JP6825629B2 - 制御装置および色測定システム - Google Patents
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Description
本発明は、制御装置および色測定システムに関する。
光源色測定機器は、光源の輝度および色を測定する機器である。
複数の光源色測定機器が制御装置に接続され制御装置に制御される光源色測定システムが知られている。特許文献1に記載された測色計は、その一例である。特許文献1に記載された測色計においては、複数の光源色測定機器の一例である複数のプローブ部が制御装置の一例である本体部に接続され、複数のプローブ部が本体部に制御される(要約)。
複数の光源色測定機器は、必要に応じて校正される。特許文献1に記載された測色計においても、本体部に接続される複数の刺激値直読型のプローブ部が本体部に接続される分光型のプローブ部の測定結果に基づいて校正される(要約)。
複数の光源色測定機器が精度よく校正されるためには、複数の光源色測定機器においてゼロ校正が行われる必要がある。このため、複数の光源色測定機器の各々には、シャッターが設けられる。また、複数の光源色測定機器の各々においてゼロ校正が行われる場合は、ゼロ校正のための光源色測定が実行される前に、シャッターを駆動する駆動動作が実行される。ゼロ校正により校正されるゼロレベルは、温度の変動の影響を受ける。したがって、複数の光源色測定機器においてゼロ校正が行われる場合は、望ましくは複数の光源色測定機器において同時にゼロ校正が行われる。
複数の光源色測定機器にそれぞれ設けられる複数のシャッターが手動で駆動される場合は、複数のシャッターが駆動されるときに制御装置から複数の光源色測定機器に供給される電力と電源の容量との関係を考慮する必要はない。
しかし、シャッターが電動シャッターである場合は、複数の光源色測定機器において同時にゼロ校正が行われ複数のシャッターが同時に駆動されるときに、複数のシャッターをそれぞれ駆動する複数のモーターに電流が同時に流れるため、電源から供給される電力に余裕がないと電源の容量を超える可能性がある。
この問題は、光源色測定以外の色測定が実行される場合、ゼロ校正のための光源色測定以外の光源色測定が実行される場合、シャッターを駆動する駆動動作以外の駆動動作が実行される場合等にも生じる。
発明の詳細な説明に記載された発明は、この問題を解決することを目的とする。発明の詳細な説明に記載された発明が解決しようとする課題は、複数の色測定機器において色測定が同時に実行される場合に、複数の色測定機器において駆動動作が実行されるときに電源から供給される電力が電源の容量を超えることを抑制することである。
発明の詳細な説明に記載された発明においては、制御装置が、インターフェース、制御部および電源を備える。
インターフェースには、第1から第Nまでの色測定機器が接続される。Nは、2以上の整数である。
第1から第Nまでの色測定機器は、第1から第Nまでの駆動動作をそれぞれ実行し、第1から第Nまでの色測定をそれぞれ実行する。第1から第Nまでの駆動動作は、それぞれ第1から第Nまでの色測定の準備のための駆動動作である。
制御部は、第1から第Nまでの色測定が同時に実行される場合に、第1から第Nまでの駆動動作に含まれる第1の少なくともひとつの駆動動作が実行されるタイミングが、第1から第Nまでの駆動動作に含まれ第1の少なくともひとつの駆動動作と異なる第2の少なくともひとつの駆動動作が実行されるタイミングと異なるように、第1から第Nまでの色測定機器を制御する。
電源は、第1から第Nまでの色測定機器に電力を供給する。
発明の詳細な説明に記載された発明によれば、複数の色測定機器において色測定が同時に実行される場合に、複数の色測定機器において駆動動作が実行されるときに電源から供給される電力が電源の容量を超えることが抑制される。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
1 第1実施形態
1.1 序
第1実施形態は、光源色測定システムに関する。
1.1 序
第1実施形態は、光源色測定システムに関する。
1.2 光源色測定システム
図1は、第1実施形態の光源色測定システムを図示するブロック図である。
図1は、第1実施形態の光源色測定システムを図示するブロック図である。
図1に図示される光源色測定システム1000は、N個の光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNおよび制御装置1020を備える。Nは、2以上の整数である。光源色測定システム1000がこれらの構成物以外の構成物を備えてもよい。
光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNの各々は、受光プローブ等であり、光源からの光を受光し光源色を測定する。光源色の測定とは、光源からの光の強度および色に関する情報を取得し光源の輝度および色を特定することである。光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNがN個の物体色測定機器に置き換えられ光源色測定システム1000が物体色測定システムに置き換えられることも許される。N個の物体色測定機器の各々は、光源からの光を反射する反射体または光源からの光を透過する透過体からの光を受光し物体色を測定する。
