JP2001039617A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001039617A
JP2001039617A JP11218833A JP21883399A JP2001039617A JP 2001039617 A JP2001039617 A JP 2001039617A JP 11218833 A JP11218833 A JP 11218833A JP 21883399 A JP21883399 A JP 21883399A JP 2001039617 A JP2001039617 A JP 2001039617A
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Japan
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sheet
thickness
sheets
image forming
stapling
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JP11218833A
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English (en)
Inventor
Noriyoshi Shiga
仙佳 志賀
Toru Kasamatsu
徹 笠松
Takeshi Nomura
毅 野村
Yasuhiro Yamauchi
康広 山内
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿画像を縮小することなく、原稿枚数が、
一定のステープル綴じ可能枚数を越えてもステープル機
能を動作させることが可能な画像形成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 原稿画像の読取動作を行い、原稿枚数C
を計数する(S62〜S64)。最大ステープル綴じ厚
TをCで割って、ステープル綴じ可能な記録シート1枚
分の最大厚さLを算出し、Lと給紙カセット31内の記
録シートのシート厚N1とを比較する(S65、S6
6)。L≧N1であれば、給紙カセット31の記録シー
トを用いてステープル綴じできることになる。L≧N1
でない場合には、Lと各給紙カセット32、33内の記
録シートのシート厚N2、N3(N1>N2>N3)と
を比較する(S67)。L≧N2であれば、給紙カセッ
ト32、33のいずれかを用いてステープル綴じが可能
なので、ユーザにより給紙カセットの選択が行われれ
ば、それを画像形成動作時に用いる給紙カセットに設定
する(S68〜S70)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、特
に画像形成された複数枚のシートをシート束としてステ
ープル綴じした上で出力する装置部分の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機などの画像形成装置におい
ては、シート上に画像を形成する機能だけでなく、種々
の機能、例えば画像形成された複数枚のシートを綴じ針
を用いて自動的にステープル綴じするステープル機能を
備えたものが出現している。このステープル機能を用い
て複数枚のシートをステープル綴じする場合、シート枚
数が一定のステープル綴じ可能枚数を越えると、綴じ針
が折れ曲がったり、ステープル装置内で綴じ針が詰まっ
たりしてステープルミスを起こす恐れが大きい。
【0003】そこで、従来では、自動原稿搬送装置など
を用いて予め原稿枚数をカウントし、そのカウント数を
ステープル綴じすべきシート枚数とみなして、その枚数
がステープル綴じ可能枚数を越えると、ステープル機能
を動作させないようにしている。ところが、この方法で
は、原稿枚数がステープル綴じ可能枚数を1枚でも越え
ると、もはやステープル機能が動作しなくなり、ステー
プル綴じして製本したいユーザにとっては使い勝手が非
常に悪いものとなる。
【0004】そこで、従来特開平8−119529号公
報に示されるように、原稿枚数がステープル綴じ可能枚
数を越えてもステープル機能を動作させることが可能な
技術が提案されている。当該従来技術によると、原稿画
像データを縮小し、複数の原稿画像を1枚のシートにプ
リントすることにより全体としてシート枚数を少なく
し、これによりシート枚数をステープル綴じ可能枚数以
下になるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、確かに全体的なシート枚数をステープル綴
じ可能枚数以下にすることによってステープル機能を動
作させることが可能となるが、仕上がったシート束がユ
ーザの企図していたものにならないばかりか、原稿画像
が縮小されてしまうため、大変見難いものになるという
問題がある。例えば、2枚のA4サイズの原稿を縮小し
て1枚のA4サイズのシート上に画像形成する場合に
は、原稿画像が70%程度に縮小されてしまうため、特
に文字などはつぶれて判別できなくなる恐れも生じる。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、原稿画像を縮小することなく、原稿枚数
が、一定のステープル綴じ可能枚数を越えてもステープ
ル機能を動作させることが可能な画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、画像形成部で画像形成されたシートを複
数枚束ねてシート束とし、これをステープル綴じして出
力する画像形成装置であって、異なる厚さのシートを画
像形成部に選択的に給送可能なシート給送手段と、所定
の厚さのシートを用いると前記シート束の厚さが最大ス
テープル綴じ厚を越える場合に、前記シート給送手段を
制御して、前記シート束の厚さが前記最大ステープル綴
じ厚以下となってステープル綴じが可能となるようにい
ずれかの厚さのシートを給送させるシート給送制御手段
とを備えることを特徴とする。
【0008】また、1つのシート束としてステープル綴
じすべきシート枚数を予め取得するシート枚数取得手段
を有し、前記シート給送制御手段は、前記シート枚数取
