JP6828361B2 - サイドシール装置、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法 - Google Patents

サイドシール装置、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法 Download PDF

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本発明は、一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に溶融金属を供給して薄肉鋳片を製造する双ロール式連続鋳造装置に用いられるサイドシール装置、このサイドシール装置を備えた双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法に関するものである。
金属の薄肉鋳片を製造する方法として、内部に水冷構造を有し互いに逆方向に回転する一対の冷却ロールを備え、回転する一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に溶融金属を供給し、前記冷却ロールの周面に凝固シェルを形成・成長させ、一対の冷却ロールの外周面にそれぞれ形成された凝固シェル同士をロールキス点で圧着して所定の厚さの薄肉鋳片を製造する双ロール式連続鋳造装置が提供されている。このような双ロール式連続鋳造装置は、各種金属において適用されている。
上述の双ロール式連続鋳造装置においては、冷却ロールの上方に配置された溶融金属容器から浸漬ノズルを介して溶融金属プール部に溶融金属を連続的に供給する。溶融金属は、溶融金属プール部の中央部に配置された浸漬ノズルから冷却ロールの周面に向けて吐出され、冷却ロールの周面に沿って一対のサイド堰側へとそれぞれ流れていく。回転する冷却ロールの周面上では溶融金属が凝固成長して凝固シェルを形成し、各冷却ロールの周面の凝固シェルがキス点で圧着される。
溶融金属プ−ル部の側壁となるサイド堰は、薄肉鋳片の鋳造時に、回転する冷却ロールの側面と摺接して溶融金属をシールして保持する働きをする。ここで、サイド堰は、鋳造前に予熱されるとともに鋳造時も外部から加熱されるが、冷却ロールと常に摺接しているために冷却ロールから抜熱されて冷却される。この冷却が過多になると、溶融金属が、低温になったサイド堰に接することによってサイド堰表面上で凝固し、生じた凝固層がサイド堰表面に付着し成長する。これを地金と称する。
このようにしてサイド堰表面上で生成した地金は、厚肉に成長した後、冷却ロールの周面にて鋳造される薄肉鋳片とともに一対の冷却ロール間に噛み込んで引き込まれるおそれがある。
地金が薄肉鋳片とともに一対の冷却ロール間に引き込まれると、薄肉鋳片とともに地金がロール間で圧着されるため、局所的に厚みが大きくなる。また、地金が一対の冷却ロールに噛み込まれる際には、一時的に一対の冷却ロール間が大きくなり、薄肉鋳片の幅全体で厚くなる現象(地金のない部分では、凝固が遅れ高温となる、いわゆるホットバンド)の発生や、それにともなう薄肉鋳片の板厚変動、表面疵等の品質欠陥や板破断、湯漏れ等の操業上のトラブルの原因となる。
したがって、この双ロール式連続鋳造装置において、冷却ロールの周面上の凝固を均一に進行させて健全な薄板を製造するためには、サイド堰表面に形成する地金の発生と成長を防止することがプロセス上最も重要な課題の一つである。
そこで、たとえば特許文献1、2には、サイド堰表面における地金の発生を抑制する技術が提案されている。
特許文献1には、冷却ロールの端面に摺接されたサイド堰を振動させることによって、サイド堰の内面に付着する凝固殻(地金)を早期に脱落させ、薄肉鋳片への巻き込みを抑制し、薄肉鋳片の破断を起こすことなく均質な薄肉鋳片を安定して製造できる双ロール式連続鋳造装置が提案されている。ここで、サイド堰の振動方向としては、冷却ロールの端面に沿った上下方向又は左右方向が例示されている。
特許文献2には、冷却ロールの端面との摺接面内においてサイド堰を振動させる加振装置を設け、鋳造の非定常状態の期間はサイド堰を振動させ、定常状態の期間はサイド堰の振動を停止させる方法が提案されている。
特開昭60−184450号公報 特開平05−237603号公報