制御装置1020には、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNが電気的に接続される。制御装置1020は、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNに電力を供給し、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNを制御し、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNから光源色の測定値を収集する。
制御装置1020は、コマンド、データーおよび信号を光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNの各々に送信し、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNの各々は、送信されたコマンド、データーおよび信号を制御装置1020から受信する。光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNの各々は、コマンド、データーおよび信号を制御装置1020に送信し、制御装置1020は、送信されたコマンド、データーおよび信号を光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNの各々から受信する。コマンドおよびデーターが信号の形態をとってもよい。
1.3 光源色測定機器
図2は、第1実施形態の光源色測定システムに備えられる光源色測定機器の構成を示す図である。
図2は、第1実施形態の光源色測定システムに備えられる光源色測定機器の構成を示す図である。
図2に図示される光源色測定機器Pは、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNの各々であり、シャッター1040、モーター1041、光センサー1042、温度センサー1043および記憶素子1044を備える。
光源色測定機器Pの動作は、光源色測定機器Pのモードにより変化する。光源色測定機器Pのモードには、通常測定モード、校正モードおよび温度情報出力モードがある。
光源色測定機器Pのモードが通常測定モードである場合は、光源色測定機器Pが、通常測定のための光源色測定を実行し、通常測定の光源色測定値を示すデーターを制御装置1020に送信する。通常測定の光源色測定においては、光源色測定に使用される光センサー1042に入射する光の光路1060がシャッター1040により開放され、光源色測定の対象となる光が光センサー1042に入射し、入射した光に応じた信号が光センサー1042から出力される。通常測定の光源色測定においては、例えば液晶パネル等の発光体の輝度および色が特定される。
光源色測定機器Pのモードが校正モードである場合は、光源色測定機器Pが、校正のための光源色測定を実行し、校正のための光源色測定の測定値を示すデーターを記憶素子1044に記憶させる。校正のための光源色測定においては、光路1060がシャッター1040により遮断され、光源色測定の対象となる光が光センサー1042に入射しないようにされ、光源色測定の対象となる光が光センサー1042に入射しない場合の信号が光センサー1042から出力される。したがって、校正のための光源色測定が実行される前には、シャッター1040が光路1060を遮断するようにモーター1041がシャッター1040を駆動する事前の駆動動作が実行される。事前の駆動動作は、校正のための光源色測定の準備のための駆動動作である。また、校正のための光源色測定が実行され測定値を示すデーターが記憶された後には、シャッター1040が光路1060を開放するようにモーター1041がシャッター1040を駆動する事後の駆動動作が実行される。
光源色測定機器Pのモードが温度情報出力モードである場合は、光源色測定機器Pが温度測定を実行する。温度測定においては、温度センサー1043が光センサー1042の温度を検出する。これにより、前回校正時に検出された光センサー1042の温度からの新たに検出された光センサー1042の温度の変動である温度変動量が取得される。光センサー1042の温度以外の光源色測定機器Pの内部温度が検出されてもよい。
1.4 温度変動量を検出する意義
光センサー1042の特性は、温度依存性を有する。例えば、光センサー1042がシリコン素子である場合は、光センサー1042の感度は極めて小さい温度係数しか有しないが、光センサー1042のオフセット電圧は約−2mV/℃のやや大きい温度係数を有する。したがって、温度が変化する環境下において微弱光に対して十分な測定精度を維持するためには、取得された温度変動量が要求される測定精度を維持できる温度変動量を超えた場合に、オフセット成分が測定値に基づく演算により取り除かれる。なお、オフセット成分を取り除く手段は演算だけではなく回路による補償も含まれる。
光センサー1042の特性は、温度依存性を有する。例えば、光センサー1042がシリコン素子である場合は、光センサー1042の感度は極めて小さい温度係数しか有しないが、光センサー1042のオフセット電圧は約−2mV/℃のやや大きい温度係数を有する。したがって、温度が変化する環境下において微弱光に対して十分な測定精度を維持するためには、取得された温度変動量が要求される測定精度を維持できる温度変動量を超えた場合に、オフセット成分が測定値に基づく演算により取り除かれる。なお、オフセット成分を取り除く手段は演算だけではなく回路による補償も含まれる。
1.5 制御装置
