JP6824359B1 - 駐車制御装置及び駐車制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】入庫後に運転者が車両室内に入れなくなることを抑制可能な技術を提供することを目的とする。【解決手段】駐車制御装置は、第1処理部、第2処理部、判定部を備える。判定部は、第2処理部の出力に基づいて、入庫可能な駐車領域の幅が、入庫時に運転者の乗車不能となる予め定められた閾値以下であると判定した場合に、第1処理部の出力に含まれるリモコンの電気状態に基づいて、第1処理部の出力に含まれる駐車指示に従った、当該駐車領域に対する入出庫の可否を判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両と離隔されたリモコン(リモートコントローラ)からの駐車指示によって、当該車両の駐車を制御する駐車制御装置、及び、駐車制御方法に関する。
近年、車両と離隔されたリモコンからの駐車指示(入出庫指示)によって、当該車両の駐車(入出庫)を制御する車両制御装置が提案されている。例えば、特許文献1には、駐車領域の幅が運転者の乗車不能となる幅であり、かつ、車両のバッテリ残量が閾値以下である場合に、リモコンからの駐車指示(入庫指示)による入庫を禁止する駐車制御が提案されている。
このような技術によれば、リモコンからの入庫指示があっても、車両のバッテリ残量が十分でない場合には、運転者が乗車できない狭い駐車領域への入庫が禁止される。このため、狭い駐車領域への入庫後に、車両のバッテリ切れによって運転者が車両室内に入れなくなることを防止することが可能となる。
特許第5573312号公報
車両のバッテリ電力またはガソリンなどの駆動源が十分残っているのであれば、駆動源の消費を低減するなどの観点から、リモコンからの入庫指示によって狭い駐車領域への入庫が行われることが好ましい。しかしながら、狭い駐車領域への入庫後に、リモコンの電池残量不足などにより、駐車指示(出庫指示)をリモコンから適切に送信できなくなることがあった。このため、車両の駆動源が十分に残っている場合などであっても、入庫後に運転者が車両室内に入れなくなるという問題が依然としてあった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、入庫後に運転者が車両室内に入れなくなることを抑制可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る駐車制御装置は、車両と離隔されたリモコンからの駐車指示と、前記リモコンの電気状態とを含む通信情報を取得する第1処理部と、前記車両の周囲情報と、前記車両の車両情報とを取得する第2処理部と、前記第1処理部の出力と、前記第2処理部の出力とに基づいて、前記車両の入出庫の可否を判定する判定部と、前記第1処理部の出力と、前記第2処理部の出力と、前記判定部の判定結果とに基づいて、前記車両の入出庫を制御する制御部とを備え、前記判定部は、前記第2処理部の出力に基づいて、入庫可能な駐車領域の幅が、入庫時に運転者の乗車不能となる予め定められた閾値以下であると判定した場合に、前記第1処理部の出力に含まれる前記電気状態に基づいて、前記第1処理部の出力に含まれる前記駐車指示に従った、前記駐車領域に対する入出庫の可否を判定する。
本発明によれば、第2処理部の出力に基づいて、入庫可能な駐車領域の幅が、入庫時に運転者の乗車不能となる予め定められた閾値以下であると判定した場合に、第1処理部の出力に含まれるリモコンの電気状態に基づいて、第1処理部の出力に含まれる駐車指示に従った、当該駐車領域に対する入出庫の可否を判定する。このような構成によれば、入庫後に運転者が車両室内に入れなくなることを抑制することができる。
実施の形態1に係る駐車制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る駐車制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る駐車制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る駐車制御装置の動作を示すフローチャートである。 その他の変形例に係る駐車制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係る駐車制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態に係る駐車制御装置は、車両と離隔されたリモコン(リモートコントローラ)からの駐車指示(入出庫指示)によって、当該車両の駐車(入出庫)を制御する装置である。以下で説明するように、本実施の形態に係る駐車制御装置によれば、狭い駐車領域への入庫後に、リモコンの電池残量不足などによって、出庫指示などの駐車指示をリモコンから適切に送信できなくなることを抑制可能となっている。この結果、入庫後に運転者が車両室内に入れなくなることを抑制可能となっている。以下、駐車制御の対象となる車両を「自車両」と記し、リモコンからの駐車指示(入出庫指示)を「遠隔駐車指示」と記して説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る駐車制御装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように駐車制御装置1は、遠隔駐車指示を含む通信情報を送信するリモコン2と、ミリ波レーダー及びカメラ等の自車両の周囲情報を検出する周囲情報センサ4と、車速及びヨーレート等の自車両の車両情報を検出する車両情報センサ5と、自車両のブレーキ、エンジン、及び、操舵ユニット(電動パワーステアリング)等のアクチュエータ9と通信可能に接続されている。なお、図1の例では、周囲情報センサ4、車両情報センサ5、及び、アクチュエータ9は、駐車制御装置1に備えられていないが、これらの少なくともいずれか1つは駐車制御装置1に備えられてもよい。
