JP6832486B2 - 測位システム、測位方法、および測位局 - Google Patents

測位システム、測位方法、および測位局 Download PDF

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Description

本開示は、測位システム、測位方法、および測位局に関する。
特許文献1は、1時刻での測位局側の衛星信号の搬送波位相の積算値データを取得し、1時刻以前の複数の時刻での基地局側の搬送波位相の積算値データに、1時刻での測位局側の搬送波位相の積算値データを関連付けて、測位局が観測する衛星信号の搬送波位相の積算値に含まれている整数値バイアスを推定する。このようにして、短時間で精度良く整数値バイアスを決定することができる。
特開2005−164395号公報
本開示は、整数値バイアスの推定を高速に行い易くする測位システム、測位方法、および測位局を提供する。
本開示の測位システム、測位方法、測位局のプロセッサは、基地局の測位データと測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行する。演算処理は、異なる時を開始時刻として、複数が並に実行される。本開示の測位システム、測位方法、測位局のプロセッサは、実行された演算処理のいずれかがフィックス解を算出したことに応じて、そのフィックス解を用いて測位結果を算出して出力する。
本開示における測位システム、測位方法、および測位局は、整数値バイアスの推定を高速に行い易くするのに有効である。
また、本開示の他の測位システム、測位方法、測位局のプロセッサは、基地局の測位データと測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行する。演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行される。本開示の測位システム、測位方法、測位局のプロセッサは、実行された演算処理のいずれかがフィックス解を算出した際に、フィックス解を算出していない他の演算処理の少なくとも一つを中止する。
また、本開示の他の測位システム、測位方法、測位局のプロセッサは、基地局の測位データと測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行する。演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行される。本開示の測位システム、測位方法、測位局のプロセッサは、実行された演算処理のいずれかがフィックス解を所定の期間以上算出し続けていることを条件に、複数実行された演算処理のすくなくともひとつを停止する。
また、本開示の他の測位システム、測位方法、測位局のプロセッサは、基地局の測位データと測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行する。演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行される。本開示の測位システム、測位方法、測位局のプロセッサは、実行された演算処理の数が所定の値以上の場合に、実行された演算処理の信頼度に基づいて演算処理のすくなくともひとつを停止する。
本開示における測位システム、測位方法、および測位局は、干渉測位に用いるリソースの節約に有効である。
図1は、実施の形態1における測位検出システムの概念図である。 図2は、実施の形態1における基地局のブロック図である。 図3は、実施の形態1における測位局のブロック図である。 図4は、実施の形態1における測位処理を示すフローチャートである。 図5は、単一のRTK演算処理による、フィックス解の算出にかかる時間の分布を示した図である。 図6は、実施の形態1における開示の効果を説明する図である。 図7は、実施の形態1におけるRTK演算処理の上限数を変化させた場合のフィックス時間の平均値の変動を示す図である。 図8は、実施の形態2における測位処理を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態3における測位処理を示すフローチャートである。 図10は、実施の形態4における測位処理を示すフローチャートである。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜7を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1は、実施の形態1における測位システムの概念図である。
測位システム100は基地局110と測位局120を有する。
基地局110は地球上の座標が既知である箇所に設置される。測位局120は座標を求めたい対象に設置される。測位システム100は測位局120の測位を行うことで測位局120の地球上の座標を求める。
基地局110および測位局120は測位衛星(図示せず)からの測位信号を受信する。
基地局110は受信した測位信号に基づいて測位データを生成する。基地局110は生成された測位データを測位局120に送る。
測位局120は受信した測位データ及び測位局120が生成した測位データなどを用いてRTK(Real Time Kinematic)法による干渉測位を行う。測位局には測位用の専用端末や、専用ソフトをインストールしたコンピュータなどが含まれる。
図2は、実施の形態1における基地局のブロック図である。
