JP2019096533A - 燃料電池システムのガス漏れ検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムのガス漏れ検知において燃料ガス供給管の上流部内の燃料ガスの圧力が漏れ検知基準圧力を下回ることを抑制する。【解決手段】燃料電池システムのガス漏れ検知方法は、燃料電池スタックへの酸化剤ガスの供給を停止した後に、燃料ガス供給路の下流部の燃料ガスを用いて燃料電池スタック内に残存する酸化剤ガスを消費するために下流部に追加されるべき燃料ガスの第1の量を算出する工程と、上流部の燃料ガスの圧力が予め定めたガス漏れ検知基準圧力を下回ることなく、上流部から下流部に供給可能な燃料ガスの第2の量を算出する工程と、第1の量が第2の量よりも大きい場合に、上流部から下流部に燃料ガスを供給している状態で、下流部の燃料ガスの量が第1の量と第2の量の差分以上増加するまで燃料ガスタンクから燃料ガスを上流部に供給させた後、供給を停止する工程とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池システムのガス漏れ検知方法に関する。
燃料電池システムでは、システム終了時に、燃料ガス供給路に設けられた高圧ガスタンクの主止弁から、燃料電池(燃料電池スタック)と燃料ガス供給路の間を開閉する供給弁に至るまでの範囲(ガス漏れ検知可能範囲)のガス漏れの検知が行われる。例えば、まず、主止弁を閉じた状態で、高圧圧力センサの上流側の燃料ガス供給路のガス圧力をΔP減圧した後、供給弁を閉じる。次に、高圧圧力センサによって検出された圧力の変動を監視し、圧力がΔP以上上昇した場合には高圧ガスタンクの主止弁のガス封止不良と判定し、圧力がΔP以上下降した場合にはガス漏れ検知可能範囲からその外へと燃料ガスが漏れていると判定する(例えば、特許文献1)。
特開2007−121210号公報
燃料電池システムにおいては、燃料ガス供給路のガス圧力を減圧するとともに、燃料ガスを燃料電池スタックに供給して燃料電池スタック内に残存する酸化剤ガスと反応させることによって残存酸化剤ガスの除去処理も実行される。しかしながら、残存酸化剤ガスの除去を重視すると、燃料ガスが過度に消費され、燃料ガス供給路のガス圧力が過度に減少してガス漏れを検知可能な最低圧力を下回る可能性がある。この場合、燃料ガス供給路のガス漏れを検知できなくなるという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池システムのガス漏れ検知方法が提供される。この燃料電池システムのガス漏れ検知方法は、(a)燃料電池スタックへの酸化剤ガスの供給を停止した後に、燃料ガス供給路の上流部から下流部への燃料ガスの供給が停止している状態で、前記下流部の燃料ガスを用いて前記燃料電池スタック内に残存する酸化剤ガスを消費するために前記下流部に追加されるべき燃料ガスの第1の量を算出する工程と、(b)前記上流部の燃料ガスの圧力が予め定めたガス漏れ検知基準圧力を下回ることなく、前記上流部から前記下流部に供給可能な燃料ガスの第2の量を算出する工程と、(c)前記第1の量が前記第2の量よりも大きい場合に、前記上流部から前記下流部に燃料ガスを供給している状態で、前記下流部の燃料ガスの量が前記第1の量と前記第2の量の差分以上増加するまで燃料ガスタンクから燃料ガスを前記上流部に供給させた後、前記供給を停止する工程と、を備える。
この形態の燃料電池システムのガス漏れ検知方法によれば、第1の量が第2の量よりも大きい場合に、第1の量と第2の量の差分の燃料ガスを燃料ガスタンクから上流部に供給できるので、上流部から下流部に燃料ガスを供給することによって上流部の燃料ガスの圧力が漏れ検知基準圧力を下回ることなく、上流部のガス漏れ検知を実行できる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池システム用プログラム等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態における燃料電池システムの概略構成を示す説明図。 ガス漏れ検知のフローチャートの一例を示す図。 燃料ガス供給制御の詳細な処理手順を示すフローチャート。 開閉弁とインジェクタと上流部燃料ガス圧力と下流部燃料ガス圧力の時間的変化を例示する図。 比較例における開閉弁とインジェクタと上流部燃料ガス圧力と下流部燃料ガス圧力の時間的変化を例示する図。