また、図1に示すように駐車制御装置1は、リモコン2からの通信情報を受信(取得)するリモコン受信処理部(第1処理部)3と、周囲情報センサ4で検出された周囲情報と、車両情報センサ5で検出された車両情報とを受信(取得)するセンサ情報受信処理部(第2処理部)6と、リモコン受信処理部3の出力と、センサ情報受信処理部6の出力とに基づいて自車両の入出庫の可否を判定する入出庫判定部(判定部)7と、リモコン受信処理部3の出力と、センサ情報受信処理部6の出力と、入出庫判定部7の判定結果とに基づいて、アクチュエータ9ひいては自車両の入出庫を制御する遠隔駐車制御部(制御部)8とを備える。以下、各構成要素について詳細に説明する。
<リモコン2>
リモコン2は、例えばスマートフォン及びスマートキー等の携帯端末である。リモコン2は、以下のように、遠隔駐車指示と、リモコン2の電気状態とを含む通信情報を送信できる通信端末であればよく、例えばタブレット端末、フューチャーフォン、及び、遠隔駐車専用端末などのようなリモコンであってもよい。次に、通信情報に含まれる遠隔駐車指示と、リモコン2の電気状態とについて説明する。
遠隔駐車指示は、入庫開始指示(入庫指示)、出庫開始指示(出庫指示)、入出庫停止指示を含む。遠隔駐車指示は、リモコン2を押している間のみ入庫及び出庫のいずれかの制御を継続するような指示でもよく、リモコン2を連打する間のみ入庫及び出庫のいずれかの制御を継続するような指示でもよい。また、遠隔駐車指示は、駐車領域付近での入出庫の微調整が行えるように、駐車時の自車両を低速モードに切り替える指示を含んでもよいし、自車両をあと何cm進めるかの指示を含んでもよい。また、遠隔駐車指示は、縦列駐車指示、及び、並列駐車指示のいずれかの選択、並びに、自車両をどの駐車枠に駐車するかの選択などを含んでもよい。
リモコン2の電気状態は、入庫後にリモコン2から自車両に出庫指示を送信できるか否かを判定するための電気状態であり、例えば、リモコン2の電池残量、リモコン2の電池電圧などを含む。ここで、電池残量は、電池電圧から推定されてもよいし、電池交換または充電してからの操作回数または操作時間などから推定されてもよいし、電圧及び電流の計測及び積算によって求められた消費電力量から推定されてもよい。また、リモコン2が押されている間のリモコン2の電池電圧の低下が、予め定められた閾値以上である場合に、当該電池電圧の低下がリモコン2の電気状態として用いられてもよい。
<リモコン受信処理部3>
リモコン受信処理部3は、リモコン2からの通信情報に含まれる遠隔駐車指示を受信する。リモコン2とリモコン受信処理部3との通信は、無線通信で行う。無線通信の通信方式は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、LF(Low Frequency)帯からマイクロ波帯、UWB(Ultra Wide Band)、光通信などのような通信方式である。
リモコン受信処理部3は、リモコン2からの通信情報に含まれるリモコン2の電気状態も受信する。なお上記説明では、リモコン2の電気状態は、リモコン2自身で検出された電池残量、及び、電池電圧であったが、これに限ったものではない。例えば、リモコン2の電気状態は、リモコン受信処理部3で検出(取得)されるリモコン2の電波強度であってもよい。電波強度は、例えばS/N比である。
<周囲情報センサ4>
周囲情報センサ4は、例えばソナーセンサ、周辺監視カメラ、ミリ波レーダー、及び、LiDAR(Light Detection and Ranging)等の、自車両の周囲情報を検出するセンサである。周囲情報センサ4は、例えば、自車両からの物標位置、相対速度、物標の種類(車両、自転車、歩行者等)、物標の有無、信頼度及び白線情報等の周囲情報を検出し、駐車制御装置1へ送信する。
周囲情報センサ4とセンサ情報受信処理部6との通信方式は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信、CAN−FD(CAN with Flexible Data rate)通信、Ethernet(登録商標)、及び、LIN(Local Interconnect Network)通信などのような通信方式である。なお、CANのように、1つのIDあたりのデータ量が8byteと少ない通信方式を用いる場合には、周囲情報センサ4は、1つの物標あたりのデータを複数のIDに分割して送信してもよく、CAN TPのプロトコルのように複数のデータを1つのIDで時間分割して送信するように構成されてもよい。なお、周囲情報センサ4が、1つのセンサから複数の物標情報を送信するように構成される場合には、送信されるID及び送信周期は事前設計にて定義される。
<車両情報センサ5>
車両情報センサ5は、自車両の車両情報を検出して駐車制御装置1へ送信するセンサであり、例えば、車輪速センサ、ヨーレートセンサ、及び、舵角センサなどを含む。車両情報センサ5は、上記センサだけでなく、シフト情報、エンジン回転数、及び、電動パワーステアリングの相対角など、自車両の車両状態が検出できるセンサであればどのようなセンサであってもよい。なお、車両情報センサ5とセンサ情報受信処理部6との通信方式には、例えば周囲情報センサ4の通信方式と同様の通信方式が用いられる。
<センサ情報受信処理部6>
センサ情報受信処理部6は、周囲情報センサ4からの周囲情報と、車両情報センサ5からの車両情報とを受信し、入出庫判定部7及び遠隔駐車制御部8へ出力する。ここで、センサ情報受信処理部6は、周囲情報及び車両情報だけでなく、周囲情報及び車両情報を処理することによって得られた情報も、入出庫判定部7及び遠隔駐車制御部8へ出力してもよい。例えば、センサ情報受信処理部6は、周囲情報及び車両情報に基づいて、自車両の周囲にどのような物標及び白線があるかを複数センサの情報を統合して判定し、その判定結果を入出庫判定部7及び遠隔駐車制御部8へ出力してもよい。
