JP6823926B2 - プレート構造体 - Google Patents

プレート構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP6823926B2
JP6823926B2 JP2015246499A JP2015246499A JP6823926B2 JP 6823926 B2 JP6823926 B2 JP 6823926B2 JP 2015246499 A JP2015246499 A JP 2015246499A JP 2015246499 A JP2015246499 A JP 2015246499A JP 6823926 B2 JP6823926 B2 JP 6823926B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
corrugated steel
steel plate
holding member
view
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015246499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017110434A (ja
Inventor
誠司 渡辺
誠司 渡辺
裕織 安岡
裕織 安岡
勝輝 関
勝輝 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Metal Products and Engineering Inc
Original Assignee
JFE Metal Products and Engineering Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Metal Products and Engineering Inc filed Critical JFE Metal Products and Engineering Inc
Priority to JP2015246499A priority Critical patent/JP6823926B2/ja
Publication of JP2017110434A publication Critical patent/JP2017110434A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6823926B2 publication Critical patent/JP6823926B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Thermal Insulation (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Description

本発明は、二枚のプレートからなるプレート構造体に関するものである。
従来、建築物において大空間を形成するためにアーチ形状の鋼板製プレートで形成された構造体を屋根材等に使用することが知られている。
このアーチ形状の構造体は、柱や梁が不要なことにより比較的大きな空間を得ることができる(特許文献1を参照)。
特開平8−135221号公報
このような従来のアーチ形状の構造体は、鋼板製プレート(例えば波形鋼板)等を円弧状に曲げ、複数枚組み合わせて構造体を形成しているため(特許文献1の[図1]を参照)、自ずと強度的に限界があった。また、断熱性能が低いため、冷暖房等が必要な施設の場合、別途断熱工事が必要となっていた。
そこで、鋼板製プレート等を2枚重ね、これらの間隙にコンクリートや、断熱材を充填して構造体の強度や断熱性能を向上させることが考えられる。
しかしながら、大型で重量も大きい鋼板製プレート等の間隙を所定の間隔に維持することは、従来の鉄筋コンクリート構造に使用されるフォームタイ(登録商標)(型枠締め付け金具)等により両プレート鋼板を締結することのみでは実現することが難しかった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、2枚のプレート間を所定の間隔に維持した状態で、両プレートを構造的に一体化したプレート構造体を得ることを目的とする。
本発明に係るプレート構造体は、第1プレートと、第2プレートと、を離間させて配置し、プレート構造体の断面形状をアーチ型に形成し、第1プレートと第2プレートの少なくとも一方には、第1プレートと第2プレートの他方に当接し、第1プレートと第2プレートとの距離を規定する間隔保持部材が形成され、間隔保持部材は、第1プレートと第2プレートの少なくとも一方に立設された山形形状の鉄筋であり、間隔保持部材と、第1プレート及び第2プレートの他方との間には、サブスペーサが介在し、サブスペーサと、第1プレート及び第2プレートの他方との間には、ボルトが介在するものである。