図1は、本発明の一実施形態における燃料電池システム10の概略構成を示す説明図である。燃料電池システム10は、例えば、車両に搭載され、運転者からの要求に応じて、車両の動力源となる電力を出力する。燃料電池システム10は、燃料電池スタック20と、燃料ガス供給系50と、酸化剤ガス供給排出系30と、冷却媒体循環系70と、制御部80と、DC/DCコンバータ90と、パワーコントロールユニット(以下「PCU」と称する)91と、を備える。
燃料電池スタック20は、例えば燃料ガスと酸化剤ガスを利用して発電する固体高分子形燃料電池を採用可能である。燃料ガスは、例えば水素を採用可能であり、酸化剤ガスは、例えば空気を採用可能である。燃料電池スタック20は、例えば、複数の単セルが積層されて構成される。
燃料ガス供給系50は、燃料電池スタック20への燃料ガスの供給を行う。燃料ガス供給系50は、燃料ガスタンク40と、燃料ガス供給管60(燃料ガス供給路)と、燃料ガス還流管61と、排気排水管59と、を備える。
燃料ガスタンク40は、燃料ガスを貯蔵する容器である。燃料ガスタンク40は、燃料ガスタンク40の内部の燃料ガスを封止又は放出する開閉弁41を有する。燃料ガス供給管60は、燃料ガスタンク40の開閉弁41と燃料電池スタック20とを接続し、燃料ガスタンク40の内部の燃料ガスを燃料電池スタック20に導く。燃料ガス供給管60には、開閉弁41側から、第1の上流圧力センサ51と、レギュレータ54と、第2の上流圧力センサ52と、インジェクタ55と、下流圧力センサ53とが設けられている。第1の上流圧力センサ51は、開閉弁41とレギュレータ54との間の燃料ガスの圧力を検出する。レギュレータ54は、制御部80からの制御信号によって開度が制御されることにより、燃料ガスの圧力をレギュレータ54の上流側の圧力よりも低い圧力に調整する。第2の上流圧力センサ52は、レギュレータ54とインジェクタ55との間の燃料ガスの圧力を検出する。インジェクタ55は、制御部80からの制御信号によって燃料ガスの吐出時間及び吐出時期が制御されることにより、燃料ガスの流量及び圧力を調整する。下流圧力センサ53は、インジェクタ55の下流側の燃料ガスの圧力を検出する。ここで、燃料ガス供給管60において、インジェクタ55より上流側の部分を上流部60uと呼び、インジェクタ55より下流側の部分を下流部60dと呼ぶ。開閉弁41は、上流部60uに含まれる。インジェクタ55は、上流部60uの燃料ガスを下流部60dに供給する。なお、レギュレータ54と第2の上流圧力センサ52は省略されてもよい。また、レギュレータ54の開度が100%のとき、上流圧力センサ51,52の検出値は同一である。
燃料ガス還流管61は、燃料電池スタック20から排出される燃料オフガスを燃料ガス供給管60に還流させる。燃料ガス還流管61には、燃料電池スタック20側から、気液分離器57と、燃料ガス循環ポンプ56とが設けられている。気液分離器57は、燃料オフガスからそれに含まれる液体を分離する。分離後の燃料オフガスは、燃料ガス循環ポンプ56によって燃料ガス供給管60に還流される。気液分離器57に残った液体は、気液分離器57下部のシャットバルブ58と排気排水管59を介して排出される。
酸化剤ガス供給排出系30は、燃料電池スタック20への酸化剤ガスの供給及び酸化剤ガスの排出を行う。酸化剤ガス供給排出系30は、酸化剤ガス供給管32と、バイパス管38と、酸化剤ガス排出管39とを備える。
酸化剤ガス供給管32は、一端が燃料電池スタック20と接続され、外部の空気を酸化剤ガスとして燃料電池スタック20に導く。酸化剤ガス供給管32には、酸化剤ガスの入口側から、コンプレッサ31と、三方弁33とが設けられている。コンプレッサ31は、酸化剤ガスを圧縮する。三方弁33は、バイパス管38と接続され、燃料電池スタック20とバイパス管38への酸化剤ガスの流量を調節する。バイパス管38は、酸化剤ガス排出管39と接続されている。酸化剤ガス排出管39は、上流側の端部が燃料電池スタック20に接続されており、その途中がバイパス管38と、燃料ガス供給系50の排気排水管59とに接続されている。酸化剤ガス排出管39は、燃料電池スタック20から排出される酸化剤オフガスと、バイパス管38に分流される酸化剤ガスと、排気排水管59から排出される液体とを燃料電池システム10の外部に排出する。