なお、自車両の前方の物標が1台の先行車両車だけであっても、周囲情報センサ4の各センサの検出及び送信は繰り返される。このため、センサ情報受信処理部6は、周囲情報センサ4からの物標情報として、1台の先行車両車の測距タイミング、送信タイミング、及び、測距誤差等のそれぞれについてばらついた情報を受信することになる。このような場合、センサ情報受信処理部6は、車両情報センサ5の車両情報(例えば車速などの自車両の運動)、周囲情報センサ4の周囲情報の測距タイミング、送信タイミング、及び、測距誤差等を考慮して、周囲情報を整理し、入出庫判定部7及び遠隔駐車制御部8へ出力する。
座標系において複数の物標が局所的に密集している場合の、物標情報の整理及び出力としては様々な構成が考えられる。例えば、センサ情報受信処理部6は、当該複数の物標から信頼度が高い物標を選択して出力してもよく、信頼度に応じて当該複数の物標を加重平均して得られる物標を出力してもよく、当該複数の物標を単純に平均して得られる物標を出力してもよい。また、センサ情報受信処理部6は、測距タイミング及び送信タイミングを考慮して、現時点での推定物標位置を出力してもよい。
センサ情報受信処理部6は、白線情報についても物標情報と同様に、複数センサの情報を統合して白線の曲率、白線の本数、並びに、白線及び自車両の横位置等の情報を整理して、入出庫判定部7及び遠隔駐車制御部8へ出力してもよい。白線検出するカメラが自車両に複数搭載されている場合には、複数センサによる白線検出情報がセンサ情報受信処理部6から入出庫判定部7及び遠隔駐車制御部8へ入力されることになるため、特に白線情報の整理は重要である。
<入出庫判定部7>
入出庫判定部7は、リモコン受信処理部3の出力と、センサ情報受信処理部6の出力とに基づいて、自車両の入出庫の可否を判定する。
まず、入出庫判定部7は、センサ情報受信処理部6からの周囲情報に基づいて、入庫可能な駐車領域があるか否かを判定する。例えば、入出庫判定部7は、当該画像情報から一定のサイズの空きスペースを検出できるか否かによって入庫可能な駐車領域があるか否かを判定してもよい。また例えば、周囲情報が周辺監視カメラの画像情報を含む場合には、入出庫判定部7は、当該画像情報から駐車枠の白線を検出できるか否かによって入庫可能な駐車領域があるか否かを判定してもよい。また例えば、周囲情報がソナーセンサ、ミリ波レーダー、及び、LiDARなどで検出された周囲物標を含む場合には、入出庫判定部7は、周囲物標がないスペースを検出できるか否かによって入庫可能な駐車領域があるか否かを判定してもよい。また、入出庫判定部7は、センサ情報受信処理部6からの周囲情報だけでなく、車両情報にも基づいて、入庫可能な駐車領域があるか否かを判定してもよい。
駐車領域がないと判定した場合、入出庫判定部7は、リモコン受信処理部3の出力に含まれる遠隔駐車指示に関わらず、自車両の入庫を実施しないと判定する。
駐車領域があると判定した場合、入出庫判定部7は、センサ情報受信処理部6からの周囲情報に基づいて、当該駐車領域の幅及び奥行きを求める。そして、入出庫判定部7は、駐車領域の幅が、入庫時に運転者の乗車不能となる予め定められた閾値以下であるか否かを判定する。以下の説明では、この判定を行うための予め定められた閾値を「乗車不能閾値」と記すこともあり、幅が乗車不能閾値以下である駐車領域を「乗車不能駐車領域」と記すこともある。なお、センサ情報受信処理部6からの車両情報が自車両の幅の情報を含む場合には、入出庫判定部7は、自車両の幅が大きくなるにつれて乗車不能閾値を小さくしてもよい。
駐車領域の幅が乗車不能閾値よりも大きいと判定した場合、入出庫判定部7は、リモコン受信処理部3の出力に含まれる遠隔駐車指示に従って自車両の入出庫を実施すると判定する。
駐車領域の幅が乗車不能閾値以下であると判定した場合、入出庫判定部7は、リモコン受信処理部3の出力に含まれるリモコン2の電気状態に基づいて、遠隔駐車指示に従った、乗車不能駐車領域に対する入出庫の可否を判定する。例えば、リモコン2の電気状態が良好である場合には、入出庫判定部7は、リモコン受信処理部3の出力に含まれる遠隔駐車指示(入庫指示)に従って、乗車不能駐車領域への自車両の入庫を実施すると判定する。一方、リモコン2の電気状態が良好でない場合には、入出庫判定部7は、遠隔駐車指示に関わらず、乗車不能駐車領域への自車両の入庫を実施しないと判定する。なお、リモコン2の電気状態が良好である場合には、例えば、リモコン2の電池残量、電池電圧、及び、電波強度のそれぞれが、予め定められた閾値よりも大きい場合が含まれる。
以上のように構成された駐車制御装置1は、リモコン2の電気状態が良好でない場合には、遠隔駐車指示に関わらず、乗車不能駐車領域への入庫を実施しないと判定する。このような構成によれば、乗車不能駐車領域への入庫後に、リモコンの電池残量不足などによって、出庫指示などの遠隔駐車指示をリモコンから適切に送信できなくなることを抑制することができる。このため、入庫後に運転者が自車両室内に入れなくなることを抑制することができる。
なお、入出庫判定部7は、電池残量、電池電圧、及び、電波強度などのリモコン2の電気状態に優先度を設け、当該優先度に基づいて入庫を実施するか否かを判定してもよい。また電池残量、電池電圧及び電波強度に重みを付けして合計した値が、予め定められた閾値以下である場合に、入出庫判定部7は、乗車不能駐車領域への入庫を実施しないと判定してもよい。リモコン2の複数の電気状態を組み合わせることで、精度よくリモコン2の電気状態を把握することができるので、入庫後にリモコン2から遠隔駐車指示を送信できなくなることをさらに抑制することができる。なお、上述したように、リモコン2の電気状態は、入庫後にリモコン2から自車両に出庫指示を送信できるか否かを判定するための電気状態であればよく、リモコン2の電池残量、電池電圧、及び、電波強度に限ったものではない。