ところで、特許文献1、2のいずれもサイド堰の振動方向はサイド堰と冷却ロールの端面の摺動面内であり、冷却ロールの端面とサイド堰が常に接しているため、冷却ロールからの抜熱は避けられず、サイド堰が温度低下し、サイド堰表面における地金の生成及び成長を十分に抑制することができなかった。
本発明では、比較的簡単な構成で、双ロール式連続鋳造プロセスにおいて安定鋳造を阻害する最も重大な要因の一つである、サイド堰への地金付着を抑制しつつ、冷却ロールの側面とサイド堰との摺動境界への溶融金属の差し込みも防止して、安定して薄肉鋳片を鋳造することができ、さらにサイド堰の摩耗を抑制してサイド堰の寿命も延長することが可能な双ロール式連続鋳造装置におけるサイドシール装置、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るサイドシール装置は、回転する一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に浸漬ノズルを介して溶融金属を供給し、前記冷却ロールの周面に凝固シェルを形成・成長させて、薄肉鋳片を製造する双ロール式連続鋳造装置において、前記冷却ロールの端面側を前記サイド堰で封止するサイドシール装置であって、前記サイド堰を前記冷却ロールの端面に向けて押し付けるサイド堰押付け手段と、前記サイド堰を前記冷却ロールの端面に対して近接離間する方向に振動を与えるサイド堰振動付与手段と、を備え、前記振動の周波数が5〜200Hzであって、前記振動の振動幅が下記式で求められる差し込み限界隙間D未満であることを特徴としている。
=(−2σcosθ/ρg)/H
ここで、D:差し込み限界隙間(m)、σ:溶融金属の表面張力(N/m)、θ:サイド堰と溶融金属の濡れ角(°)、ρ:溶融金属の密度(kg/m)、g:重力加速度(m/s 、H:溶融金属ヘッド高さ(m)
この構成のサイドシール装置によれば、溶融金属プール部内の溶融金属を安定して保持するシール性を確保しつつ、サイド堰を前記冷却ロールの端面に対して近接離間する方向に振動させることによってサイド堰と冷却ロールとの接触が緩和され、サイド堰から冷却ロールへの抜熱量が減少し、サイド堰を高温に維持することができ、サイド堰の表面における地金の発生及び成長を抑制することが可能となる。
また、サイド堰を前記冷却ロールの端面に対して近接離間する方向に振動させることにより、サイド堰の表面に付着した地金を溶融金属プール部内へと遊離させることができ、地金が厚く成長することを抑制できる。
さらに、前記サイド堰を前記冷却ロールの端面に対して近接離間する方向に振動させることで、サイド堰と前記冷却ロールの端面との摺接が緩和され、サイド堰の摩耗を抑制することができ、サイド堰の寿命を延長することができる。
ここで、本発明に係るサイドシール装置においては、前記サイド堰振動付与手段は、前記サイド堰を前記冷却ロールの端面に直交する方向に平行して振動させる構成としてもよい。
この場合、前記サイド堰振動付与手段の構成が比較的簡単となり、サイド堰を振動させて地金の発生及び成長を確実に抑制することができる。
また、本発明のサイドシール装置においては、前記サイド堰振動付与手段は、前記冷却ロールの軸線より下方側に前記軸線に直交して水平方向に延在する支持軸によって前記サイド堰の下端が支持される構造を含み、前記サイド堰の上方を前記冷却ロールの端面に直交する方向に振動させ、前記サイド堰の振動幅が前記冷却ロールの端面の上方から下方の前記支持軸に向けて漸次小さくなるように振動させる構成としてもよい。
この場合、温度が低下して地金が発生しやすい溶融金属プール部の湯面近傍で振動幅を大きくでき、地金の発生及び成長を抑制することができる。また、溶融金属のヘッド圧が大きく溶融金属の差し込みが発生しやすい前記冷却ロールの端面の下方において振動幅を小さくすることにより、溶融金属を確実に保持することができる。これにより、安定して鋳造を行うことができる。
本発明に係る双ロール式連続鋳造装置は、回転する一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に溶融金属を供給し、前記冷却ロールの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する双ロール式連続鋳造装置であって、上述のサイドシール装置を備えることを特徴としている。