得手段により取得されたシート枚数と最大ステープル綴
じ厚とから、取得された枚数分のシートをステープル綴
じするときの、当該シート1枚当たりの最大厚さを算出
し、厚さが、前記最大厚さ以下になるシートを給送させ
るように前記シート給送手段を制御することを特徴とす
る。
【0009】また、1つのシート束としてステープル綴
じすべきシート枚数を予め取得するシート枚数取得手段
を有し、前記シート給送制御手段は、シートの厚さと前
記シート枚数取得手段により取得されたシートの枚数と
に基づいて、前記シート束の厚さが前記最大ステープル
綴じ厚以下になるシートを給送させるように前記シート
給送手段を制御することを特徴とする。
【0010】また、前記シート給送制御手段は、前記ス
テープル綴じが可能となるシートに関する情報を操作者
に対して表示するシート関連情報表示手段と、操作者に
よりなされたシートの選択入力を受け付ける入力受付手
段とを備え、当該入力受付手段により受け付けられた内
容に基づいてシートを給送させることを特徴とする。ま
た、シート給送手段により給送可能なシートの内のいず
れのシートを選択しても、前記シート束の厚さが最大ス
テープル綴じ厚よりも厚くなることを判断する判断手段
と、前記判断手段により、前記シート束の厚さが最大ス
テープル綴じ厚よりも大きくなることが判断されると、
ステープル綴じ出来ない旨を操作者に対して表示させる
ステープル不可表示手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態を、デジタル複写機に適用した例について
説明する。 (1)デジタル複写機全体の構成 まず、デジタル複写機(以下、単に「複写機」とい
う。)の全体の構成を図1により説明する。
【0012】同図に示すように、この複写機は、原稿自
動搬送装置1と、イメージリーダ部8と、プリンタ部1
0と、フィニッシャ200とからなる。原稿自動搬送装
置1は、原稿給紙トレイ2にセットされた原稿を1枚ず
つ分離して給紙し、搬送ベルト3によりプラテンガラス
9上の所定の画像読取位置に搬送し、イメージリーダ部
8によって画像が読み取られた後、再び、搬送ベルト3
により、同図の右方向に搬送し、排紙ローラ対4を経て
原稿排紙トレイ5上に排出する公知の装置であり、セッ
トされた原稿束の一番下の原稿(最終ページの原稿)か
ら順に給紙を行い、最後に第1ページ目の原稿を給紙す
る構成になっている。
【0013】なお、原稿給紙トレイ2の下側には、発光
部と受光部とからなる光電センサで構成された原稿検出
センサ6が配設されており、発光部から出射された検出
光が原稿に当たって反射して受光部で受光されることに
より、原稿が給紙トレイ2上にセットされていることを
検出できるようにしている。また、この原稿自動搬送装
置1は、奥側(装置後側)の一辺を軸として上方に開放
可能となっており、原稿をマニュアル(手動)でもプラ
テンガラス9上に設置できるようになっている。
【0014】イメージリーダ部8は、上記原稿自動搬送
装置1によりプラテンガラス9上の所定の画像読取位置
まで搬送された原稿の画像をCCDイメージセンサ(不
図示)により読み取って、電気信号を得る公知のもので
あり、この得られた電気信号は、制御部100に送られ
る。制御部100は、この電気信号に必要な処理を加え
て画像データを生成し、これをプリンタヘッド11のレ
ーザダイオード(不図示)を駆動させるための駆動信号
に変換する。
【0015】プリンタ部10は、プリンタヘッド11、
画像プロセス部20、給紙部30、定着部50より構成
される。プリンタヘッド11は、制御部100から出力
される駆動信号に基づきレーザーダイオードを駆動して
レーザ光を出射し、回転駆動される感光体ドラム21上
を露光走査する。
【0016】画像プロセス部20は、感光体ドラム21
と、これを中心にしてその周囲に配された、帯電チャー
ジャ23、現像器24、クリーナ22および転写チャー
ジャ25、分離チャージャ26などから構成される。給
紙部30は、記録シートを収容しておくための給紙カセ
ット31、32、33と、この記録シートを給紙カセッ
トから繰り出すためのピックアップローラ34、35、
36と、このピックアップローラを回転駆動させるため
の給紙モータ37、38、39と、上記の露光走査タイ
ミングに合わせて記録シートを感光体ドラム21に送り
出すタイミングをとるためのタイミングローラ対40な
どから構成される。
【0017】各給紙カセット31〜33には、同一サイ
ズであって、厚さがN1、N2、N3(μm)(N1>
N2>N3)の記録シートがそれぞれ収容される。ここ
で、給紙カセット31に収容される厚さN1の記録シー
トは、ユーザが一般的にコピー用紙として使用している
記録シートであって、通常はこの記録シートを用いて画
像形成動作が実行されるようにしている。
【0018】なお、給紙カセット32、33に厚さがN
1よりも薄いN2、N3の記録シートをそれぞれ収容し
ているのは、後述するステープルモードにおいて、厚さ
がN1の記録シートを用いると、最大ステープル綴じ厚
(後述するステープル装置216におけるステープル綴
じ可能な記録シート1束の厚さ)を越えてしまってステ
ープル綴じが行えない場合であっても、それよりも薄い
N2、もしくはN3の厚さの記録シートを選択すること
でステープル動作を実行できるようにするためである。
一般的に記録シートの厚さが薄くなると、光が透過し易
くなるので、薄い記録シートを用いてステープル綴じす
ると、記録シートが重なったときに下側の記録シートに
形成された画像が上側の記録シートに透けて見えやすく
なるおそれが生じるが、このようにすることで、ユーザ
により選択が行われれば薄い記録シートであってもステ
ープル綴じして製本することが可能となる。
【0019】ステープルモードにおいて給紙カセットを
選択する処理は、後述する複写用給紙カセット選択処理
もしくはプリンタ用給紙カセット選択処理により行わ
れ、これらの処理により必要に応じていずれかの給紙カ
セットが選択されて、その給紙カセットに収容されてい
る記録シートがピックアップローラによりタイミングロ
ーラ対40に向けて繰り出されることになる。
【0020】感光体ドラム21は、プリンタヘッド11
