらに露出用孔88eの接触端部90i2が位置しない部位はコンタクト非存在部88e1となっている。
第3インシュレータ88は仮想平面IPに関して対称である。
図8乃至図9、図14、及び図19に示すように、第4インシュレータ89はロック装置側端子90e、90f、90gと一体化している。換言すると、第4インシュレータ89はロック装置側端子90e、90f、90gが互いに分離しないようにしている。
第4インシュレータ89は略円形の本体部89aを有している。
本体部89aの両面の中心部には、互いに同軸をなす回転支持部89b、89cがそれぞれ突設されている。
さらに図14及び図19に示すように、本体部89aには、互いに本体部89aの周方向に離間し且つ共に略円弧形をなす露出用孔89d、89eが貫通孔として形成されている。そして、接触端部90e2の一部及び接触端部90f2の一部が露出用孔89dにおいて露出し、且つ、接触端部90h2が露出用孔89eにおいて露出している。
第4インシュレータ89は仮想平面IPに関して対称である。
上述のように、第1インシュレータ86、第2インシュレータ87、第3インシュレータ88、第4インシュレータ89、及びロック装置側端子90は仮想平面IPに関して対称である。
即ち、図14乃至図19から明らかなように、ロック装置側電気コネクタ85は全体として仮想平面IPに関して対称である。
第1インシュレータ86の固定用孔86b、86cにコネクタ支持突起58、59の中間径部58b、59bをそれぞれ圧入し且つ第1ハウジング52の固定用突起52aを第2インシュレータ87の中央貫通孔87aに挿入することにより、ロック装置側電気コネクタ85は第1ハウジング52に固定されている。
第1インシュレータ86の第1ハウジング52との対向面の固定用孔86b、86cのそれぞれの近傍部は、大径部58a、59aによってそれぞれ支持されている。
図12に示すように、固定用突起52aを中央貫通孔87aに挿入すると、それまで仮想平面IP上に位置していたロック装置側端子90a、90bの第2自由端部90a3、90b3が固定用突起52aの先端部によって第1ハウジング52の内面から離れる方向に塑性変形させられる。換言すると、第2自由端部90a3、90b3が仮想平面IPから位置ずれするように塑性変形させられる。そして、第2自由端部90a3、90b3の先端部が固定用突起52aの外周面に対して食い込んで固定用突起52aと一体化する。即ち、第2自由端部90a3、90b3が固定用突起52aに対して固定される。従って、第2インシュレータ87が第1ハウジング52の内面から離れる方向に移動することが規制される。
さらにロック装置側電気コネクタ85を第1ハウジング52に固定すると、ロック装置側端子90aのモータ接続部90a2が電動モータ63の陽極端子(図示略)に接続し且つロック装置側端子90bのモータ接続部90b2が電動モータ63の陰極端子(図示略)に接続する。
さらに第3インシュレータ88の回転支持部88bと第4インシュレータ89の回転支持部89bとには、第1回転部材92と第2回転部材93がそれぞれ装着されている。
第1回転部材92は、略円形をなす本体部92aと、本体部92aに突設された突片92bと、を備えている。本体部92aの中央部には取付用貫通孔92a1が形成されている。突片92bには連係長孔92b1が形成されている。連係長孔92b1の長手寸法は連係ピン72の直径より大きく、且つ、連係長孔92b1の短手寸法は連係ピン72の直径と略同一である。さらに図13に実線及び仮想線で示すように、本体部92aの裏面(第3インシュレータ88との対向面)には1つの接触片92c(電力供給部品)が固定されている。
図8、図20乃至図23に示すように、第1回転部材92の取付用貫通孔92a1には第3インシュレータ88の回転支持部88bが回転可能に挿入されている。即ち、第1回転部材92の本体部92aは回転支持部88bによって回転可能に支持されている。さらに第1回転部材92の連係長孔92b1にはロッキングコントロールレバー70の連係ピン72が相対移動可能に嵌合している。即ち、ロッキングコントロールレバー70と第1回転部材92は、連係ピン72及び連係長孔92b1を介して互いに連係している。