この構成の双ロール式連続鋳造装置によれば、上述のサイドシール装置を備えているので、サイド堰の表面における地金の発生及び成長を抑制することができるとともに、溶融金属プール部内の溶融金属を確実に保持することができ、薄肉鋳片の製造を安定して行うことができる。
本発明に係る薄肉鋳片の製造方法は、回転する一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に溶融金属を供給し、前記冷却ロールの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する薄肉鋳片の製造方法であって、上述のサイドシール装置を用いて、前記サイド堰を前記冷却ロールの端面に対して近接離間する方向に振動を与えることを特徴としている。
この構成の双ロール式連続鋳造装置によれば、上述のサイドシール装置を用いて、前記サイド堰を前記冷却ロールの端面に対して近接離間する方向に振動を与えているので、サイド堰の表面における地金の発生及び成長を抑制することができる。また、サイド堰押付け手段によってサイド堰を冷却ロールの端面側に押し付けているので、振動によって冷却ロールの端面とサイド堰との間に過度な隙間が生じることがなく、溶融金属プール部内の溶融金属を確実に保持することができる。よって、薄肉鋳片の製造を安定して行うことができる。
上述のように、本発明によれば、双ロール式連続鋳造プロセスにおいて安定鋳造を阻害する最も重大な要因の一つである、サイド堰への地金付着を抑制しつつ、冷却ロールの側面とサイド堰との摺動境界への溶融金属の差し込みも防止して、安定して薄肉鋳片を鋳造することができ、さらにサイド堰の摩耗を抑制してサイド堰の寿命も延長することが可能な双ロール式連続鋳造装置におけるサイドシール装置、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態である薄肉鋳片の製造方法に用いられる双ロール式連続鋳造装置の一例を示す説明図である。 図1に示す双ロール式連続鋳造装置の一部拡大説明図である。 図1に示す双ロール式連続鋳造装置の溶鋼プール部の断面説明図である。 図1に示す双ロール式連続鋳造装置の上面説明図である。 平行移動機構を備えたサイドシール装置の説明図である。 傾斜移動機構を備えたサイドシール装置の説明図である。 溶鋼の差し込みが生じる限界隙間を検討する際のモデル図である。 溶鋼の差し込みが生じる限界隙間と溶鋼ヘッドとの関係を示すグラフである。 平行移動機構を備えたサイドシール装置における限界隙間を示すグラフである。 傾斜移動機構を備えたサイドシール装置における限界隙間を示すグラフである。
以下に、本発明の実施形態について、添付した図面を参照して説明する。以下の実施形態においては、鋳造する対象金属を鋼として説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
ここで、本実施形態において製造される薄肉鋳片1は、炭素鋼、Siを0.6質量%以上7.0質量%以下の範囲で含むSi含有鋼、ステンレス鋼等の鋼材とされている。
また、本実施形態では、製造される薄肉鋳片1の幅が200mm以上1800mm以下の範囲内、厚さが0.8mm以上5mm以下の範囲内とされている。
本実施形態である薄肉鋳片の製造方法に用いられる双ロール式連続鋳造装置10について、図1から図6を用いて説明する。
図1に示す双ロール式連続鋳造装置10は、一対の冷却ロール11、11と、薄肉鋳片1を支持するピンチロール12、12、および、13、13と、一対の冷却ロール11、11の幅方向端部に配設されたサイド堰15と、これら一対の冷却ロール11、11とサイド堰15とによって画成された溶鋼プール部16に供給される溶鋼3を保持するタンディッシュ18と、このタンディッシュ18から溶鋼プール部16へと溶鋼3を供給する浸漬ノズル19と、を備えている。
この双ロール式連続鋳造装置10においては、溶鋼3が回転する冷却ロール11,11に接触して冷却されることにより、冷却ロール11,11の周面の上で凝固シェル5、5が成長し、一対の冷却ロール11,11にそれぞれ形成された凝固シェル5、5同士がロールキス点で圧着されることによって、所定厚みの薄肉鋳片1が鋳造される。
ここで、図2に示すように、冷却ロール11の端面にサイド堰15が配設されることによって、溶鋼プール部16が画成されている。
