以下、本発明の実施形態の例について図面に基づき詳細に説明する。
[1.第1実施形態]まず、本発明の第1実施形態について説明する。
[1−1.システム構成]図1は、第1実施形態に係る商品購入支援システムの構成の一例を示す。商品購入支援システム1は自動販売機で販売される商品の購入を支援するためのシステムである。図1に示すように、商品購入支援システム1は、携帯端末10と、複数の自動販売機20−1・・・20−Nと、サーバ30とを含む。
携帯端末10は、ユーザによって使用される携帯可能な情報処理装置である。例えば、携帯端末10は携帯電話(スマートフォンを含む)又はタブレット型コンピュータ等である。図1に示すように、携帯端末10は制御部11、記憶部12、通信部13、操作部15、表示部16、音声出力部17、及び測位部18を含む。
制御部11は1又は複数のマイクロプロセッサを含み、記憶部12に記憶されたプログラムに従って情報処理を実行する。記憶部12は主記憶部(例えばRAM等)及び補助記憶部(例えばROM、ハードディスクドライブ、又はソリッドステートドライブ等)を含み、制御部11によって実行されるプログラムを記憶する。記憶部12は制御部11のワークメモリとしても動作する。
通信部13は、インターネット等のネットワーク2を介して通信を行うためのものである。例えば、通信部13は基地局3と無線通信するための機能を備え、携帯端末10は基地局3を介してネットワーク2と接続される。通信部13は近距離無線通信を行うための近距離無線通信部14を含む。近距離無線通信部14は、例えばBluetoothや無線LAN等の規格に則った近距離無線通信を行うための通信インタフェースを含む。このため、携帯端末10は、近距離無線通信が可能な範囲内にある機器(自動販売機20等)と近距離無線通信を介して相互に直接通信することが可能である。
操作部15はユーザが操作を行うためのものである。表示部16は例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部11の指示に従って各種画面を表示する。図1では操作部15と表示部16とが別個に示されているが、操作部15と表示部16とはいわゆるタッチパネルとして一体的に構成されてもよい。この場合、ユーザは指又はタッチペン等でタッチパネルに接触することによって各種操作を行うことが可能である。なお、操作部15と表示部16とをタッチパネルとして一体的に構成することは必須ではなく、操作部15は、例えばボタン、キー、又はレバー(スティック)等のような、表示部16とは別個に設けられる操作子であってもよい。
音声出力部17は例えばスピーカー又はヘッドホン等であり、制御部11の指示に従って各種音声を出力する。測位部18は携帯端末10の位置を測定するためのものである。例えば、測位部18は複数のGPS衛星の各々から送信される信号を受信し、それらの信号に基づいて携帯端末10の位置を測定する。
プログラム及びデータはネットワーク2を介して記憶部12に供給される。なお、携帯端末10は、情報記憶媒体(例えば光ディスク又はメモリカード等)に記憶されたプログラム又はデータを読み出すための構成要素(例えば光ディスクドライブ部又はメモリカードスロット部等)を含むようにしてもよい。そして、情報記憶媒体を介してプログラムやデータが記憶部12に供給されるようにしてもよい。
自動販売機20−1,・・・,20−Nは、それぞれ、複数の商品(例えば飲料又は食料等)を販売するための自動販売機である。一の自動販売機で販売される商品と、他の自動販売機で販売される商品とは異なっていてもよいし、一部又は全部が同じであってもよい。なお、以下では、自動販売機20−1,・・・,20−Nの各々を総称して「自動販売機20」と記載する。
図1に示すように、自動販売機20は制御部21、記憶部22、及び通信部23を含む。また、通信部23は近距離無線通信部24を含む。これらは携帯端末10の制御部11、記憶部12、通信部13、及び近距離無線通信部14と同様である。なお、自動販売機20も操作部15、表示部16、及び音声出力部17と同様の操作部、表示部、及び音声出力部を含むようにしてもよい。
サーバ30は自動販売機20の管理や商品の購入処理(決済処理)の実行に使用される。図1に示すように、サーバ30は制御部31、記憶部32、及び通信部33を含む。制御部31及び記憶部32は携帯端末10の制御部11及び記憶部12と同様である。通信部33はネットワーク2を介して通信を行うためのものである。例えば、通信部33は有線通信インタフェースを含み、サーバ30は有線通信インタフェースを介してネットワーク2と接続される。なお、通信部33は無線通信インタフェースを含んでもよく、サーバ30は無線通信インタフェースを介してネットワーク2と接続されてもよい。
サーバ30は、情報記憶媒体(例えば光ディスク又はメモリカード等)に記憶されたプログラム又はデータを読み出すための構成要素(例えば光ディスクドライブ部又はメモリカードスロット部等)を含むようにしてもよい。そして、情報記憶媒体を介してプログラムやデータが記憶部32に供給されるようにしてもよい。また、プログラム及びデータはネットワーク2を介して記憶部32に供給されるようにしてもよい。
なお、携帯端末10とサーバ30とはネットワーク2を介して相互に通信可能である。また、自動販売機20も例えば基地局3を介してネットワーク2に接続し、ネットワーク2を介してサーバ30と相互に通信可能としてもよい。
[1−2.機能概要]商品購入支援システム1では、ユーザが自身付近にある複数の自動販売機20で販売されているすべての商品のリストを把握したり、当該リストのうちから所望の商品を購入したりすることが可能である。ここでは、ユーザが行う手順について説明する。
まず、ユーザは商品リストの表示を要求するための所定の操作を行う。当該操作が行われると、携帯端末10から所定の範囲内にある自動販売機20が特定され、当該自動販売機20で販売されている商品のリストが表示部16に表示される。この際、複数の自動販売機20が上記範囲内に存在していれば、複数の自動販売機20が特定され、複数の自動販売機20の各々で販売されている商品のリストが表示部16に表示される。
図2は表示部16に表示される商品リスト画面の一例を示す。図2は、携帯端末10から所定の範囲内に5台の自動販売機20(ここでは「自動販売機A,B,C,D,E」と記載する。)が存在している場合を想定している。
図2に示す商品リスト画面40には、5つの自動販売機ボタン41−1,41−2,41−3,41−4,41−5が表示されている。これら5つの自動販売機ボタン41−1〜41−5は、携帯端末10から所定の範囲内にある5台の自動販売機A〜Eにそれぞれ対応しており、自動販売機A〜Eのうちのいずれかを選択するためのボタンである。
図2では、自動販売機Aに対応する自動販売機ボタン41−1が選択されている。この状態では自動販売機Aの名称がリスト領域42の上方に表示され、自動販売機Aで販売されている商品のリストがリスト領域42に表示される。リスト領域42には、各商品の画像、名称、価格、在庫状況が表示される。なお、在庫状況に関しては、在庫が十分に多い場合に丸印が表示され、在庫が少ない場合に三角印が表示され、在庫がない場合に×印が表示される。なお、在庫数そのものを表示してもよい。
ユーザが自動販売機ボタン41−2を選択すると(例えば自動販売機ボタン41−2をタップすると)、自動販売機ボタン41−2に対応する自動販売機Bが選択され、自動販売機Bで販売されている商品のリストがリスト領域42に表示される。他の自動販売機ボタン41−3,41−4,41−5に関しても同様である。このように、商品リスト画面40には自動販売機A〜Eの各々で販売されている商品のリストが表示される。なお以下では、自動販売機ボタン41−1〜41−5の各々を総称して「自動販売機ボタン41」と記載する場合がある。
