JP2004163314A - 分光測色計 - Google Patents

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健夫 山田
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知之 小林
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Abstract

【課題】定時の温度が基準とする温度と異なる場合においても、基準とする温度における色彩値、標準色彩値と実測した色彩値の色差を精度良く測定可能な分光測色計を提供する。
【解決手段】オンライン分光測色計は、分光部1、投光部2、信号処理部3、演算結果表示部4、及び測定対象物6の表面温度測定用の温度計5から構成され、測定対象物6の分光立体角反射率の測定と各種表色系による色彩表示と色差等を演算して表示する。信号処理部3においては、分光部1で測定された分光立体角反射率を、放射温度計5で測定された温度を用いて補正し、基準温度における分光立体角反射率を算出して、それを出力すると共に、以後の色彩値や色差値の演算に用いている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製品の色彩を一定値に納めるべく製造する、塗装、印刷、製紙、樹脂成型などの各種の製造工程で、オンラインで色彩を計測するのに好適な分光測色計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、色彩値又は色差値の測定を行うには、測定対象物に光を照射し、測定対象物で反射した光を、分光立体角反射率測定装置で測定することにより測定対象物の分光立体角反射率を求め、その値から、例えばJIS Z 8722に記載された演算式に従って、XYZ表示系の三刺激値X,Y,Zを求めること方法等が採用されていた。このような分光測色系においては、分光立体角反射率測定装置に使用される分光器の性能が、色彩測定の精度を左右するが、従来の分光器の波長分解能は10nmより高くはなく、これにより、極めてラフな色彩測定しか行われてこなかった。
【0003】
一方、顔料・塗料の製造プロセスでは、顔料・塗料が常温より高い温度で処理されることがある。また、顔料や塗料を塗装する工程では焼付け工程などが入るために、塗装対象物の温度が常温より高い場合がある。例えば、カラー鋼板製造ラインにおいて鋼板表面に塗装を施す場合、コータで塗料を鋼板表面上に塗布した後で、200−300℃の炉を通過させて焼付けを行う。
【0004】
従って、オンライン分光測色計をライン出側につけた場合に、鋼板温度は常温まで下がっていない。特に夏場は雰囲気温度が高いので50℃を超えることが多い。
【0005】
【特許文献1】特開平5−322635号公報
【非特許文献1】「テレビジョン学会技術報告」(ファイバオプティックプレートとその応用)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなカラー鋼板を初め、種々の塗装における色彩は、常温における色彩で管理される。すなわち、常温における色彩が、定まった管理目標色彩値として設定され、分光立体角反射率測定装置を使用した分光測色計で測定した色彩値がこの管理目標色彩値値となるように、あるいは管理目標色彩値値から所定の範囲に入るように塗料の配合を制御することが行われてきた。
【0007】
しかしながら、発明者等の実験の結果、塗料の温度変化に従って、分光立体角反射率測定装置で測定される分光立体角反射率が変化することが分かってきた。すなわち、発明者等は、高速・高分解能の分光センサを用いた印刷用のインライン分光測色計を発明して特願2001−245845号として特許出願し、さらに、高精度の分光立体角反射率測定装置を発明し特願2001−324351号として特許出願している。これらの発明に係る分光立体角反射率測定装置では、測定対象物の分光立体角反射率が高精度で測定できるようになったため、同じ測定対象物の分光立体角反射率を測定したときに、それらが温度に応じて変化することが確認されたものである。
【0008】
その測定結果の一例を以下に示す。測定に使用した測定器の構成は図2に示すようなものであり、これは、特願2001−245845号に記載された装置と同じものである。このオンライン色彩計は、分光部1、投光部2、信号処理部3、及び演算結果表示部4から構成され、測定対象物6の色彩を測定する。
【0009】
分光部1は、透過波長可変フィルタ(分光部分)11、ファイバオプティックプレート(FOP)又はコリメータ12、リニアセンサ(光電変換部)13、アナログ信号発生部14、テレセントリックレンズ(画像高倍率結像レンズ)15から構成される。投光部2は、キセノン光源21、光ファイバ22、集光レンズ23からなる。
【0010】
図2に示したオンライン色彩計は、投光部2のキセノン光源21の光を光ファイバ22(バンドル光ファイバ)で導き、光ファイバ22の先端部に設けられた集光レンズ23を介して測定対象物6に投光する。集光レンズの働きにより、測定対象物の狭い面積(12mm×8mm)にキセノン21の光を集中的に投光することができる。なお、図示を省略しているが、キセノン光源21の背面には反射鏡が設けられ、この反射鏡の作用により、可視光領域以外の光の放出率を小さくしている。この例では、測定対象物に対して斜め45°方向から光を照射している。
【0011】
測定対象物6の表面で反射された反射光は、分光部1のテレセントリックレンズ15により集光され、測定対象物表面の像が透過波長可変フィルタ11の受光面に結像されるようになっている。この光は、透過波長可変フィルタ11によって分光され、ファイバオプティックプレート(FOP)又はコリメータ12を通してリニアセンサ13に導かれる。リニアセンサ13の各素子からの出力は、各波長における分光反射率に対応している。
【0012】
これらの出力はアナログ信号発生部14によりアナログ信号に変えられ、信号処理部3に送られる。信号処理部3では、得られた分光反射率から、分光立体角反射率を求め、その値と予め記憶されている各種の表色系の計算式又は色差の計算式とに基づいて色彩又は色差を演算する。演算結果は演算結果表示部4に表示される。測定器の波長分解能は1.5nm、測定波長範囲は、400−700nm、投受角は45°、受光角は0°である。測定エリアは前述のように約15mm×3mmとしている。
【0013】
図3に、工芸用タイルを25℃に保った時と55℃に加熱したときの赤タイル、暗い赤タイル、橙タイル、黄色タイル、緑タイル、青タイルなどの、図1に示すようなオンライン色彩計による分光立体角反射率の測定結果を示す。
【0014】
図4に、この結果に基づく55℃のときの分光立体角反射率と25℃のときの分光立体角反射率の差を示す。赤タイル、暗い赤タイル、橙タイル、黄タイルはほぼ同じようなパターンで変化している。緑タイル、青タイルはやや異なることが分かる。
【0015】
各温度で測定された分光立体角反射率から計算された25℃と55℃における各タイルの色彩値と色差値を表1示す。この時の色差値の変化をまとめたものが、表2及び図5である。
