JP6827591B2 - 大型映像表示装置、大型映像表示装置の組立装置及びこの組立装置を用いた大型映像表示装置の組立方法 - Google Patents

大型映像表示装置、大型映像表示装置の組立装置及びこの組立装置を用いた大型映像表示装置の組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6827591B2
JP6827591B2 JP2020519642A JP2020519642A JP6827591B2 JP 6827591 B2 JP6827591 B2 JP 6827591B2 JP 2020519642 A JP2020519642 A JP 2020519642A JP 2020519642 A JP2020519642 A JP 2020519642A JP 6827591 B2 JP6827591 B2 JP 6827591B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image display
display device
video display
worm
display module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020519642A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019221096A1 (ja
Inventor
晋平 田中
晋平 田中
吉之介 森
吉之介 森
尚志 上野
尚志 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2019221096A1 publication Critical patent/JPWO2019221096A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6827591B2 publication Critical patent/JP6827591B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F9/00Indicating arrangements for variable information in which the information is built-up on a support by selection or combination of individual elements
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F9/00Indicating arrangements for variable information in which the information is built-up on a support by selection or combination of individual elements
    • G09F9/40Indicating arrangements for variable information in which the information is built-up on a support by selection or combination of individual elements in which the desired character is selected from a number of characters arranged one beside the other, e.g. on a common carrier plate

Description

本願は、大型映像表示装置、その組立装置及びその組立方法に関するものである。
縦及び横方向のサイズが大きな大型映像表示装置においては、一つの映像表示装置で全画面を構成することができない。そこで、複数の映像表示ユニットを縦及び横方向に配列して映像表示モジュールを構成し、さらに複数の映像表示モジュールを縦及び横方向に配列して大型映像表示装置を構成している。
通常、映像表示モジュールは、製造工場において、モジュール枠を構成する筐体内に、複数の表示ユニットを正確に配置、固定して製造する。そのため、モジュール内での表示ユニットずれによるユニット間の輝線、暗線等が問題となることはない。一方、大型映像表示装置においては、映像表示モジュールの配列、固定は、設置現場において行われ、縦横に配列させたモジュール間隙は現場で、人手によって調整されるため、輝線、暗線等が生じ、画質劣化として視認される場合がある。そこで、このモジュール間隙を調整するために、モジュール枠を構成する筐体にナット付きのネジ棒を挿入し、ナットの突出量を増減させてモジュール間隙を調整する大型映像表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−338899号公報