横方向へのスライド操作又はフリック操作によって自動販売機20を選択できるようにしてもよい。例えば、自動販売機Bが選択されている状態(自動販売機ボタン41−2が選択されている状態)で、左方向へのスライド操作又はフリック操作が行われた場合には自動販売機Cが選択され、右方向へのスライド操作又はフリック操作が行われた場合には自動販売機Aが選択されるようにしてもよい。
また、商品リスト画面40には地図ボタン43が表示されている。例えば、図2に示す状態でユーザが地図ボタン43を選択すると、現在選択されている自動販売機Aの位置を示す地図が表示部16に表示される。
また、商品リスト画面40にはソートボタン44が表示されている。ソートボタン44は、リスト領域42に表示される商品をソートするためのボタンである。ユーザはソートボタン44を選択することによって、例えば在庫数の降順(又は価格の昇順等)で、リスト領域42に表示される商品を並び替えることができる。
さらに、商品リスト画面40には選択ボタン45−1,45−2,・・・,45−Nが表示されている。選択ボタン45−1,45−2,・・・,45−Nは、リスト領域42に表示される商品と関連付けて表示されており、リスト領域42に表示される商品のうちのいずれかを選択するためのボタンである。例えば、選択ボタン45−1は「コーヒーA」と関連付けて表示されており、「コーヒーA」を選択するためのボタンである。なお以下では、選択ボタン45−1〜45−Nの各々を総称して「選択ボタン45」と記載する場合がある。
商品リスト画面40において、まず、ユーザは所望の商品を販売している自動販売機20を選択する。所望の商品が複数の自動販売機20で販売されている場合、ユーザは地図を頼りにそれら自動販売機20のうちのいずれかを選択する。例えば、ユーザは現在位置に最も近い自動販売機20又は行き先方向にある自動販売機20等を選択する。次に、ユーザはいずれかの選択ボタン45を選択することによって、リスト領域42に表示される商品のうちから所望の商品を選択する。いずれかの商品が選択されると、現在選択されている自動販売機20から当該商品を購入するための購入画面が表示部16に表示される。例えば、図2に示す状態でユーザが選択ボタン45−1を選択すると、「コーヒーA」を自動販売機Aから購入するための購入画面が表示される(後述の図4参照)。
図3は商品リスト画面の他の一例を示す。図3も、携帯端末10から所定の範囲内に5台の自動販売機20(自動販売機A〜E)が存在している場合を想定している。図2に示す商品リスト画面40の代わりに図3に示す商品リスト画面50が表示されるようにしてもよいし、商品リスト画面40と商品リスト画面50とをユーザが任意に切り替えることができるようにしてもよい。
商品リスト画面50のリスト領域51には、自動販売機A〜Eで販売されている商品のリストが表示される。同一の商品が複数の自動販売機20で販売されている場合、リスト領域51では、それら複数の自動販売機20で販売されている当該同一の商品が一つに集約された状態で表示される。図3は、「コーヒーA」が3台の自動販売機A,B,Eで販売されている場合を示している。図3では「コーヒーA」の名称・画像が一つに集約され、一つに集約された名称・画像に関連付けて、3台の自動販売機A,B,Eの情報(「コーヒーA」の価格や在庫状況)が表示されている。
また、商品リスト画面50にはソートボタン52が表示されている。ソートボタン52は、各商品に関連付けて表示される自動販売機20の情報をソートするためのボタンである。ユーザはソートボタン52を選択することによって、「コーヒーA」に関連付けて表示される3台の自動販売機A,B,Eの情報を、携帯端末10から近い順(又は、在庫数の降順、価格の昇順等)で並び替えることができる。
また、商品リスト画面50には地図ボタン53−1,53−2,53−3,・・・,53−Nが表示されている。このうち、地図ボタン53−1,53−2,53−3は、「コーヒーA」を販売している自動販売機A,B,Eにそれぞれ関連付けて表示されている。ユーザが地図ボタン53−1を選択すると、自動販売機Aの位置を示す地図が表示される。同様に、ユーザが地図ボタン53−2又は53−3を選択すると、自動販売機B又はEの位置を示す地図が表示される。なお以下では、地図ボタン53−1〜53−Nの各々を総称して「地図ボタン53」と記載する場合がある。
さらに、商品リスト画面50には選択ボタン54−1,54−2,54−3,・・・,54−Nが表示されている。このうち、選択ボタン54−1、54−2,54−3は、「コーヒーA」を販売している自動販売機A,B,Eにそれぞれ関連付けて表示されている。選択ボタン54−1〜54−3は「コーヒーA」を購入する自動販売機20のいずれかを選択するためのボタンである。「コーヒーA」を購入することを希望するユーザは、選択ボタン54−1〜54−3のいずれかを選択することによって、「コーヒーA」を購入する自動販売機20を選択する。例えば、ユーザが選択ボタン54−1を選択すると、「コーヒーA」を自動販売機Aから購入するための購入画面が表示される(後述の図4参照)。なお以下では、選択ボタン54−1〜54−Nの各々を総称して「選択ボタン54」と記載する場合がある。
図4は、商品を購入するための購入画面の一例を示す。図4に示す購入画面60は「コーヒーA」を自動販売機Aから購入するための画面である。このため、図4に示す購入画面60には「コーヒーA」の画像、名称、説明(キャッチフレーズや広告等)、価格、及び在庫状況が表示されている。
購入画面60には自動販売機Aの位置を示す地図61も表示される。自動販売機Aの位置を示すマーク62が地図61上に表示される。なお、自動販売機Aの位置を示すテキストを表示するようにしてもよい。例えば、「・・・のそばに設置されている自動販売機」等のように、目印となる場所との相対的位置関係で自動販売機Aの位置を示すテキストを表示するようにしてもよい。
購入画面60は購入ボタン63と戻るボタン64とを含む。ユーザが戻るボタン64を選択すると、商品リスト画面40又は50が表示部16に表示される。一方、ユーザが購入ボタン63を選択すると、「コーヒーA」の購入処理(決済処理)が実行される。
購入処理の完了後、自動販売機Aの位置を案内する案内画面が表示部16に表示され、自動販売機Aの位置が改めてユーザに通知される。図5は案内画面の一例を示す。図5に示すように、案内画面70には地図71が表示される。地図71上には、自動販売機Aの位置を示すマーク72と、携帯端末10の現在位置を示すマーク73とが表示される。
ユーザは案内画面70を頼りに自動販売機Aの前まで行く。ユーザが自動販売機Aの前まで行くと、「コーヒーA」が自動販売機Aの商品取出口に出され、ユーザは「コーヒーA」を受け取ることができる。
以上のように、商品購入支援システム1では、ユーザが携帯端末10を用いて、自分の付近にある複数の自動販売機20で販売されているすべての商品のリストを把握し、当該リストのうちから所望の商品を購入することができる。
[1−3.機能ブロック]次に、上記機能を実現するための構成について説明する。図6は、商品購入支援システム1で実現される機能ブロックを示す機能ブロック図である。図6に示すように、商品購入支援システム1は、自動販売機特定部100、商品リスト取得部101(取得手段)、表示制御部102(表示制御手段)、選択操作受付部103(選択操作受付手段)、選択情報取得部106(選択情報取得手段)、購入処理要求部107(購入処理要求手段)、通知部108(通知手段)、近接判定部109(近接判定手段)、及び提供制御部110(提供制御手段)を含む。
例えば、図6に示す各機能ブロックは携帯端末10によって実現される。以下では、図6に示す各機能ブロックが携帯端末10によって実現される場合について主に説明するが、図6に示す機能ブロックの一部又は全部は携帯端末10以外の装置によって実現されるようにしてもよい。具体的な例については後述する。