本発明に係るプレート構造体によれば、2枚のプレートを重ねるのみで間隔保持部材によりプレート間を所定の間隔に維持し、両プレートを構造的に一体化することができる。すると、合成構造材としての強度が高くなることで、長スパンの大空間建築物における構造部材として採用することが可能となる。
実施の形態1〜3に係るプレート構造体の斜視図である。 実施の形態1〜3に係るプレート構造体の断面図である。 実施の形態1〜3に係るプレート構造体の図2におけるA−A断面拡大図である。 実施の形態1に係る第1波形鋼板の3面図である。 実施の形態1に係る第2波形鋼板の3面図である。 実施の形態1に係るプレート構造体の組み立てステップ図である。 実施の形態2に係る第1波形鋼板の3面図である。 実施の形態2に係る第2波形鋼板の3面図である。 実施の形態2に係るプレート構造体の組み立てステップ図である。 実施の形態3に係る第1波形鋼板の3面図である。 実施の形態3に係る第2波形鋼板の3面図である。 実施の形態3に係るプレート構造体の組み立てステップ図である。 実施の形態3に係る変形例1における第1波形鋼板の3面図である。 実施の形態3に係る変形例1における第2波形鋼板の3面図である。 実施の形態3に係る変形例1のプレート構造体の組み立てステップ図である。 実施の形態3に係る変形例2における第1波形鋼板の3面図である。 実施の形態3に係る変形例2における第2波形鋼板の3面図である。 実施の形態3に係る変形例2のプレート構造体の組み立てステップ図である。 実施の形態1〜3に係る第1間隔保持部材及び第2間隔保持部材のY方向側面図である。 実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例1のY方向側面図である。 実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例2のY方向側面図である。 実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例3のY方向側面図である。 実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例4のY方向側面図である。 実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例5の斜視図である。 実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例6のY方向側面図である。
以下、本発明に係るプレート構造体について、図面を用いて説明する。
なお、以下で説明する構成等は、一実施例であり、本発明に係るプレート構造体は、技術思想的に同じであれば、このような構成等に限定されない。
また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。
また、重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るプレート構造体の斜視図である。
図2は、実施の形態1に係るプレート構造体の断面図である。
図3は、実施の形態1に係るプレート構造体の図2におけるA−A断面拡大図である。
図4Aは、実施の形態1に係る第1波形鋼板の3面図である。
図4Bは、実施の形態1に係る第2波形鋼板の3面図である。
実施の形態1に係るプレート構造体1は、図1に示すように例えば断面形状がアーチ型のドーム建築物に使用するものである。プレート構造体1を建築物に採用する際には、例えば図2に示すようにプレート構造体1の両端部を土壌中に打設した基礎コンクリート3に固定、結合する。そして床スラブ4を打設することでドーム建築物を建造することができる。ドーム建築物は、例えば収納物5を収納する倉庫や作業所、もしくは大空間のホール等として使用することができる。
プレート構造体1は、図3に示すように、一対の例えば波形鋼板2が離間して略平行に配置されている。波形鋼板2は、第1波形鋼板2a(本発明の第1プレートに相当する)と第2波形鋼板2b(本発明の第2プレートに相当する)とにより構成されている。
第1波形鋼板2aは、図4Aにおいて互いに垂直となるX方向、Y方向、Z方向の3面で示すように、平板状の第1面部10aと第2面部10bとが、平板状の傾斜面部10cにより交互に接続され、連続する凹凸面を形成している。第1面部10aと第2面部10bとは、平行に構成されている。また、傾斜面部10cは、第1面部10aと第2面部10bとに対して所定の角度傾斜して形成されている。
第2波形鋼板2bは、図4Bにおいて互いに垂直となるX方向、Y方向、Z方向の3面で示すように、平板状の第1面部20aと第2面部20bとが、平板状の傾斜面部20cにより交互に接続され、連続する凹凸面を形成している。第1面部20aと第2面部20bとは、平行に構成されている。また、傾斜面部20cは、第1面部20aと第2面部20bとに対して所定の角度傾斜して形成されている。
