JP6834953B2 - マルチアングル測色計 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチアングル測色計に関する。
マルチアングル測色計は、一方向照明/多方向受光型及び多方向照明/一方向受光型に大別される。一方向照明/多方向受光型のマルチアングル測色計においては、試料が一方向から照明され、試料からの反射光が多方向から受光される。一方向照明/多方向受光型のマルチアングル測色計によれば、複数の受光角の各々について測色が行われる。多方向照明/一方向受光型のマルチアングル測色計においては、試料が多方向から照明され、試料からの反射光が一方向から受光される。多方向照明/一方向受光型のマルチアングル測色計によれば、複数の照明角の各々について測色が行われる。マルチアングル測色計は、観察される方向によって観察される色が変化する試料に対して測色を行うのに適する。観察される方向によって観察される色が変化する試料には、メタリック塗装又はパール塗装が施された自動車の車体等がある。
マルチアングル測色計においては、望ましくは、マルチアングル測色計の基準軸が試料の被測色領域の法線と一致する状態において測色が行われる。しかし、被測色領域が自動車のバンパーのような曲面を含む場合は、基準軸を被測色領域の法線と一致させることが困難であり、被測色領域の法線から基準軸が傾くことがある。測色の結果は被測色領域の法線からの基準線の傾きの影響を受けるため、被測色領域の法線から基準軸が傾いた場合は、正確な測色の結果が得られない。
この問題を解決するため、特許文献1が提案する技術においては、対称配置された照明受光光学系を用いて2回の分光測定が行われ、2回の分光測定の結果が平均される。特許文献1が提案する技術によれば、被測色領域の法線からの基準軸の傾きが分光測定の結果に与える影響が抑制される。
国際公開第2012/147488号
特許文献1が提案する技術においては、2回の分光測定に要する時間が長くなる場合があり、測色の結果が手振れの影響を受けることがある。この問題は、分光測定以外の測色のための測定が行われる場合にも生じる。
発明の詳細な説明に記載された発明は、この問題を解決するためになされる。発明の詳細な説明に記載された発明が解決しようとする課題は、被測色領域の法線からの基準軸の傾きが測色の結果に与える影響を抑制するのに加えて、手振れが測色の結果に与える影響を抑制することである。
請求項1に記載の発明は、
被測定位置に向かって光を所定の角度で照射する第1照明部と、
前記被測定位置を通る基準軸について前記第1照明部による照射と対称に光を照射する第2照明部と、
前記被測定位置に対向して配置され、前記第1照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、所定の角度で受光する第1受光部と、
前記被測定位置に対向して配置され、前記第1照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記第1受光部とは異なる角度で受光する第2受光部と、
前記被測定位置に対向して配置され、前記第2照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記基準軸について前記第1受光部の受光角度と対称な角度で受光する第3受光部と、
前記被測定位置に対向して配置され、前記第2照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記基準軸について前記第2受光部の受光角度と対称な角度で受光する第4受光部と、
前記各受光部によって受光された光に応じた信号を出力する1つの受光センサーと、
前記第1受光部による受光と前記第3受光部による受光を行った後に、前記第2受光部による受光と前記第4受光部による受光を行うように、前記複数の受光部からの光を前記受光センサーへ順次切り替える切り替え機構と、
前記第1受光部によって受光された光に応じた信号と前記第3受光部によって受光された光に応じた信号とに基づいて測定結果を演算するとともに、前記第2受光部によって受光された光に応じた信号と前記第4受光部によって受光された光に応じた信号とに基づいて測定結果を演算する演算部と
を備え
前記切り替え機構は複数の導光機構を備え、
前記複数の導光機構の入射口は前記各受光部に接続され、前記複数の導光機構の出射口は前記受光センサーに接続されており、
前記複数の導光機構の出射口の全部又は一部について相対的に大きな受光角の反射光を出射させる出射口が、相対的に小さな受光角の反射光を出射させる出射口よりも中央部になるように、前記複数の導光機構の出射口が配列されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマルチアングル測色計において、
前記演算部は、前記第1受光部によって受光された光に応じた信号と前記第3受光部によって受光された光に応じた信号の平均値に基づいて測定結果を演算するとともに、前記第2受光部によって受光された光に応じた信号と前記第4受光部によって受光された光に応じた信号の平均値に基づいて測定結果を演算することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のマルチアングル測色計において、
前記切り替え機構は、前記複数の導光機構の入射口のうちの1つの入射口から前記受光センサーに向かう光を選択的に通過させ、前記複数の導光機構の入射口のうちの前記1つの入射口以外の残余の入射口から前記受光センサーに向かう残余の光を遮る遮光部をさらに備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマルチアングル測色計において、
前記導光機構は光ファイバーであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
被測定位置に向かって光を所定の角度で照射する第1照明部と、
前記被測定位置を通る基準軸について前記第1照明部による照射と対称に光を照射する第2照明部と、
受光した光に応じた信号を出力する1つの受光センサーと、
一端は前記受光センサーに対向し、他端は前記被測定位置に対向して配置され、前記第1照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、所定の角度で受光する第1導光機構と、
一端は前記受光センサーに対向し、他端は前記被測定位置に対向して配置され、前記第1照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記第1導光機構とは異なる角度で受光する第2導光機構と、
一端は前記受光センサーに対向し、他端は前記被測定位置に対向して配置され、前記第2照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記基準軸について前記第1導光機構の受光角度と対称な角度で受光する第3導光機構と、
一端は前記受光センサーに対向し、他端は前記被測定位置に対向して配置され、前記第2照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記基準軸について前記第2導光機構の受光角度と対称な角度で受光する第4導光機構と、
前記第1導光機構による受光と前記第3導光機構による受光を行った後に、前記第2導光機構による受光と前記第4導光機構による受光を行うように、前記受光センサーに入射する前記複数の導光機構からの光を順次切り替える切り替え機構と、
前記第1導光機構を介して受光された光に応じた信号と前記第3導光機構を介して受光された光に応じた信号とに基づいて測定結果を演算するとともに、前記第2導光機構を介して受光された光に応じた信号と前記第4導光機構を介して受光された光に応じた信号とに基づいて測定結果を演算する演算部と
を備え、
前記複数の導光機構の全部又は一部について相対的に大きな受光角の反射光を出射させる導光機構が、相対的に小さな受光角の反射光を出射させる導光機構よりも中央部になるように、前記複数の導光機構の一端が配列されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項5に記載のマルチアングル測色計において、
