JP6822710B1 - ろ過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネルギーでろ過材の洗浄が可能なろ過装置を提供することを目的とする。【解決手段】ろ過装置100は、ろ過材収容容器10と、ろ過材収容容器10に収容されたろ過材1と、ろ過材1の洗浄を制御する洗浄制御装置Cとを備える。ろ過材収容容器10は、流入管12と、流出管23と、ろ過材収容容器10からの循環水を排出するベント管33と、を有している。洗浄制御装置Cは、流出管23を閉める流出管閉制御を実行した後、ろ過材収容容器10の内部に溜まった循環水に空気を送るブロワBを駆動するエアブロー制御を実行する。【選択図】図6

Description

本発明は、ろ過装置に関するものである。
従来から、魚介類の循環飼育において、サンゴ片(砂)、カキ殻、親水性セラミック、発泡性ガラス質等、様々な種類のろ過材が用いられている。このようなろ過材は、複数の粒体が集まった集合体として用いられている。
しかしながら、従来のろ過材は、使用して時間が経過するにつれて、ろ過材を構成する粒体の内部に形成された空隙(気孔)に汚れが詰まっていき、その空隙が閉塞する場合がある。この場合、ろ過材の閉塞を取り除くために、ろ過材を、ろ過材を収容する容器から取り出して、揉み洗いをしたり、高圧水を吹き付けたりする等の必要があり、相応の労力とエネルギーを必要としていた。
特許第6270006号公報
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、省エネルギーでろ過材の洗浄が可能なろ過装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明のろ過装置は、水槽を経由してポンプによって循環する循環水をろ過するろ過装置であって、ろ過材収容容器と、前記ろ過材収容容器に収容されたろ過材と、前記ろ過材の洗浄を制御する洗浄制御装置とを備え、前記ろ過材収容容器は、前記水槽に連通して前記水槽から前記循環水を前記ろ過材収容容器に流入する流入管と、前記水槽に連通して前記ろ過材収容容器からの前記循環水を前記水槽へ流出する流出管と、前記ろ過材収容容器からの前記循環水を排出するベント管と、を有し、前記洗浄制御装置は、前記流出管を閉める流出管閉制御を実行した後、前記ろ過材収容容器の内部に溜まった前記循環水に空気を送るブロワを駆動するエアブロー制御を実行する。
(2)上記(1)において、前記ろ過材収容容器は、前記流入管及び前記流出管から分岐して前記ろ過材収容容器を迂回するように前記流入管と前記流出管とを連通するバイパス管を備え、前記流出管閉制御は、前記流入管及び前記流出管を閉めると同時に、前記バイパス管を開くバイパス管開制御を実行することを含んでよい。
(3)上記(1)において、前記洗浄制御装置は、前記エアブロー制御を実行する前に、前記ポンプの駆動を停止するポンプ停止制御を実行してよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記洗浄制御装置は、前記エアブロー制御の実行を開始してから所定時間経過した後、前記ベント管を開くベント管開制御を実行してよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記洗浄制御装置は、前記ベント管開制御の実行を開始してから所定時間経過するか、又は、前記ろ過材収容容器内の水位が所定水位以下となった後、前記ベント管を閉じるベント管閉制御を実行してよい。
(6)上記(5)において、前記洗浄制御装置は、前記ベント管閉制御を実行した後、前記ポンプにより前記ろ過材収容容器に前記循環水を流入させて、前記ろ過材収容容器に前記循環水を溜める溜水制御を実行してよい。
(7)上記(6)において、前記洗浄制御装置は、前記流出管閉制御、前記エアブロー制御、前記ベント管開制御、前記ベント管閉制御及び前記溜水制御の一連の洗浄シーケンス制御を規定回数実行してよい。
(8)上記(7)において、前記洗浄制御装置は、前回の洗浄シーケンス制御を実行してから所定時間経過するか、又は、前記ろ過材収容容器から前記循環水がオーバーフローするか、前記循環水の透明度が規定値以下となることをトリガーとして、再び、前記洗浄シーケンス制御を実行してよい。
(9)上記(1)から(8)のいずれかにおいて、前記ろ過材は、0.9g/cm以上1.1g/cm以下の密度を有し、複数の多孔質に形成された粒状の弾性体を含み、
前記ポンプは、前記循環水を線速度60m/h以上で循環させてよい。
本発明によれば、省エネルギーでろ過材の洗浄が可能なろ過装置を提供できる。
循環飼育システムの全体概要図である。 ろ過装置の説明図である。 図2のA矢視図である。 制御フロー図である。 流出管閉制御中のろ過装置の説明図である。 エアブロー制御中のろ過装置の説明図である。 ベント管開制御後のろ過装置の説明図である。 ベント管閉制御後における溜水制御中のろ過装置の説明図である。 バイパス管開制御後のろ過装置の説明図である。
(実施形態)
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。
なお、以下では、本発明のろ過装置100を循環飼育システムSの環水路に適用する例を説明する。ただし、本発明のろ過装置100は、循環飼育システムSに限らず、掛け流し方式の飼育システムに適用してよい。
(循環飼育システム)
図1は、循環飼育システムSの全体概要図である。
循環飼育システムSは、環水路内で循環水を循環させて、海藻類、魚介類等の水生生物を飼育するのに用いられる。
図1に示すように、循環飼育システムSは、主に、水生生物を飼育するための水槽200と、水槽200から流出された循環水(以下、飼育水という場合もある。)を一度受けて小型粒子を含む懸濁物を除去するための泡沫分離装置300と、泡沫分離装置300から流出された循環水の(アンモニア硝化、生物ろ過又は物理ろ過のいずれかを含む)ろ過を行うろ過装置100と、ろ過装置100から流出された循環水を殺菌し、水槽200に流出する循環水殺菌装置400と、を備えている。
循環飼育システムSは、図1において、水槽200と泡沫分離装置300とろ過装置100と循環水殺菌装置400と、それらを結ぶ矢印とで示された循環水の環状の流路である環水路を備えている。
