JP6822043B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。印刷装置1は、印刷媒体(感熱紙)に印刷を行うことが可能な感熱式の装置である。印刷装置1は、電池駆動が可能である。例えば印刷装置1は、非図示のベルトクリップを介してベルトに装着されることによって、作業中の使用者に携帯されて使用される。印刷装置1は、USB(登録商標)ケーブルを介して非図示の外部端末に接続可能である。印刷装置1は、外部端末から受信した印刷データに基づいて、印刷媒体に文字、図形等のキャラクタを印刷できる。外部端末は汎用のパーソナルコンピュータ(PC)である。図1の右下側、左上側、右上側、左下側、上側、及び下側を、それぞれ、印刷装置1の右側、左側、後側、前側、上側、及び下側と定義する。
図1から図3に示すように、第1カバー2は、筐体10の前壁部22、右壁部23、左壁部24、後壁部25、下壁部、及び筐体10の上壁部うち前後方向略中央から前側の上壁部21によって箱状に構成される。
図1、図2に示すように、第2カバー3は、開口部2Cを上側から覆う位置(以下、「閉塞位置」という。図1参照)と覆わない位置(以下、「開放位置」という。図2参照)との間で開閉可能である。閉塞位置では、第2カバー3は開口部2Cを閉塞する(図1参照)。開放位置では、第2カバー3は開口部2Cを上側に開放する(図2参照)。以下の説明では、第2カバー3が閉塞位置にあることを前提とし、印刷装置1の各方向を第2カバー3に適用して説明する。時計回り方向及び反時計回り方向は、特段限定のない限り、右側から見た方向を示すものとする。
図2に示すように、メインシャーシ7は、第1収容部20Aと第2収容部20Bとの境界部近傍に収容される。メインシャーシ7は、第1カバー2に固定される。メインシャーシ7は、モータ72、サーマルヘッド74A(図3参照)、係合部材76、レバー50、リリースカム75等を保持する(図7参照)。メインシャーシ7は、支持部71A〜71Dを有する(図4参照)。
図5に示すように、係合部材76は、板状部703,704(図4参照)で左右方向から挟まれた部分に配置される。係合部材76は、第2カバー3(図1参照)に係脱可能である。係合部材76は、係合部77,78及び連結部79を有する。係合部77,78は、左右方向に直交する平板状である。係合部77は、板状部703の左側に配置される。係合部78は、板状部704の右側に配置される。
図7に示すように、レバー50は、レバー支持部705の右側に配置される。レバー50は、基部51、支持板部52、及び操作部53を有する。基部51及び支持板部52は、レバー支持部705と右壁部23(図6参照)との間に配置される。基部51は、右側から見て上下方向に長い略矩形状の板状である。基部51の左面には、左側に延びる係合凹部51Aが設けられる(図6参照)。基部51の前端部は、やや左側に突出する。
リリースカム75は、板状部703の右側において、レバー50の前側に配置される。図8に示すように、リリースカム75は、基部751、第1腕部752、第2腕部753、及び当接部754によって構成される。基部751は、左右方向に長さを有する。基部751は、円筒部751A、扇部751B、及び腕支持部751Cを有する。円筒部751Aは、貫通孔751Dを備える。貫通孔751Dは、左右方向に延び、支持軸703Bの外径と略等しい内径を有する。貫通孔751Dには、支持軸703B(図4参照)の右端部が回転可能に挿通する。これより、支持軸703Bは、リリースカム75を揺動可能に支持する(図9、図10参照)。
図9、図10に示すように、ユーザは、操作部53を操作して、レバー50を上下動させる。レバー50は、上支持凹部705B及び下支持凹部705Cに沿って、第1位置(図9参照)と第2位置(図10参照)との間を上下動する。レバー50が第1位置にあるときは、上支持凸部52A及び下支持凸部52Bがそれぞれ上支持凹部705Bの上端及び下支持凹部705Cの上端の位置にある(図9参照)。レバー50が第2位置にあるときは、上支持凸部52A及び下支持凸部52Bがそれぞれ上支持凹部705Bの下端及び下支持凹部705Cの下端の位置にある(図10参照)。
係合部材76は、ロック位置(図9参照)とアンロック位置(図10参照)との間を、支持軸703Bを中心として揺動できる。係合部材76がロック位置にあるときは、係合部77の突出部77Cが板状部703の凹部703Aの上側に位置し(図9参照)、且つ係合部78の突出部78Cが板状部704の凹部の上側に位置する(図示略)。係合部材76がアンロック位置にあるときは、係合部77の突出部77Cが板状部703の凹部703Aの後側に位置し(図10参照)、且つ係合部78の突出部78Cが板状部704の凹部の後側に位置する(図示略)。係合部材76は、時計回り方向に揺動した場合、ロック位置からアンロック位置に揺動する。係合部材76は、反時計回り方向に揺動した場合、アンロック位置からロック位置に揺動する。