入出庫判定部7は、判定結果を遠隔駐車制御部8に出力する。入出庫判定部7は、駐車領域への入庫を実施すると判定した場合には、センサ情報受信処理部6からの周囲情報及び車両情報に基づいて、駐車領域の幅及び奥行き、自車両からの駐車領域の相対座標、自車両の向きなどの、自車両の駐車制御に必要な情報を生成し、遠隔駐車制御部8に出力する。
なお、センサ情報受信処理部6が、上述した入出庫判定部7の処理の一部を行うことにより、入出庫判定部7及び遠隔駐車制御部8が、センサ情報受信処理部6の処理結果を利用する構成であってもよい。例えば、センサ情報受信処理部6が、入庫可能な駐車領域があるか否かを判定し、その判定結果を入出庫判定部7及び遠隔駐車制御部8に出力してもよい。例えば、センサ情報受信処理部6が、入庫可能な駐車領域の幅が乗車不能閾値以下か否かをし、その判定結果を入出庫判定部7及び遠隔駐車制御部8に出力してもよい。例えば、センサ情報受信処理部6が、自車両の駐車制御に必要な情報を生成し、入出庫判定部7及び遠隔駐車制御部8に出力してもよい。
<遠隔駐車制御部8>
遠隔駐車制御部8は、リモコン受信処理部3の通信情報(遠隔駐車指示)と、センサ情報受信処理部6からの情報と、入出庫判定部7の判定結果とに基づいて、駐車領域及び自車両の位置、向き及び相対位置から、自車両と駐車領域との間の駐車経路を生成する。そして、遠隔駐車制御部8は、生成した駐車経路などに基づいて、アクチュエータ9への駐車制御指示を行うことによって、自車両の入出庫を制御する。
例えば、遠隔駐車制御部8は、自車両と駐車領域との間の複数の経路を網羅的に演算し、当該複数の経路の中から、最短の経路、操舵量が少ない経路、障害物との距離が大きい経路などの評価指標にあった1つの経路を、駐車経路として求める。また例えば、遠隔駐車制御部8は、自車両が走行する経路が、生成した駐車経路に対応するように、アクチュエータ9への駐車制御指示を演算する。
なお、遠隔駐車制御部8の駐車制御指示は、ブレーキ、エンジン、及び、操舵ユニットなどのアクチュエータ9への指示だけでなく、シフト、サイドブレーキ、ハザード、ドアミラー、及び、スピーカなどのHMI(Human Machine Interface)への指示を含んでもよい。また、図1の例では、遠隔駐車制御部8には、リモコン受信処理部3から遠隔駐車指示が直接入力されるようにしているが、これに限ったものではない。例えば、遠隔駐車制御部8には、入出庫判定部7から入庫判定を考慮した遠隔駐車指示が入力されてもよい。
ところで、自車両が駐車領域から比較的離れている時点で、以上のような検出及び判定を行い、当該駐車領域の幅が乗車不能閾値よりも大きいと判定して入庫を実施した場合には、入庫の実施が不適切となる場合がある。入庫の実施が不適切となる場合としては、例えば、自車両が駐車領域から比較的離れている時点での検出精度が十分ではなく、実際には駐車領域の幅が乗車不能閾値以下である場合がある。別の場合としては、例えば、自車両が駐車領域に向かっている間に、他車両が当該駐車領域に入庫するなどのように状況が変化した場合、または、リモコン2の電気状態が良好でなくなった場合などがある。
そこで、遠隔駐車制御部8の制御による入庫の実施中には、リモコン受信処理部3及びセンサ情報受信処理部6における上記の情報取得、及び、入出庫判定部7における上記の判定が行われてもよい。このような構成によれば、入庫の実施中に、入出庫判定部7が入庫を実施しないと判定した場合には、遠隔駐車制御部8は入庫を停止する制御を行うことができる。このため、乗車不能駐車領域への入庫後に、リモコンの電池残量不足などによって、出庫指示などの駐車指示をリモコンから適切に送信できなくなることをさらに抑制することができる。
なお以上の説明では、入出庫判定部7において、乗車不能駐車領域への入庫を実施しないと判定することは、乗車不能駐車領域への入庫停止を判定することと同一であった。しかしながら、このような構成では、乗車不能駐車領域への入庫を実施しないと判定して、入庫の実施を途中で停止しても、演算のタイムラグやアクチュエータ9の反応遅れによって、運転者が乗車できない位置で自車両が停止する可能性がある。
そこで、入出庫判定部7において、乗車不能駐車領域への入庫を実施しないと判定することは、乗車不能駐車領域からの出庫実施を判定することと同一であってもよい。つまり、入出庫判定部7は、駐車領域の幅が乗車不能閾値以下であると判定した場合、遠隔駐車指示に関わらず、当該駐車領域からの自車両の出庫実施を判定してもよい。このような構成によれば、入庫後に運転者が自車両室内に入れなくなることをさらに抑制することができる。
なお、リモコン2が表示機能を有する構成であり、かつ、リモコン2からの遠隔駐車指示が入庫指示であったが、入出庫判定部7で入庫を実施しないと判定された場合には、駐車制御装置1は、リモコン2に入庫できない旨を表示するように通知してもよい。また、リモコン2は、当該通知を受けた場合に入庫停止するか出庫するかの選択操作を受け付けることができるように表示し、当該選択操作に基づいて入庫停止指示及び出庫指示のいずれかを遠隔駐車指示として送信するように構成されてもよい。
<動作>
図2は、本実施の形態1に係る駐車制御装置1の動作を示すフローチャートである。
まずステップS1にて、リモコン受信処理部3はリモコン2からの通信情報を受信する(リモコン受信処理)。
ステップS2にて、センサ情報受信処理部6は、周囲情報センサ4からの周囲情報と、車両情報センサ5からの車両情報とを受信する(センサ情報受信処理)。
