JP6827857B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
半導体素子の接続端子と、半導体パッケージの外部接続端子とを接続する内部配線同士が交差等する必要がある場合にも配線を実現するため、2層の再配線層による半導体装置が提案されている。特許文献1には、バンプが形成された半導体素子をモールドした後、2層の再配線層を形成する半導体装置の製造方法が記載されている。
米国特許出願公開第2004/245608号明細書
しかしながら、特許文献1の半導体装置では、パッケージ側に多層配線による複数の絶縁層が必要となり、そのため再配線基板の反りが大きくなるという問題点があった。
本発明の第1の態様によると、半導体装置は、半導体チップの接続端子が形成されている端子形成面の上に配置された第1絶縁層、前記第1絶縁層の上に形成され、一端が前記接続端子と接続されている複数の第1配線層、および前記第1配線層それぞれの他端に接続された柱状構造体を備える半導体素子と、前記半導体素子を封止する封止樹脂と、前記封止樹脂の上に形成された第2絶縁層と、一端が前記柱状構造体と接続され、前記第2絶縁層の一面に形成され、前記端子形成面の垂直上方にある領域から前記第2絶縁層の前記端子形成面の垂直上方の内側の領域に設けられた他端を有する複数の第1の第2配線層と、一端が前記柱状構造体と接続され、前記第2絶縁層の一面に形成され、前記端子形成面の垂直上方にある領域から前記第2絶縁層の前記端子形成面の垂直上方の外側の領域へと延在する他端を有する複数の第2の第2配線層と、前記第1の第2配線層それぞれの前記他端に接続された複数の第1の外部接続端子と、前記第2の第2配線層それぞれの前記他端に接続された複数の第2の外部接続端子と、を備え、前記第1の外部接続端子を、前記端子形成面を含む平面に射影した場合、少なくとも一部の前記第1の外部接続端子は前記接続端子と重なり、前記端子形成面を含む平面に前記第1配線層および前記第2の第2配線層を射影したとき、少なくとも1つの前記第1配線層と、前記第2の外部接続端子に接続される前記第2の第2配線層の少なくとも一部とが、少なくとも一箇所において交差する。
本発明の第2の態様によると、半導体装置の製造方法は、半導体チップの接続端子が形成されている端子形成面の上に配置された第1絶縁層、前記第1絶縁層の上に形成され、一端が前記接続端子と接続されている複数の第1配線層、および前記第1配線層それぞれの他端に接続された柱状構造体を備える半導体素子を準備することと、前記半導体素子を封止樹脂により封止することと、前記封止樹脂の上に第2絶縁層を形成することと、一端が前記柱状構造体と接続され、前記第2絶縁層の一面に形成され、前記端子形成面の垂直上方にある領域から前記第2絶縁層の前記端子形成面の垂直上方の内側の領域に設けられた他端を有する複数の第1の第2配線層、および一端が前記柱状構造体と接続され、前記端子形成面の垂直上方にある領域から前記第2絶縁層の前記端子形成面の垂直上方の外側の領域へと延在する他端を有する複数の第2の第2配線層を前記第2絶縁層の一面に形成することと、前記第1の第2配線層それぞれの前記他端に複数の第1の外部接続端子を接続し、前記第2の第2配線層それぞれの前記他端に複数の第2の外部接続端子を接続することと、を備え、前記第1の外部接続端子を、前記端子形成面を含む平面に射影した場合、少なくとも一部の前記第1の外部接続端子が前記接続端子と重なるように前記第1の第2配線層を形成し、前記端子形成面を含む平面に前記第1配線層および前記第2の第2配線層を射影したとき、少なくとも1つの前記第1配線層と、前記第2の外部接続端子に接続される前記第2の第2配線層の少なくとも一部とが、少なくとも一箇所において交差するように形成する。
本発明によれば、半導体素子側に配線層を形成するため、2層以上の配線層による高い配線の自由度を維持しながら、配線層を全てパッケージ側に配置する場合より反りの小さい半導体装置を提供することが可能となる。
第1の実施形態の半導体装置を示す図であり、図1(A)は断面を模式的に示す図であり、図1(B)は回路を模式的に示す図である。 第1の実施形態の半導体装置を模式的に示す断面図である。 図3(A)は第1の実施形態の半導体装置の上面図であり、図3(B)は半導体装置を構成する半導体チップの上面図である。 第1の実施形態の半導体装置に搭載される半導体素子の回路を模式的に示す図である。 第1の実施形態の半導体装置の回路を模式的に示す図である。 図6(A)〜(D)は、第1の実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための、各工程を模式的に示す断面図である。 図7(A)〜(C)は、図6に続く工程を模式的に示す断面図である。 図8(A)〜(C)は、図7に続く工程を模式的に示す断面図である。 図9(A)、(B)は、図8に続く工程を模式的に示す断面図である。 図10(A)〜(E)は、図9に続く工程を模式的に示す断面図である。 図11(A)〜(D)は、図10に続く工程を模式的に示す断面図である。 図12(A)〜(C)は、図11に続く工程を模式的に示す断面図である。 図13(A)〜(C)は、図12に続く工程を模式的に示す断面図である。 第1の実施形態の変形例1の半導体装置を模式的に示す断面図である。 第1の実施形態の変形例2の半導体装置を模式的に示す断面図である。 第1の実施形態の変形例3の半導体装置の回路を模式的に示す図である。 第1の実施形態の変形例3の半導体装置を模式的に示す断面図である。 第2の実施形態の半導体装置を模式的に示す断面図である。 図19(A)〜(C)は、第2の実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための、各工程を模式的に示す断面図である。 図20(A)、(B)は、図19に続く工程を模式的に示す断面図である。 第2の実施形態の変形例の半導体装置を模式的に示す断面図である。