冷却媒体循環系70は、燃料電池スタック20を冷却する。冷却媒体循環系70は、冷媒供給管74と、冷媒排出管73と、ラジエータ71と、バイパス管77と、三方弁75と、冷媒ポンプ72と、を備える。冷却媒体は、例えば水を採用可能である。冷媒ポンプ72は、冷媒供給管74に設けられており、冷媒を燃料電池スタック20に供給する。三方弁75は、ラジエータ71とバイパス管77への冷媒の流量を調節する。
DC/DCコンバータ90は、制御部80の制御に応じて燃料電池スタック20から出力される電圧を昇圧してPCU91に供給する。PCU91は、インバータを内蔵し、制御部80の制御に応じて負荷(図示せず)に電力を供給する。
制御部80は、CPUとRAMと不揮発性メモリとを備えるコンピュータとして構成されており、具体的にはECU(Electronic Control Unit)である。制御部80は、システムスイッチ200の指示(ON操作及びOFF操作)に応じて、燃料電池システム10内の各機器の起動及び停止を制御するための信号を出力する。システムスイッチ200は、例えば車両のイグニッションスイッチ又はパワースイッチに相当する。また、制御部80は、燃料ガス供給系50の上流圧力センサ51,52と下流圧力センサ53から供給される圧力検出値を用いて、開閉弁41の開閉やレギュレータ54の開度、インジェクタ55の駆動と停止を制御する。なお、制御部80は、燃料ガス供給系50の燃料ガス供給管60の上流部60uの燃料ガスの圧力変化、例えば、レギュレータ54の開度が100%の場合の第1の上流圧力センサ51の圧力検出値の変化を用いて、上流部60uにガス漏れがあるか否かを判定する(ガス漏れを検知する)。
図2は、ガス漏れ検知のフローチャートの一例を示す図である。ステップS110において、燃料電池システム10を終了する指令がなされ、すなわち、システムスイッチ200(図1)のOFF操作がなされる。ステップS120において、制御部80は、酸化剤ガス供給排出系30に制御信号を出力し、燃料電池スタック20への酸化剤ガスの供給を停止させる。酸化剤ガスの供給が停止した後、燃料電池スタック20内には、一部の酸化剤ガスが残存している。この残存酸化剤ガスは、燃料電池スタック20の劣化を招くので、燃料電池スタック20に供給される燃料ガスと反応することによって除去される。ステップS130において、制御部80は、燃料ガス供給系50に制御信号を出力し、燃料電池スタック20への燃料ガス供給制御を行う。ここで、図3、図4、図5を用いて、燃料ガス供給制御を説明する。
図3は、図2に示す燃料ガス供給制御(ステップS130)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。ステップS131において、制御部80は、インジェクタ55を停止させる。このとき、燃料ガスタンク40の開閉弁41は、開いている状態である。ステップS132において、制御部80は、インジェクタ55が停止している状態で燃料ガス供給管60の下流部60dの燃料ガスを用いて燃料電池スタック20内の残存酸化剤ガスを消費するために、下流部60dに追加されるべき燃料ガスの第1の量を算出する。すなわち、制御部80は、燃料電池スタック20内の残存酸化剤ガスを消費するために予め下流部60dに供給すべき燃料ガスの量と、ステップS131においてインジェクタ55を停止させた後に下流部60d内に残った燃料ガスの量との差分を算出する。ここで、「第1の量」は、例えば、式(1)によって算出できる。
V1=[(Pn−Pd)/P0]×Vd …(1)
V1:第1の量
Pn:予め下流部60dに供給すべき燃料ガスの量に応じた圧力
Pd:インジェクタ55を停止させた後に下流圧力センサ53の検出値
P0:1大気圧
Vd:下流部60dの容積
