JP6835953B2 - 手袋剥ぎ取り装置および手袋剥ぎ取り方法、並びに手袋剥ぎ取り装置および手袋剥ぎ取り方法を使用する製造ラインおよび製造方法 - Google Patents

手袋剥ぎ取り装置および手袋剥ぎ取り方法、並びに手袋剥ぎ取り装置および手袋剥ぎ取り方法を使用する製造ラインおよび製造方法 Download PDF

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Description

a.発明の分野
本発明は、各手袋が終端のビーズ付き(beaded:数珠つなぎ)カフ端部を備えた垂れ下がりカフ端部部分をもつように手袋が既に部分的にはぎ取られている時点で浸漬成形フォーマーから弾性手袋をはぎ取る装置および方法に関する。特に、本発明はクリニック環境、獣医環境、歯科環境や医療環境、あるいは衛生管理が必須の食品製造などの他の環境で使用されている浸漬成形で製造された使い捨て式検査用手袋のはぎ取りおよびその後の取り扱いに関する。
b.関連技術
複数の抗生物質に対して耐性を示す感染性細菌類、特にメチシリン耐性の黄色ブドウ球菌(MRSA)の病院やクリニックの患者への感染や外科医手術時の感染を管理する必要性が増大している。研究によれば、誰かの手にMRSAが付着すると、その細菌は当該者が次に触れる4つの表面に取り残されることになる。一旦MRSAが何らかに付着すると、洗浄除去しない限り、最長で80日間、そこに取り残されることになる。クロストリジウム・ディフィシルになると、この期間以上表面で活性を示す。このような感染を管理する一つの実効的かつ安価の方法は、使い捨て式の検査用手袋を使用することである。
このような手袋をボックスやディスペンサーをパッキングする手動あるいは自動の製造システムの実例はWO2010/020782A2およびWO2011/048414A1に開示されている。このようなシステムの場合、コンベヤによって手袋を予測可能な方法か定期的にパッキングステーションに搬送するときに最も効率が高くなる。
このような製造システムでは、手袋あるいは同様に可撓性があり比較的平坦な他の製品であっても、ベルトコンベヤなどのコンベヤで搬送を行うことがきわめて便利になりうる。
浸漬成形手袋の場合、本明細書ではフォーマー(型、former)と呼ぶ、特定形状の成形型(mould)やツールを使用して製造されている。このフォーマーを液体浴に浸漬し、次に液体浴から引き上げ、加熱し、乾燥または硬化を行ってフォーマーに付着している液体から溶剤を除去するか、あるいはポリマー鎖を架橋すると、フォーマーに固体フィルムが残る。本明細書では、この生成したフィルムを硬化(cured)フィルムと呼ぶ。
使い捨て式の検査用手袋の場合、本明細書では単にニトリルと呼ぶニトリルブタジエンゴムを原料として製造されることが多くなっている。ニトリルが比較的コストが低く、可撓性および弾性も良好で、非アレルギー性をもつからである。このような手袋は、カフ部分および端部に手指部分を手作業で形成するフォーマーを使用して形成する。手指部分は、液体のタンクに浸漬しかつ引き上げるさいには最も低い位置にある。従って、製造プラントは長尺の連続チェーンコンベヤを備え、このコンベヤによって硬化した手袋をフォーマーから裏返した状態で剥ぎ取る剥ぎ取り工程を始めとする各種の製造工程にフォーマーを搬送する。この後、空になったフォーマーを残留物があるかどうかを確認し、酸性浴への浸漬を始めとする浄化を行う。
通常、手袋の製造ラインはこのようなチェーンコンベヤを二対備え(合計で四本の平行ライン)、同じタンクを通過し、剥ぎ取り段階および検査段階を経る。製造速度は一ラインにつき秒毎に約一枚(one glove)である。
フォーマーからの手袋の剥ぎ取りは、剥ぎ取りプロセスの少なくとも一部において通常手作業で行う。剥ぎ取りプロセスの一部については、フォーマーから手袋の大半を引っ張り出す手袋剥ぎ取り機械を使用することによって自動化でき、従ってフォーマーの指先を含むフォーマーと依然として接触している手袋の部分から手袋の手のひら部分およびカフ端部が垂れ下がる。手袋のカフ端部には補強用ビーズやリムを設ける。フォーマーから部分的に剥ぎ取った場合、手袋のカフ端部はフォーマーの指部分から垂れ下がる。
一般的な手袋浸漬成形製造速度では、通常、一ラインにつき二人、三人もしくは四人の作業員が必要である。自在に吊り下がっている手袋のカフは、通常作業員が引っ張り、手袋の指部分をフォーマーから完全に引き剥がした後に、各手袋がボックス内に落下するか、手袋剥ぎ取りステーションの大きくなる堆積体に積み重なる。
人件費は、全製造コストの大きな部分を占める。従って、フォーマーから手袋を最終的に全て剥ぎ取る機械は公知であるが、剥ぎ取りステーションに必要な労働力だけでなく、手袋を剥ぎ取りステーションから取り出した後に、ボックスやディスペンサーに梱包するために手袋を処理するのに必要な労働力も問題である。
実用新案文献CN202439169Uには、浸漬成形フォーマーから自動的に手袋を剥がし取り、剥ぎ取られた手袋を一度に一つずつ受け取り面に載せ、手袋の積み重ね体を形成する機械が開示されている。手袋を部分的にフォーマーから剥ぎ取り、その後一対の対向ローラーを有する機械に送り出す。ローラーが手袋のカフ端部を把持し、次にこれをカフから先にフォーマーから剥がし、剥がされた手袋は成形された手袋に対して裏返した状態になる。このような機械の制約は、ローラー対の下に形成される手袋の積み重ね体の均等性が非常に悪い点にある。作業員が機械によって得られた手袋の各積み重ね体を整理し、揃えることは可能であるが、手袋が積み重ね体内で依然として均等に平坦化することはなく、以降の処理や梱包を行うことがより一層困難になる。不均等な平坦化が生じると、手袋ディスペンサーに梱包できる手袋の最大数に対する大きな制限にもなる。
特許文献WO2014/122595A1には、ともに旋回してカフ端部分を把持できるV字形状の一対の対向ベルトコンベヤを使用して、部分的に剥ぎ取られた弾性手袋を浸漬成形フォーマーから剥ぎ取る別な方法が開示されている。この場合、ベルトが作動してカフ端部を引っ張り、フォーマーから手袋を完全に剥ぎ取る。この後、再びベルトコンベヤを作動することによって手袋をコンベヤベルトに排出する位置に対向ベルトが移動できる。このシステムは手袋を剥ぎ取り、次に手袋をコンベヤベルトに載せる機械式プロセスを与える点で有利であるが、構成が比較的複雑で、重量もあるため、手袋の製造ラインの速度に十分マッチした速さのサイクルタイムを実現することは困難である。さらに、コンベヤベルトに載せられたカフ端部の位置が、カフ端部分がフォーマーからどの位離れて垂れ下がっているかに応じて変化する。このため、手袋をコンベヤベルトから取り上げ、ディスペンサー容器に手袋をパック/梱包(pack)するために必要な自動手袋梱包装置に対する必要性が高くなる。
本発明の目的は、浸漬成形プロセスにおけるフォーマーから弾性手袋を剥ぎ取る、より使いやすい装置および方法を提供することにある。
WO2010/020782A2 WO2011/048414A1 WO2014/122595A1 WO2016/139640A1 登録実用新案第CN202439169U号
本発明の第1態様は、一連の浸漬成形フォーマーから対応する一連の部分的に剥ぎ取られた弾性浸漬成形手袋であって、それぞれが手袋の垂れ下がっているカフ端部分を有し、このカフ端部分それぞれが対向する第1側部および第2側部を有し、かつビーズ付きカフ端部で終端する弾性浸漬成形手袋を完全に剥ぎ取る手袋剥ぎ取り装置であって、
第1把持部材および第2把持部材を有し、これら把持部材のうちの少なくとも一つがこれら把持部材の他方に対して移動し、上記の垂れ下がっているカフ端部分の少なくとも一つの上記の対向している第1側部および第2側部を把持する把持装置であって、上記手袋の剥ぎ取り時に上記フォーマーから離間できる把持装置
記第1側部から離間する第1方向に延在し、上記剥ぎ取り時に上記把持装置が上記第1方向に水平移動できる開放空間、および
上記カフ端部分の把持時に上記第1把持部材および第2把持部材の少なくとも一つの移動を駆動する少なくとも一つのアクチュエーター、および上記手袋の把持および剥ぎ取り時に上記移動を制御する制御装置を有する作動システムを有する手袋剥ぎ取り装置において、
上記作動システムが作動して、上記第1および第2把持部材を使用して上記カフ端部分を把持し、次に上記剥ぎ取り時に上記把持装置を上記第1方向に実質的に水平に上記開放空間内を移動させ、
上記手袋剥ぎ取り装置が上記の垂れ下がっているカフ端部分の上記第1側部に近接配置される当接体をさらに含み、
そして
上記開放空間が上記当接体の下側に延在し、
上記剥ぎ取り時に上記開放空間で第1方向の実質的に水平な上記把持装置の動きは、上記当接体に対して上記第1側部を引っ張り、上記把持装置の上記の実質的に水平な移動によって上記手袋が完全に剥ぎ取られるまで、上記手袋の第1剥ぎ取り部分を上記第1および第2把持部材と上記当接体との間に全体として横方向に延在させ、かつ上記手袋の第2剥ぎ取り部分を上記当接体と上記フォーマーとの間で全体として上向きに延在させた手袋剥ぎ取り装置を提供するものである。
上記把持部材としては、一度に一つだけの手袋のカフ端部分を把持するものであってもよいが、本発明の好適な実施態様では、製造ライン上でフォーマーのライン方向に細長く、かつ対応するフォーマーからの複数のカフ端部分を把持し、複数の手袋を把持装置の一回の操作によって剥ぎ取ることができる把持部材を使用する。
