JP6826779B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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また、特許文献1には、印刷すべき用紙束の枚数が金属針を用いないで綴じ処理をおこなうことのできる上限枚数以内であるかを判断して、上限枚数以内ではないと判断した場合に、金属針を用いた綴じ処理に切り替えるか、設定の変更をキャンセルするかユーザーに問い合わせる技術が開示されている。
これに対して、特許文献1では、用紙束の枚数が金属針を用いない綴じ処理の上限を超えたときに、金属針を用いた綴じ処理に切り替えて綴じ処理をおこなっているため、上述したような不具合が軽減される効果が、ある程度期待できる。しかし、そのような場合、綴じ処理の方法が、もともとユーザーが指定したものと異なってしまうことになる。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、を示す。
また、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(シート)に転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12〜14は転写紙等の用紙Pが収納された給紙部、17は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、を示す。
また、20は用紙P上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、30はオモテ面に画像が形成された後の用紙Pを反転して画像形成部に向けて搬送する両面搬送部、40は装置の状態が表示されたり印刷条件などを入力するための操作表示パネル、を示す。
また、50は画像形成装置本体1から排紙されて搬入された用紙Pに後処理を施す後処理装置、61は後処理装置50の内部に設置された積載部(内部トレイ)、71〜73は後処理後の用紙P(又は、用紙束)が排出されて積載されるトレイ(排紙トレイ)、90は後処理装置50の内部に設置された綴じ処理部、91、92は綴じ処理部90に設置された綴じ装置、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、作像部4の感光体ドラム5の表面に向けて発せられる。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17により搬送された用紙P上に転写される。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12、13、14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。
そして、給紙部12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、搬送経路K1の位置に向けて搬送される。
なお、上述した片面印刷か両面印刷かの印刷条件の設定は、操作表示パネル40への入力操作によっておこなうことができる。
図1を参照して、本実施の形態における後処理装置50は、装置本体1から搬送された用紙Pを3つの搬送経路K3〜K5のうちいずれかの搬送経路に搬送して、異なる後処理を施せるように構成されている。第1の搬送経路K3は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pに、後処理を施すことなくそのまま第1排紙トレイ71に排紙するための搬送経路である。第2の搬送経路K4は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pを積載部61(内部トレイ)に積載して、綴じ処理部90における2つの綴じ装置91、92(綴じ手段)のうちいずれかによって用紙後端への綴じ処理をおこない、処理後の用紙P(用紙束PT)を排紙ローラ55によって排紙口50bから外部トレイ72(第2排紙トレイ)に向けて排紙するための搬送経路である。第3の搬送経路K5は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pを一旦第2の搬送経路K4に搬送してスイッチバックした後に、第3綴じ装置83(中綴じ装置)による用紙中央部への綴じ処理(中綴じ処理)や、用紙折りブレード84等による折り処理をおこない、第3排紙トレイ73に排紙するための搬送経路である(図2をも参照できる)。
なお、上述した3つの搬送経路K3〜K5の切替は、分岐爪81の切替動作(回動)によっておこなわれる。
