JP6828466B2 - ネットワークシステム、画像処理装置、および、プログラム - Google Patents

ネットワークシステム、画像処理装置、および、プログラム Download PDF

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Description

本開示は、ネットワークシステム、画像処理装置、および、プログラムに関し、特に、画像処理装置と携帯端末とが近距離無線通信によって通信可能なネットワークシステム、そのようなネットワークシステムを構成する画像処理装置、および、プログラムに関する。
従来、MFP(Multi-Functional Peripheral)等の画像処理装置を2台以上含むネットワークシステムが提案されている。このようなネットワークシステムにおいて、2台以上の画像処理装置からジョブを実行する1台の画像処理装置を決定する方法について種々の技術が提案されている。
たとえば、特開2013−205982号公報(特許文献1)は、複数の通信媒体を介して複数の画像形成装置のそれぞれに関する情報を取得し、当該情報を取得した通信媒体の種類に従った順位で各画像形成装置の優先順位を提示するように構成された携帯端末を開示している。
また、特開2005−332056号公報(特許文献2)は、端末装置が、印刷装置と近距離無線通信を行ない、印刷装置からの応答が所定の条件を満たす場合には当該印刷装置をジョブの出力先のリストの下位に登録することを開示している。
また、特開2011−120144号公報(特許文献3)は、2台以上の画像形成装置と携帯端末とを含むネットワークシステムにおいて、2台以上の画像形成装置のうち1台が、携帯端末から近距離無線通信(Bluetooth(登録商標))により探索要求を受けた画像形成装置のそれぞれに優先順位を付す技術を開示している。
情報端末と近距離無線通信が可能な画像処理装置は、当該情報端末に比較的近い場所に位置する。したがって、特許文献2および特許文献3に示されるように情報端末と無線通信が可能な画像処理装置がジョブを実行する画像処理装置の候補として選択されれば、ジョブは、情報端末のユーザーが位置する場所から比較的近い場所に位置している画像処理装置によって実行されることになる。ユーザーは、ジョブ実行後に、出力された印刷用紙または利用された原稿を取得しやすくなる。このことから、ユーザーにとって利便性が高いと言える。
特開2013−205982号公報 特開2005−332056号公報 特開2011−120144号公報
しかしながら、ジョブを割り振られた画像処理装置が、ユーザーの近くに位置していても当該ユーザーのジョブを実行する装置としては適当であるとは言えない場合がある。たとえば、ユーザーが早期に完了を希望するジョブを割り振られた画像処理装置が別のジョブを実行している場合や印刷速度が比較的遅い装置である場合、ジョブを割り振られた画像処理装置が割り振られたジョブに適切な用紙をセットされていない場合、が挙げられる。
上記のような場合において、少し遠くに位置する他の画像処理装置にジョブが割り振られていれば、ジョブはより早期に完了し、これにより、ユーザーは、たとえ少々の移動を強いられたとしても、早期にジョブを完了させることができ(印刷後の用紙を取得でき)ることによってより大きな満足を得るかもしれない。このことから、単に近距離無線通信による通信の結果(および/またはユーザーとの位置関係)だけでジョブを割り振る画像処理装置が選択されても適切な画像処理装置が選択されない場合もあり得る。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、2台以上の画像処理装置を含むネットワークシステムにおいて、情報端末のユーザーに対してより適した画像処理装置を選択するための技術を提供することである。
本開示のある局面に従うと、ネットワークシステムが提供される。ネットワークシステムは、情報端末と2台以上の画像処理装置とを含む。情報端末は、2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台の画像処理装置と近距離無線通信方式に従って通信するように構成された第1の通信部と、2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台へのジョブの送信を第1の通信部に指示するように構成された制御部とを含む。2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台の画像処理装置は、情報端末と近距離無線通信方式に従って通信するように構成された第2の通信部を含む。第1の通信部は、2台以上の画像処理装置の1台と近距離無線通信の接続を確立させるように構成されている。少なくとも1台の画像処理装置のそれぞれは、2台以上の画像処理装置のそれぞれの装置情報を格納するように構成された記憶部と、を含み、装置情報は、複数の項目の情報を含み、少なくとも1台の画像処理装置のそれぞれは、当該画像処理装置において第2の通信部が第1の通信部と接続を確立した場合に、記憶部に格納された装置情報と当該記憶部を含む画像処理装置の装置情報のそれぞれに含まれる複数の項目の情報のうち、情報端末へ入力されてきた指示において優先される頻度が高い項目の情報を用いて、2台以上の画像処理装置の中からジョブの送信先を選択するように構成された選択部とを含む。第2の通信部は、選択部によって選択された画像処理装置の装置情報を情報端末に送信するように構成されている。
第1の通信部は、第2の通信部から送信された装置情報によって特定される画像処理装置にジョブを送信するように構成されていてもよい。
本開示の他の局面に従うと、ネットワークシステムが提供される。ネットワークシステムは、情報端末と2台以上の画像処理装置とを含む。情報端末は、2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台の画像処理装置と近距離無線通信方式に従って通信するように構成された第1の通信部と、2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台へのジョブの送信を第1の通信部に指示するように構成された制御部とを含む。2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台の画像処理装置は、情報端末と近距離無線通信方式に従って通信するように構成された第2の通信部を含む。第1の通信部は、2台以上の画像処理装置のうち1台と近距離無線通信の接続を確立させるように構成されている。少なくとも1台の画像処理装置のそれぞれは、2台以上の画像処理装置のそれぞれの装置情報を格納するように構成された記憶部を含む。装置情報は、複数の項目の情報を含。第2の通信部は、第1の通信部と接続を確立した場合に、2台以上の画像処理装置のそれぞれの装置情報を情報端末に送信するように構成されている。制御部は、2台以上の画像処理装置のそれぞれの装置情報に含まれる複数の項目の情報のうち、情報端末へ入力されてきた指示において優先される頻度が高い項目の情報を用いて、2台以上の画像処理装置の中からジョブの送信先を選択するように構成されている。
