JP6834890B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池の負荷が低いとき、燃料ガスの循環系において例えば排水や掃気を行うには、燃料ガスの供給量を増加させると燃費が悪化するため、燃料オフガスの循環量を増やすことが望ましい。循環量の増加に関し、例えば、燃費を改善するため、燃料ガスの循環系においてエゼクタの循環路入口の圧力を低下させることによりエゼクタの循環流量比を高めることが知られている(例えば特許文献1)。
特開2004−139877号公報
しかし、循環路入口の圧力が低下すると、循環系全体の圧力が低下するため、燃料電池内の燃料ガスの分圧が低下することにより燃料ガスが不足するという問題がある。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、燃料電池内の燃料ガスの不足を抑制しつつ、低負荷時の燃料オフガスの循環量を増加することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本明細書に記載の燃料電池システムは、燃料ガスにより発電する燃料電池と、前記燃料ガスを蓄圧する蓄圧部と、前記蓄圧部から流れ込む前記燃料ガスを、制御信号のデューティ比に従って噴射する噴射装置と、前記蓄圧部から前記噴射装置に流れ込む前記燃料ガスの第1圧力を調整する調圧弁と、前記噴射装置から噴射された前記燃料ガスに、前記燃料電池に再循環される燃料オフガスを混合して前記燃料電池に導入するエゼクタと、前記燃料電池に再循環される前記燃料オフガスの第2圧力を検出する検出部と、前記デューティ比と前記調圧弁を制御する制御部とを有し、前記エゼクタは、前記燃料ガスが噴出するノズルと、前記ノズルを収容し、前記ノズルから噴出する前記燃料ガスにより生ずる負圧により前記燃料オフガスが吸入される吸入室と、前記吸入室から前記燃料電池に向かう前記燃料ガス及び前記燃料オフガスが流れるディフューザとを有し、前記ディフューザ一定幅の流路である平行部の内径に対する前記ノズルの先端部の内径の比は、前記燃料電池の負荷が所定値より低く、かつ、前記第1圧力が所定の下限値である場合に、前記ノズルを流れる前記燃料ガスの流量に対する、前記ディフューザを流れる前記燃料ガス及び前記燃料オフガスの流量の比がピークとなるときの値より小さく、前記制御部は、前記燃料電池の負荷が前記所定値より低くなったとき、前記第1圧力が低下するように前記調圧弁を制御し、前記第2圧力が前記燃料電池の負荷の低下前の圧力に維持されるように前記デューティ比を制御する。
本発明の燃料電池システムによれば、燃料電池内の燃料ガスの不足を抑制しつつ、低負荷時の燃料オフガスの循環量を増加することができる。
燃料電池システムの一例を示す構成図である。 エゼクタの一例を示す断面図である。 エゼクタのディフューザ径に対するノズル径の比に対する循環流量比の変化の例を示す図である。 燃料オフガスの循環量の制御処理の一例を示すフローチャートである。 燃料電池システムの動作の一例を示すタイムチャートである。
図1は、燃料電池システムの一例を示す構成図である。燃料電池システムは、例えば燃料電池車に搭載されるが、これに限定されない。
燃料電池システムは、燃料電池1と、燃料タンク2と、調圧弁3と、インジェクタ4と、エゼクタ5と、ECU(Electronic Control Unit)6と、主止弁70と、気液分離器71と、パージ弁72と、アノード供給路R20〜R22,R21aと、アノード排出路R23〜R25と、再循環路R26とを有する。燃料電池システムは、さらに、コンプレッサ80と、加湿器81と、圧力センサ90,91と、温度センサ92と、カソード供給路R10,R11と、カソード排出路R12,R13とを有する。