全体としては、第1把持部材および第2把持部材は第2方向にそって延在するギャップ間において相互に面する対応する第1把持面および第2把持面を有する。第2方向は、浸漬成形手袋の製造ライン上でフォーマーのラインと平行であればよい。この場合、手袋の第1側部および第2側部は、製造ライン上のフォーマーの動作方向に対して横方向の外側部であればよい。
第1方向は、第2方向に対して実質的に垂直な方向であればよい。
手袋の剥ぎ取り時、当接体はこの当接体とフォーマーとの間に部分的に延在する手袋の第2の剥ぎ取られた部分の第1方向におけるさらなる移動を制限する。把持部材の実質的に水平な移動の結果、これら把持部材がフォーマーから離間する。手袋が弾性材料からなるため、手袋の第1および第2の剥ぎ取られた部分は把持部材と当接体との間で、また当接体とフォーマーとの間で延伸することになる。
実質的な水平移動は、この移動によって第1側部が当接体に当接する限り、若干の下向き部品(下向きの構成要素)を有していてもよい。
当接体は垂れ下がっているカフ端部分の第1側部に対する支持面になり、この支持面は手袋の剥ぎ取り時、第1および第2の剥ぎ取られた部分の移動を制約することはない。
支持面としては、平滑な非回転面、ローラーベアリング面やエアベアリング面のいずれかであればよい。
支持面が第1および第2の剥ぎ取られた部分間で凸状であるのが好ましい。当接体については、固定されているのが好ましく、換言すると、当接体は手袋の剥ぎ取り時移動することはない。
当接体については細長く、カフ端部分の第1側部に対して実質的に平行であることが好ましい。フォーマーの第1および第2側部がほぼ常時製造ライン上の一連のフォーマーの移動ラインに平行であるため、少なくとも部分的に剥ぎ取られた手袋を剥ぎ取る時期になると、当接体が通常製造ライン上のフォーマーの移動ラインに対して実質的に平行になる。
および第2把持部材のうちの少なくとも一つが他方の把持部材に対して移動でき、手袋が完全に剥ぎ取られた後に、対向する第1側部および第2側部を解放する。作動システムもカフ端部分の解放時に第1把持部分および第2把持部分の少なくとも一つの移動を駆動する少なくとも一つのアクチュエーターを有するため、この作動システムが作動し、把持部材を使用して、手袋の完全な剥ぎ取り後に、カフ端部分を解放することができる。
把持部材が第1方向に水平に移動すると、手袋の指部分を下向きに、かつ当接体の周囲に引っ張るため、手袋全体がフォーマー上で実質的に垂直方向から実質的に水平方向に自動的に回転し、手袋を載置する。
載置前に、把持部材が十分に開放するため、手袋のカフ端部分を放出し、手袋が把持部材の実質的に水平な移動によって載置されるべき表面間において手袋の手指部分が引きずられている間、摩擦によって把持部材間から自在に引き出される。
このプロセスの間、手指部分に実質的に下向きに空気を噴射するのが有利である。空気を噴射すると、手袋を載置すべき表面上で手指部分が平坦化する。この後、カフのビーズ付き端部が開いた把持部材間から自在に引っ張り出される。誤解を避けるために記すと、手指部分(finger portion)という用語には手袋の親指部分が含まれる。
従って、剥ぎ取り装置は一般的には周期的に、即ち繰り返し使用することができ、完全に剥ぎ取られた手袋の載置後、作動システムが作動し、把持部材を初期位置あるいは開始位置に戻し、次の手袋、あるいは次の組の手袋をフォーマーから剥ぎ取ることができる。
剥ぎ取り装置は、剥ぎ取られ放出された手袋を受け取る手袋載置面を備えることができる。第1把持部材および第2把持部材が実質的に水平に移動する開放空間については、手袋載置面と当接体との間に延在するのが好ましい。
第1把持部材および第2把持部材の移動については、手袋の剥ぎ取り時若干の下向き部品を有しているのがよく、この部品があると、第1把持部材および第2把持部材、従ってこれら把持部材によって保持された手袋のカフ端部を把持部材による手袋の放出前に、手袋載置面により接近させることができる。これによる利点は、放出時に手袋が落下する距離を短縮でき、折り目がつくことがなく、手袋を実質的に平坦に載置できることである。
剥ぎ取り装置は、把持装置から剥ぎ取られた手袋を離間搬送するコンベヤベルトを備えていてもよく、コンベヤベルトの搬送面が載置面になる
第1把持部材については、カフ端部分のうちの少なくとも一つの第1側部を把持する、実質的に水平方向に延在する第1把持面を有しているのが好ましい。
また第2把持部材についても、手袋の剥ぎ取り時、カフ端部分のうちの少なくとも一つの第2側部を把持する、実質的に水平方向に延在する第2把持面を有しているのが好ましい。これら把持部材については、ギャップ間において第1把持面および第2把持面が相互に面するように相互に方向を設定することができる。
第1把持面および第2把持面のうちの少なくとも一つを凸状構成することによって、ギャップの下に空隙が生じるようにし、ビーズ付きカフ端部および隣接するカフ端部分がギャップからこの空隙内に垂れ下がることができるように構成する。
把持部材については、第1把持部材および第2把持部材の相互に対する相互移動によってカフ端部分を把持するのが好ましく、この把持構成によってギャップ間の距離を狭めることができ、これによって第1把持部材および第2把持部材が、
(i)上記ギャップ内に上記カフ端部分を受け取り、これによって上記カフ端部分が、ギャップ下の空隙内にビーズ付きカフ端部を設けた状態でギャップの上下に延在する開放構成と、
(ii)ギャップを十分狭くして、狭くなったギャップを介してビーズ付きカフ端部が通り抜けることを阻止するが、カフ端部分の移動を阻止するほど狭くなく、従って剥ぎ取り時に、ビーズ付きカフ端部が上記の狭くなったギャップによって捕えられるまでカフ端部分がギャップ内を移動できる閉鎖構成と、
の間で移動することができる。
ビーズ付きカフ端部が狭くなったギャップに自動的に嵌り込む特徴、従って剥ぎ取られた手袋のビーズ付き端部が第1把持部材および第2把持部材に自動的に整合してから、手袋把持装置が手袋を次の処理段階に搬送する特徴の結果、所定の明確な物理的方向にある次の処理段階に手袋を搬送できる。
ギャップについては、第2方向にそって延在させることができる。この第2方向は第1方向に対して横断する方向である。当接体についても、第2方向に対して実質的に平行に延在させるのが好ましい。
第1把持部材および第2把持部材については、ギャップの対向している側で細長い形状であることが好ましい。
本発明の好適な実施態様では、ギャップを閉じる第1把持部材および第2把持部材の移動は、第2方向に対して横断する実質的に水平な方向に生じる。
空隙については、使いやすく、実際的な大きさまたは容量の開放空間であればよいが、最低限ギャップの下にカフ端部分をちょうど収容できる程度の容量を備え、かつ狭くなったギャップよりも十分広い幅を備えている必要がある。この条件を満足する限り、カフ端部分は空隙内を自在に移動でき、ビーズ付きカフ端部が開放空間に閉じ込められたりすることや、引っかかることもない。
カフ端部分を受け取るためにギャップを広げた場合のギャップの幅が第1幅であり、またカフ端部分を制約するためにギャップを狭めた場合のギャップの幅が第2幅である。第1幅については、少なくとも50mmが好ましく、少なくとも100mmが最も好ましい。このように設定すると、カフ端部を把持部材間に受け取ることができ、把持部材の干渉を受けることはない。
第2幅については、約2mm以下が好ましく、約0.75mm以下が最も好ましい。第1幅を備えた対向する把持面間のギャップについては、実質的に水平な方向に延在しているのが好ましい。
一緒に相対移動した把持面が下向きに開口した漏斗形状になり、ビーズ付きカフ端部を絞られたギャップを案内するのが好ましい。
本発明では、カフ端部分がフォーマーから自在に吊り下がり、かつ手袋の開放端部がビーズ付きカフ端部を有し、そして最も低い位置にある状態で、浸漬成形手袋の一つかそれ以上の手指(指および/または親指)が完全にあるいは部分的にフォーマーに残存している場合、浸漬成形手袋が部分的にフォーマーから剥ぎ取られる。
手袋の等級(グレード)に応じて、カフ端部分の材料厚さは約2ミル〜約15ミル(50μm〜375μm)であればよい。ビーズ付きカフ端部は通常この厚さの少なくとも2倍であり、さらに一般的にはこの厚さの10倍であることが多い。多くのニトリル手袋の厚さは約4.5ミル(115μm)である。対向面間の狭められたギャップは最小でこの厚さの2倍を収容する大きさであるが、考えられるビーズ付き端部の厚さの2倍未満である。例えば、ビーズ付きカフの厚さが20ミル(500μm)の場合、狭められたギャップは約40ミル(1mm)以下でなければならない。
従って、カフ端部分については、狭められたギャップがビーズ付きカフ端部に向かって下向きに移動している間、相対的に上向きに移動するように制限される。
従って、一般的に、ビーズ付きカフ端部に隣接するカフ端部分が第1材料厚さを有し、かつビーズ付き端部が第2材料厚さを有し、第1厚さは第2厚さよりも薄い。従って、第1材料厚さは狭められたギャップの第2幅よりも薄いか、あるいはこの厚さにほぼ等しく、かつ狭められたギャップの第2幅はビーズ付き端部の第2材料厚さの約2倍未満であるため、少なくともビーズ付き端部の厚さがカフ端部の左右の側部がそれ自体に折り返される部分で2倍になるところでビーズ付きカフ端部が狭められたギャップに捕えられる。