複数の項目の情報は、画像処理装置が設置された位置を表わす情報、画像処理装置が設置された場所を表わす情報、画像処理装置が新たなジョブを開始することが予測されるタイミングを表わす情報、画像処理装置が備えるオプションの機能を表わす情報、および、画像処理装置の処理能力を表わす情報のうち少なくとも1つを含んでいてもよい。
送信先の選択は、接続が確立されたことに応じて開始されるように構成されていてもよい。
ジョブは、印刷ジョブおよびスキャンジョブのうちいずれかであってもよい。
送信先の選択は、さらにジョブのデータの少なくとも一部を用いて実行されてもよい。
送信先の選択は、さらに情報端末を特定する情報を用いて実行されてもよい。
本開示のさらに他の局面に従うと、画像処理装置が提供される。情報処理装置は、情報端末と近距離無線通信方式に従って通信するように構成された通信部と、当該画像処理装置およびネットワークシステム内の他の画像処理装置の装置情報を格納するように構成された記憶部と、を備え、装置情報は、複数の項目の情報を含み、通信部が情報端末との近距離無線通信の接続を確立した場合に、装置情報に含まれる複数の項目の情報のうち、情報端末へ入力されてきた指示において優先される頻度が高い項目の情報を用いて、当該画像処理装置およびネットワークシステム内の他の画像処理装置の中から情報端末からのジョブの送信先を選択するように構成された選択部とを備える。通信部は、送信先として選択された画像処理装置の装置情報を情報端末に送信するように構成されている。
画像処理装置のコンピューターによって実行されるプログラムが提供される。プログラムは、コンピューターに、情報端末と近距離無線通信方式に従って通信するステップと、近距離無線通信方式による通信において情報端末との接続が確立された場合に、画像処理装置およびネットワークシステム内の他の画像処理装置の装置情報を用いて、当該画像処理装置およびネットワークシステム内の他の画像処理装置の中から情報端末からのジョブの送信先を選択するステップと、送信先として選択された画像処理装置の装置情報を情報端末に送信するステップとを実行させる。装置情報は、複数の項目の情報を含む。選択するステップにおいて、コンピューターは、画像処理装置および他の画像処理装置のそれぞれの装置情報に含まれる複数の項目の情報のうち、情報端末へ入力される指示において優先される頻度が高い項目の情報を用いて、ジョブの送信先を選択する。
本開示によれば、ジョブを実行する画像処理装置の候補は、2台以上の画像処理装置のうち、情報端末と近距離無線通信方式によって接続を確立した画像処理装置を含む。これにより、情報端末の近くに位置する画像処理装置が候補に含められる。一方で、情報端末の近くに位置する画像処理装置以外も上記候補に含められる。これにより、情報端末との位置が少し離れていても情報端末から送信されるジョブの実行に適切な画像処理装置がジョブを実行する画像処理装置として選択され得る。
ネットワークシステムの一例である通信システム1を示す図である。 MFPの構成を概略的に説明するための図である。 携帯端末の構成を説明するための図である。 携帯端末とMFPとの近距離無線通信によるペアリングの際に携帯端末において実行される処理のフローチャートである。 表示画面の一例を示す図である。 携帯端末がMFPにジョブを送信するときの通信システム内の各要素の処理を説明するための図である。 装置情報データベースの内容を具体的に説明するための図である。 端末データベースの一例を表わす図である。 図6を参照して説明された処理の流れを、通信システムの全体構成とともに説明するための図である。 図6の処理の変形例を説明するための図である。 図10の処理を通信システムの構成とともに表わす図である。 ジョブの実行依頼の送信についてのさらなる変形例を説明するための図である。
以下に、図面を参照しつつ、ネットワークシステムの実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[1.通信システムの構成概要]
図1は、ネットワークシステムの一例である通信システム1を示す図である。図1に示すように、通信システム1は、携帯端末100と、複数のMFP300A〜300Eとを含む。携帯端末100は、情報端末の一例である。MFP300A〜300Eは、画像処理装置の一例である。MFP300A〜300Eのそれぞれは、同じ構成とすることができる。本明細書において、MFP300A〜300Eにおける共通の構成を説明する際には、MFP300A〜300Eが「MFP300」と総称される場合があり得る。
携帯端末100は、MFP300と、各種の近距離無線通信方式に従って通信することができる。図1において、円Cは、携帯端末100の近距離無線通信の通信範囲を模式的に示す。近距離無線通信の一例は、Bluetooth規格に基づく通信(ブルートゥース通信)である。近距離無線通信がBluetooth規格に従う場合、円Cの半径はたとえば1メートル程度である。なお、当該ブルートゥース通信には、Bluetoothの拡張規格であるBLE(Bluetooth Low Energy)等が含まれる。
携帯端末100は、さらに、MFP300と無線LAN(Local Area Network)による無線通信(IEEE802.11等)で通信することもでき、また、MFP300同士も無線LANによる無線通信で通信することができる。
MFP300のそれぞれは、通信システム1内の他のMFP300の装置情報を格納している。装置情報の一例は、MFP300の位置である。他の例は、MFP300の場所(たとえば、MFP300が設置される居室の名称)である。さらに他の例は、MFP300が新たなジョブを開始することが予測されるタイミングである。さらに他の例は、MFP300が備えるオプションの機能(ステープル、パンチ、等)である。さらに他の例は、MFP300の処理速度(たとえば、単位時間当たりの印刷可能枚数)である。
MFP300(たとえば、MFP300A)は、携帯端末100との近距離無線通信の接続が確立すると、MFP300A〜300Eの装置情報を用いて、MFP300A〜300Eの中から、携帯端末100から送信されるジョブの送信先を選択する。
選択されるMFP300の一例は、通信システム1内で最も早く新たなジョブを開始することができるMFP300である。この場合、装置情報において、新たなジョブを開始することが予測されるタイミングが最も早く到来するMFP300が選択される。