なお、式(1)において、Vd、Pn及びP0は固定値であるので、V1はPdの関数となる。すなわち、Pdを取得することにより、V1を算出することができる。
ステップS133において、制御部80は、燃料ガス供給管60の上流部60uの燃料ガスの圧力が予め定めたガス漏れ検知基準圧力を下回ることなく、上流部60uから下流部60dに供給可能な燃料ガスの第2の量を算出する。すなわち、制御部80は、ステップS131においてインジェクタ55を停止させた後に上流部60u内の燃料ガスの量と、上流部60uにおいて燃料ガスの圧力がガス漏れ検知基準圧力と等しい場合の燃料ガスの量との差分を算出する。このとき、制御部80は、レギュレータ54の開度が100%となるようにレギュレータ54を開いている。「ガス漏れ検知基準圧力」とは、上流部60u内の燃料ガスの圧力と上流部60uの外部の圧力との差が、第1の上流圧力センサ51が検出できる圧力変化の最小値よりも大きい場合の上流部60u内の燃料ガスの圧力である。ここで、「第2の量」は、例えば、式(2)によって算出できる。
V2=[(Pu−Pr)/P0]×Vu …(2)
V2:第2の量
Pu:インジェクタ55を停止させた後、かつ、レギュレータ54の開度が100%となった後に第1の上流圧力センサ51の検出値
Pr: ガス漏れ検知基準圧力
P0:1大気圧
Vu:上流部60uの容積
なお、式(2)において、Vu、Pr及びP0は固定値であるので、V2はPuの関数となる。すなわち、Puを取得することにより、V2を算出することができる。
ステップS134において、制御部80は、第1の量と第2の量とを比較する。制御部80は、第1の量が第2の量以下の場合には、ステップS137に移行する。ステップS137において、制御部80は、燃料ガスタンク40の開閉弁41を閉じる。この場合には、開閉弁41が閉じた状態で燃料電池スタック20内の残存酸化剤ガスを消費するために下流部60dに追加されるべき燃料ガスを上流部60uから下流部60dに供給しても、上流部60u内の燃料ガスの圧力はガス漏れ検知基準圧力を下回ることがない。一方、ステップS134において、制御部80は、第1の量が第2の量よりも大きい場合には、ステップS135に移行する。
ステップS135において、制御部80は、インジェクタ55を駆動して上流部60uから下流部60dに燃料ガスを供給する。ステップS136において、制御部80は、下流部60dの燃料ガスの増加量が第1の量と第2の量の差分以上であるか否かを判定する。制御部80は、例えば、下流圧力センサ53の検出値の増加分が、第1の量と第2の量の差分に応じた圧力以上であるか否かを判定することによって、下流部60dの燃料ガスの増加量が第1の量と第2の量の差分以上であるか否かを判定できる。第1の量と第2の量の差分に応じた圧力は、例えば、式(3)によって算出できる。
ΔP=[(V1−V2)/Vd]×P0 …(3)
ΔP:第1の量と第2の量の差分に応じた圧力
V1:第1の量
V2:第2の量
Vd:下流部60dの容積
P0:1大気圧
なお、式(3)において、Vd及びP0は固定値であるので、第1の量と第2の量の差分(V1−V2)は、その差分に応じた圧力ΔPと見なすことができる。同様に、下流部60dの燃料ガスの増加量は、下流圧力センサ53の検出値の増加分と見なすことができる。従って、下流圧力センサ53の検出値の増加分と第1の量と第2の量の差分に応じた圧力ΔPとを比較することによって、下流部60dの燃料ガスの増加量と第1の量と第2の量の差分(V1−V2)とを比較することができる。
ステップS136において、制御部80は、下流部60dの燃料ガスの増加量が第1の量と第2の量の差分よりも小さいと判定された場合には、ステップS135に戻る。一方、制御部80は、下流部60dの燃料ガスの増加量が第1の量と第2の量の差分以上であると判定された場合には、ステップS137に移行する。ステップS137において、制御部80は、燃料ガスタンク40の開閉弁41を閉じ、燃料ガスタンク40から上流部60uへの燃料ガスの供給を停止する。こうすれば、下流部60dに追加されるべき燃料ガスの第1の量が上流部60uから下流部60dに供給可能な燃料ガスの第2の量よりも大きい場合に、第1の量と第2の量の差分の燃料ガスを燃料ガスタンク40から上流部60uに供給できるので、上流部60uから下流部60dに燃料ガスを供給することによって上流部60u内の燃料ガスの圧力が漏れ検知基準圧力を下回ることがない。