表1 工芸用タイルの約25℃と約55℃の時の色彩値と色差
【0016】
【表1】
Figure 2004163314
【0017】
表2 工芸用タイルの約25℃の色差値を基準としたときの55℃の色差
【0018】
【表2】
Figure 2004163314
【0019】
最近では、色彩値の管理精度の向上が望まれている。厳しい場合には、限度見本が色差として±1.0という場合もある。このような場合に測定対象の温度が30℃程度変化しただけで、色差(ΔE)が3〜6も変化したのでは、オンラインで色彩を測定して制御を行っても、最終製品の色彩値を目標の値に制御するのが困難であることは、明白である。色差が6変化する場合の1℃あたりの変化量は0.2となる。
【0020】
こららの結果から分光測色計の安定度をいくら上げても、測定対象物の温度が変化する場合には意味をなさないことがわかる。よって、正確な色彩値の測定を行うためには、温度の影響を除く方法が必要となる。
【0021】
発明者等は、次に、NPL(National Physical Laboratory; 英国)が提供している色標準タイルと、市販の工芸用タイルの比較をしてみた。NPLのサンプルは、RED、ORANGE、GREENの3枚で、測定した温度変化範囲は約25℃から40℃である。工芸用タイルは赤タイル、橙タイル、緑タイルの3枚で、測定した温度変化範囲は約25℃から55℃である。図6に常温(約25℃)の分光立体角反射率を、図7に1℃あたりの分光立体角反射率の変化量の計算値を示す。
【0022】
ここでは、比較的温度の影響を受けやすいもののデータを示したが、温度の影響も受けにくいものも有るので、その例をNPLの標準サンプルの測定結果として表3に示す。表3は、色差のへの温度の影響が大きい順に並べてまとめた。
【0023】
PALE、GRAY、DIFERENCE GRAY、DEEP GRAY、MID GRAYなどの色差は小さい。これらの分光立体角反射率はほぼ波長に対してフラットで、a*,b*の値が0に近く、温度の影響はきわめて小さい。
(表3)
【0024】
【表3】
Figure 2004163314
【0025】
以上の結果から、容易に言えることは、色が似ていても塗料やその製造方法が異なれば、分光立体角反射率及び温度変化の影響の受け方も異なるということである。
【0026】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、測定時の温度が基準とする温度と異なる場合においても、基準とする温度における色彩値、標準色彩値と実測した色彩値の色差を精度良く測定可能な分光測色計を提供することを課題とする。
【0027】
【課題を解決する手段】
前記課題を解決するための第1の手段は、測定対象物の分光立体角反射率を測定する分光立体角反射率測定装置と、測定対象物の温度を測定する温度計を備え、あらかじめ測定されてメモリに記憶された測定対象物の分光立体角反射率の温度変化率と、測定温度と基準温度の温度差を掛けて、測定された分光立体角反射率をその値で補正して、前記基準温度での分光立体角反射率を求める温度補正演算器と、補正された分光立体角反射率に基づいて、前記基準温度における測定対象物の色彩を示すパラメータを決定して出力する色決定装置とを有することを特徴とする分光測色計(請求項1)である。
【0028】
本手段においては、温度計で測定対象物の温度を測定する。温度補正演算器には、そのメモリに測定対象物の分光立体角反射率の温度変化率が予め測定されて記憶されている。温度補正演算器は、実測温度と基準温度との差にこの温度変化率を掛けて、分光立体角反射率の基準温度からの変化量を求め、これから、基準温度での分光立体角反射率を求める。色決定装置は、従来のものと同じであり、補正された分光立体角反射率(すなわち、基準温度での分光立体角反射率)から、所定の演算により基準温度における測定対象物の色彩を示すパラメータを決定して出力する。
【0029】
すなわち、本手段は、従来の手段と異なり、測定対象物の温度が基準温度と異なる場合でも、温度補正を行っているので、基準温度における測定対象物の色彩を示すパラメータを求めて出力することができる。
【0030】
前記課題を解決するための第2の手段は、測定対象物の分光立体角反射率を測定する分光立体角反射率測定装置と、測定対象物の温度を測定する温度計を備え、あらかじめ測定されてメモリに記憶された測定対象物の分光立体角反射率の温度変化率と、測定温度と基準温度の温度差を掛けて、測定された分光立体角反射率をその値で補正して、前記基準温度での分光立体角反射率を求める温度補正演算器と、求められた基準温度での分光立体角反射率と基準温度での管理目標分光立体角反射率とを比較して出力する演算手段とを有することを特徴とする分光測色計(請求項2)である。
【0031】
本手段においては、前記第1の手段で説明したような方法により求められた基準温度での分光立体角反射率と、基準温度での管理目標分光立体角反射率とを比較して出力する演算手段を有している。ここで、比較して出力するとは、その差を出力したり、その差が所定値以内に入っているかどうかを出力したり、両者を同時に表示してその差を目視確認できるようにすることである。本手段によれば、基準温度での分光立体角反射率が管理目標分光立体角反射率からどの程度離れているか、あるいは許容範囲に入っているかどうかを判別することが容易となる。
【0032】
前記課題を解決するための第3の手段は、前記第2の手段であって、表示装置を有し、当該表示装置は、測定対象物の温度、測定分光立体角反射率、前記基準温度での分光立体角反射率、及び基準温度での管理目標分光立体角反射率を同一画面上に表示する機能を有することを特徴とするもの(請求項3)である。
【0033】
本手段によれば、測定対象物の温度や、その温度における測定分光立体角反射率と共に、基準温度での分光立体角反射率、管理目標分光立体角反射率を同時に表示画面で確認することができるので、測定対象物の色彩の状態を、より正確に把握することができる。
【0034】
前記課題を解決するための第4の手段は、前記第1の手段であって、求められた基準温度での分光立体角反射率から当該基準温度での色彩値を演算する色彩値演算手段と、演算された色彩値と基準温度での管理目標色彩値の色差値を求める色差値演算手段とを有することを特徴とするもの(請求項2)である。
【0035】
本手段によれば、色差値演算手段が、演算された色彩値と基準温度での管理目標色彩値の色差値を求めているので、基準温度における色彩値が管理目標色彩値からどの程度ずれているかを把握することができる。
【0036】
前記課題を解決するための第5の手段は、前記第4の手段であって、表示装置を有し、当該表示装置は、演算された基準温度での色彩値と基準温度での管理目標色彩値、又はこれらに加え両者の色差値を表示する機能を有することを特徴とするもの(請求項5)である。
【0037】
本手段においては、演算された基準温度での色彩値と基準温度での管理目標色彩値、又はこれらに加え両者の色差値を表示することができるので、基準温度における色彩値が管理目標色彩値からどの程度ずれているかを、目視的に把握することができる。