好ましい実施態様では、少なくとも第2把持部材として棒を使用する。好ましい実施態様では、第1把持部材および第2把持部材の両者が棒である。一般的に、把持部材のうちの少なくとも一つが他方の部材に対して相対的に離間移動し、垂れ下がっているカフ端部を受け取る。次に、把持装置はカフ端部分の受け取り時に第3方向にフォーマーのラインに向かって移動する。この第3方向は実質的に第1方向とは実質的に対向する。
作動システムの少なくとも一つのアクチュエーターが、第3方向におけるこれら離間移動を駆動してから、第1把持部材と第2把持部材との間にカフ端部分を受け取るのが好ましい。この場合、制御装置がカフ端部分の受け取り時に第3方向におけるこれら離間移動を制御する。
第3方向における移動は実質的に水平方向で生じ、この移動時にビーズ付きカフ端部分が第2把持部材を乗り越え、第1把持部材と第2把持部材との間のギャップに進入するまで、第2把持部材が移動し、垂れ下がっているカフ端部分の第1側部に接触する。
第1把持部材および第2把持部材は、実質的な水平方向における移動が制約され、そして作動システムは第1把持部材および第2把持部材のうちの少なくとも一つの他方から相対的な離間移動を駆動する少なくとも一つのアクチュエーターを有する。
本発明の第2態様は、複数の弾性浸漬成形手袋を製造する製造ラインであって、
複数の浸漬成形フォーマー、
上記浸漬成形フォーマーで上記手袋を被覆し、かつ硬化する浸漬成形段階、
夫々の上記手袋のカフ端部分、上記手袋のビーズ付きカフ端部が最も低い位置にある状態で、上記手袋のカフ端部分が上記浸漬成形フォーマーから垂れ下がるように上記フォーマーから上記硬化手袋を部分的に剥ぎ取る手袋の部分剥ぎ取り装置であって、上記カフ端部分が第1材料厚さを有し、かつ上記のビーズ付きカフ端部が第2材料厚さを有し、そして上記第1厚さが上記第2厚さよりも薄い手袋の部分剥ぎ取り装置、および
上記の部分的に剥ぎ取られた手袋を上記フォーマーから完全に剥ぎ取る手袋剥ぎ取り装置を有する製造ラインにおいて、
上記手袋剥ぎ取り装置が部分的に剥ぎ取られた手袋を把持し、上記フォーマーからこれらを剥ぎ取アクチュエーターシステム、および対向する第1把持部材および第2把持部材を備えた把持装置を有し上記把持部材が相互に最接近するギャップの対向側部において対向する把持面を構成し、上記アクチュエーターシステムが上記把持部材を相互に移動させて上記ギャップの幅を変更し、
上記アクチュエーターシステムは、
上記把持面を相対的に離間移動させて上記ギャップの幅を広げるとともに、上記手袋の上記のビーズ付きカフ端部が上記把持面の下の空隙に垂れ下がっている状態で、上記の離間移動面を垂れ下がっている少なくとも一つのカフ端部分の対向側に位置決めし、
上記把持面を一緒に相対的に移動させて、上記カフ端部分を上記把持面間に拘束し、そして
上記カフ端部分を上記把持面間に拘束した状態で、上記把持面を上記フォーマーか第1方向に実質的に水平に離間移動させて、
上記手袋剥ぎ取り装置が上記の垂れ下がっているカフ端部分の上記第1側部に近接配置される当接体をさらに含み、
そして
上記フォーマーから第1方向に実質的に水平に離間する上記把持面の上記移動が上記当接体の下側に向かい、
上記手袋を上記フォーマーから完全を剥ぎ取る製造ラインを提供するものである。
上記アクチュエーターシステムは、
カフ端部の通過を許す程十分広いが、上記ギャップが上記のビーズ付きカフ端部の上記ギャップの通過を阻止する程十分狭くなるように、上記把持面を一緒に相対移動させて、上記のカフ端部分を上記把持面間に拘束し、
上記フォーマーから上記把持面を離間移動させて、上記カフ端部分が上記ギャップを移動している間、上記のビーズ付きカフ端部を上記第1および第2把持面間に捕捉しておき、そして
上記のビーズ付きカフ端部が上記ギャップ内に捕捉されている状態で、上記把持面を上記フォーマーから上記当接体の下であってこの当接体に向けた第1方向に実質的に水平に離間移動させて、上記手袋を上記フォーマーから完全に剥ぎ取るように構成するのが好ましい。
本発明の第3態様は、複数の弾性浸漬成形手袋を製造する製造ラインであって、
複数の浸漬成形フォーマー、
上記フォーマーで上記手袋を被覆し、かつ硬化する浸漬成形段階、
上記手袋の夫々のカフ端部分上記手袋のビーズ付きカフ端部が最も低い位置にある状態で、上記手袋の夫々のカフ端部分が上記浸漬成形フォーマーから垂れ下がるように上記フォーマーから上記硬化手袋を部分的に剥ぎ取る手袋の部分剥ぎ取り装置であって、上記カフ端部分が第1材料厚さを有し、かつ上記のビーズ付きカフ端部が第2材料厚さを有し、そして上記第1厚さが上記第2厚さよりも薄い手袋の部分剥ぎ取り装置、および
上記の部分的に剥ぎ取られた手袋を上記フォーマーから完全に剥ぎ取る手袋剥ぎ取り装置を有し、
上記手袋剥ぎ取り装置が本発明の第1態様の手袋剥ぎ取り装置である製造ラインを提供するものである。
製造ラインは、さらに手袋剥ぎ取り装置から剥ぎ取られた手袋を離間搬送する搬送面を備え、この手袋剥ぎ取り装置によって上記フォーマーから手袋を繰り返し剥ぎ取り、上記搬送面に上記の剥ぎ取られた手袋を載置できる。
本発明の第4態様は、手袋が既に部分的に剥ぎ取られた状態においてこれら手袋を手袋剥ぎ取り装置を使用して浸漬成形フォーマーから手袋を完全に剥ぎ取る方法であって、上記の部分的に剥ぎ取られた手袋それぞれが、上記フォーマーから垂れ下がっているビーズ付きカフ端部で終端させたカフ端部分を有し、上記のビーズ付き端部を上記カフ端部分よりも厚い材料で構成し上記の垂れ下がっているカフ端部分に対して相対的に移動することができる把持装置を有し開放空間が上記の垂れ下がっているカフ端部分の第1側部から離間する第1方向に延在し、そして上記把持装置が第1把持部材および第2把持部材を有する少なくとも2つの把持部材を有し、これら把持部材がそれぞれ対向する第1把持面および第2把持面を有し、相互に対して移動できる方法において、
ギャップが、上記把持面間が最接近する上記の対向する把持面に存在するように上記第1把持部材および第2把持部材を位置決めし、
上記の対向する把持面間の上記ギャップ内に上記の垂れ下がっているカフ端部分の少なくとも一つを受け取り、
上記第1把持部材および第2把持部材のうちの少なくとも一つを上記カフ端部分に対して移動させ、上記ビーズ付きカフ端部が狭められたギャップの下にある状態で上記カフ端部分が上記の対向する把持面間に拘束されるまで上記ギャップを狭め、
上記剥ぎ取り時に、上記第1把持部材および第2把持部材を上記開放空間に上記第1方向において実質的に水平に移動させ、この手袋剥ぎ取り装置はさらに、上記の垂れ下がっているカフ端部分の第1側部に近接する当接体があって、この当接体の下に延在する上記開放空間があり、上記剥ぎ取り時の上記第1把持部材および第2把持部材の上記開放空間での実質的に水平の上記第1方向における上記移動は、上記当接体に対して上記第1側部を引っ張り、上記把持部材と上記当接体との間で全体として横方向に上記手袋の第1の剥ぎ取られた部分引っ張られるとともに、上記手袋が上記把持装置の上記の実質的な水平移動によって完全に剥ぎ取られるまで、上記フォーマーと上記当接体との間で全体として下向きに上記手袋の第2の剥ぎ取られた部分を引っ張る工程を有する剥ぎ取り方法を提供するのである。
上記のビーズ付きカフ端部ではなく、上記カフ端部分が上記ギャップ内で自在に移動し、上記のビーズ付きカフ端部が狭い上記ギャップ内に嵌めこまれるまで、上記手袋の上記の第1の剥ぎ取られた部分が全体として横方向に引っ張られている間、上記の拘束されたカフ端部分が上記の狭められたギャップに向かって移動するように上記の対向する把持面間で狭められたギャップの幅を設定する。
上記方法については、手袋の完全剥ぎ取り後、上記第1把持部材および上記第2把持部材を離間移動させて、上記の剥ぎ取られた手袋を実質的に水平方向に放出して、手袋載置面に載置する工程を有することができる。
本発明のこの態様の作用効果によると、上記手袋が上記フォーマーから剥ぎ取られている間に上記手袋の全体として下向きの移動を上記当接体によって全体として水平な移動に変換できる。
この作用効果を実現するためには、上記当接体によって上記手袋が引っ張られる方向を約45°〜約90°の間、特に約60°〜約80°の間で変化させることが好ましい。
上記方法において、上記の垂れ下がっているカフ端部分を対向する把持面間のギャップに取り込む前に
剥ぎ取り対象の次の手袋の第1側部に上記の第1把持部材および第2把持部材の両者がある状態で、上記の次の手袋の上記の垂れ下がっているカフ端部分を十分受け取ることができる広さのギャップが上記の対向する把持面間に設定できるように上記の第1把持部材および第2把持部材を位置決めし、
そして次に、上記第2把持部材が移動し、上記第1側部に接触し、上記のビーズ付きカフ端部が上記の第2把持部材を乗り越え、上記の第1把持部材および第2把持部材間の上記ギャップに進入するまで、少なくとも上記第2把持部材を上記の次の手袋の上記の垂れ下がっているカフ端部分の第1側部に向けて実質的に水平方向に移動させることが好ましい。
本発明の第5態様は、それぞれが手指部分およびカフ端部分を有し、このカフ端部分がビーズ付きカフ端部で終端する複数の弾性浸漬成形手袋を製造する製造ラインプロセスを提供するものであって、上記製造ラインは搬送装置上の複数の浸漬成形フォーマー、浸漬成形段階、手袋の部分剥ぎ取り段階、および手袋の完全剥ぎ取り段階を有し、上記プロセスは上記搬送装置を使用して、上記浸漬成形フォーマーを以下の段階に順次移動させるものであり、:
