JP6821117B2 - 易開封性包装袋及び包装体の開封方法 - Google Patents

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本発明は、ピロータイプの包装袋に関し、特に収納部の側からトップシール部の側に向かって開封する易開封性包装袋に関する。
従来、ポテトチップス、スナック菓子、クッキー、ビスケット、チョコレート菓子、あられ、おつまみ等の菓子類の包装にはピロータイプの包装袋が広く用いられている。
ピロータイプの包装袋はトップシール部とボトムシール部と裏面に背シール部を備えており、包装袋の開封を容易にするために、例えば、トップシール部または背シール部にノッチを設けてノッチから引き裂いて包装袋の一辺を切り離し開封することが行われている。しかしながら包装袋の一辺を切り離し開封する際、開封方向が外側に曲がり一辺を切り離すことができず、内容物を取り出すのに必要な開口部が得られないことがある。そこで背シール部の付け根部分に沿って一列または複数列の直線状またはミシン目状のハーフカット線がトップシール部からボトムシール部に渡って形成されており、このハーフカット線が交わるトップシール部またはボトムシール部を開封開始端部としてハーフカット線に沿って切り離されることにより開封できるようにした包装袋が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、ポテトチップス、スナック菓子、クッキー、ビスケット、チョコレート菓子、あられ、おつまみ等の菓子類を充填したピロータイプの包装袋はサイズも比較的大きいために通常、包装袋の表面の積層フィルムと裏面の積層フィルムを摘み相反する方向に引っ張ることによりトップシール部と背シール部の交点に引っ張る力を集中させるようにして開封することが広く行われている。この場合、開封するために強い引っ張る力が要求され、子供、お年寄りには開封することが難しいという問題があり、容易に開封できるピロータイプの包装袋の開発が待望されている。
特開2009−18822号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは収納部の側からトップシール部の側に向かって容易に開封できる易開封性包装袋を提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、トップシール部とボトムシール部と背シール部で密封された収納部を備えた1枚の積層フィルムからなるピロータイプの包装袋であって、前記背シール部を裏面に備え、前記トップシール部の領域内に切込を備え、前記切込が、前記背シール部と反対側の表面の積層フィルムにのみ前記背シール部に対応する位置と交差するように設けられており、且つ、前記トップシール部の内縁より外縁に寄った位置に配置されており、前記収納部の側から前記トップシール部の側に向かって前記トップシール部の内縁と前記背シール部の内縁との交点から開封することを特徴とする易開封性包装袋である。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の易開封性包装袋において、前記切込が前記背シール部と反対側の表面の積層フィルムを貫通しているか、またはハーフカットであることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の本発明は、トップシール部とボトムシール部と背シール部で密封された収納部を備えた1枚の積層フィルムからなるピロータイプの包装袋の前記収納部に内容物が収納された包装体の開封方法であって、前記包装袋は、前記背シール部を裏面に備え、前記トップシール部の領域内に切込を備え、前記切込が、前記背シール部と反対側の表面の積層フィルムにのみ前記背シール部に対応する位置と交差するように設けられており、且つ、前記トップシール部の内縁より外縁に寄った位置に配置されており、前記収納部の側の表面の積層フィルムと裏面の積層フィルムの前記背シール部を中心線とする前記包装体の中央付近をそれぞれ摘み、相反する外側方向に引っ張り、前記トップシール部の内縁と前記背シール部の内縁との交点から前記収納部の側から前記トップシール部の側に向かって開封することを特徴とする包装体の開封方法である
本発明の易開封性包装袋は、収納部の側からトップシール部の側に向かって容易に開封できる。
