JP6824573B2 - レンジフード - Google Patents

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Description

本発明は、レンジフードに関し、詳しくは例えば、ガスコンロ、電気コンロ、および電磁誘導加熱式クッキングヒータ(IHヒータ)などの加熱調理器具の上方に設置されて、調理中に発生する煙や湯気などの排気を吸い込み捕集して屋外に排出するためのレンジフードに関する。
レンジフードにおいては、排気に含まれる油分が排気用ファンなどの各部に付着することで排気性能が低下するものであり、これを解消するために、例えば、特許文献1に示されているように、加熱した洗浄水をファンやバッフル板などに吹き付けて、付着した油煙を洗浄除去するように構成したものが提案されている。
上記した洗浄方式では、手間をかけることなく油分除去を行うことができるものであるが、その反面、洗浄水噴射用のポンプやノズル、洗浄水加熱用のヒータなどを必要とし、構造が複雑で高コストのものとなっていた。
そこで、本件出願人は、簡単かつ安価に実施できる構造で、排気に含まれる油分を効率よく捕集して廃棄することができるレンジフードを既に提案している(特許文献2参照)。
この特許文献2のレンジフードでは、排気用ファンを収納したファンケーシングに付着して流下した油を回収するオイルトレーを着脱可能に装備するとともに、お手入れ運転モードでは、排気用ファンを通常の排気運転時の回転数より高い回転数で回転駆動するようにしている。
このように、お手入れ運転モードでは、排気用ファンを高い回転数で高速回転させ、排気用ファンに付着した油を遠心分離し、ファンケーシングに沿って流下する油をオイルトレーで回収して簡単に廃棄することができ、排気用ファンの駆動制御に改良を施すという簡単かつ安価な構成で、排気に含まれる油分を効率よく捕集して、簡単に廃棄することができる。
特開昭60−17647号公報 特開2016−40493号公報
しかしながら、特許文献2のレンジフードでは、排気用ファンを通常の排気運転時の回転数より高い回転数で回転駆動する必要があるために、その分電力消費が大きくなるという難点がある。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、簡単かつ安価に実施できる構造で、排気に含まれる油分を効率よく捕集して廃棄することができ、消費電力を低減したレンジフードを提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明では、次のように構成している。
(1)本発明のレンジフードは、排気用ファンを収納したファンケーシングに付着して流下した油を回収するオイルトレーを着脱可能に備えるレンジフードであって、前記排気用ファンからの排気を室外に排出する排気路を開放、閉止する排気路開閉手段と、前記排気用ファンの駆動を制御すると共に、前記排気路開閉手段による前記排気路の開閉を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記排気路開閉手段によって前記排気路を閉止した状態で、前記排気用ファンを駆動することにより、通常の排気運転時の回転数よりも高い回転数で前記排気用ファンを回転させる、お手入れ運転モードを実行するものであり、
前記排気路開閉手段は、前記排気用ファンからの排気の流れによって、前記排気路を開放し、前記排気用ファンからの排気の流れのないときには、自重によって前記排気路を閉止する逆流防止部材と、前記逆流防止部材を、前記排気路を閉止する状態に維持する維持手段とを備え、前記制御手段は、前記維持手段によって、前記逆流防止部材を、前記排気路を閉止する状態に維持して、前記お手入れ運転モードを実行するものであり、
前記逆流防止部材による前記排気路の閉止状態を維持する閉止モードを設定するために操作される閉止モード設定部を備え、前記制御手段は、閉止モードが設定されている場合には、前記排気用ファンの駆動を停止しているときに、前記逆流防止部材による前記排気路の閉止状態を維持する
本発明によると、お手入れ運転モードでは、排気用ファンを高速回転させ、排気用ファンに付着した油を遠心分離し、ファンケーシングに沿って流下する油をオイルトレーで回収して簡単に廃棄することができ、排気用ファンの駆動制御に改良を施し排気路を閉止するという構成で、排気に含まれる油分を効率よく捕集して、簡単に廃棄することができる。