上記フォーマーに樹脂を被覆し、硬化させて、上記手袋を形成する上記浸漬成形段階;
上記のビーズ付きカフ端部をカフ端部分の終端に形成した後に、上記手袋の上記のビーズ付きカフ端部が最も下にある状態で、上記フォーマーから垂れ下がるように上記フォーマーから上記のカフ端部分を剥ぎ取る手袋の部分剥ぎ取り段階であって、上記カフ端部分が第1材料厚さを有し、かつ上記のビーズ付きカフ端部が第2材料厚さを有し、上記第1厚さが上記第2厚さよりも薄い手袋の部分剥ぎ取り段階;および
上記第4態様の方法を使用して上記の部分的に剥ぎ取られた手袋を上記フォーマーから完全に剥ぎ取る手袋の完全剥ぎ取り段階を提供するものである。
さらに、上記製造ラインは上記フォーマーを浸漬成形段階から上記の手袋剥ぎ取り装置まで搬送する搬送装置、および剥ぎ取られた手袋を上記の手袋剥ぎ取り装置から離間搬送する搬送面を備えることができる。この場合、この手袋剥ぎ取り装置によって、上記フォーマーから手袋を繰り返し剥ぎ取り、剥ぎ取られた手袋をコンベヤに載置できる。
以下例示のみを目的として、添付図面を参照して本発明をさらに説明する。
複数の中空弾性手袋(本例では使い捨て式ニトリル手袋である)を製造する本発明の好適な実施態様に従って構成され、一連のプロセス段階を経由する一対のトラックを備えた製造ラインを示す概略図である。 図1の製造ラインの一部を示す斜視図であり、どのように各トラックがそれぞれに手袋が浸漬被覆された複数の垂れ下がった手作業で成形したフォーマーを有するかを示す図で、各手袋は硬化し、部分的に剥ぎ取られているため、ビーズ付きカフ端部が最も低い位置にある状態で、手袋のカフ端部分が垂れ下がっていることを示す図である。 本発明の第1の好適な実施態様の手袋剥ぎ取り装置の要部を示す上部平面図である。 図3の手袋剥ぎ取り装置の要部を示す側面図である。 手袋剥ぎ取り装置の第1把持部材および第2部材が共に閉鎖方向に移動し、これら部材の対向する把持面間に垂れ下がっているカフ端部分を拘束した状態にある、図4の線V−Vの垂直面における断面図である。 カフ端部分の拡大図であり、カフ端部分がビーズ付きカフ端部でどのように終端し、かつ狭められた位置にある状態で把持部材間のギャップがどのようにカフ端部分の対向する第1側部および第2側部を緩く拘束するかを示す図である。 第1把持部材および第2把持部材が間にカフ端部分を受け取る開放位置にある状態で、第1の好ましい操作モードにある図3の手袋剥ぎ取り装置を示す上部平面図である。 図6から続く図で、図5Aおよび図5Bと同様に、第1把持部材および第2把持部材が狭められた位置に移動した状態を示す図である。 図7から続く図で、フォーマーの長手方向移動に追従する状態で、狭められた位置にある把持部材がフォーマーのラインから横断方向において第1方向に水平に離間移動する状態を示す。 図7から続く図で、フォーマーの長手方向移動に追従する状態で、狭められた位置にある把持部材がフォーマーのラインから横断方向において第1方向に水平に離間移動する状態を示す。 図9から続く図で、第1方向に完全移動した後に、第1把持部材および第2把持部材がどのように手袋のカフ端部を開放し、手袋をコンベヤベルトに載置するかを示す。 図10から続く図で、手袋のコンベヤへの放出後、第1把持部材および第2把持部材がどのようにx方向に後退するかを示す。 図11から続く図で、一対の把持装置の開放長手方向端部がx方向において次の剥ぎ取るべき手袋に面した状態で、第1把持部材および第2把持部材が第1方向とは反対方向である第2方向において横断移動している間、これら把持部材がどのように相対的に開放構成へと離間移動するかを示す図である。 図12から続く図で、開放構成にある第1把持部材および第2部材がフォーマーの移動とは反対方向にどのように移動して、これら把持部材間に次の2つのカフ端部分を受け取るかを示す図である。 図5Aと同様な断面図で、第1把持部材および第2把持部材がどのように移動し、次に剥ぎ取るべきカフ端部分を受け取るかを示す図13〜図15の方法とは別な方法を示す図であり、この方法ではこれら把持部材は垂れ下がっているカフ端部分の第1側部から横断方向かつ水平方向に間隔をあけている状態で、把持部材は開放構成にある。 図16から続く図で、第2把持部材がどのように第2方向において水平移動し、カフ端部分が垂れ下がっている垂直面を超えるかを示す図である。 図17から続く図で、エアバーからの空気噴射によってカフ端部分が第2把持部材を乗り越え、把持部材間のギャップ内に進入するまで、第2把持部材がどのように第2方向に水平移動を続けるかを示す。 拘束されたカフ端部分が水平方向に引っ張られたさいに、ビーズ付きカフ端部がどのように絞られたギャップに向かって上向き移動するかを詳細に示す図である。 図19から続く図で、ビーズ付きカフ端部がどのようにギャップの下で閊え動かなくなるかを、そして把持部材が当接体の下の空隙内を実質的に水平に移動している間カフが当接体周囲にどのように引っ張られるかを示す。 図20から続く図で、第1把持部材および第2把持部材の連続移動によってどのようにしてカフ端部がフォーマーから自在に引っ張り出されるかを示す図である(なお、当接体がフォーマーから引っ張り出される手袋部分の移動が実質的に垂直な方向から実質的に水平な方向に変換する)。 図21から続く図で、第1把持部材および第2把持部材がどのようにして開放し、カフ端を放出後に、剥ぎ取られた手袋が実質的に水平な位置でコンベヤベルトの搬送面に落下するかを示す図である。
図1は製造ライン1の概略図であり、そして図2は以下に詳しく説明する本発明の実施態様に使用する製造ラインの一部を示す斜視図である。製造ラインは搬送装置を有する。本実施例では、この搬送装置は一対のトラックコンベヤ6、6´を有し、この一対のトラックコンベヤが一連の垂れ下がり浸漬成形フォーマー4(hanging dip−moulding former)を搬送し、これら浸漬成形フォーマーに手袋2を浸漬成形してから、硬化を行う。本実施例では、フォーマーの間隔は200mmである。
手袋2は弾性材料を原料とし、本実施例では、医療用途、歯科用途、獣医用途や食品製造用途に使用する使い捨て式の検査用ニトリル手袋であるが、本発明の原理は同様に薄く、可撓性のある弾性材料を原料とし、ビーズ付き端部3を有する他のタイプの浸漬成形手袋にも適用可能である。これら手袋は、当業者ならば知悉しているはずの製造方法を使用して浸漬成形フォーマー4により形成する。本実施例では、2本の平行トラック6、6´を設ける。各トラックはチェーン(図示省略)を備え、このチェーンから一定間隔で一連のマウント8(一つのフォーマーに対して一つ)が垂れ下がっている。各ラインのフォーマー4は一定の前進速度99で前進する。
フォーマー4はトラックにそって前進し、前進方向は水平長手方向であり、この方向に対して直角に水平横断方向がある。図2にこれら方向をそれぞれx軸およびy軸として示す、垂直方向についてはz軸として示す。
フォーマー4は多数の公知処理段階を経て、本発明の手袋ぎ取り装置に達する。これらの公知処理段階は当業者にとって周知のものである。主処理段階は、フォーマーを酸浴に浸漬し、フォーマーからすべての残留物を除去する浸漬除去段階11である。残留物が除去されたフォーマーを次に浸漬被覆段階12に送り、硬化段階13によって各フォーマー4に手袋2を形成する。これら除去段階、浸漬被覆段階および硬化段階を一括して浸漬成形段階11、12、13と呼ぶことができる。
浸漬成形段階の後に、手袋のカフ端部部分的手袋剥ぎ取り段階14の第1部分において巻き戻し、各手袋2の終端開口5にビーズ付き端部3を形成する。ビーズ付き端部が手袋原料の巻き上げ部分であるため、このビーズ付き端部は手袋の隣接カフ部分10よりも厚い。ビーズ3は使用時カフ終端部5に機械的な強さを与えるものであるが、これはフォーマー4から手袋を部分的に剥ぎ取るさいにも役に立つ。
図2に示すように、各手袋2は、図1の部分的手袋剥ぎ取り段階14においてそのフォーマー4から既に一部が剥ぎ取られている。これを行う一つの公知の方法としては、(図示していないが)手袋の端部分(手袋のカフ部分10)の下にブレードを送り、次にカフの縁部を手袋の手指(finger or digit)部分7に向けて吹き付けるか引っ張るものがある。この結果、手袋が後退し、それ自体に折り畳まれる。公知技術を使用すると、製造環境においてこれを実施することができ、手袋の一部、好ましくは手指部分7の全体がフォーマー4に取り付けられた状態になるため、手袋のビーズ付き端部3および隣接カフ部分10が、取り外された手袋部分の重量によって自在に吊り下がる。
手袋の手指部分7は4本の手袋手指17と一本の手袋親指19からなる。これら部分については、(図5Bおよび図17〜図20に示すように)対向する手袋の第1側部9と第2側部9´との間で対称的に構成し、各手袋が両手に使用できるように、即ち使用者の左手にもまた右手にも装着できるようにするのが好ましい。
部分的な手袋剥ぎ取り工程または段階14に続いて、完全手袋剥ぎ取り工程または段階15を行う。これの好適な実施態様を以下に説明する。公知の製造システムの場合、この段階は手動で行うことが多く、作業員が手作業でフォーマー4から手袋を引っ張って剥ぎ取る。あるいは、間にカフ端部分10を強く挟み、フォーマーから手袋を完全に引っ張り出し、手袋を下向き方向に突き出す一対の逆方向に回転する表面を備えた一対の逆方向に回転するローラーまたはベルトを使用することが公知である。次に、突き出された手袋は例えばCN202439169Uに記載されているように、各対のローラーの真下にある大まかに形成された手袋の堆積体の上に落下するか、あるいはWO2014/122595A1に記載されているように、走行ベルトコンベヤ上に落下する。このような公知製造システムの場合、この落下時には必ず垂れ下がっているカフ部分10を垂直なz軸方向に把持する結果、回転ローラーまたはベルトからの手袋の最終的な突き出し位置あるいは突き出しタイミングに変動が生じる。