【0038】
前記課題を解決するための第6の手段は、前記第1の手段から第5の手段のいずれかであって、前記光立体角反射率測定装置の分光手段が、透過波長可変フィルタと、コリメータ又はファイバオプティクプレートと、リニアセンサとを有してなることを特徴とするもの(請求項6)である。
【0039】
従来の装置においては、分光器としてプリズムや回折格子を使用し、これらを回転させて回折光を一つの光センサで受光したり、プリズムや回折格子で分光された光をリニアセンサで受光する方式をとっている。前者の場合は、応答が遅いためオンラインで使用するのは不可能であり、後者の場合は、リニアセンサで受光する光の強さが不十分であるために、精度の良い測定ができない。また、いずれの方法でも、測定装置が大きくなり、やはりオンラインで使用することができなかった。
【0040】
本手段においては、分光部に、透過波長可変フィルタと、ファイバオプティクプレート又はコリメータと、リニアセンサを有していることが従来の装置と異なっている点である。等価波長可変フィルタ(Linear Variable Filter:以下LVFと称することがある)は、例えば特開平5−322635号公報(特許文献1)に開示されているように公知の光学素子であり、この受光面に光を照射した場合、光の入射する位置によって決まる波長のみの光を透過するので、これによって分光が可能であり、かつ、10nmより高い波長分解能で分光を行うことができる。
【0041】
そして、本手段においては、この透過波長可変フィルタとリニアセンサの間にファイバオプティクプレート又はコリメータを挟み、透過波長可変フィルタの各部からの反射光をリニアセンサの対応する受光面に導いている。
【0042】
ファイバオプティックプレートとは、微細な断面積(通常最大対角線長が6〜25μmの正六角形)を有する光ファイバを多数寄せ集めてプレートとしたもので、1本の光ファイバに入射した光は、その光ファイバのコアとクラッドの境界面で全反射し、光ファイバの内部を伝わって他の端面に達するような構造を有するものである。その構造については、「テレビジョン学会技術報告、1990年9月28日発表」の「ファイバオプティックプレートとその応用」(非特許文献1)に記載されている。
【0043】
このように、ファイバオプティックプレートを光伝達手段として使用することにより、透過波長可変フィルタから出射される光を拡散させることなく、かつ、光の吸収率が小さい状態で、透過波長可変フィルタの出射位置に対応する、リニアセンサの位置に導くことができる。そして、リニアセンサの各素子の出力を検出することにより、透過波長可変フィルタの受光面に入射した光の分光を行うことができる。
【0044】
よって、波長分解能、精度、光量伝達率が優れた分光測定装置とすることができるので、リニアセンサの走査速度を早くしても十分に応答することができ、高速測定が可能となる。又、光伝達の際に、場所による伝達効率の違いによりノイズが発生することが無いので、信号処理の際、微分を行うことが可能となる。(発明者らは、このような方式の分光測定装置について特願2001−78176号として特許出願を行っている。)。
【0045】
又、本手段で用いるコリメータは、後に実施の形態で詳しく説明するように、微小な部分から放出される光を、隣り合う微小な部分の光と分離して所定の距離だけ導く性質を有するものであり、透過波長可変フィルタから出射される光を拡散させることなく、かつ、光の吸収率が小さい状態で、透過波長可変フィルタの出射位置に対応する、リニアセンサの位置に導くことができる。よって、ファイバオプティックプレートを光伝達手段として用いたのと同等以上の効果を奏することができる。
【0046】
すなわち、本手段において用いる分光部は新規なものであり、従来の透過波長可変フィルタとリニアセンサを組み合わせた分光装置に比べて、精度が高い分光特性性能が得られることに特徴を有する。
【0047】
このような方式の分光装置においては、十分な強度の光がリニアセンサに導かれるので、十分な精度と十分な応答速度で分光を実施できる。よって、本手段によれば、高速で通過する測定対象物の色彩をオンラインで測定することが可能となる。
【0048】
前記課題を解決するための第7の手段は、前記第6の手段であって、前記コリメータが、穴を有する第1の金属薄板と穴を有しない第2の金属薄板を交互に重ね、その両側を押さえ板で押さえて、これらを熱圧着で拡散接合させて一体化し、その後、第1の金属薄板の穴を有する部分に対応する部分を、前記金属薄板の積層方向に切断することにより形成されたものであることを特徴とするもの(請求項7)である。
【0049】
本手段によって形成されるコリメータは、前記第1の金属薄板の厚さを幅とする穴が、前記第2の金属薄板の厚さの間隔を空けて複数平行に形成された構造のものとなる。即ち、第1の金属薄板の枚数だけの開口部を有するコリメータが形成される。第1の金属薄板と第2の金属薄板は熱接着による拡散接合で接合されるため、十分薄い、すなわち十μmの単位の厚さのものでも使用することができ、これにより、十μmの単位の幅の穴が十μmの単位の間隔で多数形成されたコリメータを形成することができる。
【0050】
前記課題を解決するための第8の手段は、前記第6の手段であって、前記コリメータが、請求項7に記載の分光測色計のコリメータにおける第2の金属薄板の代わりに、切断される部分に、前記第1の金属薄板の穴の幅方向を覆うだけの長さを有する穴を開けた金属薄板を使用し、その他は請求項7に記載の方法で製造されたものであることを特徴とするもの(請求項8)である。
【0051】
本手段においては、第2の金属薄板の代わりに、切断される部分に、前記第1の金属薄板の穴の幅方向を覆うだけの長さを有する穴を開けた金属薄板を使用している。即ち、第2の金属薄板には、切断される部分に穴が開けられ、その穴の切断面における長さは、前記第1の金属薄板の穴の切断面における長さ以上であり、切断面においては第2の金属薄板の穴が、第1の金属薄板の穴をカバーするようになっている。
【0052】
そのため、切断を行う場合に、前記第1の金属薄板の穴に切断部分がかかるまで切断すればよく、第2の金属薄板のうち、コリメータの穴の隔壁を構成する部分は切断する必要がない(予め穴が開けられている)。よって、この部分が切断時の切断力や熱により変形することがない。
【0053】
前記課題を解決するための第9の手段は、前記第7の手段又は第8の手段であって、前記第1の金属薄板に形成された穴が、その長さ方向に形成されたグリッド部材を有することを特徴とするもの(請求項9)である。
【0054】
本手段においては、第1の金属薄板に形成された穴が、その長さ方向、即ち、切断面と直角方向に形成されたグリッド部材を有する。このグリッド部材は、後に発明の実施の形態の欄で図を用いて詳しく説明されるように、コリメータが完成したとき、コリメータの穴の隔壁を構成する第2の金属薄板を支持する梁の役割を果たし、第2の金属薄板の変形を防止する。よって、正確な形状の穴を有するコリメータとすることができる。