[1−3−1]自動販売機特定部100は、携帯端末10から所定の範囲内にある自動販売機20を特定する。
例えば、自動販売機特定部100は、携帯端末10から近距離無線通信部14によって近距離無線通信可能な範囲(所定の範囲の一例)内にある自動販売機20を特定する。ここでは、近距離無線通信としてBluetoothを用いる例について説明するが、Bluetooth以外の近距離無線通信(無線LAN又はIrDA等)を用いるようにしてもよい。
自動販売機特定部100はBluetooth規格に則った機器検出手順を行うことによって、携帯端末10とBluetooth通信可能な機器を検出する。また、自動販売機特定部100は、検出された機器が自動販売機20であるか否かを判定する。検出された機器のうちに複数の自動販売機20が含まれていれば、自動販売機特定部100は複数の自動販売機20を特定することになる。このようにして特定された自動販売機20に関しては、Bluetooth通信を行うために必要となる自動販売機20のアドレス情報が当該自動販売機20から取得され、携帯端末10の記憶部12に記憶される。
[1−3−2]商品リスト取得部101は、携帯端末10から所定の範囲内にある複数の自動販売機20で販売されている商品のリストを取得する。
例えば、商品リスト取得部101は、携帯端末10から所定の範囲内にある複数の自動販売機20の各々で販売されている商品のリストを取得する。具体的には、商品リスト取得部101は、携帯端末10から近距離無線通信部14によって近距離無線通信可能な範囲内にある複数の自動販売機20の各々から、その自動販売機20で販売されている商品のリストを、近距離無線通信を介して取得する。
各自動販売機20の記憶部22にはその自動販売機20に関する情報が記憶されている。図7及び図8は各自動販売機20の記憶部22に記憶される情報の一例を示す。
図7は自動販売機テーブルの一例を示す。図7に示すように、自動販売機テーブルは「自動販売機ID」、「名称」、「位置」、及び「通信アドレス情報」フィールドを含む。「自動販売機ID」フィールドは、個々の自動販売機20を一意に識別する情報を示す。「名称」及び「位置」フィールドは自動販売機20の名称及び位置を示す。例えば、自動販売機20の緯度・経度又は設置場所住所等が「位置」フィールドに登録される。「通信アドレス情報」フィールドは、自動販売機20の通信アドレス情報(例えばBluetoothアドレス及びIPアドレス等)を示す。
図8は販売商品テーブルの一例を示す。販売商品テーブルは自動販売機20で販売されている商品のリストを示す。図8に示すように、販売商品テーブルは「商品ID」、「名称」、「画像」、「説明」、「価格」、及び「在庫」フィールドを含む。「商品ID」フィールドは、個々の商品を一意に識別する情報を示す。なお、同一の商品であれば、異なる自動販売機20で販売されていたとしても、商品IDは同一である。「名称」、「画像」、「説明」、「価格」、及び「在庫」フィールドは商品の名称、画像、説明、価格、及び在庫情報(在庫数等)を示す。「在庫」フィールドに記憶される在庫情報は商品が購入される毎に更新される。なお、商品の在庫情報は自動販売機の管理業者にも提供される。自動販売機の管理者は商品の在庫情報から商品の在庫がどの程度まで減ったのかを特定し、商品の補充指示等を行うことができる。
商品リスト取得部101は、自動販売機特定部100によって特定される各自動販売機20と近距離無線通信を介して直接通信することによって、各自動販売機20から上記情報を取得する。具体的には、商品リスト取得部101は上記情報を送信するように各自動販売機20に要求し、当該要求に応じて各自動販売機20から返信される上記情報を取得する。商品リスト取得部101は、取得された各自動販売機20の名称、位置情報、及び販売商品情報を自動販売機IDと関連付けて記憶部12に記憶させる。
[1−3−3]表示制御部102は、商品リスト取得部101によって取得されたリストに含まれる各商品に関する商品情報を表示部16に表示させるための制御を行う。
例えば、表示制御部102は、商品リスト取得部101によって取得されたリストに含まれる各商品に関する商品情報を、当該商品を販売している自動販売機20をユーザが識別可能にする識別情報と関連付けて表示部16に表示させるための制御を行う。ここで、「識別情報」とは、例えば自動販売機20の位置情報、名称、又は自動販売機ID等である。具体的には、表示制御部102は、図2又は3に示したような商品リスト画面40又は50を表示部16に表示させる。商品リスト画面40では、地図ボタン43又は選択ボタン45が選択されると、リスト領域42に表示されている商品を販売している自動販売機20の位置情報が表示される。また、商品リスト画面50でも、地図ボタン53又は選択ボタン54が選択されると、リスト領域51に表示されている商品を販売している自動販売機20の位置情報が表示される。このため、商品リスト画面40又は50では、自動販売機20で販売されている商品の名称、画像、価格、及び在庫状況(商品情報の一例)が自動販売機20の位置情報(識別情報の一例)と関連付けて表示されている。なお、商品リスト画面40又は50では、商品の名称等(商品情報の一例)が自動販売機の名称(上記識別情報の一例)と関連付けて表示されている。
表示制御部102は、商品リスト画面40又は50のリスト領域42又は51に表示される商品の表示優先度を商品の在庫情報に基づいて設定するようにしてもよい。例えば、表示制御部102は、在庫数の多い商品ほど、表示優先度(ソート順位)が高くなるようにして、商品の表示優先度を設定するようにしてもよい。
[1−3−4]選択操作受付部103は、商品リスト取得部101によって取得されたリストに含まれる少なくとも一つの商品を購入商品として選択する選択操作を受け付ける。図6に示すように、選択操作受付部103は第1選択操作受付部104と第2選択操作受付部105とを含む。
第1選択操作受付部104は、上記リストに含まれる少なくとも一つの商品を購入候補として選択する第1選択操作を受け付ける。
例えば、第1選択操作受付部104は、商品リスト画面40に表示される選択ボタン45のいずれかを選択する操作(第1選択操作の一例)を受け付ける。いずれかの選択ボタン45が選択された場合、第1選択操作受付部104は、選択された選択ボタン45に関連付けられた商品が「購入候補」として選択されたと判断する。例えば、図2に示す状態で選択ボタン45−1が選択された場合、第1選択操作受付部104は「コーヒーA」が購入候補として選択されたと判断する。
また例えば、第1選択操作受付部104は、商品リスト画面50に表示される選択ボタン54のいずれかを選択する操作(第1選択操作の一例)を受け付ける。いずれかの選択ボタン54が選択された場合、第1選択操作受付部104は、選択された選択ボタン54に関連付けられた商品が「購入候補」として選択されたと判断する。例えば、図3に示す状態で選択ボタン54−1が選択された場合、第1選択操作受付部104は「コーヒーA」が購入候補として選択されたと判断する。
第2選択操作受付部105は、購入候補として選択された商品を購入商品として選択する第2選択操作を受け付ける。例えば、第2選択操作受付部105は、購入画面60の購入ボタン63を選択する操作(第2選択操作の一例)を受け付ける。購入ボタン63が選択された場合、第2選択操作受付部105は購入画面60に表示されている商品が「購入商品」として選択されたと判断する。