携帯端末100と近距離無線通信の接続を確立させているMFP300は、送信先として選択したMFP300の装置情報を携帯端末100に送信する。携帯端末100は、送信された装置情報を表示する。当該表示を視認したユーザーは、ジョブの送信を決定する操作を入力する。これに応じて、携帯端末100は、ジョブを、送信先として選択されたMFP300に、無線LANによる無線通信で送信する。
図1の例では、MFP300A〜300Eのうち、MFP300Aが携帯端末100と近距離無線通信を確立し、MFP300Cがジョブの送信先として選択されている。
[2.MFPの構成]
図2は、MFP300(300A,300B)の構成を概略的に説明するための図である。図2を参照して、MFP300のハードウェア構成を説明する。
MFP300は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP300は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、記憶部5、操作部6およびコントローラー(制御部)9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP300の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像あるいはスキャン画像とも称する)を生成するように構成されている。画像読取部2は、たとえばスキャナーによって実現される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力するように構成されている。印刷出力部3は、たとえば、感光体ドラム等の静電潜像を形成するための要素、トナーカートリッジ等の現像を行なうための要素等の、各種のハードウェア要素によって実現される。
通信部4は、MFP300を他の機器と通信させるように構成されている。通信部4は、無線LANによる無線通信(IEEE802.11等)を行なうように構成された無線LAN通信部4aと、ブルートゥース通信(ブルートゥース規格に基づく無線通信)を行なうように構成されたブルートゥース通信部4bとを含む。
MFP300には、ブルートゥース通信部4bの一部または全部として機能するブルートゥースチップ(近距離無線通信用チップ(あるいは単に通信チップ)とも称される)が内蔵されていてもよい。ブルートゥースチップは、アドバタイジングデータ(Advertising Data)をブロードキャスト送信(一斉同報送信)するように構成されている。アドバタイジングデータは、MFP300の装置情報を含む。
装置情報は、MFP300のアドレス情報(たとえば、MAC(Media Access Control)アドレス)を含んでいてもよい。装置情報は、個々のMFP300を特定する情報(たとえば、装置ID)を含んでいてもよい。
通信部4は、さらに、ファクシミリ通信を行なうための通信回路が含んでいてもよい。
記憶部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置によって構成される。記憶部5は、当該記憶部5が搭載されているMFP300の装置情報を格納していてもよい。記憶部5は、さらに、通信システム1内の他のMFP300の装置情報を格納していてもよい。記憶部5は、さらに、携帯端末100から送信されるジョブの送信先の決定に利用される優先順位を特定する情報を記憶していてもよい。
操作部6は、MFP300に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。操作入力部6aおよび表示部6bは、タッチパネルによって実現されてもよい。この場合、操作入力部6aは、タッチパネルに表示されるソフトウェアキーによって実現され、表示部6bは、タッチパネルを構成するディスプレイによって実現される。操作入力部6aは、ハードウェアキーによって実現されてもよい。
コントローラー(制御部)9は、MFP300を統括的に制御する制御装置の一例である。コントローラー9は、CPU(Central Processing Unit)9Aおよびメモリー9Bを含む。メモリー9Bは、たとえば半導体メモリーによって実現され、RAM(Random Access Memory)および/またはROM(Read Only Memory)として機能する。
コントローラー9は、CPU9Aが、メモリー9Bに格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単に「プログラム」とも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。
なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体を介してMFP300にインストールされてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク等を経由してダウンロードされてMFP300にインストールされてもよい。あるいは、CPU9Aは、MFP300外の記憶装置に格納されたプログラムを順次読み出して実行してもよい。
図2において、通信制御部11、入力制御部12、表示制御部13、および、選択部14は、CPU9Aがプログラムを実行することによって実現される、コントローラー9の機能の一例を表わす。
通信制御部11は、他の装置(携帯端末100等)との間の通信動作を通信部4等と協働して制御する処理部である。通信制御部11は、各種データの送信動作を制御する送信制御部と各種データの受信動作を制御する受信制御部とを有する。また、通信制御部11は、通信部4(ブルートゥース通信部4b)と協働して、接続元装置とのペアリング動作等をも制御する。具体的には、通信制御部11は、携帯端末100からの方式指定通知(確認不要接続方式と要確認接続方式とのいずれかの方式をブルートゥース通信におけるペアリング方式として指定する通知)にて指定されたペアリング方式を用いて、携帯端末100とのペアリング処理を実行する。当該通信制御部11は、ペアリング実行部とも称される。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル等)に対する操作入力動作を制御する制御部である。たとえば、入力制御部12は、タッチパネル等に表示された操作画面に対する操作入力を受け付ける動作を制御する。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル等)における表示動作を制御する処理部である。表示制御部13は、MFP300を操作するための操作画面等を表示部6bに表示させる。