大型映像表示装置を構成する複数の映像表示モジュール相互の間隙をネジ棒の突出量で調整する場合、ネジ棒の先端の平坦部分と、隣接するモジュール筐体から突出したネジ棒先端の平坦部分との接触は、ネジ棒のわずかな取付ずれ等により変化し、意図した間隙に調整することが困難である。また、ネジの回転量と突出量の変化の相関は、必ずしも一定ではなく、個別に測定して調整することが必要であり、作業効率が低下するという問題もあった。
本願は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、大型映像表示装置を構成する複数の映像表示モジュール相互の間隙を調整して、表示の輝線、暗線の発生を容易に低減し、作業効率の高い大型映像表示装置、その組立装置及びその組立方法を提供することを目的とする。
本願の大型映像表示装置は、表示ユニットを筐体に配置して形成した映像表示モジュールを、縦及び横方向に複数配列して構成した大型映像表示装置であって、映像表示モジュールは外形調整機構を備え、外形調整機構は、筐体を構成する辺の内側面に取付けられ、回転軸の周囲にらせん溝を有するウォームと、ウォームのらせん溝とかみ合い、ウォームの回転運動を回転軸の異なる回転運動へ変換するウォームホイールと、ウォームホイールと同期して回転するピニオンと、ピニオンとかみ合い、回転運動を直線運動へ変換するラックと、ラックの先端に取付けられ、ラックの直線運動に伴って高さを変化させ、隣接する映像表示モジュールとの間隙を調整する平板と、を備えたものである。
本願の大型映像表示装置、その組立装置、及びその組立方法では、大型映像表示装置を構成する映像表示モジュール相互の間隙の調整により、表示の輝線、暗線の発生を低減し、調整の作業効率の高い大型映像表示装置、その組立装置及びその組立方法を得ることができる。
大型映像表示装置とそれを構成する映像表示モジュールの概略正面図である。 大型映像表示装置を構成する映像表示モジュールの正面図である。 実施の形態1における映像表示モジュール相互の間隙を調整するための外形調整機構の構成図とその周辺を示す部分拡大断面図である。 実施の形態2における映像表示モジュールの外形調整機構を調整するための自動調整装置の全体図である。 実施の形態2における自動調整装置を構成する調整ユニットの構成図である。 実施の形態2における自動調整装置の動作説明図である。 実施の形態3における自動調整装置による調整で必要となる各寸法の説明図である。 実施の形態3における映像表示モジュールの外周面の測定結果を説明する図である。 実施の形態3における自動調整装置の測定、調整処理工程を示すフローチャートである。 実施の形態3における映像表示モジュールの筐体タンメンのゼロ点からの距離を測定した結果を図示したものである 図9のフローチャートの第8ステップであるF8の詳細なフローチャートである。
実施の形態の説明及び各図において、同一の符号を付した部分は、同一又は相当する部分を示すものである。
実施の形態1.
実施の形態1について図1から図3を用いて説明する。図1は大型映像表示装置1の概略構成を示すもので、大型映像表示装置1(図1の上図)とそれを構成する映像表示モジュール2(図1の下図)の構成を示している。図2は、映像表示モジュール2相互間の間隙を調整するための外形調整機構5を備えた映像表示モジュール2の構成を示している。図3は映像表示モジュール2相互の間隙を調整するための外形調整機構5の構成図を示している。
<大型映像表示装置の構成>
図1の上図には大型映像表示装置1が示されている。大型映像表示装置1は単一の表示ユニットでは構成することができず、一般に複数の映像表示モジュール2(本実施の形態においては16個の映像表示モジュール2を用いている)を用い、縦及び横方向に並べて構成している。本実施の形態においては、大型映像表示装置1中での複数の映像表示モジュール2を縦及び横方向に並べて設置する際に、縦方向の設計ピッチP、横方向の設計ピッチP’となるように、間隙を調整している。
図1の下図及び図2は大型映像表示装置1を構成する一つの映像表示モジュール2を示している。映像表示モジュール2も一般に単一の表示ユニットで構成することができない。本実施の形態においては、図1、図2とも9個の表示ユニット3が配置された例を示しており、映像表示モジュール2の左側の表示ユニット3を取り除いて筐体4の構造が観察できるように示している。本実施の形態では、表示ユニット3は、樹脂製の板材に、画素を構成する多数のLEDを平面状に並べたもので、金属製の筐体4にネジで固定されている。この表示ユニット3は一例であり、縦及び横方向に配列して用いることができる表示装置であればよく、液晶表示装置、EL表示装置等、一般的な表示装置を用いることができる。