以下では、適宜図面を参照しながら、第1の実施形態の半導体装置および半導体装置の製造方法等について説明する。以下の実施形態において、特に言及がない限り、半導体装置の外部接続端子を備える面を半導体装置の上面とし、上下方向を当該上面に垂直な方向にとり、半導体装置の上面から外側へ向かう向きを上向きとする。また、以下の実施形態において、「配線層」の語は、半導体素子のパッド等の端子の位置を再配置する再配線層に加え、後述するような2つの半導体素子の端子間を接続するための配線等も含む。さらに、以下の実施形態において、「接続する」の語は、接続された2つの物が導通可能である意味を含む。
図1は、本実施形態の半導体装置1を模式的に示す概念図である。図1(A)は半導体装置1の上面に垂直な断面を回路を簡略化して模式的に示す図であり、図1(B)は、半導体装置1の上面図に、半導体装置1の内部の回路を重ねて模式的に示す図である。
半導体装置1は、半導体素子100と、パッケージ側配線構造体200と、モールド樹脂30と、はんだボール25とを含む。半導体素子100は、半導体チップ10と、パッド11と、半導体素子側絶縁層12と、パッド導通部13と、半導体素子側配線層14と、柱状構造体15と、はんだめっき16とを備える。パッケージ側配線構造体200は、入出力端子21と、パッケージ側絶縁層22と、入出力端子導通部23と、パッケージ側配線層24とを備える。図1(B)では、半導体素子100に対応する部分が破線で示されている。
なお、本実施形態では、半導体素子側に1層、パッケージ側に1層の配線層14、24を設けているが、半導体素子側および/またはパッケージ側に複数の配線層を設けてもよい。また、パッド11と入出力端子21とを接続するための配線引き回しとは異なる、信頼性向上のためのパッド形成等の別の目的で、入出力端子21上にさらに絶縁層および導体層を形成してもよい。
半導体素子100のパッド11が形成されている面を端子形成面Sと呼ぶ。端子形成面Sには、図1(B)に示されるように複数のパッド11が2列に並んで配置されている。各パッド11は、半導体素子側絶縁層12の開口部に形成されたパッド導通部13を介して半導体素子側配線層14と接続されている。半導体素子側配線層14は、半導体素子側絶縁層12の上に形成され、半導体素子側絶縁層12に沿って所定のパターンの配線を形成し、各パッド11に対応する柱状構造体15に接続する。
なお、図1に図示されてはいないが、半導体チップ10の半導体素子側絶縁層12の下面、すなわち端子形成面Sには、パッシベーション層等が配設され得る(図6等参照)。
半導体素子100の柱状構造体15は、はんだめっき16を介してパッケージ側配線構造体200のパッケージ側配線層24と接続される。パッケージ側配線層24は、モールド樹脂30の上に形成されたパッケージ側絶縁層22の一面に形成されており、パッケージ側絶縁層22に沿って所定のパターンの配線を形成し、入出力端子導通部23を介して入出力端子21およびはんだボール25に接続する。
なお、半導体素子側配線層14およびパッケージ側配線層24の配線のパターンは特に限定されない。また、パッド11とはんだボール25とを接続する配線を構成する複数の上記各部分は、適宜一体的に構成することができる。さらに、半導体素子側配線層14およびパッケージ側配線層24は2次元のパターンに広がるものに限定されず、3次元の配線のパターンを持った構造体として形成されてもよい。
半導体チップ10は、集積回路、大規模集積回路等の電子回路を含んで構成される。半導体素子側絶縁層12の材料は、ポリイミド等を含む。パッド導通部13および半導体素子側配線層14は、それぞれ銅等の金属を含んで構成され、一体的に形成され得る。柱状構造体15は、銅等の金属を含む。パッケージ側配線層24および入出力端子導通部23は、銅等の金属を含んで構成され、一体的に形成され得る。パッケージ側絶縁層22は、エポキシ系樹脂等を含んで構成される。入出力端子21は、銅等の金属を含んで構成される。はんだめっき16およびはんだボール25の態様は特に限定されず、接続される素子や接続方法の特徴に応じて、適宜構成を変更してもよい。
図2は、半導体素子100と入出力端子21との位置関係等を示す図である。半導体素子100の端子形成面Sの垂直上方の領域を領域Vとする。図2に領域Vの範囲を一点線で模式的に示した。本実施形態の半導体装置1において、パッケージ側配線層24は、パッケージ側絶縁層22の、領域Vからパッケージ側絶縁層22の領域Vの外側の領域へと延在する。半導体装置1の外部のプリント基板等と接続される外部接続端子として機能する入出力端子21またははんだボール25は、半導体装置1の上面(外部接続端子を備える面)の、領域Vの外側の領域に配置されている。このように、半導体装置1は、ファンアウト型の半導体パッケージとして構成することができる。
なお、図1(B)に示された例のように、一部の外部接続端子は領域Vの内部に配置されてもよい。同様に、一部のパッケージ側配線層24は領域Vの外側まで延在しなくてもよい。
半導体素子側絶縁層12の厚さT1は、パッケージ側絶縁層22の厚さT2よりも小さくすることができる。特に、半導体素子側絶縁層12をポリイミド材料を含んで構成し、パッケージ側絶縁層22をエポキシ系樹脂を含んで構成する等、半導体素子側絶縁層12とパッケージ側絶縁層22とを異なる種類の樹脂を含むようにして構成すると、厚さT1を厚さT2よりも顕著に小さくできる。半導体素子側絶縁層12の厚さT1は、4μm以上9μm以下が好ましく、4μm以上6μm以下がより好ましい。パッケージ側絶縁層22の厚さT2は、20μm以上50μm以下が好ましく、30μm以上50μm以下がより好ましい。