選択部14は、通信システム1内の各MFP300の装置情報を用いて、携帯端末100から送信されるジョブの送信先を選択する。選択部14は、1台のMFP300を選択してもよいし、複数のMFP300を送信先の候補として選択してもよい。
[3.携帯端末の構成]
図3は、携帯端末100の構成を説明するための図である。携帯端末100の一例は、スマートフォンである。他の例は、タブレット型端末などであってもよい。図3を参照して、携帯端末100の構成について説明する。
図3に示されるように、携帯端末100は、通信部54、記憶部55、操作部56、および、コントローラー(制御部)59を含む。
通信部54は、無線LAN(IEEE802.11等)による無線通信を行う無線LAN通信部54aと、ブルートゥース通信(ブルートゥース規格に基づく無線通信)を行うブルートゥース通信部54bとを含む。ブルートゥース通信部54bは、MFP300に内蔵されたブルートゥースチップからブロードキャスト送信されてくるアドバタイジングデータ(Advertising Data)を受信するとともに、そのデータ送信用電波の強度を測定するように構成されている。
記憶部55は、不揮発性の半導体メモリー等の記憶装置によって実現される。記憶部55には、コントローラー59のCPU(後述するCPU59A)が実行する制御プログラム(アプリケーションプログラムなど)や、各種画面(詳細にはその表示用データ)が格納されている。記憶部55は、ジョブの送信先の決定に利用される優先順位を特定する情報を記憶していてもよい。
操作部56は、携帯端末100に対する操作入力を受け付ける操作入力部56aと、各種情報の表示出力を行う表示部56bとを備えている。操作入力部56aおよび表示部56bは、たとえばタッチパネルによって実現される。この場合、表示部56bの一例は、液晶ディスプレイ等のディスプレイである。操作入力部56aの一例は、表示部56bに表示されるソフトウェアキーである。操作入力部56aは、ハードウェアキーによって実現されてもよい。
コントローラー59は、CPU59Aとメモリー59Bとを含む。メモリー59Bは、たとえば、不揮発性メモリーによって実現される。CPU59Aがメモリー59B等に格納されるプログラムを実行することにより、携帯端末100は各種の機能を実現する。図3において、通信制御部61、入力制御部62、表示制御部63、検出部64、設定部65、および、選択部66は、実現される機能の一例である。
通信制御部61は、通信部54等と協働して、MFP300等との通信動作を制御するように構成されている。通信制御部61は、接続先装置とのペアリング動作等を制御するようにも構成されている。
入力制御部62は、操作入力部56aに対する操作入力動作によって入力された情報を処理するように構成されている。
表示制御部63は、表示部56bにおける各種情報の表示動作を制御するように構成されている。
検出部(検出処理部)64は、ブルートゥース通信における接続先候補のMFP300(接続候補装置)を、ブルートゥース通信用の電波に基づき検出する動作等を制御するように構成されている。
設定部65は、携帯端末100のユーザーの操作特性に従って、ジョブの送信先の決定に利用される優先順位を特定する情報を生成するように構成されている。たとえば、優先順位を付される項目が「(1)新規ジョブ開始予定時刻」「(2)位置」「(3)設置部屋」「(4)(画像処理装置の)処理能力」を含む場合を想定する。携帯端末100がジョブの送信先の候補として複数のMFP300を提示されたときに、携帯端末100から最も近いMFP300を送信先として指定する指示の入力の頻度が高い場合、設定部65は、上記4つの項目のうち「(2)位置」に高い優先順位を設定する。
また、携帯端末100がジョブの送信先の候補として複数のMFP300を提示されたときに、新しいジョブの開始予定時刻が最も早いMFP300を送信先として指定する指示の入力の頻度が高い場合には、設定部65は上記4つの項目のうち「(1)新規ジョブ開始予定時刻」に高い優先順位を設定し、印刷速度が最も早いMFP300を送信先として指定する指示の入力の頻度が高い場合には、設定部65は上記4つの項目のうち「(4)画像処理装置能力」に高い優先順位を設定する。
選択部66は、各MFP300の装置情報を用いて、通信システム1内の複数のMFP300の中からジョブの送信先を選択するように構成されている。
CPU59Aは、記憶部(半導体メモリー等)55内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単に「プログラム」とも称する)を実行することによって、通信制御部61等の各種の機能を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体を介して携帯端末100にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク等を経由してダウンロードされて携帯端末100にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、携帯端末100外の記憶装置に格納されていてもよい。
[4.ペアリング]
図4は、携帯端末100とMFP300との近距離無線通信によるペアリングの際に携帯端末100において実行される処理のフローチャートである。以下、図4を参照して、携帯端末100とMFP300のペアリングについて説明する。
ステップS401にて、携帯端末100のCPU59Aは、MFP300からのブルートゥース通信用の電波を受信し、当該電波の強度を測定する。
通信システム1内の各MFP300(MFP300A〜300E)は、ブルートゥース通信用の電波(MFP300の周辺領域(たとえば数十メートル以内)に到達する電波)を微小時間間隔で常に発信している。より具体的には、MFP300に内蔵されたブルートゥースチップは、アドバタイジングデータ(Advertising Data)をブロードキャスト送信している。このような動作によって、携帯端末100は、通信可能なMFP300のそれぞれからブルートゥース通信用の電波を受信することができる。CPU59Aは、ステップS401において、複数のMFP300からブルートゥース通信用の電波を受信した場合、受信したMFP300ごとに、電波強度を測定する。
携帯端末100と或るMFP300(たとえばMFP300A)との距離が比較的短い場合、携帯端末100によって検出(測定)される電波の強度(MFP300A内のブルートゥースチップから送出されてくる電波の強度)は比較的大きい。逆に、携帯端末100と或るMFP300(たとえばMFP300B)との距離が比較的長い場合、携帯端末100によって検出(測定)される電波の強度(MFP300Bからの電波の強度)は比較的小さい。