図2に明示するように、公知の部分的手袋剥ぎ取り装置の一つの問題は、フォーマー4から垂れ下がっている手袋カフまたは端部分10の量がフォーマー毎に変動することである。図示は省略するが、手袋が次の完全剥ぎ取り処理段階15で完全に剥ぎ取られないように、一部の手袋については、フォーマーから部分的に剥ぎ取られないように構成することも可能である。即ち、一般的に作業者がフォーマーにまだ残っている任意の手袋を引っ張り出す最終手作業段階16が必要な場合である。
また、部分的剥ぎ取りが均一でない場合、結果的に、公知の完全剥ぎ取り処理では、完全に剥ぎ取った手袋を載置すべき位置、例えば手袋の静止した徐々に大きくなる堆積体や走行するコンベヤベルトに正しく載置することが難しくなる。
図3および図4は、手袋の完全剥ぎ取り工程または段階15が部分的に剥ぎ取った手袋2を浸漬成形フォーマー4から完全に剥ぎ取る把持装置25を備えた手袋剥ぎ取り装置20を有する本発明の好適な実施態様を示す図である。把持装置25の構成および手袋剥ぎ取り工程15の動作については、図5A、図5Bおよび図6〜図21により詳細に図示する。以下に説明するように、各把持装置はy方向に駆動する第1および第2の手袋把持駆動装置31、32およびx方向に駆動する第3駆動装置33を有する。
対応する制御装置50(図1)が、3つの駆動装置31、32、33による動作の制御に対して同期する。
剥ぎ取り装置の動作速度には制限があるため、効率の点から、各把持装置25については、2つの浸漬成形製造ライントラック6、6´の両者からではなく一つのみから手袋2を剥ぎ取るのが好ましい。例えば、WO2016/139640A1に記載されているような他の形式の手袋剥ぎ取り装置の場合、製造ライントラック毎に一つ以上の把持装置が必要であるが、図示の実施例の場合には、一つの製造ラインから2つの動作態様ですべての手袋を剥ぎ取ることができる。一つの動作態様は図6〜図15に、そしてもう一つの動作態様は図16〜図18に示す。
いずれの実施例でも、図示の把持装置25の場合、0.86秒毎に同じタイミングで2つの隣り合った手袋を剥ぎ取り、所定の位置に載置することができる。現在の浸漬成形手袋の製造ラインの製造枚数は通常一トラックにつき1時間当たり最大約10,000枚であり、これは0.36秒毎に手袋一つの速度で各トラック6、6´にそって走行する浸漬成形フォーマー4に相当する。中心間隔が200mmの手袋では、代表的なトラック速度は最大約1.8m/sである。従って、このライン速度では、サイクルタイムが0.86秒で、図示のように一つだけの手袋把持装置を有する手袋剥ぎ取り装置の場合、すべての手袋を剥ぎ取ることができ、実際にはこの剥ぎ取り装置の場合、サイクルタイムに0.14秒の余裕がある。もちろん、より軽量の原料または剥ぎ取り駆動装置を駆動するより強力なモーターを使用すればサイクルタイムをより短縮することは可能であるが、把持装置は一つだけの方が複数使用するよりもコストが低く(これは一つの制御装置を使用して2つを制御する場合にも言える)、従って処理量を増す必要がある場合には、第1および第2の把持部材(ここでは把持装置ともいう)の長さを拡張することによって、2つ以上の手袋を同時に剥ぎ取ることができるように装置を改造することができる。当業者ならば、本発明の原理が、長さが以上の説明とは異なる把持部材24、26を備えた把持装置にも等しく適用でき、またこの原理を一度に一つだけの手袋を剥ぎ取る態様にも適用できることを理解できるはずである。
本実施例では、把持装置25は2つの把持部材、即ち第1把持部材24および第2把持部材26を有する。これら部材は横断方向即ちy方向に相互に移動可能である。各把持部材24、26は長手方向即ちx方向にほぼ水平に延在し、それぞれが他の部材とほぼ同じレベルにあることが好ましい。また把持部材については、直線状で相互に対して平行であることが好ましく、そして製造ライントラック6、6´にそって走行するフォーマー4のx軸に沿う動作の長手方向にほぼ平行であることが好ましい。図示のように、把持部材は横断y軸方向に異なる幅40、40´、40´´のクリアギャップ(clear gap)だけ分離している。なお、このギャップの大きさが第1把持部材と第2把持部材との間隔が最小になるギャップ間の距離である。本実施例では、このギャップは2つの把持部材間のスロットである。各把持部材24、26は対応する把持面34、36を構成し、各把持面がギャップ40、40´、40´´を介して他の把持面に内向きに面している。把持部材が比較的大きく離間する開放位置にこれら部材が移動した場合、ギャップは第1の幅40を有し、そして把持部材が相対的に接近する狭い閉鎖位置に移動した場合、ギャップは第2の幅40´を有する。従って、第2の幅は第1の幅よりも狭い。
ギャップの下には開放空間即ち空隙35がある。この開放空間は開放ギャップ40の長手方向の全長にそって把持面の下に延在する。従って、開放ギャップが把持面34、36の間かつ開放空間35内に垂れ下がっているカフ端部分10を受け取る上向き開口になる。本実施例では、把持部材は2つだけであり、それぞれが開放ギャップ40の両側に連続的に延在し、一度に2つの手袋を把持する。なお、より多くの把持部材を設けることも可能であり、例えば別々ないくつかの把持部材を長手方向に離間配置してもよく、あるいはより多くの手袋を一度に把持する場合には、各把持部材の長さを延長してもよい。
第1および第2の把持部材24、26は相対的に移動できるため、ギャップを狭くすることもでき(40´)、あるいはギャップを広く取ることも可能である(40)。本実施例では、第1把持部材については、第1トラック28上をy方向に水平滑動する、直線移動可能な第1キャリッジ27に取り付けられた第1支持アーム21´に取り付け、そして第2把持部材26については、第2トラック30上をy方向に水平滑動する、直線移動可能な第2キャリッジ29に取り付けられた第2支持アーム29に取り付ける。トラック29、30の両者については、それ自体がx方向に水平滑動する移動自在な支持体に取り付ける。
本実施態様では、把持部材はz方向には移動できず、従って把持部材の移動は水平面に限られる。なお、把持部材に上乗せ分の移動自由度(extra degree of freedom of movement)を追加することは可能である。例えば、把持部材を支持する支持体全体を上下動させるか、あるいは支持体を長手方向軸線の周りで旋回させればよい。例えばWO2016/139640A1に開示されているような3軸駆動装置とは逆に、手袋剥ぎ取り装置の構成が大きく簡略化する。しかし、これは、一般的にz軸にそってフォーマー4を制御自在に移動させる機械を提供することが困難であるため、垂れ下がっている開放カフ端部を第1および第2の把持部材に対して水平方向にギャップ内に送り込む必要があることを意味している。これら2つの動作方法を以下に説明する別な動作態様によって説明する。
開放ギャップ40は、キャリッジ27、28およびトラック29、30から長手方向に延在し、一つの実施態様では、接近してくるカフ端部10に向く開放端部41(図13)になる。フォーマー製造ライン6、6´の上流側に対して開放するギャップがあるため、カフ端部がy方向にそって難無くギャップに進入するが、このためには、第3駆動装置のy方向における動作が十分大きく、開放端部41がy方向において次に剥ぎ取る手袋を受け取るためにタイミングよく所定位置に移動する必要がある。この動作態様については、図6〜図15に図示してある。
図16〜図18では、開放端部41を介してギャップに手袋のカフ端部を進入させる代わりに、本発明を一部変更して、カフ端部が把持部材を乗り越え、開放ギャップ40に落下するまで、第2把持部材26を垂れ下がっているカフ端部の第1側部9に対してx方向に進み、これを超えるように構成する。エアバー(air bar)23から空気18を全体としてギャップに向けて噴射し、カフ端部分10を第2把持部材26を超えて押し出す。第1把持部材24については、同時に同じ方向にこれを動作させることができるため、サイクルのこの段階中ギャップの幅を一定に維持できる。カフ端部10がギャップ内に進入したならば、把持部材24、26の一方か両方を内向きに移動させて、ギャップ40´を締め付ける。
なお、開放把持面間に手袋のカフ端部を進入させるこれら2つの方法は相互に排除するものではなく、併用することが可能であることに留意すべきである。例えば、把持部材を垂れ下がっているカフ端部のラインに向けて移動させてからすべてのカフ端部を長手方向に把持部材に対して整合させることも可能である。次に、横断移動時に、第2把持部材26を一つだけの手袋(本実施例のように二つだけの手袋ではなく、3つの手袋を一度に取り外す場合には2つの手袋)に押し付ける。次の手袋は最初の時点では把持部材の長手方向範囲外にある。次に、後続の手袋のカフ端部が把持部材間の所定位置に移動してくるまで、把持部材を所定位置に保持する。この後、ギャップが狭い構成40´になるまで、把持部材を移動させる。