例えば、ロッキングコントロールレバー70が図20及び図22に示すアンロック位置に位置するとき、第1回転部材92の第3インシュレータ88に対する回転方向位置は、図20及び図22に示すアンロック位置となる。このとき、図13の実線で示すように、第1回転部材92の接触片92cが第3インシュレータ88と一体化した接触端部90i2及び第3インシュレータ88と一体化した接触端部90h2と接触する。
一方、ロッキングコントロールレバー70が図21及び図23に示すロック位置に位置するとき、第1回転部材92の第3インシュレータ88に対する回転方向位置は、図21及び図23に示すロック位置となる。このとき、図13の仮想線で示すように、第1回転部材92の接触片92cが接触端部90i2と接触する一方で接触端部90h2とは接触しない。
第2回転部材93は、略円形をなす本体部93aと、本体部93aに突設された突片93bと、を備えている。本体部93aの中央部には取付用貫通孔93a1が形成されている。突片93bに形成された連係長孔93b1の長手寸法は連係ピン77の直径より大きく、且つ、連係長孔93b1の短手寸法は連係ピン77の直径と略同一である。さらに図13に実線及び仮想線で示すように、本体部93aの裏面(第4インシュレータ89との対向面)には1つの接触片93c(電力供給部品)が固定されている。
図8、図9、図20乃至図23に示すように、第2回転部材93の取付用貫通孔93a1には第4インシュレータ89の回転支持部89bが回転可能に挿入されている。即ち、第2回転部材93の本体部93aは回転支持部89bによって回転可能に支持されている。さらに第2回転部材93の連係長孔93b1にはキースイッチレバー75の連係ピン77が相対移動可能に嵌合している。即ち、キースイッチレバー75と第2回転部材93は、連係ピン77及び連係長孔93b1を介して互いに連係している。
例えば、アウトサイドロッキングレバー73が図22に示すアンロック位置に位置するとき、第2回転部材93の第4インシュレータ89に対する回転方向位置は、図22に示すアンロック位置となる。このとき、図13に実線で示すように、第2回転部材93の接触片93cが第4インシュレータ89と一体化した接触端部90g2及び第4インシュレータ89と一体化した接触端部90e2と接触する。
一方、アウトサイドロッキングレバー73が図23に示すロック位置に位置するとき、第2回転部材93の第4インシュレータ89に対する回転方向位置は、図23に示すロック位置となる。このとき、図13に仮想線で示すように、第2回転部材93の接触片93cが接触端部90e2及び第4インシュレータ89と一体化した接触端部90f2と接触する。
図7、図8、及び図20乃至図23に示すように、さらに第1ハウジング52のコネクタ支持突起58、59の小径部58c、59cには中継部材95が装着されている。
中継部材95は、インシュレータ96、及びオス端子である中継端子97a、97b、97c、97d、97e、97f、97g、97h、97i、97jを一体的に備えている。なお、以下の説明において、全ての中継端子97a、97b、97c、97d、97e、97f、97g、97h、97i、97jを説明するときに、全ての中継端子97a、97b、97c、97d、97e、97f、97g、97h、97i、97jを「中継端子97」と表現することがある。即ち、中継端子97は、中継端子97a、97b、97c、97d、97e、97f、97g、97h、97i、97jの総称である。
インシュレータ96は樹脂製である。即ち、インシュレータ96は電気絶縁性を有している。インシュレータ96には共に断面円形の固定用孔96a、96bが貫通孔として形成されている。固定用孔96a、96bの内径はコネクタ支持突起58、59の中間径部58b、59bより小径且つ小径部58c、59cと略同径である。一方、中継端子97は金属板をプレス成形することにより製造される。即ち、中継端子97は導電性を有している。中継端子97の板厚はロック装置側端子90より厚い。即ち、中継端子97の機械的強度はロック装置側端子90より高い。中継端子97の板厚は、例えば0.64mmである。
中継部材95は、成形型(図示略)内に中継端子97を配置し且つこの成形型内に樹脂材料を注入するインサート成形によって製造される。
図7、図10、及び図11に示すように、中継端子97の両端部は、インシュレータ96の両面からそれぞれ突出している。