基地局110はプロセッサ201と記憶部202と入力部203と出力部204と通信部205と受信装置206とバス210を有する。
プロセッサ201はバス210を介して基地局110の他の要素を制御する。一例として汎用CPU(Central Processing Unit)を用いることで、プロセッサ201を構成することができる。また、プロセッサ201は所定のプログラムを実行することができる。プロセッサ201が所定のプログラムを実行することで測位信号に基づいて測位データを生成することができる。
記憶部202は他の要素から様々な情報を取得し一時的、あるいは恒久的にその情報を保持する。記憶部202はいわゆる一次記憶装置と二次記憶装置の総称であり、記憶部202は物理的に複数配置されても良い。記憶部202の構成には例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)が用いられる。
入力部203は外部からの情報を受け付ける。入力部203が受け付ける外部からの情報には基地局110の操作者からの入力に関する情報などが含まれる。一例としてキーボード等の入力インターフェースを用いることで入力部203を構成することができる。
出力部204は外部へ情報を提示する。出力部が提示する情報には測位に関する情報などが含まれる。一例としてディスプレイ等の既存の出力インターフェースを用いることで出力部204を構成することができる。
通信部205は通信路を介して外部の機器と通信を行う。通信部205が通信する機器には測位局120が含まれる。一例として無線LAN通信網、3G通信網など既存の通信網と通信可能な通信インターフェースを用いることで通信部205を構成することができる。
受信装置206は、測位衛星からの測位信号を受信する。本実施の形態では測位衛星の一例としてGPS衛星を用いる。GPS衛星は測位信号としてL1信号(1575.42MHz)、L2信号(1227.60MHz)等を送信する。
以上に挙げられた基地局110の構成は一例である。基地局110の各構成要素の一部を統合して構成することもできる。基地局110の各構成要素の一部を複数の要素に分割して構成することもできる。基地局110の各構成要素の一部を省略することもできる。基地局110に他の要素を付加して構成することもできる。また、本開示の基地局110は国等の自治体が設置した基準局を含む。
図3は、実施の形態1における測位局のブロック図である。
測位局120はプロセッサ301と記憶部302と入力部303と出力部304と通信部305と受信装置306とバス310を有する。
プロセッサ301はバス310を介して測位局120の他の要素を制御する。一例として汎用CPU(Central Processing Unit)を用いることで、プロセッサ301を構成することができる。また、プロセッサ301は所定のプログラムを実行することができる。プロセッサ301が所定のプログラムを実行することで測位信号に基づいて測位データを生成することができる。
記憶部302は他の要素から様々な情報を取得し一時的、あるいは恒久的にその情報を保持する。記憶部302はいわゆる一次記憶装置と二次記憶装置の総称であり、記憶部302は物理的に複数配置されても良い。記憶部302の構成には例えばDRAMやHDDやSSDが用いられる。
入力部303は外部からの情報を受け付ける。入力部303が受け付ける外部からの情報には測位局120の操作者からの入力に関する情報などが含まれる。一例としてキーボード等の入力インターフェースを用いることで入力部303を構成することができる。
出力部304は外部へ情報を提示する。出力部が提示する情報には測位に関する情報などが含まれる。一例としてディスプレイ等の既存の出力インターフェースを用いることで出力部304を構成することができる。
通信部305は通信路を介して外部の機器と通信を行う。通信部305が通信する機器には基地局110が含まれる。一例として無線LAN通信網、3G通信網など既存の通信網と通信可能な通信インターフェースを用いることで通信部305を構成することができる。
受信装置306は測位衛星からの測位信号を受信する。本実施の形態では測位衛星の一例としてGPS衛星を用いる。GPS衛星は測位信号としてL1信号(1575.42MHz)、L2信号(1227.60MHz)等を送信する。
以上に挙げられた測位局120の構成は一例である。測位局120の各構成要素の一部を統合して構成することもできる。測位局120の各構成要素の一部を複数の要素に分割して構成することもできる。測位局120の各構成要素の一部を省略することもできる。測位局120に他の要素を付加して構成することもできる。
[1−2.動作]
以上のように構成した測位システムが行う測位処理を説明する。
図4は実施の形態1における測位処理を示すフローチャートである。
本実施の形態では測位局120のプロセッサ301が測位処理を行う例を説明する。本開示の測位処理は測位局120そのものによって行われるものに限定されない。測位処理は測位システムの内部に追加された汎用コンピュータによって実行されても良い。
ステップS401において、プロセッサ301は測位処理を開始する。測位処理を開始するタイミングは任意に決めることができる。例えば測位局120の電源が投入された際にプロセッサ301が測位処理を開始しても良い。また、測位局120の入力部303によって測位処理を開始するコマンドが入力された際にプロセッサ301が測位処理を開始しても良い。