図4は、図3に示す燃料ガス供給制御(ステップS130)の実行時に、第1の量が第2の量よりも大きい場合(ステップS134がYesの場合)の燃料ガスタンク40の開閉弁41と、インジェクタ55と、上流部燃料ガス圧力と、下流部燃料ガス圧力との時間的変化を例示する図である。図4の例では、「上流部燃料ガス圧力」は、第1の上流圧力センサ51の検出値であり、「下流部燃料ガス圧力」は、下流圧力センサ53の検出値である。レギュレータ54の開度は、100%である。
時刻T0では、インジェクタ55は停止される(図3、ステップS131)。燃料ガスタンク40の開閉弁41は、開いている状態である。時刻T0から時刻T1までの間には、制御部80は、第1の量と第2の量とを算出して、比較する(図3、ステップS132〜S134)。時刻T1では、インジェクタ55は駆動され(図3、ステップS135)、燃料ガスタンク40の開閉弁41は開いている状態を維持する。この結果、燃料ガスが上流部60uから下流部60dに供給され、下流部60dの燃料ガスの圧力は上昇する。これとともに、燃料ガスタンク40から燃料ガスが上流部60uに供給され、上流部60uの燃料ガスの圧力はほぼ変動しない。時刻T1から時刻T2までの間には、制御部80は、下流部60dの燃料ガスの量が第1の量と第2の量の差分以上増加するまで燃料ガスタンク40から燃料ガスを上流部60uに供給させる(図3、ステップS135〜S136)。時刻T2では、燃料ガスタンク40の開閉弁41は閉じられる(図3、ステップS137)。インジェクタ55は引き続き駆動される。この結果、燃料ガスが上流部60uから下流部60dに供給され、上流部60uの燃料ガスの圧力が低下し、下流部60dの燃料ガスの圧力が上昇する。ここで、時刻T1から時刻T2までの間に第1の量と第2の量の差分の燃料ガスが燃料ガスタンク40から上流部60uに供給されていたので、上流部60uから下流部60dに燃料ガスを供給することによって上流部60uの燃料ガスの圧力が漏れ検知基準圧力Prを下回ることがない。時刻T3では、下流部60dの燃料ガスの圧力が、燃料電池スタック20内の残存酸化剤ガスを消費するために予め下流部60dに供給すべき燃料ガスの量に応じた圧力Pnに到達し、インジェクタ55が停止される(図2、後述するステップS140)。
図5は、図4に対応する図であり、比較例である。図5において、時刻T1では、燃料ガスタンク40の開閉弁41が閉じられる。この結果、図4に比べて、時刻T1から時刻T2までの間に第1の量と第2の量の差分の燃料ガスが燃料ガスタンク40から上流部60uに供給されず、時刻T2から時刻T3までの間に上流部60uから下流部60dに燃料ガスを供給することによって上流部60uの燃料ガスの圧力が漏れ検知基準圧力Prを下回ってしまう。
図2に戻り、ステップS140において、制御部80は、インジェクタ55を停止させ、上流部60uから下流部60dへの燃料ガスの供給を停止する。ステップS150において、制御部80は、第1の上流圧力センサ51の圧力検出値を監視する。ステップS160において、制御部80は、予め定めた判定時間内に第1の上流圧力センサ51の圧力検出値に変化があるか否かを判定する。「判定時間」とは、上流部60uの燃料ガスの圧力に変化があるか否かを判定できる時間である。制御部80は、予め定めた判定時間内に第1の上流圧力センサ51の圧力検出値に変化がないと判定された場合には、ステップS190に移行し、上流部60uにガス漏れがないと判定する。一方、制御部80は、予め定めた判定時間内に第1の上流圧力センサ51の圧力検出値に変化があると判定された場合には、ステップS170に移行する。