前記演算部は、前記第1導光機構を介して受光された光に応じた信号と前記第3導光機構を介して受光された光に応じた信号の平均値に基づいて測定結果を演算するとともに、前記第2導光機構を介して受光された光に応じた信号と前記第4導光機構を介して受光された光に応じた信号の平均値に基づいて測定結果を演算することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項5又は6に記載のマルチアングル測色計において、
前記切り替え機構は、前記複数の導光機構のうちの1つの導光機構から前記受光センサーに向かう光を選択的に通過させ、前記複数の導光機構のうちの前記1つの導光機構以外の残余の導光機構から前記受光センサーに向かう残余の光を遮る遮光部を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項5〜7のいずれか一項に記載のマルチアングル測色計において、
前記導光機構は光ファイバーであることを特徴とする。
被測色領域の法線からの基準軸の傾きが測色の結果に与える影響が抑制されるのに加えて、手振れが測色の結果に与える影響が抑制される。
これらの及びこれら以外の本発明の目的、特徴、局面及び利点は、添付図面とともに考慮されたときに下記の発明の詳細な説明によってより明白となる。
マルチアングル測色計を示す模式図である。 マルチアングル測色計及び試料を示す模式図である。 照明受光光学系の主要部、筐体及び試料を示す模式図である。 分光ブロックを示す模式図である。 筐体及び試料を示す模式図である。 筐体及び試料を示す模式図である。 簡略化された照明受光光学系及び試料を示す模式図である。 角度と反射光の強度との関係を示すグラフである。 簡略化された照明受光光学系及び試料を示す模式図である。 角度と反射光の強度との関係を示すグラフである。 切り替え機構及び導光機構を示す模式図である。 回転体及び受光機構を示す模式図である。 動作の流れを示すフローチャートである。 動作の流れを示すフローチャートである。 動作の流れを示すフローチャートである。 動作の流れを示すフローチャートである。 動作の流れを示すフローチャートである。
1 マルチアングル測色計の概略
図1の模式図は、マルチアングル測色計を示す。図1は、斜視図であり、外観を示す。図2の模式図は、マルチアングル測色計及び試料を示す。図2は、ブロック図である。図3の模式図は、照明受光光学系の主要部、筐体及び試料を示す。図4の模式図は、分光ブロックを示す。図3及び4の各々は、断面を示す。
この実施形態のマルチアングル測色計100は、図1から4までに示されるように、照明受光光学系103、分光ブロック104、制御部105、操作表示部106、記憶部107及び筐体108を備える。制御部105は、測定制御部111及び演算部112を備える。
マルチアングル測色計100は、一方向照明/多方向受光型であり、試料Sを一方向から照明し、試料Sからの反射光を多方向から受光する。これにより、複数の受光角の各々について測色が行われ、観察される方向によって観察される色が変化する試料Sに対して適切な測色が行われる。
測色が行われる場合は、筐体108の押し当て部115が試料Sに押し当てられる。押し当て部115が試料Sに押し当てられた場合は、筐体108に形成された開口118が試料Sに面し、被測定位置121が試料Sの表面に配置される。被測定位置121が試料Sの表面に配置された場合は、試料Sの表面を測色可能になる。
また、測色が行われる場合は、測定制御部111が照明受光光学系103及び分光ブロック104を制御し、照明受光光学系103が試料Sを照明し試料Sからの反射光を受光し、分光ブロック104が反射光に対して分光測定を行い分光測定の結果を出力し、演算部112が分光測定の結果から測色値を演算し、操作表示部106が測色値を表示する。
2 ダブルパス補正
2.1 傾きの影響
図5の模式図は、筐体及び試料を示す。図5は、断面図である。
測色が行われる場合は、図5で示されるように、筐体108に形成された開口118が試料Sに面するように筐体108の押し当て部115が試料Sに押し当てられ、試料Sの表面のうち開口118と向き合う被測色領域129に対して測色が行われる。押し当て部115の試料Sへの押し当ては、望ましくは図5に示されるように基準軸132が被測色領域129の法線135と一致するように行われる。法線135は、基準軸132と被測色領域129との交点136における被測色領域129の法線である。しかし、被測色領域129が自動車のバンパーのような曲面を有する場合は、基準軸132を法線135と正確に一致させることが困難であり、図6に示されるように基準軸132が法線135から傾きやすい。
2.2 対称配置の利点
マルチアングル測色計100においては、照明受光光学系103が基準軸132について対称となる対称配置が採用される。
以下では、2個の放射位置並びに2個の受光位置を備える簡略化された照明受光光学系を例として対称配置の利点を説明する。
図7及び9の各々の模式図は、簡略化された照明受光光学系及び試料を示す。図8及び10のグラフは、角度と反射光の強度との関係を示す。図7及び8は、基準軸が被測色領域の法線と一致する場合を示す。図9及び10は、基準軸が被測色領域の法線から傾いている場合を示す。角度は、被測色領域の法線からの傾きを示し、被測色領域の法線から被測定位置を中心として時計回り方向に傾いている場合に正の値をとり、基準軸から被測定位置を中心として反時計回り方向に傾いている場合に負の値をとる。
基準軸12が被測色領域の法線14と一致する場合は、図7に示されるように、放射位置10a及び10bが法線14から角度+θ及び−θだけ傾いた仮想線上にそれぞれ配置され、受光位置11a及び11bが法線14から角度+(θ+α)及び−(θ+α)だけ傾いた仮想線上にそれぞれ配置される。放射位置10a及び10bからは、被測定位置15へ向かう照明光16a及び16bがそれぞれ放射される。受光位置11a及び11bにおいては、被測定位置15から向かってくる反射光17a及び17bがそれぞれ受光される。放射位置10aから照明光16aが放射される場合は、照明光16aが被測定位置15において反射されることにより反射光17a及び17bが生じる。放射位置10bから照明光16bが放射される場合は、照明光16bが被測定位置15において反射されることにより反射光17a及び17bが生じる。照明光16bの光路は、基準軸12について照明光16aの光路と対称になる。反射光17bの光路は、基準軸12について反射光17aの光路と対称になる。
照明光16aが被測定位置15において反射される場合は、正反射により正反射光が生じ、拡散反射により拡散反射光が生じる。照明光16bが被測定位置15において反射される場合も、正反射により正反射光が生じ、拡散反射により拡散反射光が生じる。拡散反射光は、正反射光の周りに生じる。照明光16bが被測定位置15において反射される場合に生じる正反射光の光路は、基準軸12について照明光16aが被測定位置15において反射される場合に生じる正反射光の光路と対称になる。
正反射光及び拡散反射光を含む反射光の強度の角度分布は、下記の3成分[i],[ii]及び[iii]の和である。
[i]正反射光の光路の角度における鋭いピークの成分。
[ii]正反射光の光路の角度から離れるについて減衰し正反射光の光路の角度より小角度側における減衰及び正反射光の光路の角度より大角度側における減衰が正反射光の光路の角度について対称になっておりガウス関数で近似可能な成分。
[iii]法線14の角度から離れるについて減衰しコサイン関数で近似可能な成分。
正反射光の光路の角度に比較的近い角度においては成分[i]の寄与が大きく、正反射光の光路の角度から比較的遠い角度においては成分[iii]の寄与が大きい。