映像表示モジュール2は、柱材8をリベット9等で固定して形成した金属製の筐体4に表示ユニット3が固定された構造をしており、後述する外形調整機構5を、本実施の形態においては、各辺に2個ずつ備えている。外形調整機構5は映像表示モジュール2の金属製の筐体4の内側に配置され、隣接する映像表示モジュール2相互の間隙を制御し、映像表示モジュール2の相互間の輝線、暗線の発生を抑制する。なお、図2中に記載された位置X_w1、位置X_r1等及び距離Df、距離Duは後の検討で用いる外形調整機構5の位置、モジュール間の間隙に関するものであり、詳細は後述する。
<外形調整機構の構造・動作>
本願の大型映像表示装置1を構成する映像表示モジュール2は、図1及び図2に示すように、金属製の筐体4に複数の表示ユニット3を配置し、筐体4の各辺に外形調整機構5を備えている。ここでは、この外形調整機構5の構造及び動作について、図3を用いて説明する。
図3は、2つの映像表示モジュール2が上下に配列した時の間隙部分の一部を示したもので、下に配置した映像表示モジュール2の右上部分と、上に配置した映像表示モジュール2の右下部分とが、それぞれの筐体4を対向させて配置している。同時に、それぞれの外形調整機構5も同様に対向配置している。図3に示した状態では、2つの映像表示モジュール2間の間隙は右方向の方が広く、不均一となっている。
外形調整機構5は図3に示すように、ウォーム12、ウォーム12の軸受け13、ウォームホイール14、ピニオン15及びラック16が左右対称に配置され、さらに、一対のラック16には一つの平板17が取付けられている。この取付けにおいて、一つの平板17には2つの取付穴19が形成されており、一方の取付穴19は留め具18でラック16にほとんど隙間なく固定されており、他方の取付穴19は長穴になっており、ラック16の留め具18は長穴の範囲で自由に移動することができる。これらのラック16に支持された平板17は、2つのラック16の突出量に応じて筐体からの距離を変化させると同時に、平板17の傾きを自由に変えることができる。
図3中の矢印は外形調整機構5の動作を示している。なお、図3には示されていないが、軸受け13に固定したウォーム12には、外部から筐体4を通じる調整穴(貫通孔)が形成されており、筐体4の外側から調整穴にトルクレンチを挿入及び嵌合させて、回転することでウォーム12も軸を中心として回転させることができる。
軸を中心としてウォーム12を回転させると、ウォーム12のらせん状の溝が軸方向の力を生じ、隣接するウォームホイール14の回転運動へと変換される。ウォームホイール14とピニオン15とは一体に形成されているため、ウォームホイール14の回転角度と同じ角度だけピニオン15を回転させ、さらにピニオン15の回転はラック16の直線運動に変換される。このラック16の上下方向への直線運動により平板17の筐体からの距離、角度が決定され、隣接する映像表示モジュール2との間隙が形成される。
本実施の形態では、上下に接する2つの映像表示モジュール2の間隙が右ほど広くなっている場合を例として示したが、このような間隙に限らず、映像表示モジュール2の筐体4に備えた外形調整機構5を操作することで、隣接する映像表示モジュール2の間に配置した平板17の角度を水平に保つことができ、映像表示モジュール2相互間の間隙を均等に維持し、輝線、暗線のない、良好な大型映像表示装置1を得ることができる。
また、大型映像表示装置1の工場出荷前に、各映像表示モジュール2について上述のように平板17の筐体からの距離、角度を水平に調整することで、設置現場での調整作業を簡略化することができる。つまり、現場の設置担当者は、各映像表示モジュール2の間隙の状態を個々に考慮することなく、それぞれを密着させて配置するだけでよく、作業効率を高めることができる。
また、各映像表示モジュール2間の平板17を対向させて配置する際、広い面積の平板17を接触させて配置するため、映像表示モジュール2を上下または左右に並べて配置した際に、ずれ等が生じにくく、安定して作業することができる。
本実施の形態においては、各外形調整機構5は、一つの平板17を一対のウォーム12、ピニオン15、ラック16等の組み合わせで保持していたが、一つの平板を1組以上のウォーム12、ピニオン15等の組み合わせで保持することで同様の効果を得ることができる。
また本実施の形態においては、図2等に示したように外形調整機構5は、映像表示モジュール2の筐体4の各辺に2個ずつ用いたが、これに限定するものではなく、1つ以上であれば、効果の大きさに差はあるが、基本的に同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1においては、外形調整機構5を備えた映像表示モジュール2の構成及び平板17の筐体からの距離、角度を調整する基本的な動作について説明した。本実施の形態では、これらの操作を自動で行う、自動調整装置20について、図4から図6に基づいて説明する。図4は、映像表示モジュール2の製造工程において、外形調整機構5を調整するための自動調整装置20の全体図、図5は自動調整装置20を構成する調整ユニット25の構成図である。また図6は自動調整装置20の動作状態を説明する図である。