溶鋼プール部16の湯面は、図2及び図4に示すように、一対の冷却ロール11,11の周面と一対のサイド堰15,15によって四方を囲まれた矩形状をなしており、この矩形状をなす湯面の中央部に浸漬ノズル19が配設されている。
また、図3に示すように、サイド堰15の溶鋼3との接触部は、略逆三角形状をなしている。サイド堰15の温度が低下した場合には、この接触部において地金が発生することになる。
このサイド堰15は、上述のように、冷却ロール11の端面と摺接して冷却ロール11の端部からの溶鋼3の漏れを防止するシール作用を有する。
サイド堰15は、溶鋼3を安定して保持するとともに、冷却ロール11の周面での凝固シェル5の形成に悪影響を与えないことが重要である。このため、サイド堰15を構成する材質としては、溶鋼3との反応性が乏しい耐熱材料を用いることになり、例えば、黒鉛、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化珪素、アルミナ、シリカ等、あるいはこれらを複合した材料が用いられる。
そして、サイド堰15は、図4に示すように、サイドシール装置30によって、冷却ロール11の端面に摺接される。
このサイドシール装置30は、サイド堰15を支持するサイド堰ホルダー31と、サイド堰15を冷却ロール11の端面に向けて押し付ける押付け機構32と、サイド堰15を冷却ロール11の端面に対して近接離間する方向に振動を付与する振動付与機構33と、サイド堰15を加熱する加熱機構(図なし)と、を備えている。
押付け機構32としては、例えば油圧シリンダ等の既存の押圧装置を用いることができる。本実施形態では、図4に示すように、押付け機構32として油圧シリンダを用いている。なお、油圧シリンダは、1本でも良く、複数本を配設してもよい。
振動付与機構33としては、例えば電磁誘導式、偏心モータ式等の既存の振動装置を用いることができる。本実施形態では、振動付与機構33として、偏心錘を電動モータで回転させて振動を与える偏心モータ式の振動装置を用いている。なお、一つの偏心錘を回転させると、与えられる振動が回転運動となるため、二つの偏心錘を互いに逆方向に同期回転させる構造とし、水平方向のみに振動を付与する構成とされている。
ここで、振動付与機構33としては、図5に示すように、サイド堰15を冷却ロール11の端面に直交する方向に平行移動して振動させる平行振動方式と、図6に示すように、サイド堰15の振動幅が冷却ロール11の端面の上方から下方に向けて漸次小さくなるように振動させる傾斜振動方式と、を用いることができる。
なお、傾斜振動方式においては、図6に示すように、冷却ロール11の軸線Oよりも下方側に、軸線Oに直交して水平方向に延在する支持軸35を設け、この支持軸35にサイド堰ホルダー31の下端が支持されている。このため、振動付与機構33によって振動を付与すると、サイド堰ホルダー31が支持軸35を支点として揺動し、サイド堰15の振動幅が冷却ロール11の端面の上方から下方に向けて漸次小さくなるように傾斜して振動することになる。
本実施形態では、振動付与機構33によってサイド堰15を冷却ロール11の端面に対して近接離間する方向に振動を与えることから、冷却ロール11の端面とサイド堰15との間に微小な隙間Dが生じることになる。
ここで、冷却ロール11の端面とサイド堰15との間に微小な隙間Dが生じた場合でも、溶鋼3の差し込みを抑制して溶鋼3を確実に保持するためには、隙間Dが適正な範囲となるように、振動付与機構33の振動幅を設定する必要がある。
以下に、サイド堰15の振動幅(隙間D)について検討した結果について説明する。
図7(a)及び図7(b)に示すように、冷却ロール11の端面とサイド堰15との間に微小な隙間Dが生じた場合であっても、溶鋼3の表面張力によって隙間Dに差し込むことが抑制される。しかしながら、溶鋼プール部16の深さが大きくなるとヘッド圧によって隙間Dに溶鋼3が差し込むことになる。
溶鋼3の差し込みが生じる差し込み限界隙間Dは、表面張力σとヘッド圧の釣り合いから、下記の(1)式及び(2)式で表される。
ρgH=σ/R ・・・(1)
=−2Rcosθ ・・・(2)
ここで、ρ:溶鋼の密度(kg/m)、g:重力加速度(m/s)、H:溶鋼ヘッド(m)、σ:表面張力(N/m)、D:差し込み限界隙間(m)、R:溶鋼表面の曲率半径(m)、θ:サイド堰と溶鋼間の濡れ角(°)。
上述の(1)式、(2)式より、差し込み限界隙間Dは、以下の(3)式によって表される。
=(−2σcosθ/ρg)/H ・・・(3)