【0055】
前記課題を解決するための第10の手段は、前記第6の手段であって、前記コリメータが、キャピラリプレートからなるもの(請求項10)である。
【0056】
キャピラリプレートは、本来はイメージインテンシファイアとして作られているが、本手段においてはこれをコリメータとして使用している。キャピラリプレートは以下のようにして製造される。内管と外管で成分の異なる二重管ガラスを、適当な太さに引き伸ばし、最稠密配置になるように配置し、加熱処理してガラス管を融着させる。そして、断面カット後に二重管の内管を酸で溶かし、空洞部を作る。こうしてできたキャピラリ―プレートに対し、表面及び空洞の側壁が反射率ゼロになるように、黒化処理を行う。
【0057】
こうすると、キャピラリ―プレートの片面から入った光は、空洞部を通過する間に、空洞の軸に平行な光が直進し、角度が付いた光は空洞壁で反射するたびに吸収され減衰し、空洞長さが長い場合は反対側の面には、到達しないことになる。キャピラリプレートはこのようにして構成されているので、コリメータとして使用できる。
【0058】
前記課題を解決するための第11の手段は、前記第1の手段から第10の手段のいずれかであって、前記光立体角反射率測定装置の光照射光源として、連続発光のキセノン光源を用いていることを特徴とする分光測色計(請求項11)である。
【0059】
光源としては、発光波長分布が可視域である400−700nmの部分でエネルギーが大きく、400nm以下及び700nm以上でエネルギーが小さく、発光スペクトルの強度変動が小さいものが好ましい。特に近赤外域のエネルギーが大きいと、測定対象物が高速で走行時は問題ないが、停止時にはそのエネルギーを測定対象物が吸収し、発火する恐れがある。これらのことから、光源としては、近赤外域のエネルギーの小さいキセノン光源が好ましい。
【0060】
前記課題を解決するための第12の手段は、前記第1の手段から第11の手段のいずれかであって、分光立体角反射率測定装置の光照射手段が、当該光照射手段における光源の光出力を二分する光分割器を有し、分割された一方の光が測定対象物に向かって照射され、他方の光は光源の発光スペクトルを測定する光源発光スペクトル測定装置に導かれ、分光立体角反射率測定装置は、前記分光部の信号を、前記光源発光スペクトル測定装置からの信号で補正して分光立体角反射率を演算する機能を有することを特徴とするもの(請求項12)である。
【0061】
連続スペクトルを放出する光源には、そのスペクトル分布が時間と共に変動するものが多い。例えば、本発明に用いるのに推奨されるキセノン光源は、電圧の変動、キセノンガスの熱揺らぎによりそのスペクトル分布が変動する。電圧変動は高精度の安定化が可能であるが、キセノンガスの熱揺らぎを防止することは困難であり、発明者らの実験によれば、常用標準白色面の分光反射率の繰り返し性が、標準偏差で0.5%程度になることが分かった。当然のことであるが、光源のスペクトル分布の変動は、同じ試料から受光される反射光のスペクトル分布の変動を引き起こし、色彩の測定に誤差を生じる。
【0062】
これに対し、本手段においては、光源の光を二分し、一方の光を用いて測定対象物の反射光の分光を行い、他方の光を分光器で分光して発光スペクトルを求め、測定対象物の反射光の分光測定値を、発光スペクトルで補正して分光立体角反射率を求めるようにしている。よって、光源スペクトル分布が変動しても、正確な色彩の測定が可能となる。
【0063】
なお、本手段においては、分光立体角反射率測定装置が、前記分光部の信号を、前記光源発光スペクトル測定装置からの信号で補正して分光立体角反射率を演算するようにしているが、このような構成とせず、前記分光部の信号を用いて分光立体角反射率を演算し、求められた分光立体角反射率を光源発光スペクトル測定装置からの信号で補正するようにしてもよく、このようなバリエーションが本手段と均等なものであることは言うまでもない。
【0064】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態であるオンライン分光測色計の構成を示す図である。
オンライン分光測色計は、分光部1、投光部2、信号処理部3、演算結果表示部4、及び測定対象物6の表面温度測定用の温度計5から構成され、測定対象物6の分光立体角反射率の測定と各種表色系による色彩表示と色差等を演算して表示する。
【0065】
分光部1は、透過波長可変フィルタ(分光部分)11、またはファイバオプティックプレート12、リニアセンサ(光電変換部)13、分光信号発生回路14、受光レンズ15からなる。投光部2は連続発光のキセノン光源21、光ファイバ22、投光レンズ23からなる。
【0066】
受光レンズ15及び投光レンズ23の倍率は測定面積と測定距離によってそれぞれ選定する。本分光測色計はオンラインで使用することを目指しているので、対象物との接触を防止する測定距離を選ぶ。測定距離を10mm以上になるように選定することが望ましい。投受光角は、投光角が45°で受光角が0°になるように設定している。
【0067】
この実施の形態であるオンライン分光測色計は、測定対象の温度変化を補正して、基準温度における、分光立体角反射率の測定と各種表色系による色彩表示と色差を出力するものであるので、分光測定場所の近傍で測定対象温度とほぼ等しいと考えられる位置を測定視野とする放射温度計5を有している。測定温度が低いので、測定波長が7−14μm帯の遠赤外に感度を持つ放射温度計を用いることが望ましい。測定対象物6が移動する場合には、分光部1との距離変動が小さくなる場所を選定して測定する。
【0068】
この実施の形態における、透過波長可変フィルタ11とコリメータ12とリニアセンサ13の総合性能は次の通りである。
1.波長測定範囲 400−700nm
2.波長分解能 1.5nm
3.出力点数 201点
4.A/D変換 12ビット
5.走査周期 20ms(光量最大の場合は1msecも可能)
【0069】
この実施の形態の特徴の一つは、連続発光のキセノン光源21を用いていることである。従来のオンライン色差計は、キセノンのストロボ光源を使用しているものが殆どである。従って、測定周期はストロボ光源の発光周期に制限を受ける。
最近では、色差の管理メッシュも細かくなっており、連続測定ができ高速走査可能な分光測色計が求められている。本実施の形態では、測定周期を短くするために連続発光のキセノン光源21を使用している。
【0070】
信号処理部3においては、分光部1で測定された分光立体角反射率を、放射温度計5で測定された温度を用いて補正し、基準温度における分光立体角反射率を算出して、それを出力すると共に、以後の色彩値や色差値の演算に用いている。
【0071】
この補正演算の例を以下に示す。信号処理部3内のメモリには、各塗料毎の、分光立体角反射率の温度係数が格納されている。この温度係数は、測定に先立ち、以下のようなプロセスにより測定されて格納される。
【0072】
まず第1に測定サンプルについて基準温度での分光立体角反射率を測定する。NPLでは基準温度を23℃としているが、ここでは25℃として説明する。