による前記露光を受ける前にクリーナ22で表面の残存
トナーが除去された後、帯電チャージャ23により一様
に帯電されており、このように一様に帯電した状態で上
記レーザ光による露光を受けると、感光体ドラム21の
表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器
24により現像され、これにより感光体ドラム21表面
にトナー像が形成される。このトナー像の形成動作と同
期して、記録シートがタイミングローラ対40によって
感光体ドラム21の下方の転写位置まで搬送され、この
転写位置において、転写チャージャ25の静電力により
感光体ドラム21表面に形成されたトナー像が記録シー
ト上に転写される。
【0021】トナー像が転写された記録シートは、分離
チャージャ26による静電力により、感光体ドラム21
から分離されて、搬送ベルト28により定着部50に搬
送され、ここで高熱で加圧されて、その表面のトナー粒
子がシート表面に融着して定着し、その後搬送ローラ対
51によりフィニッシャ200に搬送される。フィニッ
シャ200は、搬送ローラ対51から1枚ずつ搬送され
る記録シートに対し、必要に応じて記録シートの端部に
ファイリング用の穴を空けるパンチ処理、および複数枚
の記録シートを束にした状態でステープル綴じするステ
ープル処理を選択的にあるいは組み合わせて行う装置で
ある。
【0022】フィニッシャ200は、搬送ローラ対51
により搬送された記録シートをフィニッシャ内部に搬送
する搬送ローラ対201と、穴空け処理を行うパンチ装
置202と、ステープル処理を行う前に、複数枚の記録
シートを積載し整合する後処理トレイ部210と、後処
理トレイ部210の下流側に配され、積載、整合された
記録シート束にステープル処理を施すステープル装置2
16と、ステープル処理が行われた記録シート束などを
収容する排出トレイ221などを有する。
【0023】搬送ローラ対201により搬送された記録
シートは、公知のパンチ装置202に送られる。後述す
る操作パネル12においてパンチ処理を実行するパンチ
モードが選択されている場合には、ここで記録シートの
端部にパンチ処理が施される。パンチ装置202の下流
側の搬送経路途中には、切換爪208が設けられてい
る。この切換爪208は、記録シートを後処理トレイ部
210の方向に搬送するか、排出トレイ221の方向に
搬送するかを切り換えるものである。ここで、操作パネ
ル12上においてステープル処理を実行するステープル
モードが選択されている場合には、切換爪208の作動
により搬送経路が切り換えられる。これにより、ステー
プル綴じされるべき記録シートが搬送ローラ対203、
204、205、排出ローラ対206により後処理トレ
イ部210まで搬送される。
【0024】後処理トレイ部210は、排出ローラ対2
06により排出された記録シートを一時的に収容する後
処理トレイ212と、後処理トレイ212のシート排出
口210aに配置され、積載された記録シートのシート
搬送方向(矢印A方向、以下「FD方向」という。)に
沿う整合(以下、「FD整合」という。)を行うための
先端ストッパ211と、積載された記録シートのシート
搬送方向と直交する方向(以下、「CD方向」とい
う。)に沿う整合(以下、「CD整合」という。)を行
うための1対の幅整合板213と、排出ローラ対206
により排出される記録シート先端を当接させ、前記先端
ストッパ211によるFD整合を安定して行うための後
端ストッパ207と、後処理トレイ212に積載、整合
された複数枚の記録シートを1つの束としてステープル
装置216に搬送するシート束搬送ローラ214、21
5などを有する。
【0025】先端ストッパ211は、シート排出口21
0aを塞ぐ位置(実線で示す位置)と開放する位置(破
線で示す位置)とに図示しないソレノイドなどを用いた
駆動機構により移動可能に構成されており、後処理トレ
イ212内に積載された記録シート束がステープル装置
216に搬送される際に開放位置に移動するようになっ
ている。
【0026】後処理トレイ212は、そのシート排出口
210aが所定角度で下り傾斜して配置されている。一
対の幅整合板213は、CD方向に沿って対称的に移動
自在に配置され、記録シートが後処理トレイ212に収
容される毎に、記録シートのCD方向の幅よりも若干広
い幅となる第1の位置から、記録シートの幅方向両端に
当接する第2の位置まで移動してCD整合が行われる。
【0027】後端ストッパ207は、FD方向に沿って
移動自在に配置されており、記録シートが後処理トレイ
212に収容される毎に、所定量だけFD方向に進退し
て記録シートの後端(排出ローラ対206から排出され
てくるときの記録シートの先端に相当)に当接した状態
で、当該記録シートをFD方向に動かして、その先端を
先端ストッパ211に当接させることにより、安定した
FD整合を行う。
【0028】シート束搬送ローラ214は、シート束搬
送ローラ215に対して圧接、離間可能に構成されてお
り、ステープル綴じすべき所定枚数の記録シートが後処
理トレイ212に収容されるまでは、離間した位置(同
図に示す位置)で待機するようになっている。所定枚数
の記録シートが後処理トレイ212に収容されてFD整
合及びCD整合が終了すると、まずシート束搬送ローラ
214が記録シート束を介してシート束搬送ローラ21
5に圧接し、それから先端ストッパ211が開放位置に
移動する。そして、シート束搬送ローラ214、215
がそれぞれ同速で回転駆動され、これにより記録シート
束が公知のステープル装置216に搬送され、当該ステ
ープル装置216において記録シート束の所定位置にス
テープル綴じがなされる。ステープル綴じがなされた記
録シート束は、搬送ローラ対218、219、排出ロー
ラ対220により搬送されて、排出トレイ221へ排出
される。
【0029】一方、ステープルモードが選択されていな
い場合には、切換爪208の作動により、記録シートは
搬送ローラ対209、排出ローラ対220により排出ト
レイ221に排出される。なお、複写機前面の操作しや
すい位置には、操作パネル12が設けられており、コピ
ー枚数を入力するテンキーやコピー開始を指示するスタ