プレート構造体1は、第1波形鋼板2a及び第2波形鋼板2bの長手方向(Y方向)が所定の曲率で湾曲するように構成されている。プレート構造体1は、第1波形鋼板2aの第1面部10aと第2波形鋼板2bの第1面部20aが対向する位置に配置される。また、第1波形鋼板2aの第2面部10bと第2波形鋼板2bの第2面部20bとが対向する位置に配置される。そして、図3に示すように第1波形鋼板2aの第2面部10bと第2波形鋼板2bの第1面部20aとの離間寸法は、所定の間隔Lとして設定される。
プレート構造体1は、図4A、図4Bに示すように第1波形鋼板2aの第1面部10aに立設された第1間隔保持部材30と、第2波形鋼板2bの第2面部20bに立設された第2間隔保持部材40と、を有している。
第1間隔保持部材30は、例えば鉄筋を山形形状に曲折して加工したものである。第1間隔保持部材30は、曲折された部分を先端部30aとし、両端部分を端部30bとして有している。第1間隔保持部材30は、端部30bを第1波形鋼板2aの第1面部10a上に溶接等することにより固定されている。また、第1間隔保持部材30の先端部30aは、第1波形鋼板2aの第1面部10aに平面視(Z方向の底面)において格子状に配置されている。
第2間隔保持部材40は、例えば鉄筋を山形形状に曲折して加工したものである。第2間隔保持部材40は、曲折された部分を先端部40aとし、両端部分を端部40bとして有している。第2間隔保持部材40は、端部40bを第2波形鋼板2bの第2面部20b上に溶接等することにより固定されている。第2間隔保持部材40の先端部40aは、第2波形鋼板2bの第2面部20bに平面視(Z方向の上面)において格子状に配置されている。
第1間隔保持部材30と第2間隔保持部材40とは、異型鉄筋や、丸綱、鋼板を加工したもの等を採用することができる。
図5は、実施の形態1に係るプレート構造体の組み立てステップ図である。
ステップ1においてX−X断面に示すように、プレート構造体1は、第1波形鋼板2aの第1面部10aに立設された第1間隔保持部材30と、第2波形鋼板2bの第2面部20bに立設された第2間隔保持部材40と、が間隔をとって相対的に対向するように配置される。
次に、ステップ2において、第1波形鋼板2aにおける第1間隔保持部材30の先端部30aが、第2波形鋼板2bの第1面部20aに当接し、第2波形鋼板2bにおける第2間隔保持部材40の先端部40aが、第1波形鋼板2aの第2面部10bに当接するように、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとを近接させ、両鋼板同士を仮固定する。
そして、ステップ3において、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとの間の隙間にコンクリートCを打設する。
<効果>
実施の形態1に係るプレート構造体1は、第1波形鋼板2aにおける第1間隔保持部材30の先端部30aが、第2波形鋼板2bの第1面部20aに当接し、第2波形鋼板2bにおける第2間隔保持部材40の先端部40aが、第1波形鋼板2aの第2面部10bに当接した状態でコンクリートCが打設される。
すると、第1波形鋼板2aと、第2波形鋼板2bとを所定の間隔Lとした状態でコンクリートCが硬化し、両波形鋼板を一体化することができる。すなわち、従来、コンクリート打設時に使用されていた型枠締め付け金具により波形鋼板間の間隔を設定しなくても、第1波形鋼板2aと、第2波形鋼板2bとを重ねるだけで、波形鋼板間の間隔を規定し、コンクリートCを打設することができる。さらに、第1間隔保持部材30と第2間隔保持部材40の高さを変更するだけで、打設するコンクリートCの厚みを変更することができる。
また、山形形状となる第1間隔保持部材30と第2間隔保持部材40の内周面側には、コンクリートCが入り込んで硬化するため、第1間隔保持部材30と第2間隔保持部材40がコンクリートCから剥離することがない。よって、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとを強固に一体化することができ、波形鋼板2とコンクリートCとの合成構造を得ることができる。このようなプレート構造体1は、合成構造としての強度が高いため、長スパンの大空間建築物を構築したり、そのための構造部材として採用することが可能となる。
また、第1波形鋼板2aと、第2波形鋼板2bとの間隙にコンクリートCを打設することで、高強度のプレート構造体1となるため、火山活動による噴石や火山灰等に対するシェルターとして利用することもできる。また、コンクリートCは、放射線遮断力の高い材料であるため、プレート構造体1を放射性汚染物質の保管庫や外部からの放射線を遮断するシェルターの部材として利用することもできる。
なお、第1間隔保持部材30と第2間隔保持部材40の取付間隔や取付方向、鉄筋径等は、プレート構造体1の必要強度や、コンクリートCの厚さにより適宜変更することが可能である。また、第1間隔保持部材30の先端部30aと、第2間隔保持部材40の先端部40aとの全てが対向する第2波形鋼板2bと第1波形鋼板2aとに当接する必要はなく、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとを所定の間隔Lに保持することができれば、例えば1つおきに当接する形態としてもよい。