中継部材95は、その固定用孔96a、96bに第1ハウジング52のコネクタ支持突起58、59の小径部58c、59cがそれぞれ圧入されることにより、ロック装置側電気コネクタ85の第1インシュレータ86に重ねられた状態で第1ハウジング52に固定される。
中継部材95が第1ハウジング52に固定されると、図10及び図11に示すように、第1インシュレータ86の中央貫通孔86aに進入した中継端子97の第1ハウジング52側の端部が、第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1を第1ハウジング52側に押圧し、第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1を第1ハウジング52側に塑性変形させる。すると、それまで仮想平面IP上に位置していた第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1が仮想平面IPから第1ハウジング52側へ位置ずれし且つ対応する各中継端子97に対してそれぞれ接触する。
図2及び図3に示す第2ハウジング100は樹脂製の一体成形品である。
第2ハウジング100の後部にはラッチユニット接続部101が形成されている。
第2ハウジング100の第1ハウジング52との対向面には、嵌合凹部103、104、105、106が形成されている。嵌合凹部103、104、105、106は第2ハウジング100に形成された凹部である。
第2ハウジング100の第1ハウジング52との対向面にはコネクタ用貫通孔108が形成されている。
さらに第2ハウジング100の第1ハウジング52との対向面にはコネクタ用貫通孔108の周縁部から第1ハウジング52側に延びる筒状体であるコネクタ案内筒109が突設されている。
第1ハウジング52及び第2ハウジング100の外周縁の対向部どうしを接触させた状態で、両者を固定手段によって固定するとアクチュエータユニット50が完成する。
すると、第1ハウジング52の回転軸54、55、56、57の先端部が、第2ハウジング100の嵌合凹部103、104、105、106に対してそれぞれ嵌合する。
さらにアクチュエータユニット50が完成すると、アクチュエータハウジング51の後面には、第1ハウジング52のラッチユニット接続部53と第2ハウジング100のラッチユニット接続部101とで囲まれた開口部が形成される。
この開口部に対してラッチユニット25を装着し且つラッチユニット25とアクチュエータユニット50を互いに固定すると、図2に示すようにドアロック装置20が完成する。
ドアロック装置20が完成すると、第1ハウジング52のラッチユニット接続部53と第2ハウジング100のラッチユニット接続部101とで囲まれた開口部内において、アクチュエータユニット50のアクティブレバー65の一部がラッチユニット25のオープンリンク47と対向し且つアクチュエータユニット50のインサイドオープンレバー80の一部がラッチユニット25のアウトサイドオープンレバー46と対向する(図示略)。
ドアロック装置20は、アウタパネルとインナパネルとの間においてインナパネルに固定される。
車両ドア10に固定されたドアロック装置20のコネクタ用貫通孔108には、一端が車体のECUに接続された電気ケーブルの他端に固定された車体側電気コネクタ115(図10参照)が着脱可能に嵌合される。
車体側電気コネクタ115は、樹脂製のインシュレータ116と、インシュレータ116と一体化した金属製の複数の車体側端子117と、を備えている。メス端子である車体側端子117は金属板に対してプレス成形を行うことにより製造される。即ち、車体側端子117は導電性を有している。車体側端子117の板厚は中継端子97よりも薄い。
車体側端子117の数は中継端子97と同数である。
ドアロック装置20の外側から車体側電気コネクタ115をコネクタ用貫通孔108に接続すると、インシュレータ116がコネクタ案内筒109の内部空間に位置する。さらに、各車体側端子117に対応する各中継端子97が嵌合し、且つ、各車体側端子117と各中継端子97とが互いに接触する。
続いてドアロック装置20の動作について説明する。
