JP6829472B2 - 包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置及びその粉砕風力選別方法 - Google Patents

包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置及びその粉砕風力選別方法 Download PDF

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Description

本発明は、廃棄されたプラスチック製品を再資源化する技術に係り、特にフィルム状の包装袋に入れられたプラスチック製の廃製品について、フィルム状の包装袋と、その内部の廃製品とを同時に粉砕し、包装袋のフィルム状粉砕物と廃製品の粒状粉砕物とに分離選別することができる包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置及びその粉砕風力選別方法に関する。
使い捨てのスプーン、フォーク等のプラスチック製品は、図6に示すように、包装袋に入れられたものが製造、販売されている。この固体状のスプーン、フォーク等のプラスチック製品は、一般的にはポリスチレン、ポリプロピレン、スチロール樹脂、ポリ乳酸樹脂などの材質からなる。フィルム状の包装袋は、一般的にはポリエチレン、ポリプロピレンなどフィルム材などの材質からなる。
このような包装袋入りプラスチック製品をそのまま廃棄処理することがある。これを再資源化する際には、種類の異なるプラスチック、または同じ種類のプラスチックでもフィルム状の形態と、固体状になったものが混在している。そこで、図7に示すように、例えば包装袋入りのスプーン、フォーク等のプラスチック製品については、処理する際に、包装袋からプラスチック製のスプーン、フォーク等を取り出す。次に、破砕装置、粉砕装置の回転刃でフィルム状の包装袋を破砕、粉砕処理する。また、固体状のスプーン、フォーク等のプラスチック製品も同様に、破砕装置、粉砕装置の回転刃で粉砕処理する。その後、包装袋のフィルム状粉砕物を回収する。同様に廃製品の粒状粉砕物を回収して資源化している。
そこで、フィルム状プラスチックにプレート状プラスチックが混入したプラスチック混合体から、フィルム状プラスチックを選別回収する技術が提案されている。例えば、特許文献1の特開2005−66600「風力選別機および使用済みフィルム状プラスチックの処理装置」には、フィルム状プラスチックにプレート状プラスチックが混入したプラスチック混合体から、フィルム状プラスチックを噴出する空気により吹き飛ばして選別する風力選別機であって、前記プラスチック混合体が落下するプラスチック混合体落下管と、該プラスチック混合体落下管の下端部から略ト字状に分岐し、吹き飛ばされた前記フィルム状プラスチックが落下するフィルム状プラスチック落下管と、前記プラスチック混合体落下管の下端部から略鉛直下方または斜め下方に向かう前記プレート状プラスチックが落下するプレート状プラスチック落下管と、前記分岐部において、前記フィルム状プラスチック落下管に向けて空気を噴出する空気噴出ノズルと、前記フィルム状プラスチック落下管内の空気を吸引して、前記空気噴出ノズルに空気を供給する送風手段とを有する風力選別機が提案されている。
特開2005‐66600公報
しかし、プラスチック製品を再資源化する際に、包装袋からスプーン、フォーク等のプラスチック製品を取り出す手作業は、作業に長時間を要する。更に、作業する人件費もかかる。包装袋入りプラスチック製品をそのまま破砕、粉砕処理するときは、異なる種類のプラスチックが混在するために、再資源化が困難になるという問題も有していた。
特許文献1の「風力選別機および使用済みフィルム状プラスチックの処理装置」は、フィルム状プラスチックにプレート状プラスチックが混入したプラスチック混合体から、フィルム状プラスチックを選別回収する技術ではあるが、解砕されたフィルム状プラスチックとプレート状プラスチックについて、風力を利用してそれぞれに選別するものである。フィルム状プラスチックとプレート状プラスチックといった、共に風の抵抗を受けやすい形状のプラスチック製品の選別にしか利用できない。スプーン、フォークのように風の抵抗を受けにくいプラスチック製品には用いることができないという問題を有していた。