また、循環飼育システムSは、環水路に設けられて循環水を循環させる動力を供給するポンプP、を備えている。なお、ポンプPは、泡沫分離装置300とろ過装置100との間に配置されることに限らず、環水路上であれば、いずれの箇所に配置されていてよい。
循環飼育システムSの環水路を流れる循環水は、海水であっても淡水であってよい。
なお、循環飼育は、浄化した循環水を再利用して飼育する手法であって、閉鎖循環飼育(蒸発等以外の循環水の補充を行わないもの)と半循環飼育(循環水の一部を再利用する手法で、若干の換水を伴うもの)の2つに分類されるものである。循環飼育システムSは、閉鎖循環飼育と半循環飼育とのいずれに適用してよい。
水槽200は、水生生物を飼育するための循環水を溜める槽である。水槽200には、適宜、蒸発等で失われた水を注水し、水槽200からは、適宜、循環水の一部を排水してよい。
泡沫分離装置300は、小型粒子を含む懸濁物を除去するものである。泡沫分離装置300は、循環水が海水の場合に適用される。泡沫分離装置300は、循環水が淡水の場合、なくてよい。
循環水殺菌装置400は、循環水に紫外線を照射する等することにより、循環水を殺菌するものである。循環水殺菌装置400は、オプションであり、循環飼育システムSに備えられていなくてよい。
(ろ過装置)
次に、循環飼育システムSの環水路に適用されるろ過装置100を説明する。
図2は、本実施形態に係るろ過装置100の断面図である。なお、本実施形態においては、循環水の流れ方向は、図2において矢印で示すように、流入管12から流出管23へ向かうものとして説明するが、この逆の流れ方向、すなわち、流出管23から流入管12へ向かうものであってよい。
ろ過装置100は、水槽200を経由してポンプPによって循環する循環水をろ過するものである。なお、ろ過は、アンモニア硝化等の生物的、化学的又は物理的ろ過のいずれかを含んでいる。
図2に示すように、ろ過装置100は、ろ過材収容容器10と、ろ過材収容容器10に収容されたろ過材1と、ろ過材収容容器10内に循環水を給水する流入管12と、ろ過材収容容器10内から循環水を流出する流出管23と、ろ過材収容容器10内から主にろ過材1を洗浄した後の汚水を排出するベント管33と、を備えている。ろ過装置100は、ろ過材収容容器10内に、水槽200の容量に対して所定の割合となる総かさ体積の複数のろ過材1を有している。ろ過材1は、多孔質に形成されたものであることが好ましい。ろ過材1は、物理ろ過用であってよく、生物ろ過用であってよく、物理ろ過用及び生物ろ過用を兼ねてよい。ろ過材1については後述する。
また、ろ過装置100は、ブロワBと、洗浄制御装置Cと、を備えている。
ブロワBは、ろ過材収容容器10の内部に溜まった循環水に空気を送るものである。ブロワBは、ブロワBとろ過材収容容器10とを連通し、ろ過材収容容器10の内部で開口するエア噴出口41aが設けられたエア供給部41を有している。エア供給部41は、ろ過材収容容器10の収容空間における下部に、エア噴出口41aが上方を向くように設けられている。ブロワBが駆動すると、ブロワBで圧縮された空気がエア供給部41を通り、エア噴出口41aから送出される。エア噴出口41aから送出されたエアは、ろ過材収容容器10の内部に溜まった循環水の中を下部から上部に向かって上昇するので、ろ過材1を上昇させる効果をもたらす。そして、そのエアは、ろ過材1をろ過材収容容器10の内部で対流させるような流れをもたらしながら、ろ過材1に付着したごみ等の付着物をろ過材1から剥離するように作用するので、ろ過材1から付着物を剥離でき、ろ過材1を効率よく洗浄できる。
洗浄制御装置Cは、ブロワBの駆動及び停止を含む出力、流出管制御弁23cの開閉動作、ベント管制御弁33cの開閉動作、ポンプPの駆動及び停止を含む出力、適宜、流入管制御弁12cの開閉動作、バイパス管制御弁50cをそれぞれ制御する制御装置である。洗浄制御装置Cは、制御信号の出力のタイミングを計るタイマーと、浄化シーケンス制御の繰り返し回数を数えるカウンタと、を備えている。
洗浄制御装置Cは、図2に示すように、ブロワB、流出管制御弁23c、ベント管制御弁33c、ポンプPのそれぞれに対して電気的に接続している。なお、洗浄制御装置Cは、適宜、流入管制御弁12c、バイパス管制御弁50cに対して電気的に接続している。
このように、ろ過装置100は、ろ過材1を自動的に洗浄できる洗浄制御装置Cを備えるので、ろ過材1の物理的ろ過の機能を効果的に維持できる。そして、泡沫分離装置300による循環水からの泡沫分離の機能を担保するため、循環路において泡沫分離装置300の上流側に通常設けられる、粗いごみ等を取り除くための物理フィルタの負荷を低減したり、物理フィルタそのものの設置を省略したりできる。すなわち、ろ過装置100は、循環路において泡沫分離装置300の上流側に通常設けられる物理フィルタの代替として設けることができる。また、ろ過装置100は、粗いごみ等に加えて泡沫をも効果的にろ過できるので、循環路における泡沫分離装置300及び物理フィルタの代替としても設けることができる。
(ろ過材収容容器)
図2に示すように、ろ過材収容容器10は、容器本体11と、容器本体11の上部に設けられた第1上部フランジ13と、容器本体11の下部に設けられた中央に容器本体11の内径と略同径の開口孔14aを有する第1下部フランジ14と、を有している。第1上部フランジ13は容器本体11の上部に、第1下部フランジ14は容器本体11の下部に、それぞれ水密状態で溶接、ボルト等により固定されている。
ろ過材収容容器10は、適宜、流入管12及び流出管23から分岐してろ過材収容容器10を迂回するように流入管12と流出管23とを連通するバイパス管50を備えていてよい。
容器本体11は、循環水による水圧に耐え得る剛性を有しているものであり、例えば、塩化ビニル製であってよい。容器本体11は、ろ過材1の汚れ具合等の内部の様子を確認できるようにするために、透明なアクリル製又は半透明な塩化ビニル製等であってよい。容器本体11は、円筒状であることが好ましい。