しかも、お手入れ運転モードでは、排気路を閉止した状態で、排気用ファンを駆動するので、排気路を開放した状態に比べて、負荷が軽減されて仕事量が減少し、排気用ファンの回転数が高くなる。したがって、通常の排気運転時と同じ駆動電力で、通常の排気運転時の回転数よりも高い回転数で排気用ファンを駆動することができ、特許文献2に比べて、電力消費を低減することができる。
本発明によると、室外からの外気が室内へ流れ込む逆流(逆風)を防止するために、従来から備えられる逆流防止部材を利用し、維持手段を追加するという簡単、かつ、安価な構成で、排気路を閉止した状態に維持して、お手入れ運転モードを実行することが可能となる。
排気用ファンを駆動していないときには、排気用ファンからの排気の流れによる風力がないために、逆流防止部材は、その自重によって排気路を閉止するのであるが、室内の圧力が室外の圧力より高くなって、逆流防止部材による閉止状態を解除して室内の空気が室外に排出されてしまう事態が生じ得る。
例えば冬季における室内の暖房中に、室内の暖かい空気が室外に排出されると、暖房にかかるエネルギロスが生じることになり好ましくない。
本発明によれば、閉止モードを設定しておくことによって、排気用ファンを駆動していない場合に、逆流防止部材による排気路の閉止状態を維持するので、例えば、冬季における室内の暖房時には、閉止モードを設定しておくことによって、室内の暖まった空気が、室外に排出されるのを防止することができる。
)本発明の一実施態様では、前記逆流防止部材が、磁性体からなる板状体であって、支軸回りに揺動して前記排気路を、開放、閉止するものであり、前記維持手段は、閉止位置の前記逆流防止部材を吸着する電磁石を有する。
この実施態様によると、電磁石に通電して、閉止位置にある、磁性体からなる逆流防止材を吸着して排気路の閉止状態を維持することができる。
以上のように、本発明に係るレンジフードによれば、お手入れ運転モードでは、排気用ファンを、通常の排気運転時よりも高い回転数で高速回転させ、排気用ファンに付着した油を遠心分離し、ファンケーシングに沿って流下する油をオイルトレーで回収して簡単に廃棄することができ、排気用ファンを高速回転させるという簡単かつ安価な構成で、排気に含まれる油分を効率よく捕集して、簡単に廃棄することができる。
しかも、お手入れ運転モードでは、排気路を閉止した状態で、排気用ファンを駆動するので、負荷が軽減されて仕事量が減少し、排気用ファンの回転数が高くなる。したがって、通常の排気運転時と同じ駆動電力で、通常の排気運転時の回転数よりも高い回転数で排気用ファンを駆動することができ、特許文献2に比べて、電力消費を低減することができる。
レンジフードを下方から見た斜視図である。 レンジフードを下方から見た分解斜視図である。 要部の縦断正面図である。 排気用ファンを下方から見た斜視図である。 操作部の正面図である。 制御ブロック図である。 逆流防止ダンパーの閉止状態を示す排気ダクトの一部の概略断面図である。 逆流防止ダンパーの開放状態を示す排気ダクトの一部の概略断面図である。 自動お手入れ制御のフローチャートである。 セルフクリーニング制御のフローチャートである。 他の実施形態における要部の縦断正面図である。 他の実施形態における排気用ファンを下方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態のレンジフード1を下方から見た斜視図であり、図2はその分解斜視図であり、図3は要部を縦断した正面図であり、図4は、排気用ファンを下方から見た斜視図である。
本実施形態のレンジフード1は、図示しない台所等に設置されるコンロの上方に配設されるものであり、排気用ファン2を内装した箱形の本体ハウジング3、本体ハウジング3の下端に連設されたフードケース4、フードケース4の内側に装着された内装パネル5、及び、整流板6、等が備えられている。
本体ハウジング3の内部には、ファンケーシング7が固定配備されるとともに、このファンケーシング7の天井部に一部入り込む状態でファン駆動用のモータ(本実施形態では、ACモータ)8が縦向きに固定配備され、モータ8から下向きに延出された回転軸9に、シロッコファンからなる排気用ファン2が着脱可能に連結されている。
排気用ファン2は、扁平リング状に形成された上部支持板25と下部支持板26とに亘って多数のファンブレード27が周方向一定ピッチで支持されるとともに、ファンブレード27の上下中間部位が、中間支持板28に貫通支持された構造となっている。