制御装置1020は、図1に図示されるように、本体1080および電源1081を備える。本体1080は、インターフェース1100、制御部1101および判定部1102を備える。
制御装置1020は、図1に図示されるように、本体1080および電源1081を備える。本体1080は、インターフェース1100、制御部1101および判定部1102を備える。
インターフェース1100には、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNが接続される。
制御部1101は、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNを制御する。
判定部1102は、1台のモーター1041を駆動するのに必要な電力と電源1081の容量との比率から、同時に駆動できるモーター1041の数を判定する。第1実施形態においては、同時に駆動できるモーター1041の数が1個であると判定されている。
電源1081は、ACアダプター、電池等であり、本体1080に電力を供給し、本体1080を経由して光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNに電力を供給する。したがって、本体1080は、電源1081により駆動され、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNに電力を供給する。
1.6 制御装置と光源色測定機器との間の通信
光源色測定機器Pのモードが通常測定モードである場合は、制御部1101が通常測定のための測定コマンドを光源色測定機器Pに送信する。光源色測定機器Pは、送信された通常測定のための測定コマンドを制御部1101から受信し、通常測定のための測定コマンドの受信に応答して光源色測定を実行し、光源色測定の測定値を示すデーターを制御部1101に送信する。
光源色測定機器Pのモードが通常測定モードである場合は、制御部1101が通常測定のための測定コマンドを光源色測定機器Pに送信する。光源色測定機器Pは、送信された通常測定のための測定コマンドを制御部1101から受信し、通常測定のための測定コマンドの受信に応答して光源色測定を実行し、光源色測定の測定値を示すデーターを制御部1101に送信する。
光源色測定機器Pのモードが校正モードである場合は、制御部1101が校正のための測定コマンドを光源色測定機器Pに送信する。光源色測定機器Pは、送信された校正のための測定コマンドを制御部1101から受信し、校正のための測定コマンドの受信に応答して光源色測定を実行し、校正が完了したことを示す完了信号を制御部1101に送信する。光源色測定の測定値を示すデーターが制御装置1020に送信されてもよい。また、制御部1101は、モーター1041にシャッター1040を駆動させるタイミングで制御信号を光源色測定機器Pに送信する。光源色測定機器Pは、送信された制御信号を制御部1101から受信し、制御信号の受信に応答してモーター1041にシャッター1040を駆動させる駆動動作を実行し、駆動動作が完了した時に完了信号を制御部1101に送信する。制御部1101は、送信された完了信号を光源色測定機器Pから受信する。
光源色測定機器Pのモードが温度情報出力モードである場合は、光源色測定機器Pが、温度変動量を示すデーターを制御部1101に送信する。制御部1101は、送信された温度変動量を示すデーターを光源色測定機器Pから受信する。温度変動量に代えて、あらかじめ設定された許容値と温度変動量との比較の結果を示す比較情報を示すデーターが送信されてもよい。温度変動量に代えて、温度そのものを示すデーターが送信されてもよい。この場合は、制御装置1020が、光源色測定機器Pから受信した互いに異なる複数の時刻における複数の温度から温度変動量を取得する。
1.7 タイミング制御
図3A〜図3Dおよび図4は、第1実施形態の光源色測定システムにおける諸動作が実行されるタイミングおよび電源電流の時間変化を図示するタイミングチャートである。
図3A〜図3Dおよび図4は、第1実施形態の光源色測定システムにおける諸動作が実行されるタイミングおよび電源電流の時間変化を図示するタイミングチャートである。
図3A〜図3Dおよび図4に図示される諸動作が実行されるタイミングおよび電源電流の時間変化は、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNのモードが校正モードであり光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいてゼロ校正が同時に行われる場合のものである。図4に図示される電源電流は、事前の駆動動作および事後の駆動動作のために電源1081から光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNに供給される電流の時間変化である。
図3A〜図3Dおよび図4に図示されるように、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNは、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNをそれぞれ実行し、ゼロ校正のための光源色測定M1,M2,M3,・・・,MNをそれぞれ実行し、事後の駆動動作A1,A2,A3,・・・,ANをそれぞれ実行する。したがって、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNは、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BN、光源色測定M1,M2,M3,・・・,MNおよび事後の駆動動作A1,A2,A3,・・・,ANをそれぞれシリアルに実行する。