ろ過材収容容器10は、容器本体11の上部に、環水路の上流側から循環水を流入する流入管12と、容器本体11の下部に、環水路の下流側に循環水を流出する流出管23と、容器本体11の下部に、ろ過材収容容器10の内部に溜まった循環水を排出するベント管33と、を備えている。
流入管12及び流出管23は、ろ過装置100の外部における水槽200と直接的又は間接的に接続され、水槽200内の循環水をろ過装置100の内部へと流入させ、ろ過後に得られた循環水をろ過装置100より下流側へと流出させる機能を有している。
流入管12は、適宜、流入管12の流路の開閉を切り替え自在な流入管制御弁12cを有していてよい。流入管12は、ろ過装置100の天井面(第1上部フランジ13の下面)または近傍に設けられていることが好ましい。流入管12は、図2に示すように、容器本体11の側壁に設けられていてよく、例えば、第1上部フランジ13の上面から立設されてよい。流入管制御弁12cは、例えば、電動弁であり、洗浄制御装置Cからの制御信号に応じて、流入管12の流路を、開状態と閉状態とを切り替えるように制御されてよい。
流出管23は、流出管23の流路の開閉を切り替え自在な流出管制御弁23cを有している。流出管23は、ろ過装置100におけるトラップ板25より下部に設けられている。流出管23は、図2に示すように、ベース部材本体26の側壁に設けられていてよい。流出管制御弁23cは、例えば、電動弁であり、洗浄制御装置Cからの制御信号に応じて、流出管23の流路を、開状態と閉状態とを切り替えるように制御される。
ろ過材収容容器10は、上部に、ろ過材収容容器10の内部に連通するオーバーフロー管13aを有している。オーバーフロー管13aは、水槽200を含む環水路のいずれかに連通していてよい。これにより、ろ過材収容容器10からオーバーフローした循環水を環水路に戻すことができる。
オーバーフロー管13aは、例えば、隣り合うろ過材1同士の間に形成された隙間にごみ等が詰まって、ろ過材収容容器10を循環水が通過する流路が狭くなった場合等において、ろ過材収容容器10内の循環水の水位が高くなった際に循環水を排出できるように、ろ過材収容容器10の内外を連通する管である。オーバーフロー管13aは、通常、開状態となっている。オーバーフロー管13aは、これにより、ろ過材1の目詰まりが進み、通水量が低下して、ろ過材収容容器10水位が上昇しても、ろ過材収容容器10の内圧が高まることがないので、ろ過材収容容器10の破損を予防できる。
ベント管33は、ベント管33の流路の開閉を切り替え自在なベント管制御弁33cを有している。ベント管33は、底面(第2下部フランジ22の上面)近傍に設けられていることが好ましい。ベント管制御弁33cは、例えば、電動弁であり、洗浄制御装置Cからの制御信号に応じて、ベント管33の流路を、開状態と閉状態とを切り替えるように制御される。
第1下部フランジ14は、後述するベース部材20の第2上部フランジ21の締結孔21bに対してボルト及びナット等の締結部材(不図示)によって連結するための締結孔14bを有している。
バイパス管50は、流入管12及び流出管23から分岐してろ過材収容容器10を迂回するように流入管12と流出管23とを連通する管である。バイパス管50は、バイパス管制御弁50cを備えている。バイパス管制御弁50cは、洗浄制御装置Cと電気的に接続されている。バイパス管制御弁50cは、洗浄制御装置Cからの制御信号に応じて、バイパス管50の流路を、開状態と閉状態とを切り替えるように制御される。
なお、流入管制御弁12cとバイパス管制御弁50cとを一体化し、流入管12を閉める状態にすると同時にバイパス管50を開く状態にするA状態と、流入管12を開く状態にすると同時にバイパス管50を閉じる状態にするB状態とを切り替える機能を持たせた第1切替弁50c1としてよい。同様に、流出管制御弁23cとバイパス管制御弁50cとを一体化し、流出管23を閉める状態にすると同時にバイパス管50を開く状態にするC状態と、流出管23を開く状態にすると同時にバイパス管50を閉じる状態にするD状態とを切り替える機能を持たせた第2切替弁50c2としてよい。
バイパス管制御弁50cは、洗浄時(洗浄シーケンス制御時)以外の通常時において、閉状態になっており、洗浄制御装置Cからの流出管閉制御(B1)を命令する制御信号に応じて、開状態になるように制御される。これにより、流入管12又は流出管23が閉じられても、バイパス管50が開くので、環水路に循環水を流したまま、ろ過材収容容器10に収容されたろ過材1を洗浄できる。
ベース部材20は、ベース部材本体26と、第2上部フランジ21と、第2下部フランジ22とを有している。第2上部フランジ21及び第2下部フランジ22は、ベース部材本体26の上端部及び下端部に、それぞれ溶接等の手段によって固定されている。
第2上部フランジ21は、ろ過材収容容器10の第1下部フランジ14に対して、トラップ板25を介して取り付けられている。
第2下部フランジ22は、地面や工場の床等の構造物に対して、アンカー(不図示)によって固定されている。
また、ベース部材20は、ろ過材収容容器10内からろ過後に得られる循環水を流出する流出管23と、ろ過材収容容器10内から循環水を環水路の外に排出するベント管33とを有している。
ベント管33は、流出管23よりも底面(第2下部フランジ22の上面)に近いベース部材20の側面に設けられている。ベント管33の通水状態は、ベント管33に設けられたベント管制御弁33cの開閉により制御される。
トラップ板25は、第1下部フランジ14と第2上部フランジ21との間に挟まれた状態で配置されている。トラップ板25と第1下部フランジ14との間、及び、トラップ板25と第2上部フランジ21との間は、いずれも、適宜のシール手段によって水密性が確保されている。
トラップ板25は、循環水を通すことはできるが、ろ過材1を通すことはできない大きさの通水孔25hを複数有している。
トラップ板25によって、ろ過材1の下方(下流側)への移動がせき止められる。一方、循環水は、トラップ板25における通水孔25hを通り、トラップ板25よりも下流側に設けられた流出管23へと到ることができる。