後処理を施さないモードが選択されている場合、第1の搬送経路K3に搬送された用紙Pは、第3搬送ローラ53によって排紙されて、第1排紙トレイ71上に排出される。
その後、綴じ処理が施された用紙P(用紙束PT)は、放出爪67の排紙方向の移動によって載置面の傾斜に沿って斜め上方に移動して、排紙ローラ55による搬送によって、外部トレイ72上に排出される。
なお、本実施の形態における綴じ処理部90には、2つの綴じ装置91、92が設置されていて、いずれかの綴じ装置を1つ選択して用紙束PTに対して綴じ処理動作をおこなうことになる。綴じ装置の選択は、予めユーザーによる操作表示パネル40の操作によっておこなわれる。
そして、用紙P(用紙束PT)は、図2の左方に移動する用紙折りブレード84によって中央部が折り込まれた状態で、その折込部が用紙折り板86によって圧接されて、折り処理が施されることになる。その後、折り処理後の用紙P(用紙束PT)は、第9搬送ローラ59によって搬送されて、第3排紙トレイ73上に排出されることになる。このように、用紙束PTの中央部に綴じ処理を施して、その中央部に折り処理を施す一連の処理(印刷条件)を「中綴じ処理」という。
先に図1、図2等を用いて説明したように、本実施の形態における後処理装置50には、その内部に、用紙束PTに対して綴じ処理をおこなうための綴じ処理部90(綴じ装置91、92)が設置されている。そして、この綴じ処理部90には、複数の用紙Pが用紙束PTとして積載される積載部61(集積手段)や、積載部61に積載された用紙束PTの幅方向(図2、図3の紙面垂直方向であって、図4の左右方向である。)の位置を揃える整合手段としてのジョガーフェンス68や、積載部61に積載された用紙束PTの搬送方向(図2、図3の積載部61の載置面に沿った方向であって、図4の上下方向である。)の位置を揃える整合手段としてのフェンス部66(エンドフェンス)や、複数の用紙Pを用紙束PTとして綴じ領域Mの綴じ処理部M1〜M3、N(綴じ部)に対して綴じ処理をおこなう2つの綴じ装置91、92(綴じ手段)、が設置されている。
詳しくは、図4を参照して、非綴じ処理動作時において、幅方向(図3の紙面垂直方向であって、図4の左右方向である。)の一端側には、針(金属針)を用いた綴じ処理をおこなうように構成された第1綴じ装置91が退避していて、幅方向の他端側には、針(金属針)を用いない綴じ処理をおこなうように構成された第2綴じ装置92が退避している。また、綴じ処理部90には、第1綴じ装置91と第2綴じ装置92とがそれぞれ所定方向(用紙Pの搬送方向に直交する幅方向である。)に移動するように案内する案内部材として機能する2つのガイドシャフトが設けられている。
具体的に、第1綴じ装置91は、第1駆動手段から駆動力が伝達されて、積載部61に積載された用紙束PTに対して幅方向一端側に位置する第1基準位置(図4において実線で示した位置である。)から幅方向他端側(図4の右方である。)に向けて移動して、その用紙束PTにおける綴じ処理部M1〜M3に対して綴じ処理(針ありの綴じ処理)をおこなうものである。
詳しくは、図4(A)を参照して、本実施の形態では、ジョガーフェンス68やフェンス部66によって幅方向及び搬送方向の位置が定められた用紙束PTに対して、搬送方向(図4の上下方向である。)の端部のほぼ全域を綴じ領域Mとして、3つの綴じ処理部M1〜M3に分割して綴じ処理をおこなうものである。このような3つの綴じ処理部M1〜M3に対して、本実施の形態では、まず、第1基準位置(図4の用紙束PTの左端よりも左方に位置する基準位置である。)から、綴じ領域Mにおいて最も左方(幅方向一端側)に位置する第1綴じ処理部M3の位置(図4(A)において破線で示した位置である。)に、第1綴じ装置91を移動して、第1綴じ処理部M3への綴じ処理をおこなう。次に、右方に隣接する幅方向中央部の第2綴じ処理部M2の位置(図4(A)において破線で示した位置である。)に向けて第1綴じ装置91を移動して、第2綴じ処理部M2への綴じ処理をおこなう。最後に、右方に隣接する幅方向他端側の第3綴じ処理部M1の位置(図4(A)において破線で示した位置である。)に第1綴じ装置91を移動して第3綴じ処理部M1への綴じ処理をおこなった後に、第1綴じ装置91を逆方向に移動して第1基準位置に戻す。
なお、本実施の形態では、綴じ領域Mにおいて幅方向にほぼ均等に分割した3つの綴じ処理部M1〜M3に対して第1綴じ装置91による綴じ処理をおこなったが、綴じ処理部の数や位置はこれに限定されることはなく、種々の形態で綴じ処理をおこなうことができる。