リリースカム75は、第1揺動位置(図9参照)と第2揺動位置(図10参照)との間を、支持軸703Bを中心として揺動できる。リリースカム75が第1揺動位置と第2揺動位置との間を揺動することに伴って、第2突出部753B(図8参照)が板状部703の貫通孔703C(図4参照)内を揺動する。リリースカム75が第1揺動位置にあるときは、第2突出部753Bが板状部703の貫通孔703Cの上端に位置し、第1腕部752の上端部が板状部703の凹部703Aの前下側に位置する(図9参照)。リリースカム75が第2揺動位置にあるときは、第2突出部753Bが板状部703の貫通孔703Cの下端に位置し、第1腕部752の上端部が板状部703の凹部703Aの右側に位置する(図10参照)。リリースカム75は、時計回り方向に揺動した場合、第1揺動位置から第2揺動位置に揺動する。リリースカム75は、反時計回り方向に揺動した場合、第2揺動位置から第1揺動位置に揺動する。
リリースカム75は、レバー50の動作を係合部材76の動作と連動させる。すなわち、レバー50が第2位置(図10参照)から第1位置(図9参照)に移動した場合、リリースカム75は、第2揺動位置(図10参照)から第1揺動位置(図9参照)に揺動することで、係合部材76をアンロック位置(図10参照)からロック位置(図9参照)に揺動させる。レバー50が第1位置から第2位置に移動した場合、リリースカム75は、第1揺動位置から第2揺動位置に揺動することで、係合部材76をロック位置からアンロック位置に揺動させる。
第2カバー3が閉塞位置に配置された場合を説明する。この場合、レバー50は第1位置に配置される。リリースカム75は第1揺動位置に配置される。係合部材76はロック位置に配置される。図3に示すように、プラテンローラ60の右端部は、支持部71Cの凹部703A(図4参照)に上側から係合する。係合部77の突出部77Cは、プラテンローラ60の右端部に上側から係合する。プラテンローラ60の左端部は、支持部71Dの凹部に上側から係合する。係合部78の突出部78Cは、プラテンローラ60の左端部に上側から係合する。これらにより、プラテンローラ60は、上側への移動が規制される。すなわち、ロック位置に配置された係合部材76は、第2カバー3に設けられたプラテンローラ60に係合するので、ばね253の付勢力によって第2カバー3が開放位置に向けて時計回り方向に回転することを規制し、第2カバー3を閉塞位置に規制する。
例えば、ユーザが誤って印刷装置1を落としてしまう場合がある。この場合、落下の高さ(すなわち、印刷装置1への衝撃の大きさ)によっては第1カバー2が変形するおそれがある。以下では、図11に示すように、第1カバー2の右壁部23が変形し、貫通孔234の前端部が操作部53の右面よりも右側に移動した場合を例示する。但し、図11に示す第1カバー2の右壁部23の変形は、説明の都合上、極端に大きく誇張して示しており、実際の変形の程度とは異なる。右壁部23が変形すると、貫通孔234の後端部が操作部53の傾斜面53Aに後側から当接する場合がある。この場合、図12に示すように、レバー50は、前方向への荷重を受けて、上支持凸部52A及び下支持凸部52Bを支点として上下方向の略中央部が前側に湾曲するように変形する。レバー50が所定の隙間分変形すると、支持板部52の前端部の上下方向の略中央部が、当接部754の当接面754Aに後側から当接する。すなわち、当接部754の当接面754Aが支持板部52の前端部に前側から当接するので、レバー50のそれ以上の変形は抑制される。また、レバー50が当接部754の当接面754Aに当接すると、前方向への荷重を当接部754が設けられているリリースカム75も受けることになるので、レバー50に作用する荷重が軽減される。これより、レバー50の変形が低減される。よって、印刷装置1は、第2カバー3を開閉するためのレバー50が、落下の衝撃により変形して破損することを抑制できる。
本実施形態において、第2収容部20Bが、本発明の「収容部」に相当する。開口部2Cが、本発明の「開口部」に相当する。第1カバー2が、本発明の「第1カバー」に相当する。第2カバー3が、本発明の「第2カバー」に相当する。貫通孔234が、本発明の「貫通孔」に相当する。操作部53が、本発明の「操作部」に相当する。印刷装置1の上下方向が、本発明の「第1方向」に相当する。レバー50が、本発明の「移動部材」に相当する。係合部材76が、本発明の「係合部材」に相当する。リリースカム75が、本発明の「接続部材」に相当する。印刷装置1の前後方向が、本発明の「第2方向」に相当する。印刷装置1の前側が、本発明の「第2方向の一方」に相当する。当接部754が、本発明の「当接部」に相当する。支持軸703Bが、本発明の「支持部」に相当する。印刷装置1の後側が、本発明の「第2方向の他方側」に相当する。印刷装置1の右側が、本発明の「操作部が突出する方向」に相当する。傾斜面53Aが、本発明の「傾斜面」に相当する。