本発明に係る易開封性包装袋の一実施形態を示す正面図と背面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 本発明に係る易開封性包装袋の積層フィルムの構成例を示す説明図である。 切込の例を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態の易開封性包装袋の開封方法を示す説明図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係る易開封性包装袋の一実施形態を示す正面図と背面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は本発明に係る易開封性包装袋の積層フィルムの構成例を示す説明図、図5は切込の例を示す説明図、図6は本発明に係る一実施形態の易開封性包装袋の開封方法を示す説明図であり、図中のPは易開封性包装袋、P’は開封された易開封性包装袋、Qは包装体、1はトップシール部、1aはトップシール部の内縁、1bはトップシール部の外縁、2はボトムシール部、3は背シール部、4は切込、5は収納部、6は内容物、7は開口部、8はトップシール部の内縁と背シール部の内縁との交点、10は積層フィルム、10aは表面の積層フィルム、10bは裏面の積層フィルム、11は基材層、12は中間層、13は熱融着層をそれぞれ示す。
図1は本発明に係る易開封性包装袋の一実施形態を示す平面図であり、(イ)は表面から見た正面図、(ロ)は裏面から見た背面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図である。本発明の一実施形態である易開封性包装袋Pは、1枚の積層フィルム10からなり、上部にトップシール部1と下部にボトムシール部2と裏面に背シール部3を備え、トップシール部1とボトムシール部2と背シール部3で密封された収納部5を備えたピロータイプの包装袋である。易開封性包装袋Pは、内面に熱融着層13(図4参照)を備えた積層フィルム10の一方の対向する端縁を内面の熱融着層13の面同士を重ねて背シール部3で熱接着して筒状となし、背シール部3が略中央に位置する状態で他方の対向する開口した端縁の上部をトップシール部1及び下部をボトムシール部2で熱接着することにより密封したものである。背シール部3の位置は左右いずれかに寄せた状態でトップシール部1及びボトムシール部2を設けてもよい。
本発明の易開封性包装袋Pは、斜線部で示したトップシール部1の領域内に切込4を備えている。切込4は、背シール部3の設けられた裏面の積層フィルム10bと反対側の表面の積層フィルム10aに設けられており、背シール部3に対応する位置と交差するように左右方向に直線状に設けられている。且つ、切込4は、トップシール部の内縁1aよりトップシール部の外縁1bに寄った位置に配置されている。つまり、トップシール部の内縁1aと切込4の間には少し間隔がある。この間隔は熱融着層13に使用する樹脂の種類を考慮して設けられるものであるが、0.3mm〜10mm程度がよい。また、切込4は易開封性包装袋Pを開封するきっかけとなるものであり、左右方向の長さが最低0.5mm以上であればよい。
また、切込4は、背シール部3と反対側の表面の積層フィルム10aを貫通して設けてもよく、またはハーフカットで設けることもできる。さらには、切込4は、表面の積層フィルム10a及び裏面の積層フィルム10bを貫通して設けることもできる。ハーフカットについては後述する。なお、積層フィルム10のうち、背シール部3が配されている側を裏面の積層フィルム10b、背シール部3と反対側を表面の積層フィルム10aと呼ぶことにする。
図2は図1のA−A線断面図であり、裏面の積層フィルム10b側に背シール部3を備え、積層フィルム10で囲まれた空間が内容物6(図6参照)が収納される収納部5となる。図3は図1のB−B線断面図であり、表面の積層フィルム10aと裏面の積層フィルム10bの内面同士が熱接着され形成されたトップシール部1は、トップシール部の内縁1aとトップシール部の外縁1bの間に切込4を備え、トップシール部の内縁1aよりトップシール部の外縁1bに寄った位置に少し間隔をおいて配されている。図3(イ)では切込4は表面の積層フィルム10aを貫通した例を示している。図3(ロ)では切込4は表面の積層フィルム10a及び裏面の積層フィルム10bを貫通した例を示している。なお、図1において、収納部5は周囲が密封された状態で示しているが、トップシール部1またはボトムシール部2のいずれかが未接合の開口とされ、開口より内容物を収納部5に充填した後、熱接着され密封される。