半導体素子側絶縁層12は、パッケージ側に絶縁層を形成する場合よりも薄く形成することが可能であるから、半導体装置1は全体の厚さTを薄くすることができる。特に、携帯電話等の部品の薄型化が要求される機器に搭載される場合、厚さTは、500μm以下が好ましく、300μm以下がさらに好ましい。
図3(A)は、半導体装置1の上面図を示す図である。半導体装置1の上面は、パッケージ側絶縁層22によりその一部が覆われ、離散的にはんだボール25が配置されている。
なお、半導体装置1のはんだボール25または入出力端子21の配置の態様は図3(A)に示した例に限られず適宜設定することができる。
図3(B)は、半導体装置1を構成する半導体チップ10の上面図を示す図である。半導体チップ10の上面には、パッド11を備える。各パッド11は、上述したように、パッシベーション層(図6等参照)に形成された開口から外部に露出している。
なお、半導体チップ10の上面におけるパッド11の配置の態様は特に限定されない。
図4は、半導体素子100の回路を模式的に示す図である。半導体チップ10の上面は半導体素子側絶縁層12に覆われ、パッド11上に形成された半導体素子側絶縁層12の開口部(開口部510、図6(B)参照)にパッド導通部13が形成されている。パッド11aについて見ると、パッド導通部13aは半導体素子側配線層14aにより柱状構造体15aおよびはんだめっき16aと接続されている。ここで、端子形成面Sの中心Cとパッド11aとの距離D1よりも、端子形成面Sの中心Cと、端子形成面Sに射影した柱状構造体15aまたははんだめっき16aとの距離D2の方が短い。このように、半導体素子側配線層14は、パッド11から内側へ再配線するファンイン構造をとることができる。
なお、一部または全部の半導体素子側配線層14は必ずしもファンイン構造をとらなくてもよい。
図5は、半導体装置1の回路を模式的に示す図である。図5では、図1(B)と同様、半導体素子100に対応する部分は破線で示している。パッド11bは、半導体素子側配線層14bおよびパッケージ側配線層24bを介してはんだボール25bに接続されている。パッド11cは、半導体素子側配線層14cを介して柱状構造体15cと接続され、柱状構造体15cはパッケージ側配線層を介さずはんだボール25cと接続されている。
本実施形態の半導体装置1では、端子形成面Sを含む平面に半導体素子側配線層14cおよびパッケージ側配線層24bの回路を射影したとき、半導体素子側配線層14cの射影された回路とパッケージ側配線層24bの射影された回路とが点Pにおいて交差する。このように、半導体装置1は、少なくとも一部のパッド11の組について、それぞれ異なるパッド11に接続された半導体素子側配線層14とパッケージ側配線層24とを端子形成面Sに射影した場合に交差する配線構造を備えることが好ましい。
また、入出力端子21dおよびはんだボール25dを端子形成面Sに射影したとき、パッド11bと重なっている。このように、半導体装置1は、少なくとも一部のパッド11の組について、一方のパッド11に接続された入出力端子21またははんだボール25を端子形成面Sに射影すると、他方のパッド11と重なることが好ましい。
なお、あるパッド11と、端子形成面Sに射影された、当該パッド11に接続されたはんだボール25が重なる構成において、パッド11から、半導体素子側配線層14を介しパッド11とは異なる位置の柱状構造体15に接続された後、パッケージ側配線層24を介して再びパッド11と重なるはんだボール25の位置に戻ってくるように配線をしてもよい。これにより、さらに外部接続端子の配置の自由度を高めることができる。
(半導体装置1の製造方法)
以下では、半導体装置1の製造方法の流れを説明する。図6から図9までを参照しながら半導体素子100の製造方法を説明し、図10から図13までを参照しながら、半導体素子100をモールドして半導体パッケージとする方法を説明する。
図6から図9までは、半導体素子100に含まれる回路が複数個形成されている半導体ウェハ100Wに半導体素子側配線層14を形成する方法を模式的に示す図である。図6(A)〜(D)、図7(A)〜(C)、図8(A)〜(C)、図9(A)(B)は時系列順に示されている。
図6(A)は、半導体素子100の製造の第1工程の説明として、半導体ウェハ100Wを模式的にを示す図である。半導体ウェハ100Wは、基板50と、半導体チップ形成領域Vtとを備える。基板50の上には、半導体チップ形成領域Vtが一定の間隔で形成され、各半導体チップ形成領域Vtは、パッド11と、パッシベーション層51と、パッド11と接続されている内部の電子回路(不図示)とを備える。この電子回路は半導体ウェハが個片化された後に半導体素子100の内部の回路等として機能する。半導体素子100の製造の第1工程では、半導体ウェハ100Wを製造または購入等により取得し、適宜異物、傷等の検査を行う。
図6(B)は、半導体素子100の製造の第2工程を説明するための図である。この第2工程では、パッシベーション層51の上に、半導体素子側絶縁層12を形成する。まず、パッシベーション層51の上に感光性のポリイミド樹脂をスピンコーター等で塗布する。その後、フォトマスクにより、開口部51を備える所定のパターンが残るようにポリイミド樹脂を露光し、現像後、ポリイミド樹脂を加熱硬化させる。
図6(C)は、半導体素子100の製造の第3工程を説明するための図である。この第3工程では、めっきのためのシード層52を形成する。シード層52は、UBM(Under Bump Metallurgy)として機能するものであり、チタンおよび/または銅等を含む1以上の薄膜をパッド11および半導体素子側絶縁層12の上にスパッタ工法等により形成する。
図6(D)は、半導体素子100の製造の第4工程を説明するための図である。この第4工程では、所定のパターンでフォトレジスト53をシード層52の上に形成する。感光性のめっきレジストをスピンコーター等によりシード層52の上に塗布し、半導体素子側配線層14のパターンに基づくパターンでフォトマスクにより露光し、現像する。