本発明の発明者は、プラスチックのフィルム状態と固体状態の性状の相違を利用すれば、風力選別方式を用いることができることに着目した。即ち、フィルム状粉砕物は、粉砕機の回転翼の風圧で浮遊しやすく、粒状粉砕物は落下(沈降)しやすい。この浮遊する性質と落下しやすい性質を利用して、フィルム状粉砕物と粒状粉砕物との選別に利用できることに着目した。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、粉砕と風力選別を同一の処理装置で行うことで、粉砕された包装袋のフィルム状粉砕物と、粉砕された廃製品(プラスチック製品)の粒状粉砕物とに選別することができる包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置を提供することにある。
本発明の粉砕風力選別装置は、包装袋に入れた状態のプラスチック製品等の廃製品について、これを粉砕しながら、包装袋のフィルム状粉砕物と、廃製品の粒状粉砕物とに選別する包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置(1)であって、
包装袋入り廃製品が投入される投入口(2)と、粉砕されたフィルム状粉砕物を吸引排出する吸引口(3)とを有する上側装置本体(4)と、
前記上側装置本体(4)の下部の下面開口部(4a)に、上面開口部(6a)で接続される下側装置本体(6)と、
前記下側装置本体(6)に設けられた、包装袋入り廃製品を粉砕する固定刃(7)及び回転刃(8)と、
前記投入口(2)に取り付けた、前記上側装置本体(4)と下側装置本体(6)内の気流方向を変化させるための開閉ダンパー(9)と、を備え、
前記固定刃(7)及び回転刃(8)により粉砕された廃製品の粒状粉砕物は、前記下側装置本体(6)の下部に設けられた排出口(5)から落下排出させ、粉砕された包装袋のフィルム状粉砕物は前記吸引口(3)から吸引排出させて選別する、ことを特徴とする。
前記上側装置本体(4)に、前記下面開口部(4a)から前記吸引口(3)に向けて上方へ傾斜する傾斜面部(4b)を形成した構成が好ましい。
前記吸引口(3)は、その吸引方向が前記上側装置本体(4)の傾斜面部(4b)の傾斜面と平行になるように、該上側装置本体(4)に取り付けられている構成が好ましい。
前記回転刃(8)の下面に、廃製品が所定の小ささに粉砕されたら落下排出されるように、廃製品の粒状粉砕物の粒径を制御する通孔を開けたスクリーン(13)を配置した構成が好ましい。
本発明の粉砕風力選別方法は、装置本体(4,6)内において包装袋に入れた状態のプラスチック製品等の廃製品について、粉砕しながら包装袋のフィルム状粉砕物と、廃製品の粒状粉砕物とに選別する包装袋入り廃製品の粉砕風力選別方法であって、
先ず、前記装置本体(4,6)内に空気を取り入れながら、投入口(2)から投入した包装袋入り廃製品について、その包装袋入りの状態のまま粉砕し、粉砕された廃製品の粒状粉砕物は、落下回収し、
次に、前記装置本体(4,6)内を開閉ダンパー(9)により前記投入口(2)を密閉状態にして、粉砕されて浮遊する包装袋のフィルム状粉砕物は、吸引回収し、
このような廃製品を粉砕し、粒状粉砕物を落下回収し、次にフィルム状粉砕物の吸引回収を繰り返すことにより、包装袋に入れた廃製品について、フィルム状粉砕物と粒状粉砕物とに選別する、ことを特徴とする。
前記装置本体(4,6)内を密閉状態にして、前記装置本体(4,6)の下部から外気を取り入れて上昇気流を発生させ、浮遊する包装袋のフィルム状粉砕物を吸引回収する。
本発明の粉砕風力選別装置の構成では、包装袋入り廃製品(プラスチック製品)を同時に粉砕して、重量のある廃製品(プラスチック製品)の粒状粉砕物は、排出口(5)から落下回収する。軽量な包装袋のフィルム状粉砕物は、装置本体(4,6)内で浮遊しているため、吸引口(3)から吸引排出することで両者を選別することができる。包装袋入り廃製品について、同時に粉砕することで、従来のように、廃製品(プラスチック製品)を包装袋から取り出す工程が省略でき、選別作業の迅速化と処理コストの低減化を図ることができる。
上側装置本体(4)に形成された傾斜面部(4b)により、浮遊している包装袋のフィルム状粉砕物が、吸引口(3)から吸引排出させやすくなる。また、粉砕された廃製品(プラスチック製品)の粒状粉砕物は自重で滑り落ちやすくなり、下側装置本体(6)の排出口(5)から落下排出させやすくなる。
上側装置本体(4)内は、投入口(2)に取り付けた開閉ダンパー(9)により、密閉化することで、この上側装置本体(4)内で粉砕後に浮遊している包装袋のフィルム状粉砕物を容易に吸引することができる。
