JP6835346B2 - 関節装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに屈曲自在に連結された複数のリンクを含む屈曲機構を備えた関節装置に関する。
従来、例えば被介護者を抱きかかえる介護者を支援するためのロボットリンク、または、例えば義手として利用可能なロボットハンドに組み込まれる関節装置が実用化されている。一般に、関節装置は、関節を介して互いに屈曲自在に連結された複数のリンクを含むリンク屈曲機構を備えている。関節装置に関して、駆動部から供給される駆動力を屈曲機構に伝達する技術としてさまざまなものが存在する。
例えば、特許文献1には、関節を介して互いに屈曲自在に連結された複数の骨部材を有する屈曲機構を備えたロボットハンド装置であって、モータに接続されたねじと、ねじに嵌合するナットと、各関節に取り付けられたワイヤホルダを貫通してナットと先端の骨部材に固定されたワイヤとを備えたものが開示されている。このロボットハンド装置では、ナットがねじと一緒に回転しないように構成されているので、モータを駆動してねじを回転させると、ナットが前進または後退する。ナットが当初の位置から前進または後退すると、ワイヤホルダを介してワイヤから関節に力が作用し、屈曲機構が反るように曲がる。
特開2011−255467号公報
本発明は、従来技術とは異なる新規な機構を有する関節装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る関節装置の一実施形態は、
第1リンクと第2リンクを有し、
前記第1リンクと前記第2リンクは第1方向に一列に配置されており、
前記第1リンクと前記第2リンクは、関節を介して連結されており、前記第1リンクと前記第2リンクが直線状に並ぶ直線状態と、前記第2リンクが前記第1リンクに対して前記関節を中心に所定方向に所定角度回転した屈曲状態とを取り得るように構成されている関節装置であって、
前記第1リンクに形成された第1の案内部と、
前記第2リンクに形成された第2の案内部と、
前記第1の案内部と前記第2の案内部に配置されたコイルと、
駆動部と、
前記駆動部に形成され、前記駆動部の駆動に基づいて回転する中空出力軸と、
を備え、
前記中空出力軸は、前記中空出力軸の内周面に、前記第1方向に伸び且つ前記コイルの雄ねじ部に対応した形状の螺旋溝を有し、
前記コイルの前端部は、前記第1リンクに固定されており、
前記コイルの一部は、前記螺旋溝に噛み合っており、
前記駆動部の駆動に基づいて前記中空出力軸が回転すると、前記中空出力軸の螺旋溝と前記雄ねじ部との噛み合いに基づいて、前記コイルが前記第1方向に沿って前後に移動して、前記第1リンクと前記第2リンクが直線状態から屈曲状態、又は屈曲状態から直線状態に変化する。
本発明によれば、駆動部から供給される推進力が可撓性軸部材により屈曲機構に伝達される、新規な機構を有する関節装置が得られる。
本発明の実施形態1による関節装置を示す側面図である。 本発明の実施形態1による関節装置を示す斜視図である。 屈曲機構の組立図である。 図3のB−B線断面図である。 本発明の実施形態1による関節装置の変形例を示す、図4に対応する断面図である。 屈曲機構を示す平面図である。 屈曲機構のリンク同士の屈曲動作を示す側面図である。 屈曲機構のリンク同士の屈曲動作を示す側面図である。 図2のA−A線断面図である。 中空軸モータの構造を示す断面図である。 中空軸モータの中空出力軸とコイルとの係合を示す図である。 本発明の実施形態1による関節装置の屈曲動作を示す側面図である。 本発明の実施形態1による関節装置の屈曲動作を示す側面図である。 本発明の実施形態1による関節装置の伸展動作を示す側面図である。 本発明の実施形態2による関節装置を示す側面図である。 本発明の実施形態2による関節装置を示す斜視図である。 引張コイルばねを取り除いた状態で図15の一部を示す斜視図である。 本発明の実施形態2による関節装置を示す、図8に対応する断面図である。 本発明の実施形態3による関節装置を示す側面図である。 本発明の実施形態3による関節装置のナットの構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態4による関節装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態5による関節装置を示す側面図である。 本発明の実施形態5による関節装置の動作を示す側面図である。 本発明の実施形態6による関節装置を示す、図8に対応する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。以下の説明では、必要に応じて特定の方向を示す用語(左、右、前、後、上、下、時計回り、反時計回りなど)を用いるが、これらの用語は本発明の理解を容易にするために用いているのであって、これらの用語により本発明の範囲が限定されると理解するべきではない。
[実施形態1]
図1、図2に示すように、関節装置100は、屈曲機構10、コイル5、中空軸モータ6などを備える。関節装置100は、ロボットリンクやロボットハンドに組み込むことができる。関節装置100がロボットリンクに組み込まれた場合、屈曲機構10は「腕」を構成し、関節装置100がロボットハンドに組み込まれた場合、屈曲機構10は「指」を構成する。