これらのことから、基準軸12が法線14と一致する場合は、反射光の光路の角度Aを用いて、照明光16aが被測定位置15において反射されるときに生じる反射光の強度がR(A+θ)と近似的に表され、照明光16bが被測定位置15において反射されるときに生じる反射光の強度がR(A−θ)と近似的に表される。このため、放射位置10bから照明光16bが放射される場合に受光位置11aにおいて受光される反射光17aの強度は、A=+(θ+α)であるから、R(+α)と表され、放射位置10aから照明光16aが放射される場合に受光位置11bにおいて受光される反射光17bの強度は、A=−(θ+α)であるから、R(−α)と表される。図8においてハッチングが付された角度領域18aにおける反射光17aの強度R(+α)及び図8においてハッチングが付された角度領域18bにおける反射光17bの強度R(−α)の間には、R(+α)=R(−α)という関係が成り立つ。
基準軸12が法線14から角度−φだけ傾いている場合は、図9に示されるように、放射位置10a及び10bが法線14から角度+(θ−φ)及び−(θ+φ)だけ傾いた仮想線上にそれぞれ配置され、受光位置11a及び11bが法線14から角度+(θ+α−φ)及び−(θ+α+φ)だけ傾いた仮想線上にそれぞれ配置される。
基準軸12が法線14から角度−φだけ傾いている場合は、照明光16aが被測定位置15において反射されるときに生じる反射光の強度がR(A+(θ−φ))と近似的に表され、照明光16bが被測定位置15において反射されるときに生じる反射光の強度がR(A−(θ+φ))と近似的に表される。このため、放射位置10bから照明光16bが放射される場合に受光位置11aにおいて受光される反射光17aの強度は、A=+(θ+α−φ)であるから、R(+α−2φ)と表され、放射位置10aから照明光16aが放射される場合に受光位置11bにおいて受光される反射光17bの強度は、A=−(θ+α+φ)であるから、R(−α−2φ)と表される。図10においてハッチングが付された角度領域19aにおける反射光17aの強度R(+α−2φ)及び図10においてハッチングが付された角度領域19bにおける反射光17bの強度R(−α−2φ)の間には、R(+α−2φ)≠R(−α−2φ)という関係が成り立つ。
したがって、基準軸12が法線14から角度−φだけ傾いている場合は、基準軸12が法線14と一致する場合と比較して、受光位置11aにおいて受光される反射光17aの強度が増加し、受光位置11bにおいて受光される反射光17bの強度が減少する。しかし、受光位置11aにおいて受光される反射光17aの強度及び受光位置11bにおいて受光される反射光17bの強度の合計については、基準軸12が法線14から角度−φだけ傾いている場合及び基準軸12が法線14に一致する場合の間で大きな変化はない。すなわち、R(+α−2φ)+R(−α−2φ)=R(+α)+R(−α)という関係が成り立つ。この関係は、角度−φが小さい場合に成り立つ。
このように、受光位置11a及び11bの片方のみにおいて反射光が受光される場合は、法線14からの基準軸12の傾きによって得られる反射光の強度が変化するため、得られる反射光の強度から正確な測色の結果が得られない。これに対して、受光位置11a及び11bの両方において反射光が受光され、2個の反射光の強度の平均に基づいて補正された反射光の強度が得られる場合は、法線14からの基準軸12の傾きによって補正された反射光の強度が変化しないため、補正された反射光の強度から正確な測色の結果が得られる。このように2個の反射光の強度の平均に基づいて補正された反射光の強度を得ることをダブルパス補正という。ダブルパス補正は、マルチアングル測色計が多方向照明/一方向受光型である場合にも行われる。
3 照明受光光学系
3.1 照明機構
照明受光光学系103は、図2に示されるように、照明機構138を備える。照明機構138は、照明部142j及び142kを備える。照明部142jは、発光回路145j、放射機構146j及びビームスプリッター147jを備える。照明部142kは、発光回路145k、放射機構146k及びビームスプリッター147kを備える。放射機構146jは、図3に示されるように、発光ダイオード150j及びコリメートレンズ152jを備える。放射機構146kは、図3に示されるように、発光ダイオード150k及びコリメートレンズ152kを備える。
照明部142jに照明光124jを放射させる場合は、発光回路145jから放射機構146jへ電力が供給されるように測定制御部111が発光回路145jを制御し、放射機構146jに供給された電力が発光ダイオード150jに供給される。電力を供給された発光ダイオード150jは、照明光124jを放射する。これにより、発光ダイオード150jが配置される放射位置から照明光124jが放射される。放射された照明光124jは、コリメートレンズ152jによりコリメート化される。コリメート化された照明光124jの一部は、ビームスプリッター147jを透過し、被測定位置121へ向かう。コリメート化された照明光124jの一部は、ビームスプリッター147jに反射され、被測定位置15へ向かう照明光124jから分岐し、モニター用の照明光126jになる。
照明部142kに照明光124kを放射させる場合は、発光回路145kから放射機構146kへ電力が供給されるように測定制御部111が発光回路145kを制御し、放射機構146kに供給された電力が発光ダイオード150kに供給される。電力を供給された発光ダイオード150kは、照明光124kを放射する。これにより、発光ダイオード150kが配置される放射位置から照明光124kが放射される。放射された照明光124kは、コリメートレンズ152kによりコリメート化される。コリメート化された照明光124kの一部は、ビームスプリッター147kを透過し、被測定位置121へ向かう。コリメート化された照明光124kの一部は、ビームスプリッター147kに反射され、被測定位置121へ向かう124kから分岐し、モニター用の照明光126kになる。
放射位置は、照明光の照明角を規定する位置である。このため、照明光が屈曲光学系を通過する場合は、光源が配置される位置ではなく屈曲光学系から照明光が出射する位置が放射位置になる。
照明機構138の構成が変更されてもよい。例えば、発光回路145j及び145kが省略され、測定制御部111が発光ダイオード150j及び150kに電力を直接的に供給してもよい。
発光ダイオード150j及び150kは、点灯及び消灯を短時間で完了できるという利点を有する。この利点は、後述するダブルパス補正を短時間で完了することに貢献する。しかし、発光ダイオード150j及び150kが他の種類の光源に置き換えられてもよい。例えば、発光ダイオード150j及び150kがキセノンフラッシュランプに置き換えられてもよい。
3.2 受光機構
照明受光光学系103は、図2に示されるように、受光機構139をさらに備える。受光機構139は、レンズ群155及び導光機構156を備える。
レンズ群155は、レンズ159a,159b,159c,159d,159e,159f,159g,159h,159i,159j及び159kを備える。導光機構156は、光ファイバー160a,160b,160c,160d,160e,160f,160g,160h,160i,160j及び160kを備える。光ファイバー160a,160b,160c,160d,160e,160f,160g,160h,160i,160j及び160kは、入射口163a,163b,163c,163d,163e,163f,163g,163h,163i,163j及び163kをそれぞれ有し、図11及び12に示されるように出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h,164i,164j及び164kをそれぞれ有する。