回転刃(8)の下面に配置したスクリーン(13)により、廃製品(プラスチック製品)の粒状粉砕物は所定の小ささに粉砕されなければ、排出口(5)から排出されないため、廃製品の粉砕物の粒径を制御することができる。
本発明の粉砕風力選別方法では、包装袋入り廃製品(プラスチック製品)を同時に粉砕し、重量のある廃製品の粒状粉砕物は落下回収する。次に、装置本体(4,6)内に上昇気流を発生させ、浮遊している包装袋のフィルム状粉砕物は、吸引口(3)から吸引排出して回収する。これで、軽量な包装袋のフィルム状粉砕物は、吸引口(3)から吸引排出し、重量のある廃製品(プラスチック製品)の粒状粉砕物から選別することができる。この重量のある廃製品の粒状粉砕物は、落下選別する方法である。そこで、包装袋は粉砕後に吸引排出する方法であるため、分離選別する廃製品はプラスチック製品に限定されない。木製品、乾麺、菓子等の包装袋入りの製品であれば、選別することができる。このフィルム状粉砕物と絡まない物質であれば選別可能である。
本発明の包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置を示す側面図である。 本発明の包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置を示す側断面図である。 本発明の粉砕風力選別装置を用いて包装袋入り廃プラスチック製品(廃製品)について粉砕選別処理し、再資源化するユニット化した一連の設備を示す正面図である。 包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置の制御方法について説明する処理フロー図である。 開閉ダンパーの開閉状態と装置本体内の気流方向との関係を示す説明図であり(a)は廃製品投入時の開閉ダンパー「開」状態、(b)は廃製品粉砕後の開閉ダンパー「開」状態、(c)は廃製品粉砕後の開閉ダンパー「閉」状態である。 使い捨てのスプーン、フォーク等のプラスチック製品を示す正面図である。 従来の包装袋からプラスチック製のスプーン、フォーク等を取り出す処理工程を有する従来の処理工程を示すフロー図である。
本発明は、包装袋入り廃プラスチック製品が投入される、投入口を有する上側装置本体と、この上側装置本体の下部の下面開口部に接続された、包装袋入り廃プラスチック製品を粉砕する固定刃と回転刃を有する下側装置本体とから成り、この上側装置本体には粉砕された包装袋のフィルム状粉砕物を吸引排出する吸引口が取り付けられている。下側装置本体には粉砕された廃製品の粒状粉砕物を落下排出させる排出口が設けられ、フィルム状粉砕物と、粒状粉砕物とに選別する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置を示す側面図である。図2は本発明の包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置を示す側断面図である。
本発明の包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置1は、投入口2と吸引口3を有する上側装置本体4と、この上側装置本体4の下部に、排出口5を有する下側装置本体6とから成る装置本体4,6を備えた風力選別装置である。下側装置本体6は、固定刃7と回転刃8とが取り付けられている、この固定刃7と回転刃8により、包装袋入り廃プラスチック製品(廃製品)を切断破砕、粉砕する。
<上側装置本体の構成>
上側装置本体4は、一対の略矩形の側板の両側端を前板、背板を繋いで略直方体状に形成したものである。この上側装置本体4は、図2に示すように、略直方体状の箱体を傾斜させた状態で、その下部に下面開口部4aを有する。この下面開口部4aと下側装置本体6上部の上面開口部6aを連結したものである。投入口2の開口は水平方向に開口した状態になる。他方、吸引口3は、円筒形状を有する部材から成り、その吸引方向が上側装置本体4の傾斜面部4bに平行になるように、傾斜した状態で上側装置本体4に取り付けられている。このように吸引口3の吸引方向を、傾斜面部4bと平行に取り付けたのは浮遊するフィルム状粉砕物は吸引しやすくするためである。
上側装置本体4の傾斜面部4bは、後述するように、粉砕されて浮遊している包装袋のフィルム状粉砕物が、吸引口3に吸引排出させやすいようにするための場所である。また、投入した、包装袋入り廃プラスチック製品が、この傾斜面部4bを滑り、下側装置本体6の固定刃7と回転刃8まで落下し易いようにする場所である。更に、粉砕された粒状粉砕物はそのまま自重で滑り落ちやすくするためである。粒状粉砕物も回転刃8の回転により上側装置本体4まで跳ね上がる。その後、この傾斜面部4bに落下し、固定刃7と回転刃8の周囲を通って排出口5に落下する。なお、この傾斜面部4bには、図示していないが、フィルム状の粉砕物が張り付かないよう複数本のリブ又は複数個の突起を形成することも可能である