易開封性包装袋Pには積層フィルム10が用いられ、図4に積層フィルム10の構成例を示す。図4に示すように積層フィルム10としては基材層11、中間層12及び、熱融着層13が積層された構成が好ましい。また、易開封性包装袋Pに要求される性能、品質により基材層11または中間層12と熱融着層13の二層に簡略化することもできるし、基材層11または中間層12、あるいは、基材層11及び中間層12を複層とし多層にすることもできる。
積層フィルム10を構成する基材層11としては、易開封性包装袋Pを構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることができ、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合体等フィルムやセロハンや出発原料を植物由来とする例えばポリ乳酸系の二軸延伸フィルム等を用いることができる。あるいは、上記のフィルムにポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール等のバリア性樹脂組成物を塗布してバリア層を設けたもの、あるいは、アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物を蒸着して蒸着層を設けたものを用いることができる。また、これらのフィルムとしては、通常、基材層21には印刷が施されることが多く、印刷適性が求められることから一軸方向ないし二軸方向に延伸したフィルムが好適である。また、基材層21を構成するフィルムの厚さとしては、基本素材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよく、コストなどを勘案して決めればよいが、通常、9〜50μm程度である。
中間層12としては、剛性や遮光性あるいはガスバリアー性等が包装条件、輸送条件、内容物の保護機能条件により要求される場合に設けるものであり、前述の基材層11に用いられるフィルム、前述のバリア層又は蒸着層を設けたフィルム、アルミニウム、鉄、銅、錫等の金属箔等が使用できる。また、これらのフィルム等を一種以上組み合わせて積層したものでもよい。中間層12の厚さとしては、9〜50μm程度である。
熱融着層13としては、熱により溶融して相互に融着し得る熱接着性樹脂から形成された層が好ましく、包装袋に対する要求品質により適宜選択して用いればよいものであるが、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタアクリル酸エステル共重合体等の樹脂を用いて形成することができる。熱融着層13の厚さとしては、通常、15〜80μm程度である。
基材層11、中間層12、熱融着層13を積層する方法としては、例えば、ウレタン系等のドライラミネート用接着剤を用いて積層するドライラミネーション法やポリエチレン樹脂等を熱溶融押出しをして積層する押出しラミネーション法が使用できる。
図5は、切込4の例を示す説明図であり、トップシール部1の断面を示す模式図である。図5(イ)には表面の積層フィルム10aの全層を貫通する切込4を設けた例を示し、図5(ロ)には表面の積層フィルム10a及び裏面の積層フィルム10bを貫通する切込4を設けた例を示し、図5(ハ)には表面の積層フィルム10aにハーフカットの切込4を設けた例を示す。図5(イ)に示す切込4は、表面の積層フィルム10aを全層貫通して設けられている。図5(ロ)に示す切込4は、表面の積層フィルム10a及び裏面の積層フィルム10bを貫通して設けられている。図5(ハ)に示す切込4は、表面の積層フィルム10aの基材層11及び中間層12を貫通し熱融着層13に達するハーフカットが設けられている。ハーフカットは表面の積層フィルム10aを貫通しない深さで設ける場合、ハーフカットの深さは少なくとも基材層11を貫通し中間層12の厚さの2/3以上に達することが好ましく、あるいは熱融着層13の厚さ内に達してもよい。表面の積層フィルム10aに切込4を施すことにより、その部分の表面の積層フィルム10aの強度は低下するが、切込4はトップシール部1の領域内に設けられているので切込4の周囲は表面の積層フィルム10aと裏面の積層フィルム10bが熱接着されたトップシール部1で補強されている状態であり、切込4による強度低下はトップシール部1で補完され実用上の支障を来すことはない。