ステップS3にて、入出庫判定部7は、リモコン受信処理部3の出力に含まれる遠隔駐車指示が、入庫指示であるか否かを判定する。入庫指示であると判定した場合には処理がステップS4に進み、入庫指示でないと判定した場合には処理がステップS7に進む。
ステップS4にて、入出庫判定部7は、センサ情報受信処理部6の出力に基づいて、入庫可能な駐車領域があるか否かを判定する。入庫可能な駐車領域があると判定した場合には処理がステップS5に進み、入庫可能な駐車領域がないと判定した場合には処理がステップS7に進む。
ステップS5にて、入出庫判定部7は、センサ情報受信処理部6の出力に基づいて、駐車領域の幅が乗車不能閾値よりも大きいか否かを判定する。駐車領域の幅が乗車不能閾値よりも大きいと判定した場合には処理がステップS8に進み、駐車領域の幅が乗車不能閾値以下であると判定した場合には処理がステップS6に進む。
ステップS6にて、入出庫判定部7は、リモコン受信処理部3で受信された出力に含まれるリモコン2の電気状態が良好か否かを判定する。電気状態が良好であると判定した場合には処理がステップS8に進み、電気状態が良好でないと判定した場合には処理がステップS7に進む。
ステップS7にて、入出庫判定部7は、自車両の入庫を実施しないと判定する。その後、処理がステップS9に進む。
ステップS8にて、入出庫判定部7は、自車両の入庫を実施すると判定する。その後、処理がステップS9に進む。
ステップS9にて、遠隔駐車制御部8は、リモコン受信処理部3の出力と、センサ情報受信処理部6の出力と、入出庫判定部7の判定結果とに基づいて、自車両の入出庫を制御する。その後、処理がステップS1に戻る。
<実施の形態1のまとめ>
以上のような本実施の形態1に係る駐車制御装置1によれば、センサ情報受信処理部6の出力に基づいて、入庫可能な駐車領域の幅が、入庫時に運転者の乗車不能となる予め定められた閾値以下であると判定した場合に、リモコン受信処理部3の出力に含まれるリモコン2の電気状態に基づいて、遠隔駐車指示に従った、当該駐車領域に対する入出庫の可否を判定する。このような構成によれば、乗車不能駐車領域への入庫後に、リモコンの電池残量不足などによって、出庫指示などの駐車指示をリモコンから適切に送信できなくなることを抑制することができる。この結果、入庫後に運転者が自車両室内に入れなくなることを抑制することができる。
<実施の形態2>
図3は、本発明の実施の形態2に係る駐車制御装置1の構成を示すブロック図である。図3のブロック構成は、図1のブロック構成に、スケジュール入力端末10、出庫スケジュール管理部11、及び、気温予測部12を追加した構成と同様である。本実施の形態2に係る駐車制御装置1の構成要素のうち、入出庫判定部7、出庫スケジュール管理部11、及び、気温予測部12以外は、実施の形態1の駐車制御装置1の構成要素とほぼ同じであるので、これら以外の構成要素の説明は適宜省略する。なお、ここでは、周囲情報センサ4で検出される周囲情報、及び、センサ情報受信処理部6から入出庫判定部7への出力はいずれも、出庫前(例えば入庫指示する時点)の自車両の外気温を含むものとする。
<出庫スケジュール管理部11>
出庫スケジュール管理部11は、スケジュール入力端末10から、自車両の出庫スケジュールを取得し、出庫スケジュールを入出庫判定部7及び気温予測部12に出力する。出庫スケジュール管理部11は、出庫スケジュールとして、例えば、出庫予定日時や出庫までの期間、車両利用スケジュールなど、出庫時点に関わる情報を取得する。
なお図3の例では、出庫スケジュール管理部11は、スケジュール入力端末10から出庫スケジュールを取得しているがこれに限ったものではない。例えば、出庫スケジュール管理部11は、遠隔駐車制御部8の制御履歴などに基づいて、過去の入出庫スケジュールを記録し、次の出庫時点などの出庫スケジュールを推定してもよい。出庫スケジュール管理部11が出庫スケジュールを推定する構成によれば、スケジュール入力端末10がなくても、または、運転者がスケジュール入力端末10にスケジュール入力することを忘れても、出庫スケジュールを用いることができる。
<気温予測部12>
気温予測部12は、センサ情報受信処理部6の出力に含まれる外気温と、出庫スケジュール管理部11の出力に含まれる出庫スケジュールとに基づいて、出庫時の自車両の外気温を予測する。以下の説明では、気温予測部12で予測された外気温を「予測外気温」と記すこともある。
<入出庫判定部7>
本実施の形態2に係る入出庫判定部7は、入庫可能な駐車領域の幅が乗車不能閾値以下であると判定した場合に、リモコン受信処理部3の出力に含まれる電気状態と、出庫スケジュール管理部11の出力に含まれる出庫スケジュールと、気温予測部12の予測外気温とに基づいて、遠隔駐車指示に従った、当該駐車領域への入出庫の可否を判定する。
例えば、出庫スケジュールが入庫時において既知であり、出庫までの期間が予め定められた閾値よりも大きい場合には、入出庫判定部7は、リモコン受信処理部3での電池残量が予め定められた閾値よりも大きくても、乗車不能駐車領域への入庫を実施しないと判定してもよい。このような構成によれば、出庫までの間にリモコン2の電池の自然放電などによって、出庫時に出庫指示などの駐車指示をリモコンから適切に送信できなくなることを抑制することができる。
また例えば、リモコン2の電池残量によっては、リモコン2の外気温の低下に伴ってリモコン2の電池が正常に動作せず、リモコン2は出庫指示を送信できなくなる可能性がある。そして、リモコン2の外気温は、予測外気温と一定の相関関係があると考えられる。そこで、予測外気温が、予め定められた閾値よりも大きい場合には、リモコン受信処理部3での電池残量が予め定められた閾値よりも大きくても、入出庫判定部7は、乗車不能駐車領域への入庫を実施しないと判定してもよい。このような構成によれば、出庫時のリモコン2の外気温が低い場合に、出庫指示などの駐車指示をリモコンから適切に送信できなくなることを抑制することができる。