[1−3−5]選択情報取得部106は、購入候補の選択と購入商品の選択とに関する選択情報を取得する。例えば、商品リスト画面40又は50で選択されたが、購入画面60で購入されなかった商品(すなわち、購入候補として選択されたが、購入商品としては選択されなかった商品)を示す情報や、購入されなかった当該商品の代わりに購入された商品を示す情報が選択情報として取得される。例えば、選択情報取得部106によって取得された選択情報はサーバ30に送信されて記憶部32に保存される。なお、選択情報の履歴を記憶部12に一時的に記憶させておき、所定のタイミング(例えば、購入商品が決定された場合、又は、商品購入が中止された場合(ユーザからの入力がない状態が所定時間にわたって継続した場合等))で、記憶部12に記憶された選択情報の履歴を携帯端末10からサーバ30に送信して記憶部32に保存するようにしてもよいし、購入画面60の戻るボタン64が選択されたり、購入ボタン63が選択されたりするごとに選択情報を携帯端末10からサーバ30に送信して、選択情報の履歴を記憶部32に保存するようにしてもよい。
記憶部32に保存された選択情報はマーケティングに使用されたり、商品の提供業者(製造業者)又は自動販売機の管理業者に提供されたりする。例えば、「コーヒーA」が購入候補として選択された回数のうちで、「コーヒーA」が購入候補として選択されたが、最終的に購入されなかった回数の比率を算出し、当該比率が所定値以上であれば、購入画面60に表示される「コーヒーA」の説明(広告等)を見直したり、「コーヒーA」を他の商品を変更したりするように、「コーヒーA」の提供業者等を促すようにしてもよい。または、「コーヒーA」が購入候補として選択された回数のうちで、「コーヒーA」が最終的に購入された回数の比率を算出し、当該比率が所定値以下であれば、上記の見直しや変更を「コーヒーA」の提供業者等に促すようにしてもよい。
[1−3−6]購入処理要求部107は、購入商品として選択された商品を購入する購入処理の実行を要求する。例えば、購入処理要求部107は、通信部13を介して、購入処理を実行可能な他の装置(例えばサーバ30等)に対して購入処理の実行要求を送信する。
[1−3−7]通知部108は、自動販売機特定部100によって特定された複数の自動販売機のうちの購入商品提供機をユーザに通知する。ここで、「購入商品提供機」とは、購入商品として選択された商品を出してユーザに提供する自動販売機20である。例えば、図4に示す状態の購入画面60の購入ボタン63が選択された場合であれば、自動販売機Aが「購入商品提供機」に相当する。
例えば、通知部108は、購入商品提供機の位置を案内する案内画面を表示部16に表示させることによって、購入商品提供機をユーザに通知する。具体的には、通知部108は、図5に示したような案内画面70を表示部16に表示させる。
[1−3−8]近接判定部109は携帯端末10が購入商品提供機に近接しているか否かを判定する。
例えば、近接判定部109は、購入商品提供機から送信されて携帯端末10で受信された電波信号の強度が閾値以上であるか否かを判定する。具体的には、近接判定部109は、購入商品提供機から送信されて携帯端末10で受信された近距離無線通信の信号(例えばBluetooth信号又は無線LAN信号等)の強度が閾値以上であるか否かを判定する。上記強度が閾値以上であれば、近接判定部109は携帯端末10が購入商品提供機に近接していると判定する。一方、上記強度が閾値以上でなければ、近接判定部109は携帯端末10が購入商品提供機に近接していないと判定する。
または、自動販売機20の周囲にのみ届くような弱い電波(ビーコン)を発信する発信部を自動販売機20に設けておき、近接判定部109は、購入商品提供機の上記発信部から送信された電波(ビーコン)が携帯端末10で受信されたか否かを判定するようにしてもよい。上記電波が携帯端末10で受信されていれば、近接判定部109は携帯端末10が購入商品提供機に近接していると判定し、上記電波が携帯端末10で受信されていなければ、近接判定部109は携帯端末10が購入商品提供機に近接していないと判定するようにしてもよい。
あるいは、近接判定部109は、測位部18によって取得された携帯端末10の位置と、購入商品提供機から取得された購入商品提供機の位置とに基づいて、携帯端末10と購入商品提供機との間の距離を算出し、当該距離が閾値以下であるか否かを判定するようにしてもよい。当該距離が閾値以下であれば、近接判定部109は携帯端末10が購入商品提供機に近接していると判定し、当該距離が閾値以下でなければ、近接判定部109は携帯端末10が購入商品提供機に近接していないと判定するようにしてもよい。
または、自動販売機20の筐体外面に当該自動販売機20に固有のコード画像(2次元バーコード等)を貼り付けておき、購入処理の完了後にユーザに携帯端末10によってコード画像を読み取って(撮影して)もらうようにしてもよい。そして、近接判定部109は、読み取られたコード画像が購入商品提供機のコード画像であるか否かを判定するようにしてもよい。例えば、近接判定部109は、読み取られたコード画像が示す自動販売機IDが購入商品提供機の自動販売機IDであるか否かを判定するようにしてもよい。読み取られたコード画像が購入商品提供機のコード画像であれば、近接判定部109は携帯端末10が購入商品提供機と近接していると判定するようにしてもよい。
[1−3−9]提供制御部110は、購入処理の完了後において携帯端末10が購入商品提供機に近接していると判定された場合に、購入商品として選択された商品を購入商品提供機に提供させるための制御を行う。例えば、提供制御部110は、近距離無線通信を介して、購入商品の提供要求を購入商品提供機に要求する。ここで、「購入商品の提供要求」とは、購入商品を商品取出口に出すように要求するものである。当該要求が購入商品提供機で受信されると、購入商品を商品取出口に出すための制御が購入商品提供機で行われ、購入商品が商品取出口に出される。
[1−4.処理]次に、購入支援システムで実行される処理について説明する。
[1−4−1]図9は、商品リスト画面40又は50を表示部16に表示するために携帯端末10で実行される処理の一例を示す。携帯端末10の制御部11がプログラムに従って図9に示す処理を実行することによって、制御部11が自動販売機特定部100、商品リスト取得部101、及び表示制御部102として機能する。
図9に示すように、まず、制御部11はBluetooth通信可能な自動販売機20を特定する(S101)。例えば、制御部11は、Bluetooth規格に則った機器検出手順を行うことによって、携帯端末10とBluetooth通信可能な機器を検出し、検出された機器が自動販売機20であるか否かを判定する。
その後、制御部11は、ステップS101で特定された各自動販売機20から順番に情報を取得する(S102〜S105)。
まず、制御部11は変数iを1に初期化し(S102)、ステップS100で特定された自動販売機20のうちの第i番目の自動販売機20から情報を取得する(S103)。例えば、制御部11は携帯端末10を第i番目の自動販売機20とペアリングさせる。その後、制御部11はBluetooth通信によって所定の要求を第i番目の自動販売機20に送信する。ここで、「所定の要求」とは、記憶部22に記憶された自動販売機テーブル及び販売情報テーブルを携帯端末10に送信するように要求するものである。制御部11は、上記要求に応じて第i番目の自動販売機20からBluetooth通信を介して返信される自動販売機テーブル及び販売情報テーブルを取得する。なお、各自動販売機20の自動販売機テーブル及び販売情報テーブルは自動販売機IDと関連付けて記憶部12に記憶され、以降の処理や後述の図10の処理で用いられる。
ステップS103の実行後、制御部11は変数iがn未満であるか否かを判定する(S104)。なお、「n」はステップS101で特定された自動販売機20の総数である。
変数iがn未満である場合とは、ステップS101で特定されたすべての自動販売機20からの情報の取得が完了していない場合である。このため、この場合、制御部11は変数iに1を加算し(S105)、ステップS101で特定された自動販売機20のうちの第i番目の自動販売機20から情報を取得する(S103)。