反射光125a,125b,125c,125d,125e,125f,125g,125h及び125iは、照明光124j又は124kが被測定位置121において反射されることにより生じ、被測定位置121から入射口163a,163b,163c,163d,163e,163f,163g,163h及び163iへそれぞれ向かい、その途上でレンズ159a,159b,159c,159d,159e,159f,159g,159h及び159iにそれぞれ収束させられる。収束させられた反射光125a,125b,125c,125d,125e,125f,125g,125h及び125iは、入射口163a,163b,163c,163d,163e,163f,163g,163h及び163iが配置される受光位置においてそれぞれ受光され、入射口163a,163b,163c,163d,163e,163f,163g,163h及び163iにそれぞれ入射する。入射した反射光125a,125b,125c,125d,125e,125f,125g,125h及び125iは、出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h及び164iにそれぞれ導かれる。導かれてきた反射光125a,125b,125c,125d,125e,125f,125g,125h及び125iは、出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h及び164iからそれぞれ出射する。
モニター用の照明光126jは、照明光124jがビームスプリッター147jに反射されることにより生じ、ビームスプリッター147jから入射口163jへ向かい、その途上でレンズ159jに収束させられる。収束させられたモニター用の照明光126jは、入射口163jが配置される受光位置において受光され、入射口163jに入射する。入射したモニター用の照明光126jは、出射口164jに導かれる。導かれてきたモニター用の照明光126jは、出射口164jから出射する。モニター用の照明光126kは、照明光124kがビームスプリッター147kに反射されることにより生じ、ビームスプリッター147kから入射口163kへ向かい、その途上でレンズ159kに収束させられる。収束させられたモニター用の照明光126kは、入射口163kが配置された受光位置において受光され、入射口163kに入射する。入射したモニター用の照明光126kは、出射口164kに導かれる。導かれてきたモニター用の照明光126kは、出射口164kから出射する。
受光位置は、反射光の受光角を規定する位置である。このため、反射光が屈曲光学系を通過する場合は、入射口が配置される位置でなく屈曲光学系に反射光が入射する位置が受光位置になる。
受光機構139の構成が変更されてもよい。例えば、光ファイバー160a,160b,160c,160d,160e,160f,160g,160h,160i,160j及び160kによる導光の一部又は全部がミラー等の光ファイバー以外の光学素子による導光に置き換えられてもよい。
4 分光ブロック
分光ブロック104は、図4に示されるように、切り替え機構167及び分光測定機構168を備える。
切り替え機構167は、分光測定の対象になる光に関する複数の候補から選択される候補に属する光を遮らず、複数の候補から選択される候補に属しない光を遮る。切り替え機構167は、複数の候補から選択される候補を切り替え可能である。
第1の候補には、出射口164jから出射するモニター用の照明光126jが属する。第2の候補には、出射口164kから出射するモニター用の照明光126kが属する。第3の候補には、出射口164eから出射する反射光125eが属する。第4の候補には、出射口164fから出射する反射光125fが属する。第5の候補には、出射口164f及び164hからそれぞれ出射する反射光125f及び125hが属する。第6の候補には、出射口164e及び164gからそれぞれ出射する反射光125e及び125gが属する。第7の候補には、出射口164iから出射する反射光125iが属する。第8の候補には、出射口164cから出射する反射光125cが属する。第9の候補には、出射口164dから出射する反射光125dが属する。第10の候補には、出射口164cから出射する反射光125cが属する。第11の候補には、出射口164bから出射する反射光125bが属する。第12の候補には、出射口164aから出射する反射光125aが属する。
分光測定機構168は、切り替え機構167に遮られないモニター用の照明光又は反射光に対して分光測定を行い、分光測定の結果を出力する。
分光測定機構168が分光測定機構以外の測定機構に置き換えられ分光測定が分光測定以外の測色のための測定に置き換えられてもよい。例えば、分光測定機構168が三刺激値を測定する機構に置き換えられ分光測定が三刺激値の測定に置き換えられてもよい。
5 対称配置
マルチアングル測色計100には、被測定位置121を通る基準軸132を含む配列面が存在する。発光ダイオード150j及び150k、被測定位置121、レンズ159a,159b,159c,159d,159e,159f,159g,159h,159i,159j及び159k、入射口163a,163b,163c,163d,163e,163f,163g,163h,163i,163j及び163k並びにモニター用の照明光126j及び126kは、当該配列面上に配列される。このため、照明光124j及び124k、反射光125a,125b,125c,125d,125e,125f,125g,125h及び125i及びモニター用の照明光126j及び126kは、配列面上を進む。モニター用の照明光126j及び126kが配列面上を進まないことも許される。
発光ダイオード150j及び150kは、基準軸132について対称に配置される。レンズ159a,159b,159c,159d,159e,159f,159g,159h及び159iは、基準軸132について対称に配置される。入射口163a,163b,163c,163d,163e,163f,163g,163h及び163iは、基準軸132について対称に配置される。
以下では、基準軸132からの照明光の光路の傾きを示す角を照明光の照明角といい、基準軸132からの反射光の光路の傾きを示す角を反射光の受光角という。照明角及び受光角は正の値をとる。
発光ダイオード150kは、基準軸132について発光ダイオード150jと対称に配置される。このため、照明光124kの照明角は、照明光124jの照明角と同じである。照明光124jの照明角及び照明光124kの照明角は、45°である。
入射口163bは、基準軸132について入射口163aと対称に配置される。このため、反射光125bの受光角は、反射光125aの受光角と同じである。反射光125aの受光角及び反射光125bの受光角は、20°である。
入射口163dは、基準軸132について入射口163cと対称に配置される。このため、反射光125dの受光角は、反射光125cの受光角と同じである。反射光125cの受光角及び反射光125dの受光角は、30°である。
入射口163fは、基準軸132について入射口163eと対称に配置される。このため、反射光125fの受光角は、反射光125eの受光角と同じである。反射光125eの受光角及び反射光125fの受光角は、60°である。
入射口163hは、基準軸132について入射口163gと対称に配置される。このため、反射光125hの受光角は、反射光125gの受光角と同じである。反射光125gの受光角及び反射光125hの受光角は、70°である。
入射口163iは、基準軸132上に配置される。反射光125iの受光角は、0°である。
6 幾何条件
以下では、正反射方向からの反射光の光路の傾きを示す角を反射光のアスペキュラー角(AS角)という。反射光のAS角は、正反射方向から基準軸132へ向かう方向に反射光の光路が傾いている場合は正の値をとり、正反射方向から基準軸132へ向かう方向とは反対の方向に反射光の光路が傾いている場合は負の値をとる。
発光ダイオード150j及び150k並びに入射口163a,163b,163c,163d,163e,163f,163g,163h及び163iの配置によれば、表1に示される幾何条件1,2,3,4,5及び6の各々による照明光の放射及び反射光の受光が可能になり、表1に示される幾何条件1,2,3,4,5及び6の各々による分光測定が可能になる。表1には、幾何条件1,2,3,4,5及び6の各々による分光測定が行われる場合について、照明光を放射する発光ダイオード、分光測定の対象になる反射光が入射する入射口、照明光の照明角、分光測定の対象になる反射光の受光角及び分光測定の対象になる反射光のAS角が示される。幾何条件1,2,3,4,5及び6の各々は、照明光の照明角及び反射光の受光角の組により定義できる。
Figure 0006834953