例えば、車両ドア10が閉位置に位置し且つドアロック装置20(アクチュエータユニット50)が図21の状態にあるときに(即ち、ラッチユニット25のラッチ機構がラッチ状態にあるときに)、リモコンが開錠信号(無線信号)を発信すると、ECUがバッテリの電力を電気ケーブルに供給する。すると、電流が車体側電気コネクタ115の2本の車体側端子117、中継部材95の中継端子97a、97b、ロック装置側端子90a、90b、並びに電動モータ63の陽極端子及び陰極端子に流れるので、電動モータ63が正転する。そのため、電動モータ63の回転力が、ウォームギア64及びホイールギア60を介してアクティブレバー65に伝わり、図20に示すようにアクティブレバー65がアンロック位置へ回転する。するとアクティブレバー65がオープンリンク47をアンロック位置に位置させる。この状態でアウトサイドハンドル17を初期位置からラッチ解除位置へ移動させると、アウトサイドオープンレバー46が初期位置からラッチ解除位置へ移動し、アウトサイドオープンレバー46がオープンリンク47を所定方向に押圧する。するとオープンリンク47がリフトレバー44側へ接近してリフトレバー44を回転させるので、係合位置に位置していたポール43が非係合位置へ移動する。その結果、ポール43とラッチ40との係合が解除されるので、ラッチ40がアンラッチ位置へ回転可能な状態となる。即ち、ラッチ機構がアンラッチ状態になる。また、インサイドハンドル18を初期位置からラッチ解除位置へ移動させると、インサイドオープンレバー80がラッチ解除位置へ回転しながらアウトサイドオープンレバー46を初期位置からラッチ解除位置へ移動させる。従って、この場合も、ラッチ機構がアンラッチ状態になる。
さらに、アクティブレバー65がアンロック位置へ回転すると、図20に示すように、アクティブレバー65と連動するロッキングコントロールレバー70がアンロック位置へ回転する。すると、ロッキングコントロールレバー70と連動する第1回転部材92の第3インシュレータ88に対する回転方向位置が、図20に示すアンロック位置となる。そして、図13に示すように、第1回転部材92の接触片92cが第3インシュレータ88と一体化した接触端部90i2及び接触端部90h2と接触する。
ECUは電気ケーブルを介して車体側電気コネクタ115に電流を流している。この電流は、車体側電気コネクタ115の1本の車体側端子117、中継端子97i、ロック装置側端子90i、接触片92c、ロック装置側端子90h、中継端子97h、及び1本の車体側端子117を通り抜け且つ電気ケーブルを通ってECU側へ戻る。
そのためECUは、第1回転部材92の第3インシュレータ88に対する回転位置がアンロック位置にあると判定する。換言すると、ECUはアクティブレバー65がアンロック位置にあると判定する。
一方、車両ドア10が閉位置に位置し且つドアロック装置20(アクチュエータユニット50)が図20の状態にあるときに(このときラッチユニット25のラッチ機構はラッチ状態にある)、リモコンが施錠信号(無線信号)を発信すると、ECUがバッテリの電力を電気ケーブルに供給する。すると、電流が車体側電気コネクタ115の2本の車体側端子117、中継部材95の中継端子97a、97b、ロック装置側端子90a、90b、並びに電動モータ63の陽極端子及び陰極端子に流れるので、電動モータ63が逆転する。そのため、電動モータ63の回転力が、ウォームギア64及びホイールギア60を介してアクティブレバー65に伝わり、図21に示すようにアクティブレバー65がロック位置へ回転する。するとアクティブレバー65がオープンリンク47をロック位置に位置させる。この状態でアウトサイドハンドル17を初期位置からラッチ解除位置へ移動させると、アウトサイドオープンレバー46が初期位置からラッチ解除位置へ移動するものの、アウトサイドオープンレバー46はオープンリンク47に対して空振りする。従って、ポール43は係合位置に留まる。そのため、ポール43とラッチ40との係合は解除されないので、ラッチ機構はラッチ状態を維持する。また、インサイドハンドル18を初期位置からラッチ解除位置へ移動させると、インサイドオープンレバー80がラッチ解除位置へ回転しながらアウトサイドオープンレバー46を初期位置からラッチ解除位置へ移動させる。しかし、この場合も、アウトサイドオープンレバー46はオープンリンク47に対して空振りする。
