JP6835990B1 - トレハンジェリン含有皮膚洗浄剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、トレハンジェリンを含有する皮膚洗浄剤を提供することを課題とする。【解決手段】本発明の主な構成は以下のとおりである。1.トレハンジェリンを含有する皮膚洗浄剤。2.皮膚洗浄剤総量に対するトレハンジェリンの含有量が0.001質量%以上10質量%以下であることを特徴とする1.記載の皮膚洗浄剤。3.アニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする1.又は2.記載の皮膚洗浄剤。4.トレハンジェリン総量に対するトレハンジェリンAの含有率が40%以上80%以下であることを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の皮膚洗浄剤。【選択図】図2

Description

本発明は、トレハンジェリンを含有する皮膚洗浄剤に関する。
トレハンジェリンは、トレハロースの3,3’位のアンジェリカ酸ジエステル体である。本出願人は、トレハンジェリンの化粧品への適用について、皮膚老化抑制作用、美白作用、MMP−2及びMMP−9の産生抑制作用(特許文献1:特許第6406636号公報)、さらに光線過敏症抑制作用(特許文献2:特許第6249415号公報)を見出している。しかし、トレハンジェリンの角質層細胞間脂質のラメラ構造に与える影響について並びに皮膚洗浄剤への適用については未だ検討されていない。
角質層内には、肌のうるおいを保持するために重要な細胞間脂質が規則正しく配列したラメラ構造が存在している。皮膚洗浄剤に配合される界面活性剤や、洗浄に使用する水によって、細胞間脂質が壊れ、洗いあがりの乾燥を引き起こしてしまうという課題がある。そのため、細胞間脂質の溶出を抑制しつつ、皮脂汚れを除去できる皮膚洗浄剤が求められており、これまでに種々の技術が開発されている。特許文献3(特許第6567808号公報)には、陰イオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤を特定の比率で配合することによって、角質のバリア機能にとって必要な細胞間脂質の溶出を抑制しつつ皮脂汚れを除去できる、高い選択洗浄性を有する洗浄剤の技術が記載されている。
糖類はラメラ形成を促進することが知られており、皮膚外用剤への糖類配合による皮膚のうるおい保持に関する技術が開示されている。特許文献4(特開2011−136957号公報)には、オリゴ糖、特定の非イオン性界面活性剤、及び二価アルコールを洗浄剤に用いることで、すすぎ時にぬるつきが少なく、洗浄後の保湿に優れる技術が記載され、オリゴ糖としては、トレハロース、ラフィノース等が挙げられている。
特許文献5(特開2001−247448号公報)には、水に対する飽和溶解度以上のトレハロースをスクラブ材として洗浄剤に配合することにより、角質除去効果およびマッサージ効果に優れ、且つ皮膚に対する安全性、保湿性が高く、使用感に優れた皮膚洗浄剤組成物が記載されている。
このように、皮膚洗浄剤にトレハンジェリンを配合することによって、ラメラの溶出を抑制し、ラメラ構造の回復を促す技術は知られていない。
特許第6406636号公報 特許第6249415号公報 特許第6567808号公報 特開2011−136957号公報 特開2001−247448号公報
本発明は、トレハンジェリンを含有する皮膚洗浄剤を提供することを課題とする。
本発明の主な構成は以下のとおりである。
1.トレハンジェリンを含有する皮膚洗浄剤。
2.皮膚洗浄剤総量に対するトレハンジェリンの含有量が0.001質量%以上10質量%以下であることを特徴とする1.記載の皮膚洗浄剤。
3.アニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする1.又は2.記載の皮膚洗浄剤。
4.トレハンジェリン総量に対するトレハンジェリンAの含有率が40%以上80%以下であることを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の皮膚洗浄剤。
本発明のトレハンジェリンを含有する皮膚洗浄剤により、皮膚洗浄後の角質層細胞間脂質の溶出が抑制され、肌のバリア機能が高まり、うるおいを保持することが期待できる。
ラメラ形成促進能の評価結果 テープストリッピング法により採取した角質層中のラメラ率 テープストリッピング法により採取した角質層の画像
本発明は、トレハンジェリンを含有するラメラ形成促進剤に関する。本発明に用いるトレハンジェリンは、トレハロースの3,3’ 位のアンジェリカ酸ジエステル体の体系名称であり、北里大学生命化学研究所 微生物機能研究室の研究グループによって見出された新規物質である。本明細書において、「トレハンジェリン」とは、下記一般式で表される化合物及びその類縁体を意味する。