ステップS402において、プロセッサ301はタイマーカウンタを起動する。タイマーカウンタとは所定の周期にしたがってカウントアップを行うものである。タイマーカウンタはハードウェア的に構成されてもソフトウェア的に構成されても良い。
ステップS403において、プロセッサ301は基地局110の測位データを取得する。プロセッサ301は通信部305を介して基地局110の測位データを取得する。プロセッサ301は受信した基地局110の測位データを逐次取得する。プロセッサ301は取得した基地局110の測位データを記憶部202に記録する。基地局110の測位データは基地局110のプロセッサ201が生成したものである。プロセッサ201は受信装置206が受信した測位信号に基づいて測位データを生成する。
ステップS404において、プロセッサ301は測位局120の測位データを取得する。プロセッサ301は受信装置306が受信した測位信号に基づいて測位データを生成することで測位データを取得する。プロセッサ301は取得した測位局120の測位データを記憶部302に記録する。
ここで、測位データについて説明を行う。本実施の形態において測位データには擬似距離情報と搬送波位相情報が含まれる。
擬似距離情報とは衛星と自身(基地局および測位局を意味する)との距離に関する情報である。擬似距離情報は測位信号をプロセッサが解析することで生成することができる。プロセッサは(1)測位信号が搬送したコードのパターンと自身が生成したコードのパターンとの相違(2)測位信号に含まれるメッセージ(NAVDATA)に含まれる衛星の信号生成時刻と自身の信号受信時刻、の2つに基づいて測位信号の到達時間を求めることができる。プロセッサは当該到達時間に光速を掛けることで衛星との距離を求めることができる。この距離には衛星のクロックと自身のクロックとの相違等に起因する誤差が含まれる。通常、この誤差を軽減させるために4つの衛星に対して擬似距離情報が生成される。
搬送波位相情報とは自身が受信した測位信号の位相である。測位信号(L1信号、L2信号等)は所定の正弦波である。搬送波位相情報は受信装置で受信した測位信号をプロセッサが解析することで生成することができる
以上のようにして、基地局110のプロセッサ201および測位局120のプロセッサ301はそれぞれ測位データを生成することができる。
ステップS405において、プロセッサ301はRTK演算処理が既に行われているか否かを判定する。RTK演算処理とはRTK法を実行する演算処理である。RTK法の内容については後述する。プロセッサ301はRTK演算処理を実行する度に所定のカウンタをカウントアップさせる。プロセッサ301は当該カウンタを確認することでRTK演算処理が既に行われているか否かを確認することができる。
ステップS406(ステップS405でNO)において、プロセッサ301はRTK演算処理を実行する。
ここで、RTK演算処理について説明を行う。
RTK演算処理は干渉測位の一つであるRTK法を実行する演算処理である。
RTK法は測位衛星が送信する測位信号の搬送波位相積算値を用いて測位局の測位を行う。搬送波位相積算値とは衛星からある地点までの(1)測位信号の波の数と(2)位相との和である。搬送波位相積算値が求まれば、測位信号の周波数(および波長)が既知であるので、衛星からある地点までの距離を求めることができる。測位信号の波の数は未知数であるので整数値バイアスと呼ばれる。
RTK法を実行するにあたって重要なことはノイズの除去と、整数値バイアスの推定である。
RTK法においては二重差と呼ばれる差を演算することでノイズの除去を行う。二重差とは2つの衛星に対する1つの受信機の搬送波位相積算値の差(一重差)を2つの受信機(本実施の形態においては基地局110と測位局120)の間でそれぞれ算出した値の差である。本実施の形態においてはRTK法を用いた測位のために4つの衛星を使用する。よって4つの衛星の組み合わせ分だけ二重差を演算することになる。この演算においてはステップS403およびステップS404において得た基地局110の測位データおよび測位局120の測位データが用いられる。
RTK法においては整数値バイアスの推定を様々な方法で行うことができる。一例として本実施の形態では(1)最小二乗法によるフロート(FLOAT)解の推定、および(2)フロート解に基づくフィックス(FIX)解の検定という手順を実行することで整数値バイアスの推定を行う。
最小二乗法によるフロート解の推定は、時間単位毎に生成した二重差の組み合わせを用いて連立方程式を作成し、作成した連立方程式を最小二乗法によって解くことで実行される。連立方程式はエポックと呼ばれる時間単位毎に生成される。この演算においてはステップS403およびステップS404において得た基地局110の測位データおよび測位局120の測位データおよび基地局の既知の座標が用いられる。このようにして求められた整数値バイアスの推定値をフロート解と呼ぶ。
以上のようにして求められたフロート解は実数であるのに対して、整数値バイアスの真の値は整数である。よって、フロート解を丸めることで整数値にする作業が必要になる。しかし、フロート解を丸める組み合わせには複数通りの候補が考えられる。よって、どの候補が正しい整数値であるかを検定する必要がある。検定によって整数値バイアスとしてある程度確からしいとされた解をフィックス解と呼ぶ。なお、整数値の候補の絞込みを効率化するためにステップS403およびステップS404において得た基地局110の測位データが用いられる。
以上のように示した演算処理をプロセッサ301はRTK演算処理として行う。