易開封性包装袋Pは、巻取を巻き戻しながら充填機で製袋しインラインで内容物を充填し密封包装してもよいし、既存の製袋機で製袋した後、オフラインで内容物を充填し密封包装してもよい。インラインで内容物を充填する場合には、製袋時に切込4を設けるとよい。オフラインの場合には、製袋機で製袋時に例えば、トップシール部1に切込4を形成しボトムシール部2は開口とし、開口より内容物を充填した後、ボトムシール部2を熱接着して密封する。切込4を形成する方法としては、レーザー法が好ましいが、切刃またはハーフカット刃を備えたロール刃もしくは平刃等で機械的に施す方法等でもよい。
つぎに図6を参照しながら本発明の易開封性包装袋Pの開封方法及び作用・効果について説明する。なお、図6では積層フィルム10の構成を基材層11と熱融着層13が積層された2層構成で示しているが、順に基材層11、中間層12、熱融着層13を備えた3層構成であってもよい。図6は、本発明に係る一実施形態の易開封性包装袋Pの収納部5に内容物6を収納した包装体Qについて易開封性包装袋Pを開封する状態を示す説明図であり、易開封性包装袋Pは、トップシール部1の領域内に切込4を備え、切込4が、背シール部3の設けられた裏面の積層フィルム10bと反対側の表面の積層フィルム10aに背シール部3に対応する位置と交差するように設けられており、且つ、トップシール部の内縁1aよりトップシール部の外縁1bに寄った位置に配置されている構成とすることにより、収納部5の側からトップシール部1の側に向かってトップシール部の内縁と背シール部の内縁との交点8から開封することを特徴とする。図6(イ)、(ロ)は図1に示すトップシール部の内縁と背シール部の内縁との交点8の位置で上下方向に縦断した断面を示すものであり、裏面の積層フィルム10bには背シール部3が存在しているが、図6は背シール部3の記載を省略し簡略化している。
図6(イ)に示すように、まず、収納部5側の表面の積層フィルム10aと裏面の積層フィルム10bの背シール部3を中心線とする包装体Qの中央付近を指でそれぞれ摘み、相反する外側方向(図6に示す矢印方向)に引っ張ると、トップシール部の内縁と背シール部の内縁との交点8にその引っ張る力が集中する結果、当該交点8において、トップシール部の内縁1aからトップシール部の外縁1bに向かってシール後退が開始し、シール後退が切込4に達すると、切込4において、表面の積層フィルム10aが引っ張る力に抗しきれず破断が開始され、図6(ロ)に示すように開口部7が形成される。さらに引っ張り続けるとトップシール部の内縁1aに沿って表面の積層フィルム10aの破断が継続進行しトップシール部1の左右の両端近傍で破断を終了させると、図6(ハ)に示すように開封された易開封性包装袋P’の上部に広い開口部7が形成される。開口部7より内容物6を容易に取り出すことができる。
以上のように、本発明の易開封性包装袋Pは、トップシール部1の領域内に切込4を備え、切込4が、背シール部3の設けられた裏面の積層フィルム10bと反対側の表面の積層フィルム10aに背シール部3に対応する位置と交差するように設けられており、且つ、トップシール部の内縁1aよりトップシール部の外縁1bに寄った位置に配置されている構成とすることにより、上記開封方法により積層フィルム10に負荷される開封のための引っ張る力がトップシール部の内縁と背シール部の内縁との交点8に集中され、収納部5の側からトップシール部1の側に向かってトップシール部の内縁と背シール部の内縁との交点8から容易に開封することができるので特に子供、お年寄りでも容易に開封可能なものとなる。また、トップシール部1の領域内に切込4を備えるため、切込4による積層フィルム10のバリア性低下が収納部5に影響を及ぼすことがなくバリア性が保持できると共に切込4により弱められた積層フィルム10であっても切込4はトップシール部1の表面の積層フィルム10a及び裏面の積層フィルム10bで補強されているので商品の輸送やハンドリングにより外力がトップシール部1に加わることがあっても切込4は保護され易開封性包装袋Pが破損する恐れがない。
つぎに、本発明について実施例を挙げて更に詳述する。
〔実施例1〕