以下の説明では、屈曲機構10の幅方向である左右方向に符号「X」、屈曲機構10の長手方向である前後方向に符号「Y」、屈曲機構10の高さ方向である上下方向に符号「Z」を付している。本発明の実施形態では、左右方向X、前後方向Yおよび上下方向Zは、互いに垂直である。
(屈曲機構10)
屈曲機構10は、前後方向Yに並べて配置された複数のリンクを含む。以下の説明では、屈曲機構10において、図1に示す屈曲機構10において左右に表れる側をそれぞれ「前側」と「後側」という。実施形態1で、屈曲機構10は、前側から後側に向かって第1リンク1、第2リンク2、第3リンク3および第4リンク4を有する。後述するように、第1リンク1と第2リンク2、第2リンク2と第3リンク3、および、第3リンク3と第4リンク4は、それぞれ、第1、第2、第3関節101,102,103を介して互いに屈曲可能に連結されている。
本発明の実施形態では、第1リンク1〜第4リンク4の基本構造は同じである。これにより、屈曲機構10の製造が容易になる。ただし、第1リンク1は最前方に配置され、また、第4リンク4は最後方に配置されることから、一部に他のリンク2,3とは異なる構造が付されている。したがって、以下の記載において、リンクに共通する構造や機能等を説明するときはリンク番号を特定せず、最前方および最後方のリンクに関連する構造や機能等を説明するときに限ってリンク番号を加える。同様に、第1関節101〜第3関節103はそれぞれ、前後に隣接するリンクのそれぞれの構造を利用して構成されているため、その基本構造は同じである。したがって、以下の記載において、関節に共通する構造や機能を説明するときは関節番号を特定しない。
図2、図3に示すように、リンクは、略直方体形状を有し、底壁11、左右一対の側壁12、前壁13および後壁14を有する。図示していないが、リンクは、関節装置100の用途に応じて、底壁11に対向する天井壁を有していてもよい。リンクの形状は、関節装置100の用途などに応じて選択され、本発明のリンクの形状は、図示したものに限定されない。
リンクを構成する材料は、金属、樹脂(繊維強化材料、エラストマーを含む)などの任意の材料から、関節装置100の用途などに応じて選択される。
図4に示すように、リンクの底壁11の中央部には、前後方向Yに延びる断面半円形の溝部111が形成されている。溝部111は、後述するコイル5の左右方向Xへの移動(振れ)を規制するために、コイル5の径と略等しい幅(すなわち、左右方向Xの寸法)を有する。溝部111の代わりに、図5に示すように、前後方向Yに延びる断面円形の孔が設けられていてもよい。
図3に示すように、リンクの左右一対の側壁12は、前側上端部からそれぞれ前方に向かって延びる突出部15を有する。突出部15の前側は半円形の円弧縁を有する。左右一対の突出部15の外側面には、それぞれ外側に突出する円柱状の軸部17が設けられている。円柱状の軸部17の中心は、突出部15の前側に設けられた円弧縁の中心に一致させることが好ましい。左右一対の側壁12の後側上端部には、左右方向Xに延びる軸を中心とする円柱状の軸受孔18が設けられている。また、側壁12の内面には、軸受孔18に連続し且つ軸受孔18を囲むくぼみからなる切欠部19が設けられている。
図6に示すように、突出部15と切欠部19とは互いに相補的な形状を有し、図1から図3に示すように後方リンクの突出部15および軸部17を前方リンクの切欠部19および軸受孔18にそれぞれ嵌めることによって関節を形成し、軸部17を中心に前方リンク(第1リンク1)が後方リンク(第2リンク2)に対して図7Aに示す状態(伸展状態または直線状態)から図7Bに示す状態(最大屈曲状態)まで回転できるようになっている。したがって、突出部15の前後方向Yの寸法L1は切欠部19の対応する寸法L2に略等しく、軸受孔18の内径D2は軸部17の外径D1よりも若干大きくすることが好ましい。
後方リンクに対する前方リンクの回転を伸展状態から最大屈曲状態までの間に限定するために、突出部15と切欠部19の大きさと形状は、図7Aに示すように、伸展状態では前方リンク(第1リンク1)の後壁14が後方リンク(第2リンク2)の前壁に当接し(または近接し)、最大屈曲状態では前方リンク(第1リンク1)の上端縁と切欠部19の上部開口端の交わる点(図7Bで符号191を付した)が後方リンクにおける突出部15に当接するように、決められている。
図3に示すように、リンクの前壁13と後壁14には、底壁11の溝部111の延長上に貫通孔131と貫通孔141がそれぞれ形成されており、リンク同士を連結した状態で、溝部111と貫通孔131,141が連続するコイル案内部20を形成している。ただし、最前方の第1リンク1については、前壁13の貫通孔131にコイル先端固定部材132が嵌め込まれて固定されている。また、第4リンク4の底壁11または後壁14には後方に延びる台部7が取り付けられ、この台部7に中空軸モータ6が固定されている。台部7は、第4リンク4を支持する別の部材に一体に設けられていてもよい。