<自動調整装置の構成>
図4は映像表示モジュール2を自動調整装置20に取付けた状態を示している。自動調整装置20は、4つのフレーム21で映像表示モジュール2を抱え保持する構造を有している。それぞれのフレーム21にはガイドレール22とサーボモータ24により回転する送りネジ23を備え、映像表示モジュール2の外形等の測定、間隙調整を行うための調整ユニット25が動作可能に設置されている。
図5は自動調整装置20に用いられた調整ユニット25の構成を示している。
調整ユニット25は、自動調整装置20のフレーム21上のガイドレール22と送りネジ23に取り付けられたユニット支持台29上に、2次元レーザ変位計等の平面の高さを測定することができる測定器30、データロガー兼制御ユニット31、ステッピングモータ34が搭載されている。さらに、ステッピングモータ34の上には一軸アクチエータ33が設置され、一軸アクチエータ33の可動台上に自動トルクレンチ35が設置され、それぞれの間を制御コード32によって、相互通信可能に結線されている。
図4に示すように、各フレーム21に設置された調整ユニット25のデータロガー兼制御ユニット31から受信機27を経て、制御用コンピュータ28へ通信ケーブル26が接続されており、調整ユニット25の動作制御、データ取得、解析等のためのデータの授受を行う。
<自動調整装置の動作>
図4は、自動調整装置20に映像表示モジュール2を取付けた状態であり、自動調整装置20の4つのフレーム21には、それぞれ調整ユニット25が取付けられており、サーボモータ24の動力により送りネジ23を回転させ、一定速度移動し、同時に映像表示モジュール2の周囲の各面の位置を測定する。
ここでの測定項目を、図2を用いて説明する。自動調整装置20での測定は、映像表示モジュール2の周囲の4辺すべてについて行うが、図2では、映像表示モジュール2の下面を例として測定項目を示している。
自動調整装置20では、映像表示モジュール2の筐体4の端面の位置、筐体に取付けた表示ユニット3の端面の位置をそれぞれ基準とするゼロ点36からの距離として検出する。つまり、図2に示したように、ゼロ点36から筐体4の端面までの距離Df、ゼロ点36から表示ユニット3の端面までの距離Duの分布を測定、記録する。また同時に、筐体の各辺に取付けた外形調整機構5のラック位置6、ウォーム位置7も検出し、記録する。本実施の形態においては、ラック位置6、ウォーム位置7に該当する位置には、筐体の各面に凹部等の形態的な特徴部分を形成しており、自動調整装置20に設置された調整ユニット25により、それぞれの位置を検出することができる。
以上のように、ゼロ点36から筐体4の端面までの距離Df、ゼロ点36から表示ユニット3の端面までの距離Duの分布から、必要な外形調整機構5のラック16の突出量、そのためのウォーム12の回転数を制御用コンピュータ28で求め、各調整ユニット25へ指示する。同時に図6に示すように、求めたラック位置6、ウォーム位置7から、調整ユニット25の自動トルクレンチ35によって回転させるウォーム12の調整穴の位置に調整ユニット25を移動させ、外形調整機構5のラック16の突出量を調整する。
本実施の形態においては、自動調整装置20の調整ユニット25による距離Df、距離Duの測定、ラック位置6、ウォーム位置7の検出は、図4の太矢印で示したように左から右へ行い、外形調整機構5によるラック16の突出量の調整は、図6に太矢印で示したように右から左に行った。なお、図6に図示した、調整ユニット25の傾きθ1からθ4は、測定された距離Df、距離Duの分布から算出した、測定、調整対象である映像表示モジュール2の下面に位置するウォーム12の調整穴の傾きに対応している。
本実施の形態の記載においては、上述のように映像表示モジュール2の下面について述べているが、4辺すべてについて同様の操作を行うことが必要である。また、4辺についての測定、調整において、4辺すべて同時に行うこともでき、各辺ごと又は複数の辺を同時に行うこともできる。
本実施の形態で述べた自動調整装置20を用いた映像表示モジュール2の測定、調整によれば、出荷前の工場において、大型映像表示装置1を構成する映像表示モジュール2の相互間の輝線、暗線を低減するように容易に調整することができ、作業員の人手による調整、設置現場での調整を行う必要がなく、作業効率の高い大型映像表示装置1の製造、設置を可能とすることができる。
実施の形態3.