また例えば、リモコン2の電池残量によっては、リモコン2の外気温上昇に伴ってリモコン2の電池内部抵抗が増加し、リモコン2が正常に動作せず、リモコン2は出庫指示を送信できなくなる可能性がある。そこで、予測外気温が、予め定められた閾値よりも小さい場合には、リモコン受信処理部3での電池残量が予め定められた閾値よりも大きくても、入出庫判定部7は、乗車不能駐車領域への入庫を実施しないと判定してもよい。このような構成によれば、出庫時のリモコン2の外気温が高い場合に、出庫指示などの駐車指示をリモコンから適切に送信できなくなることを抑制することができる。
なお、実施の形態1と同様に、入出庫判定部7は、電池残量、電池電圧、及び、電波強度などのリモコンとの電気状態と、出庫までの期間と、予測外気温とに優先度を設け、当該優先度に基づいて入庫を実施するか否かを判定してもよい。また電池残量、電池電圧、電波強度、出庫までの期間の逆数、予測外気温に重みを付けて合計した値が、予め定められた閾値以下である場合に、入出庫判定部7は、乗車不能駐車領域への入庫を実施しないと判定してもよい。リモコン2の複数の電気状態、出庫スケジュール、及び、予測外気温を組み合わせることで、精度よくリモコン2の電気状態の把握精度を高めることができるので、入庫後にリモコン2から遠隔駐車指示を送信できなくなることをさらに抑制することができる。
<動作>
図4は、本実施の形態2に係る駐車制御装置1の動作を示すフローチャートである。
まずステップS11にて、リモコン受信処理部3はリモコン2からの通信情報を受信する(リモコン受信処理)。
ステップS12にて、センサ情報受信処理部6は、周囲情報センサ4からの周囲情報と、車両情報センサ5からの車両情報とを受信する(センサ情報受信処理)。
ステップS13にて、出庫スケジュール管理部11は出庫スケジュールを取得する(出庫スケジュール管理処理)。
ステップS14にて、気温予測部12は、センサ情報受信処理部6の出力に含まれる外気温と、出庫スケジュール管理部11の出力に含まれる出庫スケジュールとに基づいて、出庫時の自車両の外気温を予測する(気温予測処理)。
ステップS15にて、入出庫判定部7は、リモコン受信処理部3の出力に含まれる遠隔駐車指示が、入庫指示であるか否かを判定する。入庫指示であると判定した場合には処理がステップS16に進み、入庫指示でないと判定した場合には処理がステップS19に進む。
ステップS16にて、入出庫判定部7は、センサ情報受信処理部6の出力に基づいて、入庫可能な駐車領域があるか否かを判定する。入庫可能な駐車領域があると判定した場合には処理がステップS17に進み、入庫可能な駐車領域がないと判定した場合には処理がステップS19に進む。
ステップS17にて、入出庫判定部7は、センサ情報受信処理部6の出力に基づいて、駐車領域の幅が乗車不能閾値よりも大きいか否かを判定する。駐車領域の幅が乗車不能閾値よりも大きいと判定した場合には処理がステップS20に進み、駐車領域の幅が乗車不能閾値以下であると判定した場合には処理がステップS18に進む。
ステップS18にて、入出庫判定部7は、リモコン受信処理部3で受信された出力に含まれるリモコン2の電気状態が良好であり、出庫までの期間が予め定められた閾値以下であり、かつ、予測外気温が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する。電気状態が良好であり、出庫までの期間が予め定められた閾値以下であり、かつ、予測外気温が予め定められた範囲内にあると判定した場合には処理がステップS20に進み、そうでないと判定した場合には処理がステップS19に進む。
ステップS19にて、入出庫判定部7は、自車両の入庫を実施しないと判定する。その後、処理がステップS21に進む。
ステップS20にて、入出庫判定部7は、自車両の入庫を実施すると判定する。その後、処理がステップS21に進む。
ステップS21にて、遠隔駐車制御部8は、リモコン受信処理部3の出力と、センサ情報受信処理部6の出力と、入出庫判定部7の判定結果とに基づいて、自車両の入出庫を制御する。その後、処理がステップS11に戻る。
<実施の形態2のまとめ>
以上のような本実施の形態2に係る駐車制御装置1によれば、入庫可能な駐車領域の幅が乗車不能閾値以下であると判定した場合に、リモコン受信処理部3の出力に含まれる電気状態と、出庫スケジュール管理部11の出力に含まれる出庫スケジュールと、気温予測部12の予測外気温とに基づいて、遠隔駐車指示に従った、乗車不能駐車領域に対する入出庫の可否を判定する。このような構成によれば、乗車不能駐車領域への入庫後に、リモコンの電池残量不足などによって、出庫指示などの駐車指示をリモコンから適切に送信できなくなることをさらに抑制することができる。この結果、入庫後に運転者が自車両室内に入れなくなることをさらに抑制することができる。
<変形例>
実施の形態2では、気温予測部12は、出庫スケジュール管理部11の出力に基づいて、出庫時の自車両の外気温を予測したがこれに限ったものではない。例えば、気温予測部12は、図示しない外部のサーバから気象データを取得し、当該気象データに基づいて出庫時の自車両の外気温を予測してもよい。
また実施の形態2では、入出庫判定部7は、リモコン受信処理部3の出力に含まれる電気状態と、出庫スケジュール管理部11の出力に含まれる出庫スケジュールと、気温予測部12の予測外気温とに基づいて、遠隔駐車指示に従った、乗車不能駐車領域に対する入出庫の可否を判定した。しかしながら駐車制御装置1が気温予測部12を備えずに、入出庫判定部7が、リモコン受信処理部3の出力に含まれる電気状態と、出庫スケジュール管理部11の出力に含まれる出庫スケジュールと、気温予測部12の予測外気温とに基づいて、遠隔駐車指示に従った、乗車不能駐車領域に対する入出庫の可否を判定してもよい。