また、第1波形鋼板2aと、第2波形鋼板2bとの間隙にコンクリートCを充填する例を示したが、コンクリートCに代えて断熱材を充填することで断熱性能を有するプレート構造体1を得ることができる。
さらに、コンクリートCに代えて土壌や砂、放射性遮断シート等を充填することで放射線遮断能力を有するプレート構造体1を得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1に係るプレート構造体1では、第1間隔保持部材30の先端部30aが、第1波形鋼板2aの第1面部10aに平面視(Z方向の底面)において格子状に配置されている。また、第2間隔保持部材40の先端部40aは、第2波形鋼板2bの第2面部20bに平面視(Z方向の上面)において格子状に配置されている。
これに対して実施の形態2に係るプレート構造体1では、第1間隔保持部材30と第2間隔保持部材40の配置が実施の形態1に係るプレート構造体1と異なっている。
図6Aは、実施の形態2に係る第1波形鋼板の3面図である。
図6Bは、実施の形態2に係る第2波形鋼板の3面図である。
プレート構造体1は、図6A、図6Bに示すように第1波形鋼板2aの第1面部10a及び第2面部10bに立設された第1間隔保持部材30と、第2波形鋼板2bの第1面部20a及び第2面部20bに立設された第2間隔保持部材40と、を有している。
第1間隔保持部材30は、例えば鉄筋を山形形状に曲折して加工したものである。第1間隔保持部材30は、曲折された部分を先端部30aとし、両端部分を端部30bとして有している。第1間隔保持部材30は、端部30bを第1波形鋼板2aの第1面部10a及び第2面部10b上に溶接等することにより固定されている。また、第1間隔保持部材30の先端部30aは、第1波形鋼板2aの第1面部10a及び第2面部10bに平面視(Z方向の底面)において千鳥状に配置されている。
第2間隔保持部材40は、例えば鉄筋を山形形状に曲折して加工したものである。第2間隔保持部材40は、曲折された部分を先端部40aとし、両端部分を端部40bとして有している。第2間隔保持部材40は、端部40bを第2波形鋼板2bの第1面部20a及び第2面部20b上に溶接等することにより固定されている。第2間隔保持部材40の先端部40aは、第2波形鋼板2bの第1面部20a及び第2面部20bに平面視(Z方向の上面)において千鳥状に配置されている。
第1間隔保持部材30と第2間隔保持部材40とは、異型鉄筋や、丸綱、鋼板を加工したもの等を採用することができる。
図7は、実施の形態2に係るプレート構造体の組み立てステップ図である。
ステップ1において、プレート構造体1は、第1波形鋼板2aの第1面部10a及び第2面部10bに立設された第1間隔保持部材30と、第2波形鋼板2bの第1面部20a及び第2面部20bに立設された第2間隔保持部材40と、が対向するように配置される。
次に、ステップ2において、第1波形鋼板2aにおける第1間隔保持部材30の先端部30aが、第2波形鋼板2bの第1面部20a及び第2面部20bに当接し、第2波形鋼板2bにおける第2間隔保持部材40の先端部40aが、第1波形鋼板2aの第1面部10a及び第2面部10bに当接するように、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとを近接させ、両鋼板同士を仮固定する。
そして、ステップ3において、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとの間の隙間にコンクリートCを打設する。
<効果>
実施の形態2に係るプレート構造体1は、実施の形態1に係るプレート構造体1の効果に加えて、第1間隔保持部材30及び第2間隔保持部材40が互いに千鳥状に配置されている。すると、第1間隔保持部材30及び第2間隔保持部材40が鋼板上にバランスよく配置されることで、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとをより強固に一体化することができる。よって、より強度の高い波形鋼板2とコンクリートCとの合成構造を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態1に係るプレート構造体1では、第1間隔保持部材30と第2間隔保持部材40とにより、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとの離間距離を規定している。
これに対して実施の形態3に係るプレート構造体1では、第1間隔保持部材30の構成が実施の形態1に係るプレート構造体1と異なっている。
図8Aは、実施の形態3に係る第1波形鋼板の3面図である。
図8Bは、実施の形態3に係る第2波形鋼板の3面図である。
プレート構造体1は、図8A、図8Bに示すように第1波形鋼板2aの第2面部10bに溶接等で取り付けられた位置決め棒体31aと、第2波形鋼板2bの第2面部20bに立設された第2間隔保持部材40と、を有している。