図7(A)は、半導体素子100の製造の第5工程を説明するための図である。この第5工程では、シード層52上に、電解めっきにより、パッド導通部13および半導体素子側配線層14を形成する。電解銅メッキにより、シード層52から、フォトレジスト53により囲まれた範囲内に配線層を形成する。
図7(B)は、半導体素子100の製造の第6工程を説明するための図である。この第6工程では、シード層52の上に形成されていたフォトレジスト53を除去する。
なお、柱状構造体15(図1)を形成しない場合、第6工程でフォトレジスト53を除去した後、図8(C)で示される工程に進んでもよい。
図7(C)は、半導体素子100の製造の第7工程を説明するための図である。第7工程では、所定のパターンでドライフィルム54を形成する。まず、ドライフィルム状のフォトレジスト材を半導体素子側配線層14およびシード層52の上にラミネートする。その後、柱状構造体15のパターンに基づくパターンでフォトマスクにより露光し、現像する。
なお、柱状構造体15の径、高さ、および/または柱状構造体が配置される間隔等に応じて液状レジストをフォトレジスト材54として用いてもよい。
図8(A)は、半導体素子100の製造の第8工程を説明するための図である。第8工程では、柱状構造体15およびはんだめっき16を形成する。電解銅メッキにより、半導体素子側配線層14をシードとして、ドライフィルム54により囲まれた範囲内に柱状の導体層15を形成する。その後、はんだめっき16を形成する。
なお、半導体素子100をモールドした後に柱状の導体層15上に、電解めっきによりパッケージ側配線層24を形成する場合、はんだめっき16の形成は省略することができる。
図8(B)は、半導体素子100の製造の第9工程を説明するための図である。第9工程では、ドライフィルム54を除去する。
図8(C)は、半導体素子100の製造の第10工程を説明するための図である。第10工程では、シード層52の一部を除去する。エッチングにより、半導体素子側絶縁層12等に形成されたシード層52を除去し、不要な導体部分を除去する。
図9(A)は、半導体素子100の製造の第11工程を説明するための図である。第11工程では、バックグラインドにより基板50を所定の厚さにまで薄くする。
図9(B)は、半導体素子100の製造の第12工程を説明するための図である。第12工程では、基板50をダイシングブレード等を用いて個片化する。個片化されたそれぞれの素子が半導体素子100となる。
図10から図13までは、再配線層を備えるパッケージ基板を作成した後に半導体素子を当該パッケージ基板に接合するチップラスト法による、半導体装置1の製造方法を模式的に示す図である。図10(A)〜(E)、図11(A)〜(D)、図12(A)〜(C)、図13(A)〜(C)は時系列順に示されている。半導体装置1は、例えば縦横数十cmの大きさのパネルを用い、以下の製造方法により低コストで効率的に量産することが可能である。図10〜図13では、支持基板41に垂直な方向に、支持基板41の側から半導体素子100の側に向かう向きを上向きとする。
図10(A)は、半導体装置1の製造の工程1の説明として、支持基板41を示す図である。支持基板41には、形成するパッケージ基板からの支持基板41の剥離を容易にするための剥離層42が形成されている。工程1では、支持基板41を取得する。
図10(B)は、半導体装置1の製造の工程2を説明するための図である。工程2では、シード層43を剥離層42の上に形成する。シード層43の形成方法は、めっきおよびエッチングによる除去が可能であれば特に限定されない。
図10(C)は、半導体装置1の製造の工程3を説明するための図である。工程3では、フォトレジスト44をシード層43の上に形成し、入出力端子21(図1)のパターンに基づくパターンでフォトマスクにより露光し、現像する。
図10(D)は、半導体装置1の製造の工程4を説明するための図である。工程4では、入出力端子21を形成する。電解銅メッキにより、シード層43から、フォトレジスト44により囲まれた範囲内に入出力端子21に相当する導体層を形成する。
図10(E)は、半導体装置1の製造の工程5を説明するための図である。工程5では、入出力端子21を除くシード層43の上に形成されていたフォトレジスト44を除去する。
図11(A)は、半導体装置1の製造の工程6を説明するための図である。工程6では、所定のパターンでパッケージ側絶縁層22を形成する。まず、エポキシ樹脂等の絶縁材を入出力端子21およびシード層43の上にラミネートする。その後、レーザーにより、入出力端子導通部23に対応する位置に絶縁材22の開口(ビア)230を形成する。
図11(B)は、半導体装置1の製造の工程7を説明するための図である。工程7では、フォトレジスト45をパッケージ側絶縁層22の上および開口230の上方に形成する。
図11(C)は、半導体装置1の製造の工程8を説明するための図である。工程8では、所定のパターンにフォトレジスト45を形成する。フォトレジスト45を、パッケージ側配線層24(図1)のパターンに基づくパターンでフォトマスクにより露光し、現像する。
図11(D)は、半導体装置1の製造の工程9を説明するための図である。工程9では、入出力端子導通部23およびパッケージ側配線層24を形成する。電解銅メッキにより、入出力端子21をシード層として、半導体素子側絶縁層22の上のフォトレジスト45により囲まれた範囲内に入出力端子導通部23およびパッケージ側配線層24に相当する導体層を形成する。一部または全部のパッケージ側配線層24は、図2に示されたように、完成した半導体装置1において、端子形成面Sの垂直上方にある領域からパッケージ側絶縁層22の端子形成面Sの垂直上方の領域の外側の領域へと延在するように形成される。