燃料電池1は、固体高分子型燃料電池であり、膜電極接合体をそれぞれ備えた複数の単セルが積層されることにより構成され、カソードには酸化剤ガスの一例として酸素を含む空気が供給され、アノードには、燃料ガスの一例として水素ガスが供給される。燃料電池1は、各単セルにおいて酸化剤ガスと燃料ガスが化学反応することにより発電する。
酸化剤ガスは、カソード供給路R10,R11を介して燃料電池1に供給される。酸化剤オフガスは、カソード排出路R12,R13を介して燃料電池1から外部に排出される。
コンプレッサ80は、外気から酸化剤ガスを導入して圧縮する。コンプレッサ80は、カソード供給路R10を介して酸化剤ガスを加湿器81に送出する。
加湿器81は、酸化剤ガスを加湿して、カソード供給路R11を介して燃料電池1に送出する。加湿器81には、燃料電池1からカソード排出路R12を介して燃料オフガスが導入される。加湿器81は、燃料オフガスに含まれる水分により燃料ガスを加湿する。加湿器81は、燃料オフガスをカソード排出路R13から外部に排出する。
また、燃料ガスは、アノード供給路R20〜R22を介して燃料電池1に供給される。燃料オフガスは、アノード排出路R23〜R25を介して燃料電池1から外部に排出される。
燃料タンク2は、蓄圧部の一例であり、燃料ガスを蓄圧する。燃料タンク2の出口には、主止弁70が接続されている。主止弁70は、ECU6の制御に従って、通常、開放状態に維持されている。燃料ガスは、主止弁70からアノード供給路R20を流れて調圧弁3に入る。
調圧弁3は、燃料タンク2からインジェクタ4に流れ込む燃料ガスの圧力(以下、「インジェクタ元圧」と表記)を、ECU6の制御に従って調整する。圧力センサ90は、アノード供給路R21に設けられ、インジェクタ元圧Poを検出してECU6に通知する。なお、インジェクタ元圧は第1圧力の一例である。
インジェクタ4は、噴射装置の一例であり、燃料タンク2から流れ込む燃料ガスを、制御信号Sのデューティ比に従って噴射する。ECU6は、制御信号Sのデューティ比を制御し、インジェクタ4に制御信号Sを出力する。
例えば、インジェクタ4は、制御信号Sの信号値(電圧レベル)が「1」である場合、電磁弁を開放することで燃料ガスを噴射し、制御信号Sの信号値が「0」である場合、電磁弁を閉塞することで噴射を停止する。このため、インジェクタ4は、単位時間当たりの燃料ガスの噴射量が制御信号Sのデューティ比により制御される。インジェクタ4から噴射された燃料ガスは、アノード供給路R21aを介しエゼクタ5に流れ込む。
エゼクタ5は、インジェクタ4から噴射された燃料ガスに、燃料電池1に再循環される燃料オフガスを混合して燃料電池1に導入する。エゼクタ5には、再循環路R26から燃料オフガスが吸入される。燃料オフガスと混合された燃料ガスは、アノード供給路R22から燃料電池1に供給される。
燃料オフガスは、燃料電池1からアノード排出路R23を流れ気液分離器71に入る。気液分離器71は、燃料オフガスから液水を分離して貯留し、燃料オフガスを再循環路R26に送出する。再循環路R26には圧力センサ91が設けられている。圧力センサ91は、検出部の一例であり、燃料電池1に再循環される燃料オフガスの圧力(「循環系圧力」と表記)を検出する。なお、循環系圧力は第2圧力の一例である。また、圧力センサ91は、アノード供給路R22に設けられてもよく、エゼクタ5とインジェクタ元圧に基づいて燃料オフガスの圧力を算出することも可能である。
パージ弁72は、アノード排出路R24を介して気液分離器71と接続されている。パージ弁72は、ECU6の制御により開閉される。パージ弁72が開放されると、気液分離器71内の燃料オフガス及び液水はアノード排出路R24,R25から外部に排出される。
ECU6は、燃料電池システムの動作を制御する。ECU6は、例えばCPU(Central Processing Unit)及びメモリなどから構成され、CPUを駆動するプログラムに従って動作する。