事前の駆動動作Biは、光源色測定機器Piに備えられるモーター1041の駆動を含む。光源色測定機器Piに備えられるシャッター1040は、事前の駆動動作Biにおいて光源色測定機器Piに備えられるモーター1041の駆動が行われる場合に、光源色測定機器Piにおいて光路1060を遮断するように光源色測定機器Piに備えられるモーター1041より駆動される。iは、整数1,2,3,・・・,Nの各々である。
事後の駆動動作Aiは、光源色測定機器Piに備えられるモーター1041の駆動を含む。光源色測定機器Piに備えられるシャッター1040は、事後の駆動動作Aiにおいて光源色測定機器Piに備えられるモーター1041の駆動が行われる場合に、光源色測定機器Piにおいて光路1060を開放するように光源色測定機器Piに備えられるモーター1041より駆動される。iは、整数1,2,3,・・・,Nの各々である。
事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNは、互いに異なるタイミングTB1,TB2,TB3,・・・,TBNでそれぞれ実行される。光源色測定M1,M2,M3,・・・,MNは、タイミングTMで同時に実行される。事後の駆動動作A1,A2,A3,・・・,ANは、互いに異なるタイミングTA1,TA2,TA3,・・・,TANでそれぞれ実行される。
したがって、制御部1101は、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいてゼロ校正が同時に行われ光源色測定M1,M2,M3,・・・,MNが同時に実行される場合に、事前の駆動動作Biが実行されるタイミングTBiが、事前の駆動動作B1,・・・,Bi-1,Bi+1,・・・,BNがそれぞれ実行されるタイミングTB1,・・・,TBi-1,TBi+1,・・・,TBNと異なるように、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNを制御する。iは、整数1,2,3,・・・,Nの各々である。事前の駆動動作Biは、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNに含まれる。事前の駆動動作B1,・・・,Bi-1,Bi+1,・・・,BNは、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNに含まれるが、事前の駆動動作Biと異なる。これにより、制御部1101は、事前の駆動動作Biが実行される場合に電源1081から供給される電力が電源1081の容量を超えないように光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNを制御する。
制御部1101は、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNにおいて同時に実行される事前の駆動動作の数を、判定部1102により判定された同時に駆動できるモーター1041の数に一致させる。したがって、同時に実行される事前の駆動動作の数は、電源1081から供給される電力が電源1081の容量を超えないように変化させられる。
第1実施形態のタイミング制御によれば、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNが実行される場合に、電源電流の最大値が1個のモーター1041を駆動するのに必要な電源電流に制限され、電源電流が時間的に均一化され、電源電流に大きなピークが生じない。このことは、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいてゼロ校正が同時に行われる場合に、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNが実行されるときに光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNに供給される電力により電源1081から供給される電力が電源1081の容量を超えることを抑制する。この利点は、電源1081がACアダプター、電池等であり電源1081の容量が限定されている場合に特に顕著になり、そのような場合に電源電圧の低下を抑制し回路を安定して動作させることに寄与する。
1.8 光源色測定を同時に実行する理由
第1実施形態においては、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNを互いに異なるタイミングTB1,TB2,TB3,・・・,TBNでそれぞれ実行することにより、電源電流に大きなピークが生じないようにされる。このため、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNが互いに異なるタイミングTB1,TB2,TB3,・・・,TBNでそれぞれ実行される限り、光源色測定M1,M2,M3,・・・,MNが実行されるタイミングは任意であるとも考えられる。しかし、第1実施形態においては、以下の理由により、光源色測定M1,M2,M3,・・・,MNが同時に実行され、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいて同時に校正が行われる。