また、金属針を用いた綴じ処理動作をおこなう第1綴じ装置91としては、公知のものを用いることができる。
具体的に、第2綴じ装置92は、第2駆動手段から駆動力が伝達されて、積載部61に積載された用紙束PTに対して幅方向他端側に位置する第2基準位置(図4において実線で示した位置である。)から幅方向一端側(図4の左方である。)に向けて移動して、その用紙束PTにおける綴じ処理部Nに対して綴じ処理(針なしの綴じ処理)をおこなうものである。
詳しくは、図5をも参照して、第2綴じ装置92は、歯型状の凹凸部92a1、92b1を用紙束PTに押し当てて用紙束PTに厚さ方向の凹凸を形成して用紙P同士を噛み合わせて綴じ処理をおこなうものである。さらに具体的に、第2綴じ装置92には、第1部材92aと第2部材92bとが略上下方向に配設されている。第1部材92aには、歯型状の凹凸部92a1が上面に形成されている。第2部材92bには、第1部材92aの歯型状の凹凸部92a1に噛合する歯型状の凹凸部92b1が下面に形成されていて、第1部材92aとの間に用紙束PTを挟むように第1部材92aに対して相対的に移動可能に構成されている。そして、第1部材92aと第2部材92bとで用紙束PTを挟んだ状態で綴じ処理をおこなうことになる。
図4(B)を参照して、本実施の形態では、ジョガーフェンス68やフェンス部66によって幅方向及び搬送方向の位置が定められた用紙束PTに対して、搬送方向(図4の上下方向である。)の端部の一部(角部)を綴じ処理部Nとして綴じ処理をおこなうものである。このような角部の綴じ処理部Nに対して、本実施の形態では、まず、第2基準位置(図4の用紙束PTの右端よりも右方に位置する基準位置である。)から、それよりも左方に位置する綴じ処理部Nの位置(図4(B)において破線で示した位置である。)に、第2綴じ装置92を移動して、綴じ処理部Nへの綴じ処理をおこなう。そして、綴じ処理部Nへの綴じ処理をおこなった後に、第2綴じ装置92を逆方向に移動して第2基準位置に戻す。
なお、本実施の形態では、角部に位置する1つの綴じ処理部Nに対して第2綴じ装置92による綴じ処理をおこなったが、綴じ処理部の数や位置はこれに限定されることはなく、種々の形態で綴じ処理をおこなうことができる。
先に説明したように、画像形成装置には、用紙Pに画像を形成する画像形成装置本体1と、画像形成装置本体1によって画像が形成された複数の用紙P(用紙束PT)に対して綴じ処理をおこなう綴じ装置91、92と、が設けられている。
また、本実施の形態における画像形成装置には、用紙Pに対する印刷条件を変更する調整処理手段として、操作表示パネル40や制御部45が設けられている。操作表示パネル40は、タッチパネル方式のものであって、ユーザーがパネル画面(図12を参照できる。)をタッチ操作することによって、希望する印刷条件を選択するためのものである。操作表示パネル40の入力情報は制御部45に送られて、制御部45による画像形成装置の各部の制御によって、選択された印刷条件に基いて画像形成装置が稼働される(印刷動作がおこなわれる)ことになる。
なお、「印刷条件」とは、画像形成装置によって印刷をおこなうためのすべての条件を含むものであって、画像形成動作の条件はもちろんのこと、後処理装置50でおこなう後処理動作の条件なども含まれる。
本実施の形態では、第1綴じ装置91による綴じ処理が選択されている場合であっても、第2綴じ装置92による綴じ処理が選択されている場合であっても、その選択された綴じ装置を変更することなく、その綴じ処理可能な上限値に基いて、上述したような印刷条件の変更をおこなって複数部に分割することなく綴じ処理をおこなうことができる。
特に、針なしで綴じ処理をおこなう第2綴じ装置92は、上述したような特殊な綴じ処理方法を用いているため、針ありで綴じ処理をおこなう第1綴じ装置91に比べて、綴じ処理可能な上限値が小さい。そのため、第2綴じ装置92が選択されている場合には、第1綴じ装置91が選択されている場合に比べて、上述したような印刷条件の変更をおこなう頻度が多くなり、本発明の効果がより発揮されることになる。
片面印刷から両面印刷に変更することで、全体の画像情報を複数部に分割することなく用紙束PTの枚数を半分に減ずることができるため、用紙束PTの厚さも半分になって(用紙束PTの厚さが所定値A以下になって)、綴じ処理をおこなうことが可能になる。
用紙Pのサイズを大きくすることで、全体の画像情報を複数部に分割することなく用紙束PTの枚数を減ずることができるため、用紙束PTの厚さも減ぜられて(用紙束PTの厚さが所定値A以下になって)、綴じ処理をおこなうことが可能になる。
