JP6824685B2 - バーナ装置、バーナ装置の冷却媒体制御方法 - Google Patents
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Description
燃焼炉の炉壁から炉内に突出される炉内突出部を有するバーナ本体と、
前記炉内突出部の外周面の先端部を含む先端側領域を取り囲むように設けられた、前記バーナ本体を冷却するための冷却媒体が流通する先端側冷却管と、
前記炉内突出部の外周面の基端部と前記先端側領域との間の基端側領域を取り囲むように設けられた、前記冷却媒体が流通する基端側冷却管と、
前記先端側冷却管に前記冷却媒体を供給するための第1冷却媒体供給管と、
前記基端側冷却管に前記冷却媒体を供給するための第2冷却媒体供給管と、を備える。
上記(1)の構成によれば、バーナ本体の炉内突出部には、その先端側領域を冷却するための冷却系統(先端側冷却管および第1冷却媒体供給管)、および、基端側領域を冷却するための冷却系統(基端側冷却管および第2冷却媒体供給管)の2つの冷却系統が設けられている。このように、バーナ本体の炉内突出部に2以上の複数の冷却系統を設けることによって、複数の冷却系統の各々を構成する複数の冷却管の各々における冷却媒体の流通状態(流通実行状態、流通停止状態)を、それぞれ独立に制御することが可能である。
前記基端側冷却管は、前記炉内突出部の外周面に巻回されている。
上記(2)の構成によれば、基端側冷却管を炉内突出部の外周面に巻回させることにより、基端側冷却管をバーナ本体に設置することができる。
前記基端側冷却管は、前記冷却媒体が流通するための、前記基端側領域を覆う円筒状の流路を形成する。
上記(3)の構成によれば、基端側領域を覆う円筒状の流路として基端側冷却管を形成することで、基端側冷却管をバーナ本体に設置することができる。
前記第1冷却媒体供給管は、前記基端側冷却管により形成される前記流路の内部に設置される。
上記(4)の構成によれば、第1冷却媒体供給管を基端側冷却管の外部に設置するよりも、バーナ装置をコンパクト化することができる。
前記燃焼炉の炉壁は、炉外側に向かって曲成されることによって前記炉外に向かって窪むよう形成された窪み部を有し、
前記炉内突出部は、前記窪み部の底部から突出されている。
上記(5)の構成によれば、燃焼炉の炉壁の窪み部から炉内突出部が突出することにより、窪み部による炉内突出部の主に基端側領域の保護を図ることができる。また、冷却管の減耗箇所を先端側領域により絞るように図ることができる。
前記炉内突出部の前記先端側領域は、前記炉内突出部の全長の半分の位置よりも前記先端部側に位置する。
上記(6)の構成によれば、減耗による破損(穴)が生じやすい領域に先端側冷却管を確実に配置することができると共に、減耗がしにくい領域に基端側冷却管を確実に配置することができる。
上記(1)〜(6)のいずれか1項に記載のバーナ装置に対する冷却媒体の供給を制御するバーナ装置の冷却媒体制御方法であって、
前記第1冷却媒体供給管から前記先端側冷却管に前記冷却媒体を供給する先端側領域冷却ステップと、
前記第2冷却媒体供給管から前記基端側冷却管に前記冷却媒体を供給する基端側領域冷却ステップと、
前記先端側冷却管あるいは前記基端側冷却管の少なくとも一方からの前記冷却媒体の漏出を判定する冷却媒体漏出判定ステップと、
前記冷却媒体漏出判定ステップによって前記冷却媒体の漏出を検出した場合に、前記先端側冷却管への前記冷却媒体の供給のみ停止する先端側領域冷却停止ステップと、を備える。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図2Aは、図1の燃焼炉7におけるバーナ装置1の設置位置を拡大した概略図であり、バーナ装置は窪み部73から突出している。図2Bは、図2Aを矢印Aの方向から見た図である。図3は、本発明の一実施形態に係るバーナ装置1の設置位置を拡大した概略図であり、バーナ装置1は窪み部73ではない炉壁71から突出している。図4Aは、本発明の一実施形態に係るバーナ装置1の設置位置を拡大した概略図であり、冷却管3は円筒状の流路を形成している。図4Bは、図4Aを矢印Aの方向から見た図である。図4Cは、図4Aのaa断面を示す図である。また、図4Dは、図4Aのbb断面を示す図である。
以下、バーナ装置1が備える上記の各々を説明する。なお、以下の説明では、上述した微粉炭バーナ12を例としてバーナ装置1を説明するが、他の幾つかの実施形態では、バーナ装置1は、冷却管3を備えるものであれば、燃焼炉7に用いられる微粉炭バーナ12やチャーバーナ14、ガス化バーナ16などのバーナであっても良い。
他方、第2冷却媒体供給管42は、基端側冷却管32に冷却媒体Wを供給するための冷却媒体供給管4であり、基端側冷却管32に接続されることにより、その入口32i側から基端側冷却管32に冷却媒体Wを供給するよう構成される。そして、基端側冷却管32に供給された冷却媒体Wは、基端側冷却管32を通過した後に、その出口32eに接続される第2冷却媒体排出管52を通って、例えば炉外に排出される。このように、炉内突出部22の先端部22t側から基端部22b側に向けて冷却媒体Wを流通させることで、より低温の冷却媒体Wによる先端部22t側の効率的な冷却を図っている。ただし、この実施形態には限定されず、他の幾つかの実施形態では、炉内突出部22の基端部22b側から先端部22t側に向けて冷却媒体Wを流通させても良い。