第1実施形態においては、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNを互いに異なるタイミングTB1,TB2,TB3,・・・,TBNでそれぞれ実行することにより、電源電流に大きなピークが生じないようにされる。このため、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNが互いに異なるタイミングTB1,TB2,TB3,・・・,TBNでそれぞれ実行される限り、光源色測定M1,M2,M3,・・・,MNが実行されるタイミングは任意であるとも考えられる。しかし、第1実施形態においては、以下の理由により、光源色測定M1,M2,M3,・・・,MNが同時に実行され、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいて同時に校正が行われる。
(1)光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいて同時に校正が行われない場合は、温度変動の影響が生じる。したがって、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいて同時に校正が行われることが望まれる。
(2)ゼロ校正のための光源色測定Miが実行される場合に光センサー1042から出力される信号の信号レベルは低い。このため、光源色測定機器Piにおける光源色測定Miは、光源色測定機器P1,・・・,Pi-1,Pi+1,・・・,PNにおける駆動動作B1,・・・,Bi-1,Bi+1,・・・,BNにより発生する電源ノイズの影響を受けやすい。一方で、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいて同時に校正が行われない場合は、光源色測定機器Piにおいて光源色測定Miが実行されるタイミングが、光源色測定機器P1,・・・,Pi-1,Pi+1,・・・,PNにおいて駆動動作B1,・・・,Bi-1,Bi+1,・・・,BNがそれぞれ実行されるタイミングと重なる場合がある。このため、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいて同時に校正が行われない場合は、光源色測定機器Piにおける光源色測定Miが光源色測定機器P1,・・・,Pi-1,Pi+1,・・・,PNにおける駆動動作B1,・・・,Bi-1,Bi+1,・・・,BNにより発生する電源ノイズの影響を受けやすい。したがって、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいて同時に校正が行われることが望まれる。
(3)光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいて同時に校正が行われない場合は、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNが実行されるタイミングが事後の駆動動作A1,A2,A3,・・・,ANが実行されるタイミングと重なる場合がある。このため、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいて同時に校正が行われない場合は、電源電流に大きなピークが生じる場合がある。したがって、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいて同時に校正が行われることが望まれる。
図5A〜図5Dおよび図6は、第1比較例の諸動作が実行されるタイミングおよび電源電流の時間変化を図示するタイミングチャートである。図5A〜図5Dおよび図6に図示される諸動作が実行されるタイミングおよび電源電流の時間変化は、諸動作が連続して実行されるが事前の駆動動作が実行されるタイミングが事後の駆動動作が実行されるタイミングと重ならない場合のものである。
図7A〜図7Dおよび図8は、第2比較例の諸動作が実行されるタイミングおよび電源電流の時間変化を図示するタイミングチャートである。図7A〜図7Dおよび図8に図示される諸動作が実行されるタイミングおよび電源電流の時間変化は、諸動作が連続して実行され事前の駆動動作が実行されるタイミングが事後の駆動動作が実行されるタイミングと重なる場合のものである。
事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNの各々の実行に必要な時間がXであり、事後の駆動動作A1,A2,A3,・・・,ANの各々の実行に必要な時間がXであり、光源色測定M1,M2,M3,・・・,MNの各々の実行に必要な時間がYであり、光源色測定機器の台数がNである場合は、電源電流の最大値が1個のモーター1041を駆動するのに必要な電源電流に制限されるための条件、すなわち図5A〜図5Dおよび図6に示されるように事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNがそれぞれ実行されるタイミングTB1,TB2,TB3,・・・,TBNが事後の駆動動作A1,A2,A3,・・・,ANがそれぞれ実行されるタイミングTA1,TA2,TA3,・・・,TANと重ならない条件は、式(1)が満たされることである。
N・X≦Y・・・・・(1)