中間支持板28の下面中央には、ファンボス29が連結固定されるとともに、ファンボス29の中心に、モータ8の下向き回転軸9に下方から挿抜可能な連結ボス部29aが、中間支持板28を貫通して上向きに突設されている。ファンボス29は、周知のワンタッチ着脱手段によって、連結ボス部29aに挿入された回転軸9との連結及び解除が可能となっている。
すなわち、回転軸9の上下中間箇所には、トルク伝達用の駆動ピン30が横向きに貫通止着されるとともに、回転軸9の下部近くには、連結溝31が形成されている。排気用ファン2を持上げて、ファンボス29の連結ボス部29aを回転軸9に下方から挿嵌すると、連結ボス部29aの上端に十字状に形成されたV形の係合溝32に、回転軸9の駆動ピン30が係入するように回転軸9が追従回転する。回転軸9に連結部29aが所定深さまで挿嵌されて、駆動ピン30が係合溝32に正しく係合されると、ファンボス29に内蔵された図示されていないロック爪が自動的に回転軸9の連結溝31に付勢係合され、これによって、回転軸9と排気用ファン2とが一体回転可能に連結される。
また、ファンボス29の外周部に備えられた解除ノブ33をボス中心側に押し込み操作すると、内蔵されているロック爪が係合付勢力に抗して係合解除方向に強制後退され、この状態で排気用ファン2を下方に引き下げることで回転軸9から抜き外すことができ、清掃時における排気用ファン2の着脱をワンタッチ操作で行えるようになっている。
ファンケーシング7の底面には、排気用ファン2の下端吸気部に臨む吸込み口10が形成されるとともに、ファンケーシング7は、本体ハウジング3の外方に延出された排気ダクト11に連通接続されている。
前記フードケース4は、下面全体が開口された平面視矩形の浅い箱形に形成されており、図2に示すように、その奥側側壁部の下端辺に備えられた左右の係止爪12に、内装パネル5の奥端辺を係止した上で、内装パネル5の前端隅部をフードケース4にネジ締め固定するようになっている。
フードケース4における奥側壁部には、照明ランプ13や種々の電気機器が装備されており、これらが内装パネル5によって覆い隠されるようになっている。また、内装パネル5には、ガラス板あるいは透光樹脂板からなるランプカバー14が開閉可能に備えられており、パネル装着状態において照明ランプ13の前面がランプカバー14で覆われる。フードケース4における前面には、各種の操作及び設定を行う操作部15が装備され、また、フードケース4と内装パネル5との間に形成される空隙が配線スペースとなっている。
内装パネル5の天井部には、吸込み口10から流下する油液を受け止め回収する環状の油溜まり16aを備えたオイルトレー16が装着されている。このオイルトレー16の四隅には、図2に示すように、係止孔17と係止凹部18が備えられており、これらをファンケーシング7に備えられた係止金具50にそれぞれ横方向からスライド係止することで、オイルトレー16をファンケーシング7に着脱可能に連結することができるようになっている。
整流板6は、フードケース4における下向き開口より一回り小さい略矩形の扁平板状に構成されている。整流板6は、その奥端部の左右に備えた孔付きの連結金具19を、内装パネル5の奥側に設けられた左右のフック20に係止し、その係止点を中心にして整流板6を持上げ揺動することで、整流板6における手前側の左右に突設した孔付きの連結金具21に、内装パネル5の左右に備えたロックピン22が付勢係合して、整流板6を内装パネル5に対して所定の装填位置に固定するように構成されている。
整流板6が装填位置セットされた状態では、整流板6の外周端と内装パネル5の周壁部との間に環状の流路23が形成されている。また、内装パネル5の下面と整流板6の上面との間はフード内通路24となっており、このフード内通路24を介して流路23と吸込み口10とが連通している。ここで、環状の流路23を狭幅に形成することで、整流板6に当たった排気が狭幅の流路23内ヘと高速で流入するようになり、これにより、ケーシング側方への排気の溢流が抑制されて、吸込み口10を経由する排気の捕獲率が向上する。
また、整流板6における奥端辺の中央部位には、ランプカバー14に対応する凹入部6aが形成され、照明ランプ13からの光が整流板6で遮られることなく前方下方に広く照射されるようになっている。
図5に示すように、前記フードケース4の前面に設けられた操作部15には、照明スイッチS1、風力切換え用の運転スイッチS2、タイマースイッチS3、チャイルドロックスイッチを兼ねた切りスイッチS4、お手入れサインスイッチS5、及び、自動お手入れスイッチS6、等のスイッチ類と、各スイッチに対応するLEDからなるモニターランプL1〜L9が備えられている。
