JP6821446B2 - 積層造形用の金属粉末の製造方法、及び検査方法 - Google Patents
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Description
積層造形において、粉末を敷き詰めた層、つまり積層の厚さが層内で均一である必要がある。積層の厚さが不均一な場合、各層の表面が平坦にならず、十分な精度が得られない。また、粉末は高密度に敷き詰められている必要がある。粉末が低密度に敷き詰められている場合、つまり積層内に空間が多い場合、製造した部品に空隙欠陥などが生じやすい。
積層の厚さは部品の精度に影響するため、部品の要求精度に応じて、積層の厚さを決定する。ここで、粉末を構成する粒径が大きい場合、積層の厚さも大きくする必要がある。このため、積層の厚さに応じて、粉末を構成する粒径の上限を決定する必要がある。
前述に示した粉末の製造方法を説明する。具体的には、生成した粉末を粒子の大きさに応じて、前述の要件を満たす粉末を分級する。粉末の分級には、ふるい網を用いた分級、気流分級など、種々の方式が存在する。
次に、製造した粉末が、積層造形に適しているかを検査する方法を説明する。
付着力の計測方法を説明する。付着力は、実際にはフリーマンテクノロジー社製のパウダーレオメーターFT4を用いて計測した。具体的には、図14に示すように、直径25mmの円筒形の容器51に粉末52を充填する。次に、粉末52を、ディスク53を用いて、3kPaの垂直荷重55で押し固める。その後、垂直荷重55を2.0kPaに変えて、ディスク53を回転させるのに必要なせん断荷重56を計測する。続いて、再度、3kPaの垂直荷重55で押し固める。その後、垂直荷重55を1.75kPaに変えて、ディスク53を回転させるのに必要なせん断荷重56を計測する。同様に、1.5kPa、1.25kPaの垂直荷重55に対する、せん断荷重56を順次計測する。図15に示すように、計測結果から、対象粉末におけるせん断荷重56と垂直荷重55とに関する回帰直線を算出する。この回帰直線を破壊包絡線という。この破壊包絡線で、垂直荷重55が0kPaであるときのせん断荷重56の値を、付着力として算出する。例えば、せん断荷重56を計測した結果、図15に示す粉末aに関する破壊包絡線60が得られた場合は、粉末aの付着力は約0.2kPaになる。粉末bの場合は、付着力は約0.7kPaになる。
充填率の計測方法を説明する。まず、対象粉末を用いて、積層造形により、図16A、Bに示すように、上面が開口した矩形容器70を成形する。矩形容器70の大きさは、縦、横の長さが12mm、高さが11mmであり、側壁、底板の厚さは1mmである。つまり、矩形容器70の内側には、1辺が10mmの立方体状の空間が設けられている。
11 粉末部
20 ノズル
21 融解した金属
22 気流
23 粉末
50 付着力測定装置
51 容器
52 粉末
53 ディスク
55 垂直荷重
56 せん断荷重
60 粉末aの破壊包絡線
61 粉末bの破壊包絡線
70 矩形容器
100 粉末の製造方法
200 粉末の検査方法
Claims (9)
- 第1金属粉末の累積体積比率を計測して、粒径が10μmであるときの前記累積体積比率が予め決定した割合以下となるまで、前記第1金属粉末を第1分級により第1微細粉末と第1粗大粉末とに分離し、前記第1粗大粉末を回収して、回収した前記第1粗大粉末を前記第1金属粉末として前記累積体積比率の計測と前記第1分級とを繰り返す判断工程と、
積層造形において金属粉末を敷き詰めるべき層の厚さを、予め計測した第2金属粉末の充填率で割った値を分級点として、前記第2金属粉末を第2分級により第2微細粉末と第2粗大粉末とに分離して前記第2微細粉末を回収する第2分級工程と、
を含み、
前記予め決定した割合は、回収される前記第1粗大粉末の付着力が0.4kPa以下となるように決定され、
前記判断工程と前記第2分級工程とは、
前記判断工程の後に、前記判断工程において粒径が10μmであるときの前記累積体積比率が予め決定した割合以下となった前記第1金属粉末を、前記第2金属粉末として前記第2分級工程を実施して、前記第2分級工程において回収した前記第2微細粉末を製造された金属粉末とするか、または、
前記第2分級工程の後に、前記第2分級工程の前記第2微細粉末を前記第1金属粉末として前記判断工程を実施して、前記判断工程において粒径が10μmであるときの前記累積体積比率が予め決定した割合以下となった前記第1金属粉末を製造された金属粉末とする
積層造形用の金属粉末の製造方法。 - 請求項1に記載の積層造形用の金属粉末の製造方法であって、
前記判断工程の前記予め決定した割合が2%である
積層造形用の金属粉末の製造方法。 - 第1金属粉末の累積体積比率を計測して、粒径が10μmであるときの前記累積体積比率が予め決定した割合以下となるまで、前記第1金属粉末を第1分級により第1微細粉末と第1粗大粉末とに分離し、前記第1粗大粉末を回収して、回収した前記第1粗大粉末を前記第1金属粉末として前記累積体積比率の計測と前記第1分級とを繰り返す判断工程と、