図12(A)は、半導体装置1の製造の工程10を説明するための図である。工程10では、パッケージ側絶縁層22およびパッケージ側配線層24の上に形成されていたフォトレジスト45を除去する。これにより、パッケージ側配線構造体200(図1)および、基板50からパッケージ側配線層24までの各層の全体としてパッケージ基板201が形成される。
図12(B)は、半導体装置1の製造の工程11を説明するための図である。工程11では、半導体素子100をパッケージ側配線層24に接合する。半導体素子100は、端子形成面Sを下向きにしてはんだめっき16を介して半導体素子側配線層24にフリップ接合される。
図12(C)は、半導体装置1の製造の工程12を説明するための図である。工程12では、エポキシ樹脂30等を用いて、トランスファーモールドまたはコンプレッションモールド等により、半導体素子100を封止する。
図13(A)は、半導体装置1の製造の工程13を説明するための図である。工程13では、入出力端子21およびパッケージ側絶縁層22の下方に配置されていた支持基板41および剥離層42を剥離し、シード層43をエッチング等により除去する。
図13(B)は、半導体装置1の製造の工程14を説明するための図である。工程14では、はんだボール25を入出力端子21に接して形成する。
なお、以下の実施形態の半導体装置は図13(B)に示された、個片化する前の状態のパネル等も含んで指す。
図13(C)は、半導体装置1の製造の工程15を説明するための図である。工程15では、ダイシングブレード等を用いて個片化し、個片化された半導体装置1を取得する。
上述の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)本実施形態の半導体装置1は、端子形成面Sの上に配置された半導体素子側絶縁層12、および、半導体素子側絶縁層12の上に形成され、パッド11と接続されている半導体素子側配線層14を備える半導体素子と、半導体素子側配線層14と接続され、パッケージ側絶縁層22上の、端子形成面Sの垂直上方にある領域からパッケージ側絶縁層22の端子形成面Sの垂直上方の外側の領域へと延在するパッケージ側配線層24と、を備える。これにより、多層構造を利用した配線引き回しが可能でありながら、再配線層を全てパッケージ側に配置した場合より半導体装置の反りを低減することができる。
(2)本実施形態の半導体装置1において、パッケージ側配線層24と接続され、パッケージ側絶縁層上の端子形成面Sの垂直上方の外側の領域に配置された入出力端子21またははんだボール25を備える。これにより、外部接続端子を広い範囲に配置し、外部接続端子同士の間隔を広くとることができる。
(3)本実施形態の半導体装置1において、入出力端子21またははんだボール25を端子形成面Sを含む平面に射影した場合、一部の入出力端子21またははんだボール25はパッド11と重なる。これにより、より高い自由度を有する外部接続端子の配置を実現することができる。
(4)本実施形態の半導体装置1において、端子形成面Sを含む平面に半導体素子側配線層14およびパッケージ側配線層24の回路を射影したとき、少なくとも一箇所において、それぞれ異なるパッド11と接続された、半導体素子側配線層14の回路とパッケージ側配線層24の回路とが交差する。これにより、配線の立体交差を利用してより高い自由度を有する外部接続端子の配置を実現することができる。
(5)本実施形態の半導体装置1において、半導体素子側絶縁層12と、パッケージ側絶縁層22は、異なる種類の樹脂を含む。これにより、半導体装置1の厚さTを調節することができ、特に薄くする設計が可能である。
(6)本実施形態の半導体装置1において、半導体素子側絶縁層12の厚さは、パッケージ側絶縁層22の厚さよりも小さい。これにより、再配線層を全てパッケージ側に配置した場合より数十μm以上半導体装置1の厚さTを薄くすることができる。
(7)本実施形態の半導体装置1において、少なくとも一部のパッド11について、端子形成面Sの中心Cとパッド11との距離よりも、端子形成面Sの中心Cと、端子形成面Sに射影した、パッド11と接続されている半導体素子側配線層14とパッケージ側配線層の導通部15,16との距離の方が短い。これにより、端子形成面Sの辺縁部等に配置されているパッド11も再配線することができ、このようなパッド11と接続される外部接続端子の配置の自由度を高めることができる。
(8)本実施形態の半導体装置1において、半導体素子側配線層14とパッケージ側配線層24とは、柱状構造体15を介して接続される。これにより、半導体素子100とパッケージ側配線層24との距離を長くすることができるため、絶縁信頼性が向上し、パネルの反りの吸収をしやすくすることができる。
(9)本実施形態の半導体装置1の製造方法では、半導体ウェハ100Wの、端子形成面Sに半導体側絶縁層12を形成することと、半導体素子側絶縁層12の上にパッド11と接続されている半導体素子側配線層14を形成することと、半導体素子側配線層14が形成されている半導体ウェハ100Wを個片化し、半導体素子100を取得することと、パッケージ側絶縁層22と、パッケージ側配線層24とを備えるパッケージ側配線構造体200を形成することと、を備え、パッケージ側配線層24は、半導体素子側配線層14と接続され、パッケージ側絶縁層22上の、端子形成面Sの垂直上方にある領域Vから半導体素子100の端子形成面Sの垂直上方の外側の領域へと延在するように形成されている。これにより、多層構造を利用した配線引き回しが可能でありながら、再配線層を全てパッケージ側に配置した場合より半導体装置1の反りを低減することができる。