本実施の形態においては、自動調整装置20を用い、映像表示モジュール2の外形調整機構5を調整する作業手順について説明する。具体的な手順を説明する前に、図7、図8を用いて調整の概要を説明する。図7は、自動調整装置20を用いた映像表示モジュール2の調整を説明するものである。図において、矢印P及びP’の両端の破線はそれぞれ映像表示モジュール2のピッチの設計値39(G2:基準面)を示しており、矢印Z及びZ’の両端の破線はそれぞれ映像表示モジュール外周面38の評価の基準であるゼロ点36を示している。また、内側の四角は映像表示モジュール2の筐体端面37、外側の四角は映像表示モジュール外周面38を示している。さらに図8は、映像表示モジュール外周面38の測定結果G1(太点線)を示しており、映像表示モジュール外周面38が平坦でなく凹凸になっており、ゼロ点36と基準面39(G2)の間で分布していることを示している。
自動調整装置20を用いた測定を行い、ゼロ点36と映像表示モジュール2の筐体端面37との距離Df、同様にゼロ点36と映像表示モジュール外周面38との距離Duとして計測している。図7及び図8においては、距離Df_bottom、距離Du_bottomと記載されているのは、この図での評価が、映像表示モジュール2の下面(添え字:bottom)について測定した結果であることを示している。実際は上面、右面及び左面についても同様の測定を行う必要があり、4種の距離Df、距離Duの分布を評価に用いることになる。
まず、図8に示したように、下面(bottom)と上面(top)でのゼロ点36と映像表示モジュール外周面38(G1)との距離の最大値(距離Du_bottom_max、距離Du_top_max)を求め、この最大値と映像表示モジュール2のピッチの設計値39(G2:基準面)との差が、モジュールの上面、下面で等しくなる基準面39の条件を検討すると、映像表示モジュール2の設計ピッチPについての基準面39とゼロ点36との距離Dd_bottomは式(1)から求めることができる(Zは、上面と下面でのゼロ点36の差を表している)。

Dd_bottom=Du_bottom_max+((P-Z-Du_bottom_max-Du_bottom_max)/2)・・(1)
一方、図7から理解されるように、外形調整機構5で調整する必要のある、映像表示モジュール2相互間の間隙は、設計ピッチPに基づく基準面39から映像表示モジュール2の筐体端面37までの距離であるので、式(1)により、平板17が基準面(設計ピッチP)39と重なるようにゼロ点36等の調整を行うことが必要であることがわかる。
<映像表示モジュールの測定・調整手順>
図9のフローチャートと図10に基づいて詳細な作業手順を説明する。図9は映像表示モジュール2の測定及び調整のフローチャートを示しており、図10は映像表示モジュール2の筐体端面37の測定結果G3(太点線)を示し、映像表示モジュール2の設計ピッチPであるG2(基準面:39)と自動トルクレンチ35の基準面であるG4(40)に対する角度θi(iは各面を表す添え字:1から4)を考慮したときの筐体端面37の分布を示している。
・第1ステップF1
自動調整装置20の初期化を行う。ゼロ点36の大きさに高精度に形成した初期化用の筐体を自動調整装置20に取付け、調整ユニット25を走査させて形状測定を行い、その値をゼロ点36とする。
・第2ステップF2
映像表示モジュールの対向する面のゼロ点36の間隔(縦、横で各々Z、Z’:第1ステップで測定した初期化用筐体の縦方向、横方向の長さに相当)と縦方向と横方向の設計ピッチ(各々P、P’)を制御用コンピュータに入力する。
・第3ステップF3
調整対象である映像表示モジュール2を自動調整装置20に取付ける。この時、映像表示モジュール外周面38の上側が平均的に水平となるように取付けることが好ましい。
・第4ステップF4
映像表示モジュール2の各面の距離Du、距離Df、位置X_wi、位置X_riを計測し、データロガーに記録する。図2で示したように、ここで距離Duはゼロ点36と映像表示モジュール外周面38との距離、距離Dfはゼロ点36と筐体端面37との距離、位置X_wiと位置X_riは各々ウォーム位置、ラック位置を示している。
調整ユニット25に設置された測定器30は、一度の測定でゼロ点36から筐体端面37までの高さとゼロ点36から映像表示モジュール外周面38までの高さとを同時に計測できるもので、2次元レーザ変位計又は2台で構成されるカメラ装置を例として挙げることができる。
調整ユニット25を、サーボモータ24を動力として、送りネジ23を回転させ、一定の速度で移動させる。その間、等間隔で測定を行い、記録する。