測定対象の温度を変化させて、分光立体角反射率を測定する。温度変化レベルを多くすれば、温度係数はより正確になるが、測定サンプルの数が多い場合は、実際にオンラインで予想される最高温度と基準温度の二水準のみで測定を行い、これから温度係数を求めてもよい。ただし、温度変化の影響が非線形になることが予想される場合は、測定点を増やし、温度係数を温度の関数にする必要がある。
【0073】
以下、前述の赤タイル(工芸用)の場合を例として説明する。赤タイルの55℃と25℃(基準温度)の分光立体角反射率Rλ55と、Rλ25をオフラインで測定する。
そして、分光立体角反射率の1℃あたりの変化率ΔRλを求める。
ΔRλ=(Rλ55−Rλ25)/30 …(1)
この値を測定波長λごとに、メモリに格納しておく。
【0074】
実測状態における基準温度(25℃)における分光立体角反射率Rλx25は、以下のようにして求める。ただし、RλTxは実測された測定対象の分光立体角反射率であり、Txはそのときに測定された測定対象の温度である。
Rλx25=RλTx−ΔRλ*(Tx−25) …(2)
なお、25℃の分光立体角反射率から任意の温度T℃での分光立体角反射率Rλxは以下の(3)式で計算できる。
Rλx=Rλ25+ΔRλ*(T−25) …(3)
【0075】
図8に25℃、55℃における赤タイルの分光立体角反射率の実測値と、(3)式により求めた35℃、45℃、65℃の分光立体角反射率を示す。また図中に55℃と25℃の分光立体角反射率の差も示す。
【0076】
図9には、(3)式により計算された各温度における分光立体角反射率を用いて計算された、種々のタイルにおける各色彩値L*,a*,b*と温度の関係を示す。(a)は赤タイル、(b)は橙タイル、(c)は黄タイル、(d)は緑タイルについてのものである。各色彩値は、この範囲では温度に対しほぼ直線的に変化している。
【0077】
実際には、オンラインでの測定時に、基準温度での管理目標分光立体角反射率Rλyと、基準温度における分光立体角反射率(計算値)Rλx25と、実測された分光立体角反射率RλTx及び測定対象温度を同時に演算結果表示部4上に表示すれば、温度の影響具合を知ると共に、基準温度における分光立体角反射率(計算値)Rλx25と、実測された分光立体角反射率RλTxとの差を容易に知ることができる。
【0078】
基準温度における分光立体角反射率が求まれば、各表色系の色彩値及び色差値を計算することは容易であり、周知の任意の方法が使用できる。そして演算結果表示部4上に、目標管理色彩値との色差値も数値表示すれば、オンライン測定時のデータから、測定対象が基準温度(25℃)になった時に、色彩値が目標管理範囲に入るかどうかの判断ができることになる。
特願2001−245845「カラー印刷機のインクの色彩測定装置」に分光立体角反射率と各種の色彩値、及び色差の求め方は詳細が記述されている。ここでは、温度の影響をどう補正するかを中心に説明する。
【0079】
図10は、信号処理の1例を示すフローチャートである。信号処理部3には、事前に下記のデータが入力、記憶されている。
(1) 各サンプルに対応する基準温度での管理目標分光立体角反射率34
(2) 各サンプルの分光立体角反射率の温度変化率データ35
(3) 色彩計算に用いる光源色の分光分布データ73
(4) XYZ表色系の等色関数74
(5) 各種色空間の色彩の表示式と色差の式75
【0080】
測定に当たってサンプル名入力器60からサンプル名33が登録される。これにより、該当するサンプルの基準温度での管理目標分光立体角反射率34と分光立体角反射率の温度変換データ35が準備される。また該当するサンプルの基準温度での管理目標分光立体角反射率34と色彩計算に用いる光源色の分光分布73及びXYZ表色系の等色関数74から、基準温度での目標管理三刺激値演算39を実施する。
【0081】
その結果と色空間表示式を用いて、基準温度の管理目標色空間表示値演算72(例えばL*.a*,b*)を行う。この値を元に後述の色差値の計算を行う。
【0082】
分光部1から得られた分光立体角反射率データ(RλTx)31と、温度計5から得られた温度値(Tx)32と、該当サンプルの分光立体角反射率の温度変化率データ(ΔRλ)35とから、(2)式に従って基準温度での分光立体角反射率の補正演算処理36により補正分光立体角反射率Rλ25を求める。
【0083】
分光立体角反射率生データ31と温度補正後の分光立体角反射率を用い、色彩計算に用いる光源色の分光分布73及びXYZ表色系の等色関数から、それぞれの三刺激値演算37、38それぞれのXYZ値を得る。
【0084】
次に三刺激値演算結果37、38と色空間表示式と色差式75及び基準温度の管理目標色空間表示値演算72(例えばL*.a*,b*、ΔEab)などを用いて、測定温度及び基準温度に補正した色空間表示値および色差演算70、71を実施する。
【0085】
これらの演算により、生データの分光立体角反射率・三刺激値XYZ・色空間表示値および色差(例えば、L*.a*,b*、ΔEab)と、温度補正した分光立体角反射率・三刺激値XYZ・色空間表示値および色差(例えば、L*.a*,b*、ΔEab)とを求めることができる。
【0086】
演算結果表示部4には信号処理部3から送られたデータを、生データ、温度補正データ、基準温度での管理目標データなどについて、4−1分光立体角反射率、4−2三刺激値、4−3色空間表示値と色差(例えば、L*.a*,b*、ΔEab)、などを表示する。そして4−4温度、4−5サンプル名なども表示する。
【0087】
上記のほかに、管理限界を越えているかどうかの判定と表示などを行ってもよい。
【0088】
なお、以上の説明において、分光立体角反射率から色彩値を演算する方法は周知なものとしているが、一応念のために、その例を以下に説明する。
【0089】
色の測定方法は日本工業規格JIS Z 8722に規定されている。この分光測色方法に従うのが望ましく、本実施の形態では光学系、反射率測定方法はこれに基づいたものとしている。
【0090】
従って、常用標準白色面の分光反射強度をディジタル信号処理回路で出力した値を記憶し、測定対象物の分光反射強度を測定し、記憶した値で割り算すれば、測定対象物の分光立体角反射率が求まる。
【0091】
分光立体角反射率が求まれば、信号処理部3で、JIS Z 8722で規定された演算式に従いXYZ表色系の三刺激値X,Y,Zを求める。最近では10°視野のX101010表色系が用いられることが多い。この三刺激値とあらかじめ決めた光源色のスペクトルとから、各種の表色系の値を演算できるのは公知である。最近ではL、a、 b表示が多く用いられ、色差はΔEabで表される。
【0092】
信号処理部3は、まず、反射スペクトルデータのディジタル処理で、分光センサ1から送られてくるアナログ信号を、ディジタル信号に変換する。
【0093】
オンライン測定の開始前に、常用標準白色面の反射率スペクトルを求めることが好ましい。これは、本測定器を、測定対象物が通らない位置に移動させて、その位置に常用標準白色面を置き、反射スペクトルを測定することにより行われる。常用標準白色面の反射スペクトルは、常用標準白色面の反射強度スペクトル値記憶部に記憶される。