容易に弾性変形可能な材料(例えば、樹脂)でリンクが構成される場合、突出部15を内側に変形させることによって、突出部15および軸部17を対応する切欠部19および軸受孔18に嵌めることができる。一方、比較的硬い材料(例えば、金属)でリンクが構成される場合、例えば、突出部15を含むリンクの一部を別構造部材とし、突出部15を切欠部19に嵌めた後で当該別構造部材をリンクに固定するという方法を採ればよい。
(コイル5)
コイル5は、中空軸モータ6から供給される駆動力を屈曲機構10に伝達する動力伝達部として機能する。コイル5を構成する材料は、金属(例えば、ばね鋼、燐青銅、ベリリウム銅)または樹脂(例えば、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート)などの任意の材料から、コイル5が可撓性を有するように選択される。したがって、コイル5は、可撓性軸部材の一例であると理解すべきである。コイル5の中空部には、可撓性材料(樹脂など)で構成されたコアが挿入されていてもよい。
コイル5は、図8、図9に示すように、ヘリカル状またはスパイラル状に巻回された素線からなる。素線の1つの周回部分とこれに隣接する別の周回部分は、隙間なく接触している。これにより、コイル5の外周面(コイルをその周囲から見たときに表れる面部分)によって画定される凹凸が雄ねじ部51を形作っている。素線の周回部分同士の間には、若干の隙間が存在していてもよい。素線の周回部分同士が隙間なく接触しているものは、引張コイルばね、または密着コイルばねと称されることがある。
コイル5は、コイル案内部20に配置され、前後方向Yに延び、かつ、左右方向Xへの移動が規制されている。コイル5の前端部52は、第1リンク1の前壁13に設けられたコイル先端固定部材132に固定されており、コイル5の中心軸を中心に回転不能となっている。コイル5は、最後部の第4リンク4から突出した端部側が中空軸モータ6の中空出力軸61に挿入されている。
(中空軸モータ6)
中空軸モータ6は、実施形態1で、屈曲機構10に供給するための駆動力を発生させる駆動部として利用される。本発明の実施形態では、図10に示すように、中空軸モータ6は、中空出力軸61と、中空出力軸61と一体に設けられた磁石であるロータ62と、ロータ62を回転させる磁力を発生させるステータ63と、これらを保持するハウジング64とを有する。中空軸モータ6は、ステッピングモータであってもサーボモータであってもよい。中空軸モータ6は、図示しない制御装置に接続されており、中空出力軸の回転角度、回転速度などが制御される。
図9に示すように、中空出力軸61の内周面には、コイル5の雄ねじ部51と噛み合うように雌ねじ部(螺旋溝)61aが形成されている。実施形態1では、中空軸モータ6の中空出力軸61により、コイル5の雄ねじ部51に嵌合する「ナット部材」が構成されている。中空軸モータ6の中空出力軸61には、コイル5が挿入されている。
実施形態1では、中空出力軸61に雌ねじ部61aを一体に形成しているが、中空出力軸61を中空ロータ部とこれに嵌め込まれた中空円筒部材で構成し、この中空円筒部材に雌ねじ部を形成してもよい。
中空軸モータ6は、回転自在に支持された中空雌ねじ部材の周囲に雄ねじを設けるとともに、当該雄ねじを回転駆動軸に連結された雄ねじまたは雌ねじに噛み合せたねじ駆動式の中空軸モータであってもよい。
(関節装置100の動作)
図11から図13を用いて、実施形態1による関節装置100の動作を説明する。中空軸モータ6を駆動すると、前端部52が固定されたコイル5に対して中空出力軸61が相対的に回転し、中空出力軸61の回転方向に応じて、コイル5を前方または後方へ移動させる推進力がコイル5に加わり、コイル5は前後方向Yに移動する。
図1に示す伸展状態の屈曲機構10においてコイル5が前方に移動すると、コイル5の先端連結部を介して最前方の第1リンク1にこれを前方に押し進める力が作用する。これにより、第2リンク2に対して、第1リンク1が第1関節101を中心に時計周り方向に回転する。このとき、力の作用点となるコイル先端固定部材132は、第1リンク1の前側下端部に位置し、回転の支点となる第2リンク2の軸部17(または第1関節101の軸部17)は、側壁12の後側上端部に位置する。このように、力の作用点と支点とが離れていることにより、第1リンク1に作用する回転力または回転モーメントを大きくすることができる。
この回転力を受け、第1リンク1は第1関節101を支点に時計回り方向に回転し、第2リンク2に対して屈曲する。このとき、第1リンク1の後壁14と第2リンク2の前壁13との間に形成される三角形の空間にコイルの一部が露出するが、この露出したコイル部分は短いので該コイル部分が座屈することはない。換言すれば、関節装置を設計するうえで、関節装置に求められる条件(例えば、関節に作用する最大モーメント)に応じて、空間に露出するコイル部分が座屈しないように、コイルの条件(材料、大きさ)や屈曲角(具体的には、支点(軸部17)から軸受孔18までの距離)を決めることができる。