幾何条件1による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150jが照明光124jを放射するときは、反射光125fに対して分光測定が行われる。幾何条件1による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150kが照明光124kを放射するときは、反射光125eに対して分光測定が行われる。いずれの場合も、照明光の照明角は45°であり、反射光の受光角は60°であり、反射光のAS角は−15°である。
幾何条件2による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150jが照明光124jを放射するときは、入射口163cに入射する反射光125cに対して分光測定が行われる。幾何条件2による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150kが照明光124kを放射するときは、入射口163dに入射する反射光125dに対して分光測定が行われる。いずれの場合も、照明光の照明角は45°であり、反射光の受光角は30°であり、反射光のAS角は15°である。
幾何条件3による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150jが照明光124jを放射するときは、入射口163aに入射する反射光125aに対して分光測定が行われる。幾何条件3による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150kが照明光124kを放射するときは、入射口163bに入射する反射光125bに対して分光測定が行われる。いずれの場合も、照明光の照明角は45°であり、反射光の受光角は20°であり、反射光のAS角は25°である。
幾何条件4による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150jが照明光124jを放射するときは、入射口163iに入射する反射光125iに対して分光測定が行われる。幾何条件4による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150kが照明光124kを放射するときは、入射口163iに入射する反射光125iに対して分光測定が行われる。いずれの場合も、照明光の照明角は45°であり、反射光の受光角は0°であり、反射光のAS角は45°である。
幾何条件5による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150jが照明光124jを放射するときは、入射口163dに入射する反射光125dに対して分光測定が行われる。幾何条件5による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150kが照明光124kを放射するときは、入射口163cに入射する反射光125cに対して分光測定が行われる。いずれの場合も、照明光の照明角は45°であり、反射光の受光角は30°であり、反射光のAS角は75°である。
幾何条件6による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150jが照明光124jを放射するときは、入射口163e及び163gにそれぞれ入射する反射光125e及び125gの混合光に対して分光測定が行われる。幾何条件6による分光測定が行われる場合であって発光ダイオード150kが照明光124kを放射するときは、入射口163f及び163hにそれぞれ入射する反射光125f及び125hの混合光に対して分光測定が行われる。いずれの場合も、照明光の照明角は45°であり、反射光の受光角は65°であり、反射光のAS角は110°である。受光角が65°となりAS角が110°となる反射光が入射する入射口が設けられ、当該入射口に受光する反射光に対して分光測定が行われてもよい。
発光ダイオード150j及び150kが基準軸132について対称に配置され入射口163a,163b,163c,163d,163e,163f,163g,163h及び163iが基準軸132について対称に配置されるため、幾何条件1,2,3,4,5及び6の各々による分光測定は、発光ダイオード150jが照明光124jを放射する分光測定(以下では「主分光測定」という)及び発光ダイオード150kが照明光124kを放射する分光測定(以下では「補助分光測定」という。)のいずれによっても可能である。マルチアングル測色計100においては、幾何条件1,2,3,4,5及び6の各々について、主分光測定及び補助分光測定の両方が行われ、主分光測定の結果及び補助分光測定の結果によりダブルパス補正が行われる。
幾何条件1,2,3,4,5及び6とは異なる複数の幾何条件の各々による照明光の放射及び反射光の受光が可能となるように発光ダイオード及び入射口が配置されてもよい。
7 切り替え機構
図11の模式図は、マルチアングル測色計が備える切り替え機構及び導光機構を示す。図11は、斜視図である。図12の模式図は、マルチアングル測色計が備える回転体及び導光機構を示す。図12は、平面図である。
切り替え機構167は、図11に示されるように、回転体171及びステッピングモーター172を備える。回転体171は、円板状の構造物175を備える。
円板状の構造物175は、遮光物である。
円板状の構造物175は、第1の候補、第2の候補、第3の候補、第4の候補、第5の候補、第6の候補、第7の候補、第8の候補、第9の候補、第10の候補、第11の候補、第12の候補にそれぞれ対応する窓178j,178k,178e,178f,178fh,178eg,178i,178c,178d,178c’,178b及び178aを有する。
窓178j,178k,178e,178f,178fh,178eg,178i,178c,178d,178c’,178b及び178aの各々は、円板状の構造物175に形成され円板状の構造物175の一方の主面181から円板状の構造物175の他方の主面182へ至る中空の貫通孔を有する構造である。窓178j,178k,178e,178f,178fh,178eg,178i,178c,178d,178c’,178b及び178aの各々が、当該貫通孔を有し当該貫通孔に挿入された透光体をさらに有する構造であってもよい。
窓178j,178k,178e,178f,178fh,178eg,178i,178c,178d,178c’,178b及び178aのうちの任意の一の窓が対応する候補に属する光の光路上に配置された場合は、当該一の窓が対応する候補に属する光を選択的に通過させ、円板状の構造物175が当該一の窓に対応する候補に属しない光を遮る。例えば、窓178jは第1の候補に対応し、第1の候補にはモニター用の照明光126jが属し、第1の候補にはモニター用の照明光126k並びに反射光125a,125b,125c,125d,125e,125f,125g,125h及び125iが属しないから、窓178jがモニター用の照明光126jの光路上に配置された場合は、窓178jがモニター用の照明光126jを通過させ、円板状の構造物175がモニター用の照明光126k並びに反射光125a,125b,125c,125d,125e,125f,125g,125h及び125iを遮る。
窓178j,178k,178e,178f,178fh,178eg,178i,178c,178d,178c’,178b及び178aは、円板状の構造物175の周方向に分散して配置される。
ステッピングモーター172は、一の候補に属する光が当該一の候補に対応する窓を通過する状態から他の候補に属する光が当該他の候補に対応する窓を通過する状態へ回転体171を円板状の構造物175の周方向に回転させることにより第1の候補から第12の候補までから選択される候補を切り替え可能である。ステッピングモーター172からなる回転機構が他の種類の回転機構に置き換えられてもよい。