鋼を対象として、(3)式に重力加速度g=9.8m/sのほか、溶鋼の物性値を入力して差し込み限界隙間Dを算出した。なお、各物性値は、参考文献として「日本学術振興会第140委員会編、社団法人日本鉄鋼協会、'Handbook of Physico-chemical Properties at High Temperatures', 1988年9月」に記載された値を用いた。
溶鉄の密度ρ=7000kg/m3(参考文献のp.2参照)
溶鉄の表面張力σ=1.8N/m(参考文献のp.145参照)
濡れ角θ=130°(アルミナ上の溶鉄の接触角、参考文献のp.173参照)
溶鋼ヘッドと差し込み限界隙間Dの関係(単位:mm)を図8に示す。溶鋼3の侵入の限界隙間Dは、図8に示したように、溶鋼ヘッドに依存するため、下方ほど狭くなる。サイド堰15の振動による振動幅が大きすぎるとサイド堰15と冷却ロール11の側面の間の隙間Dに溶鋼3が差し込むため、振動幅を所定範囲に抑える必要がある。
図5に示すように、サイド堰15を冷却ロール11の端面に直交する方向に平行して振動させる平行振動方式の場合には、図9に示すように、サイド堰15において溶鋼ヘッドが最も大きくなる部分の差し込み限界隙間Dよりも小さくなるように、振動幅を設定することになる。
例えば、直径600mmの冷却ロール11を用い、溶鋼プール部16の湯面高さを冷却ロール11の中心角度45°として、鋼の薄肉鋳片を製造するとき、溶鋼ヘッドはロールキス点で最も大きくなり、212mm(=300mm×sin(45°))である。
このとき、図9に示すように、溶鋼3の差込みの生じない隙間Dは最大0.10mmとなる。
図6に示すように、サイド堰15の振動幅が冷却ロール11の端面の上方から下方に向けて漸次小さくなるように振動させる傾斜振動方式の場合には、図10に示すように、それぞれの溶鋼ヘッドにおいて差し込み限界隙間Dよりも小さくなるように、振動幅を設定することになる。
例えば、直径600mmの冷却ロール11を用い、溶鋼プール部16の湯面高さを冷却ロール11の中心角度45°として、鋼の薄肉鋳片を製造するとき、溶鋼ヘッドはロールキス点で最も大きくなり、212mm(=300mm×sin(45°))である。
振動幅に上下方向で傾斜を付けた一例として、傾斜振動を以下の条件に設定した。キス点の下方38mm位置(湯面を基準として250mm下方)に支持軸35を設け、これを中心に回転運動として湯面位置での振幅を0.30mmとなるようサイド堰15を振動させる。このときの溶鋼ヘッドと隙間Dの関係を図10に示す。
サイド堰15は、冷却ロール11の側面に対して近接離間する方向に振動することになるが、深さ0mm(湯面)位置での振動幅は0.30mmであるのに対し、深さ50mm位置での振動幅は0.24mm、深さ100mm位置での振動幅は0.18mm、深さ200mm位置での振動幅は0.08mmとなる。これにより、図10に示すように、それぞれの溶鋼ヘッドにおいて差し込み限界隙間Dよりも小さくなり、溶鋼3の差し込みが抑制されることになる。
さらに、サイド堰15を冷却ロール11の端面に対して近接離間する方向に振動を与える際の振動の周波数は、5〜200Hzの範囲とすることが望ましく、特に10〜120Hzの範囲とすることがより好ましい。振動周波数が10Hzより小さいと、振動中にサイド堰15が冷却ロール11の端面に対して近接する時間が長くなり、サイド堰15表面での地金付着が生じ始める。振動周波数が120Hzより大きくなると、小型の加振機構では十分な振動幅が得られなくなり、必要な振動幅を得るため強力な加振能力を有する大型の加振機構が必要となって装置の過剰な大型化を招くためである。
重力加速度(9.8m/s2)基準で振動加速度を評価するときの振動加速度は、加振機構の大型化を避けるために10G以下とすることが望ましい。振動加速度は単振動の式から導出した下記の(4)式で求められる。
振動加速度[G]=(1/2g)×(振動幅[μm]×10−6)×{2π×(周波数[Hz])}
=2.01×10−6×(振動幅[μm])×(周波数[Hz])・・・(4)
例えば、振動幅100μmで振動数200Hzの単振動を得る振動加速度は約8.0G、振動幅300μmで振動数120Hzの単振動を得る振動加速度は約8.7Gである。