ートキー、給紙カセット31〜33を選択するための給
紙カセット選択キー、上記パンチモードやステープルモ
ードなどの各種のコピーモードを設定するための設定キ
ー、選択された給紙カセット31〜33や設定キーによ
り設定されたコピーモードなどをメッセージで表示する
表示部などが設けられている。
【0030】また、本複写機は、図示しない外部コンピ
ュータ(PC)などと接続可能に構成されており、制御
部100は、このPCなどから送られてくる画像信号な
どの信号を受信すると、それらの信号に基づいて、上述
した画像形成動作を実行すると共に、必要に応じてステ
ープル綴じなどを実行する。 (2)制御部100の構成 次に、図2を参照して上記制御部100の構成を説明す
る。
【0031】同図に示すように制御部100は、CPU
101を中心に通信I/F部102、画像信号処理部1
03、画像データを格納する画像メモリ104、レーザ
ダイオード駆動部105、それぞれの制御に必要なプロ
グラムを格納したROM106、プログラム実行時のワ
ークエリアとなるRAM107から構成される。通信I
/F部102は、外部PCから送られてくる画像信号、
当該画像信号に関連する情報(例えば、ステープルモー
ドでプリントすべきであることなどを示すプリントモー
ド情報など)を格納したプリント制御信号、外部PC側
でプリントする際に使用すべき給紙カセットを選択した
ときに送信される給紙カセット選択信号などの各種信号
を受信する。そして、画像信号については画像信号処理
部103へ送出し、その他の信号については、CPU1
01へ送出する。また、CPU101から受信した給紙
カセット選択要求(後述)などを相手先の外部PCへ送
信する。
【0032】画像信号処理部103は、イメージリーダ
部8のCCDイメージセンサにより得られた電気信号も
しくは通信I/F部102から送られてくる外部PCか
らの画像信号を受信すると、これを変換して多値デジタ
ル信号からなる画像データを生成し、さらに公知のシェ
ーディング補正などの処理を施した後、ページ毎に画像
メモリ104に格納させる。
【0033】また、外部PCからの画像信号を1頁分の
画像データとして生成する毎にその旨を知らせるための
ページ信号をCPU101に送出する。CPU101
は、このページ信号の受信回数を計数することにより、
外部PCから何頁分の画像データが送られてきたかを知
ることができる。レーザダイオード駆動部105は、C
PU101から指定されたページに該当する画像データ
を画像メモリ104から読み出して、プリンタヘッド1
1内のレーザダイオードを駆動するための駆動信号を生
成する。
【0034】RAM107は、各種の制御変数および操
作パネル12から設定されたコピー枚数やコピーモード
などを一時記憶すると共にプログラム実行時のワークエ
リアを提供する。ROM106には、原稿自動搬送装置
1、イメージリーダ部8、プリンタ部10及びフィニッ
シャ200を指示して統一的に画像形成動作やステープ
ル動作などを実行させるための制御プログラム、及び複
写用給紙カセット選択処理とプリンタ用給紙カセット選
択処理のためのプログラムなどが格納されている。ま
た、上記最大ステープル綴じ厚の値、および各給紙カセ
ット31〜33に収容されるべき記録シートの厚さの値
(N1〜N3)とが格納されている。
【0035】CPU101は、ROM106の制御プロ
グラムに基づいて、イメージリーダ部8やプリンタ部1
0などの各部の動作及びフィニッシャ200内のステー
プル装置216などの動作を制御する。また、外部PC
から送られてくる画像信号やプリント制御信号などを通
信I/F部102を介して受信すると、それ以降はその
プリント制御信号に基づいてステープルモードでプリン
トすべきであることを判断したり、画像信号に基づいて
画像形成動作を実行すべく各部の動作の制御を行う。
【0036】また、ROM106から複写用給紙カセッ
ト選択処理、もしくはプリンタ用給紙カセット選択処理
のプログラムを読み出して当該処理を実行し、これによ
り選択されたいずれかの給紙カセットから記録シートを
給送すべく、給紙モータ37〜39の回転駆動を制御す
る。さらに、当該処理によりいずれの給紙カセットをも
選択できないことを判断すると、操作パネル12の表示
部にステープルモードを実行できない旨の警告メッセー
ジを表示させる。
【0037】また、原稿自動搬送装置1から送られてく
る原稿枚数信号(原稿が1枚搬送される毎に出力される
信号)を受信しそれを計数して、セットされていた原稿
束が何枚であったか、及び上記した画像信号処理部10
3から送出されるページ信号を計数することにより外部
PCから何頁分の画像データが送られてきたかを取得す
る。これにより、ステープル綴じすべき1束のコピー枚
数が何枚になるかのを予め知ることができる。
【0038】また、原稿自動搬送装置1内の原稿検出セ
ンサ6からの検出信号を受信して、原稿給紙トレイ2上
に原稿がセットされているか否かを判断する。 (3)複写用及びプリンタ用給紙カセット選択処理の内
容 まず、複写機全体の制御動作のメインルーチン(不図
示)内における画像形成処理のサブルーチンについて図
3のフローチャートに基づき説明しておく。
【0039】CPUは、外部PCからのプリント制御信
号を受信したか否かを判断し(ステップS1)、受信し
ていないと判断した場合には、操作パネル12から入力
を受け付けてステープルモードなどのコピーモードを設
定し、必要に応じて操作パネル12の表示部における表
示内容を制御する入出力処理を実行する(ステップS
2)。なお、本実施の形態では、給紙カセットの選択が
特になされない場合には、給紙カセット31が、画像形
成動作時に使用される給紙カセットとして自動的に設定
されるようになっている。以下、特に給紙カセットの選
択処理が行われない場合には、給紙カセット31の記録
シートが、画像形成動作時に給送されることとして説明
する。
【0040】そして、ユーザによりスタートキーが押さ
れた場合は(ステップS3で「Y」)、ADFモードに
なっているか否かを判断する(ステップS4)。ここ
で、ADFモードであるか否かは、原稿給紙トレイ2上
の原稿の有無によって判断される。ADFモードである