第1リンク1が第2リンク2に対して最大角度(図11のθmax)屈曲した時点で、第1リンク1の切欠部19の前端部191が第2リンク2の突出部15の前端部151に当接し、第1リンク1の第2リンク2に対する更なる屈曲が禁止される(図7Bを参照)。この状態で、コイル5にさらに前方への推進力が加わると、第2リンク2が第2関節102の軸部17を中心に第3リンク3に対して時計周り方向に回転し、第3リンク3に対して屈曲する。第2リンク2が最大角度まで屈曲した状態でさらに前方への推進力が加わると、第3リンク3が第3関節103の軸部17を中心に第4リンク3に対して時計周り方向に回転し、第2リンク2が第3リンク3に対して屈曲する。この状態を図12に示してある。
屈曲機構10が図12に示す屈曲状態にあるときに、中空出力軸61の回転方向を逆にして中空軸モータ6を駆動すると、コイル5に後方への推進力が加わり、第2リンク2の軸部17を中心とする反時計回りの回転力が第1リンク1に与えられる。この回転力を受け、第1リンク1は、第2リンク2の軸部17を中心に半時計回りに回転し、第1リンク1の後壁14が第2リンク2の前壁13に当接する(図13)。
図12に示す屈曲状態で、コイル5にさらに後方への推進力が加わると、第1リンク1の後壁14から第2リンク2の前壁13に対して、第3リンク3の軸部17を中心とする反時計回りの回転力が第2リンク2に与えられる。この回転力を受け、第2リンク2は、軸部17を中心に半時計回りに回転する。このようにして、屈曲機構10は、屈曲状態から、図1に示す伸展状態へと戻る。
以上の動作説明では、コイル5とそれに接するリンクとの摩擦は無視して説明を行った。しかし、実際の動作では、コイル5とリンクとの間に摩擦が作用するものと考えられる。したがって、実際の動作では、第1から第4リンク1〜4の屈曲動作は同時に起こり、例えば第1リンク1が最大屈曲角度まで回転する間に第2リンク2が第3リンク3に対して多少屈曲することが起こり、また第1リンク1が第2リンク2に対して伸展状態まで戻る間に第2リンク2の第3リンク3に対する屈曲角度が多少減少することが起こり得る。
このように、実施形態1では、関節の数より少ない数のコイル5を用いていわゆる劣駆動を行うことにより、いわゆる全駆動を行う場合と比べて、関節装置100を小型化および軽量化できる。
また、本発明の実施形態では、例えば特開2011−255467号公報に記載されている従来技術のように、クリープ等の経年劣化による伸びが生じやすいワイヤを動力伝達部材として用いるのでなく、そのような問題が生じにくいコイル5を用いている。これにより、関節装置100では、ワイヤ等を用いる従来技術と比較して、定期的なメンテナンスの必要性が低下する。
[実施形態2]
実施形態2の説明および図面では、実施形態1と同じ構成には同じ符号を付して、当該構成の説明を省略する。
図14、図15は、本発明の実施形態2による関節装置200を示す側面図、斜視図である。実施形態2による関節装置200は、通常のモータ(中空軸モータ以外の中実軸モータ)26から供給される駆動力(第2方向への推進力)を屈曲機構10に伝達する動力伝達部として、コイル5に加えてナット8を用いる点で、実施形態1による関節装置100と異なる。ナット8には、実施形態1で説明したモータ6の中空出力軸61に設けられた雌ねじ部61aと同様の雌ねじ部が設けられている。
第4リンク4の後方に取り付けられた台部7は、段差を介して上面の高さの異なる2つの面部71,72を有している。前側の面部71には、屈曲機構10のコイル案内部20に連続する凹部711が形成されている。凹部711には、ナット8に嵌合するように、断面円形の嵌合凹部712がさらに形成されている(図16を参照)。ナット8は、嵌合凹部712に嵌合し、固定されている。例えば、ナット8と嵌合凹部712とはスプライン嵌合していてもよい。台部7で、後側の面部72には、モータ26が取り付けられている。ナット8は、図示しないモータ26の出力軸に固定されている。コイル案内部20とナット8とモータ26の出力軸とは、同軸に配置されている。
図示していないが、台部7の後側の面部72には、モータ26が面部72の上をスライド移動できるように、例えばスライドレールからなるスライド機構が設けられている。モータ26は、コイル5の前後方向Yへの移動に伴って、出力軸が回転することなく、面部72の上をスライド移動する。変形例として、面部72自体を前後方向Yに移動自在に構成してもよい。この場合、前側の面部71には、後側の面部72を収納するための収納部が設けられる。また、この場合、モータ26は面部72に固定される。
また、実施形態2による関節装置200は、コイル5の前端部52が、屈曲機構10の第1リンク1の前壁13に対して回転可能に取り付けられている点で、実施形態1による関節装置100と異なる。図17に示すように、コイル5の中空部には、球状の先端部を有する係合部材53が挿入され、第1リンク1の前壁13の貫通孔131には、係合部材53を受ける穴が形成された被係合部材133が取り付けられている。被係合部材133に形成された穴は、係合部材53の先端部に対して相補的な形状を有し且つ若干大きい寸法とされている。コイル5の回転に伴う摩擦による摩耗を抑制するために、ベアリングホルダに取り付けられたベアリング(例えばボールベアリング)を被係合部材133に設け、ベアリングの中空部に係合部材53を挿入してもよい。前記ベアリングは、必要に応じて、屈曲機構10においてコイル5の回転に伴う摩擦が生じる他の部分にも設けてよい。