位置決め棒体31aは、例えば鉄筋を直線状態のまま第1波形鋼板2aの第2面部10bに溶接等で固定したものである。位置決め棒体31aは、第1波形鋼板2aの第1面部10a上に平面視(Z方向の底面)において、波形鋼板2の凹凸形状を跨がるように平行に複数本が配置されている。
第2間隔保持部材40は、例えば鉄筋を山形形状に曲折して加工したものである。第2間隔保持部材40は、端部40bを第2波形鋼板2bの第2面部20b上に溶接等することにより固定されている。第2間隔保持部材40の先端部40aは、第2波形鋼板2bの平面視(Z方向の上面)において格子状に配置されている。
位置決め棒体31aと第2間隔保持部材40とは、異型鉄筋や、丸綱、鋼板を加工したもの等を採用することができる。
図9は、実施の形態3に係るプレート構造体の組み立てステップ図である。
ステップ1において、プレート構造体1は、第1波形鋼板2aの第2面部10bに固定された位置決め棒体31aと、第2波形鋼板2bの第2面部20bに立設された第2間隔保持部材40と、が対向するように配置される。
次に、ステップ2において、第2間隔保持部材40の先端部40aが、第1波形鋼板2aの第2面部10bに当接するように、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとを近接させ、両鋼板同士を仮固定する。このとき、第1波形鋼板2aにおける位置決め棒体31aに、第2波形鋼板2bにおける第2間隔保持部材40の先端部40a側が当接する。
そして、ステップ3において、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとの間の隙間にコンクリートCを打設する。
なお、位置決め棒体31aは、図9の位置決め棒体31bのように、第2間隔保持部材40に対して位置決め棒体31aの反対側に位置するよう一つ置きに位置を変更してもよい。このように位置決め棒体31a、31bを構成することで、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとが、Y方向(長さ方向)に互いにずれることを防ぐことができる。
<効果>
実施の形態3に係るプレート構造体1は、実施の形態1に係るプレート構造体1の効果に加えて、第2間隔保持部材40が位置決め棒体31a、31bに当接して第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとがずれることを防止する。よって、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとを強固に一体化することで、強度の高い波形鋼板2とコンクリートCとの合成構造を得ることができる。また、位置決め棒体31a、31bは、鉄筋等の曲げ加工が不要であり、鉄筋等をそのまま波形鋼板2に溶接すれば良いためコストを抑えることができる。
<実施の形態3に係るプレート構造体の変形例1>
図10Aは、実施の形態3に係る変形例1における第1波形鋼板の3面図である。
図10Bは、実施の形態3に係る変形例1における第2波形鋼板の3面図である。
図11は、実施の形態3に係る変形例1のプレート構造体の組み立てステップ図である。
この変形例1は、第2間隔保持部材40の端部40bを第2波形鋼板2bの第1面部20a上に固定した点のみが上記実施の形態3と相違している。よって、第2間隔保持部材40の先端部40aは、第1波形鋼板2aの第1面部10aに当接する。また、第1波形鋼板2aにおける位置決め棒体31aは、第2波形鋼板2bにおける第2間隔保持部材40の端部40b側の近傍に当接する。その他の構成は実施の形態3と同様なため説明を省略する。
<効果>
実施の形態3に係る変形例1のプレート構造体1は、実施の形態3に係るプレート構造体1の効果に加えて、位置決め棒体31a、31bが第2間隔保持部材40の端部40b側の近傍に当接するため、位置決め棒体31a、31bの掛かりが先端部40aに掛かるよりも良くなり、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとがさらにずれにくくなる。よって、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとを強固に一体化することで、強度の高い波形鋼板2とコンクリートCとの合成構造を得ることができる。
<実施の形態3に係るプレート構造体の変形例2>
図12Aは、実施の形態3に係る変形例2における第1波形鋼板の3面図である。
図12Bは、実施の形態3に係る変形例2における第2波形鋼板の3面図である。
図13は、実施の形態3に係る変形例2のプレート構造体の組み立てステップ図である。
この変形例2は、第2間隔保持部材40の両側に一対の位置決め棒体31a、31bが当接した状態で第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとが一体化される点が上記実施の形態3の変形例1と相違している。その他の構成は実施の形態3と同様なため説明を省略する。