なお、ろ過装置100は、オーバーフロー管13aの流路と容器本体11の内部に収容されたろ過材1とを区画するように配置される目皿板(不図示)を備えていてよい。目皿板は、循環水を通すことはできるが、ろ過材1を通すことはできない大きさの通水孔を複数有している。目皿板は、トラップ板25と同様の構造であり、上下方向(盤板の板厚方向)に貫通する通水穴が複数形成された、外形状が容器本体11の内形状より若干小さい円盤状体又は網状体である。目皿板があると、循環水がろ過材収容容器10からオーバーフローしても、ろ過材1がオーバーフロー管13aで詰まったり、オーバーフロー管13aから流出したりすることを防ぐことができる。また、目皿板があると、ろ過材収容容器10に循環水が流入する際に、その循環水が目皿板に設けられた複数の通水孔によって整流されて、ろ過材収容容器10の断面での流量を隔たりないようにできる。よって、循環水が流入管12から直接的に落下してろ過材1の一部に集中して当たる衝撃によってろ過材1がろ過材収容容器10内で偏って配置された状態になることを抑制できる。
(エアブロー機構)
ベース部材20は、ろ過材収容容器10内にエアを噴出するエアブロー機構40を有している。これにより、ろ過材収容容器10及びろ過材収容容器10内のろ過材1を、噴出されたエアによる直接的な作用と、エアの噴出によって生じた水流の作用とによって効果的に洗浄できる。
エアブロー機構40は、図2及び図3に示すように、エア噴出口41aが設けられたエア供給部41と、エア供給部41に連通し、空気を送出するブロワBと、を有している。ブロワBは、例えば、電動エアコンプレッサを備えたエアポンプであってよい。
エア供給部41は、具体的には、ブロワBに接続される配管に対して、一端が連通し他端が閉塞される管を並行して複数有している。そして、各管には、エア噴出口41aが複数設けられている。各管は、ベース部材本体26を貫通している。なお、図2及び図3は、エア供給部41が2つ設けられている場合を示している。エア供給部41は、エア噴出口41aが設けられた管を複数有しているので、単数有している場合と比べて、エア噴出口41aからエアを噴出した際に、ろ過材1がろ過材収容容器10の内部における隅、特に、トラップ板25の上面の周縁部に堆積することを抑制できる。
エア噴出口41aは、平面視においてろ過材収容容器10の中央から偏心した位置に設けられる。エア噴出口41aは、上向きに設けられてよい。エア噴出口41aを中央から偏心した位置に設けることにより、エア噴出口41aからエアを噴出させた際に、ろ過材収容容器10の内部における隅まで行き渡る渦流を作り出すことができ、ろ過材1がろ過材収容容器10の内部における隅、特に、トラップ板25の上面の周縁部に堆積することを抑制しつつ、ろ過材1をろ過材収容容器10の内部で大きく運動させることができ、ろ過材1の集合体を隔たりなく洗浄できる。また、図3に示すように、エア供給部41が2つ設けられている場合、一方のエア供給部41にエア噴出口41aを上向きに設け、他方のエア供給部41にエア噴出口41aを下向きに設けてよい。これにより、それぞれのエア噴出口41aからエアを噴出させた際に、互いに向きの異なる2つのエアの噴出力により、ろ過材収容容器10の内部の水にモーメントを発生させて渦流を作り出しやすくできる。
(ろ過材)
ろ過材1は、多孔質に形成された弾性体であり、粒状(塊状)の形状を有している。より具体的には、略立方体形状を有している。そして、複数のろ過材1が、ろ過装置100のろ過材収容容器10内に収容される。ここで、ろ過材1は、圧縮変形された状態で用いられてよい。ここで、弾性体とは、線速度60m/h程度の循環水の流れによる流体圧に応じた力を加えることで顕著に変形し、その力を除くと元の形状に戻るような機械的性質を有し、砂等と比べて、比較的、剛性の低いものを意味する。そして、ろ過材1は、その構造的特徴により、循環水に対して、物理ろ過及び生物ろ過を行う。
ろ過材1は、例えば、ポリビニルアルコール(以下、「PVA」と呼ぶ場合がある。)により形成されるものであり、水中に生育する雑菌類及びSS(Suspended Solids、水中の粉塵)等の吸着能力が高く、水のろ過機能に優れるものである。なお、ろ過材1は、ポリビニルアルコールを主成分とするものであり、物理ろ過及び硝化細菌による生物ろ過を阻害しない範囲で、不純物が含まれてよい。
ろ過材1は、多孔質に形成されている。ろ過材1が多孔質であることによって、重量当たりの表面積の割合を上昇させることができ、ろ過材1におけるかさ体積及び重量当たりのろ過処理能力を向上させることができる。
ろ過材1の内部及び表面には、空隙(気孔)としてセルが形成される。ろ過材1の気孔率は、90%以上95%以下であることが好ましい。
また、ろ過材1におけるセルの平均径(以下、「平均セル径」と称することがある。)は、1200μm以上1900μm以下であることが好ましい。ろ過材1におけるセルの平均径がこの範囲であると、物理ろ過の効率を高めることができる。ろ過材1におけるセルの平均径の測定方法は特に制限されない。例えば、ろ過材1を任意の面で切断することにより現れる切断面において、約20mmの領域を電子顕微鏡等で観察し、観察視野内に存在する各セルにおける開口部の最大長さを測定し、測定された最大長さを相加平均して得られた平均値を、セルの平均径とすることができる。
ろ過材1は、その単位体積当たりの表面積である比表面積(単位:m/m)が3000m/m以上5000m/m以下であることが好ましい。ろ過材1の比表面積が3000m/mよりも小さいと、物理ろ過のための表面積が小さくなり、硝化細菌が定着する面積も小さくなるので、循環水をろ過した際に、物理ろ過と生物ろ過とを合わせた総合的なろ過処理能力が効果的に発揮されないことがある。また、ろ過材1の比表面積が5000m/mよりも大きいと、ろ過材1の気孔が目詰まりを起こし易くなることがある。ろ過材1の比表面積の測定方法は、特に制限されず、市販されている比表面積測定装置を用いてろ過材1の比表面積を測定することができる。