次に、実施形態2による関節装置200の動作を説明する。モータ26を駆動すると、ナット8に対してコイル5が相対的に回転し、モータ26の回転軸の回転方向に応じて、コイル5を前方または後方へ移動させる推進力がコイル5に加わり、コイル5は前後方向Yに移動する。実施形態2では、コイル5の前後方向Yへの移動に連動して、モータ26が面部72の上を前後方向Yへスライドして移動する。
屈曲機構10が、図14に示す伸展状態から屈曲状態へ移行するときの動作、および、屈曲状態から伸展状態へ移行するときの動作については、図11から図13を用いて説明したとおりであり、説明を省略する。
[実施形態3]
実施形態3の説明および図面では、実施形態1,2と同じ構成には同じ符号を付して、当該構成の説明を省略する。
図18は、本発明の実施形態3による関節装置300を示す斜視図である。実施形態3による関節装置300では、駆動部から供給される駆動力(第2方向への推進力)を屈曲機構10に伝達する動力伝達部に、通常のモータ(中空軸モータ以外の中実軸モータ)32とプーリ31を用いる点で、実施形態1,2による関節装置と異なる。
モータ32は、その出力軸33が左右方向Xに延びる向きに配置されている。モータ32の出力軸33にはプーリ31が巻き付けて固定されている。好ましくは、プーリ31の環状外周面には、プーリ31とコイル5との間に摩擦力を作用させ、これにより滑りを防止するために、コイル5の雄ねじ部51に対応した螺旋溝が形成されている。コイル5の滑りを防止することにより、モータ32の回転量とコイル5の前後方向Yへの移動量(前進量または後退量)が対応する。
図示していないが、関節装置300は、コイル5に対してプーリ31と反対側に設けられた少なくとも1つのガイドローラを備えている。このガイドローラの環状外周面には、プーリ31とはピッチの異なる螺旋溝が形成されており、コイル5とガイドローラとの間に作用する摩擦力により、コイル5の滑りを確実に防止することができる。なお、コイル5の滑りを少なくとも部分的に防止するためにケーシングを設けてもよい。
実施形態3による関節装置300は、一対の分割部381,382で構成される割りナット38を用いる点で、実施形態1,2による関節装置と異なる。割りナット38は、第4リンク4の後方に取り付けられた台部7の嵌合凹部712に配置されている。
図19に示すように、割りナット38の一方の分割部381は、滑らかな内周面を有し、他方の分割部382には、コイル5の雄ねじ部51と噛み合う雌ねじ部383が設けられている。割りナット38には、一対の分割部381382との間を開閉可能に連結するヒンジ部384が設けられている。ヒンジ部384は、通常のモータ(中空軸モータ以外の中実軸モータ)34の出力軸35に取り付けられており、モータ34を駆動することにより、出力軸35の回転方向に応じて、一対の分割部381382を自動で開閉できる。割りナット38の一対の分割部381,382は、コイル5を前後方向Yに移動させるときには開かれており、屈曲機構10が所望の屈曲状態へ移行した時点で閉じられる。
次に、実施形態3による関節装置300の動作を説明する。モータ32を駆動すると、その出力軸33と一体にプーリ31が回転し、プーリ31に巻き付けられたコイル5に対して、コイル5を前方または後方へ移動させる推進力が加わる。このとき、割りナット38は、開いた状態とされており、滑らかな内周面を有する分割部381の上をコイル5が移動する。屈曲機構10が伸展状態から屈曲状態へ移行するときの動作については、図11、図12を用いて説明したとおりである。
屈曲機構10が所望の屈曲状態に移行した段階で、モータ34が駆動され、割りナット38の一対の分割部381,382が閉じられる。図9などに示すように、コイル5の雄ねじ部51およびナット8の雌ねじ部のリード角は小さい。したがって、割りナット38を閉じた状態で、前後方向Yに移動させる力をコイル5に加えたとしても、コイル5の前後方向Yへの移動は禁止される。すなわち、割りナット38は、コイル5の前後方向Yへの移動を禁止するロック機構として機能する。屈曲機構10が所望の屈曲状態に移行した段階で割りナット38を閉じることにより、屈曲機構10を所望の屈曲状態に維持できる。
[実施形態4]
実施形態4の説明および図面では、実施形態1から3と同じ構成には同じ符号を付して、当該構成の説明を省略する。
図20は、本発明の実施形態4による関節装置400を示す斜視図である。実施形態4による関節装置400は、複数のコイルを用いる点で、実施形態1から3による関節装置と異なる。実施形態4では、実施形態1から3による関節装置による屈曲機構とは異なる構造を有する屈曲機構を用いるが、説明と図面では、便宜上、符号10を付している。実施形態4では、実施形態2による駆動方法を用いてコイルを駆動する例について説明するが、実施形態1,3で説明した方法を用いてもよい。
実施形態4で、関節装置400は、屈曲機構10の関節101,102,103と同数の第1コイル5a、第2コイル5b、第3コイル5cを備えている。第1から第3コイル5a〜5cは、実施形態1から3で説明したコイル5と同じものであってよい。