図6に示すように、操作部15からの指令信号は、制御手段としての制御部40に入力され、その信号に応じて排気用ファン2のオン/オフと風力切換え、照明ランプ13のオン/オフ、後述の磁石43に対する通電等が制御されるとともに、作動状態に対応してモニターランプL1〜L9が点灯作動するようになっている。
つまり、照明スイッチS1を押すたびに照明ランプ13の点灯と消灯が切換えられ、点灯時にはモニターランプL1が点灯する。運転スイッチS2を押すと排気用ファン2が起動され、押すたびに風力が、「弱」、「中」、「強」に循環式に順次切り換って、対応する風力のモニターランプL2〜L4が点灯する。
各風力の切換えは、ファン駆動用のACモータである上記モータ8の「弱」、「中」、「強」にそれぞれ対応する巻線のタップ切換えによって行われる。各風力に対応するファンの回転数は、電源電圧AC100V、静圧100paとして、「弱」が約600rpm、「中」が約800rpm、「強」が約1200〜1300rpmであり、後述のお手入れ運転モードのファンの回転数は、約1600rpmとなる。
なお、排気用ファン2の風力切換えは、モータ8の巻線のタップ切換えに限らず、サイリスタを用いた位相制御など、従来公知の方法を採用することができる。
タイマースイッチS3を押すと自動運転時間が設定され、設定時間の経過の後に自動的にファン運転が停止される。また、タイマースイッチS3を押し操作する毎に、自動運転時間が「5分」,「15分」,「30分」に循環して切り換えられ、これに対応するモニターランプL5〜L7が点灯する。切りスイッチS4を押すと運転作動している排気用ファン2が停止され、3秒以上長押しするとチャイルドロックがかかり、再度3秒以上長押しするとチャイルドロックが解除される。お手入れサインスイッチS5は、お手入れ時期を選択するものであり、押し操作の度に、「30日」,「60日」,「90日」の設定を切り換えることができる。その設定操作に伴って日数積算が開始され、満了期日に至るとモニターランプL8が点灯(あるいは点滅)してユーザーに清掃等のお手入れを促す。なお、お手入れサインスイッチS5を3秒以上長押しすると、ブザー49(図6参照)が鳴動して積算日数がリセットされ、かつ、モニターランプL8が消灯される。
この実施形態では、上記特許文献2と同様に、排気に含まれる油分を効率よく捕集して廃棄できるように、お手入れ運転モードを実行するが、このお手入れ運転モードにおける電力消費を低減できるように、次のように構成している。
すなわち、排気用ファン2からの排気を室外に排出する排気路を構成する上記排気ダクト11には、排気路を開放、閉止する排気路開閉手段が設けられており、お手入れ運転モードの実行中は、排気路を閉止した状態に維持するようにしている。
図7及び図8は、この排気路開閉手段41が設けられた排気ダクト11の一部の概略断面図であり、図7は排気路開閉手段41が排気路を閉止している状態を示し、図8は排気路開閉手段41が排気路を開放している状態を示している。
この実施形態では、円筒状の排気ダクト11は、本体ハウジング3の排気口から水平方向に延び、更に屈曲して上方へ延びて図示しない延長排気筒に連通している。排気路開閉手段41は、屈曲して上方へ延びる部分の下端付近に設けられている。
この排気路開閉手段41は、排気用ファン2が駆動されて排気用ファン2からの排気の流れがあるときには、その風力によって図8に示すように排気路を開放し、排気用ファン2の駆動が停止されて排気用ファン2からの排気の流れがなくなると、自重によって図7に示すように排気路を閉止する逆流防止部材としての逆流防止ダンパー42と、この逆流防止用ダンパー42を閉止状態に維持する維持手段を構成する電磁石43とを備えている。
逆流防止ダンパー42は、磁性体からなる円板状のダンパー本体42aと、ダンパー本体42aの周縁の本体ハウジング3寄りの二箇所から上向きにそれぞれ突設された一対の軸受け部42bとを備えており、各軸受け部42bには、軸挿通用の貫通孔が形成されている。ダンパー本体42aは、例えば、アルミめっき鋼板、SUS430などの強磁性体からなる。
排気ダクト11の内周面には、前記一対の軸受け部42bに対応する位置に、一対の短い円柱状の軸部44が、内方へ突設されている。
逆流防止ダンパー42は、排気ダクト11の前記一対の軸部44を、ダンパー本体42aの一対の軸受け部42bの貫通孔に挿通して取付けられている。このようにして逆流防止ダンパー42の円板状のダンパー本体42aは、軸部44を支軸として、排気路に対して揺動可能に支持されている。