(10)本実施形態の半導体装置の製造方法は、取得した半導体素子100を、パッケージ側配線構造体200を備えるパッケージ基板に接合した後、半導体素子100を封止する。これにより、封止時の半導体素子100のずれを考慮する必要がなく、半導体素子100の配置間隔を狭くすることができ、より効率的に半導体装置1を製造することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、上述の実施形態と組み合わせることが可能である。以下の変形例において、上述の実施形態と同様の構造、機能を示す部位に関しては、同一の符号で参照し、適宜説明を省略する。
(変形例1)
上述の実施形態の半導体装置1では、入出力端子導通部23によりパッケージ側配線層24と入出力端子21とを接続したが、パッケージ側配線層24に直接入出力端子21を接続してもよい。これにより製造工程の一部を簡略化することができる。
図14は、本変形例の半導体装置1aの断面を模式的に示す図である。半導体装置1aのパッケージ側配線構造体200aは、入出力端子21と、パッケージ側絶縁層22と、パッケージ側配線層24とを備え、入出力端子21とパッケージ側配線層24とを接続する入出力端子導通部23(図1)を備えていない。
(変形例2)
上述の実施形態の半導体装置1では、はんだボール25とパッケージ側配線層24とを、入出力端子21および入出力端子導通部23により接続したが、パッケージ側配線層24に直接はんだボール25を形成し、外部接続端子としてもよい。これにより、半導体装置の厚さTを半導体装置1よりさらに薄くことができる。
図15は、本変形例の半導体装置1bの断面を模式的に示す図である。半導体装置1bのパッケージ側配線構造体200bは、パッケージ側配線層24と、はんだボール25と、ソルダーレジスト層29とを備える。ソルダーレジスト層の厚さは特に限定されないが、20μm以上50μm以下が好ましい。
(変形例3)
上述の実施形態の半導体装置1は半導体素子100を1つのみ備えたが、複数の半導体素子100を含んで構成してもよい。それぞれの半導体素子100は、少なくとも一部のパッドが互いに接続されていることが好ましい。
図16は、本変形例の半導体装置1cの上面図に、半導体装置1cの内部の回路を重ねて模式的に示す図である。図16では、半導体素子100eおよび半導体素子100fに対応する部分は破線で示している。半導体装置1cは、半導体素子100eと、半導体素子100fとを備える。半導体素子100eのパッド11eと、半導体素子100fのパッド11fとは、半導体素子100eの半導体素子側配線層14e、半導体素子100fの半導体素子側配線層14f、および半導体素子間接続配線層240を介して接続されている。
なお、図16に示された半導体装置1cは、2つの半導体素子100e,100fを備えているが、3以上の半導体素子を備えてもよい。
半導体装置1cにおいて、半導体素子100eは、外部接続端子となるはんだボール25eと接続されるパッケージ側配線層24eを備え、半導体素子100fは、外部接続端子となるはんだボール25fと接続されるパッケージ側配線層24fを備える。
図17は、半導体装置1cの断面を模式的に示す図である。半導体素子100eは、外部接続端子であるはんだボール25eに、入出力端子21e、入出力端子導通部23e、パッケージ側配線層24eとを介して接続されている。半導体素子100fは、外部接続端子であるはんだボール25fに、入出力端子21f、入出力端子導通部23f、パッケージ側配線層24fとを介して接続されている。半導体素子100eと、半導体素子100fとは、パッケージ側絶縁層22の一面に形成されており、パッケージ側絶縁層22に沿って延在する半導体素子間接続配線層240により接続されている。半導体素子間接続配線層240は、それぞれの半導体素子100e、100fの垂直上方の外側の領域まで延在しており、パッケージ側配線層24に含まれる。
本変形例の半導体装置1cは、半導体素子100eと半導体素子100fとを備え、半導体素子100eのパッド11eは、半導体素子100fのパッド11fと、パッケージ側配線層24を介して接続されている。これにより、互いに接続された複数の半導体素子100を用いて、より自由度の高く設計された半導体装置1を提供することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の半導体装置2は、第1の実施形態に係る半導体装置1と同様の構成を有しているが、半導体素子をモールドした後にパッケージ側配線層24を形成する点が、第1の実施形態で示した製造方法とは異なっている。第1の実施形態との同一部分については第1の実施形態と同一の符号で参照し、場合に応じ説明を省略する。
図18は、第2の実施形態の半導体装置2の断面を模式的に示す図である。半導体装置2は、半導体素子1100と、パッケージ側配線構造体1200と、はんだボール25と、モールド樹脂30と、を備える。半導体装置2は、第1の実施形態の半導体装置1と比べ、半導体素子1100の構成と、パッケージ側配線構造体1200の構成が異なっている。半導体素子1100は、第1の実施形態の半導体素子100と比べ、はんだめっき16を備えていない点および半導体素子1100の端子形成面Sの反対側の面が半導体装置2の表面に露出している点が異なっている。パッケージ側配線構造体1200は、第1の実施形態のパッケージ側配線構造体200に比べ、入出力端子導通部23を備えていない点、パッケージ側絶縁層導通部26およびソルダーレジスト層27を備える点が異なっている。
パッケージ側絶縁層導通部26は、銅等の金属を含んで構成され、柱状構造体15とパッケージ側配線層24とを接続する。ソルダーレジスト層27は、ポリイミドやエポキシ等の有機材料樹脂を含んで構成される。ソルダーレジスト層27は、20μm以上50μm以下の厚さで形成されることが好ましい。
(半導体装置2の製造方法)