コイル5a〜5cは、それぞれ、図示しない3つの中空軸モータの中空出力軸にそれぞれ取り付けられている。当該中空軸モータは、実施形態1で説明した中空軸モータ6と同じものであってよい。3つの中空軸モータは、図示しない制御装置に接続されており、各出力軸の回転角度、回転速度、回転開始のタイミングなどが制御される。3つの中空軸モータに対する回転角度、回転速度、回転開始のタイミングの制御は、それぞれ異なったものであってもよい。
関節装置400は、第1、第2、第3コイル5a,5b,5cにそれぞれ噛み合う第1、第2、第3ナット8a,8b,8cを備えている。第1から第3ナット8a〜8cは、実施形態2で説明したナット8と同じものであってよい。
屈曲機構10の第1から第4リンク1〜4には、第1から第3コイル5a〜5cがそれぞれ配置されて第1から第3コイルを案内するコイル案内部20aから20cが形成されている。
第1から第3コイル5a〜5cは、左右方向Xに並べて配置されている。中央の第1コイル5aの前端部52aは、第1リンク1の前壁13に対して回転可能に、当該前壁13に取り付けられている。第1コイル5aの左側に配置される第2コイル5bの前端部52bは、第2リンク2の前壁13に対して回転可能に、当該前壁13に取り付けられている。第1コイル5aの右側に配置される第3コイル5cの前端部52cは、第3リンク3の前壁13に対して回転可能に、当該前壁13に取り付けられている。
第1から第3コイル5a〜5cの第1リンクから第3リンク1〜3の前壁13への取り付けは、図17を用いて説明したように、各コイルに係合部材53を設け、各リンクの前壁に被係合部材133を設けることにより、行うことができる。
これにより、第2リンク2に対する第1リンク1の屈曲動作と伸展動作は、第1コイル5aの前後方向Yへの移動により達成され、第3リンク3に対する第2リンク2の屈曲動作と伸展動作は、第2コイル5bの前後方向Yへの移動により達成され、第4リンク4に対する第3リンク3の屈曲動作と伸展動作は、第3コイル5cの前後方向Yへの移動により達成される。このようにして、第1から第3リンク1〜3の屈曲動作と伸展動作を独立して制御する全駆動を行うことができる。全駆動を行うことにより、実施形態1から3の関節装置で行った劣駆動と比較して、屈曲機構10の屈曲動作と伸展動作をより精密に行うことができる。
実施形態5.
実施形態5の説明および図面では、実施形態1から4と同じ構成には同じ符号を付して、当該構成の説明を省略する。
図21は、本発明の実施形態5による関節装置500を示す側面図である。実施形態5による関節装置500は、屈曲機構10の第1から第3関節101〜103にそれぞれ設けられたねじりコイルばね9を備える点で、実施形態4による関節装置400と異なる。
第1から第4リンク1〜4は、側壁12であって軸部17の後方に設けられた前側ピン部12aと、側壁12であって軸受孔18の前方に設けられた後側ピン部12bとを有する。
第1から第3関節101〜103に設けられたねじりコイルばね9は、それぞれ、軸部17に一重以上に巻き付けられたコイル部91と、コイル部91から前方に延び、後側ピン部12bに巻き付けて固定された前側フック部92と、コイル部91から後方に延び、前側ピン部12aに巻き付けて固定された後側フック部93とを有する。
第1から第3関節101〜103にそれぞれ設けられたねじりコイルばね9のうち、第1関節101に設けられたものが、ねじりばね定数が最も大きく、第3関節103に設けられたものが、ねじりばね定数が最も小さく設定されている。ねじりばね定数は、例えば、コイル部91の巻き数、ねじりコイルばね9の材料を変更することにより変更できる。
実施形態5による関節装置500によれば、例えばコイル5a〜5cを同時に駆動した場合、第3関節103に設けられたねじりコイルばね9のねじりばね定数が、第2関節102に設けられたねじりコイルばね9より小さいことにより、第1、第2リンク1,2がそれぞれ第2、第3リンク2,3に対して屈曲動作を開始するよりも先に、第3リンク3が第4リンク4に対して屈曲動作を開始する(関節装置500において屈曲機構10が最大屈曲状態に至る前の状態を図22に示している)。また、屈曲機構10が屈曲状態から伸展状態へと戻るときは、第1リンク1が最初に伸展動作を開始する。
したがって、例えば被介護者を抱きかかえる介護者を支援するためのロボットリンクに関節装置500を組み込んだ場合、被介護者の身体に沿うように、屈曲機構10を屈曲、伸展させることができる。
上記実施形態5の説明では、屈曲機構10の屈曲、伸展の態様を変更するためにねじりコイルばね9を用いてリンク同士を接続したが、実施形態5の変形例として、弦巻ばね、板ばねなど他の弾性部材を用いてリンク同士を接続してもよい。具体的には、第1リンク1と第2リンク2との間に第1弾性部材を設け、第2リンク2と第2リンク3との間に第2弾性部材を設け、第3リンク3と第4リンク4との間に第3弾性部材を設け、第1、第2、第3弾性部材の弾性定数を、この順に小さく設定する。なお、本実施形態5において、第2、第3弾性部材には、空気(すなわち、弾性部材を設けない)が含まれるものとする。また、弾性部材は、エラストマーなどの粘弾性部材であってもよい。