把持部材24、26はギャップの上下に延在する横断平面内では凸状である。本実施例では、これら把持部材は円形突出部(protrusions or projections)、棒状突出部や稜線状突出部であればよく、いずれもギャップに臨む側で部分円筒形なのが好ましく、長手方向において相互に平行に延在する。本実施例では、把持部材は円筒形棒であり、質量を最小に抑えた状態で強度を最大化できる作用効果を有する。少なくとも一つの把持部材24、26の把持面34、36については、ギャップが開放位置(構成)にあるときにギャップ40の下にある開放空間即ち空隙35に張り出しているのが好ましい。相互に接近した場合には、対応する把持面34、36は下向き漏斗形状になり、ギャップの最も狭い部分で収縮する(絞られる)。
図5B、図6、図7および図19に示すように、第1アクチュエーター31および第2アクチュエーター32が作動し、把持装置25を手袋のカフ端部分10を受け取る位置に移動させ、これを把持部材24、26間に受け取った後は、アクチュエーター31、32によって第1および第2の把持部材を相互に接近させ、ギャップの大きさを第1幅40よりも狭い第2幅40´まで縮小させるため、絞られたギャップの幅が、カフ端部分10が対向する把持面34、36に拘束または妨害されることなく自由にギャップを通過できる幅になる。一般に、狭くなったギャップ40´の内部では、対向把持部材24、26間の3つのインターフェースに一つかそれ以上のクリアランスギャップが残ることになる。絞られたギャップの把持面が最接近した場合、これらインターフェースは手袋の対向外面である第1面9および第2面9´と対向把持面34、36間の2つのインターフェース43、43´、および中空のカフ端部分の内部にある手袋の内面9´´間のインターフェース43´´である。
なお、絞られたギャップ41´においてカフ端部分10と把持面34、36との間に若干の接触、従って若干の摩擦があってもよい。これは、特に両把持面がこのような摩擦に応答して自在に回転するローラー上にある場合についていえる。いずれの場合も、カフ端部分は拘束されるが、対向する把持面34、36の間で少なくとも上向き方向に自在に移動できる。なお、ビーズ付きカフ端部3は狭く絞られたギャップ40´の下に位置する。
図8、図9、図19および図20に示すように、次に第1および第2のアクチュエーター31、32によってフォーマー4のラインから離れる第1方向51に水平に第1および第2の把持部材24、26が移動するため、ビーズ付きカフ端部3が、対向した部分的円筒形側部を有する下向きに開口する漏斗の首部に位置するのが効果的な狭くなったギャップに捕獲されるまで(即ち、押しこまれるまで)、拘束されたカフ端部分10が狭くなったギャップ40´に対して上向きに移動する。
この点に関して、図5Bに示すように、手袋のカフ端部分10は第1材料厚さ42を有し、そしてビーズ付き端部3は第2材料厚さ44を有し、第1厚さは第2厚さよりも薄い。これら材料厚さ42、44は本質的に、中空の手袋の両側が固く押し付けられた場合の厚さの合計である。これについては、絞られたギャップ40´の表面34、36を通過するか、あるいはこれら表面に押し付けられた場合と同様である。図5Bにおいて、これら第1および第2の厚さはそれぞれ2対の矢印42、44で示す。
図9および図20に示すように、第1および第2のアクチュエーター31、32が動作を続け、狭くなった間隙40´によって捕捉されたビーズ付きカフ端部3とともに第1および第2の把持部材24、26が水平51に移動し、これによって手袋がフォーマー4から完全に剥ぎ取られるまで、カフ端部分10を下向きに引っ張る。手袋2はフォーマーから自在に引き出される前は、即ち初期には延伸状態にあり、この延伸に対する反応力によって、図20に示すように、ビーズ付きカフ端部が絞られたギャップ40´の下側45に対する位置に着座し、固定されるという利点を持つ。
第1および第2の把持部材24、26が水平に移動するため、カフ端部分10の力をほぼ水平からほぼ垂直方向に再び向けることができるという利点があり、従ってフォーマー4から手袋をスムーズに引き剥がすことができる。図20および図21に示すように、これは、長手方向即ちx方向において水平で、かつギャップ40のレベルより高い位置にある細長く、長手方向延在する当接体55によって行うことができる。この当接体の下に開放空間65を設定しているため、第1および第2の把持部材24、26が水平に自在に移動する。摩擦を減らすために、当接体としては外側回転スリーブ56を有するフリーローラーを使用する。
第1および第2のアクチュエーター31、32が動作を続け、把持装置25が水平かつ長手方向に移動するため、手袋が完全に剥ぎ取られるまで、この把持装置がフォーマー4の長手方向運動に追従する。この追従動作によって、これがビーズ付きカフ端部3に出合うカフ端部分10でのみ保持されている手袋がベルトコンベヤ72によって構成される手袋載置面70にほぼ水平方向に落下する。
手袋が載置面70に接近すると、第1および第2の把持アクチュエーター31、32によって第1および第2の把持部材24、26が離間し、ギャップ40´´を開放する。手袋の手指部分7が、載置面の外側縁部71に隣接配置された長手方向に延在する下部当接体58に接触し始めたさいに生じる空気抵抗および摩擦抵抗力によって、手袋のカフ端部10が対向する把持面34、36の間から落下し、手袋2が自然落下し、載置面70に横断方向にほぼ平らに堆積する。下部当接体58が手指部分7の落下運動を減衰するため、親指19を含む手指部分17がそれら自体に折り重なることを有効に防ぐ。
この処理プロセス中、第2エアバー73から空気74をほぼ下向きに手指部分に噴射するため、手袋が搬送面で平坦化し、この後カフのビーズ付き端部3が開放した把持面34、36の間から自在に引き出され、手袋が把持部材24、26から完全に離脱する。空気の噴射力については、手袋の一部あるいは一領域を載置面70に強固に固着するか、あるいはピン止めされるほど強いことが好ましく、そのため、ピン止めされた領域から離間する把持装置の次の水平移動により手袋のカフ端部が把持装置の間から完全に引っ張り出され、載置面に落下する。空気の噴射(ブレーキ作用)によって手袋をコンベヤにピン止めして、これを停止し、把持装置の移動ジョーから引っ張り出す。ジョーがコンベヤに対して低くなる程、効率が良くなる。図示してはいないが、手袋については、他にも、機械的手段、例えばカム、垂直(z)方向に移動する空気駆動か電気動作の機械的装置によって載置面において平坦化し、固定するか、あるいはピン止めすることも可能である。
一部の実施態様では、第2エアバー73には空気の噴射流れをより長く噴射し、載置面70に堆積している手袋2にほぼ下向きに噴射するという利点がある。この空気の噴射流れによって載置面70に堆積している手袋2を平坦形状に維持した状態で、把持部材24、26がフォーマー4(複数の場合もある)から剥ぎ取られる次の手袋2(複数の場合もある)に向かって前進する。この態様には、把持部材24、26が手袋2、特にカフのビーズ付き端部3が載置面70に対して平坦化している間、把持部材24、26の移動時に載置面70上の手袋2(複数の場合もある)に衝突または妨害せずに、あるいは手袋2を乱さずに把持部材24、26を載置面70により近接配置できる作用効果がある。
把持部材24、26が載置面70に接近すればするほど、手袋2と長手方向に延在する下部当接体58との間の摩擦力、手袋2と載置面70との間の摩擦力、および第2エアバー73から噴射される空気74の力が組み合わさって手袋2の移動を載置面70およびコンベヤ72の必要な横断位置において正確に停止させることが容易になる。即ち、フォーマー4から取り出された手袋2それぞれを載置面70の外縁部71から相対的に一定な距離に位置決めすることが容易になる。
以上の説明から理解できるように、本発明の場合、手袋をフォーマー4から実質的に下向きに剥ぎ取り、手袋のカフ端部分10を第1把持部材および第2把持部材によって第1方向51に引っ張られている間、手袋を当接体によって実質的に水平に向けることができる。
場合によっては、添付図面に示すように、第3アクチュエーター33を使用して運動の長手方向部材で把持装置25を駆動し、フォーマー4の前進速度99に合わせてもよい。
剥ぎ取り後、例えば図12〜図14に示すように、把持装置25の循環移動が終了する。この状態では、把持部材は長手方向に完全に引き戻されるが、図16〜図18に示す方法を使用して、対向する把持面34と36との間にカフ端部分10を挟む場合には、把持部材をこれ以上長手方向に引き戻す必要はない。
上記のアクチュエーター31、32、33が制御装置50の制御下で作動し、一体となって一組の同期アクチュエーターを形成するため、上記のプロセス工程を順次実施できる。
図3および図4に示すように、コンベヤ面70上に載置された後は、例えば特許文献WO2011/048414A1に開示されている型式の自動手袋梱包ステーションに一連の載置手袋2´を送る。
上記実施態様では、手袋2´が載置されるコンベヤ面70は浸漬成形フォーマー4とは逆の方向に移動する。この構成の作用効果は、キャリッジ27、28による長手方向(即ちフォーマーの移動方向)の総走行距離を短縮できる点にある。
本発明の具体的な作用効果の一つは、受け取り面70に載置された手袋をより平坦な状態に維持できる点にある。手袋2は、受け取り面に近接した実質的に水平な位置に落下するため、受け取り面に、あるいは手袋が積み重ねられた状態で載置された場合には直前の手袋の上に載置される前に、手袋が望ましくない形で湾曲または折り重なることはない。