[式中、R1〜R3のいずれか一つは2−メチルブタ−2−エノイル基であり、残りの二つは水素原子を示し、かつ、R4は水素原子を示し、R5及びR6のいずれか一つは2−メチルブタ−2−エノイル基であり、残りの一つは水素原子を示す。]
本明細書におけるトレハンジェリンとしては、例えば、トレハンジェリンA 、トレハン
ジェリンB、及びトレハンジェリンCを挙げることができる。トレハンジェリンAは下記
式(1)で表される化合物である。
本明細書において、トレハンジェリンBとは、下記式(2)で表される化合物である。
本明細書において、トレハンジェリンCとは、下記式(3)で表される化合物である。
本明細書において、トレハンジェリンA とは、以下の物性を有する化合物である:
(1) 性状: 透明あるいは白色粉末
(2) 分子量:506
(3) 分子式:C223413
(4) 高分解能質量分析による[ M+H ] 理論値(m/z)507.2078、実測値(m/z)507.2087
(5) 比旋光度:[α] 25.3=+167.12° (c=0.1、メタノール)
(6) 紫外部吸収極大 λmax(メタノール中):216nm
(7) 赤外部吸収極大 νmax(KBr錠):=2919cm−1,1033cm−1に極大吸収を有する。
(8) H NMR(重メタノール中)δppm :6.11(1H,m),5.48(1H,dd),5.21(1H,d),3.92(1H,m),3.80(1H,dd),3.73(1H,m),3.71(1H,dd),3.56(1H,dd),2.01(3H,m),1.95(3H,m)
(9) 13C NMR(重メタノール中)δppm:169.6,138.2,129.6,95.1,76.5,73.9,71.6,70.0,62.2,20.8,16.0
(10) 溶剤に対する溶解性:エタノール、メタノール及び水に易溶。クロロホルムに難
溶。
又は、トレハンジェリンAは下記式(1)で表される化合物である。
本明細書において、トレハンジェリンB とは、以下の物性を有する化合物である:
(1) 性状:透明あるいは白色粉末
(2) 分子量:506
(3) 分子式:C223413
(4) 高分解能質量分析による[M+H] 理論値(m/z)507.2078、実測値(m/z)507.2074
(5) 比旋光度:[α] 25.3=+13.5°(c=0.1、メタノール)
(6) 紫外部吸収極大 λmax(メタノール中):218nm
(7) 赤外部吸収極大 νmax(KBr錠):=2942cm−1,1147cm−1に極大吸収を有する。
(8)H NMR(重メタノール中)δppm:6.22(1H,m),6.12(1H,m),5.37(1H,d),5.30(1H,dd),5.16(1H,d),4.76(1H,dd),4.13(1H,dd),3.93(1H,ddd),3.82(1H,dd),3.72(1H,dd),3.68(1H,dd),3.67(1H,dd),3.64(1H,dd),3.60(1H,m),3.59(1H,m),3.44(1H,dd),2.08(3H,qd),2.00(3H,qd),1.96(3H,dd),1.94(3H,dq)
(9)13C NMR(重メタノール中)δppm:169.6,168.8,141.2,138.5,129.6,128.5,95.6,92.8,76.4,74.3,74.0,73.9,72.1,72.0,71.5,69.0,62.5,61.6,20.9,20.8,16.5,16.0
(10) 溶剤に対する溶解性:エタノール、メタノール及び水に易溶。クロロホルムに難
溶。
又は、トレハンジェリンB は下記式(2)で表される化合物である。
本明細書において、トレハンジェリンC とは、以下の物性を有する化合物である:
(1) 性状:透明あるいは白色粉末
(2) 分子量:506
(3) 分子式:C22H34O13
(4) 高分解能質量分析による[M+H]+ 理論値(m/z)507.2078、実測値(m/z)507.2074
(5) 比旋光度:[α]D25.3=+11.4°(c=0.1、メタノール)
(6) 紫外部吸収極大 λmax(メタノール中):218nm
(7) 赤外部吸収極大 νmax(KBr錠):=2927cm−1,1149cm−1に極大吸収を有する。
(8)1H NMR(重メタノール中)δppm:6.15(1H,m),5.20(1H,d),4.91(1H,dd),4.07(1H,ddd),4.02(1H,dd),3.61(1H,dd),3.59(1H,dd)3.51(1H,dd),1.99(3H,m),1.91(3H,m)
(9)13C NMR(重メタノール中)δppm:168.8,139.5,129.0,95.1,73.4,72.4,72.3,72.0,62.3,20.7,16.1