[実施形態6]
実施形態6の説明および図面では、実施形態1から5と同じ構成には同じ符号を付して、当該構成の説明を省略する。
図23は、本発明の実施形態6による関節装置を示す、図8に対応する断面図である。実施形態6による関節装置600は、複数のコイルを用いる点で、実施形態1から3による関節装置と異なる(実施形態4,5による関節装置と共通する)。実施形態6では、実施形態1から3による関節装置に備えられた屈曲機構とは異なる構造を有する屈曲機構を用いるが、説明と図面では、便宜上、符号10を付している。また、実施形態6では、実施形態1による駆動方法を用いてコイル5a,5bを駆動する例について説明するが、実施形態2で説明した方法を用いてもよい。
実施形態6による関節装置600は、第1、第2コイル5a,5bを備えている。第1コイル5aは、第2コイル5bに対して、コイルの巻き方向が逆である。第1コイル5aは、第2コイル5bよりもコイル径が小さい。第1コイル5aは、第2コイル5bの中空部に挿入されている。
第1リンク1前壁13の貫通孔131には、コイル先端固定部材132が嵌め込まれて固定されている。コイル5aの前端部52は、コイル先端固定部材132に固定されており、コイル5の中心軸を中心に回転不能となっている。また、第2リンク2の前壁13の貫通孔131には、第2コイル5bの前端部52bが圧入されて、第2リンク2の前壁13に固定されている。
第1、第2コイル5a,5bは、その後端部側で、2つの中空軸モータ(本体は図示せず)の互いに径が異なる中空出力軸61a,61bに挿入されている。径が大きい方の中空出力軸61bは、径が小さい方の中空出力軸61aに対して前方に位置している。
実施形態6による関節装置600によれば、屈曲機構10を幅方向(左右方向X)に大きくすることなく、実施形態5で説明したように、屈曲機構10の屈曲、伸展動作を精密に行うことができる、という効果を得ることができる。
以上、複数の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されない。また、各実施形態に記載された特徴は、自由に組み合わせられてよい。また、前記実施形態には、種々の改良、設計上の変更および削除が加えられてよい。
例えば、前記実施形態では、屈曲機構10の各リンクの側壁12の上部に関節を設け、左側から見て、各リンクが、回転軸を中心に、屈曲動作時には時計周り方向に回転し、伸展動作時には反時計回り方向に回転する例について説明した。本発明はこれに限定されることなく、屈曲機構10の各リンクの上下方向Zで上部または下部とは異なる位置、例えば中央部に関節を設け、各リンクが時計周り方向と半時計周り方向の両方向に回転できるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、左右方向X、前後方向Yおよび上下方向Zは、互いに垂直であるとしたが、本発明において、「第1方向に対して垂直な第2方向」、「第1方向に対して垂直な第3方向」、「第2方向に対して垂直な第3方向」などという場合、2つの方向の間の角度は90°に限定されず、本発明の作用効果を奏する範囲であれば、90°より大きくても小さくてもよい。
1 第1リンク
2 第2リンク
3 第3リンク
4 第4リンク
10 屈曲機構
17 軸部
18 軸受孔
20,20a,20b,20c コイル案内部
26 モータ
101 第1関節
102 第2関節
103 第3関節
5,5a,5b,5c コイル
51 雄ねじ部
6 中空軸モータ
61 中空出力軸
61a 雌ねじ部
7 台部
8,8a,8b,8c ナット
31 プーリ
32 モータ
38 割りナット
100,200,300,400,500,600 関節装置
X 左右方向
Y 前後方向
Z 上下方向

Claims (9)

  1. 第1リンクと第2リンクを有し、
    前記第1リンクと前記第2リンクは第1方向に一列に配置されており、
    前記第1リンクと前記第2リンクは、関節を介して連結されており、前記第1リンクと前記第2リンクが直線状に並ぶ直線状態と、前記第2リンクが前記第1リンクに対して前記関節を中心に所定方向に所定角度回転した屈曲状態とを取り得るように構成されている関節装置であって、
    前記第1リンクに形成された第1の案内部と、
    前記第2リンクに形成された第2の案内部と、
    前記第1の案内部と前記第2の案内部に配置されたコイルと、
    駆動部と、
    前記駆動部に形成され、前記駆動部の駆動に基づいて回転する中空出力軸と、
    を備え、
    前記中空出力軸は、前記中空出力軸の内周面に、前記第1方向に伸び且つ前記コイルの雄ねじ部に対応した形状の螺旋溝を有し、
    前記コイルの前端部は、前記第1リンクに固定されており、
    前記コイルの一部は、前記螺旋溝に噛み合っており、
    前記駆動部の駆動に基づいて前記中空出力軸が回転すると、前記中空出力軸の螺旋溝と前記雄ねじ部との噛み合いに基づいて、前記コイルが前記第1方向に沿って前後に移動して、前記第1リンクと前記第2リンクが直線状態から屈曲状態、又は屈曲状態から直線状態に変化する、ことを特徴とする関節装置。
  2. 第1リンクと第2リンクを有し、