本発明のもう一つの意味のある作用効果は、カフのビーズ付き端部3と対向する把持面34、36の位置が自動的に整合するため、例えば図3に示すように、手袋毎にバラツキがなく、再現可能な分離を受け取り面70の縁部71、71´から行った状態で、既知の予想可能な方法でカフ端部を確実に載置できる点にある。
これらの作用効果によって、手袋のさらなる処理をよりバラツキなく実施でき、手袋を積み重ねるさいにその積み重ね方法を最適化できる。これによって、所定容量の手袋ディスペンサーにパック/梱包(pack)できる手袋の枚数が増すことになる。
特に使い捨て式の衛生的な検査用手袋の製造について本発明を説明してきたが、本発明の原理は例えばクリーニング用手袋などの広範囲の異なるタイプの可撓性手袋にも適用可能である。
以上説明してきた本発明は、各種の実施態様で、浸漬成形プロセスで製造される各種タイプの可撓性手袋を剥ぎ取り、さらに処理する使いやすい装置および方法を提供するものである。この場合、このような手袋をフォーマー4から剥ぎ取り、移動させてさらに処理する。例えば、コンベヤ72に積み重ね体として、あるいはボックスとして載置する。
1:製造ライン
2、2´:手袋
3:ビーズ付き端部、ビーズ
4:フォーマー
5:終端開口
6、6´:トラックコンベヤ、製造ライントラック、フォーマー製造ライン
7:手指部分
8:マウント
9:第1側部、第1面
9´:第2側部、第2面
9´´:内面
10:カフ端部、カフ部分
11:浸漬除去段階
12:浸漬被覆段階
13:硬化段階
14:部分的手袋剥ぎ取り段階
15:完全剥ぎ取り段階
16:最終手作業段階
17:手袋手指
18:空気
19:手袋親指
20:手袋剥ぎ取り装置
21´:第1支持アーム
23:エアバー
24:第1把持部材
25:把持装置
26:第2把持部材
27:第1キャリッジ
28:第1トラック
29:第2キャリッジ
30:第2トラック
31:第1アクチュエーター
32:第2アクチュエーター
33:第3アクチュエーター
34、36:把持面、表面
35:開放空間、空隙
40、40´、40´´:幅、ギャップ
41:開放端部
42:第1材料厚さ
43、43´、43´´:インターフェース
44:第2材料厚さ
50:制御装置
52:把持装置
55:当接体
56:回転外側スリーブ
58:下部当接体
65:開放空間
70:載置面、コンベヤ面
71、71´:縁部
72:コンベヤ
73:第2エアバー
74:空気
99:前進速度

Claims (17)

  1. 一連の浸漬成形のフォーマー(4)から対応する一連の部分的に剥ぎ取られた弾性浸漬成形の手袋(2)であって、夫々の前記フォーマー(4)が前記手袋の垂れ下がっているカフ端部分(10)を有し、このカフ端部分の夫々が対向する第1側部および第2側部(9、9’)を有し、かつビーズ付きカフ端部(3)を最端部にした弾性浸漬成形の手袋(2)を完全に剥ぎ取る手袋剥ぎ取り装置(20)において、
    第1把持部材(24)および第2把持部材(26)を有し、これら把持部材のうちの少なくとも一方がこれら把持部材の他方に対して移動し、前記の垂れ下がっているカフ端部分(10)の少なくとも一つを、対向する前記第1側部および第2側部(9、9’)で把持する把持部(25)があって、前記手袋(2)の剥ぎ取り時に前記フォーマー(4)から離間できる前記把持部(25)と、
    前記第1側部(9)から離間する第1方向(51)に延在し、前記剥ぎ取り時に前記把持部(25)が前記第1方向に水平移動できる開放空間(35、65)と、
    前記カフ端部分(10)の把持時に前記第1および第2把持部材(24、26)の少なくとも一つの移動を駆動するため、および、剥ぎ取り時に前記把持部を移動させるための少なくとも一つのアクチュエーター(31、32)、および、前記手袋(2)の把持および剥ぎ取り時の移動を制御する制御部(50)と
    を備える作動システム(31、32、33、50)を有する手袋剥ぎ取り装置であり、
    前記作動システム(31、32、33、50)が作動し、前記第1および第2把持部材(24、26)を使用して前記カフ端部分(10)を把持し、次に前記剥ぎ取り時に前記把持部(25)を前記第1方向(51)に実質的に水平に前記開放空間(35、65)内を移動させ、
    この手袋剥ぎ取り装置(20)が前記の垂れ下がっているカフ端部分(10)の前記第1側部(9)に近接配置される当接体(55)をさらに含み、そして、
    前記開放空間(35、65)が前記当接体(55)の下側に延在し、前記剥ぎ取り時に前記開放空間(35、65)において第1方向(51)に実質的に水平に移動する前記把持部(25)の動きは、前記当接体(55)に対して前記第1側部(9)を引っ張り、前記把持部(25)の前記の実質的に水平に移動することによって前記手袋(2)が完全に剥ぎ取られるまで、前記手袋の第1剥ぎ取り部分を前記第1および第2把持部材(24、26)と前記当接体との間に全体として横方向に延在させ、かつ、前記手袋の第2剥ぎ取り部分を前記当接体(55)と前記フォーマー(4)との間で全体として上向きに延在させたことを特徴とする手袋剥ぎ取り装置(20)。
  2. 前記当接体(55)が前記カフ端部分(10)の前記第1側部(9)に対して支持面(56)になり、この支持面が前記手袋(2)の剥ぎ取り時に前記第1および第2の剥ぎ取り部分の移動を制限しない請求項1に記載の手袋剥ぎ取り装置(20)。
  3. 前記支持面が、非回転平滑面、回転支持面(56)、あるいは空気支持面の一つである請求項2に記載の手袋剥ぎ取り装置(20)。
  4. 前記支持面(56)が前記第1および第2の剥ぎ取り部分の間で凸状である請求項2あるいは請求項3のいずれかに記載の手袋剥ぎ取り装置(20)。
  5. 前記当接体(55)が前記手袋(2)の剥ぎ取り時移動しない請求項1〜4のいずれか1項に記載の手袋剥ぎ取り装置(20)。
  6. 前記当接体(55)が細長く、かつ前記カフ端部分(10)の前記第1側部(9)に対して実質的に平行である請求項1〜5のいずれか1項に記載の手袋剥ぎ取り装置(20)。
  7. 前記第1および第2把持部材(24、26)のうちの少なくとも一方が前記把持部材のうちの他方に対して移動し、前記手袋(2)が完全に剥ぎ取られた後に、前記の対向する第1側部および第2側部(9、9’)を開放することができ、かつ前記作動システム(31、32、33、50)が前記カフ端部分(10)の開放時に前記第1および第2把持部材(24、26)のうちの少なくとも一つの移動を駆動する少なくとも一つのアクチュエーター(31、32)を有し、前記作動システムが作動し、前記手袋(2)が完全に剥ぎ取られた後に、前記第1および第2把持部材を使用して、前記カフ端部分を開放する請求項1〜6のいずれか1項に記載の手袋剥ぎ取り装置(20)。
  8. 前記第1把持部材(24)が実質的に水平方向に延在して、前記カフ端部分(10)のうちの少なくとも一つの第1側部(9)を把持する第1把持面(34)を有し、
    前記第2把持部材(26)が実質的に水平方向に延在して、前記手袋(2)の剥ぎ取り時に、前記カフ端部分(10)のうちの少なくとも一つの第2側部(9’)を把持する第2把持面(36)を有し、前記第1および第2把持面(34、36)がギャップ(40)を介して相互に向き合うように、前記第1および第2把持部材の向きを揃えて配置し、
    前記第1および第2把持面(34、36)のうちの少なくとも一つが凸状であり、前記ギャップの下に空隙(35)を設け、使用時に、ビーズ付きカフ端部(3)および隣接するカフ端部分(10)を前記ギャップ(40)から前記空隙(35)の中に垂れ下がるように構成できて、そして
    前記第1および第2把持部材(24、26)が、前記第1把持部材および第2把持部材を相互に向けて相対的に移動させ、前記ギャップ(40’)のすきま距離を狭めることによって前記カフ端部分(10)を把持し、そこで、これによって前記第1および第2把持部材(24、26)が、
    (i)前記ギャップ(40)内に前記カフ端部分(10)を受け取る開放構成になり、これによって前記カフ端部分は、前記ギャップ下の前記空隙(35)内に前記ビーズ付きカフ端部(3)を位置付けた状態で前記ギャップの上下に延在し、
    (ii)前記ギャップ(40’)の十分狭くなる閉鎖構成になり、前記ビーズ付きカフ端部(3)の前記の狭くなったギャップで通過阻止するが、前記カフ端部分(10)の移動を阻止するほど狭くなく、従って前記剥ぎ取り時に、前記カフ端部分(10)は、前記ビーズ付きカフ端部(3)が狭くなったギャップ(40’)によって捕えられるまで前記ギャップ内を移動可能であり、
    前記(i)と(ii)との間で、前記第1把持部材および第2把持部材が移動可能である請求項1〜7のいずれか1項に記載の手袋剥ぎ取り装置(20)。
  9. 複数の弾性浸漬成形の手袋(2)を製造する製造ラインであって、
    複数の浸漬成形のフォーマー(4)、
    前記フォーマーで前記手袋(2)を被覆し、かつ硬化する浸漬成形段階(11、12.13)、
    前記手袋のビーズ付きカフ端部(3)が最も低い位置にある状態で、夫々の前記手袋のカフ端部分(10)が前記浸漬成形のフォーマー(4)から垂れ下がるようにして、前記フォーマーから硬化した前記手袋(2)を部分的に剥ぎ取られた手袋の部分的剥ぎ取り装置(14)であって、前記カフ端部分(10)が第1材料厚さを有し、かつ、前記ビーズ付きカフ端部(3)が第2材料厚さを有し、そして前記第1材料厚さが前記第2材料厚さよりも薄い手袋の前記部分的剥ぎ取り装置(14)、および