ステップS407において、プロセッサ301はいずれかのRTK演算処理がフィックス解を算出したか否かを判定する。上述したようにプロセッサ301はRTK演算処理において、複雑な推定処理および複雑な検定処理を多数実行する。よって、プロセッサ301がフィックス解を求めるにはある程度の時間が必要である。また、条件によってはフィックス解が求まらない可能性もある。いずれの演算処理もフィックス解を算出していない場合(ステップS407でNO)、プロセッサ301の行う処理がステップS409に進む。
ステップS408において(ステップS407でYES)、プロセッサ301はフィックス解を用いて測位結果を出力する。プロセッサ301はフィックス解に基づいて測位局120の地球上の座標を算出し、出力部304にその結果を表示する。
ステップS409において、プロセッサ301は測位処理を終了する命令が割り込んだか否かを判定する。測位局120の使用者が入力部303を介して測位処理を終了するコマンドを入力することで、測位処理を終了する命令が測位処理に割り込む。測位処理を終了する命令が割り込んだ場合(ステップS409でYES)はステップS410において測位処理が終了する。
測位処理を終了する命令が割り込んでいない場合(ステップS409でNO)、プロセッサ301の行う処理がステップS403に戻る。
処理がステップS403に戻ると、ステップS403、およびステップS404を経て処理がステップS405に再度進む。なお、ステップS403、およびステップS404において、基地局110の測位データおよび測位局120の測位データが最新のものに更新される。
ステップS405においてRTK演算処理が行われている場合(ステップS405でYES)、プロセッサ301の行う処理がステップS411に分岐する。
ステップS411において、プロセッサ301はタイマーカウンタの値が所定の時刻となっているか否かを判定する。
ここで所定の時刻は目的に応じて様々な定め方で定めることができる。タイマーカウンタの値が所定の時刻となっている場合(ステップS411でYES)は、後述するようにRTK演算を新たに実行する処理が行われる(可能性がある)。このようにして、プロセッサ301はRTK演算処理を異なる時刻を開始時刻として実行することができる。
本実施の形態では定期的にRTK演算処理を実行する為に、所定の時刻を、最初にRTK演算を実行した時刻にある定数の整数倍を足した時刻に設定する。このようにすると定期的(例えば1分おき)にRTK演算を実行することができる。所定の時刻の定め方の他の例は後述する。
ステップS412において、プロセッサ301はRTK演算処理の数が所定の上限を超えていないか否かを判定する。RTK演算処理の数はステップS405の説明において説明したカウンタを用いることで判定することができる。RTK演算処理はプロセッサ301のリソースを一定量消費することになる。よって、RTK演算処理の数の上限を定めて置くことは望ましい。ただし、ステップS412の処理は必須ではない。RTK演算処理の数が上限に達していた(ステップS412でYES)場合、プロセッサ301の処理はステップS407へ進む。
ステップS413(ステップS412でNO)において、プロセッサ301は新たなRTK演算処理を並列に実行する。新たにRTK演算処理を実行すると、当該RTK演算処理に用いる測位データは、それまでに実行されていたRTK演算処理と異なる可能性が高い。なぜなら新たなRTK演算処理はそれまでに実行されていたRTK演算処理と開始時刻が異なるからである。
本実施の形態においては、ステップS403およびステップS404において、測位データがRTK演算処理の開始時刻近傍のものに更新されている。測位データが別のものに更新されると、RTK演算処理に必要なパラメータが以前のRTK演算処理に用いた値と異なる値に初期化されることになる。このようにすると、RTK演算処理においてフロート解およびフィックス解を求める条件が変化する。RTK演算処理においてフロート解およびフィックス解を求める条件が変化すると、他のRTK演算処理に比べて早期にフィックス解を算出することができる可能性がある。
図5は、単一のRTK演算処理による、フィックス解の算出にかかる時間の分布を示した図である。なお、フィックス解は算出の後の新たな検定によって棄却される場合もあるので、図5は最初のフィックス解の算出にかかる時間の分布を示している。
図5において横軸はRTK演算処理を開始した時刻である。図5において縦軸はRTK演算処理を開始した時刻に対応する、フィックス解の算出にかかる時間(=フィックス時間)である。
図5に示されるように、どの時刻にRTK演算処理を開始するかによって、フィックス解の算出にかかる時間が異なる。
図6は、実施の形態1における開示の効果を説明する図である。
図5に示すような、どの時刻にRTK演算処理を開始するかによってフィックス解の算出にかかる時間が異なる状況において、本開示のようにRTK演算処理を、異なる時刻を開始時刻として、複数を並行に実行すると図6に示すような結果となる。
図6において、プロセッサ301は1分毎にRTK演算処理(それぞれ演算1、演算2、・・・とする)を行うものとし、最初のRTK演算は12時00分00秒に行われたものとする。図6に示すように演算3は演算1、演算2よりも遅く開始されたにも関わらず最も早くフィックス解を算出している。もし仮に、RTK演算が演算1しか行われなかったとすると、フィックス解の算出時刻は12時2分20秒であるのに対して、後発の演算3はフィックス解を12時2分10秒に算出する。このように、本開示によればRTK演算処理を、異なる時刻を開始時刻として行うので、演算3のフィックス解をステップS408において出力することができる。