ウォーム位置X_wi、ラック位置X_riは、図10及び図2の説明で述べたように、筐体端面37に凹部等の特徴点が形成されているため、その変位量から特定することができる。
・第5ステップF5
測定結果が、データロガー兼制御ユニット31から通信ケーブル26を通じて、制御用コンピュータ28へ転送される。
・第6ステップF6
上述の第4ステップの測定結果を用いてウォーム12の調整条件を算出する。具体的には図10にそれぞれの関係を図示したように、ウォーム12の調整穴での角度θi、ウォーム12の必要回転数Ni、調整穴での角度θiを考慮したウォーム位置X_wiθi、自動トルクレンチの基準位置40、つまりステッピングモータ34の回転中心からウォーム12の調整穴の距離Db_wiθi、ラック16の初期位置から基準面39までの角度θiを考慮したときの距離Dd_riθiを求める。なお、調整穴での角度θiは、筐体端面37の各測定点を結ぶ直線とx軸とのなす角度とする。
ここで、ウォーム12の必要回転数Niは、設計値であるウォーム12の軸方向ピッチPw、ウォームホイール14の直径dwh、ピニオンの直径dpを用いて式(2)から求めることができる。

Ni=dwh/(Pw*dp)*Dd_riθi ・・・(2)
・第7ステップF7
制御用コンピュータ28での計算結果を、通信ケーブル26を通じてデータロガー兼制御ユニット31へ転送する。
・第8ステップF8
調整ユニット25により、外形調整機構5のラック16突出量を調整することで、平板17の高さ及び角度を調整する。第4ステップF4の計測の工程から、この第8ステップF8までの一連の動作及び工程は、本実施の形態では自動で行うが、通信ケーブル26等を用いることなく、測定結果を制御用コンピュータ28に手動で受け渡すこともでき、またデータロガー兼制御ユニット31に演算機能を与えることで、制御用コンピュータ28を独立させることなく、演算と制御を単一のユニットで行うこともできる。なお、第8ステップF8での調整手順の詳細は、図11のフローチャートを用いて次節で述べる。
・第9ステップF9
測定及び調整が終わった映像表示モジュール2を自動調整装置20から取外す。
・第10ステップF10
測定及び調整していない映像表示モジュール2の有無を判断し、残っている映像表示モジュール2がなければ工程を終了し、大型映像表示装置1の調整を完了する。
<外形調整機構の調整手順>
図11のフローチャートを用いて、映像表示モジュール2の調整のうち、図9のフローチャートの第8ステップF8における外形調整機構5の調整手順を詳細に説明する。
・第1ステップS1
測定した、調整穴での角度θiを考慮したウォーム位置X_wiθiに基づいて、調整ユニット25をウォーム位置7へ移動させる。
・第2ステップS2
ステッピングモータ34を用いて一軸アクチエータ33の角度を調整する。
・第3ステップS3
一軸アクチエータ33により自動トルクレンチ35を軸方向へ移動させ、外形調整機構5のウォーム12の端部にある調整穴に自動トルクレンチ35を嵌合させる。
・第4ステップS4
図9に示したフローチャートの第6ステップF6で求めた必要回転数Niだけ自動トルクレンチ35を回転させ、ラック16の突出量を調整する。
・第5ステップS5
一軸アクチエータ33により自動トルクレンチ35の軸方向位置を初期化する。
・第6ステップS6
ステッピングモータ34により一軸アクチエータ33の角度を初期化する。
・第7ステップS7
調整が終了していないラック16の有無を確認し、ある場合は第1ステップS1に戻る。
・第8ステップS8
調整が終了していないラック16がなければ調整ユニット25を終点に戻し操作を終了する。
出荷前の工場等において、予め各映像表示モジュール2について、自動調整装置20を用いて、本実施の形態の大型映像表示装置1についての映像表示モジュール2の調整方法を用いることにより、効果的に作業時間と労力を低減化することができ、映像表示モジュール2の相互間の輝線、暗線を低減した大型映像表示装置1を得ることができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 大型映像表示装置、2 映像表示モジュール、3 表示ユニット、4 筐体、5 外形調整機構、6 ラック位置、7 ウォーム位置、8 柱材、9 リベット、12 ウォーム、13 軸受け、14 ウォームホイール、15 ピニオン、16 ラック、17 平板、18 留め具、19 取付穴、20 自動調整装置、21 フレーム、22 ガイドレール、23 送りネジ、24 サーボモータ、25 調整ユニット、26 通信ケーブル、27 受信機、28 制御用コンピュータ、29 ユニット支持台、30 測定器、31 データロガー兼制御ユニット、32 制御コード、33 一軸アクチエータ、34 ステッピングモータ、35 自動トルクレンチ、36 ゼロ点、37 筐体端面 、38 映像表示モジュール外周面、39 基準面、40 自動トルクレンチの基準位置。