【0094】
オンライン測定時のデータの処理を次に示す。反射スペクトルデータのディジタル変換処理でディジタル信号に変換されたデータは、分光反射率演算処理で使用される。測定対象の分光反射率演算処理では、測定した測定対象物の反射スペクトルデータを、常用標準白色面の反射強度スペクトル値記憶部に記憶した常用標準白色面のスペクトルデータで割り算することにより、分光立体角反射率R(λ)を求める。
【0095】
三刺激値X10、Y10、Z10演算処理では、予め記憶されている色彩計算に用いる光源色の分光分布及び、等色関数と、分光反射率演算処理で求めた立体分光反射率R(λ)を用いて、三刺激値X10、Y10、Z10を求める。
【0096】
光源色としては、JIS Z8701に標準の光A、標準の光C、標準の光D65の相対分光分布が付表として記載されている。測定対象により光源の種類が選ばれるが、本例ではD65を使用している。
【0097】
JISでは表色系として2度視野に相当するXYZ表色系の等色関数x(λ)、y(λ)、z(λ)と、10度視野のX101010表色系の等色関数x10(λ)、y10(λ)、z10(λ)とが定義され記載されている。本例では10度視野のX101010表色系の等色関数を用いて計算している。(JIS Z 8722に記載されているが、主要式を下記に示す。)
【0098】
【数1】
Figure 2004163314
【0099】
【数2】
Figure 2004163314
【0100】
【数3】
Figure 2004163314
【0101】
【数4】
Figure 2004163314
【0102】
ここで、
S(λ):色の表示に用いる標準の光(D65、C、A)などの分光分布
10(λ)、y10(λ)、z10(λ):X、Y、Z表示系における等色関数
R(λ):分光立体反射率
である。
【0103】
色差演算処理は、三刺激値X10、Y10、Z10演算処理で得られた結果を、予め記憶されている各種色空間表示と色差の演算式に代入することにより、色差表示に必要な数値L、a、b、を計算する。
下記に主要式を示す。
= 116(Y10/Yn101/3−16
=500[(X10/Xn101/3−(Y10/Yn101/3
=500[(Y10/Yn101/3−(Z10/Zn101/3
(X10/Xn10)>0.008856、(Y10/Yn10)>0.008856、(Z10/Zn10)>0.008856
色空間表示としては、L系及びL系などがある。(JIS Z8105の用語集の2063及び2070参照。)本例においてははL系を使用している。
【0104】
色変化(色差)を求めるために色差ΔEabをΔL、Δa、Δbから計算する。そこで色差演算処理の中には標準の色表示に必要な数値L、a、b、を記憶する部分があり、この記憶されたデータを使用して、必要に応じて色差ΔEabをΔL、Δa、Δbから計算する。(演算式はJIS 8730に記載されている。)
【0105】
また、投光部2の光源の時間的な変動を補償するために、光源からの光を分割して、そのスペクトル分布により、実測された分光立体角反射率を補償するようにすることが好ましい、このような装置を図11に示す。
【0106】
図11に示す実施の形態の基本部分は図1に示す実施の形態と同じであるが、投光部2の構成が一部異なっており、かつ、光源発光スペクトル測定部7が追加されており、その出力が信号処理演算部8に入力されていることが異なっている。よって、図1と同じ構成の部分については説明を省略し、図1と異なる構成について説明する。
【0107】
キセノン光源21の光は、光ファイバ24に入射し、光ファイバ分岐部25に導かれて、ここで光ファイバ22と光ファイバ61に分岐される。光ファイバ22に分岐された光は、前述のように、測定対象物5の照明に利用される。光ファイバ61に分岐された光は、光源発光スペクトル測定部7に導かれる。
【0108】
光源発光スペクトル測定部7は、拡散板62、透過波長可変フィルタ63、ファイバオプティックプレート64、リニアセンサ(光電変換部)65、アナログ信号発生部66から構成される。
【0109】
光ファイバ61により導かれた光は、拡散板62で拡散され、透過波長可変フィルタ63で分光されて、ファイバオプティックプレート64を通ってリニアセンサ65に入射して光電変換され、アナログ信号発生部66によってアナログ信号に変換され、信号処理装置8に伝送される。
【0110】
分光部1と光源発生スペクトル測定部7の、それぞれのアナログ信号発生部14と66は、同じタイミングで駆動され、その出力が8の信号処理装置に入力される。
【0111】
信号処理装置8は、オフラインで常用標準白色面の反射強度スペクトルの測定時に、光源発生スペクトル測定部7からのアナログ信号を、ディジタル値に変換する。そして、光源スペクトルの変化率の演算処理において、その値を記憶しておく。そしてオンラインでの測定対象物の測定時に、光源スペクトルの変化率の演算処理において、ディジタル変換された光源発生スペクトル測定部7の信号を、記憶されている常用標準白色面の反射強度スペクトルの測定時のときの信号と比較し、光源スペクトルデータの変化率を常に計算する。そして、常用標準白色面の反射強度スペクトル値記憶部に記憶されている常用標準白色面の反射強度データを、光源スペクトルの変化率で修正する。
【0112】
このようにして、光源の波長分布や強度が変化しても、それらの値がオンライン測定中に実測され、それらの変化を補正するように、常用標準白色面の反射強度データが補正される。常用標準白色面の反射強度データは、測定対象物の分光立体角反射率算定の基準値として使用されるものであるので、これが実際の光源からの光の測定値により修正されることにより、常に正しい値を基準値として測定対象物の分光立体角反射率が算定される。従って、本実施の形態においては、測定中に光源の波長分布や強度が変化しても、光源の短時間の変動も、長時間の変動も補正でき、測定対象物の色彩の測定はその影響を受けず、正しく測定が行われる。
【0113】
図1、図11に示すようなオンライン分光測色計においては、分光部1における波長分解能が精度に大きく影響する。特に波長分解能を決定するのは、透過波長可変フィルタ(分光部分)11、63からの光をリニアセンサ(光電変換部)13、65に伝達するコリメータである。性能のよいコリメータとして、発明者等は、金属薄板を重ねて構成した特殊なコリメータを発明し、特願2001−324351号として特許出願している。本実施の形態においても、このようなコリメータを使用することが好ましい。
【0114】
以下、このようなコリメータを図を用いて説明する。
図12は、第1の例であるコリメータの概要を示す図である。図12において(a)は平面図、(b)は正面図、(c)はA−A断面図、(d)はB−B断面図である。この図は構造を説明するための概念図であるので、図示された寸法は実際の寸法とは対応していない。
【0115】