光路1060がシャッター1040により遮断され光センサー1042から出力される信号の信号レベルが低い場合は、電荷蓄積手段などにより信号を取り込む時間が調整され、測定性能が確保される。したがって、時間Yが長くなる。しかし、信号を取り込む回路のノイズ性能が良好であり時間Yを短くすることができる場合は、台数Nが大きいときに式(1)が満たされないことがある。この場合は、例えば図7A〜図7Dおよび図8に示されるように、事前の駆動動作BNが実行されるタイミングTBNが事後の駆動動作A1が実行されるタイミングTA1と重なり、電源電流に大きなピークが生じる。
2 第2実施形態
第2実施形態では、第1実施形態の光源色測定システムとは諸動作が実行されるタイミングが異なる。
第2実施形態では、第1実施形態の光源色測定システムとは諸動作が実行されるタイミングが異なる。
第1実施形態と第2実施形態との主要な相違は、第1実施形態においては2台以上の光源色測定機器において事前および事後の駆動動作が同時に実行されることがないが、第2実施形態においては2台の光源色測定機器において事前および事後の駆動動作が同時に実行される点にある。上記の主要な相違をもたらす構成の採用を阻害しない範囲内において第1実施形態において採用される構成が第2実施形態において採用されてもよい。
図9A〜図9Fおよび図10は、第2実施形態の諸動作が実行されるタイミングおよび電源電流の時間変化を図示するタイミングチャートである。
図9A〜図9Fおよび図10に図示される諸動作が実行されるタイミングおよび電源電流の時間変化は、光源色測定機器P1,P2,P3,P4,・・・,PN-1,PNのモードが校正モードであり光源色測定機器P1,P2,P3,P4,・・・,PN-1,PNにおいてゼロ校正が同時に行われる場合のものである。図10に図示される電源電流は、事前の駆動動作および事後の駆動動作のために電源1081から光源色測定機器P1,P2,P3,P4,・・・,PN-1,PNに供給される電流の時間変化である。
第2実施形態においては、同時に駆動できるモーター1041の数が2個であると判定されている。
図9A〜図9Fおよび図10に示されるように、光源色測定機器P1,P2,P3,P4,・・・,PN-1,PNは、事前の駆動動作B1,B2,B3,B4,・・・,BN-1,BNをそれぞれ実行し、ゼロ校正のための光源色測定M1,M2,M3,M4,・・・,MN-1,MNをそれぞれ実行し、事後の駆動動作A1,A2,A3,A4,・・・,AN-1,ANをそれぞれ実行する。
事前の駆動動作B1,B3,・・・,BN-1は、タイミングTB1,TB3,・・・,TBN-1でそれぞれ実行される。事前の駆動動作B2,B4,・・・,BNは、タイミングTB1,TB3,・・・,TBN-1でそれぞれ実行される。光源色測定M1,M2,M3,M4,・・・,MN-1,MNは、タイミングTMで同時に実行される。事後の駆動動作A1,A3,・・・,AN-1は、タイミングTA1,TA3,・・・,TAN-1でそれぞれ実行される。事後の駆動動作A2,A4,・・・,ANは、タイミングTA1,TA3,・・・,TAN-1でそれぞれ実行される。
したがって、制御部1101は、光源色測定機器P1,P2,P3,P4,・・・,PN-1,PNにおいてゼロ校正が同時に行われ光源色測定M1,M2,M3,M4,・・・,MN-1,MNが同時に実行される場合に、事前の駆動動作BiおよびBi+1が実行されるタイミングTBiが、事前の駆動動作B1,・・・,Bi-1,Bi+2,・・・,BNが実行されるタイミングTB1,・・・,TBi-2,TBi+2,・・・,TBN-1と異なるように、光源色測定機器P1,P2,P3,P4,・・・,PN-1,PNを制御する。iは、整数1,3,・・・,N−1の各々である。事前の駆動動作BiおよびBi+1は、事前の駆動動作B1,B2,B3,B4,・・・,BN-1,BNに含まれる。事前の駆動動作B1,・・・,Bi-1,Bi+2,・・・,BNは、事前の駆動動作B1,B2,B3,B4,・・・,BN-1,BNに含まれるが、事前の駆動動作BiおよびBi+1と異なる。これにより、制御部1101は、事前の駆動動作BiおよびBi+1が実行される場合に電源1081から供給される電力が電源1081の容量を超えないように光源色測定機器P1,P2,P3,P4,・・・,PN-1,PNを制御する。
第2実施形態のタイミング制御によれば、事前の駆動動作B1,B2,B3,B4,・・・,BN-1,BNが実行される場合に、電源電流の最大値が2個のモーター1041を駆動するのに必要な電源電流に制限され、電源電流に大きなピークが生じない。このことは、光源色測定機器P1,P2,P3,P4,・・・,PN-1,PNにおいてゼロ校正が同時に行われる場合に、事前の駆動動作B1,B2,B3,B4,・・・,BN-1,BNが実行されるときに光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNに供給される電力により電源1081から供給される電力が電源1081の容量を超えることを抑制する。
また、第2実施形態のタイミング制御によれば、事前の駆動動作B1,B2,B3,B4,・・・,BN-1,BNの実行に必要な時間が、第1実施形態における事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNの実行に必要な時間の半分に短縮される。
第2実施形態は、電源1081の容量が2台のモーター1041を駆動するのに必要な容量より大きい場合に採用される。電源1081の容量が3台以上のモーター1041を駆動するのに必要な容量より大きい場合は、3台以上の光源色測定機器において事前および事後の駆動動作が同時に実行されてもよい。
3 比較例