ろ過材1は、その密度が1.0g/cmよりも小さいことが好ましい。ろ過材1の密度が1.0g/cm以上であると、ろ過材1を収容したろ過材収容容器10に循環水を通水させる際に、ろ過材1は水中で浮上することなく、ろ過材収容容器10の底部に堆積する。一方でろ過材1の密度が1.0g/cmよりも小さいと、ろ過材1が水中を浮上し易くなり、洗浄時においてエア噴出による洗浄用水の流れに伴って運動し易くなり、洗浄効率が向上する。また、密度が1.0g/cmよりも小さいろ過材1は、体積当たりの重量が軽く、取扱いに優れる。ろ過材1の密度の下限値は特に制限されないが、ろ過材1の密度は0.01g/cm以上であることが好ましい。ろ過材1の密度の測定方法は特に制限されず、例えば、ろ過材1の質量及び体積を測定し、質量/体積を計算することによって密度が求められる。
また、ろ過材1は、その密度が0.9g/cm以上、1.1g/cm以下であることが好ましい。これにより、ろ過材1の密度が水の密度に近いので、循環水の流れで圧縮して、循環水が隣り合うろ過材1同士の間に形成された隙間を通過する際にろ過材1と循環水とが接触する面積が増してろ過効率を高められるとともに、洗浄時に水中で運動しやすくなるため、洗浄効率を高められる。
また、ろ過材1は、硝化細菌が表面に定着している状態で、その密度が1.0g/cmよりも小さいことがより好ましい。硝化細菌が表面に定着している状態でのろ過材1の密度が1.0g/cmよりも小さいと、ろ過材1が水中を浮上し易くなり、洗浄時においてエア噴出による洗浄用水の流れに伴って運動し易くなり、洗浄効率が向上する。
なお、ろ過材1の形状及び大きさは、特に制限されない。ろ過材1は、通常、片手で使用可能な程度の大きさを有する粒状(塊状体)である。ろ過材1の形状の具体例としては、球形状、円柱形状、多角柱形状、円錐台形状、及び多角錐台形状、円錐形状、多角錐形状等が挙げられる。ろ過材1の形状としては、球形状又は多角柱形状であることが特に好ましく、立方体形状であることが最も好ましい。ろ過材1の形状が立方体形状であると、複数のろ過材1同士の間隙を少なくし、ろ過装置100においてろ過材1を高密度に収容できる。立方体形状であるろ過材1の大きさは、立方体の一辺が0.5cm以上3.5cm以下であることが特に好ましい。ろ過材1は、例えば、1辺が約1cm、約1.5cm、約2cm又は約3cmの立方体形状である。また、球形状であるろ過材1の大きさは、球の直径が0.5cm以上3.5cm以下であることが特に好ましい。球の直径又は立方体の一辺が0.5cmよりも小さいと、ろ過材1を充填した際に、ろ過材1同士の間隙が小さくなりすぎることにより、循環水を通水した際に目詰まりを起こし易くなることがある。また、球の直径又は立方体の一辺が3.5cmよりも大きいと、複数のろ過材1を収容した際に、ろ過材1同士の間隙が大きくなり、ろ過材1同士の間隙を短時間で循環水を通過させる場合において、循環水とろ過材1表面との接触効率が低下することがある。立方体形状であるろ過材1の大きさは、一辺が、1.5cm程度又は2.0cm程度の立方体形状であると、洗浄時においてエア噴出による洗浄用水の流れに伴って運動し易くなり、洗浄効率が良好である。
ところで、循環水のろ過効率を上げるため、ろ過材収容容器10内におけるろ過材1の収容量、並びに、流入管12及び流出管23における循環水速度は、例えば、ろ過材収容容器10内を通過する循環水の空間速度を基準にして、適宜調節される。空間速度は、一般に「SV」と略称されることもある。空間速度SVは、高いほうが循環水のろ過性能が高まり、好ましい。なお、空間速度SVは、単位時間当たりにおいて、ろ過材収容容器10内に収容されるろ過材1のかさ体積に対し、ろ過される循環水の体積の割合を示す数値である。
(ろ過方法)
次に、循環水のろ過方法について説明する。
図2は、ろ過装置100の説明図である。図3は、図2のA矢視図である。
(A1)まず、図1に示すように、循環飼育システムSの環水路に、図2及び図3に示すようなろ過装置100を設置する。この際、図2に示すように、ろ過装置100において、ろ過材1の集合体を、ろ過材収容容器10に収容し、トラップ板25の上に配置する。この後、適宜、ろ過材1を圧縮した状態にしてよい。
(A2)続いて、環水路に循環水を供給する。
(A3)次に、循環飼育システムSの環水路に設けられたポンプPを運転する。すなわち、洗浄制御装置Cにより、後述の通常制御(B0)を実行する。すると、ポンプPの動力により、環水路内で循環水が循環する。
(A4)そして、適宜、水槽200に魚介類等の水生生物を放ち、飼育する。なお、水槽200は、既に魚介類等の水生生物が飼育されていてもよい。
このようにして、ろ過材1を用いて、環水路を循環する循環水のろ過を行う。
(ろ過材の洗浄方法)
次に、ろ過材1の洗浄方法について説明する。
図4は、制御フロー図である。図5は、流出管閉制御(B1)中のろ過装置100の説明図である。図6は、エアブロー制御(B2)中のろ過装置100の説明図である。図7は、ベント管開制御(B3)後のろ過装置100の説明図である。図8は、ベント管閉制御(B4)後における溜水制御(B5)中のろ過装置100の説明図である。図9は、バイパス管開制御(D1)後のろ過装置100の説明図である。
ろ過材1の洗浄方法は、洗浄制御装置Cによる洗浄制御によって、図4に示す制御フロー図に則して、次のように自動的に実行される。
なお、後述するバイパス管開制御(D1)及びバイパス管閉制御(D2)を実行しない場合、ろ過装置100は、バイパス管50を備えていなくてもよい。
(B0)洗浄制御装置Cは、循環水を循環させている通常の運転状態において、図2に示すように、流入管12は開状態であり、ポンプPの駆動をONに制御し、ベント管制御弁33cを閉状態に制御し、流出管制御弁23cを開状態に制御し、ブロワBの駆動をOFFに制御する通常制御(B0)を実行する。なお、ろ過装置100がバイパス管50を備えている場合、洗浄制御装置Cは通常制御(B0)において、バイパス管50のバイパス管制御弁50cを閉状態に制御する。
(B1)洗浄制御装置Cによる洗浄制御するにあたり、まず、図5に示すように、流出管23を閉める流出管閉制御(B1)を実行する。具体的には、洗浄制御装置Cは、制御信号を流出管制御弁23cに送り、流出管制御弁23cが閉状態になるように制御する。これにより、ろ過材収容容器10内に環水路から循環水が流入しないようにできるとともに、ろ過材収容容器10から環水路に循環水が流出しないようにできるので、ろ過材収容容器10における循環水を環水路から区画できる。