場合には、次にステープルモードが設定されているか否
かを判断する(ステップS5)。この判断は、上記ステ
ップS2の入出力処理において、ユーザによりステープ
ルモードが設定されたか否かで判断する。ステープルモ
ードが設定されていることを判断すると、ステップS6
の複写用給紙カセット選択処理に移る。
【0041】この複写用給紙カセット選択処理は、ステ
ープル綴じの可否を判断すると共に、ステープル綴じで
きると判断した場合に、いずれの給紙カセット31〜3
3から記録シートを給送させるのかを選択する処理であ
る。ここで、当該処理においてステープル綴じできると
判断した場合には、STPフラグが「1」に設定され、
逆にできないと判断した場合には、「0」が設定され
る。当該処理の内容については後述する。
【0042】そして、ステップS7において、STPフ
ラグが「1」に設定されているか否かを判断し、「1」
の場合には、ステープル綴じすべき所定枚数の記録シー
トがフィニッシャ200内の後処理トレイ212に積載
されたときに、第1頁が最上位に、最終頁が最下位に来
るように、最終頁から順に画像形成動作を開始する(ス
テップS8)。その際、上記複写用給紙カセット選択処
理において選択された給紙カセットから記録シートを順
次給送させる。
【0043】ステープル綴じすべき所定枚数の記録シー
ト全てに画像形成がなされて、フィニッシャ200内の
後処理トレイ212に収容されると、その記録シート束
をステープル装置216に送ってステープル動作を行い
(ステップS9)、ステープル綴じされた記録シート束
を排出トレイ221に搬出させて、メインルーチンにリ
ターンする。
【0044】一方、上記ステップS7においてSTPフ
ラグが「1」でない、すなわち「0」であると判断した
場合には、もはや一番薄い記録シートを使用してもステ
ープル綴じが不可能なので、その旨の警告メッセージを
操作パネル12上に表示させ(ステップS10)、メイ
ンルーチンにリターンする。次に、上記ステップS6の
複写用給紙カセット選択処理の内容を図4に示すフロー
チャートに基づいて説明する。
【0045】まず、変数C及びSTPフラグをそれぞれ
「0」に設定する(ステップS61)。ここで、変数C
は、原稿枚数を表わすものである。CPU101は、原
稿自動搬送装置1にセットされている原稿束の一番下の
原稿を給紙させて、その画像をイメージリーダ部8にお
いて読み取らせると共に、上述の原稿枚数信号を受信す
ると変数Cに「1」をインクリメントする(ステップS
62、63)。原稿がまだ原稿給紙トレイ2に残ってい
ると判断した場合には(ステップS64で「Y」)、ス
テップS62に戻って、S62〜S64の処理を原稿給
紙トレイ2上の他の原稿について実行し、原稿給紙トレ
イ2上に原稿がなくなったと判断すると(ステップS6
4で「N」)、ステップS65に移る。
【0046】このステップS65では、変数Lを算出し
ている。この変数Lは、ROM106に格納されている
最大ステープル綴じ厚Tを、上記ステップS62〜S6
4にて取得した原稿枚数Cで割った値(L=T/C)で
ある。本実施の形態の複写機は、1枚の原稿の画像を1
枚の記録シートの一方の面に形成する、いわゆる片面コ
ピーを行う複写機なので、原稿枚数と記録シート枚数と
が等しくなる。従って、このLは、C枚の記録シートを
ステープル綴じするときの、当該記録シート1枚分の最
大厚さを示したものになる。
【0047】そして、最大厚さLが、給紙カセット31
に収容されている記録シートの厚さN1以上であるか否
かを判断する(ステップS66)。ここで、L≧N1で
あれば(ステップS66で「Y」)、厚さN1の記録シ
ートをC枚分重ねたときの1束の厚さが、最大ステープ
ル綴じ厚T以下になるので、給紙カセット31の記録シ
ートを用いてステープル綴じが可能であることを判断す
ることができ、この場合には、STPフラグを「1」に
設定し(ステップS71)、図3のフローチャートにリ
ターンする。なお、給紙カセット31は、上述したよう
に、画像形成動作時に用いる給紙カセットとしてすでに
設定されているので、ここで再設定する処理を行ってい
ないが、実質的には当該処理において設定されたことと
同じことになる。
【0048】一方、L<N1の場合(ステップS66で
「N」)には、給紙カセット31の記録シートを用いる
と、1束の厚さが最大ステープル綴じ厚Tを越えてしま
い、ステープル綴じできないので、次にL≧N2もしく
はL≧N3であるか否かを判断する(ステップS6
7)。そして、L≧N2もしくはL≧N3でない場合、
すなわちL<N2かつL<N3の場合には、もはやいず
れの記録シートを用いてもステープル綴じが不可能なの
で、そのままリターンする。従って、この場合には、S
TPフラグが、「0」のままとなる。
【0049】また、L≧N2の場合には、厚さN2の記
録シートをC枚分重ねたときの1束の厚さが、最大ステ
ープル綴じ厚T以下となる。この場合には、N2>N3
の関係から、厚さN3の記録シートをC枚分重ねたとき
の1束の厚さも最大ステープル綴じ厚T以下となる。従
って、給紙カセット32、33のいずれかを用いればス
テープル綴じが可能であることを判断できる。
【0050】また、L<N2かつL≧N3である場合に
は、厚さN3の記録シートをC枚分重ねたときの1束の
厚さが、最大ステープル綴じ厚T以下となるため、給紙
カセット33を用いればステープル綴じ可能であること
が判断できる。CPU101は、LとN2、LとN3の
大小関係に基づいてステープル綴じ可能な記録シートの
収容されている給紙カセットがいずれの給紙カセットで
あるかを判断する。そして、ステープル綴じ可能と判断
した記録シートが収納されている給紙カセットと、いず
れかを選択すればステープル綴じが可能である旨のメッ
セージとをステープル綴じ可能な記録シートに関する情
報として、操作パネル12上に表示させて(ステップS
68)、ユーザに給紙カセットの選択を要求する。
【0051】そして、ユーザによる給紙カセットの選択
がなされた場合には(ステップS69で「Y」)、ステ
ープル綴じを可能と判断して、その選択された給紙カセ
ットを画像形成時に用いる給紙カセットとして設定する