一方、変数iがn未満でない場合とは、ステップS101で特定されたすべての自動販売機20からの情報の取得が完了した場合である。このため、この場合、制御部11は、ステップS103〜S105で取得された情報に基づいて、商品リスト画面40又は50を表示部16に表示させる(S106)。
[1−4−2]図10は、商品リスト画面40又は50が表示されている状態から実行される処理の一例を示す。携帯端末10の制御部11がプログラムに従って図10に示す処理を実行することによって、制御部11が選択操作受付部103、購入処理要求部107、通知部108、近接判定部109、及び提供制御部110として機能する。
図10に示すように、商品リスト画面40又は50が表示されている場合に、制御部11はいずれかの選択ボタン45又は54が選択されたか否かを監視する(S201)。いずれかの選択ボタン45又は54が選択された場合、制御部11は購入画面60を表示部16に表示する(S202)。
例えば、商品リスト画面40でいずれかの選択ボタン45が選択された場合、制御部11は、選択された選択ボタン45に対応する商品を、商品リスト画面40で選択されていた自動販売機20から購入するための購入画面60を表示部16に表示する。例えば、図2に示す状態では自動販売機Aが選択されており、かつ、選択ボタン45−1が「コーヒーA」と関連付けて表示されている。このため、選択ボタン45−1が選択された場合、制御部11は、「コーヒーA」を自動販売機Aから購入するための購入画面60を表示部16に表示する。この場合、「コーヒーA」が購入商品として設定され、自動販売機Aが購入商品提供機(購入商品を提供する自動販売機20)として設定される。また、「コーヒーA」の商品IDや自動販売機Aの自動販売機IDが購入商品や購入商品提供機を示す情報として記憶部12に記憶される。
また、商品リスト画面50でいずれかの選択ボタン54が選択された場合、制御部11は、選択された選択ボタン54に対応する商品を、同選択ボタン54に対応する自動販売機から購入するための購入画面60を表示部16に表示する。例えば、図3に示す状態では、選択ボタン54−1が「コーヒーA」及び「自動販売機A」の組合せと関連付けて表示されている。このため、選択ボタン54−1が選択された場合、制御部11は、「コーヒーA」を自動販売機Aから購入するための購入画面60を表示部16に表示する。この場合も、「コーヒーA」が購入商品として設定され、自動販売機Aが購入商品提供機(購入商品を提供する自動販売機20)として設定される。また、「コーヒーA」の商品IDや自動販売機Aの自動販売機IDが購入商品や購入商品提供機を示す情報として記憶部12に記憶される。
なお、商品リスト画面40又は50が表示されている場合には、自動販売機ボタン41、地図ボタン43又は53、又はソートボタン44又は52が選択されたか否かを監視し、これらボタンのいずれかが選択された場合に表示対象の自動販売機20を変更したり、地図を表示したり、ソートを実行したりする処理も実行されるが、図10では省略している。
購入画面60が表示されている場合、制御部11は購入ボタン63が選択されたか否かを監視する(S203)。購入ボタン63が選択された場合、制御部11は購入処理の実行を要求する(S204)。すなわち、制御部11は、購入処理(決済処理)を実行可能な他の装置(サーバ30等)に対して購入処理の実行要求を送信する。
なお、購入画面60が表示されている場合には、戻るボタン64が選択された否かを監視し、戻るボタン64が選択された場合に購入画面60から商品リスト画面40又は50に画面遷移させる処理も実行されるが、図10では省略している。
ステップS204の実行後、制御部11は購入処理が完了したか否かを判定する(S205)。例えば、上記他の装置は実行要求に応じて購入処理を実行し、購入処理が完了したら、購入処理が完了した旨を携帯端末10に通知する。制御部11は上記通知を受信したか否かを監視し、上記通知を受信したら、購入処理が完了したと判定する。
購入処理が完了した場合、制御部11は、購入商品提供機の位置を案内する案内画面70を表示部16に表示する(S206)。なお、案内画面70が表示されている間、制御部11は所定時間ごとに携帯端末10の位置情報を取得し、案内画面70の地図71上に表示されるマーク73の位置を更新する。
また、制御部11は携帯端末10が購入商品提供機に近接しているか否かを判定する(S207)。
例えば、制御部11は、購入商品提供機から送信されて携帯端末10で受信されたBluetooth信号の強度が閾値以上であるか否かを判定する。当該強度が閾値以上である場合に、制御部11は携帯端末10が購入商品提供機に近接していると判定する。
また例えば、制御部11は、携帯端末10の位置と購入商品提供機の位置との間の距離を算出し、当該距離が閾値以下であるか否かを判定する。当該距離が閾値以下である場合に、制御部11は携帯端末10が購入商品提供機に近接していると判定する。
携帯端末10が購入商品提供機に近接していると判定された場合、制御部11は、Bluetooth通信を介して、購入商品の提供要求を購入商品提供機に送信する(S208)。例えば、購入商品の商品IDが購入商品提供機に送信される。
購入商品の提供要求が購入商品提供機によって受信された場合、購入商品提供機の制御部21は購入商品を提供する(S209)。すなわち、制御部21は商品搬出機構を制御することによって購入商品を取出口に出す。
[1−5.まとめ]以上に説明した商品購入支援システム1によれば、ユーザは携帯端末10を用いて、自分の付近にある複数の自動販売機20で販売されている商品のリストを把握できる。その結果、ユーザは個々の自動販売機20で販売されている商品を確認するために個々の自動販売機20の前に行く必要がなくなる。また、ユーザは自分の付近にある複数の自動販売機20で販売されている商品のうちから購入商品を選択できる。このため、例えば、商品購入後に購入商品よりもお気に入りの商品が見つかって後悔するということが生じ難くなる。また、ユーザは未知の商品を購入商品として選択することもできる。
また商品購入支援システム1では、携帯端末10と自動販売機20とが通信を行うことによって、自動販売機20で販売されている商品のリストが取得されるため、ユーザは商品検索等を行う必要がなく、ユーザの手間を軽減できる。
また商品購入支援システム1では、携帯端末10と自動販売機20とが近距離無線通信を行うことによって、携帯端末10の付近にある自動販売機20で販売されている商品のリストが取得されるため、ユーザはすぐに購入しに行くことが可能な商品のリストを得ることができる。商品購入支援システム1では、商品リストの取得対象が比較的狭い範囲内に自動販売機20に限定され、広い範囲内にある多くの自動販売機20から商品リストを取得する必要がないため、システムの処理負荷の増大を抑制できる。
また商品購入支援システム1では、商品の在庫状況が商品リスト画面40,50に表示されるため、ユーザは各自動販売機20における商品の在庫状況も把握することができる。その結果、例えば、自動販売機20の前まで行って商品の在庫がないことを知るということをユーザは回避できる。
なお、商品リスト画面50では、複数の自動販売機20で販売されている同一の商品が一つに集約された状態で表示されるため、表示スペースを節約できる。一般的に携帯端末10では表示領域が狭いが、以上のようにして表示スペースを節約することによって、より多くの情報を一画面に表示できる。また、複数の自動販売機20で販売されている同一の商品が一つに集約された状態で表示されることによって、ユーザは商品を選択し易くなる。商品リスト画面50の場合、ユーザは所望の商品をどの自動販売機20で購入するのかを選択し易くなる。
また商品購入支援システム1では、図7に示すような案内画面70が表示されることによって、ユーザは購入商品がどの自動販売機20から出るのかを容易に把握できる。