当接面754Aの延びる方向は、上記実施形態に限定されない。例えば、図13に示すように、リリースカム75は、当接部754に代えて当接部854を有してもよい。上記実施形態と同一機能を有する部材には同じ符号を付して説明を省略する。リリースカム75は、第1揺動位置から第2揺動位置に、支持軸703Bを中心として、時計回り方向(以下、「第1揺動方向」という。)に揺動する。リリースカム75は、第2揺動位置から第1揺動位置に、支持軸703Bを中心として、反時計回り方向(以下、「第2揺動方向」という。)に揺動する。
当接部754が配置される位置は、上記実施形態に限定されない。例えば、図14に示すように、リリースカム75は、当接部754に代えて当接部954を有してもよい。上記実施形態と同一機能を有する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば上記実施形態において、印刷装置1の印刷方式は感熱方式であるが、これに限定されず、他の方式(例えば、熱転写式、インクジェット方式等)であってもよい。印刷媒体は、ロール40として巻回されていなくてもよい。上側から見た開口部2Cの形状は、略矩形状に限定されず、他の任意の形状であってもよい。例えば、開口部2Cを形成する端部21A,23A,34A,25Aの少なくとも何れかは湾曲してもよい。
2 第1カバー
2C 開口部
3 第2カバー
20B 第2収容部
50 レバー
53 操作部
53A 傾斜面
75 リリースカム
76 係合部材
234 貫通孔
703B 支持軸
754,854,954 当接部
754A,854A,954A 当接面
K 仮想直線
P 中心点
Claims (4)
- 印刷媒体に印刷を行う印刷装置において、
前記印刷媒体を収容する収容部と、
前記収容部を内部に有し、且つ前記収容部を開放する開口部が設けられた第1カバーと、
前記開口部を閉塞する閉塞位置と、前記開口部を開放する開放位置とに移動可能に、前記開口部を覆う第2カバーと、
前記第1カバーに形成された貫通孔から外部に露出する操作部を有し、所定の第1位置と第2位置との間を第1方向に移動可能な移動部材と、
前記第2カバーに係脱可能な部材であって、前記第2カバーに係合し、前記第2カバーを前記閉塞位置に規制するロック位置と、前記第2カバーから脱離し、前記第2カバーを前記閉塞位置と前記開放位置とに移動可能にするアンロック位置との間を移動可能な係合部材と、
前記移動部材と前記係合部材とを互いに接続する接続部材であって、前記移動部材が前記第2位置から前記第1位置に移動した場合に、前記係合部材を前記アンロック位置から前記ロック位置に移動させ、且つ前記移動部材が前記第1位置から前記第2位置に移動した場合に、前記係合部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させる接続部材と、
前記移動部材が前記第1位置にあり、且つ前記係合部材が前記ロック位置にあるときの位置である第1揺動位置と、前記移動部材が前記第2位置にあり、且つ前記係合部材が前記アンロック位置にあるときの位置である第2揺動位置との間を揺動可能に、前記接続部材を支持する支持部とを備え、
前記接続部材は、前記移動部材から所定の隙間を空けて配置され、且つ前記第2カバーが前記閉塞位置にあるときに、前記第1方向と交差する第2方向において前記支持部と前記移動部材との間に配置される当接部であって、外力による前記第1カバーの変形に応じて、前記第2方向の一方から前記移動部材に当接可能な当接部を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 前記接続部材は、
前記第1揺動位置から前記第2揺動位置に、前記支持部を中心として、第1揺動方向に揺動し、
前記第2揺動位置から前記第1揺動位置に、前記支持部を中心として、前記第1揺動方向とは反対の第2揺動方向に揺動し、
前記当接部のうち前記移動部材に当接する当接面は、前記第2カバーが前記閉塞位置にあるときに、前記当接部における前記第1揺動方向に対して前記第2方向の他方に傾斜する方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記接続部材は、
前記第1揺動位置から前記第2揺動位置に、前記支持部を中心として、第1揺動方向に揺動し、
前記第2揺動位置から前記第1揺動位置に、前記支持部を中心として、前記第1揺動方向とは反対の第2揺動方向に揺動し、
前記当接部は、前記第2カバーが前記閉塞位置にあるときに、前記第2方向において前記支持部と前記移動部材との間、且つ前記支持部から前記第2方向の他方に延びる仮想直線に対して前記第1揺動方向側に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記操作部の前記第2方向の他方側の端部には、前記操作部が突出する方向に対して前記第2方向の一方に傾斜する方向に延びる傾斜面が設けられることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の印刷装置。
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