ECU6は、不図示のアクセルペダルの開度、バッテリの充電状態、及び室内エアコンなどの外部装置の状態による必要電力に応じて燃料電池1に要求される負荷(以下、単に「負荷」と表記)を決定する。ECU6は、負荷に応じて各種の制御を行う。例えば、ECU6は、低負荷時、制御部の一例として、制御信号Sのデューティ比と調圧弁3を制御する。なお、デューティ比と調圧弁3の制御については後述する。
温度センサ92は、燃料電池1内の温度Tmを検出してECU6に通知する。ECU6は、温度Tmに基づき燃料電池システムが暖気中であるか否かを判定する。ECU6は、燃料電池1が低負荷である場合、一例として暖気中であるときにアノード供給路R22及びアノード排出路R23の排水を行うため、エゼクタ5における燃料オフガスの循環流量比を増加させる制御を行う。
図2は、エゼクタ5の一例を示す断面図である。エゼクタ5は、ノズル50と、吸入室51と、ディフューザ52とを有する。アノード供給路R21を流れた燃料ガスは、ノズル50から噴出する。ノズル50は略円筒形状を有し、その先端部の径はdで示されている。
また、吸入室51は、ノズル50を収容し、ノズル50から噴出する燃料ガスにより生ずる負圧により燃料オフガスが吸入される。吸入室51は略直方体形状を有し、1つの面には、燃料オフガスを吸入するための吸入孔51aが設けられている。燃料オフガスは、再循環路R26から吸入孔51aを通り吸入室51に吸入される。
ディフューザ52には、吸入室51から燃料電池1に向かう燃料ガス及び燃料オフガスが流れる。ディフューザ52は、先細り部52aと、平行部52bと、末広部52cとを含む。先細り部52aは、吸入室51から平行部52bに向かって幅が狭くなる流路である。平行部52bは、先細り部52aと末広部52cを結ぶ一定幅の流路である。平行部52bは略円筒形状を有し、その径はDで示されている。末広部52cは、平行部52bからアノード供給路R22に向かって幅が広がる流路である。
上記の構造により、燃料ガスはノズル50から吸入室51に導入され、燃料オフガスは燃料ガスの噴射による負圧により吸入孔51aから吸入室51に吸入される。燃料ガス及び燃料オフガスは混合されディフューザ52からアノード供給路R22を介して燃料電池1に供給される。
Figure 0006834890
エゼクタ5の性能は循環流量比Rcyにより規定される。循環流量比とは、駆動気体である燃料ガスの流入量Qinに対する、エゼクタ5から流出する燃料ガス及び燃料オフガスの流出量Qoutの比であり、ノズル50の損失を考慮した場合、例えば上記の式(1)により算出される。すなわち、循環流量比は、ノズル50を流れる燃料ガスの流量に対する、ディフューザ52を流れる燃料ガス及び燃料オフガスの流量の比の一例である。
式(1)において、変数P0は、ノズル50に流入する燃料ガスの圧力であり、変数P1は、吸入室51に吸入される燃料オフガスの圧力であり、変数P2は、ディフューザ52から流出する燃料ガス及び燃料オフガスの圧力である。また、D/dは、ディフューザ52の径に対するノズル50の径の比である。なお、αは、エゼクタ5の形状に応じたパラメータである。以下に、D/dと循環流量比の関係について述べる。
図3は、エゼクタ5のディフューザ径Dに対するノズル径dの比に対する循環流量比の変化の例を示す図である。符号Gaは、燃料電池1の負荷が所定の閾値TH(例えば20%)より低い低負荷時における特性を示し、符号Gbは、燃料電池1の負荷が所定の閾値TH以上である高負荷時における特性を示す。