(10) 溶剤に対する溶解性: エタノール、メタノール及び水に易溶。クロロホルムに難溶。
又は、トレハンジェリンCは下記式(3)で表される化合物である。
(トレハンジェリン類縁体)
トレハンジェリンは水酸基を有することから、当業者に一般的に知られたアシル化反応を利用することによりエステル化合物であるプロドラッグを得ることができる。本発明のトレハンジェリンはこのようなトレハンジェリンのエステル化合物をも包含する。具体的には、トレハンジェリンの水酸基と飽和又は不飽和の低級脂肪酸又は高級脂肪酸とがエステル結合したエステル化合物を包含する。本発明のトレハンジェリンのエステル化合物を与える酸としては、クロトン酸、酢酸、ペンタン酸などの脂肪族カルボン酸; 安息香酸などのアリールカルボン酸; モノ又はジアルキルカルバミン酸; プロパンスルホン酸などの脂肪族スルホン酸; ベンゼンスルホン酸などのアリールスルホン酸; モルホリニルカルボン酸、オキサゾリジニルカルボン酸、アゼチジンカルボン酸などの複素環カルボン酸などを挙げることができる。
(トレハンジェリンの生産)
本発明の化粧料等に用いられるトレハンジェリンは、放線菌に分類されるポリモーフォスポラ ルブラ(Polymorphospora rubra) K07-0510株(受託番号 NITE BP-01411)の脱脂コムギ胚芽培地で培養した培養液を各種の有機溶媒で抽出することにより得られる。
また、本発明のトレハンジェリンはこのように放線菌培養物から抽出したものであってもよいし、他の植物、微生物など自然界に存在するものから抽出したものであってもよいし、化学的に合成したものであってもよい。なお、自然界に存在するものから抽出する場合、その精製度は本発明の化粧料としての効果を示す程度であればよく、その限度において不純物を含む粗精製の抽出物であってもよい。
(トレハンジェリン産生菌)
本発明のトレハンジェリンは、トレハンジェリンを生産する能力を有する放線菌に属する微生物を培地で培養し、培養物中にトレハンジェリンを蓄積せしめ、該培養物からトレハンジェリンを採取( 分離・抽出・精製) することにより製造することができる。
「トレハンジェリンを生産する能力を有する放線菌に属する微生物」は、放線菌に属する菌であって、トレハンジェリンを生産する能力を有する微生物であれば特に限定されない。
本発明のトレハンジェリンの製造方法に用いることのできる菌株には、上記菌株の他、その変異株をはじめ、放線菌に属するトレハンジェリを生産する能力を有する菌すべてが含まれる。微生物が「トレハンジェリンを生産する能力を有する放線菌に属する微生物」は、例えば、下記のスクリーニング方法により得ることができる。
(スクリーニング方法)
放線菌に属する微生物を培地で培養し、該培養物を分析し、トレハンジェリンが存在すれば当該微生物はトレハンジェリンを生産する能力を有する放線菌に属する微生物であると決定することができる。
培養方法としては、例えば、スターチ2.4%、グルコース0.1%、ペプトン0.3%、カツオエキス0.3%、酵母エキス0.5%、炭酸水素カルシウム0.4%からなる液体培地(pH7.0)が100mL入った500mL容三角フラスコに各1mLずつ他候補となる放線菌を植菌し、27℃ で3日間振盪培養後、得られた種培養液をスターチ2.0%、グリセロール0.5%、脱脂小麦胚芽1.0%、カツオ肉エキス0.3%、ドライ酵母0.3%、炭酸水素カルシウム0.4%からなる液体培地(pH7.0)が100mL入った500mL容三角フラスコに各1mLずつ植菌し、27℃で9日間振盪培養する方法が挙げられる。
そして、上記培養方法により得られた培養物の中に、トレハンジェリンが存在すれば当該微生物はトレハンジェリンを生産する能力を有する放線菌に属する微生物であると決定することができる。
このようなトレハンジェリンを生産する能力を有する放線菌に属する微生物として好ましくは、ポリモーフォスポラ ルブラ( Polymorphospora rubra) K07-0510株が挙げられる。
(ポリモーフォスポラ ルブラ( Polymorphospora rubra) K07-0510株)
本菌株は、北里大学によりポリモーフォスポラ ルブラ( Polymorphospora rubra) K07-0510として、独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センターに寄託されている(受託日2012年8月28日、受託番号NITE BP-01411)。
トレハンジェリンを生産する能力を有する放線菌に属する微生物を培養するための培地には、栄養源として、放線菌の栄養源として使用し得るものであればよい。また、トレハンジェリンを生産する能力を有する放線菌に属する微生物の培養は、生産菌が発育しトレハンジェリンを生産できる温度範囲( 例えば、10−40℃、好ましくは、25−30℃)で数日〜2週間振盪培養することにより行うことができる。培養条件は、本明細書の記載を参照しながら、使用するトレハンジェリンの生産菌の性質に応じて適宜選択して行なうことができる。