と共に、STPフラグを「1」に設定する(ステップS
70、71)。一方で、ユーザによる給紙カセットの選
択が、所定時間、例えば1分以内になされない場合には
(ステップS69で「N」)、ステープル綴じが不可能
なので、図3のフローチャートにリターンする。従っ
て、この場合にも、STPフラグは「0」のままとな
る。
【0052】次に、図3のステップS1において、外部
PCからのプリント制御信号を受信した場合の処理につ
いて説明する。外部PCからのプリント信号を受信する
と、その信号に含まれるプリントモード情報からプリン
トすべきモードがステープルモードであるか否かを判断
する(ステップS11)。ここで、ステープルモードで
あると判断すると、ステップS12のプリンタ用給紙カ
セット選択処理に移る。
【0053】当該プリンタ用給紙カセット選択処理は上
記複写用給紙カセット選択処理と同様の処理であって、
外部PCから送られてくる画像信号に基づいてステープ
ルモードで画像形成を行う場合に、ステープル綴じの可
否を判断すると共に、ステープル綴じできると判断した
場合に、いずれの給紙カセット31〜33から記録シー
トを給送させるのかを選択する処理である。
【0054】このプリンタ用給紙カセット選択処理の内
容を図5に示すフローチャートに基づいて説明する。ま
ず、変数P及びSTPフラグをそれぞれ「0」に設定す
る(ステップS121)。ここで、変数Pは、外部PC
から送られてくる原稿画像の頁数を示したものである。
【0055】外部PCから1頁目に当たる画像信号が送
られてくると(ステップS122で「Y」)、画像信号
処理部103にて画像データが生成され、上述のページ
信号がCPU101に送出される。CPU101は、こ
れを受信すると、変数Pに「1」をインクリメントする
(ステップS123)。そして、2頁目に当たる画像信
号が送られてくると(ステップS124で「Y」)、同
じく画像信号処理部103にて2頁目の画像データが生
成され、ページ信号が送出される。CPUはこの信号を
受信すると、ステップS123において、変数Pに
「1」をインクリメントする。このステップS123、
S124の処理を最終頁に当たるページ信号が送られて
くるまで行い、次のステップS125へ移る。
【0056】このステップS125は、変数Mを算出し
ている。この変数Mは、最大ステープル綴じ厚Tを、上
記ステップS123、S124にて取得した頁数Pで割
った値(M=T/P)であり、これはP枚の記録シート
をステープル綴じするときの、当該記録シート1枚分の
最大厚さMを示しており、従って上記複写用給紙カセッ
ト選択処理の最大厚さLと同じ値となる。
【0057】そして、最大厚さMが給紙カセット31に
収容されている記録シートの厚さN1以上であるか否か
を判断し(ステップS126)、M≧N1であると判断
した場合には、上記複写用給紙カセット選択処理の場合
と同じく、給紙カセット31の記録シートを用いてステ
ープル綴じが可能であることが判断できるので、STP
フラグを「1」に設定し(ステップS131)、図3の
フローチャートにリターンする。
【0058】一方、M<N1の場合(ステップS126
で「N」)には、給紙カセット31の記録シートを用い
るとステープル綴じできないので、次にM≧N2もしく
はM≧N3であるか否かを判断する(ステップS12
7)。そして、M≧N2もしくはM≧N3でない場合に
は、上記給紙カセット選択処理の場合と同様に、もはや
いずれの記録シートを用いてもステープル綴じが不可能
なので、そのままリターンする。従って、この場合に
は、STPフラグが、「0」のままとなる。また、M≧
N2の場合には、給紙カセット32、33のいずれかを
用いればステープル綴じが可能であることを判断でき
る。さらに、M<N2かつM≧N3である場合には、給
紙カセット33を用いればステープル綴じ可能であるこ
とが判断できる。
【0059】ここで、M≧N2もしくはM≧N3である
場合には、CPU101は、MとN2、MとN3の大小
関係に基づいてステープル綴じが可能な記録シートが収
容されている給紙カセットがいずれのものになるのかを
判断する。そして、ステープル綴じ可能と判断した記録
シートが収納されている給紙カセットと、いずれかを選
択すればステープル綴じが可能である旨のメッセージと
をステープル綴じ可能な記録シートに関する情報とし
て、外部PCの画面上に表示させるための給紙カセット
選択要求信号を通信I/F部102を介して外部PCに
送出する(ステップS128)。
【0060】外部PCから給紙カセット選択要求信号に
対応する給紙カセット選択信号(いずれの給紙カセット
が選択されたかを示す信号)を通信I/F部102を介
して受信すると(ステップS129で「Y」)、ステー
プル綴じを可能と判断して、その選択された給紙カセッ
トを画像形成時に用いる給紙カセットとして設定すると
共に、STPフラグを「1」に設定する(ステップS1
30、S131)。
【0061】一方で、給紙カセット選択信号を所定時間
内に受信できない場合には(ステップS129で
「N」)、ユーザにより給紙カセットの選択が行われな
いためにステープル綴じを行えないので、図3のフロー
チャートにリターンする。なお、上記図3のステップS
4において、ADFモードでないと判断した場合には、
プラテンガラス9上にユーザによりセットされた原稿画
像の読取処理を行い(ステップS13)、画像形成動作
を行う(ステップS14)。ここで、上記ステップS2
の入出力処理において、ユーザによる給紙カセットの選
択が行われていなければ、給紙カセット31から記録シ
ートが給送される。また、ステップS5においてステー
プルモードでないと判断した場合には、ステップS13
において、原稿自動搬送装置1により原稿をプラテンガ
ラス9上に順次搬送させて、原稿画像の読取処理を行
う。
【0062】一方、ステップS11でステープルモード
でないと判断した場合には、ステップS14へ移る。ま
た、ステップS12のプリンタ用給紙カセット選択処理
が実行された場合には、ステップS10におけるステー
プル不可警告表示に加えて、警告メッセージを外部PC
の画面上に表示させるための信号を外部PCに対して送
出するようにしてもよい。