符号Ga,Gbのグラフにおいて、横軸はD/dを示し、縦軸は循環流量比を示す。D/dに対する循環流量比の変化の特性はインジェクタ元圧Poにより異なる。特性L1,H1は、インジェクタ元圧Poが所定の上限値Pmaxである場合の循環流量比の変化を示し、特性L3,H3は、インジェクタ元圧Poが所定の下限値Pminである場合の循環流量比の変化を示す。また、特性L2,H2は、インジェクタ元圧Poが上限値Pmaxと下限値Pminの中間値Pmidである場合の循環流量比の変化を示す。
エゼクタ5の設計を考慮する場合、低負荷時と特性L1〜L3と高負荷時の特性H1〜H3は相違するため、循環流量比が最大となるD/dも低負荷時と高負荷時の間で相違する。そこで、仮に、D/dが相違する低負荷時用のエゼクタ5と高負荷時用のエゼクタ5が別々に設けられれば、負荷に応じてエゼクタ5を切り替えて用いることにより、負荷によらず循環流量比が最大となる。しかし、複数のエゼクタ5が設けられると、燃料電池システムのコストが増加するため、好ましくない。
このため、エゼクタ5のD/dは、例えば高負荷時における循環流量比が最大となるように、特性H1の循環流量比のピークPHに応じた値Raに決定される。また、インジェクタ元圧Poの規定値は、特性H1に対応する上限値Pmaxに定められる。
しかし、インジェクタ元圧Poを上限値Pmaxとした場合、低負荷時の循環流量比は、特性L1に従うため、D/d=Raに応じた特性L1〜L3の循環流量比の中では最も小さい値となる。つまり、D/d=Raの場合、高負荷時の循環流量比は、矢印AHで示されるように、インジェクタ元圧Poが大きいほど大きくなり、低負荷時の循環流量比は、矢印ALで示されるように、インジェクタ元圧Poが大きいほど小さくなる。
このため、ECU6は、低負荷時、インジェクタ元圧Poが規定値より低下するように調圧弁3を制御する。このとき、ECU6は、例えば、掃気に十分な燃料ガスの循環量が確保できる循環流量比が得られるように、インジェクタ元圧Poを下限値Pminまたは下限値Pminに近い値まで低下させる。これにより、ECU6は、高負荷時と低負荷時の両方において、インジェクタ元圧Poを循環流量比の最大値が得られる値に制御することができる。
このように、高負荷時の循環流量比が最大となるようにD/dが決定されると、低負荷時のインジェクタ元圧Poと循環流量比の関係は、高負荷時の関係とは逆の関係となる。つまり、D/dは、インジェクタ元圧Poが増加するほど、循環流量比が低下する範囲から決定すればよい。
低負荷時の特性L1〜L3を参照すると、インジェクタ元圧Poと循環流量比の関係は、特性L3の循環流量比のピークPLとなるD/d=Roを境界として変化する。循環流量比は、D/dがRo以上である場合、矢印AL’で示されるように、インジェクタ元圧Poが大きいほど大きくなり、D/dがRoより小さい場合、矢印ALで示されるように、インジェクタ元圧Poが大きいほど小さくなる。
このため、D/dは、低負荷時、かつ、インジェクタ元圧Poが下限値Pminである場合にエゼクタ5における燃料オフガスの循環流量比がピークPLとなるときの値Roより小さくなるように決定される。
上述したように、ECU6は、低負荷時、インジェクタ元圧Poが規定値より低下するように調圧弁3を制御する。しかし、インジェクタ元圧Poが低下すると、循環系圧力Pcが低下することにより燃料電池1内の燃料ガスの分圧が低下して燃料ガスが不足するおそれがある。このため、ECU6は、低負荷時、循環系圧力Pcが燃料電池1の負荷の低下前の圧力に維持されるようにデューティ比を制御する。
例えば、ECU6は、圧力センサ91から通知された循環系圧力Pcの単位時間ごとの変化量に基づき、制御信号Sのデューティ比をフィードバック制御する。これにより、燃料電池1内の燃料ガスの分圧の低下が防止されるため、燃料ガスの不足が抑制される。