なお、本実施の形態においてはステップS411における所定の時刻を、定期的にRTK演算処理を実行する為に、最初にRTK演算を実行した時刻にある定数の整数倍を足した時刻に設定した。このようにすると、所定の間隔毎に遅延してRTK演算処理が実行されるので、偏り無くRTK演算処理の実行時刻を設定することができる利点がある。
ここで、ステップS411における所定の時刻を他の方式で設定しても良い。
例えば、基地局110の測位データまたは測位局120の測位データに基づいて所定の時刻を設定しても良い。このようにすると、RTK演算処理の開始時刻が基地局110の測位データまたは前記測位局120の測位データに基づいて逐次遅延して実行される。このような手法は測位データとフィックス時間との間に関連性を見出すことができる場合に有効である。
また、基地局110または測位局120の測位品質に基づいて、所定の時刻を設定しても良い。測位品質には測位データが表す(1)可視衛星数(多いほど良好)(2)DOP(Dilution of Precision)値(小さいほど良好)、または、プロセッサ201またはプロセッサ301が算出する(3)マルチパスの状況(マルチパスが少ないほど良好)が含まれる。測位品質が良好である場合には一般的にフィックス時間が短いことが予測されるので、測位品質が劣悪な場合よりも遅延時間を短く設定することが好ましい。
なお、ステップS412で設定するRTK演算処理の上限数は3以上とすることが好ましい。図7は実施の形態1におけるRTK演算処理の上限数を変化させた場合のフィックス時間の平均値の変動を示す図である。図7において横軸はRTK演算処理の上限数を示す。図7において縦軸はフィックス時間の平均値を示す。図7に示すように多重数が3を越えると平均フィックス時間が急激に(195秒(上限数1)から130秒に短縮)低減するからである。
また、ステップS412で設定するRTK演算処理の上限数は7以下とすることが好ましい。図7に示すように上限数を7以上にした場合はRTK演算処理に必要なリソースが増大する一方で、平均フィックス時間の短縮効果はそれほど大きくないからである。
なお、プロセッサ301はステップS407でいずれかの演算処理がフィックス解を算出したと判断した場合は、当該フィックス解を算出していない他の演算処理の少なくとも一つを中止しても良い。RTK法においては一度フィックス解が算出されれば、その後は当該フィックス解に基づいて測位を継続することができる。よって、他の演算処理は不要となる可能性がある。そのため、プロセッサ301のリソースを確保するために他の演算処理を中止することが好ましい。
一方で、プロセッサ301はステップS407でいずれかの演算処理がフィックス解を算出したと判断した場合であっても、少なくとも一の当該フィックス解を算出していない他の演算処理を継続して実行しても良い。上述したようにフィックス解がその後の新たな検定によって棄却された場合は、再度のRTK演算処理によってフィックス解を求める必要がある。このような場合に、他の演算処理を中止しないでいると、当該他の演算処理が算出したフィックス解を用いることができる可能性がある。
なお、本実施の形態においては干渉測位の一例としてRTK法を用いる例を説明した。しかし、本開示の適用はRTK法を用いる実施の形態に限定されない。本開示は整数値バイアスの推定をより高速に行い易くすることができるから、整数値バイアスの推定を必要とする他の干渉測位を用いた測位システムに本開示を適用することも可能である。例えば、PPP(Precise Point Positioning)法などの干渉測位を用いた測位システムにも本開示は適用可能である。
[1−3.効果等]
以上のように本実施の形態において、本開示の測位システム、測位方法、測位局120のプロセッサ301は、基地局110の測位データと測位局120の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行する。演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並行に実行される。
これにより、どの時刻に演算処理を開始するかによってフィックス解の算出にかかる時間が異なる状況においても、複数の演算処理の一が、単独で演算を行う場合よりも早期にフィックス解を算出する可能性がある。そのため、整数値バイアスの推定を高速に行い易くすることができる。
また、本開示の測位システム、測位方法、測位局120のプロセッサ301が行う複数の演算処理は、それぞれの開始時刻における基地局110の測位データおよび測位局120の測位データを用いて演算に必要なパラメータの初期化を行うことで、新たに実行される。
これにより、各演算処理が他の演算処理とは異なる条件でフィックス解の算出を行う。
そのため、後発の演算処理が先発の演算処理よりも早期にフィックス解の算出を行う可能性を高めることができる。よって整数値バイアスの推定をより高速に行い易くすることができる。
また、本開示の測位システム、測位方法、測位局120のプロセッサ301は、実行された演算処理のいずれかがフィックス解を算出した際に、フィックス解を算出していない他の演算処理の少なくとも一つを中止する。
これにより、プロセッサ301のリソースを節約することができる。