切り替え機構167が他の種類の切り替え機構に置き換えられてもよい。例えば、切り替え機構167が、入射口163a,163b,163c,163d,163e,163f,163g,163h,163i,163j及び163kの各々に対応するシャッターを備えることにより複数のシャッターを備え、複数の候補から選択される候補に属する光が遮られず複数の候補から選択される候補に属しない光が遮られるように複数のシャッターを制御する機構をさらに備える切り替え機構に置き換えられてもよい。
切り替え機構167が省略されてもよい。例えば、モニター用の照明光126j及び126k並びに反射光125a,125b,125c,125d,125e,125f,125g,125h及び125iという11個の光の各々に対して分光測定を行う分光測定機構を設けることにより11個の分光測定機構を設けた場合は、分光測定機構の切り替えが不要になる。
一の候補に属する光が当該一の候補に対応する窓を通過する状態から他の候補に属する光が当該他の候補に対応する窓を通過する状態への遷移が回転以外の運動により行われてもよい。例えば、矩形板状の構造物が窓を有し窓が矩形板状の構造物の長手方向に分散して配置される場合は、リニアステッピングモーターにより矩形板状の構造物を備える並進体を矩形板状の構造物の長手方向に並進させることにより遷移が行われてもよい。より一般的には、運動機構により構造物を備える運動体を運動させることにより遷移が行われてもよい。
切り替え機構167は、原点検出器185を備える。円板状の構造物175には、原点検出用の窓178xが形成される。原点検出用の窓178xが特定の位置に配置された場合は、原点位置に回転体171が配置される。
原点検出器185は、原点検出用の窓178xが特定の位置に配置されているか否かを示す信号を出力する。原点検出用の窓178xが特定の位置に配置された場合は原点位置に回転体171が配置されるため、原点検出器185が出力する信号は、原点位置に回転体171が配置されているか否かを示す。原点位置に回転体171が配置された場合は、窓178jがモニター用の照明光126jの光路上に配置され、切り替え機構167がモニター用の照明光126jを遮らない状態になる。
8 分光測定機構
分光測定機構168は、図4に示されるように、光学系188、リニアバリアブルフィルター189及びラインセンサー190を備える。光学系188は、シリンドリカルレンズ191,192及び193を有する。
切り替え機構167により遮られない光は、光学系188を通過する。光が光学系188を通過する間に、光の断面が円状から線状に変換される。線状の断面が伸びる方向は、リニアバリアブルフィルター189における波長変化方向に一致し、ラインセンサー190におけるセンサー配列方向に一致する。
光学系188を通過した光は、リニアバリアブルフィルター189を通過する。リニアバリアブルフィルター189においては、波長変化方向の位置に応じて通過する光の波長が連続的に変化する。このため、リニアバリアブルフィルター189における波長変化方向と一致する方向に伸びる線状の断面を有する光がリニアバリアブルフィルター189を通過した場合は、線状の断面が伸びる方向の位置に応じて波長が連続的に変化する光が得られる。
リニアバリアブルフィルター189を通過した光は、ラインセンサー190に受光される。ラインセンサー190におけるセンサー配列方向に一致する方向に伸びる線状の断面を有し線状の断面が伸びる方向の位置に応じて波長が連続的に変化する光がラインセンサー190に受光された場合は、複数のセンサーの各々から電気信号が出力され、電気信号が当該電気信号を出力するセンサーに対応する波長成分の強度を示す。これにより、複数の波長成分の各々の強度を示す電気信号がラインセンサー190から出力される。
リニアバリアブルフィルター189が分割フィルターに置き換えられてもよい。分割フィルターにおいては、波長変化方向の位置に応じて透過する光の波長が離散的に変化する。分割フィルターは、透過する波長が互いに異なる複数のフィルターを備える。当該複数のフィルターは、分割フィルターにおける波長変化方向に配列される。
分光測定機構168が他の種類の分光測定機構に置き換えられてもよい。例えば、分光測定機構168が回折格子、プリズム等の波長分散素子により波長分散された光をラインセンサーにより受光する分光測定機構に置き換えられてもよい。
8.1 制御部、記憶部及び操作表示部
制御部105は、CPU、メモリー等を備える組み込みコンピューターであり、記憶部107にインストールされたファームウェアをロードして実行する。これにより、測定制御部111及び演算部112の機能が実現される。組み込みコンピューターにより実現される測定制御部111からなる測定制御機構が他の種類の測定制御機構に置き換えられてもよい。例えば、組み込みコンピューターにより実現される機能の全部又は一部が電子回路等のハードウェアにより実現されてもよい。同様に、組み込みコンピューターにより実現される演算部112からなる演算機構が他の種類の演算機構に置き換えられてもよい。
操作表示部106は、図2に示されるように、操作部195及び表示部196を備える。操作部195に対して行われた操作は、制御部105に検出され、測定制御等に反映される。表示部196には、測色の結果等が表示される。表示部196の表示内容は、制御部105により制御される。
9 分光測定が行われる場合の動作
図13及び14のフローチャートは、分光測定が行われる場合の動作の流れを示す。
分光測定が行われる場合は、図13及び14に示されるように、ステップS1において、測定制御部111が、原点検出器185により出力された信号を取得し、当該信号に基づいて原点位置に回転体171が配置されているか否かを判定する。
原点位置に回転体171が配置されていないと測定制御部111が判定した場合は、ステップS2において、測定制御部111がステッピングモーター172に回転体171を決められた角度だけ周方向に回転させ、ステップS1において、測定制御部111が原点位置に回転体171が配置されているか否かを再判定する。これにより、原点位置に回転体171が配置されるまで回転体171が周方向に回転させられる。
原点位置に回転体171が配置されていると測定制御部111が判定した場合は、ステップS3において、測定制御部111が照明受光光学系103及び分光ブロック104に測定前の照明光のモニターを行わせる。
続いて、ステップS5,7,9,11,13及び15において、測定制御部111が照明受光光学系103及び分光ブロック104に幾何条件1,2,3,4,5及び6による分光測定をそれぞれ行わせる。ステップS5,7,9,11,13及び15における分光測定に先立って、それぞれステップS4,6,8,10,12及び14において測定制御部111がステッピングモーター172に回転体171を決められた角度だけ周方向に回転させる。
続いて、ステップS16において、測定制御部111がステッピングモーター172に回転体171を決められた角度だけ周方向に回転させ、ステップS17において、測定制御部111が照明受光光学系103及び分光ブロック104に測定後の照明光のモニターを行わせる。
続いて、ステップS18において、測定制御部111がステッピングモーター172に回転体171を決められた角度だけ周方向に回転させ、回転体171を原点位置に復帰させる。
続いて、ステップS19において、測定制御部111が、原点検出器185により出力された信号を取得し、当該信号に基づいて原点位置に回転体171が配置されているか否かを判定する。
原点位置に回転体171が配置されていると測定制御部111が判定した場合は、分光測定が終了する。原点位置に回転体171が配置されていないと測定制御部111が判定した場合は、測定制御部111が、ステップS20において異常の報知等のエラー処理を行う。エラー処理に代えて再測定が行われてもよい。
10 測定前の照明光のモニター
図15のフローチャートは、測定前の照明光のモニターが行われる場合に測定制御部が照明受光光学系及び分光ブロックに行わせる動作の流れを示す。