また、駐車制御装置1が出庫スケジュール管理部11及び気温予測部12を備えずに、入出庫判定部7が、リモコン受信処理部3の出力に含まれる電気状態と、センサ情報受信処理部6の出力に含まれる出庫前の自車両の外気温とに基づいて、遠隔駐車指示に従った、乗車不能駐車領域に対する入出庫の可否を判定してもよい。
<その他の変形例>
図1のリモコン受信処理部3、センサ情報受信処理部6、入出庫判定部7、及び、遠隔駐車制御部8を、以下「リモコン受信処理部3等」と記す。リモコン受信処理部3等は、図5に示す処理回路90により実現される。すなわち、処理回路90は、リモコン2からの駐車指示とリモコン2の電気状態とを含む通信情報を取得するリモコン受信処理部3と、自車両の周囲情報と自車両の車両情報とを取得するセンサ情報受信処理部6と、センサ情報受信処理部6の出力に基づいて、入庫可能な駐車領域の幅が、入庫時に運転者の乗車不能となる予め定められた閾値以下であると判定した場合に、リモコン受信処理部3の出力に含まれる電気状態に基づいて、リモコン受信処理部3の出力に含まれる駐車指示に従った、当該駐車領域に対する入出庫の可否を判定する入出庫判定部7と、リモコン受信処理部3の出力と、センサ情報受信処理部6の出力と、入出庫判定部7の判定結果とに基づいて、自車両の入出庫を制御する遠隔駐車制御部8と、を備える。処理回路90には、専用のハードウェアが適用されてもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサが適用されてもよい。プロセッサには、例えば、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などが該当する。
処理回路90が専用のハードウェアである場合、処理回路90は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。リモコン受信処理部3等の各部の機能それぞれは、処理回路を分散させた回路で実現されてもよいし、各部の機能をまとめて一つの処理回路で実現されてもよい。
処理回路90がプロセッサである場合、リモコン受信処理部3等の機能は、ソフトウェア等との組み合わせにより実現される。なお、ソフトウェア等には、例えば、ソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェア及びファームウェアが該当する。ソフトウェア等はプログラムとして記述され、メモリに格納される。図6に示すように、処理回路90に適用されるプロセッサ91は、メモリ92に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。
すなわち、駐車制御装置1は、処理回路90により実行されるときに、リモコン受信処理部3が、リモコン2からの駐車指示とリモコン2の電気状態とを含む通信情報を取得するステップと、センサ情報受信処理部6が、自車両の周囲情報と自車両の車両情報とを取得するステップと、入出庫判定部7が、センサ情報受信処理部6の出力に基づいて、入庫可能な駐車領域の幅が、入庫時に運転者の乗車不能となる予め定められた閾値以下であると判定した場合に、リモコン受信処理部3の出力に含まれる電気状態に基づいて、リモコン受信処理部3の出力に含まれる駐車指示に従った、当該駐車領域に対する入出庫の可否を判定するステップと、遠隔駐車制御部8が、リモコン受信処理部3の出力と、センサ情報受信処理部6の出力と、入出庫判定部7の判定結果とに基づいて、自車両の入出庫を制御するステップと、が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。換言すれば、このプログラムは、リモコン受信処理部3等の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、そのドライブ装置等、または、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
以上、リモコン受信処理部3等の各機能が、ハードウェア及びソフトウェア等のいずれか一方で実現される構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、リモコン受信処理部3等の一部を専用のハードウェアで実現し、別の一部をソフトウェア等で実現する構成であってもよい。例えば、リモコン受信処理部3については専用のハードウェアとしての処理回路90などでその機能を実現し、それ以外についてはプロセッサ91としての処理回路90がメモリ92に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
以上のように、処理回路90は、ハードウェア、ソフトウェア等、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
また、以上で説明した駐車制御装置1は、車両装置と、携帯電話、スマートフォン及びタブレットなどの携帯端末を含む通信端末と、車両装置及び通信端末の少なくとも1つにインストールされるアプリケーションの機能と、サーバとを適宜に組み合わせてシステムとして構築される駐車制御システムにも適用することができる。この場合、以上で説明した駐車制御装置1の各機能あるいは各構成要素は、前記システムを構築する各機器に分散して配置されてもよいし、いずれかの機器に集中して配置されてもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 駐車制御装置、2 リモコン、3 リモコン受信処理部、6 センサ情報受信処理部、7 入出庫判定部、8 遠隔駐車制御部、11 出庫スケジュール管理部、12 気温予測部。