また、本開示の測位システム、測位方法、測位局120のプロセッサ301は、演算処理の開始時刻を、定期的に遅延させて実行する。
これにより、偏り無く演算処理の実行時刻を設定することができる。そのため、整数値バイアスの推定をより高速に行い易くすることができる。
また、本開示の測位システム、測位方法、測位局120のプロセッサ301は、演算処理の開始時刻を、基地局110の測位データまたは測位局120の測位データに基づいて、逐次遅延させて実行する。
これにより、測位データとフィックス時間との間に関連性を見出すことができる場合に、整数値バイアスの推定をより高速に行い易くすることができる。
また、本開示の測位システム、測位方法、測位局120のプロセッサ301は、演算処理の開始時刻を基地局110または測位局120の測位品質に基づいて、逐次遅延させて実行する。その場合測位品質が良好である場合は測位品質が劣悪な場合よりも、演算処理の遅延時間を短くする。
これにより、フィックス時間のおおよその長短が予測できる場合に、整数値バイアスの推定をより高速に行い易くすることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
そこで以下、他の実施の形態を説明する。
(実施の形態2)
図8を用いて実施の形態2を説明する。
図8は、実施の形態2における測位処理を示すフローチャートである。
実施の形態2は実施の形態1におけるステップS408をステップS801ないしステップS805に変更したものである。
ステップS407において、プロセッサ301はいずれかのRTK演算処理がフィックス解を算出した(ステップS407においてYES)場合処理がステップS801へ進む。
ステップS801において、プロセッサ301は前回測位結果を出力したRTK演算処理がフィックス解を算出しているか否かを判定する。前回測位結果を出力したRTK演算処理とは図8に示すループ処理(S409からS403)において、直近のステップS804またはステップS805で出力した測位結果の算出に用いたRTK演算(すなわち測位結果に用いられるフィックス解を算出したRTK演算)である。RTK演算においては一度フィックス解を算出したとしても、一定期間の経過後にフィックス解を算出していない場合がある。ステップS801ではプロセッサ301は、所定期間の経過後に、前回測位結果を出力するのに用いたフィックス解を算出した演算処理が、フィックス解を算出しているか否かを判定する。
ステップS802において、プロセッサ301は、前回測位結果を出力したRTK演算処理以外の、他のRTK演算処理のいずれかがフィックス解を算出しているか否かを判定する。他のRTK演算処理のいずれかがフィックス解を算出している場合(ステップS802でYES)処理がステップS803へ進む。
ステップS803において、プロセッサ301はステップS802でフィックス解を算出していると判定された他のRTK演算の信頼度が、閾値(Th)を超えているか否かを判定する。信頼度とはRTK演算の解を用いることで算出される測位結果が真の値に近いか否かを統計的に示す度数である。本実施の形態ではRTK演算の信頼度としてよく用いられるAR(Ambiguity Ratio)値を信頼度とする。本実施の形態においてプロセッサ301はRTK演算が解を算出する度に、RTK演算についてAR値を算出する。
ここで、ステップS803における閾値は前回測位結果を出力したRTK演算処理の信頼度に所定の値を加えた値とすることが好ましい。このようにすると、前回測位結果を出力したRTK演算処理の信頼度とステップS802でフィックス解を算出していると判定された他のRTK演算の信頼度とが近接している場合であっても、出力される座標が飛び飛びの箇所になることが抑制される。
ステップS804(ステップS803でNO)において、プロセッサ301は前回測位結果を出力したRTK演算のフィックス解を用いて測位結果を出力する。
ステップS805(ステップS803でYES)において、プロセッサ301はステップ802でフィックス解を算出していると判定された他のRTK演算のフィックス解を用いて測位結果を出力する。
(実施の形態3)
図9を用いて実施の形態3を説明する。
図9は実施の形態3における測位処理を示すフローチャートである。
実施の形態3は実施の形態1における測位処理にステップS901ないしステップS906を追加したものである。
ステップS411において、タイマーカウンタの値が所定の時刻になっている(ステップS411でYES)場合、処理がステップS901へ進む。
ステップS901において、プロセッサ301はフィックス期間が所定の期間より長いか否かを判定する。
フィックス期間についてステップS903およびステップS905を用いて説明する。フィックス期間とはいずれかのRTK演算処理がフィックス解を算出し続けている期間のことである。本実施の形態においては、いずれかのRTK演算処理がフィックス解を算出している(ステップS407でYES)場合、ステップS408を介して、あるいは平行してステップS903へ処理が進む。ステップS903において、プロセッサ301はフィックス期間をカウントするためのフィックス期間カウンタを、まだ起動していない場合は起動し、起動している場合は加算する。一方で、いずれのRTK演算処理もフィックス解を算出していない(ステップS407でNO)場合、ステップS905においてフィックス期間カウンタはリセットされる。フィックス期間カウンタを参照することで、プロセッサ301はいずれかのRTK演算処理がフィックス解を算出し続けている期間を計測することができる。