以下では、半導体装置2の製造方法の流れを説明する。半導体素子1100は、半導体素子100の製造方法の第8工程(図8(A))において、はんだめっき16を形成しないことにより製造することができる。図19、図20を参照しながら、半導体素子1100をモールドして半導体パッケージとする方法を説明する。
図19、図20は、半導体素子をモールドした後に再配線層を形成するチップファースト法による、半導体装置2の製造方法を模式的に示す図である。図19(A)〜(C)、図20(A)〜(D)は時系列順に示されている。半導体装置2は、例えば縦横数十cmの大きさのパネルを用い、以下の製造方法により低コストで効率的に量産することが可能である。
図19(A)は、半導体装置2の製造の工程Iを示す図である。工程Iでは、マウンター等を用いて、支持基板61の上に形成された、シート状の固定用材料からなる固定層62に半導体素子1100を配置する。
図19(B)は、半導体装置2の製造の工程IIを示す図である。工程IIでは、半導体素子1100をエポキシ樹脂等を含むモールド樹脂30を用いて封止する。
図19(C)は、半導体装置2の製造の工程IIIを示す図である。工程IIIでは、支持基板61および固定層62を除去し、封止体300の柱状構造体15が露出している表面を適宜研磨する。
図20(A)は、半導体装置2の製造の工程IVを示す図である。工程IVでは、封止体300の柱状構造体15が露出している表面と反対側の面を研磨し、半導体素子1100を露出させる。
図20(B)は、半導体装置2の製造の工程Vを示す図である。工程Vでは、封止体300の上に、エポキシ樹脂等を含んで構成されるパッケージ側絶縁層22を形成し、レーザー等により開口(ビア)220を形成する。
図20(C)は、半導体装置2の製造の工程VIを示す図である。工程VIでは、フォトレジスト、シード層等を適宜用いて電界銅めっきによりパッケージ側配線層24およびパッケージ側絶縁層導通部26を形成する。
図20(D)は、半導体装置2の製造の工程VIを示す図である。工程VIでは、ソルダーレジスト層27、入出力端子21およびはんだボール25を形成し、半導体装置2を取得する。
上述の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態により得られる作用効果の他に、次の作用効果が得られる。
(1)本実施形態の半導体装置2の製造方法では、封止体300を形成した後、封止体300の上にパッケージ側絶縁層22を形成することと、パッケージ側絶縁層22の上にパッケージ側配線層24を形成することと、を備える。これにより、適宜手間やコストを省き半導体装置2を製造することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、上述の実施形態と組み合わせることが可能である。以下の変形例において、上述の実施形態と同様の構造、機能を示す部位に関しては、同一の符号で参照し、適宜説明を省略する。
(変形例1)
上述の実施形態の半導体装置2では、はんだボール25と入出力端子21とが直接接続されていたが、導電性の台状構造体28を介して接続してもよい。
図21は、本変形例の半導体装置2aの断面を模式的に示す図である。半導体装置2aは台状構造体28を備える。台状構造体28は、銅等の金属を含んで構成され、UBM技術を用いて形成されることが、はんだボール25の密着性を上げるために好ましい。
本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1,2…半導体装置、12…半導体素子側絶縁層、14…半導体素子側配線層、15…柱状構造体、22…パッケージ側絶縁層、24…パッケージ側配線層、100,1100…半導体素子、200,1200…パッケージ側配線構造体、S…端子形成面。

Claims (13)

  1. 半導体チップの接続端子が形成されている端子形成面の上に配置された第1絶縁層、前記第1絶縁層の上に形成され、一端が前記接続端子と接続されている複数の第1配線層、および前記第1配線層それぞれの他端に接続された柱状構造体を備える半導体素子と、
    前記半導体素子を封止する封止樹脂と、
    前記封止樹脂の上に形成された第2絶縁層と、
    一端が前記柱状構造体と接続され、前記第2絶縁層の一面に形成され、前記端子形成面の垂直上方にある領域から前記第2絶縁層の前記端子形成面の垂直上方の内側の領域に設けられた他端を有する複数の第1の第2配線層と
    一端が前記柱状構造体と接続され、前記第2絶縁層の一面に形成され、前記端子形成面の垂直上方にある領域から前記第2絶縁層の前記端子形成面の垂直上方の外側の領域へと延在する他端を有する複数の第2の第2配線層と、
    前記第1の第2配線層それぞれの前記他端に接続された複数の第1の外部接続端子と、
    前記第2の第2配線層それぞれの前記他端に接続された複数の第2の外部接続端子と、を備え、
    前記第1の外部接続端子を、前記端子形成面を含む平面に射影した場合、少なくとも一部の前記第1の外部接続端子は前記接続端子と重なり、
    前記端子形成面を含む平面に前記第1配線層および前記第2の第2配線層を射影したとき、少なくとも1つの前記第1配線層と、前記第2の外部接続端子に接続される前記第2の第2配線層の少なくとも一部とが、少なくとも一箇所において交差する半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1配線層の前記他端は、前記第1配線層の前記一端よりも前記端子形成面の中心側に設けられ、
    前記第1の外部接続端子と重なる前記接続端子に接続された前記第1配線層の少なくとも一部は、前記第2の第2配線層と交差する半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置において、