Claims (14)

  1. 車両と離隔されたリモコンからの駐車指示と、前記リモコンの電気状態とを含む通信情報を取得する第1処理部と、
    前記車両の周囲情報と、前記車両の車両情報とを取得する第2処理部と、
    前記第1処理部の出力と、前記第2処理部の出力とに基づいて、前記車両の入出庫の可否を判定する判定部と、
    前記第1処理部の出力と、前記第2処理部の出力と、前記判定部の判定結果とに基づいて、前記車両の入出庫を制御する制御部と
    を備え、
    前記判定部は、
    前記第2処理部の出力に基づいて、入庫可能な駐車領域の幅が、入庫時に運転者の乗車不能となる予め定められた閾値以下であると判定した場合に、前記第1処理部の出力に含まれる前記電気状態に基づいて、前記第1処理部の出力に含まれる前記駐車指示に従った、前記駐車領域に対する入出庫の可否を判定する、駐車制御装置。
  2. 請求項1に記載の駐車制御装置であって、
    前記リモコンの前記電気状態は、前記リモコンの電池残量を含む、駐車制御装置。
  3. 請求項2に記載の駐車制御装置であって、
    前記判定部は、
    前記電池残量が予め定められた閾値以下である場合に、前記駐車指示に関わらず前記駐車領域からの前記車両の出庫実施を判定する、駐車制御装置。
  4. 請求項2に記載の駐車制御装置であって、
    前記電池残量が予め定められた閾値以下である場合に、前記駐車指示に関わらず前記駐車領域への前記車両の入庫停止を判定する、駐車制御装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の駐車制御装置であって、
    前記リモコンの前記電気状態は、前記リモコンの電池電圧を含む、駐車制御装置。
  6. 請求項5に記載の駐車制御装置であって、
    前記判定部は、
    前記電池電圧が予め定められた閾値以下である場合に、前記駐車指示に関わらず前記駐車領域からの前記車両の出庫実施を判定する、駐車制御装置。
  7. 請求項5に記載の駐車制御装置であって、
    前記電池電圧が予め定められた閾値以下である場合に、前記駐車指示に関わらず前記駐車領域への前記車両の入庫停止を判定する、駐車制御装置。
  8. 請求項1、2または5に記載の駐車制御装置であって、
    前記リモコンの前記電気状態は、前記リモコンの電波強度を含む、駐車制御装置。
  9. 請求項8に記載の駐車制御装置であって、
    前記判定部は、
    前記電波強度が予め定められた閾値以下である場合に、前記駐車指示に関わらず前記駐車領域からの前記車両の出庫実施を判定する、駐車制御装置。
  10. 請求項8に記載の駐車制御装置であって、
    前記電波強度が予め定められた閾値以下である場合に、前記駐車指示に関わらず前記駐車領域への前記車両の入庫停止を判定する、駐車制御装置。
  11. 請求項1から請求項10のうちのいずれか1項に記載の駐車制御装置であって、
    前記車両の前記周囲情報は、出庫前の前記車両の外気温を含み、
    前記判定部は、
    前記駐車領域の幅が前記予め定められた閾値以下であると判定した場合に、前記第1処理部の出力に含まれる前記電気状態と、前記第2処理部の出力に含まれる前記外気温とに基づいて、前記第1処理部の出力に含まれる前記駐車指示に従った、前記駐車領域に対する入出庫の可否を判定する、駐車制御装置。
  12. 請求項1から請求項10のうちのいずれか1項に記載の駐車制御装置であって、
    前記車両の出庫スケジュールを取得する出庫スケジュール管理部をさらに備え、
    前記判定部は、
    前記駐車領域の幅が前記予め定められた閾値以下であると判定した場合に、前記第1処理部の出力に含まれる前記電気状態と、前記出庫スケジュール管理部の出力とに基づいて、前記第1処理部の出力に含まれる前記駐車指示に従った、前記駐車領域に対する入出庫の可否を判定する、駐車制御装置。
  13. 請求項12に記載の駐車制御装置であって、
    前記車両の前記周囲情報は、出庫前の前記車両の外気温を含み、
    前記第2処理部の出力に含まれる前記外気温と、前記出庫スケジュール管理部の出力とに基づいて、出庫時の前記車両の外気温を予測する気温予測部をさらに備え、
    前記判定部は、
    前記駐車領域の幅が前記予め定められた閾値以下であると判定した場合に、前記第1処理部の出力に含まれる前記電気状態と、前記出庫スケジュール管理部の出力と、前記気温予測部で予測された外気温とに基づいて、前記第1処理部の出力に含まれる前記駐車指示に従った、前記駐車領域に対する入出庫の可否を判定する、駐車制御装置。
  14. 第1処理部が、車両と離隔されたリモコンからの駐車指示と、前記リモコンの電気状態とを含む通信情報を取得し、
    第2処理部が、前記車両の周囲情報と、前記車両の車両情報とを取得し、
    判定部が、前記第1処理部の出力と、前記第2処理部の出力とに基づいて、前記車両の入出庫の可否を判定し、
    制御部が、前記第1処理部の出力と、前記第2処理部の出力と、前記判定部の判定結果とに基づいて、前記車両の入出庫を制御し、
    前記判定部は、
    前記第2処理部の出力に基づいて、入庫可能な駐車領域の幅が、入庫時に運転者の乗車不能となる予め定められた閾値以下であると判定した場合に、前記第1処理部の出力に含まれる前記電気状態に基づいて、前記第1処理部の出力に含まれる前記駐車指示に従った、前記駐車領域に対する入出庫の可否を判定する、駐車制御方法。
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