<効果>
実施の形態3に係る変形例1のプレート構造体1は、実施の形態3の変形例2に係るプレート構造体1の効果に加えて、一対の位置決め棒体31a、31bが第2間隔保持部材40の両側から当接するため、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとがY方向の両方向からの力に対してずれにくくなる。よって、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとを強固に一体化することで、強度の高い波形鋼板2とコンクリートCとの合成構造を得ることができる。
<第1間隔保持部材30、第2間隔保持部材40の変形例>
実施の形態1〜3に係る第1間隔保持部材30及び第2間隔保持部材40の変形例について説明する。
図14Aは、実施の形態1〜3に係る第1間隔保持部材30及び第2間隔保持部材40のY方向側面図である。
実施の形態1〜3に係る第1間隔保持部材30及び第2間隔保持部材40は、図10Aに記載のような鉄筋を山形形状に曲折して加工したものを例に説明した。
この例に対して、以下に実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例1〜6について説明する。
<変形例1>
図14Bは、実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例1のY方向側面図である。
変形例1に係る間隔保持部材50は、長尺の鉄筋を図10Bに示すように部分的に山形形状に曲折し、先端部50aを有する山形部50bと直線部50cとで構成したものである。
変形例1に係る間隔保持部材50は、直線部50cを第1波形鋼板2aまたは第2波形鋼板2bに溶接等で固定することで溶接面積が増大し、両部材を強固に固定することが可能になる。
<変形例2>
図14Cは、実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例2のY方向側面図である。
変形例2に係る間隔保持部材51は、長尺の鉄筋を図10Cに示すように曲折し、先端部51aを有する山形部51bを連続して形成したものである。
変形例2に係る間隔保持部材51は、複数の山形部50bが連続して先端部51aを形成するため、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとをより強固に一体化する。よって、高強度の合成構造とすることができる。
<変形例3>
図14Dは、実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例3のY方向側面図である。
変形例3に係る間隔保持部材52は、鉄筋を山形形状に曲折して加工し、先端部52aにサブスペーサ52bを配置したものである。
サブスペーサ52bは、鉄筋や鋼板等で構成されており、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bの一方に溶接等で取り付けられる。
間隔保持部材52の先端部52aは、サブスペーサ52bに当接して第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとの離間距離を所定の間隔Lに設定する。
変形例3に係る間隔保持部材52は、サブスペーサ52bを間隔保持部材52の先端部52aと、第1波形鋼板2a及び第2波形鋼板2bの一方との間に介在させることで、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとの離間距離を微調整することが可能となる。
<変形例4>
図14Eは、実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例4のY方向側面図である。
変形例4に係る間隔保持部材53は、鉄筋を山形形状に曲折して加工し、先端部53aにサブスペーサ53bを配置したものである。そして、サブスペーサ53bには、ボルト53cを回転自在に取り付けている。
サブスペーサ53bは、鋼板等で構成されており、間隔保持部材53の先端部53aに溶接等で取り付けられる。そして、サブスペーサ53bに取り付けられたボルト53cは、回動されてその突出長さが調整され、第1波形鋼板2aに当接し、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとの離間距離を所定の間隔Lに設定する。
変形例4に係る間隔保持部材53は、サブスペーサ53bとボルト53cとを介して第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとの離間距離を設定するため、第1波形鋼板2aと第2波形鋼板2bとの離間距離を変形例3よりもさらに細かく微調整することが可能となる。
<変形例5>
図14Fは、実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例5の斜視図である。