基材層11として厚さ20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、中間層12として厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にアルミニウム蒸着されたアルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(VMPET)を用い、熱融着層13として厚さ25μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)を用い、OPPの片面にグラビア印刷(GR)を行い、印刷面にウレタン系のアンカーコート剤のコート液を塗布、乾燥しアンカーコート層(AC)を設けた後、OPPのACの面とVMPETのアルミニウム蒸着面とを熱溶融した低密度ポリエチレン(LDPE)をTダイより厚さ13μmで押出しサンドイッチラミネーション法にて積層し、VMPETのアルミニウム蒸着面の反対側の面にACを設け、このAC面とLLDPEとを熱溶融した低密度ポリエチレン(LDPE)をTダイより厚さ13μmで押出しサンドイッチラミネーション法にて積層し、<OPP20/GR/AC/LDPE13/VMPET12/AC/LDPE13/LLDPE25>なる構成の積層フィルム10を作製した。
前記積層フィルム10を用いて図1に示すピロータイプの易開封性包装袋P(外寸:上下長さ200mm×左右長さ150mm)を作製した。トップシール部1、ボトムシール部2、及び背シール部3のシール幅は各10mmとした。切込4は、左右の長さを5mmとし、トップシール部1の内縁より0.5mm上に離れた位置に設けた。
〔比較例1〕
切込4を設けなかった以外は実施例1と同じの包装袋を作製した。
実施例1の易開封性包装袋Pについて、収納部5側の表面の積層フィルム10aと裏面の積層フィルム10bの中央付近を指でそれぞれ摘み、相反する外側方向に引っ張ると、切込4において表面の積層フィルム10aの破断が起こり、トップシール部1の内縁に沿って表面の積層フィルム10aが引裂かれ開口部7を容易に形成できた。一方、比較例1は実施例1に比べ、容易に開封することができなかった。
P 易開封性包装袋
P’ 開封された易開封性包装袋
Q 包装体
1 トップシール部
1a トップシール部の内縁
1b トップシール部の外縁
2 ボトムシール部
3 背シール部
4 切込
5 収納部
6 内容物
7 開口部
8 トップシール部の内縁と背シール部の内縁との交点
10 積層フィルム
10a 表面の積層フィルム
10b 裏面の積層フィルム
11 基材層
12 中間層
13 熱融着層

Claims (3)

  1. トップシール部とボトムシール部と背シール部で密封された収納部を備えた1枚の積層フィルムからなるピロータイプの包装袋であって、
    前記背シール部を裏面に備え、
    前記トップシール部の領域内に切込を備え、
    前記切込が、前記背シール部と反対側の表面の積層フィルムにのみ前記背シール部に対応する位置と交差するように設けられており、且つ、前記トップシール部の内縁より外縁に寄った位置に配置されており、
    前記収納部の側から前記トップシール部の側に向かって前記トップシール部の内縁と前記背シール部の内縁との交点から開封することを特徴とする易開封性包装袋。
  2. 前記切込が前記背シール部と反対側の表面の積層フィルムを貫通しているか、またはハーフカットであることを特徴とする請求項1に記載の易開封性包装袋。
  3. トップシール部とボトムシール部と背シール部で密封された収納部を備えた1枚の積層フィルムからなるピロータイプの包装袋の前記収納部に内容物が収納された包装体の開封方法であって、
    前記包装袋は、前記背シール部を裏面に備え、
    前記トップシール部の領域内に切込を備え、
    前記切込が、前記背シール部と反対側の表面の積層フィルムにのみ前記背シール部に対応する位置と交差するように設けられており、且つ、前記トップシール部の内縁より外縁に寄った位置に配置されており、
    前記収納部の側の表面の積層フィルムと裏面の積層フィルムの前記背シール部を中心線とする前記包装体の中央付近をそれぞれ摘み、相反する外側方向に引っ張り、前記トップシール部の内縁と前記背シール部の内縁との交点から前記収納部の側から前記トップシール部の側に向かって開封することを特徴とする包装体の開封方法
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