このダンパー本体42aは、排気路を最も開放した図8に示される開放位置と、排気路を略完全に閉止した図7に示される水平な閉止位置との間で揺動可能である。排気ダクト11の内周面には、開放位置にあるダンパー本体42aの上面に当接して、ダンパー本体42aを、開放位置に規制する上側のストッパ45が突設される。
また、排気ダクト11の内周面には、ダンパー本体42aの遊端側の下面を水平な閉止位置で受止める電磁石43を取付けるための取付部46が突設されるとともに、閉止位置にあるダンパー本体42aの基端側の上面に当接して、ダンパー本体42aを、水平な閉止位置に規制する下側のストッパ47が突設される。
図8に示すように、開放位置では、ダンパー本体42aは、垂直に対して閉止位置側に若干斜めとなり、排気用ファン2の駆動が停止されて排気用ファン2からの排気の流れがなくなると、自重で下方へ揺動して閉止位置に復帰する。
この排気路開閉手段41では、排気用ファン2の駆動が停止し、排気用ファン2からの排気が流れていないときに、ダンパー本体42aは、その自重により、軸部44を支点として下方へ揺動して電磁石43に当接する閉止位置となるので、排気用ファン2の駆動を停止している時に、強風等によって室外の外気が排気ダクト11を通って室内へ流れ込む逆流(逆風)を防止することができる。
一方、排気用ファン2を駆動し、排気用ファン2からの排気が排気路内を流れると、その風力によってダンパー本体42aが、軸部44を支点として上方へ揺動して上側のストッパ45に当接して開放位置となる。
従来から、排気用ファンの駆動時には、排気路を開放し、排気用ファンの停止時には、排気路を閉止して室外からの外気が室内へ流れ込む逆流(逆風)を防止する逆流防止ダンパーは備えられている。
この実施形態では、ダンパー本体42aを閉止位置に維持する維持手段を構成する直流電磁石43は設け、制御部40によってその通電を制御するようにしている。
具体的には、制御部40は、お手入れ運転モードを実行するときには、電磁石43に通電し、閉止位置にある磁性体からなるダンパー本体42aを、電磁石43で吸着して閉止状態を維持するようにしている。
電磁石43による吸着力は、お手入れ運転モードで、排気用ファン2を駆動したときに、排気用ファン2からの排気の流れによる風力でダンパー本体42aが上方へ揺動することなく、閉止状態を維持できる吸着力であり、この吸着力は、例えば、電磁石43のコイルの巻数等によって設定可能である。
この実施形態では、お手入れ運転モードでは、電磁石43に通電して逆流防止ダンパー42による排気路の閉止状態を維持し、排気用ファン2を、上記の排気運転時と同じ風力、例えば、風力「強」で回転駆動する。
逆流防止ダンパー42を、閉止状態に維持した状態で排気用ファン2を駆動した場合には、逆流防止ダンパー42を開放状態にして駆動した場合に比べて、排気用ファン2の仕事量が減少することになり、逆流防止ダンパー42を開放状態にして駆動した場合に比べて、排気用ファン2を高速で回転させることができる。
本実施形態のレンジフードでは、排気用ファン2駆動用のモータ8として定格電圧AC100VのACモータを用いているが、逆流防止ダンパー42が開放状態の場合に、モータ8にAC100Vを印加したときの排気用ファン2の回転速度が、1255rpm程度であるのに対し、逆流防止ダンパー42が閉止状態の場合に、モータ8に同じくAC100Vを印加したときの排気用ファン2の回転速度は、1622rpm程度に上昇することが実測されている。
なお、排気用ファン2駆動用のモータ8として、DCモータを用いてもよく、排気用ファン2駆動用のモータ8としてDCモータを用いた場合も、逆流防止ダンパー42を閉止状態に維持した状態で排気用ファン2を駆動したときには、排気用ファン2の仕事量が減少することになり、逆流防止ダンパー42が開放状態である場合と比べて、排気用ファン2を高速で回転させることができる。
お手入れ運転モードでは、逆流防止ダンパー42によって排気路を閉止した状態で、排気用ファン2を、通常の排気運転時と同じ印加電圧で回転駆動するので、通常の排気運転時と同じ駆動電力で、通常の排気運転時よりも高速で回転させることができる。なお、逆流防止ダンパー42を吸着保持するために電磁石43で消費する電力は、排気用ファン2の駆動電力に比べて僅かである。
これによって、上記特許文献2のように、お手入れ運転モードで、通常の排気運転時よりも高速に回転させるために、印加電圧を高めるといった必要がなく、特許文献2に比べて、消費電力を低減することができる。