また商品購入支援システム1では、ユーザ(携帯端末10)が購入商品提供機と近接した場合に購入商品が購入商品提供機で出される。ユーザが購入商品提供機と近接していない状態で購入商品を出してしまうと、ユーザの購入商品を他人が持ち去ってしまうおそれがあるが、商品購入支援システム1によれば、このような不都合の発生を軽減できる。
また商品購入支援システム1では、選択情報取得部106を備えることにより、例えば、購入候補として選択されたが、最終的に購入されなかった商品に関する情報を得ることができ、このような情報をマーケティングに生かしたり、商品の提供業者(製造業者)又は自動販売機の管理業者に提供したりすることが可能になる。
なお、商品購入支援システム1では同一の商品が複数の自動販売機で販売される場合がある。このため、同一の商品を販売している複数の自動販売機のうちのどの自動販売機が当該商品の購入場所として選択されたかに関する情報を取得して保存するようにしてもよい。例えば、携帯端末10で自動販売機及び商品を選ぶ際にユーザがどの自動販売機のどの商品をチェックしたのか(すなわち、ユーザがどの自動販売機のどの商品を購入候補として選択したのか)の履歴情報を保存するようにしてもよい。なお、購入画面60が表示されるごとに、購入候補として購入画面60に表示された商品(すなわち、ユーザがチェックした商品)の情報を携帯端末10からサーバ30に送信することによって、上記の履歴情報を記憶部32に保存するようにしてもよいし、購入候補として購入画面60に表示された商品の履歴情報を記憶部12に一時的に記憶させておき、所定のタイミング(例えば、購入商品が決定された場合、又は、商品購入が中止された場合(ユーザからの入力がない状態が所定時間にわたって継続した場合等))で、記憶部12に記憶された履歴情報を携帯端末10からサーバ30に送信することによって、上記の履歴情報を記憶部32に保存するようにしてもよい。
例えば図3に示した例では「コーヒーA」が三つの自動販売機A,B,Eで販売されている。このような状況で「コーヒーA」が自動販売機Eで購入された場合には、「コーヒーA」の購入場所として自動販売機Eが選択され、自動販売機A,Bが選択されなかったことを示す情報を取得して保存するようにしてもよい。例えば、ユーザが自動販売機Aで販売される「コーヒーA」の購入画面60、自動販売機Bで販売される「コーヒーA」の購入画面60、及び、自動販売機Eで販売される「コーヒーA」の購入画面60をそれぞれ閲覧してそれらを比較検討した後で、最終的に、自動販売機Eの「コーヒーA」の購入画面60の購入ボタン63を選択することによって、自動販売機Eの「コーヒーA」を購入した場合には、自動販売機Aの「コーヒーA」の購入画面60、自動販売機Bの「コーヒーA」の購入画面60、及び、自動販売機Eの「コーヒーA」の購入画面60の各々が閲覧されたことを示す閲覧履歴情報と、最終的に自動販売機Eの「コーヒーA」が購入されたことを示す購入実績情報とを保存するようにしてもよい。
また、上記のような情報をマーケティングに生かしたり、商品の提供業者(製造業者)又は自動販売機の管理業者に提供したりするようにしてもよい。
例えば、上記のようにして保存された情報に基づき、同一商品を販売する自動販売機として自動販売機Aが他の自動販売機と比較検討された回数のうちで、当該商品が自動販売機Aで購入されず、他の自動販売機で購入された回数の比率を算出し、当該比率が所定値以上であれば、自動販売機Aの商品ラインナップや設置場所等の見直しを商品の提供業者等に促すようにしてもよい。または、上記の比較検討が行われた回数のうちで、商品が自動販売機Aで購入され、他の自動販売機で購入されなかった回数の比率を算出し、当該比率が所定値以下であれば、上記見直しを自動販売機Aの管理業者等に促すようにしてもよい。
また、例えば、自動販売機Aの商品リストの表示が要求されたり、自動販売機Aの商品が購入されたりした位置・領域に関する情報や、自動販売機Aの商品リストの表示が要求されたり、自動販売機Aの商品が購入されたりした時点での自動販売機Aから携帯端末10までの距離に関する情報を取得するようにしてもよい。このような情報を、「ユーザが自動販売機Aと他の自動販売機とを比較した結果、商品が自動販売機Aで購入されず、他の自動販売機で購入された履歴」又は「ユーザが自動販売機Aと他の自動販売機とを比較した結果、商品が自動販売機Aで購入され、他の自動販売機で購入されなかった履歴」等と紐付けて解析することによって、例えば、どの場所からどの程度の数のユーザが自動販売機Aで商品を購入することを検討するのかや、どの場所で商品の購入を検討するユーザが、自動販売機の比較検討の結果、最終的に自動販売機Aを選択する傾向にあるのかを推定し、当該の推定結果を自動販売機Aの管理業者等に提供するようにしてもよい。
[2.第2実施形態]次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る商品購入支援システム1も第1実施形態と同様の構成を有する(図1参照)。また、第2実施形態に係る商品購入支援システム1でも第1実施形態と同様の画面が携帯端末10の表示部16に表示される(図2〜図5参照)。さらに、第2実施形態に係る商品購入支援システム1でも第1実施形態と同様の機能ブロックが実現される(図6参照)。
第1実施形態では、携帯端末10が近距離無線通信(Bluetooth通信等)を介して自動販売機20と直接通信することによって、携帯端末10と所定の範囲内にある自動販売機20を特定し、当該自動販売機20から情報を取得するようになっていた。これに対し、第2実施形態では、サーバ30が、携帯端末10と所定の範囲内にある自動販売機20を特定したり、当該自動販売機20から情報を取得したりするようになっている。以下、第2実施形態と第1実施形態との相違点について説明する。
第2実施形態に係る商品購入支援システム1では、様々な場所に配置された自動販売機20の情報がサーバ30の記憶部32に記憶される。図11及び図12は記憶部32に記憶される情報の一例を示す。なお、これらの情報はサーバ30からアクセス可能な他の記憶装置に記憶されていてもよい。
図11は自動販売機テーブルの一例を示す。自動販売機テーブルは自動販売機20のリストを示す。図11に示す自動販売機テーブルは、第1実施形態で個々の自動販売機20の記憶部22に記憶される自動販売機テーブルを一つにまとめたものに相当している。
図12は販売商品テーブルの一例を示す。販売商品テーブルは自動販売機20ごとに記憶され(自動販売機IDに関連付けて記憶され)、自動販売機20で販売されている商品に関する情報を示す。図12に示す販売商品テーブルは、第1実施形態で個々の自動販売機20の記憶部22に記憶される販売商品テーブルと同様である。すなわち、第2実施形態では、第1実施形態で個々の自動販売機20の記憶部22に記憶される販売商品テーブルがサーバ30の記憶部32に一元的に記憶される。
図13は、第2実施形態に係る商品購入支援システム1で実行される処理の一例を示す。図13は、商品リスト画面40又は50を表示部16に表示するために実行される処理であり、図9の処理の代わりに実行されるものである。
図13に示すように、まず、携帯端末10の制御部11は携帯端末10の位置情報をサーバ30に送信する(S301)。上記位置情報がサーバ30で受信された場合、サーバ30の制御部31は、携帯端末10から所定の範囲内にある自動販売機20を特定する(S302)。例えば、制御部31は自動販売機テーブルを参照し、携帯端末10からの距離が所定距離以下である範囲内にある自動販売機20を特定する。
ステップS302の実行後、制御部31は、ステップS302で特定された各自動販売機20の情報を取得する(S303〜S306)。