投入口2には、開閉ダンパー9が文字通り開閉自在になるように取り付けられている。この開閉ダンパー9は、所定時間ごとに開閉し、処理する包装袋入り廃プラスチック製品を投入するようになっている。この開閉ダンパー9は、粉砕風力選別装置1へ投入する包装袋入り廃製品の投入量を調節する機能を有する。
この開閉ダンパー9は、更に、上側装置本体4内を密閉化し、吸引口3で浮遊するフィルム状粉砕物を吸引しやすくする機能がある。なお、開閉ダンパー9の「開」方向が上側装置本体4の内側方向であるが、これは処理する包装袋入り廃プラスチック製品を、上側装置本体4内に投入しやすくするためである。上側装置本体4内は後述するように、粉砕したフィルム状粉砕物を上方へ向けて吸引する吸引口3が取り付けられているので、低圧状態にあるが、浮遊するフィルム状粉砕物を吸引できる程度のもので、開閉ダンパー9の開閉に悪影響を与えるものではない。
なお、図示例の開閉ダンパー9は、1枚の板材から成り、その上辺が回動中心になり、下辺が移動する構成になっている。この構成に限定されず、投入量の規制と、装置内部の密閉性が可能であれば、図示していないが、2枚の観音開き構成のもの、シャッター方式など種々の構成の部材を用いることが可能である。
ホッパー10は、開閉ダンパー9が閉じているときに、包装袋入り廃プラスチック製品を供給しても、これらがこぼれないように、投入口2に近づくに従い低くなるように、投入口2には、図示するようにホッパー10の傾斜角度を調整できるように取り付けられている。
<下側装置本体の構成>
下側装置本体6は、一対の矩形の側板の両側端を前板、背板を繋いで略直方体状に形成したものである。この下側装置本体6は、図示するように、略直方体状の箱体であり、内部に固定刃7と回転刃8とが取り付けられている。回転刃8は例えばモータ11により駆動する。この下側装置本体6の下部に廃プラスチック製品(廃製品)の粒状粉砕物を下方に落とす排出口5を設けている。この下側装置本体6は数本の脚部12で保持されている。
下側装置本体6における回転刃8の下方位置には、粉砕した所定寸法の粉砕物のみを通過させる通孔を有するスクリーン13が取り付けられている。このスクリーン13は回転する回転刃8に干渉しないように略樋形状になるものである。
このスクリーン13は、固体状のスプーン、フォーク等のプラスチック製品の粒径を揃える機能だけでなく、粉砕された包装袋のフィルム状粉砕物が排出されるのを阻止する機能も有する。このスクリーン13の通孔の径に応じて粉砕する固体状又は粒状のスプーン、フォーク等のプラスチック製品の粒径を可変することができる。
このスクリーン13の通孔を通過させた、プーン、フォーク等のプラスチック製品の粒状粉砕物は収納容器14に回収する。
<ユニット化した設備の構成>
図3は本発明の粉砕風力選別装置を用いて包装袋入り廃プラスチック製品(廃製品)について粉砕選別処理し、再資源化するユニット化した一連の設備を示す正面図である。
本発明の粉砕風力選別装置1を用いて包装袋入り廃プラスチック製品(廃製品)について粉砕処理を実施する際は、図3に示すような一連の設備を用いる。粉砕風力選別装置1にはベルトコンベア21を用いて、包装袋入り廃プラスチック製品を投入口2に搬送する。ベルトコンベア21のホッパー22に包装袋入り廃プラスチック製品(廃製品)を投入し、ベルトコンベア21が粉砕風力選別装置1の投入口2まで搬送する。
なお、図3に示すように、本発明の粉砕風力選別装置1と同じ床面から包装袋入り廃プラスチック製品(廃製品)を投入する際は、投入口2には、処理しようとする包装袋入り廃プラスチック製品(廃製品)を、傾斜型ベルトコンベア21を用いて自動的に投入する。本発明の粉砕風力選別装置1より高い位置から包装袋入り廃プラスチック製品(廃製品)を投入するときは、このような傾斜型ベルトコンベア21を用いる必要はない。その投入方法は、図示例に限定されない。
粉砕風力選別装置1では、回転する回転刃8と固定刃7により包装袋入り廃プラスチック製品を所定の形状及び大きさの粉砕物に粉砕処理する。このときは、粉砕された廃プラスチック製品の粒状粉砕物については、スクリーン13の目(通孔)の大きさで破砕物の寸法を調整する。