変形例5に係る間隔保持部材は、鉄筋を山形形状に連続して曲折した1組のラチス筋54bと、1本のトップ筋54c及び2本のボトム筋54dで構成された鉄筋トラス54である。トップ筋54c及びボトム筋54dは、ラチス筋54bの各先端部54aに溶接等で取り付けられている。鉄筋トラス54のボトム筋54dは、第1波形鋼板2aまたは第2波形鋼板2bに溶接等で固定される。
変形例5に係る鉄筋トラス54は、コンクリートCと強固に一体化する。よって、強度の高い波形鋼板2とコンクリートCとの合成構造を得ることができる。
<変形例6>
図14Gは、実施の形態1〜3に係る間隔保持部材の変形例6のY方向側面図である。
変形例6に係る間隔保持部材は、頭付きスタッド55を使用したものである。頭付きスタッド55は、円筒形状の軸部55aと、軸部55aの一端に取り付けられ、軸部55aよりも外径の大きい円筒形状の先端部55bとにより構成されている。そして、軸部55aの他端を第1波形鋼板2aまたは第2波形鋼板2bに溶接等で固定する。
変形例6に係る頭付きスタッド55は、その先端部55bがコンクリートCと強固に一体化する。よって、強度の高い波形鋼板2とコンクリートCとの合成構造を得ることができる。
なお、実施の形態1〜3では、プレート構造体1を形成するプレート鋼板を波形鋼板として説明したが、平板鋼板や縞鋼板等を採用することができる。
1 プレート構造体、2 波形鋼板、2a 第1波形鋼板(本発明の第1プレートに相当する)、2b 第2波形鋼板(本発明の第2プレートに相当する)、3 基礎コンクリート、4 床スラブ、5 収納物、10a 第1面部、10b 第2面部、10c 傾斜面部、20a 第1面部、20b 第2面部、20c 傾斜面部、30 第1間隔保持部材、30a 先端部、30b 端部、31 位置決め棒体、40 第2間隔保持部材、40a 先端部、40b 端部、50 間隔保持部材、50a 先端部、50b 山形部、50c 直線部、51 間隔保持部材、51a 先端部、51b 山形部、52 間隔保持部材、52a 先端部、52b サブスペーサ、53 間隔保持部材、53a 先端部、53b サブスペーサ、53c ボルト、54 鉄筋トラス、54a 先端部、54b ラチス筋、54c トップ筋、54d ボトム筋、55 頭付きスタッド、55a 軸部、55b 先端部、C コンクリート、L 所定の間隔。

Claims (8)

  1. 第1プレートと、第2プレートと、を離間させて配置し、当該プレート構造体の断面形状をアーチ型に形成し、
    前記第1プレートと前記第2プレートの少なくとも一方には、前記第1プレートと前記第2プレートの他方に当接し、前記第1プレートと前記第2プレートとの距離を規定する間隔保持部材が形成され
    前記間隔保持部材は、前記第1プレートと前記第2プレートの少なくとも一方に立設された山形形状の鉄筋であり、
    前記間隔保持部材と、前記第1プレート及び前記第2プレートの他方との間には、サブスペーサが介在し、
    前記サブスペーサと、前記第1プレート及び前記第2プレートの他方との間には、ボルトが介在することを特徴とするプレート構造体。
  2. 前記第1プレートと、前記第2プレートとは、波形鋼板であることを特徴とする請求項1に記載のプレート構造体。
  3. 前記第1プレートと、前記第2プレートとの間には、コンクリートが充填されることを特徴とする請求項1または2に記載のプレート構造体。
  4. 前記第1プレートと、前記第2プレートとの間には、断熱材が充填されることを特徴とする請求項1または2に記載のプレート構造体。
  5. 第1プレートと、第2プレートと、を離間させて配置し、
    前記第1プレートと前記第2プレートの少なくとも一方には、前記第1プレートと前記第2プレートの他方に当接し、前記第1プレートと前記第2プレートとの距離を規定する間隔保持部材が形成され、
    前記間隔保持部材は、前記第1プレートと前記第2プレートの少なくとも一方に立設された山形形状の鉄筋であり、
    前記間隔保持部材と、前記第1プレート及び前記第2プレートの他方との間には、サブスペーサが介在し、
    前記サブスペーサと、前記第1プレート及び前記第2プレートの他方との間には、ボルトが介在することを特徴とするプレート構造体。
  6. 前記第1プレートと前記第2プレートの一方に配置された複数の前記間隔保持部材は、前記第1プレートと前記第2プレートの他方に当接する先端部を有し、
    複数の前記先端部は、前記第1プレートと前記第2プレートの前記一方の平面視において格子状となるように配置された請求項1〜のいずれか1項に記載のプレート構造体。
  7. 前記第1プレートと前記第2プレートの一方に配置された複数の前記間隔保持部材は、前記第1プレートと前記第2プレートの他方に当接する先端部を有し、
    複数の前記先端部は、前記第1プレートと前記第2プレートの前記一方の平面視において千鳥状となるように配置された請求項1〜のいずれか1項に記載のプレート構造体。