ステップS402にて、CPU59Aは、測定された電波の強度が所定の閾値TH(例えば−80dB)以上であるMFP300の台数(N)を特定する。
ステップS403にて、CPU59Aは、ステップS402にて特定された台数(N)が0(ゼロ)台か否かを判定する。検出したMFP300が0(ゼロ)台の場合(ステップS403においてYES)、携帯端末100は、ステップS401に制御を戻す。一方、検出したMFP300が0(ゼロ)台ではない場合(ステップS403においてNO)、ステップS404へ制御を進める。
ステップS404にて、CPU59Aは、表示部56bに、測定された電波の強度が上記閾値TH以上であるMFP300のリストを表示する。
図5は、ステップS404における表示画面の一例を示す図である。図5の装置リスト画面510(表示画面の一例)は、測定された電波の強度が上記閾値TH以上である2台のMFP300のそれぞれの情報(装置ID「C830-*********A」および装置ID「C830-*********B」)をソフトウェアキーとして表示する装置リストを含む。
ステップS405にて、CPU59Aは、近距離無線通信の接続先のMFP300を選択する情報(選択情報)の入力を受け付ける。当該入力は、たとえば、装置リスト画面510のMFP300の情報に対するタッチ操作によって実現される。CPU59Aは、たとえば装置リスト画面510において「C830-*********A」を含むソフトウェアキーをタッチされると、装置ID「C830-*********A」に対応するMFP300を近距離無線通信の接続先として特定する。
ステップS406にて、CPU59Aは、ステップS405において受け付けた入力によって特定された接続先と、近距離無線通信の接続を確立させる。
以上説明された図4の処理により、携帯端末100は、当該携帯端末100と通信システム1内の2以上のMFP300のうち1のMFP300との間で、近距離無線通信による接続を確立させる。
[5.ジョブ送信先の設定]
図6は、携帯端末100がMFP300A〜300Eの中のいずれか1台にジョブを送信するときの通信システム1内の各要素の処理を説明するための図である。図6は、このような処理の一例として、MFP300A〜300Eのいずれかにジョブを送信しようとして携帯端末100を持参したユーザーがMFP300Aに近づいたときに実行される処理を示す。図6には、MFP300Aと携帯端末100とMFP300Cにおいて実行される処理が示される。携帯端末100において実行される処理は、たとえば携帯端末100のCPU59Aが所定のプログラムを実行することによって実現される。
MFP300Aにおける処理は、たとえばMFP300AのCPU9Aが所定のプログラムを実行することによって実現され、MFP300Cにおける処理は、たとえばMFP300CのCPU9Aが所定のプログラムを実行することによって実現される。以下の説明ではこれらのCPUを区別するために、MFP300AのCPU9Aが「CPU9A(A)」として表され、MFP300CのCPU9Aが「CPU9A(C)」として表される。
図6を参照して、ステップS100にて、CPU9A(A)は、通信システム1内の他のMFP300からのアドバタイジングデータを受信することにより、各MFP300の装置情報を取得する。
ステップS110にて、CPU9A(A)は、取得した装置情報を、MFP300Aの記憶部5に、たとえば装置情報データベースとして蓄積する。
図7は、装置情報データベースの内容を具体的に説明するための図である。図7に示されるように、装置情報データベースは、7種類の情報(装置ID、MACアドレス、新規ジョブ開始予定時刻、位置、設置部屋、処理能力、および、オプション)を含む。なお、図7に示された装置情報データベースを構成する項目の組合せは、単なる一例である。装置情報データベースに登録される項目は、実施態様に従って適宜変更され得る。
「装置ID」は、個々のMFP300を特定する。図7の例では、MFP300A,300B,300C,300D,300Eのそれぞれに対して、装置ID「MFP−A」「MFP−B」「MFP−C」「MFP−D」「MFP−E」が設定されている。
「MACアドレス」は、各MFP300のアドレス情報の一例である。
「新規ジョブ開始予定時刻」は、各MFP300が次の新しいジョブを開始することが予測される時刻を表わす。新規ジョブ開始予定時刻は、そのものがアドバタイジングデータに含まれていてもよいし、アドバタイジングデータが加工されることによって生成されてもよい。
アドバタイジングデータの加工による新規ジョブ開始予定時刻の生成の一例について説明する。装置情報は、MFP300の処理能力(一例では、MFP300が一定時間内に印刷できる用紙の枚数)と、MFP300が実行中のジョブの情報と、当該ジョブの開始時刻とを含んでもよい。ジョブの情報は、ジョブの種類がプリントジョブであることを含み、また、ジョブにおける印刷枚数を含んでもよい。装置情報を受信したMFP300のCPU9Aは、ジョブにおける印刷枚数と処理能力とに基づいて、MFP300における実行中のジョブに要する時間を算出する。そして、CPU9Aは、当該算出された時間と当該ジョブの開始時刻とを用いて、当該ジョブの終了が予測される時刻(終了予定時刻)を導出する。そして、CPU9Aは、終了予定時刻そのもの、または、終了予定時刻から一定の時間経過後の時刻を、新規ジョブ開始予定時刻として特定する。
図7に戻って、「位置」は、各MFP300の位置情報を表わす。一例では、「位置」は、緯度および経度を含んでいてもよい。他の例では、「位置」は、緯度および経度に加えて、高さを含んでいてもよい。
「設置部屋」は、各MFP300が設置された場所を表わす。図7の例では、場所の具体例として、「第1会議室」「第2会議室」などの会議室の名称が示されている。「第1会議室」および「第2会議室」という名称は、そのもの自体によっては位置を特定できないが、当該名称が対応する会議室が位置(範囲)と関連付けられることによって位置(範囲)を特定する。すなわち、「設置部屋」は、間接的にMFP300の設置された位置(範囲)を特定する情報の一例である。
「処理能力」は、各MFP300の処理の能力を表わす。処理能力の一例は、所定時間あたりで印刷することができることが確認されている用紙の枚数である。たとえば、装置ID「MFP−A」に関連付けられている処理能力「30枚/分」は、MFP300Aが1分間あたり30枚の用紙の印刷を実行する能力を有することを表わす。
「オプション」は、各MFP300が備えているオプションの機能を表わす。オプションの機能は、たとえば、「ステープル」「パンチ」「ソート」を含む。