    前記部分的に剥ぎ取られた手袋(2)を前記フォーマー(4)から完全に剥ぎ取る手袋剥ぎ取り装置(20)を有する製造ラインにおいて、
    前記手袋剥ぎ取り装置(20)が前記部分的に剥ぎ取られた手袋を把持し、前記フォーマー(4)からこれら手袋を剥ぎ取るアクチュエーターシステム(31、32、33、50)、および対向する第1把持部材および第2把持部材(24、26)を備えた把持部(25)を有し、前記第1および第2把持部材(24、26)はギャップ(40)の対向する相互で最接近する側部において対向する把持面(34、36)を構成し、前記アクチュエーターシステム(31、32、33、50)が前記第1および第2把持部材を相互に移動させて前記ギャップ(40、40’、40’’)の幅を変更し、
    前記アクチュエーターシステム(31、32、33、50)は、
    前記把持面(34、36)を相対的に離間移動させて前記ギャップ(40)の幅を拡げるとともに、前記手袋の前記ビーズ付きカフ端部が前記把持面(34、36)の下の空隙(35)に垂れ下がっている状態で、少なくとも一つの垂れ下がっているカフ端部分(10)に、対向する第1および第2側部の両側部(9、9’)の面を前記離間移動して位置決めし、
    前記把持面(34、36)を一緒に相対的に移動させて、前記カフ端部分(10)を前記把持面(34、36)の間に拘束し、
    前記カフ端部分(10)を前記把持面(34、36)の間に拘束した状態で、前記把持面(34、36)を前記フォーマー(4)から第1方向(51)に実質的に水平に引き離す移動をして、
    前記手袋剥ぎ取り装置(20)が前記の垂れ下がっているカフ端部分(10)の前記第1側部(9)に近接配置される当接体(55)をさらに含み、そして、
    前記第1方向(51)で前記フォーマー(4)から実質的に水平に離間する前記把持面(34、36)の移動が前記当接体(55)の下側に向かい、前記カフ端部分(10)を拘束した前記把持面(34、36)が前記当接体(55)の下を通り、前記部分的に剥ぎ取られた手袋(2)が前記当接体(55)に当接し、前記手袋(2)を前記フォーマー(4)から完全に剥ぎ取ることを特徴とする製造ライン。
  10. 手袋が既に部分的に剥ぎ取られた状態において、この手袋の手袋剥ぎ取り装置(20)を使用して浸漬成形のフォーマー(4)から前記手袋(2)を完全に剥ぎ取る方法であって、
    前記の部分的に剥ぎ取られた手袋(2)の夫々が記フォーマー(4)から垂れ下がっているビーズ付きカフ端部(3)を最終端にしたカフ端部分(10)を有し、前記ビーズ付きカフ端部が前記カフ端部分(10)よりも厚い材料で構成されており、垂れ下がっている前記カフ端部分(10)に対して相対的に移動することができる把持部(25)が存し、前記の垂れ下がっているカフ端部分(10)の第1側部(9)から離れる第1方向(51)に放空間(35、65)が延在し、前記把持部(25)は第1把持部材(24)および第2把持部材(26)を含む少なくとも2つの把持部材(24、26)を備えこれら把持部材(24、26)がそれぞれ対向する第1把持面および第2把持面(34,36)を有し、相互に対向して移動できる方法であって、
    ギャップ(40)は、前記第1および第2把持面(34、36)が最接近する対向する前記把持面(34、36)の間に存在するように前記第1把持部材(24)および第2把持部材(26)を位置決めし、
    前記の対向する把持面(34、36)間の前記ギャップ(40)内に前記の垂れ下がっているカフ端部分(10)の少なくとも一つを受け取り、
    前記第1把持部材(24)および第2把持部材(26)のうちの少なくとも一つを前記カフ端部分(10)に対して移動させ、前記ビーズ付きカフ端部(3)が狭められたギャップ(40’)の下にある状態で前記の対向する把持面(34、36)間に前記カフ端部分が拘束されるまで前記ギャップ(40’)を狭め、
    この剥ぎ取り時に、前記第1把持部材(24)および第2把持部材(26)を開放空間(35、65)において前記第1方向(51)に実質的に水平に移動させ、
    この手袋剥ぎ取り装置(20)が前記の垂れ下がっているカフ端部分(10)の前記第1側部(9)に近接配置される当接体(55)をさらに含み、そして、前記開放空間(35,65)が前記当接体の下側に延在し、前記剥ぎ取り時に前記開放空間(35、65)に向けて前記第1把持部材(24)および前記第2把持部材(26)の実質的に水平な第1方向(51)の動きは、これによって前記当接体(55)に対して前記第1側部(9)を引っ張り、前記第1および第2把持部材(24,26)と前記当接体(55)との間で全体として横方向に前記手袋(2)の第1の剥ぎ取られた部分を引っ張るとともに、前記手袋(2)が前記把持部(25)の全体として水平移動によって完全に剥ぎ取られるまで、前記フォーマー(4)と前記当接体(55)との間で全体として下向きに前記手袋(2)の第2の剥ぎ取られた部分を引っ張る工程を有することを特徴とする剥ぎ取り方法。
  11. 前記ビーズ付きカフ端部(3)ではなく、前記カフ端部分(10)が前記ギャップ内で自在に移動し、前記ビーズ付きカフ端部(3)が前記の狭められたギャップ(40’)内に嵌め込まれるまで、前記手袋の前記の第1の剥ぎ取られた部分が全体として横方向に引っ張られている間、前記の拘束されたカフ端部分が前記の狭められたギャップ(40’)に向かって移動するように前記の対向する把持面(34、36)間で前記狭められたギャップ(40’)の幅が設定される請求項10に記載の剥ぎ取り方法。
  12. 前記手袋(2)が完全に剥ぎ取られた後に、前記第1把持部材(24)および第2把持部材(26)を離間移動させ、この完全に剥ぎ取られた手袋を手袋載置面(70)に実質的に水平方向に放出する請求項10または11に記載の剥ぎ取り方法。
  13. 前記フォーマー(4)からの剥ぎ取り時における前記手袋(2)の全体として下向きの移動を前記当接体(55)によって全体として水平な移動に変換する請求項10〜12のいずれか1項に記載の剥ぎ取り方法。
  14. 前記の対向する把持面(34,36)間の前記ギャップ(40)内に前記垂れ下がっているカフ端部分(10)を受け入れる前に、
    剥ぎ取り対象の次の手袋(2)の第1側部(9)に前記第1および第2把持部材(24,26)の両者がある状態で、前記の次の手袋(2)の前記垂れ下がっているカフ端部分(10)を十分受け取ることができる広さのギャップ(40)が前記の対向する把持面(34、36)の間に設定できるように前記第1把持部材(24)および第2把持部材(26)を位置決めし、
    そして次に、前記第2把持部材(26)が移動し、前記第1側部(9)に接触し、前記ビーズ付きカフ端部(3)が前記第2把持部材(26)を乗り越え、前記第1把持部材(24)および第2把持部材(26)間の前記ギャップ(40)に進入するまで、少なくとも前記第2把持部材(26)を前記の次の手袋(2)の前記の垂れ下がっているカフ端部分(10)の第1側部(9)に向けて実質的に水平方向に移動させる請求項10〜13のいずれか1項に記載の剥ぎ取り方法。
  15. 前記手袋(2)を完全に剥ぎ取りした後に続き、前記手袋(2)を積み重ね体あるいはボックスとしてコンベヤ(72)に載置し、次の処理のために剥ぎ取られた手袋(2’)の移動を含む請求項10〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 夫々の手袋が手指部分(7)およびカフ端部分(10)を有し、このカフ端部分がビーズ付きカフ端部(3)を最終端にする複数の弾性浸漬成形の手袋(2)を製造する製造ラインのプロセスであって、前記製造ラインは搬送装置(6、6’)上の複数の浸漬成形のフォーマー(4)、浸漬成形段階(11、12、13)、手袋の部分的剥ぎ取り段階(14)、および手袋の完全剥ぎ取り段階(15)を有し、
    前記プロセスは前記搬送装置を使用して、
    前記フォーマー(4)に樹脂を被覆し、これを硬化させて、前記手袋(2)を形成する前記浸漬成形段階(11、12、13)と、
    前記ビーズ付きカフ端部(3)をカフ端部分(10)の最終端(5)に形成した後に、前記手袋の前記ビーズ付きカフ端部が最も下にある状態で、前記フォーマー(4)から垂れ下がるように前記フォーマー(4)から前記カフ端部分を剥ぎ取る手袋の部分的剥ぎ取り段階(14)であって、前記カフ端部分(10)が第1材料厚さを有し、かつ、前記ビーズ付きカフ端部(3)が第2材料厚さを有し、前記第1材料厚さが前記第2材料厚さよりも薄い手袋の部分的剥ぎ取り段階(14)と、
    前記請求項10〜15のいずれか1項に記載の浸漬成形のフォーマーから手袋を完全に剥ぎ取る方法を使用して、この部分的に剥ぎ取られた手袋(2)を前記フォーマー(4)から完全に剥ぎ取る手袋の完全剥ぎ取り段階(15)と、
    を有して前記浸漬成形のフォーマーを上記の段階毎に順次移動させる製造ラインのプロセス。
  17. 請求項10〜14のいずれかの方法に従う場合に、手袋の完全剥ぎ取り段階(15)はコンベヤ面(70)の上に剥ぎ取られた手袋(2’)を載置し、そして、一連の前記載置された手袋(2’)が自動手袋パッキングステーションに送られる請求項16に記載の製造ラインのプロセス。
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