さらに、アクティブレバー65がロック位置へ回転すると、図21に示すように、アクティブレバー65と連動するロッキングコントロールレバー70がロック位置へ回転する。すると、第1回転部材92の第3インシュレータ88に対する回転方向位置が、図21に示すロック位置となる。そして、図13に示すように、第1回転部材92の接触片92cが第3インシュレータ88と一体化した接触端部90i2と接触する一方で接触端部90h2とは非接触となる。
そのため、ECUが電気ケーブル、1本の車体側端子117、及び中継端子97iを介してロック装置側端子90iに電流を流しても、この電流はロック装置側端子90hに流れない。即ち、この電流はロック装置側端子90h、中継端子97h、1本の車体側端子117、及び電気ケーブルを通ってECU側へ戻らない。
そのためECUは、第1回転部材92の第3インシュレータ88に対する回転位置がロック位置にあると判定する。換言すると、ECUはアクティブレバー65がロック位置にあると判定する。
また、例えば、車両ドア10が閉位置に位置し且つドアロック装置20(アクチュエータユニット50)が図21の状態にあるときに(即ち、ラッチユニット25のラッチ機構がラッチ状態にあるときに)、ロックノブ19をアンロック位置に位置させると、アクティブレバー65はアンロック位置に位置する。この場合も、この状態でアウトサイドハンドル17又はインサイドハンドル18を初期位置からラッチ解除位置へ移動させると、ラッチ機構がアンラッチ状態になる。
同様に、例えば、車両ドア10が閉位置に位置し且つドアロック装置20(アクチュエータユニット50)が図20の状態にあるときにロックノブ19をロック位置に位置させると、アクティブレバー65はロック位置に位置する。この場合も、この状態でアウトサイドハンドル17又はインサイドハンドル18を初期位置からラッチ解除位置へ移動させても、ラッチ機構はラッチ状態を維持する。
なお、電動モータ63又はロックノブ19を利用してアクティブレバー65をアンロック位置又はロック位置に移動させた場合は、上述のように、上記連係部がロッキングコントロールレバー70の移動力をキースイッチレバー75に伝達しない。そのためこの場合は、例えば、アクティブレバー65が回転する前においてキースイッチレバー75及びアウトサイドロッキングレバー73がニュートラル位置に位置する場合は、キースイッチレバー75及びアウトサイドロッキングレバー73はニュートラル位置に留まる。
一方、例えば、車両ドア10が閉位置に位置し且つドアロック装置20(アクチュエータユニット50)が図23の状態にあるときに(即ち、ラッチユニット25のラッチ機構がラッチ状態にあるときに)、キーシリンダに挿入したキーを所定のアンロック方向に回転させると、アウトサイドロッキングレバー73が図22に示すアンロック位置へ回転する。するとアウトサイドロッキングレバー73と連係しているキースイッチレバー75がアンロック位置へ移動する。さらに上記連係部を介してキースイッチレバー75と連係しているロッキングコントロールレバー70がアンロック位置へ移動する。そのため、連係長孔68及び連係ピン71を介してロッキングコントロールレバー70と連係しているアクティブレバー65がアンロック位置へ移動する。この場合も、この状態でアウトサイドハンドル17又はインサイドハンドル18を初期位置からラッチ解除位置へ移動させると、ラッチ機構がアンラッチ状態になる。
さらに、キーシリンダを利用してキースイッチレバー75をアンロック位置へ回転させると、第2回転部材93の第4インシュレータ89に対する回転方向位置が、図22に示すアンロック位置となる。そして、図13に示すように、第2回転部材93の接触片93cが第4インシュレータ89と一体化した接触端部90e2及び接触端部90g2と接触する。
ECUは電気ケーブルを介して車体側電気コネクタ115に電流を流している。この電流は、車体側電気コネクタ115の1本の車体側端子117、中継端子97e、ロック装置側端子90e、接触片93c、ロック装置側端子90g、中継端子97g、1本の車体側端子117、及び電気ケーブルを通ってECU側へ戻る。
そのためECUは、第2回転部材93の第4インシュレータ89に対する回転位置がアンロック位置にあると判定する。換言すると、ECUはアクティブレバー65がアンロック位置にあると判定する。