なお、流出管閉制御(B1)を実行するタイミングは、通常制御(B0)を実行すると同時に、洗浄制御装置Cが備えるタイマーを起動し、そのタイマーが測る経過時間があらかじめ設定した時間(例えば、60分、24時間等)となった時点としてよい。この際にあらかじめ設定する時間(例えば、60、24時間等分)は、通常制御(B0)を試運転し、ろ過材1が目詰まりして洗浄が必要になるまでの時間を実験的に(例えば、通常制御(B0)の実行を開始してから循環水がろ過材収容容器10のオーバーフロー管13aからオーバーフローするまでの時間を計測する等によって)測定し、あらかじめ人為的に決めた時間であってよい。
なお、この際、洗浄制御装置CからポンプPに対して駆動を停止する制御信号を送ることにより、ポンプPの駆動を停止(ポンプ停止制御)してよい。すなわち、洗浄制御装置Cは、流出管23を閉状態とし、ポンプPの駆動を停止(ポンプ停止制御)する制御を実行してよい。
(B2)その後、図6に示すように、ろ過材収容容器10の内部に溜まった循環水に空気を送るブロワBを駆動するエアブロー制御(B2)を実行する。具体的には、洗浄制御装置Cは、制御信号をブロワBに送り、ブロワBを駆動するように制御する。
これにより、ブロワBから押し出された空気がエアブロー機構40のエア噴出口41a(図2及び図3参照)から上方に噴出するので、区画されたろ過材収容容器10内において、ろ過材収容容器10内に溜まった循環水及びろ過材1を対流させることができる。なお、図6において、ろ過材収容容器10の内部に描かれた白抜矢印は、エアの噴出方向を示す。
すると、図6においてろ過材収容容器10の内部に描かれた実線矢印が示すように、エアの噴出によってろ過材収容容器10の循環水に流れが発生し、循環水の流れに伴ってろ過材1が運動する。そして、循環水の流れと運動するろ過材1との摩擦により、ろ過材1に付着した目詰まりの原因となるごみ等の物質、SS等を効率良く除去できる。よって、ろ過材1を交換することなく、ろ過材1をろ過材収容容器10から取り出さなくてもろ過材1を簡単に洗浄でき、ろ過効率を向上させることができる。
さらに詳細には、エア供給部41に、例えば、ブロワBの停止時にろ過材収容容器10の内部に溜まった循環水がブロワBに向けて逆流するのを防止するための開閉弁aと、ブロワBの停止時において開閉弁aが閉じている場合にブロワBから吐出されるエアを逃がすための開閉弁bとを設ける。開閉弁aは、エア供給部41において、ろ過収容容器10とブロワBとの間に設けられる。開閉弁bは、エア供給部41において、開閉弁aとブロワBとの間から分岐した管路に設けられる。開閉弁a及び開閉弁bは、いずれも、電磁弁であってよい。開閉弁aは通電時に開状態となるノーマルクローズ型であり、開閉弁bは通電磁に閉状態となるノーマルオープン型である。洗浄制御装置Cは、洗浄の開始にあたり、まず、開閉弁bを開き、次に、ブロワBを駆動し、次に、開閉弁aを開き、最後に、開閉弁bを閉じる。また、洗浄制御装置Cは、洗浄の停止にあたり、まず、開閉弁bを開き、次に、開閉弁aを閉じ、ブロワBを閉じる。
(B3)図7に示すように、洗浄制御装置Cは、エアブロー制御(B2)の実行を開始してから所定時間経過した後、ベント管33を開くベント管開制御(B3)を実行する。具体的には、洗浄制御装置Cは、ブロワBにブロワBを駆動する制御信号を送ると同時に、洗浄制御装置Cが備えるタイマーを起動し、そのタイマーが測る経過時間があらかじめ設定した時間(例えば、1分)となった際に、制御信号をベント管制御弁33cに送り、ベント管制御弁33cが開状態になるように制御する。すると、ろ過材1はろ過材収容容器10内に残ったまま、ろ過材収容容器10内の循環水はベント管33から排出され、水位が下がる。これにより、洗浄によりろ過材1から剥離されたごみ等を含む汚水である、ろ過材収容容器10内に溜まった循環水を、環水路の外に排出できる。なお、排水中は、ブロワBを停止してもしなくてもよい。排水中にブロワBを停止する場合、具体的には、洗浄制御装置Cは、ベント管制御弁33cを開状態になるように制御する直前又は同時に、ブロワBにブロワBを停止する制御信号を送る。
(B4)その後、図8に示すように、洗浄制御装置Cは、ベント管開制御(B3)の実行を開始してから所定時間経過するか、又は、ろ過材収容容器10内の水位が所定水位以下となった後、ベント管33を閉じるベント管閉制御(B4)を実行する。具体的には、洗浄制御装置Cは、ベント管制御弁33cにベント管制御弁33cを開状態にする制御信号を送ると同時に、洗浄制御装置Cが備えるタイマーを起動し、そのタイマーが測る経過時間があらかじめ設定した時間(例えば、20秒)となった際に、制御信号をベント管制御弁33cに送り、ベント管制御弁33cが閉状態になるように制御する。または、洗浄制御装置Cは、洗浄制御装置Cが備える水位計、水圧計等の測定器が検出したろ過材収容容器10内の循環水の水位があらかじめ設定された下限水位Lb以下になった際に、制御信号をベント管制御弁33cに送り、ベント管制御弁33cが閉状態になるように制御する。
(B5)その後、図8に示すように、洗浄制御装置Cは、ポンプPによりろ過材収容容器10に循環水を流入させて、ろ過材収容容器10に循環水を上限水位Ltまで溜める溜水制御(B5)を実行する。具体的には、洗浄制御装置Cは、ポンプPを駆動してろ過材収容容器10に循環水を流入させるポンプ駆動制御を実行する。そして、ポンプPに制御信号を送り、所定時間経過するまでポンプPの駆動を継続し、所定時間経過したら、ポンプPに対してポンプPの駆動を停止する制御信号を送る。または、洗浄制御装置Cは、水位計又は水圧計等のセンサ(不図示)が検出した入力値に基づき、その入力値が所定の値になったら、水位が上限水位Ltになったとみなし、ポンプPに対してポンプPの駆動を停止する制御信号を送る。
すると、循環水は、ポンプPにより、流入管12を通って、ろ過材収容容器10に流入する。そして、流出管23及びベント管33は閉状態であるので、ろ過材収容容器10内の水位が上昇し、循環水が溜まる。これにより、ろ過材収容容器10内に循環水を溜めることができる。このように、循環水を循環させるポンプPを、ろ過材1を洗浄する際における注水(溜水制御(B5))の動力源として兼用できる。
なお、流出管閉制御(B1)において、ポンプ停止制御をしていない場合、ポンプPは既に起動しているので、ポンプ駆動制御は不要である。