Claims (6)

  1. 表示ユニットを筐体に配置して形成した映像表示モジュールを、縦及び横方向に複数配列して構成した大型映像表示装置であって、
    前記映像表示モジュールは外形調整機構を備え、
    前記外形調整機構は、
    前記筐体を構成する辺の内側面に取付けられ、回転軸の周囲にらせん溝を有するウォームと、
    前記ウォームの前記らせん溝とかみ合い、前記ウォームの回転運動を回転軸の異なる回転運動へ変換するウォームホイールと、
    前記ウォームホイールと同期して回転するピニオンと、
    前記ピニオンとかみ合い、回転運動を直線運動へ変換するラックと、
    前記ラックの先端に取付けられ、前記ラックの直線運動に伴って高さを変化させ、隣接する前記映像表示モジュールとの間隙を調整する平板と、を備えたことを特徴とする大型映像表示装置。
  2. 前記外形調整機構は、
    前記ウォームと前記ウォームホイールと前記ピニオンと前記ラックとが各々二組と、
    一つの前記平板とで構成され、
    一つの前記平板に、二つのラックが取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の大型映像表示装置。
  3. 前記外形調整機構は、前記筐体の四辺の各々の内側面に備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の大型映像表示装置。
  4. 前記外形調整機構は、前記筐体の四辺の各々の内側面に2つ以上備えられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の大型映像表示装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の大型映像表示装置を構成する映像表示モジュールを囲み保持する4つのフレームと、
    各々の前記フレーム上を移動し、前記映像表示モジュールの前記外形調整機構を構成する前記ウォームを回転させる自動トルクレンチを有する自動調整装置と、
    を備える大型映像表示装置の組立装置。
  6. 請求項5に記載の組立装置を用いた大型映像表示装置の組立方法であって、
    前記映像表示モジュールの前記外形調整機構を構成する前記ウォームに、
    前記組立装置の前記フレーム上を移動し、前記自動調整装置を構成する前記自動トルクレンチの先端を嵌合して回転させるステップを有することを特徴とする大型映像表示装置の組立方法。
JP2020519642A 2018-05-17 2019-05-14 大型映像表示装置、大型映像表示装置の組立装置及びこの組立装置を用いた大型映像表示装置の組立方法 Active JP6827591B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018095036 2018-05-17
JP2018095036 2018-05-17
PCT/JP2019/019037 WO2019221096A1 (ja) 2018-05-17 2019-05-14 大型映像表示装置、大型映像表示装置の組立装置及びこの組立装置を用いた大型映像表示装置の組立方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019221096A1 JPWO2019221096A1 (ja) 2020-12-10
JP6827591B2 true JP6827591B2 (ja) 2021-02-10

Family

ID=68539767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020519642A Active JP6827591B2 (ja) 2018-05-17 2019-05-14 大型映像表示装置、大型映像表示装置の組立装置及びこの組立装置を用いた大型映像表示装置の組立方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6827591B2 (ja)
WO (1) WO2019221096A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114743470B (zh) * 2022-04-24 2024-04-30 东莞市中麒光电技术有限公司 一种智能调节显示屏平整度的装置及其方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07209756A (ja) * 1994-01-20 1995-08-11 Hitachi Ltd マルチビジョン装置の目地調整機構