トレハンジェリンの採取は、培養液より酢酸エチル等の水不混和性の有機溶媒を用いて抽出することにより行うことができる。本抽出法に加え、脂溶性物質の採取に用いられる公知の方法、例えば吸着クロマトグラフィー、分配クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーよりのかき取り、遠心向流分配クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等を適宜組合せるか、あるいは繰返すことによって純粋になるまで精製することができる。
ところで、本願発明の発明者らは、上記トレハンジェリンが角質層細胞間脂質のラメラ構造の形成を促進し、肌のバリア機能を高め、うるおいを保持する効果があるという知見を得た。さらにトレハンジェリンを含有する皮膚洗浄剤を用いると、ラメラ構造の溶出を抑制し、ラメラ構造の回復を促すことを見出し、トレハンジェリンを含有する皮膚洗浄剤を完成させた。以下、本願発明の皮膚洗浄剤について説明する。
本発明の皮膚洗浄剤は、通常使用される製剤化方法にしたがって製造することができ、植物油のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤等を含有させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、美白剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
本発明において、トレハンジェリン総量とは、上記トレハンジェリンA,B,C並びに類縁体の総量のことである。
本発明の皮膚洗浄剤に含有させるトレハンジェリンの濃度は特に制限されないが、0.001質量%以上10質量%以下が好ましく、0.01質量%以上10質量%以下がさらに好ましい例として挙げられる。本発明の皮膚洗浄剤に含有させるトレハンジェリンAの濃度は特に制限されないが、0.0004質量%以上0.08質量%以下が好ましく、0.004質量%以上0.08質量%以下がさらに好ましい例として挙げられる。
本発明の皮膚洗浄剤に含有されるトレハンジェリンは、トレハンジェリンA、B、C、又は類縁体が、それぞれ単独であっても、それらのうちいずれか2つ以上が共存した状態 であってもよく、特に制限はされないが、トレハンジェリン総量に対するトレハンジェリンAの含有率が、40%以上80%以下であることが好ましく、50%以上70%以下であることがさらに好ましい例として挙げられる。トレハンジェリン総量に対するトレハンジェリンA以外のトレハンジェリンB,C、及び類縁体の含有率は、20%以上60%以下であることが好ましく、30%以上50%以下であることがさらに好ましい例として挙げられる。
本発明の皮膚洗浄剤は、粉末、固形、液体、クリーム等の剤型とすることができる。また、ポンプフォーマー型泡状製剤、多層状製剤、スプレー製剤、不織布等に含浸させたシートあるいはゲルパック製剤であってもよく、通常、皮膚洗浄剤において使用される製剤化方法にしたがって製造することができ、ハンドソープ、洗顔料、ボディシャンプー、毛髪シャンプーとして使用することができる。
本発明の皮膚洗浄剤には、本発明の効果を損なわない範囲でアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、スクラブ剤、保湿剤、香料、pH調整剤、植物エキス、活性酸素消去剤、抗炎症剤、皮脂抑制剤等の薬効成分を含有させることができる。
アニオン界面活性剤として、例えば、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルイセチオン酸塩、スルホコハク酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、脂肪酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる 。
両性界面活性剤として、例えば、アルキルベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
非イオン界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
防腐剤として、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、フェノキシエタノール等を挙げることができる。