なお、後述のバイパス管開制御(D1)をしていた場合、洗浄制御装置Cは、流入管12を開状態に制御する流入管開制御を実行すると同時に、適宜、バイパス管50を閉じるバイパス管閉制御(D2)を実行する。これにより、循環水の経路を、バイパス管50を経る経路から、流入管12を経る経路に切り替えることができ、ポンプPによりろ過材収容容器10内に循環水を流入させることができる。このようにして、ポンプPによりろ過材収容容器10に循環水を流入させて、ろ過材収容容器10に循環水を上限水位Ltまで溜める溜水制御(B5)を実行してよい。
(B6)その後、適宜、前述の流出管閉制御(B1)、エアブロー制御(B2)、ベント管開制御(B3)、ベント管閉制御(B4)及び溜水制御(B5)の一連の洗浄シーケンス制御(C1)を規定回数実行する。具体的には、洗浄制御装置Cは、洗浄制御装置Cが備えるカウンタにより、洗浄シーケンス制御(C1)の実行回数をカウントし、その実行回数が規定回数に至るまで、洗浄シーケンス制御(C1)を実行する。規定回数は、1回でよく、2回以上の複数であってもよく、時間及び電力当りの洗浄の効率性から3回が好ましい。
(B7)そして、一連の洗浄シーケンス制御(C1)を規定回数実行した後、図2に示すように、洗浄制御装置Cは、流出管開制御(B7)を実行する。具体的には、洗浄制御装置Cは、制御信号を流出管制御弁23cに送り、流出管制御弁23cが開状態になるように制御する。これにより、ろ過材収容容器10における循環水の区画を解除し、ろ過材収容容器10における循環水を環水路に連通できる。したがって、環水路にあるろ過材収容容器10に収容されたろ過材1を、ろ過材収容容器10から外に取り出すことなく、洗浄済みのろ過材1を使用して、水生生物の飼育を継続できる。よって、ろ過材1の洗浄に関する、エネルギー及び人手による労力を抑制できる。なお、後述のバイパス管開制御(D1)をしていた場合、洗浄制御装置Cは、流入管開制御及び流出管開制御(B7)と同時に、バイパス管50を閉じるバイパス管閉制御(D2)を実行する。
(C1)また、洗浄制御装置Cは、前回の洗浄シーケンス制御(C1)を実行してから所定時間経過するか、ろ過材収容容器10から循環水がオーバーフローするか、又は、循環水の透明度が規定値以下になることをトリガーとして、再び、洗浄シーケンス制御(C1)を実行してよい。これにより、飼育時間の経過に伴ってろ過材1の目詰まりが進んでも、ろ過材1を洗浄する必要性に応じたタイミングで、ろ過材1を自動的に洗浄できる。よって、ろ過材1の洗浄に関する、人手による監視負担を抑制できる。
なお、前回の洗浄シーケンス制御(C1)を実行してからの所定時間は、具体的には、前回の洗浄シーケンス制御(C1)を実行すると同時に、洗浄制御装置Cが備えるタイマーを起動し、そのタイマーが測る経過時間があらかじめ設定した時間(例えば、60分、24時間等)としてよい。透明度は、環水路に設けられたセンサー(不図示)が検出した測定値であってよい。
(D1)ところで、前述の洗浄方法(洗浄シーケンス制御(C1))において、洗浄制御装置Cは、ポンプPを駆動させたままの状態で、流出管23を閉じる流出管閉制御(B1)を実行する直前又は同時に、流入管12及び流出管23から分岐してろ過材収容容器10を迂回するように流入管12と流出管23とを連通するバイパス管50を開くバイパス管開制御(D1)を実行してよい。
具体的には、図9に示すように、洗浄制御装置Cは、制御信号を流入管制御弁12c及び流出管制御弁23cに送り、流入管12と流出管23とを、それぞれ閉状態になるように制御すると同時に、バイパス管制御弁50cを開状態になるように制御する。
これにより、ポンプPを駆動させたままの状態で、すなわち、循環水を環水路に循環させている状態で、ろ過材収容容器10に収容されているろ過材1を洗浄できる。よって、ろ過材1の洗浄方法を実施(洗浄シーケンス制御(C1)を実行)している間において、水槽200を通る循環水の流速、流量又は線速度の変化を抑制できるので、例えば、複数のろ過装置100を循環路内に並列で設置した場合において、いずれかのろ過装置100において前述の洗浄方法(洗浄シーケンス制御(C1))を行っている際に、その他のろ過装置100におけるろ過材収容容器10を、循環水のバイパス路として利用することで、その他のろ過材収容容器10における線速度及び流量の変化を抑制できる。よって、前述の洗浄方法(洗浄シーケンス制御(C1))を行っている際においても、ろ過の効果を維持できる。このように、複数のろ過装置100を同じ循環路内に並列で設置できる。なお、複数のろ過装置100を同じ循環路内に並列で設置した場合、それぞれのろ過装置100が洗浄制御装置Cを有してよく、それぞれのろ過装置100が単一の洗浄制御装置Cを共有してもよい。また、ろ過材1の洗浄方法を実施している間において、水槽200、泡沫分離装置300、循環水殺菌装置400等の循環飼育システムS上の他の機能を停止しないようにできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係るろ過装置100は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変化が可能である。
例えば、ろ過材1は、0.9g/cm以上1.1g/cm以下の密度を有し、複数の多孔質に形成された粒状の弾性体を含み、ポンプPは、循環水を線速度で60m/h以上で循環させてよい。なお、ここで、線速度(LV)とは、単位時間あたりにろ過装置100の内部に形成される循環路の最小断面積を通過する循環水の速度(例えば、単位:m/h)であり、単位時間あたりにろ過装置100の内部に形成される循環路の最小断面積(例えば、単位:m)を通過する循環水の流量(m/h)をその最小断面積で割ったものである。