図11A〜図11Dおよび図12は、第3比較例の諸動作のタイミングおよび電源電流の時間変化を図示するタイミングチャートである。
図11A〜図11Dおよび図12は、第3比較例の諸動作のタイミングおよび電源電流の時間変化を図示するタイミングチャートである。
図11A〜図11Dおよび図12に図示される諸動作のタイミングおよび電源電流の時間変化は、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNのモードが校正モードであり光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNにおいてゼロ校正が同時に行われる場合のものである。図12に図示される電源電流は、事前の駆動動作および事後の駆動動作のために電源1081から光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNに供給される電流の時間変化である。
図11A〜図11Dおよび図12に示されるように、光源色測定機器P1,P2,P3,・・・,PNは、事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNをそれぞれ実行し、ゼロ校正のための光源色測定M1,M2,M3,・・・,MNをそれぞれ実行し、事後の駆動動作A1,A2,A3,・・・,ANをそれぞれ実行する。
事前の駆動動作B1,B2,B3,・・・,BNは、タイミングTBで同時に実行される。光源色測定M1,M2,M3,・・・,MNは、タイミングTMで同時に実行される。事後の駆動動作A1,A2,A3,・・・,ANは、タイミングTAで同時に実行される。
この場合は、タイミングTBおよびTAの各々に電源電流の大きなピークが生じ、電源1081から供給される電力が電源1081の容量に達する可能性がある。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
本発明に係る制御装置および色測定システムは、複数の色測定機器により色測定を実行する色測定分野において利用可能性がある。
1000 光源色測定システム
1020 制御装置
1040 シャッター
1041 モーター
1081 電源
P1,P2,P3,P4,・・・,PN-1,PN 光源色測定機器
P 光源色測定機器
B1,B2,B3,B4,・・・,BN-1,BN 事前の駆動動作
M1,M2,M3,M4,・・・,MN-1,MN 光源色測定
A1,A2,A3,A4,・・・,AN-1,AN 事後の駆動動作
1020 制御装置
1040 シャッター
1041 モーター
1081 電源
P1,P2,P3,P4,・・・,PN-1,PN 光源色測定機器
P 光源色測定機器
B1,B2,B3,B4,・・・,BN-1,BN 事前の駆動動作
M1,M2,M3,M4,・・・,MN-1,MN 光源色測定
A1,A2,A3,A4,・・・,AN-1,AN 事後の駆動動作
Claims (7)
- Nが2以上の整数であり、第1から第Nまでの駆動動作をそれぞれ実行し、第1から第Nまでの色測定をそれぞれ実行し、前記第1から第Nまでの駆動動作がそれぞれ前記第1から第Nまでの色測定の準備のための駆動動作である第1から第Nまでの色測定機器が接続されるインターフェースと、
前記第1から第Nまでの色測定が同時に実行される場合に、前記第1から第Nまでの駆動動作に含まれる第1の少なくともひとつの駆動動作が実行されるタイミングが、前記第1から第Nまでの駆動動作に含まれ前記第1の少なくともひとつの駆動動作と異なる第2の少なくともひとつの駆動動作が実行されるタイミングと異なるように、前記第1から第Nまでの色測定機器を制御する制御部と、
前記第1から第Nまでの色測定機器に電力を供給する電源と、
を備える制御装置。 - 前記第1から第Nまでの色測定機器は、第1から第Nまでのモーターをそれぞれ備え、
前記第1から第Nまでの駆動動作は、前記第1から第Nまでのモーターの駆動をそれぞれ含む
請求項1に記載の制御装置。 - 前記第1から第Nまでの色測定機器は、第1から第Nまでの光センサーをそれぞれ備え、第1から第Nまでのシャッターをそれぞれ備え、
前記第1から第Nまでの光センサーは、前記第1から第Nまでの色測定にそれぞれ使用され、
前記第1から第Nまでのシャッターは、前記第1から第Nまでの光センサーに入射する光の光路をそれぞれ遮断または開放し、前記第1から第Nまでのモーターの駆動が行われる場合に前記第1から第Nまでのモーターによりそれぞれ駆動される
請求項2に記載の制御装置。 - 前記第1から第Nまでの色測定は、それぞれ前記第1から第Nまでの色測定機器の校正のための色測定である
請求項1から3までのいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記第1から第Nまでの駆動動作において同時に実行される駆動動作の数を前記電源から供給される電力が前記電源の容量を超えないように変化させる
請求項1から4までのいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記第1から第Nまでの駆動動作が完了した時に第1から第Nまでの完了信号をそれぞれ受信する
請求項1から5までのいずれか一項に記載の制御装置。 - 請求項1から6までのいずれか一項に記載の制御装置と、
前記第1から第Nまでの色測定機器と、
を備える色測定システム。
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