【0063】以上、説明したように、本実施の形態で
は、まず給紙カセット31に収容されている記録シート
についてステープル綴じ可能か否かを判断し、可能と判
断した場合には、その記録シートを用いて画像形成動作
及びステープル動作を実行する。一方で、給紙カセット
31に収容されている記録シートではステープル綴じで
きないと判断した場合には、給紙カセット32、33に
収容された、給紙カセット31に収容されている記録シ
ートよりも薄い記録シートについてステープル綴じが可
能か否かをそれぞれ判断し、可能と判断された給紙カセ
ットの中から画像形成動作時に使用する給紙カセットを
選択できるようにしている。
【0064】このように、本実施の形態では、所定の厚
さの記録シート、ここでは、通常のコピーに用いる厚さ
N1の記録シートを用いてステープル綴じできないと判
断された場合であっても、それよりも薄い記録シートを
選択してステープル綴じすることが可能となるので、従
来のようにステープル綴じしようとするシート枚数と、
予め決められた一定のステープル綴じ可能枚数とを比較
して、シート枚数がステープル綴じ可能枚数を1枚でも
越えるとステープル機能を動作させないといったことが
なくなって、ステープル綴じすることができるようにな
り、薄い記録シートであってもステープル綴じして製本
することを望むユーザにとって、利便性が極めて良くな
る。
【0065】また、従来技術のように2枚の原稿画像を
1枚の記録シート内に納めるために画像を縮小するとい
ったことを一切行わないので、画像が見難くなるといっ
たことも生じない。 (4)変形例 なお、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に限られ
ないことは言うまでもなく、例えば、次のような変形例
を考えることが可能である。
【0066】(4−1)上記実施の形態では、複写用給
紙カセット選択処理のステップS62〜S64におい
て、原稿枚数Cを計数し、これを用いてステープル綴じ
可能な記録シートの最大厚さLを求めるようにしたが、
例えば2枚の原稿画像を1枚の記録シートの両面にそれ
ぞれ複写する、いわゆる両面コピーが可能な複写機であ
って、ステープルモードと両面コピーモードとを組み合
わせて実行するような場合には、最終的に1束としてス
テープル綴じすべき記録シートの枚数が(C/2)枚と
なる。従って、この場合には、最大厚さLは、L=(2
・T/C)となり、このLと各給紙カセット31〜33
に収容された記録シートの厚さN1〜N3とが比較され
ることになる。すなわち、最大厚さLは、最大ステープ
ル綴じ厚Tを、最終的に1束としてステープル綴じすべ
き記録シートの枚数(以下、「綴じ枚数R」という。)
で割れば算出することができ、この綴じ枚数Rを算出す
る処理が最大厚さLを算出するまでに行われればよい。
このことは、プリンタ用給紙カセット選択処理において
も同じことである。
【0067】(4−2)上記実施の形態では、最大厚さ
Lを求めて、これと各給紙カセット31〜33に収容さ
れた記録シートの厚さN1〜N3とを比較して、ステー
プル綴じ可能な給紙カセットを選択するようにしている
が、この方法に限らず、綴じ枚数Rと記録シートの厚さ
とを掛けたもの(これがステープル綴じすべき記録シー
ト束の厚さとなる)と、最大ステープル綴じ厚Tとを比
較するようにしてもよい。例えば、R・N1>T≧R・
N2になれば中段の給紙カセット32を選択することが
できる。
【0068】また、給紙カセット31の記録シートを用
いてステープル綴じを行いたいが、T≧R・N1の関係
を満たさないためできないような場合に、例えば、中段
の給紙カセット32の記録シートを少し混在させること
で1束の厚さを最大ステープル綴じ厚T以下にできるの
であれば、画像形成動作時に使用する給紙カセット3
1、32を選択的に切り換えて、必要枚数だけ給紙カセ
ット32から記録シートを給送させることもできる。
【0069】また、例えば、50枚(ページ)の内の1
ページ目と50ページ目については、給紙カセット31
に収容されている記録シートを、その間のページについ
ては、給紙カセット32に収容されている記録シートを
用いてステープル綴じしたい場合に、T≧(2・N1+
48・N2)の関係を満たせば、使用する給紙カセット
31、32を選択的に切り換えて、画像形成動作を実行
することもできる。この場合、各原稿についてどの厚さ
の記録シートを対応させるかを予め操作パネル12上な
どで設定しておく必要があるが、この例のように表紙と
裏表紙だけを異なる厚さのシートを用いて製本したいよ
うな場合に極めて有効になる。
【0070】(4−3)上記実施の形態では、最初に給
紙カセット31に収容されている最も厚い記録シートに
ついてステープル綴じ可能か否かを判断するようにして
いるが、例えばステープル綴じして製本する場合に優先
的に用いたい記録シートをユーザにより選択できるよう
にしておけば、まずユーザにより選択された記録シート
についてステープル綴じの可否の判断が行われ、出来な
いと判断された場合に、それよりも薄い記録シートにつ
いてステープル綴じの可否の判断が行われるようにする
こともできる。
【0071】(4−4)上記実施の形態では、給紙カセ
ット31に収納されている記録シートではステープル綴
じできないと判断した場合に、他の給紙カセット32、
33のいずれかがユーザにより選択されると、その給紙
カセットの記録シートを用いてステープル綴じを実行す
るようにしているが、ユーザによる選択操作がなされな
くても実行可能な記録シートの内、最も厚い記録シート
を自動的に選択してステープル綴じを行うようにしても
よい。このようにすれば、製本することを優先したいユ
ーザにとって、選択操作が省略されて手間が少なくなり
使い勝手がよくなる。
【0072】(4−5)上記実施の形態では、各給紙カ
セット31〜33に収容されるべき記録シートの厚さの
値がROM106に格納されていたが、例えば操作パネ
ル12上などにおいてユーザにより給紙カセット毎にそ
の値を入力もしくは変更できるようにすることもでき
る。これにより、ユーザは所望の厚さの記録シートを各
給紙カセットに収容することができるようになる。
【0073】(4−6)上記実施の形態では、モノクロ