詳細には、ろ過材収容容器10の内部を流れる循環水の、通常制御(B0)における線速度(m/h)が、60以上、好ましくは80以上、さらに好ましくは100以上になるように、ポンプP(の電流又は電圧)を制御してよい。線速度が60以上であると、ろ過材1に作用する循環水の流れによる下流方向に向く力が、上流方向に向く浮力に勝り、過材1が容器本体11の下部(トラップ板25の上部)に堆積し、その状態で、ろ過材1が圧縮変形する。すると、循環水が隣り合うろ過材1同士の間に形成された隙間を通過する際にろ過材1と循環水とが接触する面積が増してろ過効率を高められる。しかも、ろ過材1の密度が水の密度に近いので、洗浄時に水中で運動しやすくなるため、洗浄効率を高められる。さらに、循環水を循環させるポンプPを、ろ過材1を洗浄する際におけるろ過材収容容器10への注水(溜水制御)の動力源として兼用できる。
また、例えば、洗浄シーケンス制御(C1)の時間間隔は、実験値(ろ過を開始してから、ろ過材1が詰まってろ過材収容容器10における循環水の線速度が低下してオーバーフロー管13aから循環水がオーバーフローするまでの時間の計測値等)に基づいてあらかじめ設定してよいが、例えば、ろ過材収容容器10から循環水がオーバーフローする量(又はオーバーフローの有無)に応じて循環水の線速度を低下させるように、ポンプP(の電流又は電圧)を制御してよい。そして、ろ過装置100は、循環水の線速度(ポンプPの回転数等)に応じて、例えば、ポンプPの回転数が所定値以下となった場合において、洗浄シーケンス制御(C1)を実行してもよい。これにより、ろ過材1の洗浄を、ろ過材1の汚れ度合いに応じて、自動的にできる。
また、例えば、洗浄制御装置Cは、オペレータがろ過装置100に設けられた洗浄始動スイッチ等を押下すること等により、洗浄制御装置Cに対して洗浄開始の指令を行ったことをトリガーとして、上述の洗浄シーケンス制御(C1)を実行してよい。
本実施形態に係るろ過装置100は、水槽200を経由してポンプPによって循環する循環水をろ過するろ過装置100であって、ろ過材収容容器10と、ろ過材収容容器10に収容されたろ過材1と、ろ過材1の洗浄を制御する洗浄制御装置Cとを備えている。ここで、ろ過材収容容器10は、水槽200に連通して水槽200から循環水をろ過材収容容器10に流入する流入管12と、水槽200に連通してろ過材収容容器10からの循環水を水槽200へ流出する流出管23と、ろ過材収容容器10からの循環水を排出するベント管33と、を有している。そして、洗浄制御装置Cは、流出管23を閉める流出管閉制御(B1)を実行した後、ろ過材収容容器10の内部に溜まった循環水に空気を送るブロワBを駆動するエアブロー制御(B2)を実行する。したがって、ろ過材収容容器10に収容されたろ過材1を自動的に洗浄できる。よって、省エネルギーかつ省力化ができ、低コストでろ過材1の洗浄が可能なろ過装置100を提供できる。
1 ろ過材
10 ろ過材収容容器
100 ろ過装置
11 容器本体
12 流入管
12c 流入管制御弁
13 第1上部フランジ
13a オーバーフロー管
14 第1下部フランジ
14a 開口孔
14b 締結孔
20 ベース部材
200 水槽
21 第2上部フランジ
21b 締結孔
22 第2下部フランジ
23 流出管
23c 流出管制御弁
25 トラップ板
25h 通水孔
26 ベース部材本体
300 泡沫分離装置
33 ベント管
33c ベント管制御弁
40 エアブロー機構
400 循環水殺菌装置
41 エア供給部
41a エア噴出口
50 バイパス管
50c バイパス管制御弁
B ブロワ
C 洗浄制御装置
Lb 下限水位
Lt 上限水位
P ポンプ
S 循環飼育システム

Claims (4)

  1. 水槽を経由してポンプによって循環する循環水をろ過するろ過装置であって、
    ろ過材収容容器と、前記ろ過材収容容器に収容されたろ過材と、前記ろ過材の洗浄を制御する洗浄制御装置とを備え、
    前記ろ過材は、0.9g/cm 以上1.1g/cm 以下の密度を有し、複数の多孔質に形成された粒状の弾性体を含み、
    前記ろ過材収容容器は、前記水槽に連通して前記水槽から前記循環水を前記ろ過材収容容器に流入する流入管と、前記水槽に連通して前記ろ過材収容容器からの前記循環水を前記水槽へ流出する流出管と、前記ろ過材収容容器からの前記循環水を排出するベント管と、を有し、
    前記洗浄制御装置は、前記流出管を閉める流出管閉制御を実行した後、
    前記ろ過材収容容器の内部に溜まった前記循環水に空気を送るブロワを駆動するエアブロー制御を実行し、
    前記エアブロー制御を実行する前に、前記ポンプの駆動を停止するポンプ停止制御を実行し、
    前記エアブロー制御の実行を開始してから所定時間経過した後、前記ベント管を開くベント管開制御を実行し、
    前記ベント管開制御の実行を開始してから所定時間経過するか、又は、前記ろ過材収容容器内の水位が所定水位以下となった後、前記ベント管を閉じるベント管閉制御を実行し、
    前記ベント管閉制御を実行した後、前記ポンプにより前記ろ過材収容容器に前記循環水を流入させて、前記ろ過材収容容器に前記循環水を溜める溜水制御を実行し、
    前記循環水の線速度が60m/hになるように、前記ポンプを制御する
    ことを特徴とするろ過装置。
  2. 前記ろ過材収容容器は、前記流入管及び前記流出管から分岐して前記ろ過材収容容器を迂回するように前記流入管と前記流出管とを連通するバイパス管を備え、
    前記流出管閉制御は、前記流入管及び前記流出管を閉めると同時に、前記バイパス管を開くバイパス管開制御を実行することを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のろ過装置。
  3. 前記洗浄制御装置は、前記流出管閉制御、前記エアブロー制御、前記ベント管開制御、前記ベント管閉制御及び前記溜水制御の一連の洗浄シーケンス制御を規定回数実行する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のろ過装置。
  4. 前記洗浄制御装置は、前回の洗浄シーケンス制御を実行してから所定時間経過するか、前記ろ過材収容容器から前記循環水がオーバーフローするか、又は、前記循環水の透明度が規定値以下となることをトリガーとして、再び、前記洗浄シーケンス制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のろ過装置。
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