図4は、燃料オフガスの循環量の制御処理の一例を示すフローチャートである。本処理において、ECU6は、一例として、低負荷時の暖気中にアノード供給路R22及びアノード排出路R23に生ずる液水を効率よく排水するため、燃料オフガスの循環量を増加させるが、これに限定されず、循環量の増加が必要となる他の状況下に循環量を増加させてもよい。
ECU6は、アクセルペダルの開度などの外部装置の状態による必要電力に応じて燃料電池1の負荷を算出する(ステップSt1)。次に、ECU6は、負荷を所定の閾値TH(例えば20%)と比較する(ステップSt2)。ECU6は、負荷が閾値TH以上である場合(ステップSt2のYes)、インジェクタ元圧Poを規定値(例えば上限値Pmax)に維持する(ステップSt3)。
また、ECU6は、負荷が閾値THより低い場合(ステップSt2のNo)、温度センサ92から通知された冷却水の温度Tmと所定値Tw(例えば30℃)を比較する(ステップSt4)。ECU6は、冷却水の温度Tmが所定値Tw以上である場合(ステップSt4のNo)、燃料電池システムが暖気中ではないと判断して、ステップSt3の処理を実行する。
また、ECU6は、冷却水の温度Tmが所定値Twより低い場合(ステップSt4のYes)、燃料電池システムが暖気中であると判断して、各種の条件に基づいて燃料オフガスの必要な循環量を決定する(ステップSt5)。次に、ECU6は、調圧弁3を制御することにより、必要な循環量に応じてインジェクタ元圧Poを低下させる(ステップSt6)。これにより、エゼクタ5の循環流量比が増加する。
このとき、ECU6は、例えば、負荷及び循環流量比とインジェクタ元圧Poの対応関係がマッピングされたテーブルをメモリ内に予め記憶しておき、上記の式(1)に従い算出した循環流量比と負荷からテーブルを検索することでインジェクタ元圧Poの制御目標値を決定してもよい。ECU6は、圧力センサ90から通知されたインジェクタ元圧Poが制御目標値となるようにフィードバック制御を行う。このため、インジェクタ元圧Poが過剰に低下することにより、循環流量比の低下が抑制される。なお、インジェクタ元圧Poの規定値及び低下時の制御目標値は、制御信号Sのデューティ比が最大値である場合に必要な循環量が得られる圧力より大きいものとする。
次に、ECU6は、循環系圧力Pcの変化量を検出する(ステップSt7)。このとき、ECU6は、例えば、周期的に圧力センサ91から循環系圧力Pcを取得して、前回の循環系圧力Pcと最新の循環系圧力Pcの差分を算出することにより変化量を検出してもよい。
次に、ECU6は、循環系圧力Pcの変化量が補償されるように制御信号Sのデューティ比を制御する(ステップSt8)。これにより、循環系圧力Pcが、燃料電池1の負荷の低下前の圧力に維持される。したがって、燃料電池1内の燃料ガスの分圧の低下が防止されるため、燃料ガスの不足が抑制される。なお、ステップSt7及びSt8の処理は、ステップSt6の処理の前に実行されてもよい。
このようにして、燃料オフガスの循環量の制御処理は実行される。
図5は、燃料電池システムの動作の一例を示すタイムチャートである。タイムチャートには、負荷、インジェクタ元圧Po、制御信号S、そのデューティ比、燃料ガスの供給量、燃料オフガスの循環量、循環流量比、及び循環系圧力Pcの時間変化が示されている。なお、図5には、上述したような低負荷時のインジェクタ元圧Poの低下または循環系圧力Pcの維持が行わない場合の動作を比較例として示されている(点線参照)。
燃料電池1の負荷は、時刻t0から時刻t1までの期間において一定であるが、時刻t1から減少し始めて、時刻t2において閾値THを下回る。その後、燃料電池1の負荷は、時刻t3において減少を停止し、一定となる。
ECU6は、燃料電池1の負荷が閾値THより低くなった場合、インジェクタ元圧Poが規定値(Pmax)から制御目標値(Px)まで低下するように調圧弁3を制御する。インジェクタ元圧Poは、時刻t2から低下し始め、時刻t3において制御目標値に達する。これに対し、比較例において、インジェクタ元圧Poは一定に維持される。