測定前の照明光のモニターが行われる場合は、図15に示されるように、ステップS21において、照明受光光学系103が、照明光124jを放射し、モニター用の照明光126jを受光し、分光測定機構168が、モニター用の照明光126jに対して分光測定を行い分光測定の結果を出力する。ステップS1及びS2により原点位置に回転体171が配置された場合は、切り替え機構167がモニター用の照明光126jを遮らない状態になる。このため、モニター用の照明光126jに対する分光測定は、原点位置に回転体171が配置されたこの状態を維持したまま行われる。
続いて、ステップS22において、切り替え機構167に遮られない光が切り替えられ、切り替え機構167がモニター用の照明光126kを遮らない状態になる。
続いて、ステップS23において、照明受光光学系103が、照明光124kを放射し、モニター用の照明光126kを受光し、分光測定機構168が、モニター用の照明光126kに対して分光測定を行い分光測定の結果を出力する。
11 幾何条件1による分光測定
図16のフローチャートは、幾何条件1による分光測定が行われる場合に測定制御部が照明受光光学系及び分光ブロックに行わせる動作の流れを示す。
幾何条件1による分光測定が行われる場合は、図16に示されるように、ステップS41において、切り替え機構167に遮られない光が切り替えられ、切り替え機構167が反射光125fを遮らない状態になる。
続いて、ステップS42において、照明受光光学系103が、照明光124jを放射し、反射光125fを受光し、分光測定機構168が、反射光125fに対して主分光測定を行い主分光測定の結果を出力する。
続いて、ステップS43において、切り替え機構167に遮られない光が切り替えられ、切り替え機構167が反射光125eを遮らない状態になる。
続いて、ステップS44において、照明受光光学系103が、照明光124kを放射し、反射光125eを受光し、分光測定機構168が、反射光125eに対して補助分光測定を行い補助分光測定の結果を出力する。
続いて、ステップS45びS46の各々において照明光124j及び124kが放射されない状態でダーク測定が行われる。
照明光124kを放射する発光ダイオード150kは、基準軸132について、照明光124jを放射する発光ダイオード150jと対称に配置され、反射光125eが入射する入射口163eは、基準軸132について、反射光125fが入射する入射口163fと対称に配置される。このような対称配置が実現するように発光ダイオード150j及び150k並びに入射口163e及び163fが選択されるため、主分光測定の結果及び補助分光測定の結果は、ダブルパス補正に用いることができる。
図16に示される動作の流れによれば、幾何条件1が維持されたまま主分光測定及び補助分光測定が行われ、主分光測定と補助分光測定との間に幾何条件2,3,4,5又は6による主分光測定又は補助分光測定が行われないため、幾何条件1による主分光測定から幾何条件1による補助分光測定までに要する時間が短縮される。このことは、ダブルパス補正を短時間で完了し、ダブルパス補正された分光測定の結果への手振れの影響を抑制することに寄与する。
幾何条件2,3,4,5及び6の各々による分光測定が行われる場合に測定制御部111が照明受光光学系103及び分光ブロック104に行わせる動作については、切り替え機構167が遮らない反射光、すなわち、分光測定の対象になる反射光が異なるにすぎないため、説明を省略する。
12 測定後の照明光のモニター
図17のフローチャートは、測定後の照明光のモニターが行われる場合に測定制御部が照明受光光学系及び分光ブロックに行わせる動作の流れを示す。
測定後の照明光のモニターが行われる場合は、図17に示されるように、ステップS61において、切り替え機構167により遮られる光が切り替えられ、切り替え機構167がモニター用の照明光126jを遮らない状態になる。
続いて、ステップS62において、照明受光光学系103が、照明光124jを放射し、モニター用の照明光126jを受光し、分光測定機構168が、モニター用の照明光126jに対して分光測定を行い分光測定の結果を出力する。
続いて、ステップS63において、切り替え機構167により遮られる光が切り替えられ、切り替え機構167がモニター用の照明光126kを遮らない状態になる。
続いて、ステップS64にいて、照明受光光学系103が、照明光124kを放射し、モニター用の照明光126kを受光し、分光測定機構168が、モニター用の照明光126kに対して分光測定を行い分光測定の結果を出力する。
13 演算
演算部112は、主分光測定の結果及び補助分光測定の結果の平均に基づいてダブルパス補正された分光測定の結果を演算する。また、演算部112は、ダブルパス補正された分光測定の結果から測色値を演算する。測色値は、マンセル表色系、L表色系、Lh表色系、ハンターLab表色系、XYZ表色系等で表現される。分光測定の結果がダーク測定の結果、モニター用の照明光に対する分光測定の結果等により補正されてもよい。
14 出射口の配列
出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h及び164iは、相対的に大きな受光角の反射光を出射させる出射口から分光測定機構168の光軸198までの距離が相対的に長くなり、相対的に小さな受光角の反射光を出射させる出射口から分光測定機構168の光軸198までの距離が相対的に短くなるように配列される。例えば、受光角30°の反射光125c及び125dをそれぞれ出射させる出射口164c及び164dは、受光角20°の反射光125a及び125bをそれぞれ出射させる出射口164a及び164bより分光測定機構168の光軸198に近い。
照明受光光学系103に受光される反射光の光量は反射光の受光角が大きくなるほど低下し、ラインセンサー190に受光される反射光の光量は光軸198からの反射光の光路の傾きが大きくなるほど低下する。このため、上記の光軸までの距離についての関係を満たすように出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h及び164iが配列された場合は、反射光の受光角による感度の変化が抑制される。望ましくは出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h及び164iの全部について上記の光軸までの距離についての関係を満たすように出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h及び164iが配列されるが、出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h及び164iの一部についてのみ上記の光軸までの距離についての関係を満たすように出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h及び164iが配列された場合でも、反射光の受光角による感度の変化を抑制する効果は得られる。
出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h,164i,164j及び164kは、2列にわかれて配列され、そのうちの反射光を出射させる出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h及び164iも、2列にわかれて配列される。これにより、出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h,164i,164j及び164kが長距離にわたってひろがらず、出射口による感度の変化が抑制される。出射口164a,164c,164e,164g,164i及び164jは、第1の列に配列され、矢印196で示される配列方向に配列される。出射口164b,164d,164f,164h及び164kは、第2の列に配列され、矢印196で示される配列方向に配列される。出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h,164i,164j及び164kが3列以上にわかれて配列されてもよい、反射光を出射させる出射口164a,164b,164c,164d,164e,164f,164g,164h及び164iが3列以上にわかれて配列されてもよい。