このようにして、計測されたフィックス期間が所定の期間より短い場合は処理がステップS412へ進む。
一方で、フィックス期間が所定の期間より長い場合は処理がステップS902へ進む。
ステップS902において、プロセッサ301はRTK演算処理のひとつを停止する。このようにすると、過剰に実行しているRTK演算の処理を減らすことができる。ここで停止するRTK演算処理の選び方としては、フィックス解を算出していないRTK演算から選んでもよいし、または、後述するステップS1010で示す指標に基づいて行っても良い。なお、実行されているRTK演算処理の数が所定の数より小さい場合に限ってステップS902の処理を行うようにしても良い。
また、非フィックス期間についてもステップS904およびS906を用いて説明する。非フィックス期間とは(原則として)いずれのRTK演算処理もフィックス解を算出していない期間のことである。すなわち、いずれのRTK演算処理もフィックス解を算出していない(ステップS407でNO)場合、ステップS906において、プロセッサ301は非フィックス期間をカウントするためのカウンタとしてのタイマーカウンタを加算する。一方で、いずれかのRTK演算処理がフィックス解を算出している(ステップS407でYES)場合、ステップS904においてタイマーカウンタはリセットされる。タイマーカウンタを参照することで、プロセッサ301はいずれのRTK演算処理もフィックス解を算出していない期間を計測することができる。ここで、ステップS411での判断に用いるタイマーカウンタを、非フィックス期間をカウントするカウンタとして用いると、いずれのRTK演算処理もフィックス解を算出していないことを条件のひとつとして、新たな演算処理の並列実行を開始(ステップS413)することができる。なぜならば、タイマーカウンタがリセットされカウントされていない状態ではステップS411では常にNOと判定され、また、タイマーカウンタが加算されている下では、ステップS411でYESと判定されうるからである。このようにして、いずれのRTK演算処理もフィックス解を算出していないことを条件のひとつとして、新たな演算処理の並列実行を開始するようにすると、過剰にRTK演算の処理を増やすことが抑制される。
なお、ステップS904において、プロセッサ301はフィックス期間カウンタを参照して、フィックス期間が所定の期間より長い場合に、タイマーカウンタをリセットするようにしても良い。このようにすると、実行中のRTK演算において、フィックス解を出す期間と出さない期間とが短いタイミングで交互に出現した場合に、ステップS411の判定がNOとなり続けることが抑止される。結果として、RTK演算処理の実行数を適切な数へ増やすことができる。
(実施の形態4)
図10を用いて実施の形態4を説明する。
図10は実施の形態4における測位処理を示すフローチャートである。
実施の形態4は実施の形態1における測位処理にステップS1010を加えたものである。
ステップS412において、プロセッサ301がRTK演算処理の数が所定の上限を超えていると判定した場合、(ステップS412でYES)処理がS1010へ進む。
ステップS1010において、プロセッサ301は、信頼度に基づいてRTK演算を停止する。「信頼度に基づいて」とは、(1)所定の値より信頼度が低いRTK演算を停止する(2)最も信頼度の低いRTK演算を停止するなど信頼度が他の演算と比較して低いRTK演算を選ぶように定めればよい。なお、信頼度としては実施の形態2と同様にAR値など既知の指標を用いればよい。またプロセッサ301は、ステップS412の後に(あるいは先立って)ステップS413において新たなRTK演算を並列実行する。このようにすると、RTK演算の数が上限に達していた場合に、信頼度の低いRTK演算と、新たなRTK演算とを入れ替えることができる。結果として、より早期にいずれかのRTK演算がフィックス解を算出できる可能性が高まる。
また、上記実施の形態1ないし4で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、干渉測位法を用いる測量システムなどに適用可能である。
100 測位システム
110 基地局
120 測位局
201 プロセッサ
202 記憶部
203 入力部
204 出力部
205 通信部
206 受信装置
210 バス
301 プロセッサ
302 記憶部
303 入力部
304 出力部
305 通信部
306 受信装置
310 バス

Claims (9)

  1. 基地局と、
    測位局と、
    を有する測位システムであって、
    前記測位システムは、
    前記基地局の測位データと前記測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行し、
    前記干渉測位を実行する演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行され、
    前記実行された演算処理のいずれかがフィックス解を算出した際に、前記フィックス解を算出していない他の演算処理の少なくとも一つを中止することを特徴とする、
    測位システム。
  2. 基地局と、
    測位局と、
    を有する測位システムであって、
    前記測位システムは、