  8. 前記第1プレートと前記第2プレートの一方に配置された複数の前記間隔保持部材と、前記第1プレートと前記第2プレートの他方に配置された位置決め棒体と、を有し、
    前記間隔保持部材は、前記位置決め棒体に当接する請求項1〜のいずれか1項に記載のプレート構造体。
JP2015246499A 2015-12-17 2015-12-17 プレート構造体 Active JP6823926B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015246499A JP6823926B2 (ja) 2015-12-17 2015-12-17 プレート構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015246499A JP6823926B2 (ja) 2015-12-17 2015-12-17 プレート構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017110434A JP2017110434A (ja) 2017-06-22
JP6823926B2 true JP6823926B2 (ja) 2021-02-03

Family

ID=59081733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015246499A Active JP6823926B2 (ja) 2015-12-17 2015-12-17 プレート構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6823926B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017110434A (ja) 2017-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2882905B1 (en) Joints between precast concrete elements
JP6108595B2 (ja) リブ付きプレキャストコンクリート板と、それを用いた合成床スラブと梁のコンクリート打ち分け方法
JP5575561B2 (ja) 建物の耐震構造
JP2006144535A (ja) 柱と梁の接合構造
JP2010275739A (ja) 鉄筋構造物および鉄筋施工方法
JP6823926B2 (ja) プレート構造体
JP5268470B2 (ja) 鉄筋かごの揚重方法
JP6868994B2 (ja) 合成床版
JP2016075131A (ja) 複合構造
JP3938036B2 (ja) フラットスラブ構造
TWM621077U (zh) 耐震結構柱及其雙核心鋼筋結構
JP6262459B2 (ja) 鉄筋ユニット及び鉄筋コンクリート構造
US9487954B2 (en) Laced composite system
KR200241336Y1 (ko) 콘크리트 타설용 기초구조재
JP6879507B2 (ja) 屋根架構
JP6576204B2 (ja) スラブ構造の施工方法
JP2019011675A (ja) 複合構造
WO2000061886A1 (fr) Structure d'ensemble a barres d'un element en beton arme, d'un element de poutres en beton arme et d'un element de renfort preassemble
JP2004211367A (ja) 鋼管を使用した中空合成床版
JP4290634B2 (ja) 鉄筋コンクリート棒部材の補強方法及び補強装置
JP3811852B2 (ja) 柱と梁の接合構造
KR101579037B1 (ko) 샌드위치 프리캐스트 콘크리트 합성보 및 그 제조방법
JP7137978B2 (ja) 柱用板状部材
KR101858557B1 (ko) 다중 x형 보강철근체가 구비된 철근콘크리트 기둥
JP7127244B2 (ja) 耐震補強構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200407

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201118

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201118

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20201126

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20201201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6823926

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250