以上のような構成とされた本実施形態によれば、溶鋼プール部16内の溶鋼3を安定して保持するシール性を確保しつつ、サイド堰15を冷却ロール11の端面に対して近接離間する方向に振動させることによってサイド堰15と冷却ロール11との接触が緩和されているので、サイド堰15から冷却ロール11への抜熱量が減少し、サイド堰15を高温に維持することができ、サイド堰15の表面における地金の発生及び成長を抑制することが可能となる。
また、振動付与機構33によって、サイド堰15を冷却ロール11の端面に対して近接離間する方向に振動させることにより、サイド堰15の表面に付着した地金を溶鋼プール部16内へと遊離させることができ、地金が厚く成長することを抑制できる。
さらに、サイド堰15を冷却ロール11の端面に対して近接離間する方向に振動させることで、サイド堰15と冷却ロール11の端面との摺接が緩和され、サイド堰15の摩耗を抑制することができ、サイド堰15の寿命を延長することができる。
また、本実施形態において、図5に示すように、サイド堰15を冷却ロール11の端面に直交する方向に平行に振動させる平行振動方式とした場合には、振動付与機構33の構成が比較的簡単となり、サイド堰15を振動させて地金の発生及び成長を確実に抑制することができる。
また、本実施形態において、図6に示すように、サイド堰15の振動幅が冷却ロール11の端面の上方から下方に向けて漸次小さくなるように振動させる傾斜振動方式とした場合には、地金が発生しやすい溶鋼プール部16の湯面近傍で振動幅を大きくでき、地金の発生及び成長を抑制することができる。また、冷却ロール11の端面の下方では、溶鋼3のヘッド圧が大きくなることから、振動幅を小さくすることで溶鋼3を確実にシールすることができる。
以上、本発明の実施形態である本実施形態である薄肉鋳片の製造方法について具体的に説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、図1に示すように、ピンチロールを配設した双ロール式連続鋳造装置を例に挙げて説明したが、これらのロール等の配置に限定はなく、適宜設計変更してもよい。
以下に、本発明の効果を確認すべく、実施した実験結果について説明する。
冷却ロールの直径600mm、冷却ロールの幅800mm、溶鋼プール部における溶鋼深さ212mm、冷却ロールの周速度50m/minにて、厚さ2mmの薄肉鋳片を鋳造した。この薄肉鋳片の組成は、質量%で0.05%C、0.6%Si、1.5%Mn、0.03%Al、残部Fe及び不純物である。この組成の鋼の液相線温度は1517℃であり、過熱度30〜50℃となるように溶鋼プール部に注入する溶鋼温度は1547〜1567℃とした。
(本発明例1)
サイド堰は、予熱温度を1250℃とし、押付機構(油圧シリンダ)による押付け力を3kNとして冷却ロールの側面に摺接させた。そして、図5に示すように、サイド堰を冷却ロールの端面に直交する方向に平行して振動させる平行振動方式で、サイド堰を冷却ロールの端面に対して近接離間する方向に振動を与えた。このときの振動数を50Hz、振動幅を100μmとした。振動加速度は約0.5Gである。
(本発明例2)
サイド堰は、予熱温度を1250℃とし、押付機構(油圧シリンダ)による押付け力を3kNとして冷却ロールの側面に摺接させた。そして、図6に示すように、サイド堰の振動幅が冷却ロールの端面の上方から下方に向けて漸次小さくなるように振動させる傾斜振動方式で、サイド堰を冷却ロールの端面に対して近接離間する方向に振動を与えた。具体的には、サイド堰にロールキス点より38mm下方に設けた支持軸を中心とする回転運動による振動を付与した。このときの振動数を100Hzとした。また、振動幅は、湯面位置では0.30mm、ロールキス点では0.05mmとした。湯面位置での振動加速度は約6.0Gである。
(本発明例3)
サイド堰は、予熱温度1100℃とし、押付機構(油圧シリンダ)による押付け力を3kNとして冷却ロールの側面に摺接させた。そして、図6に示すように、サイド堰の振動幅が冷却ロールの端面の上方から下方に向けて漸次小さくなるように振動させる傾斜振動方式で、サイド堰を冷却ロールの端面に対して近接離間する方向に振動を与えた。具体的には、サイド堰にロールキス点より38mm下方に設けた支持軸を中心とする回転運動による振動を付与した。このときの振動数を50Hzとした。また、振動幅は、湯面位置では0.30mm、ロールキス点では0.05mmとした。湯面位置での振動加速度は約1.5Gである。
(従来例)