    前記基地局の測位データと前記測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行し、
    前記干渉測位を実行する演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行され、
    前記実行された演算処理のいずれかがフィックス解を所定の期間以上算出し続けていることを条件に、前記複数実行された演算処理のすくなくともひとつを停止することを特徴とする、
    測位システム。
  3. 基地局と、
    測位局と、
    を有する測位システムであって、
    前記測位システムは、
    前記基地局の測位データと前記測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行し、
    前記干渉測位を実行する演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行され、
    前記実行された演算処理の数が所定の値以上の場合に、前記実行された演算処理の信頼度に基づいて前記演算処理のすくなくともひとつを停止することを特徴とする、
    測位システム。
  4. 基地局と、
    測位局と、
    を用いて測位を行う測位方法であって、
    前記測位方法は、
    前記基地局の測位データと前記測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行し、
    前記干渉測位を実行する演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行され、
    前記実行された演算処理のいずれかがフィックス解を算出した際に、前記フィックス解を算出していない他の演算処理の少なくとも一つを中止することを特徴とする、
    測位方法。
  5. 基地局と、
    測位局と、
    を用いて測位を行う測位方法であって、
    前記測位方法は、
    前記基地局の測位データと前記測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行し、
    前記干渉測位を実行する演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行され、
    前記実行された演算処理のいずれかがフィックス解を所定の期間以上算出し続けていることを条件に、前記複数実行された演算処理のすくなくともひとつを停止することを特徴とする、
    測位方法。
  6. 基地局と、
    測位局と、
    を用いて測位を行う測位方法であって、
    前記測位方法は、
    前記基地局の測位データと前記測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行し、
    前記干渉測位を実行する演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行され、
    前記実行された演算処理の数が所定の値以上の場合に、前記実行された演算処理の信頼度に基づいて前記演算処理のすくなくともひとつを停止することを特徴とする、
    測位方法。
  7. プロセッサと、
    基地局と通信する通信部と、
    衛星からの測位信号を受信する受信装置と、
    を有する測位局であって、
    前記プロセッサは、
    前記基地局の測位データと前記測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行し、
    前記干渉測位を実行する演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行され、
    前記実行された演算処理のいずれかがフィックス解を算出した際に、前記フィックス解を算出していない他の演算処理の少なくとも一つを中止することを特徴とする、
    測位局。
  8. プロセッサと、
    基地局と通信する通信部と、
    衛星からの測位信号を受信する受信装置と、
    を有する測位局であって、
    前記プロセッサは、
    前記基地局の測位データと前記測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行し、
    前記干渉測位を実行する演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行され、
    前記実行された演算処理のいずれかがフィックス解を所定の期間以上算出し続けていることを条件に、前記複数実行された演算処理のすくなくともひとつを停止することを特徴とする、
    測位局。
  9. プロセッサと、
    基地局と通信する通信部と、
    衛星からの測位信号を受信する受信装置と、
    を有する測位局であって、
    前記プロセッサは、
    前記基地局の測位データと前記測位局の測位データに基づいて干渉測位を演算処理によって実行し、
    前記干渉測位を実行する演算処理は、異なる時刻を開始時刻として、複数が並列に実行され、
    前記実行された演算処理の数が所定の値以上の場合に、前記実行された演算処理の信頼度に基づいて前記演算処理のすくなくともひとつを停止することを特徴とする、
    測位局。
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