ステップS170において、制御部80は、第1の上流圧力センサ51の圧力検出値が低下した場合には、その圧力低下値を予め定めた低下基準値と比較し、第1の上流圧力センサ51の圧力検出値が上昇した場合には、その圧力上昇値を予め定めた上昇基準値と比較する。「低下基準値」とは、上流部60uの燃料ガスに圧力の低下が生じたと判定できる圧力値である。「上昇基準値」とは、上流部60uの燃料ガスに圧力の上昇が生じたと判定できる圧力値である。制御部80は、第1の上流圧力センサ51の圧力検出値が低下した場合に、その圧力低下値が低下基準値以下であり、又は、第1の上流圧力センサ51の圧力検出値が上昇した場合に、その圧力上昇値が上昇基準値以下である場合には、ステップS190に移行し、上流部60uにガス漏れがないと判定する。一方、制御部80は、圧力低下値が低下基準値よりも大きい場合には、ステップS180に移行し、燃料ガスが上流部60uの内部からその外部に漏れることによるガス漏れがあると判定し、圧力上昇値が上昇基準値よりも大きい場合には、ステップS180に移行し、燃料ガスが燃料ガスタンク40の内部から開閉弁41を介して上流部60uの内部に漏れることによるガス漏れがあると判定する。
以上説明したように、本発明の一実施形態では、燃料電池スタック20内の残存酸化剤ガスを消費するために燃料ガス供給管60の下流部60dに追加されるべき燃料ガスの第1の量が、燃料ガス供給管60の上流部60uの燃料ガスの圧力が予め定めたガス漏れ検知基準圧力を下回ることなく上流部60uから下流部60dに供給可能な燃料ガスの第2の量よりも大きい場合に、第1の量と第2の量の差分の燃料ガスを燃料ガスタンク40から上流部60uに供給できるので、上流部60uから下流部60dに燃料ガスを供給することによって上流部60u内の燃料ガスの圧力が漏れ検知基準圧力を下回ることなく、上流部60uのガス漏れ検知を実行できる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池システム
20…燃料電池スタック
30…酸化剤ガス供給排出系
31…コンプレッサ
32…酸化剤ガス供給管
33…三方弁
38…バイパス管
39…酸化剤ガス排出管
40…燃料ガスタンク
41…開閉弁
50…燃料ガス供給系
51…第1の上流圧力センサ
52…第2の上流圧力センサ
53…下流圧力センサ
54…レギュレータ
55…インジェクタ
56…燃料ガス循環ポンプ
57…気液分離器
58…シャットバルブ
59…排気排水管
60…燃料ガス供給管
60d…下流部
60u…上流部
61…燃料ガス還流管
70…冷却媒体循環系
71…ラジエータ
72…冷媒ポンプ
73…冷媒排出管
74…冷媒供給管
75…三方弁
77…バイパス管
80…制御部
90…DC/DCコンバータ
91…パワーコントロールユニット(PCU)
200…システムスイッチ

Claims (1)

  1. 燃料電池システムのガス漏れ検知方法であって、
    (a)燃料電池スタックへの酸化剤ガスの供給を停止した後に、燃料ガス供給路の上流部から下流部への燃料ガスの供給が停止している状態で、前記下流部の燃料ガスを用いて前記燃料電池スタック内に残存する酸化剤ガスを消費するために前記下流部に追加されるべき燃料ガスの第1の量を算出する工程と、
    (b)前記上流部の燃料ガスの圧力が予め定めたガス漏れ検知基準圧力を下回ることなく、前記上流部から前記下流部に供給可能な燃料ガスの第2の量を算出する工程と、
    (c)前記第1の量が前記第2の量よりも大きい場合に、前記上流部から前記下流部に燃料ガスを供給している状態で、前記下流部の燃料ガスの量が前記第1の量と前記第2の量の差分以上増加するまで燃料ガスタンクから燃料ガスを前記上流部に供給させた後、前記供給を停止する工程と、
    を備える、
    燃料電池システムのガス漏れ検知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022002633A1 (de) * 2020-06-29 2022-01-06 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur überprüfung mindestens eines ventils innerhalb des anodenpfades eines brennstoffzellensystems

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