制御部40は、お手入れ運転モードが終了すると、電磁石43への通電を停止し、電磁石43によるダンパー本体42aの吸着状態を解除する。これにより、通常の排気運転時には、排気用ファン2からの排気による風力によって、ダンパー本体42aが上方へ揺動して開放位置となり、排気を室外へ排出することが可能となる。
上記のように排気用ファン2の駆動が停止し、排気用ファン2からの排気が流れていないときには、ダンパー本体42aは、その自重により、閉止位置となり、室外(屋外)の外気が排気ダクト11を通って室内(屋内)へ流れ込む逆流(逆風)を防止することができる。
しかし、排気用ファン2が停止している場合に、室外において強風が吹いたときなど、室内の圧力が室外の圧力より高くなる状態が生じることが考えられ、この場合、使用者が希望しないにもかかわらず、室内の空気が室外に排出されてしまう事態が生じ得る。
例えば冬季における室内の暖房中に、室内の暖かい空気が室外に排出されると、暖房に係るエネルギロスが生じることになり好ましくない。
本実施形態では、上記のように、電磁石43に通電することによって、ダンパー本体42aを閉止位置に吸着保持することができるので、排気用ファン2の駆動を停止している場合に、ダンパー本体42aを閉止位置に吸着保持することによって、室内の空気が不所望に室外へ排出されてしまうのを防止することができる。本実施形態では、排気用ファン2の駆動を停止しているときに、ダンパー本体42aを閉止位置に吸着保持するための閉止モードを、ユーザーが操作部15を操作することによって設定できるようにしており、例えば、冬季における室内の暖房中は、ユーザーが、前記閉止モードを選択できるようにしている。
次に、お手入れ運転モードにおける処理を更に詳細に説明する。
モニターランプL8の点灯によりお手入れ時期に至ったことが知らされると、自動お手入れスイッチS6を押してお手入れ運転モードに入ることができ、その作動が図9のフローチャートに示されている。
自動お手入れスイッチS6が押されたことが確認されると(ステップn1)、モータ駆動部での運転モード切換え、などの準備処理が行われ、準備処理の間、モニターランプL9が点滅する(ステップn2)。
準備の完了が確認されると(ステップn3)、電磁石43に通電し、逆流防止ダンパー42を閉止状態に維持して、排気用ファン2を、通常の排気運転時の風力「強」で回転駆動する。通常の排気運転時は、逆流防止ダンパー42を閉止状態に維持しないので、排気用ファン2を、風力「強」で回転駆動すると、逆流防止ダンパー42が開放状態となり、この開放状態では、排気用ファン2の回転数は、上記のように1255rpm程度となる。お手入れ運転モードでは、逆流防止ダンパー42を閉止状態に維持して、排気用ファン2を、通常の排気運転時の風力「強」で回転駆動するので、排気用ファン2の回転数が高くなり、上記のように1622rpm程度で高速回転する。また、この高速回転の駆動の間、モニターランプL9は連続点灯する(ステップn4)。これによって、排気用ファン2に付着残留している油が遠心分離されて、ファンケーシング7を介してオイルトレー16に導かれる。
高速回転による油回収運転が開始されてから所定の時間T1(例えば、10分)が経過したことが確認されると(ステップn5)、ファン駆動が停止されるとともに、モニターランプL9が消灯され(ステップn6)、これによって自動お手入れ運転モードが終了する。
ファンケーシング7の内面に付着した油は、自重で流下してケーシング底面7aを経て吸込み口10側に導かれ、オイルトレー16の油溜まり16aに回収される。ここで、ファンケーシング7の底面7aは、図3に示すように吸込み口10に向けて先下がり傾斜されており、油は底面7aに滞留することなくオイルトレー16に流下しやすいものとなっている。
また、オイルトレー16は、上記のように、その四隅の係止孔17及び係止凹部18を、ファンケーシング7に備えられた係止金具50に横方向からスライド係止して連結しているので、オイルトレー16を、横スライド操作することで取り外すことができる。したがって、上記お手入れ運転モードが終了した後、整流板6を下方に揺動開放した上で、オイルトレー16を取り外して、溜まった油を廃棄する。
本実施形態では、従来から設けられている逆流防止ダンパー42を、閉止状態に維持する電磁石を追加してその通電を制御するだけで、お手入れ運転モードを実行できるので、安価、かつ、簡単な構成となる。
なお、整流板6、内装パネル5、ファンケーシング7などの排気が触れる各部材の表面は、オイルガード塗装が施されて撥油性が付与されており、付着した油の流動が円滑に行われるとともに、付着した油の拭取りを容易に行うことができるようになっている。