まず、制御部11は変数iを1に初期化し(S303)、ステップS302で特定された自動販売機20のうちの第i番目の自動販売機20の情報を自動販売機テーブル及び販売商品テーブルから取得する(S304)。例えば、制御部11は、第i番目の自動販売機20の名称や位置情報を自動販売機テーブルから取得し、第i番目の自動販売機20で販売されている商品の情報(商品ID、名称、画像、価格、及び在庫)を、第i番目の自動販売機20の販売商品テーブルから取得する。
ステップS304の実行後、制御部11は変数iがn未満であるか否かを判定する(S305)。なお、「n」はステップS302で特定された自動販売機20の総数である。
変数iがn未満である場合とは、ステップS302で特定されたすべての自動販売機20からの情報の取得が完了していない場合である。このため、この場合、制御部11は変数iに1を加算し(S306)、ステップS302で特定された自動販売機20のうちの第i番目の自動販売機20の情報を自動販売機テーブル及び販売商品テーブルから取得する(S304)。
一方、変数iがn未満でない場合とは、ステップS302で特定されたすべての自動販売機20からの情報の取得が完了した場合である。このため、この場合、制御部11は、ステップS304〜S306によって取得された情報を携帯端末10に送信することによって、商品リスト画面40又は50を携帯端末10の表示部16に表示させる(S307)。これらの情報を受信した携帯端末10では、受信された情報に基づいて商品リスト画面40又は50が表示部16に表示される(S308)。
第2実施形態では、以上の処理がサーバ30の制御部31によって実行されることによって、自動販売機特定部100、商品リスト取得部101、及び表示制御部102が実現される。このため、第2実施形態では自動販売機特定部100、商品リスト取得部101、及び表示制御部102がサーバ30の制御部31によって実現される。
第2実施形態に係る商品購入支援システム1によっても、ユーザは携帯端末10を用いて、自分の付近にある複数の自動販売機20で販売されているすべての商品のリストを把握できる。
[3.変形例]なお、本発明は以上に説明した第1実施形態及び第2実施形態に限定されるものではない。
[3−1]第1実施形態では、自動販売機特定部100がサーバ30で実現されてもよい。
例えば、この変形例では、第2実施形態と同様に、図11と同様の自動販売機テーブルが記憶部32に記憶される。また、第2実施形態と同様に、携帯端末10は自らの位置情報をサーバ30に送信する。そして、サーバ30の制御部31(自動販売機特定部100)は自動販売機テーブルを参照し、携帯端末10から所定の範囲内にある自動販売機20を特定する。この場合、特定された自動販売機20の自動販売機IDや通信アドレス情報(IPアドレス等)が携帯端末10に返信される。携帯端末10の制御部11(商品リスト取得部101)は、サーバ30から返信された情報に基づいて、特定された各自動販売機20からネットワーク2を介して情報を取得する。
[3−2]第1実施形態では、自動販売機20で販売されている商品の情報をサーバ30から取得してもよい。
例えば、この変形例では、第2実施形態と同様に、図12と同様の販売商品テーブルがサーバ30の記憶部32に記憶される。商品リスト取得部101は、自動販売機特定部100によって特定された各自動販売機20で販売されている商品の情報を各自動販売機20から取得するのではなく、サーバ30から取得する。例えば、商品リスト取得部101は、自動販売機特定部100によって特定された各自動販売機20の自動販売機IDをサーバ30に送信することによって、各自動販売機20で販売されている商品の情報をサーバ30から取得する。
[3−3]第1実施形態及び第2実施形態では、通知部108が自動販売機20(購入商品提供機)で実現されてもよい。
例えば、この変形例では、購入処理の完了後、携帯端末10の制御部11が購入処理の完了を購入商品提供機に伝える。なお、購入処理を実行した装置(サーバ30等)が購入処理の完了を購入商品提供機に伝えるようにしてもよい。そして、購入商品提供機の制御部21(通知部108)は、購入商品提供機の表示部にメッセージを表示したり、購入商品提供機の音声出力部から音声を出力させたり、購入商品提供機のライトを点灯したりすること等によって、自らの位置をユーザに通知する。
[3−4]第1実施形態及び第2実施形態では、近接判定部109及び提供制御部110が自動販売機20(購入商品提供機)で実現されてもよい。
例えば、この変形例では、購入処理の完了後、購入処理を実行した装置(サーバ30等)が、ユーザが購入商品を受け取るために必要なコード(予約番号又はワンタイムパスワード等)を生成し、当該コードを携帯端末10に送信するとともに、当該コードと購入商品の商品IDとを購入商品提供機に送信する。また、購入商品提供機の制御部21(近接判定部109)は、購入商品提供機の操作部(例えばタッチパネル等)を介してユーザからコードの入力を受け付け、ユーザによって入力されたコードと、予め通知されたコードとが一致するか否かを判定する。そして、これらのコードが一致した場合に、制御部21(近接判定部109及び提供制御部110)は携帯端末10が購入商品提供機と近接していると判定し、商品搬出機構を制御することによって購入商品を取出口に出す。
または、この変形例では、所定時間ごとに更新されるコードを自動販売機20の表示部に表示し、ユーザに購入商品提供機の表示部に表示されるコードを携帯端末10で入力してもらう。この場合、携帯端末10は、入力されたコードを購入商品の商品IDとともに近距離無線通信を介して購入商品提供機に送信する。そして、購入商品提供機の制御部21(近接判定部109)は、表示部に表示されたコードと、携帯端末10から受信したコードとが一致するか否かを判定する。これらのコードが一致した場合に、制御部21(近接判定部109及び提供制御部110)は携帯端末10が購入商品提供機と近接していると判定し、商品搬出機構を制御することによって購入商品を取出口に出す。
[3−5]第1実施形態及び第2実施形態では、通知部108がサーバ30で実現されてもよい。
例えば、この変形例では、購入商品の商品IDや購入商品提供機の自動販売機IDがサーバ30に送信される。サーバ30の制御部31(通知部108)は購入商品提供機の位置情報等を携帯端末10に送信することによって、案内画面70を携帯端末10の表示部16に表示させる。
[3−6]第1実施形態及び第2実施形態では、近接判定部109がサーバ30で実現されてもよい。
例えば、この変形例では、購入処理の完了後に携帯端末10から繰り返し送信される携帯端末10の位置情報に基づいて、サーバ30の制御部31(近接判定部109)が携帯端末10と購入商品提供機との間の距離が閾値以下になったか否かを判定する。当該距離が閾値以下になった場合に、制御部31(近接判定部109)は携帯端末10が購入商品提供機と近接していると判定する。
または、この変形例では、自動販売機20の筐体外面に当該自動販売機20に固有のコード画像(2次元バーコード等)を貼り付けておき、購入処理の完了後にユーザに携帯端末10によってコード画像を読み取って(撮影して)もらう。そして、携帯端末10の制御部11は、読み取られたコード画像が示す自動販売機IDをサーバ30に送信し、サーバ30の制御部31(近接判定部109)は、携帯端末10から送信されてきた自動販売機IDが購入商品提供機の自動販売機IDであるか否かを判定する。携帯端末10から送信されてきた自動販売機IDが購入商品提供機の自動販売機IDであれば、制御部31(近接判定部109)は携帯端末10が購入商品提供機と近接していると判定する。なお、携帯端末10はコード画像自体をサーバ30に送信するようにしてもよい。そして、サーバ30の制御部31(近接判定部109)は、携帯端末10から送信されてきたコード画像が購入商品提供機のコード画像であるか否かを判定し、携帯端末10から送信されてきたコード画像が購入商品提供機のコード画像であれば、携帯端末10が購入商品提供機と近接していると判定するようにしてもよい。
[3−7]第1実施形態及び第2実施形態では、提供制御部110がサーバ30で実現されてもよい。