「ステープル」は、MFP300において画像を印刷された用紙にステープル留めを施す機能を表わす。「パンチ」は、MFP300においてが画像を印刷された用紙にパンチ穴をあける機能を表わす。「ソート」は、MFP300において画像を印刷された用紙を予め設定されたグループにソートしながら複数の排出ビンに出力する機能を表わす。
MFP300が「ステープル」「パンチ」「ソート」のそれぞれの機能を有する場合、それらの機能を実現するためのハードウェア資源は印刷出力部3内の要素としてMFP300に含まれる。
図7の例では、MFP300Aは、「ステープル」および「パンチ」のオプション機能を備える。MFP300Bは、いずれのオプション機能も備えていない。
図6に戻って、携帯端末100のCPU59AがMFP300Aとの近距離無線通信を開始する。
これに応じて、CPU9A(A)は、ステップS120にて、携帯端末100との近距離無線通信を開始する。
その後、CPU9A(A)はステップS130にて、CPU59AはステップS210にて、近距離無線通信の接続を確立させる。
MFP300Aと携帯端末100との間の近距離無線通信の接続の確立については、たとえば図4を参照して説明された流れに従う。なお、携帯端末100において複数のMFP300が近距離無線通信の接続候補として提示された場合、図5に示されたような画面(装置リスト画面510)においてユーザーがMFP300Aを選択することにより、MFP300Aと携帯端末100との間の接続が確立される。
その後、ステップS140にて、CPU9A(A)は、蓄積された装置情報を用いて、携帯端末100からのジョブの送信先に最適なMFP300を選択する。最適なMFP300の選択は、たとえば予め定められた条件に従う。
条件の一例は、「新規ジョブ開始予定時刻」が最も早く到来することである。図7の例では、MFP300A〜MFP300EのうちMFP300Cの「新規ジョブ開始予定時刻」が最も早く到来する。したがって、この条件に従えば、図7の例では、MFP300Cが最適なMFP300として選択される。
条件は、ジョブデータの一部に基づいていてもよい。たとえば、送信予定のジョブが「ステープル」のオプション機能を要する場合、条件の一例は、オプション機能「ステープル」を備え、かつ、「新規ジョブ開始予定時刻」が最も早く到来することである。この場合、CPU9A(A)は、ステップS130にて携帯端末100と近距離無線通信の接続を確立させた後、携帯端末100からジョブの情報を取得する。より具体的には、CPU9A(A)は、携帯端末100に、ジョブ(の少なくともヘッダ部分)のデータを要求する。これに応じて、携帯端末100のCPU59Aは、CPU9A(A)にジョブ(の少なくともヘッダ部分)のデータを送信する。CPU9A(A)は、受信したデータを用いて、ジョブが必要とするオプション機能を特定する。
条件は、携帯端末100(のユーザー)を特定する情報に基づいてもよい。図8は、端末データベースの一例を表わす図である。端末データベースは、たとえば各MFP300の記憶部5に格納されている。図8では、携帯端末のIDのそれぞれが、送信先の選択に関する4つの項目に対する優先順位に関連付けられる。通信システム1では、「携帯端末100」となり得る携帯端末が2台以上想定され得る。図8の例において、「端末ID」は、当該2台以上の携帯端末のそれぞれを特定する。
図8の例では、端末IDごとに、4つの項目「新規ジョブ開始予定時刻」「位置」「設置部屋」および「処理能力」に対して付された優先順位が、「1」〜「4」の数字で表されている。「1」が最も高い優先順位を表わし、「4」が最も低い優先順位を表わす。たとえば、端末ID「0001」については、「新規ジョブ開始予定時刻」の優先順位が最も高く、次に「位置」が優先され、次に「設置部屋」が優先され、「処理能力」の優先順位が最も低い。なお、図8に示された端末データベースを構成する項目の組合せは、単なる一例である。端末データベースに登録される項目は、実施態様に従って適宜変更され得る。
CPU9A(A)は、携帯端末100との近距離無線通信の接続が確立すると、当該接続の確立の際に取得した携帯端末100の端末IDに関連付けられた優先順位を取得する。そして、CPU9A(A)は、ジョブの送信先を選択する際に、CPU9A(A)は、取得した優先順位を選択の条件として利用する。
たとえば、取得された優先順位において、「新規ジョブ開始予定時刻」が1位であり、「位置」が2位であり、「設置場所」が3位であり、「処理能力」が4位である場合を想定する。まず、CPU9A(A)は、送信先として、「新規ジョブ開始予定時刻」(優先順位1位)が最も早いMFP300を選択する。
「新規ジョブ開始予定時刻」が最も早いMFP300が複数存在する場合には、当該複数のMFP300から携帯端末100の位置から最も近いものを選択する(優先順位2位)。この場合、CPU9A(A)は、接続を確立した携帯端末100から当該携帯端末100の位置情報を取得し、取得した位置情報を利用する。
携帯端末100から最も近いMFP300が複数存在する場合には、当該複数のMFP300から「設置場所」が携帯端末100が位置する場所と同じものを選択する(優先順位3位)。たとえば、携帯端末100の位置情報から、携帯端末100が存在する場所(たとえば、部屋)を特定して上記判断に利用する。
携帯端末100が位置する場所と同じ場所に設置されたMFP300が複数存在する場合には、CPU9A(A)は、当該複数のMFP300から処理能力が最も高いものを送信先として選択する。
図6に戻って、CPU9A(A)は、ステップS140にて最適なMFP300を選択した後、ステップS150にて、選択されたMFP300の装置情報を携帯端末100へ送信する。装置情報は、MFP300のアドレス情報を含む。
これに応じて、携帯端末100のCPU59Aは、ステップS220にて、装置情報(選択されたMFP300のアドレス情報)を取得する。
ステップS230にて、CPU59Aは、ステップS220で受信したアドレス情報を送信先として、ジョブの実行依頼を送信する。ステップS230の送信は、無線LAN経由で実現されてもよい。図6の例では、MFP300Cが送信先として選択されているので、携帯端末100は、MFP300Cにジョブの実行依頼を送信する。一例では、ジョブの実行依頼は、ジョブの実行コマンドとジョブデータとを含む。ジョブデータは、たとえば、あるドキュメントについての印刷プロセスを規定する。本実施の形態では、ジョブデータの送信が「ジョブの送信」に相当する。
ステップS300にて、MFP300CのCPU9A(C)は、携帯端末100からのジョブの実行依頼を受信する。
ステップS310にて、CPU9A(C)は受信した実行依頼に従ってジョブを実行する。
図9は、図6を参照して説明された処理の流れを、通信システム1の全体構成とともに説明するための図である。図9では、通信システム1内の処理の概略的な流れが、数字「(1)」〜「(6)」を付されて示されている。