粉砕されて浮遊するフィルム状粉砕物は、ブロアー23でサイクロン24に搬送する。その後小片状の粉砕物をこのサイクロン24で梱包袋25等に充填して搬送できる状態にして一連の粉砕選別処理を終了する。この粉砕物は、内容に応じて別の粉砕装置(図示していない)を用いて、更に細かく粉砕することにより、所望の種々の寸法のプラスチック原料を製造することができる。
<粉砕風力選別装置の粉砕選別処理方法>
図4は包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置の制御方法について説明する処理フロー図である。図5は開閉ダンパーの開閉状態と装置本体内の気流方向との関係を示す説明図であり(a)は廃製品投入時の開閉ダンパー「開」状態、(b)は廃製品粉砕後の開閉ダンパー「開」状態、(c)は廃製品粉砕後の開閉ダンパー「閉」状態である。
本発明の包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置1の制御方法について説明する。
(1)粉砕選別処理の開始
先ず、粉砕風力選別装置1の引圧送型ブロワー23を起動する。その適正な風量は、粉砕する固体状のスプーン、フォーク等のプラスチック製品の材質の種類、性状に応じて調整する。例えば、スプーン、フォーク等のプラスチック製品の粒状粉砕物も薄く軽い場合は粉砕した包装袋のフィルム状粉砕物と共に、吸引されないように吸引力を弱めに制御する。逆に、スプーン、フォーク等のプラスチック製品も厚く重たい場合は、粉砕したフィルム状の包装袋が、粉砕したスプーン、フォーク等のプラスチック製品と共に、落下していかないように吸引力を強めに制御する。
(2)廃プラスチック製品(廃製品)の粉砕
図5(a)に示すように、上側装置本体4の開閉ダンパー9を「開」の状態にして、ベルトコンベア21を用いて、包装袋入り廃プラスチック製品(廃製品)を粉砕風力選別装置1の投入口2に搬送する。このときは、上側装置本体4内に空気を取り入れながら、投入した包装袋入り廃プラスチック製品(廃製品)について、下側装置本体6の固定刃7と回転刃8でその包装袋入りの状態のまま粉砕する。上側装置本体4内では、矢視「空気の流れ1」に示すように、投入口2から吸引口3への気流になる。この空気の流れ1の風力は、包装袋入り廃プラスチック製品(廃製品)が、下側装置本体6の固定刃7及び回転刃8まで落下できる程度の風力にする。
(3)粒状粉砕物の回収
図5(b)に示すように、上側装置本体4内では、矢視「空気の流れ1」に示すように、投入口2から吸引口3への気流になる。投入口2が開放されているので、包装袋入り廃製品が吸引口3から吸引されないようになっている。落下した包装袋入り廃製品は、下側装置本体6の固定刃7及び回転刃8により粉砕され、粒状粉砕物として収納容器14に落下させ回収する。更に、下側装置本体6下部の排出口5からも微量であるが外気を取り入れ、矢視「空気の流れ2」に示すような弱い上昇気流が生じる。この上昇気流により、粒状粉砕物の排出口5への落下を阻害することなく、フィルム状粉砕物が排出口5へ落下することを防止している。
(4)フィルム状粉砕物の回収
次に、図5は(c)に示すように、上側装置本体4の開閉ダンパー9を「閉」の状態にすると、上下側装置本体4,6内は密閉状態になる。下側装置本体6下部の排出口5から外気を取り入れるようになり、矢視「空気の流れ3」に示すように、上下側装置本体4,6内に上昇気流が発生して、浮遊する包装袋のフィルム状粉砕物は吸引口3から吸引回収できるようになる。
この廃製品を粉砕する工程、粒状粉砕物の落下回収する工程、次にフィルム状粉砕物の吸引回収する工程を繰り返すことにより、包装袋に入れた廃製品について、フィルム状粉砕物と粒状粉砕物とに選別することができる。各工程の所要時間はタイマーにて各々設定、調整するようになっている。また、フィルム状粉砕物は「粗破砕の状態」で回収することができ、細かい粉塵の飛散の抑制になる。
最後に、フィルム状粉砕物は、ブロアー23でサイクロン24に搬送する。その後フィルム状粉砕物をこのサイクロン24で梱包袋25等に充填して搬送できる状態にして一連の粉砕選別処理を終了する。吸引口3の位置、その吸引風量、回転刃8の回転速度、スクリーン13の通孔サイズは、処理しようとする対象物により様々な組み合わせ、設定することができる。