他の幾つかの実施形態では、図3に示されるように、燃焼炉7の炉壁71は上述した窪み部73は形成されておらず、炉内突出部22は、重力の方向に沿って平坦状に形成された炉壁71から突出されていても良い。
幾つかの実施形態では、図2A〜図3に示されるように、基端側冷却管32は、炉内突出部22の外周面に巻回されている。換言すれば、管状の基端側冷却管32が、炉内突出部22の基端側領域R2において螺旋状に複数回巻き回されている。一方、先端側冷却管31は、図2A〜図3に示される実施形態では、管状の基端側冷却管32が一周分だけ巻かれることによって先端側領域R1をカバーしている。ただし、本実施形態に限定されず、他の幾つかの実施形態では、先端側冷却管31が複数回巻かれることによって先端側領域R1をカバーしても良い。このように、基端側冷却管32を炉内突出部22の外周面に巻回させることにより、基端側冷却管32をバーナ本体2に設置することができる。
例えば、上述した実施形態では燃焼炉7をガス化炉として説明したが、燃焼炉7は、ガス化溶融炉、産業廃棄物の溶融プラントに設置される溶融炉など、溶融スラグを内部に収容する湿式炉であっても良い。また、上述した実施形態では、バーナ装置1は、石炭燃料をガス化するガス化炉に備えられているものを例に説明したが、バーナ装置1は、バイオマス燃料などの他の燃料をガス化するためのガス化炉(燃焼炉7)が備えるものであっても良い。
12 微粉炭バーナ
14 チャーバーナ
16 ガス化バーナ
2 バーナ本体
22 炉内突出部
22b 基端部
22t 先端部
24 燃料供給路
25 酸化剤供給路
26 燃料供給管部
3 冷却管
31 先端側冷却管
31i 先端側冷却管の入口
31e 先端側冷却管の出口
31s 隔壁
32 基端側冷却管
32i 基端側冷却管の入口
32e 基端側冷却管の出口
33 内部壁
4 冷却媒体供給管
41 第1冷却媒体供給管
42 第2冷却媒体供給管
46 外周管
47 領域境界隔壁
48 連通路
49 封止壁
51 第1冷却媒体排出管
52 第2冷却媒体排出管
7 燃焼炉
7c コンバスタ部
7r リダクタ部
71 炉壁
72 排出口
73 窪み部
73b 窪み部の底部
75 耐火材
81 微粉炭供給経路
82 酸化剤供給経路
83 チャー供給流路
9 冷却媒体供給装置
91 貯水タンク
92 ポンプ
94 流量制御弁
95 流量制御弁
R1 先端側領域
R2 基端側領域
W 冷却媒体
Claims (7)
- 燃焼炉の炉壁から炉内に突出される炉内突出部を有するバーナ本体と、
前記炉内突出部の外周面の先端部を含む先端側領域のみを取り囲むように設けられた、前記バーナ本体を冷却するための冷却媒体が流通する先端側冷却管と、
前記炉内突出部の外周面の基端部と前記先端側領域との間の基端側領域を取り囲むように設けられた、前記冷却媒体が流通する基端側冷却管と、
前記先端側冷却管に前記冷却媒体を供給するための第1冷却媒体供給管と、
前記基端側冷却管に前記冷却媒体を供給するための第2冷却媒体供給管と、を備えることを特徴とするバーナ装置。 - 前記基端側冷却管は、前記炉内突出部の外周面に巻回されていることを特徴とする請求項1に記載のバーナ装置。
- 前記基端側冷却管は、前記冷却媒体が流通するための、前記基端側領域を覆う円筒状の流路を形成することを特徴とする請求項1に記載のバーナ装置。
- 前記第1冷却媒体供給管は、前記基端側冷却管により形成される前記流路の内部に設置されることを特徴とする請求項3に記載のバーナ装置。
- 前記燃焼炉の炉壁は、炉外側に向かって曲成されることによって前記炉外に向かって窪むよう形成された窪み部を有し、
前記炉内突出部は、前記窪み部の底部から突出されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のバーナ装置。 - 前記炉内突出部の前記先端側領域は、前記炉内突出部の全長の半分の位置よりも前記先端部側に位置することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のバーナ装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバーナ装置に対する冷却媒体の供給を制御するバーナ装置の冷却媒体制御方法であって、
前記第1冷却媒体供給管から前記先端側冷却管に前記冷却媒体を供給する先端側領域冷却ステップと、
前記第2冷却媒体供給管から前記基端側冷却管に前記冷却媒体を供給する基端側領域冷却ステップと、
前記先端側冷却管あるいは前記基端側冷却管の少なくとも一方からの前記冷却媒体の漏出を判定する冷却媒体漏出判定ステップと、
前記冷却媒体漏出判定ステップによって前記冷却媒体の漏出を検出した場合に、前記先端側冷却管への前記冷却媒体の供給のみを停止する先端側領域冷却停止ステップと、を備えることを特徴とするバーナ装置の冷却媒体制御方法。
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JP2016206475A JP6824685B2 (ja) | 2016-10-21 | 2016-10-21 | バーナ装置、バーナ装置の冷却媒体制御方法 |
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JP7316163B2 (ja) * | 2019-09-13 | 2023-07-27 | 三菱重工業株式会社 | 冷却流路構造及びバーナー |
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