のデジタル複写機を例にして説明したが、本発明はこれ
に限られず、ステープル機能を備えるプリンタやファク
シミリ、もしくはカラー画像を形成するフルカラー複写
機などの画像形成装置一般に適用できる。
【0074】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる画像
形成装置によれば、異なる厚さのシートを画像形成部に
選択的に給送可能なシート給送手段と、所定の厚さのシ
ートを用いると前記シート束の厚さが最大ステープル綴
じ厚を越える場合に、前記シート給送手段を制御して、
シート束の厚さが最大ステープル綴じ厚以下になるよう
にいずれかの厚さのシートを給送させるシート給送制御
手段とを備えている。これにより、所定の厚さのシート
を用いたときにステープル綴じできないと判断した場合
であっても、それよりも薄いシートを選択してステープ
ル綴じすることが可能となるので、従来のように原稿枚
数が、一定のステープル綴じ可能枚数を1枚でも越える
とステープル綴じを行えないといったことがなくなり、
使い勝手が大変よくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル複写機の全体の構成を示
す図である。
【図2】上記複写機内の制御部の構成を示す図である。
【図3】画像形成処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図4】複写用給紙カセット選択処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図5】プリンタ用給紙カセット選択処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 原稿自動搬送装置 12 操作パネル 30 給紙部 31、32、33 給紙カセット 37、38、39 給紙モータ 100 制御部 101 CPU 102 通信I/F部 103 画像信号処理部 104 画像メモリ 105 レーザダイオード駆動部 106 ROM 107 RAM 200 フィニッシャ 210 後処理トレイ部 216 ステープル装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 毅 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 山内 康広 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 3F108 GA02 GB01 HA02 HA44 HA45 HA54

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成部で画像形成されたシートを複
    数枚束ねてシート束とし、これをステープル綴じして出
    力する画像形成装置であって、 異なる厚さのシートを画像形成部に選択的に給送可能な
    シート給送手段と、 所定の厚さのシートを用いると前記シート束の厚さが最
    大ステープル綴じ厚を越える場合に、前記シート給送手
    段を制御して、前記シート束の厚さが前記最大ステープ
    ル綴じ厚以下となってステープル綴じが可能となるよう
    にいずれかの厚さのシートを給送させるシート給送制御
    手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 1つのシート束としてステープル綴じす
    べきシート枚数を予め取得するシート枚数取得手段を有
    し、 前記シート給送制御手段は、 前記シート枚数取得手段により取得されたシート枚数と
    最大ステープル綴じ厚とから、取得された枚数分のシー
    トをステープル綴じするときの、当該シート1枚当たり
    の最大厚さを算出し、 厚さが前記最大厚さ以下になるシートを給送させるよう
    に前記シート給送手段を制御することを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 1つのシート束としてステープル綴じす
    べきシート枚数を予め取得するシート枚数取得手段を有
    し、 前記シート給送制御手段は、 シートの厚さと前記シート枚数取得手段により取得され
    たシートの枚数とに基づいて、前記シート束の厚さが前
    記最大ステープル綴じ厚以下になるシートを給送させる
    ように前記シート給送手段を制御することを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記シート給送制御手段は、前記ステー
    プル綴じが可能となるシートに関する情報を操作者に対
    して表示するシート関連情報表示手段と、操作者により
    なされたシートの選択入力を受け付ける入力受付手段と
    を備え、当該入力受付手段により受け付けられた内容に
    基づいてシートを給送させることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 シート給送手段により給送可能なシート
    の内のいずれのシートを選択しても、前記シート束の厚
    さが最大ステープル綴じ厚よりも厚くなることを判断す
    る判断手段と、 前記判断手段により、前記シート束の厚さが最大ステー
    プル綴じ厚よりも大きくなることが判断されると、ステ
    ープル綴じ出来ない旨を操作者に対して表示させるステ
    ープル不可表示手段とを備えることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010033071A (ja) * 2004-12-15 2010-02-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成システム
JP2018144278A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 株式会社リコー 画像形成装置

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