第1の列に配列される出射口164a,164c,164e,164g及び164iは、主分光測定の対象になる反射光125a,125c,125e,125g及び125iをそれぞれ出射させる。第1の列に配列される出射口164jは、主分光測定に用いられるモニター用の照明光126jを出射させる。第2の列に配列される出射口164b,164d,164f及び164hは、補助分光測定の対象になる反射光125b,125d,125f及び125hをそれぞれ出射させる。第2の列に配列される出射口164kは、補助分光測定に用いられるモニター用の照明光126kを出射させる。
第1の列においては、出射口164a,164c,164e,164g,164i及び164jが直線的に配列され、配列のピッチがpである。第2の列においては、出射口164b,164d,164f,164h及び164kが直線的に配列され、配列のピッチがpである。
本発明は詳細に示され記述されたが、上記の記述は全ての局面において例示であって限定的ではない。したがって、本発明の範囲からはずれることなく無数の修正及び変形が案出されうると解される。
100 マルチアングル測色計
103 照明受光光学系
104 分光ブロック
111 測定制御部
112 演算部
121 被測定位置
132 基準軸
167 切り替え機構
168 分光測定機構
171 回転体
172 ステッピングモーター
175 円板状の構造物

Claims (8)

  1. 被測定位置に向かって光を所定の角度で照射する第1照明部と、
    前記被測定位置を通る基準軸について前記第1照明部による照射と対称に光を照射する第2照明部と、
    前記被測定位置に対向して配置され、前記第1照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、所定の角度で受光する第1受光部と、
    前記被測定位置に対向して配置され、前記第1照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記第1受光部とは異なる角度で受光する第2受光部と、
    前記被測定位置に対向して配置され、前記第2照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記基準軸について前記第1受光部の受光角度と対称な角度で受光する第3受光部と、
    前記被測定位置に対向して配置され、前記第2照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記基準軸について前記第2受光部の受光角度と対称な角度で受光する第4受光部と、
    前記各受光部によって受光された光に応じた信号を出力する1つの受光センサーと、
    前記第1受光部による受光と前記第3受光部による受光を行った後に、前記第2受光部による受光と前記第4受光部による受光を行うように、前記複数の受光部からの光を前記受光センサーへ順次切り替える切り替え機構と、
    前記第1受光部によって受光された光に応じた信号と前記第3受光部によって受光された光に応じた信号とに基づいて測定結果を演算するとともに、前記第2受光部によって受光された光に応じた信号と前記第4受光部によって受光された光に応じた信号とに基づいて測定結果を演算する演算部と
    を備え
    前記切り替え機構は複数の導光機構を備え、
    前記複数の導光機構の入射口は前記各受光部に接続され、前記複数の導光機構の出射口は前記受光センサーに接続されており、
    前記複数の導光機構の出射口の全部又は一部について相対的に大きな受光角の反射光を出射させる出射口が、相対的に小さな受光角の反射光を出射させる出射口よりも中央部になるように、前記複数の導光機構の出射口が配列されていることを特徴とするマルチアングル測色計。
  2. 前記演算部は、前記第1受光部によって受光された光に応じた信号と前記第3受光部によって受光された光に応じた信号の平均値に基づいて測定結果を演算するとともに、前記第2受光部によって受光された光に応じた信号と前記第4受光部によって受光された光に応じた信号の平均値に基づいて測定結果を演算することを特徴とする請求項1に記載のマルチアングル測色計。
  3. 前記切り替え機構は、前記複数の導光機構の入射口のうちの1つの入射口から前記受光センサーに向かう光を選択的に通過させ、前記複数の導光機構の入射口のうちの前記1つの入射口以外の残余の入射口から前記受光センサーに向かう残余の光を遮る遮光部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチアングル測色計。
  4. 前記導光機構は光ファイバーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のマルチアングル測色計。
  5. 被測定位置に向かって光を所定の角度で照射する第1照明部と、
    前記被測定位置を通る基準軸について前記第1照明部による照射と対称に光を照射する第2照明部と、
    受光した光に応じた信号を出力する1つの受光センサーと、
    一端は前記受光センサーに対向し、他端は前記被測定位置に対向して配置され、前記第1照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、所定の角度で受光する第1導光機構と、
    一端は前記受光センサーに対向し、他端は前記被測定位置に対向して配置され、前記第1照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記第1導光機構とは異なる角度で受光する第2導光機構と、
    一端は前記受光センサーに対向し、他端は前記被測定位置に対向して配置され、前記第2照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記基準軸について前記第1導光機構の受光角度と対称な角度で受光する第3導光機構と、
    一端は前記受光センサーに対向し、他端は前記被測定位置に対向して配置され、前記第2照明部によって照射され前記被測定位置で反射された光を、前記基準軸について前記第2導光機構の受光角度と対称な角度で受光する第4導光機構と、
    前記第1導光機構による受光と前記第3導光機構による受光を行った後に、前記第2導光機構による受光と前記第4導光機構による受光を行うように、前記受光センサーに入射する前記複数の導光機構からの光を順次切り替える切り替え機構と、
    前記第1導光機構を介して受光された光に応じた信号と前記第3導光機構を介して受光された光に応じた信号とに基づいて測定結果を演算するとともに、前記第2導光機構を介して受光された光に応じた信号と前記第4導光機構を介して受光された光に応じた信号とに基づいて測定結果を演算する演算部と
    を備え
    前記複数の導光機構の全部又は一部について相対的に大きな受光角の反射光を出射させる導光機構が、相対的に小さな受光角の反射光を出射させる導光機構よりも中央部になるように、前記複数の導光機構の一端が配列されていることを特徴とするマルチアングル測色計。
  6. 前記演算部は、前記第1導光機構を介して受光された光に応じた信号と前記第3導光機構を介して受光された光に応じた信号の平均値に基づいて測定結果を演算するとともに、前記第2導光機構を介して受光された光に応じた信号と前記第4導光機構を介して受光された光に応じた信号の平均値に基づいて測定結果を演算することを特徴とする請求項に記載のマルチアングル測色計。
  7. 前記切り替え機構は、前記複数の導光機構のうちの1つの導光機構から前記受光センサーに向かう光を選択的に通過させ、前記複数の導光機構のうちの前記1つの導光機構以外の残余の導光機構から前記受光センサーに向かう残余の光を遮る遮光部を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載のマルチアングル測色計。
  8. 前記導光機構は光ファイバーであることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のマルチアングル測色計。
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