なお、本発明は、粉砕と風力選別を同一の処理装置で行うことで、粉砕された包装袋のフィルム状粉砕物と、粉砕された廃製品(プラスチック製品)の粒状粉砕物とに選別することができれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の粉砕風力選別装置1は、浮遊するフィルム状粉砕物と落下沈降する粒状粉砕物とに選別することができるので、粒状粉砕物は廃プラスチック製品(廃製品)に限定されない。プラスチック製品以外に、水分を含んでいない廃製品であれば包装袋ごと選別処理できる。例えば袋入り乾麺、お菓子等期限切れ乾物食品、廃PETボトル(乾式粉砕)、乾燥した包装袋人り紙おしぼりなど、種々の包装袋入りの廃製品の選別に利用できる。
1 粉砕風力選別装置
2 投入口
3 吸引口
4 上側装置本体(装置本体)
4a 下面開口部
4b 傾斜面部
5 排出口
6 下側装置本体(装置本体)
6a 上面開口部
7 固定刃
8 回転刃
9 開閉ダンパー
13 スクリーン

Claims (6)

  1. 包装袋に入れた状態のプラスチック製品等の廃製品について、これを粉砕しながら、包装袋のフィルム状粉砕物と、廃製品の粒状粉砕物とに選別する包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置(1)であって、
    包装袋入り廃製品が投入される投入口(2)と、粉砕されたフィルム状粉砕物を吸引排出する吸引口(3)とを有する上側装置本体(4)と、
    前記上側装置本体(4)の下部の下面開口部(4a)に、上面開口部(6a)で接続される下側装置本体(6)と、
    前記下側装置本体(6)に設けられた、包装袋入り廃製品を粉砕する固定刃(7)及び回転刃(8)と、
    前記投入口(2)に取り付けた、前記上側装置本体(4)と下側装置本体(6)内の気流方向を変化させるための開閉ダンパー(9)と、を備え、
    前記固定刃(7)及び回転刃(8)により粉砕された廃製品の粒状粉砕物は、前記下側装置本体(6)の下部に設けられた排出口(5)から落下排出させ、粉砕された包装袋のフィルム状粉砕物は前記吸引口(3)から吸引排出させて選別する、ことを特徴とする包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置。
  2. 前記上側装置本体(4)に、前記下面開口部(4a)から前記吸引口(3)に向けて上方へ傾斜する傾斜面部(4b)を形成した、ことを特徴とする請求項1に記載の包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置。
  3. 前記吸引口(3)は、その吸引方向が前記上側装置本体(4)の傾斜面部(4b)の傾斜面と平行になるように、該上側装置本体(4)に取り付けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置。
  4. 前記回転刃(8)の下面に、廃製品が所定の小ささに粉砕されたら落下排出されるように、廃製品の粒状粉砕物の粒径を制御する通孔を開けたスクリーン(13)を配置した、ことを特徴とする請求項1、2又は3のいずれか1項に記載の包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置。
  5. 装置本体(4,6)内において包装袋に入れた状態のプラスチック製品等の廃製品について、粉砕しながら包装袋のフィルム状粉砕物と、廃製品の粒状粉砕物とに選別する包装袋入り廃製品の粉砕風力選別方法であって、
    先ず、前記装置本体(4,6)内に空気を取り入れながら、投入口(2)から投入した包装袋入り廃製品について、その包装袋入りの状態のまま粉砕し、粉砕された廃製品の粒状粉砕物は、落下回収し、
    次に、前記装置本体(4,6)内を開閉ダンパー(9)により前記投入口(2)を密閉状態にして、粉砕されて浮遊する包装袋のフィルム状粉砕物は、吸引回収し、
    このような廃製品を粉砕し、粒状粉砕物を落下回収し、次にフィルム状粉砕物の吸引回収を繰り返すことにより、包装袋に入れた廃製品について、フィルム状粉砕物と粒状粉砕物とに選別する、ことを特徴とする包装袋入り廃製品の粉砕風力選別方法。
  6. 前記装置本体(4,6)内を密閉状態にして、前記装置本体(4,6)の下部から外気を取り入れて上昇気流を発生させ、浮遊する包装袋のフィルム状粉砕物を吸引回収する、ことを特徴とする請求項5に記載の包装袋入り廃製品の粉砕風力選別方法。

JP2018094705A 2018-05-16 2018-05-16 包装袋入り廃製品の粉砕風力選別装置及びその粉砕風力選別方法 Active JP6829472B2 (ja)

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