積層造形において金属粉末を敷き詰めるべき層の厚さを、予め計測した第2金属粉末の充填率で割った値を分級点として、前記第2金属粉末を第2分級により第2微細粉末と第2粗大粉末とに分離して前記第2微細粉末を回収する第2分級工程と、
を含み、
前記予め決定した割合は2%であり、
前記判断工程と前記第2分級工程とは、
前記判断工程の後に、前記判断工程において粒径が10μmであるときの前記累積体積比率が予め決定した割合以下となった前記第1金属粉末を、前記第2金属粉末として前記第2分級工程を実施して、前記第2分級工程において回収した前記第2微細粉末を製造された金属粉末とするか、または、
前記第2分級工程の後に、前記第2分級工程の前記第2微細粉末を前記第1金属粉末として前記判断工程を実施して、前記判断工程において粒径が10μmであるときの前記累積体積比率が予め決定した割合以下となった前記第1金属粉末を製造された金属粉末とする
積層造形用の金属粉末の製造方法。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の積層造形用の金属粉末の製造方法であって、
前記判断工程は、前記累積体積比率を計測する前に、前記第1金属粉末を第3分級により第3微細粉末と第3粗大粉末とに分離し、前記第3粗大粉末を回収し、回収した前記第3粗大粉末の前記累積体積比率を計測する
積層造形用の金属粉末の製造方法。 - 請求項4に記載の積層造形用の金属粉末の製造方法であって、
前記第3分級は、気流分級により前記第3粗大粉末を回収する
積層造形用の金属粉末の製造方法。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の積層造形用の金属粉末の製造方法であって、
前記第1分級の分級点の粒径は、繰り返す回数が増加するに従い、大きくする
積層造形用の金属粉末の製造方法。 - 積層造形用の第1金属粉末の累積体積比率を計測する工程と、
計測した前記累積体積比率において、
粒径が10μmであるときの値が予め決定した割合より大きい場合に、前記第1金属粉末が積層造形に適しないと判断し、
粒径が10μmであるときの値が予め決定した割合以下の場合に、前記第1金属粉末が積層造形に適すると判断する
判断工程と
積層造形用の前記第1金属粉末の粒径に対する粒度分布を計測する工程と、
前記判断工程が積層造形に適すると判断した場合に、計測した前記粒度分布において、
粒径の上限が、前記積層造形において金属粉末を敷き詰めるべき層の厚さを、予め計測した前記第1金属粉末の充填率で割って得られる値より大きい場合に、前記第1金属粉末が積層造形に適しないと判断し、
粒径の上限が前記層の厚さを前記充填率で割って得られる値以下の場合に、前記第1金属粉末が積層造形に適すると判断する
第2判断工程と
を含み、
前記予め決定した割合は、前記第1金属粉末の付着力が0.4kPa以下となるように決定される
積層造形用の金属粉末の検査方法。 - 請求項7に記載の積層造形用の金属粉末の検査方法であって、
前記予め決定した割合が2%である
積層造形用の金属粉末の検査方法。 - 積層造形用の第1金属粉末の累積体積比率を計測する工程と、
計測した前記累積体積比率において、
粒径が10μmであるときの値が予め決定した割合より大きい場合に、前記第1金属粉末が積層造形に適しないと判断し、
粒径が10μmであるときの値が予め決定した割合以下の場合に、前記第1金属粉末が積層造形に適すると判断する
判断工程と
積層造形用の前記第1金属粉末の粒径に対する粒度分布を計測する工程と、
前記判断工程が積層造形に適すると判断した場合に、計測した前記粒度分布において、
粒径の上限が、前記積層造形において金属粉末を敷き詰めるべき層の厚さを、予め計測した前記第1金属粉末の充填率で割って得られる値より大きい場合に、前記第1金属粉末が積層造形に適しないと判断し、
粒径の上限が前記層の厚さを前記充填率で割って得られる値以下の場合に、前記第1金属粉末が積層造形に適すると判断する
第2判断工程と
を含み、
前記予め決定した割合は、2%である
積層造形用の金属粉末の検査方法。
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JP2017007024A JP6821446B2 (ja) | 2017-01-18 | 2017-01-18 | 積層造形用の金属粉末の製造方法、及び検査方法 |
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JP2017007024A Active JP6821446B2 (ja) | 2017-01-18 | 2017-01-18 | 積層造形用の金属粉末の製造方法、及び検査方法 |
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CN106457668A (zh) * | 2014-06-20 | 2017-02-22 | 福吉米株式会社 | 粉末层叠造形中使用的粉末材料和使用其的粉末层叠造形法 |
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