サイド堰は、予熱温度1250℃とし、押付機構(油圧シリンダ)による押付け力を3kNとして冷却ロールの側面に摺接させた。なお、サイド堰に対して振動は付与しなかった。
本発明例1,2においては、鋳造初期および鋳造末期の18min経過後においても地金の発生が確認されずに、薄肉鋳片を安定して鋳造することができた。
また、本発明例3においても本発明例1,2と同様に、鋳造中に地金の発生が確認されず安定鋳造を確認できた。傾斜振動方式とすることにより、予熱温度を低くしても地金の発生及び成長を抑制することが可能となった。
他方、従来例においては、鋳造開始直後の15秒後に地金の噛み込みが発生し、薄肉鋳片にも地金の巻き込みが確認された。また、鋳造開始5min経過後において、地金の噛み込みが発生した。このとき、通常2mmの鋳片厚さは局所的に増大し、最大3.1mmに達し、均一形状を損ねた。地金はサイド堰表面に形成した凝固層が薄肉鋳片とともにロール間で圧下され生じたものと推定された。
以上の結果から、本発明によれば、サイド堰表面における地金の発生及び成長を抑制することが可能であることが確認された。
1 薄肉鋳片
3 溶鋼
5 凝固シェル
11 冷却ロール
15 サイド堰
16 溶鋼プール部(溶融金属プール部)
30 サイドシール装置
32 押付け機構(サイド堰押付け手段)
33 振動付与機構(サイド堰振動付与手段)

Claims (5)

  1. 回転する一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に浸漬ノズルを介して溶融金属を供給し、前記冷却ロールの周面に凝固シェルを形成・成長させて、薄肉鋳片を製造する双ロール式連続鋳造装置において、前記冷却ロールの端面側を前記サイド堰で封止するサイドシール装置であって、
    前記サイド堰を前記冷却ロールの端面に向けて押し付けるサイド堰押付け手段と、前記サイド堰を前記冷却ロールの端面に対して近接離間する方向に振動を与えるサイド堰振動付与手段と、を備え、
    前記振動の周波数が5〜200Hzであって、前記振動の振動幅が下記式で求められる差し込み限界隙間D未満であることを特徴とするサイドシール装置。
    =(−2σcosθ/ρg)/H
    ここで、D:差し込み限界隙間(m)、σ:溶融金属の表面張力(N/m)、θ:サイド堰と溶融金属の濡れ角(°)、ρ:溶融金属の密度(kg/m)、g:重力加速度(m/s 、H:溶融金属ヘッド高さ(m)
  2. 前記サイド堰振動付与手段は、前記サイド堰を前記冷却ロールの端面に直交する方向に平行して振動させることを特徴とする請求項1に記載のサイドシール装置。
  3. 前記サイド堰振動付与手段は、前記冷却ロールの軸線より下方側に前記軸線に直交して水平方向に延在する支持軸によって前記サイド堰の下端が支持される構造を含み、
    前記サイド堰の上方を前記冷却ロールの端面に直交する方向に振動させ、
    前記サイド堰の振動幅が前記冷却ロールの端面の上方から下方の前記支持軸に向けて漸次小さくなるように振動させることを特徴とする請求項1に記載のサイドシール装置。
  4. 回転する一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に溶融金属を供給し、前記冷却ロールの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する双ロール式連続鋳造装置であって、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサイドシール装置を備えることを特徴とする双ロール式連続鋳造装置。
  5. 回転する一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に溶融金属を供給し、前記冷却ロールの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する薄肉鋳片の製造方法であって、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサイドシール装置を用いて、前記サイド堰を前記冷却ロールの端面に対して近接離間する方向に振動を与えることを特徴とする薄肉鋳片の製造方法。
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