まず、(1)として示されたように、通信システム1内の各MFP300がアドバタイジングデータを発信する。各MFP300は、他のMFP300からアドバタイジングデータを受信する。
(2)として示されたように、MFP300は、受信したアドバタイジングデータを用いて他のMFP300の装置情報を生成して、装置情報データベースに格納する。MFP300に格納される装置情報データベースは、他のMFP300の装置情報とともに当該MFP300の装置情報を含む。
(3)として示されたように、MFP300は携帯端末100と近距離無線通信の接続を確立する。
(4)として示されたように、MFP300は、携帯端末100からのジョブの送信先として最適なMFP300を選択する。
(5)として示されたように、MFP300は、携帯端末100に、選択されたMFP300の装置情報を送信する。
(6)として示されたように、携帯端末100は、選択されたMFP300へジョブの実行を依頼する情報を送信する。
以上、図6を参照して説明された処理によれば、携帯端末100は、近距離無線通信による接続相手以外のMFP300にジョブを送信することができる。ジョブの送信先は、図7等を参照した条件に従って選択される。これにより、ジョブの送信先の選択肢が広がるとともに、ジョブの送信先が種々の観点(たとえば、図7内の複数の「情報種別」のそれぞれ)から適切に選択され得る。
実行を依頼されるジョブは、プリントジョブに限定されず、スキャンジョブであってもよい。この場合、図7の「処理能力」は、印刷の処理能力に加えて、または、印刷の処理能力に代えて、単位時間当たりのスキャンデータの生成が可能な原稿の枚数を表わす。
(変形例)
図10は、図6の処理の変形例を説明するための図である。図10の処理では、図6のステップS140,S150が、ステップS132に置き換えられている。さらに、図6のステップS220が、ステップS222,S224に置き換えられている。
より具体的には、MFP300Aでは、ステップS130にて携帯端末100との近距離無線通信の接続を確立した後、CPU9A(A)は、ステップS132にて、ステップS110にて蓄積した装置情報(装置情報データベースの内容)を送信する。
これに応じて、携帯端末100では、ステップS222にて、CPU59Aが、MFP300Aから装置情報を受信する。
ステップS224にて、CPU59Aは、ステップS140(図6)と同様の態様に、MFP300Aから受信した装置情報を用いて最適なMFP300を選択する。
ステップS230にて、CPU59Aは、ステップS224にて選択されたMFP300(たとえば、MFP300C)へジョブの実行依頼を送信する。
MFP300CのCPU9A(C)は、ステップS300にて、ジョブの実行依頼を受信し、ステップS310にて、受信した実行依頼に従ってジョブを実行する。
図11は、図10の処理を通信システム1の構成とともに表わす図である。図11には、図9に対する変更点が示されている。より具体的には、図9において(4)および(5)として示された内容が、図11では、(4A)および(5A)として示されている。
より具体的には、図11では、MFP300Aは、(3)として示されたように携帯端末100と接続を確立した後、(4A)として示されたように携帯端末100に装置情報(装置情報データベース)を送信する。
そして、(5A)として示されたように、携帯端末100は、装置情報(装置情報データベース)を利用して、最適なMFP300を選択する。
そして、(6)として示されたように、携帯端末100は、最適なMFP300として選択されたMFP300Cにジョブの実行依頼を送信する。
図12は、ジョブの実行依頼の送信についてのさらなる変形例を説明するための図である。図12では、図9および図11のそれぞれにおいて(6)として示された内容が、(6A)および(6B)として示されている。
より具体的には、MFP300Aから最適なMFP300の装置情報を受信した後(図9)、または、最適なMFP300を選択した後(図11)、携帯端末100は、(6A)として示されるように、MFP300Aにジョブデータを送信する。MFP300Aは、ジョブデータを受信すると、(6B)として示されるように、当該ジョブデータをジョブの実行依頼とともにMFP300C(最適なMFP300)に送信する。
この場合、図9に示された処理において、MFP300Aは、携帯端末100に、装置情報の一部のみを送信してもよい。すなわち、MFP100Aは、携帯端末100に、最適なMFP300(MFP300C)の装置ID等のみを送信してもよい。携帯端末100は、当該装置IDを表示する。ユーザーは、当該装置IDのMFP300がジョブを実行する情報を入力する。携帯端末100は、入力された情報をMFP300Aに転送する。MFP300Aは、当該情報の受信に応じて、MFP300Cにジョブデータ等を送信する。実行されるジョブがプリントジョブであれば、ユーザーは、MFP300Aから送信された装置IDによって特定されるMFP300(MFP300C)まで移動して、出力された印刷用紙を引き取る。
以上説明された実施の形態のステップS140(図9)では、携帯端末100と近距離無線通信の接続を確立したMFP300は、当該接続が確立したことに応じて、携帯端末100から送信されるジョブ(ジョブデータ)の送信先を選択する。なお、当該送信先の選択は、当該接続が確立した後、さらに他の条件が成立したことに応じて実行されてもよい。さらに他の条件の一例は、携帯端末100からの指示の入力である。
さらに他の条件が利用される場合、携帯端末100は、MFP300との近距離無線通信の接続を確立した後、ユーザーからのジョブの実行指示の入力を受け付ける。携帯端末100は、当該指示が入力されたことに応じて、MFP300に、近距離無線通信によって、送信先の選択を指示する。これに応じて、MFP300は、携帯端末100から送信されるジョブの送信先の選択を開始する。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
1 通信システム、9,59 コントローラー、9A,59ACPU、100 携帯端末、300,300A〜300E MFP、510 装置リスト画面。

Claims (10)

  1. ネットワークシステムであって、
    情報端末と2台以上の画像処理装置とを含み、
    前記情報端末は、
    前記2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台の画像処理装置と近距離無線通信方式に従って通信するように構成された第1の通信部と、
    前記2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台へのジョブの送信を前記第1の通信部に指示するように構成された制御部とを含み、