高分子、増粘剤として、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストリン、デキストラン、プルラン、キサンタンガム、ベントナイト、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、カルボキシメチルデキストランナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL等)等のビニル系高分子、等を挙げることができる。
保湿剤として、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリトール、マルチトール、マンニトール、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、シクロデキストリン等が挙げられる。
植物エキスとして、具体的には、カミツレエキス、パセリエキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、コメヌカエキス、アルテアエキス、ビワエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オウゴンエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、ヤナギランエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、アマチャエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、ホホバリーフエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス、クワエキス、ボタンエキス等の各種抽出物を挙げることができる。
薬効成分としては、従来、医薬品、医薬部外品、化粧品、衛生材料等で使用されていて、水中に溶解、または分散可能なものであれば特に限定されることなく使用することができる。具体的には、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クマザサエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、スイカズラエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、アミノ酸、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシン等の保湿剤;スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質等の油性成分;ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤;ビタミンA,B2,B6,D,E、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド等のビタミン類;トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤;γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤;レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤;デオキシリボ核酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子;アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分;セファランチン、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カルプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等も挙げられる。
以下、本願発明者らが行った試験であって、該発明者らがトレハンジェリンに優れたラメラ形成促進能があること、またトレハンジェリンを含有する皮膚洗浄剤が通常の皮膚洗浄剤に比べて顕著にラメラ構造の溶出を抑制できるという知見を得た試験について説明する。
<ラメラ形成促進能の評価>
(人工細胞間脂質の作成)
水相として、Ceramide TIC−001(高砂香料工業(株))0.04g、Ceramide3(Evonik Degussa社製、ドイツ)0.04g、Ceramide4(Evonik Degussa社製、ドイツ)0.04g、硫酸コレステロール(シグマアルドリッチジャパン)0.02g、精製水2.5gを、油相としてステアリン酸(富士フィルム和光純薬(株))0.08g、コレステロール(富士フィルム和光純薬(株))0.08gを、それぞれ80℃で融解させた後、水相を油相へ添加して混合した。その後、10℃で10分間の超音波処理を行い、再度80℃で融解、混合し、10℃で10分間、超音波処理を行ったものを人工細胞間脂質とした。