通常印刷から集約印刷に変更することで、全体の画像情報を複数部に分割することなく用紙束PTの枚数を集約した程度に応じて減ずることができるため、用紙束PTの厚さも減ぜられて(用紙束PTの厚さが所定値A以下になって)、綴じ処理をおこなうことが可能になる。
中綴じ処理に変更することで、全体の画像情報を複数部に分割することなく用紙束PTの枚数を半分に減ずることができるため、用紙束PTの厚さも半分に減ぜられて(用紙束PTの厚さが所定値A以下になって)、綴じ処理をおこなうことが可能になる。
なお、本実施の形態では、先に図1を用いて説明したように、中綴じ処理をおこなうための第3の搬送経路K5(第3綴じ装置83が設置された搬送経路)と、綴じ処理をおこなうための第2の搬送経路K4(第1、第2綴じ装置91、92が設置された搬送経路)と、が別々に設けられているため、上述したように印刷条件を変更してしまうと、最初に選択された綴じ装置を変更してしまうことになる。中綴じ処理をおこなうための搬送経路と、通常の綴じ処理をおこなうための搬送経路と、を同じ搬送経路とすることで、そのような不具合を避けることができる。
用紙Pの紙厚を薄くすることで、用紙束PTの枚数を減ずることなく用紙束PTの厚さを減ずることができるため、用紙束PTの厚さが所定値A以下になって、綴じ処理をおこなうことが可能になる。
具体的に、ユーザーは、操作表示パネル40をタッチ操作して、調整処理手段40、45によって変更することが可能な複数の印刷条件(例えば、先に説明した5つの印刷条件である。)のうち、1つ又は2つ以上の印刷条件を変更することができる。
図12は、そのように調整処理の印刷条件を選択する場合の、操作表示パネル40の画面の例を示すものである。最初の印刷条件として「通常印刷」と「片面印刷」と「A4サイズ」とが選択されていたものとする。そして、そのような印刷条件にて所望枚数の用紙束PTに対して綴じ処理をおこなうように選択して、その用紙束PTの厚さが所定値Aを超えてしまうと判断されたものする。このとき、図12(A)に示すように、操作表示パネル40の画面が変化して、そのままでは綴じ処理ができない旨のメッセージが表示され、変更する印刷条件を選択できるようになる。図12(B)の例では、変更する印刷条件として「集約印刷」と「両面印刷」とを選択している。そして、選択後にタッチ操作が可能になった実行ボタンを押して、変更した印刷条件にて印刷動作(綴じ処理をともなう印刷動作である。)がおこなわれることになる。図12の例では、「通常印刷」から2ページを1ページに集約する「集約印刷」に変更され、さらに「片面印刷」から「両面印刷」に変更されているため、1部当たりの用紙束PTの厚さ(及び、枚数)が変更前の約1/4になることになる。
まず、図6に示すように、ユーザーによって種々の印刷条件(印刷モード)が選択されて(ステップS1)、実行ボタンが押されて印刷指示がされると(ステップS2)、選択された綴じ処理モードに関わる1部の用紙束PTの用紙枚数が綴じ処理可能な枚数以下であるかが判別される(ステップS3)。具体的には、用紙束PTの厚さXが所定値A以下であるかが判別されることになる。
その結果、用紙束PTの用紙枚数が綴じ処理可能枚数以下であるものと判別された場合には、選択された綴じ装置91、92による綴じ処理が可能であるものとして、そのまま印刷条件を変更することなく、印刷動作が実行される(ステップS4)。
これに対して、ステップS3にて、用紙束PTの用紙枚数が綴じ処理可能枚数以下でないものと判別された場合には、選択された綴じ装置91、92による綴じ処理ができないものとして、印刷条件を変更する調整処理をおこなって(ステップS5)、ステップS3の条件が満足された後に、変更した印刷条件によって印刷動作が実行される(ステップS4)。
また、図8は、調整処理として用紙サイズを変更する場合の制御フローである。図8に示すように、最初に設定された用紙サイズがA3サイズ以上であるかが判別されて(ステップS8)、既にA3サイズ以上の用紙が選択されている場合には一旦調整処理を終了して、A3サイズよりも小さなサイズの用紙が選択されている場合にはA3サイズの用紙に変更する(ステップS9)。
また、図9は、調整処理として集約印刷に変更する場合の制御フローである。図9に示すように、最初に設定された印刷条件が集約印刷であるかが判別されて(ステップS10)、既に集約印刷が選択されている場合には1ページに集約する枚数がさらに多くなるように条件を変更して(ステップS11)、集約印刷が選択されていない場合には集約印刷に変更する(ステップS12)。
また、図10は、調整処理として中綴じ処理に変更する場合の制御フローである。図10に示すように、最初に設定された印刷条件が中綴じ処理であるかが判別されて(ステップS13)、既に中綴じ処理が選択されている場合には一旦調整処理を終了して、中綴じ処理が選択されていない場合には中綴じ処理に変更する(ステップS14)。