また、オイルトレー16には親水性塗装が施されて、オイルトレー16を水に浸すことで付着している油が浮き上がって除去しやすくなっている。
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
(1)上記実施形態における自動お手入れスイッチS6を備えないで、以下のようにセルフクリーニングする形態でお手入れ運転モードを実施することもできる。
すなわち、図10のフローチャートに示すように、排気用ファン2の運転が停止されて一定時間T2(例えば1時間)使用されないと(ステップn11)、自動的にセルフクリーニング運転モードに入り、排気用ファン2を、一定時間T3(例えば10分)だけ、電磁石43に通電して、逆流防止ダンパー42を閉止状態に維持して上記のように高速で回転させ(ステップn12〜n14)、排気用ファン2の付着した油が固化しないうちに遠心分離して回収するのである。
(2)前記排気用ファン2に、排気中の油分を捕集する機能を与えた形態で実施することもできる。
すなわち、図11,図12に示すように、排気用ファン2の下半内部に、排気中の油滴を付着、あるいは、排気中の油分蒸気を結露させて捕集する金属製の油捕集部材35が装着固定されているように構成する。この油捕集部材35は、円筒状の周部35aと円形の上底部35bとを備えた、下向きに開放された有底円筒状に形成されており、その周部35aと上底部35bのそれぞれに断面積の小さい多数の通気孔36a,36bが密に配列形成されている。
このような構成によると、通常の排気運転において、排気が、油捕集部材35の通気孔36a,36b群を通過する際、排気に含まれる微細な油滴は油捕集部材35の表面や通気孔36a,36bに付着し、また、排気中に含まれる油分の蒸気は、排気が通気孔36a,36b群を通過する時に発生する乱流に起因する気圧の変動によって結露し、捕集部材35の表面や通気孔36a,36bに付着する。そして、このようにして油捕集部材35に捕集された油の一部は、ファン停止中に自重により流下して、オイルトレー16の油溜まり16aに回収される。
(3)排気用ファン2は、遠心ファンに限られるものではなく、軸流ファンやクロスフローファンを用いたレンジフードに適用することも可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
1 レンジフード
2 排気用ファン
7 ファンケーシング
16 オイルトレー
40 制御部
41 排気路開閉手段
42 逆流防止ダンパー
43 電磁石

Claims (2)

  1. 排気用ファンを収納したファンケーシングに付着して流下した油を回収するオイルトレーを着脱可能に備えるレンジフードであって、
    前記排気用ファンからの排気を室外に排出する排気路を開放、閉止する排気路開閉手段と、
    前記排気用ファンの駆動を制御すると共に、前記排気路開閉手段による前記排気路の開閉を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記排気路開閉手段によって前記排気路を閉止した状態で、前記排気用ファンを駆動することにより、通常の排気運転時の回転数よりも高い回転数で前記排気用ファンを回転させる、お手入れ運転モードを実行するものであり、
    前記排気路開閉手段は、前記排気用ファンからの排気の流れによって、前記排気路を開放し、前記排気用ファンからの排気の流れのないときには、自重によって前記排気路を閉止する逆流防止部材と、前記逆流防止部材を、前記排気路を閉止する状態に維持する維持手段とを備え、
    前記制御手段は、前記維持手段によって、前記逆流防止部材を、前記排気路を閉止する状態に維持して、前記お手入れ運転モードを実行するものであり、
    前記逆流防止部材による前記排気路の閉止状態を維持する閉止モードを設定するために操作される閉止モード設定部を備え、
    前記制御手段は、閉止モードが設定されている場合には、前記排気用ファンの駆動を停止しているときに、前記逆流防止部材による前記排気路の閉止状態を維持する、
    ことを特徴とするレンジフード。
  2. 前記逆流防止部材が、磁性体からなる板状体であって、支軸回りに揺動して前記排気路を、開放、閉止するものであり、
    前記維持手段は、閉止位置の前記逆流防止部材を吸着する電磁石を有する、
    請求項1に記載のレンジフード。
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