一方、車両ドア10が閉位置に位置し且つドアロック装置20(アクチュエータユニット50)が図22の状態にあるときに(このときラッチユニット25のラッチ機構はラッチ状態にある)、キーシリンダに挿入したキーをロック方向に回転させると、図23に示すようにアウトサイドロッキングレバー73がロック位置へ移動する。すると連係ピン74及び連係長孔76を介してアウトサイドロッキングレバー73と連係しているキースイッチレバー75がロック位置へ移動する。さらに上記連係部を介してキースイッチレバー75と連係しているロッキングコントロールレバー70がロック位置へ移動し且つ連係長孔68及び連係ピン71を介してロッキングコントロールレバー70と連係しているアクティブレバー65がロック位置へ移動する。この場合も、この状態でアウトサイドハンドル17又はインサイドハンドル18を初期位置からラッチ解除位置へ移動させても、ラッチ機構はラッチ状態を維持する。
さらに、キーシリンダを利用してキースイッチレバー75をロック位置へ回転させると、第2回転部材93の第4インシュレータ89に対する回転方向位置が、図23に示すアンロック位置となる。そして、図13に示すように、第2回転部材93の接触片93cが第4インシュレータ89と一体化した接触端部90f2及び接触端部90e2と接触する。
ECUは電気ケーブルを介して車体側電気コネクタ115に電流を流している。この電流は、車体側電気コネクタ115の1本の車体側端子117、中継端子97e、接触片93c、ロック装置側端子90f、中継端子97f、1本の車体側端子117、及び電気ケーブルを通ってECU側へ戻る。
そのためECUは、第2回転部材93の第4インシュレータ89に対する回転位置がロック位置にあると判定する。換言すると、ECUはアクティブレバー65がロック位置にあると判定する。
図示は省略してあるが、本実施形態の車両は、車両ドア10(以下、右側ドア10と称する)と左右対称をなし且つ車体に対して上下方向の回転軸まわりに回転可能な左側の車両ドア(以下、左側ドアと称する)を備えている。
そして、この左側ドアには、右側ドア10及び左側ドアが閉位置に位置するときに、車両の中心位置を通り且つ左右方向に延びる直線に対して直交する平面に関して、右側ドア10のドアロック装置20(以下、右側ドアロック装置20と称する)と左右対称をなす構造のドアロック装置(以下、左側ドアロック装置と称する)が設けられている。
このように右側ドア10に右側ドアロック装置20を設け且つ左側ドアに左側ドアロック装置を設ける場合は、例えば、左側ドア及び右側ドア10が閉位置に位置するときに、右側ドアロック装置20と左側ドアロック装置とが互いに左右対称となるようにドアロック装置を左側ドア及び右側ドア10にそれぞれ設ける必要がある。そのため、このとき右側ドアロック装置20のロック装置側電気コネクタ85と左側ドアロック装置のロック装置側電気コネクタ85とは互いに左右対称となる必要がある。
本実施形態では、車体側端子117がロック装置側端子90に接続しておらず且つロック装置側電気コネクタ85が第1ハウジング52に装着されていないときに、ロック装置側電気コネクタ85がロック装置側電気コネクタ85を通る仮想平面IPに関して対称である。
そのため、例えば、右側ドア10及び左側ドアが閉位置に位置するときに左右のロック装置側電気コネクタ85を通る仮想平面IPが左右方向に対して直交するように、右側ドアロック装置20と左側ドアロック装置にロック装置側電気コネクタ85をそれぞれ設ければ、例えば右側ドア10及び左側ドアが閉位置に位置するときに、左右のロック装置側電気コネクタ85は互いに左右対称となる。
従って、右側ドア10及び左側ドアに同一構造のロック装置側電気コネクタ85をそれぞれ設けることが可能である。そのため、ロック装置側電気コネクタ85によって、左側ドア及び右側ドアの構成部品の部品点数が多くなることがない。
なお、左側ドアロック装置のロック装置側電気コネクタ85の第3インシュレータ88の回転支持部88cと第4インシュレータ89の回転支持部89cとに第1回転部材92と第2回転部材93とがそれぞれ装着される。
また、一般的に車体側電気コネクタ115の各車体側端子117(メス端子)は、その板厚が薄くなるように製造される。
そして、中継部材95の各中継端子97(オス端子)は、車体側電気コネクタ115の各車体側端子117に嵌合しながら対応する車体側端子117に接触する。