例えば、この変形例では、携帯端末10が購入商品提供機と近接していると判定された場合に、サーバ30の制御部31(提供制御部110)がネットワーク2を介して購入商品の提供要求を購入商品提供機に送信する。
[3−8]案内画面70ではAR技術(拡張現実技術)等を用いて購入商品提供機の位置を案内するようにしてもよい。例えば、携帯端末10のカメラ機能を有効にし、レンズに写る現実空間の画像を案内画面70に表示してもよい。そして、AR技術を用いて、現実空間の画像内で購入商品提供機の位置を案内してもよい。また、購入商品提供機の位置を示すマーク(矢印等)を現実空間の画像内に表示してもよい。
[3−9]商品購入支援システム1では、複数のユーザがそれぞれ携帯端末10を用いて同一の自動販売機20で商品を購入し、それら複数のユーザが同時期に自動販売機20に購入商品を受け取りに来る場合が想定される。そこで、このような場合にも各ユーザに正確に商品を提供すべく下記のようにするとよい。
[3−9−1]まず、購入商品提供機と近接していると先に判定された携帯端末10のユーザから順番に購入商品提供機で購入商品を出すようにしてもよい。
例えば、携帯端末10によって読み取られたコード画像が示す自動販売機IDが購入商品提供機の自動販売機IDであるか否か(又は、携帯端末10によって読み取られたコード画像が購入商品提供機のコード画像であるか否か)を判定することによって、携帯端末10が購入商品提供機に近接しているか否かを判定する態様では、先に自動販売機ID(又はコード画像)をサーバ30に送信してきた携帯端末10のユーザから順番に購入商品提供機で購入商品を出すようにすればよい。
また例えば、携帯端末10と購入商品提供機との間の距離が閾値以下になったか否かを判定することによって、携帯端末10が購入商品提供機に近接しているか否かを判定する態様では、先に購入商品提供機との間の距離が閾値以下になった携帯端末10のユーザから順番に購入商品提供機で購入商品を出すようにすればよい。
また例えば、購入商品提供機から送信されて携帯端末10で受信された信号の強度が閾値以上であるか否かを判定することによって、携帯端末10が購入商品提供機に近接しているか否かを判定する態様では、先に電波信号の受信強度が閾値以上になった携帯端末10のユーザから順番に購入商品提供機で購入商品を出すようにすればよい。
また例えば、購入商品提供機から送信された電波(ビーコン)が携帯端末10で受信されたか否かを判定することによって、携帯端末10が購入商品提供機に近接しているか否かを判定する態様では、先に電波(ビーコン)を受信した携帯端末10のユーザから順番に購入商品提供機で購入商品を出すようにすればよい。
[3−9−2]また、購入商品を商品取出口に出す場合に、当該商品を購入したユーザを識別可能にする情報を購入商品提供機の表示部に表示してもよい。例えば、購入処理の完了時にコード(予約番号等)を生成し、当該コードをユーザに通知しておき、購入商品を商品取出口に出す場合には当該コードを購入商品提供機の表示部に表示してもよい。このようにすれば、ユーザは自らに通知されたコードと購入商品提供機の表示部に表示されたコードとを比較することによって、商品取出口に出された商品が自分の購入したものであるか否かを把握できる。
[3−10]ユーザが自動販売機20にある程度近づくまで、自動販売機20の商品の購入を制限してもよい。
図14はこの変形例について説明するための図である。図14では自動販売機20の周辺に商品リスト提供範囲81、購入操作受付範囲82、購入商品提供範囲83が設定されている。なお、便宜上、図14では商品リスト提供範囲81、購入操作受付範囲82、購入商品提供範囲83が円形領域になっているが、これらの範囲は円形領域に限られない。
商品リスト提供範囲81は、自動販売機20で販売されている商品のリストが提供される範囲である。すなわち、この変形例では、商品リスト提供範囲81内に位置している携帯端末10に対して自動販売機20で販売されている商品のリストが提供される。つまり、この変形例では、携帯端末10が商品リスト提供範囲81内に位置している場合に、自動販売機特定部100によって、自動販売機20が、携帯端末10から所定の範囲内にある自動販売機20として特定される。その結果、自動販売機20で販売されている商品のリストが商品リスト取得部101によって取得され、表示制御部102によって携帯端末10の表示部16に表示される。
購入商品提供範囲83は自動販売機20に最も近い領域であり、自動販売機20に近接していると判定されるような範囲である。すなわち、この変形例では、携帯端末10が購入商品提供範囲83内に位置している場合に、近接判定部109によって、携帯端末10が自動販売機20に近接していると判定され、提供制御部110によって、購入商品が自動販売機20の商品取出口に出されてユーザに提供される。
購入操作受付範囲82は、自動販売機20で販売されている商品の購入操作(すなわち、自動販売機20で販売されている商品を購入商品として選択する選択操作)を受け付ける範囲である。購入操作受付範囲82は、商品リスト提供範囲81よりも狭い領域であり、商品リスト提供範囲81よりも自動販売機20に近い領域となっている。また、購入操作受付範囲82は、購入商品提供範囲83よりも広い領域であり、購入商品提供範囲83と、購入商品提供範囲83よりも自動販売機20から離れた範囲とを含む領域となっている。
この変形例では、携帯端末10が購入操作受付範囲82内にある場合に、選択操作受付部103は、自動販売機20で販売されている商品を購入商品として選択する選択操作を受け付ける。言い換えれば、携帯端末10が購入操作受付範囲82内にない場合に、選択操作受付部103は、自動販売機20で販売されている商品を購入商品として選択する選択操作を受け付けることを制限する。
例えば、図4に示す状態の購入画面60では、携帯端末10が自動販売機A(購入商品提供機)の購入操作受付範囲82内にある場合にのみ購入ボタン63を選択できるようにし、携帯端末10が自動販売機Aの購入操作受付範囲82内にない場合には購入ボタン63を選択できないようにする。すなわち、携帯端末10が自動販売機Aの購入操作受付範囲82内にない場合には、購入ボタン63を表示しないようにしたり、購入ボタン63を選択不可の状態(いわゆるグレーアウトの状態)で表示したり、購入ボタン63が選択されてもエラーメッセージ等を表示することによって購入処理を実行しないようにしたりする。
このようにすれば、ユーザから離れた位置にある自動販売機20の商品が購入されることを制限することができる。その結果、ユーザから離れた位置にある自動販売機20の商品をユーザが誤って購入してしまうことを防ぐことが可能になる。
なお、購入操作受付範囲82を購入商品提供範囲83と同一の範囲としてもよい。すなわち、選択操作受付部103は、自動販売機20で販売されている商品を購入商品として選択する選択操作を、携帯端末10が当該自動販売機20に近接している場合に受け付けるようにしてもよい。つまり、図4に示す状態の購入画面60では、携帯端末10が自動販売機A(購入商品提供機)と近接している場合にのみ購入ボタン63を選択できるようにし、携帯端末10が自動販売機Aと近接していない場合には購入ボタン63を選択できないようにしてもよい。
[3−11]購入処理の完了後、所定の期限までにユーザが自動販売機20まで購入商品を受け取りに来なかった場合、商品購入を取り消し、返金処理等を実行してもよい。
[3−12]商品購入機能は必須の機能ではない。商品購入支援システム1は、ユーザが自身の付近にある複数の自動販売機20で販売されているすべての商品のリストを把握できるように支援する機能のみを備えるようにしてもよい。すなわち、図6に示す機能ブロックのうち、自動販売機特定部100、商品リスト取得部101、及び表示制御部102以外の機能ブロックを省略してもよい。