JP4697999B2 (ja) * 2000-05-31 2011-06-08 三菱電機株式会社 投射型映像表示装置
JP3560233B2 (ja) * 2000-12-27 2004-09-02 富士通フロンテック株式会社 表示装置の位置調整機構
JP5200435B2 (ja) * 2007-07-06 2013-06-05 船井電機株式会社 表示画面旋回装置
JP4944941B2 (ja) * 2009-12-21 2012-06-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 ウォームホイール
JP6378104B2 (ja) * 2015-01-30 2018-08-22 株式会社フォトクラフト社 映像表示装置、及び、それの組み立て調整方法
KR101705508B1 (ko) * 2015-10-08 2017-02-13 주식회사 에이블테크 디스플레이 장치
JP2017211400A (ja) * 2016-05-23 2017-11-30 三菱電機株式会社 表示装置
KR20180051976A (ko) * 2016-11-09 2018-05-17 엘지전자 주식회사 디스플레이 장치

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019221096A1 (ja) 2019-11-21
JPWO2019221096A1 (ja) 2020-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9211647B2 (en) Parallel link robot
US10209048B2 (en) Double ball-bar measuring system and errors compensation method thereof
US7759893B2 (en) Motor control apparatus and motor control method
US20080314197A1 (en) Screw tightening apparatus
JP6827591B2 (ja) 大型映像表示装置、大型映像表示装置の組立装置及びこの組立装置を用いた大型映像表示装置の組立方法
JPWO2013150699A1 (ja) マスク調整ユニット、マスク装置及びマスクの製造装置及び製造方法
AU2019101619A4 (en) A Fixed Device for Conveniently Installing Robot Arms
CN108919513B (zh) 一种同轴光学系统装调装置以及装调方法
US20090005910A1 (en) Synchronization control system
US20170282418A1 (en) Sheet/film forming roll apparatus, sheet/film forming method
JP6611739B2 (ja) 位置決めユニット
CN106772904A (zh) 一种激光镜头三维同步调节机构
CN104814751A (zh) X射线设备
KR101937765B1 (ko) 다축 구동 비전 검사 장치
KR100718917B1 (ko) 3점 지지를 이용한 고정밀 틸트 스테이지 장치
CN104896050A (zh) 镜框俯仰角度调整装置
KR101811960B1 (ko) 구동기의 백래쉬 측정 장치 및 이를 이용한 백래쉬 측정 방법
CN210570546U (zh) 一种光学全检手机前壳平面度装置
CN207610675U (zh) 一种数字化平面度标准装置
CN113654498B (zh) 拉线式机器人位置姿态测量仪及测量方法
KR20220121305A (ko) 공작기계 회전테이블 장치
KR20210075247A (ko) 카메라 렌즈 다축 기울기 제어장치 및 그 방법
CN206440872U (zh) 一种激光镜头三维同步调节机构
CN217361048U (zh) 一种显示屏箱体及led显示屏
KR101580577B1 (ko) 커플링 축 정렬용 측정 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210119

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6827591

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250