図を見ると分かるように、このコリメータは、中央部に幅2200μmの穴84の開いた金属板81(厚さ40μm)と、穴を有しない金属板82(厚さ10μm)を交互に重ねて構成されている(穴84の開いた金属板81とは、後に述べるような切断前の状態であって、完成品においては、図の上部の金属板81と下部の金属板とはつながっていない)。そして、両側を厚さ2mmの金属製の押さえ板83によって押さえられている。これらの各金属板と押さえ板は熱圧着による拡散接合により接合されている。
【0116】
これにより、上下方向に貫通した穴84(40μm×2000μm)の部分が光を通す部分となり、金属板82が隣の穴84との仕切りとなり、結局幅40μmにコリメートされた光が通過することになる。使用する金属薄膜としては、フォトエッチングが可能な金属薄膜で積層化が可能であり、かつ熱圧着による拡散接合が可能なものであれば何でも使用できるが、ここでは、比較的安価で手に入りやすく、かつ強度の強いSUS板を使用している。他にアルミニウムも有力な材料であるが、強度の点でSUSに劣る。図において点線で示された部分は、その左右の部分と構造が同じなので図示を省略しており、この実施の形態では、金属板81を256枚、金属板82を255枚積層して、256の光の通路を形成している。
【0117】
このコリメータは新規なものであるので、その製造方法の例を説明する。図13に示すように、長さ100mm、幅8mm、厚さ40μmのSUS薄膜81と、厚さ10μmのSUS薄板82と、長さ100mm、幅8mm、厚さ2mmのSUS板83を用意し、SUS薄板81には、フォトリソグラフィとエッチングを使用して、その中央部に40μm×2200μmの穴84を形成する。又、SUS薄板81とSUS薄膜82各板にはフォトリソグラフィとエッチングを使用して、SUS板83には放電加工により、直径2mmの穴85を2個開ける。加工方法としてエッチングを用いるのは、バリの発生を無くするためである。
【0118】
次に厚さ2mmのSUS板83の上に40μmのSUS薄板81を置き、その上に厚さ10μmのSUS薄板82を積み重ねる。この後は40μm、10μmのSUS薄板を交互に積層していく。この例では、40μmのSUS板81を256枚、10μmのSUS板82を255枚積層し、その上に厚さ2mmのSUS板83を置く。その際、直径2mmの穴85を使用して、各板の位置合わせを行う。
【0119】
この状態では、この積層板は、固定されていないので、相互の接合が必要となる。ここで熱圧着の技術を使い、各SUS板の接触面を接合させる。そのために、この積層部を上下から押さえ板(SUSと接合しない材料を使用)で積層部に圧力を加え、この状態で真空加熱炉に入れ、常温から約1000℃まで上げて保持し、拡散接合が終了したと思われる頃を見計らい、温度を下げる。ほぼ24時間の工程である。このようにして、図14に示すような接合した多層板が完成する。図14において(a)は平面図、(b)は側面図である。
【0120】
次に、接合した多層板をその積層方向に切断する。一つのコリメータを切り出すための切断位置を図3に一点鎖線で示す。切断はワイヤカット放電加工による。各板が拡散接合しているので、きれいな切断面が得られる。このようにして高さLを有する、図12に示したようなコリメータが完成する(図14の左右から見た図が図12の(a)に対応する)。このコリメータの高さLは図14に示した切断時の長さで決まる。この製作方法の良いところは、コリメータの高さを任意の値に最終段階で加工できることである。波長分解能の高いニーズに対しては、Lを大きくする。高速性を要求するニーズにはLを小さくすることで対応できる。
【0121】
以上のようにして製造されたコリメータにおいて、図12、図13に示す穴84の長さ(図における上下方向長さ)が長い場合、金属板82が熱変形して互いの平行性が保たれない場合がある。このような場合には、穴84に補強材としてのグリッドが形成されるようにする。
【0122】
即ち、図15(a)に示すように、一つの穴84をエッチングで形成する際に、金属板81の穴84に、細いグリッド86が形成されるように、幅が100μm程度の線状の部分を残しておく。このような金属板を使用して前述のような方法でコリメータを形成すると、図12の(c)に対応する断面が図15(b)に示すようなものとなったコリメータが形成される。即ち、このコリメータにおいては、グリッド86が金属板81を補強するような形で形成されるので、金属板82が曲がることなく、正確なコリメータが形成される。このグリッド86の部分は光が通過しないので、光の伝達効率が若干落ちることになるが、実際には、グリッドは3本程度で十分である。幅(図15の上下方向)の幅が2200μmで、グリッド86の幅が100μmで3本としても、伝達効率が落ちるのは3/22程度であり、あまり問題にならない。
【0123】
以上述べたいずれの方法においても、ワイヤカット放電加工を行うとき、金属板82のうち金属板81で両側を挟まれていない部分、すなわち穴84に対応する部分の強度が弱く(厚さ40μm程度の板の強度となる)、そのため、切断時に金属板82におけるこの部分が熱変形や応力による変形をすることがある。これを防ぐために、金属板82を図16に示すような形状とする。即ち、ワイヤカット放電加工による切断面87に位置する金属板82の中央部に、穴88を、予めエッチング等により形成しておく。この穴は、金属板81と金属板82を重ねたとき、金属板81に形成された穴84の幅方向(図16の上下方向)を完全にカバーする大きさとする。即ち、穴84の幅以上の高さを有する。実際には、穴84の幅と穴88の高さをほぼ同じとし、両方の穴が、ほぼ完全に重なり合うようにしておくことが好ましい。
【0124】
このようにすると、ワイヤカット放電加工で切断される部分は、穴84と穴88の両方に達する部分まででよく、金属板82の、穴84の側面を形成する部分のほとんどはワイヤカット放電加工を受けないで済む。よって、この部分が熱変形することが無く、正確なスリットが形成される。
【0125】
なお、以上説明したコリメータのいずれにおいても、金属板81は、当初は1枚の板としてつながっているが、ワイヤカット放電加工を受けた後は、細かな部分に分割されてしまう。しかし、この段階では、熱圧着による拡散接合で、金属板82と接合されているので、分割された各部分がバラバラになってしまうことはない。
【0126】
また、このようなコリメータとして、キャピラリプレートを用いることもできる。図17に、このようなコリメータの例を示す。これは、浜松フォトニクス株式会社のホームページに記載されているキャピラリプレートをコリメータとして使用したものである。このキャピラリプレートは、ガラスに穴径が数μmから数百μmの穴を規則正しくあけたもので、その厚みは0.5mmから数十mmのものが製作可能とされている。
【0127】
このキャピラリプレートの穴の内面を、光を完全に吸収するためのコーティングを施すと、コリメータとして使用できる。このようなコリメータによって、透過波長可変フィルタ11の出射する分光波長をリニアセンサ13に伝送する。