また、図11は、調整処理として用紙の厚さを変更する場合の制御フローである。図11に示すように、最初に設定された用紙が薄紙であるかが判別されて(ステップS15)、既に薄紙が選択されている場合には一旦調整処理を終了して、薄紙が選択されていない場合には用紙を薄紙に変更する(ステップS16)。
これにより、綴じ装置91、92で綴じ処理をおこなうことができる用紙束PTの厚さが上限を超えてしまっても、1部の用紙束PTをいくつかの部数に分けて綴じ処理をおこなうことなく、所望の綴じ処理をおこなうことができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)であっても、その装置外又は装置内に綴じ装置が設置されたものであれば、当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、綴じ処理をおこなうことができる後処理装置50が画像形成装置本体1に外付けされた画像形成装置に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、綴じ装置が画像形成装置本体に内蔵された画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、2つの綴じ装置91、92が綴じ処理部90に設置された画像形成装置に対して本発明を適用したが、1つ又は3つ以上の綴じ装置が設置された画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
40 操作表示パネル(調整処理手段)、
45 制御部(調整処理手段)、
50 後処理装置、
90 綴じ処理部、
91 第1綴じ装置、
92 第2綴じ装置、
P 用紙、 PT 用紙束(複数の用紙)。
Claims (7)
- 用紙に画像を形成する画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体によって画像が形成された複数の用紙に対して針を用いる綴じ処理をおこなう第1綴じ装置と、
前記画像形成装置本体によって画像が形成された複数の用紙に対して針を用いない綴じ処理をおこなう第2綴じ装置と、
用紙に対する印刷条件を変更する調整処理手段と、
を備え、
前記第1綴じ装置で複数の用紙に対して綴じ処理をおこなう前に当該複数の用紙の全体の厚さが第1の所定値を超えるものと判断された場合に、当該複数の用紙の全体の厚さが前記第1の所定値以下になるように前記調整処理手段によって当該複数の用紙に対する印刷条件を変更して、変更された印刷条件で印刷された複数の用紙に対して前記第1綴じ装置で綴じ処理をおこない、
前記第2綴じ装置で複数の用紙に対して綴じ処理をおこなう前に当該複数の用紙の全体の厚さが前記第1の所定値よりも小さな第2の所定値を超えるものと判断された場合に、当該複数の用紙の全体の厚さが前記第2の所定値以下になるように前記調整処理手段によって当該複数の用紙に対する印刷条件を変更して、変更された印刷条件で印刷された複数の用紙に対して前記第2綴じ装置で綴じ処理をおこなうことを特徴とする画像形成装置。 - 前記調整処理手段は、片面印刷から両面印刷に印刷条件を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記調整処理手段は、用紙のサイズが大きくなるように印刷条件を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記調整処理手段は、1ページに1ページを印刷する通常印刷から1ページに複数ページを印刷する集約印刷に印刷条件を変更することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記調整処理手段は、用紙束の中央部に綴じ処理を施して中央部に折り処理を施す中綴じ処理に印刷条件を変更することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記調整処理手段は、用紙の紙厚が薄くなるように印刷条件を変更することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記調整処理手段によって変更する印刷条件を選択できるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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