したがって、実施例において、循環流量比は、時刻t2〜t3の期間においてインジェクタ元圧Poの低下とともに増加するが、比較例の場合、循環流量比は、負荷の低下によらず一定となる。
燃料オフガスの循環量は、燃料電池1の負荷が低下している時刻t1〜t3の期間において低下し、時刻t3以降は一定となる。実施例における循環量は、比較例の場合より循環流量比が高いため、増加している。したがって、例えば低負荷時の排水能力が向上する。
また、ECU6は、燃料ガスの供給量が燃料電池1の負荷に応じた値となり、かつ、循環系圧力Pcが燃料電池1の負荷の低下前の圧力に維持されるようにデューティ比を制御する。また、制御信号Sのパルス幅は、デューティ比に基づいて変化する。
このため、燃料ガスの供給量は、時刻t2〜t3の期間において負荷の低下とともに減少し、循環系圧力Pcは、時刻t2〜t3の期間においてインジェクタ元圧Poが低下しているにもかかわらず、一定に維持されている。したがって、燃料電池1内の燃料ガスの分圧の低下が防止されて、燃料ガスの不足が抑制される。
これに対し、比較例の場合、デューティ比は、燃料ガスの供給量が燃料電池1の負荷に応じた値となるように制御されるだけであるため、仮にインジェクタ元圧Poが時刻t2〜t3の期間において低下すると、循環系圧力Pcがインジェクタ元圧Poの低下とともに低下する。このため、燃料電池1内の燃料ガスの分圧が低下して、燃料ガスが不足するおそれがある。
このように、本実施例の燃料電池システムによると、燃料電池1内の燃料ガスの不足を抑制しつつ、低負荷時の燃料ガスの循環量を増加することができる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
1 燃料電池
2 燃料タンク(蓄圧部)
3 調圧弁
4 インジェクタ(噴射装置)
5 エゼクタ
6 ECU(制御部)
50 ノズル
52 ディフューザ
90,91 圧力センサ(検出部)

Claims (1)

  1. 燃料ガスにより発電する燃料電池と、
    前記燃料ガスを蓄圧する蓄圧部と、
    前記蓄圧部から流れ込む前記燃料ガスを、制御信号のデューティ比に従って噴射する噴射装置と、
    前記蓄圧部から前記噴射装置に流れ込む前記燃料ガスの第1圧力を調整する調圧弁と、
    前記噴射装置から噴射された前記燃料ガスに、前記燃料電池に再循環される燃料オフガスを混合して前記燃料電池に導入するエゼクタと、
    前記燃料電池に再循環される前記燃料オフガスの第2圧力を検出する検出部と、
    前記デューティ比と前記調圧弁を制御する制御部とを有し、
    前記エゼクタは、
    前記燃料ガスが噴出するノズルと、
    前記ノズルを収容し、前記ノズルから噴出する前記燃料ガスにより生ずる負圧により前記燃料オフガスが吸入される吸入室と、
    前記吸入室から前記燃料電池に向かう前記燃料ガス及び前記燃料オフガスが流れるディフューザとを有し、
    前記ディフューザ一定幅の流路である平行部の内径に対する前記ノズルの先端部の内径の比は、前記燃料電池の負荷が所定値より低く、かつ、前記第1圧力が所定の下限値である場合に、前記ノズルを流れる前記燃料ガスの流量に対する、前記ディフューザを流れる前記燃料ガス及び前記燃料オフガスの流量の比がピークとなるときの値より小さく、
    前記制御部は、前記燃料電池の負荷が前記所定値より低くなったとき、前記第1圧力が低下するように前記調圧弁を制御し、前記第2圧力が前記燃料電池の負荷の低下前の圧力に維持されるように前記デューティ比を制御することを特徴とする燃料電池システム。
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