    前記第1リンクと前記第2リンクは第1方向に一列に配置されており、
    前記第1リンクと前記第2リンクは、関節を介して連結されており、前記第1リンクと前記第2リンクが直線状に並ぶ直線状態と、前記第2リンクが前記第1リンクに対して前記関節を中心に所定方向に所定角度回転した屈曲状態とを取り得るように構成されている関節装置であって、
    前記第1リンクに形成された第1の案内部と、
    前記第2リンクに形成された第2の案内部と、
    前記第1の案内部と前記第2の案内部に配置されたコイルと、
    前記コイルの雄ねじ部に対応した形状の螺旋溝を有するナットと、
    駆動部と、
    を備え、
    前記コイルの前端部は、前記第1リンクに前記コイルの長軸を中心に回転可能に連結されており、
    前記コイルの一部は、前記ナットの螺旋溝に噛み合った状態で前記駆動部に連結されており、
    前記駆動部の駆動に基づいて前記コイルが回転すると、前記ナットの前記螺旋溝と前記コイルの前記雄ねじ部との噛み合いに基づいて、前記コイルが前記第1方向に沿って前後に移動して、前記第1リンクと前記第2リンクが直線状態から屈曲状態、又は屈曲状態から直線状態に変化する、ことを特徴とする関節装置。
  3. 第1リンクと第2リンクを有し、
    前記第1リンクと前記第2リンクは第1方向(Y方向)に一列に配置されており、
    前記第1リンクと前記第2リンクは、関節を介して連結されており、前記第1リンクと前記第2リンクが直線状に並ぶ直線状態と、前記第2リンクが前記第1リンクに対して前記関節を中心に所定方向に所定角度回転した屈曲状態とを取り得るように構成されている関節装置であって、
    前記第1リンクに形成された第1の案内部と、
    前記第2リンクに形成された第2の案内部と、
    前記第1の案内部と前記第2の案内部に配置されたコイルと、
    前記コイルの雄ねじ部に対応した形状の螺旋溝を有するナットと、
    駆動部と、
    を備え、
    前記コイルの前端部は前記第1リンクに連結され、前記コイルの一部は駆動部に連結されたプーリに巻き付けられており、
    前記駆動部の駆動に基づいて前記プーリが回転すると、前記プーリの前記コイルとの摩擦に基づいて、前記コイルが前記第1方向に沿って前後に移動して、前記第1リンクと前記第2リンクが直線状態から屈曲状態、又は屈曲状態から直線状態に変化する、ことを特徴とする関節装置。
  4. 前記ナットは、第1分割部と第2分割部に分割された割ナットであり、
    前記第1分割部の内周面は前記コイルの前記雄ねじ部に対応した形状の前記螺旋溝が形成されており、
    前記第2分割部の内周面は前記螺旋溝の無い滑らかな面であり、
    前記第1分割部と前記第2分割部は開閉可能に連結されており、
    前記第1分割部と前記第2分割部は、前記第1分割部と前記第2分割部が開いた状態で前記第2分割部の滑らかな面に沿って前記コイルが前記第1方向に移動可能であり、前記第1分割部と前記第2分割部が閉じた状態で前記第1分割部の螺旋溝が前記コイルの雄ねじ部に噛み合って前記コイルの移動を禁止する、ことを特徴とする請求項3記載の関節装置。
  5. 前記関節装置は、前記第1リンクと前記第2リンクの間に配置された少なくとも一つの中間リンクを備えており、
    前記中間リンクは、前記第1リンクおよび第2リンクとそれぞれ関節を介して直接的または間接的に連結され、
    前記第1リンクが、前記中間リンクと直線状に並ぶ直線状態と、前記第1リンクに対して前記関節を中心に所定方向に所定角度回転した屈曲状態とをとり、
    前記中間リンクが、前記第2リンクと直線状に並ぶ直線状態と、前記第2リンクに対して前記関節を中心に所定方向に所定角度回転した屈曲状態とをとるように構成されている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の関節装置。
  6. 前記関節装置は前記関節の数に応じた複数の前記コイルと、前記複数のコイルにそれぞれ駆動連結された複数の前記駆動部を備えており、
    前記複数のコイルの前端部は前記第1リンクまたは前記中間リンクに連結されていることを特徴とする、請求項5に記載の関節装置。
  7. 前記複数のコイルは異なる径を有し、大径のコイルが小径のコイルの内側に同心的に配置されていることを請求項6に記載の関節装置。
  8. 前記関節には、ねじりコイルばね(9)が配置されており、
    前記第1リンクに近い位置に設けられた前記ねじりコイルばねのばね定数は、前記第1リンクから離れた位置に設けられた前記ねじりコイルばねのばね定数よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の関節装置。
  9. 前記コイルは、巻回された素線からなり、前記素線の周回部分同士が隙間なく接触している密着コイルばねであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の関節装置。
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