    前記第1の外部接続端子と重ならない前記接続端子に接続された前記第1配線層の少なくとも一部は、前記第2の第2配線層と交差しない半導体装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記第1の第2配線層および前記第2の第2配線層は、前記第2絶縁層の前記封止樹脂との対面側に、前記封止樹脂との境界面よりも前記封止樹脂側に突出して形成されている半導体装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記第1絶縁層と、前記第2絶縁層は、異なる種類の樹脂を含む半導体装置。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記第1絶縁層の厚さは、前記第2絶縁層の厚さよりも小さい半導体装置。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
    少なくとも一部の前記接続端子について、前記端子形成面の中心と前記接続端子との距離よりも、前記端子形成面の中心と、前記端子形成面に射影した、前記接続端子と接続されている前記第1配線層と前記第1の第2配線層との導通部および前記第1配線層と前記第2の第2配線層との導通部との距離の方が短い半導体装置。
  8. 請求項1から7までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記半導体素子として、第1半導体素子と第2半導体素子とを備え、
    前記第1半導体素子の接続端子は、前記第2半導体素子の接続端子と、前記第2の第2配線層を介して接続されている半導体装置。
  9. 請求項1から8までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記第2絶縁層は、前記第2絶縁層の前記一面に形成された一層の前記第1の第2配線層および前記第2の第2配線層のみの単層配線構造を有する半導体装置。
    半導体装置。
  10. 請求項1から9までのいずれか一項に記載の半導体装置において、
    前記第1の第2配線層および前記第2の第2配線層それぞれと接続されている導電性の台状構造体を備える半導体装置。
  11. 半導体チップの接続端子が形成されている端子形成面の上に配置された第1絶縁層、前記第1絶縁層の上に形成され、一端が前記接続端子と接続されている複数の第1配線層、および前記第1配線層それぞれの他端に接続された柱状構造体を備える半導体素子を準備することと、
    前記半導体素子を封止樹脂により封止することと、
    前記封止樹脂の上に第2絶縁層を形成することと、
    一端が前記柱状構造体と接続され、前記第2絶縁層の一面に形成され、前記端子形成面の垂直上方にある領域から前記第2絶縁層の前記端子形成面の垂直上方の内側の領域に設けられた他端を有する複数の第1の第2配線層、および一端が前記柱状構造体と接続され、前記端子形成面の垂直上方にある領域から前記第2絶縁層の前記端子形成面の垂直上方の外側の領域へと延在する他端を有する複数の第2の第2配線層を前記第2絶縁層の一面に形成することと、
    前記第1の第2配線層それぞれの前記他端に複数の第1の外部接続端子を接続し、前記第2の第2配線層それぞれの前記他端に複数の第2の外部接続端子を接続することと、を備え、
    前記第1の外部接続端子を、前記端子形成面を含む平面に射影した場合、少なくとも一部の前記第1の外部接続端子が前記接続端子と重なるように前記第1の第2配線層を形成し、
    前記端子形成面を含む平面に前記第1配線層および前記第2の第2配線層を射影したとき、少なくとも1つの前記第1配線層と、前記第2の外部接続端子に接続される前記第2の第2配線層の少なくとも一部とが、少なくとも一箇所において交差するように形成する半導体装置の製造方法。
  12. 請求項11に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体素子を準備することは、複数の半導体素子形成領域を有する半導体ウエハの一面に第1絶縁層、前記複数の第1配線層および前記柱状構造体を形成し、前記半導体ウエハを個片化して前記半導体素子を取得することを含み、
    前記第2絶縁層前記第1の第2配線層および前記第2の第2配線層を形成することは、支持基板上に前記第2絶縁層を形成すること、および前記第2絶縁層上に前記第1の第2配線層および前記第2の第2配線層を形成することを含み、
    前記半導体素子を封止樹脂により封止することは、前記半導体素子の前記柱状構造体を前記第1の第2配線層および前記第2の第2配線層それぞれに接合して、前記半導体素子を封止樹脂により封止すること、および前記支持基板を除去することを含み、
    さらに、前記半導体ウエハおよび前記封止樹脂をダイシングして個片化することを含む半導体装置の製造方法。
  13. 請求項11に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体素子を封止樹脂により封止することは、支持基板上に前記半導体素子を搭載して前記半導体素子を封止樹脂により封止すること、および前記支持基板を除去して前記半導体素子の前記柱状構造体の一面を前記封止樹脂から露出することを含み、
    前記第2絶縁層を形成することは、前記封止樹脂の前記柱状構造体の一面が露出された面に前記第2絶縁層を形成することを含み、
    前記第1の第2配線層および前記第2の第2配線層を形成することは、前記第2絶縁層の前記柱状構造体に対応する部分に開口を設けて、前記第2絶縁層上に前記柱状構造体に接続される前記第1の第2配線層および前記第2の第2配線層を形成することを含む半導体装置の製造方法。
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