このような態様で各車体側端子117と中継端子97とを接触させる場合は、中継端子97(オス端子)の板厚を車体側端子117(メス端子)よりも厚くする必要がある。
しかし、ロック装置側電気コネクタ85のロック装置側端子90の第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1と、中継部材95の中継端子97a、97b、97c、97d、97e、97f、97g、97h、97i、97jとは、非平行状態で接触する。即ち、各中継端子97が、仮想平面IPに対して略直交する方向に移動しながら、仮想平面IP上に位置していた第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1を仮想平面IPから離れるように塑性変形させる。そして、塑性変形した第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1が各中継端子97にそれぞれ接触する。
従って、第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1の板厚を各中継端子97より薄くしても、第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1と各中継端子97とは確実に接触する。
従って、ロック装置側電気コネクタ85のロック装置側端子90を中継端子97より薄くして、ロック装置側電気コネクタ85の製造コストを低くすることが可能である。
さらに、ロック装置側電気コネクタ85の複数のロック装置側端子90a、90bの第2自由端部90a3、90b3と第1ハウジング52の固定用突起52aとを利用して、ロック装置側電気コネクタ85を第1ハウジング52に固定している。
従って、ロック装置側電気コネクタ85が第1ハウジング52から第2ハウジング100側に分離するのを規制するための部材を第2ハウジング100に設けることなく、ロック装置側電気コネクタ85が第1ハウジング52から分離するのを規制できる。即ち、部品点数を多くすることなく、ロック装置側電気コネクタ85が第1ハウジング52から分離するのを規制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるべきものではない。
図24に示す変形例の態様で本発明を実施してもよい。
この変形例では、中継部材95が省略されている。即ち、車体側電気コネクタ115の(上記実施形態の車体側端子117よりも長い)各車体側端子117が直接ロック装置側電気コネクタ85の第1自由端部90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1に中継部材95と同じ態様で接触している。
この変形例によれば、中継部材95を省略できるので、ドアロック装置20の部品点数を少なくできる。
車両ドアにストライカを設け、且つ、車体にドアロック装置20を設けてもよい。
10・・・車両ドア、20・・・ドアロック装置、25・・・ラッチユニット、26・・・ラッチハウジング、27・・・第1ハウジング(ベース部材)、46・・・アウトサイドオープンレバー(オープンレバー)、47・・・オープンリンク、50・・・アクチュエータユニット、51・・・アクチュエータハウジング、52・・・第1ハウジング(ベース部材)、52a・・・固定用突起、58、59・・・コネクタ支持突起、58a、59a・・・大径部、58b、59b・・・中間径部、58c、59c・・・小径部、63・・・電動モータ(電力供給部品)、65・・・アクティブレバー、70・・・ロッキングコントロールレバー、73・・・アウトサイドロッキングレバー、75・・・キースイッチレバー、80・・・インサイドオープンレバー(オープンレバー)、85・・・ロック装置側電気コネクタ、86・・・第1インシュレータ(端子支持部)、87・・・第2インシュレータ(端子支持部)、88・・・第3インシュレータ(端子支持部)、89・・・第4インシュレータ(端子支持部)、90a、90b、90c、90d、90e、90f、90g、90h、90i、90j・・・ロック装置側端子、90a1、90b1、90c1、90d1、90e1、90f1、90g1、90h1、90i1、90j1・・・第1自由端部、90a3、90b3・・・第2自由端部、90e2、90f2、90g2、90h2、90i2・・・接触端部、92・・・第1回転部材、92c・・・接触片(電力供給部品)(導電性可動部材)、93・・・第2回転部材、93c・・・接触片(電力供給部品)(導電性可動部材)、95・・・中継部材、115・・・車体側電気コネクタ、117・・・車体側端子、IP・・・仮想平面。