    前記2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台の画像処理装置は、
    前記情報端末と近距離無線通信方式に従って通信するように構成された第2の通信部を含み、
    前記第1の通信部は、
    前記2台以上の画像処理装置の1台と近距離無線通信の接続を確立させるように構成されており、
    前記少なくとも1台の画像処理装置のそれぞれは、
    前記2台以上の画像処理装置のそれぞれの装置情報を格納するように構成された記憶部と、を含み、
    前記装置情報は、複数の項目の情報を含み、
    前記少なくとも1台の画像処理装置のそれぞれは、
    当該画像処理装置において前記第2の通信部が前記第1の通信部と前記接続を確立した場合に、前記記憶部に格納された装置情報と当該記憶部を含む画像処理装置の装置情報のそれぞれに含まれる複数の項目の情報のうち、前記情報端末へ入力されてきた指示において優先される頻度が高い項目の情報を用いて、前記2台以上の画像処理装置の中から前記ジョブの送信先を選択するように構成された選択部含み、
    前記第2の通信部は、
    前記選択部によって選択された画像処理装置の装置情報を前記情報端末に送信するように構成されている、ネットワークシステム。
  2. 前記第1の通信部は、前記第2の通信部から送信された前記装置情報によって特定される画像処理装置に前記ジョブを送信するように構成されている、請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. ネットワークシステムであって、
    情報端末と2台以上の画像処理装置とを含み、
    前記情報端末は、
    前記2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台の画像処理装置と近距離無線通信方式に従って通信するように構成された第1の通信部と、
    前記2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台へのジョブの送信を前記第1の通信部に指示するように構成された制御部とを含み、
    前記2台以上の画像処理装置のうち少なくとも1台の画像処理装置は、
    前記情報端末と近距離無線通信方式に従って通信するように構成された第2の通信部を含み、
    前記第1の通信部は、
    前記2台以上の画像処理装置のうち1台と近距離無線通信の接続を確立させるように構成されており、
    前記少なくとも1台の画像処理装置のそれぞれは、
    前記2台以上の画像処理装置のそれぞれの装置情報を格納するように構成された記憶部を含み、
    前記装置情報は、複数の項目の情報を含み、
    前記第2の通信部は、
    前記第1の通信部と接続を確立した場合に、前記2台以上の画像処理装置のそれぞれの装置情報を前記情報端末に送信するように構成されており、
    前記制御部は、
    前記2台以上の画像処理装置のそれぞれの装置情報に含まれる複数の項目の情報のうち、前記情報端末へ入力されてきた指示において優先される頻度が高い項目の情報を用いて、前記2台以上の画像処理装置の中から前記ジョブの送信先を選択するように構成されている、ネットワークシステム。
  4. 前記複数の項目の情報は、画像処理装置が設置された位置を表わす情報、画像処理装置が設置された場所を表わす情報、画像処理装置が新たなジョブを開始することが予測されるタイミングを表わす情報、画像処理装置が備えるオプションの機能を表わす情報、および、画像処理装置の処理能力を表わす情報のうち少なくとも1つを含む、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  5. 前記送信先の選択は、前記接続が確立されたことに応じて開始されるように構成されている、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  6. 前記ジョブは、印刷ジョブおよびスキャンジョブのうちいずれかである、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  7. 前記送信先の選択は、さらに前記ジョブのデータの少なくとも一部を用いて実行される、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  8. 前記送信先の選択は、さらに前記情報端末を特定する情報を用いて実行される、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  9. 画像処理装置であって、
    情報端末と近距離無線通信方式に従って通信するように構成された通信部と、
    当該画像処理装置およびネットワークシステム内の他の画像処理装置の装置情報を格納するように構成された記憶部と、を備え、
    前記装置情報は、複数の項目の情報を含み、
    前記通信部が情報端末との近距離無線通信の接続を確立した場合に、前記装置情報に含まれる複数の項目の情報のうち、前記情報端末へ入力されてきた指示において優先される頻度が高い項目の情報を用いて、当該画像処理装置および前記ネットワークシステム内の他の画像処理装置の中から前記情報端末からのジョブの送信先を選択するように構成された選択部とを備え、
    前記通信部は、前記送信先として選択された画像処理装置の装置情報を前記情報端末に送信するように構成されている、画像処理装置。
  10. 画像処理装置のコンピューターによって実行されるプログラムであって、
    前記プログラムは、前記コンピューターに、
    情報端末と近距離無線通信方式に従って通信するステップと、
    近距離無線通信方式による通信において前記情報端末との接続が確立された場合に、前記画像処理装置およびネットワークシステム内の他の画像処理装置の装置情報を用いて、当該画像処理装置および前記ネットワークシステム内の他の画像処理装置の中から前記情報端末からのジョブの送信先を選択するステップと、
    前記送信先として選択された画像処理装置の装置情報を前記情報端末に送信するステップとを実行させ
    前記装置情報は、複数の項目の情報を含み、
    前記選択するステップにおいて、前記コンピューターは、前記画像処理装置および前記他の画像処理装置のそれぞれの装置情報に含まれる複数の項目の情報のうち、前記情報端末へ入力される指示において優先される頻度が高い項目の情報を用いて、前記ジョブの送信先を選択する、プログラム。
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