【0128】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、測定時の温度が基準とする温度と異なる場合においても、基準とする温度における色彩値、標準色彩値からと実測した色彩値の色差を精度良く測定可能な分光測色計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるオンライン分光測色計の構成を示す図である。
【図2】分光立体角反射率の温度特性を測定するために使用した、先願発明の実施の形態の1例であるオンライン分光測色計の構成を示す図である。
【図3】工芸用タイルの温度変化による分光立体角反射率の変化の測定結果を示す図である。
【図4】カラータイルの温度変化による分光立体角反射率の変化の測定結果を示す図である。
【図5】タイルの温度が約25℃(基準)と約55℃のときの、各種タイルの色差値ΔEab, ΔL,Δa,Δbの値を示す図である。
【図6】タイルの種類(メーカ)による分光立体角反射率の違いを示す図である。
【図7】タイルの違いによる分光立体角反射率の変化率を示す図である。
【図8】赤タイルの温度が変化したときの推定分光立体角反射率及び反射率差(55℃と25℃における差)を示す図である。
【図9】各種タイルにおける、温度変化による各色値差の変化を示す図である。
【図10】図1に示す本発明の実施の形態の装置における分光立体角反射率、各表色系の値、色彩値、基準との色差などを演算するフローの例を示す図である。
【図11】投光部の光源の時間的な変動を補償する機能を有する、本発明の実施の形態の1例であるオンライン分光測色計の構成を示す図である。
【図12】第1の例であるコリメータの概要を示す図である。
【図13】図12に示すコリメータの製造方法を示す図である。
【図14】接合した多層板を示す図である。
【図15】補強部材となるグリッドを製造するための部材の構造の例と、グリッドを有する一次元コリメータの断面の例を示す図である。
【図16】切断時における変形を防ぐための部材の構造を示す図である。
【図17】コリメータとして用いられるキャピラリプレートの概要を示す図である。
【符号の説明】
1:分光部、2:投光部、3:信号処理部、4:演算結果表示部、5:測定対象物、6:温度計(放射温度計)、11:透過波長可変フィルタ、12:コリメータまたはファイバーオプティックプレート(FOP)、13:リニアセンサ、14:分光信号発生回路、15:受光レンズ、21:キセノン光源、22:光ファイバ、23:投光レンズ、61:光ファイバ、62:拡散板、63:透過波長可変フィルタ、64:ファイバーオプティックプレート、65:リニアセンサ、66:アナログ信号発生部、81…穴を有する金属薄板、82…穴を有しない金属薄板、83…押さえ板、84…穴、85…穴、86…グリッド、87…切断面、88…穴、

Claims (12)

  1. 測定対象物の分光立体角反射率を測定する分光立体角反射率測定装置と、測定対象物の温度を測定する温度計を備え、あらかじめ測定されてメモリに記憶された測定対象物の分光立体角反射率の温度変化率と、測定温度と基準温度の温度差を掛けて、測定された分光立体角反射率をその値で補正して、前記基準温度での分光立体角反射率を求める温度補正演算器と、補正された分光立体角反射率に基づいて、前記基準温度における測定対象物の色彩を示すパラメータを決定して出力する色決定装置とを有することを特徴とする分光測色計。
  2. 測定対象物の分光立体角反射率を測定する分光立体角反射率測定装置と、測定対象物の温度を測定する温度計を備え、あらかじめ測定されてメモリに記憶された測定対象物の分光立体角反射率の温度変化率と、測定温度と基準温度の温度差を掛けて、測定された分光立体角反射率をその値で補正して、前記基準温度での分光立体角反射率を求める温度補正演算器と、求められた基準温度での分光立体角反射率と基準温度での管理目標分光立体角反射率とを比較して出力する演算手段とを有することを特徴とする分光測色計。
  3. 請求項2に記載の分光測色計であって、表示装置を有し、当該表示装置は、測定対象物の温度、測定分光立体角反射率、前記基準温度での分光立体角反射率、及び基準温度での管理目標分光立体角反射率を同一画面上に表示する機能を有することを特徴とする分光測色計。
  4. 請求項1に記載の分光測色計であって、求められた基準温度での分光立体角反射率から当該基準温度での色彩値を演算する色彩値演算手段と、演算された色彩値と基準温度での管理目標色彩値の色差値を求める色差値演算手段とを有することを特徴とする分光測色計
  5. 請求項4に記載の分光測色計であって、表示装置を有し、当該表示装置は、演算された基準温度での色彩値と基準温度での管理目標色彩値、又はこれらに加え両者の色差値を表示する機能を有することを特徴とする分光測色計。
  6. 請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の分光測色計であって、前記光立体角反射率測定装置の分光手段が、透過波長可変フィルタと、コリメータ又はファイバオプティクプレートと、リニアセンサとを有してなることを特徴とする分光測色計。
  7. 請求項6に記載の分光測色計であって、前記コリメータが、穴を有する第1の金属薄板と穴を有しない第2の金属薄板を交互に重ね、その両側を押さえ板で押さえて、これらを熱圧着で拡散接合させて一体化し、その後、第1の金属薄板の穴を有する部分に対応する部分を、前記金属薄板の積層方向に切断することにより形成されたものであることを特徴とする分光測色計。
  8. 請求項6に記載の分光測色計であって、前記コリメータが、請求項7に記載の分光測色計のコリメータにおける第2の金属薄板の代わりに、切断される部分に、前記第1の金属薄板の穴の幅方向を覆うだけの長さを有する穴を開けた金属薄板を使用し、その他は請求項7に記載の方法で製造されたものであることを特徴とする分光測色計。
  9. 前記第1の金属薄板に形成された穴が、その長さ方向に形成されたグリッド部材を有することを特徴とする請求項7又は請求項8のうちいずれか1項に記載の分光測色計。
  10. 請求項6に記載の分光測色計であって、前記コリメータが、キャピラリプレートからなる分光測色計。
  11. 請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載の分光測色計であって、前記光立体角反射率測定装置の光照射光源として、連続発光のキセノン光源を用いていることを特徴とする分光測色計。
  12. 請求項1から請求項11のうちいずれか1項に記載の分光測色計であって、分光立体角反射率測定装置の光照射手段が、当該光照射手段における光源の光出力を二分する光分割器を有し、分割された一方の光が測定対象物に向かって照射され、他方の光は光源の発光スペクトルを測定する光源発光スペクトル測定装置に導かれ、分光立体角反射率測定装置は、前記分光部の信号を、前記光源発光スペクトル測定装置からの信号で補正して分光立体角反射率を演算する機能を有することを特徴とする分光測色計。
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