Claims (5)

  1. 車体と前記車体に移動可能に支持された車両ドアとの一方に支持されたベース部材と、
    前記ベース部材に支持され、且つ、前記車体と前記車両ドアとの他方に取付けられたストライカと係合することにより前記車両ドアを閉状態に保持可能なラッチ位置と前記ストライカを解放するアンラッチ位置との間を回転可能なラッチと、
    前記ベース部材に支持され、且つ、前記ラッチと係合して前記ラッチを前記ラッチ位置に保持する係合位置と、前記ラッチを前記ラッチ位置に保持しない非係合位置と、に回転可能なポールと、
    前記車体から電力が供給される電気ケーブルの一端に接続された車体側電気コネクタの一部であり且つ前記電気ケーブルに接続する複数の車体側端子が、直接又は間接的に接続可能な導電性材料からなる複数のロック装置側端子を有する、前記ベース部材に支持されたロック装置側電気コネクタと、
    を備え、
    前記ロック装置側電気コネクタが、
    互いに離間した複数の前記ロック装置側端子を備えるロック装置側端子群と、
    前記ロック装置側端子群を支持しながら前記ロック装置側端子群と一体化した樹脂製の端子支持部と、
    を備え、
    前記車体側端子が前記ロック装置側端子群に接続しておらず且つ前記ロック装置側電気コネクタが前記ベース部材に支持されていないときに、前記ロック装置側電気コネクタが前記ロック装置側電気コネクタを通る仮想平面に関して対称である、車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記車両ドアに支持されたハンドルの操作に連動して回転するように前記ベース部材に支持され、前記車両用ドアロック装置が所定のロック解除可能状態にある場合に回転したときに前記ポールを前記非係合位置へ回転させ且つ前記車両用ドアロック装置が所定のロック解除不能状態にある場合に回転したときに前記ポールを前記非係合位置へ回転させないオープンレバーと、
    前記車両用ドアロック装置を前記ロック解除可能状態にするアンロック位置と、前記ロック解除不能状態にするロック位置と、に回転可能に前記ベース部材に支持されたアクティブレバーと、
    複数の前記ロック装置側端子に接続され、且つ、複数の前記ロック装置側端子から前記電力を供給されたときに前記アクティブレバーを前記アンロック位置と前記ロック位置とに移動させる駆動力を発生する電動モータと、
    を備える、車両用ドアロック装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドアロック装置において、
    複数の前記ロック装置側端子が、前記端子支持部の外側に露出し且つ前記アクティブレバーの回転に連動して移動する導電性可動部材と選択的に接続する接触端部を有する、車両用ドアロック装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
    複数の前記ロック装置側端子が、前記端子支持部の表面から前記端子支持部の外側に突出し且つ複数の前記車体側端子とそれぞれ接続した導電性材料からなる複数の中間端子によってそれぞれ押圧されたときに前記仮想平面からずれるように変形しながら前記中間端子とそれぞれ接続する第1自由端部を有する、車両用ドアロック装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
    複数の前記ロック装置側端子が、前記端子支持部の表面から前記端子支持部の外側に突出し且つ前記ベース部材に固定された固定用突起によってそれぞれ押圧されたときに前記仮想平面からずれるように変形しながら前記固定用突起に食い込んで前記固定用突起と一体化する第2自由端部を有する、車両用ドアロック装置。
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