(評価検体の調製)
試験例13〜16として、トレハンジェリン0.01,0.1,1.0,10質量%水溶液を調製した。
トレハンジェリン総量に対するトレハンジェリンAの含有率が63%、トレハンジェリンB、C、及び類縁体の含有率が37%であるトレハンジェリンを使用した。
試験例1〜12として、トレハロースの0.01,0.1,1.0質量%水溶液、グルコース、スクロース、ソルビトール、ラフィノースの0.1,1.0質量%水溶液を調製した。なお、グルコースは単糖、トレハロースとスクロースは二糖、ソルビトールは糖アルコール、ラフィノースは三糖の代表例として用いた。人工細胞間脂質40mgに、調製した各糖水溶液並びに糖を含まない水(コントロール)を各々10μLずつ添加した。80℃のウォーターバスで10分間加熱し、十分混合した。その後、10℃で10分間超音波処理し、80℃のウォーターバスで10分間加熱することを2回繰り返すことで得られたラメラエマルションを評価検体とした。
(観察と解析)
スライドガラスに評価検体2mgを測りとり、カバーガラスで均一に広げた状態で偏光顕微鏡(オリンパス(株) BX50、γ=530nm、倍率200倍、観察範囲110μm×82μm)による観察を行い撮像した。撮像した画像を三谷商事(株)製 WinROOFを用いて、観察範囲中のマルターゼクロス像(ラメラ構造と同義)の面積と個数を測定した。水添加時ならびに各評価検体のマルターゼクロス像の平均面積を算出し、水添加時の平均面積を1とした場合と比較した各評価検体の平均面積の比を求め、ラメラ形成促進率とした。
(結果)
結果を表1、図1に示す。表1の結果を図示したものが図1である。
試験例1〜12に示した糖のラメラ形成促進率と比べて、トレハンジェリンのラメラ形成促進率は0.01質量%の低濃度でも5.41倍、0.1質量%では4.33倍、1.0質量%では8.39倍、10質量%では9.38倍であった。すなわち、トレハンジェリンには顕著なラメラ形成促進能があることが確認できた。
<細胞間脂質の溶出抑制およびラメラ形成促進作用の確認>
(検体の調製)
糖を含まない10%SDS水溶液、トレハンジェリンを最終濃度0.1,1.0質量%となるように溶解した10%SDS水溶液、グルコースを最終濃度1.0質量%となるように溶解した10%SDS水溶液を調製した。
トレハンジェリン総量に対するトレハンジェリンAの含有率が63%、トレハンジェリンB、C、及び類縁体の含有率が37%であるトレハンジェリンを使用した。
(方法)
対象者は2名とした。
前腕内側部を水で洗い、5分間馴化した。泡立てた各検体で、前腕内側部を10秒間洗浄し、水道水で30秒間洗い流し、前腕内側部にキムタオル(日本製紙クレシア(株))を軽く押し当て水分をとった。洗浄前、洗浄直後、洗浄1分後ならびに洗浄3分後に、1度採取した場所とは異なる前腕内側部位からテープストリッピング法により角質層を採取した。採取した角層を、デジタルマイクロスコープ(VHX−5000、(株)キーエンス)を用い、倍率500で各被検者毎に3枚ずつ撮像し、計6枚分の解析値の平均をとった。画像解析ソフトでしきい値処理をすることにより、撮像した画像中の角層、ラメラ構造を検知し、角層総面積(単位ピクセル)並びにラメラ構造総面積(単位ピクセル)を算出し、以下の式によりラメラ率を求めた。
ラメラ率=ラメラ構造総面積÷角層総面積
結果を図2に示す。図2の縦軸は、洗浄前のラメラ率を100%としたときの、ラメラ率を示し、横軸は、洗浄前、洗浄直後、洗浄1分後ならびに洗浄3分後と、時間経過を示している。撮像した角層を図3に示す。
(結果)
洗浄直後において、角質層中のラメラ構造は、糖類を含まない10%SDSでは8%、1.0質量%グルコースでは15%しか残存していなかったが、0.1,1.0質量%トレハンジェリンを含有する洗浄剤で洗浄すると、残存したラメラ構造がそれぞれ53%、60%であった。すなわち、洗浄剤によるラメラの溶出が、トレハンジェリンにより顕著に抑制されることを確認できた。また、洗浄後1、3分後において、トレハンジェリンを含有する洗浄剤はラメラ構造を回復することが確認できた。

Claims (4)

  1. トレハンジェリンを含有する皮膚洗浄剤。
  2. 皮膚洗浄剤総量に対するトレハンジェリンの含有量が0.001質量%以上10質量%以下であることを特徴とする請求項1記載の皮膚洗浄剤。
  3. アニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の皮膚洗浄剤。
  4. トレハンジェリン総量に対するトレハンジェリンAの含有率が40%以上80%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚洗浄剤。
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